JP6459464B2 - 画像処理システム、画像形成装置、管理方法、および管理プログラム - Google Patents

画像処理システム、画像形成装置、管理方法、および管理プログラム Download PDF

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Description

この開示は画像処理システム、画像形成装置、管理方法、および管理プログラムに関し、特に、ユーザー認証を行なう画像処理システム、画像形成装置、管理方法、および管理プログラムに関する。
複数のMFP(Multi-Functional Peripheral)などの画像形成装置がシステムを構成することがある。複数の画像形成装置からなるシステムの一例として、ユビキタスシステムと呼ばれるシステムがある。
ユビキタスシステムのユーザーは、自身の情報処理端末から該システム内のいずれかの画像形成装置に対してジョブを発行する。そして、該ユーザーは、該システム内の任意の画像形成装置にログインして、自身のジョブを当該画像形成装置で印刷する。これにより、ユーザーは、いったん該システムにジョブを発行した後は、どのタイミングでシステム内のどの画像形成装置でも、当該ジョブの処理を行なわせることができる。
ジョブを保存するためのサーバーが含まれないシステムは、特に、サーバーレスユビキタスシステムとも呼ばれる。サーバーレスユビキタスシステムでは、ジョブを保存する画像形成装置が、ジョブをユーザー情報と関連付けて記憶する。そして、ユーザーのログインした画像形成装置は、ログインユーザーと関連付けられて保存されているジョブをシステム内の各画像形成装置に問い合わせ、該当するジョブを得る。
上記のサーバーレスユビキタスシステムでは、画像形成装置がユーザー情報を記憶しておき、ログインユーザーを認証する。
ところが、各画像形成装置のメモリーの圧迫を防ぐため、各画像形成装置は当該システムのユーザー情報を分担して記憶することがある。特に、ユーザー情報が生体認証情報の場合にはデータサイズが大きいため、各画像形成装置や1台の画像形成装置にすべて保存されるとすると、当該画像形成装置のメモリーが圧迫されることになる。
そのため、ユーザーのログインを受け付けた画像形成装置は、当該ユーザーのユーザー情報を記憶していない場合がある。この場合、たとえば特開2007−243840号公報(特許文献1)に開示されているように、ログインを受け付けた画像形成装置は該システム内の他の画像形成装置に登録されているユーザー情報を参照してユーザー認証を行なうことができる。
また、特開2013−251772号公報(特許文献2)は、画像形成装置のメモリーの圧迫を防止するために、ジョブを指定された他の画像形成装置に移動させる技術を開示している。
特開2007−243840号公報 特開2013−251772号公報
しかしながら、特開2007−243840号公報に開示された技術を利用した場合にはユーザー認証に時間がかかる場合があり、ユーザーが当該装置の操作を素早く開始することができない場合がある。特に、該システムに含まれる画像形成装置は増加する傾向にある。該システムに含まれる画像形成装置の台数が多くなると、特開2007−243840号公報に開示された技術を利用した場合にはユーザー認証に要する時間がより長くなる傾向となる。したがって、ユーザー認証に要する時間を短くするための技術が必要とされている。
本開示のある局面における目的は、複数台の画像形成装置からなるシステムにおいて、ユーザー情報を記憶するためのメモリーの圧迫を防止しつつ、ユーザー認証に必要な時間を抑えることのできる画像処理システムを提供することである。また、本開示の他の局面における目的は、複数台の画像形成装置からなるシステムにおいて、ユーザー情報を記憶するためのメモリーの圧迫を防止しつつ、ユーザー認証に必要な時間を抑えることのできる画像形成装置を提供することである。また、本開示の他の局面における目的は、複数台の画像形成装置からなるシステムにおいて、ユーザー情報を記憶するためのメモリーの圧迫を防止しつつ、ユーザー認証に必要な時間を抑えることのできる管理方法を提供することである。また、本開示の他の局面における目的は、複数台の画像形成装置からなるシステムにおいて、ユーザー情報を記憶するためのメモリーの圧迫を防止しつつ、ユーザー認証に必要な時間を抑えることのできる管理プログラムを提供することである。
ある実施の形態に従うと、画像処理システムは複数台の画像形成装置を含む。この画像処理システムは、複数台の画像形成装置のうちの第1の画像形成装置は、画像処理システムにおけるユーザー認証に用いるユーザー情報を登録するための登録手段と、ユーザー認証を行うための認証手段と、ユーザーごとの第1の画像形成装置の利用状況を記憶するための記憶手段と、登録手段に登録されるユーザー情報を変更するための変更手段とを備える。認証手段は、ログインユーザーのユーザー情報が登録手段によって登録されていない場合に、複数台の画像形成装置のうちの第2の画像形成装置に登録されているログインユーザーのユーザー情報を参照してユーザー認証を行なう。変更手段は、ユーザーの第1の画像形成装置の利用状況に基づいて、登録手段に登録されるユーザー情報を決定するための決定手段を含む。
好ましくは、決定手段は、複数台の画像形成装置それぞれのユーザーの利用頻度を比較して、利用頻度の最も高い画像形成装置から順に規定された台数の画像形成装置をユーザー情報を登録する画像形成装置と決定する。
好ましくは、変更手段は、予め規定されたタイミングでユーザー情報を登録する画像形成装置を変更する。
好ましくは、第1のユーザーが複数台の画像形成装置のうちの第1の画像形成装置にログインを要求した際に、第1の画像形成装置に第1のユーザーのユーザー情報が登録されておらず、複数台の画像形成装置のうちの第2の画像形成装置にユーザー情報が登録されており、かつ、第1のユーザーの第1の画像形成装置の利用頻度が第2の画像形成装置の利用頻度よりも高い場合に、登録手段は、第1のユーザーのユーザー情報を第1の画像形成装置に登録する。
より好ましくは、決定手段は、さらに、ユーザーの第1の画像形成装置の利用状況に基づいて第1の画像形成装置から削除するユーザー情報を決定する。決定手段は、第1の画像形成装置に第1のユーザーのユーザー情報を登録するとユーザー情報の登録数が予め規定された上限登録数に達する場合に、第1の画像形成装置から第1のユーザーよりも第1の画像形成装置の利用頻度の低い第2のユーザーのユーザー情報を削除すると決定する。
より好ましくは、変更手段は、第2のユーザーのユーザー情報の登録を、複数台の画像形成装置のうちの他の画像形成装置に要求するための要求手段をさらに含む。
より好ましくは、要求手段は、複数台の画像形成装置のうちの、ユーザー情報の上限登録数に達していない画像形成装置に対して第2のユーザーのユーザー情報の登録を要求する。
より好ましくは、要求手段は、複数台の画像形成装置のうちの利用頻度が最も低い画像形成装置に対して第2のユーザーのユーザー情報の登録を要求する。
他の実施の形態に従うと、画像形成装置は、複数台の画像形成装置を含む画像処理システムに含まれる画像形成装置である。この画像形成装置は、画像処理システムにおけるユーザー認証に用いるユーザー情報を登録するための登録手段と、ユーザー認証を行なうための認証手段と、ユーザーごとの当該画像形成装置の利用状況を記憶するための記憶手段と、登録手段に登録されるユーザー情報を変更するための変更手段とを備える。認証手段は、ログインユーザーのユーザー情報が登録手段によって登録されていない場合に、複数台の画像形成装置のうちの他の画像形成装置に登録されているログインユーザーのユーザー情報を参照してユーザー認証を行なう。変更手段は、ユーザーの当該画像形成装置の利用状況に基づいて、登録手段に登録されるユーザー情報を決定するための決定手段を含む。
他の実施の形態に従うと、管理方法は、複数台の画像形成装置を含む画像処理システムにおけるユーザー認証に用いるユーザー情報の管理方法である。この管理方法は、画像処理システムにおけるユーザー認証に用いるユーザー情報を登録するステップと、ユーザー認証を行うステップと、ユーザーごとの複数台の画像形成装置のうちの第1の画像形成装置の利用状況を記憶するステップと、登録されるユーザー情報を変更するステップとを備える。ユーザー認証を行うステップは、ログインユーザーのユーザー情報が登録されていない場合に、複数台の画像形成装置のうちの第2の画像形成装置に登録されているログインユーザーのユーザー情報を参照してユーザー認証を行なうことを含む。変更するステップは、ユーザーの第1の画像形成装置の利用状況に基づいて、登録されるユーザー情報を決定することを含む。
他の実施の形態に従うと、管理プログラムは、複数台の画像形成装置を含む画像処理システムに含まれる画像形成装置に搭載されているコンピューターに、画像処理システムにおけるユーザー認証に用いるユーザー情報の管理を実行させるプログラムである。画像処理システムのユーザーごとのユーザー認証に用いるユーザー情報は、複数台の画像形成装置のうちの少なくとも1台の画像形成装置に登録されている。このプログラムはコンピューターに、ユーザーのログインを受け付けると、少なくとも1台の画像形成装置に登録されているユーザーのユーザー情報を参照してユーザー認証を行なうステップと、ユーザーの画像形成装置の利用状況を記憶するステップと、ユーザーの利用状況に基づいて、画像形成装置に登録するユーザー情報を変更するステップとを備える。
他の実施の形態に従うと、画像処理システムは複数台の画像形成装置を含む。この画像処理システムは、複数台の画像形成装置のうちの少なくとも1台の画像形成装置に、画像処理システムにおけるユーザー認証に用いるユーザー情報を登録するための登録手段と、複数台の画像形成装置のうちのユーザーのログインを受け付けた画像形成装置が少なくとも1台の画像形成装置に登録されているユーザーのユーザー情報を参照してユーザー認証を行なうための認証手段と、複数台の画像形成装置それぞれについてのユーザーの利用状況を記憶するための記憶手段と、登録手段にユーザー情報が登録される画像形成装置を変更するための変更手段とを備える。変更手段は、ユーザーの利用状況に基づいて、登録手段でユーザー情報を登録する画像形成装置を決定するための決定手段を含む。第1のユーザーが複数台の画像形成装置のうちの第1の画像形成装置にログインを要求した際に、第1の画像形成装置に第1のユーザーのユーザー情報が登録されておらず、複数台の画像形成装置のうちの第2の画像形成装置にユーザー情報が登録されており、かつ、第1のユーザーの第1の画像形成装置の利用頻度が第2の画像形成装置の利用頻度よりも高い場合に、登録手段は、第1のユーザーのユーザー情報を第1の画像形成装置に登録する。
この開示によると、複数台の画像形成装置からなるシステムにおいて、ユーザー情報を記憶するためのメモリーの圧迫を防止しつつ、ユーザー認証に必要な時間を抑えることができる。
実施の形態にかかる画像処理システム(以下、単にシステムという)の構成の一例を表わした図である。 システムに含まれるMFP(Multi-Functional Peripheral)の装置構成の一例を表わしたブロック図である。 システムの動作の概要を説明するための図である。 MFPの機能構成の一例を表わしたブロック図である。 MFPの動作の流れの一例を表わしたフローチャートである。 図5のステップ#3のMFPの動作の一例を表わしたフローチャートである。 図5のステップ#3のMFPの動作の一例を表わしたフローチャートである。 図5のステップ#3のMFPの動作の他の一例を表わしたフローチャートである。 各MFPへのユーザー情報の配分方法を説明するための図である。 各MFPへのユーザー情報の配分方法を説明するための図である。 各MFPへのユーザー情報の配分方法を説明するための図である。
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらの説明は繰り返さない。
[第1の実施の形態]
<システム構成>
図1は、本実施の形態にかかる画像処理システム(以下、単にシステムという)の構成の一例を表わした図である。図1を参照して、本システムは、画像形成装置の一例であるMFP(Multi-Functional Peripheral)を複数含む。複数のMFP100A,100B,100C,…を総称してMFP100ともいう。
複数のMFP100A,100B,100C,…は、LAN(Local Area Network)などのネットワークで接続され、互いに通信可能である。また、このネットワークにはPC(パーソナルコンピューター)300などの情報処理装置が接続され、MFP100はPC300とも通信可能である。
<装置構成>
図2は、MFP100の装置構成の一例を表わしたブロック図である。図2を参照して、MFP100は、装置全体を制御するためのCPU(Central Processing Unit)10と、CPU10で実行されるプログラムを記憶するためのROM(Read Only Memory)11と、CPU10でプログラムを実行する際の作業領域となるRAM(Random Access Memory)12と、画像データなどを記憶するためのHDD(Hard Disk Drive)13とを含む。
また、MFP100は、スキャナー14とプリンター15と操作パネル16とを含む。また、MFP100は、他のMFP100との通信やPC300との通信を制御するためのネットワークコントローラー17を含む。
<動作概要>
図3は、本システムの動作の概要を説明するための図である。本システムでは、いずれかのMFP100がPC300から投入されたジョブを保管する。PC300のユーザーは、いずれか任意のMFP100にログインし、上記ジョブの実行(たとえば印刷)を指示する。これにより、ユーザーは、どのMFP100にジョブが保管されているかを意識することなく、システム内の任意のMFP100でジョブ処理を行なわせることができる。このようなシステムは、ユビキタスシステムとも呼ばれている。
本システムは、上記ログインの際のユーザー認証に用いるユーザー情報を記憶するための専用のサーバーを含まない。このようなシステムは、特に、サーバーレスユビキタスシステムと呼ばれる。サーバーレスユビキタスシステムである本システムでは、各MFP100がユーザー情報を記憶している。ユーザー情報は認証情報であって、たとえば、ユーザーID(identification)およびパスワードである。また他の例として、ユーザー情報は、指紋など、当該ユーザーの生体情報であってもよい。ユーザーがログインを要求したMFP100は、当該MFP100に当該ユーザーのユーザー情報が記憶されていない場合には、他のMFP100に記憶されている当該ユーザーのユーザー情報を参照してユーザー認証を行なう。
本システムでは、各MFP100のメモリーの圧迫を抑えるために各MFP100で登録可能な数に上限が設けられている。そこで、各MFP100は、本システムのユーザーのユーザー情報を分担して保管する。具体的に、図3を参照して、MFP_AにはユーザーAのユーザー情報とユーザーCのユーザー情報とが登録されている。MFP_BにはユーザーBのユーザー情報とユーザーDのユーザー情報とが登録されている。MFP_CにはユーザーAのユーザー情報とユーザーEのユーザー情報とユーザーFのユーザー情報とが登録されている。このように各MFP100に分担してユーザー情報が登録されていることで、各MFP100がすべてのユーザー情報を保管している場合に比べてメモリーの圧迫を抑えることができる。
PC300のユーザー(たとえば、ユーザーDとする)は、PC300から本システムに対してジョブを発行する。当該ジョブは、いずれかのMFP100に保管される。その後、ユーザーDは、いずれかのMFP100にログインして(ステップS1)、上記ジョブの実行を指示する。
このとき、ユーザーDは、MFP_Cにログインしたとする。ところが、上記のようにユーザー情報が分担して登録されているために、MFP_CにはユーザーDのユーザー情報が登録されていない。そこで、MFP_Cは、本システム内の各MFPにユーザーDのユーザー情報の有無を問い合わせる。この例では、ユーザーDのユーザー情報はMFP_Bに登録されている。したがって、MFP_Cは、MFP_Bに登録されているユーザーDのユーザー情報を参照してユーザーDのユーザー認証を実行する(ステップS2)。
一例として、本システムは、ユーザーがMFP100にログインし、当該MFP100に当該ユーザーのユーザー情報が登録されていない場合に、当該ユーザーのユーザー情報を登録する処理を行なう。または、本システムは、システム管理者や当該ユーザーなどによってユーザー情報の登録を実行する指示を受け付けたときに、当該ユーザーのユーザー情報を登録する処理を行なってもよい。
しかしながら、上記のように、各MFPには、登録可能なユーザー情報の数の上限が設定されている。そのため、新たにユーザー情報を登録する必要がある場合に、登録数が上限に達していて登録できない場合もある。また、ユーザー情報の登録数がMFPによって偏っている場合にも、ユーザーが所望するMFPにユーザー情報が登録できない場合がある。また、ユーザーの利用頻度が高いMFPに当該ユーザーのユーザー情報が登録されていないと、ログインが要求されたMFPはユーザーがログインするたびに他のMFP100にユーザー情報を読み出しにいくことになり、ユーザー認証に要する時間が長くなってしまう。
そこで、本システムは、新たなユーザー情報を登録する際などに、すでに各MFPに登録されているユーザー情報を再配分する処理を行なう。また、他の例として、ユーザー情報を再配分する処理は、予め規定されたタイミングで行なわれてもよい。予め規定されたタイミングは、たとえば、1ヶ月ごとのなどの一定期間が経過する時や、システムが構築された時などである。
各MFP100は、各ユーザーによる当該MFP100の利用状況を履歴として記憶している。利用状況は、ログイン履歴や、印刷履歴などである。上記ステップS1でユーザーDからのログインを受け付けたMFP_Cは、当該ユーザーDにログイン日時などを利用履歴として記憶する(ステップS3)。
MFP100は、各MFP100に記憶されているユーザーの利用状況に基づいて、各ユーザー情報の登録先とするMFPを決定する(ステップS4)。そして、MFP100は、その決定に基づいて、各ユーザー情報の登録先であるMFPを、現在の登録先であるMFPから変更する。たとえば、図3の例では、ユーザーDのユーザー情報の登録先が、MFP_BからMFP_Cに変更されている(ステップS5)。
<機能構成>
図4は、上記動作を行なうためのMFP100の機能構成の一例を表わしたブロック図である。図4の各機能は、MFP100のCPU10がROM11に記憶されているプログラムをRAM12上に読み出して実行することで、主にCPU10で実現される。しかしながら、少なくとも一部機能が、図2に表わされた他のハードウェア、または、電気回路などの図示されていない他のハードウェアによって実現されてもよい。
図4を参照して、CPU10は、指示入力部101と認証部102と登録部103と履歴格納部104と変更部105とを含む。指示入力部101は、操作パネル16を操作するユーザーの指示入力を受け付ける。
認証部102は、指示入力が当該ユーザーのログインの要求である場合に、入力された情報に基づいてユーザー認証を行なう。HDD13は、ユーザー情報を記憶するためのユーザー情報記憶部131を含む。認証部102は、ユーザー情報記憶部131に登録されているユーザー情報、または、他のMFPのユーザー情報記憶部131に登録されているユーザー情報を参照してユーザー認証を行なう。
登録部103は、指示入力が当ユーザー情報の登録の要求である場合に、指示されたユーザー情報を登録する。または、登録部103は、指示入力が当該ユーザーのログインの要求である場合であって、かつ、該当するユーザー情報がユーザー情報記憶部131に登録されていない場合など、予め規定されたタイミングで、指示されたユーザー情報を登録する。また、登録部103は、他のMFP100からの要求に応じて、指定されたユーザー情報を登録する。
HDD13は、ユーザーの当該MFP100の利用状況を履歴として記憶するためのユーザー履歴記憶部132を含む。履歴格納部104は、ログイン時刻などのユーザーの利用状況を履歴としてユーザー履歴記憶部132に格納する。
変更部105は、各MFP100の登録部103でのユーザー情報の登録先を変更する。好ましくは、変更部105は、予め規定されたタイミングでユーザー情報の登録先であるMFPを変更する。
登録部103は、決定部106と要求部107とを含む。
決定部106は、ユーザーの利用状況に基づいて当該ユーザー情報の登録先を決定する。好ましくは、決定部106は、上記ユーザーの各MFP100の利用頻度を比較して、利用頻度の最も高いMFPから順に規定された台数のMFPを当該ユーザー情報の登録先と決定する。利用頻度は、たとえばログイン頻度である。
決定部106は、さらに、ユーザーのMFP100の利用状況に基づいて当該MFP100から削除するユーザー情報を決定する。
要求部107は、決定部106で削除すると決定されたユーザー情報の登録を、他のMFP100に要求する。好ましくは、要求部107は、本システムに含まれるMFP100のうち、ユーザー情報の上限登録数に達していないMFP100に対して当該ユーザー情報の登録を要求する。または、好ましくは、要求部107は、本システムに含まれるMFP100のうち、全ユーザーの利用頻度が最も低いMFP100に対して当該ユーザー情報の登録を要求する。
<動作フロー>
図5は、MFP100の動作の流れの一例を表わしたフローチャートである。図6のフローチャートに表わされた動作は、MFP100のCPU10がROM11に記憶されているプログラムをRAM12上に読み出して実行し、図4の各機能を発揮することによって実現される。
図5を参照して、MFP100のCPU10は、ユーザーのログインを受け付けると、ユーザー認証を実行する(ステップ#1)。ステップ#1でCPU10は、当該MFP100に必要なユーザー情報が登録されている場合には当該ユーザー情報を参照し、ユーザー情報が記憶されていない場合には他のMFP100に登録されているユーザー情報を参照する。
次に、CPU10は、ユーザーの当該MFP100の利用状況を記憶する(ステップ#2)。利用状況は、たとえば、ログインのタイミングなどである。
次に、CPU10は、ユーザーの利用状況に基づいて、各MFP100に登録されるユーザー情報を再配分する処理を実行する(ステップ#3)。ステップ#3でCPU10は、ユーザーの利用状況に基づいて、ユーザー情報の登録先とするMFP100を決定する(ステップ#3−1)。そして、CPU10は、上記決定に基づいてユーザー情報の登録先を変更する(ステップ#3−2)。
図6は、図5のステップ#3のユーザー情報を再配分するMFP100の動作の一例を表わしたフローチャートである。図6の動作は、第1のユーザーのユーザー情報の登録の指示を受け付けたときに開始する。登録の指示は、MFP100のユーザーから発行されてもよいし、他のMFP100から発行されてもよい。
図6を参照して、MFP100のCPU10は、当該MFP100に第1のユーザーのユーザー情報が登録されているか否かを確認する(ステップS101)。当該ユーザー情報がMFP100に登録されていない場合(ステップS101でNO)、CPU10は、さらに、MFP100のユーザー情報の登録数が上限に達しているか否かを確認する(ステップS103)。
MFP100におけるユーザー情報の登録数が上限に達している場合(ステップS103でYES)、CPU10は、MFP100に登録されているユーザー情報の中から削除対象となるユーザー情報があるか否かを確認する(ステップS105)。削除対象となるユーザー情報は、たとえば、ログイン頻度が規定の頻度よりも少ないユーザーのユーザー情報や、規定の期間、ログインしていないユーザーのユーザー情報などである。また、CPU10は、登録が要求されたユーザー情報の数だけ、削除対象となるユーザー情報を選択してもよい。
該当するユーザー情報が登録されている場合(ステップS105でYES)、CPU10は、削除対象のユーザー情報の登録を他のMFP100に要求する(ステップS107)。一例として、ステップS107でCPU10は、削除対象のユーザー情報のリストを作成し、該リストを登録要求として他のMFP100に送信する。
上記要求を受けた他のMFP100から、削除対象のユーザー情報の登録に成功したとの通知を受けると(ステップS109でYES)、CPU10は、削除対象のユーザー情報をHDD13から削除する(ステップS111)。そして、CPU10は、指定された第1のユーザーのユーザー情報を登録する(ステップS113)。
第1のユーザーのユーザー情報がすでに登録されている場合(ステップS101でYES)、登録されているユーザー情報の中に削除対象のユーザー情報がなかった場合(ステップS105でNO)、または、登録を要求した他のMFP100から登録失敗の通知を受けた場合(ステップS109でNO)には、CPU10は、第1のユーザーのユーザー情報を登録する処理を行なわない。この場合、CPU10は、第1のユーザーの登録を指示した元に対して登録失敗を通知する。通知先は、MFP100のユーザーや、第1のユーザーのユーザー情報の登録を要求した他のMFPである。
上記ステップS107で削除対象のユーザー情報の登録が要求された上記の他のMFP100も、当該要求を受けたことをトリガとして図6の動作を行なう。
図7は、図5のステップ#3のユーザー情報を再配分するMFP100の動作の一例を表わしたフローチャートである。図7の動作は、第1のユーザーがMFP100にログインを要求したときに開始する。なお、図7のフローチャートにおいて、図6のフローチャートと同じ動作については同じステップ番号が付されている。
図7を参照して、MFP100のCPU10は、第1のユーザーからログインの要求を受け付けると、当該MFP100に第1のユーザーのユーザー情報が登録されているか否かを確認する(ステップS101)。当該ユーザー情報がMFP100に登録されていない場合(ステップS101でNO)、CPU10は、さらに、他のMFP100に第1のユーザーのユーザー情報が登録されているか否かを確認する(ステップS201)。
他のMFP100に第1のユーザーのユーザー情報が登録されている場合(ステップS201でYES)、CPU10は、さらに、当該ユーザーの当該MFP100の利用頻度と他のMFP100の利用頻度とを比較する(ステップS203)。当該ユーザーの当該MFP100の利用頻度が他のMFP100の利用頻度より高い場合には(ステップS203でYES)、CPU10は、第1のユーザーのユーザー情報を登録すると決定する。
この場合、CPU10は、図6のフローチャートに表わされたステップS103以降の動作と同様の動作を行なう。すなわち、MFP100におけるユーザー情報の登録数が上限に達しているときに(ステップS103でYES)、CPU10は、MFP100に登録されているユーザー情報の中から削除対象となるユーザー情報があるか否かを確認する(ステップS105)。ここでは、削除対象となるユーザー情報は、たとえば、ログイン頻度が最も少ないユーザーのユーザー情報や、ログイン間隔が最も長いユーザーのユーザー情報などである。以降、図6のフローチャートに表わされたステップS103以降の動作と同様の動作が行なわれる。
図8は、図5のステップ#3のユーザー情報を再配分するMFP100の動作の他の一例を表わしたフローチャートである。図8の動作は、上記規定されたタイミングになったときに開始する。なお、図9〜図11は、図8のフローチャートに表わされた動作を具体的に説明するために用いられる、各MFPへのユーザー情報の配分方法を説明するための図である。図9〜図11では、説明を簡易にするため、本システムにMFP_A〜MFP_Cが含まれ、A〜Dの4人のユーザーのユーザー情報が登録されているものとする。そして、MFP_A〜MFP_Cそれぞれのユーザー情報の登録可能な上限数は2とする。
図8を参照して、MFP100のCPU10は、ユーザー情報と当該ユーザー情報が登録されているMFP100との組み合わせを、当該ユーザーによる当該MFP100の利用状況に応じて順位付けする(ステップS301)。
図9は、ステップS301での順位付けの結果の一例を表わした図である。ステップS301で、CPU10は、たとえばログイン頻度に応じて順位付けする。
次に、CPU10は、ステップS301で決定したユーザー情報と当該ユーザー情報が登録されているMFP100との組み合わせの順位に基づいて、ユーザー情報を各MFPに割り当てる(ステップS303)。ステップS303でCPU10は、各MFPに対して、ステップS301で決定した順位の上位から順にユーザー情報を割り当てる。
図10(A)は、ステップS303での割り当ての結果の一例を表わした図である。図10(A)では、図9のリストの上位(上位の順位)から順に、MFP_A〜MFP_CそれぞれにユーザーA〜Dぞれぞれのユーザー情報が割り当てられている。これにより、ユーザーが利用する可能性の高いMFPから順に、当該ユーザーのユーザー情報が割り当てられることになる。
次に、CPU10は、各MFPについて、登録可能なユーザー情報の上限数(2)を超えて割り当てられたユーザー情報のうちの、他のMFPの登録可能な上限数(2)内に割り当てられているユーザー情報を削除する(ステップS305)。この時点で、各MFPの登録可能な上限数(2)を超えて割り当てられたユーザー情報は、いずれのMFPでも登録可能な上限数(2)内には割り当てられていない状態となる。
図10(B)は、上記ステップS305でのユーザー情報の削除の結果の一例を表わした図である。図10(A)では、MFP_Aに対して、上限数(2)を超えて、ユーザーBのユーザー情報およびユーザーDのユーザー情報が割り当てられている。また、MFP_Bに対して、上限数(2)を超えて、ユーザーDのユーザー情報およびユーザーCのユーザー情報が割り当てられている。また、MFP_Cに対して、上限数(2)を超えて、ユーザーBのユーザー情報およびユーザーDのユーザー情報が割り当てられている。
このうち、MFP_AおよびMFP_Cそれぞれに上限数(2)を超えて割り当てられたユーザーBのユーザー情報は、MFP_Bの上限数(2)内にも割り当てられている。したがって、ステップS305でCPU10は、MFP_AおよびMFP_Cへの割り当てからユーザーBのユーザー情報を削除する。
また、MFP_Bに上限数(2)を超えて割り当てられたユーザーCのユーザー情報は、MFP_AおよびMFP_Cそれぞれの上限数(2)内にも割り当てられている。したがって、ステップS305でCPU10は、MFP_Bへ割り当てられたユーザー情報からユーザーCのユーザー情報を削除する。これらのユーザー情報を削除したとしても、当該ユーザーの利用頻度の比較的高い他のMFPにユーザー情報が登録されることになる。
CPU10は、上記の動作の後、さらに、いずれかのMFP100に登録可能な上限数(2)を超えて割り当てられているユーザー情報があるか否かを確認する(ステップS307)。上記の動作でも、まだ、登録可能な上限数(2)を超えてユーザー情報が割り当てられているMFP100がある場合(ステップS307でYES)、CPU10は、当該MFP100について、登録可能な上限数(2)内に割り当てられたユーザー情報であって、他のMFPにも割り当てられているユーザー情報のうちの、最も順位の低いユーザー情報を削除する(ステップS309)。そして、CPU10は、上記ユーザー情報の削除に応じて、当該MFP100への割り当て内でのユーザー情報の順位を繰り上げる(ステップS311)。
上記のように、CPU10が上記ステップS305の動作を実行することによって、各MFPの登録可能なユーザー情報の上限数(2)を超えて割り当てられたユーザー情報は、いずれのMFPでも登録可能な上限数(2)内には割り当てられていない状態となっている。そのため、上記ステップS309で登録可能な上限数(2)内に割り当てられたユーザー情報が削除されることで、上記ステップS311で順位が繰り上がることによって当該MFP100で上限数(2)を超えて割り当てられたユーザー情報は登録可能な上限数(2)内に割り当てられることになる。
図11(A)は、上記ステップS309でのユーザー情報の削除の結果の一例を表わした図である。図11(A)では、ユーザーAのユーザー情報が、MFP_A、MFP_B、およびMFP_Cのいずれにも、上限数(2)を超えてユーザー情報が割り当てられている。ここで、ユーザーAのユーザー情報は、MFP_A、MFP_B、およびMFP_Cのいずれにも登録可能な上限数(2)内に割り当てられている。そこで、CPU10は、このうちの最も順位の低い、MFP_Cに割り当てられたユーザーAのユーザー情報を削除する。
図11(B)は、上記ステップS311でのユーザー情報の順位の繰り上げの結果の一例を表わした図である。図11(B)を参照して、MFP_Cに割り当てられたユーザーAのユーザー情報が削除されたことによって、MFP_Cの登録可能な上限数(2)を超えて割り当てられていたユーザーDのユーザー情報の順位が繰り上がり、MFP_Cの登録可能な上限数(2)内に割り当てられることになる。これにより、すべてのユーザーA〜Dのユーザー情報が、MFP_A〜MFP_Cの登録可能な上限数(2)内に割り当てられることになる。
なお、図9〜図11に表わされた例では、CPU10が上記ステップS311を最初に実行する時点で、すべてのユーザーA〜Dのユーザー情報がMFP_A〜MFP_Cのうちの少なくとも1台のMFPの登録可能な上限数(2)内に割り当てられることになっている。そして、CPU10が上記ステップS311を最初に実行する時点でまだいずれのMFP100にも割り当てられていないユーザー情報がある場合もある。そこで、CPU10は、上記ステップS311の後にステップS307に制御を戻す。すなわち、まだいずれのMFP100にも割り当てられていないユーザー情報がある場合には(ステップS307でYES)、CPU10は、上限数(2)を超えて割り当てられるユーザー情報がなくなるまで上記ステップS309,S311を繰り返す。
図8に表わされた動作は、上記したように、すでに本システムの各MFP100の登録可能なユーザー情報の上限数内にユーザー情報が登録されている状態において、所定のタイミングで実行されるものである。そのため、動作開始時には、すべてのユーザー情報がいずれかのMFP100の登録可能な上限数内に登録されている。したがって、CPU10が上記ステップS305を最初に実行する時点では、複数のMFP100の登録可能な上限数(2)内に割り当てられているユーザー情報が存在する。そのため、CPU10が上記ステップS305を最初に実行する時点でいずれかのMFP100の登録可能な上限数(2)を超えて割り当てられているユーザー情報が存在している場合に、CPU10は、上記ステップS309の動作が可能となる。
<実施の形態の効果>
本システムが上記のユーザー情報の登録先の再配分の動作を行なうことで、本システムでは、ユーザーが利用する可能性の高いMFP100に当該ユーザーのユーザー情報が登録される。これにより、ユーザーがログインを要求したMFP100がユーザー認証を実行する際に、他のMFP100に登録されているユーザー情報を参照する可能性が低くなる。つまり、ユーザー認証に要する時間を短縮できる。
また、本システムが上記の動作を行なうことで、複数のMFP100にユーザー情報が重複して登録されたり、ユーザー情報の登録数が偏ったりすることを抑えることができる。これにより、各MFP100でユーザー情報の登録可能な数を確保することができる。これにより、本システムはユーザー情報の追加登録の可能性を高め、ユーザーの利便性を向上させることができる。
なお、上記の動作によって、本システムでは、当該システムの利用頻度の低いユーザーのユーザー情報が全体的に利用頻度の低いMFPに集中して登録される。そのため、利用頻度の高いユーザーのユーザー認証に要する時間を短縮できる。
本システムでは、一例として、ユーザーからログインの要求を受け付けたタイミングでユーザー情報の再配分の処理が実行される。つまり、ユーザーがログインを要求したことによって、当該ユーザー情報の登録先が自動的に当該ユーザーの利用頻度の高いMFP100に移動することになる。そのため、管理者等による特別な操作を必要とせずに利用頻度の高いユーザーのユーザー認証に要する時間をより抑えることができ、ユーザーの利便性を向上させることができる。
[第2の実施の形態]
以上の説明では、MFP100が、本システムのすべてのユーザーについてのユーザー情報の再配分を行なうものとしている。しかしながら、本システムは、ユーザー情報を再配分の対象とするユーザーと再配分の対象としないユーザーとにグループ分けして管理してもよい。第2の実施の形態にかかるシステムのシステム構成およびMFP100の機能構成は第1の実施の形態にかかるシステムのものと同じであるため、これらの説明は繰り返さない。
第2の実施の形態にかかるシステムは、再配分の対象とするユーザーと再配分の対象としないユーザーとにグループ分けしてユーザー情報を管理する。その管理の一例として、各MFP100は、ユーザー情報記憶部131として、ユーザー情報を再配分の対象とするユーザーのユーザー情報を記憶するための第1の記憶部と、ユーザー情報を再配分の対象としないユーザーのユーザー情報を記憶するための第2の記憶部との、2種類の記憶部を有する。そして、各MFP100は、管理者や当該ユーザーから、登録先とする記憶部の指定と共に、ユーザー情報の登録の指示を受け付ける。
各MFP100は、上記の再配分の処理を行なう際に、上記第1の記憶部に登録されたユーザー情報を処理対象とし、第2の記憶部に登録されたユーザー情報を処理対象としない。これにより、第2の実施の形態にかかるシステムは、ユーザー情報を再配分の対象とするユーザーと再配分の対象としないユーザーとにグループ分けして管理することができる。
なお、上記した方法は、ユーザー情報の管理の一例である。他の例として、各MFP100は、管理者や当該ユーザーからユーザー情報の登録の指示と共に再配分の対象とするか否かの指定を受け付けると、ユーザー情報に再配分の対象とするか否かを表わす情報を付加して登録してもよい。この場合、各MFP100は、再配分の対象とするとの情報が付加されたユーザー情報を再配分の対象とし、再配分の対象としないとの情報が付加されたユーザー情報を再配分の対象としない。
第2の実施の形態にかかるシステムが上記の管理を行なうことによって、たとえばMFP100の所在する部署に所属するユーザーについてはたとえ当該MFP100の利用頻度が低くても短時間でログインできるようにしておきたい、といった要求に対応することができる。
[第3の実施の形態]
上記の第1の実施の形態では、再配分の処理の実行のタイミングとして、図6に表わされたユーザー情報の登録の指示を受け付けたタイミング、図7に表わされたユーザーからログインの要求を受け付けたタイミング、および図8に表わされた予め規定されたタイミングの3つの例が説明されている。そこで、第3の実施の形態にかかるシステムでは、MFP100のCPU10は、再配分の処理の実行の要否を、上記タイミングが到来した期間の特性に応じて判断してもよい。第3の実施の形態にかかるシステムのシステム構成およびMFP100の機能構成は第1の実施の形態にかかるシステムのものと同じであるため、これらの説明は繰り返さない。
第3の実施の形態にかかるシステムでは、MFP100のCPU10は、ユーザー情報の再配分の処理を開始する、上記3つのタイミングを予め記憶している。また、MFP100のCPU10は、再配分の処理を実行する期間、および実行しない期間を予め記憶している。そして、CPU10は、上記3つのタイミングのいずれかの到来を検出した場合に、検出したタイミングが再配分の処理を実行しない期間に属する場合には、再配分の処理を実行しない。これにより、たとえば、ユーザーがMFP100を利用する可能性の高い時間帯には再配分の処理を実行せず、深夜や週末などのユーザーがMFP100を利用する可能性の高い期間に実行する、などの、効率的な再配分の処理を実現することができる。
[第4の実施の形態]
さらに、上述の処理をMFPに搭載されるCPUに実行させるプログラムを提供することもできる。このようなプログラムを提供することで、すでに設置されている汎用のMFPを上記のMFP100として機能させることができる。つまり、汎用のMFPで本システムを容易に構築することができる。
このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM、RAMおよびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
なお、本開示にかかるプログラムは、コンピュータのオペレーティングシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本開示にかかるプログラムに含まれ得る。
また、本開示にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本開示にかかるプログラムに含まれ得る。
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 CPU、11 ROM、12 RAM、13 HDD、14 スキャナー、15 プリンター、16 操作パネル、17 ネットワークコントローラー、100,100A,100B,100C MFP、101 指示入力部、102 認証部、103 登録部、104 履歴格納部、105 変更部、106 決定部、107 要求部、131 ユーザー情報記憶部、132 ユーザー履歴記憶部、300 PC。

Claims (12)

  1. 複数台の画像形成装置を含む画像処理システムであって、
    前記複数台の画像形成装置のうちの第1の画像形成装置は、
    前記画像処理システムにおけるユーザー認証に用いるユーザー情報を登録するための登録手段と、
    ユーザー認証を行うための認証手段と、
    ユーザーごとの前記第1の画像形成装置の利用状況を記憶するための記憶手段と、
    前記登録手段に登録されるユーザー情報を変更するための変更手段とを備え、
    前記認証手段は、ログインユーザーのユーザー情報が前記登録手段によって登録されていない場合に、前記複数台の画像形成装置のうちの第2の画像形成装置に登録されている前記ログインユーザーのユーザー情報を参照してユーザー認証を行ない、
    前記変更手段は、前記ユーザーの前記第1の画像形成装置の利用状況に基づいて、前記登録手段に登録される前記ユーザー情報を決定するための決定手段を含む、画像処理システム。
  2. 前記決定手段は、前記複数台の画像形成装置それぞれの前記ユーザーの利用頻度を比較して、利用頻度の最も高い画像形成装置から順に規定された台数の画像形成装置を前記ユーザー情報を登録する画像形成装置と決定する、請求項1に記載の画像処理システム。
  3. 前記変更手段は、予め規定されたタイミングで前記ユーザー情報を登録する画像形成装置を変更する、請求項1または2に記載の画像処理システム。
  4. 第1のユーザーが前記複数台の画像形成装置のうちの前記第1の画像形成装置にログインを要求した際に、前記第1の画像形成装置に前記第1のユーザーのユーザー情報が登録されておらず、前記複数台の画像形成装置のうちの前記第2の画像形成装置に前記ユーザー情報が登録されており、かつ、前記第1のユーザーの前記第1の画像形成装置の利用頻度が前記第2の画像形成装置の利用頻度よりも高い場合に、前記登録手段は、前記第1のユーザーのユーザー情報を前記第1の画像形成装置に登録する、請求項1〜3のいずれかに記載の画像処理システム。
  5. 前記決定手段は、さらに、前記ユーザーの前記第1の画像形成装置の利用状況に基づいて前記第1の画像形成装置から削除するユーザー情報を決定し、
    前記決定手段は、前記第1の画像形成装置に前記第1のユーザーのユーザー情報を登録するとユーザー情報の登録数が予め規定された上限登録数に達する場合に、前記第1の画像形成装置から前記第1のユーザーよりも前記第1の画像形成装置の利用頻度の低い第2のユーザーのユーザー情報を削除すると決定する、請求項4に記載の画像処理システム。
  6. 前記変更手段は、前記第2のユーザーのユーザー情報の登録を、前記複数台の画像形成装置のうちの他の画像形成装置に要求するための要求手段をさらに含む、請求項5に記載の画像処理システム。
  7. 前記要求手段は、前記複数台の画像形成装置のうちの、ユーザー情報の前記上限登録数に達していない画像形成装置に対して前記第2のユーザーのユーザー情報の登録を要求する、請求項6に記載の画像処理システム。
  8. 前記要求手段は、前記複数台の画像形成装置のうちの利用頻度が最も低い画像形成装置に対して前記第2のユーザーのユーザー情報の登録を要求する、請求項6に記載の画像処理システム。
  9. 複数台の画像形成装置を含む画像処理システムに含まれる画像形成装置であって、
    前記画像処理システムにおけるユーザー認証に用いるユーザー情報を登録するための登録手段と、
    ユーザー認証を行なうための認証手段と、
    ユーザーごとの当該画像形成装置の利用状況を記憶するための記憶手段と、
    前記登録手段に登録されるユーザー情報を変更するための変更手段とを備え、
    前記認証手段は、ログインユーザーのユーザー情報が前記登録手段によって登録されていない場合に、前記複数台の画像形成装置のうちの他の画像形成装置に登録されている前記ログインユーザーのユーザー情報を参照してユーザー認証を行ない、
    前記変更手段は、ユーザーの当該画像形成装置の利用状況に基づいて、前記登録手段に登録されるユーザー情報を決定するための決定手段を含む、画像形成装置。
  10. 複数台の画像形成装置を含む画像処理システムにおけるユーザー認証に用いるユーザー情報の管理方法であって、
    前記管理方法は、
    前記画像処理システムにおけるユーザー認証に用いるユーザー情報を登録するステップと、
    ユーザー認証を行うステップと、
    ユーザーごとの前記複数台の画像形成装置のうちの第1の画像形成装置の利用状況を記憶するステップと、
    登録されるユーザー情報を変更するステップとを備え
    前記ユーザー認証を行うステップは、ログインユーザーのユーザー情報が登録されていない場合に、前記複数台の画像形成装置のうちの第2の画像形成装置に登録されている前記ログインユーザーのユーザー情報を参照してユーザー認証を行なうことを含み、
    前記変更するステップは、前記ユーザーの前記第1の画像形成装置の利用状況に基づいて、登録される前記ユーザー情報を決定することを含む、管理方法。
  11. 複数台の画像形成装置を含む画像処理システムに含まれる画像形成装置に搭載されているコンピューターに、前記画像処理システムにおけるユーザー認証に用いるユーザー情報の管理を実行させるプログラムであって、
    前記画像処理システムのユーザーごとのユーザー認証に用いるユーザー情報は、前記複数台の画像形成装置のうちの少なくとも1台の画像形成装置に登録され、
    前記プログラムは前記コンピューターに、
    ユーザーのログインを受け付けると、前記少なくとも1台の画像形成装置に登録されている前記ユーザーのユーザー情報を参照してユーザー認証を行なうステップと、
    前記ユーザーの前記画像形成装置の利用状況を記憶するステップと、
    前記ユーザーの利用状況に基づいて、前記画像形成装置に登録するユーザー情報を変更するステップとを備える、管理プログラム。
  12. 複数台の画像形成装置を含む画像処理システムであって、
    前記複数台の画像形成装置のうちの少なくとも1台の画像形成装置に、前記画像処理システムにおけるユーザー認証に用いるユーザー情報を登録するための登録手段と、
    前記複数台の画像形成装置のうちのユーザーのログインを受け付けた画像形成装置が前記少なくとも1台の画像形成装置に登録されている前記ユーザーのユーザー情報を参照してユーザー認証を行なうための認証手段と、
    前記複数台の画像形成装置それぞれについてのユーザーの利用状況を記憶するための記憶手段と、
    前記登録手段に前記ユーザー情報が登録される画像形成装置を変更するための変更手段とを備え、
    前記変更手段は、前記ユーザーの利用状況に基づいて、前記登録手段で前記ユーザー情報を登録する画像形成装置を決定するための決定手段を含み、
    第1のユーザーが前記複数台の画像形成装置のうちの第1の画像形成装置にログインを要求した際に、前記第1の画像形成装置に前記第1のユーザーのユーザー情報が登録されておらず、前記複数台の画像形成装置のうちの第2の画像形成装置に前記ユーザー情報が登録されており、かつ、前記第1のユーザーの前記第1の画像形成装置の利用頻度が前記第2の画像形成装置の利用頻度よりも高い場合に、前記登録手段は、前記第1のユーザーのユーザー情報を前記第1の画像形成装置に登録する、画像処理システム。
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