JP6451054B2 - 薄膜トランジスタアレイ、その製造方法及び画像表示装置 - Google Patents

薄膜トランジスタアレイ、その製造方法及び画像表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、薄膜トランジスタアレイ、その製造方法及び薄膜トランジスタアレイを用いた画像表示装置に関する。
半導体自体を基板としたトランジスタや集積回路技術を基礎として、ガラス基板上にアモルファスシリコン(a‐Si)やポリシリコン(poly‐Si)の薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:TFT)アレイが製造され、液晶ディスプレイやエレクトロルミネッセンスディスプレイ、エレクトロクロミックディスプレイ、電気泳動ディスプレイ等に応用されている。TFTは、スイッチの役割を果たしており、ゲート配線に与えられた選択電圧によってTFTをオンにした時に、ソース配線に与えられた信号電圧をドレインに接続された画素電極に書込む。書込まれた電圧は、画素電極/ゲート絶縁膜/キャパシタ電極によって構成される蓄積キャパシタに保持される。キャパシタ電極には、キャパシタ配線から電圧が印加される。ここで、TFTアレイの場合、ソース及びドレインの働きは書込む電圧の極性によって変わるため、動作の特徴でソース及びドレインの名称を決められない。そこで、便宜的に一方をソース、他方をドレインと、呼び方を統一しておく。本発明では、配線に接続されている方をソース、画素電極に接続されている方をドレインと呼ぶ。
薄膜トランジスタアレイを表示素子に用いる場合、配線に短絡や断線があると、線欠陥や点欠陥となり、問題である。そこで、欠陥の影響を低減する方法や、欠陥を修正する方法が提案されている。
特許文献1には、ソース配線4’に架橋部31を追加して梯子状にし、ソース配線4’の断線の影響をなくすことが開示されている(図9)。しかし、ここには、短絡欠陥の修正(リペア)方法は示されていない。
特許文献2には、1画素に2つのTFT6を有する薄膜トランジスタアレイが開示されている(図10)。2つのうち1つのTFT6のソース電極4とドレイン電極5との間で短絡があった場合に、そのTFT6をレーザで切り離すことで影響を低減する。しかしその場合、オン電流が半減するという問題と、ゲートフィードスルー電圧が減少するという問題が発生する。
オン電流が半減する問題については、1つのTFTで足りるような過剰設計にしてあれば、表示素子への影響はなく、過剰設計でない場合には、オン電流不足による書込み不足が発生する。
また、TFT6が1つになるとゲート−ドレイン間容量も1個分に減少するため、ゲート電位をオフにした際に画素電位が変化するゲートフィードスルー電圧が小さくなる。このゲートフィードスルー電圧が無視できない場合、ゲートフィードスルー電圧の影響をキャンセルするために、対向電極の基準電位をゲートフィードスルー電圧と同等分だけずらすことが行われているが、それは全画素のゲートフィードスルー電圧が同等であることが前提である。TFT6を1つ切り離した画素ではゲートフィードスルー電圧がほぼ半分になるため、対向電極−画素間にはゲートフィードスルー電圧の約半分が常に印加された状態となり、液晶ディスプレイでは液晶に直流成分が印加されて焼き付きが起こり易いという問題があった。また、エレクトロルミネッセンスディスプレイ、エレクトロクロミックディスプレイ、電気泳動ディスプレイの場合には表示状態が少しずれるという問題があった。
さらには、ソース電極−ドレイン電極間以外の部分、例えばソース配線−画素電極間の短絡等への対処法は記載されていない。
特開平10−133228号公報 特開平07−199221号公報
本発明は、係る従来技術の状況に鑑みてなされたもので、断線の影響を抑えながら各種短絡のリペアが可能な、薄膜トランジスタアレイ、その製造方法及び画像表示装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための、本発明の一局面は、絶縁基板上に形成されたゲート電極と、ゲート電極に接続されたゲート配線と、ゲート電極及びゲート配線と所定の隙間を有して絶縁基板上に形成されたキャパシタ電極と、キャパシタ電極に接続されたキャパシタ配線と、ゲート電極、ゲート配線、キャパシタ電極及びキャパシタ配線の上に形成されたゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上に形成された1つの画素電極と、2組のソース電極・ドレイン電極と、該ソース電極・ドレイン電極間に半導体パターンを有する画素単位をマトリクス状に並べた薄膜トランジスタアレイであって、2つのドレイン電極はそれぞれ半導体パターンに接し個別のドレイン接続電極を介して1つの画素電極に接続され、2つのソース電極は各々個別のソース配線を介して給電され、2つのソース電極間を接続するソース接続電極を有し、1つの画素電極が、2つのドレイン接続電極のうち一方のドレイン接続電極に近い第1キャパシタと、他方のドレイン接続電極に近い第2キャパシタを有し、画素電極は、第1のドレイン電極に接続された第1の領域と、第2のドレイン電極に接続された第2の領域と、第1の領域と第2の領域を接続する第3の領域とを含み、第3の領域は、ゲート電極、ゲート配線、キャパシタ電極及びキャパシタ配線と重ならない位置に形成され、画素電極の第3の領域の上に開口部を有し、少なくとも画素電極のうちの第1の領域、第2の領域、ソース電極、ソース接続電極及びソース配線を覆う絶縁膜と、絶縁膜の上に、開口部を介して画素電極に接続された上部画素電極とをさらに有する薄膜トランジスタアレイとした。
また、ソース接続電極は、少なくとも一部がゲート電極、ゲート配線、キャパシタ電極及びキャパシタ配線と重ならない位置に形成された、薄膜トランジスタアレイとしてもよい。
さらに、本発明の他の局面は、上述の薄膜トランジスタアレイを製造する方法であって、絶縁基板上に、ゲート電極、ゲート配線、キャパシタ電極及びキャパシタ配線を形成する工程と、ゲート電極、ゲート配線、キャパシタ電極及びキャパシタ配線の上に、ゲート絶縁膜を形成する工程と、ゲート絶縁膜の上に、ソース電極、ソース配線、ソース接続電極、ドレイン電極、ドレイン接続電極及び画素電極を形成する工程と、ソース電極、ソース配線、ソース接続電極、ドレイン電極、ドレイン接続電極及び画素電極の断線及び/又は短絡を検査する工程と、検査の結果に応じて、短絡箇所、ソース配線、ソース接続電極及びドレイン接続電極の少なくとも1つをレーザカットする工程と、半導体を形成する工程と、半導体を保護する保護層を形成する工程とを含み、レーザカットを行う工程は、検査する工程以後に行われる、薄膜トランジスタアレイの製造方法である。
また、レーザカットを行う工程では、1)ドレイン接続電極に断線がある場合、画素電極の第1の領域と第2の領域のうち、断線があるドレイン接続電極に接続された方の領域と、第3の領域の間をレーザカットし、2)ソース電極とドレイン電極との間に短絡がある場合、短絡がある薄膜トランジスタのドレイン接続電極を、ゲート電極、ゲート配線、キャパシタ電極、キャパシタ配線と重ならない位置でレーザカットし、かつ、画素電極の第1の領域と第2の領域のうち、レーザカットしたドレイン接続電極に接続された方の領域と、第3の領域の間をレーザカットし、3)ゲート電極又はゲート配線上で、隣り合う画素単位の、隣り合うソース電極またはソース配線間に短絡がある場合、一方の画素単位の、該短絡があるソース配線、または該短絡があるソース電極またはソース配線に接続されたソース配線のうち、短絡箇所を挟むソース配線の2箇所と、短絡箇所に最も近い薄膜トランジスタのドレイン接続電極及びソース接続電極とを、ゲート電極、ゲート配線、キャパシタ電極及びキャパシタ配線と重ならない位置でレーザカットし、かつ、画素電極の第1の領域と第2の領域のうち、レーザカットしたドレイン接続電極に接続された方の領域と、第3の領域の間をレーザカットし、4)キャパシタ電極又はキャパシタ配線上で、隣り合う画素単位の、隣り合うソース配線間に短絡がある場合、一方の画素単位の、短絡箇所を挟むソース配線の2箇所を、ゲート電極、ゲート配線、キャパシタ電極及びキャパシタ配線と重ならない位置でレーザカットし、5)ゲート電極、ゲート配線、キャパシタ電極及びキャパシタ配線と重ならない位置で、隣り合う画素単位の、隣り合うソース配線間に短絡がある場合、短絡箇所をレーザカットし、6)キャパシタ電極又はキャパシタ配線上でソース配線と画素電極との間に短絡がある場合、短絡箇所を挟むソース配線の2箇所を、ゲート電極、ゲート配線、キャパシタ電極及びキャパシタ配線と重ならない位置でレーザカットし、7)ゲート電極、ゲート配線、キャパシタ電極及びキャパシタ配線と重ならない位置でソース配線と画素電極との間に短絡がある場合、短絡箇所をレーザカットし、8)ソース接続電極と画素電極との間に短絡がある場合、短絡箇所を、ゲート電極、ゲート配線、キャパシタ電極又はキャパシタ配線と重ならない位置でレーザカットしてもよい。
また、絶縁膜を形成する工程をさらに有してもよい。
また、上部画素電極を形成する工程をさらに有してもよい。
本発明のさらに他の局面は、本発明の薄膜トランジスタアレイの製造方法で製造した薄膜トランジスタアレイと、対向電極を有する別基板との間に、表示媒体を挟んだことを特徴とする、画像表示装置である。
本発明によれば、断線の影響を抑えながら各種短絡のリペアが可能な、薄膜トランジスタ、その製造方法及び画像表示装置を提供できる。
本発明の第1の実施形態に係る薄膜トランジスタアレイの一例を示す平面図 本発明の第1の実施形態に係る薄膜トランジスタアレイの一例を示す平面図 本発明の第1の実施形態に係る薄膜トランジスタアレイの一例を示す平面図 第1の実施形態に係る薄膜トランジスタアレイのリペア方法の一例を示す平面図 第1の実施形態に係る薄膜トランジスタアレイのリペア方法の一例を示す平面図 第1の実施形態に係る薄膜トランジスタアレイのリペア方法の一例を示す平面図 第1の実施形態に係る薄膜トランジスタアレイのリペア方法の一例を示す平面図 本発明の第2の実施形態に係る薄膜トランジスタアレイの一例を示す平面図 本発明の第2の実施形態に係る薄膜トランジスタアレイの一例を示す平面図 本発明の第2の実施形態に係る薄膜トランジスタアレイの一例を示す平面図 第2の実施形態に係る薄膜トランジスタアレイのリペア方法の一例を示す平面図 第2の実施形態に係る薄膜トランジスタアレイのリペア方法の一例を示す平面図 第2の実施形態に係る薄膜トランジスタアレイのリペア方法の一例を示す平面図 第2の実施形態に係る薄膜トランジスタアレイのリペア方法の一例を示す平面図 本発明の表示装置の一例を示す断面図 本発明の表示装置の一例を示す断面図 従来の薄膜トランジスタの一例を示す平面図 従来の薄膜トランジスタの一例を示す平面図
本発明の実施の形態について、以下に図面を使用して詳細に説明する。なお、以下に使用する図面では、説明を判り易くするために縮尺は正確には描かれていない。例えば、ソース電極やドレイン電極を大きめに、画素電極を小さめに描いてある。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る薄膜トランジスタアレイの一例を、図1A、図1B及び図2に示す。図1A、図1B及び図2は、絶縁基板1と、絶縁基板1上に形成されたゲート電極2と、ゲート電極2に接続されたゲート配線2’と、ゲート電極2及びゲート配線2’と所定の隙間を有して絶縁基板1上に形成されたキャパシタ電極10と、キャパシタ電極10に接続されたキャパシタ配線10’と、ゲート電極2、ゲート配線2’、キャパシタ電極10及びキャパシタ配線10’の上に形成されたゲート絶縁膜(図示せず)と、ゲート絶縁膜上に形成された1つの画素電極7と、2組のソース電極・ドレイン電極と、該ソース電極・ドレイン電極間に半導体パターンを有する画素単位をマトリクス状に並べた薄膜トランジスタアレイであって、2つのドレイン電極は個別のドレイン接続電極を介して1つの画素電極に接続され、2つのソース電極は各々個別のソース配線を介して給電され、2つのソース電極間を接続するソース接続電極を有し、1つの画素電極が、2つのドレイン接続電極のうち第1のドレイン接続電極に近い第1キャパシタと、第2のドレイン接続電極に近い第2キャパシタを有する薄膜トランジスタアレイの一例である。画素電極7は、第1のドレイン接続電極に接続された第1の領域と、第2のドレイン接続電極に接続された第2の領域と、第1の領域と第2の領域を接続する第3の領域とを含み、第3の領域は、ゲート電極、ゲート配線、キャパシタ電極及びキャパシタ配線と重ならない位置に形成され、第1の領域/ゲート絶縁膜/キャパシタ電極が第1キャパシタをなし、第2の領域/ゲート絶縁膜/キャパシタ電極が第2キャパシタをなす、薄膜トランジスタアレイの一例である。なお、「重なる位置」とは、直接接触して重なっていることを意味しているのではなく、電極又は配線が絶縁膜を挟んで重なっていることを意味している。また、本発明では、ソース電極4とソース配線4’の区別を以下のようにしている。チャネル部(半導体パターン6のうち、ソース・ドレイン間にあって、ゲート電極2と重なる位置にある部分)に接する部分をソース電極4、チャネル部に接しない部分をソース配線4’と呼ぶ。ドレイン電極5とドレイン接続電極5aについても同様に、チャネル部に接する部分をドレイン電極5、チャネル部に接しない部分をドレイン接続電極5aと呼ぶ。なお、図1Aの(b)では、各々のソース配線4’が複数のソース電極4間をつなぐように形成されている。この構造は、TFTの面積を大きくできる利点がある。しかし、各々のソース配線4’が複数の画素をまたいで長く形成され、そこに複数のソース電極4が接続された構造を排除するものではない。
図1Aの(a)は、絶縁基板1上にゲート電極2、ゲート配線2’、キャパシタ電極10及びキャパシタ配線10’を形成した平面図である。なお、第1の実施形態では、ゲート電極2及びゲート配線2’並びにキャパシタ電極10及びキャパシタ配線10’に区別は無いため、以下ではそれぞれゲート電極2兼ゲート配線2’及びキャパシタ電極10兼キャパシタ配線10’と呼ぶ。ここで、ゲート電極2兼ゲート配線2’及びキャパシタ電極10兼キャパシタ配線10’は、所定の隙間を有してストライプ状(縞状)に形成されている。
図1Aの(b)は、その上にゲート絶縁膜(図示せず)を形成後、ソース電極4、ソース配線4’、ソース接続電極4a、ドレイン電極5、ドレイン接続電極5a及び画素電極7を形成した平面図を示す。1つの画素電極7の近傍には、2組のソース電極4・ドレイン電極5が形成される。2つのソース電極4には、個別のソース配線4’が接続されるとともに、2つのソース電極4間を接続する1つのソース接続電極4aが形成される。第1の実施形態では後述の理由から、ソース接続電極4aは少なくとも一部がゲート電極2兼ゲート配線2’及びキャパシタ電極10兼キャパシタ配線10’と重ならない位置に形成される。また、2つのドレイン電極5は、個別のドレイン接続電極5aにより画素電極7に接続される。画素電極7は、一方のドレイン接続電極5aに接続される第1の領域である画素電極7A、他方のドレイン接続電極5aに接続される第2の領域である画素電極7B及びドレイン接続電極5aに直接接続されない第3の領域である画素電極7Cの3つの領域からなっており、画素電極7A/ゲート絶縁膜/キャパシタ電極10が、第1キャパシタを成し、画素電極7B/ゲート絶縁膜/キャパシタ電極10が、第2キャパシタを成し、画素電極7Cが、画素電極7Aと7Bをつないでいる。画素電極7Cは、ゲート電極2兼ゲート配線2’、キャパシタ電極10兼キャパシタ配線10’との間に重なりを有していない。
図1Aの(c)は、半導体パターン6を形成した後の平面図である。ここで、半導体パターン6は、ゲート電極2兼ゲート配線2’上で、ソース電極4とドレイン電極5とのどちらにも接するむように、ドット状に形成される。
図1Bの(d)は、保護層6’を形成した後の平面図である。保護層6’は、後述する表示媒体13や絶縁膜8の成分から半導体パターン6を保護する役割を持っている。ここで、保護層6’は、少なくとも半導体パターン6を覆うように形成されており、ゲート電極2兼ゲート配線2’方向に平行な、複数のTFTにわたって連続した等幅のストライプ状であることが望ましい。等幅のストライプ状であることにより、保護層6’が下層のソース電極4、ドレイン電極5及び半導体パターン6に対して左右方向にずれても影響がないという利点がある。なお、図2では、下層構造を見易くするため、保護層6’を縁のみ表示している。
図1Bの(e)は、さらに絶縁膜8を形成した平面図である。絶縁膜8は、画素電極7のうちの画素電極7C部分の上に開口部8Hを有し、少なくとも画素電極7のうちの画素電極7A、画素電極7Bと、ソース電極4、ソース接続電極4a及びソース配線4’を覆っている。
図1Bの(f)は、さらに上部画素電極9を形成した平面図である。上部画素電極9は、絶縁膜8の開口部8Hを介して、画素電極7のうちの画素電極7Cに接続されている。
ここで、断線や短絡への対応について、図3A〜図3Dを用いて説明する。なお、図3A〜図3Dに使用する図面では、説明を判り易くするために半導体パターン6を形成する前の段階(図1Aの(b))の薄膜トランジスタアレイの平面図を用いる。本第1の実施形態の薄膜トランジスタアレイは、ソース接続電極4aを有するので、ソース配線4’またはソース接続電極4aのいずれかに断線が発生した場合でも、そのままでソース電圧を断線以降のソース電極4に供給できる。例えば、図3A(a)のソース配線4’に紙面の下方から上方へ給電している場合、左のソース配線4’に断線21があっても、断線21のすぐ上にて右のソース配線4’→右のソース電極4→ソース接続電極4a→左のソース電極4→左のソース配線4’に給電され、断線21の影響はない。ソース接続電極4aが2つのソース電極4間を接続しているので、2本のソース配線4’間を直接つなぐ架橋部を別途設ける必要がなく、開口率(画素電極の面積比)を大きくすることができる。
また、1画素に2つのTFTを有するので、一方のドレイン接続電極5aに断線21が発生してオン電流を流せない場合(図3Aの(b))に、もう一方のTFTが書込みを行える。この場合、TFTが1つに減ったことでゲート−ドレイン間容量Cgdが減少するが、画素電極7A・7C間をキャパシタ電極10兼キャパシタ配線10’と重ならない位置23でレーザカットすることにより、第1キャパシタを分離して蓄積容量Csを第2キャパシタ分のみに減少させ、ゲートフィードスルー電圧Vgfを同等に保つことができる。反対側のドレイン接続電極5aに断線が発生した場合には、画素電極7B・7C間をレーザカットすればよい。
レーザカットは、金属に対しては光を吸収しやすいので適用しやすく、絶縁膜に対しては光を吸収しにくいので適用しにくい。金属電極が最上部のみにある場合、金属は容易に蒸発するのでレーザカットは簡単である。金属電極上に絶縁膜がある場合、光は絶縁膜を透過して金属電極に照射され、絶縁膜に損傷を与えつつその隙間から蒸発させることができてレーザカットは可能である。ところが金属\絶縁膜\金属の積層構造の場合、上層の金属電極のレーザカットは可能であるが、絶縁膜に損傷を与えるため、下層金属電極との間の耐電圧を悪化させる場合がある。また、上層の金属が容易に蒸発してしまうため、上下金属をレーザで接続することは困難である。なお、半導体は光を一部吸収するので、半導体のレーザカットは可能である。
また、短絡が発生した場合にも、レーザカットすることで影響を回避できる。ソース電極4とドレイン電極5との間に短絡22がある場合(図3Bの(c))、TFTのドレイン接続電極5aを、ゲート電極2兼ゲート配線2’やキャパシタ電極10兼キャパシタ配線10’と重ならない位置23で切断し、画素電極7A・7C間をキャパシタ電極10兼キャパシタ配線10’と重ならない位置23で切断する。これにより、ソース電圧が画素電極7に直接印加されて起こる点欠陥と、ゲートフィードスルー電圧の変化を回避できる。
ゲート電極2兼ゲート配線2’上で隣り合うソース配線4’間に短絡22がある場合(図3Bの(d))、短絡箇所を挟むソース配線4’の上下2箇所と、短絡箇所に最も近いトランジスタのドレイン接続電極5aと、ソース接続電極4aとを、ゲート電極2兼ゲート配線2’やキャパシタ電極10兼キャパシタ配線10’と重ならない位置23で切断し、画素電極7A・7C間をキャパシタ電極10兼キャパシタ配線10’と重ならない位置23で切断する。この切断は、短絡した2本のソース配線4’の少なくとも一方側に対して行えばよい。これにより、ソースドライバの破壊や線欠陥、ゲートフィードスルー電圧の変化を回避できる。
キャパシタ電極10兼キャパシタ配線10’上で隣り合うソース配線4’間に短絡22がある場合(図3Bの(e))、短絡箇所を挟むソース配線4’の上下2箇所を、ゲート電極2兼ゲート配線2’やキャパシタ電極10兼キャパシタ配線10’と重ならない位置23で切断する。この切断は、短絡した2本のソース配線4’の少なくとも一方側に対して行えばよい。これにより、ソースドライバの破壊や線欠陥を回避できる。
ゲート電極2兼ゲート配線2’やキャパシタ電極10兼キャパシタ配線10’と重ならない位置で隣り合うソース配線4’間に短絡22がある場合(図3Cの(f))、短絡箇所の任意の位置23を切断する。これにより、ソースドライバの破壊や線欠陥を回避できる。
キャパシタ電極10兼キャパシタ配線10’上でソース配線4’と画素電極7との間に短絡22がある場合(図3Cの(g))、短絡箇所を挟むソース配線4’の上下2箇所を、ゲート電極2兼ゲート配線2’やキャパシタ電極10兼キャパシタ配線10’と重ならない位置23で切断する。これにより、ソース電圧が直接画素電極7に印加されて起こる点欠陥を回避できる。
ゲート電極2兼ゲート配線2’やキャパシタ電極10兼キャパシタ配線10’と重ならない位置でソース配線4’と画素電極7との間に短絡22がある場合(図3Dの(h))、短絡箇所の任意の位置23を切断する。これにより、ソース電圧が画素電極7に直接印加されて起こる点欠陥を回避できる。
画素電極7とソース接続電極4aとの間に短絡22がある場合(図3D(i))、短絡箇所のうち、ゲート電極2兼ゲート配線2’やキャパシタ電極10兼キャパシタ配線10’と重ならない位置23を切断する。これにより、ソース電圧が画素電極7に直接印加されて起こる点欠陥を回避できる。
なお、ソース配線4’又はソース電極4と、ゲート電極2兼ゲート配線2’との間に短絡があるか、あるいは短絡の疑いがある場合、図3Bの(d)と同様に、ソース配線4’の上下2箇所、ドレイン接続電極5a及びソース接続電極4aを、ゲート電極2兼ゲート配線2’やキャパシタ電極10兼キャパシタ配線10’と重ならない位置23で切断し、画素電極7A・7C間(または7B・7C間)をキャパシタ電極10兼キャパシタ配線10’と重ならない位置23で切断することができる。これにより、ドライバの破壊や十字線欠陥、ゲートフィードスルー電圧の変化を回避できる。ただし、この短絡は、画像検査で検出できるとは限らない。
さらに、ソース配線4’又はソース電極4と、キャパシタ電極10兼キャパシタ配線10’との間に短絡があるか、あるいは短絡の疑いがある場合、図3Cの(g)と同様に、ソース配線4’の上下2箇所を、ゲート電極2兼ゲート配線2’やキャパシタ電極10兼キャパシタ配線10’と重ならない位置23で切断することができる。これにより、ソースドライバの破壊や線欠陥を回避できる。ただし、この短絡も、画像検査で検出できるとは限らない。
あるいは、画素電極7A又は画素電極7Bと、キャパシタ電極10兼キャパシタ配線10’との間に短絡があるか、あるいは短絡の疑いがある場合、図3Bの(c)と同様に、短絡(またはその疑い)がある方のドレイン接続電極5aを、ゲート電極2兼ゲート配線2’やキャパシタ電極10兼キャパシタ配線10’と重ならない位置23で切断し、画素電極の7A・7C間(または7B・7C間)をキャパシタ電極10兼キャパシタ配線10’と重ならない位置23で切断することができる。これにより、ソースドライバの破壊や線欠陥を回避できる。ただしこの短絡も、画像検査で検出できるとは限らない。
また、図1A及び図1Bでは、ソース接続電極4aが、ゲート電極2兼ゲート配線2’とは完全に重ならない部分を有している。ここで、「完全に重ならない部分」とは、ソース接続電極4aの、ある箇所において、電極幅の全てにわたってゲート電極2兼ゲート配線2’と重ならないということである。これにより、ソース接続電極4aをレーザカットする際に、ゲート電極2兼ゲート配線2’と重なっている部分にレーザを当てる必要がなく、ゲート・ソース間の耐電圧を低下させることがない。一方、ソース接続電極4aがゲート電極2兼ゲート配線2’と完全に重なっていない部分を有していない場合(図2(b))、ゲート電極2兼ゲート配線2’と重なっている部分にレーザを当てることになり、ソース接続電極4aをレーザカットする際にゲート・ソース間の耐電圧が低下する場合がある。
なお、図1A及び図1Bでは、ソース接続電極4aが、平面視でゲート電極2兼ゲート配線2’に対してドレイン接続電極5aと同じ側にある。これについては、図2の(a)のように、ソース接続電極4aが、平面視でゲート電極2兼ゲート配線2’に対してドレイン接続電極5aと逆側にあってもよい。また、ソース電極4・ドレイン電極5の形状は図1に限定されず、例えば図2の(c)のような形状でもよい。さらに、半導体パターン6は、各TFTで独立したドットであってもよいが、例えば図2の(d)のように同一画素電極に接続される2つのTFT分がつながった1つのドットでもよい。この場合、1つの印刷パターンの面積が2倍強に大きくなるので、半導体インクの供給量に不均一があった場合でも膜厚が平均化され、ばらつきを低減できる。
以上の説明から理解できるように、本発明によれば、断線の影響を抑えながら各種短絡のリペアが可能な、薄膜トランジスタアレイを提供できる。
第1の実施形態に係る薄膜トランジスタアレイの製造方法について、図1A及び図1Bを用いて説明する。まず、絶縁基板1の上に、ゲート電極2兼ゲート配線2’と、キャパシタ電極10兼キャパシタ配線10’とを形成する(図1Aの(a))。絶縁基板1としては、ガラス基板のようなリジッドなものでもよいし、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド(PI)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリエーテルスルホン(PES)等のフレキシブルなものでもよい。ゲート電極2兼ゲート配線2’、キャパシタ電極10兼キャパシタ配線10’としては、Al、Ag、Cu、Cr、Ni、Mo、Au、Pt等の金属や、ITO等の導電性酸化物、カーボン、導電性高分子等を用いることができる。製法としては、インクを印刷・焼成してもよいし、全面成膜後にフォトリソ・エッチング・レジスト剥離によって形成してもよいし、全面成膜後にレジスト印刷・エッチング・レジスト剥離によって形成してもよい。
次に、全面にゲート絶縁膜(図示せず)を形成する。ゲート絶縁膜としては、SiO、SiON、SiN等の無機物や、ポリビニルフェノール(PVP)、エポキシ等の有機物を用いることができる。製法としては、スパッタ、CVD等の真空成膜や、溶液の塗布・焼成によって得られる。なお、薄膜トランジスタアレイ外にあるゲート配線2’への電圧供給部(図示せず)には、ゲート絶縁膜を付けない。
次に、ソース電極4、ソース配線4’、ソース接続電極4a、ドレイン電極5、ドレイン接続電極5a及び画素電極7を形成する(図1Aの(b))。ここで画素電極7は、画素電極7A、7B、7Cの3領域からなっている。ソース電極4、ソース配線4’、ソース接続電極4a、ドレイン電極5、ドレイン接続電極5a及び画素電極7としては、Ag、Cu、Cr、Ni、Mo、Au、Pt、Al等の金属や、ITO等の導電性酸化物、カーボン、導電性高分子等を用いることができる。製法としては、全面成膜後にフォトリソ・エッチング・レジスト剥離によって形成してもよいが、インクを印刷・焼成して得ることが望ましい。印刷方法としては、スクリーン印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷等が好適である。特にグラビア印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷は、20μm以下のパターンを再現性よく形成することができる。
次に、ソース電極4、ソース配線4’、ソース接続電極4a、ドレイン電極5、ドレイン接続電極5a及び画素電極7について、画像検査を実施し、画像処理によって断線及び/又は短絡箇所を調べておく。なお、ソース配線4’の断線については、同一画素部で左右2本のソース配線4’が同時に断線していなければ、薄膜トランジスタアレイの動作へ影響しない。ドレイン接続電極5aの断線については、同一画素を駆動する2本のドレイン接続電極が同時に断線していなければ、1つのTFTでの駆動になるものの、薄膜トランジスタアレイの動作は可能である。
次に、断線及び/又は短絡への対応として、レーザカットを行う。少なくとも、ドレイン接続電極5aの断線、ソース電極4−ドレイン電極5間の短絡、隣り合うソース配線4’間の短絡、ソース配線4’−画素電極7間の短絡、画素電極7−ソース接続電極4a間の短絡について、前述のように図3Aの(b)〜図3Dの(i)の方法でレーザカットする。
なお、検査工程は、後述の半導体パターン6形成工程前だけでなく、半導体パターン6形成工程後、あるいは保護層6’形成後でもよい。レーザカット工程は、検査工程より後であれば、半導体パターン6形成後でもよいし、保護層6’形成後でもよい。即ち、下記のいずれでもよい。
1)検査→レーザカット→半導体→保護層
2)検査→半導体→レーザカット→保護層
3)検査→半導体→保護層→レーザカット
4)半導体→検査→レーザカット→保護層
5)半導体→検査→保護層→レーザカット
6)半導体→保護層→検査→レーザカット
ただし、通常は半導体パターン6の形成後に速やかに保護層6’を形成したいので、1)、3)及び6)のいずれかが望ましい。また、半導体パターン6のムラが多い等の理由で検査しにくい場合には、1)、2)及び3)のいずれかが望ましい。
検査工程、レーザカット工程の前、間又は後に、半導体パターン6を形成する(図1Aの(c))。半導体パターン6としては、ポリチオフェン系、アセン系、アリルアミン系等の有機半導体や、In系、Ga系、ZnO系、SnO系、InGaZnO系、InGaSnO系、InSnZnO系等の酸化物半導体を用いることができる。製法としては、溶液をインクジェット、ディスペンサ、フレキソ印刷等で印刷・焼成する方法が好適である。
半導体パターン6形成後に、保護層6’を形成する(図1Bの(d))。保護層6’は、少なくとも半導体パターン6、ソース電極4及びドレイン電極5を覆い、望ましくはゲート電極2兼ゲート配線2’の全体を覆う。レーザカットが保護層6’形成工程より後の場合、ソース接続電極4aを覆うことはできない。保護層6’としては、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂等を用いることができる。製法としては、溶液をインクジェット、ディスペンサ、スクリーン印刷等で印刷・焼成する方法が好適である。
そして、レーザカット工程の後、かつ保護層6’形成の後に、絶縁膜8を形成する(図1Bの(e))。絶縁膜8は、画素電極7のうちの画素電極7C部分の上に開口部8Hを有し、少なくとも画素電極7のうちの画素領域7A・7B部分、ソース電極4、ソース接続電極4a及びソース配線4’を覆う。絶縁膜8としては、エポキシ等の有機絶縁膜が好適である。製法としては、スクリーン印刷や、グラビアオフセット印刷が好適である。
さらに、上部画素電極9を形成する(図1Bの(f))。上部画素電極9としては、Agペーストやカーボンペースト等が好適である。製法としては、スクリーン印刷や、グラビアオフセット印刷が好適である。
なお、ゲート電極2兼ゲート配線2’、キャパシタ電極10兼キャパシタ配線10’形成工程と、ゲート絶縁膜形成工程との間に、ゲート電極2兼ゲート配線2’と、キャパシタ電極10兼キャパシタ配線10’間の短絡を検査する工程と、該短絡をレーザカットする工程をさらに有していてもよい。
以上の説明から理解できるように、本実施形態によれば、断線の影響を抑えながら各種短絡のリペアが可能な、薄膜トランジスタアレイの製造方法を提供できる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る薄膜トランジスタアレイの一例を、図4A、図4B、及び図5に示す。図4A、図4B、及び図5は、絶縁基板1と、絶縁基板1上に形成されたゲート電極2と、ゲート電極2に接続されたゲート配線2’と、ゲート電極2及びゲート配線2’と所定の隙間を有して絶縁基板1上に形成されたキャパシタ電極10と、キャパシタ電極10に接続されたキャパシタ配線10’と、ゲート電極2、ゲート配線2’、キャパシタ電極10及びキャパシタ配線10’の上に形成されたゲート絶縁膜(図示せず)と、ゲート絶縁膜上に形成された1つの画素電極7と、2組のソース電極・ドレイン電極と、該ソース電極・ドレイン電極間に半導体パターンを有する画素単位をマトリクス状に並べた薄膜トランジスタアレイであって、2つのドレイン電極は個別のドレイン接続電極を介して1つの画素電極に接続され、2つのソース電極は各々個別のソース配線を介して給電され、2つのソース電極間を接続するソース接続電極を有し、1つの画素電極が、2つのドレイン接続電極のうち第1のドレイン接続電極に近い第1キャパシタと、第2のドレイン接続電極に近い第2キャパシタを有する薄膜トランジスタアレイの一例である。画素電極7は、第1のドレイン接続電極に接続された第1の領域と、第2のドレイン接続電極に接続された第2の領域と、第1の領域と第2の領域を接続する第3の領域とを含み、第3の領域は、ゲート電極、ゲート配線、キャパシタ電極及びキャパシタ配線と重ならない位置に形成され、第1の領域/ゲート絶縁膜/キャパシタ電極が第1キャパシタをなし、第2の領域/ゲート絶縁膜/キャパシタ電極が第2キャパシタをなす、薄膜トランジスタアレイの一例である。なお、「重なる位置」とは、直接接触して重なっていることを意味しているのではなく、電極又は配線が絶縁膜を挟んで重なっていることを意味している。また、本発明では、ソース電極4とソース配線4’の区別を以下のようにしている。チャネル部(半導体パターン6のうち、ソース・ドレイン間にあって、ゲート電極2と重なる位置にある部分)に接する部分をソース電極4、チャネル部に接しない部分をソース配線4’と呼ぶ。ドレイン電極5とドレイン接続電極5aについても同様に、チャネル部に接する部分をドレイン電極5、チャネル部に接しない部分をドレイン接続電極5aと呼ぶ。なお、図4Aの(b)では、各々のソース配線4’が複数のソース電極4間をつなぐように形成されている。この構造は、TFTの面積を大きくできる利点がある。しかし、各々のソース配線4’が複数の画素をまたいで長く形成され、そこに複数のソース電極4が接続された構造を排除するものではない。
図4Aの(a)は、絶縁基板1上にゲート電極2、ゲート配線2’、キャパシタ電極10及びキャパシタ配線10’を形成した平面図である。ゲート電極2はゲート電極2’に接続され、キャパシタ配線10はキャパシタ電極10’に接続され。また、ゲート電極2及びゲート配線2’並びにキャパシタ電極10及びキャパシタ配線10’は、所定の隙間を有して形成されている。
図4Aの(b)は、その上にゲート絶縁膜(図示せず)を形成後、ソース電極4、ソース配線4’、ソース接続電極4a、ドレイン電極5、ドレイン接続電極5a及び画素電極7を形成した平面図を示す。1つの画素電極7の近傍には、2組のソース電極4・ドレイン電極5が形成される。2つのソース電極4には、個別のソース配線4’が接続されるとともに、2つのソース電極4間を接続する1つのソース接続電極4aが形成される。第2の実施形態では後述の理由から、ソース接続電極4aは少なくとも一部がゲート電極2、ゲート配線2’、キャパシタ電極10及びキャパシタ配線10’と重ならない位置に形成される。また、2つのドレイン電極5は、個別のドレイン接続電極5aにより画素電極7に接続される。画素電極7は、一方のドレイン接続電極5aに接続される第1の領域である画素電極7A、他方のドレイン接続電極5aに接続される第2の領域である画素電極7B及びドレイン接続電極5aに直接接続されない第3の領域である画素電極7Cの3つの領域からなっており、画素電極7A/ゲート絶縁膜/キャパシタ電極10が、第1キャパシタを成し、画素電極7B/ゲート絶縁膜/キャパシタ電極10が、第2キャパシタを成し、画素電極7Cが、画素電極7Aと7Bをつないでいる。画素電極7Cは、キャパシタ電極10との間に重なりを有していない。
図4Aの(c)は、半導体パターン6を形成した後の平面図である。ここで、半導体パターン6は、ソース配線4’に平行な方向の複数のTFTにわたって連続した等幅ストライプ状にすることができる。その場合、半導体パターン6の位置合わせが図の上下方向(ソース配線4’に平行な方向)にずれても影響しないという利点がある。
図4Bの(d)は、保護層6’を形成した後の平面図である。保護層6’は、後述する表示媒体13や絶縁膜8の成分から半導体パターン6を保護する役割を持っている。ここで、保護層6’は、少なくとも半導体パターン6を覆うように形成されており、ソース配線4’に平行な、複数のTFTにわたって連続した等幅のストライプ状であることが望ましい。等幅のストライプ状であることにより、保護層6’が下層のソース電極4及びドレイン電極5や半導体パターン6に対して上下方向にずれても影響がないという利点がある。なお、図5では、下層構造を見易くするため、半導体パターン6および保護層6’の表示を省略している。
図4Bの(e)は、さらに絶縁膜8を形成した平面図である。図4Bの(e)で絶縁膜8は、画素電極7のうちの画素電極7Cの上に開口部8Hを有し、少なくとも画素電極7のうちの画素電極7A、画素電極7Bと、ソース電極4、ソース接続電極4a及びソース配線4’を覆っている。
図4Bの(f)は、さらに上部画素電極を形成した平面図である。上部画素電極9は、絶縁膜8の開口部8Hを介して、画素電極7のうちの画素電極7Cに接続されている。
ここで、断線や短絡への対応について、図6A〜図6Dを用いて説明する。なお、図6A〜図6Dに使用する図面では、説明を判り易くするために半導体パターン6を形成する前の段階(図4Aの(b))の薄膜トランジスタアレイの平面図を用いる。本第2の実施形態の薄膜トランジスタアレイは、ソース接続電極4aを有するので、ソース配線4’またはソース接続電極4aのいずれかに断線が発生した場合でも、そのままでソース電圧を断線以降のソース電極4に供給できる。例えば、図6A(a)のソース配線4’に紙面の下方から上方へ給電している場合、左のソース配線4’に断線21があっても、断線21のすぐ上にて右のソース配線4’→右のソース電極4→ソース接続電極4a→左のソース電極4→左のソース配線4’に給電され、断線21の影響はない。ソース接続電極4aが2つのソース電極4間を接続しているので、2本のソース電極4’間を直接つなぐ冗長配線を別途設ける必要がなく、開口率(画素電極の面積比)を大きくすることができる。
また、1画素に2つのTFTを有するので、一方のドレイン接続電極5aに断線21が発生してオン電流を流せない場合(図6A(b))、もう一方のTFTが書込みを行える。この場合、TFTが1つに減ったことでゲート・ドレイン間容量Cgdが減少するが、画素電極7A・7C間をキャパシタ電極10と重ならない位置23でレーザカットすることにより、第1キャパシタを分離して蓄積容量Csを第2キャパシタ分のみに減少させ、ゲートフィードスルー電圧Vgfを同等に保つことができる。反対側のドレイン接続電極5aに断線が発生した場合には、画素電極7B・7C間をレーザカットすればよい。
レーザカットは、金属に対しては光を吸収しやすいので適用しやすく、絶縁膜に対しては光を吸収しにくいので適用しにくい。金属電極が最上部のみにある場合、金属は容易に蒸発するのでレーザカットは簡単である。金属電極上に絶縁膜がある場合、光は絶縁膜を透過して金属電極に照射され、絶縁膜に損傷を与えつつその隙間から蒸発させることができてレーザカットは可能である。ところが金属\絶縁膜\金属の積層構造の場合、上層の金属電極のレーザカットは可能であるが、絶縁膜に損傷を与えるため、下層金属電極との間の耐電圧を悪化させる場合がある。また、上層の金属が容易に蒸発してしまうため、上下金属をレーザで接続することは困難である。なお、半導体は光を一部吸収するので、半導体のレーザカットは可能である。
また、短絡が発生した場合にも、レーザカットすることで影響を回避できる。ソース電極4とドレイン電極5との間に短絡22がある場合(図6Bの(c))、TFTのドレイン接続電極5aを、ゲート電極2、ゲート配線2’、キャパシタ電極10及びキャパシタ配線10’と重ならない位置23で切断し、画素電極7A・7C間をキャパシタ電極10と重ならない位置23で切断する。これにより、ソース電圧が画素電極7に直接印加されて起こる点欠陥と、ゲートフィードスルー電圧の変化を回避できる。
ゲート電極2上で隣り合うソース配線4’間に短絡22がある場合(図6Bの(d))、短絡箇所を挟むソース配線4’の上下2箇所と、ドレイン接続電極5aと、ソース接続電極4aとを、ゲート電極2やゲート配線2’、キャパシタ電極10やキャパシタ配線10’と重ならない位置23で切断し、画素電極7A・7C間をキャパシタ電極10と重ならない位置23で切断する。この切断は、短絡した2本のソース配線4’の少なくとも一方側に対して行えばよい。これにより、ソースドライバの破壊や線欠陥、ゲートフィードスルー電圧の変化を回避できる。
キャパシタ配線10’上で隣り合うソース配線4’間に短絡22がある場合(図6Bの(e))、短絡箇所を挟むソース配線4’の上下2箇所を、ゲート電極2やキャパシタ配線10’と重ならない位置23で切断する。この切断は、短絡した2本のソース配線4’の少なくとも一方側に対して行えばよい。これにより、ソースドライバの破壊や線欠陥を回避できる。
ゲート電極2やキャパシタ配線10’と重ならない位置で隣り合うソース配線4’間に短絡22がある場合(図6Cの(f))、短絡箇所の任意の位置23を切断する。これにより、ソースドライバの破壊や線欠陥を回避できる。
キャパシタ電極10やキャパシタ配線10’上でソース配線4’と画素電極7との間に短絡22がある場合(図6Cの(g))、短絡箇所を挟むソース配線4’の上下2箇所を、ゲート電極2、ゲート配線2’、キャパシタ電極10及びキャパシタ配線10’と重ならない位置23で切断する。これにより、ソース電圧が画素電極7に直接印加されて起こる点欠陥を回避できる。
ゲート電極2、ゲート配線2’やキャパシタ電極10及びキャパシタ配線10’と重ならない位置23でソース配線4’又はソース電極4と画素電極7との間に短絡22がある場合(図6Dの(h))、短絡箇所の任意の位置23を切断する。これにより、ソース電圧が画素電極7に直接印加されて起こる点欠陥を回避できる。
画素電極7とソース接続電極4aとの間に短絡22がある場合(図6D(i))、短絡箇所のうち、ゲート配線2’やキャパシタ電極10と重ならない位置23を切断する。これにより、ソース電圧が画素電極7に直接印加されて起こる点欠陥を回避できる。
なお、ソース配線4’又はソース電極4と、ゲート電極2との間に短絡があるか、あるいは短絡の疑いがある場合、図6Bの(d)と同様に、ソース配線4’の上下2箇所、ドレイン接続電極5a及びソース接続電極4aを、ゲート電極2及びゲート配線2’や、キャパシタ電極10及びキャパシタ配線10’と重ならない位置23で切断し、画素電極7A・7C間(または7B・7C間)をキャパシタ電極10と重ならない位置23で切断することができる。これにより、ドライバの破壊や十字線欠陥を回避できる。ただし、この短絡は、画像検査で検出できるとは限らない。
さらに、ソース配線4’又はソース電極4と、キャパシタ配線10’との間に短絡があるか、あるいは短絡の疑いがある場合、図6Cの(g)と同様に、ソース配線4’の上下2箇所を、ゲート電極2やキャパシタ配線10’と重ならない位置23で切断することができる。これにより、ソースドライバの破壊や線欠陥を回避できる。ただし、この短絡も、画像検査で検出できるとは限らない。
あるいは、画素電極7A又は画素電極7Bと、キャパシタ電極10との間に短絡があるか、あるいは短絡の疑いがある場合、図6Bの(c)と同様に、短絡(またはその疑い)がある方のドレイン接続電極5aを、ゲート電極2やキャパシタ電極10と重ならない位置23で切断し、画素電極7A・7C間(または7B・7C間)をキャパシタ電極10と重ならない位置23で切断することができる。これにより、ソースドライバの破壊や線欠陥を回避できる。ただし、この短絡も、画像検査で検出できるとは限らない。
また、図4A及び図4Bでは、ソース接続電極4aが、ゲート配線2’とは完全に重ならない部分を有している。ここで、「完全に重ならない部分」とは、ソース接続電極4aの、ある箇所において、電極の幅全てにわたってゲート配線2’と重ならないということである。これにより、ソース接続電極4aをレーザカットする際に、ゲート配線2’と重なっている部分にレーザを当てる必要がなく、ゲート・ソース間の耐電圧を低下させることがない。一方、ソース接続電極4aがゲート配線2’と完全に重なっていない部分を有していない場合(図5の(b))、ゲート配線2’と重なっている部分にレーザを当てることになり、ソース接続電極4aをレーザカットする際にゲート・ソース間の耐電圧が低下する場合がある。
なお、図4A及び図4Bでは、ソース接続電極4aが、平面視でゲート配線2’に対してドレイン接続電極5aと同じ側にある。これについては、図5の(a)のように、ソース接続電極4aが、平面視でゲート配線2’に対してドレイン接続電極5aと逆側にあってもよい。また、ソース電極4及びドレイン電極5の形状は、図4Aの(b)に限定されず、例えば図5の(c)のような形状でもよい。
以上の説明から理解できるように、本実施形態によれば、断線の影響を抑えながら各種短絡のリペアが可能な、薄膜トランジスタアレイを提供できる。
第2の実施形態に係る薄膜トランジスタアレイの製造方法について、図4A及び図4Bを用いて説明する。まず、絶縁基板1の上に、ゲート電極2、ゲート配線2’、キャパシタ電極10及びキャパシタ配線10’を形成する(図4Aの(a))。絶縁基板1としては、ガラス基板のようなリジッドなものでもよいし、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド(PI)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリエーテルスルホン(PES)等のフレキシブルなものでもよい。ゲート電極2、ゲート配線2’、キャパシタ電極10及びキャパシタ配線10’としては、Al、Ag、Cu、Cr、Ni、Mo、Au、Pt等の金属や、ITO等の導電性酸化物、カーボン、導電性高分子等を用いることができる。製法としては、インクを印刷・焼成してもよいし、全面成膜後にフォトリソ・エッチング・レジスト剥離によって形成してもよいし、全面成膜後にレジスト印刷・エッチング・レジスト剥離によって形成してもよい。
次に、全面にゲート絶縁膜(図示せず)を形成する。ゲート絶縁膜としては、SiO、SiON、SiN等の無機物や、ポリビニルフェノール(PVP)、エポキシ等の有機物を用いることができる。製法としては、スパッタ、CVD等の真空成膜や、溶液の塗布・焼成によって得られる。なお、薄膜トランジスタアレイ外にあるゲート配線2’への電圧供給部(図示せず)には、ゲート絶縁膜を付けない。
次に、ソース電極4、ソース配線4’、ソース接続電極4a、ドレイン電極5、ドレイン接続電極5a及び画素電極7を形成する(図4Aの(b))。ここで1つの画素電極7は、7A、7B、7Cの3つの領域からなっている。ソース電極4、ソース配線4’、ソース接続電極4a、ドレイン電極5、ドレイン接続電極5a及び画素電極7としては、Ag、Cu、Cr、Ni、Mo、Au、Pt、Al等の金属や、ITO等の導電性酸化物、カーボン、導電性高分子等を用いることができる。製法としては、全面成膜後にフォトリソ・エッチング・レジスト剥離によって形成してもよいが、インクを印刷・焼成して得ることが望ましい。印刷方法としては、スクリーン印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷等が好適である。特にグラビア印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷は、20μm以下のパターンを再現性よく形成することができる。
次に、ソース電極4、ソース配線4’、ソース接続電極4a、ドレイン電極5、ドレイン接続電極5a及び画素電極7について、画像検査を実施し、画像処理によって断線及び/又は短絡箇所を調べておく。なお、ソース配線4’の断線については、同一画素部で左右2本のソース配線4’が同時に断線していなければ、薄膜トランジスタアレイの動作へ影響しない。ドレイン接続電極5aの断線については、同一画素を駆動する2本のドレイン接続電極が同時に断線していなければ、1つのTFTでの駆動になるものの、薄膜トランジスタアレイの動作は可能である。
次に、断線及び/又は短絡への対応として、レーザカットを行う。少なくとも、ドレイン接続電極5aの断線、ソース電極4−ドレイン電極5間の短絡、隣り合うソース配線4’間の短絡、ソース配線4’−画素電極7間の短絡、画素電極7−ソース接続電極4a間の短絡について、前述のように図6Aの(b)〜図6Dの(i)の方法でレーザカットする。
なお、検査工程は、後述の半導体パターン6形成工程前だけでなく、半導体パターン6形成工程後、あるいは保護層6’形成後でもよい。レーザカット工程は、検査工程より後であれば、半導体パターン6形成後でもよいし、保護層6’形成後でもよい。即ち、下記のいずれでもよい。
1)検査→レーザカット→半導体→保護層
2)検査→半導体→レーザカット→保護層
3)検査→半導体→保護層→レーザカット
4)半導体→検査→レーザカット→保護層
5)半導体→検査→保護層→レーザカット
6)半導体→保護層→検査→レーザカット
ただし、通常は半導体パターン6の形成後に速やかに保護層6’を形成したいので、1)、3)及び6)のいずれかが望ましい。半導体パターン6にムラが多い等の理由で検査しにくい場合には、1)、2)及び3)のいずれかが望ましい。
検査工程、レーザカット工程の前、間又は後に、半導体パターン6を形成する(図3Aの(c))。半導体パターン6としては、ポリチオフェン系、アセン系、アリルアミン系等の有機半導体や、In系、Ga系、ZnO系、SnO系、InGaZnO系、InGaSnO系、InSnZnO系等の酸化物半導体を用いることができる。製法としては、溶液をインクジェット、ディスペンサ、フレキソ印刷等で印刷・焼成する方法が好適である。
半導体パターン6形成後に、保護層6’を形成する(図4Bの(d))。保護層6’は少なくとも半導体パターン6、ソース電極4及びドレイン電極5を覆い、望ましくはソース配線4’をも覆う。レーザカットが保護層6’形成工程より後の場合、ソース接続電極4aを覆うことはできない。保護層6’としては、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂等を用いることができる。製法としては、溶液をインクジェット、ディスペンサ、スクリーン印刷等で印刷・焼成する方法が好適である。
そして、レーザカット工程の後、かつ保護層6’形成の後に、絶縁膜8を形成する(図4Bの(e))。絶縁膜8は、画素電極7のうちの画素電極7C部分の上に開口部8Hを有し、少なくとも画素電極7のうちの画素領域7A・7B部分、ソース電極4、ソース接続電極4a及びソース配線4’を覆う。絶縁膜8としては、エポキシ等の有機絶縁膜が好適である。製法としては、スクリーン印刷や、グラビアオフセット印刷が好適である。
さらに、上部画素電極9を形成する(図4Bの(f))。上部画素電極9としては、Agペーストやカーボンペースト等が好適である。製法としては、スクリーン印刷や、グラビアオフセット印刷が好適である。
なお、ゲート電極2、ゲート配線2’、キャパシタ電極10及びキャパシタ配線10’形成工程と、ゲート絶縁膜形成工程との間に、ゲート電極2及びゲート配線2’と、キャパシタ電極10及びキャパシタ配線10’との間の短絡を検査する工程と、短絡をレーザカットする工程をさらに有していてもよい。
以上の説明から理解できるように、本実施形態によれば、断線の影響を抑えながら各種短絡のリペアが可能な、薄膜トランジスタアレイの製造方法を提供できる。
(第3の実施形態)
本発明の薄膜トランジスタを用いた画像表示装置について説明する。
本発明の薄膜トランジスタの画素電極7又は上部画素電極9と、別途作製した透明な対向基板11上に付けた透明な対向電極12との間に、表示媒体13を挟むことにより、反射型の画像表示装置とすることができる(図7)。表示媒体13としては、液晶や、エレクトロルミネッセンス材料、エレクトロクロミック材料、電気泳動体等が挙げられる。表示媒体13が液晶の場合は、さらに配向膜(図示せず)や位相差板14や偏光板15を用い(図8)、薄膜トランジスタの画素電極7又は上部画素電極9を反射型電極として使用する。ただし、表示媒体13がポリマー分散液晶の場合は、配向膜や位相差板14や偏光板15は不要であり(図7)、画素電極7または上部画素電極9を黒色電極として使用する。表示媒体13がエレクトロルミネッセンス材料の場合、エレクトロルミネッセンス材料としては、硫化亜鉛や、アルミキノリン、銅フタロシアニン等の金属錯体、ジアミン、アントラセン等が挙げられる。表示媒体13がエレクトロクロミック材料の場合、エレクトロクロミック材料としては、ポリアニリンやポルフィリン等が挙げられる。表示媒体13が電気泳動体の場合、電気泳動体としては、球の半分を白、半分を黒に着色し帯電させたものや、隔壁内の着色液中に帯電粒子を入れたもの等が挙げられる。また、カラー化にはカラーフィルタを用いることもできる。
次に、ゲートフィードスルー電圧Vgfの影響について説明する。
例えば、液晶ディスプレイの場合、図10のような2個並列のTFTのうち1個を切除すると、ゲートフィードスルー電圧Vgfのずれにより、液晶にかかる電圧の直流成分を0にできなくなり、液晶が劣化しやすくなる。しかし、本発明では、図3A〜図3Dや図6A〜図6Dのようにドレイン接続電極5aの断線又はレーザカット時に一方のキャパシタを切除するので、ゲートフィードスルー電圧Vgfは同等に保たれ、表示は正常に行われる。エレクトロルミネッセンスディスプレイ、エレクトロクロミックディスプレイ、電気泳動ディスプレイの場合、Vgfのずれは印加電圧のずれとなり、表示輝度や明度のずれとなる。しかし本発明ではVgfが同等に保たれるため、表示輝度や明度のずれが抑えられる。
以上の説明から理解できるように、本実施形態によれば、断線の影響を抑えながら各種短絡のリペアが可能な、薄膜トランジスタアレイを用いた画像表示装置を提供できる。
本発明の実施例1〜9について、図1A、図1B及び図3A〜図3Dを用いて説明する。
(実施例1)
まず、絶縁基板1であるPEN上に、蒸着によってAlを50nm成膜し、フォトリソ及びウェットエッチによってゲート電極2兼ゲート配線2’、キャパシタ電極10兼キャパシタ配線10’を形成した(図1Aの(a))。次に、ポリビニルフェノール溶液をスピンコートし、150℃焼成することにより、ゲート絶縁膜としてポリビニルフェノールを1μm形成した。さらに、ソース電極4、ソース配線4’、ソース接続電極4a、ドレイン電極5、ドレイン接続電極5a、及び画素電極7として、Agインクをオフセット印刷し180℃で焼成することによってパターンを形成した(図1A(b))。ここで、画像検査装置によって断線や短絡を検査したところ、ソース配線4’の断線が1箇所確認された。この場合、図3Aの(a)のように、レーザカットは不要である。
さらに、ポリチオフェン溶液をフレキソ印刷、100℃焼成することにより、ドット状の半導体パターン6を形成した(図1Aの(c))。次に、フッ素化樹脂をスクリーン印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の保護層6’を形成した(図1Bの(d)、ただしソース接続電極4aも保護層6’で覆った)。そして、エポキシ樹脂をスクリーン印刷することにより絶縁膜8を形成し(図1Bの(e))、さらにカーボンペーストをスクリーン印刷することにより上部画素電極9を形成した(図1Bの(f))。
こうして作製した薄膜トランジスタと透明電極を有するPET基板との間に未硬化のポリマー分散液晶を挟み、紫外線照射により硬化させた。所定の電圧印加によりアクティブマトリクス駆動を行い、入力データの明度に合った表示が得られた。
(実施例2)
まず、絶縁基板1であるPEN上に、蒸着によってAlを50nm成膜し、フォトリソ及びウェットエッチによってゲート電極2兼ゲート配線2’、キャパシタ電極10兼キャパシタ配線10’を形成した(図1Aの(a))。次に、ポリビニルフェノール溶液をスピンコートし、150℃焼成することにより、ゲート絶縁膜としてポリビニルフェノールを1μm形成した。さらに、ソース電極4、ソース配線4’、ソース接続電極4a、ドレイン電極5、ドレイン接続電極5a及び画素電極7として、Agインクをオフセット印刷し180℃で焼成することによってパターンを形成した(図1Aの(b))。ここで、画像検査装置によって断線や短絡を検査したところ、ドレイン接続電極5aの断線が1箇所確認された。この場合、図3Aの(b)のように画素電極7A・7C間をレーザカットした。
さらに、ポリチオフェン溶液をフレキソ印刷、100℃焼成することにより、ドット状の半導体パターン6を形成した(図1Aの(c))。次に、フッ素化樹脂をスクリーン印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の保護層6’を形成した(図1Bの(d)、ただしソース接続配線4aも保護層6’で覆った)。そして、エポキシ樹脂をスクリーン印刷することにより絶縁膜8を形成し(図1Bの(e))、さらにカーボンペーストをスクリーン印刷することにより上部画素電極9を形成した(図1Bの(f))。
こうして作製した薄膜トランジスタと透明電極を有するPET基板との間に未硬化のポリマー分散液晶を挟み、紫外線照射により硬化させた。所定の電圧印加によりアクティブマトリクス駆動を行い、入力データの明度に合った表示が得られた。
(実施例3)
まず、絶縁基板1であるPEN上に、蒸着によってAlを50nm成膜し、フォトリソ及びウェットエッチによってゲート電極2兼ゲート配線2’、キャパシタ電極10兼キャパシタ配線10’を形成した(図1Aの(a))。次に、ポリビニルフェノール溶液をスピンコートし、150℃焼成することにより、ゲート絶縁膜としてポリビニルフェノールを1μm形成した。さらに、ソース電極4、ソース配線4’、ソース接続電極4a、ドレイン電極5、ドレイン接続電極5a及び画素電極7として、Agインクをオフセット印刷し180℃で焼成することによってパターンを形成した(図1Aの(b))。ここで、画像検査装置によって断線や短絡を検査したところ、ソース電極4−ドレイン電極5間の短絡が1箇所確認された。そこで、図3Bの(c)のレーザカットを行った。
さらに、ポリチオフェン溶液をフレキソ印刷、100℃焼成することにより、ドット状の半導体パターン6を形成した(図1Aの(c))。次に、フッ素化樹脂をスクリーン印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の保護層6’を形成した(図1Bの(d)、ただしソース接続電極4aも保護層6’で覆った)。そして、エポキシ樹脂をスクリーン印刷することにより絶縁膜8を形成し(図1Bの(e))、さらにカーボンペーストをスクリーン印刷することにより上部画素電極9を形成した(図1Bの(f))。
こうして作製した薄膜トランジスタと透明電極を有するPET基板との間に未硬化のポリマー分散液晶を挟み、紫外線照射により硬化させた。所定の電圧印加によりアクティブマトリクス駆動を行い、入力データの明度に合った表示が得られた。
(実施例4)
まず、絶縁基板1であるPEN上に、蒸着によってAlを50nm成膜し、フォトリソ及びウェットエッチによってゲート電極2兼ゲート配線2’、キャパシタ電極10兼キャパシタ配線10’を形成した(図1Aの(a))。次に、ポリビニルフェノール溶液をスピンコートし、150℃焼成することにより、ゲート絶縁膜としてポリビニルフェノールを1μm形成した。さらに、ソース電極4、ソース配線4’、ソース接続電極4a、ドレイン電極5、ドレイン接続電極5a及び画素電極7として、Agインクをオフセット印刷し180℃で焼成することによってパターンを形成した(図1Aの(b))。ここで、画像検査装置によって断線や短絡を検査したところ、ゲート電極2兼ゲート配線2’と重なった位置で、隣り合うソース配線4’間の短絡が1箇所確認された。そこで、図3Bの(d)のレーザカットを行った。
さらに、ポリチオフェン溶液をフレキソ印刷、100℃焼成することにより、ドット状の半導体パターン6を形成した(図1Aの(c))。次に、フッ素化樹脂をスクリーン印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の保護層6’を形成した(図1Bの(d)、ただしソース接続電極4aも保護層6’で覆った)。そして、エポキシ樹脂をスクリーン印刷することにより絶縁膜8を形成し(図1Bの(e))、さらにカーボンペーストをスクリーン印刷することにより上部画素電極9を形成した(図1Bの(f))。
こうして作製した薄膜トランジスタと透明電極を有するPET基板との間に未硬化のポリマー分散液晶を挟み、紫外線照射により硬化させた。所定の電圧印加によりアクティブマトリクス駆動を行い、入力データの明度に合った表示が得られた。
(実施例5)
まず、絶縁基板1であるPEN上に、蒸着によってAlを50nm成膜し、フォトリソ及びウェットエッチによってゲート電極2兼ゲート配線2’、キャパシタ電極10兼キャパシタ配線10’を形成した(図1Aの(a))。次に、ポリビニルフェノール溶液をスピンコートし、150℃焼成することにより、ゲート絶縁膜としてポリビニルフェノールを1μm形成した。さらに、ソース電極4、ソース配線4’、ソース接続電極4a、ドレイン電極5、ドレイン接続電極5a及び画素電極7として、Agインクをオフセット印刷し180℃で焼成することによってパターンを形成した(図1Aの(b))。ここで、画像検査装置によって断線や短絡を検査したところ、キャパシタ配線10’と重なった位置で、隣り合うソース配線4’間の短絡が1箇所確認された。そこで、図3Bの(e)のレーザカットを行った。
さらに、ポリチオフェン溶液をフレキソ印刷、100℃焼成することにより、ドット状の半導体パターン6を形成した(図1Aの(c))。次に、フッ素化樹脂をスクリーン印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の保護層6’を形成した(図1Bの(d)、ただしソース接続電極4aも保護層6’で覆った)。そして、エポキシ樹脂をスクリーン印刷することにより絶縁膜8を形成し(図1Bの(e))、さらにカーボンペーストをスクリーン印刷することにより上部画素電極9を形成した(図1Bの(f))。
こうして作製した薄膜トランジスタと透明電極を有するPET基板との間に未硬化のポリマー分散液晶を挟み、紫外線照射により硬化させた。所定の電圧印加によりアクティブマトリクス駆動を行い、入力データの明度に合った表示が得られた。
(実施例6)
まず、絶縁基板1であるPEN上に、蒸着によってAlを50nm成膜し、フォトリソ及びウェットエッチによってゲート電極2兼ゲート配線2’、キャパシタ電極10兼キャパシタ配線10’を形成した(図1Aの(a))。次に、ポリビニルフェノール溶液をスピンコートし、150℃焼成することにより、ゲート絶縁膜としてポリビニルフェノールを1μm形成した。さらに、ソース電極4、ソース配線4’、ソース接続電極4a、ドレイン電極5、ドレイン接続電極5a及び画素電極7として、Agインクをオフセット印刷し180℃で焼成することによってパターンを形成した(図1Aの(b))。ここで、画像検査装置によって断線や短絡を検査したところ、ゲート電極2兼ゲート配線2’やキャパシタ電極10及びキャパシタ配線10’と重ならない位置で、隣り合うソース配線4’間の短絡が1箇所確認された。そこで、図3Cの(f)のレーザカットを行った。
さらに、ポリチオフェン溶液をフレキソ印刷、100℃焼成することにより、ドット状の半導体パターン6を形成した(図1Aの(c))。次に、フッ素化樹脂をスクリーン印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の保護層6’を形成した(図1Bの(d)、ただしソース接続電極4aも保護層6’で覆った)。そして、エポキシ樹脂をスクリーン印刷することにより絶縁膜8を形成し(図1Bの(e))、さらにカーボンペーストをスクリーン印刷することにより上部画素電極9を形成した(図1Bの(f))。
こうして作製した薄膜トランジスタと透明電極を有するPET基板との間に未硬化のポリマー分散液晶を挟み、紫外線照射により硬化させた。所定の電圧印加によりアクティブマトリクス駆動を行い、入力データの明度に合った表示が得られた。
(実施例7)
まず、絶縁基板1であるPEN上に、蒸着によってAlを50nm成膜し、フォトリソ及びウェットエッチによってゲート電極2兼ゲート配線2’、キャパシタ電極10兼キャパシタ配線10’を形成した(図1Aの(a))。次に、ポリビニルフェノール溶液をスピンコートし、150℃焼成することにより、ゲート絶縁膜としてポリビニルフェノールを1μm形成した。さらに、ソース電極4、ソース配線4’、ソース接続電極4a、ドレイン電極5、ドレイン接続電極5a及び画素電極7として、Agインクをオフセット印刷し180℃で焼成することによってパターンを形成した(図1Aの(b))。ここで、画像検査装置によって断線や短絡を検査したところ、キャパシタ電極10及びキャパシタ配線10’と重なった位置で、ソース配線4’−画素電極7間の短絡が1箇所確認された。そこで、図3Cの(g)のレーザカットを行った。
さらに、ポリチオフェン溶液をフレキソ印刷、100℃焼成することにより、ドット状の半導体パターン6を形成した(図1Aの(c))。次に、フッ素化樹脂をスクリーン印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の保護層6’を形成した(図1Bの(d)、ただしソース接続電極4aも保護層6’で覆った)。そして、エポキシ樹脂をスクリーン印刷することにより絶縁膜8を形成し(図1Bの(e))、さらにカーボンペーストをスクリーン印刷することにより上部画素電極9を形成した(図1Bの(f))。
こうして作製した薄膜トランジスタと透明電極を有するPET基板との間に未硬化のポリマー分散液晶を挟み、紫外線照射により硬化させた。所定の電圧印加によりアクティブマトリクス駆動を行い、入力データの明度に合った表示が得られた。
(実施例8)
まず、絶縁基板1であるPEN上に、蒸着によってAlを50nm成膜し、フォトリソ及びウェットエッチによってゲート電極2兼ゲート配線2’、キャパシタ電極10兼キャパシタ配線10’を形成した(図1Aの(a))。次に、ポリビニルフェノール溶液をスピンコートし、150℃焼成することにより、ゲート絶縁膜としてポリビニルフェノールを1μm形成した。さらに、ソース電極4、ソース配線4’、ソース接続電極4a、ドレイン電極5、ドレイン接続電極5a及び画素電極7として、Agインクをオフセット印刷し180℃で焼成することによってパターンを形成した(図1Aの(b))。ここで、画像検査装置によって断線や短絡を検査したところ、キャパシタ電極10及びキャパシタ配線10’と重ならない位置で、ソース配線4’−画素電極7間の短絡が1箇所確認された。そこで、図3Dの(h)のレーザカットを行った。
さらに、ポリチオフェン溶液をフレキソ印刷、100℃焼成することにより、ドット状の半導体パターン6を形成した(図1Aの(c))。次に、フッ素化樹脂をスクリーン印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の保護層6’を形成した(図1Bの(d)、ただしソース接続電極4aも保護層6’で覆った)。そして、エポキシ樹脂をスクリーン印刷することにより絶縁膜8を形成し(図1Bの(e))、さらにカーボンペーストをスクリーン印刷することにより上部画素電極9を形成した(図1Bの(f))。
こうして作製した薄膜トランジスタと透明電極を有するPET基板との間に未硬化のポリマー分散液晶を挟み、紫外線照射により硬化させた。所定の電圧印加によりアクティブマトリクス駆動を行い、入力データの明度に合った表示が得られた。
(実施例9)
まず、絶縁基板1であるPEN上に、蒸着によってAlを50nm成膜し、フォトリソ及びウェットエッチによってゲート電極2兼ゲート配線2’、キャパシタ電極10兼キャパシタ配線10’を形成した(図1Aの(a))。次に、ポリビニルフェノール溶液をスピンコートし、150℃焼成することにより、ゲート絶縁膜としてポリビニルフェノールを1μm形成した。さらに、ソース電極4、ソース配線4’、ソース接続電極4a、ドレイン電極5、ドレイン接続電極5a及び画素電極7として、Agインクをオフセット印刷し180℃で焼成することによってパターンを形成した(図1Aの(b))。ここで、画像検査装置によって断線や短絡を検査したところ、キャパシタ電極10及びキャパシタ配線10’と重ならない位置で、画素電極7−ソース接続電極4a間の短絡が1箇所確認された。そこで、図3Dの(i)のレーザカットを行った。
さらに、ポリチオフェン溶液をフレキソ印刷、100℃焼成することにより、ドット状の半導体パターン6を形成した(図1Aの(c))。次に、フッ素化樹脂をスクリーン印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の保護層6’を形成した(図1Bの(d)、ただしソース接続電極4aも保護層6’で覆った)。そして、エポキシ樹脂をスクリーン印刷することにより絶縁膜8を形成し(図1Bの(e))、さらにカーボンペーストをスクリーン印刷することにより上部画素電極9を形成した(図1Bの(f))。
こうして作製した薄膜トランジスタと透明電極を有するPET基板との間に未硬化のポリマー分散液晶を挟み、紫外線照射により硬化させた。所定の電圧印加によりアクティブマトリクス駆動を行い、入力データの明度に合った表示が得られた。
本発明の実施例10〜18について、図4A、図4B及び図6A〜図6Dを用いて説明する。
(実施例10)
まず、絶縁基板1であるPEN上に、蒸着によってAlを50nm成膜し、フォトリソ及びウェットエッチによってゲート電極2、ゲート配線2’、キャパシタ電極10及びキャパシタ配線10’を形成した(図4Aの(a))。次に、ポリビニルフェノール溶液をスピンコートし、150℃焼成することにより、ゲート絶縁膜としてポリビニルフェノールを1μm形成した。さらに、ソース電極4、ソース配線4’、ソース接続電極4a、ドレイン電極5、ドレイン接続電極5a及び画素電極7として、Agインクをオフセット印刷し180℃で焼成することによってパターンを形成した(図4Aの(b))。ここで、画像検査装置によって断線や短絡を検査したところ、ソース配線の断線が1箇所確認された。
さらに、ポリチオフェン溶液をフレキソ印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の半導体パターン6を形成した(図4Aの(c))。次に、フッ素化樹脂をスクリーン印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の保護層6’を形成した(図4Bの(d))。ソース配線4’の断線の場合、図6Aの(a)のように、レーザカットは不要である。そして、エポキシ樹脂をスクリーン印刷することにより絶縁膜8を形成し(図4Bの(e))、カーボンペーストをスクリーン印刷することにより上部画素電極9を形成した(図4Bの(f))。
こうして作製した薄膜トランジスタと透明電極を有するPET基板との間に未硬化のポリマー分散液晶を挟み、紫外線照射により硬化させた。所定の電圧印加によりアクティブマトリクス駆動を行い、入力データの明度に合った表示が得られた。
(実施例11)
まず、絶縁基板1であるPEN上に、蒸着によってAlを50nm成膜し、フォトリソ及びウェットエッチによってゲート電極2、ゲート配線2’、キャパシタ電極10及びキャパシタ配線10’を形成した(図4Aの(a))。次に、ポリビニルフェノール溶液をスピンコートし、150℃焼成することにより、ゲート絶縁膜としてポリビニルフェノールを1μm形成した。さらに、ソース電極4、ソース配線4’、ソース接続電極4a、ドレイン電極5、ドレイン接続電極5a及び画素電極7として、Agインクをオフセット印刷し180℃で焼成することによってパターンを形成した(図4Aの(b))。ここで、画像検査装置によって断線や短絡を検査したところ、ドレイン接続電極5aの断線が1箇所確認された。
さらに、ポリチオフェン溶液をフレキソ印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の半導体パターン6を形成した(図4Aの(c))。次に、フッ素化樹脂をスクリーン印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の保護層6’を形成した(図4Bの(d))。ドレイン接続電極5aの断線の場合、図6Aの(b)のように画素電極7をレーザカットした。そして、エポキシ樹脂をスクリーン印刷することにより絶縁膜8を形成し(図4Bの(e))、カーボンペーストをスクリーン印刷することにより上部画素電極9を形成した(図4Bの(f))。
こうして作製した薄膜トランジスタと透明電極を有するPET基板との間に未硬化のポリマー分散液晶を挟み、紫外線照射により硬化させた。所定の電圧印加によりアクティブマトリクス駆動を行い、入力データの明度に合った表示が得られた。
(実施例12)
まず、絶縁基板1であるPEN上に、蒸着によってAlを50nm成膜し、フォトリソ及びウェットエッチによってゲート電極2、ゲート配線2’、キャパシタ電極10及びキャパシタ配線10’を形成した(図4Aの(a))。次に、ポリビニルフェノール溶液をスピンコートし、150℃焼成することにより、ゲート絶縁膜としてポリビニルフェノールを1μm形成した。さらに、ソース電極4、ソース配線4’、ソース接続電極4a、ドレイン電極5、ドレイン接続電極5a及び画素電極7として、Agインクをオフセット印刷し180℃で焼成することによってパターンを形成した(図4Aの(b))。ここで、画像検査装置によって断線や短絡を検査したところ、ソース配線4’−ドレイン電極5間の短絡が1箇所確認された。
さらに、ポリチオフェン溶液をフレキソ印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の半導体パターン6を形成した(図4Aの(c))。次に、フッ素化樹脂をスクリーン印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の保護層6’を形成した(図4Bの(d))。ここで、図6Bの(c)のレーザカットを行った。そして、エポキシ樹脂をスクリーン印刷することにより絶縁膜8を形成し(図4Bの(e))、カーボンペーストをスクリーン印刷することにより上部画素電極9を形成した(図4Bの(f))。
こうして作製した薄膜トランジスタと透明電極を有するPET基板との間に未硬化のポリマー分散液晶を挟み、紫外線照射により硬化させた。所定の電圧印加によりアクティブマトリクス駆動を行い、入力データの明度に合った表示が得られた。
(実施例13)
まず、絶縁基板1であるPEN上に、蒸着によってAlを50nm成膜し、フォトリソ及びウェットエッチによってゲート電極2、ゲート配線2’、キャパシタ電極10及びキャパシタ配線10’を形成した(図4Aの(a))。次に、ポリビニルフェノール溶液をスピンコートし、150℃焼成することにより、ゲート絶縁膜としてポリビニルフェノールを1μm形成した。さらに、ソース電極4、ソース配線4’、ソース接続電極4a、ドレイン電極5、ドレイン接続電極5a及び画素電極7として、Agインクをオフセット印刷し180℃で焼成することによってパターンを形成した(図4Aの(b))。ここで、画像検査装置によって断線や短絡を検査したところ、ゲート電極2と重なった位置で、隣り合うソース配線4’間の短絡が1箇所確認された。
さらに、ポリチオフェン溶液をフレキソ印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の半導体パターン6を形成した(図4Aの(c))。次に、フッ素化樹脂をスクリーン印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の保護層6’を形成した(図4Bの(d))。ここで、図6Bの(d)のレーザカットを行った。そして、エポキシ樹脂をスクリーン印刷することにより絶縁膜8を形成し(図4Bの(e))、カーボンペーストをスクリーン印刷することにより上部画素電極9を形成した(図4Bの(f))。
こうして作製した薄膜トランジスタと透明電極を有するPET基板との間に未硬化のポリマー分散液晶を挟み、紫外線照射により硬化させた。所定の電圧印加によりアクティブマトリクス駆動を行い、入力データの明度に合った表示が得られた。
(実施例14)
まず、絶縁基板1であるPEN上に、蒸着によってAlを50nm成膜し、フォトリソ及びウェットエッチによってゲート電極2、ゲート配線2’、キャパシタ電極10及びキャパシタ配線10’を形成した(図4Aの(a))。次に、ポリビニルフェノール溶液をスピンコートし、150℃焼成することにより、ゲート絶縁膜としてポリビニルフェノールを1μm形成した。さらに、ソース電極4、ソース配線4’、ソース接続電極4a、ドレイン電極5、ドレイン接続電極5a及び画素電極7として、Agインクをオフセット印刷し180℃で焼成することによってパターンを形成した(図4Aの(b))。ここで、画像検査装置によって断線や短絡を検査したところ、キャパシタ配線10’と重なった位置で、隣り合うソース配線4’間の短絡が1箇所確認された。
さらに、ポリチオフェン溶液をフレキソ印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の半導体パターン6を形成した(図4Aの(c))。次に、フッ素化樹脂をスクリーン印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の保護層6’を形成した(図4Bの(d))。ここで、図6Bの(e)のレーザカットを行った。そして、エポキシ樹脂をスクリーン印刷することにより絶縁膜8を形成し(図4Bの(e))、カーボンペーストをスクリーン印刷することにより上部画素電極9を形成した(図4Bの(f))。
こうして作製した薄膜トランジスタと透明電極を有するPET基板との間に未硬化のポリマー分散液晶を挟み、紫外線照射により硬化させた。所定の電圧印加によりアクティブマトリクス駆動を行い、入力データの明度に合った表示が得られた。
(実施例15)
まず、絶縁基板1であるPEN上に、蒸着によってAlを50nm成膜し、フォトリソ及びウェットエッチによってゲート電極2、ゲート配線2’、キャパシタ電極10及びキャパシタ配線10’を形成した(図4Aの(a))。次に、ポリビニルフェノール溶液をスピンコートし、150℃焼成することにより、ゲート絶縁膜としてポリビニルフェノールを1μm形成した。さらに、ソース電極4、ソース配線4’、ソース接続電極4a、ドレイン電極5、ドレイン接続電極5a及び画素電極7として、Agインクをオフセット印刷し180℃で焼成することによってパターンを形成した(図4Aの(b))。ここで、画像検査装置によって断線や短絡を検査したところ、ゲート電極2やキャパシタ配線10’と重ならない位置で、隣り合うソース配線4’間の短絡が1箇所確認された。
さらに、ポリチオフェン溶液をフレキソ印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の半導体パターン6を形成した(図4Aの(c))。次に、フッ素化樹脂をスクリーン印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の保護層6’を形成した(図4Bの(d))。ここで、図6Cの(f)のレーザカットを行った。そして、エポキシ樹脂をスクリーン印刷することにより絶縁膜8を形成し(図4Bの(e))、カーボンペーストをスクリーン印刷することにより上部画素電極9を形成した(図4Bの(f))。
こうして作製した薄膜トランジスタと透明電極を有するPET基板との間に未硬化のポリマー分散液晶を挟み、紫外線照射により硬化させた。所定の電圧印加によりアクティブマトリクス駆動を行い、入力データの明度に合った表示が得られた。
(実施例16)
まず、絶縁基板1であるPEN上に、蒸着によってAlを50nm成膜し、フォトリソ及びウェットエッチによってゲート電極2、ゲート配線2’、キャパシタ電極10及びキャパシタ配線10’を形成した(図4Aの(a))。次に、ポリビニルフェノール溶液をスピンコートし、150℃焼成することにより、ゲート絶縁膜としてポリビニルフェノールを1μm形成した。さらに、ソース電極4、ソース配線4’、ソース接続電極4a、ドレイン電極5、ドレイン接続電極5a及び画素電極7として、Agインクをオフセット印刷し180℃で焼成することによってパターンを形成した(図4Aの(b))。ここで、画像検査装置によって断線や短絡を検査したところ、キャパシタ配線10’と重なった位置で、ソース配線4’−画素電極7間の短絡が1箇所確認された。
さらに、ポリチオフェン溶液をフレキソ印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の半導体パターン6を形成した(図4Aの(c))。次に、フッ素化樹脂をスクリーン印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の保護層6’を形成した(図4Bの(d))。ここで、図6Cの(g)のレーザカットを行った。そして、エポキシ樹脂をスクリーン印刷することにより絶縁膜8を形成し(図4Bの(e))、カーボンペーストをスクリーン印刷することにより上部画素電極9を形成した(図4Bの(f))。
こうして作製した薄膜トランジスタと透明電極を有するPET基板との間に未硬化のポリマー分散液晶を挟み、紫外線照射により硬化させた。所定の電圧印加によりアクティブマトリクス駆動を行い、入力データの明度に合った表示が得られた。
(実施例17)
まず、絶縁基板1であるPEN上に、蒸着によってAlを50nm成膜し、フォトリソ及びウェットエッチによってゲート電極2、ゲート配線2’、キャパシタ電極10及びキャパシタ配線10’を形成した(図4Aの(a))。次に、ポリビニルフェノール溶液をスピンコートし、150℃焼成することにより、ゲート絶縁膜としてポリビニルフェノールを1μm形成した。さらに、ソース電極4、ソース配線4’、ソース接続電極4a、ドレイン電極5、ドレイン接続電極5a及び画素電極7として、Agインクをオフセット印刷し180℃で焼成することによってパターンを形成した(図4Aの(b))。ここで、画像検査装置によって断線や短絡を検査したところ、ソース電極4−画素電極7間の短絡が1箇所確認された。
さらに、ポリチオフェン溶液をフレキソ印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の半導体パターン6を形成した(図4Aの(c))。次に、フッ素化樹脂をスクリーン印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の保護層6’を形成した(図4Bの(d))。ここで、図6Dの(h)のレーザカットを行った。そして、エポキシ樹脂をスクリーン印刷することにより絶縁膜8を形成し(図4Bの(e))、カーボンペーストをスクリーン印刷することにより上部画素電極9を形成した(図4Bの(f))。
こうして作製した薄膜トランジスタと透明電極を有するPET基板との間に未硬化のポリマー分散液晶を挟み、紫外線照射により硬化させた。所定の電圧印加によりアクティブマトリクス駆動を行い、入力データの明度に合った表示が得られた。
(実施例18)
まず、絶縁基板1であるPEN上に、蒸着によってAlを50nm成膜し、フォトリソ及びウェットエッチによってゲート電極2、ゲート配線2’、キャパシタ電極10及びキャパシタ配線10’を形成した(図4Aの(a))。次に、ポリビニルフェノール溶液をスピンコートし、150℃焼成することにより、ゲート絶縁膜としてポリビニルフェノールを1μm形成した。さらに、ソース電極4、ソース配線4’、ソース接続電極4a、ドレイン電極5、ドレイン接続電極5a及び画素電極7として、Agインクをオフセット印刷し180℃で焼成することによってパターンを形成した(図4Aの(b))。ここで、画像検査装置によって断線や短絡を検査したところ、画素電極7−ソース接続電極4a間の短絡が1箇所確認された。
さらに、ポリチオフェン溶液をフレキソ印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の半導体パターン6を形成した(図4Aの(c))。次に、フッ素化樹脂をスクリーン印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の保護層6’を形成した(図4Bの(d))。ここで、図6Dの(i)のレーザカットを行った。そして、エポキシ樹脂をスクリーン印刷することにより絶縁膜8を形成し(図4Bの(e))、カーボンペーストをスクリーン印刷することにより上部画素電極9を形成した(図4Bの(f))。
こうして作製した薄膜トランジスタと透明電極を有するPET基板との間に未硬化のポリマー分散液晶を挟み、紫外線照射により硬化させた。所定の電圧印加によりアクティブマトリクス駆動を行い、入力データの明度に合った表示が得られた。
本発明の実施例19〜27について、図1A、図1B及び図3A〜図3Dを用いて説明する。
(実施例19)
まず、絶縁基板1であるPEN上に、蒸着によってAlを50nm成膜し、フォトリソ及びウェットエッチによってゲート電極2兼ゲート配線2’、キャパシタ電極10兼キャパシタ配線10’を形成した(図1Aの(a))。次に、ポリビニルフェノール溶液をスピンコートし、150℃焼成することにより、ゲート絶縁膜としてポリビニルフェノールを1μm形成した。さらに、ソース電極4、ソース配線4’、ソース接続電極4a、ドレイン電極5、ドレイン接続電極5a及び画素電極7として、Agインクをオフセット印刷し180℃で焼成することによってパターンを形成した(図1Aの(b))。ここで、画像検査装置によって断線や短絡を検査したところ、ソース配線4’の断線が1箇所確認された。
さらに、ポリチオフェン溶液をフレキソ印刷、100℃焼成することにより、ドット状の半導体パターン6を形成した(図1Aの(c))。ソース配線4’の断線の場合、図3Aの(a)のように、レーザカットは不要である。次に、フッ素化樹脂をスクリーン印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の保護層6’を形成した(図1Bの(d))。そして、エポキシ樹脂をスクリーン印刷することにより絶縁膜8を形成し(図1Bの(e))、カーボンペーストをスクリーン印刷することにより上部画素電極9を形成した(図1Bの(f))。
こうして作製した薄膜トランジスタと透明電極を有するPET基板との間に未硬化のポリマー分散液晶を挟み、紫外線照射により硬化させた。所定の電圧印加によりアクティブマトリクス駆動を行い、入力データの明度に合った表示が得られた。
(実施例20)
まず、絶縁基板1であるPEN上に、蒸着によってAlを50nm成膜し、フォトリソ及びウェットエッチによってゲート電極2兼ゲート配線2’、キャパシタ電極10兼キャパシタ配線10’を形成した(図1Aの(a))。次に、ポリビニルフェノール溶液をスピンコートし、150℃焼成することにより、ゲート絶縁膜としてポリビニルフェノールを1μm形成した。さらに、ソース電極4、ソース配線4’、ソース接続電極4a、ドレイン電極5、ドレイン接続電極5a及び画素電極7として、Agインクをオフセット印刷し180℃で焼成することによってパターンを形成した(図1Aの(b))。ここで、画像検査装置によって断線や短絡を検査したところ、ドレイン接続電極5aの断線が1箇所確認された。
さらに、ポリチオフェン溶液をフレキソ印刷、100℃焼成することにより、ドット状の半導体パターン6を形成した(図1Aの(c))。ここで、図3Aの(b)のように画素電極7をレーザカットした。次に、フッ素化樹脂をスクリーン印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の保護層6’を形成した(図1Bの(d))。そして、エポキシ樹脂をスクリーン印刷することにより絶縁膜8を形成し(図1Bの(e))、カーボンペーストをスクリーン印刷することにより上部画素電極9を形成した(図1Bの(f))。
こうして作製した薄膜トランジスタと透明電極を有するPET基板との間に未硬化のポリマー分散液晶を挟み、紫外線照射により硬化させた。所定の電圧印加によりアクティブマトリクス駆動を行い、入力データの明度に合った表示が得られた。
(実施例21)
まず、絶縁基板1であるPEN上に、蒸着によってAlを50nm成膜し、フォトリソ及びウェットエッチによってゲート電極2兼ゲート配線2’、キャパシタ電極10兼キャパシタ配線10’を形成した(図1Aの(a))。次に、ポリビニルフェノール溶液をスピンコートし、150℃焼成することにより、ゲート絶縁膜としてポリビニルフェノールを1μm形成した。さらに、ソース電極4、ソース配線4’、ソース接続電極4a、ドレイン電極5、ドレイン接続電極5a及び画素電極7として、Agインクをオフセット印刷し180℃で焼成することによってパターンを形成した(図1Aの(b))。ここで、画像検査装置によって断線や短絡を検査したところ、ソース電極4−ドレイン電極5間の短絡が1箇所確認された。
さらに、ポリチオフェン溶液をフレキソ印刷、100℃焼成することにより、ドット状の半導体パターン6を形成した(図1Aの(c))。ここで、図3Bの(c)のレーザカットを行った。次に、フッ素化樹脂をスクリーン印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の保護層6’を形成した(図1Bの(d))。そして、エポキシ樹脂をスクリーン印刷することにより絶縁膜8を形成し(図1Bの(e))、カーボンペーストをスクリーン印刷することにより上部画素電極9を形成した(図1Bの(f))。
こうして作製した薄膜トランジスタと透明電極を有するPET基板との間に未硬化のポリマー分散液晶を挟み、紫外線照射により硬化させた。所定の電圧印加によりアクティブマトリクス駆動を行い、入力データの明度に合った表示が得られた。
(実施例22)
まず、絶縁基板1であるPEN上に、蒸着によってAlを50nm成膜し、フォトリソ及びウェットエッチによってゲート電極2兼ゲート配線2’、キャパシタ電極10兼キャパシタ配線10’を形成した(図1Aの(a))。次に、ポリビニルフェノール溶液をスピンコートし、150℃焼成することにより、ゲート絶縁膜としてポリビニルフェノールを1μm形成した。さらに、ソース電極4、ソース配線4’、ソース接続電極4a、ドレイン電極5、ドレイン接続電極5a及び画素電極7として、Agインクをオフセット印刷し180℃で焼成することによってパターンを形成した(図1Aの(b))。ここで、画像検査装置によって断線や短絡を検査したところ、ゲート電極2兼ゲート配線2’と重なった位置で、隣り合うソース配線4’間の短絡が1箇所確認された。
さらに、ポリチオフェン溶液をフレキソ印刷、100℃焼成することにより、ドット状の半導体パターン6を形成した(図1Aの(c))。ここで、図3Bの(d)のレーザカットを行った。次に、フッ素化樹脂をスクリーン印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の保護層6’を形成した(図1Bの(d))。そして、エポキシ樹脂をスクリーン印刷することにより絶縁膜8を形成し(図1Bの(e))、カーボンペーストをスクリーン印刷することにより上部画素電極9を形成した(図1Bの(f))。
こうして作製した薄膜トランジスタと透明電極を有するPET基板との間に未硬化のポリマー分散液晶を挟み、紫外線照射により硬化させた。所定の電圧印加によりアクティブマトリクス駆動を行い、入力データの明度に合った表示が得られた。
(実施例23)
まず、絶縁基板1であるPEN上に、蒸着によってAlを50nm成膜し、フォトリソ及びウェットエッチによってゲート電極2兼ゲート配線2’、キャパシタ電極10兼キャパシタ配線10’を形成した(図1Aの(a))。次に、ポリビニルフェノール溶液をスピンコートし、150℃焼成することにより、ゲート絶縁膜としてポリビニルフェノールを1μm形成した。さらに、ソース電極4、ソース配線4’、ソース接続電極4a、ドレイン電極5、ドレイン接続電極5a及び画素電極7として、Agインクをオフセット印刷し180℃で焼成することによってパターンを形成した(図1Aの(b))。ここで、画像検査装置によって断線や短絡を検査したところ、キャパシタ配線10’と重なった位置で、隣り合うソース配線4’間の短絡が1箇所確認された。
さらに、ポリチオフェン溶液をフレキソ印刷、100℃焼成することにより、ドット状の半導体パターン6を形成した(図1Aの(c))。ここで、図3Bの(e)のレーザカットを行った。次に、フッ素化樹脂をスクリーン印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の保護層6’を形成した(図1Bの(d))。そして、エポキシ樹脂をスクリーン印刷することにより絶縁膜8を形成し(図1Bの(e))、カーボンペーストをスクリーン印刷することにより上部画素電極9を形成した(図1Bの(f))。
こうして作製した薄膜トランジスタと透明電極を有するPET基板との間に未硬化のポリマー分散液晶を挟み、紫外線照射により硬化させた。所定の電圧印加によりアクティブマトリクス駆動を行い、入力データの明度に合った表示が得られた。
(実施例24)
まず、絶縁基板1であるPEN上に、蒸着によってAlを50nm成膜し、フォトリソ及びウェットエッチによってゲート電極2兼ゲート配線2’、キャパシタ電極10兼キャパシタ配線10’を形成した(図1Aの(a))。次に、ポリビニルフェノール溶液をスピンコートし、150℃焼成することにより、ゲート絶縁膜としてポリビニルフェノールを1μm形成した。さらに、ソース電極4、ソース配線4’、ソース接続電極4a、ドレイン電極5、ドレイン接続電極5a及び画素電極7として、Agインクをオフセット印刷し180℃で焼成することによってパターンを形成した(図1Aの(b))。ここで、画像検査装置によって断線や短絡を検査したところ、ゲート電極2兼ゲート配線2’やキャパシタ電極10及びキャパシタ配線10’と重ならない位置で、隣り合うソース配線4’間の短絡が1箇所確認された。
さらに、ポリチオフェン溶液をフレキソ印刷、100℃焼成することにより、ドット状の半導体パターン6を形成した(図1Aの(c))。ここで、図3Cの(f)のレーザカットを行った。次に、フッ素化樹脂をスクリーン印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の保護層6’を形成した(図1Bの(d))。そして、エポキシ樹脂をスクリーン印刷することにより絶縁膜8を形成し(図1Bの(e))、カーボンペーストをスクリーン印刷することにより上部画素電極9を形成した(図1Bの(f))。
こうして作製した薄膜トランジスタと透明電極を有するPET基板との間に未硬化のポリマー分散液晶を挟み、紫外線照射により硬化させた。所定の電圧印加によりアクティブマトリクス駆動を行い、入力データの明度に合った表示が得られた。
(実施例25)
まず、絶縁基板1であるPEN上に、蒸着によってAlを50nm成膜し、フォトリソ及びウェットエッチによってゲート電極2兼ゲート配線2’、キャパシタ電極10兼キャパシタ配線10’を形成した(図1Aの(a))。次に、ポリビニルフェノール溶液をスピンコートし、150℃焼成することにより、ゲート絶縁膜としてポリビニルフェノールを1μm形成した。さらに、ソース電極4、ソース配線4’、ソース接続電極4a、ドレイン電極5、ドレイン接続電極5a及び画素電極7として、Agインクをオフセット印刷し180℃で焼成することによってパターンを形成した(図1Aの(b))。ここで、画像検査装置によって断線や短絡を検査したところ、キャパシタ電極10及びキャパシタ配線10’と重なった位置で、ソース配線4’−画素電極7間の短絡が1箇所確認された。
さらに、ポリチオフェン溶液をフレキソ印刷、100℃焼成することにより、ドット状の半導体パターン6を形成した(図1Aの(c))。ここで、図3Cの(g)のレーザカットを行った。次に、フッ素化樹脂をスクリーン印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の保護層6’を形成した(図1Bの(d))。そして、エポキシ樹脂をスクリーン印刷することにより絶縁膜8を形成し(図1Bの(e))、カーボンペーストをスクリーン印刷することにより上部画素電極9を形成した(図1Bの(f))。
こうして作製した薄膜トランジスタと透明電極を有するPET基板との間に未硬化のポリマー分散液晶を挟み、紫外線照射により硬化させた。所定の電圧印加によりアクティブマトリクス駆動を行い、入力データの明度に合った表示が得られた。
(実施例26)
まず、絶縁基板1であるPEN上に、蒸着によってAlを50nm成膜し、フォトリソ及びウェットエッチによってゲート電極2兼ゲート配線2’、キャパシタ電極10兼キャパシタ配線10’を形成した(図1Aの(a))。次に、ポリビニルフェノール溶液をスピンコートし、150℃焼成することにより、ゲート絶縁膜としてポリビニルフェノールを1μm形成した。さらに、ソース電極4、ソース配線4’、ソース接続電極4a、ドレイン電極5、ドレイン接続電極5a及び画素電極7として、Agインクをオフセット印刷し180℃で焼成することによってパターンを形成した(図1Aの(b))。ここで、画像検査装置によって断線や短絡を検査したところ、キャパシタ電極10及びキャパシタ配線10’と重ならない位置で、ソース配線4’−画素電極7間の短絡が1箇所確認された。
さらに、ポリチオフェン溶液をフレキソ印刷、100℃焼成することにより、ドット状の半導体パターン6を形成した(図1Aの(c))。ここで、図3Dの(h)のレーザカットを行った。次に、フッ素化樹脂をスクリーン印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の保護層6’を形成した(図1Bの(d))。そして、エポキシ樹脂をスクリーン印刷することにより絶縁膜8を形成し(図1Bの(e))、カーボンペーストをスクリーン印刷することにより上部画素電極9を形成した(図1Bの(f))。
こうして作製した薄膜トランジスタと透明電極を有するPET基板との間に未硬化のポリマー分散液晶を挟み、紫外線照射により硬化させた。所定の電圧印加によりアクティブマトリクス駆動を行い、入力データの明度に合った表示が得られた。
(実施例27)
まず、絶縁基板1であるPEN上に、蒸着によってAlを50nm成膜し、フォトリソ及びウェットエッチによってゲート電極2兼ゲート配線2’、キャパシタ電極10兼キャパシタ配線10’を形成した(図1Aの(a))。次に、ポリビニルフェノール溶液をスピンコートし、150℃焼成することにより、ゲート絶縁膜としてポリビニルフェノールを1μm形成した。さらに、ソース電極4、ソース配線4’、ソース接続電極4a、ドレイン電極5、ドレイン接続電極5a及び画素電極7として、Agインクをオフセット印刷し180℃で焼成することによってパターンを形成した(図1Aの(b))。ここで、画像検査装置によって断線や短絡を検査したところ、キャパシタ電極10及びキャパシタ配線10’と重ならない位置で、画素電極7−ソース接続電極4a間の短絡が1箇所確認された。
さらに、ポリチオフェン溶液をフレキソ印刷、100℃焼成することにより、ドット状の半導体パターン6を形成した(図1Aの(c))。ここで、図3Dの(i)のレーザカットを行った。次に、フッ素化樹脂をスクリーン印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の保護層6’を形成した(図1Bの(d))。そして、エポキシ樹脂をスクリーン印刷することにより絶縁膜8を形成し(図1Bの(e))、カーボンペーストをスクリーン印刷することにより上部画素電極9を形成した(図1Bの(f))。
こうして作製した薄膜トランジスタと透明電極を有するPET基板との間に未硬化のポリマー分散液晶を挟み、紫外線照射により硬化させた。所定の電圧印加によりアクティブマトリクス駆動を行い、入力データの明度に合った表示が得られた。
本発明の実施例28〜36について、図4A、図4B及び図6A〜図6Dを用いて説明する。
(実施例28)
まず、絶縁基板1であるPEN上に、蒸着によってAlを50nm成膜し、フォトリソ及びウェットエッチによってゲート電極2、ゲート配線2’、キャパシタ電極10及びキャパシタ配線10’を形成した(図4Aの(a))。次に、ポリビニルフェノール溶液をスピンコートし、150℃焼成することにより、ゲート絶縁膜としてポリビニルフェノールを1μm形成した。さらに、ソース電極4、ソース配線4’、ソース接続電極4a、ドレイン電極5、ドレイン接続電極5a及び画素電極7として、Agインクをオフセット印刷し180℃で焼成することによってパターンを形成した(図4Aの(b))。
さらに、ポリチオフェン溶液をフレキソ印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の半導体パターン6を形成した(図4Aの(c))。次に、フッ素化樹脂をスクリーン印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の保護層6’を形成した(図4Bの(d))。ここで、画像検査装置によって断線や短絡を検査したところ、ソース配線4’の断線が1箇所確認された。ソース配線4’の断線の場合、図6Aの(a)のように、レーザカットは不要である。そして、エポキシ樹脂をスクリーン印刷することにより絶縁膜8を形成し(図4Bの(e))、カーボンペーストをスクリーン印刷することにより上部画素電極9を形成した(図4Bの(f))。
こうして作製した薄膜トランジスタと透明電極を有するPET基板との間に未硬化のポリマー分散液晶を挟み、紫外線照射により硬化させた。所定の電圧印加によりアクティブマトリクス駆動を行い、入力データの明度に合った表示が得られた。
(実施例29)
まず、絶縁基板1であるPEN上に、蒸着によってAlを50nm成膜し、フォトリソ及びウェットエッチによってゲート電極2、ゲート配線2’、キャパシタ電極10及びキャパシタ配線10’を形成した(図4Aの(a))。次に、ポリビニルフェノール溶液をスピンコートし、150℃焼成することにより、ゲート絶縁膜としてポリビニルフェノールを1μm形成した。さらに、ソース電極4、ソース配線4’、ソース接続電極4a、ドレイン電極5、ドレイン接続電極5a及び画素電極7として、Agインクをオフセット印刷し180℃で焼成することによってパターンを形成した(図4Aの(b))。
さらに、ポリチオフェン溶液をフレキソ印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の半導体パターン6を形成した(図4Aの(c))。次に、フッ素化樹脂をスクリーン印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の保護層6’を形成した(図4Bの(d))。ここで、画像検査装置によって断線や短絡を検査したところ、ドレイン接続電極5aの断線が1箇所確認された。ドレイン接続電極5aの断線の場合、図6A(b)のように画素電極7をレーザカットした。そして、エポキシ樹脂をスクリーン印刷することにより絶縁膜8を形成し(図4Bの(e))、カーボンペーストをスクリーン印刷することにより上部画素電極9を形成した(図4Bの(f))。
こうして作製した薄膜トランジスタと透明電極を有するPET基板との間に未硬化のポリマー分散液晶を挟み、紫外線照射により硬化させた。所定の電圧印加によりアクティブマトリクス駆動を行い、入力データの明度に合った表示が得られた。
(実施例30)
まず、絶縁基板1であるPEN上に、蒸着によってAlを50nm成膜し、フォトリソ及びウェットエッチによってゲート電極2、ゲート配線2’、キャパシタ電極10及びキャパシタ配線10’を形成した(図4Aの(a))。次に、ポリビニルフェノール溶液をスピンコートし、150℃焼成することにより、ゲート絶縁膜としてポリビニルフェノールを1μm形成した。さらに、ソース電極4、ソース配線4’、ソース接続電極4a、ドレイン電極5、ドレイン接続電極5a及び画素電極7として、Agインクをオフセット印刷し180℃で焼成することによってパターンを形成した(図4Aの(b))。
さらに、ポリチオフェン溶液をフレキソ印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の半導体パターン6を形成した(図4Aの(c))。次に、フッ素化樹脂をスクリーン印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の保護層6’を形成した(図4Bの(d))。ここで、画像検査装置によって断線や短絡を検査したところ、ソース配線4’−ドレイン電極5間の短絡が1箇所確認された。そこで、図6Bの(c)のレーザカットを行った。そして、エポキシ樹脂をスクリーン印刷することにより絶縁膜8を形成し(図4Bの(e))、カーボンペーストをスクリーン印刷することにより上部画素電極9を形成した(図4Bの(f))。
こうして作製した薄膜トランジスタと透明電極を有するPET基板との間に未硬化のポリマー分散液晶を挟み、紫外線照射により硬化させた。所定の電圧印加によりアクティブマトリクス駆動を行い、入力データの明度に合った表示が得られた。
(実施例31)
まず、絶縁基板1であるPEN上に、蒸着によってAlを50nm成膜し、フォトリソ及びウェットエッチによってゲート電極2、ゲート配線2’、キャパシタ電極10及びキャパシタ配線10’を形成した(図4Aの(a))。次に、ポリビニルフェノール溶液をスピンコートし、150℃焼成することにより、ゲート絶縁膜としてポリビニルフェノールを1μm形成した。さらに、ソース電極4、ソース配線4’、ソース接続電極4a、ドレイン電極5、ドレイン接続電極5a及び画素電極7として、Agインクをオフセット印刷し180℃で焼成することによってパターンを形成した(図4Aの(b))。
さらに、ポリチオフェン溶液をフレキソ印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の半導体パターン6を形成した(図4Aの(c))。次に、フッ素化樹脂をスクリーン印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の保護層6’を形成した(図4Bの(d))。ここで、画像検査装置によって断線や短絡を検査したところ、ゲート電極2と重なった位置で、隣り合うソース配線4’間の短絡が1箇所確認された。そこで、図6Bの(d)のレーザカットを行った。そして、エポキシ樹脂をスクリーン印刷することにより絶縁膜8を形成し(図4Bの(e))、カーボンペーストをスクリーン印刷することにより上部画素電極9を形成した(図4Bの(f))。
こうして作製した薄膜トランジスタと透明電極を有するPET基板との間に未硬化のポリマー分散液晶を挟み、紫外線照射により硬化させた。所定の電圧印加によりアクティブマトリクス駆動を行い、入力データの明度に合った表示が得られた。
(実施例32)
まず、絶縁基板1であるPEN上に、蒸着によってAlを50nm成膜し、フォトリソ及びウェットエッチによってゲート電極2、ゲート配線2’、キャパシタ電極10及びキャパシタ配線10’を形成した(図4Aの(a))。次に、ポリビニルフェノール溶液をスピンコートし、150℃焼成することにより、ゲート絶縁膜としてポリビニルフェノールを1μm形成した。さらに、ソース電極4、ソース配線4’、ソース接続電極4a、ドレイン電極5、ドレイン接続電極5a及び画素電極7として、Agインクをオフセット印刷し180℃で焼成することによってパターンを形成した(図4Aの(b))。
さらに、ポリチオフェン溶液をフレキソ印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の半導体パターン6を形成した(図4Aの(c))。次に、フッ素化樹脂をスクリーン印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の保護層6’を形成した(図4Bの(d))。ここで、画像検査装置によって断線や短絡を検査したところ、キャパシタ配線10’と重なった位置で、隣り合うソース配線4’間の短絡が1箇所確認された。そこで、図6Bの(e)のレーザカットを行った。そして、エポキシ樹脂をスクリーン印刷することにより絶縁膜8を形成し(図4Bの(e))、カーボンペーストをスクリーン印刷することにより上部画素電極9を形成した(図4Bの(f))。
こうして作製した薄膜トランジスタと透明電極を有するPET基板との間に未硬化のポリマー分散液晶を挟み、紫外線照射により硬化させた。所定の電圧印加によりアクティブマトリクス駆動を行い、入力データの明度に合った表示が得られた。
(実施例33)
まず、絶縁基板1であるPEN上に、蒸着によってAlを50nm成膜し、フォトリソ及びウェットエッチによってゲート電極2、ゲート配線2’、キャパシタ電極10及びキャパシタ配線10’を形成した(図4Aの(a))。次に、ポリビニルフェノール溶液をスピンコートし、150℃焼成することにより、ゲート絶縁膜としてポリビニルフェノールを1μm形成した。さらに、ソース電極4、ソース配線4’、ソース接続電極4a、ドレイン電極5、ドレイン接続電極5a及び画素電極7として、Agインクをオフセット印刷し180℃で焼成することによってパターンを形成した(図4Aの(b))。
さらに、ポリチオフェン溶液をフレキソ印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の半導体パターン6を形成した(図4Aの(c))。次に、フッ素化樹脂をスクリーン印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の保護層6’を形成した(図4Bの(d))。ここで、画像検査装置によって断線や短絡を検査したところ、ゲート電極2やキャパシタ配線10’と重ならない位置で、隣り合うソース配線4’間の短絡が1箇所確認された。そこで、図6Cの(f)のレーザカットを行った。そして、エポキシ樹脂をスクリーン印刷することにより絶縁膜8を形成し(図4Bの(e))、カーボンペーストをスクリーン印刷することにより上部画素電極9を形成した(図4Bの(f))。
こうして作製した薄膜トランジスタと透明電極を有するPET基板との間に未硬化のポリマー分散液晶を挟み、紫外線照射により硬化させた。所定の電圧印加によりアクティブマトリクス駆動を行い、入力データの明度に合った表示が得られた。
(実施例34)
まず、絶縁基板1であるPEN上に、蒸着によってAlを50nm成膜し、フォトリソ及びウェットエッチによってゲート電極2、ゲート配線2’、キャパシタ電極10及びキャパシタ配線10’を形成した(図4Aの(a))。次に、ポリビニルフェノール溶液をスピンコートし、150℃焼成することにより、ゲート絶縁膜としてポリビニルフェノールを1μm形成した。さらに、ソース電極4、ソース配線4’、ソース接続電極4a、ドレイン電極5、ドレイン接続電極5a及び画素電極7として、Agインクをオフセット印刷し180℃で焼成することによってパターンを形成した(図4Aの(b))。
さらに、ポリチオフェン溶液をフレキソ印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の半導体パターン6を形成した(図4Aの(c))。次に、フッ素化樹脂をスクリーン印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の保護層6’を形成した(図4Bの(d))。ここで、画像検査装置によって断線や短絡を検査したところ、キャパシタ配線10’と重なった位置で、ソース配線4’−画素電極7間の短絡が1箇所確認された。そこで、図6Cの(g)のレーザカットを行った。そして、エポキシ樹脂をスクリーン印刷することにより絶縁膜8を形成し(図4Bの(e))、カーボンペーストをスクリーン印刷することにより上部画素電極9を形成した(図4Bの(f))。
こうして作製した薄膜トランジスタと透明電極を有するPET基板との間に未硬化のポリマー分散液晶を挟み、紫外線照射により硬化させた。所定の電圧印加によりアクティブマトリクス駆動を行い、入力データの明度に合った表示が得られた。
(実施例35)
まず、絶縁基板1であるPEN上に、蒸着によってAlを50nm成膜し、フォトリソ及びウェットエッチによってゲート電極2、ゲート配線2’、キャパシタ電極10及びキャパシタ配線10’を形成した(図4Aの(a))。次に、ポリビニルフェノール溶液をスピンコートし、150℃焼成することにより、ゲート絶縁膜としてポリビニルフェノールを1μm形成した。さらに、ソース電極4、ソース配線4’、ソース接続電極4a、ドレイン電極5、ドレイン接続電極5a及び画素電極7として、Agインクをオフセット印刷し180℃で焼成することによってパターンを形成した(図4Aの(b))。
さらに、ポリチオフェン溶液をフレキソ印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の半導体パターン6を形成した(図4Aの(c))。次に、フッ素化樹脂をスクリーン印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の保護層6’を形成した(図4Bの(d))。ここで、画像検査装置によって断線や短絡を検査したところ、ソース電極4−画素電極7間の短絡が1箇所確認された。そこで、図6Dの(h)のレーザカットを行った。そして、エポキシ樹脂をスクリーン印刷することにより絶縁膜8を形成し(図4Bの(e))、カーボンペーストをスクリーン印刷することにより上部画素電極9を形成した(図4Bの(f))。
こうして作製した薄膜トランジスタと透明電極を有するPET基板との間に未硬化のポリマー分散液晶を挟み、紫外線照射により硬化させた。所定の電圧印加によりアクティブマトリクス駆動を行い、入力データの明度に合った表示が得られた。
(実施例36)
まず、絶縁基板1であるPEN上に、蒸着によってAlを50nm成膜し、フォトリソ及びウェットエッチによってゲート電極2、ゲート配線2’、キャパシタ電極10及びキャパシタ配線10’を形成した(図4Aの(a))。次に、ポリビニルフェノール溶液をスピンコートし、150℃焼成することにより、ゲート絶縁膜としてポリビニルフェノールを1μm形成した。さらに、ソース電極4、ソース配線4’、ソース接続電極4a、ドレイン電極5、ドレイン接続電極5a及び画素電極7として、Agインクをオフセット印刷し180℃で焼成することによってパターンを形成した(図4Aの(b))。
さらに、ポリチオフェン溶液をフレキソ印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の半導体パターン6を形成した(図4Aの(c))。次に、フッ素化樹脂をスクリーン印刷、100℃焼成することにより、ストライプ状の保護層6’を形成した(図4Bの(d))。ここで、画像検査装置によって断線や短絡を検査したところ、画素電極7−ソース接続電極4a間の短絡が1箇所確認された。ここで、図6Dの(i)のレーザカットを行った。そして、エポキシ樹脂をスクリーン印刷することにより絶縁膜8を形成し(図4Bの(e))、カーボンペーストをスクリーン印刷することにより上部画素電極9を形成した(図4Bの(f))。
こうして作製した薄膜トランジスタと透明電極を有するPET基板との間に未硬化のポリマー分散液晶を挟み、紫外線照射により硬化させた。所定の電圧印加によりアクティブマトリクス駆動を行い、入力データの明度に合った表示が得られた。
以上の説明から理解できるように、本発明によれば、断線の影響を抑えながら各種短絡のリペアが可能な、薄膜トランジスタアレイ、その製造方法及びこれを用いた画像表示装置を提供できる。
本発明は、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスディスプレイ、エレクトロクロミックディスプレイ等に使用する薄膜トランジスタアレイに適用可能である。
1 絶縁基板
2 ゲート電極
2’ ゲート配線
4 ソース電極
4’ ソース配線
4a ソース接続電極
5 ドレイン電極
5a ドレイン接続電極
6 半導体パターン
6’ 保護層
7 画素電極
7A 画素電極(第1の領域)
7B 画素電極(第2の領域)
7C 画素電極(第3の領域)
8 絶縁膜
8H 開口部
9 上部画素電極
10 キャパシタ電極
10’ キャパシタ配線
11 対向基板
12 対向電極
13 表示媒体
14 位相差板
15 偏光板
21 断線部
22 短絡部
23 位置(レーザカット部)
31 架橋部
32 レーザ接続部

Claims (7)

  1. 絶縁基板上に形成されたゲート電極と、
    前記ゲート電極に接続されたゲート配線と、
    前記ゲート電極及びゲート配線と所定の隙間を有して前記絶縁基板上に形成されたキャパシタ電極と、
    前記キャパシタ電極に接続されたキャパシタ配線と、
    前記ゲート電極、前記ゲート配線、前記キャパシタ電極及び前記キャパシタ配線の上に形成されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上に形成された1つの画素電極と、2組のソース電極・ドレイン電極と、該ソース電極・ドレイン電極間に半導体パターンを有する画素単位をマトリクス状に並べた薄膜トランジスタアレイであって、
    前記2つのドレイン電極はそれぞれ前記半導体パターンに接し個別のドレイン接続電極を介して前記1つの画素電極に接続され、
    前記2つのソース電極は各々個別のソース配線を介して給電され、前記2つのソース電極間を接続するソース接続電極を有し、
    前記1つの画素電極が、前記2つのドレイン接続電極のうち一方のドレイン接続電極に近い第1キャパシタと、他方のドレイン接続電極に近い第2キャパシタを有し、
    前記画素電極は、
    前記第1のドレイン電極に接続された第1の領域と、
    前記第2のドレイン電極に接続された第2の領域と、
    前記第1の領域と第2の領域を接続する第3の領域とを含み、
    前記第3の領域は、前記ゲート電極、前記ゲート配線、前記キャパシタ電極及び前記キャパシタ配線と重ならない位置に形成され、
    前記画素電極の前記第3の領域の上に開口部を有し、少なくとも前記画素電極のうちの前記第1の領域、第2の領域、ソース電極、ソース接続電極及びソース配線を覆う絶縁膜と、
    前記絶縁膜の上に、前記開口部を介して前記画素電極に接続された上部画素電極とをさらに有することを特徴とする薄膜トランジスタアレイ。
  2. 前記ソース接続電極は、少なくとも一部が前記ゲート電極、前記ゲート配線、前記キャパシタ電極及び前記キャパシタ配線と重ならない位置に形成された、請求項1に記載の薄膜トランジスタアレイ。
  3. 前記絶縁基板上に、前記ゲート電極、前記ゲート配線、前記キャパシタ電極及び前記キャパシタ配線を形成する工程と、
    前記ゲート電極、前記ゲート配線、前記キャパシタ電極及び前記キャパシタ配線の上に、前記ゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜の上に、前記ソース電極、前記ソース配線、前記ソース接続電極、前記ドレイン電極、前記ドレイン接続電極及び前記画素電極を形成する工程と、
    前記ソース電極、前記ソース配線、前記ソース接続電極、前記ドレイン電極、前記ドレイン接続電極及び前記画素電極の断線及び/又は短絡を検査する工程と、
    前記検査の結果に応じて、前記短絡箇所、前記ソース配線、前記ソース接続電極及び前記ドレイン接続電極の少なくとも1つをレーザカットする工程と、
    半導体を形成する工程と、
    前記半導体を保護する保護層を形成する工程とを含み、
    前記レーザカットを行う工程は、前記検査する工程以後に行われる請求項1または2に記載の薄膜トランジスタアレイの製造方法。
  4. 前記レーザカットを行う工程では、
    1)ドレイン接続電極に断線がある場合、画素電極の第1の領域と第2の領域のうち、断線があるドレイン接続電極に接続された方の領域と、第3の領域の間をレーザカットし、
    2)ソース電極とドレイン電極との間に短絡がある場合、短絡がある薄膜トランジスタのドレイン接続電極を、ゲート電極、ゲート配線、キャパシタ電極、キャパシタ配線と重ならない位置でレーザカットし、かつ、画素電極の前記第1の領域と前記第2の領域のうち、レーザカットしたドレイン接続電極に接続された方の領域と、前記第3の領域の間をレーザカットし、
    3)ゲート電極又はゲート配線上で、隣り合う画素単位の、隣り合うソース電極またはソース配線間に短絡がある場合、一方の画素単位の、該短絡があるソース配線、または該
    短絡があるソース電極またはソース配線に接続されたソース配線のうち、短絡箇所を挟むソース配線の2箇所と、短絡箇所に最も近い薄膜トランジスタのドレイン接続電極及びソース接続電極とを、ゲート電極、ゲート配線、キャパシタ電極及びキャパシタ配線と重ならない位置でレーザカットし、かつ、画素電極の前記第1の領域と前記第2の領域のうち、レーザカットしたドレイン接続電極に接続された方の領域と、前記第3の領域の間をレーザカットし、
    4)キャパシタ電極又はキャパシタ配線上で、隣り合う画素単位の、隣り合うソース配線間に短絡がある場合、一方の画素単位の、短絡箇所を挟むソース配線の2箇所を、ゲート電極、ゲート配線、キャパシタ電極及びキャパシタ配線と重ならない位置でレーザカットし、
    5)ゲート電極、ゲート配線、キャパシタ電極及びキャパシタ配線と重ならない位置で、隣り合う画素単位の、隣り合うソース配線間に短絡がある場合、短絡箇所をレーザカットし、
    6)キャパシタ電極又はキャパシタ配線上でソース配線と画素電極との間に短絡がある場合、短絡箇所を挟むソース配線の2箇所を、ゲート電極、ゲート配線、キャパシタ電極及びキャパシタ配線と重ならない位置でレーザカットし、
    7)ゲート電極、ゲート配線、キャパシタ電極及びキャパシタ配線と重ならない位置でソース配線と画素電極との間に短絡がある場合、短絡箇所をレーザカットし、
    8)ソース接続電極と画素電極との間に短絡がある場合、短絡箇所を、ゲート電極、ゲート配線、キャパシタ電極又はキャパシタ配線と重ならない位置でレーザカットする、
    請求項記載の薄膜トランジスタアレイの製造方法。
  5. 絶縁膜を形成する工程をさらに有する、請求項又はに記載の薄膜トランジスタアレイの製造方法。
  6. 上部画素電極を形成する工程をさらに有する、請求項に記載の薄膜トランジスタアレイの製造方法。
  7. 請求項のいずれかに記載の薄膜トランジスタアレイの製造方法で製造した薄膜トランジスタアレイと、対向電極を有する別基板との間に表示媒体を挟んだ、画像表示装置。
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