JP6455163B2 - 電子装置及び車両の通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、電子装置及び車両の通信システムに関する。
車両に設けられる各種電子装置は、CAN(Controller Area Network)通信に代表されるシリアル通信プロトコルの車載ネットワークを介して互いに通信を行う。CAN通信は、例えばデータフレーム構成の信号の授受により行われる。データフレームは、送信側電子装置から受信側電子装置に所定のデータを送信するためのものであり、通信情報の識別子(ID)や、データフィールド等、複数のフィールドを有する構成からなる。送信側電子装置は、受信側電子装置に所定のデータを送信する際、データフィールドに所定数のバイトデータを書き込む。この際、データフィールドに書き込まれるデータのバイト数がデータフィールドのバイト数よりも少ない場合、データの書き込まれない空き領域が生じる。送信側電子装置は、データフィールドに空き領域が生じる場合には、論理レベル「0」あるいは論理レベル「1」のビットデータで空き領域を埋める。したがって、空き領域は、論理レベル「0」あるいは論理レベル「1」のビットデータが連続し易い。
一方、送信側電子装置が受信側電子装置にデータを送信する際、同一の論理レベルが連続すると、送信側電子装置と受信側電子装置との間で同期が取れなくなる可能性がある。これを回避する方法としてビットスタッフィング(Bit Stuffing)がある。ビットスタッフィングとは、連続する所定数のビットデータが同一の論理レベルを示す場合、所定数のビットデータの後にスタッフビット(Stuff Bit)を挿入する方法である。しかしながら、送信データにスタッフビットを挿入すると、その分だけ通信情報が多くなるため、車載ネットワークの通信速度が低下する。そこで、特許文献1に記載の電子装置は、データフィールドにて同一の論理レベルが連続し易い空き領域に、同一の論理レベルの連続が所定数よりも少なく、且つスタッフビットの挿入されないビット配列を書き込んで通信を行うこととしている。
特開2010−124086号公報
ところで、特許文献1に記載の電子装置では、空き領域以外のデータ領域に対して行われるスタッフビットの挿入を回避することができない。そのため、通信速度の向上にも自ずと限界があり、この点においてなお改善の余地を残すものとなっている。
なお、このような課題は、車両に搭載される電子装置間で行われる通信に限らず、例えば車外の電子装置と車内の電子装置との間で行われる通信等、車載ネットワークを介して電子装置間で行われる各種通信に共通する課題である。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車載ネットワークの通信速度を向上させることのできる電子装置、及び車両の通信システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、車載ネットワーク(30)を介して他の電子装置(20)に所定のデータを送信する電子装置(10)は、同一の論理レベルが所定のビット数以上連続するバイトデータに対してスタッフビットの挿入を行うものであり、所定のデータにて同一の論理レベルが所定のビット数連続する第1バイトデータを、同一の論理レベルが所定のビット数連続しない第2バイトデータに変換するとともに、所定のデータにて第2バイトデータを第1バイトデータに変換し、変換後のデータを他の電子装置に送信する。
この構成によれば、変換後のデータでは、変換前のデータと比較して、スタッフビットの挿入されるバイトデータの出現頻度を少なくすることができる。これにより、電子装置がスタッフビットの挿入を行う頻度を少なくすることができる。結果的に、スタッフビットの挿入に伴う通信情報の増大を回避することができるため、車載ネットワークの通信速度を向上させることができる。
本発明によれば、車載ネットワークの通信速度を向上させることができる。
車両の通信システムの一実施形態についてその概略構成を示すブロック図。 実施形態の通信システムについて送信データの構成を模式的に示す図。 実施形態の送信データに含まれるデータフィールドの内容を示す図表。 実施形態の送信側電子装置により実行される変換テーブル作成処理の手順を示すフローチャート。 (a),(b)は、変換テーブルの作成の際に用いられる第1テーブル及び第2テーブルのそれぞれの内容を示す図表。 変換テーブルの内容を示す図表。 実施形態の送信側電子装置により実行されるデータ送信処理の手順を示すフローチャート。 実施形態の受信側電子装置により実行されるデータ受信処理の手順を示すフローチャート。
以下、電子装置及び車両の通信システムの一実施形態について説明する。はじめに、本実施形態の車両の通信システムの概要について説明する。
図1に示されるように、本実施形態の車両の通信システム1では、CAN等の車載ネットワーク30を介して送信側電子装置10と受信側電子装置20とが通信可能に接続されている。
送信側電子装置10は、車両に搭載される電子制御装置や、車両に接続される外部装置等である。外部装置は、例えば車両に搭載される電子制御装置のプログラムデータを書き換えるための書き換え装置が該当する。送信側電子装置10は、マイクロコンピュータを中心に構成されており、メモリ11や図示しないCPU等を有している。送信側電子装置10は、所定のデータを含む信号Sを車載ネットワーク30を介して受信側電子装置20に送信する。
受信側電子装置20は、車両に搭載される電子制御装置である。受信側電子装置20は、マイクロコンピュータを中心に構成されており、メモリ21や図示しないCPU等を有している。受信側電子装置20は、信号Sを車載ネットワーク30を介して受信することにより、送信側電子装置10から送信データを取得する。
このように、通信システム1にて行われる電子装置10,20間の通信は車内通信及び車外通信のいずれであってもよい。以下では、便宜上、送信側電子装置10が、プログラムの書き換えのための書き換え装置であり、受信側電子装置20が、プログラムの書き換え対象である電子制御装置である場合について説明する。
次に、送信側電子装置10から受信側電子装置20に送信される信号Sの構成について詳しく説明する。
信号Sは、予め定められた複数のフレーム構成のいずれかを有している。複数のフレーム構成には、例えばリモートフレームやデータフレーム等がある。リモートフレームは、受信側電子装置20から送信側電子装置10にデータを要求する際に用いられる。データフレームは、送信側電子装置10から受信側電子装置20にデータを送信する際に用いられる。送信側電子装置10から受信側電子装置20へのプログラムデータの送信はデータフレーム構成に基づく通信にて行われる。
図2に示されるように、データフレームは、先頭から順に、スタートオブフレーム(SOF)フィールドF1、IDフィールドF2、RTR(Remote Transmission Request)フィールドF3、コントロールフィールドF4、データフィールドF5、及びCRC(巡回冗長検査)フィールドF6を有している。
SOFフィールドF1には、データフレームの開始を表すビットデータが格納される。SOFフィールドF1は、例えば1ビットのデータからなる。
IDフィールドF2には、データ内容や送信側電子装置10を識別するためのビットデータが格納される。IDフィールドF2は、例えば11ビットのデータからなる。
RTRフィールドF3は、データフレームとリモートフレームとを識別するためのビットデータが格納される。RTRフィールドF3は、例えば1ビットのデータからなる。
コントロールフィールドF4には、予約ビット、及びDLC(Data Length Code)が格納される。DLCは、コントロールフィールドF4に続くデータフィールドF5に格納されているデータが何バイトのデータであるかを表す。コントロールフィールドF4は、例えば6ビットのデータからなる。
データフィールドF5には、送信側電子装置10から受信側電子装置20に送信される実際のデータが格納される。データフィールドF5は、例えば8バイト、すなわち64ビットのデータからなる。なお、本実施形態では、データフィールドF5に格納されるデータが16進数である場合について例示する。以降、16進数のデータは、先頭に「0x」を付けて表す。
CRCフィールドF6は、例えば15ビットのデータからなる。送信側電子装置10は、データフレーム構成の信号Sを送信する際、SOFフィールドF1、IDフィールドF2、RTRフィールドF3、コントロールフィールドF4、及びデータフィールドF5の送信データからCRC値を演算し、当該演算結果をCRCフィールドF6に格納する。受信側電子装置20は、信号Sを受信した際、SOFフィールドF1、IDフィールドF2、RTRフィールドF3、コントロールフィールドF4、及びデータフィールドF5の送信データからCRC値を演算する。受信側電子装置20は、当該演算結果と、信号SのCRCフィールドF6の値とを比較することでデータを正常に受信できたか否かを判断することができる。
送信側電子装置10は、更新用プログラムに対応したバイトデータを送信データとして複数のデータフレームに分けて受信側電子装置20に送信する。すなわち、一つの信号SのデータフィールドF5には、更新用プログラムのバイトデータの一部が含まれている。換言すれば、更新用プログラムは、複数の信号SのそれぞれのデータフィールドF5に格納されるバイトデータの集合により構成される。なお、本実施形態のバイトデータは、1バイト単位のデータを表す。
送信側電子装置10は、データフィールドF5に8バイトのデータを格納することもあれば、8バイト未満のデータを格納する場合もある。データフィールドF5に8バイト未満のデータが格納される場合、データの格納されていない部分は空き領域となる。例えば図3に示されるようにデータフィールドF5に3バイトのデータのみが格納される場合、4バイト目から8バイト目までが空き領域となる。送信側電子装置10は、データフィールドF5に空き領域が生じる場合、当該空き領域に「0xFF」を格納する。なお、空き領域には、「0xFF」に限らず、例えば「0x00」等を格納してもよい。
以下では、便宜上、更新用プログラムに対応する実質的なバイトデータ、及び空き領域に格納されるバイトデータの両者を含むデータを「送信データ」と称する。
送信側電子装置10は、受信側電子装置20に信号Sを送信する際、連続する所定数のビットデータが同一の論理レベルを示す場合、所定数のビットデータの後にスタッフビットを挿入する。本実施形態では、所定数は5ビットに設定されている。スタッフビットは、連続する所定数のビットデータとは異なる論理レベルのビットデータである。例えば、送信側電子装置10は、連続する5ビットのデータが「11111」である場合、その後の6ビット目のデータとして「0」のスタッフビットを実際の送信データとは無関係に挿入する。
本実施形態の送信側電子装置10は、所定のデータを受信側電子装置20に送信する際に、スタッフビットが挿入され難くなるように所定のデータの変換を行う。
次に、送信側電子装置10による送信データの変換手法について具体的に説明する。
送信側電子装置10は、受信側電子装置20へのデータの送信前に図4に示される処理を実行することにより、送信データを変換するための変換テーブルを作成する。図4に示されるように、送信側電子装置10は、まず、データの送信の際に用いられる全てのデータフィールドF5に関して、スタッフビットの挿入されるバイトデータの出現頻度(出現回数)と、スタッフビットの挿入されないバイトデータの出現頻度とをカウントする(ステップS10)。
ここで、バイトデータは、スタッフビットの挿入されるバイトデータと、スタッフビットの挿入されないバイトデータとに分類可能である。
例えば「0x01」は、2進数で表すと「00000001」であるため、同一の論理レベルを示すデータが5ビット以上連続する。したがって、「0x01」は、スタッフビットの挿入されるバイトデータに分類される。同様に、「0x00」や「0x02」、「0xFF」等、同一の論理レベルが5ビット以上連続するバイトデータは、スタッフビットの挿入されるバイトデータに分類される。
一方、「0x5A」は、2進数で表すと「01011010」となるため、同一の論理レベルを示すデータが5ビット以上連続しない。そのため、「0x5A」は、スタッフビットの挿入されないバイトデータに分類される。同様に、「0x5B」や「0x8C」、「0x6A」等、同一の論理レベルが5ビット以上連続しないバイトデータは、スタッフビットの挿入されないバイトデータに分類される。
また、所定の信号SのデータフィールドF5が図3に示されるように構成されている場合、送信側電子装置10は、「0x5A」、「0x8C」、及び「0x6A」については出現頻度として「1」をそれぞれカウントし、「0xFF」については出現頻度として「5」をカウントする。送信側電子装置10は、所定のデータの送信の際に用いられる全ての信号SのデータフィールドF5についてバイトデータの出現頻度をカウントする。
図4に示されるように、送信側電子装置10は、ステップS10のカウント結果に基づいて、図5(a),(b)にそれぞれ示されるような第1テーブルT1及び第2テーブルT2をそれぞれ作成する(ステップS11)。すなわち、送信側電子装置10は、スタッフビットの挿入されるバイトデータを出現頻度の多い順に配列することにより、図5(a)に示されるような第1テーブルT1を作成する。また、送信側電子装置10は、スタッフビットの挿入されないバイトデータを出現頻度の少ない順に配列することにより、図5(b)に示されるような第2テーブルT2を作成する。なお、図5(a),(b)では、上記のルールに基づきバイトデータを配列した際に配列順序が最初のものから順に「No.」の項目に「1」,「2」,「3」,「4」…の数字が付されている。
なお、送信側電子装置10は、第2テーブルT2にて出現頻度が同数のバイトデータが複数存在する場合、CRCフィールドF6にて同一の論理レベルが5ビット以上連続する可能性の低いバイトデータを、より高い順位に設定する。図5(b)では、「0x8C」の出現頻度と「0x5B」の出現頻度とが同数であるが、「0x8C」の方がCRCフィールドF6にて同一の論理レベルが5ビット以上連続する可能性が低いため、「0x5B」よりも高い順位に設定されている。
また、送信側電子装置10は、第1テーブルT1にて出現頻度が同数のバイトデータが複数存在する場合、CRCフィールドF6にて同一の論理レベルが5ビット以上連続する可能性の高いバイトデータを、より高い順位に設定する。
図4に示されるように、送信側電子装置10は、ステップS11の処理で第1テーブルT1及び第2テーブルT2を作成した後、第1テーブルT1及び第2テーブルT2に基づいて、送信データの変換に用いられる変換テーブルを作成する(ステップS12)。
具体的には、図5(a),(b)に矢印で示されるように、送信側電子装置10は、nを1以上の整数とするとき、第1テーブルT1のn番目のバイトデータの出現頻度と、第2テーブルT2のn番目のバイトデータの出現頻度とを比較し、前者の方が後者よりも多い場合には、それらの入れ替えを行うと判断する。例えば、第1テーブルT1の1番目のバイトデータ「0xFF」の出現頻度と、第2テーブルT2の1番目のバイトデータ「0x6A」の出現頻度とを比較した場合、前者の方が後者よりも多いため、送信側電子装置10は、それらの入れ替えを行うと判断する。
図4に示されるように、送信側電子装置10は、こうした判断結果に基づき、変換前のバイトデータと、変換後のバイトデータとの関係を示す図6に示されるような変換テーブルTtを作成し(ステップS12)、これをメモリ11に記憶する(ステップS13)。また、送信側電子装置10は、作成した変換テーブルTtを車載ネットワーク30を介して受信側電子装置20に送信する(ステップS13)。受信側電子装置20は、変換テーブルTtを受信すると、これをメモリ21に記憶させる。
送信側電子装置10は、所定のデータを受信側電子装置20に送信する際、図7に示される処理を実行する。図7に示されるように、送信側電子装置10は、変換テーブルTtに基づいて変換されたデータを送信するか否かを判断する(ステップS20)。送信側電子装置10は、変換後のデータを送信しない場合には(ステップS20:NO)、データをそのまま車載ネットワーク30を介して受信側電子装置20に送信する(ステップS24)。すなわち、送信側電子装置10は、更新用プログラムデータ以外のデータを送信する場合には、当該データをそのまま受信側電子装置20に送信する。
送信側電子装置10は、変換後のデータを送信する場合には(ステップS20:YES)、すなわち更新用プログラムを受信側電子装置20に送信する場合には、ステップS21〜S23の処理を実行する。すなわち、送信側電子装置10は、変換後のデータを送信する旨の変換通知を受信側電子装置20に送信した後(ステップS21)、メモリ11に記憶された変換テーブルTtに基づいてデータを変換する(ステップS22)。具体的には、送信データの全バイトデータを、図6の変換テーブルTtに示される変換後のバイトデータに変換する処理を行う。これにより、例えばスタッフビットの挿入が行われ、且つ出現頻度の多いバイトデータ「0xFF」は、スタッフビットの挿入が行われないバイトデータ「0x6A」に変換される。また、「0x6A」は「0xFF」に変換されるが、元の送信データにおける「0xFF」の出現頻度よりも、変換後の送信データにおける「0xFF」の出現頻度の方が少なくなる。結果的に、スタッフビットの挿入が行われる回数を少なくすることができる。
送信側電子装置10は、ステップS22の処理で変換テーブルTtに基づいて送信データを変換した後、変換後のデータを車載ネットワーク30を介して受信側電子装置20に送信する(ステップS23)。
一方、受信側電子装置20は、図8に示される処理を所定の周期で実行する。図8に示されるように、受信側電子装置20は、まず、変換通知を受信したか否かを判断する(ステップS30)。受信側電子装置20は、変換通知を受信していない場合には(ステップS30:NO)、送信側電子装置10から車載ネットワーク30を介して送信されるデータをそのまま受信する(ステップS33)。
受信側電子装置20は、変換通知を受信した場合には(ステップS30:YES)、車載ネットワーク30を介して変換後の送信データを受信した後(ステップS31)、メモリ21に記憶された変換テーブルTtに基づき変換後の送信データを逆変換して変換前の送信データを取得する(ステップS32)。例えば、受信側電子装置20は、変換後のデータにおけるバイトデータ「0x6A」については、バイトデータ「0xFF」に逆変換する処理を行う。
以上説明した送信側電子装置10及び受信側電子装置20により構成される通信システム1によれば、以下の(1)〜(6)に示される作用及び効果を得ることができる。
(1)変換後の送信データでは、変換前の送信データと比較して、スタッフビットの挿入が行われるバイトデータの出現頻度を少なくすることができる。これにより、送信側電子装置10がスタッフビットの挿入を行う頻度を少なくすることができる。結果的に、スタッフビットの挿入に伴う通信情報の増加を回避することができるため、送信側電子装置10と受信側電子装置20との間の通信速度を向上させることができる。
(2)送信側電子装置10は、送信データの変換の際、スタッフビットの挿入が行われるバイトデータの出現頻度と、スタッフビットの挿入が行われないバイトデータの出現頻度とを考慮して送信データの変換を行う。これにより、変換後の送信データにおいて、スタッフビットの挿入が行われるバイトデータの出現頻度をより効果的に減少させることができる。よって、(1)の効果を向上させることができる。
(3)送信データが、更新用プログラムデータのように、予め定められたデータからなり、且つ数多くの車両に送信されるデータである場合には、図6に示される変換テーブルTtを一旦作成すれば、それを全ての車両で用いることができる。この場合、変換テーブルTtが一旦作成された以降は、変換テーブルTtを作成する手間を省くことができるため、本実施形態の構成を用いることの意義は大きい。
(4)送信側電子装置10は、変換後のデータを受信側電子装置20に送信する際、その旨を示す変換通知を受信側電子装置20に送信することとした。これにより、受信側電子装置20は、変換通知の受信の有無に基づいて、送信側電子装置10から送信されるデータが、変換されたデータであるか、変換されていないデータであるかを判断することができる。よって、送信側電子装置10と受信側電子装置20との間で行われる通信として、変換されていないデータを送受信する従来通りの通信と、変換されたデータを送受信する通信とを状況に応じて使い分けることができる。
(5)受信側電子装置20は、図6に示される変換テーブルTtに基づいて、送信側電子装置10から送信されるデータを逆変換する処理を行うこととした。これにより、受信側電子装置20は、変換前のデータを容易に取得することができる。
(6)送信側電子装置10は、第2テーブルT2にて出現頻度が同数のバイトデータが複数存在する場合、CRCフィールドF6にて同一の論理レベルが5ビット以上連続する可能性の低いバイトデータを、より高い順位に設定することとした。また、送信側電子装置10は、第1テーブルT1にて出現頻度が同数のバイトデータが複数存在する場合、CRCフィールドF6にて同一の論理レベルが5ビット以上連続する可能性の高いバイトデータを、より高い順位に設定することとした。これにより、送信データにて出現頻度が同数のバイトデータが存在する場合には、送信データに含まれるCRCフィールドF6にて同一の論理レベルが5ビット以上連続し難くなるように送信データのバイトデータが変換される。よって、CRCフィールドF6にて送信側電子装置10がスタッフビットの挿入を行う頻度を少なくすることができるため、送信側電子装置10と受信側電子装置20との間の通信速度を更に向上させることができる。
なお、上記実施形態は、以下の形態にて実施することもできる。
・図6に示される変換テーブルTtの作成方法は適宜変更可能である。要は、変換テーブルTtは、スタッフビットの挿入されるバイトデータを、スタッフビットの挿入されないバイトデータに変換するものであればよい。例えば、車載ネットワーク30を介して送受信されるデータのうち、次の(a)で示されるデータ、及び(b)で示されるデータをバイト単位で入れ替えるような変換テーブルTtを作成してもよい。
(a)車載ネットワーク30上で送受信される頻度が高く、且つスタッフビットの挿入されるバイトデータ。
(b)車載ネットワーク30上で送受信される頻度が低く、且つスタッフビットの挿入されないバイトデータ。
なお、車載ネットワーク30上で送受信される頻度は、例えば車両に搭載された所定の電子制御装置が車載ネットワーク30上で送受信されるデータを常時監視し、その監視結果から統計的に算出する。あるいは、電子制御装置の監視データに基づいて机上で算出してもよい。
(a)で示されるデータ、及び(b)で示されるデータをバイト単位で入れ替えるような変換テーブルTtを作成することにより、スタッフビットの挿入されるバイトデータが車載ネットワーク30上で送受信される頻度が少なくなるため、車載ネットワーク30全体の通信速度を向上させることができる。
・上記実施形態では、更新用プログラムに対応した送信データのバイトデータを変換する場合について例示したが、変換する送信データは更新用プログラムデータに限らず、送信側電子装置10と受信側電子装置20との間で授受される任意の送信データを採用することができる。
・上記実施形態では、送信データのバイトデータを1バイトの単位で入れ替えたが、例えば2バイト以上の単位で入れ替えてもよい。すなわち、図5(a),(b)に示される第1テーブルT1及び第2テーブルT2、並びに図6に示される変換テーブルTtは、2バイト以上の単位を基準に作成されるものであってもよい。
・図6に示される変換テーブルTtの作成は、送信側電子装置10に限らず、送信側電子装置10以外の装置が行ってもよい。また、更新用プログラムのような予め定められたデータを送信する場合には、机上で変換テーブルTtを作成してもよい。
・送信側電子装置10は、更新用プログラムデータを送信するための外部装置に限らず、車両内に搭載された電子制御装置であってもよい。すなわち、上記実施形態の通信システム1の構成は、車両に搭載された送信側電子制御装置と、車両に搭載された受信側電子制御装置との間で通信を行う通信システムにも適用することが可能である。
・本発明は上記の具体例に限定されるものではない。すなわち、上記の具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素及びその配置や条件等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した実施形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1:通信システム
10:送信側電子装置
20:受信側電子装置(他の電子装置)
30:車載ネットワーク

Claims (7)

  1. 車載ネットワーク(30)を介して他の電子装置(20)に所定のデータを送信する電子装置(10)であって、
    同一の論理レベルが所定のビット数以上連続するバイトデータに対してスタッフビットの挿入を行うものであり、
    前記所定のデータにて同一の論理レベルが前記所定のビット数以上連続する第1バイトデータを、同一の論理レベルが前記所定のビット数以上連続しない第2バイトデータに変換するとともに、前記所定のデータにて前記第2バイトデータを前記第1バイトデータに変換し、変換後のデータを前記他の電子装置に送信することを特徴とする電子装置。
  2. 請求項1に記載の電子装置において、
    記所定のデータにおける出現頻度の多い前記第1バイトデータを前記第2バイトデータに変換するとともに、前記所定のデータにおける出現頻度の少ない前記第2バイトデータを前記第1バイトデータに変換し、変換後のデータを前記他の電子装置に送信することを特徴とする電子装置。
  3. 請求項2に記載の電子装置において、
    前記所定のデータにて出現頻度が同数のバイトデータが複数存在する場合、前記所定のデータに含まれるCRCフィールドにて同一の論理レベルが前記所定のビット数以上連続し難くなるように前記所定のデータのバイトデータを変換することを特徴とする電子装置。
  4. 請求項1又は2に記載の電子装置において、
    前記変換後のデータを前記他の電子装置に送信する際、その旨の変換通知を前記他の電子装置に送信することを特徴とする電子装置。
  5. 送信側電子装置(10)から車載ネットワーク(30)を介して受信側電子装置(20)に所定のデータを送信する車両の通信システム(1)であって、
    前記送信側電子装置は、請求項4に記載の電子装置であり、
    前記受信側電子装置は、前記他の電子装置であり、前記変換通知を受信することを条件に、前記送信側電子装置から送信されるデータを前記変換前の所定のデータに逆変換する処理を行うことを特徴とする車両の通信システム。
  6. 請求項5に記載の車両の通信システムにおいて、
    前記送信側電子装置は、前記所定のデータの変換を変換テーブルに基づいて行い、
    前記受信側電子装置は、前記変換テーブルに基づいて、前記送信側電子装置から送信されるデータを前記変換前の所定のデータに逆変換する処理を行うことを特徴とする車両の通信システム。
  7. 請求項6に記載の車両の通信システムにおいて、
    前記送信側電子装置は、
    前記所定のデータに関して前記第1バイトデータの出現頻度と前記第2バイトデータの出現頻度とをカウントするとともに、前記第1バイトデータの出現頻度が前記第2バイトデータの出現頻度よりも多い場合には、前記第1バイトデータと前記第2バイトデータとの入れ替えが行われるように前記変換テーブルを作成し、前記変換テーブルを前記受信側電子装置に送信することを特徴とする車両の通信システム。
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