JP6451536B2 - 静電チャック装置及び静電チャック装置の製造方法 - Google Patents

静電チャック装置及び静電チャック装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、静電チャック装置及び静電チャック装置の製造方法に関する。
プラズマエッチング装置、プラズマCVD装置等のプラズマを用いた半導体製造装置においては、従来から、試料台に簡単にウエハを取付け、固定するとともに、このウエハを所望の温度に維持する装置として静電チャック装置が使用されている。
このような静電チャック装置としては、例えば、内部に静電吸着用の板状電極を埋没したセラミック基体と、内部に冷媒循環用の冷媒流路が形成されたベース部と、を接着層によって接合一体化したものが知られている(例えば、特許文献1)。
近年の半導体の大口径化やパターンの微細化に伴い、静電チャック装置に求められる特性も高まっている。
特許文献2には、セラミック部材と、金属部材とを接合する接着剤層を所定の条件のものとすることで、熱応力を緩和できることが記載されている。
特許文献3には、アクリルゴムを含む応力緩和層と、応力緩和層の両面に設けられ、アクリルゴムと熱硬化性樹脂を含む接着剤層とを有する接着シートを用いた静電チャック装置が記載されている。
特開2004−31665号公報 特開2014−207374号公報 特開2009−71023号公報
静電チャック装置は、ヒータによる加熱、プラズマによる加熱、ベース部の冷却機能による冷却等により、板状試料を載置する載置面の温度を一定にする。この際、この加熱及び冷却により、セラミック基体、ベース部、並びにこれらを接着する接着層が膨張又は収縮する。これらの部材の熱膨張率差により、それぞれの界面における接着力弱まるというという問題があった。接着力の低下は、結果的に製品の寿命の低下、部材の反り等を生み出す恐れがある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであって、静電チャック部とヒータエレメントとの熱膨張率差により生じる応力を簡便な構成で緩和できる静電チャック装置の提供を目的とする。
本発明は、前記課題を解決する手段として、以下の構成を有する。
本発明の一態様に係る静電チャック装置は、板状試料を載置する第1の面と、その反対側の第2の面を有し、静電吸着用電極を備えた静電チャック部と、前記静電チャック部に対し第2の面側に配置され、前記静電チャック部を冷却する温度調節用ベース部と、前記静電チャック部と前記温度調節用ベース部との間に配置されたヒータエレメントと、前記ヒータエレメントを前記第2の面に固定し、円周方向に延在する切込部が形成された接着層と、を備える。
この構成によれば、接着層に設けられた切込部により、静電チャック部とヒータエレメントとの熱膨張率差によって生じる応力を緩和することができる。
本発明の一態様に係る静電チャック装置においては、前記ヒータエレメントが、円弧状を呈し平面視で前記円形領域の周方向に延在する複数の第1部材と、前記円形領域の径方向に延在し2つの前記第1部材を接続する第2部材と、を有するヒータを備え、前記切込部と、前記円形領域の径方向で隣り合う前記第1部材間の領域と、が平面的に重なるように設けられていてもよい。
この構成によれば、ヒータエレメントの第1部材は、いずれの部分でも接着層を介して静電チャック部に固定される。つまり、静電チャック部とヒータエレメントの接着力が低下しにくくなる。そのため、静電チャック部とヒータエレメント間に加わる応力による製品の寿命の低下、部材の反り等を抑えることができる。
本発明の一態様に係る静電チャック装置においては、前記ヒータエレメントが、円形領域に配置される複数のヒータを備え、前記複数のヒータが、前記円形領域において平面視で同心円環状に配置されていてもよい。
この構成によれば、ヒータエレメントに生じる応力をより抑制することができる。ヒータエレメントを複数のヒータとして領域毎に分割すると、各ヒータの面積を小さく抑えることができる。ヒータエレメントに加わる応力は、ヒータエレメント内の所定の支点からの距離に比例する。すなわち、各ヒータの面積が小さくなることで、各ヒータに生じる応力をより小さくすることができる。またヒータエレメントを複数のヒータとして領域毎に分割することで、複数のヒータにより領域毎の温度制御が可能になる。
本発明の一態様に係る静電チャック装置においては、前記切込部と、前記円形領域の径方向で隣り合う前記複数のヒータ間の領域と、が平面的に重なるように設けられていてもよい。
この構成によれば、ヒータを構成する第1部材及び第2部材の全ての部分が接着層を介して静電チャック部に固定される。つまり、静電チャック部とヒータエレメントとの間の接着力が低下しにくくなる。またヒータエレメントにおいて各ヒータにより分離された領域と、接着層の切込部により区分された領域が平面視で一致する。この結果、静電チャック部とヒータ間に生じる応力が影響を及ぼす範囲を、この限られた範囲に留めることができる。応力が影響を及ぼす範囲を小さくすることができれば、応力集中により特定の位置に大きな応力が生じることを抑制することができる。その結果、静電チャック部とヒータエレメント間に加わる応力による製品の寿命の低下、部材の反り等を抑えることができる。
本発明の一態様に係る静電チャック装置においては、接着層が1つの部材からなってもよい。
この構成によれば、接着層の静電チャック部及びヒータエレメントに対する位置精度を高めることができる。
本発明の一態様に係る静電チャック装置においては、前記切込部と、前記ヒータエレメントにおける給電部及び前記ヒータエレメントを貫通する孔部と、が平面的に重なる位置に設けられていなくてもよい。
静電チャック装置のヒータエレメントは、給電用端子が接続される給電部や、リフトピン等を貫通させる孔部等を有することが一般的である。これらが形成されている部分は、均熱性を高めるために、ヒータエレメントの配線が複雑に配設されることが多い。そのため、これらの部分は応力集中しやすく、静電チャック部とヒータエレメントとの間の接着力を高めておくことが好ましい。この部分に接着層の切込部を設けないことで、静電チャック部とヒータエレメントとの接着力が低下することを抑制できる。すなわち、静電チャック部とヒータエレメント間に加わる応力による製品の寿命の低下、部材の反り等を抑えることができる。
本発明の一態様に係る静電チャック装置の製造方法は、シート状またはフィルム状の接着剤に対してその円周方向に延在する切込部を形成する工程と、静電吸着用電極を備えた静電チャック部の板状試料を載置する第1の面と反対側の第2の面に、前記接着剤を介して金属膜を加温加圧しながら接着する工程と、前記金属膜の一部を除去し、所定のヒータパターンを有するヒータエレメントを作製する工程と、を有する。
この構成によれば、上述の応力緩和を可能とする静電チャック装置を得ることができる。また金属膜は、静電チャック部に加温加圧しながら接着する。このとき、金属膜と静電チャック部の間には応力が発生する。これらの界面を接着するシート状の接着剤に切込部を設けることで、この製造過程で生じる応力も抑制することができる。
本発明の静電チャック装置によれば、静電チャック部とヒータエレメントとの熱膨張率差により加わる応力を緩和できる。すなわち、静電チャック部とヒータエレメントの接着力をより高めることができる。
また本発明の静電チャック装置の製造方法によれば、静電チャック部とヒータエレメントと熱膨張率差により加わる応力を緩和できる静電チャック装置を好適に製造することができる。また製造過程で生じる応力も緩和できる。
本発明に係る一実施形態の静電チャック装置を示す断面図である。 本発明に係る一実施形態の静電チャック装置に用いられるヒータエレメントの一例を模式的に示した平面図である。 ヒータのヒータパターンについての説明図である。 本発明に係る一実施形態の静電チャック装置に用いられるヒータエレメントの別の例を模式的に示した平面図である。 接着層について説明するための平面図である。 ヒータエレメントのヒータパターンと接着層の切込部の位置関係を説明する説明図である。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
なお、この実施形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
(静電チャック装置)
図1は、本発明の一実施形態の静電チャック装置を示す断面図である。この形態の静電チャック装置1は、静電吸着用電極を備えた静電チャック部2と、静電チャック部2に対し下方に設けられ静電チャック部2を冷却する温度調節用ベース部3と、静電チャック部2と温度調節用ベース部3の間に設けられたヒータエレメント5と、ヒータエレメント5を静電チャック部2に固定する接着層4と、を備える。
静電チャック部2と温度調節用ベース部3とは、静電チャック部2と温度調節用ベース部3の間に設けられた接着剤層8を介して接着されている。
静電チャック部2は、上面に半導体ウエハ等の板状試料Wを載置する載置板11と、この載置板11と一体化され該載置板11の底部側を支持する支持板12と、これら載置板11と支持板12との間に設けられた静電吸着用電極(静電吸着用内部電極)13と、静電吸着用電極13の周囲を絶縁する絶縁材層14と、を有している。静電チャック部2において、板状試料Wを載置する側の面を第1の面2a、その反対側の面を第2の面2bとする。
載置板11および支持板12は、重ね合わせた面の形状を同じくする円板状のものであり、酸化アルミニウム−炭化ケイ素(Al−SiC)複合焼結体、酸化アルミニウム(Al)焼結体、窒化アルミニウム(AlN)焼結体、酸化イットリウム(Y)焼結体等の機械的な強度を有し、かつ腐食性ガスおよびそのプラズマに対する耐久性を有する絶縁性のセラミックス焼結体からなる。
載置板11の第1の面2aには、直径が板状試料の厚みより小さい突起部11aが複数所定の間隔で形成され、これらの突起部11aが板状試料Wを支える。
載置板11、支持板12、静電吸着用電極13および絶縁材層14を含めた全体の厚み、即ち、静電チャック部2の厚みは一例として0.7mm以上かつ5.0mm以下に形成されている。
例えば、静電チャック部2の厚みが0.7mmを下回ると、静電チャック部2の機械的強度を確保することが難しくなる。静電チャック部2の厚みが5.0mmを上回ると、静電チャック部2の熱容量が大きくなり、載置される板状試料Wの熱応答性が劣化する。すなわち、静電チャック部の横方向の熱伝達が増加し、板状試料Wの面内温度を所望の温度パターンに維持することが難しくなる。なお、ここで説明した各部の厚さは一例であって、前記範囲に限るものではない。
静電吸着用電極13は、電荷を発生させて静電吸着力で板状試料Wを固定するための静電チャック用電極として用いられるもので、その用途によって、その形状や、大きさが適宜調整される。
静電吸着用電極13は、酸化アルミニウム−炭化タンタル(Al−TaC)導電性複合焼結体、酸化アルミニウム−タングステン(Al−W)導電性複合焼結体、酸化アルミニウム−炭化ケイ素(Al−SiC)導電性複合焼結体、窒化アルミニウム−タングステン(AlN−W)導電性複合焼結体、窒化アルミニウム−タンタル(AlN−Ta)導電性複合焼結体、酸化イットリウム−モリブデン(Y−Mo)導電性複合焼結体等の導電性セラミックス、あるいは、タングステン(W)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)等の高融点金属により形成されることが好ましい。
静電吸着用電極13の厚みは、特に限定されるものではないが、例えば、0.1μm以上かつ100μm以下の厚みを選択することができ、5μm以上かつ20μm以下の厚みがより好ましい。
静電吸着用電極13の厚みが0.1μmを下回ると、充分な導電性を確保することが難しくなる。静電吸着用電極13の厚みが100μmを越えると、静電吸着用電極13と載置板11および支持板12との間の熱膨張率差に起因し、静電吸着用電極13と載置板11および支持板12との接合界面に剥離もしくはクラックが入り易くなる。
このような厚みの静電吸着用電極13は、スパッタ法や蒸着法等の成膜法、あるいはスクリーン印刷法等の塗工法により容易に形成することができる。
絶縁材層14は、静電吸着用電極13を囲繞して腐食性ガスおよびそのプラズマから静電吸着用電極13を保護するとともに、載置板11と支持板12との境界部、すなわち静電吸着用電極13以外の外周部領域を接合一体化するものであり、載置板11および支持板12を構成する材料と同一組成または主成分が同一の絶縁材料により構成されている。
静電吸着用電極13には、静電吸着用電極13に直流電圧を印加するための給電用端子15が接続されている。給電用端子15は、温度調節用ベース部3、接着剤層8、接着層4、支持板12を厚み方向に貫通する貫通孔16の内部に挿入されている。給電用端子15の外周側には絶縁性を有する碍子15aが設けられている。碍子15aにより金属製の温度調節用ベース部3に対し、給電用端子15が絶縁されている。
図では、給電用端子15を一体の部材として示しているが、複数の部材が電気的に接続されて給電用端子15を構成していてもよい。給電用端子15は、熱膨張係数が互いに異なる温度調節用ベース部3及び支持板12に挿入されている。そのため、例えば、温度調節用ベース部3および支持板12に挿入されている部分について、それぞれ異なる材料で構成することとしてもよい。
給電用端子15のうち、静電吸着用電極13に接続され、支持板12に挿入されている部分(取出電極)の材料としては、耐熱性に優れた導電性材料であれば特に制限されるものではないが、熱膨張係数が静電吸着用電極13および支持板12の熱膨張係数に近似したものが好ましい。例えば、Al−TaCなどの導電性セラミック材料からなる。
給電用端子15のうち、温度調節用ベース部3に挿入されている部分は、例えばタングステン(W)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)、ニオブ(Nb)、コバール合金等の金属材料からなるものを用いることができる。
これらの2つの部材は柔軟性と導電性を有するシリコン系の導電性接着剤で接続するとよい。
温度調節用ベース部3は、静電チャック部2を所望の温度に調整するためのもので、厚みのある円板状のものである。この温度調節用ベース部3としては、例えば、その内部に冷媒を循環させる流路3Aが形成されたもの等が好適である。
この温度調節用ベース部3を構成する材料としては、熱伝導性、導電性、加工性に優れた金属、またはこれらの金属を含む複合材であれば特に制限はない。また非磁性の材料を用いることが好ましい。例えば、アルミニウム(Al)、アルミニウム合金、銅(Cu)、銅合金、非磁性のステンレス鋼(SUS) 等が好適に用いられる。この温度調節用ベース部3の少なくともプラズマに曝される面は、アルマイト処理が施されているか、あるいはアルミナ等の絶縁膜が成膜されていることが好ましい。
また温度調節用ベース部3は、厚み方向に貫通する複数の貫通孔を有している。この貫通孔は、静電吸着用電極13に給電するための貫通孔16と、後述するヒータエレメント5に給電するための貫通孔19と、温度センサーを設置するための設置孔21と、リフトピンを挿入するためのピン挿入孔28との4種類に大別される。これらの貫通孔の外周には、貫通孔内部に挿入される導電性の部材と、温度調節用ベース部3間を絶縁するための碍子15a,18,29が設けられている。
温度調節用ベース部3の上面側には、接着層6を介して絶縁板7が接着されていてもよい。これらにより、温度調節用ベース部3とヒータエレメント5の絶縁性をより高めることができる。接着層6は、ポリイミド樹脂、シリコン樹脂、エポキシ樹脂等の耐熱性及び絶縁性を有するシート状またはフィルム上の接着性樹脂からなる。接着層は、例えば厚み5〜100μm程度に形成される。絶縁板7は、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂などの耐熱性を有する樹脂の薄板、シート、あるいはフィルムからなる。また絶縁板7は、樹脂シートに代え、絶縁性のセラミック板でもよいし、アルミナ等の絶縁性を有する溶射膜でもよい。
ヒータエレメント5は、図2に示すように、所定の円形領域内に配置された帯状の部材からなる。図2は、ヒータエレメント5のヒータパターンの一例である。図2に示すヒータパターンは、相互に独立した2つのヒータ(内ヒータ5a、外ヒータ5b)からなる。内ヒータ5aは、静電チャック部2の第2の面2bの中心部に形成され、外ヒータ5bは、第2の面2bの周縁部であって、内ヒータ5aの外側に形成されている。内ヒータ5a及び外ヒータ5bの両末端における給電部5cは、給電用端子17に接続される。
図3は、ヒータエレメント5のヒータパターンを形成するヒータについての説明図である。ここでは、内ヒータ5a及び外ヒータ5bについて代表する符号50を用いて、「ヒータ50」として説明する。
ヒータ50は、円形領域に配置される帯状の部材である。ヒータパターンが形成されている領域全体が、本発明の「円形領域」に該当する。ヒータ50は、円弧状を呈し平面視で円形領域の周方向(図中、符号Aで示す両矢印方向)に延在する複数の第1部材51と、円形領域の径方向(図中、符号Bで示す両矢印方向)に延在し2つの第1部材を接続する第2部材52とを有している。複数の第1部材51は、円形領域において同心円状に複数配列している。そして、第1部材51及び第2部材52からなるヒータ50の両末端は給電部5cが形成されている。
第2部材52は、円形領域の中心から距離が異なる2つの第1部材51を接続する。例えば、第2部材52は、円形領域の半径方向に延在し、2つの第1部材を接続している。第2部材52が延在する「径方向」とは、円形領域の中心を通る直線の延在方向には限定されない。円形領域の中心からの距離が異なる2つの第1部材51を接続するならば、第2部材52の延在方向は、正確に円形領域の半径の方向と一致していなくてもよい。
ヒータエレメント5のヒータパターンは、この例に限られない。例えば、1つのヒータのみでヒータパターンを形成することもできるし、2つより多くの独立したヒータを用いてヒータパターンを形成してもよい。
図4に示すヒータエレメント5は、中心部の円環状の領域に配置された第1のヒータ5Aと、この第1のヒータ5Aを順次取り囲むように円環状の領域に配置された第2のヒータ5Bと、第3のヒータ5Cと、第4のヒータ5Dとからなる。図4に示すように第1〜第4のヒータ5A〜5Dが配置されている領域は、円板状の静電チャック部2と同程度の大きさであることが好ましい。図4では、円環状の領域全体が「円形領域」に該当する。
ヒータ5A、5B、5C、5Dは、図4では平面視単純な円環状に描いた。実際には、図4に示す円環状の領域を占めるように、図3で示すヒータ50によりヒータパターンが形成されている。すなわち、各ヒータ5A、5B、5C、5Dは、図3で示すヒータ50からなる。
ヒータ50は、一例として、厚みが0.2mm以下、好ましくは0.1mm程度の一定の厚みを有する非磁性金属薄板、例えばチタン(Ti)薄板、タングステン(W)薄板、モリブデン(Mo)薄板等をフォトリソグラフィー法により所望のヒータ形状、例えば帯状のヒータを蛇行させた形状の全体輪郭を円環状に加工することで得られる。
ヒータエレメント5がヒータ5A、5B、5C、5Dからなる場合、これら個々のヒータ5A、5B、5C、5Dに給電するための複数本の給電用端子17が設けられている。図4ではヒータ5A、5B、5C、5Dの概形のみを示しているが、いずれのヒータであっても電源に接続するための導通部が各ヒータの一端側と他端側に設けられる。そのため、ヒータ5A、5B、5C、5Dに対し2本ずつ、合計8本の給電用端子17が設けられている。
図1では説明の簡略化のために、給電用端子17を一本のみ描いている。この給電用端子17は、温度調節用ベース部3と絶縁板7をそれらの周囲に存在する接着剤層8をそれらの厚さ方向に部分的に貫通するように配置されている。給電用端子17は、前述のようにヒータエレメント5に給電するための貫通孔19内に配設されている。給電用端子17の外周面には絶縁用の碍子18が設けられ、温度調節用ベース部3と給電用端子17が絶縁されている。
給電用端子17を構成する材料は先の給電用端子15を構成する材料と同等の材料を用いることができる。
ヒータ5A、5B、5C、5Dの個々に対し接続された2本の給電用端子17には、図視略のスイッチ素子と電源設備が接続され通電制御できるようになっている。
このような構成によりヒータ5A、5B、5C、5Dは、スイッチ素子と電源の動作に応じて、個々の通電発熱制御ができる。
図1に戻り、ヒータエレメント5は、接着層4により静電チャック部2の第2の面2bに接着されている。
接着層4は、静電チャック部2とヒータエレメント5とを接着するための接着剤である。接着層4は、厚みの均一な耐熱性および絶縁性を有するシート状またはフィルム状である。接着層4の材質としては、シリコン樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂等を用いることができる。
図5は、接着層4について説明するための平面図である。
接着層4は、円周方向に延在する切込部40を有する。切込部40とは、接着層4に設けられた切込みであり、その円周方向に一つでも複数でもよい。また図5に示すように、同一円周上に限られず、同心円の異なる円周上に設けられてもよい。接着層4が切込部40を有することで、静電チャック部2とヒータエレメント5の熱膨張率差により生じる応力を緩和することが可能となる。
静電チャック部2の支持板12は、上述のようにセラミックス焼結体からなる。これに対し、ヒータエレメント5は金属からなる。セラミックス焼結体は、一般に金属より熱膨張率が小さい。そのため、支持板12とヒータエレメント5の界面に設けられた接着層4は、温度変化が加わる度に変形し、歪が生じる。接着層4に切込部40があると、静電チャック部2とヒータエレメント5との熱膨張率差等によって生じる歪を緩和することができる。その結果、静電チャック部2とヒータエレメント5間に生じる応力が緩和される。
接着層4に設けられた切込部40は、接着層4の中心に対して対称な位置に配置されることが好ましい。切込部40が接着層4の中心に対して対称な位置に配置されることで、いずれの方向に応力が加わっても均一に応力緩和を行うことができる。
接着層4は1つの部材からなることが好ましい。すなわち、接着層4が同心環状に完全に分離された複数の部材に分けて構成されないことが好ましい。例えば、図5に示すように、切込みが設けられた部分(切込部40)と設けられていない部分とが交互に形成され、接着層4全体で見た際に、ミシン目状の切込みが設けられていることが好ましい。
接着層4が一体で形成されていると、その取扱いが容易となる。切込部40の位置は、ヒータエレメント5のヒータパターンに合せて、所定の位置に形成することが好ましい。 接着層4が一体で形成されていることで、接着層4のハンドリングが容易になる。その結果、静電チャック部2の第2の面2bに接着層4を形成する際に、接着層4の切込部40位置を所定の位置に設定しやすくなる。後述するがヒータエレメント5は、接着層4に対して貼り合せた金属膜をウェットエッチング等で加工することで得られる。所定の位置に切込部40が設けられていることで、エッチング処理時に用いるマスク等と切込部40との位置関係が適切となる。その結果、ヒータエレメント5のヒータパターンと切込部40との位置精度を高めることができる。
接着層4における切込部40を設ける場所と、ヒータエレメント5のヒータパターンの関係について以下に述べる。
図6は、ヒータエレメント5のヒータパターンと接着層4の切込部40の位置関係を説明する説明図である。図6に示すように、ヒータエレメント5を構成するヒータ50が第1部材51と第2部材52を有する場合、接着層4の切込部40と、円形領域の径方向で隣り合う第1部材51間の領域とは、平面的に重なるように形成されていることが好ましい。すなわち、図6のA−A’で示す円弧に沿う位置に、接着層4の切込部40が設けられることが好ましい。
切込部40と第1部材51とが平面視重なる位置に設けられると、第1部材51が静電チャック部2と接着する部分に切込みが設けられる。その場合、ヒータエレメント5と静電チャック部2との接着強度が弱くなる恐れがある。これに対し、複数の第1部材51間の領域は、帯状の部材間に形成された隙間である。そのため、ヒータエレメント5と静電チャック部2との接着には寄与しない。切込部40を円形領域の径方向で隣り合う第1部材51間の領域と平面的に重なって設けることにより、第1部材51と静電チャック部2との間に切込部40が設けられることがなくなる。すなわち、ヒータエレメント5と静電チャック2の密着性が低下することを避けることができる。
またヒータエレメント5が、図4に示すように、同心円環状に配置された複数のヒータ5A,5B,5C,5Dからなる場合、複数のヒータ5A,5B,5C,5D間の領域と平面的に重なる位置に、接着層4の切込部40が設けられていることがより好ましい。すなわち、図6のB−B’で示す円弧に沿う位置に接着層4の切込部40が設けられていることがより好ましい。
複数のヒータ5A,5B,5C,5D間の領域は、複数の第1部材51間の領域と同様に、ヒータエレメント5と静電チャック部2との接着には寄与しない。すなわち、切込部40を円形領域の径方向で複数のヒータ5A,5B,5C,5D間の領域と平面的に重なって設けることにより、ヒータエレメント5と静電チャック2の接着力が低下することを避けることができる。
また接着層4において切込部40により区分された領域と、複数のヒータ5A,5B,5C,5D毎に分離された領域とが平面視で一致する。すなわち、静電チャック部2とヒータエレメント5間の熱膨張率差により生じる応力を、この平面視一致する領域毎で留めることができる。その結果、静電チャック部2とヒータエレメント5との熱膨張率差により生じる応力が領域毎に分散される。
ヒータエレメント5が一体物の場合、熱膨張率差による応力は、ヒータエレメント5の外周部に最も集中する。そのため、外周部において静電チャック部2とヒータエレメント5の接着力が弱まることがある。これに対し、領域毎に応力集中する場所を分散させることで、より静電チャック部2とヒータエレメント5間に大きな応力が生じることを抑制できる。
また切込部40は、給電用端子17が接続される給電部およびヒータエレメント5を貫通する孔部と平面的に重なる位置に設けられていないことが好ましい。ここで、ヒータエレメント5を貫通する孔部とは、静電吸着用電極13に給電するための貫通孔16及びリフトピンを挿入するためのピン挿入孔28につながる部分を意味し、図3に示す第1の部材51間の領域等は意味しない。
これらが形成されている部分は、均熱性を高めるために、ヒータエレメント5のヒータパターンが複雑に配設されることが多い。すなわち、ヒータ部材の存在密度等がその他の部分と異なる。そのため、この部分はその他の部分と比較して応力が集中しやすい。したがって、この部分の接着力は、その他の部分と比較して高めておくことが好ましい。
切込部40は、最終製品である静電チャック1に組み込まれた状態でも超音波等を用いることで確認することができる。例えば、超音波探傷検査における水浸法等を用いることで確認することができる。水浸法とは、探触子と被測定物との間に、比較的厚い水の層を形成して探傷する方法である。この方法では、被測定物の表面性状等の影響を受けにくく、安定的な探傷を行うことができる。具体的には、静電チャック1を水中に浸漬し、その静電チャック1に向けて探触子から超音波を発信する。超音波は、傷や異なる積層体界面で反射される。この反射した反射波は探触子で受信され、高周波電圧に変換された後、信号として読み出すことができる。静電チャック1の傷や異なる積層体界面の深さ位置は、反射波が探触子に戻ってくるまでの時間により判断される。このように超音波を用いた探傷検査を用いれば、切込部40の存在を静電チャック1を非破壊で計測することができる。
図1に戻り、ヒータエレメント5の下面側には温度センサー20が設けられている。図1の構造では温度調節用ベース部3と接着層6をそれらの厚さ方向に部分的に貫通するように設置孔21が形成され、これらの設置孔21の最上部、ヒータエレメント5に近接する位置にそれぞれ温度センサー20が設置されている。
なお、温度センサー20はできるだけヒータエレメント5に近い位置に設置することが望ましい。そのため、図1の構造から更に接着剤層8側に突き出るように設置孔21を延在して形成し、温度センサー20とヒータエレメント5とを近づけてもよい。
温度センサー20は、熱伝導性の高い材料(一例としてアルミニウム等)からなる直方体形状の透光体の上面側に蛍光体層が形成された蛍光発光型の温度センサーであり、この温度センサー20が透光性および耐熱性を有するシリコン樹脂系接着剤等によりヒータエレメント5の下面側に接着されている。
蛍光体層は、ヒータからの発熱に応じて蛍光を発生する材料からなり、発熱に応じて蛍光を発生する材料であれば多種多様の蛍光材料を選択できるが、一例として、発光に適したエネルギー順位を有する希土類元素が添加された蛍光材料、AlGaAs等の半導体材料、酸化マグネシウム等の金属酸化物、ルビーやサファイア等の鉱物から適宜選択して用いることができる。
ヒータエレメント5に対応する温度センサー20はそれぞれ給電用端子15、17などと干渉しない位置であってヒータエレメント5の下面周方向の任意の位置にそれぞれ設けられている。
これらの温度センサー20の蛍光からヒータの温度を測定する温度計測部22は、一例として、図1に示すように温度調節用ベース部3の設置孔21の外側(下側)に前記蛍光体層に対し励起光を照射する励起部23と、蛍光体層から発せられた蛍光を検出する蛍光検出器24と、励起部23および蛍光検出器24を制御するとともに前記蛍光に基づき主ヒータの温度を算出する制御部25とから構成されている。
さらに静電チャック装置1は、温度調節用ベース部3から載置板11までをそれらの厚さ方向に貫通するように設けられたピン挿通孔28を有している。このピン挿通孔28に板状試料離脱用のリフトピンが設けられる。ピン挿通孔28の内周部には筒状の碍子29が設けられている。
静電チャック装置1は、上記構成を用いることで、静電チャック部2とヒータエレメント5との熱膨張率の違いによって生じる応力を、静電チャック部2とヒータエレメント5の密着性を低下させることなく緩和することができる。その結果、静電チャック部とヒータエレメント間に加わる応力による製品の寿命の低下、部材の反り等を抑えることができる。
(静電チャック装置の製造方法)
本発明の一態様に係る静電チャック装置の製造方法は、円形に加工されたシート状の接着剤に対して、その円周方向に延在する切込部を形成する工程と、静電吸着用電極を備えた静電チャック部の板状試料を載置する第1の面と反対側の第2の面に、接着剤を介して金属膜を加温加圧しながら接着する工程と、金属膜の一部を除去し、所定のヒータパターンを有するヒータエレメントを作製する工程と、有する。これらの工程後、ヒータエレメントの静電チャックと反対側に、静電チャック部を冷却する温度調節用ベース部を接着することで静電チャック装置を得ることができる。
以下、工程ごとに詳細を説明する。
まず、円形に加工されたシート状またはフィルム状の接着剤を用意する。接着剤は市販のものを用いることができる。材質としては、例えば、シリコン樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂等を用いることができる。この接着剤が、図1における接着層4となる。
このシート状またはフィルム状の接着剤に対し、その円周方向に延在する切込部を形成する。この切込部は、事前に形成してもよいし、静電チャック部に接着剤を貼り合せた後に形成してもよい。切込部を形成する方法は、特に制限されないが、例えばレーザー加工等を用いて行うことができる。
次いで、この接着剤を用いて静電チャック部と金属膜とを接着する。金属膜は、静電チャック部の第2の面に接着する。接着時には、加温加圧する。例えば、330℃の温度条件で、5MPa加圧して接着を行う。この金属膜は、加工後に図1のヒータエレメント5となる。
静電チャック部の支持板は上述のようにセラミックス焼結体からなる。これに対し、セラミックス焼結体に接着するものは金属である。セラミックス焼結体と金属は、熱膨張率が異なる。特に接着する際の300℃付近の温度領域では、金属に対するセラミックス焼結体の熱膨張率は小さい。すなわち、接着処理後に温度が低下すると、セラミックス焼結体に対し、金属膜は大きく収縮する。
そのため、静電チャック部と金属膜が接着した部材は、接着処理後にその温度が低下することにより金属膜側に反る。この反り量が大きいと、後述する金属膜のパターニング精度等が低下する。これに対し、本実施形態における静電チャック装置の製造方法では、静電チャック部と金属膜を接着する接着剤に切込部が設けられている。その結果、この切込部により、静電チャック部と金属膜の熱膨張率差によって接着剤に生じる歪を緩和することができる。その結果、静電チャック部と金属膜間に生じる応力を緩和し、製造工程において生じる反りの反り量を低下することができる。
次いで、接着剤により静電チャック部に接着された金属膜をパターニングし、ヒータパターンを形成する。パターニングの方法は、特に問わない。一般に公知のウェットエッチング、ドライエッチング等を用いることができる。ヒータパターンが形成されることで、金属膜がヒータエレメントとなる。接着剤の切込部が設けられた位置とヒータパターンのエッチングにより除去される領域は、平面視で一致させることが好ましい。
接着剤の切込部が設けられた位置とヒータパターンのエッチングにより除去される領域が平面視で異なると、エッチング時に不良が生じる恐れがある。ウェットエッチングを用いた場合、切込部の隙間にもエッチング液は侵入する。そのため、接着剤の切込部と平面視重なる位置の金属膜は、その両面からエッチングされる。すなわち、この部分のエッチングスピードはその他の部分と比較して早くなる。その結果、接着剤の切込部と重なる位置にヒータパターンを形成すると、この部分のヒータ膜厚が薄くなる。ヒータ膜厚の違いは、そのまま発熱量の違いを生み出し、静電チャック装置の均熱性を劣化させる原因となる。これに対し、接着剤の切込部が設けられた位置とヒータパターンのエッチングにより除去される領域が平面視で一致すると、切込部上の金属膜は完全に除去されるため、エッチングスピードの影響を受けない。
最後に、ヒータエレメントが第2の面側に接着された静電チャック部と、温度調整用ベース部を接着する。接着は、ヒータエレメントが温度調節用ベース部と対向するように行う。接着の方法は、公知の方法を用いることができる。例えば、公知の接着剤を用いて互いを接着する。
本実施形態における静電チャック装置の製造方法を用いることで、製造過程で生じる静電チャック部と金属膜との熱膨張率差に起因した応力を緩和することができる。その結果、金属膜が接着された静電チャック部の反り量を低減することができ、ヒータパターンを形成する位置精度をより高めることができる。さらに、この静電チャック装置の製造方法で得られた静電チャック装置は、使用時において生じる熱膨張率差に起因した応力を緩和することができる。
W…板状試料、1…静電チャック装置、2…静電チャック部、2a…第1の面、2b…第2の面、3…温度調節用ベース部、3A…流路、4…接着層、5…ヒータエレメント、5a…内ヒータ、5b…外ヒータ、5c…給電部、5d…孔部、5A、5B、5C、5D…ヒータ、6…接着剤層、7…絶縁板、8…接着剤層、11…載置板、11a…突起部、12…支持板、13…静電吸着用電極、14…絶縁材層、15,17…給電用端子、15a,18,29…碍子、16…貫通孔、19…貫通孔、20…温度センサー、21…設置孔、22…温度計測部、23…励起部、24…蛍光検出器、25…制御部、28…ピン挿通孔、40…切込部、50…ヒータ、51…第1部材、52…第2部材

Claims (7)

  1. 板状試料を載置する第1の面と、その反対側の第2の面を有し、静電吸着用電極を備えた静電チャック部と、
    前記静電チャック部に対し第2の面側に配置され前記静電チャック部を冷却する温度調節用ベース部と、
    前記静電チャック部と前記温度調節用ベース部との間に配置されたヒータエレメントと、
    前記ヒータエレメントを前記第2の面に固定し、円周方向に延在する切込部が形成された接着層と、を備える静電チャック装置。
  2. 前記ヒータエレメントが、円弧状を呈し平面視で円形領域の周方向に延在する複数の第1部材と、前記円形領域の径方向に延在し2つの前記第1部材を接続する第2部材と、を有するヒータを備え、
    前記切込部と、前記円形領域の径方向で隣り合う前記第1部材間の領域と、が平面的に重なるように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の静電チャック装置。
  3. 前記ヒータエレメントが、円形領域に配置される複数のヒータを備え、
    前記複数のヒータが、前記円形領域において平面視で同心円環状に配置されていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の静電チャック装置。
  4. 前記切込部と、前記円形領域の径方向で隣り合う前記複数のヒータ間の領域と、が平面的に重なるように設けられていることを特徴とする請求項3に記載の静電チャック装置。
  5. 前記接着層が1つの部材からなる請求項1〜4のいずれか一項に記載の静電チャック装置。
  6. 前記切込部と、前記ヒータエレメントにおける給電部及び前記ヒータエレメントを貫通する孔部と、が平面的に重なる位置に設けられていないことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の静電チャック装置。
  7. 円形に加工されたシート状またはフィルム状の接着剤に対してその円周方向に延在する切込部を形成する工程と、
    静電吸着用電極を備えた静電チャック部の板状試料を載置する第1の面と反対側の第2の面に、前記接着剤を介して金属膜を加温加圧しながら接着する工程と、
    前記金属膜の一部を除去し、所定のヒータパターンを有するヒータエレメントを作製する工程と、を有する静電チャック装置の製造方法。
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