JP6451536B2 - 静電チャック装置及び静電チャック装置の製造方法 - Google Patents
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Description
特許文献2には、セラミック部材と、金属部材とを接合する接着剤層を所定の条件のものとすることで、熱応力を緩和できることが記載されている。
特許文献3には、アクリルゴムを含む応力緩和層と、応力緩和層の両面に設けられ、アクリルゴムと熱硬化性樹脂を含む接着剤層とを有する接着シートを用いた静電チャック装置が記載されている。
本発明の一態様に係る静電チャック装置は、板状試料を載置する第1の面と、その反対側の第2の面を有し、静電吸着用電極を備えた静電チャック部と、前記静電チャック部に対し第2の面側に配置され、前記静電チャック部を冷却する温度調節用ベース部と、前記静電チャック部と前記温度調節用ベース部との間に配置されたヒータエレメントと、前記ヒータエレメントを前記第2の面に固定し、円周方向に延在する切込部が形成された接着層と、を備える。
この構成によれば、接着層に設けられた切込部により、静電チャック部とヒータエレメントとの熱膨張率差によって生じる応力を緩和することができる。
この構成によれば、接着層の静電チャック部及びヒータエレメントに対する位置精度を高めることができる。
静電チャック装置のヒータエレメントは、給電用端子が接続される給電部や、リフトピン等を貫通させる孔部等を有することが一般的である。これらが形成されている部分は、均熱性を高めるために、ヒータエレメントの配線が複雑に配設されることが多い。そのため、これらの部分は応力集中しやすく、静電チャック部とヒータエレメントとの間の接着力を高めておくことが好ましい。この部分に接着層の切込部を設けないことで、静電チャック部とヒータエレメントとの接着力が低下することを抑制できる。すなわち、静電チャック部とヒータエレメント間に加わる応力による製品の寿命の低下、部材の反り等を抑えることができる。
また本発明の静電チャック装置の製造方法によれば、静電チャック部とヒータエレメントと熱膨張率差により加わる応力を緩和できる静電チャック装置を好適に製造することができる。また製造過程で生じる応力も緩和できる。
なお、この実施形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
図1は、本発明の一実施形態の静電チャック装置を示す断面図である。この形態の静電チャック装置1は、静電吸着用電極を備えた静電チャック部2と、静電チャック部2に対し下方に設けられ静電チャック部2を冷却する温度調節用ベース部3と、静電チャック部2と温度調節用ベース部3の間に設けられたヒータエレメント5と、ヒータエレメント5を静電チャック部2に固定する接着層4と、を備える。
例えば、静電チャック部2の厚みが0.7mmを下回ると、静電チャック部2の機械的強度を確保することが難しくなる。静電チャック部2の厚みが5.0mmを上回ると、静電チャック部2の熱容量が大きくなり、載置される板状試料Wの熱応答性が劣化する。すなわち、静電チャック部の横方向の熱伝達が増加し、板状試料Wの面内温度を所望の温度パターンに維持することが難しくなる。なお、ここで説明した各部の厚さは一例であって、前記範囲に限るものではない。
静電吸着用電極13は、酸化アルミニウム−炭化タンタル(Al2O3−TaC)導電性複合焼結体、酸化アルミニウム−タングステン(Al2O3−W)導電性複合焼結体、酸化アルミニウム−炭化ケイ素(Al2O3−SiC)導電性複合焼結体、窒化アルミニウム−タングステン(AlN−W)導電性複合焼結体、窒化アルミニウム−タンタル(AlN−Ta)導電性複合焼結体、酸化イットリウム−モリブデン(Y2O3−Mo)導電性複合焼結体等の導電性セラミックス、あるいは、タングステン(W)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)等の高融点金属により形成されることが好ましい。
このような構成によりヒータ5A、5B、5C、5Dは、スイッチ素子と電源の動作に応じて、個々の通電発熱制御ができる。
接着層4は、円周方向に延在する切込部40を有する。切込部40とは、接着層4に設けられた切込みであり、その円周方向に一つでも複数でもよい。また図5に示すように、同一円周上に限られず、同心円の異なる円周上に設けられてもよい。接着層4が切込部40を有することで、静電チャック部2とヒータエレメント5の熱膨張率差により生じる応力を緩和することが可能となる。
なお、温度センサー20はできるだけヒータエレメント5に近い位置に設置することが望ましい。そのため、図1の構造から更に接着剤層8側に突き出るように設置孔21を延在して形成し、温度センサー20とヒータエレメント5とを近づけてもよい。
本発明の一態様に係る静電チャック装置の製造方法は、円形に加工されたシート状の接着剤に対して、その円周方向に延在する切込部を形成する工程と、静電吸着用電極を備えた静電チャック部の板状試料を載置する第1の面と反対側の第2の面に、接着剤を介して金属膜を加温加圧しながら接着する工程と、金属膜の一部を除去し、所定のヒータパターンを有するヒータエレメントを作製する工程と、有する。これらの工程後、ヒータエレメントの静電チャックと反対側に、静電チャック部を冷却する温度調節用ベース部を接着することで静電チャック装置を得ることができる。
まず、円形に加工されたシート状またはフィルム状の接着剤を用意する。接着剤は市販のものを用いることができる。材質としては、例えば、シリコン樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂等を用いることができる。この接着剤が、図1における接着層4となる。
Claims (7)
- 板状試料を載置する第1の面と、その反対側の第2の面を有し、静電吸着用電極を備えた静電チャック部と、
前記静電チャック部に対し第2の面側に配置され前記静電チャック部を冷却する温度調節用ベース部と、
前記静電チャック部と前記温度調節用ベース部との間に配置されたヒータエレメントと、
前記ヒータエレメントを前記第2の面に固定し、円周方向に延在する切込部が形成された接着層と、を備える静電チャック装置。 - 前記ヒータエレメントが、円弧状を呈し平面視で円形領域の周方向に延在する複数の第1部材と、前記円形領域の径方向に延在し2つの前記第1部材を接続する第2部材と、を有するヒータを備え、
前記切込部と、前記円形領域の径方向で隣り合う前記第1部材間の領域と、が平面的に重なるように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の静電チャック装置。 - 前記ヒータエレメントが、円形領域に配置される複数のヒータを備え、
前記複数のヒータが、前記円形領域において平面視で同心円環状に配置されていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の静電チャック装置。 - 前記切込部と、前記円形領域の径方向で隣り合う前記複数のヒータ間の領域と、が平面的に重なるように設けられていることを特徴とする請求項3に記載の静電チャック装置。
- 前記接着層が1つの部材からなる請求項1〜4のいずれか一項に記載の静電チャック装置。
- 前記切込部と、前記ヒータエレメントにおける給電部及び前記ヒータエレメントを貫通する孔部と、が平面的に重なる位置に設けられていないことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の静電チャック装置。
- 円形に加工されたシート状またはフィルム状の接着剤に対してその円周方向に延在する切込部を形成する工程と、
静電吸着用電極を備えた静電チャック部の板状試料を載置する第1の面と反対側の第2の面に、前記接着剤を介して金属膜を加温加圧しながら接着する工程と、
前記金属膜の一部を除去し、所定のヒータパターンを有するヒータエレメントを作製する工程と、を有する静電チャック装置の製造方法。
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JP2015143833A JP6451536B2 (ja) | 2015-07-21 | 2015-07-21 | 静電チャック装置及び静電チャック装置の製造方法 |
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