JP6454294B2 - 状態評価装置及び状態評価方法 - Google Patents
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Description
[概略]
本発明における安全保持システムでは、安全保持装置に付設された動きセンサと、作業者の身体に直接的又は間接的に接する生体センサと、作業者の身体に直接的又は間接的に接する動きセンサとから取得された情報に基づいて、作業者の状態を定量的に評価する。動きセンサは、例えば加速度センサである。安全保持装置には、支点固定具と、命綱と、安全ベルト(ハーネス)とが含まれる。支点固定具は、例えばカラビナ、アンカーロープ、フック等である。命綱は、例えばロープ、スリング及びテープ類等である。そして、安全保持システムでは、評価結果を作業者や作業者以外の人物にフィードバックすることによって作業者の現在の状態を通知する。
このように構成されることによって、作業者の状態を定量的に評価することができる。そして、作業者及び作業者以外の人物は、評価結果を見ることによって作業者の現在の状態を把握することができる。作業者以外の人物は、例えば作業管理者である。これにより、作業者及び作業者以外の人物は、事故を未然に防ぐための行動をとることができる。
まず、本実施形態において用いる機器及び装置について説明する。
動きセンサは、支点固定具に直接的又は間接的に付設される。また、動きセンサは、作業者の身体(例えば、上半身)の動きを計測可能な位置に取り付けられる。動きセンサは、支点固定具の動きに関する情報(例えば、角度、加速度及び移動)を取得する。動きセンサは、取得した情報を含む取得データを状態評価装置に出力する。また、動きセンサは、作業者の動きに関する情報を取得する。動きセンサは、取得データを状態評価装置に出力する。なお、動きセンサは、バッテリーを内蔵した無線方式が望ましい。
生体センサは、作業者の生体情報を取得する。生体情報は、例えば心拍数、心臓の活動電位、体温、音声の出力レベル、血圧等の値である。生体センサは、取得データを状態評価装置に出力する。
以下、具体的な処理について説明する。
図1(C)では、支点固定具1を支点4に固定した状態において直接動きセンサ3を取り付けた安全保持装置の一例を示している。
なお、安全保持装置は、上記の4つに限定される必要はない。
図2(A)では、作業者の腰の位置と同じ又は腰の位置以上の高さに位置している支点4に支点固定具1を固定した状態を示している。図2(B)では、支点固定具ホルダ9に支点固定具1を吊り下げて固定した状態と、支点固定具1を垂れ下げて固定した状態とを示している。支点固定具ホルダ9に支点固定具1を吊り下げて固定した状態としては、移動時や地上作業中に邪魔にならないように支点固定具1を安全ベルト6(ハーネス)に付けられたループやフック等に掛けられている状態である。図2(C)では、作業者の腰の位置よりも低い位置にある支点4に支点固定具1を固定した状態を示している。支点固定具1に接する、又は、支点固定具1の近傍に付設された動きセンサ3は、支点固定具1が支点4に係留されている場合、静止しているか、もしくは支点固定具1の支点を頂点とした振子運動を行う。この振り子運動により、動きセンサ3は、一定の特徴量を持った角度、加速度及び移動を含む取得データを出力する。これにより、出力された取得データを元に、支点固定具1が支点に係留されているかが把握可能である。
状態評価装置10は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備え、評価プログラムを実行する。評価プログラムの実行によって、状態評価装置10は、取得部101、評価部102、出力制御部104、出力部105を備える装置として機能する。なお、状態評価装置10の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。また、評価プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。また、評価プログラムは、電気通信回線を介して送受信されてもよい。
評価部102は、取得部101から出力された取得データに基づいて、作業者の現在の状態を評価する。評価部102の具体的な処理については後述する。評価部102は、評価結果を出力制御部104に出力する。
出力部105は、出力制御部104の制御に従って、注意を促す情報を出力する。また、出力部105は、評価結果を他の装置(例えば、ホストコンピュータ等)に出力してもよい。
評価部102は、支点固定具1に付設された動きセンサ3から取得された取得データに基づいて支点固定具1の固定有無を判定する。また、評価部102は、支点固定具1に付設された動きセンサ3から取得された取得データと、動きセンサ付き生体信号トランスミッタ7によって取得された取得データとの相関からホルダ固定の判定と、支点位置から身体ふらつき判定、生体情報から身体の異常の有無を判定する。また、評価部102は、履歴データベース103に記憶されている取得データを用いて事前確率を算出する。また、評価部102は、判定結果の尤度から支点固定の危険性と身体由来の危険性とを判定する。支点固定の危険性とは、支点固定具1の固定について安全ではない確率を表す。支点固定の危険性は、支点固定具1に付設された動きセンサ3から取得された取得データに基づく判定結果から得られる。身体由来の危険性とは、身体の異常、ふらつきについて安全ではない確率を表す。身体由来の危険性は、動きセンサ付き生体信号トランスミッタ7によって取得された取得データと、生体情報とに基づく判定結果から得られる。評価部102は、支点固定の危険性と、身体由来の危険性と、事前確率とから総合的に危険性を評価する。そして、評価部102は、評価結果に応じて作業者や作業者以外の人物に評価結果を通知し、安全対策を促す。
また、支点固定具1に直接的又は間接的に付設した動きセンサ3と、身体の動きを計測する動きセンサのデータを用いることにより、身体の異常な動揺であるのか、支点が揺れるなどの外的要因による動揺なのかを把握することができる。
状態評価装置10は、支点固定具1に付設された動きセンサ3から取得された取得データに基づいて、支点固定具1の固定状況を判定し、判定結果に基づいて支点固定の危険性を判定するように構成されてもよい。このように構成される場合、状態評価装置10は、支点固定の危険性と、履歴データベース103に記憶されている取得データから事前確率を求め、支点固定の危険性と、事前確率とに基づいて総合的に作業者の状態を評価する。
動きセンサの設置場所は、支点固定具1と身体に限定されるものではない。例えば、動きセンサは、作業ゴンドラ、吊り橋、電線などの作業者の足場の動きを検出可能な位置に設置されてもよい。この場合、状態評価装置10は、動きセンサ3から取得したデータと、動きセンサ付き生体信号トランスミッタ7から取得したデータと、作業の足場の動きのデータとを収集することによって体動、安全確保状況、足場安定性、支点の安定性を個別に評価することが可能になる。
1.作業環境や種別、企業、国、地域により安全規格が多種多様な支点及び支点固定具に対し、専用の各種センサを内蔵させる加工を施す必要がなく、既存の支点固定具1に動きセンサ3を内蔵した小型無線トランスミッタを取り付けるだけで実施できる点。
2.従来型の接触式センサや光学式センサを支点固定具1に内蔵させる方式(接触状態、牽引力の有無が計測できるが、基本的に支点3への接続の有無を判定するものであり、どこにどのようにつながっているかはわからない)に対して、支点固定具1に取り付けた動きセンサ3は、上記のように支点3にどのようにつながっているかという安全確保に関する、より多くの情報を収集できる点。
3.センサそのものに機械的ストレスがかからないため、寿命やメンテナンス面で有利な点。
4.安全保持装置(支点固定具1、安全ベルト6など)の更新や交換の際にセンサ(例えば、動きセンサ3、動きセンサ付き生体信号トランスミッタ7及び生体センサ8)を取り外して継続的に使用できる点。
5.無線式センサであればアースや信号線と電気的に接続されず、漏電や感電、短絡を誘発する危険がない点。
Claims (6)
- 支点固定具近傍の安全帯に付設された第1の動きセンサから前記支点固定具の動きに関する情報を取得する取得部と、
取得された前記支点固定具の動きに関する情報に基づいて作業者の状態を評価する評価部と、
を備え、
前記取得部は、作業者の動きを計測する第2の動きセンサから前記作業者の動きに関する情報と、前記作業者の生体情報を取得する生体センサから前記生体情報と、をさらに取得し、
前記評価部は、取得された前記支点固定具の動きに関する情報と、前記作業者の動きに関する情報と、前記生体情報とに基づいて前記作業者の状態を評価し、
前記評価部は、前記支点固定具の動きに関する情報から得られる判定結果と、前記作業者の動きに関する情報から得られる判定結果と、前記生体情報から得られる判定結果とを用いて、前記判定結果の尤度を求めることによって前記支点固定具の支点固定の危険性と、前記作業者の身体由来の危険性とを判定する状態評価装置。 - 前記評価部は、前記支点固定具の動きに関する情報から前記支点固定具の固定状況を判定する、請求項1に記載の状態評価装置。
- 前記評価部は、前記作業者の動きに関する情報から前記作業者の身体の揺れの状態を判定する、請求項1に記載の状態評価装置。
- 前記評価部は、前記生体情報から前記作業者の身体の異常を判定する、請求項1に記載の状態評価装置。
- 前記取得部によって過去に取得された情報を履歴として保持する履歴データベースをさらに備え、
前記評価部は、前記履歴データベースから事前確率を求め、前記支点固定具の支点固定の危険性と、前記作業者の身体由来の危険性と、前記事前確率とに基づいて総合的に前記作業者の状態を評価する、請求項1に記載の状態評価装置。 - 支点固定具に付設された第1の動きセンサから前記支点固定具の動きに関する情報と、作業者の動きを計測する第2の動きセンサから前記作業者の動きに関する情報と、前記作業者の生体情報を取得する生体センサから前記生体情報と、を取得する取得ステップと、
取得された前記支点固定具の動きに関する情報と、前記作業者の動きに関する情報と、前記生体情報とに基づいて前記作業者の状態を評価する評価ステップと、
を有し、
前記取得ステップにおいて、前記作業者の足場の動きを計測する第3の動きセンサから前記足場の動きに関する情報と、環境情報を取得する環境センサから前記環境情報と、をさらに取得し、
前記評価ステップにおいて、取得された前記支点固定具の動きに関する情報と、前記作業者の動きに関する情報と、前記生体情報と、前記足場の動きに関する情報と、環境情報を取得する環境センサから前記環境情報と、に基づいて前記作業者の状態を評価する状態評価方法。
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