JP6452845B2 - Rotating machine and elevator hoisting machine - Google Patents
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- B66B11/04—Driving gear ; Details thereof, e.g. seals
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Description
この発明は、回転体が支持部材に回転可能に支持されている回転機械、及びエレベータ用巻上機に関するものである。 The present invention relates to a rotary machine in which a rotating body is rotatably supported by a support member, and an elevator hoist.
従来、エレベータ用巻上機内の潤滑油がウォーム軸を伝わって外部へ漏れ出ることを防止するために、ゴム製の円板状のスリンガをウォーム軸の外周面に嵌めたエレベータ用巻上機の封油機構が知られている(特許文献1参照)。 Conventionally, in order to prevent the lubricating oil in the elevator hoisting machine from being transmitted to the outside through the worm shaft, an elevator hoisting machine in which a rubber disc slinger is fitted to the outer peripheral surface of the worm shaft is used. An oil sealing mechanism is known (see Patent Document 1).
しかし、このような従来のエレベータ用巻上機の封油機構では、ウォーム軸の外径に合う大きさの内径を持つスリンガを用意する必要がある。従って、互いに異なる外径を持つ複数のウォーム軸のそれぞれにスリンガを嵌めるためには、各ウォーム軸の外径に合う内径をそれぞれ持つ複数種類のスリンガを用意する必要がある。従って、スリンガの管理が煩雑になり、封油機構の製造に手間がかかってしまう。また、例えばゴム製のスリンガが成型品である場合、互いに大きさの異なる複数種類の型で各種類のスリンガを製造する必要がある。従って、封油機構の製造コストも増大してしまう。 However, in such a conventional oil seal mechanism for an elevator hoist, it is necessary to prepare a slinger having an inner diameter that matches the outer diameter of the worm shaft. Therefore, in order to fit the slinger to each of a plurality of worm shafts having different outer diameters, it is necessary to prepare a plurality of types of slinger having inner diameters that match the outer diameter of each worm shaft. Therefore, the management of the slinger becomes complicated, and it takes time to manufacture the oil sealing mechanism. For example, when a rubber slinger is a molded product, it is necessary to manufacture each type of slinger with a plurality of types of molds having different sizes. Therefore, the manufacturing cost of the oil sealing mechanism also increases.
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、製造を容易にすることができ、製造コストの低減化を図ることができる回転機械、及びエレベータ用巻上機を得ることを目的とする。 The present invention has been made to solve the above-described problems, and provides a rotating machine and an elevator hoisting machine that can be easily manufactured and can reduce manufacturing costs. For the purpose.
この発明による回転機械、及びエレベータ用巻上機は、支持部材、支持部材に回転自在に支持されている回転体、及び回転体の周方向に沿って配置され、回転体を囲んでいる仕切り部材を備え、仕切り部材の少なくとも一部は、山折り部及び谷折り部が周方向へ繰り返されている伸縮可能な蛇腹部になっている。 A rotating machine and an elevator hoist according to the present invention include a supporting member, a rotating body that is rotatably supported by the supporting member, and a partition member that is disposed along the circumferential direction of the rotating body and surrounds the rotating body And at least a part of the partition member is an expandable bellows part in which a mountain fold part and a valley fold part are repeated in the circumferential direction.
この発明による回転機械、及びエレベータ用巻上機によれば、蛇腹部の伸縮の調整により仕切り部材を回転体の周囲に容易に配置することができる。これにより、回転機械及びエレベータ用巻上機の製造を容易にすることができ、回転機械及びエレベータ用巻上機の製造コストの低減化を図ることができる。 According to the rotating machine and the elevator hoist according to the present invention, the partition member can be easily arranged around the rotating body by adjusting the expansion and contraction of the bellows part. Thereby, manufacture of a rotary machine and an elevator hoist can be made easy, and reduction of the manufacturing cost of a rotary machine and an elevator hoist can be achieved.
以下、この発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータを示す構成図である。図において、昇降路1内には、かご2及び釣合おもり3が昇降可能に設けられている。昇降路1の上部には、機械室4が設けられている。機械室4には、回転機械であるエレベータ用巻上機(以下、単に「巻上機」という)5とそらせ車6とが設けられている。Preferred embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
Embodiment 1 FIG.
1 is a block diagram showing an elevator according to Embodiment 1 of the present invention. In the figure, a
巻上機5及びそらせ車6には、長尺物である複数本の懸架体7が巻き掛けられている。かご2及び釣合おもり3は、複数本の懸架体7により昇降路1内に吊り下げられている。懸架体7としては、例えばロープ又はベルト等が用いられている。
A plurality of
図2は、図1の巻上機5を示す一部破断側面図である。巻上機5は、水平方向へ互いに離して配置されている一対の支持部材8と、一対の支持部材8に回転自在に支持されている回転体である回転軸9と、回転軸9を回転させる駆動力を発生するモータ10と、回転軸9に固定されている駆動綱車11と、回転軸9の回転を制動するブレーキ装置12とを有している。
FIG. 2 is a partially broken side view showing the hoisting
一対の支持部材8には、回転軸9を通す貫通穴13が設けられている。各貫通穴13には、軸受14と、モータ10からみて軸受14よりも軸線方向外側で軸受14を覆うシール部材15とが嵌っている。軸受14には、潤滑剤が収容されている。軸受14の潤滑剤としては、例えば油又はグリス等が用いられている。回転軸9は、貫通穴13に通されている状態で軸受14を介して支持部材8に水平に支持されている。回転軸9の一端部及び他端部は、モータ10からみて各支持部材8から軸線方向外側へそれぞれ出ている。
The pair of
モータ10は、一対の支持部材8間に挟まれた状態で各支持部材8に支持されている。また、モータ10は、一対の支持部材8に固定されている筒状の固定子と、固定子の内側に配置されている回転子とを有している。回転子は、回転軸9に固定されている。これにより、回転子は、固定子への給電により固定子に対して回転軸9と一体に回転する。
The
駆動綱車11は、回転軸9の一端部に固定されている。これにより、駆動綱車11は、回転軸9と一体に回転する。駆動綱車11の外周部には、複数本の懸架体用溝16が駆動綱車11の周方向に沿って設けられている。駆動綱車11に巻き掛けられている各懸架体7は、各懸架体用溝16にそれぞれ挿入されている。かご2及び釣合おもり3は、駆動綱車11の回転により昇降路1内を上下方向へ移動する。
The
ブレーキ装置12は、回転軸9の他端部に固定されているブレーキディスク17と、一方の支持部材8に取り付けられているブレーキ装置本体18とを有している。ブレーキディスク17は、回転軸9と一体に回転する。ブレーキ装置本体18は、ブレーキディスク17の制動面に接触したりブレーキディスク17から離れたりする複数のブレーキシュー19を有している。巻上機5では、ブレーキシュー19がブレーキディスク17の制動面に接触することにより、回転軸9、駆動綱車11及びブレーキディスク17に制動力が加わる。また、巻上機5では、ブレーキシュー19がブレーキディスク17から離れると、回転軸9、駆動綱車11及びブレーキディスク17に対して制動力が加わっている状態が解除される。
The
ここで、回転軸9が支持部材8に対して回転すると、軸受14から漏れ出た液体の潤滑剤がブレーキディスク17に向かって回転軸9の外周面を伝わることがある。軸受14からの潤滑剤がブレーキディスク17の制動面に付着すると、ブレーキディスク17とブレーキシュー19との間の摩擦係数が低下し、ブレーキ装置12のブレーキ能力が極端に低下してしまう。
Here, when the rotating
巻上機5は、ブレーキ装置12のブレーキ能力の低下を防止するために、軸受14からの潤滑剤がブレーキディスク17に達することを阻止する仕切り部材21と、仕切り部材21の径方向外側に配置されているカバー22とをさらに有している。カバー22の下方には、仕切り部材21及びカバー22から落ちる液体の潤滑剤を受ける受け皿23が配置されている。
The hoisting
図3は、図2の巻上機5の仕切り部材21及びカバー22の範囲を拡大して示す拡大図である。また、図4は、図3のIV−IV線に沿った断面図である。回転軸9における軸受14とブレーキディスク17との間の部分の外周部には、回転軸9の周方向に沿った溝24が回転軸9の全周にわたって設けられている。この例では、回転軸9におけるシール部材15とブレーキディスク17との間の部分の外周部に溝24が設けられている。
FIG. 3 is an enlarged view showing an enlarged range of the
仕切り部材21は、溝24に沿って回転軸9を囲んでいる。また、仕切り部材21は、溝24の底面に重なっている重ね部21aと、重ね部21aから回転軸9の径方向外側へ延びている仕切り部材本体部21bとを有している。
The
仕切り部材21の形状は、重ね部21aを内側にした環状になっている。仕切り部材21は、仕切り部材21の重ね部21aを溝24に挿入した状態で回転軸9に取り付けられている。仕切り部材本体部21bの形状は、回転軸9の径方向へ広がった形状になっている。この例では、図4に示すように、仕切り部材本体部21bの外形が回転軸9の径よりも大きい円形状になっている。
The shape of the
仕切り部材21の重ね部21aは、溝24に沿った締結具25で回転軸9に締め付けられている。仕切り部材21は、重ね部21aが回転軸9に締結具25で締め付けられている状態で回転軸9に固定されている。締結具25としては、例えば結束バンド、ホースバンド又は番線等が用いられている。
The overlapping
図5は、図3の回転軸9に取り付けられている仕切り部材21を示す斜視図である。また、図6は、図5の回転軸9に対する仕切り部材21の取付部分を示す拡大斜視図である。さらに、図7は、図5の仕切り部材21を展開した状態を示す斜視図である。仕切り部材21は、折り曲げ可能な帯状部材で構成されている。仕切り部材21としては、例えばラバーシート、樹脂フィルム、紙、アルミニウム箔等が用いられている。また、仕切り部材21の少なくとも一部は、山折り部211及び谷折り部212が回転軸9の周方向へ繰り返されている伸縮可能な蛇腹部213になっている。蛇腹部213は、山折り部211及び谷折り部212が広がることにより伸び、山折り部211及び谷折り部212が狭まることにより縮む。この例では、仕切り部材21の周方向の全部が蛇腹部213になっている。仕切り部材21の外周部及び内周部のそれぞれの長さの調整は、蛇腹部213の伸縮によって行われている。
FIG. 5 is a perspective view showing the
仕切り部材21は、蛇腹部213が形成されている帯状部材の一方の縁部を折り曲げて帯状部材の断面をL字状にすることにより作製されている。仕切り部材21では、帯状部材の曲げられた一方の縁部が重ね部21aとなっており、帯状部材の残りの部分が仕切り部材本体部21bとなっている。
The
仕切り部材本体部21bの蛇腹部213の伸び量は、仕切り部材本体部21bの内周部に位置する重ね部21aで最も小さく、仕切り部材本体部21bの外周部に近づくほど大きくなっている。
The extension amount of the
溝24の内側面は、回転軸9の外周面に直交する平面になっている。仕切り部材21は、図6に示すように、仕切り部材本体部21bの内周部を溝24の内側面に接触させた状態で回転軸9に取り付けられている。この例では、溝24の軸受14に近い側の内側面に仕切り部材本体部21bを接触させた状態で仕切り部材21が回転軸9に取り付けられている。これにより、仕切り部材21では、仕切り部材本体部21bが回転軸9の外周面に対して直交した状態が保持されている。
The inner surface of the
カバー22は、図4に示すように、仕切り部材21の周囲を囲んだ状態で配置されている。また、カバー22は、仕切り部材21の上部の周囲に配置されている上部カバー部221と、仕切り部材21の下部の周囲に配置されている下部カバー部222とを有している。上部カバー部221及び下部カバー部222は、図4に示すように、複数のねじ223によって互いに連結されている。また、上部カバー部221及び下部カバー部222のそれぞれは、金属板を曲げて形成されている。さらに、上部カバー部221及び下部カバー部222のそれぞれは、図3に示すように、取付具224を介して支持部材8に取り付けられている。取付具224は、図示しない複数のボルトによって支持部材8に取り付けられている。
As shown in FIG. 4, the
上部カバー部221には、下方が開放された空間225が形成されている。仕切り部材21の上部の外周部は、上部カバー部221の下方から空間225内に挿入されている。これにより、仕切り部材21の上部の外周部は、上部カバー部221で覆われている。
The
下部カバー部222には、水平面に対してそれぞれ傾斜する一対の傾斜溝226が形成されている。仕切り部材21の下部の外周部は、一対の傾斜溝226のそれぞれに挿入されている。これにより、仕切り部材21の下部の外周部は、下部カバー部222で覆われている。
The
一対の傾斜溝226間の水平距離は、図4に示すように、下部カバー部222の上部から下部に向かって連続的に小さくなっている。この例では、回転軸9の軸線に沿って下部カバー部222を見たとき、一対の傾斜溝226が回転軸9の軸線を通る鉛直線の両側に配置されており、下部カバー部222の上部から下部になるにつれて鉛直線に近づく方向へ一対の傾斜溝226がそれぞれ傾斜している。
As shown in FIG. 4, the horizontal distance between the pair of
受け皿23は、一対の傾斜溝226のそれぞれの下端部間の空間の下方に配置されている。これにより、各傾斜溝226を流れる液体の潤滑剤は、共通の受け皿23に導かれる。また、受け皿23は、図3に示すように、支持部材8に固定されている支持具227上に載せられている。支持具227は、図示しない複数のボルトによって支持部材8に固定されている。
The
次に、仕切り部材21を回転軸9に取り付ける手順について説明する。まず、回転軸9の径に合わせて仕切り部材21の蛇腹部213の伸縮を調整しながら、仕切り部材21の重ね部21aを溝24の底面に巻きつける。これにより、仕切り部材本体部21bの外周部の蛇腹部213が伸びて仕切り部材21が回転軸9の周方向へ広がり、仕切り部材21が回転軸9の全周を囲んだ状態になる。このとき、仕切り部材本体部21bの内周部を溝24の内側面に押し付けることにより、仕切り部材本体部21bが回転軸9の外周面に対して立っている状態を保持させておく。
Next, a procedure for attaching the
この後、締結具25を径方向外側から重ね部21aに重ね、溝24の底面と締結具25との間で重ね部21aを挟んだ状態で締結具25を重ね部21aとともに締め付ける。これにより、重ね部21aが溝24内に固定され、仕切り部材21が回転軸9に固定される。このようにして、仕切り部材21を回転軸9に取り付ける。
Thereafter, the
この後、上部カバー部221及び下部カバー部222がそれぞれ固定されている取付具224を支持部材8にボルトで取り付けるとともに、支持具227を支持部材8にボルトで取り付けて支持具227に受け皿23を載せる。
Thereafter, the
次に、軸受14から液体の潤滑剤が漏れ出たときの動作について説明する。図8は、図3の回転軸9及び仕切り部材21が回転しているときに回転軸9の外周面に付着している潤滑剤の様子を示す側面図である。軸受14から液体の潤滑剤が漏れ出ると、潤滑剤の少なくとも一部は、回転軸9の回転により液滴31として仕切り部材21に向かって回転軸9の外周面を伝わる。仕切り部材21に達した液滴31は、回転軸9と一体に回転する仕切り部材21の遠心力により仕切り部材21を径方向外側へ伝わって仕切り部材21の外周部に達する。仕切り部材21の外周部に達した液滴31は、仕切り部材21の遠心力によって仕切り部材21から飛ばされてカバー22の内面に達する。カバー22の内面に達した液滴31は、一対の傾斜溝226によって受け皿23へ導かれ、受け皿23に溜まる。これにより、回転軸9の外周面を伝わる潤滑剤は、ブレーキディスク17に達することなく、仕切り部材21及びカバー22によって受け皿23に導かれる。
Next, the operation when the liquid lubricant leaks from the bearing 14 will be described. FIG. 8 is a side view showing the state of the lubricant adhering to the outer peripheral surface of the
このような巻上機5では、仕切り部材21の全部が伸縮可能な蛇腹部213になっているので、仕切り部材21の蛇腹部213を伸縮させながら仕切り部材21を回転軸9に取り付けることができる。これにより、互いに異なる径を持つ複数の回転軸9のそれぞれに対しても、蛇腹部213の伸縮の調整により仕切り部材21を容易に取り付けることができ、巻上機5の製造を容易にすることができる。また、互いに異なる径を持つ複数の回転軸9のそれぞれに対応する複数種類の仕切り部材21を個別に製造する必要がなくなるので、仕切り部材21の製造コストを低減することができ、巻上機5の製造コストの低減化を図ることができる。
In such a
また、仕切り部材21の径方向外側には、カバー22が配置されているので、仕切り部材21の周囲に潤滑剤が飛散することを防止することができる。これにより、潤滑剤からの保護が必要な保護対象(例えばブレーキ装置12等)に潤滑剤が及ぶことをさらに確実に防止することができる。
In addition, since the
また、仕切り部材21は、回転軸9の外周部に取り付けられているので、回転軸9の外周面を伝わる液体の潤滑剤の移動を仕切り部材21によってさらに確実に止めることができる。これにより、潤滑剤に対する保護対象(例えばブレーキ装置12等)に潤滑剤が及ぶことをさらに確実に防止することができる。
In addition, since the
また、仕切り部材21の重ね部21aは、回転軸9の外周部に設けられている溝24の底面に重なっている状態で締結具25によって回転軸9に締結されているので、回転軸9に対して仕切り部材21が回転軸9の軸線方向へずれにくくすることができる。また、仕切り部材本体部21bを溝24の内側面に沿わせて配置することができ、回転軸9の外周面に対して仕切り部材本体部21bを倒れにくくすることができる。これにより、回転軸9に仕切り部材21をより確実に取り付けることができる。
Further, the overlapping
実施の形態2.
図9は、この発明の実施の形態2によるエレベータ用巻上機を示す断面図である。巻上機5は、軸線方向の寸法よりも径方向の寸法が大きい薄型の巻上機である。また、巻上機5は、支持部材8と、支持部材8に回転自在に支持されている回転体である回転支持部42と、回転支持部42を回転させる駆動力を発生するモータ10と、回転支持部42に固定されている筒状の駆動綱車11と、回転支持部42の回転を制動するブレーキ装置12とを有している。
FIG. 9 is a sectional view showing an elevator hoist according to
支持部材8は、円板状の支持部材本体部81と、支持部材本体部81の中心から水平に突出している支持軸82とを有している。回転支持部42は、支持軸82に回転自在に支持されている。
The
回転支持部42の中心には、貫通穴43が設けられている。貫通穴43内には、複数の軸受14が嵌っている。回転支持部42は、貫通穴43内に支持軸82を挿入した状態で各軸受14を介して支持軸82に支持されている。
A through
モータ10は、支持軸82の軸線方向についての回転支持部42の支持部材本体部81側に配置されている。また、モータ10は、支持部材本体部81に固定されている筒状の固定子101と、固定子101の内側に配置されている回転子102とを有している。固定子101は、固定子鉄心103と、固定子鉄心103に設けられている固定子コイル104とを有している。回転子102は、回転支持部42に固定されている筒状の回転子鉄心105と、固定子101に隙間を介して対向した状態で回転子鉄心105に固定されている永久磁石106とを有している。回転子102は、固定子コイル104への給電により固定子101に対して回転支持部42と一体に回転する。
The
駆動綱車11は、回転支持部42のモータ10側と反対側の部分に固定されている。これにより、駆動綱車11は、回転支持部42と一体に回転する。この例では、回転支持部42、回転子鉄心105及び駆動綱車11が一体成形により形成された単一材になっている。
The
駆動綱車11の外周部には、複数本の懸架体用溝16が駆動綱車11の周方向に沿って設けられている。駆動綱車11に巻き掛けられている各懸架体7は、各懸架体用溝16にそれぞれ挿入されている。かご2及び釣合おもり3は、駆動綱車11の回転により昇降路1内を上下方向へ移動する。
A plurality of
ブレーキ装置12は、回転支持部42の外周部に固定されているブレーキディスク17と、支持部材本体部81に取り付けられているブレーキ装置本体18とを有している。ブレーキディスク17は、支持軸82の軸線方向についてモータ10と駆動綱車11との間に配置されている。また、ブレーキディスク17は、回転支持部42と一体に回転する。ブレーキ装置本体18の構成は、実施の形態1と同様の構成になっている。
The
ここで、各懸架体7には、潤滑剤が含浸されている。懸架体7の潤滑剤としては、例えば油又はグリス等が用いられている。回転支持部42が支持部材8に対して駆動綱車11と一体に回転して各懸架体7が移動すると、各懸架体7に含浸されている潤滑剤が、各懸架体7の遠心力により駆動綱車11の周囲のブレーキディスク17に向かって飛散することがある。懸架体7からの潤滑剤がブレーキディスク17の制動面に付着すると、ブレーキディスク17とブレーキシュー19との間の摩擦係数が低下し、ブレーキ装置12のブレーキ能力が極端に低下してしまう。
Here, each
巻上機5は、ブレーキ装置12のブレーキ能力の低下を防止するために、各懸架体7からの潤滑剤がブレーキディスク17に達することを阻止する仕切り部材21と、仕切り部材21の径方向外側に配置されているカバー44とをさらに有している。
The hoisting
図10は、図9の巻上機5の仕切り部材21及びカバー44の範囲を拡大して示す拡大図である。回転支持部42の外周部には、回転支持部42の周方向に沿った溝24が回転支持部42の全周にわたって設けられている。溝24は、駆動綱車11とブレーキディスク17との間に位置している。
FIG. 10 is an enlarged view showing an enlarged range of the
仕切り部材21は、溝24に沿って回転支持部42を囲んでいる。また、仕切り部材21の構成は、実施の形態1と同様の構成になっている。従って、この例では、仕切り部材21の全部が、山折り部及び谷折り部が回転支持部42の周方向へ繰り返されている伸縮可能な蛇腹部となっている。
The
仕切り部材21の重ね部21aは、溝24に沿った締結具25で回転支持部42に締め付けられている。仕切り部材21は、重ね部21aが回転支持部42に締結具25で締め付けられている状態で回転支持部42に固定されている。締結具25の構成は、実施の形態1と同様である。
The overlapping
溝24の内側面は、回転支持部42の外周面に直交する平面になっている。仕切り部材21は、仕切り部材本体部21bの内周部を溝24の内側面に接触させた状態で回転支持部42に取り付けられている。この例では、溝24の駆動綱車11に近い側の内側面に仕切り部材本体部21bを接触させた状態で仕切り部材21が回転支持部42に取り付けられている。これにより、仕切り部材21では、仕切り部材本体部21bが回転支持部42の外周面に対して直交した状態が保持されている。
The inner surface of the
カバー44は、金属板を曲げて形成されている。また、カバー44は、図示しない複数のボルトによって支持部材8に取り付けられている。さらに、カバー44は、仕切り部材21及び駆動綱車11のそれぞれの周囲をまとめて覆っている。また、カバー44は、各懸架体7との接触を避けて仕切り部材21及び駆動綱車11のそれぞれの周囲に配置されている。他の構成は実施の形態1と同様である。
The
次に、仕切り部材21を回転支持部42に取り付ける手順について説明する。まず、回転支持部42の外径に合わせて仕切り部材21の蛇腹部213の伸縮を調整しながら、仕切り部材21の重ね部21aを溝24の底面に巻きつける。これにより、仕切り部材本体部21bの外周部の蛇腹部が伸びて仕切り部材21が回転支持部42の周方向へ広がり、仕切り部材21が回転支持部42の全周を囲んだ状態になる。このとき、仕切り部材本体部21bの内周部を溝24の内側面に押し付けることにより、仕切り部材本体部21bが回転支持部42の外周面に対して立っている状態を保持させておく。
Next, a procedure for attaching the
この後、締結具25を径方向外側から重ね部21aに重ね、溝24の底面と締結具25との間で重ね部21aを挟んだ状態で締結具25を締め付ける。これにより、重ね部21aが溝24内に固定され、仕切り部材21が回転支持部42に固定される。このようにして、仕切り部材21を回転支持部42に取り付ける。
Thereafter, the
この後、駆動綱車11及び仕切り部材21の周囲に各懸架体7を避けてカバー44を配置し、カバー44を支持部材8にボルトで取り付ける。
Thereafter, the
次に、懸架体7に含浸された潤滑剤が懸架体から飛散したときの動作について説明する。図11は、図10の駆動綱車11及び仕切り部材21が回転しているときに懸架体7から飛散した潤滑剤の様子を示す側面図である。駆動綱車11が回転すると、懸架体7に含浸された潤滑剤の少なくとも一部は、懸架体7の遠心力により懸架体7から液滴31として仕切り部材21に向かって飛散する。仕切り部材21に達した液滴31は、回転支持部42と一体に回転する仕切り部材21の遠心力により仕切り部材21を径方向外側へ伝わって仕切り部材21の外周部に達する。仕切り部材21の外周部に達した液滴31は、仕切り部材21の遠心力によって仕切り部材21から飛ばされるが、カバー44で受け止められる。これにより、懸架体7から飛散した潤滑剤がブレーキディスク17に達することが防止される。
Next, an operation when the lubricant impregnated in the
このように、薄型の巻上機5にこの発明を適用しても、蛇腹部の伸縮の調整により仕切り部材21を回転支持部42に容易に取り付けることができ、巻上機5の製造を容易にすることができる。また、仕切り部材21の製造コストも低減することができ、巻上機5の製造コストの低減化を図ることができる。
Thus, even if the present invention is applied to the
実施の形態3.
図12は、この発明の実施の形態3によるエレベータ用巻上機を示す要部断面図である。実施の形態3では、ボルト及びナットを含む取付具51を介して仕切り部材21がカバー44に固定されている。即ち、仕切り部材21は、取付具51及びカバー44によって支持部材8に対して固定されている。また、仕切り部材21と回転支持部42との間には、隙間が存在している。これにより、実施の形態3では、仕切り部材21が回転支持部42と一体に回転することはない。回転支持部42の外周部には、実施の形態1及び2のような溝24は設けられていない。Embodiment 3 FIG.
FIG. 12 is a cross-sectional view of an essential part showing an elevator hoist according to Embodiment 3 of the present invention. In the third embodiment, the
仕切り部材21は、蛇腹部が形成されている帯状部材で構成されている。この例では、仕切り部材21を構成する帯状部材は折り曲げられておらず、実施の形態1及び2のような重ね部21a及び仕切り部材本体部21bは仕切り部材21に形成されていない。
The
仕切り部材21は、回転支持部42の周方向に沿って回転支持部42を囲んでいる。仕切り部材21では、回転支持部42の外径に合わせて蛇腹部の伸縮が調整されている。仕切り部材21は、支持軸82の軸線方向について駆動綱車11とブレーキディスク17との間に位置している。また、仕切り部材21は、回転支持部42の外周面に対して直交して配置されている。他の構成は実施の形態2と同様である。
The
次に、潤滑剤が懸架体7から飛散したときの動作について説明する。駆動綱車11が回転すると、懸架体7に含浸された潤滑剤の少なくとも一部は、懸架体7の遠心力により懸架体7から液滴として飛散し、仕切り部材21及びカバー44で受け止められる。これにより、懸架体7からの潤滑剤が仕切り部材21及びカバー44を超えて飛散することが防止される。
Next, an operation when the lubricant is scattered from the
このような巻上機5でも、仕切り部材21の全部が蛇腹部になっているので、蛇腹部の伸縮の調整により仕切り部材21を回転支持部42の周囲に容易に配置することができ、巻上機5の製造を容易にすることができる。また、仕切り部材21の製造コストも低減することができ、巻上機5の製造コストの低減化を図ることができる。さらに、仕切り部材21が支持部材8に対して固定されているので、仕切り部材21に遠心力が加わることを回避することができる。これにより、仕切り部材21の位置がずれることをより確実に防止することができ、巻上機5の信頼性の向上を図ることができる。
Even in such a
なお、各上記実施の形態では、仕切り部材21の全部が蛇腹部213になっているが、仕切り部材21の周方向について仕切り部材21の一部のみが蛇腹部213になっていてもよい。このようにしても、蛇腹部213の伸縮の調整により仕切り部材21を回転体の周囲に容易に配置することができる。これにより、巻上機5の製造を容易にすることができるとともに、巻上機5の製造コストの低減化を図ることができる。
In each of the above embodiments, the
また、各上記実施の形態では、回転機械としてのエレベータ用巻上機にこの発明が適用されているが、例えば、回転体を有する回転機械としてのエスカレータ用駆動機、ロープウェイ用駆動機又はケーブルカー用駆動機等にこの発明を適用してもよい。 In each of the above embodiments, the present invention is applied to an elevator hoisting machine as a rotating machine. For example, an escalator driving machine, a ropeway driving machine, or a cable car as a rotating machine having a rotating body. The present invention may be applied to a driving machine for a vehicle.
また、各上記実施の形態では、潤滑剤の移動を仕切り部材21で阻止することにより、例えばブレーキ装置12等の保護対象を潤滑剤から保護するようになっているが、潤滑剤だけでなく、他の液体の移動を仕切り部材21で阻止することにより保護対象を保護するようにしてもよい。例えば、保護対象が水に弱い場合には、外部から保護対象への水の侵入を仕切り部材21で阻止することにより、保護対象を水から保護するようにしてもよい。
Further, in each of the above embodiments, by blocking the movement of the lubricant by the
Claims (3)
前記支持部材に回転自在に支持されている回転体、及び
前記回転体の周方向に沿って配置され、前記回転体を囲んでいる仕切り部材
を備え、
前記仕切り部材の少なくとも一部は、山折り部及び谷折り部が周方向へ繰り返されている伸縮可能な蛇腹部になっており、
前記仕切り部材は、前記回転体の外周部に取り付けられており、
前記回転体の外周部には、前記回転体の周方向に沿った溝が設けられており、
前記仕切り部材は、前記溝の底面に重なっている重ね部と、前記重ね部から径方向外側へ延びている仕切り部材本体部とを有し、
前記重ね部は、前記溝に沿った締結具で前記回転体に締め付けられている回転機械。 Support member,
A rotating body that is rotatably supported by the support member; and a partition member that is disposed along a circumferential direction of the rotating body and surrounds the rotating body.
At least a part of the partition member is an expandable bellows part in which a mountain fold part and a valley fold part are repeated in the circumferential direction ,
The partition member is attached to the outer periphery of the rotating body,
A groove along the circumferential direction of the rotating body is provided on the outer periphery of the rotating body,
The partition member has an overlapping portion that overlaps the bottom surface of the groove, and a partition member main body portion that extends radially outward from the overlapping portion,
The overlapping portion is a rotating machine that is fastened to the rotating body by a fastener along the groove .
をさらに備えている請求項1に記載の回転機械。 The rotating machine according to claim 1, further comprising a cover disposed on a radially outer side of the partition member.
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