JP6457274B2 - 画像処理装置、および保守システム - Google Patents

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Description

本実施形態は、画像処理装置、および保守システムに関する。
保守システムは、デジタル複合機などの画像処理装置の状態を監視するシステムである。保守システムには、画像処理装置に対して遠隔地の管理装置が保守設定を指示するものがある。しかしながら、従来の保守システムは、画像処理装置に対して設定値を指示するだけのものである。
特開2005−284985号公報
本発明は、時刻指定での設定が行える画像処理装置、および保守システムを提供することを目的とする。
実施形態によれば、画像処理装置は、通信部と、制御部と、を有する。通信部は、保守ポリシーを指定する管理装置と通信する。制御部は、通信部により管理装置へ問合せを送信した後、問合せに対する管理装置からの応答を受信し、応答として設定を実行する時刻と設定値とが指定された設定項目を含む保守ポリシーを受信した場合、前記設定項目の設定値を指定された時刻に指定された設定値に設定する。
図1は、実施形態に係る画像処理装置の保守システムの構成例を示す図である。 図2は、本実施形態に係るデジタル複合機内の構成例を示す図である。 図3は、本実施形態に係るデジタル複合機における制御系の構成例を示すブロック図である。 図4は、本実施形態に係る管理装置の構成例を示すブロック図である。 図5は、保守ポリシーを設定するためのポリシー設定画面の表示例である。 図6は、図5に示す保守ポリシーにおける指定時刻と設定値との組み合わせを示す図である。 図7は、保守ポリシーの設定値を時刻単位で設定する場合のポリシー設定画面の表示例である。 図8は、図7に示す保守ポリシーにおける指定時刻と設定値との組み合わせを示す図である。 図9は、図7に示す時刻単位の設定値の時系列における変化を示す図である。 図10は、通信設定としてのポリシー設定画面の表示例である。 図11は、管理装置における保守ポリシーに係る動作例を説明するためのフローチャートである。 図12は、デジタル複合機における動作例を説明するためのフローチャートである。 図13は、デジタル複合機における保守ポリシーの適用処理の動作例を説明するためのフローチャートである。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態に係る画像処理装置の保守システムの概要を示す図である。
図1に示す保守システムは、画像処理装置(画像形成装置)としてのデジタル複合機(MFP: Multi Function Periphera1)2と管理装置3とを有する。保守システムにおいて、デジタル複合機2と管理装置3とは通信回線4を介して接続する。保守システムは、保守システムは、通信回線4を介して管理装置3に複数のデジタル複合機2を接続する構成であっても良い。通信回線4は、インターネット或いは電話回線等の公衆回線網(他の通信回線でもよい)が利用可能である。
デジタル複合機2は、コピー、スキャナ、プリンタ、あるいは、各種のデータ通信機能などを有する。デジタル複合機2は、保守ポリシーに応じて設定を行う機器であれば良い。例えば、デジタル複合機2は、たとえば、コピー機であっても良いし、スキャナ装置であっても良いし、入力の画像を処理する画像処理装置であっても良い。
管理装置3は、当該保守システム内のデジタル複合機2に対する保守管理を行う。管理装置3は、例えば、クラウドサーバで構成する。管理装置3は、デジタル複合機2に設定すべき保守ポリシーを保持する。管理装置3は、デジタル複合機2からの問い合わせに応じて、当該デジタル複合機2へ保守ポリシーを供給する。
次に、画像形成装置としてのデジタル複合機(MFP)2の構成について説明する。
図2は、デジタル複合機2内の構成例を示す図である。
デジタル複合機2は、メイン制御部21、スキャナ22及びプリンタ23を有する。また、プリンタ23は、感光体ドラム102、帯電器103、露光部104、現像器105、転写チャージャ106、剥離チャージャ107、クリーナ108、給紙部109、用紙搬送部110、定着器111、排紙部112及び排紙トレイ114を有する。
スキャナ22は、原稿の画像を光学的に読み取って画像データを取得する。スキャナ22は、読み取った画像データをメイン制御部21へ出力する。メイン制御部21は、各部を制御する。原稿をコピーする場合、メイン制御部21は、スキャナ22が読み取った原稿の画像データに応じてプリンタ23の各部を制御することにより被画像形成媒体としての用紙に原稿の画像を形成(プリント)する。
感光体ドラム102は、副走査方向(感光体ドラム102の周方向)に回転する。感光体ドラム102の周辺近傍には、帯電器103が配置される。帯電器103は、感光体ドラム102の表面を均一に帯電する。露光部104は、露光部104内の半導体レーザを走査しながら画像信号に応じて発光又は消灯する。この半導体レーザから出射されるレーザ光は、ポリゴンミラーなどの偏向器によって主走査方向(感光体ドラム102の回転軸方向)に走査する光となる。
半導体レーザは、レンズ等の光学系を介して感光体ドラム102上にレーザ光を照射する。帯電した感光体ドラム102において、レーザ光が照射された部位は、電位が低下する。レーザ光が照射された感光体ドラム102上の電位が低下した部位は、静電潜像となる。現像器105は、現像剤(トナー)を感光体ドラム102に塗布する。現像器105は、現像剤により感光体ドラム102上の静電潜像をトナー像として形成する。
また、プリンタ23は、用紙トレイ113を有する。給紙ローラ115は、用紙トレイ113内の用紙130を1枚ずつ分離して、給紙部109に送り出す。給紙部109は、感光体ドラム102の転写位置まで用紙を供給する。転写チャージャ106は、供給される用紙にトナー像を転写する。剥離チャージャ107は、感光体ドラム102から用紙を剥離する。用紙搬送部110は、トナー像が転写された用紙130を搬送する。定着器111は、トナー像を用紙130に定着させる。排紙部112は、排紙トレイ114に画像が印刷された用紙130を排出する。
また、クリーナ108は、用紙130へトナー像の転写が終了した後、感光体ドラム102上の残留トナーを取り除く。感光体ドラム102は、クリーナ108で残留トナーが除去された後、初期状態に復帰し、次の画像形成の待機状態となる。
プリンタ23は、以上のプロセス動作を繰り返すことにより、画像形成動作を連続して行える。
次に、デジタル複合機2における制御系の構成について説明する。
図3は、デジタル複合機2におけるメイン制御部21の構成例を示すブロック図である。
デジタル複合機2は、メイン制御部21、スキャナ22、プリンタ23および操作パネル24を有する。メイン制御部21は、プロセッサ(CPU)201、ROM202、RAM203、不揮発性メモリ204、通信インターフェース205、HDD206、スキャナインターフェース207、プリンタインターフェース208、タイマ209およびクロック210などを有する。
プロセッサ201は、例えば、CPUである。プロセッサ201は、当該MFP2全体の制御を司る。プロセッサ201は、ROM202あるいは不揮発性メモリ204に記憶されたプログラムを実行することにより種々の処理を実行する。ROM202は、制御プログラムおよび制御データなどを記憶する。RAM203は、ワーキングメモリ或はバッファメモリとして機能する。不揮発性メモリ204は、書換え可能な不揮発性のメモリである。不揮発性メモリ204は、制御プログラムおよび制御データなどを記憶する。
通信インターフェース205は、外部機器との通信を行うためのインターフェースである。通信インターフェース205は、ネットワークを介して管理装置3と通信するためのインターフェースである。HDD206は、記憶装置である。HDD206は、画像データなどを記憶する。
スキャナI/F207は、プロセッサ201からの指示に応じてスキャナ22を制御するためのインターフェース。プリンタI/F208は、プロセッサ201からの指示に応じてプリンタ23を制御するためのインターフェースである。
タイマ209は、時間をカウントする。タイマ209は、プロセッサ201がセットするスケジュールに基づいて時間をカウントするスケジュールタイマとして機能する。クロック210は、現在時刻を計時する。プロセッサ201は、クロック210を用いて時間をカウントすることによりタイマとして機能させても良い。プロセッサ201は、通信インターフェースを介してアクセス可能な外部装置から現在時刻を取得することによりクロックして機能しても良い。
また、操作パネル24は、ユーザによる操作指示が入力されるユーザインターフェースである。操作パネル24は、操作部241および表示部242を有する。たとえば、操作パネル24は、操作部241としてのタッチパネルを有する表示部242としての表示装置で構成しても良い。また、操作パネル24は、操作部242としてのハードキーで具備しても良い。
次に、本実施形態に係る保守システムにおける管理装置3の構成について説明する。
図4は、管理装置3の構成例を示すブロック図である。
図4に示す構成例において、管理装置3は、プロセッサ(CPU)301、ROM302、RAM303、通信インターフェース304、記憶部305、入力部(操作部)306及び表示部307を有する。
プロセッサ301は、管理装置3全体の統括的な制御を司る。また、プロセッサ301は、プログラムを実行することにより種々の処理を実現する機能を有する。ROM302は、プロセッサ301により実行されるプログラムを格納する。RAM303は、ワーキングメモリ或はバッファメモリとして機能する。なお、プロセッサ301が実行するプログラムは、記憶部305に記憶しても良い。
通信インターフェース304は、通信回線4を介してMFP2との間で通信するためのインターフェースである。また、記憶部305は、HDDなどの記憶装置で構成する。記憶部305は、例えば、デジタル複合機2に対する保守ポリシーなどを記憶する。
入力部(操作部)306は、データを入力するための入力インターフェースである。入力部306は、たとえば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネルなどの入力装置である。また、入力部306は、メモリカードあるいは外部記憶装置などの記憶媒体からデータを入力するものであっても良い。表示部307は、情報を出力するための出力インターフェース(出力部)である。表示部307は、例えば、液晶表示装置で構成する。また、管理装置3は、メモリカードあるいは外部記憶装置などの記憶媒体にデータを出力する出力インターフェースを具備しても良い。
次に、デジタル複合機2に適用する保守ポリシーについて説明する。
保守システムにおいて、管理装置3は、デジタル複合機2に適用する保守ポリシーを設定する。保守ポリシーは、デジタル複合機2に適用(設定)する動作設定に関する情報である。保守ポリシーは、管理装置3からデジタル複合機2へ供給するコマンド(設定要求)と考えても良い。管理装置3は、管理者によるデジタル複合機2に適用する保守ポリシーの入力を受け付ける。例えば、管理者は、管理装置3の入力部306によりデジタル複合機2に適用する保守ポリシーを入力する。
図5は、管理装置3において保守ポリシーを設定するためのポリシー設定画面の表示例である。
管理装置3のプロセッサ301は、管理者による操作に応じて表示部307に保守ポリシーを設定するためのポリシー設定画面を表示する。例えば、プロセッサ301は、管理者が指定するデジタル複合機に適用する保守ポリシーを指定するためのポリシー設定画面を表示する。また、プロセッサ301は、ポリシー設定画面に入力する保守ポリシーを作成した後、作成した保守ポリシーを適用するデジタル複合機を設定するようにしても良い。
図5に示す例において、ポリシー設定画面は、入力欄501、入力欄502、選択ボタン503、入力欄504、追加ボタン505、作成ボタン506、キャンセルボタン507を有する。入力欄501は、ポリシー名を入力する入力欄である。ポリシー名は、設定(作成)する保守ポリシー(設定内容)に対して管理者が指定する任意の名称である。管理者は、入力部306によりポリシー名の入力欄501に任意の設定名を入力する。
入力欄502は、設定コードを入力する入力欄である。設定コードは、設定項目を示すコード情報である。管理者は、設定する項目に応じた設定コードを入力欄502に入力する。選択ボタン503は、設定条件を選択するボタンである。選択ボタン503は、入力欄502に入力した設定項目に対する設定条件をプルダウンメニューから選択する。入力欄504は、設定値を入力する入力欄である。管理者は、入力欄502の設定項目に対して選択ボタン503で選択した設定条件による設定値を入力欄504に入力する。
追加ボタン505は、設定項目を追加することを指示するボタンである。管理者は、さらに別の設定項目を追加する場合に追加ボタン505を指示する。作成ボタン506は、保守ポリシーの作成を指示するボタンである。管理者は、ポリシー設定画面に表示した設定内容を保守ポリシーとして設定する場合に作成ボタン506を入力する。キャンセルボタン507は、ポリシー設定画面で入力した設定内容のキャンセルを指示するボタンである。
例えば、図5は、設定コード「01−1111」が示す設定項目を「1」とすることを設定した入力例を示す。管理装置3は、図5に示す入力状態で作成ボタン506が指示された場合、設定コード「01−1111」の設定値を「1」に設定する保守ポリシーを設定する。図6は、図5に示す設定内容の保守ポリシーによる設定値の時系列変化を示す図である。図6に示す例は、設定コード「01−1111」の設置値が、時刻に依らず一定値(「1」)であることを示す。
また、管理装置3のプロセッサ301は、作成ボタン506が指示されると、ポリシー設定画面上に入力されている保守ポリシーを所定のデータ形式の情報として作成する。保守ポリシーを示す情報のデータ形式は、デジタル複合機2が認識できるデータ形式であれば良い。プロセッサ301は、作成した保守ポリシーを示す情報を当該保守ポリシーの適用対象となるデジタル複合機2に対応づけて記憶部305に記憶する。プロセッサ301は、記憶部305に記憶した保守ポリシーを示す情報をデジタル複合機2からの問合せに応じて応答(転送)する。
次に、デジタル複合機2に適用する保守ポリシーの設定値を時刻単位で設定する場合について説明する。
図7は、保守ポリシーの設定値を時刻単位で設定する場合のポリシー設定画面の表示例である。また、図8は、図7に示す設定内容を示す図である。図9は、図7に示す時刻単位の設定値を時系列で示す図である。
図7に示すポリシー設定画面の入力欄504に入力された値「8,10;17,5;20,1」は、図8に示す設定内容を設定するものである。図7は、設定コード「01−1112」の設定値を、時刻8:00に「10」、時刻17:00に「5」、時刻20:00に「1」と設定する保守ポリシーを意味する。
また、図7に示す保守ポリシーは、設定コード「01−1112」の設定値が図9に示すように時系列で変化する。すなわち、8:00〜17:00までの間、設定コード「01−1112」の設定値は「10」となる。また、17:00〜20:00までの間、設定コード「01−1112」の設定値は「5」となる。また、20:00〜8:00までの間、設定コード「01−1112」の設定値は、「1」となる。
例えば、図7に示す設定コード「01−1112」は、節電タイマ設定であるものとする。節電タイマ設定は、設定時間、ユーザによる操作がなければ、省電力モードへ移行するものである。省電力モードは、例えば、表示部242のオフ、定着器111の待機温度の低温化(又は定着器111をオフ)などにより消費電力を低下させる動作モードである。図7乃至図9に示す保守ポリシーは、日中(8:00−17:00)は節電タイマ設定を10分に設定する。また、夕方(17:00−20:00)は節電タイマ設定を5分に設定する。また、夜間及び早朝(20:00−8:00)は節電タイマ設定を1分に設定する。
これらの設定によれば、頻繁にデジタル複合機2を使用する就業時間中(日中)は節電モードに入る時間を遅くすることができる。また、ほとんどデジタル複合機2を使用しない夜中は直ぐに節電モードに入るようにできる。さらに、就業直後の時間帯(夕方)はデジタル複合機2を日中と夜中との中間程度の設定で節電モードに入るようにできる。すなわち、管理装置が指定する保守ポリシーにおいて時刻指定で設定値を設定できることにより、運用形態に応じたきめ細かい設定が可能となる。また、時刻指定の設定値は、管理装置で指定できるため、保守ポリシーを変更するごとに管理者が個々のデジタル複合機2を直接操作して設定する手間は必要ない。
なお、保守ポリシーにおいて時刻指定で設定できる設定項目は、節電タイマ設定だけに限定されるものではない。たとえば、定着器111の待機温度は、保守ポリシーによる時刻指定の設定値で設定しても良い。定着器111の待機温度は低ければ低いほど、省電力となるが、所定の定着温度に復帰するのに時間がかかる。従って、保守ポリシーとしては、定着器111の待機温度を日中は高い設定値に設定し、夜中及び早朝は低い設定値に設定する運用が考えられる。
また、セキュリティ強度は、保守ポリシーにおける時刻指定の設定値で設定しても良い。例えば、デジタル複合機2に対する保守ポリシーとしては、日中はセキュリティ強度を低くし、夜中及び早朝はセキュリティ強度を高くすることが考えられる。例えば、日中はユーザ認証なしでデジタル複合機2の使用を許可し、夜中及び早朝は所定の権限を有するユーザにのみデジタル複合機2の使用を許可する設定が可能となる。
さらに、保守ポリシーは、デジタル複合機2と管理装置3との通信タイミングを設定できるようにしても良い。本実施形態に係る管理装置3は、例えば、クラウドサーバを想定する。クラウドサーバなどの管理装置3は、ネットワークセキュリティ上、一方的にデジタル複合機2に保守ポリシーを送信(プッシュ)することが難しいことがある。このため、本保守システムにおいて、管理装置3は、デジタル複合機2からの問合せを受けた後、当該デジタル複合機へ保守ポリシーを転送するようにしている。従って、デジタル複合機2と管理装置3との通信タイミングは、デジタル複合機2側に設定する。管理装置3は、保守ポリシーとしてデジタル複合機2に対して通信タイミングを設定できる。
図10は、通信設定としてのポリシー設定画面の表示例である。
管理装置3のプロセッサ301は、管理者による操作に応じて表示部307に通信設定としての保守ポリシーを設定するためのポリシー設定画面を表示する。例えば、プロセッサ301は、管理者が指定するデジタル複合機に対する通信設定を指定するためのポリシー設定画面を表示する。
図10に示す例において、通信設定のポリシー設定画面600は、入力欄601、選択欄602a、602b、選択ボタン603、選択ボタン604、入力欄605、作成ボタン606、キャンセルボタン607を有する。入力欄601は、ポリシー名を入力する入力欄である。ポリシー名は、設定(作成)する保守ポリシー(設定内容)に対して管理者が指定する任意の名称である。管理者は、入力部306によりポリシー名の入力欄501に任意の設定名を入力する。
選択欄602a、602bは、何れかを選択するための欄である。選択欄602aが選択されると、選択ボタン603及び選択604による通信設定が有効となる。選択欄602bが選択されると、入力欄605による通信設定が有効となる。選択ボタン603及び選択ボタン604は、通信時刻を選択するボタンである。選択ボタン603及び選択ボタン604は、それぞれプルダウンメニューから通信時刻に関する情報を選択する。入力欄605は、設定値を入力する入力欄である。管理者は、入力欄605に対して通信間隔の時間を数値で入力する。
作成ボタン606は、通信設定としての保守ポリシーの作成を指示するボタンである。管理者は、ポリシー設定画面に表示した通信設定を保守ポリシーとして設定する場合に作成ボタン606を入力する。キャンセルボタン607は、ポリシー設定画面で入力した設定内容のキャンセルを指示するボタンである。図10は、毎週月曜日の9:00に、デジタル複合機2と管理装置3とが通信する設定となる保守ポリシーの入力例を示す。図10に示す表示状態で作成ボタン606が指示されると、プロセッサ301は、毎週月曜日の9:00に通信を行う保守ポリシーを作成する。
次に、本実施形態に係る保守システムにおける管理装置3の動作について説明する。
図11は、管理装置3における保守ポリシーに係る動作例を説明するためのフローチャートである。
管理者が入力部306により保守ポリシーの作成を指示すると(ACT1、YES)、プロセッサ301は、対象となるデジタル複合機2の指定を受け付ける(ACT2)。プロセッサ301は、保守ポリシーを作成した後に対象となるデジタル複合機2の指定を受け付けても良い。プロセッサ301は、対象となるデジタル複合機2が指定されると、表示部307に保守ポリシーを設定するためのポリシー設定画面を表示する(ACT3)。たとえば、プロセッサ301は、通信設定の保守ポリシーの作成が指示された場合、図10に示すような通信設定のポリシー設定画面を表示する。また、プロセッサ301は、節電タイマ設定の保守ポリシーの作成が指示された場合、図5又は図7に示すようなポリシー設定画面を表示部307に表示する。
プロセッサ301は、表示部307に表示するポリシー設定画面において時刻指定を含む設定値の入力を受け付ける(ACT4)。プロセッサ301は、保守ポリシーの作成を指示する作成ボタンが指示されると(ACT5、YES)、入力された設定内容の保守ポリシーを作成する(ACT6)。プロセッサ301は、所定のデータ形式で保守ポリシーを示す情報を作成する。プロセッサ301は、保守ポリシーを作成すると、作成した保守ポリシーを記憶部305に記憶する(ACT7)。プロセッサ301は、対象となるデジタル複合機2が指定されている場合、当該デジタル複合機2に対応づけて保守ポリシーを示す情報を記憶部305に保存する。
また、プロセッサ301は、デジタル複合機2からの問合せを受け付ける(ACT8)。プロセッサ301は、デジタル複合機2からの問合せを受信した場合(ACT8、YES)、当該デジタル複合機2に対して保守ポリシーを応答する(ACT9)。例えば、プロセッサ301は、問合せ元のデジタル複合機2に適用する保守ポリシーを記憶部305から検索する。プロセッサ301は、問合せ元のデジタル複合機に適用する保守ポリシーを検出すると、検出した保守ポリシーを応答として送信する。また、プロセッサ301は、問合せ元のデジタル複合機2に適用する保守ポリシーが無いと判断した場合、応答として保守ポリシーの設定が無い旨を通知する。
上述したACT1−9の処理によれば、管理装置は、管理者が入力する時刻指定を含む設定値をデジタル複合機2に適用する保守ポリシーとして作成する。管理装置は、管理者が入力する設定内容の保守ポリシーを記憶部に保持する。管理装置は、記憶部に記憶した保守ポリシーをデジタル複合機からの問合せに応じて送信する。これにより、管理装置は、デジタル複合機に対する時刻指定の設定値を受け付け、各デジタル複合機に指示することができる。
次に、デジタル複合機2の動作について説明する。
図12は、デジタル複合機2の動作例を説明するためのフローチャートである。
デジタル複合機2のプロセッサ201は、時刻単位で実施すべき動作をスケジュールタイマとして設定する。たとえば、プロセッサ201は、保守ポリシーを管理装置から取得するタイミング(管理装置との通信タイミング)をスケジュールタイマとして設定する。また、プロセッサ201は、保守ポリシーに基づく各種設定の時刻指定に対してもスケジュールタイマを設定する。
プロセッサ201は、スケジュールタイマをセットした後、スケジュールタイマとして設定した時間が経過したか否かを監視する(ACT11)。プロセッサ201は、スケジュールタイマにセットした時間が経過すると(ACT11、YES)、保守ポリシーの受信タイミング(管理装置との通信タイミング)であるか否かを判断する(ACT12)。
プロセッサ201は、保守ポリシーの受信タイミングでないと判断した場合(ACT12、NO)、時刻指定の設定を行うべきタイミングか否かを判断する(ACT13)。プロセッサ201は、時刻指定の設定を行うべきタイミングであると判断した場合(ACT13、YES)、時刻指定の設定値を設定する(ACT14)。
また、プロセッサ201は、保守ポリシーの受信タイミング(管理装置3との通信タイミング)であると判断した場合(ACT12、YES)、管理装置3へ問合せを送信する(ACT15)。プロセッサ201は、問合せを送信した後、管理装置3からの応答を受信する(ACT16)。管理装置3は、当該デジタル複合機に適用すべき保守ポリシーがあれば、問合せに対する応答として保守ポリシーを転送する。なお、管理装置3は、保守ポリシーの設定が無い場合、或いは、保守ポリシーの変更がない場合、問合せに対して保守ポリシーの変更がない旨を応答として通知しても良い。
プロセッサ201は、問合せに対する応答を受信すると、応答として受信した情報により当該デジタル複合機2に適用する保守ポリシーに変更があるか否かを判断する(ACT17)。保守ポリシーに変更があると判断した場合、プロセッサ201は、保守ポリシーの適用処理を実行する(ACT18)。
次に、デジタル複合機2における保守ポリシーの適用処理について説明する。
図13は、デジタル複合機2における保守ポリシーの適用処理の動作例を説明するためのフローチャートである。
プロセッサ201は、管理装置3から受信した保守ポリシーを適用する場合、管理装置3から受信した保守ポリシーを解析する(ACT21)。例えば、プロセッサ201は、保守ポリシーが指定する設定コードに対応する設定項目を判別する。また、プロセッサ201は、各設定項目に対する設定値などを解析する。
プロセッサ201は、保守ポリシーの解析に基づいて、当該保守ポリシーが時刻指定の設定値を含むか否かを判断する(ACT22)。時刻指定の設定値を含まない保守ポリシーであると判断した場合(ACT22、NO)、プロセッサ201は、保守ポリシーで指定される設定値を設定する(ACT23)。
また、時刻指定の設定値を含む保守ポリシーであると判断した場合(ACT22、YES)、プロセッサ201は、現在時刻を取得する(ACT24)。例えば、プロセッサ201は、クロック210により現在時刻を取得する。また、プロセッサ201は、通信回線4を介して外部装置から現在時刻を取得しても良い。この場合、プロセッサ201は、標準時刻に基づいて現在時刻を提供する外部装置にアクセスできる環境であれば、外部装置から常に正確な現在時刻を取得できる。
プロセッサ201は、現在時刻を取得すると、現在時刻を基準にスケジュールタイマとしてのタイマ209にセットする時間を算出する(ACT25)。例えば、プロセッサ201は、現在時刻から保守ポリシーで指定された設定値に対する指定の時刻までの時間を算出する(ACT25)。プロセッサ201は、算出した時間をスケジュールタイマとしてのタイマ209に対してセットする(ACT26)。プロセッサ201は、スケジュールタイマをセットすることにより、管理装置と通信を実行するタイミング或いは設定を実行するタイミングを認識できる。
上述の保守ポリシーの適用処理によれば、デジタル複合機は、管理装置から転送された保守ポリシーに時刻指定の設定値を含むか否かを判断する。デジタル複合機は、時刻指定の設定値を含む場合、現在時刻を基準にスケジュールタイマをセットする。この結果、デジタル複合機は、保守ポリシーにおける時刻指定の設定値に従って通信の実行タイミング或いは設定の実行タイミングをスケジュールタイマとしてセットできる。
上記のように、本実施形態は、管理装置が遠隔からデジタル複合機(画像処理装置)の管理を行う保守システムである。管理装置は、画像処理装置へ供給する保守ポリシーにおいて、時刻単位で当該画像処理装置に対する設定値を指示する。また、画像処理装置は、管理装置から供給される保守ポリシーを解読し、保守ポリシーで指定された通りに時刻単位での設定処理を実行する。これにより、保守システムは、管理装置が指定する保守ポリシーによって時刻単位での画像処理装置の保守設定が可能となる。
なお、上述した各実施形態では、装置内のメモリにプロセッサが実行するプログラムが予め記録されている場合で説明をした。しかし、プロセッサが実行するプログラムは、ネットワークから装置にダウンロードしても良いし、記録媒体から装置にインストールしてもよい。記録媒体としては、CD−ROM等のプログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能な記録媒体であれば良い。また、予めインストールやダウンロードにより得る機能は、装置内部のOS(オペレーティング・システム)等と協働して実現させるものであってもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載した内容を付記する。
[1]
画像処理装置であって、
保守ポリシーを指定する管理装置と通信する通信部と、
前記通信部により前記管理装置へ問合せを送信した後、前記問合せに対する前記管理装置からの応答を受信し、
前記応答として時刻指定の設定値を含む保守ポリシーを受信した場合、前記時刻指定により指定する時刻になるごとに当該時刻指定に対応する設定値を設定する、制御部と、
を有する画像処理装置。
[2]
さらに、セットされた時間をカウントするタイマと、
現在時刻を取得する取得部と、を有し、
前記制御部は、
前記取得部により取得した現在時刻を基準として、前記保守ポリシーの時刻指定が指定する時刻に達するまでの時間を前記タイマにセットし、
前記タイマがカウントする時間がセットした時間に達した場合、前記時刻指定に対応する設定値を設定する、
[1]に記載の画像処理装置。
[3]
画像処理装置と管理装置とを含む保守システムであって、
前記管理装置は、
前記画像処理装置と通信する第1の通信部と、
前記画像処理装置に適用する保守ポリシーの設定値を時刻指定で入力する入力部と、
前記入力部により入力された情報に基づいて作成する保守ポリシーを記憶する記憶部と、
前記記憶部が記憶する保守ポリシーを前記第1の通信部により前記画像処理装置からの問合せに応じて前記画像処理装置へ応答する第1の制御部と、を有し、
前記画像処理装置は、
前記管理装置と通信する第2の通信部と、
前記第2の通信部により前記管理装置へ問合せを送信した後、前記問合せに対する前記管理装置からの応答を受信し、
前記応答として時刻指定の設定値を含む保守ポリシーを受信した場合、前記時刻指定により指定された時刻になるごとに当該時刻指定に対応する設定値を設定する、第2の制御部と、を有する、
保守システム。
[4]
前記画像処理装置は、さらに、
セットされた時間をカウントするタイマと、
現在時刻を取得する取得部と、を有し、
前記画像処理装置の第2の制御部は、
前記取得部により取得した現在時刻を基準として、前記保守ポリシーの時刻指定により指定される時刻に達するまでの時間を前記タイマにセットし、
前記タイマがカウントする時間がセットした時間に達した場合、前記時刻指定に対応する設定値を設定する、
[3]に記載の保守システム。
[5]
前記管理装置の前記入力部は、前記画像処理装置と通信する時刻を入力し、
前記管理装置の前記記憶部は、前記入力部により入力された時刻に基づく時刻指定を含む通信設定の保守ポリシーを記憶する、
[3]又は[4]の何れかに記載の保守システム。
2…デジタル複合機(画像形成装置)、3…管理装置、21…メイン制御部、201…プロセッサ(制御部、第2の制御部)、205…通信インターフェース(通信部、第2の通信部)、209…タイマ、301…プロセッサ(第1の制御部)、304…通信インターフェース(第1の通信部)、305…記憶部、306…入力部、307…表示部。

Claims (7)

  1. 画像処理装置であって、
    保守ポリシーを指定する管理装置と通信する通信部と、
    前記通信部により前記管理装置へ問合せを送信した後、前記問合せに対する前記管理装置からの応答を受信し、
    前記応答として設定を実行する時刻と設定値とが指定された設定項目を含む保守ポリシーを受信した場合、前記設定項目の設定値を指定された時刻に指定された設定値に設定する、制御部と、
    を有する画像処理装置。
  2. さらに、セットされた時間をカウントするタイマと、
    現在時刻を取得する取得部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記取得部により取得した現在時刻を基準として、前記保守ポリシーに含まれる前記設定項目において指定された時刻に達するまでの時間を前記タイマにセットし、
    前記タイマがカウントする時間がセットした時間に達した場合、前記設定項目の設定値を指定された設定値に設定する、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記制御部は、設定を実行する時刻と設定値とが指定された設定項目としての節電タイマ設定を含む保守ポリシーを受信した後、前記節電タイマ設定において指定された時刻に達すると、当該画像処理装置を省電力モードへ移行させるための節電タイマの設定時間を前記節電タイマ設定において指定された設定値に設定する、
    請求項1又は2の何れか1項に記載の画像処理装置。
  4. さらに、記録媒体上に現像剤像を形成した後、前記現像剤像を温度制御する定着器を用いて前記記録媒体に定着させるプリンタを有し、
    前記制御部は、
    設定を実行する時刻と設定値とが指定された設定項目として定着器の待機温度の設定を含む保守ポリシーを受信した後、前記定着器の待機温度の設定において指定された時刻に達すると、前記定着器の待機温度を前記定着器の待機温度の設定において指定された設定値に設定する、
    請求項1又は2の何れか1項に記載の画像処理装置。
  5. 画像処理装置と管理装置とを含む保守システムであって、
    前記管理装置は、
    前記画像処理装置と通信する第1の通信部と、
    前記画像処理装置に適用する保守ポリシーにおいて設定を実行する時刻を指定する設定項目に対しては設定値と設定を実行する時刻とを入力する入力部と、
    前記入力部により入力された情報に基づいて作成する保守ポリシーを記憶する記憶部と、
    前記記憶部が記憶する保守ポリシーを前記第1の通信部により前記画像処理装置からの問合せに応じて前記画像処理装置へ応答する第1の制御部と、を有し、
    前記画像処理装置は、
    前記管理装置と通信する第2の通信部と、
    前記第2の通信部により前記管理装置へ問合せを送信した後、前記問合せに対する前記管理装置からの応答を受信し、
    前記応答として設定を実行する時刻と設定値とが指定された設定項目を含む保守ポリシーを受信した場合、前記設定項目の設定値を指定された時刻に指定された設定値に設定する、第2の制御部と、を有する、
    保守システム。
  6. 前記画像処理装置は、さらに、
    セットされた時間をカウントするタイマと、
    現在時刻を取得する取得部と、を有し、
    前記画像処理装置の第2の制御部は、
    前記取得部により取得した現在時刻を基準として、前記保守ポリシーに含まれる前記設定項目において指定された時刻に達するまでの時間を前記タイマにセットし、
    前記タイマがカウントする時間がセットした時間に達した場合、前記設定項目の設定値を指定された設定値に設定する、
    請求項5に記載の保守システム。
  7. 前記管理装置の前記入力部は、前記画像処理装置と通信する時刻を入力し、
    前記管理装置の前記記憶部は、前記入力部により入力された時刻に基づく時刻指定を含む通信設定の保守ポリシーを記憶する、
    請求項5又は6の何れか1項に記載の保守システム。
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