JP6455199B2 - 表示機能付き電子デバイス及びカバン物品 - Google Patents

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Description

本発明は、空港での手荷物のチェックイン用に、手荷物に内蔵させて手荷物を識別できるようにする、表示手段を有する表示機能付き電子デバイス、及び、その表示機能付き電子デバイスを内蔵したカバン物品に関する。
従来、預けられる乗客手荷物のカバン物品を最終目的地まで送るために、カバン物品に荷札として取り付ける紙製バッグタグが、航空会社その他の輸送会社に使用されてきた。
従来、バーコードを印刷した紙製のバッグタグが、空港などでのチェックイン時に手荷物のカバンに取り付けられている。このバッグタグにより、バッグを自動仕分けし、適切な届け先に配送する。主要な空港では、バーコード付きのバッグタグを光学的に読み取る自動タグリーダを使用して手荷物を自動仕分けしている。
また、一部の航空会社では、既存のバッグタグに無線自動識別(RFID)チップを埋め込んだ無線タグを使用している。
特許文献1では、バッグタグ機能として、表示機能付き電子デバイスをカバンに内蔵させて、その表示手段に手荷物の旅程または旅行に関する情報を表示するようにしたカバン物品を提案している。その電子デバイスの表示手段は、従来のバーコードを印刷した紙製のバッグタグと同様にバーコードスキャナで読取れる表示を、表示手段に表示している。更に、そのカバン物品の表示機能付き電子デバイスが備える通信モジュールで外部の通信機器、例えばスマートフォン等、と通信する。
特表2014−516175号公報
しかし、特許文献1では、電子デバイスの表示手段の表示を切り替える際に、大きな電力を要するので、電子デバイスがその表示の切り替えのために電池の電力を大きく消耗した。そのため、カバンに内蔵させた電子デバイスの電池を頻繁に交換する手間を要する問題があった。特に、物流管理システムで確認するスーツケース等のカバン物品の電子デバイスの電池を交換する必要が生じた場合には、カバン物品の物流の流れを妨げるので、物流管理を妨げる問題があった。
更に、表示手段を有する表示機能付き電子デバイスの電源が1次電池であるシステムでは、その表示を正しく表示する電池の電力が十分残っているか、もしくは表示維持に電力が不要な電子ペーパー等においては表示書換えを行ったかの有無判別が難しいので、その表示手段の表示内容が疑われ、情報表示の信頼性が損なわれる問題があった。
また、カバンの外側から、電力が無くなった電池を交換できるようにする特別な構成を設ける必要もあり、その構成の電子デバイスをカバン物品に収納するコストが高くなる問題があった。
本発明の課題は、上記の問題を解決し、従来外付けでしかRFIDやバーコード読み取
り管理が実現できなかった鞄を、RFIDを鞄に内蔵して一体化することでペーパーレスにて通信できるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明は、物品に組込まれることを前提とし、ディスプレイと表示ドライバ機能と制御素子を有する表示機能付き電子デバイスであって、アンテナと接続する外部インターフェースを備え制御部と記憶部を備える無線通信機能を有する電子回路を有し、前記無線通信機能を有する電子回路の少なくとも1つが、2つ以上の外部インターフェースを有する無線通信機能を有する電子回路であり、該無線通信機能を有する電子回路の前記外部インターフェースの少なくとも1つが外部のアンテナと電気接続可能であり、振動発電装置から電力が給電される端子を有することを特徴とする表示機能付き電子デバイスである。
本発明は、振動発電装置が発電した電力を受け取り各回路を動作させることで、各回路を動作させるために維持する内蔵電源の電力が少なくて済み、各回路が電力を必要とする際に振動発電装置に電力を発電させて必要な電力の一部、もしくは全てを得ることができる効果がある。
また、本発明は、上記の表示機能付き電子デバイスであって、前記振動発電装置の内部共振周波数が5Hz以上100Hz以下の周波数であることを特徴とする表示機能付き電子デバイスである。
また、本発明は、上記の表示機能付き電子デバイスであって、前記アンテナのうちの1つが13.56MHz周波数帯近傍のHF帯電磁界を用い、該アンテナに接続して電力を受け取る機能を有する電子回路を備えたことを特徴とする表示機能付き電子デバイスである。
また、本発明は、上記の表示機能付き電子デバイスであって、前記アンテナのうちの1つが13.56MHz周波数帯近傍のHF帯電磁界を用い、該アンテナに接続してデータ送受信を行う前記無線通信機能を有する電子回路を備えたことを特徴とする表示機能付き電子デバイスである。
また、本発明は、上記の表示機能付き電子デバイスであって、前記アンテナのうちの1つが860MHz以上960MHz以下の周波数帯近傍のUHF帯電波を用い、該アンテナに接続してデータ送受信を行う前記無線通信機能を有する電子回路を備えたことを特徴とする表示機能付き電子デバイスである。
また、本発明は、上記の表示機能付き電子デバイスであって、前記アンテナのうちの1つが2.4GHz周波数帯近傍のマイクロ波を用い、該アンテナに接続してデータ送受信を行う前記無線通信機能を有する電子回路を備えたことを特徴とする表示機能付き電子デバイスである。
また、本発明は、上記の表示機能付き電子デバイスであって、前記ディスプレイが電子ペーパーであることを特徴とする表示機能付き電子デバイスである。
また、本発明は、上記の表示機能付き電子デバイスであって、カバン物品に組込まれることを特徴とする表示機能付き電子デバイスである。
また、本発明は、上記の表示機能付き電子デバイスであって、前記振動発電装置が発電した電力を受け取る機能を有する電子回路を備え、該電子回路が受け取った電力の一部も
しくは全てをキャパシタに一時蓄電し、前記ディスプレイの表示を書き換える駆動電力の一部もしくは全てを補助することを特徴とする表示機能付き電子デバイスである。
また、本発明は、上記の表示機能付き電子デバイスであって、前記振動発電装置が発電した電力を受け取る機能を有する電子回路を備え、該電子回路が受け取った電力の一部もしくは全てを二次電池に一時蓄電し、前記ディスプレイの表示を書き換える駆動電力の一部もしくは全てを補助することを特徴とする表示機能付き電子デバイスである。
また、本発明は、上記の表示機能付き電子デバイスであって、前記振動発電装置が発電した電力を受け取る機能を有する電子回路を備え、該電子回路が受け取った電力の一部もしくは全てをキャパシタに一時蓄電し、少なくとも1つの前記無線通信機能を有する電子回路の駆動電力の一部もしくは全てを補助することを特徴とする表示機能付き電子デバイスである。
また、本発明は、上記の表示機能付き電子デバイスであって、前記振動発電装置が発電した電力を受け取る機能を有する電子回路を備え、該電子回路が受け取った電力の一部もしくは全てを二次電池に一時蓄電し、少なくとも1つの前記無線通信機能を有する電子回路の駆動電力の一部もしくは全てを補助することを特徴とする表示機能付き電子デバイスである。
また、本発明は、上記の表示機能付き電子デバイスであって、前記無線通信機能を有する電子回路の前記2つ以上の外部インターフェースのうち、前記アンテナと接続する外部インターフェースとは異なる外部インターフェースが前記制御素子に接続されていることを特徴とする表示機能付き電子デバイスである。
また、本発明は、上記の表示機能付き電子デバイスと振動発電装置を埋設したカバン物品であって、前記振動発電装置の錘の振動方向の軸がカバン物品を置く水平面に対して傾けて設置されることを特徴とするカバン物品である。
また、本発明は、上記の表示機能付き電子デバイスと振動発電装置を埋設したカバン物品であって、カバン物品に2つ以上のキャスター車輪が付属し、床をカバン物品が走行する際に発生する振動により前記振動発電装置が発電することを特徴とするカバン物品である。
本発明は、無線で表示機能付き電子デバイスのデータを読む設備が無い空港でも、従来の設備を用いて、紙製のバッグタグを添付したカバン物品と同様に扱えるので、このカバン物品の表示機能付き電子デバイスが紙製のバッグタグと同様に広く利用できる効果がある。
また、本発明は、電子ペーパー等で構成したディスプレイの表示を切り替えるために必要な電力は、その表示の切り替えが必要な場合に、振動発電装置を用いて電力を給電できるので、内蔵電源に少ない電力を蓄積するだけで、ディスプレイに有効な表示を長時間維持できる効果がある。
これにより本発明は、従来外付けでしかRFIDやバーコード読み取り管理が実現できなかった鞄を、RFIDを鞄に内蔵し一体化してペーパーレスにて通信できるようにできる効果がある。
本発明の実施形態のカバン物品の外殻内に埋め込んだ表示機能付き電子デバイスと外部装置との間の無線通信システムを説明する図である。 本発明の実施形態のカバン物品の外殻と表示機能付き電子デバイスのディスプレイの関係を説明する概略図である。 本発明の実施形態の表示機能付き電子デバイスの回路構成を示すブロック図である。
<第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態(以下、「本実施形態」と記載する)について、図1から図3を参照して説明する。
図1は、カバン物品の外殻1に埋め込んだ表示機能付き電子デバイス100と外部装置との間の無線通信システムを説明する図である。表示機能付き電子デバイス100と通信する外部装置は、スマートフォン等の携帯端末装置200や手荷物検出システム300等がある。
(携帯端末装置)
携帯端末装置200は、図1のように、カバン物品の表示機能付き電子デバイス100との間で、例えば、13.56MHzのHF周波数帯域を用いて数m以内の短距離の通信が可能な近接通信インターフェース201を有し、近接通信用アンテナ202を備えている。
近接通信インターフェース201と近接通信用アンテナ202は、ISO/IEC14443TypeA/B、ISO/IEC18092,FeliCa(登録商標)、NFC(Near Field Communication)等の通信規格で近接通信を行うリーダ/ライタであり、このリーダ/ライタで表示機能付き電子デバイス100と通信して、表示機能付き電子デバイス100に必要なデータを書き込む。
すなわち、表示機能付き電子デバイス100を外殻1に内蔵したカバン物品の持ち主は、自宅で携帯端末装置200の、近接通信用アンテナ202を含むリーダ/ライタを用いて、カバン物品の表示機能付き電子デバイス100に無線で電力を供給する。そして、このリーダ/ライタで表示機能付き電子デバイス100と通信して、必要なデータを表示機能付き電子デバイス100に書き込む。
携帯端末装置200として、スマートフォンやその他の携帯電話を用いることができる。また、近接通信インターフェース201と近接通信用アンテナ202を含むリーダ/ライタを備えたパーソナルコンピュータや、リーダ/ライタを備えた固定電話装置も携帯端末装置200として用いることができる。
(変形例1)
変形例1として、携帯端末装置200の近接通信インターフェース201と近接通信用アンテナ202が、13.56MHzのHF帯の周波数帯域を用いて、カバン物品の表示機能付き電子デバイス100に無線でデータ書き込みに必要な電力を供給する一方で、携帯端末装置200は、2.4GHzのマイクロ波周波数帯域で表示機能付き電子デバイス100とデータ通信を行うようにシステムを構成しても良い。
すなわち、携帯端末装置200が、2.4GHzのマイクロ波周波数帯域で、Bluetooth(登録商標)やBluetooth(登録商標)LE規格の通信、又は、無線LAN(Wi−Fiを含む)の通信で、表示機能付き電子デバイス100とデータ通信
を行い、表示機能付き電子デバイス100に必要なデータを書き込むようにすることもできる。
また、携帯端末装置200は、通常用いる通信回線を通じて空港等のカバン物品を扱う手荷物検出システム300と通信して、カバン物品の表示機能付き電子デバイス100に書き込むべきデータを受信することができる。
(手荷物検出システム)
手荷物検出システム300は、図1のように、無線タグを検出する通信用アンテナ301を有し、通信用アンテナ301と接続した無線タグ検出手段303と、コントローラ部304と表示手段305を備える。
手荷物検出システム300はサーバと接続させ、手荷物検出システム300がカバン物品の表示機能付き電子デバイス100の、無線通信IC等の無線通信機能を有する電子回路10から読取ったタグID(TIDやUID)やEPCコード、ユーザーメモリ領域に書き込んだ情報を、サーバの記憶するリストと照合することで、カバン物品の表示機能付き電子デバイス100の、無線通信機能を有する電子回路10用の無線通信ICが付け替えられる等の改ざんの有無を検知するように構成することも可能である。
手荷物検出システム300の通信用アンテナ301は、860MHzから960MHzのUHF帯域の周波数のRFID探索電波Wを送受信してスーツケース等のカバン物品の表示機能付き電子デバイス100に応答させることでカバン物品を検出する。電波方式にすることで、通信用アンテナ301と表示機能付き電子デバイス100との間の距離を数メートル隔てても検出できる効果がある。
(変形例2)
変形例2として、手荷物検出システム300の通信用アンテナ1は、13.56MHz等のHF帯域の電磁界を用いて表示機能付き電子デバイス100との間で無線通信を行うように構成することもできる。
(変形例3)
変形例3として、手荷物検出システム300の通信用アンテナ301は、2.4GHzのマイクロ波周波数帯域のアンテナにすることもできる。そして、その周波数帯域で、Bluetooth(登録商標)やBluetooth(登録商標)LE規格の通信で通信し、又は、無線LAN(Wi−Fiを含む)で表示機能付き電子デバイス100とデータ通信を行うようにすることもできる。
図1に示すように、手荷物検出システム300は、コントローラ部304が無線タグ検出手段303を制御して、通信用アンテナ301からRFID探索電波Wをカバン物品の外殻1に埋設した通信用アンテナ2に向けて送信する。
カバン物品の外殻1の通信用アンテナ2がそのRFID探索電波Wを受信し、その通信用アンテナ2に接続した表示機能付き電子デバイス100に信号を伝達する。そして、表示機能付き電子デバイス100が、それに応答して、通信用アンテナ2から応答電波を返信する。
その応答電波を、手荷物検出システム300が、通信用アンテナ301で受信する。そして、手荷物検出システム300の無線タグ検出手段303が、応答電波の信号から表示機能付き電子デバイス100を識別する情報を読取り、その情報をコントローラ部304へ伝送する。コントローラ部304は、その情報によりカバン物品を管理する。
(カバン物品)
図1のように、スーツケース又は手さげバッグ等のカバン物品の外殻1に、側面1a、上面1b及び前面1cがある。カバン物品の外殻1は、例えば金属やプラスチック製の硬い外殻であってもよく、例えば織布製の柔らかい外殻1であってもよい。また、カバン物品の寸法は小型バッグであっても良い。カバン物品は、キャスターが無いカバン物品であっても良いが、振動源となるキャスター等を備えたスーツケース等のカバン物品が望ましい。
特に、カバン物品に2つ以上のキャスター車輪を付属させる事が望ましい。カバン物品に2つ以上のキャスター車輪を付属させることで、床をカバン物品が走行する際に、カバン物品に内蔵させた振動発電装置9に振動エネルギーが十分に供給される。そのため、その振動エネルギーにより振動発電装置9が十分に電力を発電できる効果がある。
また、カバン物品は、振動する台車や搬送ラインで運ぶ箱状のもので、振動するトラックに積んで輸送される箱状のものであっても良い。例えば、ある患者向けに分類した薬一式が入った箱を、病院の薬局から、患者の病室あてに配送する箱であっても良い。その箱状のカバン物品の外殻1に埋め込んだ表示機能付き電子デバイス100のディスプレイ5に宛先の患者名や投薬名を表示させて判別させるカバン物品も用いることができる。
図2のように、カバン物品の外殻1内に、表示機能付き電子デバイス100及び振動発電装置9を埋設させる。また、カバン物品の外殻1に、通信用アンテナ2と近接通信用アンテナ3を埋設する。これらのアンテナは、取っ手を含むカバン物品の樹脂の外殻1を射出成形で形成する際にアンテナ用の金属導体を樹脂内に埋め込んで形成することができる。また、アンテナとして、外殻1に導電性インクで印刷したアンテナを用いることもできる。
これにより、従来外付けでしかRFIDやバーコード読み取り管理が実現できなかった鞄を、内蔵鞄で一体化することでペーパーレスにて通信できるようにできる効果がある。
(振動発電装置)
カバン物品の外殻1に、一軸方向に振動する錘と周囲にコイルを持つ振動発電装置9を埋設し、その発電の出力端子を内蔵電源8の端子に接続する。カバン物品に設置する振動発電装置9として最適な錘の振動の内部共振周波数は、鋭意研究の結果、5Hz以上100Hz以下の周波数の錘の内部共振周波数を持つ振動発電装置9を用いることが最適である知見を得た。
この、錘の振動の内部共振周波数が5Hz以上100Hz以下の周波数の振動発電装置9として、例えば、外形寸法が35mm×35mm×10mmの寸法の振動発電装置9を用いることができる。
(変形例4)
なお、変形例4として、振動発電装置9は、膜状の圧電素子に錘を取り付けて、その錘の振動による膜状の圧電素子の歪みによって圧電素子に発電させる方式を用いることができる。その場合も、内部共振周波数が5Hz以上100Hz以下の共振周波数を持つ振動発電装置9を用いることが望ましい。
(変形例5)
また、変形例5として、振動発電装置9は、その振動素子を、錘の直線運動方式の振動素子でなく、捩りバネを用いて、捩り運動方式の振動素子を用い、その捩り振動によって
膜状の圧電素子に発電させる方式を用いることができる。その場合も、内部共振周波数が5Hz以上100Hz以下の共振周波数を持つ振動発電装置9を用いることが望ましい。
カバン物品に2つ以上の取っ手があるなど、カバン物品を縦向きや横向きに向きを変えて移動することがある場合において、カバン物品の外殻1に設置する振動発電装置9の向きを、図1のように、振動発電装置9の錘の振動方向の軸をカバン物品を縦向きに置く水平面に対して例えば斜め45度方向に傾けて設置することが望ましい。
そうすることで、カバン物品を横向きに置く水平面に対しても、振動発電装置9の錘の振動方向の軸が、カバン物品を横向きに置く水平面に対して、同様に斜め45度方向に傾いているので、振動発電装置9が、カバン物品を置く向きが変わっても変わらない有効な電力を発電できる効果がある。
そのように振動発電装置9の錘の振動方向の軸をカバン物品を置く水平面に対して傾けて設置することで、振動発電装置9が、カバン物品を移動させた移動方向の前後のカバンの振動、及び、移動方向に垂直な上下方向のカバンの振動から、ともに、振動エネルギーを吸収して発電できる効果があり、結果として振動素子を2つではなく1つに絞れることでコスト低減にも寄与できる。
(変形例6)
変形例6として、振動発電装置9を2台設置し、1つの振動発電装置9の錘の振動方向の軸を、カバン物品を置く水平面の方向に向けて配置し、もう1つの振動発電装置9の錘の振動方向の軸を、その水平面に垂直な上下方向に向けて配置することもできる。そうすることで、2台振動発電装置9の何れかが、カバン物品の前後の振動、又は、上下の振動から振動エネルギーを吸収するので、何れの方向に振動しても発電できる効果がある。
なお、振動発電装置9には、その発電部分と内蔵電源8に接続する端子との間に、発電部分の出力電圧を一定の電圧に変換する出力平準化回路を設けて出力電圧を一定に制御する回路を持たせることができる。
このように振動発電装置9を備えたカバン物品の表示機能付き電子デバイス100のディスプレイ5の表示や無線通信機能を有する電子回路10は、そのカバン物品の振動エネルギーによって電力一部もしくは全てを供給することができる。
そのため、移動に伴う振動発電で駆動したカバン物品内のBluetooth(登録商標)LE無線モジュールと空港内に設置したiBeacon(商標登録)端末を連動させることで、特に空港内でスーツケースを引きながら移動している人の位置情報取得ができる効果がある。
また、表示書換や無線駆動のために必要な電力を事前に何らかの方法で充電しておき、もしくは一次電池を保有しておき、振動行為自体をトリガにして表示書換や無線駆動を行ってもよい。
(アンテナ)
図3のように、表示機能付き電子デバイス100の無線通信機能を有する電子回路10の通信インターフェース回路11のアンテナ端子に通信用アンテナ2を接続する。通信用アンテナ2は、手荷物検出システム300と無線で通信を行うアンテナであり、手荷物検出システム300からのRFID探索電波Wを受信する。通信用アンテナ2は、例えば銅線巻き線アンテナやエッチングアンテナ、導電印刷アンテナで構成し、取っ手を含むカバン物品の外殻1に固定する。
表示機能付き電子デバイス100の整流回路4を、近接通信用アンテナ3に接続する。近接通信用アンテナ3は、携帯端末装置200の近接通信用アンテナ202や、その他の外部装置のリーダライタが発生する電磁界を受信し、その電磁界が近接通信用アンテナ3に誘導した高周波電流を整流回路4が整流して内蔵電源8を充電させる。これにより、内蔵電源8が、制御素子7やディスプレイ5、無線通信機能を有する電子回路10に電力を供給する。
近接通信用アンテナ3は、コイル状に形成しカバン物品の外殻1に固定する。ここで電力供給するための近接通信用アンテナは、給電用アンテナとデータ通信用アンテナが一体共有化していても良いし、別々にそれぞれ独立した形状をしていても良い。
図2のように、アンテナを表示機能付き電子デバイス100の外に出して取っ手を含むカバン物品の外殻1に埋設することで、十分な大きさのアンテナをカバン物品の外殻1に固定することができる効果がある。これにより、十分な大きさのアンテナによって、送受信効率を良くできる効果がある。
すなわち、2分の1波長より少し短いアンテナエレメントの中心から離れた左右対称の2点に、Tロッド(マッチング・ロッド)と呼ばれるエレメントに平行な導体棒を通して給電するTマッチ方式のアンテナを用いることができる等、調整が容易で電波の受信効率の良いアンテナを用いることができる効果がある。
また、カバン物品の外殻1に埋設したアンテナに表示機能付き電子デバイス100のアンテナ用端子を電気接続させて用いることで、アンテナが表示機能付き電子デバイス100の外に出されるので、表示機能付き電子デバイス100の寸法を例えば54.0mm×85.6mmのカード平面サイズ以下のサイズに小型化することができる効果がある。
一方、それらのアンテナを表示機能付き電子デバイス100内に組み込んで表示機能付き電子デバイス100を構成することも可能である。例えば、コイル状に形成した近接通信用アンテナ3を表示機能付き電子デバイス100内に組み込んで通信用アンテナ2をカバン物品の外殻1の埋設した構成を用いる事ができる。
(表示機能付き電子デバイス)
図3のブロック図に、表示機能付き電子デバイス100の構成を示す。図3のように、表示機能付き電子デバイス100は、通信用アンテナ2と接続する端子、及び、近接通信用アンテナ3と接続する端子を持ち、近接通信用アンテナ3の電流の整流回路4と、電子ペーパー等のディスプレイ5とその表示ドライバ手段6と、制御マイクロコンピュータ等の制御素子7と内蔵電源8を有する。
そして、通信用アンテナ2の通信インターフェース回路11を含む無線通信機能を有する電子回路10を備えている。無線通信機能を有する電子回路10は、例えば、無線タグ用ICチップ(無線通信IC)等で構成する。
その無線通信機能を有する電子回路10は、外部インターフェース端子を持つ無線タグ用ICチップ(無線通信IC)等で構成され、通信用アンテナ2の通信インターフェース回路11を含み、タグID(TIDやUID)を記憶する記憶部14を有する。
表示機能付き電子デバイス100は、タグID(TIDやUID)を記憶した無線通信機能を有する電子回路10を半田付け実装で電子基板に組み込んでいるため、短時間に無線通信機能を有する電子回路10を交換して改ざんする作業が困難である効果がある。そ
のため、カバン物品が空港等に滞在している短時間の間に改ざんする行為に対して大きなけん制効果を持ち、カバン物品のタグIDのセキュリティを高くできる効果がある。
(整流回路)
図3のように、カバン物品の外殻1に設置した近接通信用アンテナ3が、携帯端末装置200の近接通信用アンテナ202や、その他の外部装置のリーダライタが発生する13.56MHzのHF帯域以下の周波数の電磁界を受信し、その電磁界が近接通信用アンテナ3に誘導した電流を整流回路4が整流して内蔵電源8を充電させる。内蔵電源8は、制御素子7やディスプレイ5、無線通信機能を有する電子回路10に電力を供給する。
携帯端末装置200等の外部装置が表示機能付き電子デバイス100にデータを書き込む際に、又は、表示機能付き電子デバイス100が有する電子ペーパー等のディスプレイ5の画面表示の切り替えが必要な場合に、携帯端末装置200等の外部装置のリーダライタからの電磁界が近接通信用アンテナ3に誘導した電流を整流回路4が整流することで必要な電力を受け取り、その電力で電子ペーパー等のディスプレイ5の画面表示を切り替えることができる
(振動発電装置から給電される電極端子)
また、表示機能付き電子デバイス100に振動発電装置9から給電される電極端子を設け、その電極端子に振動発電装置9を接続する。そして、ディスプレイ5の画面表示の切り替えが必要な場合に、その表示の切り替えに要する電力を、カバン物品の外殻1に与えられた振動から振動発電装置9が発電して表示機能付き電子デバイス100に給電するようにする。
例えば、手荷物検出システム300等の外部装置が表示機能付き電子デバイス100にデータを書き込む際にそのデータを記憶するために必要な電力を、カバン物品の外殻1に与えられた振動から振動発電装置9が発電して、表示機能付き電子デバイス100に給電する。
また、手荷物検出システム300等の外部装置が表示機能付き電子デバイス100の電子ペーパー等のディスプレイ5の画面表示を書き換える際に、カバン物品の外殻1に振動を与えることで、振動発電装置9が発電して必要な電力を表示機能付き電子デバイス100に給電することで表示を書き換えて運用することができる効果がある。
これにより、表示機能付き電子デバイス100が、13.56MHzのHF帯域以下の周波数の電磁界を発生するリーダライタを持たない手荷物検出システム300等の外部装置とデータ通信を行いディスプレイ5の画面表示を切り替える必要を生じる場合も、振動発電装置9が発電して必要な電力を表示機能付き電子デバイス100に給電することができる。
そのため、表示機能付き電子デバイス100が少ない電力でディスプレイ5の画面表示を維持させて長時間ディスプレイに有効な表示を維持させることができる効果がある。
(内蔵電源)
内蔵電源8は、表示機能付き電子デバイス100全体に電力を供給する。内蔵電源8には、充電可能な内蔵電源8を用い、振動発電装置9が発電して給電された電力を内蔵電源8に充電し、また、携帯端末装置200の近接通信用アンテナ202や、その他の外部装置のリーダライタから給電された電力を内蔵電源8に充電し、その電力で表示機能付き電子デバイス100を動作させる。
内蔵電源8は、コンデンサや、高速充放電が可能な電気二重層キャパシタ(スーパーキャパシタ蓄電素子)や、その他、一次電池やリチウムイオン電池などの充電可能な各種二次電池を用いることができる。
また、周囲環境に存在する微弱電磁波や光や熱や振動を利用して電力を発電する環境発電装置を設置し、その環境発電装置が内蔵電源8に電力を蓄積させることもできる。例えば、太陽電池を内蔵電源8に接続して内蔵電源8に電力を蓄積させるようにすることもできる。
また、内蔵電源8を電気二重層キャパシタ(スーパーキャパシタ蓄電素子)等のコンデンサで構成することもできる。そして、カバン物品の外殻1に振動を与えた短時間の間に振動発電装置9が発電して給電された電力や、携帯端末装置200等の外部装置のリーダライタが発生する電磁界が近接通信用アンテナ3に誘導した高周波電流を整流回路4で整流して短時間の間だけ給電された電力を内蔵電源8で保持させる。
そうすることで、表示機能付き電子デバイス100が電力を必要な間だけ、振動発電装置9等が発電した電力や、外部装置のリーダライタの電磁界から給電された電力を表示機能付き電子デバイス100の各回路に供給して動作させるようにすることもできる。
この内蔵電源8には、その出力電圧を監視する監視回路を設けて、その出力電圧が所定のしきい値以上であるときに、監視回路から制御素子7へ、処理モードを変更するための信号を入力するようにしてもよい。
この構成によって、振動発電装置9の発電量が所定量以上あり内蔵電源8の出力電圧が所定のしきい値以上になったときに制御素子7が起動する。すなわち、振動発電装置9に与えられる振動エネルギーが所定の大きさ以上であり内蔵電源8に蓄積された電力が所定値以上に達した時に、表示機能付き電子デバイス100を作動させたり、ディスプレイ5が表示する画像を書き換えるために電力を使用することができる。
(無線通信機能を有する電子回路)
表示機能付き電子デバイス100の無線通信機能を有する電子回路10は、図3のように、無線タグ制御部13及び記憶部14を有している。また、無線通信機能を有する電子回路10には、2つの外部インターフェース、すなわち、通信用アンテナ2と電気接続する通信インターフェース回路11と制御素子7と接続する有線インターフェース回路12を設ける。
表示機能付き電子デバイス100は、UHF帯域の周波数の通信用アンテナ2と接続する無線通信機能を有する電子回路10と、2.4GHz近くの周波数帯域のマイクロ波の通信用アンテナ2と接続する無線通信機能を有する電子回路10等の、複数の周波数帯域の無線通信機能を有する電子回路10を組み込んで構成することもできる。
2.4GHz近くの周波数帯域のマイクロ波で通信を行う無線通信機能を有する電子回路10には、Bluetooth(登録商標)やBluetooth(登録商標)LE規格の通信、又は、種々の無線LANの規格(Wi−Fi規格)や、カナダのDynastream Innovations社が開発したANT通信規格(登録商標)等の通信を行わせることができる。
また、無線通信機能を有する電子回路10として、EnOcean社のバッテリーレスで通信を行う規格の無線通信機能を有する電子回路10を用いて、1GHz以下の周波数(例えば、868NHzや315MHz)で通信を行わせるようにすることもできる。
また、センサーネットワーク用の消費電力の小さい通信のZigBeeの通信規格の無線通信機能を有する電子回路10を用いて、2.4GHzの周波数や900MHz近くの周波数帯域や、870MHz近くの周波数帯域で通信を行わせるようにすることもできる。
ここで、無線通信機能を有する電子回路10に、2.4GHz近くの周波数帯域のマイクロ波で低消費電力のBluetooth(登録商標)やBluetooth(登録商標)LE規格の通信でデータ通信を行う無線通信機能を有する電子回路10を用いる事が望ましい。
Bluetooth(登録商標)LE規格の通信は、省電力の間欠動作が可能であるため、振動発電装置9の発電で給電して内蔵電源8を例えば10秒に1回駆動させ、その他の時間は振動発電装置9が発電した電力を内蔵電源8に給電するようにすることで、十分に通信を行うことができる効果がある。
無線通信機能を有する電子回路10は、有線インターフェース回路12を介して、例えば、有線IC(Inter−integrated Circuit)インターフェースや、シリアルインターフェースSPI(Serial Parallel Interface)、UART(Universal Asynchronous Receiver Trasmitter)等で制御素子7に電気接続する無線通信機能を有する電子回路10を用いる。
ここで、有線インターフェース回路12を介して制御素子7から電力を受け取る無線通信機能を有する電子回路10を用いることができる。有線インターフェース回路12は、無線タグ制御部13が、記憶部14に記憶したデータを、ディスプレイ5に表示するために制御素子7に出力するので、無線通信機能を有する電子回路10の表示データ出力用インターフェースとも言える。
無線通信機能を有する電子回路10は、記憶部14が記憶したタグID(TIDやUID)等のデータを読み出して、通信インターフェース回路11が、通信用アンテナ2から電波を送信する。
また、無線通信機能を有する電子回路10は、記憶部14が記憶したデータを、有線インターフェース回路12を通じて制御素子7に送信し、制御素子7が、ディスプレイ5に、手荷物受取バーコード、フライトナンバー、目的地情報、空港情報などの旅程関連情報を表示するようにさせる。画像そのものをデータとして受け取っても良いし、制御素子7が受信データに応じて任意の出力内容を演算生成するアルゴリズムを持つファームウェアを格納していても良い。
ディスプレイ5に表示させる情報は、表示機能付き電子デバイス100の現在位置に依存して変化させてもよい。そのため、表示機能付き電子デバイス100の現在位置を測定するGPSユニットを表示機能付き電子デバイス100に備えさせてもよい。
無線通信機能を有する電子回路10の通信インターフェース回路11の通信周波数は、860MHz〜960MHzのUHF帯域の通信周波数で通信させることができる。あるいは、2.4GHz等のマイクロ波帯域で通信を行わせることもできる。
(変形例7)
また、変形例7として、無線通信機能を有する電子回路10の通信インターフェース回
路11の通信周波数を13.56MHz等のHF帯の通信周波数にして、そのアンテナ端子を近接通信用アンテナ3に接続させる構成にすることもできる。
また、タグIDを記憶部14に記憶した無線通信機能を有する電子回路10を制御素子7の回路に電気接続して用いるので、タグIDを記憶した無線通信機能を有する電子回路10は容易には表示機能付き電子デバイス100から取り外せない。そのため、無線通信機能を有する電子回路10のタグIDのセキュリティが高い効果がある。
また、制御素子を介して、13.56MHz等のHF帯無線通信機能を有する電子回路10と860MHz〜960MHzのUHF帯無線通信機能を有する電子回路10の記憶部14を電子基板上で内部接続させても良い。これによって、UHF帯の無線機能ラベルカバン物品外部に貼り付けるよりも、対改ざん性を向上させることができる。
(表示機能付き電子デバイスのディスプレイ)
図2のように、カバン物品の外殻1に埋設した表示機能付き電子デバイス100のディスプレイ5を、カバン物品の外殻1の表面と面一に、外殻1の面との間に段差を生じないように嵌め込んで設置する。これによりカバン物品の外殻1の外側からディスプレイ5の表示画面を観察することができる。
表示機能付き電子デバイス100のディスプレイ5は、無線タグを備えたカバン物品の外殻1の前面1c、上面1b、側面1aの何れの位置にも設置でき、あるいは、カバン物品の取っ手部にディスプレイ5を設置することもできる。
ディスプレイ5を取っ手部に設置する場合は、表示機能付き電子デバイス100から分離したディスプレイ5を用い、ディスプレイ5の電源配線や信号配線を表示機能付き電子デバイス100の電気端子に接続するように構成することが望ましい。
ディスプレイ5は、不揮発性の表示装置で構成する事が望ましく、あるいは、電子ペーパー等の、画像を保持する期間中の消費電力の少ないディスプレイ5を用いる事が望ましい。それにより電力の供給が停止されても表示内容を保持することができる。
例えば、ディスプレイ5は、電気泳動方式や強誘電液晶、コレステリック液晶、エレクトロクロミック液晶等の電子ペーパーで構成する。一方、ディスプレイ5を、表示を求められた場合のみ表示するようにして、電子ペーパー以外の液晶、有機ELなどをディスプレイ5に用いることもできる。
ディスプレイ5に表示させる画像は、紙製のバッグタグと同様にハンドスキャナ、バーコードスキャナまたは自動荷物スキャナなどの従来のインフラ品及び装置を用いて読取れる表示をする。すなわち、バーコードやQRコード(登録商標)を表示し、また、平文、リファレンス番号等を表示する。
これにより、無線で表示機能付き電子デバイス100のデータを読む設備が無い空港でも、従来の設備を用いて、紙製のバッグタグを添付したカバン物品と同様に扱えるので、このカバン物品の表示機能付き電子デバイス100が紙製のバッグタグと同様に広く利用できる効果がある。
また、電子ペーパー等で構成したディスプレイ5の表示を切り替えるために必要な電力は、その表示の切り替えが必要な場合に、振動発電装置9や外部装置から電力を給電できるので、内蔵電源8に少ない電力を蓄積するだけで、ディスプレイ5に有効な表示を長時間維持できる効果がある。
(制御素子)
制御マイクロコンピュータ等で構成する制御素子7は、表示機能付き電子デバイス100全体の動作を制御する。制御素子7は、無線通信機能を有する電子回路10と、有線インターフェース回路12を介してデータをやり取りする。
制御素子7は、無線通信機能を有する電子回路10の記憶部14に記憶されているデータを用いて表示ドライバ手段6を制御してディスプレイ5に表示する。すなわち、ディスプレイ5に表示機能付き電子デバイス100の識別情報や、また、表示機能付き電子デバイス100が記憶している旅程や旅行、空港構内情報に関する情報等の、各種情報を表示する。
制御素子7には、無線通信機能を有する電子回路10の記憶部14に記憶したタグID(TIDやUID)を指定、又は確認してから、無線通信機能を有する電子回路10とのデータのやり取りや、その他の演算を行わせるようにすることもできる。
なお、表示機能付き電子デバイス100を、制御素子7内に表示ドライバ手段6を組み込んで構成しても良い。更に、制御素子7から無線通信機能を有する電子回路10までを1つの集積回路チップに一体に機能を組み込んで構成しても良い。
また、表示機能付き電子デバイス100の制御素子7に、振動発電装置9の発電した電力の強弱を検出して、カバン物品の輸送中のイレギュラーな振動を検知し記録する機能を持たせることもできる。
更に、表示機能付き電子デバイス100にセンサ素子を組み込んで特定物理量のセンシング機能も持たせる事も可能である。
1・・・カバン物品の外殻
1a・・・側面
1b・・・上面
1c・・・前面
2・・・通信用アンテナ
3・・・近接通信用アンテナ
4・・・整流回路
5・・・ディスプレイ
6・・・表示ドライバ手段
7・・・制御素子
8・・・内蔵電源
9・・・振動発電装置
10・・・無線通信機能を有する電子回路
11・・・通信インターフェース回路
12・・・有線インターフェース回路
13・・・無線タグ制御部
14・・・記憶部
100・・・表示機能付き電子デバイス
200・・・携帯端末装置
201・・・近接通信インターフェース
202・・・近接通信用アンテナ
300・・・手荷物検出システム
301・・・通信用アンテナ
303・・・無線タグ検出手段
304・・・コントローラ部
305・・・表示手段
W・・・RFID探索電波

Claims (15)

  1. 物品に組込まれることを前提とし、ディスプレイと表示ドライバ機能と制御素子を有する表示機能付き電子デバイスであって、アンテナと接続する外部インターフェースを備え制御部と記憶部を備える無線通信機能を有する電子回路を有し、前記無線通信機能を有する電子回路の少なくとも1つが、2つ以上の外部インターフェースを有する無線通信機能を有する電子回路であり、該無線通信機能を有する電子回路の前記外部インターフェースの少なくとも1つが外部のアンテナと電気接続可能であり、振動発電装置から電力が給電される端子を有することを特徴とする表示機能付き電子デバイス。
  2. 請求項1記載の表示機能付き電子デバイスであって、前記振動発電装置の内部共振周波数が5Hz以上100Hz以下の周波数であることを特徴とする表示機能付き電子デバイス。
  3. 請求項1又は2に記載の表示機能付き電子デバイスであって、前記アンテナのうちの1つが13.56MHz周波数帯近傍のHF帯電磁界を用い、該アンテナに接続して電力を受け取る機能を有する電子回路を備えたことを特徴とする表示機能付き電子デバイス。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項に記載の表示機能付き電子デバイスであって、前記アンテナのうちの1つが13.56MHz周波数帯近傍のHF帯電磁界を用い、該アンテナに接続してデータ送受信を行う前記無線通信機能を有する電子回路を備えたことを特徴とする表示機能付き電子デバイス。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載の表示機能付き電子デバイスであって、前記アンテナのうちの1つが860MHz以上960MHz以下の周波数帯近傍のUHF帯電波を用い、該アンテナに接続してデータ送受信を行う前記無線通信機能を有する電子回路を備えたことを特徴とする表示機能付き電子デバイス。
  6. 請求項1乃至5の何れか一項に記載の表示機能付き電子デバイスであって、前記アンテナのうちの1つが2.4GHz周波数帯近傍のマイクロ波を用い、該アンテナに接続してデータ送受信を行う前記無線通信機能を有する電子回路を備えたことを特徴とする表示機能付き電子デバイス。
  7. 請求項1乃至6の何れか一項に記載の表示機能付き電子デバイスであって、前記ディスプレイが電子ペーパーであることを特徴とする表示機能付き電子デバイス。
  8. 請求項1乃至7の何れか一項に記載の表示機能付き電子デバイスであって、カバン物品に組込まれることを特徴とする表示機能付き電子デバイス。
  9. 請求項1乃至8の何れか一項に記載の表示機能付き電子デバイスであって、前記振動発電装置が発電した電力を受け取る機能を有する電子回路を備え、該電子回路が受け取った電力の一部もしくは全てをキャパシタに一時蓄電し、前記ディスプレイの表示を書き換える駆動電力の一部もしくは全てを補助することを特徴とする表示機能付き電子デバイス。
  10. 請求項1乃至9の何れか一項に記載の表示機能付き電子デバイスであって、前記振動発電装置が発電した電力を受け取る機能を有する電子回路を備え、該電子回路が受け取った電力の一部もしくは全てを二次電池に一時蓄電し、前記ディスプレイの表示を書き換える駆動電力の一部もしくは全てを補助することを特徴とする表示機能付き電子デバイス。
  11. 請求項1乃至10の何れか一項に記載の表示機能付き電子デバイスであって、前記振動発電装置が発電した電力を受け取る機能を有する電子回路を備え、該電子回路が受け取った電力の一部もしくは全てをキャパシタに一時蓄電し、少なくとも1つの前記無線通信機能を有する電子回路の駆動電力の一部もしくは全てを補助することを特徴とする表示機能付き電子デバイス。
  12. 請求項1乃至11の何れか一項に記載の表示機能付き電子デバイスであって、前記振動発電装置が発電した電力を受け取る機能を有する電子回路を備え、該電子回路が受け取った電力の一部もしくは全てを二次電池に一時蓄電し、少なくとも1つの前記無線通信機能を有する電子回路の駆動電力の一部もしくは全てを補助することを特徴とする表示機能付き電子デバイス。
  13. 請求項1乃至12の何れか一項に記載の表示機能付き電子デバイスであって、前記無線通信機能を有する電子回路の前記2つ以上の外部インターフェースのうち、前記アンテナと接続する外部インターフェースとは異なる外部インターフェースが制御素子に接続されていることを特徴とする表示機能付き電子デバイス。
  14. 請求項1乃至13の何れか一項に記載の表示機能付き電子デバイスと振動発電装置を埋設したカバン物品であって、前記振動発電装置の錘の振動方向の軸がカバン物品を置く水平面に対して傾けて設置されることを特徴とするカバン物品。
  15. 請求項1乃至13の何れか一項に記載の表示機能付き電子デバイスと振動発電装置を埋設したカバン物品であって、カバン物品に2つ以上のキャスター車輪が付属し、床をカバン物品が走行する際に発生する振動により前記振動発電装置が発電することを特徴とするカバン物品。
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