JP2008309134A - Egrクーラの水漏れ検出装置 - Google Patents

Egrクーラの水漏れ検出装置 Download PDF

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尚史 曲田
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功 松本
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晃 山下
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宏行 芳賀
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Abstract

【課題】水冷式のEGRクーラの水漏れを精度良く検出することが可能なEGRクーラの水漏れ検出装置を提供する。
【解決手段】EGRクーラの水漏れ検出装置は、水冷式のEGRクーラの水漏れを検出する。具体的には、第1の水漏れ判定手段は、排気ガス成分に基づいてEGRクーラが水漏れしている可能性があるか否かの判定を行う。そして、第2の水漏れ判定手段は、第1の水漏れ判定手段によって水漏れしている可能性があると判定された場合に、EGRクーラを通過する冷却水の水圧をEGRガスの圧力よりも低下させる水圧制御を行い、このような水圧制御を行った際の排気ガス成分に基づいて水漏れしているか否かの判定を行う。これにより、EGRクーラの水漏れを精度良く検出することができ、水漏れに起因するエンジンの破損などを効果的に防止することが可能となる。
【選択図】図2

Description

本発明は、水冷式のEGRクーラからの水漏れを検出するEGRクーラの水漏れ検出装置に関する。
従来から、排気ガスの一部を吸気系に還流させるEGR(Exhaust Gas Recirculation)装置において、還流させる排気ガスを冷却するために水冷式のEGRクーラが用いられている。また、このような水冷式のEGRクーラの水漏れを検出する技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、EGRクーラの下流側に温度センサを設けて、この温度センサが検出した温度に基づいてEGRクーラの水漏れを検知する技術が記載されている。また、特許文献2には、EGRクーラを流れる冷却水における導入温度と排出温度とに基づいて、水漏れを判定する技術が記載されている。その他にも、本発明に関連のある技術が特許文献3に記載されている。
特開平10−169514号公報 特開2001−193577号公報 特開2000−274315号公報
しかしながら、上記した特許文献1に記載された技術では、エンジンの運転条件によっては、温度に基づいて水漏れの判定を精度良く行うことができない場合があった。また、特許文献2及び3に記載された技術でも、運転条件などによらずに、EGRクーラの水漏れを精度良く判定することが困難であった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、水冷式のEGRクーラの水漏れを精度良く検出することが可能なEGRクーラの水漏れ検出装置を提供することを目的とする。
本発明の1つの観点では、水冷式のEGRクーラの水漏れを検出するEGRクーラの水漏れ検出装置は、排気ガス成分に基づいて、前記EGRクーラが水漏れしている可能性があるか否かの判定を行う第1の水漏れ判定手段と、前記第1の水漏れ判定手段により前記EGRクーラが水漏れしている可能性があると判定された場合に、前記EGRクーラを通過する冷却水の水圧をEGRガスの圧力よりも低下させる水圧制御を行い、前記水圧制御を行った際の前記排気ガス成分に基づいて、前記EGRクーラが水漏れしているか否かの判定を行う第2の水漏れ判定手段と、を備えることを特徴とする。
上記のEGRクーラの水漏れ検出装置は、水冷式のEGRクーラの水漏れを検出するために好適に利用される。具体的には、第1の水漏れ判定手段は、排気ガス成分に基づいてEGRクーラが水漏れしている可能性があるか否かの判定を行う。このように判定するのは、EGRクーラが水漏れしている場合には、エンジンへ供給される吸気温度が低下したり、水漏れした水が直接燃焼室に吸入されることで比熱が大きくなったりすることによって、燃焼温度が低下することで、排気ガス成分が変動する傾向にあるからである。そして、第2の水漏れ判定手段は、第1の水漏れ判定手段によって水漏れしている可能性があると判定された場合に、まず、EGRクーラを通過する冷却水の水圧をEGRガスの圧力よりも低下させる水圧制御を行い、このような水圧制御を行った際の排気ガス成分に基づいて水漏れしているか否かの判定を行う。このような水圧制御を実行するのは、水漏れが発生しないような状況での排気ガス成分に基づいて、水漏れの判定を行うためである。つまり、上記のEGRクーラの水漏れ検出装置は、水漏れが発生し得る状況で第1の水漏れ判定手段によって判定を行い、この第1の水漏れ判定手段により水漏れしている可能性があると判定された場合に、水漏れが発生しないような状況で第2の水漏れ判定手段によって再度判定を行う。以上のようにして判定を行うことにより、EGRクーラの水漏れを精度良く検出することが可能となる。
上記のEGRクーラの水漏れ検出装置の一態様では、前記第1の水漏れ判定手段及び前記第2の水漏れ判定手段は、前記排気ガス成分としてNOx濃度を用い、センサによって検出されたNOx濃度と推定されたNOx濃度とに基づいて前記判定を行う。この態様では、EGRクーラが水漏れしている場合にはエンジンにおける燃焼温度が低下することに起因してNOx濃度が低下するという傾向を利用して水漏れを判定する。これにより、精度良く水漏れを判定することができる。
また、上記のEGRクーラの水漏れ検出装置において好適には、前記第1の水漏れ判定手段は、前記推定されたNOx濃度から前記センサによって検出されたNOx濃度を減算した値が所定値よりも高い場合に、前記EGRクーラが水漏れしている可能性があると判定し、前記第2の水漏れ判定手段は、前記水圧制御を行った際において、前記推定されたNOx濃度から前記センサによって検出されたNOx濃度を減算した値が前記所定値よりも低い場合に、前記EGRクーラが水漏れしていると判定する。
上記のEGRクーラの水漏れ検出装置の他の一態様では、前記第2の水漏れ判定手段により前記EGRクーラが水漏れしていると判定された場合に、EGR弁を全閉に制御する制御手段を更に備える。
この態様によれば、EGRクーラから漏れ出した冷却水が吸気に混じってエンジンに供給されてしまうことを抑制することができる。したがって、エンジンの破損などを効果的に防止することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
[装置構成]
図1は、本実施形態に係るEGRクーラの水漏れ検出装置が適用された内燃機関100の概略構成を示すブロック図である。なお、図1において、実線の矢印はガス及び冷却水の流れを示し、破線の矢印は信号の入出力を示す。
内燃機関100は、車両に搭載され、エンジン3の出力を走行用動力源として用いる。エンジン3は、吸気通路2を介して空気(吸気)が供給されると共に、燃料噴射弁(不図示)によって噴射された燃料が供給される。エンジン3は、このようにして供給された吸気と燃料との混合気を燃焼室(不図示)内で燃焼させることによって、動力を発生する。なお、エンジン3としてはガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどが用いられる。更に、エンジン3には排気通路4が接続されており、上記した燃焼によって発生した排気ガスは排気通路4より排出される。
また、内燃機関100は、排気ガスの一部を吸気系に還流させるEGR(Exhaust Gas Recirculation)装置5を有する。EGR装置5は、EGR通路6と、EGRクーラ7と、EGR弁9とを有する。EGR通路6は、一端が排気通路4に接続され、他端が吸気通路2に接続されている。EGRクーラ7は、EGR通路6を通過する排気ガスを冷却する装置である。具体的には、EGRクーラ7は、水冷式に構成され、内部を通過する冷却水を用いて冷却を行う。つまり、EGRクーラ7は、冷却水と排気ガスとの間で熱交換を行うことによって排気ガスを冷却する。なお、冷却水は、冷却水通路8を通過し、図示しないウォーターポンプなどによって循環される。更に、EGR弁9は、還流させる排気ガスの量(EGR量)を制御するための弁である。なお、EGR弁9は、後述するECU10から供給される制御信号S9によって、開度などが制御される。
更に、内燃機関100には、各種のセンサが設けられている。具体的には、エンジン3には、エンジン回転数を検出する回転数センサ21が設けられている。回転数センサ21は、検出したエンジン回転数に対応する検出信号S1をECU10に供給する。また、排気通路4には、排気ガス中のNOx濃度を検出するNOxセンサ23が設けられている。NOxセンサ23は、検出したNOx濃度(以下、「NOxセンサ値」とも呼ぶ。)に対応する検出信号S3をECU10に供給する。更に、EGRクーラ7には、EGRクーラ7内の冷却水の水圧を検出する水圧センサ24、及びEGRクーラ7内のガス(EGRガス)の圧力を検出する圧力センサ25が設けられている。水圧センサ24及び圧力センサ25は、それぞれ検出した圧力に対応する検出信号S4、S5をECU10に供給する。
内燃機関100の各要素は、ECU(Engine Control Unit)10により制御されている。ECU10は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)などを備えて構成される。本実施形態では、ECU10は、EGRクーラ7からの水漏れを検出するための処理を行う。具体的には、ECU10は、前述したNOxセンサ値(検出信号S3に相当する)などに基づいて、EGRクーラ7の水漏れを判定する。更に、ECU10は、EGRクーラ7からの水漏れを検出した場合に、水漏れによるエンジン3の破損などを防止するための処理を行う。具体的には、ECU10は、EGR弁9の開度が全閉となるように、EGR9に対して制御信号S9を供給する。
以上のように、ECU10は、本発明におけるEGRクーラの水漏れ検出装置に相当する。具体的には、ECU10は、第1の水漏れ判定手段、第2の水漏れ判定手段、及び制御手段として動作する。なお、ECU10は内燃機関100における他の構成要素の制御も行うが、本実施形態と特に関係の無い部分については説明を省略する。
[水漏れ判定方法]
次に、本実施形態においてECU10が行うEGRクーラ7の水漏れ判定方法について、具体的に説明する。
本実施形態では、ECU10は、前述したNOxセンサ値に基づいて2段階の判定を行うことによって、EGRクーラ7の水漏れを検出する。このように2段階の判定を行うのは、判定時において行う制御(EGR弁9に対する制御など)にはある程度の時間を要するからである。つまり、判定中に運転状態などが変化してしまうことによる影響を抑制するためである。
具体的には、ECU10は、まず、前述したNOxセンサ値などに基づいて、EGRクーラ7が水漏れしている可能性があるか否かを判定する(以下、このような判定を「仮判定」若しくは「水漏れ仮判定」と呼ぶ)。そして、ECU10は、水漏れ仮判定で水漏れしている可能性があると判定された場合に、EGRクーラ7を通過する冷却水の水圧をEGRガスの圧力よりも低下させる水圧制御を行い、このような水圧制御を行った際のNOxセンサ値などに基づいて、EGRクーラ7が水漏れしているか否かを判定する(以下、このような判定を「本判定」若しくは「水漏れ本判定」と呼ぶ)。このような水圧制御を実行するのは、水漏れが発生しないような状況でのNOx濃度に基づいて、水漏れ本判定を行うためである。このように、本実施形態では、水漏れが発生し得る状況で仮判定を行い、この仮判定の後に水漏れが発生しないような状況で再度本判定を行うことによって、EGRクーラ7の水漏れを判別する。
より詳しくは、上記した水漏れ仮判定及び水漏れ本判定では、NOxセンサ値と、内燃機関100の運転状態などから推定されるNOx濃度(以下、「推定NOx値」と呼ぶ。)とを比較することによって判定を行う。具体的には、水漏れ仮判定では、ECU10は、推定NOx値からNOxセンサ値を減算した値が閾値よりも高い場合に、EGRクーラ7が水漏れしている可能性があると判定する。つまり、ECU10は、排気ガス中のNOx濃度が運転状態などから予測されるNOx濃度よりもある程度低い場合に、EGRクーラ7が水漏れしている可能性があると判定する。このように判定するのは、EGRクーラ7が水漏れしている場合には、燃焼温度が低下することに起因して、排気ガス中のNOx濃度が低下する傾向にあるからである。なお、燃焼温度が低下する原因は、主に、エンジン3へ供給される吸気温度の低下によるものや、直接的に比熱に影響されるもの(例えば、水漏れした水が直接燃焼室に吸入されることによって比熱が大きくなることで、燃焼温度が低下し得る)などがある。
一方、水漏れ本判定では、ECU10は、上記したような水圧制御を行った際において、推定NOx値からNOxセンサ値を減算した値が閾値よりも低い場合に、EGRクーラ7が水漏れしていると判定する。つまり、ECU10は、水漏れが発生しないような条件に設定した際において、NOxセンサ値と推定NOx値とが概ね同一になった場合に、EGRクーラ7が水漏れしていると判定する。このように判定するのは、水漏れが発生し得る状況でNOxセンサ値が低下していた場合において、水漏れが発生しないような条件に設定した際にNOxセンサ値と推定NOx値とが概ね同一になった場合には、EGRクーラ7の水漏れが発生していることに他ならないと言えるからである。なお、水漏れ本判定で水圧制御を実行した場合においても、推定NOx値からNOxセンサ値を減算した値が閾値以上である場合には、EGRクーラ7の水漏れ以外の他の異常(例えばNOxセンサ23の異常など)が発生しているものと考えられる。この場合には、他の処理を実行することによって、異常の原因が検出される。
以上のようにして判定を行うことにより、EGRクーラ7の水漏れを精度良く検出することが可能となる。
なお、ECU10は、上記のようにしてEGRクーラ7が水漏れしていると判定された場合に、EGR弁9を全閉に設定する制御を行う。これにより、EGRクーラ7から漏れ出した冷却水が吸気に混じってエンジン3に供給されてしまうことを抑制することができる。したがって、エンジン3の破損などを効果的に防止することが可能となる。
[水漏れ判定処理]
次に、図2及び図3を参照して、本実施形態における水漏れ判定処理について説明する。
図2は、水漏れ仮判定処理を示すフローチャートである。この処理は、ECU10によって、所定の周期で繰り返し実行される。
まず、ステップS101では、ECU10は、水漏れ仮判定を示すフラグ(水漏れ仮判定フラグ)がオンであるか否かを判定する。水漏れ仮判定フラグがオンである場合(ステップS101;Yes)、処理はステップS107に進む。この場合には、水漏れ本判定処理を実行する(ステップS107)。この処理の詳細については、後述する。これに対して、水漏れ仮判定フラグがオフである場合(ステップS101;No)、処理はステップS102に進む。
ステップS102では、ECU10は、エンジン回転数や燃料噴射量などの内燃機関100の運転状態を取得する。この場合、ECU10は、エンジンン回転数は回転数センサ21から取得し、燃料噴射量は燃料噴射弁に対して供給している制御信号などより得る。そして、処理はステップS103に進む。
ステップS103では、ECU10は、水漏れを判定可能な領域であるか否かを判定する。具体的には、ECU10は、NOxセンサ23の検出値に基づいて適切に判定を行うことが可能な状況であるか否かを、内燃機関100の運転状態などに基づいて判定する。このような判定を行うのは、NOx排出量が多過ぎたり少な過ぎたりする運転領域や、NOx排出量が大きく変動する運転領域では、NOxセンサ23による検出値に基づいて適切に判定を行うことが困難であるからである。判定可能領域にある場合(ステップS103;Yes)、処理はステップS104に進む。これに対して、判定可能領域にない場合(ステップS103;No)、処理は当該フローを抜ける。
ステップS104では、ECU10は、推定NOx値を算出すると共に、NOxセンサ値を取得する。具体的には、ECU10は、エンジン回転数や燃料噴射量や吸気温などの運転状態に基づいて推定NOx値を算出すると共に、NOxセンサ23からNOxセンサ値を取得する。なお、推定NOx値を算出することに限定はされず、予め作成されたマップなどから推定NOx値を決定しても良い。以上の処理が終了すると、処理はステップS105に進む。
ステップS105では、ECU10は、推定NOx値からNOxセンサ値を減算した値が閾値より高いか否かを判定する。つまり、ECU10は、排気ガス中のNOx濃度が運転状態から予測されるNOx濃度よりもかなり低いか否かを判定する。推定NOx値からNOxセンサ値を減算した値が閾値より高い場合(ステップS105;Yes)、処理はステップS106に進む。この場合には、EGRクーラ7が水漏れしている可能性があると言える。これに対して、推定NOx値からNOxセンサ値を減算した値が閾値以下である場合(ステップS105;No)、処理は当該フローを抜ける。この場合には、EGRクーラ7が水漏れしている可能性はかなり低いと言える。そのため、後述するステップS106の処理などを実行しない。
ステップS106では、ECU10は、EGRクーラ7が水漏れしている可能性があるため、水漏れ仮判定フラグをオンに設定する。更に、ECU10は、EGR弁9を閉じ側に制御する。こうするのは、漏れ出した冷却水が吸気に混じってエンジン3に供給されることによって、エンジン3が破損等してしまうことを防止するためである。以上の処理が終了すると、処理は当該フローを抜ける。
次に、図3を参照して、水漏れ本判定処理を説明する。図3は、水漏れ本判定処理を示すフローチャートである。この処理は、ECU10により、図2のステップS107において実行される。つまり、水漏れ仮判定フラグがオンである場合(ステップS101;Yes)に実行される。
まず、ステップS201では、ECU10は、エンジン回転数や燃料噴射量などの内燃機関100の運転状態を取得する。この場合、ECU10は、エンジンン回転数は回転数センサ21から取得し、燃料噴射量は燃料噴射弁に対して供給している制御信号などより得る。そして、処理はステップS202に進む。
ステップS202では、ECU10は、水漏れを判定可能な領域であるか否かを判定する。具体的には、ECU10は、NOxセンサ23の検出値に基づいて適切に判定を行うことが可能な状況であるか否かを、内燃機関100の運転状態などに基づいて判定する。このような判定を行うのは、NOx排出量が多過ぎたり少な過ぎたりする運転領域や、NOx排出量が大きく変動する運転領域では、NOxセンサ23による検出値に基づいて適切に判定を行うことが困難であるからである。判定可能領域にある場合(ステップS202;Yes)、処理はステップS203に進む。これに対して、判定可能領域にない場合(ステップS202;No)、処理は当該フローを抜ける。
ステップS203では、ECU10は、EGRクーラ7を通過する冷却水の水圧をEGRガスの圧力よりも低下させる水圧制御を実行する。つまり、水漏れが発生しないような条件に設定するための制御を実行する。例えば、ECU10は、EGRクーラ7に冷却水を供給するウォーターポンプにおける流量などを低下させる制御(ウォーターポンプの回転数を低下させる制御など)を実行する。この場合、ECU10は、水圧センサ24より取得される冷却水の水圧と、圧力センサ25より取得されるEGRガスの圧力とに基づいて、このような水圧制御を行う。更に、ECU10は、上記のような水圧制御を実行すると共に、EGR弁9に対して通常制御を実行する。具体的には、ECU10は、前述したステップS106の処理(図2参照)で閉じ側に設定された状態にあるEGR弁9を、開き側に制御する。以上の処理が終了すると、処理はステップS204に進む。
ステップS204では、ECU10は、推定NOx値を算出すると共に、NOxセンサ値を取得する。具体的には、ECU10は、エンジン回転数や燃料噴射量や吸気温などの運転状態に基づいて推定NOx値を算出すると共に、NOxセンサ23からNOxセンサ値を取得する。なお、推定NOx値を算出することに限定はされず、予め作成されたマップなどから推定NOx値を決定しても良い。以上の処理が終了すると、処理はステップS205に進む。
ステップS205では、ECU10は、推定NOx値からNOxセンサ値を減算した値が閾値より低いか否かを判定する。つまり、ECU10は、水漏れが発生しないような条件に設定することによって、NOxセンサ値と推定NOx値とが概ね同一の値になったか否かを判定する。推定NOx値からNOxセンサ値を減算した値が閾値より低い場合(ステップS205;Yes)、処理はステップS206に進む。この場合には、EGRクーラ7が水漏れしているものと考えられる。
ステップS206では、ECU10は、EGRクーラ7が水漏れしていると本判定する。そして、ECU10は、EGRクーラ7が水漏れしていることを示すMILランプ(エンジンチェックランプ)を点灯させると共に、EGR弁9を全閉に制御する。こうするのは、漏れ出した冷却水が吸気に混じってエンジン3に供給されることによって、エンジン3が破損等してしまうことを防止するためである。以上の処理が終了すると、処理は当該フローを抜ける。
一方、推定NOx値からNOxセンサ値を減算した値が閾値以上である場合(ステップS205;No)、処理はステップS207に進む。この場合には、EGRクーラ7が水漏れしているとは考え難い。つまり、EGRクーラ7の水漏れ以外の他の異常(例えばNOxセンサ23の異常など)が発生しているものと考えられる。そのため、ECU10は、水漏れ仮判定フラグをオフに設定する(ステップS207)。そして、処理は当該フローを抜ける。なお、この場合には、異常の原因を検出するために、他の処理が実行される。
以上説明した水漏れ判定処理によれば、EGRクーラ7の水漏れを精度良く検出することができるため、EGRクーラ7から漏れ出した冷却水によってエンジン3が破損等してしまうことを効果的に防止することが可能となる。
なお、上記した水漏れ判定処理は、準定常運転中に実行することが望ましい。よって、本発明は、準定常運転を容易に実行可能なハイブリッド車両に対して適用することが有効であると言える。
また、本発明は、ターボチャージャのタービンの上流側からコンプレッサの下流側に排気ガスを還流させるEGR装置(高圧ループEGR装置)、及びタービンや触媒の下流側からコンプレッサの上流側に排気ガスを還流させるEGR装置(低圧ループEGR装置)のいずれに対しても適用することができる。
本実施形態に係る内燃機関の概略構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る水漏れ仮判定処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る水漏れ本判定処理を示すフローチャートである。
符号の説明
2 吸気通路
3 エンジン
4 排気通路
5 EGR装置
6 EGR通路
7 EGRクーラ
9 EGR弁
10 ECU
23 NOxセンサ
24 水圧センサ
100 内燃機関

Claims (4)

  1. 水冷式のEGRクーラの水漏れを検出するEGRクーラの水漏れ検出装置であって、
    排気ガス成分に基づいて、前記EGRクーラが水漏れしている可能性があるか否かの判定を行う第1の水漏れ判定手段と、
    前記第1の水漏れ判定手段により前記EGRクーラが水漏れしている可能性があると判定された場合に、前記EGRクーラを通過する冷却水の水圧をEGRガスの圧力よりも低下させる水圧制御を行い、前記水圧制御を行った際の前記排気ガス成分に基づいて、前記EGRクーラが水漏れしているか否かの判定を行う第2の水漏れ判定手段と、を備えることを特徴とするEGRクーラの水漏れ検出装置。
  2. 前記第1の水漏れ判定手段及び前記第2の水漏れ判定手段は、前記排気ガス成分としてNOx濃度を用い、センサによって検出されたNOx濃度と推定されたNOx濃度とに基づいて前記判定を行うことを特徴とする請求項1に記載のEGRクーラの水漏れ検出装置。
  3. 前記第1の水漏れ判定手段は、前記推定されたNOx濃度から前記センサによって検出されたNOx濃度を減算した値が所定値よりも高い場合に、前記EGRクーラが水漏れしている可能性があると判定し、
    前記第2の水漏れ判定手段は、前記水圧制御を行った際において、前記推定されたNOx濃度から前記センサによって検出されたNOx濃度を減算した値が前記所定値よりも低い場合に、前記EGRクーラが水漏れしていると判定することを特徴とする請求項2に記載のEGRクーラの水漏れ検出装置。
  4. 前記第2の水漏れ判定手段により前記EGRクーラが水漏れしていると判定された場合に、EGR弁を全閉に制御する制御手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のEGRクーラの水漏れ検出装置。
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