JP6450248B2 - インテークヒータ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インテークヒータ制御装置に関する。
従来、内燃機関においてインテークマニホールドに流入する吸気を加熱するインテークヒータを備えるものがある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の内燃機関では、インテークヒータを作動させることで、吸気を昇温して凝縮水の発生を抑制している。
特開2013−194691号公報
吸気に水分が含まれていると、寒冷地などにおいては、インテークマニホールドの内部で水分が凍ってしまい、流路が狭まることで、エンジンに吸気される吸気量が低下するおそれがある。また、インテークマニホールドに流入する吸気をヒータによって加熱すると、ヒータによる電力消費が増え、バッテリの負荷が増大する。
本発明は、ヒータによる電力消費を抑制すると共に、インテークマニホールドの内部に生じた氷による吸気量の低下を抑制するインテークヒータ制御装置を提供することを目的とする。
本発明のインテークヒータ制御装置は、エンジンのインテークマニホールドに流入する吸気を加熱するインテークヒータと、インテークヒータを制御するヒータ制御部と、を備え、ヒータ制御部は、外気温度が外気温判定閾値以下であり、インテークマニホールド内の吸気温度が吸気温判定閾値以下であり、エンジンのアイドル制御の継続時間がアイドル制御時間判定閾値以上である場合において、エンジンの吸気量が吸気量判定閾値以下であるときに、インテークヒータを起動する。
このインテークヒータ制御装置では、外気温度が外気温判定閾値以下であり、インテークマニホールド内の吸気温度が吸気温判定閾値以下であり、エンジンのアイドル制御の継続時間がアイドル制御時間判定閾値以上であるという条件が揃った場合に、エンジンの吸気量が吸気量判定閾値以下であるか否かを判定するので、インテークマニホールドの内部に氷が生じて流路が狭まることで、吸気量が低下しているか否かを確実に判定することができる。そのため、不要にインテークヒータが起動されることが防止され、インテークヒータによる電力消費が抑えられる。また、インテークマニホールドの内部に氷が生じて、吸気量が低下している場合には、確実にインテークヒータを起動して、吸気量の低下が増大する前に、氷を溶かすことができる。
また、アイドル制御は、第1のエンジン回転数でエンジンを制御する低回転アイドル制御と、第1のエンジン回転数よりも高い回転数である第2のエンジン回転数でエンジンを制御する高回転アイドル制御とを交互に行うものであり、ヒータ制御部は、低回転アイドル制御における吸気量が吸気量判定閾値以下であるか否かを判定してもよい。エンジン回転数が低い場合には、エンジン回転数が高い場合と比較して、吸気量が低くインテークマニホールドの内部に氷が生じ易くなる。アイドル制御において吸気量が低い方の低回転アイドル制御時の吸気量を計測することで、インテークマニホールドの内部に氷が生じて流路が狭まっているか否かを確実に判定することができる。また、エンジン回転数が低いときの方が、正常時(流路が狭まっていない状態)において吸気量の変動のばらつきが少なく安定するので、エンジン回転数が低いときの吸気量同士を比較することで、吸気量の低下を精度良く検出することができる。
また、ヒータ制御部は、交互に実行される低回転アイドル制御及び高回転アイドル制御のうち、最初に実行された低回転アイドル制御における吸気量を、吸気量判定閾値として設定してもよい。これにより、最初に実行された低回転アイドル制御における吸気量と、その後の低回転アイドル制御における吸気量とを比較して、吸気量の低下を検出することができる。アイドル制御が開始された時に、一連のアイドル制御における吸気量を比較することで、確実に吸気量の低下を検出することができる。
ヒータ制御部は、吸気量がヒータ停止吸気量判定閾値を超えた場合に、ヒータを停止させてもよい。これにより、吸気量がヒータ停止吸気量判定閾値を超えて回復したときに、ヒータを停止させて、不要に長時間、ヒータが使用されることが防止される。
本発明によれば、ヒータによる電力消費を抑制すると共に、インテークマニホールドの内部に生じた氷による吸気量の低下を抑制するインテークヒータ制御装置を提供することができる。
本発明の一実施形態のインテークヒータ制御装置が適用されるエンジンを示す概略図である。 本発明の一実施形態のインテークヒータ制御装置のブロック構成図である。 アイドル制御時におけるエンジン回転数及び吸気量の変化を示すグラフである。 インテークヒータ制御装置における制御処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において同一部分又は相当部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図1に示されるエンジン10は、例えばディーゼルエンジンであり、ターボチャージャ11を備えた過給機付きエンジンである。エンジン10には、エンジン本体10aの燃焼室から排出された排ガスの少なくとも一部をエンジン10の吸気側に還流するEGRシステム1が搭載されている。
エンジン10のエンジン本体10aは、1又は複数の気筒(図示する例では、6気筒)を有している。なお、エンジン10としては、ディーゼルエンジンに限定されず、ガソリンエンジンであってもよい。また、適用される車両は限定されるものではなく、例えばトラック、バスもしくは重機等の大型車両や中型車両、普通乗用車、小型車両又は軽車両等であってもよい。また、エンジン10は、例えば船舶等に適用されるものでもよい。
ターボチャージャ11には、エンジン10の排気ガスが供給されて回転駆動される排気タービン11aが設けられている。排気タービン11aの入口側は、エンジン10のエキゾーストマニホールド12に接続され、排気タービン11aの出口側は、排気管14に接続されている。
ターボチャージャ11は、排気タービン11aと同軸で接続されて回転エネルギが伝達されるコンプレッサ11bを有する。このコンプレッサ11bの入口側は、外気を吸入する吸い込みダクト16に接続され、コンプレッサ11bの出口側は、エンジン10の吸気管13に接続されている。吸い込みダクト16を介して吸い込まれた外気は、図示しないエアークリーナによって粉塵などの不純物が除去された後、コンプレッサ11bで圧縮されて、吸気管13に供給される。吸気管13は、コンプレッサ11bの出口とエンジン10のインテークマニホールド17とを接続している。
吸気管13には、コンプレッサ11bで昇圧された圧縮空気を冷却するインタークーラ15が設けられている。インタークーラ15から排出された空気(新気)は、EGRシステム1によって還流された排気ガス(EGRガス)と合流されて、インテークマニホールド17を介してエンジン本体10aに吸気される。
EGRシステム1は、ターボチャージャ11の排気タービン11aの通過前の高圧の排気ガスを吸気側に還流するHPL(High Pressure Loop)方式のものであって、EGR配管2、EGRクーラ3、EGRバルブ4を備えている。なお、EGRシステムとしては、排気タービン11aを通過後の低圧の排気ガスを吸気側に(排気管14から吸い込みダクト16に)、還流するLPL(Low Pressure Loop)方式のものでもよい。
EGR配管2は、その一端側がエキゾーストマニホールド12に接続されていると共に、その他端側が吸気管13におけるインタークーラ15下流側のEGR合流部13aに接続されている。このEGR配管2は、排気ガスの少なくとも一部をEGR合流部13aへ還流させる。
EGRクーラ3は、排気ガスを冷却するものであり、EGR配管2に設けられている。EGRクーラ3としては、特に限定されず、様々なEGRクーラを用いることができる。EGRクーラ3は、例えば空冷式のものでもよく、水冷式のものでもよい。EGRバルブ4は、EGR配管2において、EGRクーラ3とEGR合流部13aとの間に配置されている。このEGRバルブ4として、例えば電磁弁が採用され、弁の開閉によって排気ガスの吸気側への還流を許容又は停止させる。
また、エンジン10には、インテークマニホールド17に流入する新気を加熱するインテークヒータ18が設けられている。このインテークヒータ18は、インタークーラ15とEGR合流部13aとの間の流路に配置され、流路内を通過する空気を加熱する。インテークヒータ18は、図示しないバッテリから電力が供給されて発熱する。インテークヒータ18は、例えば、エンジン始動時に使用される。また、インテークヒータ18は、インテークマニホールド17の内部に発生した氷を溶かす際に使用される。インテークヒータ18は、後述するインテークヒータ制御装置20によって制御される。
また、エンジン10では、通常のアイドル制御とは異なる長時間アイドル制御が実行される。通常のアイドル制御及び長時間アイドル制御は、図2に示されるエンジンECU21によって実行される。長時間アイドル制御は、アイドル制御を開始後、例えば30分経過したら実行される。
図3(a)は、アイドル制御時におけるエンジン回転数の変化を示すグラフである。図3(a)では、横軸に時間の経過〔min〕を示し、縦軸にエンジン回転数〔rpm〕を示している。長時間アイドル制御では、第1のエンジン回転数でエンジンを制御する低回転アイドル制御と、第1のエンジン回転数よりも高い第2のエンジン回転数でエンジンを制御する高回転アイドル制御と、を交互に実行する。低回転アイドル制御における第1のエンジン回転数は、例えば600〔rpm〕であり、高回転アイドル制御における第2のエンジン回転数は、例えば850〔rpm〕である。長時間アイドル制御では、例えば30〜40分毎に、低回転アイドル制御と高回転アイドル制御とを交互に実行する。
図3(a)に示される場合には、アイドル制御が開始されて所定の時間が経過した時間t1において、通常のアイドル制御から長時間アイドル制御に移行される。長時間アイドル制御では、時間t1から時間t2まで、高回転アイドル制御が実行される。時間t2において、高回転アイドル制御から低回転アイドル制御に切替えられる。続く時間t2から時間t3まで、低回転アイドル制御が実行される。時間t3において、低回転アイドル制御から高回転アイドル制御に切り替えられる。このように、エンジン10では、長時間アイドル制御において、高回転アイドル制御と、低回転アイドル制御とが交互に行われる。
図3(b)は、アイドル制御時における吸気量の変化を示すグラフである。図3(b)では、横軸に時間の経過〔min〕を示し、縦軸に吸気量〔kg/h〕を示している。図3(b)は、エアーフローセンサ23によって測定された吸気量であり、図3(a)に示されるグラフと時間的に対応している。なお、この吸気量は、後述するインテークヒータ制御装置20が適用されていない場合について示している。
次に、インテークヒータ18を制御するインテークヒータ制御装置20について説明する。エンジン10を備える車両には、インテークヒータ制御装置20が搭載されている。インテークヒータ制御装置20は、インテークマニホールド17の内部で発生した氷を溶かして、エンジン10に吸気される吸気量の低下を抑制する制御を行う。
インテークヒータ制御装置20は、外気温センサ22、エアーフローセンサ23、インテークマニホールド温度センサ24、及びインテークヒータ制御ユニット(ヒータ制御部)25を備えている。インテークヒータ制御ユニット25は、インテークヒータ18、外気温センサ22、エアーフローセンサ(吸気量センサ)23、インテークマニホールド温度センサ24、及びエンジンECU21と電気的に接続されている。
外気温センサ22は、外気温度を検出するものであり、例えば、サーミスタの抵抗の変化を検出することにより、外気温度に関するデータを検出する。外気温センサ22で検出されたデータは、インテークヒータ制御ユニット25に出力される。
エアーフローセンサ23は、インテークマニホールド17に流入する空気の流量(吸気量)を検出するものである。エアーフローセンサ23は、例えば、吸い込みダクト16に設けられている。エアーフローセンサ23では、コンプレッサ11bに流入する前の吸い込みダクト16の内部の圧力を検出することで、吸気量に関するデータを検出する。エアーフローセンサ23で検出されたデータは、インテークヒータ制御ユニット25に出力される。
インテークマニホールド温度センサ24は、インテークマニホールド17内の吸気温度を検出するものであり、例えば、サーミスタの抵抗の変化を検出することにより、インテークマニホールド17内の吸気温度に関するデータを検出する。インテークマニホールド温度センサ24は、例えば、インテークマニホールドにおいて、インテークヒータ18より下流で、EGR合流部13aより上流に配置されている。インテークマニホールド温度センサ24は、例えば、EGR合流部13aより下流に配置されていてもよい。インテークマニホールド温度センサ24で検出されたデータは、インテークヒータ制御ユニット25に出力される。
また、エンジンECU21は、エンジン10のアイドル制御の継続時間に関するデータを検出する。エンジンECU21は、アイドル制御の開始から、アイドル制御が継続している時間を算出する。また、エンジンECU21は、長時間アイドル制御の継続時間に関するデータを検出する。アイドル制御の継続時間及び長時間アイドル制御の継続時間に関するデータは、インテークヒータ制御ユニット25に出力される。エンジンECU21は、アイドル制御の継続時間を検出するアイドル制御時間検出部として機能する。
なお、外気温センサ22、エアーフローセンサ23、及びインテークマニホールド温度センサ24から出力されたデータは、エンジンECU21を介して、インテークヒータ制御ユニット25に出力されてもよく、その他のECUを介して、インテークヒータ制御ユニット25に出力されてもよい。
インテークヒータ制御ユニット25は、演算処理を行うCPU、記憶部となるROM及びRAM、入力信号回路、出力信号回路、電源回路などを含むものである。インテークヒータ制御ユニット25は、判定部26、制御部27、及び記憶部28を有する。判定部26は、外気温判定部31、インテークマニホールド吸気温判定部(以下、「吸気温判定部」という。)32、アイドル制御時間判定部33、及び吸気量低下率判定部34を備えている。
外気温判定部31は、外気温センサ22から出力された外気温度に関するデータに基づいて、外気温度が外気温判定閾値Toth以下であるか否かを判定する。外気温判定閾値Tothは、インテークマニホールド17の内部での氷の発生のし易さを判定するための判定閾値である。外気温判定閾値Tothは、例えば0℃とすることができる。外気温判定閾値Tothは、実験や、過去の実績値に基づいて設定することができる。外気温判定閾値Tothは、0℃以外の値でもよい。
吸気温判定部32は、インテークマニホールド温度センサ24から出力されたインテークマニホールド17内の吸気温度(インテークマニホールド吸気温度)に関するデータに基づいて、インテークマニホールド吸気温度が吸気温判定閾値TIth以下であるか否かを判定する。吸気温判定閾値TIthは、インテークマニホールド17の内部での氷の発生のし易さを判定するための判定閾値である。吸気温判定閾値TIthは、例えば−16℃とすることができる。吸気温判定閾値TIthは、実験や、過去の実績値に基づいて設定することができる。吸気温判定閾値TIthは、−16℃以外の値でもよい。
アイドル制御時間判定部33は、エンジンECU21から出力された長時間アイドル制御の継続時間に基づいて、長時間アイドル制御の継続時間がアイドル制御時間判定閾値TLth以上であるか否かを判定する。アイドル制御時間判定閾値TLthは、インテークマニホールド17の内部での氷の発生のし易さを判定するための判定閾値である。アイドル制御時間判定閾値TLthは、例えば30分とすることができる。アイドル制御時間判定閾値TLthは、実験や、過去の実績値に基づいて設定することができる。アイドル制御時間判定閾値TLthは、30分以外の値でもよい。
また、アイドル制御時間判定部33は、アイドル制御の継続時間に基づいて、アイドル制御の継続時間がアイドル制御時間判定閾値TLth以上であるか否かを判定する。このときのアイドル制御時間判定閾値TLthは、例えば60分とすることができる。
吸気量低下率判定部34は、エアーフローセンサ23から出力された吸気量に基づいて、吸気量が低下しているか否かを判定する吸気量低下判定を行う。吸気量低下率判定部34は、吸気量低下判定として、吸気量が吸気量判定閾値Qth以下であるか否かを判定する。吸気量判定閾値Qthは、吸気量の低下を検出するための判定閾値である。吸気量低下率判定部34は、基準となる吸気量(ベース吸気量)を設定し、このベース吸気量Aと、エアーフローセンサ23から出力された判定用吸気量Bとを比較して、判定用吸気量Bが吸気量判定閾値Qth以下であるか否かを判定する。例えば、ベース吸気量Aに対する判定用吸気量Bの吸気量低下率R(=(B/A)×100)が判定値(例えば10%)以上である場合に、判定用吸気量Bが吸気量判定閾値Qth以下であると判定することができる。
吸気量低下率判定部34は、低回転アイドル制御における吸気量に基づいて、吸気量が吸気量判定閾値Qth以下であるかを判定する。例えば、長時間アイドル制御を開始して、最初の低回転アイドル制御(図3参照、時間t2〜時間t3)における吸気量を、吸気量判定閾値Qthとして記憶部する。例えば、最初の低回転アイドル制御における吸気量の平均値を吸気量判定閾値Qthとする。なお、最初の低回転アイドル制御における吸気量の平均値ではなく、最高値、最低値、中間値を吸気量判定閾値Qthとしてもよい。また、最初の低回転アイドル制御が開始されて、所定時間が経過したときの吸気量を吸気量判定閾値Qthとしてもよい。
吸気量低下率判定部34では、低回転アイドル制御における吸気量同士を比較して、吸気量低下判定を行う。例えば、最初の低回転アイドル制御における吸気量をベース吸気量Aと設定し、その後の低回転アイドル制御における吸気量を判定用吸気量Bとして、吸気量低下率Rを算出して、判定用吸気量Bが吸気量判定閾値Qth以下であるか否かを判定する。低回転アイドル制御(時間t4〜時間t5、時間t6〜t7、時間t6〜t7、時間t8〜t9、時間t10〜t11)ごとに判定用吸気量Bを算出して、ベース吸気量Aと比較して、吸気量低下判定を行う。
例えば、図3に示す場合には、時間t10から時間t11までの間の低回転アイドル制御における判定用吸気量Bは、時間t2から時間t3までの間の低回転アイドル制御におけるベース吸気量Aに対して、吸気量低下率Rが10%以上となっている。
吸気量低下率判定部34は、長時間アイドル制御が一度、終了して、再びアイドル制御が開始された後、長時間アイドル制御が開始されたときは、前回の吸気量判定閾値Qthに代えて、新たな吸気量判定閾値Qthを設定する。例えば、車両が走行するとき、エンジン10が停止したときには、長時間アイドル制御は終了する。
また、吸気量低下率判定部34は、外気温判定部31による判定の結果、吸気温判定部32による判定の結果、及びアイドル制御時間判定部33による判定の結果に基づいて、吸気量低下判定を実行するか否かを判定する。吸気量低下率判定部34は、外気温度が外気温判定閾値Toth以下であり、吸気温度が吸気温判定閾値TIth以下であり、長時間アイドル制御の継続時間がアイドル制御時間判定閾値TLth以上である場合に、吸気量低下判定を実行すると決定し、吸気量低下判定を実行する。
判定部26は、吸気量低下率判定部34による吸気量低下判定に基づいて、インテークヒータ18を起動するか否かを判定する。判定部26は、吸気量が吸気量判定閾値Qth以下であると判定した場合に、インテークヒータ18を起動すると判定する。
また、判定部26は、インテークヒータ18が起動されている状態において、エアーフローセンサ23から出力された吸気量に基づいて、インテークヒータ18を停止させるか否かの判定を実行してもよい。判定部26は、吸気量がヒータ停止吸気量判定閾値を超えたか否かを判定し、ヒータ停止吸気量判定閾値を超えた場合に、インテークヒータ18を停止させると判定する。ヒータ停止吸気量判定閾値は、吸気量の回復を検出するための判定閾値である。
制御部27は、判定部26による判定の結果に従い、インテークヒータ18の起動及び停止を制御する。制御部27は、インテークヒータ18の起動又は停止に関する指令信号をインテークヒータ18に出力して、インテークヒータ18を起動又は停止させる。
記憶部28は、インテークヒータ制御ユニット25で使用される判定閾値を記憶する。記憶部28に記憶されている判定閾値としては、上記の外気温判定閾値Toth、吸気温判定閾値TIth、アイドル制御時間判定閾値TLth、吸気量判定閾値Qth、ヒータ停止吸気量判定閾値がある。なお、これらの判定閾値は、固定値であってもよく、変動値であってもよい。
次に、図4を参照して、インテークヒータ制御装置20における制御処理について説明する。図4に示される処理は、一定時間ごとに繰返し実行される。
インテークヒータ制御装置20では、所定時間ごとに各種データを入力する(ステップS1)。具体的には、外気温センサ22から外気温度に関するデータがインテークヒータ制御ユニット25に入力される。同様に、インテークマニホールド温度センサ24からインテークマニホールド吸気温度に関するデータが入力され、エンジンECU21から長時間アイドル制御の継続時間に関するデータが入力される。
次に、ステップS2では、外気温判定部31は、外気温度が外気温判定閾値Toth以下であるか否かを判定する。例えば、外気温度が0℃以下である場合には、外気温判定閾値Toth以下であると判定する。外気温度が外気温判定閾値Toth以下である場合(ステップS2、YES)には、ステップS3に進み、外気温度が外気温判定閾値Tothを超えている場合(ステップS2、NO)には、ここでの処理を終了する。
ステップS3では、インテークマニホールド吸気温度が吸気温判定閾値TIth以下であるか否かを判定する。例えば、インテークマニホールド吸気温度が−16℃以下である場合には、吸気温判定閾値TIth以下であると判定する。インテークマニホールド吸気温度が吸気温判定閾値TIth以下である場合(ステップS3、YES)には、ステップS4に進み、インテークマニホールド吸気温度が吸気温判定閾値TIthを超えている場合(ステップS3、NO)には、ここでの処理を終了する。
ステップS4では、アイドル制御時間判定部33は、長時間アイドル制御が開始されているか否かを判定する。アイドル制御時間判定部33は、エンジンECU21から出力された信号に基づいて、長時間アイドル制御が開始されているか否かを判定する。長時間アイドル制御が開始されている(ステップS4、YES)場合には、ステップS5に進み、長時間アイドル制御が開始されていない(ステップS4、NO)場合には、ここでの処理を終了する。
ステップS5では、最初の低回転アイドル制御における吸気量を測定し、ベース吸気量Aを設定する。吸気量低下率判定部34は、エアーフローセンサ23から吸気量に関するデータを入力し、この吸気量をベース吸気量Aとして、記憶部28に記憶する。
次に、ステップS6では、長時間アイドル制御の継続時間がアイドル制御時間判定閾値TLth以上であるか否かを判定する。例えば、長時間アイドル制御の継続時間が30分以上である場合には、アイドル制御時間判定閾値TLth以上であると判定する。長時間アイドル制御の継続時間がアイドル制御時間判定閾値TLth以上である場合(ステップS6、YES)には、ステップS7に進み、長時間アイドル制御の継続時間がアイドル制御時間判定閾値TLthに達していない場合(ステップS6、NO)には、ここでの処理を終了する。
ステップS7では、低回転アイドル制御における吸気量を測定し、判定用吸気量Bとして設定する。吸気量低下率判定部34は、エアーフローセンサ23から吸気量に関するデータを入力し、この吸気量を判定用吸気量Bとして設定する。
次に、ステップS8では、吸気量低下率判定部34は、吸気量低下率R=(B/A)×100%を算出する。続くステップS9では、吸気量低下率判定部34は、吸気量低下率Rが10%以上であるか否かを判定する。吸気量低下率Rが10%以上である場合(ステップS9、YES)には、ステップS10に進み、吸気量低下率Rが10%未満である場合(ステップS9、NO)には、ここでの処理を終了する。
ステップS10では、制御部27はインテークヒータ18に指令信号を送信して、インテークヒータ18を起動して発熱させる。これにより、インテークマニホールド17の内部には、インテークヒータ18によって加熱された空気が流入し、インテークマニホールド17の内部の氷が解かされる。
次に、ステップS11では、吸気量が回復したか否かを判定する。吸気量低下率判定部34は、エアーフローセンサ23から吸気量に関するデータを入力し、この吸気量に基づいて吸気量低下率Rを算出して、吸気量が回復したか否かを判定する。例えば吸気量低下率Rが5%未満となった場合には、吸気量が回復したと判定する。吸気量が回復していない場合(ステップS11、NO)には、吸気量が回復するまで、インテークヒータ18の起動状態を継続し、吸気量が回復した場合(ステップS11、YES)にはステップS12に進み、インテークヒータ18を停止して、ここでの処理を終了する。
次に、インテークヒータ制御装置20の作用について説明する。
エンジン10では、吸い込みダクト16を介して吸入された外気は、吸気管13を通り、インテークマニホールド17に吸入される。また、EGRシステム1では、エンジン本体10aから排出された排気ガスの一部がEGR配管2に供給される。EGR配管2に供給された排気ガスは、EGRクーラ3によって冷却された後、EGRバルブ4によって流量が調整されて、EGR合流部13aを通過して、新気と混合されて、インテークマニホールド17に流入されて、エンジン本体10aに吸気される。
例えば、寒冷地などにおいて、外気温度が0℃以下に下がった場合には、インテークマニホールド17に流入した水分が凍って、氷が発生することがある。この氷の結晶が大きくなると、インテークマニホールド17の内部の流路が狭まり、エンジン本体10aに吸入される吸気量が低下することになる。
インテークヒータ制御装置20では、外気温度、インテークマニホールド吸気温度、長時間アイドル制御の継続時間を監視して、外気温度が外気温判定閾値Toth以下であり、インテークマニホールド吸気温度が吸気温判定閾値TIth以下であり、長時間アイドル制御の継続時間がアイドル制御時間判定閾値TLth以上である場合に、吸気量低下判定を行う。そして、吸気量低下判定において、吸気量が、吸気量判定閾値Qth以下である場合には、インテークヒータ18を起動する。これにより、吸気管13を通じて流入した空気は、インテークヒータ18によって加熱される。加熱された空気は、インテークマニホールド17の内部に流入して、氷を溶かすので、吸気量の低下が抑制される。
氷が溶けて、吸気量の低下が回復した場合には、インテークヒータ制御装置20は、インテークヒータ18を停止させる。これにより、インテークヒータ18が不要に長く使用されることが防止される。
以上、本実施形態のインテークヒータ制御装置20によれば、外気温度が外気温判定閾値Toth以下であり、インテークマニホールド吸気温度が吸気温判定閾値TIth以下であり、エンジン10の長時間アイドル制御の継続時間がアイドル制御時間判定閾値TLth以上であるという条件が揃った場合に、吸気量が吸気量判定閾値Qth以下であるか否かを判定するので、インテークマニホールド17の内部に氷が生じて流路が狭まることで、吸気量が低下しているか否かを確実に判定することができる。そのため、不要にインテークヒータ18が起動されることが防止され、インテークヒータ18による電力消費が抑えられる。また、インテークマニホールド17の内部に氷が生じて、吸気量が低下している場合には、確実にインテークヒータ18を起動して、吸気量の低下が増大する前に、氷を溶かすことができる。
インテークヒータ制御装置20は、長時間アイドル制御のうち、最初に実行された低回転アイドル制御における吸気量をベース吸気量Aとして設定し、判定用吸気量Bとして、その後の低回転アイドル制御における吸気量を設定して、吸気量低下率Rを算出して、吸気量低下判定を実行する。これにより、アイドル制御が開始された時に、一連のアイドル制御における吸気量を比較することで、確実に吸気量の低下を検出することができる。
また、インテークヒータ制御装置20では、低回転アイドル制御における吸気量に基づいて、吸気量が吸気量判定閾値Qth以下であるか否かを判定している。エンジン回転数が低い場合には、エンジン回転数が高い場合と比較して、吸気量が低くインテークマニホールドの内部に氷が生じ易くなる。アイドル制御において吸気量が低い方の低回転アイドル制御時の吸気量を計測することで、インテークマニホールド17の内部に氷が生じて流路が狭まっているか否かを確実に判定することができる。また、エンジン回転数が低いときの方が、正常時(流路が狭まっていない状態)において吸気量の変動のばらつきが少なく安定するので、エンジン回転数が低いときの吸気量同士を比較することで、吸気量の低下を精度良く検出することができる。
本発明は、前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で下記のような種々の変形が可能である。
上記の実施形態では、インテークヒータ18は、EGR合流部13aの上流側に配置されているが、EGR合流部13aの下流側に配置されているものでもよい。
また、上記の実施形態では、図4のフローチャートにおいて、ステップS2において外気温度が判定閾値以下であるか否かを判定した後に、ステップS3においてインテークマニホールド吸気温度が判定閾値以下であるか否かを判定しているが、インテークマニホールド吸気温度についての判定を行った後に、外気温度についての判定を行ってもよい。
また、ステップS3においてインテークマニホールド吸気温度について判定をした後に、ステップS6において長時間アイドル制御の継続時間が判定閾値以上であるか否かを判定しているが、長時間アイドル制御の継続時間について判定をした後に、インテークマニホールド吸気温度について判定や、外気温度についての判定を行ってもよい。
また、上記の実施形態では、吸気量が回復したか否かを判定して、インテークヒータを停止させているが、インテークヒータの起動時間を予め設定しておき、この設定された起動時間の経過後にインテークヒータを停止させてもよい。
また、上記の実施形態では、低回転アイドル制御における吸気量同士を比較して、吸気量が吸気量判定閾値Qth以下であるか否かを判定しているが、高回転アイドル制御における吸気量同士を比較して、吸気量が吸気量判定閾値Qth以下であるか否かを判定してもよい。
1…EGRシステム、10…エンジン、10a…エンジン本体、17…インテークマニホールド、18…インテークヒータ、20…インテークヒータ制御装置、21…エンジンECU、22…外気温センサ、23…エアーフローセンサ(吸気量センサ)、24…インテークマニホールド温度センサ、25…インテークヒータ制御ユニット(ヒータ制御部)。

Claims (4)

  1. エンジンのインテークマニホールドに流入する吸気を加熱するインテークヒータと、前記インテークヒータを制御するヒータ制御部と、を備え、
    前記ヒータ制御部は、外気温度が外気温判定閾値以下であり、前記インテークマニホールド内の吸気温度が吸気温判定閾値以下であり、前記エンジンのアイドル制御の継続時間がアイドル制御時間判定閾値以上である場合において、前記エンジンの吸気量が吸気量判定閾値以下であるときに、前記インテークヒータを起動させる、インテークヒータ制御装置。
  2. 前記アイドル制御は、第1のエンジン回転数で前記エンジンを制御する低回転アイドル制御と、前記第1のエンジン回転数よりも高い回転数である第2のエンジン回転数で前記エンジンを制御する高回転アイドル制御とを交互に行うものであり、
    前記ヒータ制御部は、前記低回転アイドル制御における前記吸気量が前記吸気量判定閾値以下であるか否かを判定する、請求項1に記載のインテークヒータ制御装置。
  3. 前記ヒータ制御部は、交互に実行される前記低回転アイドル制御及び前記高回転アイドル制御のうち、最初に実行された前記低回転アイドル制御における吸気量を、前記吸気量判定閾値として設定する請求項2に記載のインテークヒータ制御装置。
  4. 前記ヒータ制御部は、前記吸気量がヒータ停止吸気量判定閾値を超えた場合に、前記ヒータを停止させる請求項1〜3の何れか一項に記載のインテークヒータ制御装置。
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