JP6451814B2 - プロジェクター、画像表示システム、プロジェクターの制御方法 - Google Patents

プロジェクター、画像表示システム、プロジェクターの制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、プロジェクターに関する。
複数のプロジェクターの投射画像を共通のスクリーンにおいて重なり合わせて1つの投射画像を形成する、いわゆるスタック投射(スタックプロジェクション)と呼ばれる技術が知られている。スタック投射は、例えば、複数のプロジェクターによって3次元画像を形成する場合や、高輝度の投射画像を形成する場合に用いられる。スタック投射では、形成される投射画像の画質を向上させるために、複数の投射画像同士を高い精度で重なり合わせることが要求されている。
この要求に対して、例えば、下記特許文献1の技術では、以下のような補正処理を行って、スタック投射を実行している。特許文献1の技術では、制御装置の制御によって、2台のプロジェクターに、交互に座標パターン画像の投射を実行させ、共通の計測カメラによって、それぞれの座標パターン画像の投射画像を撮影させる。制御装置は、その撮影画像を用いて、各プロジェクターの補正データを算出する処理を実行する。
特許4168024号公報
ここで、特許文献1の技術では、各プロジェクターごとに座標パターン画像の表示を実行させるため、制御装置による各プロジェクターを連携させる複雑な制御が必要であり、システムが大型化し、その制御が複雑化する可能性がある。また、特許文献1の技術では、各プロジェクターごとの補正を行っており、補正のための処理数や処理時間が著しく増大し、処理効率が低下してしまう可能性がある。
ところで、一般に、スタック投射を行う画像表示システムのように、複数のプロジェクターを協働させて画像を表示する画像表示システムでは、その連携制御がより簡易かつ効率的に実行でき、そのシステムの制御性が向上されることが要求されている。また、そうした画像表示システムでは、プロジェクター同士の位置関係が経年的に変化してしまう可能性があるため、スタック補正などの投射画像同士のずれを補正する補正処理を、より簡易かつ迅速に実行できることが要求されている。
さらに、3次元画像を利用した映像媒体の普及や映像メディアの多様化に伴って、上記画像表示システムやそのシステムを構成するプロジェクターに対しては、構成の小型化や汎用化、低コスト化、省資源化、製造の容易化、利便性(ユーザービリティー)の向上等が要求されている。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)第1形態は、第1の投射画像を、他のプロジェクターが投射する第2の投射画像と少なくとも一部が重畳するように投射して投射画像を形成するプロジェクターであって;前記第1の投射画像を投射面に投射する投射部と;前記投射面を撮像した撮影画像を生成する撮影部と;前記第1の投射画像の歪み補正を実行する歪み補正部と;前記投射部を制御するとともに、前記他のプロジェクターの投射を制御する制御信号を前記他のプロジェクターに送信する制御部と;を備え;前記制御部は、(i)前記投射部に、第1の測定パターンを投射させる一方で、前記他のプロジェクターに、第2の測定パターンの投射を指令する前記制御信号を送信し、(ii)前記撮影部に、前記第1の測定パターン及び前記第2の測定パターンが投射された前記投射面を撮影させて、前記第1の測定パターンおよび前記第2の測定パターンの投射画像を含む補正用撮影画像を生成させ、(iii)前記第2の投射画像とともに前記投射画像を形成する際の前記第2の投射画像に対する前記第1の投射画像の歪みを補正するための補正値を、前記補正用撮影画像を用いて求め、前記歪み補正部に、前記補正値を用いて、前記第1の投射画像の歪み補正を実行させ、(iv)前記投射部に、歪みが補正された前記第1の投射画像を、前記他のプロジェクターが前記投射面に投射する前記第2の投射画像に、少なくとも一部を重ねて投射させて前記投射画像を形成する、プロジェクターとして提供される。
(2)上記形態のプロジェクターは、さらに、ユーザーによる操作を受け付ける操作部を備え、前記制御部は、前記ユーザーによる操作を受け付けたときに、前記ユーザーの操作に応じて前記投射部を制御するとともに、前記ユーザーの操作に応じた前記制御信号を前記他のプロジェクターに送信してよい。
(3)上記形態のプロジェクターにおいて、前記第1の測定パターンは、座標の基準点を表す複数の第1のマークを含み;前記第2の測定パターンは、座標の基準点を表し、前記第1のマークとは形状が異なる第2のマークを含み;前記制御部は、前記補正用撮影画像における前記第1のマークの座標と、前記第2のマークの座標と、を用いて、前記補正値を取得してよい。
(4)上記形態のプロジェクターにおいて、前記投射部は、投射対象となる画像を形成する第1の液晶パネルを備え;前記他のプロジェクターは、投射対象となる画像を形成する第2の液晶パネルを備え;前記制御部は、前記補正用撮影画像から、前記投射部の前記第1の液晶パネルにおける座標である第1のパネル座標と、前記他のプロジェクターの前記第2の液晶パネルにおける座標である第2のパネル座標と、の対応関係を求め、前記対応関係を用いて、前記補正値を求めてよい。
(5)上記形態のプロジェクターにおいて、前記制御部は、前記投射部に、前記他のプロジェクターの前記投射画像に関する操作をユーザーから受け付ける操作ウィンドウを投射させてよい。
(6)第2形態は、第1と第2のプロジェクターを備え、前記第1のプロジェクターが投射する第1の投射画像と、前記第2のプロジェクターが投射する第2の投射画像とを、共通の投射面に、少なくとも一部を重畳させて投射する画像表示システムであって;前記第1のプロジェクターは、前記第1の投射画像を前記投射面に投射する第1の投射部と、前記投射面を撮像した撮影画像を生成する撮影部と、前記第1の投射画像の歪み補正を実行する歪み補正部と、前記第1の投射部を制御するとともに、前記第2のプロジェクターの投射を制御する制御信号を、前記第2のプロジェクターに送信する主制御部と、を備え;前記第2のプロジェクターは、前記第2の投射画像を前記投射面に投射する第2の投射部と、前記第1のプロジェクターから前記制御信号を受信するとともに、前記制御信号に基づいて、前記第2の投射部を制御する従制御部と、を備え;前記主制御部は、(i)前記第1の投射部に、第1の測定パターンを投射させる一方で、前記第2のプロジェクターに、第2の測定パターンの投射を指令する前記制御信号を送信し、(ii)前記撮影部に、前記第1の測定パターン及び前記第2の測定パターンが投射された前記投射面を撮影させて、前記第1の測定パターンおよび前記第2の測定パターンの投射画像を含む補正用撮影画像を生成させ、(iii)前記第2の投射画像とともに前記投射画像を形成する際の前記第2の投射画像に対する前記第1の投射画像の歪みを補正するための補正値を、前記補正用撮影画像を用いて求め、前記歪み補正部に、前記補正値を用いて、前記第1の投射画像の歪み補正を実行させ、(iv)前記第1の投射部に、歪みが補正された前記第1の投射画像を、前記第2のプロジェクターが前記投射面に投射する前記第2の投射画像に、少なくとも一部を重ねて投射させて投射画像を形成する、画像表示システムとして提供される。
(7)上記形態の画像表示システムにおいて、前記第1のプロジェクターは、さらに、ユーザーの操作を受け付ける操作部を備え;前記主制御部は、前記操作部を介して前記ユーザーの操作を受け付けたときに、前記ユーザーの操作に応じて、前記第1の投射部を制御するとともに、前記ユーザーの操作に応じた前記制御信号を前記第2のプロジェクターに送信してよい。
(8)上記形態の画像表示システムにおいて、前記操作部は、前記ユーザーから、前記投射画像の補正を指示する補正指示操作を受け付け;前記制御信号は、前記補正指示操作を受け付けたときに送信される補正指令信号を含み;前記第2のプロジェクターの前記従制御部は、前記補正指令信号を受信したときに、前記第2の投射部に、前記第2の測定パターンを投射させてよい。
(9)第3形態は、第1の投射画像を、他のプロジェクターが投射する第2の投射画像と少なくとも一部が重畳するように投射して投射画像を形成するプロジェクターの制御方法であって、(i)第1の測定パターンを投射する一方で、前記他のプロジェクターに、第2の測定パターンの投射を指令する制御信号を送信する工程と、(ii)前記第1の測定パターン及び前記第2の測定パターンが投射された投射面を撮影して、前記第1の測定パターンおよび前記第2の測定パターンの投射画像を含む補正用撮影画像を生成する工程と、(iii)前記第2の投射画像とともに前記投射画像を形成する際の前記第2の投射画像に対する前記第1の投射画像の歪みを補正するための補正値を、前記補正用撮影画像を用いて求め、前記補正値を用いて、前記第1の投射画像の歪み補正を実行する工程と、(iv)歪みが補正された前記第1の投射画像を、前記他のプロジェクターが前記投射面に投射する前記第2の投射画像に、少なくとも一部を重ねて投射させて前記投射画像を形成する工程と、を備える、制御方法として提供される。
(1)本発明の他の形態によれば、プロジェクターが提供される。このプロジェクターは、前記他のプロジェクターの投射画像に組み合わされる投射画像を前記投射面に投射表示する投射部と;前記投射部を制御するとともに、前記他のプロジェクターの投射を制御する制御信号を前記他のプロジェクターに送信する制御部と;を備える。この形態のプロジェクターによれば、他のプロジェクターに制御信号を送信して、当該他のプロジェクターに自身との連携動作を指令することができる。従って、複数のプロジェクターを連携させる画像表示システムの制御性を向上させることができる。
(2)上記形態のプロジェクターは、さらに、ユーザーによる操作を受け付ける操作部を備え;前記制御部は、前記ユーザーによる操作を受け付けたときに、前記ユーザーの操作に応じて前記投射部を制御するとともに、前記ユーザーの操作に応じた前記制御情報を前記他のプロジェクターに送信するものとしても良い。この形態のプロジェクターによれば、ユーザーの操作に応じた投射表示処理を、他のプロジェクターに連携させつつ実行することができる。
(3)上記形態のプロジェクターは、さらに、前記他のプロジェクターの投射画像が表示された前記投射面を撮像して撮影画像を生成する撮影部と;前記撮影画像に含まれる、前記制御信号に基づいて前記他のプロジェクターによって表示された投射画像に基づいて、前記投射部の投射対象となる画像を補正する画像補正部と;を備え;前記制御部は、(i)前記他のプロジェクターに、補正の基準となる基準画像の投射表示を指令する制御信号を送信し;(ii)前記撮影部に、前記基準画像が投射された投射画像の撮像を含む前記撮影画像を取得させ;(iii)前記画像補正部に、前記基準画像が投射された投射画像の撮像を含む前記撮影画像に基づく補正を実行させるものとして良い。この形態のプロジェクターによれば、他のプロジェクターと連携して行う補正を容易に実行することができる。
(4)本発明の一形態によれば、プロジェクターが提供される。このプロジェクターは、画像信号に基づく画像を前記投射面に投射する投射部と;他のプロジェクターからの制御信号を受信し、前記制御信号に基づいて、前記投射部を制御する制御部と;を備える。この形態のプロジェクターであれば、他のプロジェクターと連携して投射表示を行えるため、制御性の高い画像表示システムを構成することができる。
(5)上記形態のプロジェクターでは、前記制御信号は、前記他のプロジェクターによって投射される投射画像に組み合わされる画像を前記投射部に投射させる指令信号であるものとしても良い。この形態のプロジェクターであれば、他のプロジェクターと連携して、他のプロジェクターの投射画像に組み合わされる投射画像を投射できるため、制御性の高い画像表示システムを構成することができる。
(6)上記形態のプロジェクターでは、前記制御信号は、前記他のプロジェクターによって投射される投射画像の補正の基準となる画像を前記投射部に投射させる指令信号を含むものとしても良い。この形態のプロジェクターによれば、他のプロジェクターの補正の基準となる画像を、他のプロジェクターの指令に応じて表示するため、他のプロジェクターと連携して行う補正処理の実行が容易になる。
(7)上記形態のプロジェクターでは、前記投射部は、外部から複数種類の画像信号の供給を受け付ける複数の信号端子と;前記投射部に接続される前記信号端子を切り替えて、前記投射部に入力される前記画像信号を切り替える入力信号切替部と;を備え;前記制御信号は、前記入力信号切替部に、前記投射部に接続される前記信号端子を切り替えさせる指令信号を含むものとしても良い。この形態のプロジェクターによれば、他のプロジェクターの指令に応じて、投射表示に用いる画像信号を切り替えるため、制御性の高い画像表示システムを構成することができる。
(8)上記形態のプロジェクターでは、前記制御信号は、投射画像に関する操作をユーザーから受け付けるための操作画像を前記投射部に投射させる指令信号を含むものとしても良い。この形態のプロジェクターによれば、他のプロジェクターの指令に応じて操作ウィンドウを表示するため、他のプロジェクターと連携する画像表示システムの操作性・制御性を向上させることができる。
(9)本発明の他の形態によれば、第1と第2のプロジェクターを備え、前記第1と第2のプロジェクターが協働して共通の投射面に投射画像を形成する画像表示システムが提供される。この画像表示システムは、前記第1のプロジェクターが;前記第2のプロジェクターが投射する投射画像に組み合わされる投射画像を前記投射面に投射表示する第1の投射部と;前記第1の投射部を制御するとともに、前記第2のプロジェクターの投射を制御する制御信号を、前記第2のプロジェクターに送信する主制御部と;を備え;前記第2のプロジェクターは;画像信号に基づく画像を前記投射面に投射する第2の投射部と;前記第1のプロジェクターから前記制御信号を受信するとともに、前記制御信号に基づいて、前記第2の投射部を制御する、前記従制御部と;を備える。この形態の画像表示システムによれば、第1と第2のプロジェクターを制御信号によって互いに連携させることができるため、システムの制御性を向上させることができる。
(10)上記形態の画像表示システムは、前記第1のプロジェクターが、さらに、ユーザーの操作を受け付ける操作部を備え;前記主制御部は、前記操作部を介して前記ユーザーの操作を受け付けたときに、前記ユーザーの操作に応じて、前記第1の投射部を制御するとともに、前記ユーザーの操作に応じた前記制御信号を前記第2のプロジェクターに送信するものとしても良い。この形態の画像表示システムによれば、システムのユーザービリティーを向上させることができる。
(11)上記形態の画像表示システムは、前記第1のプロジェクターが、さらに;前記第2のプロジェクターの投射画像が表示された前記投射面を撮像して撮影画像を生成する撮影部と;前記撮影画像に含まれる、前記第2のプロジェクターの投射画像に基づいて、前記第1の投射部の前記投射対象となる画像を補正する画像補正部と;を備え;前記操作部は、前記ユーザーから、前記第1と第2のプロジェクターの協働によって前記投射面に形成される投射画像の補正を指示する補正指示操作を受け付け;前記制御信号は、前記補正指示操作を受け付けたときに送信される補正指令信号を含み;前記第2のプロジェクターの前記従制御部は、前記補正指令信号を受信したときに、(i)前記第2の投射部に、前記第1のプロジェクターの投射画像の補正の基準となる基準画像を投射させ;前記第1のプロジェクターの前記主制御部は;(ii)前記撮影部に、前記基準画像が投射された投射画像が表示された前記投射面を撮像させ;(iii)前記画像補正部に、前記基準画像が投射された投射画像の撮像を含む前記撮影画像に基づく補正を実行させるものとしても良い。この形態の画像表示システムによれば、第1と第2のプロジェクターを連携させて行う補正処理を、ユーザーの操作に応じて容易に実行することができる。従って、システムの制御性およびユーザービリティーが向上する。
(12)本発明の他の形態によれば、プロジェクターの制御方法が提供される。この制御方法は、他のプロジェクターからの制御信号を受信し、前記制御信号に基づいて、画像信号が表す画像を前記投射面に投射する工程を備える。この形態の制御方法によれば、プロジェクターを、他のプロジェクターと容易に連係させることができる。
(13)本発明の他の形態によれば、他のプロジェクターと協働して投射面に投射画像を形成するプロジェクターの制御方法が提供される。この制御方法は、プロジェクターの制御方法であって;(a)前記投射面に表示される他のプロジェクターの投射画像に組み合わされる投射画像を前記投射面に投射表示する工程と;(b)前記他のプロジェクターの投射を制御する制御信号を、前記他のプロジェクターに送信する工程と;を備える。この形態の制御方法によれば、プロジェクターを、他のプロジェクターと容易に連係させることができる。
上述した本発明の各形態の有する複数の構成要素はすべてが必須のものではなく、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな他の構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
例えば、本発明の一形態は、投射部と、制御部との2つ要素の内の一つ以上の要素を備えた装置として実現可能である。すなわち、この装置は、投射部を有していても良く、有していなくても良い。また、制御部を有していても良く、有していなくても良い。投射部は、例えば、他のプロジェクターからの制御信号に基づいて画像信号に基づく画像を前記投射面に投射する投射部として構成されても良いし、他のプロジェクターの投射画像に組み合わされる投射画像を投射面に投射表示する投射部として構成されても良い。また、制御部は、例えば、他のプロジェクターからの制御信号を受信し、前記制御信号に基づいて投射部を制御する制御部として構成されても良いし、投射部を制御するとともに、他のプロジェクターの投射を制御する制御信号を他のプロジェクターに送信する制御部として構成されても良い。こうした装置は、例えばプロジェクターとして実現できるが、プロジェクター以外の他の装置としても実現可能である。このような形態によれば、装置の小型化や、低コスト化、省資源化、製造の容易化、ユーザービリティーの向上等の種々の課題の少なくとも1つを解決することができる。前述したプロジェクターの各形態の技術的特徴の一部又は全部は、いずれもこの装置に適用することが可能である。
本発明は、プロジェクターや画像表示システム、制御方法以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、プロジェクターにおける画像の補正方法や画像表示システムの制御方法、その補正方法や制御方法を実現するコンピュータープログラム、そのコンピュータープログラムを記録した一時的でない記録媒体等の形態で実現することができる。
第1実施形態としての画像表示システムの構成を示す概略図。 第1のプロジェクターの内部構成を示す概略図。 第2のプロジェクターの内部構成を示す概略図。 第1のプロジェクターにおける制御信号の発行手順を説明するための説明図。 第1のプロジェクターによって投射表示される操作ウィンドウの一例を示す模式図。 画像表示システムにおけるスタック補正処理の処理手順を示す説明図。 2つの測定パターンの一例を示す模式図と、2つの測定パターンが投射表示された投射スクリーンを示す模式図。 座標変換φの取得工程を説明するための模式図と、座標変換φを用いた測定ポイントのパネル座標の取得工程を説明するための模式図。 第2実施形態としての画像表示システムの構成を示す概略図。 他の投射表示の態様を示す説明図。
A.第1実施形態:
図1(A)は、本発明の第1実施形態としての画像表示システム10の構成を示す概略図である。図1(B)は、画像表示システム10によって投射スクリーンSC上に投射画像が生成された状態を示す模式図である。なお、図1(A),(B)では、第1と第2のプロジェクター100a,100bの投射領域PAa,PAbをそれぞれ一点鎖線と破線とで図示してある。
この画像表示システム10は、第1と第2のプロジェクター100a,100bと、第1と第2の画像供給装置210,220とを備える。画像表示システム10は、第1と第2のプロジェクター100a,100bのそれぞれの投射画像を投射スクリーンSC上に重畳させて1つの投射画像を生成する、いわゆるスタック投射を実行する。なお、スタック投射の際には、投射スクリーンSCにおいて、第1のプロジェクター100aの投射領域PAaが、第2のプロジェクター100bの投射領域PAbを含むように調整される。
ここで、画像表示システム10では、第1と第2のプロジェクター100a,100bはそれぞれ、信号線11を介して互いに接続されている。第1と第2のプロジェクター100a,100bは、信号線11を介して互いに通信することによって、投射スクリーンSCに対する投射表示に関する動作を連携して実行する。第1と第2のプロジェクター100a,100bの連係動作については後述する。なお、信号線11は、例えば、ユニバーサル・シリアル・バス(USB;Universal Serial Bus)や、RS−232Cによって構成することができる。
第1と第2の画像供給装置210,220はそれぞれ、信号線211,221を介して、第1と第2のプロジェクター100a,100bのそれぞれに接続されており、各プロジェクター100a,100bに投射対象となる画像を表す画像信号を供給する。第1と第2の画像供給装置210,220はそれぞれ、例えば、パーソナルコンピューターや、DVDプレイヤーなどの動画再生装置によって構成することができる。なお、各プロジェクター100a,100bは、スタック投射の際には、第1と第2の画像供給装置210,220のうちのいずれか一方の画像信号を用いる。
図2は、第1のプロジェクター100aの内部構成を示す概略図である。第1のプロジェクター100aは、映像入力部110aと、投射部120aと、中央処理装置(CPU)130と、主記憶装置(RAM)140と、記憶部150aと、操作受付部160aと、通信部170aと、撮影部180と、撮影画像メモリー182と、を備える。
映像入力部110aは、複数(図では3個)の入力端子111を有している。複数の入力端子111のうちの2つには、第1と第2の画像供給装置210,220の信号線211,221が接続されている。映像入力部110aは、例えば、アナログ画像信号をディジタル画像信号に変換するA/D変換回路を備えており、入力端子111を介して受信した映像信号を、投射部120aで処理可能なディジタル信号に変換して、投射部120aに送信する。
ここで、本実施形態の映像入力部110aは、内部バス102に接続されている。映像入力部110aは、内部バス102を介して主制御部131からの指令を受信し、その指令に応じて、複数の入力端子111の中から、投射部120aに接続する端子を選択的に切り替える。即ち、映像入力部110aは、主制御部131の指令に応じて、投射部120aに画像信号を入力する入力チャンネルを切り替える。
投射部120aは、映像入力部110aから受信した画像信号を用いて、投射表示処理を実行する。投射部120aは、映像用プロセッサー121aと、液晶パネル駆動部122と、液晶パネル123と、照明光学系124と、投射光学系125と、ズームレンズ駆動部126と、を備える。
映像用プロセッサー121aと、液晶パネル駆動部122と、液晶パネル123とはそれぞれ画像信号の送信専用の信号線によって接続されている。また、映像用プロセッサー121aと、液晶パネル駆動部122と、ズームレンズ駆動部126とは、内部バス102に接続されており、CPU130からの制御指令や処理情報を受信する。
映像用プロセッサー121aは、画像信号を処理するためのプロセッサーである。映像用プロセッサー121aは、映像入力部110aから取得した画像信号に対して、台形補正や色調補正などの所定の補正処理を施して、液晶パネル駆動部122へと出力する。ここで、第1のプロジェクター100aでは、映像用プロセッサー121aは歪み補正部1211を備えている。歪み補正部1211は、主制御部131によって算出されたスタック補正のための補正値に応じて、映像入力部110aから取得した投射表示用の画像信号を補正する。
液晶パネル駆動部122は、映像用プロセッサー121aから取得した画像信号に基づいて液晶パネル123を駆動し、液晶パネル123のパネル面に画像(パネル画像)を形成する。液晶パネル123は、入射する光を、画像信号に基づいて変調する光変調装置である。照明光学系124から照射された照明光は、液晶パネル123に形成されたパネル画像によって、画像を表す画像光へと変調される。液晶パネル123において変調された画像光は、投射光学系125を介して投射スクリーンSCへと投射される。なお、投射光学系125は、ズームレンズ1251を備えており、ズームレンズ駆動部126の備えるモーターによって、その焦点距離が調整される。
CPU130と、RAM140と、記憶部150aとは内部バス102によって互いに接続されている。CPU130は、記憶部150aに予め格納されている所定のプログラムをRAM140に読み込み実行することによって、主制御部131として機能する。主制御部131は、内部バス102を介して接続された投射部120aの各構成部121a,122,126を制御して、投射画像の表示処理を実行する。また、主制御部131は、第2のプロジェクター100bに連係動作させるための制御信号を生成して、通信部170aを介して、第2のプロジェクター100bに送信する。
また、主制御部131は、第2のプロジェクター100bと連携して行うスタック補正処理を実行する補正処理部132としての機能を有する。スタック補正処理については後述する。さらに、主制御部131は、ポインターなどによってユーザーが操作可能な操作ウィンドウを投射表示し、当該操作ウィンドウを介したユーザーからの画像表示システム10に対する操作を受け付けるインターフェイス制御部133としても機能する。操作ウィンドウや、それを介したユーザーからの画像表示システム10に対する操作については後述する。
記憶部150aは、不揮発性記憶部によって構成される。記憶部150aは、例えば、ROMとして構成されるものとしても良いし、USBメモリーなどの外付け記憶装置として構成されるものとしても良い。記憶部150aには、前述したCPU130によって実行される各種のプログラムに加えて、スタック補正に利用する測定パターンMPaの画像データや、基準点座標情報RPIが予め格納されている。測定パターンMPaや基準点座標情報RPIについては後述する。
操作受付部160aは、第1のプロジェクター100aの本体に設けられたボタンやタッチパネル(図示は省略)、リモートコントローラー161aを介して、第1のプロジェクター100aに対するユーザーの操作を受け付ける。操作受付部160aは、ユーザーから受け付けた操作内容(指令)をCPU130に送信する。なお、ユーザーは、例えば、リモートコントローラー161aによって、投射スクリーンSCに投射表示されたポインターを操作することができる。
通信部170aは、信号線11が接続された端子171と、内部バス102とに接続されている。通信部170aは、信号線11を介した、主制御部131と第2のプロジェクター100bの従制御部135(後述)との間の制御信号のやりとりを仲介する。
撮影部180は、例えば、CMOSセンサーや、CCDセンサーなどのイメージセンサーによって構成することができる。撮影部180は、投射光学系125の投射対象を撮像可能な位置であって、投射光学系125から所定の間隔を設けた位置に固定設置されている。撮影部180は、内部バス102に接続されており、主制御部131の制御下において、第1または第2のプロジェクター100a,100bが投射画像を投射している投射スクリーンSCを撮像する。
撮影画像メモリー182は、撮影部180と専用の信号線を介して接続されている。撮影画像メモリー182には、撮影部180の撮影画像データが格納される。なお、撮影画像メモリー182は、内部バス102に接続されており、CPU130は、内部バス102を介して、撮影画像メモリー182に格納された撮影画像データを読み込むことができる。
図3は、第2のプロジェクター100bの内部構成を示す概略図である。第2のプロジェクター100bは、以下に説明する点以外は、第1のプロジェクター100aの構成(図2)と共通している。なお、図3では、第1のプロジェクター100aと共通する構成部については、図2と同じ符号を付してある。
第2のプロジェクター100bの映像入力部110bは、第1のプロジェクター100aの映像入力部110aと同様な構成を有している。第2のプロジェクター110bの映像入力部110bは、内部バス102を介して、従制御部135からの指令を受信し、その指令に応じて画像信号の入力チャンネルを切り替える。
第2のプロジェクター100bの投射部120bは、映像用プロセッサー121aに換えて映像用プロセッサー121bを備えている点以外は、第1のプロジェクター100aの投射部120aと同様な構成である。第2のプロジェクター100bの映像用プロセッサー121bは、歪み補正部1211を備えていない点以外は、第1のプロジェクター100aの映像用プロセッサー121aと同様な構成である。
第2のプロジェクター100bでは、撮影部180と、撮影画像メモリー182とが省略されている。第2のプロジェクター100bの記憶部150bは、第1のプロジェクター100aの記憶部150aと同様な不揮発性の記憶装置によって構成できる。記憶部150bには、測定パターンMPaの画像データに換えて測定パターンMPbの画像データが格納されているが、基準点座標情報RPIは格納されていない。測定パターンMPbについては後述する。
また、第2のプロジェクター100bでは、CPU130が従制御部135として機能する。従制御部135は、通信部170bを介して、第1のプロジェクター100aからの制御信号を受信し、その制御信号に基づいて、投射部120bを含む各構成部を制御する。
なお、第2のプロジェクター100aの操作受付部160bは、第1のプロジェクター160aと同様な構成であり、リモートコントローラー161bを介してユーザーの操作を受け付けることができる。第2のプロジェクター100bの通信部170bは、第1のプロジェクター100aと同様に、制御信号のやりとりを仲介可能なように、信号線11に接続された端子171と、内部バス102とに接続されている。
以上の構成によって、画像表示システム10では、第1と第2のプロジェクター100a,100bが、主制御部131と従制御部135との間の制御信号のやりとりによって互いに連携して動作し、各種の処理を実行する。以下では、その処理内容の具体例を説明する。
図4は、第1のプロジェクター100aにおける制御信号の発行手順を説明するための説明図である。ステップS10では、主制御部131は、ユーザーの操作を受け付けるための操作ウィンドウの画像を投射部120aに投射表示させる。ステップS11では、主制御部131は、その操作ウィンドウによるユーザーの操作の受け付けを開始する。
図5は、第1のプロジェクター100aによって投射表示される操作ウィンドウWDの一例を示す模式図である。操作ウィンドウWDには、ユーザーが画像表示システム10に対して指示できる操作の種類(操作メニュー)の一覧が、ボタン画像BT1〜BT4として表示されている。ユーザーは、リモートコントローラー161aなどを介して、投射スクリーンSCに表示されているポインター(図示せず)を操作することによって、各ボタン画像BT1〜BT4に対して押下操作を行うことができる。
なお、本実施形態では、各ボタン画像BT1〜BT4には、以下のような操作が設定されている。第1のボタン画像BT1には、「投射処理の開始」が設定されている。第2のボタン画像BT2には、「入力信号の切替」が設定されている。第3のボタン画像BT3には、「設定変更」が設定されている。第4のボタン画像BT4には、「スタック補正の開始」が設定されている。
(1)第1のボタン画像BT1に対して押下操作が行われたときには(図4のステップS12)、第1のプロジェクター100aの主制御部131が、以下の処理を実行する。主制御部131は、第1のプロジェクター100aの投射部120aに映像入力部110aから受信している画像信号を用いた画像の投射表示を開始させる。また、主制御部131は、第2のプロジェクター100bの従制御部135に対して、第2のプロジェクター100bの投射部120bに映像入力部110bから受信している画像信号による投射表示の開始を指令する制御信号を送信する(ステップS20)。これによって、画像表示システム10は、第1と第2のプロジェクター100a,100bによる投射画像の表示をほぼ同時に開始させることができる。
(2)第2のボタン画像BT2に対して押下操作が行われたときには(ステップS13)、主制御部131は、第1のプロジェクター100aの映像入力部110aに、投射部120aに送信する画像信号の入力チャンネルを切り替えさせる。例えば、主制御部131は、映像入力部110aが、第1の画像供給装置210からの画像信号を投射部120aに送信していた場合には、映像入力部110aに、第2の画像供給装置220からの画像信号の投射部120aへの送信を開始させる。
また、主制御部131は、第2のプロジェクター100bの従制御部135に対して、第2のプロジェクター100bの映像入力部110bに、第1のプロジェクター100aと同様な入力チャンネルの切り替えを実行させる制御信号を発行する(ステップS20)。これによって、画像表示システム10では、第1と第2のプロジェクター100a,100bの投射画像の供給源をほぼ同時に切り替えることができる。
なお、この処理の際には、第1のプロジェクター100aの主制御部131は、ユーザーが入力チャンネルを指定するための操作画面を表示し、その指定操作を受け付けるものとしても良い。この場合には、主制御部131は、その指定操作に応じた入力チャンネルの切り替え動作を、第1のプロジェクター100aの映像入力部110aと、第2のプロジェクター100bの従制御部135とに指令する。
(3)第3のボタン画像BT3に対して押下操作が行われたときには(ステップS14)、第1のプロジェクター100aの主制御部131は、ユーザーによる投射画像の表示状態に関する設定操作を受け付けるための操作画面を表示する。なお、「投射画像の表示状態に関する設定操作」としては、例えば、投射画像の縦横比率を含む表示サイズの設定操作や、予め設定されている投射画像の表示モードの設定操作などがある。
第1のプロジェクター100aの主制御部131は、ユーザーから受け付けた設定変更に応じて、投射部120aの各構成部を制御する。また、主制御部131は、第2のプロジェクター100bの従制御部135に対して、前記の設定変更に応じた第2のプロジェクター100bの投射部120bに対する制御を指令する制御信号を送信する。これによって、画像表示システム10では、第1と第2のプロジェクター100a,100bの投射画像の表示状態を設定操作に応じて、ほぼ同時に変更させることができる。
(4)第4のボタン画像BT4に対して押下操作が行われたときには(ステップS15)、主制御部131はスタック補正処理を開始する。また、主制御部131は第2のプロジェクター100bの従制御部135に対して、測定パターンMPbの投射表示の開始を指令する制御信号を送信する(ステップS20)。なお、以下に、画像表示システム10におけるスタック補正処理の詳細を説明する。
図6は、画像表示システム10におけるスタック補正処理の処理手順を示す説明図である。図6には、スタック補正処理における第1と第2のプロジェクター100a,100bの処理手順を示すフローチャートをそれぞれ並べて図示してある。
第2のプロジェクター100bの従制御部135は、測定パターンMPbの投射開始を指令する制御信号を受信した後に、記憶部150bから測定パターンMPbの画像データを読み込む。そして、投射部120bに測定パターンMPbの投射表示を開始させる(ステップS100)。一方、第1のプロジェクター100aの主制御部131は、記憶部150aから測定パターンMPaの画像データを読み込み、投射部120aに測定パターンMPaの投射表示を開始させる(ステップS110)。
図7(A)は、第2のプロジェクター100bによって投射表示される測定パターンMPbの一例を示す模式図である。この測定パターンMPbは、以下の処理において座標が検出される複数の測定ポイントDPbを示す図形・記号によって構成されている。本実施形態の測定パターンMPbには、各測定ポイントDPbの位置にドットマークが表示されている。なお、本実施形態の測定パターンMPbでは、以下の9カ所に測定ポイントDPbが設定されている。測定ポイントDPbは、画像を縦方向・横方向にそれぞれ4等分したときの画像の4つの角部に位置する分割領域内の中央に1つずつと、それら角部の測定ポイントDPbに挟まれる中間の位置と、画像中央の位置とにそれぞれ設定されている。
図7(B)は、第1のプロジェクター100aによって投射表示される測定パターンMPaの一例を示す模式図である。測定パターンMPaは、上述した第2のプロジェクター100bが投射表示する測定パターンMPbと同様に、以下の処理において座標が検出される複数の測定ポイントDPaを示す図形・記号によって構成される。なお、本実施形態の測定パターンMPaでは、測定パターンMPbの各測定ポイントDPbと同じ座標に、測定ポイントDPaが設定されており、測定ポイントDPaは、クロスマーク(記号「×」)における直線の交点によって示されている。
図7(C)は、第1と第2のプロジェクター100a,100bによって、上記の測定パターンMPa,Mpbが投射表示された投射スクリーンSCを示す模式図である。投射スクリーンSCには、第1のプロジェクター100aが投射する測定パターンMPaの投射画像と、第2のプロジェクター100bが投射する測定パターンMPbの投射画像とが重なり合って表示されている。
この段階では、両者の投射画像の座標系は一致しておらず、投射スクリーンSCには、測定パターンMPbのドットマークと、測定パターンMPのクロスマークの交点とがずれた位置に表示されている。以下の補正処理では、測定パターンMPのドットマークの位置と、測定パターンMPのクロスマークの交点の位置とが一致するように補正される。なお、この段階では、第2のプロジェクター100bの投射画像の歪みは補正されていることが好ましい。
ステップS120(図6)では、第1のプロジェクター100aの主制御部131は、撮影部180に、2つの測定パターンMPa,MPbが投射表示されている投射スクリーンSCを撮影させる。ステップS130では、主制御部131は、撮影部180によって得られた撮影画像から、2つの測定パターンMPa,MPbの各測定ポイントDPa,DPbの撮影画像上での座標を検出する。なお、本実施形態では、各測定ポイントDPa,DPbがそれぞれ異なるマークによって示されているため、容易にその座標を区別して検出することができる。
図8(A)は、ステップS140における座標変換φの取得工程を説明するための模式図である。図8(A)には、ステップS120で得られた撮影画像CIの模式図と、測定パターンMPaを投射表示しているときの第1のプロジェクター100aの液晶パネル123のパネル面の模式図とを並べて図示してある。
ここで、本明細書では、以後、撮影部180によって取得された撮影画像上の座標系を「撮像座標系」と呼び、撮像座標系における座標を「撮像座標」と呼ぶ。また、液晶パネル123のパネル面において画像が形成される領域である画像形成領域123i上の座標系を「パネル座標系」と呼び、パネル座標系における座標を「パネル座標」と呼ぶ。なお、以下では、特に断らない限り、「パネル座標系」および「パネル座標」と呼ぶときは、第1のプロジェクター100aの液晶パネル123におけるパネル座標系またはパネル座標を意味する。
ステップS140では、主制御部131は、測定パターンMPaの画像データに基づいて、測定パターンMPaの各測定ポイントDPaのパネル座標(xa,ya)を取得する。測定パターンMPaの画像データは、第1のプロジェクター100aの記憶部150aに予め格納されており、測定パターンMPaの各測定ポイントDPaのパネル座標(xa,ya)は予め準備しておくことも可能である。そして、主制御部131は、そのパネル座標(xa,ya)と、ステップS130において取得した、撮影画像CIにおける各測定ポイントDPaの撮像座標(Xa,Ya)とに基づいて、パネル座標系と撮像座標系との射影変換として得られる座標変換φを導出する。
図8(B)は、ステップS150における、座標変換φを用いた測定パターンMPbの各測定ポイントDPbのパネル座標の取得工程を説明するための模式図である。図8(B)には、図8(A)と同様な撮影画像CIの模式図と、第1のプロジェクター100aの液晶パネル123のパネル面の模式図とを並べて図示してある。
ステップS150では、主制御部131は、ステップS130において取得した、撮影画像CIにおける測定パターンMPbの各測定ポイントDPbの撮像座標(X,Y)を、座標変換φを用いて変換する。なお、この座標変換φによって取得された変換座標(xbp,ybp)は、パネル座標系における測定パターンMPbの各測定ポイントDPbの座標に相当する。
ステップS160では、主制御部131は、各測定ポイントDPbの変換座標(xbp,ybp)と、記憶部150aに格納されている基準点座標情報RPI(図2)とを用いて、スタック補正値を算出する。ここで、基準点座標情報RPIには、第2のプロジェクター100bの投射表示している測定パターンMPb(図7(A))の各測定ポイントDPbの画像上における座標I(x,y)が含まれている。主制御部131は、その座標(x,y)と、ステップS150で取得した変換座標P(xbp,ybp)との間のずれが低減されるスタック補正値を、公知の方法によって、以下のように算出する。
主制御部131は、上記の変換座標P(xbp,ybp)と画像座標I(x,y)に基づいて、第1と第2のプロジェクター100a,100bのそれぞれのパネル座標の対応関係を導出する。そして、その対応関係に基づき、スタック補正値を算出する。なお、このスタック補正値は、補正前のパネル座標から補正後のパネル座標への変換を行う座標変換ωのパラメータである。座標変換ωは、変換座標P(xbp,ybp)と画像座標I(x,y)との間で、以下の関係式(1)を成立させるものである。
I(x,y)=ω(P(xap,yap))…(1)
ステップS170では、主制御部131は、そのスタック補正値を反映させた投射表示を開始する。具体的には、主制御部131は、映像用プロセッサー121aの歪み補正部1211に、スタック補正値を送信し、歪み補正部1211に、そのスタック補正値に基づく歪み補正を開始させる。これによって、第2のプロジェクター100bの投射画像の座標系に、第1のプロジェクター100aの投射画像の座標系を一致させることができ、第1と第2のプロジェクター100a,100bのそれぞれの投射画像を高精度で重ね合わせることができる。
このように、画像表示システム10では、ユーザーが操作ウィンドウWDの第4のボタン画像BT4を押下するだけで、第1のプロジェクター100aの投射画像を、第2のプロジェクター100bの投射画像に合わせるスタック補正が実行される。従って、より容易かつ迅速に、高精度なスタック投射を開始することができる。
以上のように、本実施形態の画像表示システム10であれば、第1のプロジェクター100aの主制御部131が発行する制御信号によって、第2のプロジェクター100bを連携動作させることができ、画像表示システム10の制御性が向上する。また、本実施形態の画像表示システム10であれば、ユーザーは、簡易な操作によって、スタック投射に関する各種の処理を実行することができるため、高いユーザービリティーを確保することができる。
B.第2実施形態:
図9は、本発明の第2実施形態としての画像表示システム10Aの構成を示す概略図である。図9は、第3のプロジェクター100cが追加されている点と、第3のプロジェクター100cの投射領域PAcの図示が追加されている点以外は、図1とほぼ同じである。なお、第2実施形態の画像表示システム10Aの構成は、以下に説明する点以外は、第1実施形態の画像表示システム10と同様である。
第3のプロジェクター100cは、信号線11を介して第1のプロジェクター100aに接続されている。また、第3のプロジェクター100cは、他のプロジェクター100a,100bと同様に、第1と第2の画像供給装置210,220と、信号線211,221を介して接続されている。なお、スタック投射の際には、第3のプロジェクター100cは、投射スクリーンSCにおいて、その投射領域PAcが、第2のプロジェクター100bの投射領域PAbを含むように調整される。
ここで、図示は省略するが、第3のプロジェクター100cは、主制御部131を備えておらず、第2のプロジェクター100bと同様な従制御部135を備えている点以外は、第1のプロジェクター100aと同様な構成を有している(図2)。この構成によって、第3のプロジェクター100cは、第1のプロジェクター100aの主制御部131からの制御信号を受信し、その制御信号に基づいて、第1のプロジェクター100aと連携してスタック投射に関する各種の処理を実行する。
なお、第3のプロジェクター100cは、スタック補正処理の実行時には、第1のプロジェクター100aと同様な処理を実行する。即ち、第3のプロジェクター100cは、第2のプロジェクター100bによって投射表示される測定パターンMPbと自身が投射表示する測定パターンMPaとに基づいて、第2のプロジェクター100bの投射画像の座標系に、自身の投射画像の座標系を合わせる補正を実行する。
以上のように、第2実施形態の画像表示システム10Aであれば、3台のプロジェクターを用いたスタック投射を、より簡易な操作で実行することができる。なお、画像表示システム10Aの構成であれば、第3のプロジェクター100cと同様な構成を有するプロジェクターを、さらに、追加していくことが可能である。即ち、第2実施形態の構成であれば、システムの拡張性を向上させることができる。
C.第3実施形態:
図10は、本発明の第3実施形態としての画像表示システムにおいて実現される投射表示の態様を説明するための模式図である。図10には、投射スクリーンSCにおける、4台のプロジェクターのそれぞれの投射領域PAa〜PAdを図示してある。また、図10には、説明の便宜上、投射スクリーンSCに図5で説明した操作ウィンドウWDの表示位置の例を破線で図示してある。
第3実施形態の画像表示システムは、上記の第2実施形態の画像表示システム10Aに、第3のプロジェクター100cと同様な構成を有する第4のプロジェクターが追加された構成を有している。即ち、第3実施形態の画像表示システムは、第1のプロジェクター100aから送信される制御信号に基づいて、第1のプロジェクター100aに連携して動作する3台のプロジェクターを備えている。
この第3実施形態の画像表示システムでは、4台のプロジェクターの投射画像を、その周縁部を重畳させつつ縦方向や横方向に隣り合うように配列し、1つの表示画像(いわゆるタイリング画像)を形成することができる。なお、この画像表示システムでは、第1のプロジェクター100aは、自身の投射領域PAa以外の投射領域PAb〜PAdに操作ウィンドウWDを表示する場合には、他のプロジェクターに制御信号を送信して、他のプロジェクターに操作ウィンドウWDを表示させる。
D.変形例:
D1.変形例1:
上記実施形態の画像表示システムでは、第1のプロジェクター100aが主制御部131としての機能を備え、他のプロジェクターが従制御部135としての機能を備えていた。しかし、画像表示システムでは、全てのプロジェクターが、主制御部131と従制御部135の機能を備えているものとしても良い。この場合には、各プロジェクターは、システム構成に応じて、適宜、主制御部131としての機能と従制御部135としての機能を切り替えて発揮させるものとしても良い。より具体的には、各プロジェクターは、信号線11として接続されるUSBの方向に応じて、主制御部131としての機能を発揮するか、従制御部135としての機能を発揮するかを切り替えるものとしても良い。
D2.変形例2:
上記第1実施形態の画像表示システム10では、第1のプロジェクター100aがスタック補正のための処理を実行している間、第2のプロジェクター100bは測定パターンMPbの投射表示を継続していた。しかし、第2のプロジェクター100bは、第1のプロジェクター100aのスタック補正が終了する前に、測定パターンMPの投射を終了しても良い。ただし、上記実施形態であれば、第2のプロジェクター100bが、その投射画像の切り替え処理や、投射処理の停止処理を実行しなくても、測定パターンMPbの投射を継続しているだけで、第1のプロジェクター100aによってスタック補正が完了される。従って、スタック補正をより簡易に実行することができる。
D3.変形例3:
上記実施形態の画像表示システム10,10Aでは、第1と第2のプロジェクター100a,100bは、投射スクリーンSCの画像表示面側(正面側)に正対する方向から画像を投射していた。しかし、画像表示システム10は、第1と第2のプロジェクター100a,100bに、投射スクリーンSCの背面側から画像を投射させる、いわゆるリアプロジェクションシステムとして構成されるものとしても良い。
D4.変形例4:
上記実施形態の画像表示システム10,10Aでは、入射する光を画像信号に応じて変調する光変調装置として液晶パネル123を用いていた。しかし、画像表示システム10,10Aは、光変調装置としてデジタルミラーデバイス(DMD)を用いても良い。また、液晶パネル123は、反射型の液晶パネルであっても良く、透過型の液晶パネルであっても良い。さらに、液晶パネルおよびDMD以外にも、光源が発した光を変調可能な光変調装置であれば問題なく採用できる。
D5.変形例5:
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10,10A…画像表示システム
11…信号線
100a…第1のプロジェクター
100b…第2のプロジェクター
100c…第3のプロジェクター
102…内部バス
110a,110b…映像入力部
111…入力端子
120a,120b…投射部
121a,121b…映像用プロセッサー
1211…歪み補正部
122…液晶パネル駆動部
123…液晶パネル
123i…画像形成領域
124…照明光学系
125…投射光学系
1251…ズームレンズ
126…ズームレンズ駆動部
130…CPU
131…主制御部
132…補正処理部
133…インターフェイス制御部
135…従制御部
140…RAM
150a,150b…記憶部
160a,160a…操作受付部
161a,161a…リモートコントローラー
170a,170b…通信部
171…端子
180…撮影部
182…撮影画像メモリー
210…第1の画像供給装置
211…信号線
220…第2の画像供給装置
221…信号線
BT1〜BT4…ボタン画像
CI…撮影画像
DPa,DPb…測定ポイント
MPa,MPb…測定パターン
PAa〜PAd…投射領域
RPI…基準点座標情報
SC…投射スクリーン
WD…操作ウィンドウ

Claims (9)

  1. 第1の投射画像を、他のプロジェクターが投射する第2の投射画像と少なくとも一部が重畳するように投射して投射画像を形成するプロジェクターであって、
    前記第1の投射画像を投射面に投射する投射部と、
    前記投射面を撮像した撮影画像を生成する撮影部と、
    前記第1の投射画像の歪み補正を実行する歪み補正部と、
    前記投射部を制御するとともに、前記他のプロジェクターの投射を制御する制御信号を前記他のプロジェクターに送信する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    (i)前記投射部に、第1の測定パターンを投射させる一方で、前記他のプロジェクターに、第2の測定パターンの投射を指令する前記制御信号を送信し、
    (ii)前記撮影部に、前記第1の測定パターン及び前記第2の測定パターンが投射された前記投射面を撮影させて、前記第1の測定パターンおよび前記第2の測定パターンの投射画像を含む補正用撮影画像を生成させ、
    (iii)前記第2の投射画像とともに前記投射画像を形成する際の前記第2の投射画像に対する前記第1の投射画像の歪みを補正するための補正値を、前記補正用撮影画像を用いて求め、前記歪み補正部に、前記補正値を用いて、前記第1の投射画像の歪み補正を実行させ、
    (iv)前記投射部に、歪みが補正された前記第1の投射画像を、前記他のプロジェクターが前記投射面に投射する前記第2の投射画像に、少なくとも一部を重ねて投射させて前記投射画像を形成する、プロジェクター。
  2. 請求項1記載のプロジェクターであって、さらに、
    ユーザーによる操作を受け付ける操作部を備え、
    前記制御部は、前記ユーザーによる操作を受け付けたときに、前記ユーザーの操作に応じて前記投射部を制御するとともに、前記ユーザーの操作に応じた前記制御信号を前記他のプロジェクターに送信する、プロジェクター。
  3. 請求項1または請求項2記載のプロジェクターであって、
    前記第1の測定パターンは、座標の基準点を表す複数の第1のマークを含み、
    前記第2の測定パターンは、座標の基準点を表し、前記第1のマークとは形状が異なる第2のマークを含み、
    前記制御部は、前記補正用撮影画像における前記第1のマークの座標と、前記第2のマークの座標と、を用いて、前記補正値を取得する、プロジェクター。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のプロジェクターであって、
    前記投射部は、投射対象となる画像を形成する第1の液晶パネルを備え、
    前記他のプロジェクターは、投射対象となる画像を形成する第2の液晶パネルを備え、
    前記制御部は、前記補正用撮影画像から、前記投射部の前記第1の液晶パネルにおける座標である第1のパネル座標と、前記他のプロジェクターの前記第2の液晶パネルにおける座標である第2のパネル座標と、の対応関係を求め、前記対応関係を用いて、前記補正値を求める、プロジェクター。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のプロジェクターであって、
    前記制御部は、前記投射部に、前記他のプロジェクターの前記投射画像に関する操作をユーザーから受け付ける操作ウィンドウを投射させる、プロジェクター。
  6. 第1と第2のプロジェクターを備え、前記第1のプロジェクターが投射する第1の投射画像と、前記第2のプロジェクターが投射する第2の投射画像とを、共通の投射面に、少なくとも一部を重畳させて投射する画像表示システムであって、
    前記第1のプロジェクターは、
    前記第1の投射画像を前記投射面に投射する第1の投射部と、
    前記投射面を撮像した撮影画像を生成する撮影部と、
    前記第1の投射画像の歪み補正を実行する歪み補正部と、
    前記第1の投射部を制御するとともに、前記第2のプロジェクターの投射を制御する制御信号を、前記第2のプロジェクターに送信する主制御部と、
    を備え、
    前記第2のプロジェクターは、
    前記第2の投射画像を前記投射面に投射する第2の投射部と、
    前記第1のプロジェクターから前記制御信号を受信するとともに、前記制御信号に基づいて、前記第2の投射部を制御する従制御部と、
    を備え、
    前記主制御部は、
    (i)前記第1の投射部に、第1の測定パターンを投射させる一方で、前記第2のプロジェクターに、第2の測定パターンの投射を指令する前記制御信号を送信し、
    (ii)前記撮影部に、前記第1の測定パターン及び前記第2の測定パターンが投射された前記投射面を撮影させて、前記第1の測定パターンおよび前記第2の測定パターンの投射画像を含む補正用撮影画像を生成させ、
    (iii)前記第2の投射画像とともに前記投射画像を形成する際の前記第2の投射画像に対する前記第1の投射画像の歪みを補正するための補正値を、前記補正用撮影画像を用いて求め、前記歪み補正部に、前記補正値を用いて、前記第1の投射画像の歪み補正を実行させ、
    (iv)前記第1の投射部に、歪みが補正された前記第1の投射画像を、前記第2のプロジェクターが前記投射面に投射する前記第2の投射画像に、少なくとも一部を重ねて投射させて投射画像を形成する、画像表示システム。
  7. 請求項6記載の画像表示システムであって、
    前記第1のプロジェクターは、さらに、ユーザーの操作を受け付ける操作部を備え、
    前記主制御部は、前記操作部を介して前記ユーザーの操作を受け付けたときに、前記ユーザーの操作に応じて、前記第1の投射部を制御するとともに、前記ユーザーの操作に応じた前記制御信号を前記第2のプロジェクターに送信する、画像表示システム。
  8. 請求項7記載の画像表示システムであって、
    前記操作部は、前記ユーザーから、前記投射画像の補正を指示する補正指示操作を受け付け、
    前記制御信号は、前記補正指示操作を受け付けたときに送信される補正指令信号を含み、
    前記第2のプロジェクターの前記従制御部は、前記補正指令信号を受信したときに、前記第2の投射部に、前記第2の測定パターンを投射させる、画像表示システム。
  9. 第1の投射画像を、他のプロジェクターが投射する第2の投射画像と少なくとも一部が重畳するように投射して投射画像を形成するプロジェクターの制御方法であって、
    (i)第1の測定パターンを投射する一方で、前記他のプロジェクターに、第2の測定パターンの投射を指令する制御信号を送信する工程と、
    (ii)前記第1の測定パターン及び前記第2の測定パターンが投射された投射面を撮影して、前記第1の測定パターンおよび前記第2の測定パターンの投射画像を含む補正用撮影画像を生成する工程と、
    (iii)前記第2の投射画像とともに前記投射画像を形成する際の前記第2の投射画像に対する前記第1の投射画像の歪みを補正するための補正値を、前記補正用撮影画像を用いて求め、前記補正値を用いて、前記第1の投射画像の歪み補正を実行する工程と、
    (iv)歪みが補正された前記第1の投射画像を、前記他のプロジェクターが前記投射面に投射する前記第2の投射画像に、少なくとも一部を重ねて投射させて前記投射画像を形成する工程と、
    を備える、制御方法。
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