JP6454307B2 - 工作機械の工具交換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、多数のツールを交換しつつワークに各種加工を実行する工作機械に係り、特に、工具交換装置に関するものである。
従来、タレットに回転可能に取り付けたツールヘッドに、複数個の同一工具を回転中心の周りに対称となる様に配置し、使用中の工具に摩耗寿命や折損が生じた場合は、ツールヘッドを回転させて対称位置に配置してあった予備の工具に交換する様にした旋盤の提案がある(特許文献1)。この特許文献1の旋盤によれば、工具に磨耗等が生じた場合の迅速な工具交換が可能となっている。
実開平5−12012
しかし、特許文献1の技術では、磨耗した工具は旋盤の運転停止の期間を利用して新たなものに交換しなければならない。このため、予備の工具にも折損等が生じた場合には、運転停止を頻繁に行って、作業者が手作業によって工具交換をしなければならないという問題がある。
本発明は、加工のサイクルタイムにロスを生じさせることなく工具の交換を迅速に実行することができる工作機械の工具交換装置を提供することを目的としてなされたものである。
上記目的を達するためになされた本発明の工作機械の工具交換装置は、刃物を取り付けてワークの加工を行う主軸と、前記刃物を装着した工具収納ポットを複数保持可能なツールホルダと、前記ツールホルダに保持されている複数の工具収納ポットの中から加工に用いる刃物を取り出して前記主軸に取り付ける動作と、主軸に取り付けられていた刃物を取り外して元の工具収納ポットへと戻す動作とを実行可能なオートツールチェンジャとを備えた工作機械で、前記ツールホルダに工具収納ポットを介して保持されている刃物の内で寿命・損傷等によって取り換えが必要な刃物が発生したときに当該刃物を工具収納ポットごと取り換えるための工具交換装置であって、以下の構成を備えていることを特徴とする。
(1A)前記ツールホルダが、回転装置によって垂直軸周りに回転される回転体と、前記回転中心に対して同心円上の位置となる様に前記回転体の外周に沿って配置された複数の吊り下げホルダとを備え、前記工具収納ポットを刃物を外側に向かせた状態で前記吊り下げホルダに対してスナップ係合させて脱着可能に保持する様に構成されていること。
(1B)前記ツールホルダに吊り下げる様にして保持された工具収納ポットの元側に位置する様に設置された工具収納ポット脱着装置を備えていること。
(1C)前記工具収納ポット脱着装置は、前記工具収納ポットの元側を上下方向から把持し得る上爪及び下爪を有する本体と、前記上爪及び下爪を前記工具収納ポットの元側所定位置へと係合させたクランプ状態と当該係合を解いたアンクランプ状態とを切り換えるクランプ/アンクランプ装置と、前記本体を上昇位置と下降位置との間で昇降させる昇降装置とを備えていること。
(1D)前記上昇位置は、前記上爪及び下爪をアンクランプ状態としているときは、前記ツールホルダに吊り下げる様にして保持されている工具収納ポットの元側が、前記上爪及び下爪の間を通過可能な位置となる様に設定されていること。
(1E)前記下降位置には、前記ツールホルダから取り外した工具収納ポットを保持する第1のポットホルダと、前記ツールホルダへと取り付けるべき新たな工具収納ポットを保持する第2のポットホルダとを備える搬送ベースと、該搬送ベースを前記工作機械の筐体内部の第1の位置から筐体外部の第2の位置まで移動可能にガイドするガイドレールと、該ガイドレールにガイドされた前記搬送ベースを位置制御しつつ移動させることのできる移動装置とを備えた工具収納ポット搬送装置が設置されていること。
本発明の工作機械の工具交換装置によれば、ツールホルダに保持されている工具収納ポットの内で刃物の寿命・損傷等によって取り換えが必要な刃物が発生したとき、以下の動作を実行することにより、工具収納ポットごと刃物の取り換えを実行することができる。
工具収納ポット搬送装置においては、移動装置を駆動して搬送ベースを筐体外部の第2の位置へと移動させ、第2のポットホルダへ新しい刃物が装着された工具収納ポットを保持させた上で、移動装置を駆動して搬送ベースを筐体内部の第1の位置へと移動させる。
ツールホルダにおいては、回転装置を駆動して、刃物の取り換えが必要となった工具収納ポットを、工具収納ポット脱着装置の上爪及び下爪の間に元側が位置する様に回転体を回転させ、刃物取り換えのための回転割り出しを実行する。
工具収納ポット脱着装置においては、回転割り出しが完了した状態においてクランプ/アンクランプ装置を駆動して取り換え対象となっている工具収納ポットの元側をクランプした後に昇降装置を駆動して、吊り下げホルダに対するスナップ係合を解きつつツールホルダを下降位置へと下降させ、搬送ベースの第1のポットホルダへと挿入する。そして、クランプ/アンクランプ装置を駆動し、第1のポットホルダへと挿入した工具収納ポットをアンクランプする。
こうして取り換え対象の工具収納ポットの搬送ベース側への受け渡しが完了したら、工具収納ポット搬送装置において、移動装置を駆動し、第2のポットホルダに保持された工具収納ポットの元側が工具収納ポット脱着装置の上爪及び下爪の間に入り込む位置へと搬送ベースを移動する。次に、工具収納ポット脱着装置において、クランプ/アンクランプ装置を駆動して新しい工具収納ポットの元側をクランプすると共に、昇降装置を駆動して本体を下降位置から上昇位置へと移動する。上昇位置には、取り換え対象となった工具収納ポットを保持していた空き状態の吊り下げホルダが位置しているから、本体にクランプされた新しい刃物の工具収納ポットがスナップ係合して嵌り込む。そこで、工具収納ポット脱着装置では、クランプ/アンクランプ装置を駆動して工具収納ポットをアンクランプする。これにより、工具収納ポットの取り換えが完了する。
以下、工具収納ポット搬送装置において、移動装置を駆動し、搬送ベースを第2の位置へと移動することにより、取り換えのために取り外された工具収納ポットを筐体外部へと持ち出すことができる。こうして持ち出された工具収納ポットは、刃物を付け換えるなどの作業を行う様に、搬送ベースから取り出せばよい。
ここで、本発明の工作機械の工具交換装置は、さらに、以下の構成をも備えるとよい。
(2A)前記ガイドレールは、前記主軸と平行に伸びる様に設置され、前記工具収納ポット脱着装置は、前記ツールホルダの回転中心を通り、前記主軸に直交する直線上に位置する様に設置されていること。
(2B)前記移動装置は、前記第1の位置において、前記工具収納ポット脱着装置によって工具収納ポットを取り外される吊り下げホルダの真下に、前記第1のポットホルダを位置させた状態と前記第2のポットホルダを位置させた状態とを切り換える位置制御を実行し得る手段として構成されていること。
かかる構成をも備えた工作機械の工具交換装置によれば、搬送ベースをガイドするガイドレールが主軸と平行に伸び、工具収納ポット脱着装置が、ツールホルダの回転中心を通り、主軸に直交する直線上に位置する様に設置されているから、主軸によるワークの加工を実行している間に、これを邪魔することなく取り換え対象の工具収納ポット工具収納ポット脱着装置によってクランプ可能な位置へと割り出すことができる。そして、工具収納ポット搬送装置においては、移動装置により、筐体内部の第1の位置において、工具収納ポット脱着装置によって工具収納ポットを取り外される吊り下げホルダの真下に、第1のポットホルダを位置させておくことにより、工具収納ポット脱着装置の昇降装置を駆動して下降位置へと本体を下降させることにより空であった第1のポットホルダへと取り換え対象の工具収納ポットを保持させることができる。その後、上述の様に、アンクランプによって搬送ベースを移動可能な状態とし、移動装置により、第2のポットホルダを、工具収納ポットを取り外した吊り下げホルダの真下に移動させることにより、新しい刃物が装着された工具収納ポットの元側を、上爪及び下爪の間に侵入させることができる。この後、当該工具収納ポットをクランプして上昇位置へと本体を上昇させれば、迅速に、工具収納ポットの交換を実行することができる。これにより、主軸によるワークの加工の邪魔をすることなく、工具収納ポットの取り換えを迅速に実行することができる。
これら本発明の工作機械の工具交換装置は、さらに、以下の構成をも備えるとよい。
(3)前記第1,第2のポットホルダには、工具収納ポットを上方から受け入れ可能な開放位置と、受け入れた工具収納ポットを上方から押さえて保持する押さえ位置とを取り得る上押さえ装置が備えられていること。
かかる構成をも備えることにより、第2の位置においては、第2のポットホルダの上押さえ装置を開放位置へと移動して新しい刃物の装着された工具収納ポットの保持させた後に当該第2のポットホルダの上押さえ装置を押さえ位置へと移動させ、第2のポットホルダに保持された工具収納ポットを位置ズレすることなく第1の位置へと搬送することができる。そして、第1の位置においては、第1のポットホルダの上押さえ装置を開放位置へと移動させておいて、工具収納ポット脱着装置による受け渡し動作をスムーズに実行させた後、上押さえ装置を押さえ位置へと移動させて第1のポットホルダに工具収納ポットをしっかりと保持し、取り外した工具収納ポットに落下や干渉といった問題を生じることなく第2のポットホルダに保持した工具収納ポットの元側を上爪及び下爪の間にスムーズに侵入させることができる。また、工具収納ポット脱着装置で新しい刃物の装着された工具収納ポットの元側をクランプする際にも、上押さえ装置による保持により、クランプ位置のズレ等が生じる問題を回避する。その後、第2のポットホルダの上押さえ装置を開放位置へと移動して昇降装置を駆動すれば、スムーズな抜き取りが可能となる。
この場合、さらに、以下の構成をも備えるとよい。
(4)前記主軸から取り外して前記ツールホルダに戻された工具収納ポットに装着された刃物の寿命・損傷等による取り換えが必要か否かを判定する取り換え判定手段と、該取り換え判定手段によって取り換えが必要と判定されたときに、前記ツールホルダ、前記工具収納ポット脱着装置、前記工具収納ポット搬送装置、及び多関節ロボットに対して、工具収納ポットの取り換え動作を、前記主軸によるワークの加工動作と並行して実行させるマシンコントローラを備え、該マシンコントローラは、前記主軸に対して刃物を脱着するタイミングにおいては、当該主軸への刃物の脱着を優先する主軸脱着優先手段を備えていること。
かかる構成をも備えた工作機械の工具交換装置によれば、所定のタイミングにおいて刃物の取り換えの要否を判定し、取り換えが必要と判定されたときは、主軸によるワークの加工に影響を与えることなく、工具収納ポットの取り換え動作をワークの加工と並行して実行することができる。そして、主軸脱着優先手段により、工具収納ポットの交換によって加工のサイクルタイムをロスすることを防止している。
これら本発明の工作機械の工具交換装置は、さらに、以下の構成をも備えるとよい。
(5A)加工前のワーク及び加工済みのワークを載置するワーク載置テーブルと、取り換え用の工具収納ポット及び取り外した工具収納ポットを載置する工具載置テーブルと、前記ワーク載置テーブルから加工前のワークを取り出して前記工作機械のワーク加工エリア内にセットすると共に該ワーク加工エリアから前記加工済みワークを取り出して前記ワーク載置テーブルに置く動作と、前記第2の位置へ移動された搬送ベースに対して、前記工具載置テーブルから新しい工具収納ポットを取り出して前記第1,第2のポットホルダのいずれかへと装着する動作と、前記第1,第2のポットホルダのいずれかから取り外された工具収納ポットを取り出して前記工具載置テーブルへと置く動作とを実行する多関節ロボットを備えていること。
(5B)前記工作機械を制御するマシンコントローラと、前記多関節ロボットを制御するロボットコントローラとの間で信号をやり取りすることにより、前記多関節ロボットによるワークハンドリング動作と工具収納ポットハンドリング動作とを実行する際に、前記工具収納ポットハンドリング動作に対して前記ワークハンドリング動作を優先させるためのワークハンドリング優先手段を、前記ロボットコントローラに備えさせたこと。
かかる構成をも備えた工作機械の工具交換装置によれば、ワークのハンドリングのために設置する多関節ロボットに、工具収納ポットの取り換えのための動作をも実行させることにより、作業者の手を煩わせることなく工具収納ポットの取り換えを実行することができる。これにより、工具収納ポットの取り換え作業の迅速化を図ることができ、主軸によるワークの加工に対する障害となることなく、並行して工具収納ポットの取り換えを実行することが可能となる。その一方、多関節ロボットが本来実行すべきワークハンドリング動作と工具収納ポットハンドリング動作とを重複して実行すべき指令がマシンコントローラからなされている場合には、ワークハンドリング動作優先手段を作動させてワークハンドリング動作を優先する。この結果、工作機械における加工のサイクルタイムに影響を与えることなく工具収納ポットハンドリング動作を実行することができる。
本発明によれば、加工のサイクルタイムにロスを生じさせることなく工具の交換を迅速に実行することができる。
実施例1の設備の平面図である。 実施例1の工作機械を示し、(A)は背面側から見た斜視図、(B)は一部透視して示す正面側から見た斜視図である。 実施例1の工作機械を示し、(A)は工具収納ポットと工具交換装置との位置関係を示す斜視図、(B)は工具交換装置の斜視図である。 実施例1の工作機械の工具交換装置を示し、(A)は斜視図、(B)は左側面図、(C)は平面図、(D)は正面図である。 実施例1の工作機械の工具交換装置が備える工具収納ポット脱着装置を示し、(A)は斜視図、(B)は一部断面で示す斜視図である。 実施例1の工作機械の工具交換装置が備える工具収納ポット脱着装置を示し、(A)は上昇位置において工具収納ポットが侵入する状態の模式図、(B)は上昇位置において工具収納ポットをクランプする状態の模式図、(C)は下降位置において工具収納ポットを搬送ベースへと受け渡す状態の一部断面で示す射視図、(D)は下降位置において工具収納ポットをアンクランプする状態の模式図である。 実施例1の設備の制御系統を示すブロック図である。 実施例1において工作機械のメインコントローラが実行する制御処理のフローチャートである。 実施例1において工作機械においてメインコントローラが実行する工具交換処理のフローチャートである。 実施例1において工作機械においてロボットコントローラが実行する工具交換処理のフローチャートである。 実施例2の設備を示し、(A)は平面図、(B)は制御系統を示すブロック図である。 実施例3の設備を示し、(A)は平面図、(B)は制御系統を示すブロック図である。 実施例4の設備を示し、(A)は平面図、(B)は制御系統を示すブロック図である。 実施例5の設備を示し、(A)は平面図、(B)は制御系統を示すブロック図である。 実施例6の設備を示し、(A)は平面図、(B)は制御系統を示すブロック図である。 実施例7の設備を示し、(A)は平面図、(B)は制御系統を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態についていくつかの実施例で説明する。
実施例1は、図1〜図4に示す様に、工作機械1と、ワーク載置テーブル2と、工具載置テーブル3と、多関節ロボット4とを備えている。工作機械1は、各種刃物を装着した工具収納ポットTP,TP,…を刃物を外側水平方向に向かせて外周部に吊り下げる様にして放射状に多数保持する回転割出式のツールホルダ11を備えている。ツールホルダ11は、回転装置によって垂直軸周りに回転される回転体12と、回転中心に対して同心円上の位置となる様に回転体12の外周に沿って配置された複数の吊り下げホルダ13,13,…とを備え、工具収納ポットTP,TP,…を刃物を外側に向かせた状態で各吊り下げホルダ13,13,…に対してスナップ係合させて脱着可能に保持する様に構成されている。
ワークの加工に当たっては、加工に使用する刃物が装着されている工具収納ポットを正面に向ける様にツールホルダ11を回転させる。そして、正面へと回転された工具収納ポットは、正面位置に設置された工具収納ポット脱着装置によってツールホルダ11から取り外され、装着されている刃物がオートツールチェンジャ(ATC)に受け渡され、ATCを駆動することによって主軸へと取り付けられる。
一方、多関節ロボット4は、ワーク載置テーブル2から加工対象となっているワークを取り出し、工作機械1のワーク加工エリアAR01内へとセットしておく。
そして、刃物を装着した主軸を回転駆動すると共に、ワーク加工エリアAR01内において、加工内容に沿って刃物とワークの相対位置を制御する。これにより、主軸に取り付けて回転駆動される刃物により、加工対象のワークに対する所定の加工が実行される。ワークに対して所定の加工を実行し終えたら、主軸を停止し、ATCを駆動して刃物を主軸から取り外して元の工具収納ポットへと戻す。工具収納ポット脱着装置は、ATCから刃物を受け取った工具収納ポットを上昇させてツールホルダ11へと戻す。
こうして加工に使用された刃物については、使用回数累積値が更新される。各刃物には最大使用回数が設定されていて、更新された使用回数累積値が最大使用回数になったら、交換の対象となる。また、工具収納ポットホルダ11に戻された際に、刃物の折損チェックも実行される。使用回数累積値が最大使用回数に至っていない場合であっても、折損チェックによって折損と判定された刃物は交換の対象となる。
本実施例においては、この様に交換の対象となった刃物を交換するための工具交換装置20が備えられている。工具交換装置20は、図1〜図3に示す様に、工具載置テーブル3が設置されている側(工作機械1の左側)に沿って伸びる様に設置されている。
工具交換装置20は、図2,図3に示す様に、ツールホルダ11から工具収納ポットの脱着を実行する昇降式の工具収納ポット脱着装置30と、工具収納ポットを搬送する工具収納ポット搬送装置40とを備えている。
工具収納ポット脱着装置30は、図5に示す様に、正面から左側へ90度回転された位置においてツールホルダ11の内側に入り込んだ位置で昇降可能となる様に設置されている。工具収納ポット脱着装置30は、図3〜図6に示す様に、工具収納ポットTPの元側に形成されたリング溝TPaに嵌り込むことのできる上爪31と下爪32とを備えた本体33を備えている。この本体33は、昇降用シリンダ34によって上昇位置P3と下降位置P4の間で昇降可能とされている。
また、上爪31及び下爪32は垂直板35の前面に取り付けられている。この垂直板35は、本体30の左右の背面側(ツールホルダ11の中心側。以下、同じ。)に設置された引き込みシリンダ36のロッドを後退位置へと移動させたときに引き込み板37に上部を引っ張られる様にして後方へ移動しようとする力が付与される。
さらに、本体30の中心部の背面側には、上爪31と下爪32の間に位置する様に押圧シリンダ38が備えられている。この押圧シリンダ38のロッドを突出位置へと移動させると押圧パッド39が突出し、工具収納ポットTPの中心穴に嵌り込み、工具収納ポットTPを外側へ向かって押圧する。
これら引き込みシリンダ36と押圧シリンダ38の作用により、上爪31及び下爪32が工具収納ポットTPのリング溝TPaの元側に当接しつつ後方へ移動する力を付与すると共に、押圧パッド39の縁が工具収納ポットTPの元側端面に当接して前方へ押圧する力を付与する状態となる。この結果、工具収納ポットTPは、リング溝TPaの元側を、上爪31及び下爪32と押圧パッド39とによって挟み付けられる様にしてしっかりと把持され、水平を保った状態で、工具収納ポット脱着装置30にクランプされる。
工具収納ポット搬送装置40は、図3,図4に示す様に、前後方向レール41と、前後方向レール41にガイドされた搬送ベース42とを備えている。搬送ベース42の左側にはオイルパン43が、右側には2個のポットホルダ44,45が設置されている。これら2個のポットホルダ44,45は、工具収納ポットを刃物を外側にして左90度の方向を向かせた状態で保持することができる様に設置されている。本実施例においては、手前側の第1のポットホルダ44には、交換の際に取り外した工具収納ポットTP1を保持し、奥側の第2のポットホルダ45には、新たに取り付けるべき工具収納ポットTP2を保持することとしている。各ポットホルダ44,45には、保持した工具収納ポットTP1,TP2を押さえるための上押さえ装置46,47が備えられている。なお、オイルパン43は、ポットホルダ44,45に保持された工具収納ポットから伸びる刃物の下方に位置し、刃物から落下する潤滑油や切り屑などを受けるためのものである。
搬送ベース42にはサーボモータ48が設置されており、図1,図3に示す様に、前後方向レール41にガイドされた状態にて、ツールホルダ11の左90度の筐体内部の第1の位置P1と、工作機械1の正面から筐体の外へとはみ出した筐体外部の第2の位置P2との間を移動可能となっている。
工具交換に際しては、まず、搬送ベース42を第2の位置P2へと移動する。そして、多関節ロボット4が、新たに取り付けるべき工具収納ポットTP2を工具載置テーブル3から取り上げて奥側の第2のポットホルダ45へと装着する動作を実行する。このとき、上押さえ装置47は開放位置へと移動されており、奥側の第2のポットホルダ45へと工具収納ポットTP2が装着された後に押さえ位置へと移動される。これにより、搬送ベース42は、手前側の第1のポットホルダ44が空で、奥側の第2のポットホルダ45に新たに取り付けるべき工具収納ポットTP2が保持された状態となる。この後、サーボモータ48を駆動して搬送ベース42を第1の位置P1へと移動する。
ここで、工具収納ポット脱着装置30においては、昇降シリンダ34が上昇位置P3へと本体33を上昇させている。この上昇位置P3は、工具交換の際の初期位置であり、ツールホルダ11が回転して左90度の位置へと移動されてきた工具収納ポットを上爪31と下爪32の間に嵌り込ませ得る位置となっている。
工具収納ポット脱着装置30では、取り外し対象の工具収納ポットTP1が上爪31と下爪32の間に嵌り込む位置へと回転されてきたら、引き込みシリンダ36及び押圧シリンダ38を駆動し、工具収納ポットTP1を、上爪31及び下爪32と押圧パッド39とによってしっかりと把持しつつ水平を保った状態にクランプする。
また、本実施例においては、第1の位置P1へと搬送ベース42が移動し終えると、手前側の第1のポットホルダ44が、工具収納ポット脱着装置30に水平を保った状態にクランプされた工具収納ポットTP1の真下に位置する設定となっている。このとき、手前側の第1のポットホルダ44の上押さえ装置46は開放位置へと移動されている。
工具収納ポット脱着装置30は、こうして搬送ベース42が第1の位置P1へと位置決めされたら、昇降シリンダ34を駆動して本体33を下降位置P4へと移動する。下降位置P4は、本体33にクランプした工具収納ポットTP1を手前側の第1のポットホルダ44へと挿入する位置となる様に設定されている。これにより、工具収納ポット脱着装置30の本体33に、水平を保ってクランプされていた工具収納ポットTP1が、手前側の第1のポットホルダ44へと上方から挿入される。挿入が完了したら、上押さえ装置46を開放位置から押さえ位置へと移動し、工具収納ポットTP1を手前側の第1のポットホルダ44に保持する。工具収納ポットTP1が手前側の第1のポットホルダ44に保持されたら、工具収納ポット脱着装置30においては、引き込みシリンダ36及び押圧シリンダ38を駆動して工具収納ポットTP1をアンクランプする。
続いて、サーボモータ48を駆動して、搬送ベース42を所定量だけ前進させ、奥側の第2のポットホルダ45を、第1の位置P1に位置決めした際の手前側の第1のポットホルダ44の位置へと移動する。この搬送ベース42の前進により、手前側の第1のポットホルダ44に保持された工具収納ポットTP1は、工具収納ポット脱着装置30の上爪31及び下爪32の間から抜け出す。そして、奥側の第2のポットホルダ45に保持された工具収納ポットTP2のリング溝TPaが、工具収納ポット脱着装置30の上爪31及び下爪32の間に嵌り込んだ状態となる。
こうして、新たに取り付けるべき工具収納ポットTP2が、工具収納ポット脱着装置30によるクランプが可能な位置へと移動されたら、引き込みシリンダ36及び押圧シリンダ38を駆動し、工具収納ポットTP2のリング溝TPaの後端を上爪31及び下爪32で後方に引っ張りつつ元側端面を押圧パッド39で前方へ押圧する様にして、工具収納ポットTP1を水平を保った状態にクランプする。工具収納ポット脱着装置30により、新たに取り付けるべき工具収納ポットTP2のクランプが完了したら、奥側の第2のポットホルダ45の上押さえ装置47を開放位置へと移動し、昇降シリンダ34を駆動して本体33を上昇位置P3へと移動する。このとき、上昇位置P3には、ツールホルダ11において、工具収納ポットTP1が取り外されて空となった吊り下げ保持用のホルダが位置している。そして、上昇し終えると、工具収納ポットTP2がこの空のホルダに侵入し、上部のスナップ係合機構TPbが作動して、ツールホルダ11の空きホルダへと係合される。
その後、工具収納ポット脱着装置30においては、引き込みシリンダ36及び押圧シリンダ38を駆動して、工具収納ポットTP2をアンクランプする。これにより、工具収納ポット脱着装置30の本体33の上爪31及び下爪32は初期状態へと復帰する。
こうして、搬送ベース42においては、手前側の第1のポットホルダ44に取り外した工具収納ポットTP1が保持され、奥側の第2のポットホルダ45は空の状態となる。この状態となった搬送ベース42は、第2の位置P2へ向かって前進させられる。搬送ベース42が前進して第2の位置P2へと移動したら、ポットホルダ44の上押さえ装置46を開放位置へと移動し、多関節ロボット4により、ポットホルダ44から交換によって取り外した工具収納ポットTP1を取り出し、工具載置テーブル3へと載置する。このとき、取り外された工具収納ポットTP1は、新たに取り付け可能な工具収納ポットTP2とは区別され、使用済み工具置き場に置かれる。この使用済み工具置き場にある程度の量の工具収納ポットTP1が溜まったら、作業者が、工具収納ポットTP1から刃物を取り外し、新しい刃物を装着して新たに取り付ける工具収納ポットTP2として工具載置テーブル3に置き直す。
次に、実施例1における制御系統と制御処理について説明する。実施例1における制御系統は、図7に示す様に、工作機械1の動作を制御するマシンコントローラ100と、多関節ロボット4の動作を制御するロボットコントローラ200とを備え、これらコントローラ100,200の間で信号をやり取りすることによってワークのハンドリングや工具の交換を実行する。
マシンコントローラ100は、ツールホルダ駆動モータ110、主軸モータ120、位置制御サーボモータ125、工具収納ポット脱着装置130、ATC140へと駆動指令を出力して刃物とワークの相対位置制御による加工を実行する制御処理を司っている。また、マシンコントローラ100は、ロボットコントローラ200に対して指令を出力すると共に、ツールホルダ駆動モータ110に駆動指令を出力して交換すべき工具の交換位置への割り出しと、昇降シリンダ34、引き込みシリンダ36、押圧シリンダ38、上押さえ装置46,47、及びサーボモータ48に対して駆動指令を出力して工具交換動作とを制御する処理も司っている。マシンコントローラ100は、工具交換の要否を判定するため、各工具の使用回数累積値を管理すると共に、折損検出装置150からの検出信号を入力している。
ロボットコントローラ200は、マシンコントローラ100からの指令を受けて、多関節ロボット4のロボットアームを動作させるためのサーボモータM41〜M46に対して駆動指令を出力する。ロボットコントローラ200は、このロボットアームの制御動作により、ワーク載置テーブル2からワークを取り出してワーク加工エリアAR01内にセットすると共に加工の完了したワークをワーク加工エリアAR01から取り出してワーク載置テーブル2へと戻すワークの加工に関する処理に加えて、工具載置テーブル3から新しい工具収納ポットTP2を取り出して搬送ベース42にセットする動作と、搬送ベース42に保持されている取り換え対象の工具収納ポットTP1を取り外して工具載置テーブル3へと戻す処理とを司っている。
メインコントローラ100は、ワークの加工を実行するに当たって、図8に示す様に、ワークをワーク加工エリアAR01へとセットする指令をロボットコントローラ200に対して出力し(S110)、ワークセット完了の通知を待つ(S120)。
ロボットコントローラ200は、この指令を受けて、ワーク載置テーブル2からワークを取り出し、ワーク加工エリアAR01内へとセットする。そして、ワークのセットが完了したら、ロボットコントローラ200から、マシンコントローラ100へとワークセット完了が通知される。
メインコントローラ100は、ワークセット完了の通知を受信したら(S120:YES)、加工に用いる刃物を備えた工具収納ポットを正面に位置させる様に、工具割り出し指令をツールホルダ駆動モータ110に対して出力する(S130)。続いて、工具収納ポット脱着装置130及びATC140に対して指令を出力して、正面に割り出した工具収納ポットに装着されている刃物を主軸に取り付けさせる(S140)。そして、主軸モータ120を駆動すると共に、位置制御サーボモータ125に制御指令を出力し、刃物とワークの相対位置制御による加工制御を実行する(S150)。そして、プログラムされている所定の加工が完了したら(S160:YES)、主軸モータ120を停止する(S170)。
続いて、工具収納ポット脱着装置130及びATC140に対して指令を出力して、刃物を戻した工具収納ポットをツールホルダ11へと戻す動作を実行させる(S180)。そして、今回使用した刃物の使用回数累積値を更新すると共に(S190)、最大使用回数を超過したか否かの判定を行う(S200)。
最大使用回数を超過していない場合は(S200:NO)、さらに、折損検出装置150による検出結果を入力し(S220)、折損が発生したか否かを判定する(S230)。
最大使用回数を超過した場合(S200:YES)、あるいは、折損が発生した場合(S220:YES)、工具交換処理を起動する(S300)。工具交換処理は、以下の処理とは並列的に実行される。
一方、最大使用回数を超過しておらず(S200:NO)、折損も発生していない場合は(S220:NO)、現在加工中のワークに対して次の刃物による加工があるか否かを判定する(S230)。工具交換処理を起動した場合も、S230の判定へと処理が進む。
次の刃物による加工があると判定された場合は(S230:YES))、S130以下の処理へと移行する。一方、次の刃物による加工はないと判定された場合は(S230:NO)、メインコントローラ100は、加工済みワークの戻し指令をロボットコントローラ200に対して出力し(S240)、ワーク戻し完了の通知を待つ(S250)。
ロボットコントローラ200は、この指令を受けて、ワーク加工エリアAR01から加工済みワークを取り出し、ワーク載置テーブル2へと戻す。そして、加工済みワークの戻しが完了したら、ロボットコントローラ200から、マシンコントローラ100へとワーク戻し完了が通知される。
メインコントローラ100は、ワーク戻し完了の通知を受信したら(S250:YES)、次に加工すべきワークがあるか否かを判定する(S260)。次に加工すべきワークがある場合は(S260:YES)、S110へと移行する。一方、次に加工すべきワークがないと判定した場合は(S260:NO)、本ルーチンの処理を終了する。
工具交換処理が起動されると、メインコントローラ100は、上述した処理と並行して、図9に示す工具交換処理を実行する。これに伴って、ロボットコントローラ200も、図10に示す工具交換処理を実行する。
工具交換処理が起動されると、メインコントローラ100は、サーボモータ48及び上押さえ装置47に制御指令を出力し、搬送ベース42を第2の位置P2へと移動し、奥側の第2のポットホルダ45の上押さえ装置47を開放位置へと移動させ、新しい工具収納ポットTP2を保持する準備を実行させる(S310)。そして、ロボットコントローラ200に対して新しい工具収納ポットTP2を搬送ベース42の奥側の第2のポットホルダ45へとセットさせる指令を出力し(S320)、セット完了が通知されるのを待つ(S325)。
ロボットコントローラ200は、この指令を受けたら(S410:YES)、ワークのハンドリングに関する指令がなされていないこと(ワークインターロックなし)の確認を行う(S415)。ここで、メインコントローラ100から、並行して実行しているワーク加工の制御処理における「ワークセット指令(S110)」又は「加工済みワーク戻し指令(S240)」を受信している場合には、「ワークインターロックあり(S415:YES)」と判定し、待機状態となる。「ワークインターロック」の有無判定は、ワークのハンドリングを優先するためのものである。
これらの指令に対する完了通知をメインコントローラ100へと送信することにより、「ワークインターロックなし(S415:YES)」と判定が変わり、待機状態を抜けて次の処理へと進む。なお、これらの指令を受けていない場合は「ワークインターロックなし(S415:YES)」となって、直ちに次の処理に進む。そして、工具載置テーブル3から新しい工具収納ポットTP2を取り出して奥側の第2のポットホルダ45へとセットし、セット完了を通知する(S420)。
マシンコントローラ100は、新しい工具収納ポットTP2のセット完了の通知を受けたら(S325:YES)、上押さえ装置47及びサーボモータ48に制御指令を出力し、奥側の第2のポットホルダ45にセットされた新しい工具収納ポットTP2を上押さえ装置47で押さえて保持し、搬送ベース42を第1の位置P1へと移動させる(S330)。
そして、「主軸インターロック」の有無を判定する(S335)。図8に示したワークの加工処理において、「工具割り出し(S130)」〜「主軸取り付け(S140)」を実行するタイミング、又は、「工具戻し(S180)」を実行するタイミング、のいずれかにあるときは、「主軸インターロックあり(S335:YES)」と判定し、待機状態となる。即ち、「主軸インターロック」の有無判定は、主軸への工具の脱着を優先するためのものである。
「主軸インターロックあり(S335:NO)」と判定されてから、ワーク加工処理においてS140からS150へと処理が進んだとき、又は、S180からS190へと処理が進んだときに、「主軸インターロックなし(S335:YES)」に判定が切り替わり、次の処理へと進む。なお、S130〜S140、S180の処理が行われていない場合は、「主軸インターロックなし(S335:YES)」と判定し、直ちに次の処理へと進む。
こうして次の処理へ進むと、ツールホルダ駆動モータ110へと制御指令を出力し、取り換え対象の工具収納ポットTP1を左90度の交換位置へと割り出させる(S340)。
続いて、引き込みシリンダ36及び押圧シリンダ38に制御指令を出力して工具収納ポットTP1をクランプさせると共に、昇降シリンダ34に制御指令を出力して本体33を下降位置P4へと移動させることによりツールホルダ11から取り外して搬送ベース42の手前側の第1の空のポットホルダ45へと挿入させ、上押さえ装置46に対して制御指令を出力してこれを保持させると共に、引き込みシリンダ36及び押圧シリンダ38に制御指令を出力して工具収納ポットTP1をアンクランプさせることにより、取り外し対象の工具収納ポットTP1の取り外しと保持とを実行させる(S350)。
こうして取り外しが完了したら、次に、サーボモータ48に制御指令を出力し、搬送ベース42を所定量前進させて奥側の第2のポットホルダ45に保持されている工具収納ポットTP2を工具収納ポット脱着装置30によってクランプ可能な位置へと移動した後、上押さえ装置47に制御指令を出力して開放位置へと移動させ、引き込みシリンダ36及び押圧シリンダ38に制御指令を出力して工具収納ポットTP2をクランプさせる(S360)。
続いて、再び、「主軸インターロック」の有無を判定する(S365)。これも主軸への工具の脱着を優先するためのものである。「主軸インターロックなし(S365:YES)」と判定された場合は、昇降シリンダ34に制御指令を出力して本体33を上昇位置P3へと移動させ、先程工具収納ポットTP1を取り外したホルダへと新しい工具収納ポットTP2を嵌まり込ませ、さらに、引き込みシリンダ36及び押圧シリンダ38に制御指令を出力して工具収納ポットTP2をアンクランプさせることにより、新しい工具収納ポットTP2をツールホルダ11へと取り付ける動作を実行させる(S370)。
一方、「主軸インターロックあり(S365:NO)」と判定された場合は待機状態となる。この待機状態の間に、主軸への工具の脱着のためにツールホルダ11の割り出しが実行される。このため、工具収納ポットTP1を取り外して空になった吊り下げホルダの位置が変化する。このため、この待機状態から抜けるときは、S370の処理において、直ちに昇降シリンダ34を上昇駆動せず、ツールホルダ11における吊り下げホルダの割り出しを行う。
こうして空の吊り下げホルダに対して新しい刃物の装着された工具収納ポットTP2の取り付けが完了したら、次に、メインコントローラ100は、サーボモータ48及び上押さえ装置46に制御指令を出力し、搬送ベース42を第2の位置P2へと移動し、手前側の第1のポットホルダ44の上押さえ装置46を開放位置へと移動させ、取り外した工具収納ポットTP1の取り出し準備を実行させると共に、ロボットコントローラ200に対して取り外した工具収納ポットTP1の取り出しを指令し(S380)、取り出し完了が通知されるのを待つ(S390)。
ロボットコントローラ200は、この指令を受けたら(S430:YES)、S415と同じく、「ワークインターロック」の有無を判定する(S435)。そして、「ワークインターロックなし(S435:YES)」と判定されたときに次の処理に進み、ツールホルダ11から取り外された工具収納ポットTP1を、搬送ベース42の手前側の第1のポットホルダ45へとセット4から取り出して工具載置テーブル3の所定位置へと置き、取り出し完了を通知する(S440)。
マシンコントローラ100は、取り外した工具収納ポットTP1の取り出し完了の通知を受けたら(S390:YES)、工具交換装置20を初期状態へと復帰させ(S400)、工具交換処理を終了する。
以上説明した様に、本実施例によれば、加工のサイクルタイムにロスを生じさせることなく工具の交換を迅速に実行することができる。
実施例2は、図11(A)に示す様に、2台の工作機械1A,1Bを向かい合わせとなる様に設置し、1台の多関節ロボット4を、ワーク載置テーブル2と工具載置テーブル3の間で移動させつつワークのハンドリングや工具の交換を行うものとなっている。各工作機械1A,1Bには、実施例1と同様の工具交換装置20を備えさせている。なお、図示上側に設置されている工作機械1Aは実施例1と同様に正面から見たときに向かって左側に工具交換装置20を備えているが、図示下側に設置されている工作機械1Bは、工作機械の正面から見たときに向かって右側となる側に工具交換装置20を備えたものとなっている。即ち、各工作機械1A,1Bは、いずれも工具載置テーブル3に近い側に工具交換装置20を備えている。これにより、1台の多関節ロボット4により、2台の工作機械1A,1Bに対する工具交換を効率よく実行することが可能となっている。
実施例2の制御系統は、図11(B)に示す様に、工作機械1Aのメインコントローラ100Aからの指令、工作機械1Bのメインコントローラ100Bからの指令を、ロボットコントローラ200が受ける構成となっている。メインコントローラ100A,100Bは、それぞれ、実施例1においてメインコントローラ100が実行していたのと同様の処理を実行する。ロボットコントローラ200は、メインコントローラ100A,100Bのいずれからの指令であるかに応じて、工作機械1A,1Bのいずれかに対してワークのセット、加工済みワークの取り出し、新たな工具収納ポットTP1の準備等を実行する様に、アーム制御サーボモータMT41〜MT46を駆動制御する。
この実施例においては、1台の多関節ロボット4で2台の工作機械1A,1Bの工具交換を実行する。そのため、ロボットコントローラ200における工具交換処理は、S320の処理による新しい工具収納ポットTP2を第2のポットホルダ45へとセットさせる指令を出力した工作機械に対して、S410以下の処理を実行する。しかしながら、もう1台の工作機械からワークのハンドリングが指令された場合にも「ワークインターロック」による待機を実行する必要がある。このため、ロボットコントローラ200のS415,S435のインターロックの有無判定は、2台の工作機械の両方を対象として実行する。また、2台の工作機械1A,1Bの両方から工具交換の指令がなされた場合は、先に工具交換の指令を送信した工作機械に対する工具交換を優先して実行した後、もう1台の工作機械に対する工具交換を実行する。各工作機械1A,1Bのメインコントローラ100A,100Bでは、それぞれS310〜S400の処理が起動されているが、ロボットコントローラ200からの通知によって始めて次の処理を実行する構成の処理手順となっているから、それぞれの処理においては各工作機械における「ワークの加工」及び「ワークのハンドリング」を優先し、かつ、工具交換を先に指令した側の工作機械から順に、工具交換が実行されることになる。
実施例3は、図12(A)に示す様に、2台の工作機械1A,1Bを左右に並べて設置し、1台の多関節ロボット4を、右側に設置したワーク載置テーブル2と左側に設置した工具載置テーブル3の間で移動させつつワークのハンドリングや工具の交換を行うものとなっている。各工作機械1A,1Bには、実施例1と同様の工具交換装置20を備え、実施例1と同様に正面から見たときに向かって左側となる側に備えている。即ち、各工作機械1A,1Bは、それぞれの工作機械から見たときに、いずれも工具載置テーブル3に近い側に工具交換装置20を備えている。これにより、1台の多関節ロボット4により、2台の工作機械1A,1Bに対する工具交換を効率よく実行することが可能となっている。
実施例3の制御系統は、図12(B)に示す様に、工作機械1Aのメインコントローラ100Aからの指令、工作機械1Bのメインコントローラ100Bからの指令を、ロボットコントローラ200が受ける構成となっている。メインコントローラ100A,100Bは、それぞれ、実施例1においてメインコントローラ100が実行していたのと同様の処理を実行する。ロボットコントローラ200は、メインコントローラ100A,100Bのいずれからの指令であるかに応じて、工作機械1A,1Bのいずれかに対してワークのセット、加工済みワークの取り出し、新たな工具収納ポットTP1の準備等を実行する様に、ロボット移動モータMT4及びアーム制御サーボモータMT41〜MT46を駆動制御する。本実施例においても、実施例2で説明した様な優先順位を維持して、「ワークの加工」及び「ワークのハンドリング」を優先して工具交換を実行する。
実施例4は、図13(A)に示す様に、3台の工作機械1A〜1Cを、正面側に多関節ロボット4が位置する様に2台の工作機械1A,1Bを向かい合わせとし、他の1台の工作機械1Cを横向きとする様に設置している。ワーク載置テーブル2と工具載置テーブル3は、横向きの工作機械1Cの正面側に多関節ロボット4を挟んで奥になる様に設置している。各工作機械1A〜1Cは、いずれも、実施例1と同様に正面から見たときに向かって左側に工具交換装置20を備えている。
実施例4の制御系統は、図13(B)に示す様に、工作機械1A〜1Cのメインコントローラ100A〜100Cからの指令を、ロボットコントローラ200が受ける構成となっている。メインコントローラ100A〜100Cは、それぞれ、実施例1においてメインコントローラ100が実行していたのと同様の処理を実行する。ロボットコントローラ200は、メインコントローラ100A〜100Cのいずれからの指令であるかに応じて、工作機械1A〜1Cのいずれかに対してワークのセット、加工済みワークの取り出し、新たな工具収納ポットTP1の準備等を実行する様に、アーム制御サーボモータMT41〜MT46を駆動制御する。本実施例においては、3台の工作機械1A〜1Cのマシンコントローラ100A〜100Cが、1台の多関節ロボット4のロボットコントローラ200との間で通信を行い、各工作機械における「ワークの加工」及び「ワークのハンドリング」を最優先した工具交換を実行する。
実施例5は、図14(A)に示す様に、3台の工作機械1A〜1Cを左右に並べて設置し、右端に設置したワーク載置テーブル2と左端に設置した工具載置テーブル3との間で、1台の多関節ロボット4を移動させつつワークのハンドリングや工具の交換を行うものとなっている。各工作機械1A〜1Cは、実施例1と同様の工具交換装置20を、実施例1と同様に正面から見たときに向かって左側となる側に備えている。
実施例5の制御系統は、図14(B)に示す様に、工作機械1A〜1Cのメインコントローラ100A〜100Cからの指令を、ロボットコントローラ200が受ける構成となっている。メインコントローラ100A〜100Cは、それぞれ、実施例1においてメインコントローラ100が実行していたのと同様の処理を実行する。ロボットコントローラ200は、メインコントローラ100A〜100Cのいずれからの指令であるかに応じて、工作機械1A〜1Cのいずれかに対してワークのセット、加工済みワークの取り出し、新たな工具収納ポットTP1の準備等を実行する様に、ロボット移動モータMT4及びアーム制御サーボモータMT41〜MT46を駆動制御する。本実施例でも、3台の工作機械1A〜1Cのマシンコントローラ100A〜100Cが、1台の多関節ロボット4のロボットコントローラ200との間で通信を行い、各工作機械における「ワークの加工」及び「ワークのハンドリング」を最優先した工具交換を実行する。
実施例6は、図15(A)に示す様に、4台の工作機械1A〜1Dを、2台ずつ左右に並んで互いに向かい合わせとなる様に設置し、図示右側のワーク載置テーブル2と図示左側の工具載置テーブル3の間を、1台の多関節ロボット4を移動させつつワークのハンドリングや工具の交換を行う様にしたものである。図示上側の2台の工作機械1A,1Bは、実施例1と同様に、正面から見たときに向かって左側となる側に工具交換装置20を備え、図示下側の2台の工作機械1C,1Dは、正面から見たときに向かって右側となる側に工具交換装置20を備えている。
実施例6の制御系統は、図15(B)に示す様に、工作機械1A〜1Dのメインコントローラ100A〜100Dからの指令を、ロボットコントローラ200が受ける構成となっている。メインコントローラ100A〜100Dは、それぞれ、実施例1においてメインコントローラ100が実行していたのと同様の処理を実行する。ロボットコントローラ200は、メインコントローラ100A〜100Dのいずれからの指令であるかに応じて、工作機械1A〜1Dのいずれかに対してワークのセット、加工済みワークの取り出し、新たな工具収納ポットTP1の準備等を実行する様に、ロボット移動モータMT4及びアーム制御サーボモータMT41〜MT46を駆動制御する。本実施例においては、4台の工作機械1A〜1Dのマシンコントローラ100A〜100Dが、1台の多関節ロボット4のロボットコントローラ200との間で通信を行い、各工作機械における「ワークの加工」及び「ワークのハンドリング」を最優先した工具交換を実行する。
実施例7は、図16(A)に示す様に、4台の工作機械1A〜1Dを左右に並べて設置し、右端に設置したワーク載置テーブル2と左端に設置した工具載置テーブル3との間で、1台の多関節ロボット4を移動させつつワークのハンドリングや工具の交換を行うものとなっている。各工作機械1A〜1Dは、実施例1と同様の工具交換装置20を、実施例1と同様に正面から見たときに向かって左側となる側に備えている。
実施例7の制御系統は、図16(B)に示す様に、工作機械1A〜1Dのメインコントローラ100A〜100Dからの指令を、ロボットコントローラ200が受ける構成となっている。メインコントローラ100A〜100Dは、それぞれ、実施例1においてメインコントローラ100が実行していたのと同様の処理を実行する。ロボットコントローラ200は、メインコントローラ100A〜100Dのいずれからの指令であるかに応じて、工作機械1A〜1Dのいずれかに対してワークのセット、加工済みワークの取り出し、新たな工具収納ポットTP1の準備等を実行する様に、ロボット移動モータMT4及びアーム制御サーボモータMT41〜MT46を駆動制御する。本実施例においても、4台の工作機械1A〜1Dのマシンコントローラ100A〜100Dが、1台の多関節ロボット4のロボットコントローラ200との間で通信を行い、各工作機械における「ワークの加工」及び「ワークのハンドリング」を最優先した工具交換を実行する。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明はこの実施例に限らず、その要旨を逸脱しない範囲内での種々なる変形実施が可能であることはいうまでもない。
各種工作機械に適用することができる。
1,1A〜1D・・・工作機械、2・・・ワーク載置テーブル、3・・・工具載置テーブル、4・・・多関節ロボット、11・・・回転割出式のツールホルダ、12・・・回転体、13・・・吊り下げホルダ、20・・・工具交換装置、30・・・工具収納ポット脱着装置、31・・・上爪、32・・・下爪、33・・・本体、34・・・昇降用シリンダ、35・・・垂直板、36・・・引き込みシリンダ、37・・・引き込み板、38・・・押圧シリンダ、39・・・押圧パッド、40・・・工具収納ポット搬送装置、41・・・前後方向レール、42・・・搬送ベース、43・・・オイルパン、44・・・第1のポットホルダ、45・・・第2のポットホルダ、46,47・・・上押さえ装置、48・・・サーボモータ、100,100A〜100D・・・マシンコントローラ、110・・・ツールホルダ駆動モータ、120・・・主軸モータ、125・・・位置制御サーボモータ、130・・・工具収納ポット脱着装置、140・・・ATC、200・・・ロボットコントローラ、AR01・・・ワーク加工エリア、M4・・・ロボット移動モータ、M41〜M46・・・アーム制御サーボモータ、P1・・・第1の位置、P2・・・第2の位置、P3・・・上昇位置、P4・・・下降位置、TP,TP1,TP2・・・工具収納ポット、TPa・・・リング溝、TPb・・・スナップ係合機構。

Claims (5)

  1. 刃物を取り付けてワークの加工を行う主軸と、前記刃物を装着した工具収納ポットを複数保持可能なツールホルダと、前記ツールホルダに保持されている複数の工具収納ポットの中から加工に用いる刃物を取り出して前記主軸に取り付ける動作と、主軸に取り付けられていた刃物を取り外して元の工具収納ポットへと戻す動作とを実行可能なオートツールチェンジャとを備えた工作機械で、前記ツールホルダに工具収納ポットを介して保持されている刃物の内で寿命・損傷等によって取り換えが必要な刃物が発生したときに当該刃物を工具収納ポットごと取り換えるための工具交換装置であって、以下の構成を備えていることを特徴とする工作機械の工具交換装置。
    (1A)前記ツールホルダが、回転装置によって垂直軸周りに回転される回転体と、前記回転中心に対して同心円上の位置となる様に前記回転体の外周に沿って配置された複数の吊り下げホルダとを備え、前記工具収納ポットを刃物を外側に向かせた状態で前記吊り下げホルダに対してスナップ係合させて脱着可能に保持する様に構成されていること。
    (1B)前記ツールホルダに吊り下げる様にして保持された工具収納ポットの元側に位置する様に設置された工具収納ポット脱着装置を備えていること。
    (1C)前記工具収納ポット脱着装置は、前記工具収納ポットの元側を上下方向から把持し得る上爪及び下爪を有する本体と、前記上爪及び下爪を前記工具収納ポットの元側所定位置へと係合させたクランプ状態と当該係合を解いたアンクランプ状態とを切り換えるクランプ/アンクランプ装置と、前記本体を上昇位置と下降位置との間で昇降させる昇降装置とを備えていること。
    (1D)前記上昇位置は、前記上爪及び下爪をアンクランプ状態としているときは、前記ツールホルダに吊り下げる様にして保持されている工具収納ポットの元側が、前記上爪及び下爪の間を通過可能な位置となる様に設定されていること。
    (1E)前記下降位置には、前記ツールホルダから取り外した工具収納ポットを保持する第1のポットホルダと、前記ツールホルダへと取り付けるべき新たな工具収納ポットを保持する第2のポットホルダとを備える搬送ベースと、該搬送ベースを前記工作機械の筐体内部の第1の位置から筐体外部の第2の位置まで移動可能にガイドするガイドレールと、該ガイドレールにガイドされた前記搬送ベースを位置制御しつつ移動させることのできる移動装置とを備えた工具収納ポット搬送装置が設置されていること。
  2. さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とする請求項1に記載の工作機械の工具交換装置。
    (2A)前記ガイドレールは、前記主軸と平行に伸びる様に設置され、前記工具収納ポット脱着装置は、前記ツールホルダの回転中心を通り、前記主軸に直交する直線上に位置する様に設置されていること。
    (2B)前記移動装置は、前記第1の位置において、前記工具収納ポット脱着装置によって工具収納ポットを取り外される吊り下げホルダの真下に、前記第1のポットホルダを位置させた状態と前記第2のポットホルダを位置させた状態とを切り換える位置制御を実行し得る手段として構成されていること。
  3. さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の工作機械の工具交換装置。
    (3)前記第1,第2のポットホルダには、工具収納ポットを上方から受け入れ可能な開放位置と、受け入れた工具収納ポットを上方から押さえて保持する押さえ位置とを取り得る上押さえ装置が備えられていること。
  4. さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の工作機械の工具交換装置。
    (4)前記主軸から取り外して前記ツールホルダに戻された工具収納ポットに装着された刃物の寿命・損傷等による取り換えが必要か否かを判定する取り換え判定手段と、該取り換え判定手段によって取り換えが必要と判定されたときに、前記ツールホルダ、前記工具収納ポット脱着装置、前記工具収納ポット搬送装置、及び多関節ロボットに対して、工具収納ポットの取り換え動作を、前記主軸によるワークの加工動作と並行して実行させるマシンコントローラを備え、該マシンコントローラは、前記主軸に対して刃物を脱着するタイミングにおいては、当該主軸への刃物の脱着を優先する主軸脱着優先手段を備えていること。
  5. さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の工作機械の工具交換装置。
    (5A)加工前のワーク及び加工済みのワークを載置するワーク載置テーブルと、取り換え用の工具収納ポット及び取り外した工具収納ポットを載置する工具載置テーブルと、前記ワーク載置テーブルから加工前のワークを取り出して前記工作機械のワーク加工エリア内にセットすると共に該ワーク加工エリアから前記加工済みワークを取り出して前記ワーク載置テーブルに置く動作と、前記第2の位置へ移動された搬送ベースに対して、前記工具載置テーブルから新しい工具収納ポットを取り出して前記第1,第2のポットホルダのいずれかへと装着する動作と、前記第1,第2のポットホルダのいずれかから取り外された工具収納ポットを取り出して前記工具載置テーブルへと置く動作とを実行する多関節ロボットを備えていること。
    (5B)前記工作機械を制御するマシンコントローラと、前記多関節ロボットを制御するロボットコントローラとの間で信号をやり取りすることにより、前記多関節ロボットによるワークハンドリング動作と工具収納ポットハンドリング動作とを実行する際に、前記工具収納ポットハンドリング動作に対して前記ワークハンドリング動作を優先させるためのワークハンドリング優先手段を、前記ロボットコントローラに備えさせたこと。
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