JP6458987B2 - オーバードライブ回路 - Google Patents
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Description
また、現在フレームの画素の画素値と1フレーム前の過去フレームの画素の画素値との差分値(画素値の変化量、つまり、印加電圧の変化量)が大きくなるほど、オーバードライブ量を大きくする必要がある。
続いて、加算器40により、現在フレームの画素の画素値と、乗算器38から出力された現在の温度に対応する補正後のオーバードライブ量とが加算され、オーバードライブ後の現在フレームの画素の画素値が、加算器40から出力される。
前記現在フレームの画素の画素値と、前記現在フレームの画素に対応する過去フレームの画素の画素値との差分値に対応する画素係数を出力する画素係数出力部と、
複数の温度に対応する温度係数が格納され、温度センサにより検出された現在の温度に対応する温度係数を出力する第2のLUTと、
前記第1のLUTから出力された基準オーバードライブ量と、前記画素係数出力部から出力された画素係数と、前記第2のLUTから出力された温度係数とを乗算して補正後のオーバードライブ量を算出し、前記補正後のオーバードライブ量と、前記現在フレームの画素の画素値とを加算してオーバードライブ後の現在フレームの画素の画素値を出力するオーバードライブ処理部とを備えることを特徴とするオーバードライブ回路を提供するものである。
同図には、オーバードライブ回路10の他に、フレームメモリ12、温度センサ16、液晶パネル42も示されている。
フレームメモリ12は、図示していない動作クロックに同期して、現在フレームの画素の画素値を順次保持するものである。フレームメモリ12からは、一定のフレーム時間の後に、動作クロックに同期して、保持された現在フレームの画素の画素値(非圧縮データ)が過去フレームの画素の画素値として順次出力される。
これにより、フレームメモリ12に保持される現在フレームの画像(1フレーム分の画像)の容量、つまり、フレームメモリ12の容量を削減し、コストダウンを実現することができる。
第1のLUT14には、基準温度、例えば、25℃に対応する基準オーバードライブ量が格納されている。第1のLUT14は、現在フレームの画素の画素値と、過去フレームの画素の画素値とに対応する基準オーバードライブ量を出力するものである。
また、第1のLUT14のサイズは、例えば、17×17のものであるが、必要に応じて適宜変更することができる。
画素係数出力部18は、現在フレームの画素の画素値と、現在フレームの画素に対応する過去フレームの画素の画素値との差分値に対応する画素係数を出力するものである。画素係数は、差分値に応じて基準オーバードライブ量を補正するための補正係数である。
また、画素係数出力部18は、0または0からプラスおよびマイナスの一定範囲内の差分値である場合や、温度センサにより検出された現在の温度が、基準温度を含む一定範囲内の温度である場合に、基準オーバードライブ量が補正されない画素係数、つまり、1を出力する。
また、差分値算出部26は、現在フレームの画素の画素値と過去フレームの画素の画素値との差分値の絶対値を算出してもよい。
温度判定部32は、温度センサ16により検出された現在の温度が、基準温度設定レジスタ30に設定された基準温度を含む一定範囲内の温度であるか否かを判定するものである。
第2のLUT20には、複数の温度に対応する温度係数が格納されている。第2のLUT20は、温度センサ16により検出された現在の温度に対応する温度係数を出力するものである。温度係数は、現在の温度に応じて基準オーバードライブ量を補正するための補正係数である。
なお、表1に示す温度の値や、温度および温度係数の個数は一例であり、適宜設定することができる。
オーバードライブ処理部22は、第1のLUT14から出力された基準オーバードライブ量と、画素係数出力部18から出力された画素係数と、第2のLUT20から出力された温度係数とを乗算して補正後のオーバードライブ量を算出し、補正後のオーバードライブ量と、現在フレームの画素の画素値とを加算してオーバードライブ後の現在フレームの画素の画素値を出力するものである。
乗算器36は、基準オーバードライブ量と画素係数とを乗算するものである。乗算器36からは、基準オーバードライブ量が差分値に応じて補正された、差分値に対応する補正後のオーバードライブ量が出力される。
乗算器38は、差分値に対応する補正後のオーバードライブ量と、現在の温度に対応する温度係数とを乗算するものである。乗算器38からは、基準オーバードライブ量が差分値および現在の温度に応じて補正された、差分値および現在の温度に対応する補正後のオーバードライブ量が出力される。
加算器40は、現在フレームの画素の画素値と、差分値および現在の温度に対応する補正後のオーバードライブ量とを加算するものである。加算器40からは、オーバードライブ後の現在フレームの画素の画素値が出力される。
リミット処理部24は、オーバードライブ後の現在フレームの画素の画素値が、現在フレームの画素の画素値がとりうる値の有効範囲を超えた場合に、有効範囲内となるようにリミット処理を行うものである。
表3の例では、差分値が0の場合に、画素係数が1に設定されている。画素係数が1の場合、基準オーバードライブ量は差分値に応じて補正されない。
また、差分値が0からプラスおよびマイナスの方向に向かって大きくなるほど、画素係数の値が大きくなるように設定されている。つまり、差分値が大きくなるほど、オーバードライブ量が大きくなるように設定されている。
さらに、差分値が、0からプラスの方向に向かって大きくなる場合よりも、0からマイナスの方向に向かって大きくなる場合に、画素係数の値が大きくなるように設定されている。つまり、暗い画素が明るくなる場合よりも、明るい画素が暗くなる場合に、よりオーバードライブ量が大きくなるように設定されている。
差分値が0からプラスの方向へ大きくなる場合と、0からマイナスの方向へ大きくなる場合、つまり、暗い画素が明るくなる場合と、明るい画素が暗くなる場合の液晶の応答特性が対称である場合、差分値算出部26から出力される、現在フレームの画素の画素値と過去フレームの画素の画素値との差分値の絶対値から画素係数を得ることも可能である。
続いて、画素係数算出部28により、差分値算出部26により算出された差分値に対応する画素係数が算出される。
また、温度判定部32により、温度センサ16により検出された現在の温度が、基準温度設定レジスタ30に設定された基準温度を含む一定範囲内の温度であるか否かの判定が行われる。
一方、現在の温度が、基準温度設定レジスタ30に設定された基準温度を含む一定範囲内の温度ではないと判定された場合、画素係数算出部28により算出された画素係数がセレクタ34から出力される。
続いて、加算器40により、現在フレームの画素の画素値と、乗算器38から出力された差分値および現在の温度に対応する補正後のオーバードライブ量とが加算され、オーバードライブ後の現在フレームの画素の画素値が、加算器40から出力される。
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
12 フレームメモリ
14 第1のLUT
16 温度センサ
18 画素係数出力部
20 第2のLUT
22、23 オーバードライブ処理部
24 リミット処理部
26 差分値算出部
28 画素係数算出部
30 基準温度設定レジスタ
32 温度判定部
34 セレクタ
36,38 乗算器
40 加算器
42 液晶パネル
Claims (13)
- 基準温度に対応する基準オーバードライブ量が格納され、現在フレームの画素の画素値と、フレームメモリから出力された、前記現在フレームの画素に対応する過去フレームの画素の画素値とに対応する基準オーバードライブ量を出力する第1のLUTと、
前記現在フレームの画素の画素値と、前記現在フレームの画素に対応する過去フレームの画素の画素値との差分値に対応する画素係数を出力する画素係数出力部と、
複数の温度に対応する温度係数が格納され、温度センサにより検出された現在の温度に対応する温度係数を出力する第2のLUTと、
前記第1のLUTから出力された基準オーバードライブ量と、前記画素係数出力部から出力された画素係数と、前記第2のLUTから出力された温度係数とを乗算して補正後のオーバードライブ量を算出し、前記補正後のオーバードライブ量と、前記現在フレームの画素の画素値とを加算してオーバードライブ後の現在フレームの画素の画素値を出力するオーバードライブ処理部とを備えることを特徴とするオーバードライブ回路。 - 前記画素係数出力部は、マイナスの最大値からプラスの最大値までの前記差分値のうち、マイナスの最大値から0までの差分値および0からプラスの最大値までの差分値を、それぞれ、同数の差分値を含む複数の差分範囲に分割し、さらに、0の差分値を含む2つの差分範囲に含まれる差分値を、0または0からプラスおよびマイナスの一定範囲内の差分値を含む差分範囲と、0または0からプラスおよびマイナスの前記一定範囲内ではない差分値をそれぞれ含む2つの差分範囲とに分割し、同じ差分範囲に含まれる差分値に対して同じ値の画素係数を出力するものである請求項1に記載のオーバードライブ回路。
- 前記画素係数出力部は、0または0からプラスおよびマイナスの前記一定範囲内の差分値である場合に、前記基準オーバードライブ量が補正されない画素係数を出力するものである請求項2に記載のオーバードライブ回路。
- 前記画素係数出力部は、マイナスの最大値からプラスの最大値までの前記差分値を、前記差分値が0からマイナスの方向およびプラスの方向に大きくなるほど、含まれる差分値の個数が少なくなるように、異なる個数の差分値を含む複数の差分範囲に分割し、同じ差分範囲に含まれる差分値に対して同じ値の画素係数を出力するものである請求項1に記載のオーバードライブ回路。
- 前記画素係数出力部は、0または0からプラスおよびマイナスの一定範囲内の差分値である場合に、前記基準オーバードライブ量が補正されない画素係数を出力するものである請求項4に記載のオーバードライブ回路。
- 前記画素係数出力部は、前記差分値が0からプラスおよびマイナスの方向に向かって大きくなるほど、値が大きくなる画素係数を出力するものである請求項2〜5のいずれか1項に記載のオーバードライブ回路。
- 前記画素係数出力部は、前記差分値が、0からプラスの方向に向かって大きくなる場合よりも、0からマイナスの方向に向かって大きくなる場合に、値が大きくなる画素係数を出力するものである請求項2〜6のいずれか1項に記載のオーバードライブ回路。
- 前記画素係数出力部は、マイナスの最大値からプラスの最大値までの前記差分値の絶対値を、複数の差分範囲に分割するものである請求項2〜7のいずれか1項に記載のオーバードライブ回路。
- 前記画素係数出力部は、前記温度センサにより検出された現在の温度が、前記基準温度を含む一定範囲内の温度である場合に、前記基準オーバードライブ量が補正されない画素係数を出力するものである請求項1〜8のいずれか1項に記載のオーバードライブ回路。
- 前記フレームメモリは、前記現在フレームの画素の画素値を保持し、一定のフレーム時間の後に、前記保持された現在フレームの画素の画素値を前記過去フレームの画素の画素値として出力するものである請求項1〜9のいずれか1項に記載のオーバードライブ回路。
- 前記フレームメモリは、前記現在フレームの画素の画素値を圧縮して保持し、一定のフレーム時間の後に、前記圧縮して保持された現在フレームの画素の画素値を伸張して前記過去フレームの画素の画素値として出力するものである請求項1〜9のいずれか1項に記載のオーバードライブ回路。
- 前記第1のLUTは、前記基準オーバードライブ量の代わりに、前記オーバードライブ後の現在フレームの画素の画素値が格納され、前記オーバードライブ後の現在フレームの画素の画素値から前記現在フレームの画素の画素値を減算して前記基準オーバードライブ量を出力するものである請求項1〜11のいずれか1項に記載のオーバードライブ回路。
- さらに、前記オーバードライブ処理部から出力されたオーバードライブ後の現在フレームの画素の画素値が、前記現在フレームの画素の画素値がとりうる値の有効範囲を超えた場合に、前記有効範囲内となるようにリミット処理を行うリミット処理部を備える請求項1〜12のいずれか1項に記載のオーバードライブ回路。
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