JP6457722B2 - 読取装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は原稿を読み取る読取装置およびその制御方法に関する。
特許文献1によれば、原稿を照明する光源としてR(赤)光源、G(緑)光源、B(青)光源、および、モノクロイメージセンサを使用するコンタクトイメージセンサ(以下CISという)型の読取装置が提案されている。各光源は時分割で駆動されるため、カラーフィルタを有しない単一のモノクロイメージセンサを使用可能である。
特開2005−223760号公報
RGB光源としてLEDを採用可能であるが、LEDの発光光量はばらつきが大きい。そのため、原稿を適切に読み取るためには各LEDの点灯時間などの点灯条件の調整が必要となる。
読取位置に対して副走査方向における両側から光を照射する装置が知られている。このような装置における点灯条件の調整として以下のような方法が知られている。先頭側から光を照射する赤(R)色のLED、緑(G)色のLEDおよび青(B)色のLEDそれぞれの光量と後端側から光を照射するR色のLED、G色のLEDおよびB色のLEDそれぞれの光量とのうちで最小光量を求める。そして、各LEDの光量を最小光量に一致させる。しかし、最小光量となったLED以外の他のLEDは発光光量が高いにもかかわらず光量を低下させられるため、LEDがもつ発光光量の実力を十分に生かすことができない。つまり、画像のSN比が低下しうる。一方で、SN比を良くしようとして、各LEDの点灯時間を増加させると、先頭側の照明と後端側の照明とのバランスが崩れやすい。先頭側の照明と後端側の照明とのバランスが崩れた場合、副走査方向における原稿の先頭側と後端側に色づきが発生する。たとえば、RとBに関しては両側の照明で原稿への照射光量が同等であるが、Gについては両側の照明で原稿への照射光量が異なっていると仮定する。この場合、たとえば先頭側に緑に色づいた影が発生し、後端側に緑の補色であるマゼンタ色に色づいた影が発生する。このような色づきは原稿がカラー原稿かモノクロ原稿かの判定を誤らせる原因となる。
そこで、本発明は、読取対象物に対して第1方向から光を照射するR光源、G光源およびB光源を有する第1照明手段と、読取対象物に対して第1方向とは異なる第2方向から光を照射するR光源、G光源およびB光源を有する第2照明手段とを有する読取装置において、原稿影の色づきを抑制することを目的とする。
本発明は、たとえば、
透明部材上の読取対象物からの反射光を該透明部材を介して受光する受光手段と、
前記透明部材を挟んで前記読取対象物と反対側に設けられ、前記受光手段の軸方向と直交する方向における第1位置から読取位置に向けて光を照射するR光源、G光源およびB光源を有する第1照明手段と、
前記透明部材を挟んで前記読取対象物と反対側に設けられ、前記受光手段の軸方向と直交する方向において読取位置を挟んで前記第1位置と反対側に位置する第2位置から前記読取位置に向けて光を照射するR光源、G光源およびB光源を有する第2照明手段と、
前記第1照明手段のR光源、G光源およびB光源それぞれの点灯時間および前記第2照明手段のR光源、G光源およびB光源それぞれの点灯時間を調整する調整手段とを有し、
前記読取対象物を読み取る場合は、
前記第1照明手段および前記第2照明手段は、ライン同期信号に基づき、前記第1照明手段および前記第2照明手段それぞれの前記R光源、前記G光源および前記B光源を順次点灯し、
前記第1照明手段および前記第2照明手段の前記R光源は、前記ライン同期信号によって規定される同一期間内に点灯し、前記第1照明手段および前記第2照明手段の前記G光源は、前記ライン同期信号によって規定される同一期間内に点灯し、前記第1照明手段および前記第2照明手段の前記B光源は、前記ライン同期信号によって規定される同一期間内に点灯し、
前記調整手段は、
前記第1照明手段および前記第2照明手段に含まれている各光源を選択的に点灯させ、基準部材からの反射光を前記受光手段に受光させて、前記第1照明手段のR光源に関する第1R輝度値、前記第1照明手段のG光源に関する第1G輝度値、前記第1照明手段のB光源に関する第1B輝度値、前記第2照明手段のR光源に関する第2R輝度値、前記第2照明手段のG光源に関する第2G輝度値、および前記第2照明手段のB光源に関する第2B輝度値を取得し、
前記第1R輝度値と前記第1G輝度値と前記第1B輝度値が一致し、前記第1R輝度値、前記第1G輝度値および前記第1B輝度値とは異なることを許容するが前記第2R輝度値と前記第2G輝度値と前記第2B輝度値が一致するように、前記第1照明手段のR光源、G光源およびB光源の点灯時間の少なくとも1つ、および前記第2照明手段のR光源、G光源およびB光源の点灯時間の少なくとも1つを調整することを特徴とする読取装置を提供する。
本発明は、読取対象物に対して第1方向から光を照射するR光源、G光源およびB光源を有する第1照明手段と、読取対象物に対して第1方向とは異なる第2方向から光を照射するR光源、G光源およびB光源を有する第2照明手段とを有する読取装置において、原稿影の色づきを抑制することができる。
原稿読取装置の断面図 原稿影の発生原理を説明する図 読取ユニットの平面図および断面図 制御回路を示すブロック図 点灯回路の概略を示す回路図 カラー読み取り時と点灯時間の調整時の点灯タイミングを示すタイミングチャート 点灯時間の調整方法を示すフローチャート 点灯時間、輝度値および比率の一例を示す図 点灯時間の調整方法を示すフローチャート 点灯時間、輝度値および比率の一例を示す図 読取ユニットの平面図 点灯時間の調整方法を示すフローチャート 点灯時間、輝度値および比率の一例を示す図
<実施例1>
図1を用いて原稿読取装置100について説明する。CIS(コンタクトイメージセンサ)101は、原稿台ガラス107に置かれた原稿を読み取る原稿読み取りユニットである。原稿は圧板108によってz軸のマイナス(−)方向に押圧される。つまり、原稿は圧板108によって原稿台ガラス107に押圧される。CISホルダー102はCIS101を保持しており、タイミングベルト103に結合されている。モーター104が駆動ギア105を介してタイミングベルト103を駆動することにより、CIS101が図中矢印の方向に往復動作する。y軸方向は一般に副走査方向と呼ばれる。z軸方向は原稿読取装置100の高さ方向である。y軸方向およびz軸方向に対してともに直交した方向がx軸方向である。このx軸方向は、CIS101の軸方向であり、一般に主走査方向と呼ばれている。
白色基準板106は、シェーディング補正において使用されるシェーディング補正係数を生成する際にCIS101によって読み取られる。白色基準板106は、光の供給時間(点灯時間)の調整過程においても各LED素子に対するCIS101の受光レベル(輝度値)を得るために読み取られる。
CIS101は、原稿台ガラス107に置かれた原稿の後端から先頭(先端)まで副走査方向に移動しながら原稿を読み取る。シェーディング補正係数生成過程や点灯時間の調整過程においてはCIS101が白色基準板106を読み取れる位置に移動する。
本実施例では、R色の光を発光するR光源、G色の光を発光するG光源、および、B色の光を発光するB光源として発光ダイオード(LED)を使用する。CIS101は原稿からの拡散光を受光する、カラーフィルタが塗布されていないラインセンサを有している。カラー読み取りモードではR色のLED素子、G色のLED素子およびB色のLED素子を順番に点灯させて、CIS101が原稿からの光を検知する。つまり、3色のLED素子は読み取りライン周期ごとに時分割で順次駆動される。R色のLED素子の点灯時にCIS101に蓄積された光量に応じてCIS101から出力される出力信号がR色成分信号である。G色のLED素子の点灯時にCIS101に蓄積された光量に応じてCIS101から出力される出力信号がG色成分信号である。そして、B色のLED素子の点灯時にCIS101に蓄積された光量に応じてCIS101から出力される出力信号がB色成分信号である。
図2を用いて照明方法と厚紙原稿の副走査方向の両エッジ部分に生じる原稿影について説明する。LEDからの光は導光体302a、302bを介して原稿201に照射される。導光体302aは読取位置に対して副走査方向における後端側から光を照射する第1照明手段の一例である。また、導光体302bは読取位置に対して副走査方向における先頭側(先端側)から光を照射する第2照明手段の一例である。位置Aは、原稿台ガラス107におかれた原稿をCIS101が読み取り時に、副走査方向において読み取りを開始する位置側である。一方、位置Bは、原稿台ガラス107におかれた原稿をCIS101が読み取る時に、副走査方向において読み取りを終了する位置側である。原稿影202、203は、原稿201の厚さに起因して生じる。位置Bでは、CIS101の導光体302aからの照明光が原稿によって遮られるために原稿影203が生じる。原稿影203は導光体302bからの照明光によりいくらか緩和される。しかしながら、原稿影は残る。位置Aでは、CIS101の導光体302bからの照明光が原稿によって遮られるために原稿影202が生じる。原稿影202は導光体302aからの照明光によりいくらか緩和される。しかしながら、原稿影は残る。LED素子の発光光量のバランスが崩れている場合に原稿影202、203に色がついてしまう。
図3(a)はCIS101の平面図であり、図3(b)はCIS101の断面図である。LEDユニット301aは原稿の後端側から原稿に光を照射する複数の光源を有している。LEDユニット301bは副走査方向の先頭側から原稿に光を照射する複数の光源を有している。LEDユニット301aおよびLEDユニット301bはそれぞれ中心波長の異なる光を発光する少なくとも3つ以上の光源を有している。ここではこれらの光源としてR色のLED素子、G色のLED素子およびB色のLED素子を採用する。LEDユニット301aは導光体302aのx軸方向(長手方向)の端部に配置されている第1照明手段である。LEDユニット301bは導光体302bのx軸(長手方向)のマイナス方向の端部に配置されている第2照明手段である。レンズアレイ303は、受光手段であるラインセンサ304に原稿や白色基準板106などの読取対象物からの反射光を結像させる光学系である。白色基準板106は白色の基準となる基準部材である。
図3の破線矢印が示すように、LEDユニット301aが発光した光は導光体302aの入射面から入射し、導光体302aの内部を拡散して行くとともに、曲率を有した出射面から出射する。同様に、LEDユニット301bが発光した光は導光体302bの入射面から入射し、導光体302bの内部を拡散して行くとともに、曲率を有した出射面から出射する。CIS101は、レンズアレイ303を挟んで副走査方向における後端側と先端側との2方向から原稿を照明する。
プリント基板305にはラインセンサ304およびLEDユニット301a、301bが他の回路部品とともに実装されている。コネクタ306は、LEDユニット301a、301bを点灯させるための電流や、ラインセンサ304を動作させるための制御信号、ラインセンサ304が出力するビデオ信号、電源電圧等など受け渡すために信号線が接続される。コネクタ306に接続される信号線にはフレキシブルフラットケーブル(FFC)が用いられることが多い。
図4を用いて制御部について説明する。CPU401は、原稿読取装置100を統括的に制御する制御ユニットである。操作部402は、操作者からの指示を入力する入力部と操作者に対して情報を出力する出力部とを有している。カラーコピーやモノクロコピーといったコピーモードなどの指示も操作部402を通じてCPU401に入力される。
タイミング生成回路404は、モータードライバ403、CIS101、点灯回路405a、405b、AFE406、画像処理回路407を動作させるのに必要なタイミング信号を生成する回路である。タイミング生成回路404は、図示しない発振器などのクロック信号を基準として動作する。タイミング生成回路404はCPU401と接続されており、CPU401からの設定で各種タイミング信号を生成してもよい。
モータードライバ403はモーター104を駆動するための駆動回路である。たとえば、モータードライバ403はタイミング生成回路404からの信号にしたがって励磁電流を出力し、モーター104の回転を制御する。CIS101はタイミング生成回路404が出力する制御クロックやライン同期信号を受けて読み取り動作を実行する。
点灯回路405aはLEDユニット301aに対して駆動電流を供給する定電流回路を有している。点灯回路405bはLEDユニット301bに対して駆動電流を供給する定電流回路を有している。点灯回路405aには定電流回路が3つ用意されており、それらはLEDユニット301aが備えるR色のLED、G色のLEDおよびB色のLEDに接続されている。点灯回路405b、LEDユニット301bについても同様の構成である。点灯回路405a、405bの詳細な回路構成については後述する。点灯回路405a、405bはタイミング生成回路404が出力する点灯信号を受け、LEDの点灯制御を行う。タイミング生成回路404が出力する点灯信号はCIS101に供給するライン同期信号に同期して出力される信号である。CPU401はCIS101に供給されるライン同期信号内での点灯信号の開始タイミングや停止タイミングを変更する。これにより各LEDの点灯時間が制御される。
アナログフロントエンド(AFE406)はCIS101から出力されるアナログ画像信号に対し、サンプルホールド処理、オフセット処理、ゲイン処理といったアナログ処理を実行し、アナログ処理された画像信号をデジタルデータに変換する回路である。CPU401はタイミング生成回路404を介して、AFE406に対してオフセット設定値やゲイン設定値といったアナログ処理のパラメータを設定したり、サンプルホールド回路やAD変換を行うためのタイミング信号を生成したりする。
画像処理回路407は、シェーディング補正回路408や輝度値算出回路409を有している。シェーディング補正回路408はAFE406からのデジタル画像データを受け、シェーディング補正係数を生成したり、シェーディング補正係数を用いてシェーディング補正処理を実行したりする。輝度値算出回路409はラインメモリ410に保持されている1ライン分の画像データの平均値を求める。輝度値算出回路409は、所定の主走査範囲内における輝度値の平均値を求める処理および所定の主走査範囲内における輝度値の最大値を求める処理などを行っても構わない。このように、輝度値算出回路409は、LEDユニット301a、301bを発光したときのラインセンサ304における受光量を把握可能なデータを出力する。
図5を用いて点灯回路405a、405bについて詳細に説明する。点灯回路405a、405bはそれぞれ3つの定電流回路を有している。点灯回路405aはLEDユニット301aと接続されている。点灯回路405bはLEDユニット301bと接続されている。各定電流回路と各LED素子は1対1で接続されている。LEDユニット301aは、赤のLED素子301a_R、緑のLED素子301a_Gおよび青のLED素子301a_Bを有している。LEDユニット301bは、赤のLED素子301b_R、緑のLED素子301b_Gおよび青のLED素子301b_Bを有している。
各定電流回路はオペアンプ501、トランジスタ502および電流検出抵抗503を有している。なお、図5において各電気素子が担当するLEDユニットを明確にするために参照符号の末尾にLEDユニット301aとLEDユニット301bを示すa、bや色を示すR、G、Bが付与されている。オペアンプ501の+端子には所定の電圧レベルvrefが印加され、トランジスタ502のエミッタ端子の電圧がオペアンプの−端子に印加されている。つまり、エミッタ端子の電圧がフィードバックされ、LED素子に所定の値の電流が流される。
各定電流回路にはLED素子への電流供給のON/OFF制御を行うためのスイッチ504が設けられている。スイッチ504は、たとえば、電界効果トランジスタ(FET)により実現される。スイッチ504はタイミング生成回路404が出力する点灯信号により制御される。各スイッチに接続されているタイミング生成回路404の点灯信号をφLEDa_Ron、φLEDa_Gon、φLEDa_Bon、φLEDb_Ron、φLEDb_Gon、φLEDb_Bonとする。φLEDa_Ron=H(ハイ)のとき、スイッチ504a_RはON状態となり、LED素子301a_Rには電流が流れ点灯する。φLEDa_Ron=L(ロー)のときにはスイッチ504a_RがOFF状態となり、LED素子301a_Rには電流が流れず消灯状態となる。残りの5つのLED素子の制御も同様に実行される。このように、CPU401はタイミング生成回路404を通じて6つのスイッチ504をそれぞれ独立して制御することにより、6つのLED素子の点灯時間を個別に制御する。6つのLED素子からの光は対応する導光体に供給される。
このように、LEDユニット301aや点灯回路405aは、導光体302aにR色、G色、B色の光を選択的に供給する第1供給手段として機能する。また、LEDユニット301bや点灯回路405bは、導光体302bにR色、G色、B色の光を選択的に供給する第2供給手段として機能する。また、CPU401やタイミング生成回路404はLEDユニット301a、301b、点灯回路405a、405bを制御し、R色、G色、B色の各光の供給時間を制御する制御手段として機能する。
図6(a)および図6(b)はタイミング生成回路404が点灯回路405a、405bに供給する点灯信号のタイミングチャートである。つまり、点灯信号φLEDa_Ron、φLEDa_Gon、φLEDa_Bon、φLEDb_Ron、φLEDb_GonおよびφLEDb_Bonと、CIS101に供給されるライン同期信号との関係を示す図である。
図6(a)は原稿読取過程における点灯信号を示すタイミングチャートである。ライン同期信号に同期してLED素子301a_RおよびLED素子301b_Rが最初に点灯する。2番目にLED素子301a_GおよびLED素子301b_Gが点灯し、3番目にLED素子301a_BおよびLED素子301b_Bが点灯する。つまり、点灯順番はRGBである。LEDユニット301aとLEDユニット301bにおける同じ色のLED素子は、同一のライン同期信号間において点灯する。
図6(b)は点灯時間の調整過程における点灯信号を示すタイミングチャートの一例である。点灯時間の調整過程においてはLEDユニット301a、301bのR色のLED素子、G色のLED素子およびB色のLED素子を個別に点灯させたときの光量を求める必要がある。そのため、図6(b)では、一周期内で点灯させるLED素子は一つだけであり、複数のLED素子は同時に点灯されない。
点灯時間の調整過程では、3つのLED素子のうち1つのLEDを点灯させたときの輝度値が取得できれば十分である。よって、LED素子の点灯タイミングは図6(b)に示したものに限定されることはない。また、図6(a)および図6(b)では一周期内に1回だけ、いずれかの点灯信号を”H”としてLEDを点灯させている。しかし、一周期内に点灯信号を複数回”H”としてもよい。後述するLEDの点灯時間の調整過程においては一期間内におけるトータルでの点灯時間を変更できれば十分であり、各LEDの点灯回数に制限はない。
図7を用いて点灯時間の調整過程について説明する。CPU401は副走査方向における後端側に配置されたLEDユニット301aの点灯に応じてラインセンサ304から出力される信号から求められる輝度値Iaを取得する。CPU401は副走査方向における先端側に配置されたLEDユニット301bの点灯に応じてラインセンサ304から出力される信号から求められる輝度値Ibを取得する。そして、CPU401は輝度値Iaと輝度値Ibとから輝度値の比率rを求める。Rについての輝度値をIaR、IbRとすると、Rについての比率rRはIaR/IbRとなる。Gについての輝度値をIaG、IbGとすると、Gについての比率rGはIaG/IbGとなる。Bについての輝度値をIaB、IbBとすると、Bについての比率rBはIaB/IbBとなる。本実施例では、比率rR、比率rGおよび比率rBを一致させる。さらに、1つの光源群に含まれている各光源間の輝度値も一致させる。つまり、IaR=IaG=IaBとなり、IbR=IbG=IbBとなる。
CPU401は、操作部402から調整開始を指示されると、S701に進む。S701で、CPU401はタイミング生成回路404を通じてモータードライバ403を制御してCIS101を白色基準板106の読み取り位置に移動させる。
S702で、CPU401はタイミング生成回路404を通じて点灯回路405a、405bを制御し、図6(b)に示すように各LEDを所定時間ずつ点灯させるとともに、CIS101に白色基準板106を読み取らせて各LEDごとの輝度値を取得させる。この輝度値は、輝度値算出回路409で算出される輝度値であり、図6(b)に示すように各LEDの点灯が制御された下におけるラインセンサ304の受光量を示す値である。このようにCPU401は複数の光源群に含まれている各光源を選択的に点灯させ、読取対象物としての基準板からの光を受光手段に受光させて各光源ごとの輝度値を取得する取得手段として機能する。図6(b)を用いて説明したように、LEDユニット301aおよびLEDユニット301bに含まれる各LED素子がそれぞれ点灯し、各LED素子に対する輝度値が取得される。光源群は2つあり、各光源群には3つのLED素子が含まれている。よって、合計で6個の輝度値が取得される。
S703で、CPU401は、6つの輝度値の各々が所定のターゲット値以下であるかどうかを判定する。AFE406が出力する画像データが8ビット、つまり256階調の画像データである場合は、ターゲット値は、最大階調の半分程度(例:120)に設定される。原稿読取過程においてはLEDユニット301aの1つのLED素子とLEDユニット301bの1つのLED素子とが同時に点灯する。この場合にAFE406が出力する画像データは255を超えて飽和してはならない。そのため、ターゲット値は片側に配置された1つのLED素子が点灯したときに取得される輝度値が255の半分よりも小さくする。片側に配置された1つのLED素子が点灯したときとは、LEDユニット301aに含まれる1つのLED素子とLEDユニット301bに含まれる1つのLED素子とのいずれかが点灯したときである。AFE406が出力する画像データが255以下となれば十分であり、ターゲット値は120に限定されるものではない。つまり、最大値の半分に対してさらにマージンを考慮してターゲット値が決定されればよい。また、マージンはLED素子の光量変動を考慮して決定されてもよい。
取得された輝度値がターゲット値を超えていればS704に移行する。取得された輝度値がターゲット値以下であればS705に移行する。
S704で、CPU401は、取得された輝度値がターゲット値を超えてしまったLED素子の点灯時間を短縮する。たとえば、CPU401は取得した輝度値がターゲット値以下となるように点灯時間を短縮する。点灯時間の短縮設定はS703の判定でNoとなったLED素子に対してのみ実施される。点灯時間を変更したらCPU401はS702から作業をやり直す。なお、輝度値と点灯時間は比例関係にある。CPU401はS702で取得した輝度値とそのときの点灯時間から比例係数cを求め、ターゲット輝度値を比例係数cで除算することで点灯時間を算出してもよい。あるいは、取得された輝度値がターゲット値以下に達するまでCPU401が点灯時間を所定量ずつ短縮させて行ってもよい。後者の場合、S702、S703およびS704を含む処理ループが1回以上にわたり実行される。
S705で、CPU401はS702で取得した6個の輝度値のうちで最小値(最小輝度値)を決定する。この最小値は点灯時間の調整過程において利用される基準値に設定される。このようにCPU401は複数の光源群に含まれている複数の光源について取得された輝度値のうちで最小の輝度値を決定する決定手段として機能する。図8(a)はS705を実行した時点における各LED素子の点灯時間とそのときの輝度値の一例を示している。LEDユニット301aのG輝度値が78であり、これは6つの輝度値のうちで最小値であるとCPU401によって判定されるこの。最小値はS706での点灯時間を調整する際に基準値として利用される。この例では、LEDユニット301aに属するG色のLED素子が基準LED素子となる。
S706で、CPU401は基準値に一致するように、基準LED素子を有するLEDユニットにおける他のLED素子の輝度値が基準値に一致するように、他のLED素子の点灯時間を調整する。図8の例では基準値を提供したLED素子(LEDユニット301aにおけるG色のLED素子)の輝度値はすでに基準値に一致している。そのため、LEDユニット301aにおける残りの2つのLED素子(R色のLED素子とB色のLED素子)の点灯時間が調整される。LEDユニット301aに属するR色のLED素子とB色のLED素子の各輝度値が基準値である78となるように、それぞれの点灯時間が短縮される。点灯時間の決定方法はS704に関して説明した比率計算法や所定量ずつ点灯時間を短縮させる方法のどちらが採用されてもよいし、さらに他の方法が採用されてもよい。
図8(b)はS706の調整が終了した時点での点灯時間と輝度値の一例を示している。LEDユニット301aに属しているR色のLED素子の点灯時間が当初の100usから86.6usに削減されている。B色のLED素子の点灯時間が当初の100usから81.2usに削減されている。これにより両者の輝度値とも基準値である78に一致している。
S707で、CPU401はLEDユニット301aとLEDユニット301bとの間で、同じ色のLED素子同士での輝度値の比率rを計算する。図8(b)にはS707による比率の計算結果の一例が示されている。
S708で、CPU401は3つの比率rR、rG、rBのうちで最小値(最小比率)を決定する。さらにCPU401は最小値ではない残りの2つの比率も最小値に一致するように、基準LED素子を有していないLEDユニットにおける、最小値以外の比率に対応するLED素子の輝度値を決定する。ここでは、S706で点灯時間が調整されたLED素子を有するLEDユニットとは異なる他方のLEDユニットに属しているLED素子の輝度値が決定対象となる。さらに、比率が最小値となった色のLED素子は対象から除外される。図8(b)に示した例ではLEDユニット301aについてS706で調整済みである。よって、LEDユニット301bに属している3つのLED素子のうち、比率が最小値とならなかった色のLED素子(R色のLED素子、B色のLED素子)の輝度値が調整される。図8(b)によれば比率の最小値は比率rGであり、その値は1.28である。また、比率が最小値となった色はGであり、比率が最小値とならなかった色はRとBである。よって、比率rRが1.28となるように輝度値IbRが算出される。同様に、比率rBが1.28となるように輝度値IbBが算出される。RとBの輝度値の比率rR、rBをそれぞれ1.28にするには輝度値IbR、IbBをそれぞれLEDユニット301bのG輝度値IbGである100にすればよい。したがって輝度値IbR、IbBのターゲット輝度値が100に決定される。
S709で、CPU401は、ターゲット輝度値に基づき、基準LED素子を有していないLEDユニットにおける、最小値以外の比率に対応するLED素子の点灯時間を調整する。図8(b)に示した一例ではLEDユニット301bのRの輝度値IbRが100になるようにLEDユニット301bのR色のLED素子の点灯時間が調整される。同様に、LEDユニット301bのRの輝度値IbBが100になるようにLEDユニット301bのBのLED素子の点灯時間が調整される。このようにCPU401はR色の輝度値の比率rRと、G色の輝度値の比率rGと、複数の光源群に含まれている複数のB色の光源間の輝度値の比率rBとが一致するように含まれている光源の点灯時間を調整する。点灯時間の決定方法はS704に関して説明した比率計算法や所定量ずつ点灯時間を短縮させる方法のどちらが採用されてもよいし、さらに他の方法が採用されてもよい。
図8(c)はS709を実施した後の点灯時間、輝度値および比率の一例を示している。LEDユニット301bのRとBの点灯時間はそれぞれ90.0us、84.7usと設定され、輝度値は100となり、比率は1.28となった。S709が終了したら、CPU401は、点灯時間の調整過程を終了する。
点灯時間の調整を実施した結果、LEDユニット301aを点灯したときのRGB輝度値がそれぞれ78に揃う。LEDユニット301bを点灯させたときのRGB輝度値がそれぞれ100に揃う。さらに、LEDユニット301aとLEDユニット301bとにおける同色のLED素子を同時に点灯させたときの輝度値の比率も等しくなる。
ここで、比較例として、6つのLED素子の各輝度値がすべて最小値となるように点灯時間が調整する例を考慮してみる。比較例では、たとえば、6つのLED素子の各輝度値がすべて78になるよう6つのLED素子の点灯時間が調整されてしまう。一方、実施例1ではLEDユニット301bに属する3つのLED素子の各輝度値が100となる。実施例1は比較例よりも大きな輝度値が得られるため、ラインセンサ304の受光量が多くなり、より高いSNが得られる。また、3つの色間で輝度値の比率が等しくなるため、原稿影への色づきも発生しにくくなる。
<実施例1の変形例>
実施例1における比率は、LEDユニット301aの光量と、LEDユニット301bの光量の比を示している。つまり、比率から1を引いた値の絶値が大きくなるにつれ、LEDユニット301aの光量とLEDユニット301bの光量とバランスがずれていることを示す。LEDユニット301aの光量と、LEDユニット301bの光量のバランスがずれると、原稿影202または原稿影203の濃さが濃くなる可能性がある。そこで、本変形例では、比率が所定範囲内に収まっていない場合は、比率を所定範囲内に修正する。つまり、S708で決定された比率の最小値が所定範囲に入っていない場合は、比率を所定範囲内の値に修正する。このようにすることにより、LEDユニット301aの光量と、LEDユニット301bの光量のバランスが大幅にくずれることを防ぎつつ、ラインセンサ304の受光量を増加させることができる。
<実施例2>
実施例1ではCPU401が複数の光源群においてRGB間での輝度値の比率を等しくしつつ、かつ、RGB輝度値自体も等しくなるように点灯時間を調整した。しかし、輝度値の比率だけを揃えても本発明の目的を達成可能である。
図9は複数の光源群間で輝度値の比率だけを等しくするための点灯時間の調整過程を示している。なお、図9においてすでに説明したステップと同一のステップについては同一の参照符号を付与することにより説明の簡明化を図る。S701〜S704が完了するとS905に進む。
S905で、CPU401は比率rR、rG、rBを求める。図10(a)はS905による比率の計算結果の一例を示している。S906で、CPU401は3つの比率のうちで最小値を決定する。さらに、CPU401は、残りの2つの比率が最小値に一致するように輝度値を設定する。図10(a)によれば、最小値はBの比率rBであり、その値は1.18である。Rの比率rRを1.18にするには、LEDユニット301bのR輝度値IbRをLEDユニット301aのR輝度値IaRの1.18倍にすればよい。IaRは90であるため、IbR=90*1.18≒106となる。同様にGについてはIbG=78*1.18=92となる。
S907で、CPU401はS906で設定されターゲット輝度値に基づいて、対象となるLED素子の点灯時間を調整する。図10(a)の例では点灯時間の調整対象はLEDユニット301bのRとGである。よって、CPU401は、LEDユニット301bのR、Gの点灯時間を短縮する。点灯時間の決定方法はS708と同様である。
図10(b)は、S907を実行した結果の一例を示している。LEDユニット301bのRのLED素子の点灯時間tRは96usであり、GのLED素子の点灯時間tGは92usである。このように点灯時間を調整することにより、R、Gの輝度値はターゲット輝度値に一致し、その結果、R、Gの輝度値の比率rR、rGも、Bの比率rBと同じ1.18に調整される。S907が終了したら、CPU401は、点灯時間の調整過程を終了する。
このように輝度値の比率rR、rG、rBが同等になるようにLED素子の点灯時間を調整することで実施例1よりもさらに大きな輝度値が得られる。つまり、実施例2は実施例1よりもさらに高いSNを実現しうる。ただし、読取過程における輝度レベルがRGB間で異なってしまう。しかし、AFE406のゲイン補正回路がライン同期信号に応じてゲイン補正値を切り替えることでこの問題は解決可能である。あるいは、シェーディング補正回路408がシェーディング補正を行うことでこの問題が解決されてもよい。つまり、これらによってRGB間での輝度レベルの差が低減されうる。
<実施例3>
図11は4つのLEDユニットを使用して照明を構成したCISの一例を示している。図3に示したCIS101に対して図11に示したCIS101ではLEDユニット301cとLEDユニット301dが追加されている。その他の点は共通している。導光体302aには主走査方向における両端側にLEDユニット301aとLEDユニット301cが第1照明手段として配置されている。導光体302bには主走査方向における両端側にLEDユニット301bとLEDユニット301dが第2照明手段として配置されている。LEDユニット301cとLEDユニット301dもR色のLED素子、G色のLED素子およびB色のLED素子を有している。これにより原稿に対する光量を増加させることができるため、より高いSNを実現できる。あるいは、SNを維持しつつ読み取り速度の高速化を図ってもよい。
LEDユニット301cとLEDユニット301dが追加されているため、図4および図5に示して制御ユニットには、2つの点灯回路が追加される。追加される点灯回路の構成例は、点灯回路405a、405bと同じものであってよい。
図12は実施例3の制御フローを示すフローチャートである。S1201〜S1201はすでに説明したS701〜S704と同じ工程である。ただし、4つのLEDユニット301a〜301dが存在するため、LED素子の数は12個である。つまり、12個のLED素子が択一的に駆動され、合計で12個分の輝度値が取得される。S1203で使用されるターゲット値は、S703で使用されるターゲット値の半分である60でよい。これはLED素子の数が2倍になっているため、照明光量も2倍になるからである。
S1205で、CPU401はS1202で取得した複数の輝度値のうちで最小値を決定する。ここでは2つの導光体302a、302bのそれぞれについて最小値が求められる。つまり、LEDユニット301a、301cについて取得された6個の輝度値のうちで最小値が求められ、LEDユニット301b、301dについて取得された6個の輝度値のうちで最小値が求められる。求められた最小値は、点灯時間を調整するための基準値として利用される。
図13(a)はS1205が終了した時点におけるLEDユニット301a〜301dの点灯時間とそのときの輝度値の一例を示している。副走査方向の後端側から照明するLEDユニット301a、301cについての最小値は、LEDユニット301aのG輝度値である40である。この輝度値が次ステップであるS1206で点灯時間を調整するために使用される。副走査方向の先頭側から照明するLEDユニット301b、301dについての最小値は、LEDユニット301bのG輝度値である34である。この輝度値が次ステップであるS1206で点灯時間を調整するために使用される。
S1206で、CPU401は、S1205で決定した基準値に輝度値が一致するように各LED素子の点灯時間を調整する。S1206で点灯時間の調整対象となるのは、S1205で最小値と判定されなかった輝度値に対応するLED素子である。図13(a)に示した例ではLEDユニット301aのG輝度値が最小値であるため、LEDユニット301aのR、BとLEDユニット301cのR、G、Bが点灯時間の調整対象として選択される。つまりこれら5つのLED素子の輝度値も最小値である40となるようにCPU401が点灯時間の短縮設定を実行する。点灯時間の決定方法はすでにいくつかの方法を説明したとおりである。同様に、図13(a)に示した例ではLEDユニット301bのG輝度値が最小値であるため、LEDユニット301bのR、BとLEDユニット301cのR、G、Bが点灯時間の調整対象として選択される。つまりこれら5つのLED素子の輝度値も最小値である34となるようにCPU401が点灯時間の短縮設定を実行する。点灯時間の決定方法はすでにいくつかの方法を説明したとおりである。
図13(b)はS1206を終了した時点での点灯時間と輝度値の一例を示している。LEDユニット301aのR、BとLEDユニット301cのR、G、Bの点灯時間が短縮され、輝度値が40に揃っている。同様に、LEDユニット301bのR、BとLEDユニット301dのR、G、Bの点灯時間が短縮され、輝度値が34に揃っている。
図12に示した調整過程によりLEDユニット301a、301cを搭載する副走査方向の後端側に配置された照明ユニットによるRGBの各輝度値はそれぞれ40+40=80となる。一方でLEDユニット301b、301dを搭載する副走査方向の先頭側に配置された照明ユニットによるRGBの各輝度値はそれぞれ34+34=68となる。また、輝度値の比率はRGBのいずれについても80/68=1.176に揃っている。
比較例では12個の輝度値のうちでの最小値が基準値として使用され、12個の輝度値がいずれも最小値である34に等しくなるように点灯時間を調整される。実施例3では先頭側の照明ユニットについては各輝度値が34になってしまうが、後端側の照明ユニットでは各輝度値が34よりも大きい40になる。よって、比較例に対して実施例3ではより大きな輝度値が得られるため、より高いSNが実現される。また、RGBの輝度値の比率が一致しているため、理論的には原稿影への色づきも発生しない。
上述した点灯時間の調整方法は、たとえば、読取装置に電力が投入された直後や読取ジョブを実行する直前に実施されてもよい。また、工場モードやサービスモードといったユーザーには一般に公開されないモードを用意しておいてもよい。工場出荷時やメンテナンス時などに操作部402を通じて当該モードの実行を指示されると、CPU401は、点灯時間の調整方法を実施する。
また、実施例1ないし3では両側照明有する読取ユニットにおいて副走査方向における先頭側照明と後端側照明の光量バランスを調整することについて説明した。しかし、本発明の技術思想は図6(a)を用いて説明したライン同期信号の周期毎にR光源、G光源およびB光源を順次点灯するカラー読み取りモードにだけ適用されるわけではない。つまり、本発明の技術思想はG光源を単独で点灯させるモノクロ読み取りモードにも適用可能である。同様に、本発明の技術思想はライン同期信号の一周期内でR光源、G光源およびB光源をすべて同時に点灯して、擬似的な白色光を生成して読み取りを行うモノクロ読み取りモードにも適用できる。
<まとめ>
本実施形態では、原稿や白色基準板106などの読取対象物に対してそれぞれ異なる方向から光を照射する複数の光源群としてLEDユニット301a〜301dについて説明した。とりわけ第1方向(後端側)と第2方向(先端側)との2つの方向からの照明について説明したが、3方向や4方向などの多数の方向から照明する照明ユニットに対しても本発明の技術思想は適用可能である。LEDユニット301a〜301dは、R色の光を発光する光源、G色の光を発光する光源、および、B色の光を発光する光源を有している。光源の一例としてはLED素子がある。これらのLED素子が選択的(択一的)に点灯することで各LED素子についての輝度値が取得される。とりわけ、CPU401はそれぞれ異なる方向から原稿を照明する同一色の光源についての輝度値の比率rR、rG、rBが所定の比率に一致するようにLEDユニット301a〜301dに含まれているいずれかのLED素子の点灯時間を調整する。これにより読取対象物に対してそれぞれ異なる方向から光を照射する複数の光源群間で光量をバランスさせることができる。
実施例1〜3で説明したように、所定の比率は、比率rR、rG、rBのうちで最小の比率である。つまり、比率rR、rG、rBを最小値に一致させることで光量がバランスする。なお、すべての輝度値における最小値に各輝度値を一致させる必要はない。CPU401は複数の光源群のうちで、最小の輝度値が観測された光源を有している光源群に含まれている他の複数の光源についての輝度値が最小の輝度値に一致するように他の複数の光源の点灯時間を調整すればよい。換言すると、CPU401は各光源群について、同一の光源群に含まれている複数の光源について取得された複数の輝度値のうちで最小の輝度値を決定する。さらにCPU401は同一の光源群に含まれているすべての光源の輝度値が最小の輝度値に一致するように他の複数の光源の点灯時間を調整する。これにより、比率rR、rG、rBを所定の比率に一致させることができる。このように、それぞれ異なる方向から光を照射する複数の光源群において光源群ごとに輝度値の最小値を求めて、RGBの輝度値が最小値に一致するようにCPU401が点灯時間を調整する。図8、図10および図13に例示したように、光源群ごとに最小値は異なる。よって、各光源群ごとに最小値を決定して各光源の点灯時間を調整することで、SN比が向上する。
S703に関して説明したようにCPU401が調整を行う前に取得される各光源ごとの輝度値がいずれも許容される最大値(例:255)の1/N以下となるように、各光源ごとの点灯時間が調整される。Nは複数の光源群に含まれている同一色の光を発光する光源の総数である。実施例1、2ではNが2の場合について説明し、実施例3ではNが4の場合について説明した。このようにターゲット値を定めることで輝度値の飽和を抑制することが可能となる。
図3などを用いて説明したように複数の光源群は導光体302a、302bを通じて光を読取対象物に対して照射してもよい。導光体302a、302bは入射面から入射した光を均一に拡散して出射面から出射するため、主走査方向において読取対象物を均一に照明しやすくなる。
読取対象物からの光を受光手段に結像させる結像手段としてレンズアレイ303が採用されてもよい。これにより読取対象物からの光をラインセンサ304に対して結像できるため、効率よく輝度値を取得できる。
301a・・・LEDユニット、301b・・・LEDユニット、304・・・ラインセンサ、404・・・タイミング生成回路、401・・・CPU

Claims (7)

  1. 透明部材上の読取対象物からの反射光を該透明部材を介して受光する受光手段と、
    前記透明部材を挟んで前記読取対象物と反対側に設けられ、前記受光手段の軸方向と直交する方向における第1位置から読取位置に向けて光を照射するR光源、G光源およびB光源を有する第1照明手段と、
    前記透明部材を挟んで前記読取対象物と反対側に設けられ、前記受光手段の軸方向と直交する方向において読取位置を挟んで前記第1位置と反対側に位置する第2位置から前記読取位置に向けて光を照射するR光源、G光源およびB光源を有する第2照明手段と、
    前記第1照明手段のR光源、G光源およびB光源それぞれの点灯時間および前記第2照明手段のR光源、G光源およびB光源それぞれの点灯時間を調整する調整手段とを有し、
    前記読取対象物を読み取る場合は、
    前記第1照明手段および前記第2照明手段は、ライン同期信号に基づき、前記第1照明手段および前記第2照明手段それぞれの前記R光源、前記G光源および前記B光源を順次点灯し、
    前記第1照明手段および前記第2照明手段の前記R光源は、前記ライン同期信号によって規定される同一期間内に点灯し、前記第1照明手段および前記第2照明手段の前記G光源は、前記ライン同期信号によって規定される同一期間内に点灯し、前記第1照明手段および前記第2照明手段の前記B光源は、前記ライン同期信号によって規定される同一期間内に点灯し、
    前記調整手段は、
    前記第1照明手段および前記第2照明手段に含まれている各光源を選択的に点灯させ、基準部材からの反射光を前記受光手段に受光させて、前記第1照明手段のR光源に関する第1R輝度値、前記第1照明手段のG光源に関する第1G輝度値、前記第1照明手段のB光源に関する第1B輝度値、前記第2照明手段のR光源に関する第2R輝度値、前記第2照明手段のG光源に関する第2G輝度値、および前記第2照明手段のB光源に関する第2B輝度値を取得し、
    前記第1R輝度値と前記第1G輝度値と前記第1B輝度値が一致し、前記第1R輝度値、前記第1G輝度値および前記第1B輝度値とは異なることを許容するが前記第2R輝度値と前記第2G輝度値と前記第2B輝度値が一致するように、前記第1照明手段のR光源、G光源およびB光源の点灯時間の少なくとも1つ、および前記第2照明手段のR光源、G光源およびB光源の点灯時間の少なくとも1つを調整することを特徴とする読取装置。
  2. 前記調整手段は、
    前記第1R輝度値、第1G輝度値、第1B輝度値が一致するように前記第1照明手段のR光源、G光源およびB光源の点灯時間のすくなくとも1つを調整する、もしくは前記第2R輝度値、第2G輝度値、第2B輝度値が一致するように前記第2照明手段のR光源、G光源およびB光源の点灯時間のすくなくとも1つを調整する第1調整処理を行い、
    前記第1調整処理された後の、前記第1照明手段のR光源の輝度値と前記第2照明手段のR光源の輝度値との比率rRと、前記第1照明手段のG光源の輝度値と前記第2照明手段のG光源の輝度値との比率rGと、前記第1照明手段のB光源の輝度値と前記第2照明手段のB光源の輝度値との比率rBとが一致するように、前記第1照明手段および前記第2照明手段のうち前記第1調整処理が実行されなかった照明手段のR光源、G光源およびB光源の点灯時間の少なくとも1つをさらに調整する第2調整処理を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の読取装置。
  3. 前記比率rRと、前記比率rGと、前記比率rBとのうちで最小の比率に前記比率rR、前記比率rGおよび前記比率rBを一致させることは、前記比率rRと、前記比率rGと、前記比率rBとのうちで最小の比率に記比率rR、前記比率rGおよび前記比率rB一致させることであることを特徴とする請求項2に記載の読取装置。
  4. 前記調整手段は、各光源ごとの輝度値がいずれも許容される最大値の1/N(Nは前記第1照明手段および前記第2照明手段に含まれている同一色の光を発光する光源の総数)以下となるように当該各光源ごとの点灯時間を調整することを特徴とする請求項2に記載の読取装置。
  5. 前記第1照明手段および前記第2照明手段はそれぞれ導光体を通じて光を前記読取対象物に対して照射することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の読取装置。
  6. 前記読取対象物からの光を前記受光手段に結像させる結像手段をさらに有することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の読取装置。
  7. 透明部材上の読取対象物からの反射光を該透明部材を介して受光する受光手段と、
    前記透明部材を挟んで前記読取対象物と反対側に設けられ、前記受光手段の軸方向と直交する方向における第1位置から読取位置に向けて光を照射するR光源、G光源およびB光源を有する第1照明手段と、
    前記透明部材を挟んで前記読取対象物と反対側に設けられ、前記受光手段の軸方向と直交する方向において読取位置を挟んで前記第1位置と反対側に位置する第2位置から前記読取位置に向けて光を照射するR光源、G光源およびB光源を有する第2照明手段と、
    前記第1照明手段のR光源、G光源およびB光源それぞれの点灯時間および前記第2照明手段のR光源、G光源およびB光源それぞれの点灯時間を調整する調整手段と、
    前記受光手段から出力されたR信号、G信号、B信号を、該R信号、G信号、B信号の各々に応じた補正条件を用いて補正する補正手段とを有し、
    前記読取対象物を読み取る場合は、
    前記第1照明手段および前記第2照明手段は、ライン同期信号に基づき、前記第1照明手段および前記第2照明手段それぞれの前記R光源、前記G光源および前記B光源を順次点灯し、
    前記第1照明手段および前記第2照明手段の前記R光源は、前記ライン同期信号によって規定される同一期間内に点灯し、前記第1照明手段および前記第2照明手段の前記G光源は、前記ライン同期信号によって規定される同一期間内に点灯し、前記第1照明手段および前記第2照明手段の前記B光源は、前記ライン同期信号によって規定される同一期間内に点灯し、
    前記調整手段は、前記第1照明手段および前記第2照明手段に含まれている各光源を選択的に点灯させ、基準部材からの反射光を前記受光手段に受光させて該各光源ごとの輝度値を取得し、前記第1照明手段のR光源について取得された輝度値と前記第2照明手段のR光源について取得された輝度値との比率rRと、前記第1照明手段のG光源について取得された輝度値と前記第2照明手段のG光源について取得された輝度値との比率rGと、前記第1照明手段のB光源について取得された輝度値と前記第2照明手段のB光源について取得された輝度値との比率rBとが一致するように、前記第1照明手段のR光源、G光源およびB光源および前記第2照明手段のR光源、G光源およびB光源の点灯時間の少なくとも1つを調整することを特徴とする読取装置。
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