JP6449636B2 - 光電式脈波計測器 - Google Patents

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Description

本発明は光電センサー保持器に関し、特に保持される光電センサーが光電脈波計測器に備えられるものに関する。
特許文献1は光電脈波計測器の一例として脈波計測装置を開示している。脈波計測装置は発光器及び光電センサーを備える。発光器は血管に例えば近赤外光を照射する発光素子を有する。近赤外光は血管で反射し反射光となる。光電センサーは反射光を受光する受光素子を有する。
上記脈波計測装置は、特許文献1第6頁12行から27行に示すように、もっぱら脈拍数の計測のために用いられる。また軽量で携行に適しているので運動中に脈拍数を確認することができる。
特開2005−040259号公報
発明者らは、従来技術をさらに発展させ、脈波の波形から生体指標を推定できる程度まで、脈波の波形を正確に計測することを試みた。以下に発明者らによる課題発見の経緯を示す。
図1は課題にかかる光電センサー保持器である保持器14を示す。保持器14は光電センサーの台座19及びこれに結合するバンド90を備える。台座19には光電センサー75が取り付けられている。バンド90は、腕時計に用いられるような樹脂製のバンド又はベルトである。
図1に示す保持器14は前腕95の周囲に装着されている。図1は特に前腕95の手首周辺を表す。バンド90を締め付けることで光電センサー75は前腕95の皮膚の表面96に接する。
図1に示す光電センサー75で計測を正確に行うためには、照射光及び散乱光の経路がずれない状態を作り出す必要がある。かかる状態は脈波を計測する一定の時間、維持する必要がある。したがって脈波の計測に際しては、発光器80及び光電センサー75を表面96に密着させる必要がある。また押さえつける力は、照射光の光軸がずれない程度の力でなければならない。
このため、図1に示す光電センサー75の有する受光面77は、前腕95中の橈骨動脈97の近傍にて、表面96に接していることが好ましい。受光面77はさらに所定の測定方向に向いていることが好ましい。所定の測定方向は表面96の法線と平行な方向であることが好ましい。
しかしながら、図1に示す表面96の形状は被験者の年齢、性別、体格により大きく異なる。このためバンド90を単純に締め付けるだけでは、光電センサー75を橈骨動脈97の近傍にて、所定の測定方向を向けて押さえつけることが難しい。
上記はバンド90の締め付けるだけでは光電センサーに加える力の大きさと、力の方向を制御するのが難しいことによる。すなわちバンド90上の支点が一定にならないため、バンド90の奏する力が作用反作用の法則に依拠して分散することに起因する。
図1に示す保持器14を大型化し、電動加圧装置を付加することで上記の問題を解決することが考えられる。しかしながら、この場合、かかる保持器14を、軽量で携行に適した大きさにすることが難しい。
本発明は、上記課題を踏まえ、光電センサー保持器に光電センサーを取り付けた場合には脈波の波形を正確に計測することができるようにすることを目的とする。
本発明に係る光電センサー保持器は、受光面を有する光電センサーが着脱自在なセンサー設置部と、前記センサー設置部を押圧する押圧器と、前記押圧器を支持する座板を有する台座と、を備える。
前記センサー設置部には、前記受光面が測定方向を向くように前記光電センサーを取り付けることができる。前記押圧器は、前記測定方向と同じ方向に向かって、前記センサー設置部を押圧する。前記座板の主平面は、前記押圧器の押圧方向と直交する平面と平行である。
光電センサー保持器は、前記座板に支持され、かつ前記センサー設置部を懸架する懸架機構をさらに備える。前記懸架機構は前記測定方向と反対方向に向かって、前記センサー設置部を反発させる。前記懸架機構は、前記センサー設置部を3点又は4点以上の支点で支持し、かつ前記押圧器を取り囲んでいる。
光電センサー保持器は、前記台座と連結されるバンドをさらに備える。前記測定方向は、前記バンド及び前記台座からなる環の内側を向いている。前記台座は、一方及び他方のかん部を有する。前記バンドは、前記一方のかん部に連結される一方の先かん部及び前記他方のかん部に連結される他方の先かん部を有する。前記台座は、さらに前記一方及び他方のかん部において、前記バンドに対し、それぞれ一方及び他方の回動軸を中心にして回動可能である。
光電センサー保持器は、前記座板の前記主平面と、前記一方及び他方の回動軸を含む平面との間の傾きを調整する調節機構をさらに備える。
前記一方及び他方のかん部は、前記座板の一方及び他方の端に接する。前記調節機構は前記一方及び他方のかん部に位置し、前記一方及び他方の回動軸と前記主平面との距離を調節する。
光電センサー保持器は、前記一方及び他方の回動軸を構成する一方及び他方のピンをさらに備える。前記一方及び他方のかん部における前記調節機構は、それぞれ前記主平面との距離が異なる複数の孔を有する。前記一方及び他方のピンは、それぞれ前記複数の孔に着脱自在である。
前記センサー設置部は、基部と、前記基部に対し測定方向側にあるセンサー保持部と、前記基部及び前記センサー保持部の間にある圧電素子と、を有する。前記基部は前記懸架機構と結合する。前記センサー保持部は前記測定方向を向くセンサー保持面を有する。
光電センサー保持器は、前記台座を支持するステージと、前記センサー設置部に対し前記測定方向の側に位置する前腕支持台と、前記ステージを支持し、かつ前記前腕支持台と連結されている支持柱と、をさらに備える。
前記ステージは、前記支持柱に対して、前記測定方向及び前記測定方向と反対方向に移動可能である。前記前腕支持台は、前腕の橈骨動脈が前記センサー設置部を向くように前腕を支持する。前記ステージは、前記前腕支持台の長手方向及び前記測定方向と平行な平面と直交する回動軸を中心に回動可能である。
本発明の他の態様に係る光電脈波計測器は、上述の光電センサー保持器と、受光面及び前記受光面と反対側の基板面を有する前記光電センサーと、を備える。前記光電センサーは、前記センサー設置部に取り付けられている。前記基板面は、前記センサー保持面に対向している。前記受光面は、前記環よりも内側に位置する。
光電センサー保持器に光電センサーを取り付けた場合には脈波の波形を正確に計測することができるようにすることができる。
課題にかかる光電センサー保持器の使用図である。 第1実施形態にかかる光電センサー保持器の斜視図である。 第2実施形態にかかる光電センサー保持器の斜視図である。 第2実施形態にかかる光電センサー保持器の使用図である。 第2実施形態にかかる光電センサー保持器の正面図である。 第2実施形態にかかる調節機構の使用図の1である。 第2実施形態にかかる調節機構の使用図の2である。 第3実施形態にかかる光電センサー保持器の斜視図である。 第3実施形態にかかる光電センサー保持器の部分拡大図である。 第3実施形態にかかる光電センサー保持器の部分拡大平面図である。
以下、図面を参照しつつ各実施形態を説明する。説明に際して、特に断りのない限り、同等の構成要素には同一の符号を付す。また特に断りのない限り、同質の構成要素であって、位置関係又は配置箇所のみ異なる構成要素は、それぞれ同一の数字を用いて符号を表し、符号末尾のアルファベットでこれらを区別する。これにより、同等の構成要素又は同質の構成要素にかかる重複説明を省略する。
図2は第1実施形態にかかる光電センサー保持器である保持器15の斜視図である。保持器15は設置部60と、押圧器30と、座板24を有する台座とを備える。設置部60はセンサー設置部である。設置部60には光電センサーが着脱自在である。光電センサーは受光面を有する受光器である。保持器15に任意の光電センサー及び任意の発光器を取り付けることで光電脈波計測器とすることができる。
図2に示す設置部60は、座板24に対して、図中の下方に位置する。設置部60は基部61及び保持部66を備える。保持部66は基部61に対し測定方向74側にあるセンサー保持部である。基部61は上面62を有する。
図2に示す押圧器30は頭部31及び軸部35を有する。好ましい態様において押圧器30は頭部31及び軸部35が一体に成形されたボルトである。好ましい態様において軸部35にはねじ溝が切られている。ねじ溝が切られる方向は右ねじ方向である。軸部35は座板24の有する穴に螺合している。
図2に示す方向32は押圧器30を平面視した時の、軸部35の中心軸に対する時計回りの回転方向である。頭部31を方向32に回動することで、軸部35は方向32に回動する。押圧器30は座板24に対して測定方向74と同一の方向に進む。
図2に示すように、頭部31を方向32に回動することで、押圧器30が上面62を押圧する。座板24は押圧器30を支持する。押圧器30は押圧器30が座板24を貫通している箇所で、座板24と接している。
図2に示す設置部60には、光電センサーの受光面が測定方向74を向くように、光電センサーを取り付けることができる。測定方向74の先には前腕の皮膚の表面のあることが想定される。測定方向74は皮膚の表面の法線方向と平行なことが好ましい。
図2に示す押圧器30は測定方向74と同じ方向に向かって、設置部60を押圧する。座板24は主平面18を有する。主平面18は、押圧器30が設置部60を押圧する方向、すなわち押圧方向と直交する平面と平行である。設置部60を測定方向74と同一の方向に平面視した時、一態様において、設置部60の面積は押圧器30の面積より大きい。
図2に示す基部61は懸架機構40と結合する。したがって懸架機構40は設置部60を懸架する。懸架機構40は座板24に支持されている。懸架機構40は測定方向74と反対方向に向かって、設置部60を反発させる。すなわち押圧器30による押圧力とは反対方向の反発力を、設置部60に対して作用させる。
図2に示す設置部60の面積は押圧器30の面積より大きいため、受光面の適切な方向を保ったまま、押圧器30が設置部60を押圧することは難しい。ここで受光面の適切な方向を保つとは、光電センサーの受光面と、測定方向74に垂直な平面、又は皮膚の表面との間の平行を保つことをいう。
図1に示したように受光面77の適切な方向を保つができない場合、皮膚の表面96から光電センサー75に対して働く応力により、設置部60は斜めになったまま押圧される場合がある。かかる場合、受光面77と表面96との間の密着が損なわれる。
図1に示す場合において血管からの反射光は受光面77と表面96との間の隙間から漏れて受光面77に到達しない可能性がある。このため、シグナル/ノイズ比が低下する。
また受光面77と表面96との間の隙間から外乱光が侵入する。外乱光が光電変換されると脈波のシグナルに対するノイズが新たに発生する。
かかる問題点を踏まえたうえで、図2に示す懸架機構40は、設置部60を3点又は4点以上の支点で支持することが好ましい。懸架機構40は押圧器30を取り囲んでいることが好ましい。
図2に示す懸架機構40はフレーム41、リンク50a,b,c,dを備える。フレーム41は、座板24に対して、図中の上方に位置する。リンク50a,b,c,dはフレーム41に対して、図中の下方に位置する。
図2に示すリンク50a,b,c,dはフレーム41及び設置部60との間に位置する。リンク50a,b,c,dはそれぞれフレーム41及び設置部60と結合している。リンク50a,b,c,dは押圧器30を取り囲んでいる。リンク50a,b,c,dはボルトからなる。
図2に示す保持器15では、押圧器30が設置部60を押圧する。このため、押圧器30が無い場合に比べ、設置部60に取り付けられた光電センサーの受光面を前腕の皮膚の表面により密着させることができる。
図2に示す保持器15では、懸架機構40が押圧器30の押圧方向と、測定方向74のずれを補正する。このため、懸架機構40が無い場合に比べ、前腕の皮膚の表面に対し、光電センサーを、その法線方向とより平行に近い方向に沿って押しつけることができる。
上記態様により図2に示す保持器15において、受光面の適切な方向を保ったまま、押圧器30が設置部60を押圧することができる。懸架機構40の詳細は、同一の懸架機構40を用いる第2実施形態で説明する。
図3から図7を参照しつつ第2実施形態を説明する。図3は光電センサー保持器である保持具16の斜視図である。保持具16は図2に示す保持器15に比べて、バンド90と、かん部26,27とをさらに備える点が異なる。
図3に示す保持具16は台座20を備える。台座20は座板24と一方のかん部26及び他方の、かん部27を有する。バンド90はかん部26,27において台座20に連結される。かん部26,27は、かん又形状を有する。
図3に示すバンド90は、一方の先かん部91及び他方の先かん部92を有する。先かん部91は、かん部26に連結される。先かん部92は、かん部27に連結される。かん部26,27の、かん又形状は先かん部91,92を挟む。
図3に示す保持具16はピン36を備える。ピン36は、一方の回動軸を構成する、一方のピンである。台座20は、かん部26において、バンド90に対し、ピン36を中心にして、回動可能である。
図3に示す保持具16はピン37を備える。ピン37は、他方の回動軸を構成する、他方のピンである。台座20は、かん部27において、バンド90に対し、ピン37を中心にして、回動可能である。
図3に示す保持具16は調節機構28,29を備える。調節機構28,29は、それぞれ、かん部26,27に位置する。ピン36,37は、それぞれ調節機構28,29の有する孔に着脱自在である。ピン36,37がバネ棒であれば着脱と調節機構28,29による傾きの調整が容易である。
図4は保持具16の正面図である。保持具16の備えるいくつかの部材は、図4中で省略されている。
図4に示す懸架機構40中には、懸架機構40の備えるフレーム41、リンク50a,b及び緩衝器70a,bが表されている。図2,3に示したリンク50c,dは図4中でリンク50a,bの陰になっている。
なお図2,3に示したリンク50c,dも図4に示す緩衝器70a,bと同等の緩衝器を備える。以下の説明では、リンク50a,b及びこれらと関連する部材、部位を説明する。ただしリンク50c,d及びこれらと関連する部材、部位も、リンク50a,bに係るものと同等の構成を有することに留意されたい。
図4に示す台座20の有する座板24は上面21a、下面21bを有する。座板24は複数の開孔を有する。かかる複数の開孔はフレーム41を貫通する。かかる複数の開孔には、それぞれ穴面23及び穴面25a,bが形成されている。穴面23及び穴面25a,bにはそれぞれ、ねじ溝が切られていることが好ましい。ねじ溝の向きは右ねじの向きであることが好ましい。
図4に示す台座20の有する、かん部26は、座板24の有する一方の端22aに接する。台座20の有する、かん部27は、座板24の有する他方の端22bに接する。
図4に示すフレーム41は測定方向74と反対側の上面46及び測定方向74側の下面47を備える。フレーム41は複数の開孔を有する。かかる複数の開孔はフレーム41を貫通する。かかる複数の開孔には、それぞれ穴面43及び穴面45a,bが形成されている。穴面43及び穴面45a,bにはそれぞれ、ねじ溝が切られていることが好ましい。ねじ溝の向きは右ねじの向きであることが好ましい。
図4に示す基部61は下面63をさらに有する。基部61は複数の開孔を有する。かかる複数の開孔は基部61を貫通する。複数の開孔は基部61を貫通しなくともよい。かかる複数の開孔には、それぞれ穴面65a,bが形成されている。穴面65a,bにはそれぞれ、ねじ溝が切られていることが好ましい。
図4に示す保持部66は下面である保持面68を有する。保持面68は測定方向74を向くセンサー保持面である。保持部66は保持面68と反対側に上面67を有する
図4に示す押圧器30の軸部35は、頭部31から近い順に軸面33a,b,c,d,e及び先端面34を備える。軸面33a,b,c,d,eは同一の軸面である。このため各アルファベットはかかる軸面とフレーム41、座板24、基部61との位置関係を表すための便宜的な区別に過ぎない。
図4に示す軸面33aはフレーム41の上面46の上側に位置する。軸部35は、軸面33aを有する部位を有することで、フレーム41と頭部31とを離間している。このため頭部31は保持具16の操作者にとってつまみやすくなっている。
図4に示す軸面33bはフレーム41の穴面43又は穴面43で構成される開孔の内側に位置する。軸面33b及び穴面43は接していない。または軸面33b及び穴面43は接していても、フレーム41に対する押圧器30の位置の変化を妨げるほどの摩擦が生じていない。
図4に示す軸面33cはフレーム41の下面47の下側、かつ座板24の上面21aの上側に位置する。軸面33cは緩衝器70a,b及びリンク50c,dに係る緩衝器に取り囲まれている。
図4に示す軸面33dは座板24の穴面23又は穴面23で構成される開孔の内側に位置する。少なくとも軸面33d及び軸面33c,eの軸面33dに近接する領域にねじ溝が切られている。
図4に示す軸面33d及び穴面23は上述の通り螺合している。軸面33d及び穴面23との間には摩擦力が働いている。かかる摩擦力は保持具16の操作者が頭部31を回動することを妨げない。一方でかかる摩擦力は、押圧器30を測定方向74又はこれと反対方向に動かした後に押圧器30の位置を保持するように働く。
図4に示す軸面33eは座板24の下面21bの下側、かつ基部61の上面62の上側に位置する。軸面33eは先端面34と隣り合う。軸部35中の軸面33eを有する部位は、軸部35の回動に伴い長さが変化する。かかる部位は座板24の下面21b及び上面62との間の距離を決定する。
図4に示す先端面34は基部61の上面62に接する。押圧器30は先端面34にて上面62を押す。先端面34は設置部60の重心の直上に接することが望ましい。かかる態様により、押圧器30は設置部60を測定方向74と同一の方向に押しやすくなる。
図4に示すリンク50a,bは、それぞれ頭部51a,b及び軸部を有する。リンク50a,bの軸部は、それぞれ頭部51aから近い順に軸面52a,b、軸面53a,b、軸面54a,b、軸面55a,b、軸面56a,b及び先端面57a,bを備える。
好ましい態様においてリンク50a,bはそれぞれ頭部51a,b及び軸部が一体に成形されたボルトである。好ましい態様において軸部にはねじ溝が切られている。ねじ溝が切られる方向は右ねじ方向である。ねじ溝は、少なくとも軸面52a,b及び軸面56a,bに切られている。
図4に示すリンク50a,bにおいて、軸面52a,b、軸面53a,b、軸面54a,b、軸面55a,b及び軸面56a,bは、それぞれ同一の軸面である。軸面53a,b、軸面54a,b、軸面55a,bに係る各数字は、かかる軸面とフレーム41、座板24、基部61との位置関係を表すための便宜的な区別に過ぎない。
図4に示す頭部51a,bはそれぞれフレーム41の上面46に接する。頭部51a,bはそれぞれリンク50a,bをフレーム41及び基部61に螺合する際に、リンク50a,bを回動するために用いる。頭部51a,bはそれぞれ無くともよい。
図4に示す軸面52a,bはそれぞれ穴面45a,bと螺合する。軸面52a,b及び穴面45a,bとの間にはそれぞれ摩擦力が働いている。かかる摩擦力は、リンク50a,bをフレーム41にそれぞれ固定する。
図4に示す軸面52a,bと穴面45a,bとをそれぞれ螺合する代わりにリンク50a,bとフレーム41とをカシメてもよく、接着してもよい。このとき軸面52a,bと穴面45a,bとはそれぞれねじが切られている必要が無い。
図4に示す軸面53a,bは、それぞれフレーム41の下面47よりも下側、かつ座板24の上面21aの上側に位置する。好ましい態様において軸面53a,bは、それぞれ緩衝器70a,bの長手方向の中心軸に位置する。
図4に示す軸面54a,bは、それぞれ座板24の穴面25a,b又は穴面25a,bで構成される開孔の内側に位置する。軸面54a,b及び穴面25a,bはそれぞれ接していない。または軸面54a,b及び穴面25a,bはそれぞれ接していても、座板24に対するフレーム41及び設置部60の位置の変化を妨げるほどの摩擦が生じていない。
図4に示す軸面55a,bは、それぞれ座板24の下面21bの下側、かつ基部61の上面62の上側に位置する。軸面55a,bはそれぞれ先端面57a,bと隣り合う。
図4に示す軸面56a,bは、それぞれ穴面65a,bと螺合する。軸面56a,b及び穴面65a,bとの間にはそれぞれ摩擦力が働いている。かかる摩擦力は、リンク50a,bを基部61にそれぞれ固定する。
図4に示す軸面56a,bと穴面65a,bとをそれぞれ螺合する代わりにリンク50a,bと基部61とをカシメてもよく、接着してもよい。このとき軸面56a,bと穴面65a,bとはそれぞれねじ溝が切られている必要が無い。
図4に示す先端面57a,bはそれぞれ基部61の下面63側に露出する。穴面65a,bに係る開孔がそれぞれ基部61を貫通しないならば、先端面57a,bはそれぞれ基部61の内部にあってもよい。また軸面56a,b及び穴面65a,bがそれぞれ無くともよい。このとき先端面57a,bがそれぞれ基部61の上面62に接合されていることが好ましい。
図4に示す緩衝器70a,bは、それぞれ軸面53a,bを中心にして螺旋を成しているコイルばねであることが好ましい。かかるコイルばねは懸架機構40中において自然長以下であることが好ましい。すなわちかかるコイルばねは押しバネであることが好ましい。
図4に示す緩衝器70a,bはそれぞれ上端71a,b及び下端72a,bを備える。上端71a,bはそれぞれフレーム41の下面47に接する。上端71a,bはそれぞれ下面47に固定されていてもよく、固定されていなくともよい。下端72a,bはそれぞれ基部61の上面62に接する。下端72a,bはそれぞれ上面62に固定されていてもよく、固定されていなくともよい。
図4に示す調節機構28は、主平面18との距離が異なる複数の孔28a,b,cを有する。孔28a,b,cと主平面18との距離は、孔28a,b,cの順に大きくなる。調節機構29は、主平面18との距離が異なる複数の孔29a,b,cを有する。孔29a,b,cと主平面18との距離は、孔29a,b,cの順に大きくなる。孔28a,b,c及び孔29a,b,cはそれぞれ、かん部26,27を貫通していてもよく、貫通していなくともよい。
図4に示す座板24及びかん部26,27からなる台座20はクランク形状を成している。すなわち、保持具16を正面視した時、かん部26,27の長手方向は、座板24の主平面18と平行な面と直交することが好ましい。また、主平面18の図中の下方にかん部26が、図中の上方にかん部27が延びていることが好ましい。
なお図4に示すかん部26,27の少なくとも一方が主平面18の上方及び下方に伸びていてもよい。すなわち、座板24及びかん部26,27からなる台座20はH型形状をなしていてもよい。
図4に示す孔28a,b,c及び孔29a,b,cはそれぞれ、かん部26,27の長手方向に沿って設けられることが好ましい。すなわち、孔28a,b,c及び孔29a,b,cはそれぞれ、主平面18と平行な面と直交する方向に整列することが好ましい。
なお前述の通り図4に示すかん部26,27は、図3に示した、かん又形状を有する。このため、かん又形状の両側に、各孔が形成されている。すなわち図3におけるかん部26,27のそれぞれの手前側と奥側に各孔が形成されている。
図4に示す設置部60は、一又は二以上の圧電素子85を有する。圧電素子85は基部61及び保持部66の間にある。圧電素子85は、基部61の下面63と接する上面86を有する。圧電素子85は、保持部66の上面67と接する下面87を有する。
図4に示すように、設置部60、保持部66、又は保持面68に光電センサー75と、発光器80a,bとを取り付けることで、光電脈波計測器を形成することができる。かかる光電脈波計測器は血管の所定領域の体積を測定することができる。
上記取り付けられる光電センサーは1,2又は3個以上とすることができる。上記取り付けられる発光器は1,2又は3個以上とすることができる。光電センサー及び発光器の配置は特に制限されない。光電センサー及び発光器は一体のモジュールとすることが好ましい。モジュールにより設置部60、保持部66、又は保持面68における光電センサー及び発光器の着脱が効率的に実施できる。
図4に示す発光器80a,bが緑色光を発する場合、光電センサー75及び発光器80a,bの間隔は例えば2mm以上3mm以下とすることができる。発光器80a,bが赤色光を発する場合、同間隔は5mm近傍、又は4.5mm以上5.5mm以下とすることができる。
図4に示すように上述の光電脈波計測器は保持具16と、1個の光電センサー75と、2個の発光器80a,bとを備えるものでもよい。発光器80a,bは波長ピークの異なる光を発してもよい。光電センサー75は異なる波長ピークを有する光を受光し、かつ光電変換してもよい。
図4に示す光電センサー75は受光面77を有する。光電センサー75は受光面77と反対側に基板面76を有する。光電センサー75は、設置部60に取り付けられる。基板面76は、保持面68に対向している。
図4に示す発光器80a,bは発光面82a,bを有する。発光器80a,bは発光面82a,bと反対側に基板面81a,bを有する。発光器80a,bは、設置部60に取り付けられる。基板面81a,bは、保持面68に対向している。
図4に示す発光器80a,bは光電脈波計測器の軽量化に適することからLEDであることが好ましい。発光器80a,bは光、例えば単一の波長又は単一の波長ピークを有する光を照射するものが好ましい。
図4に示す発光器80a,bは光を生体内に向けて、具体的には前腕の皮膚又は血管に向けて照射する。光は生体内で、具体的には前腕の皮膚内又は血管で反射する。光は反射時に散乱する。光電センサー75はかかる散乱した光を受け取り、電気信号に変換する。光電脈波計測器は所定の方法により、電気信号から脈波を抽出することができる。
図4に示す押圧器30は上面62を所定の力で押圧する。このため設置部60に取り付けられた光電センサー75及び発光器80a,bは測定方向74に、所定の力で押し付けられる。所定の力は測定部位の血圧と同じ程度の圧力がかかるように調整することが望ましく、0.5cm程度の面積であれば、0.5N以上1.5N以下であることが好ましく、0.9N以上1.1N以下であることがより好ましく、1Nであることが特に好ましい。圧電素子85はかかる力の大きさを検知する。
一方、皮膚の表面の組織は一様でないため、圧力をかける面積は面77及び発光面82a,bの位置関係を阻害しない程度に小さいほうが好ましい。したがって、上述の押圧器30の所定の力に係る項目を満たすためには、押圧器30の表面形状および、面積を最適化したうえで、所定の力は経験的に求めるのが望ましい。
図4に示す圧電素子85は、脈波の計測ごとに、血管にかかる圧力に再現性をもたらすことができる。すなわち押圧器30の位置を調整することで、脈波の計測を複数回行う際に、それぞれの血管にかかる圧力を揃えることができる。このため、脈波の計測の精度が向上し、かつ収集されたデータ中のバイアスが減少する。
図5は保持具16の使用図である。保持具16の備えるいくつかの部材は、図5中で省略されている。バンド90及び台座20は環を形成している又は環を形成することができる。測定方向74は、バンド90及び台座20からなる環の内側を向いている。受光面77は、環よりも内側に位置する。
図5に示すバンド90は樹脂製のベルト又はバンドであることが好ましい。かかるバンド90は一定の弾性又は剛性を有するため、台座と前腕との位置関係を保持することができる。図3に示す押圧器30による押圧時の応力に抗することが難しいためベルト又はバンドはゴム状の弾力性を有しないことが望ましい。
図5に示すバンド90は、その長さを変更自在なものとしてもよい。係る態様により、一つの光電センサー保持器で、前腕の太さが異なる複数の被験者の脈波を測定することができる。
図5に示すバンド90は、先かん部91,92の間で二つのバンドに分離してもよい。台座20及びバンド90からなる環は、かかる二つのバンドが分離及び結合することで、開環及び閉環するものでもよい。バンドの分離結合手段は尾錠及び、つく棒の組合せでもよく、面ファスナーでもよい。かかる態様により光電センサー保持器の前腕に対する着脱が容易になる。
図5では、図4に示す調節機構28,29にかかる孔28b,29bにピン36,37を装着している。これと同様に、ピン36,37を、図4に示すようにさらに主平面18から遠い孔28c,29cに装着することもできる。図6,7を用いてさらに詳しく説明する。
図6,7は調節機構28,29の使用図の1,2である。調節機構28,29は、それぞれ座板24の主平面18と、ピン36,37に係る回動軸を含む平面との間の傾きを調整する。具体的にはピン36,37に係る回動軸と、図4に示される座板24の主平面18との間の距離を調節する。ピン36,37はかかる傾きを一時的に固定する。すなわちピン36,37はかかる傾きを脈波の計測中、固定する。
図6では、孔28b,29bにピン36,37が装着されている。図4に示されるように、孔28b,29bは、孔28c,29cより主平面18に近く、孔28a,29aより主平面18から遠い。
図6に示す通りピン36,37の装着位置を選択することで、主平面18とピン36,37に係る回動軸を含む平面との間に傾きを与えることができる。与えられる傾きは例として0°より大きく、20°以下である。又は主平面18とピン36,37に係る回動軸を含む平面との間に段差を設けることができる。
図7では、孔28b,29bにピン36,37が装着されている。図4に示されるように、孔28c,29cは、孔28a,b及び29a,bより主平面18から遠い。したがって、図7に示す通りピン36,37の装着位置を選択することで、主平面18とピン36,37に係る回動軸を含む平面との間に図6に示すよりも大きな傾きを与えることができる。
図6において、ピン36,37は、台座20の中心に対して、非対称的な位置に装着してもよい。例えばピン36を孔28bに装着した時に、ピン37を孔29a,cに装着してもよい。ピン37を孔29bに装着した時に、ピン36を孔28a,cに装着してもよい。
また図7において、ピン36を孔28cに装着した時に、ピン37を孔29aに装着してもよい。ピン37を孔29cに装着した時に、ピン36を孔28aに装着してもよい。図3に示すように、傾きを与えなくてもよい
図5に戻り説明を続ける。図5に示すように保持具16では、孔28b,29bを備える調節機構28,29は、受光面77を表面96に対して垂直に押し付けるのに適する。換言すれば調節機構28,29は、橈骨動脈97と平行な軸を中心にして、受光面77を回動することができる。
特に図5に示す橈骨動脈97は、前腕断面の楕円形の長軸又は短軸から離れた位置にある。調節機構28,29はかかる橈骨動脈97近傍の皮膚の表面96に対して垂直に押し付けるのに適する。
上記の効果は図5に示すピン36,37に係る回動軸を含む平面と、皮膚の表面96とが平行でない場合でも得られる。
図5に示す各被験者の前腕95ごとに受光面77の適切な方向を保つために、調節機構28,29は上述の通り孔28b,29b以外にも選択可能な孔を有している。
図5に示すように、保持具16は、橈骨動脈97を初めとする手首動脈に光電センサー75を押し付けて、脈波を計測することを可能にする。このとき、保持具16は、懸架機構40及び調節機構28,29を有しているので、受光面77の適切な方向を保つことができる。受光面の適切な方向を保つことの定義は上述した通りである。
図5に示すように受光面77の適切な方向を保つことで表面96と受光面77は密着する。このため上述したシグナル/ノイズ比の低下、または新たなノイズの発生を抑制することができる。
本実施形態により、光電センサー保持器の大きさを軽量で携行に適したものとしつつ、光電センサー保持器に光電センサーを取り付けた場合には脈波の波形を正確に計測することに適した構造を提供できる。
図8,9を参照しつつ第3実施形態を説明する。図8は光電センサー保持器である保持具17の斜視図である。保持具17は、保持器15をそのまま取り込む形で備えている。一方、保持具17は、図3に示すバンド及び調節機構28,29の代わりに、ステージ69、支持柱59a,b及び前腕支持台64を備える点が保持具16と異なる。
図8に示す保持具17において、他の構成要素は第2実施形態に係る保持具16(図3−7)と共通であるため説明を省略する。光電センサー及び発光器を取り付けることで光電脈波計測器とすることができる点も第2実施形態と共通である。保持具17は据え置き型の光電脈波計測器に用いるのに好適である。
図9は保持具17の部分拡大図である。図9に示すステージ69は座板24からなる台座を支持する。座板24を備える台座は、端部38a,bを備える。好ましくは端部38a,bの幅は座板24の幅よりも大きい。保持器15がステージ69に載置されたとき、ステージ69は端部38a,bを支持する。かかる態様により保持器15をステージ69に安定して載置できる。
図8に示したように保持具17はカバー49を備える。さらに図9に示すようにカバー49は、ステージ69の上面側からステージ69に取り付けられる。カバー49は溝79を備える。溝79は少なくとも図中のステージ69の上面及び下面において開口している。溝79はカバー49を貫通している。溝79の長手方向は、溝39の長手方向と平行なことが好ましい。
図9に示すようにステージ69は溝39を備える。溝39は少なくとも図中のステージ69の上面及び下面において開口している。溝39はステージ69を貫通している。溝39の長手方向は、図8に示す前腕支持台64の長手方向、すなわち前腕中の橈骨動脈の延びる方向と実質的に直交することが好ましい。
図9に示すように設置部60は溝39内に、又は溝39を通り抜けてステージ69の下面側に位置する。このため、設置部60は前腕支持台64上に固定された前腕の皮膚の表面に対向する。
一方、図8に示すように押圧器30は溝79内に、又は溝79を通り抜けてカバー49の上面側に位置する。したがって、押圧器30の頭部31はカバー49の上面側に露出する。このため、カバー49をステージ69に取り付けた後でも押圧器30が設置部60を押圧するように操作できる。
上記態様により図8,9に示す保持器15は溝39,79の長手方向にスライド可能である。かかる態様により、保持具17を平面視した時の、脈波を測定したい部位と、保持器15に取り付けられる光電センサーとの位置関係を任意に調整できる。
図9に示すように取り付けられたカバー49は、ステージ69に端部38a,bを押さえつける。このとき、カバー49は保持器15が溝39上でスライドすることを制限する。かかる態様により、上記の通り調整された位置関係を安定して保持することができる。カバー49のかわりにネジやピンなどで、座板24を有する台座を、ステージ69に一時的に固定してもよい。
図8に戻り説明を続ける。前腕支持台64は保持器15の備える設置部60(図2)に対し測定方向74の側に位置する。前腕支持台64は、前腕の橈骨動脈が保持器15の備える設置部60を向くように前腕を支持する。かかる態様により、保持具17を平面視した時の、脈波を測定したい部位と、保持器15に取り付けられる光電センサーとの位置関係を安定して保持することができる。
図8に示す支持柱59a,bはステージ69を支持する。ステージ69は、支持柱59a,bに対して、測定方向74及び測定方向74と反対方向に移動可能である。すなわちステージ69は図中の上下方向に可動域を有する。かかる態様により、保持具17を側面視した時の、脈波を測定したい部位と、保持器15に取り付けられる光電センサーとの位置関係を任意に調整できる。
図8に示すようにステージ69は回動軸89を中心に回動可能である。回動軸89は前腕支持台64の長手方向及び測定方向74と平行な平面と直交する。図10に示すのは、図9に示した保持具17を平面視した図である。回動軸89は支持柱59a及び支持柱59bの向かい合う方向と平行である。
また図10に示すように、ステージ69の有する接触面であって、支持柱59a,bとの接触面を、回動軸89を中心軸とする円筒面とする。これにより回動軸89を中心とする、ステージ69の回動の自由度を設けることができる。円筒面上にはねじ溝が切られていてもよい。
図10に示すように保持具17は、支持柱59a,bとステージ69との間にスペーサ99a,b,c,dを備える。図10では支持柱59aがスペーサ99a,cを備えている。また支持柱59bがスペーサb,dを備えている。スペーサ99a,c及びスペーサb,dはそれぞれ、ステージ69の有する部位であって、上記円筒面が付与された部位を挟持している。
図10に示す態様により、意図せずステージ69及び保持器15が回動することを防止することができる。またスペーサ99a,b,c,dをゴム等の摩擦の大きい材質とすることで、意図しない回動を制限する力をさらに高めることができる。
なお、図10に示すステージ69がスペーサ99a,b,c,dを備えてもよい。またステージ69は上記の接触面上にスペーサ99a,b,c,dを備えてもよい。ステージ69及び支持柱59a,bの双方がスペーサを備えてもよい。
図8に戻り説明を続ける。支持柱59a,bは直接または間接に前腕支持台64と連結される。支持柱59a,b及び前腕支持台64との位置関係は一時的に又は恒久的に固定される。またステージ69と支持柱59a,bの位置関係は一時的に固定される。かかる態様により、押圧器30で設置部60及び皮膚の表面を押圧しても、上記の通り調整された位置関係を安定して保持することができる。なおかかる支持柱は一本でもよく、また湾曲していてもよい。
図8に示す前腕支持台64はさらに手首支持部94を備える。手首支持部94は保持器15の備える設置部60と対向する。かかる態様により、前腕支持台64は橈骨動脈の直上の皮膚の表面を、設置部60に取り付けられる光電センサーの受光面に対向させることができる。
図8に示す保持具17は、橈骨動脈を初めとする手首動脈に光電センサーを押し付けて、脈波を計測することに適する。このとき、保持具17は、懸架機構40及び前腕支持台64を有しているので、受光面77の適切な方向を保つことができる。受光面の適切な方向を保つことの定義は上述した通りである。
なお、本発明は上記実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。上記実施形態に係る光電センサー保持器は、光電センサーの性能を試験する際、又は光電センサーで収集するデータを比較する際に用いる治具としてもよい。
図2に示す保持器15は受光面の適切な方向を保つためのセンサ治具として用いてもよい。図3−9に示す保持具16,17は受光面の適切な方向を保つための測定治具として用いてもよい。これらの光電センサー保持器は試験又はデータの比較において、各計測時の再現性を高めることができる。
例えば図3に示す保持具16を用いて収集したデータと図8に示す保持具17を用いて収集したデータを比較してもよい。これにより、光電センサーが携行型の光電脈波計測器に取り付けられた時と、据え置き型の光電脈波計測器に取り付けられた時との、光電センサーの発揮する性能の差を測定することができる。
また脈波を血圧に変換するためにはデータベースが必要である。上記実施形態にかかる光電センサー保持器を治具として用いることで、かかるデータベース構築の差異のデータ収集の精度が向上する。これは本実施形態に係る光電センサー保持器は、脈波の計測中に、光電センサー保持器が血管にかける圧力とその方向を一定にすることに適するからである。
図2に示す押圧器30は、空気を初めとする流体で長さが変化するシリンダでもよい。
図4に示す孔28a,b,c及び孔29a,b,cは一つながりの溝又は貫通溝でもよい。すなわち主平面18の傾きは無段階に調整できるものでもよい。かかる場合、図3に示す、ピン36,37とかかる溝又は貫通溝との間の固定機構及びを設けることが好ましい。また、傾きの特定手段を設けることが好ましい。
14 保持器 15 保持器
16,17 保持具 18 主平面
19 台座 20 台座
21a,b 上面 22a,b 端
23 穴面 24 座板
25a,b 穴面 26,27 かん部
28,29 調節機構 28a,b,c 孔
29a,b,c 孔 30 押圧器
31 頭部 32 方向
33a,b,c,d,e 軸面 34 先端面
35 軸部 36,37 ピン
38a,b 端部 39 溝
40 懸架機構 41 フレーム
43 穴面 45a,b 穴面
46 上面 47 下面
49 カバー 50a,b,c,d リンク
51a,b 頭部 52a,b 軸面
53a,b 軸面 54a,b 軸面
55a,b 軸面 56a,b 軸面
57a,b 先端面 59a,b 支持柱
60 設置部 61 基部
62 上面 63 下面
64 前腕支持台 65a,b 穴面
66 保持部 67 上面
68 保持面 69 ステージ
70a,b 緩衝器 71a,b 上端
72a,b 下端 74 測定方向
75 光電センサー 76 基板面
77 受光面 79 溝
80 発光器 80a,b 発光器
81a,b 基板面 82a,b 発光面
85 圧電素子 86 上面
87 下面 89 回動軸
90 バンド 91,92 先かん部
94 手首支持部 95 前腕
96 表面 97 橈骨動脈
99a,b,c,d スペーサ

Claims (11)

  1. 受光面を有する光電センサーが着脱自在なセンサー設置部と、
    前記センサー設置部の上面を押圧する押圧器と、
    前記押圧器を支持する座板を有する台座と、を備え、
    前記センサー設置部には、前記受光面が測定方向を向くように前記光電センサーを取り付けることができ、
    前記押圧器は、前記測定方向と同じ方向に向かって、前記センサー設置部を押圧し、
    前記座板の主平面は、前記押圧器の押圧方向と直交する平面と平行であり
    前記押圧器は、前記座板と螺合し、その端部は、前記押圧器の回転によって、前記センサー設置部の上面を押して前記座板及び前記センサー設置部の上面間の距離を調節する光電センサー保持器。
  2. 前記座板に支持され、かつ前記センサー設置部を懸架する懸架機構をさらに備え、
    前記懸架機構は
    前記座板に対して前記センサー設置部と対向するように配置されたフレームと、
    前記フレームと前記センサー設置部とを固定連結し、前記座板を貫通する複数のリンクと、を備え、前記測定方向と反対方向に向かって、前記センサー設置部を反発させる、
    請求項1に記載の光電センサー保持器。
  3. 前記座板及び前記フレームの間で前記リンクを取り囲むコイルバネをさらに含み、
    前記コイルバネは、前記測定方向と反対方向に向けて前記センサー設置部を反発させ、
    前記複数のリンクは、3個以上であり、かつ前記押圧器を取り囲んでいる、
    請求項2に記載の光電センサー保持器。
  4. 前記台座と連結されるバンドをさらに備え、
    前記測定方向は、前記バンド及び前記台座からなる環の内側を向いており、
    前記台座は、一方及び他方のかん部を有し、
    前記バンドは、前記一方のかん部に連結される一方の先かん部及び前記他方のかん部に連結される他方の先かん部を有し、
    前記台座は、さらに前記一方及び他方のかん部において、前記バンドに対し、それぞれ一方及び他方の回動軸を中心にして回動可能であり、
    前記座板の前記主平面と、前記一方及び他方の回動軸を含む平面との間の傾きを調整する調節機構をさらに備える、
    請求項2又は3のいずれかに記載の光電センサー保持器。
  5. 前記一方及び他方のかん部は、前記座板の一方及び他方の端に接し、
    前記調節機構は前記一方及び他方のかん部に位置し、前記一方及び他方の回動軸と前記主平面との距離を調節する、
    請求項4に記載の光電センサー保持器。
  6. 前記一方及び他方の回動軸を構成する一方及び他方のピンをさらに備え、
    前記一方及び他方のかん部における前記調節機構は、それぞれ前記主平面との距離が異なる複数の孔を有し、
    前記一方及び他方のピンは、それぞれ前記複数の孔に着脱自在である、
    請求項5に記載の光電センサー保持器。
  7. 前記センサー設置部は、
    基部と、
    前記基部に対し測定方向側にあるセンサー保持部と、
    前記基部及び前記センサー保持部の間にある圧電素子と、を有し、
    前記基部は前記懸架機構と結合し、
    前記センサー保持部は前記測定方向を向くセンサー保持面を有する、
    請求項4〜6のいずれかに記載の光電センサー保持器。
  8. 請求項7に記載の光電センサー保持器と、
    受光面及び前記受光面と反対側の基板面を有する前記光電センサーと、を備え、
    前記光電センサーは、前記センサー設置部に取り付けられており、
    前記基板面は、前記センサー保持面に対向しており、
    前記受光面は、前記環よりも内側に位置する、
    光電脈波計測器。
  9. 前記台座を支持するステージと、
    前記センサー設置部に対し前記測定方向の側に位置する前腕支持台と、
    前記ステージを支持し、かつ前記前腕支持台と連結されている1対の支持柱と、をさらに備え、
    前記ステージは、前記支持柱に対して、前記測定方向及び前記測定方向と反対方向に移動可能であり、
    前記前腕支持台は、前腕の橈骨動脈が前記センサー設置部を向くように前腕を支持する、
    請求項2又は3のいずれかに記載の光電センサー保持器。
  10. 前記ステージは、前記前腕支持台の長手方向及び前記測定方向と平行な平面と直交する回動軸を中心に回動可能である、
    請求項9に記載の光電センサー保持器。
  11. 前記ステージは、前記1対の支持柱と対向する方向に延び、前記回動軸と並んで延びた突出部を含み、
    前記1対の支持柱には、前記突出部と対応する長孔が形成され、
    前記突出部は、前記支持柱に固定手段によって前記支持柱における位置と、前記回動軸から回転された位置が固定される、
    請求項10に記載の光電センサー保持器。
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