JP6450182B2 - 継手 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば水道水等の給水配管とスプリンクラヘッドとが接続される、継手に関するものである。
従来の継手として、両側の管端に水道水の給水配管が接続される主管部(接続管部)と、主管部から直交方向に分岐した分岐管部(取付管部)と、を備え、分岐管部の先端部はスプリンクラヘッドが取り付けられるように構成され、分岐管部内には主管部の流路に直交する向きに延在する停滞水防止板が設けられたものが、知られている(例えば、特許文献1)。仮に、分岐管部内で水が長期にわたり停滞してしまうと、この停滞した水が主管部を介して水道水の給水配管へ流れ出た場合に、衛生上好ましくない。そこで、特許文献1では、停滞水防止板を設けることにより、給水時において主管部から分岐管部内に流れる水が停滞水防止板の周囲を回って主管部内へと流れるので、分岐管部内における水の停滞が抑制される、としている。
特開2012−154479号公報
しかしながら、上述した従来の構成では、特に給水時の水の流量が少ない場合に、分岐管部内における水の停滞を十分に抑制できず、水の停滞抑制作用に関して改善の余地があった。
この発明は、上述した課題を解決するためのものであり、分岐管部内での水の停滞を効果的に抑制できる、継手を提供することを目的とするものである。
この発明の継手は、主管部と、前記主管部から分岐した分岐管部と、を備えた継手であって、前記継手の管路内には、流路を区画する仕切部が設けられ、前記継手の内壁面と前記仕切部とにより、前記主管部内で前記主管部の第1管端側から前記主管部の第2管端側へ流体を導く主流路と、前記第1管端側からの流体のうち前記主流路に入らなかった流体を前記分岐管部の先端側へ導く第1分岐流路と、前記分岐管部の先端側からの流体を前記主流路からの流体と合流させる第2分岐流路とが、それぞれ区画され、前記第1分岐流路は、その少なくとも一部分で、その断面積が前記分岐管部の先端側に向かうにつれて徐々に減少されていることを特徴とする。
本発明の継手によれば、分岐管部内での水の停滞を効果的に抑制できる。
本発明の継手では、前記第1分岐流路の出口の断面積が、前記第1分岐流路の入口の断面積の0.4〜0.5倍であることが好適である。これによれば、分岐管部内での水の停滞をさらに効果的に抑制できる。
本発明の継手では、前記主流路の入口の断面積と前記第1分岐流路の入口の断面積との和に対する、前記第1分岐流路の入口の断面積の割合が、40〜80%であることが好適である。これによれば、分岐管部内での水の停滞を効果的に抑制しつつ、継手の圧力損失を十分低く抑えることができる。
本発明の継手では、前記分岐管部の管軸線を含むとともに前記主管部の管軸線に平行な仮想平面に沿う断面において、前記分岐管部の管軸線に対して前記第1管端側にある前記分岐管部の内壁面が、前記分岐管部の管軸線に対して傾斜している部分を有することが、好適である。これによれば、分岐管部内での水の停滞をさらに効果的に抑制できる。
この発明によれば、分岐管部内での水の停滞を効果的に抑制できる、継手を提供することができる。
この発明の継手の一実施形態を示す斜視図である。 図1の継手を示す、主管部の管軸線と分岐管部の管軸線とを含む仮想平面に沿う断面斜視図である。 図1の継手を示す、主管部の管軸線と分岐管部の管軸線とを含む仮想平面に沿う断面図である。
以下に、図面を参照しつつ、この発明に係る継手の実施形態を例示説明する。
図1〜図3は、この発明の継手の一実施形態を示している。図1は、本実施形態の継手1を示す斜視図である。本実施形態の継手1は、上流側の水道本管と下流側末端の給水栓等との間を繋ぐ水道水の給水配管(図示せず)と、スプリンクラヘッド50とに、接続されるように構成されている。これにより、継手1が水道水の給水配管とスプリンクラヘッド50とに接続された状態において、継手1は水道水の給水に使用されるとともに、火災時等の非常時には、水道水が、継手1を介してスプリンクラヘッド50に取り込まれて、スプリンクラヘッド50から外部へ噴射される。
本例の継手1は、略T字形に構成されている。より具体的に、継手1は、まっすぐに延在し、内壁面(内周面)により管路を形成する、主管部10と、主管部10の中間部分から分岐して主管部10の管軸線C1に対して略垂直に延在し、内壁面(内周面)により管路を形成する、分岐管部20と、を備えている。
図2は、継手1を示す、分岐管部20の管軸線C2を含むとともに主管部10の管軸線C1に平行な第1仮想平面に沿う断面斜視図であり、図3は、継手1を示す、第1仮想平面に沿う断面図である。図2及び図3に示すように、継手1の管路内には、流路を区画する仕切部30が設けられている。
本例では、主管部10、分岐管部20、及び仕切部30が、鋳型の中に中子を入れて砲金を流し込む鋳造工程を経て、一体成型されている。ただし、主管部10、分岐管部20、及び仕切部30は、それぞれ、別部材で構成されていてもよく、また、砲金以外の金属や樹脂等、任意の材料からなるものでもよい。
本例において、継手1は、さらに、主管部10の両側の管端部にそれぞれ対応する外周側に配置された、外周側部材40を備えており、主管部10の管軸線C1方向両側において、主管部10の管端部とその外周側に設けられた外周側部材40とが、配管接続口11、12を構成している。本例の配管接続口11、12は、主管部10の管端部とその外周側の外周側部材40との間に形成された環状の挿入空間41に、例えばポリブテン製パイプ等からなる水道水の給水配管(図示せず)が、挿入されて接続されるように、構成されている。
本例の継手1は、主管部10の管軸線C1に対して垂直であるとともに分岐管部20の管軸線C2を含む第2仮想平面に対して対称(すなわち、図3における左右に対称)に構成されており、これにより、2つの配管接続口11、12のうちいずれを上流側の給水配管と接続しても、同じ継手1の作用を得ることができるので、良好な継手1の施工性が得られる。
なお、以下では、説明の便宜のために、主管部10の第1管端10a側の配管接続口11に上流側の給水配管が接続され、主管部10の第2管端10b側の配管接続口12に下流側の給水配管が接続されるものとして、説明する。
また、本例の継手1は、分岐管部20の管軸線C2を含むとともに主管部10の管軸線C1に平行な第1仮想平面に対して対称(すなわち、図3における前後に対称)に構成されている。
ただし、本実施形態の継手1は、主管部10が分岐管部20との連結部分で屈曲又は湾曲された、略Y字形に形成されてもよい。
また、配管接続口11、12は、外周側部材40を有しなくてもよい。その場合、配管接続口11、12は、例えば、水道水の給水配管(図示せず)が主管部10の両側の管端部の外周面又は内周面に、螺合や接着されて接続されるように、構成されてもよい。
図の例において、分岐管部20の先端部(分岐管部20のうち、主管部10との連結部とは反対側の部分。)の内周面には、雌ねじ20aが形成されており、スプリンクラヘッド50の外周面に形成された雄ねじ50aが螺合されるようになっている。スプリンクラヘッド50は、火災時等の非常時のみ作動して、継手1内の水を分岐管部20の先端20bから取り込んで外部へ噴射するが、それ以外の通常時では作動せずに、止水する。
また、本例において、仕切部30は、主管部10の管軸線C1と分岐管部20の管軸線C2とに垂直な方向(図3における紙面に対して垂直な方向。)の両側で、継手1の内壁面(より具体的に、本例では、主管部10及び分岐管部20の内壁面)と連結されている。また、本例では、仕切部30の、分岐管部20の管軸線C2を含むとともに主管部10の管軸線C1に平行な第1仮想平面に平行な断面の形状が、略逆三角形であり、仕切部30における第1仮想平面に対して垂直な方向(図3の前後方向。)のほぼ全長にわたって、同一形状である。
図の例では、仕切部30が、主管部10の管路と分岐管部20の管路とに跨って配置されている。より具体的に、仕切部30における、主流路MFを区画する壁面は、主管部10の管路内部に位置している。一方、仕切部30における、分岐管部20の先端20b側の端部は、分岐管部20の管路内部における、雌ねじ20aよりも主管部10側に位置している。
図2及び図3に示すように、本例では、分岐管部20の管軸線C2を含むとともに主管部10の管軸線C1に平行な第1仮想平面に沿う断面において、仕切部30は、継手1の内壁面から離間されている。そして、継手1の内壁面と仕切部30の壁面とにより、主管部10内で主管部10の第1管端10a側から主管部10の第2管端側10bへ水を導く主流路MFと、第1管端10a側からの水のうち主流路MFに入らなかった水を分岐管部20の先端20b側へ導く第1分岐流路BF1と、分岐管部20の先端20b側からの水を主流路MFからの水と合流させる第2分岐流路BF2とが、それぞれ区画されている。
このような構成により、スプリンクラヘッド50が作動していない間、配管末端の給水栓が開放されて給水が行われる際には、上流側の給水配管から主管部10の第1管端10aに入った水の一部が、主流路MFを流れて、第2管端10bを出て下流側の給水配管へ流れる。一方、主流路MFに入った水以外の水は、第1分岐流路BF1に入り、第1分岐流路BF1を出た後は、その一部の水が仕切部30に沿って流れて第2分岐流路BF2に入り、残りの水は仕切部30とスプリンクラヘッド50との間の領域内にあった水を攪拌しつつ混ざりあうことで希釈した後、第2分岐流路BF2に入る。第2分岐流路BF2に入った水は、その後、主流路MFから出た水と合流されて、主管部10内で第2管端10bに向けて流れる。
なお、本例では、仕切部30における、分岐管部20の先端20b側の端部が、分岐管部20の管路内部における、雌ねじ20aよりも主管部10側に位置しているため、第1分岐流路BF1を出た後の水の一部が、仕切部30から剥離せずに、仕切部30に沿って流れて、第2分岐流路BF2に入ることができるので、継手1の圧力損失を低く抑えることができる。
仮に、仕切部30における、分岐管部20の先端20b側の端部が、分岐管部20の雌ねじ20aに対応する内周側に配置される場合、仕切部30に沿って第1分岐流路BF1を流れた後の水が仕切部30に沿って流れず、第2分岐流路BF2に向かって流れにくくなるおそれがあるので、好ましくない。
図の例において、分岐管部20の内壁面は、分岐管部20の付け根部(主管部10との連結部。)から雌ねじ20aの手前までにわたって、略円錐台状に形成されており、すなわち、分岐管部20の先端20b側に向かうにつれて連続的に縮径されている。
そして、分岐管部20の管軸線C2を含むとともに主管部10の管軸線C1に平行な第1仮想平面に沿う断面において、分岐管部20の管軸線C2に対して第1管端10a側にある分岐管部20の内壁面は、分岐管部20の管軸線C2に対して傾斜している部分を有している。これにより、第1分岐流路BF1から分岐管部20の先端20b側へ流れる水の流れを、分岐管部20の管軸線C2に対して斜めに向けることができるので、第1分岐流路BF1から出た水による、分岐管部20内での水を撹拌する作用と、混ざり合うことによる希釈する作用とを、向上させ、分岐管部20内での水の停滞をより効果的に抑制できる。
なお、第1仮想平面に沿う断面において、分岐管部20の管軸線C2に対して第1管端10a側にある分岐管部20の内周面の、分岐管部20の管軸線C2に対して傾斜している部分は、その分岐管部20の管軸線C2に対する鋭角側の傾斜角度が、0度よりも大きく25度以下であることが好ましく、図3の例では、15度である。
本実施形態において、第1分岐流路BF1を流れる水の流速は、第1分岐流路BF1の少なくとも一部分(図の例では全部)で、その断面積が分岐管部20の先端20b側に向かうにつれて徐々に減少されるのに伴って徐々に速まる。したがって、例えば第1分岐流路BF1の断面積がその全長にわたって一定である場合に比べて、第1分岐流路BF1から出た水の水勢が増す。これにより、第1分岐流路BF1から出た水による、分岐管部20内での水を撹拌する作用と、混ざり合うことによる希釈する作用とを、向上させ、分岐管部20内での水の停滞をより効果的に抑制できる。
ここで、本明細書において、「徐々に」とは、途中で一定になったり、段階的に変化することなく、連続的に変化することを指す。
また、本明細書において、主流路MF、第1分岐流路BF1、及び第2分岐流路BF2のそれぞれについて、「流路の断面積」とは、分岐管部20の管軸線C2を含むとともに主管部10の管軸線C1に平行な第1仮想平面に沿う断面における、該流路の中心線に対して、垂直な仮想平面に沿う、該流路の断面の面積を指す。なお、「第1仮想平面に沿う断面における、該流路の中心線」とは、第1仮想平面に沿う断面において、該流路を区画する継手1の内壁面と仕切部30の壁面とから等間隔の位置を延在する仮想線を指す。
なお、図の例では、分岐管部20の管軸線C2を含むとともに主管部10の管軸線C1に平行な第1仮想平面に沿う断面において、第1分岐流路BF1を区画する、継手1の内壁面と仕切部30の壁面との間隔が、分岐管部20の先端20b側に向かうにつれて、徐々に狭くされている。
ただし、第1分岐流路BF1が、その少なくとも一部分で、その断面積が分岐管部20の先端20b側に向かうにつれて徐々に減少される限り、第1仮想平面に沿う断面において、第1分岐流路BF1を区画する、継手1の内壁面と仕切部30の壁面との間隔は、分岐管部20の先端20b側に向かうにつれて、一定にされてもよいし、あるいは、任意の態様で変化してもよい。
本例では、第1仮想平面に沿う断面において、略逆三角形の仕切部30における、3つのコーナ部(すなわち、第1管端10a側に突出するコーナ部、第2管端10b側に突出するコーナ部、及び分岐管部20の先端20b側に突出するコーナ部)が、いずれも、尖っておらず、緩やかに湾曲している(アールが付けられている)。これにより、主流方向の流れにおける乱流の発生を抑制し、継手1の圧力損失を抑制することが出来る。また、継手1を鋳造等の成形法により生産する際に、仕切部30のコーナ部に欠肉等の欠陥の発生を抑制することができ、生産性を向上することが出来る。
なお、第1分岐流路BF1の出口の断面積が、第1分岐流路BF1の入口の断面積の0.4〜0.5倍であると、好適である。これによれば、第1分岐流路BF1から出た水による、分岐管部20内での水を撹拌する作用と、混ざり合うことによる希釈する作用とを、向上させ、分岐管部20内での水の停滞をさらに効果的に抑制できる。
ここで、「第1分岐流路BF1の入口の断面積」は、分岐管部20の管軸線C2を含むとともに主管部10の管軸線C1に平行な第1仮想平面に沿う断面における、第1分岐流路BF1の中心線に対して、垂直な仮想平面に沿う、第1分岐流路BF1の断面のうち、仕切部30における、第1管端10a側に突出するコーナ部を区画する、第1管端10a側に凸に湾曲した壁面(アール)の、分岐管部20の先端20b側の端を通る断面S1の、面積を指す。なお、第1仮想平面に沿う断面において、「仕切部30における、第1管端10a側に突出するコーナ部を区画する、第1管端10a側に凸に湾曲した壁面(アール)の、分岐管部20の先端20b側の端」とは、仕切部30のうち、第1管端10a側に突出するコーナ部よりも分岐管部20の先端20b側の部分において、第1分岐流路BF1を区画する壁面が、図3の例のように第2管端10b側に向けて凸に湾曲している場合は、上記第1管端10a側に凸に湾曲した壁面と上記第2管端10b側に凸に湾曲した壁面との間の変曲点を指す。一方、第1仮想平面に沿う断面において、仕切部30のうち、第1管端10a側に突出するコーナ部よりも分岐管部20の先端20b側の部分で、第1分岐流路BF1を区画する壁面が、直線状に延在している場合は、上記第1管端10a側に凸に湾曲した壁面と上記直線状に延在する壁面との連結点を指す。
また、「第1分岐流路BF1の出口の断面積」は、第1仮想平面に沿う断面における、第1分岐流路BF1の中心線に対して、垂直な仮想平面に沿う、第1分岐流路BF1の断面のうち、最小の断面S2の、面積を指す。
また、主流路MFの入口の断面積と第1分岐流路BF1の入口の断面積との和に対する、第1分岐流路BF1の入口の断面積の割合が、40〜80%であると、好適である。これによれば、分岐管部20内での水の停滞をより効果的に抑制しつつ、継手1の圧力損失を十分低く抑えることができる。なお、継手1の圧力損失を低く抑えることにより、配管の自由度を向上できるので、例えば給水配管に多数の継手1を接続する場合に特に有利である。
なお、主流路MFの入口の断面積と第1分岐流路BF1の入口の断面積との和に対する、第1分岐流路BF1の入口の断面積の割合が、40%未満である場合、主流路MFを流れる水の流量が増える分、継手1の圧力損失を低くすることができるものの、第1分岐流路BF1内に流れる水の流量ひいては流速を十分高めることができないことから、分岐管部20内での水の停滞を十分に抑制できないおそれがある。一方、主流路MFの入口の断面積と第1分岐流路BF1の入口の断面積との和に対する、第1分岐流路BF1の入口の断面積の割合が、80%を超える場合、第1分岐流路BF1内に流れる水の流量ひいては流速を十分に高められる分、分岐管部20内での水の停滞を効果的に抑制できるものの、主流路MFへ流れずに仕切部30の壁面に当たりながら第1分岐流路BF1内を流れる水の流量が増える分、継手1の圧力損失が過度に高くなり得る。
図の例では、主流路MFの入口の断面積と第1分岐流路BF1の入口の断面積との和に対する、第1分岐流路BF1の入口の断面積の割合が、約42.6%である。
ここで、「主流路MFの入口の断面積」は、分岐管部20の管軸線C2を含むとともに主管部10の管軸線C1に平行な第1仮想平面に沿う断面における、主流路MFの中心線に対して、垂直な仮想平面に沿う、主流路MFの断面のうち、仕切部30における、第1管端10a側に突出するコーナ部を区画する、第1管端10a側に凸に湾曲した壁面(アール)の、第2管端10b側の端を通る断面S3の、面積を指す。
本例のように、分岐管部20の管軸線C2を含むとともに主管部10の管軸線C1に平行な第1仮想平面に沿う断面において、仕切部30における、第1分岐流路BF1のうち少なくとも入口側の一部分(図の例では、第1分岐流路BF1の全部)を区画する壁面の接線が、分岐管部20の管軸線C2の方向に対して第1管端10a側に向けて傾斜していると、好適である。この構成により、例えば、第1仮想平面に沿う断面において、仕切部30における第1分岐流路BF1を区画する壁面の接線が、分岐管部20の管軸線C2の方向と平行である場合に比べて、第1管端10aからの水が仕切部30の壁面に沿いながら第1分岐流路BF1内を流れることによる、水の流速低下を抑制することができる。これにより、分岐管部20内での水の停滞をより効果的に抑制できる。
また、第1分岐流路BF1から分岐管部20の先端20b側に向かって、分岐管部20の管軸線C2に対して傾斜して水が進入するため、分岐管部20内の水を効果的に撹拌ひいては希釈することが出来る。
ここで、「第1仮想平面に沿う断面において、仕切部30における、第1分岐流路BF1のうち少なくとも第1分岐流路BF1の入口側の一部分を区画する壁面の接線が、分岐管部20の管軸線C2の方向に対して第1管端10a側に向けて傾斜している」とは、第1仮想平面に沿う断面において、仕切部30における第1分岐流路BF1のうち少なくとも入口側の一部分を区画する壁面上の任意の点から主流路MF側に引いた接線方向の線分が、該点を通る分岐管部20の管軸線C2方向の直線に対して、第1管端10a側に傾いていることを指している。
また、本例のように、第1仮想平面に沿う断面において、仕切部30における、第1分岐流路BF1のうち少なくとも一部分(図の例では、第1分岐流路BF1の全部)を区画する壁面の接線と分岐管部20の管軸線C2の方向との鋭角側のなす角度θ1が、分岐管部20の先端20b側に向かうにつれて徐々に小さくなることが、好適である。この構成によれば、例えば、上記なす角度θ1が分岐管部20の先端20b側に向かうにつれて一定である場合(すなわち、仕切部30における第1分岐流路BF1を区画する壁面が、まっすぐ延在する場合)に比べて、第1管端10aからの水が仕切部30の壁面に沿いながら第1分岐流路BF1内を流れることによる、水の流速低下を抑制することができる。これにより、分岐管部20内での水の停滞をより効果的に抑制できる。
また、本例のように、第1仮想平面に沿う断面において、仕切部30における、第1分岐流路BF1のうち少なくとも一部分(図3の例では、第1分岐流路BF1のうちの大部分)を区画する壁面が、第2管端10b側に向けて凸に湾曲していることが、好適である。この構成によれば、例えば、第1仮想平面に沿う断面において、仕切部30における第1分岐流路BF1を区画する壁面がまっすぐ延在している場合に比べて、第1管端10aからの水が仕切部30の壁面に沿いながら第1分岐流路BF1内を流れることによる、水の流速低下を抑制することができる。
また、第1仮想平面に沿う断面において、仕切部30における、第1分岐流路BF1のうち少なくとも一部分を区画する壁面が、クロソイド曲線等の緩和曲線状に、第2管端10b側に向けて凸に湾曲していると、さらに好適である。これにより、第1管端10aからの水が仕切部30の壁面へ当たることを抑制することが出来る。したがって、第1分岐流路BF1内を流れる水の、水勢の低下を抑制しつつ、主管部10の管軸線C1に沿う方向から分岐管部20の管軸線C2に沿う方向へと水の流れを滑らかに変化させることが出来る。
また、図の例のように、分岐管部20の管軸線C2を含むとともに主管部10の管軸線C1に平行な第1仮想平面に沿う断面において、第2分岐流路BF2のうち少なくとも出口側の一部分(図の例では、第2分岐流路BF2の全部)を区画する、仕切部30の壁面の接線が、分岐管部20の管軸線C2の方向に対して第2管端10b側に向けて傾斜していることが、好適である。この構成により、第2分岐流路BF2から出た水が主流路MFから出た水と合流する際の、水の流速低下を抑制することができ、ひいては、継手1の圧力損失を低減できる。
ここで、「第1仮想平面に沿う断面において、仕切部30における、第2分岐流路BF2のうち少なくとも出口側の一部分を区画する壁面の接線が、分岐管部20の管軸線C2の方向に対して第2管端10b側に向けて傾斜している」とは、第1仮想平面に沿う断面において、仕切部30における第2分岐流路BF2のうち少なくとも出口側の一部分を区画する壁面上の任意の点から主流路MF側に引いた接線方向の線分が、該点を通る分岐管部20の管軸線C2方向の直線に対して、第2管端10b側に傾いていることを指している。
さらに、この場合、図の例のように、第1仮想平面に沿う断面において、仕切部30における主流路MFの少なくとも一部分を区画する壁面が、まっすぐに延在していることが、好適である。この構成により、第2分岐流路BF2から出た水が主流路MFから出た水と合流する際の、水の流速低下をさらに抑制することができる。なお、図の例では、第1仮想平面に沿う断面において、仕切部30における主流路MFの大部分を区画する壁面が、主管部10の管軸線C1に対して略平行に延在している。
本例のように、第1仮想平面に沿う断面において、仕切部30における、第2分岐流路BF2のうち少なくとも一部分(図の例では、第2分岐流路BF2の全部)を区画する壁面の接線と分岐管部20の管軸線C2の方向との鋭角側のなす角度θ2が、分岐管部20の先端20b側に向かうにつれて徐々に小さくなると、好適である。これにより、継手1の圧力損失を低減させることができる。
本例のように、第1仮想平面に沿う断面において、仕切部30における、第2分岐流路BF2のうち少なくとも一部分(図3の例では、第2分岐流路BF2のうちの大部分)を区画する壁面が、第1管端10a側に向けて凸に湾曲していると、好適である。これにより、継手1の圧力損失を低減させることができる。
ただし、第1仮想平面に沿う断面における、仕切部30の形状は、本例のもの以外の、任意の形状が可能である。例えば、第1仮想平面に沿う断面において、仕切部30における、第1分岐流路BF1や第2分岐流路BF2を区画する壁面は、湾曲する代わりに、まっすぐ延在してもよいし、1箇所以上で屈曲してもよい。
また、第1仮想平面に沿う断面において、略逆三角形の仕切部30における、3つのコーナ部(すなわち、第1管端10a側に突出するコーナ部、第2管端10b側に突出するコーナ部、及び分岐管部20の先端20b側に突出するコーナ部)のうちの少なくとも1つが、アールのない、尖った形状を有していてもよい。
なお、第1仮想平面に沿う断面において、仕切部30における、第1管端10a側に突出するコーナ部が、アールのない、尖った形状を有する場合、上述した「第1分岐流路BF1の入口の断面積」とは、第1仮想平面に沿う断面における、第1分岐流路BF1の中心線に対して、垂直な仮想平面に沿う、第1分岐流路BF1の断面のうち、仕切部30における、第1管端10a側に突出するコーナ部の、尖った突出先端を通る断面S1の、面積を指す。また、この場合、上述した「主流路MFの入口の断面積」は、第1仮想平面に沿う断面における、主流路MFの中心線に対して、垂直な仮想平面に沿う、主流路MFの断面のうち、仕切部30における、第1管端10a側に突出するコーナ部の、尖った突出先端を通る断面S3の、面積を指す。
また、第1仮想平面に沿う断面において、仕切部30における、分岐管部20の先端20b側に突出するコーナ部が、アールのない、尖った形状を有する場合、上述した「第1分岐流路BF1の出口の断面積」とは、第1仮想平面に沿う断面における、第1分岐流路BF1の中心線に対して、垂直な仮想平面に沿う、第1分岐流路BF1の断面のうち、分岐管部20の先端20b側に突出するコーナ部の、尖った突出先端を通る断面S2の、面積を指す。
なお、本発明の継手は、水以外の任意の流体の配管に使用できる。また、本発明の継手の分岐管部には、スプリンクラヘッド以外の、少なくとも一時的に流体の流通を阻止可能な任意の部材が取り付けられてもよい。
本発明による継手は、例えば水道水の給水配管とスプリンクラヘッドとが接続される、継手に利用できる。
1:継手、 10:主管部、 10a:主管部の第1管端、 10b:主管部の第2管端、 11、12:配管接続口、 20:分岐管部、 20a:雌ねじ、 20b:分岐管部の先端、 30:仕切部、 40:外周側部材、 41:挿入空間、 50:スプリンクラヘッド、 50a:雄ねじ、 MF:主流路、 BF1:第1分岐流路、 BF2:第2分岐流路、 C1:主管部の管軸線、 C2:分岐管部の管軸線

Claims (4)

  1. 主管部と、
    前記主管部から分岐した分岐管部と、
    を備えた継手であって、
    前記継手の管路内には、流路を区画する仕切部が設けられ、
    前記継手の内壁面と前記仕切部とにより、前記主管部内で前記主管部の第1管端側から前記主管部の第2管端側へ流体を導く主流路と、前記第1管端側からの流体のうち前記主流路に入らなかった流体を前記分岐管部の先端側へ導く第1分岐流路と、前記分岐管部の先端側からの流体を前記主流路からの流体と合流させる第2分岐流路とが、それぞれ区画され、
    前記第1分岐流路は、その少なくとも一部分で、その断面積が前記分岐管部の先端側に向かうにつれて徐々に減少されており、
    前記分岐管部の管軸線を含むとともに前記主管部の管軸線に平行な仮想平面に沿う断面において、
    前記仕切部における、前記第1分岐流路を区画する壁面が、前記第2管端側に向けて凸に湾曲しており、
    前記仕切部は、前記分岐管部の先端側に突出するとともに湾曲しているコーナ部を有していることを特徴とする、継手。
  2. 前記第1分岐流路の出口の断面積が、前記第1分岐流路の入口の断面積の0.4〜0.5倍である、請求項1に記載の継手。
  3. 前記主流路の入口の断面積と前記第1分岐流路の入口の断面積との和に対する、前記第1分岐流路の入口の断面積の割合が、40〜80%である、請求項1又は2に記載の継手。
  4. 前記分岐管部の管軸線を含むとともに前記主管部の管軸線に平行な仮想平面に沿う断面において、前記分岐管部の管軸線に対して前記第1管端側にある前記分岐管部の内壁面が、前記分岐管部の管軸線に対して傾斜している部分を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の継手。
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