JP6453096B2 - 眼科装置 - Google Patents

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Description

この発明は、眼科装置に関する。
白内障は、レンズの役目を担う水晶体が混濁することにより徐々に視力が低下していく眼疾患である。白内障が進行した被検眼に対しては、一般的に、白内障手術が行われる。たとえば、白内障手術では、混濁した水晶体を取り除き、代わりに眼内レンズ(Intraocular Lens:以下、IOL)を挿入することが行われる。IOLには、球面度のみを有するものや、乱視の矯正が可能なトーリックIOLや、遠方と近方の双方に焦点を合わせることが可能な多焦点IOLなどがある。白内障手術の前には、眼軸長などの被検眼の構造を表す眼球情報を眼科装置により測定し、測定された眼球情報からIOLの度数を決定する必要がある。
このような眼科装置は、たとえば、特許文献1に開示されている。特許文献1には、眼軸長を測定するための光学系と、被検眼の屈折力を測定するための光学系とを備え、被検眼の眼軸長と屈折力との測定を実行可能な眼科装置が開示されている。
特許第4523338号公報
白内障を伴う被検眼においては混濁によって水晶体の透過率が低下するため、当該被検眼に照射された測定用の光が拡散され、十分な光量が眼底に到達しなかったり、眼底からの戻り光を十分に検出することができなかったりする。それにより、被検眼に光を照射することにより得られる測定値の信頼性が低下したり、測定すらできなかったりする。従って、特許文献1に開示された眼科装置において白内障を伴う被検眼の眼軸長の測定を実行した場合、水晶体の混濁部分を避けるように測定用の光の入射位置を変更しながら測定位置を探す必要がある。そのため、測定回数が増加することにより測定時間が長くなり、被検者に負担をかけてしまうという問題がある。また、水晶体の混濁部分を特定するために、徹照像を取得するための構成を新たに設ける必要があり、眼科装置の構成の複雑化を招くという問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、簡素な構成で、白内障手術前に行われる測定の時間短縮が可能な眼科装置を提供することを目的とする。
実施形態に係る眼科装置は、被検眼の屈折力を測定することにより得られた測定情報をあらかじめ記憶する測定情報記憶部と、光源からの光を被検眼に照射してその戻り光を検出することにより被検眼の眼軸長を測定する眼軸長測定部と、測定情報記憶部に記憶された測定情報に基づいて眼軸長測定部を制御する制御部とを含む。
この発明に係る眼科装置によれば、簡素な構成で、白内障手術前に行われる測定の時間短縮が可能な眼科装置を提供することができる。
実施形態に係る眼科装置の構成例を示す概略図である。 実施形態に係る眼科装置の構成例を示す概略図である。 実施形態に係る眼科装置の構成例を示す概略図である。 実施形態に係る眼科装置の動作例を示す動作説明図である。 実施形態に係る眼科装置の動作例を示す動作説明図である。 実施形態に係る眼科装置の動作例を示す動作説明図である。 実施形態に係る眼科装置の動作例を示す動作説明図である。 実施形態に係る眼科装置の構成例を示す概略図である。 実施形態に係る眼科装置の構成例を示す概略図である。 実施形態に係る眼科装置の動作例を示すフロー図である。
実施形態に係る眼科装置は、他覚屈折測定と光コヒーレンストモグラフィ(OCT)を用いたOCT計測とを1台で実行可能な装置である。他覚屈折測定では、主として物理的な手法を用いて被検眼の屈折力の取得が行われる。OCT計測では、眼軸長、角膜厚、前房深度、水晶体厚などの被検眼の構造を表す眼球情報の取得が行われる。以下、OCT計測では眼球情報として眼軸長を取得する場合について説明する。なお、実施形態に係る眼科装置の構成は、以下に説明する構成に限定されるものではない。たとえば、他覚屈折測定を他の装置で行い、その測定結果の入力を受けて眼軸長測定を実行するよう構成してよい。また、OCT以外の手法を用いて眼軸長測定を実行するよう構成してよい。
この実施形態では、OCT計測においてフーリエドメインタイプのOCTの手法を用いる場合について説明する。特に、この実施形態に係る眼科装置は、スペクトラルドメインOCTの手法を用いてOCT計測を行うことが可能である。なお、OCT計測は、スペクトラルドメイン以外のタイプ、たとえばスウェプトソースOCTの手法を用いてもよい。また、この実施形態におけるOCT計測は、タイムドメインタイプのOCTの手法を用いることも可能である。
<外観構成>
図1に、実施形態に係る眼科装置の外観構成を示す。眼科装置1000は、ベース200と、架台300と、ヘッド部400と、顔受け部500と、ジョイスティック800と、表示部10とを有する。
架台300は、ベース200に対して前後左右に移動可能とされる。ヘッド部400は、架台300と一体的に構成されている。顔受け部500は、ベース200と一体的に構成されている。
顔受け部500には、顎受け600と額当て700とが設けられている。顔受け部500により被検者(図示を略す)の顔が固定される。検者は、たとえば、眼科装置1000を挟んで被検者の反対側に位置して検査を行う。ジョイスティック800及び表示部10は、検者側の位置に配置されている。ジョイスティック800は、架台300上に設けられている。表示部10は、ヘッド部400の検者側の面に設けられている。表示部10は、たとえば、液晶ディスプレイなどのフラットパネルディスプレイである。表示部10は、タッチパネル式の表示画面10aを有する。
ヘッド部400は、ジョイスティック800の傾倒操作によって前後左右に移動される。また、ヘッド部400は、ジョイスティック800をその軸に対して回転させることにより上下方向に移動される。これら操作によって、顔受け部500に保持されている被検者の顔に対するヘッド部400の位置が変わる。なお、左右方向の移動は、たとえば、眼科装置1000による検査対象を左眼から右眼にまたは右眼から左眼に切り替えるために行われる。
眼科装置1000には外部装置900が接続されている。外部装置900は、任意の装置であってよく、また、眼科装置1000と外部装置900との間の接続態様(通信形態など)も任意であってよい。外部装置900は、たとえば、レンズの光学特性を測定するための眼鏡レンズ測定装置を含む。眼鏡レンズ測定装置は、被検者が装用する眼鏡レンズの度数などを測定し、この測定データを眼科装置1000に入力する。また、外部装置900は、他の任意の眼科装置であってよい。また、外部装置900は、記録媒体から情報を読み取る機能を有する装置(リーダ)や、記録媒体に情報を書き込む機能を有する装置(ライタ)であってよい。
外部装置900の他の例として、当該医療機関内にて使用されるコンピュータがある。このような院内コンピュータは、たとえば、病院情報システム(Hospital Information System:HIS)サーバ、DICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)サーバ、医師端末などを含む。外部装置900は、当該医療機関の外部にて使用されるコンピュータを含んでよい。このような院外コンピュータは、たとえば、モバイル端末、個人端末、眼科装置1000のメーカ側のサーバや端末、クラウドサーバなどがある。
<光学系の構成>
眼科装置1000は被検眼の検査を行うための光学系を有する。この光学系の構成例について図2〜図7を参照して説明する。光学系はヘッド部400内に設けられている。光学系は、Zアライメント投影系1と、XYアライメントスポット投影系2と、固視系3と、観察系4と、レフ測定投影系5と、レフ測定受光系6と、眼軸長測定系7とを含む。処理部9は、各種の処理を実行する。
Zアライメント投影系1及びXYアライメントスポット投影系2は、被検眼Eに対する光学系の位置合わせ(XYZアライメント)を行うために必要な光を投影するための光学系である。Zアライメント投影系1は、観察系4の光軸に沿う方向(前後方向)のアライメントを行うための機能を有する。XYアライメントスポット投影系2は、観察系4の光軸に直交する方向(上下方向、左右方向)のアライメントを行うためのスポットを投影する機能を有する。固視系3は、被検眼Eに固視標を呈示するための光学系である。観察系4は、被検眼Eの前眼部を観察するための光学系である。レフ測定投影系5は、眼屈折力を他覚的に測定するための光束を被検眼に投影するための光学系である。レフ測定受光系6は、レフ測定投影系5により被検眼に投影された光の眼底反射光を受光するための光学系である。眼軸長測定系7は、OCT計測により被検眼Eの眼軸長を測定するための光学系である。眼軸長測定系7は、OCT光源から出力された測定光を眼底Efに投影する機能と、この測定光の戻り光を検出する機能とを有する。
(Zアライメント投影系1及びXYアライメントスポット投影系2)
Zアライメント投影系1は、観察系4の光軸前後方向のアライメントに用いられる。Zアライメント投影系1は、Zアライメント光源11を有する。Zアライメント光源11からの光(赤外光)は、被検眼Eの角膜Kに投影される。角膜Kに投影された光は、角膜Kで反射し、結像レンズ12を経由してラインセンサー13上に投影される。角膜頂点の位置が観察系4の光軸上に対し前後方向に移動するとラインセンサー13上に投影された光束の位置が変化する。この位置の変化を解析することにより、対物レンズ41に対する被検眼Eの角膜頂点の位置を計測し、その計測値に基づいてアライメントを行うことができる。
XYアライメントスポット投影系2は、ハーフミラー45を介して観察系4から分岐した光路を形成している。XYアライメントスポット投影系2は、上下方向及び左右方向のアライメントに用いられる。XYアライメントスポット投影系2は、XYアライメント光源21を有する。XYアライメント光源21から出力された光(赤外光)は、その一部がハーフミラー45にて反射されて絞り44を通過し、ダイクロイックミラー43を透過し、ダイクロイックミラー42、対物レンズ41を通過して被検眼Eに投影される。被検眼Eに投影された光は、角膜Kで反射され、対物レンズ41を通過して、観察系4と同じ光路を経由して撮像素子49に投影される。
図2に示すように、表示画面10aには、前眼部像E’とともに、アライメントマークALと角膜で反射した輝点像Brとが表示される。手動でアライメントを行う場合、ユーザは、たとえば、表示画面10aに表示されている情報を参照しつつジョイスティック800を操作してヘッド部400の位置調整を行う。このとき、処理部9は、たとえば、アライメントマークALと角膜Kで反射した輝点像Brのずれ量で上下左右方向のずれ量を算出し、表示画面10aに表示させてよい。また、Zアライメント投影系1からの処理情報を基に光軸方向のずれ量を表示画面10aに表示させてよい。処理部9は、アライメントが完了したことに対応して測定を開始するように制御を行うことができる。
自動でアライメントを行う場合、上述のずれ量がキャンセルされるように電動の機構を制御してヘッド部400を移動させる。この機構は、駆動力を発生するアクチュエータと、この駆動力をヘッド部400に伝達する部材とを含む。処理部9は、アライメントが完了したことに対応して測定を開始するように制御を行うことができる。
(固視系3)
固視系3は、固視標ユニット31と、リレーレンズ32、33と、反射ミラー34とを含む。固視系3は、更に、ダイクロイックミラー43、42と、対物レンズ41とを含んでもよい。固視標ユニット31は、固視光源31Aと、波長フィルター31Bと、コンデンサレンズ31Cと、固視標板31Dとを含む。
固視標ユニット31は、固視系3の光軸に沿って移動可能に構成されている。固視光源31Aから出力された光(可視光)は、波長フィルター31B、コンデンサレンズ31Cを通過して、固視標板31Dに照射される。波長フィルター31Bは、固視光源31Aから出力された光の波長成分のうち所定の波長帯の波長成分のみを透過させる。固視標板31Dは、風景チャートなどの固視標を表示し、固視光源31Aから出力された光を透過させる。固視標板31Dを透過した光は、リレーレンズ32、33を透過し、反射ミラー34にて反射され、ダイクロイックミラー43にて反射される。ダイクロイックミラー43にて反射された固視光源31Aからの光は、ダイクロイックミラー42を透過し、対物レンズ41を通過して、被検眼Eの眼底Efに投影される。それにより、固視標板31Dに表示された風景チャートなどの固視標が被検眼Eに呈示される。他覚屈折測定においては、眼底Efに投影された風景チャートを被検者に凝視させつつアライメントが行われ、雲霧視状態で眼屈折力が測定される。
(観察系4)
観察系4は、照明光源40と、対物レンズ41と、ダイクロイックミラー42、43と、絞り44と、ハーフミラー45と、リレーレンズ46、47と、結像レンズ48と、撮像素子(CCD)49とを含む。照明光源40は、被検眼Eの前眼部を照明するための光源である。撮像素子49の出力は、処理部9に入力される。処理部9は、撮像素子49から入力された信号に基づいて、表示部10に前眼部像E’を表示させる。
Zアライメント光源11、XYアライメント光源21、及び照明光源40は、レフ測定光源51やOCT光源81と異なる波長(たとえば、中心波長が920〜980nm)の光を出力することにより、他覚測定と眼軸長測定とを同時に実行することが可能となる。Zアライメント光源11、XYアライメント光源21、及び照明光源40は、たとえばLED(lightemittingdiode)を含んで構成される。
(レフ測定投影系5、レフ測定受光系6)
レフ測定投影系5とレフ測定受光系6とによりレフ測定系が構成される。レフ測定投影系5は、レフ測定光源51から出力された光(赤外光)をリング状の測定パターン光束として被検眼Eの眼底Efに投影する機能を有する。レフ測定受光系6は、レフ測定投影系5により被検眼Eに投影された測定パターン光束の戻り光を受光する機能を有する。
レフ測定投影系5は、レフ測定光源51と、コンデンサレンズ52と、反射ミラー53と、円錐プリズム54Aと、リレーレンズ54Bと、リング絞り54Cと、穴開きプリズム55と、クイックリターンミラー57とを含む。また、レフ測定投影系5は、更に、ダイクロイックミラー42と、対物レンズ41とを含んでもよい。レフ測定光源51は、レフ測定投影系5の光軸に沿って移動可能に構成される。
レフ測定受光系6は、リレーレンズ61と、合焦レンズ62と、結像レンズ63と、撮像素子(CCD)64とを含む。レフ測定受光系6は、更に、対物レンズ41と、ダイクロイックミラー42と、クイックリターンミラー57と、穴開きプリズム55とを含んでもよい。合焦レンズ62は、レフ測定受光系6の光軸に沿って移動可能に構成される。合焦レンズ62とレフ測定光源51と固視標ユニット31とは、連係してそれぞれの光軸方向に移動される。撮像素子64の出力は、処理部9に入力される。対物レンズ41と、ダイクロイックミラー42と、クイックリターンミラー57と、穴開きプリズム55とは、レフ測定投影系5と共用される。
レフ測定光源51から出力された光は、コンデンサレンズ52を通過し、反射ミラー53にて反射され、円錐プリズム54A、リレーレンズ54Bを透過してリング絞り54Cに導かれる。リング絞り54Cに導かれた光は、リング状のパターン部分を通過してリング状の測定パターン光束となる。この測定パターン光束は、穴開きプリズム55の反射面にて反射され、クイックリターンミラー57に導かれる。
クイックリターンミラー57は、他覚屈折測定と眼軸長測定とを切り換えるために用いられる。他覚屈折測定を実行するとき、クイックリターンミラー57は、ダイクロイックミラー42により観察系4の光路から分岐された光路上に反射面を配置させる。それにより、レフ測定投影系5の光路及びレフ測定受光系6の光路の双方は、観察系4の光路に結合される。眼軸長測定を実行するとき、クイックリターンミラー57は、ダイクロイックミラー42により観察系4の光路から分岐された光路から退避される。それにより、眼軸長測定系7の光路は、観察系4の光路に結合される。
ここでは、クイックリターンミラー57は、ダイクロイックミラー42により観察系4の光路から分岐された光路上に反射面を配置させる。穴開きプリズム55からクイックリターンミラー57に導かれた測定パターン光束は、クイックリターンミラー57にて反射され、ダイクロイックミラー42にて反射され、対物レンズ41を通過して被検眼Eに投影される。
被検眼Eに投影された測定パターン光束の戻り光は、対物レンズ41を通過し、ダイクロイックミラー42及びクイックリターンミラー57にて反射され、穴開きプリズム55の中心部を通過する。穴開きプリズム55の中心部を通過した光は、リレーレンズ61、合焦レンズ62を透過し、結像レンズ63により撮像素子64の撮像面に結像される。
(眼軸長測定系7)
眼軸長測定系7は、OCTユニット80と、コリメータレンズ71と、合焦レンズ72と、リレーレンズ73と、反射ミラー74と、瞳レンズ75とを含む。眼軸長測定系7は、更に、ダイクロイックミラー42と、対物レンズ41とを含んでもよい。OCTユニット80は、OCT光源81と、ファイバーカプラー82と、光路長変更ユニット90とを含む。OCTユニット80は、更に、分光器83を含んでもよい。ダイクロイックミラー42と、対物レンズ41とは、観察系4と共用される。合焦レンズ72は、眼軸長測定系7の光軸に沿って移動可能に構成される。合焦レンズ72は、固視標ユニット31と合焦レンズ62とレフ測定光源51と連係してそれぞれの光軸方向に移動されてよい。
OCT光源81から出力された光(赤外光)は、ファイバーカプラー82により測定光LSと参照光LRとに分割される。測定光LSは、OCTユニット80から出力され、光ファイバーによりコリメータレンズ71に導光される。参照光LRは、光ファイバーにより光路長変更ユニット90に導光される。光路長変更ユニット90は、参照光LRの光路長を変更する。
ここでは、クイックリターンミラー57は、ダイクロイックミラー42により観察系4の光路から分岐された光路から退避される。測定光LSは、コリメータレンズ71により平行光束とされ、合焦レンズ72、リレーレンズ73を通過し、反射ミラー74にて反射され、瞳レンズ75を通過し、ダイクロイックミラー42に導かれる。ダイクロイックミラー42に導かれたOCTユニット80からの測定光LSは、ダイクロイックミラー42にて反射され、対物レンズ41を通過して被検眼Eの眼底Efに投影される。
眼底Efに投影された測定光の戻り光は、対物レンズ41を通過し、測定光と同じ経路でOCTユニット80に導かれる。OCTユニット80は、ファイバーカプラー82によって光路長変更ユニット90により光路長が変更された参照光と測定光の戻り光とを干渉させて干渉光LCを生成する。光路長変更ユニット90は、コリメータレンズ91と、ビームスプリッター92と、網膜用シャッター93と、網膜用参照ミラーユニット94と、角膜用シャッター95と、角膜用参照ミラーユニット96とを含む。網膜用参照ミラーユニット94は、結像レンズ94Aと、参照ミラー94Bとを含む。角膜用参照ミラーユニット96は、結像レンズ96Aと、参照ミラー96Bとを含む。ビームスプリッター92は、ファイバーカプラー82によって分割された参照光LRが導かれた参照光路を網膜測定用の参照光路と角膜測定用の参照光路とに分割する。干渉光LCは、光ファイバーにより分光器83に導光される。分光器83では、空間的に波長分離された光がラインセンサーに投影される。処理部9は、このラインセンサーから出力された信号に対し公知のFFT(Fast Fourier Transform:以下、FFT)等の信号処理を施すことにより深さ方向の情報を取り出すことができる。
眼科装置1000の各部は処理部9によって制御される。処理部9は、Zアライメント光源11、XYアライメント光源21、固視光源31A、レフ測定光源51、OCT光源81、固視標ユニット31、レフ測定光源51、合焦レンズ62、72、光路長変更ユニット90、表示部10などを制御する。
(他覚測定機能)
他覚屈折測定を実行する場合、処理部9は、レフ測定光源51を点灯させる。レフ測定光源51からの光は、上記のようにリング状の測定パターン光束となって被検眼Eに投影される。被検眼Eが正視(=0D)の場合には、レフ測定光源51と被検眼Eの眼底Efが共役となる位置がレフ測定光源51と合焦レンズ62の基準位置となっている。この状態で眼底Efに投影された光束は眼底Efで反射され、眼底Efからの戻り光に基づくリング像が撮像素子64に結像される。また、結像されたリング像から算出される測定値(屈折値)に基づき、レフ測定光源51と眼底Efが略共役となる位置にレフ測定光源51と合焦レンズ62とが移動される。処理部9は、撮像素子64により検出された眼底Efからの戻り光に基づく像を解析し、レフ測定光源51の移動量を加味することにより、被検眼Eの屈折力として球面度数S、乱視度数C、及び乱視軸角度Aを求める。
レフ測定光源51は、たとえばSLD(Super Luminescent Diode)のような広帯域の低コヒーレンス光を出力する。レフ測定光源51は、たとえば、中心波長が820nm〜880nmの範囲に含まれる低コヒーレンス光源である。これにより、測定光が視認されることによる被検者の負担を軽減しつつ、他覚屈折測定が可能になる。
(眼軸長測定機能)
眼軸長測定を実行する場合、処理部9は、光路長変更ユニット90を制御しつつ被検眼Eの角膜頂点から網膜までの距離を眼軸長として測定する。まず、処理部9は、OCT光源81を点灯させる。OCT光源81の点灯に同期して、光路長変更ユニット90が制御される。具体的には、角膜用シャッター95がビームスプリッター92と角膜用参照ミラーユニット96との間の光路に挿入され、網膜用シャッター93がビームスプリッター92と網膜用参照ミラーユニット94との間の光路から退避される。OCT光源81からの光L0は、ファイバーカプラー82により測定光LSと参照光LRとに分割される。測定光LSは、上記のように被検眼Eの眼底Efに投影される。このとき、クイックリターンミラー57は、光路外に退避されている。また、前述の被検眼Eの屈折力測定結果より、ファイバー端面は被検眼Eの眼底Efと共役となるように合焦レンズ72が移動されている。眼底Efで反射された光は同光路を戻りファイバー端面に投影され、ファイバーカプラー82に到達する。
一方、参照光LRは、コリメータレンズ91により平行光となり、50:50のビームスプリッター92により2つの光束(角膜用、網膜用)に分割される。ビームスプリッター92により分割された網膜用の光束は、結像レンズ94Aにより参照ミラー(反射ミラー)94Bに集光される。ビームスプリッター92により分割された角膜用の光束は、結像レンズ96Aにより参照ミラー(反射ミラー)96Bに集光される。ここで、前述のように、角膜用シャッター95が光路に挿入され、且つ、網膜用シャッター93が光路から退避されているので、参照ミラー94Bから反射した光のみが、同光路を戻りファイバーカプラー82に到達する。眼底Ef及び参照ミラー94Bで反射した光は、ファイバーカプラー82で合波され干渉信号(干渉光LC)として、分光器83に導かれる。分光器83では、空間的に波長分離された光がラインセンサーに投影される。処理部9は、このラインセンサーから出力された信号に対し公知のFFT等の信号処理を施すことにより深さ方向の情報を取り出すことができる。
網膜用参照ミラーユニット94と角膜用参照ミラーユニット96とは、被検眼Eの眼軸長に合わせて、干渉信号の位置が深さ方向で所定位置となるように移動される。たとえば、深さ方向に対するFFT後の干渉信号の強度変化を図5のように表す。この場合、図4に示すように網膜用参照ミラーユニット94を光軸方向に移動させることにより、図5に示すように所定範囲内の所定位置となるように網膜による干渉信号SC0の位置を移動することができる。ここで、参照ミラー96Bの位置については、固定されていてもよい。
更に、前述のZアライメント投影系1を用いて角膜頂点座標が検出されるため、角膜頂点と対物レンズ41の距離(作動距離)を常に一定距離内に合わせることが可能となる。ここで、角膜用シャッター95が光路から退避されると、被検眼Eに投影された光のうち、被検眼Eの角膜Kで反射した光との干渉信号が分光器83に同時に投影される。作動距離が所定範囲内である場合、参照ミラー96Bは、網膜による干渉信号SC1と重ならないように角膜位置とは距離dだけ離れた位置になるように配置されている(図6)。従って、図7(図5と同様に深さ方向に対するFFT後の干渉信号の強度変化を表す)に示すように、干渉信号計測範囲R内で、同時に2つの干渉信号(網膜による干渉信号SC1及び角膜による干渉信号SC2)を取得することが可能となる。特に、図7に示すように信号感度SCが変化する場合、信号成分の弱い網膜による干渉信号SC1を信号感度の高い計測範囲R1で検出し、信号成分の強い角膜による干渉信号SC2を信号感度の弱い計測範囲R2で検出する。それにより、2つの干渉信号を高精度に同時に取得することができる。
なお、OCTユニット80がスウェプトソースタイプのOCT装置と同様の構成を有する場合、低コヒーレンス光を出力するOCT光源81の代わりに波長掃引光源が設けられるとともに、干渉光をスペクトル分解する光学部材が設けられない。OCTユニット80の構成については、OCTのタイプに応じた公知の技術を任意に適用することができる。
OCT光源81は、たとえばSLD(Super Luminescent Diode)のような広帯域の低コヒーレンス光L0を出力する。OCT光源81は、たとえば、中心波長が820nm〜880nmまたは1040〜1060nmの範囲に含まれる低コヒーレンス光源である。これにより、測定光が視認されることによる被検者の負担を軽減しつつ、他覚屈折測定及びOCT計測の双方が可能になる。
なお、コリメータレンズ91と参照ミラー94B、96Bとの間の参照光LRの光路に、ガラスブロックや濃度フィルターが配置されていてもよい。ガラスブロックや濃度フィルターは、参照光LRと測定光LSの光路長(光学距離)を合わせるための遅延手段として作用する。また、ガラスブロックや濃度フィルターは、参照光LRと測定光LSの分散特性や網膜用参照ミラーユニット94と角膜用参照ミラーユニット96との分散特性を合わせるための手段として作用する。
分光器83は、たとえば、コリメータレンズ、回折格子、結像レンズ、CCDを含んで構成される。分光器83に入射した干渉光LCは、コリメータレンズにより平行光束とされた後、回折格子によって分光(スペクトル分解)される。分光された干渉光LCは、結像レンズによってCCDの撮像面上に結像される。CCDは、この干渉光LCを受光して電気的な検出信号に変換し、この検出信号を処理部9に出力する。処理部9は、CCDからの検出信号に基づいて、被検眼Eの断層のOCT情報(たとえば、画像データなど)を生成する。この処理には、従来のスペクトラルドメインタイプのOCTと同様に、ノイズ除去(ノイズ低減)、フィルター処理、FFTなどの処理が含まれている。
また、OCTユニット80がスウェプトソースタイプのOCT装置と同様の構成を有する場合、分光器83は、たとえば、光分岐器と、バランスドフォトダイオード(Balanced Photo Diode:BPD)とを含んで構成される。分光器83に入射した干渉光LCは、光分岐器により分割され、一対の干渉光に変換される。BPDは、一対の干渉光をそれぞれ検出する一対のフォトディテクタを有し、これらによる検出信号(検出結果)の差分を処理部9に出力する。
なお、この実施形態ではマイケルソン型の干渉計を採用したが、たとえばマッハツェンダー型など任意のタイプの干渉計を適宜採用することが可能である。
この実施形態において、Zアライメント投影系1及びXYアライメントスポット投影系2の構成、眼屈折力の測定原理などは公知であるので、詳細な説明は省略する。
(情報処理系の構成)
眼科装置1000の情報処理系について説明する。眼科装置1000の情報処理系の機能的構成の例を図8及び図9に示す。情報処理系は、制御部110と、演算処理部120と、表示部170と、操作部180と、通信部190とを含む。制御部110は、演算処理部120、Zアライメント投影系1、XYアライメントスポット投影系2、固視系3、観察系4、レフ測定投影系5、レフ測定受光系6、眼軸長測定系7、表示部170及び通信部190を制御する。処理部9は、たとえば、制御部110と、演算処理部120とを含んで構成される。
(制御部110)
制御部110は、主制御部111と、記憶部112とを有する。制御部110は、たとえば、マイクロプロセッサ、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、ハードディスクドライブ等を含んで構成される。
(主制御部111)
主制御部111は、眼科装置1000の各種制御を行う。主制御部111は、Zアライメント投影系1のZアライメント光源11やラインセンサー13、XYアライメントスポット投影系2のXYアライメント光源21を制御する。それにより、Zアライメント光源11やXYアライメント光源21の点灯や非点灯が切り換えられる。また、ラインセンサー13により検出された信号が取り込まれ、取り込まれた信号に基づくアライメント制御等が行われる。
主制御部111は、固視系3の固視標ユニット31、固視光源31A、及び固視標板31Dを制御する。それにより、固視標ユニット31は光軸方向の位置が変更されたり、固視光源31Aの点灯や非点灯が切り換えられたり、固視標板31Dに表示される固視標が変更されたりする。
主制御部111は、観察系4の照明光源40や撮像素子49を制御する。それにより、照明光源40の点灯や非点灯が切り換えられたり、撮像素子49により取得された信号が取り込まれ、演算処理部120により画像の形成等が行われたりする。
主制御部111は、レフ測定投影系5のレフ測定光源51、クイックリターンミラー57を制御する。それにより、レフ測定光源51をレフ測定投影系5の光軸に沿って移動させたり、レフ測定光源51の点灯や非点灯が切り換えられたり、クイックリターンミラー57により光路が切り換えられたりする。また、主制御部111は、レフ測定受光系6の合焦レンズ62や撮像素子64を制御する。主制御部111は、合焦レンズ62を固視標ユニット31に連動してレフ測定受光系6の光軸に沿って移動させる。それにより、レフ測定受光系6の合焦位置が変更されたり、撮像素子64により取得された信号が取り込まれ、演算処理部120により画像の形成等が行われたりする。
主制御部111は、眼軸長測定系7の合焦レンズ72、OCT光源81、分光器83、網膜用シャッター93、角膜用シャッター95、網膜用参照ミラーユニット94、及び角膜用参照ミラーユニット96を制御する。それにより、眼軸長測定系7の合焦位置が変更されたり、分光器83により取得された信号が取り込まれ、演算処理部120により画像の形成等が行われたりする。主制御部111は、合焦レンズ72を固視標ユニット31、レフ測定光源51及び合焦レンズ62に連動して眼軸長測定系7の光軸に沿って移動させてもよい。
また、主制御部111は、記憶部112にデータを書き込む処理や、記憶部112からデータを読み出す処理を行う。
この実施形態では、主制御部111は、レフ測定投影系5及びレフ測定受光系6により当該被検眼に対して事前に行われた眼屈折力測定の測定情報を用いて眼軸長測定系7を制御する。測定情報は、眼屈折力の測定が行われた後に記憶部112に記憶される。測定情報は、この実施形態のように同一装置にて実行された眼屈折力測定により取得された情報であってもよいし、図1に示す外部装置900によって送信された情報であってもよい。
測定情報は、眼屈折力の測定が行われたときのレフ測定投影系5及びレフ測定受光系6の測定条件、及び当該測定により得られた測定結果のうち少なくとも一方を含む。測定条件は、レフ測定投影系5及びレフ測定受光系6に含まれる光学素子の配置情報を含む。光学素子の配置情報には、たとえば、合焦レンズ62の合焦位置(レフ測定受光系6の光軸上の位置)などがある。測定結果は、レフ測定投影系5により投影されたリング状の測定パターン光束の眼底Efからの戻り光に基づくリング像(パターン像)の形状を解析することにより得られた情報を含む。リング像の形状を解析することにより得られた情報は、取得されたリング像、その重心位置、形状、近似楕円の形状等の解析途中の結果や解析結果を含んでもよい。
主制御部111は、上記の測定情報に基づいて、眼軸長測定系7による眼軸長の測定条件を変更することが可能である。その具体例として、主制御部111は、測定情報に基づいて、眼軸長測定系7に含まれる光学素子の位置を制御する。たとえば、主制御部111は、測定情報に基づいて、測定光LSのフォーカス位置を変更する合焦レンズ72を眼軸長測定系7の光軸に沿って移動させる。たとえば、主制御部111は、測定情報に基づいて、固視標板31D(固視標)の合焦位置に対応した位置に合焦レンズ72を移動させる。
また、主制御部111は、測定情報に基づいて、被検眼Eに対する測定光LSの照射条件や分光器83による干渉光LCの検出条件を制御することが可能である。たとえば、主制御部111は、測定情報に基づいて、OCT光源81から出力される光の光量を変更する。また、主制御部111は、測定情報に基づいて、測定光LSの光路に配置された光量調整部材(たとえば、光減衰器)を制御するようにしてもよい。また、主制御部111は、分光器83による干渉光LCの検出感度や分光器83における干渉光の露光時間を変更するようにしてもよい。
記憶部112には、眼軸長測定系7に対する制御情報が測定情報にあらかじめ対応付けられた対応情報が記憶されている。主制御部111は、対応情報を参照することにより、測定情報に対応した制御情報に基づいて眼軸長測定系7を制御することが可能である。
以上のように、この実施形態によれば、事前に取得された被検眼Eに対する測定情報を用いて眼軸長測定系7を制御することにより、事前に認識された当該被検眼の白内障の進行度合いに応じた測定環境で眼軸長を測定することが可能になる。
(記憶部112)
記憶部112は、各種のデータを記憶する。記憶部112に記憶されるデータとしては、たとえば、各モードにおける光学素子の設定情報、OCT情報の画像データ、眼底像の画像データ、被検眼情報、上記の測定情報などがある。被検眼情報は、患者IDや氏名などの被検者に関する情報や、左眼/右眼の識別情報などの被検眼に関する情報を含む。測定情報は、眼科装置1000の内部または外部にて被検眼Eの眼屈折力測定が行われたときに記憶部112に記憶される。また、記憶部112には、眼科装置1000を動作させるための各種プログラムやデータが記憶されている。
(表示部170、操作部180)
表示部170は、制御部110による制御を受けて情報を表示する。表示部170は、図1などに示す表示部10を含む。
操作部180は、眼科装置1000を操作するために使用される。操作部180は、眼科装置1000に設けられた各種のハードウェアキー(ジョイスティック800、ボタン、スイッチなど)を含む。また、操作部180は、タッチパネル式の表示画面10aに表示される各種のソフトウェアキー(ボタン、アイコン、メニューなど)を含む。
表示部170及び操作部180の少なくとも一部が一体的に構成されていてもよい。その典型例として、タッチパネル式の表示画面10aがある。
(通信部190)
通信部190は、図1に示す外部装置900と通信するための機能を有する。通信部190は、たとえば処理部9に設けられていてもよい。通信部190は、外部装置900との通信の形態に応じた構成を有する。
(演算処理部120)
演算処理部120は、眼屈折力算出部121と、眼軸長算出部122と、IOL度数算出部123とを含む。また、演算処理部120は、ラインセンサー13や撮像素子49、64や分光器83により取得された信号を取り込み、各種の制御や画像の形成や解析等を行う。
眼屈折力算出部121は、被検眼Eに投影されたリング状の測定パターン光束の眼底Efからの戻り光に基づくリング像の形状を解析することにより被検眼Eの眼球光学系の眼屈折力を算出する。たとえば、眼屈折力算出部121は、戻り光に基づくリング像が描出された画像を解析し、リング像の重心位置を求める。眼屈折力算出部121は、画像内の画素値(輝度値)の分布を求めることによりリング像の重心に位置を求めることが可能である。次に、眼屈折力算出部121は、求められた重心位置を中心にリング像の外周方向に延びる複数の走査方向について画素値(輝度値)を走査し、各走査方向の輝度分布を求める。眼屈折力算出部121は、各走査方向の輝度分布から所定の輝度値の範囲内の中心位置を求めることによりリング像を特定し、特定されたリング像に対して楕円近似処理を行うことにより近似楕円を特定する。眼屈折力算出部121は、特定された近似楕円の長径の長さと短径の長さとを用いた公知の式に従って、球面度数S、乱視度数C、及び乱視軸角度Aを求める。
眼軸長算出部122は、眼軸長測定系7を用いて取得された図7に示す2つの干渉信号を用いて被検眼Eの眼軸長を算出する。
IOL度数算出部123は、被検眼Eの眼屈折力と眼軸長とを用いて、公知の計算式によりIOLの度数を求める。なお、IOL度数算出部123は、眼屈折力や眼軸長以外の眼球情報を用いて、IOLの度数を求めてもよい。このような眼球情報として、角膜厚、前房深度、水晶体厚などがある。
眼軸長測定系7及び眼軸長算出部122は、この実施形態に係る「眼軸長測定部」の一例である。制御部110(主制御部111)は、この実施形態に係る「制御部」の一例である。記憶部112は、この実施形態に係る「測定情報記憶部」の一例である。OCTユニット80は、この実施形態に係る「干渉光学系」の一例である。分光器83は、この実施形態に係る「検出部」の一例である。レフ測定投影系5、レフ測定受光系6、及び眼屈折力算出部121は、この実施形態に係る「屈折力測定部」の一例である。
<動作例>
この実施形態に係る眼科装置1000の動作例について説明する。
図10に、この実施形態に係る眼科装置1000の動作例のフロー図を示す。
(S1)
まず、被検者の顔を顔受け部500で固定した後、操作部180に対する検者の操作を受け、制御部110は、照明光源40を点灯させるとともに、Zアライメント光源11やXYアライメント光源21や固視光源31Aを点灯させる。照明光源40の点灯により被検眼Eの前眼部が照明され、観察系4の撮像素子49の撮像面上に前眼部像が結像される。処理部9は、撮像素子49の撮像面上に結像された前眼部像の撮像信号を取得し、表示部170(表示部10の表示画面10a)に前眼部像E’を表示させる。その後、ヘッド部400が被検眼Eの検査位置に移動される。検査位置とは、被検眼Eの検査を行うことが可能な位置である。前述のアライメント(Zアライメント投影系1及びXYアライメントスポット投影系2と観察系4とによる)を介して被検眼Eが検査位置に配置される。ヘッド部400の移動は、ユーザによる操作若しくは指示または制御部110による指示に従って、制御部110によって実行される。すなわち、被検眼Eの検査位置へのヘッド部400の移動と、他覚測定を行うための準備とが行われる。S1のアライメント状態が適正になったとき、眼科装置1000の動作はS2に移行する。S2への移行は、制御部110からの指示、または操作部180に対するユーザの操作若しくは指示により行われる。
(S2)
制御部110は、レフ測定光源51と合焦レンズ62とを光軸に沿って移動させることによりフォーカス調整を行う。フォーカス調整は、ユーザによる操作若しくは指示または制御部110による指示に従って、制御部110によって実行される。レフ測定光源51及び合焦レンズ62に連動して、固視標ユニット31が固視系3の光軸に沿って移動される。S2のフォーカス状態が適正になったとき、制御部110は、固視系3やレフ測定受光系6に含まれる光学素子の配置を特定する配置情報を測定情報として記憶部112に保存する。この実施形態では、ユーザによってフォーカス調整のための操作または指示が終了したとき、S2のフォーカス状態が適正になったと判断される。或いは、制御部110によって公知の手法によりフォーカス調整が適正であると判定されたとき、S2のフォーカス状態が適正になったと判断される。S2のフォーカス状態が適正になったとき、眼科装置1000の動作はS3に移行する。
(S3)
制御部110は、ダイクロイックミラー42により観察系4の光路から分岐された光路上にクイックリターンミラー57の反射面を配置させる。S3では、前述のように眼屈折力測定が行われ、眼屈折力算出部121は、眼屈折力を算出する。制御部110では、算出された眼屈折力や測定時に取得されたリング像等が測定情報として記憶部112に記憶される。眼屈折力測定が終了したとき、眼科装置1000の動作はS4に移行する。S4への移行は、制御部110からの指示、または操作部180に対するユーザの操作若しくは指示により行われる。
(S4)
制御部110は、ダイクロイックミラー42により観察系4の光路から分岐された光路からクイックリターンミラー57を退避させる。続いて、制御部110は、記憶部112にあらかじめ記憶された対応情報を参照して、S2において保存された測定情報に対応した制御情報に基づいて眼軸長測定系7を制御する。たとえば、制御部110は、眼軸長測定系7に含まれる光学素子(合焦レンズ72)の位置、OCT光源81から出力される光の光量、分光器83による干渉光LCの検出感度、及び分光器83における干渉光の露光時間のうち少なくとも1つを変更する。S4では、前述のように眼軸長測定が行われ、眼軸長算出部122は、眼軸長を算出する。制御部110では、算出された眼球情報が記憶部112に記憶される。
S4では、S2及びS3で保存された測定情報を用いるようにしたので、眼屈折力測定時に認識された当該被検眼Eの白内障の進行度合いに応じた測定環境で眼軸長測定が可能になる。たとえば、OCT光源81から出力される光の光量を増大させたり、分光器83による干渉光LCの検出感度を高くしたり、干渉光LCの露光時間を長くしたりすることで、IOLの度数計算に必要な眼軸長の測定エラーの発生を抑えることができる。また、眼屈折力測定前と眼軸長測定前に同様のシーケンスで行われるフォーカス調整等を眼軸長測定前に行う必要がなくなり、IOL度数計算に必要な測定シーケンスを簡略化することが可能になる。それにより、測定時間の短縮化が可能となり、被検者の検査負担を軽減することができる。
眼軸長測定が終了したとき、眼科装置1000の動作はS5に移行する。S5への移行は、制御部110からの指示、または操作部180に対するユーザの操作若しくは指示により行われる。
(S5)
演算処理部120は、S3及びS4で求められた被検眼Eの眼屈折力と眼軸長とを用いて、IOLの度数を求める。制御部110では、求められたIOL度数が記憶部112に記憶される。以上で、眼科装置1000の動作は、終了となる(エンド)。
[作用・効果]
実施形態に係る眼科装置1000の作用及び効果について説明する。
実施形態に係る眼科装置は、測定情報記憶部(たとえば、記憶部112)と、眼軸長測定部(たとえば、眼軸長測定系7及び眼軸長算出部122)と、制御部(たとえば、制御部110または主制御部111)とを含む。測定情報記憶部は、被検眼(たとえば、被検眼E)の屈折力を測定することにより得られた測定情報をあらかじめ記憶する。眼軸長測定部は、光源(たとえば、OCT光源81)からの光を被検眼に照射してその戻り光を検出することにより被検眼の眼軸長を測定する。制御部は、測定情報記憶部に記憶された測定情報に基づいて眼軸長測定部を制御する。
このような構成によれば、眼軸長測定に先立って行われた眼屈折力測定により得られた測定情報を当該被検眼の眼軸長測定にフィードバックすることができる。従って、被検眼が白内障を伴う場合、事前に認識された当該被検眼の白内障の進行度合いに応じた測定環境で眼軸長を測定することが可能になる。これにより、IOLの度数計算に必要な眼軸長の測定エラーの発生を抑えるとともに、眼屈折力測定前と眼軸長測定前に同様に行われるシーケンスを省略し、測定シーケンスを簡略化することが可能になる。その結果、測定時間の短縮化を図ることができ、被検者の検査負担を軽減することができる。
また、制御部は、測定情報に基づいて、眼軸長測定部に含まれる光学素子を制御してもよい。
このような構成によれば、眼屈折力測定前と眼軸長測定前に同様に行われるフォーカス調整等を省略し、測定シーケンスを簡略化することが可能になる。
また、眼軸長測定部は、測定用の光のフォーカス位置を変更する合焦レンズ(たとえば、合焦レンズ72)を含み、制御部は、測定情報に基づいて合焦レンズを光軸に沿って移動させてもよい。
このような構成によれば、眼屈折力測定により得られた測定情報に基づいて、測定光のフォーカス位置を変更する合焦レンズを制御するようにしたので、眼軸長測定前のフォーカス調整を省略することができる。
また、眼科装置は、固視系(たとえば、固視系3)を含んでもよい。固視系は、被検眼の眼底(たとえば、眼底Ef)に固視標を投影するために用いられる。制御部は、測定情報に基づいて、固視標の合焦位置に対応した位置に合焦レンズを移動させる。
このような構成によれば、固視標により固視させた状態で眼軸長を測定することができるため、眼軸長の測定光軸と被検眼の視軸との位置関係が一定の状態で眼軸長を測定することができる。従って、被検眼とその測定光学系との位置関係が適正な状態で、眼軸長を測定することが可能になる。これにより、眼軸長についての測定精度が向上し、IOLの度数を高精度に求めることができるようになる。
また、眼軸長測定部は、干渉光学系(たとえば、OCTユニット80)と、検出部(たとえば、分光器83)と、眼軸長算出部(たとえば、眼軸長算出部122)とを含んでもよい。干渉光学系は、光源(たとえば、OCT光源81)からの光を参照光(たとえば、参照光LR)と測定光(たとえば、測定光LS)とに分割し、測定光を被検眼に照射し、その戻り光と参照光との干渉光(たとえば、干渉光LC)を生成する。検出部は、干渉光を検出する。眼軸長算出部は、検出部により得られた干渉光の検出結果に基づいて被検眼の眼軸長を算出する。
このような構成によれば、事前に認識された当該被検眼の白内障の進行度合いに応じて、OCTにより眼軸長を測定することができるため、IOLの度数計算に必要な眼軸長の測定エラーの発生を抑え、且つ、眼軸長を高精度に測定することができる。
また、制御部は、測定情報に基づいて、光源からの光の光量、検出部による干渉光の検出感度、及び検出部における干渉光の露光時間のうち少なくとも1つを変更してもよい。
このような構成によれば、簡素な制御により、白内障を伴う被検眼を有する被検者の検査負担を軽減することが可能な眼科装置を提供することができる。
また、測定情報は、屈折力の測定が行われたときの測定条件を含んでもよい。
このような構成によれば、眼屈折力測定が行われたときの測定条件を用いて眼軸長測定部を制御することができるので、眼軸長測定前に行われるシーケンスを省略することができる。
また、測定条件は、屈折力の測定が行われた測定系(たとえば、レフ測定投影系5、レフ測定受光系6、及び眼屈折力算出部121)の光学素子の配置情報を含んでもよい。
このような構成によれば、眼屈折力測定において調整された光学素子の配置を流用して眼軸長測定を行うことで、シーケンスを省略することができる。
また、測定情報は、被検眼に投影された測定パターンの戻り光に基づくパターン像を解析することにより得られた情報を含んでもよい。
このような構成によれば、公知のパターン像の解析により得られた眼屈折力やその解析途中結果を用いて眼軸長測定部を制御することができるので、測定エラーの発生を抑えつつ、眼軸長を精度よく測定することができる。
また、パターン像は、リング像であり、測定情報は、リング像の形状を解析することにより得られた情報を含んでもよい。
このような構成によれば、公知のリング像の形状解析により得られた眼屈折力やその解析途中結果を用いて眼軸長測定部を制御することができるので、測定エラーの発生を抑えつつ、眼軸長を精度よく測定することができる。
また、眼科装置は、屈折力測定部(たとえば、レフ測定投影系5、レフ測定受光系6、及び眼屈折力算出部121)を含んでもよい。屈折力測定部は、被検眼に測定パターンを投影してその戻り光に基づくパターン像を解析することにより屈折力を測定する。
このような構成によれば、1つの眼科装置で眼屈折力測定と眼軸長測定の双方を実行可能となり、被検者の測定負荷を軽減し、白内障手術に好適な複合機を提供することができる。
(その他の変形例)
以上に示された実施形態は、この発明を実施するための一例に過ぎない。この発明を実施しようとする者は、この発明の要旨の範囲内において任意の変形、省略、追加等を施すことが可能である。
上記の実施形態では、演算処理部120が眼軸長を算出する例について説明したが、演算処理部120は、角膜厚や前房深度や水晶体厚についても同様に算出することが可能である。
上記の実施形態において説明した光学素子やその配置に限定されるものではない。たとえば、上記の実施形態におけるハーフミラーに代えてビームスプリッターが設けられてもよい。
眼圧測定機能、眼底撮影機能、前眼部撮影機能、光干渉断層撮影(OCT)機能、超音波検査機能など、眼科分野において使用可能な任意の機能を有する装置に対して、上記の実施形態に係る発明を適用することが可能である。なお、眼圧測定機能は眼圧計等により実現される。眼底撮影機能は眼底カメラや走査型検眼鏡(SLO)等により実現される。前眼部撮影機能はスリットランプ等により実現される。OCT機能は光干渉断層計等により実現される。超音波検査機能は超音波診断装置等により実現される。また、このような機能のうち2つ以上を具備した装置(複合機)に対してこの発明を適用することも可能である。
1 Zアライメント投影系
2 XYアライメントスポット投影系
3 固視系
4 観察系
5 レフ測定投影系
6 レフ測定受光系
7 眼軸長測定系
9 処理部
10、170 表示部
80 OCTユニット
110 制御部
111 主制御部
112 記憶部
120 演算処理部
121 眼屈折力算出部
122 眼軸長算出部
123 IOL度数算出部
180 操作部
190 通信部
200 ベース
300 架台
500 顔受け部
600 顎受け
700 額当て
800 ジョイスティック
900 外部装置
1000 眼科装置
E 被検眼
Ef 眼底
LC 干渉光
LR 参照光
LS 測定光

Claims (4)

  1. 被検眼の屈折力を測定することにより得られた測定情報をあらかじめ記憶する測定情報記憶部と、
    光源からの光を前記被検眼に照射してその戻り光を検出することにより前記被検眼の眼軸長を測定する眼軸長測定部と、
    前記測定情報記憶部に記憶された前記測定情報に基づいて前記眼軸長測定部を制御する制御部と
    を含み、
    前記眼軸長測定部は、
    光源からの光を参照光と測定光とに分割し、前記測定光を前記被検眼に照射し、その戻り光と前記参照光との干渉光を生成する干渉光学系と、
    前記干渉光を検出する検出部と、
    前記検出部により得られた前記干渉光の検出結果に基づいて前記被検眼の眼軸長を算出する眼軸長算出部と
    を含み、
    前記制御部は、前記測定情報に基づいて、前記光源からの光の光量、前記検出部による前記干渉光の検出感度、及び前記検出部における前記干渉光の露光時間のうち少なくとも1つを変更する、
    科装置。
  2. 前記制御部は、前記測定情報に基づいて、前記眼軸長測定部に含まれる光学素子を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。
  3. 前記測定情報は、前記屈折力の測定が行われたときの測定条件を含む
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の眼科装置。
  4. 前記被検眼に測定パターンを投影してその戻り光に基づくパターン像を解析することにより前記屈折力を測定する屈折力測定部を含む
    ことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の眼科装置。
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