JP6447319B2 - 応力解析方法、応力解析装置及び応力解析プログラム - Google Patents

応力解析方法、応力解析装置及び応力解析プログラム Download PDF

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Description

本発明は、応力解析方法、応力解析装置及び応力解析プログラムに関する。
電子デバイスには、その製造過程で不可避的に応力や歪み(以下、単に「応力」と言う)が導入される場合がある。導入された応力は、電子デバイスの特性を変化させる恐れがある。
応力を測定する手法には、大別すると透過法と表面法がある。透過法としては、例えば、透過型電子顕微鏡を用いた電子回折法が知られている。表面法としては、例えば、走査型プローブ顕微鏡法やラマン分光法が知られている。
特開2005−121552号公報 特開2007−147607号公報
透過法では、試料内部の応力が解析可能である。しかし、透過法では、透過型電子顕微鏡を用いる場合等、測定可能な試料のサイズに制約があり、非破壊で試料内部の応力を解析することが難しい。
一方、表面法では、非破壊で試料表層部の応力が解析可能であるが、試料内部の応力を解析することが難しい。
本発明の一観点によれば、試料に関する試料情報と、前記試料内部の応力源の構造及び応力の設定値を含む設定情報と、前記応力源から前記試料の表層部の領域に含まれる材料の、厚さと応力の関係とを用いて、前記設定情報の前記応力源から前記表層部に伝播する応力又は当該応力による前記表層部の変位の第1分布を演算する演算処理を、前記第1分布が、前記表層部について測定された応力又は変位の第2分布に収斂するように、前記設定情報を調整して実行し、前記第1分布と前記第2分布との差分が最小となる前記設定情報の前記応力源の構造及び応力の設定値を含む演算結果情報を生成する応力解析方法が提供される。
また、本発明の一観点によれば、上記のような応力解析方法に用いる応力解析装置、応力解析プログラムが提供される。
開示の技術によれば、非破壊で試料内部の応力を適正に解析することが可能になる。
試料内部での応力伝播の説明図である。 第1の実施の形態に係る応力解析装置の構成例を示す図である。 第2分布の一例を示す図である。 第1の実施の形態に係る応力解析フローの一例を示す図である。 材料の厚さと応力の関係の説明図(その1)である。 材料の厚さと応力の関係の説明図(その2)である。 材料の厚さと応力の関係の説明図(その3)である。 材料の厚さと応力の関係の説明図(その4)である。 第1の実施の形態に係る2次元モデルの説明図である。 第1の実施の形態に係る3次元モデルの説明図である。 第1の実施の形態に係るメッシュ設定2次元モデルの説明図である。 第1の実施の形態に係るメッシュ設定3次元モデルの説明図である。 第2の実施の形態に係る応力解析装置の構成例を示す図である。 第2の実施の形態に係る応力解析フローの一例を示す図である。 第2の実施の形態に係る測定装置での実測手法の一例を示す図である。 第2の実施の形態に係る試料モデルの一例を示す図である。 第2の実施の形態に係る材料厚さの実測手法の一例を示す図である。 コンピュータのハードウェアの構成例を示す図である。
まず、試料の応力について述べる。
電子デバイスの製造時に不可避的に導入される応力は、電子デバイスの特性、例えば電気特性や磁気特性を変化させる可能性がある。このような特性の変化を回避するための手段として、応力が発生し難い構造を設計したり、製造時に行う加熱の条件を探索したりすることが考えられる。しかし、その効果は、実際に電子デバイスを製造し、それを解析してみなければ分からないことが多い。
ここで、図1は試料内部での応力伝播の説明図である。
図1に例示する試料1は、第1層10と、第1層10に積層された第2層20とを含み、第1層10内に応力源30を含む構造を有している。試料1は、半導体装置等の電子デバイスである。半導体装置の場合、例えば、第2層20がシリコン(Si)等の半導体基板、第1層10が素子分離領域、トランジスタ、配線層(配線、ビア、層間絶縁膜)等を含む回路部である。図1には、回路部である第1層10内の所定部位が応力源30となっている様子を模式的に図示している。
応力源30の応力30a(図1に点線で図示)は、試料1の内部を伝播し、試料1の表層部1aまで伝播し得る。試料1の表層部1aには、様々な方位から応力30aが伝播し得る。試料1の表層部1aに伝播した応力は、例えば、表層部1aの変位として現れ得る。フックの法則からも分かるように、応力と変位(基準点があれば歪みに変換可)は等価と見做すことができるので、表層部1aの変位の分布は、内部の応力源30から表層部1aに伝播した応力30aの分布と見做すことが可能である。
このように応力源を含む半導体装置等の電子デバイスの試料では、その応力源の応力が、内部や表層部に伝播し得る。応力は、応力源自体の性質、応力が伝播した領域の性質を変え、それによって電子デバイスの特性を変えてしまう可能性がある。所望の特性の電子デバイスを得るためには、電子デバイスをその応力を適正に制御して製造することが望ましく、そのような製造を可能にするためには、電子デバイス内に生じ得る応力が適正に解析されることが望ましい。
電子デバイスのような試料の応力を解析する方法は、大別すると透過法と表面法に分けられる。
透過法の利点は、試料内部の応力を解析することができる点である。応力源の構造観察の結果があれば、詳細な応力解析が行える。しかし、透過法は、その解釈が複雑で、例えば電子回折法では、応力の算出手順及び算出した応力からの応力源の解析手順が複雑であり、高度な専門性が必要となる。更に、透過法は、一般的に測定装置が大きく、例えば電子回折法では、透過型電子顕微鏡が必要となる。また、透過法は、試料サイズの制約が大きく、例えば透過型電子顕微鏡の試料サイズは、面内方向を直径3mm以内、透過方向を1μm以下にする必要がある。そのため、数十mmサイズといった電子デバイスの場合、それを非破壊で解析することができない。
一方、走査型プローブ顕微鏡法やラマン分光法で代表される表面法では、プローブが接触或いは照射された領域での応力を測定することができる。表面法に用いる測定装置は、透過法に用いる測定装置に比べて小型なものが多い。また、表面法では、応力の算出が比較的容易である。しかし、表面法では、試料内部の応力を評価することはできない。試料内部の応力源を解析するためには、所定の断面を切り出して露出させてから観察を行ったり、所定の試料サイズに加工してから透過法で観察を行ったりする必要がある。そのため、試料を非破壊で解析することができないうえ、解析作業も大変非効率となる。
電子デバイスのような、比較的サイズが大きく、応力源を内蔵するような試料について、解析作業の複雑化を抑えて、試料を破壊することなく、試料内部の応力を解析できることが望まれる。
そこで、以下に第1及び第2の実施の形態として述べるような手法を用いて、電子デバイスのような試料の内部に生じる応力を、非破壊で適正に解析する。
まず、第1の実施の形態について説明する。
図2は第1の実施の形態に係る応力解析装置の構成例を示す図である。
図2に示す応力解析装置100は、演算処理部110を備えている。応力解析装置100の処理機能は、コンピュータを用いて実現することができる。応力解析装置100が備える演算処理部110は、演算部111、比較部112、調整部113及び生成部114を有している。
演算部111は、試料情報及び設定情報を用いた演算を実行する。演算部111での演算に用いられる試料情報には、電子デバイス等の応力解析対象の試料に含まれる要素群の、各々の配置(接続関係、寸法、位置(座標)等)及び材料を示す情報が含まれる。演算部111での演算に用いられる設定情報には、応力解析対象の試料内部に存在する応力源の構造(寸法、位置(座標)等)及びその応力源の応力についての設定値を示す情報が含まれる。演算部111は、試料情報及び設定情報を用いて、その設定情報に含まれる応力源(設定値)から試料の表層部に伝播する応力の分布又はその応力によって試料の表層部に生じる変位の分布(以下「第1分布」という)を、畳み込み演算によって演算する。
比較部112は、演算部111で演算された第1分布と、試料の表層部について実測された応力又は変位の分布(以下「第2分布」という)とを比較する。
第2分布の一例を図3に示す。
図3には、変位分布200を例示しており、この変位分布200は、基準面210に対して低い部位220と高い部位230を含んでいる。例えば、このような変位分布を実測により得る。変位分布のほか、応力分布を実測により得てもよい。例えば、変位分布はレーザー測定や干渉測定で実測可能であり、応力分布はラマン分光法で実測可能である。
比較部112は、実測により得られた応力分布又は変位分布を第2分布とし、これを演算部111で演算された第1分布と比較する。
調整部113は、比較部112での比較結果に基づき、第1分布が第2分布に収斂するように、演算部111での第1分布の演算に用いられた設定情報に含まれる応力源の構造及び応力の設定値を調整する。
演算部111は、調整部113で調整された設定情報を用いて第1分布を演算し、比較部112は、その演算された第1分布を、実測された第2分布と比較する。第1分布が第2分布に収斂するように、演算部111、比較部112及び調整部113の処理が実行される。
生成部114は、第1分布と第2分布との差分が最小となる時の設定情報に含まれる応力源の構造及び応力の設定値を含む情報である演算結果情報を生成する。この演算結果情報に含まれる応力源の構造及び応力の設定値が、応力解析対象の試料内部に存在する応力源の構造及び応力とされる。
演算部111、比較部112、調整部113及び生成部114の処理は、数値最適化アルゴリズムに従って実行される。例えば、SIMPLEX法(単体法)のような単目的最適化に有効なアルゴリズムが用いられ、演算部111、比較部112、調整部113及び生成部114の処理が実行される。
尚、応力解析装置100は、上記構成を有する演算処理部110のほか、演算処理部110での処理の実行に要する各種情報を応力解析装置100に入力する入力部を含んでもよい。また、応力解析装置100は、演算処理部110での処理過程や処理結果の情報、入力部から入力された情報等、各種情報を記憶する記憶部(メモリ)を含んでもよい。また、応力解析装置100は、演算処理部110での処理過程や処理結果の情報、入力部から入力された情報、記憶部に記憶された情報等、各種情報を表示する表示部を含んでもよい。また、応力解析装置100は、第1分布の演算処理に用いる試料情報、設定情報、実測された第2分布等、演算処理部110での処理の実行に要する各種情報を取得する取得部を含んでもよい。
続いて、上記構成を有する応力解析装置100を用いた応力解析フローの一例について説明する。
図4は第1の実施の形態に係る応力解析フローの一例を示す図である。
応力解析装置100は、演算部111により、応力解析対象の試料に関する試料情報、並びにその試料内部の応力源の構造及び応力の初期設定値を含む設定情報を用いて、初期設定値の応力源から試料の表層部に伝播する応力又はそれに伴う変位の第1分布を演算する(ステップS1)。
次いで、応力解析装置100は、比較部112により、初期設定値を含む設定情報を用いて演算された第1分布を、試料の表層部について実測された応力又は変位の第2分布(上記図3のような実測された変位分布200或いは実測された応力分布)と比較する(ステップS2)。
比較部112により、第1分布と第2分布との差分が最小でないと判定された場合、応力解析装置100は、調整部113により、設定情報に含まれる初期設定値を、第1分布が第2分布に収斂するように、調整する(ステップS3)。
応力解析装置100は、演算部111により、調整部113で調整された設定値を含む設定情報を用いて、その調整された設定値の応力源から試料の表層部に伝播する応力又はそれに伴う変位の第1分布を演算する(ステップS1)。その後、応力解析装置100は、比較部112により、第1分布と第2分布とを比較する(ステップS2)。応力解析装置100は、比較部112により、第1分布と第2分布との差分が最小と判定されるまで、ステップS1〜S3の処理を繰り返す。
比較部112により、第1分布と第2分布との差分が最小と判定された場合、応力解析装置100は、生成部114により、第1分布と第2分布との差分が最小となる時の設定情報に含まれる応力源の構造及び応力の設定値を含む演算結果情報を生成する(ステップS4)。この演算結果情報に含まれる応力源の構造及び応力の設定値が、応力解析対象の試料内部に存在する応力源の構造及び応力とされる。
応力解析装置100は、上記のような処理を実行し、電子デバイス等の応力解析対象の試料内部に存在する応力源の構造及び応力を求める。
上記ステップS1の、第1分布の演算処理について更に説明する。
初回の第1分布の演算処理に用いる応力源の構造の初期設定値は、例えば、電子デバイス等の試料の表層部について実測された応力又は変位の第2分布を用いて設定する。この第2分布は、上記ステップS2の、第1分布との比較処理に用いられるものである。このように応力源の構造の初期設定値を、実測された応力又は変位の第2分布を用いて設定する場合は、例えば、第2分布における、応力又は変位が高い部位や低い部位等の輪郭像に基づき、応力源の構造の初期設定値を設定する。
このほか、応力源の構造の初期設定値は、試料の設計情報や仕様情報を用いて設定してもよい。例えば、応力解析対象の試料とする電子デバイスのCAD(Computer Aided Design)データ等の設計情報を用いて、応力源の構造の初期設定値を設定する。試料の設計情報や仕様情報は、例えば、試料情報として応力解析装置100に取得される。
このように第1分布の演算処理に用いる応力源の構造の初期設定値を、試料について実測された第2分布や試料の設計情報等を用いて設定すると、最終的に得られる応力源の構造(上記演算結果情報の値)から大幅にずれない値を初期設定値に設定することができる。そのため、設定値を調整して繰り返し第1分布の演算処理が実行される場合でも、その繰り返し回数の増大、演算量(応力解析装置100の演算処理負荷)の増大、演算過程や演算結果のデータを記憶するメモリの使用量の増大等を抑えることができる。
上記のようにして設定される初期設定値が用いられて、演算部111による初回の第1分布の演算処理が実行される。
ところで、試料内部の応力源の応力は、上記図1について述べたように、応力源から表層部、即ち第2分布の実測(検出)面まで伝播すると考えられる。試料内の、応力源から表層部に伝播した応力の分布、又はその応力に伴う変位の分布、即ち第1分布を演算するうえでの未知変数は、応力源の構造(x,y,z座標)、応力源の応力、表層部から応力源までの深さ(距離)となる。これらのうち、表層部から応力源までの距離(応力源のz座標)は、赤外顕微鏡等を用いて実測することが可能であり、実質的な未知変数は、応力源の構造及びその応力の2種類となる。
今、応力源を半径dの円孔とすると、その円孔からrだけ離れた位置での応力σは、次式(1)で表すことができる。
σ=(σ0/2)×〔2+d2/(4r2)+3d4/(16r4)〕・・・(1)
この式(1)において、σ0は、円孔が無い時の応力である。
式(1)は、試料が一様な材質であれば機能する。しかし、実物の応力解析対象の試料では、以下の欠点がある。第1に、実物の試料では、応力源(式(1)では円孔)が無い場合の応力σ0を容易に求めることができない。第2に、応力源が、円孔のような単純な形状ではなく、複雑な形状である場合、応力源から伝播する応力の方向性が複雑化する。このような欠点のために、上記のような式(1)を実物の試料に適用可能なように拡張、一般化することは極めて難しい。
そこで、上記ステップS1の、第1分布の演算処理では、現実に即した応力と伝播距離の関係を用いる。
図5〜図8は材料の厚さと応力の関係の説明図である。図5には、材料の厚さと応力の関係取得に用いる試料の一例の断面を模式的に図示し、図6〜図8にはそれぞれ、材料の厚さと応力の関係の一例を図示している。
材料の厚さと応力の関係を取得するために、例えば図5に示すような試料300を準備する。図5に示す試料300は、シリコン基板310の表層部にシリサイド層320が形成された構造体の、そのシリコン基板310を研磨等の手法を用いて楔状にした構成を有している。シリサイド層320を応力源とすると、試料300は、応力源(シリサイド層320)に、楔状に厚さTが変化するシリコン基板310を積層した構成を有しているものと言える。
このような試料300について、例えば図5に示すように、シリコン基板310に対して所定の周波数のレーザー光330(図5に点線で図示)を照射し、それによって生じるラマン散乱光340(図5に点線で図示)を検出する。検出されたラマン散乱光340の周波数に基づき、シリコン基板310の応力Σを求める。楔状に厚さが変化するシリコン基板310に対して照射するレーザー光330の照射位置を変化させ、それぞれの照射位置で応力Σを求めることで、シリコン基板310の厚さTと応力Σの関係を取得することができる。
試料300について取得される、シリコン基板310の厚さTと応力Σの関係は、例えば図6に示すような関係になる。図6の横軸は厚さTの対数を表し、縦軸は応力Σの対数を表している。応力Σは、厚さTの増大に伴って減少し、図6の両対数グラフの場合は、応力Σの対数が、厚さTの対数の増大に伴って直線的に単調減少する関係になる。
このシリコン基板310の例と同様にして、各種材料について、その厚さと応力の関係を取得することができる。
上記のような材料の厚さと応力の関係によれば、材料の厚さ、即ち応力源からの距離に基づき、その距離での伝播に伴う応力の減衰率を予測することが可能になる。このような関係を利用することで、応力解析対象の試料について、その応力源から表層部の領域の材料内を伝播する応力の演算が可能になる。即ち、応力源から表層部の間の領域に含まれる材料についての厚さと応力の関係を用いれば、応力源から表層部までの距離、或いは応力源から表層部の間の任意の距離で、応力源の応力がどの程度減衰するのか、換言すれば、当該距離での応力の値が演算可能になる。
例えば、上記のような材料の厚さと応力の関係(応力の減衰率)を用い、応力解析対象の試料の応力源に対応する全座標(初期又は調整後の設定値)についてそれぞれ、その試料の表層部に対応する全ての座標に伝播する応力を演算する。そして、表層部に対応する全座標についてそれぞれ、演算された伝播応力を加算する。即ち、畳み込み演算を実行する。これにより、応力源から表層部に伝播する応力の分布、又はその応力に伴う変位の分布、即ち第1分布を演算することができる。
このような演算処理において、応力源から表層部の領域に含まれる材料が単種の場合には、図6に例示するような単種の材料の厚さTと応力Σの関係を用いればよい。
応力源から表層部の領域に含まれる材料が複数種の場合には、図7に例示するような、各材料について取得された厚さTと応力Σの関係を用いる。例えば、応力源から表層部の領域に、材料A及び材料Bの2種類の材料が含まれる場合には、図7に示すように、材料A及び材料Bのそれぞれについて、厚さTと応力Σの関係を取得しておく。それらの関係を用いて、応力源から表層部に伝播する応力の分布、又はその応力に伴う変位の分布である第1分布を演算する。
応力解析対象の試料の応力源から表層部の領域に含まれる材料の種類、各材料の厚さ(座標)は、例えば、その試料に関する試料情報から得ることができる。各材料の厚さが不明の場合には、それも応力源の構造及び応力と共に未知変数の1つに加えて、畳み込み演算を実行すればよい。
尚、第1分布の演算処理には、図8に例示するような、厚さTに対して応力Σが様々な減少率で減少する関係C,D,Eを用いることが可能である。
上記ステップS1の、第1分布の演算処理では、応力解析対象の試料について、以下の図9又は図10に例示するような2次元又は3次元のモデルを適用し、所定の演算処理を実行することができる。
図9は第1の実施の形態に係る2次元モデルの説明図である。図9(A)には、2次元モデルの試料面内方向の構成例を示し、図9(B)には、2次元モデルの試料深さ方向の構成例を示している。
第1分布の演算処理の際には、例えば図9(A)及び図9(B)に示すような2次元モデル400aを適用する。2次元モデル400aは、応力解析対象の試料のモデルである試料モデル410を含む。図9(A)及び図9(B)の試料モデル410は、第1層411と、第1層411に積層された第2層412とを含み、第1層411内に応力源413(413a,413b)を含む構造を有している。第2層412には、単種又は複数種の材料が含まれる。図9(A)には、第2層412の上面図を模式的に図示し、第1層411内の応力源413を点線で図示している。図9(B)には、図9(A)のL1−L1断面を模式的に図示している。
このような2次元モデル400aを用いた第1分布の演算処理(ステップS1)では、例えば次のようにして処理が実行される。
まず、試料モデル410に対して座標(xn,yn,zn)(n=0,1,2,・・・n)が設定される。
次いで、応力源413が含まれる応力源面Pにおける、応力源413の座標(応力源413の構造)と、応力源413の応力との、初期設定値が設定される。応力源413の初期設定値は、例えば前述のように、応力解析対象の試料について実測された応力又は変位の第2分布や、その試料の設計情報等を用いて設定される。
次いで、応力源面Pの応力源413の一座標から、試料の応力又は変位の第2分布が検出される検出面Qの全座標の各々に伝播する応力又はそれに伴う変位が、それぞれ演算される。この演算には、応力源面Pから検出面Qの領域に含まれる材料(群)の厚さと応力の関係(応力の減衰率)が用いられる。応力源面Pの応力源413の他座標についても、同様の演算が実行され、検出面Qの全座標の各々に伝播する応力又はそれに伴う変位が、各座標で順次加算される。このような処理が、応力源面Pの応力源413の全座標について実行され、検出面Qの第1分布が取得される。
このようにして取得された第1分布が、実測された第2分布と比較され(ステップS2)、第2分布との差分が最小とならない場合には、第2分布に収斂するように、応力源413の構造(座標)及び応力の初期設定値が調整され、新たな設定値が設定される(ステップS3)。このような第1分布の取得と、取得された第1分布と実測された第2分布との比較、及び設定値の調整が、第1分布と第2分布との差分が最小となるまで行われ、最小となる時の設定値が、試料内部の応力源の構造及び応力とされる。
尚、第1分布の取得にあたり、応力源面P(応力源413)から検出面Qまでの距離(応力源413の深さ)が不明の場合には、それも初期設定値、新たな設定値の成分の1つに加えて、第1分布の演算を実行すればよい。また、応力源面Pから検出面Qの領域に複数種の材料が含まれる場合で、各材料の厚さが不明の場合には、それも未知変数の1つに加えて、第1分布の演算を実行すればよい。
第1分布の演算処理(ステップS1)では、上記2次元モデル400aを拡張し、次の図10に例示するような3次元モデル400bを適用してもよい。
図10は第1の実施の形態に係る3次元モデルの説明図である。図10には、3次元モデルの試料深さ方向の構成例を示している。図10には、図9(A)のL1−L1断面の位置に相当する断面を模式的に図示している。
例えば、応力源413の内部を一様と見做し、応力源413の内部に含まれる要素(群)の影響は考慮せずに、応力源面Pから検出面Qへの応力伝播を演算する場合は、上記図9のような2次元モデル400aを適用することができる。
一方、応力源413の内部が一様でないと見做し、応力源413の内部に含まれる要素(群)414からの応力伝播を考慮して、応力源413の内部から検出面Qへの応力伝播を演算する場合は、図10のような3次元モデル400bを適用するのがよい。例えば、第2分布を実測する際のプローブの分解能が、比較的高い場合に、このような3次元モデル400bを用いた解析を行う。
3次元モデル400bを用いる場合は、応力源413の内部の要素(群)414について構造及び応力の設定値が設定される。そして、当該要素(群)414から応力源面Pの領域に含まれる材料(群)の厚さと応力の関係が用いられて、応力源面Pにおける応力が演算される。その後は上記2次元モデル400aの場合と同様に、その演算された応力、及び応力源面Pから検出面Qの領域に含まれる材料(群)の厚さと応力の関係が用いられて、検出面Qにおける第1分布が取得される。第1分布の取得(ステップS1)と、取得された第1分布と実測された第2分布との比較(ステップS2)、及び設定値の調整(ステップS3)が、第1分布と第2分布との差分が最小となるまで行われる。最小となる時の設定値が、応力源413の内部に含まれる要素(群)414の構造及び応力とされる。このようにして、応力源413の内部の構造及び応力が解析される。
尚、応力源413の構造のサイズが、試料(試料モデル410)の厚さに対して一定値以下である場合、例えば1/10以下であるようなサイズの場合には、2次元モデルが好適である。応力源413の構造のサイズが、試料(試料モデル410)の厚さに対して一定値以上である場合、例えば1/10以上であるようなサイズの場合には、3次元モデルが好適である。
例えば、モジュールに内蔵される、比較的サイズの小さい、例えばモジュールの厚さに対して1/10以下といったサイズの一部品による応力の解析を目的とする場合を考える。このような場合には、応力源の構造を直方体や平板等に簡単化(モデル化)し、x,yの2次元モデルを用いた応力源面Pからの応力伝播の解析により、十分な精度で応力源の構造及び応力を特定することができる。
一方、部品内の、それに含まれる、例えば部品の厚さに対して1/10以上といったサイズの要素(群)による応力の解析を目的とする場合を考える。例えば、半導体素子内のトランジスタやSTI(Shallow Trench Isolation)等の要素(群)による応力を含めた解析を目的とするような場合である。このような場合には、x,y,zの3次元モデルを用い、要素(群)から所定の応力源面までの応力伝播も考慮することで、応力源の構造及び応力の特定精度を高めることが可能になる。
上記のような2次元モデル、3次元モデルには更に、応力解析対象の試料モデルを全体的に網羅するようにメッシュを設定してもよい。
図11は第1の実施の形態に係るメッシュ設定2次元モデルの説明図である。図11(A)には、メッシュを設定した2次元モデルの試料面内方向の構成例を示し、図11(B)には、メッシュを設定した2次元モデルの試料深さ方向の構成例を示している。また、図12は第1の実施の形態に係るメッシュ設定3次元モデルの説明図である。図12には、メッシュを設定した3次元モデルの試料深さ方向の構成例を示している。
図11に例示するように、2次元モデル400aには、試料モデル410を全体的に網羅するようにメッシュ420を設定することができる。また、図12に例示するように、3次元モデル400bには、試料モデル410を全体的に網羅するようにメッシュ420を設定することができる。
このように2次元モデル400a、3次元モデル400bにメッシュ420を設定することで、上記のような応力伝播の演算で得られる応力又は変位を、各マス目やグリッド線交差位置の座標を指定して取得することが可能になる。更に、マス目やグリッド線で所定の範囲を指定すれば、その指定した範囲の応力又は変位の分布を取得することが可能になり、また、その取得された応力又は変位の分布を、表示する等して可視化することが可能になる。
以上説明したように、応力源の構造及び応力の設定値、並びに応力の減衰率の関係を用いて、或る設定した応力源413から検出面Qまでの応力伝播を演算し、検出面Qにおける応力又は変位の第1分布を取得する。取得した第1分布を、検出面Qについて実測された応力又は変位の第2分布と比較する。そして、その比較結果に基づき、第1分布が第2分布に収斂するように設定値を調整し、調整した設定値を用いて、第1分布を演算し、それと第2分布との比較を行う。このような処理を、第1分布と第2分布との差分が最小となるように実行し、差分が最小となる時の設定値を、試料の応力源の構造及び応力とする。これにより、非破壊で試料内部の応力を適正に解析することが可能になる。
非破壊での試料の応力解析が可能であるため、例えば、製造プロセス中に製造ラインから抜き取った試料(製品)であっても、応力解析の実施後に製造ラインに戻すことができ、コスト的に有利となる。また、所定の断面の切り出しや研磨等の破壊プロセスが不要となるため、応力解析に費やされる時間及びコストを大幅に削減でき、応力解析のスループット率を著しく向上させることができる。更にまた、上記のような処理を行うだけで試料内部の応力源及び応力を解析することができるため、応力解析期間の短縮、製品開発期間の短縮を図ることが可能になる。
次に、第2の実施の形態について説明する。
図13は第2の実施の形態に係る応力解析装置の構成例を示す図、図14は第2の実施の形態に係る応力解析フローの一例を示す図である。
図13に示す応力解析装置100aは、演算処理部110、入力部120、記憶部130、表示部140及び取得部150を備えている。応力解析装置100aの処理機能は、コンピュータを用いて実現することができる。
演算処理部110は、上記第1の実施の形態で述べたような演算部111、比較部112、調整部113及び生成部114のほか、設定部115を有している。設定部115は、応力解析対象の試料に関する試料情報、及び試料について実測された第2分布の情報を用いて、第1分布の演算処理に用いられる、試料モデル、並びに試料内部の応力源の構造及びその応力の初期設定値を設定する。
入力部120は、演算処理部110での処理の実行に要する各種情報を応力解析装置100aに入力する。
記憶部130には、演算処理部110での処理過程や処理結果の情報、入力部から入力された情報等、各種情報が記憶される。
表示部140は、演算処理部110での処理過程や処理結果の情報、入力部から入力された情報、記憶部に記憶された情報等、各種情報を表示する。
取得部150は、応力解析対象の試料情報、実測された第2分布等、演算処理部110での処理の実行に要する各種情報を取得する。
応力解析装置100aには、例えば、第2分布を実測する測定装置500が有線又は無線の通信手段を用いて接続される。この場合、測定装置500で実測された第2分布の情報が、所定の通信手段を用いて、応力解析装置100aの取得部150に取得される。
上記構成を有する応力解析装置100aが用いられ、例えば図14に示すような応力解析フローが実行される。
応力解析装置100aでは、応力解析対象の試料に関する試料情報が取得される(ステップS10)。試料情報には、試料に含まれる要素群の、各々の配置及び材料を示す情報が含まれる。尚、要素群の配置は、必ずしも実物の試料と一致するような厳密なものであることを要しない。試料情報は、例えば、取得部150によって取得される。このほか、試料情報は、入力部120からの入力によって取得されてもよい。
また、応力解析装置100aでは、応力解析対象の試料の表層部について実測された応力又は変位の分布である第2分布の情報が取得される(ステップS11)。第2分布は、取得部150によって取得される。この第2分布は、予め測定装置500によって実測される。
第2の実施の形態に係る測定装置での実測手法の一例を図15に示す。
測定装置500は、例えば図15(A)に示すように、試料101にレーザー光等の所定の入射光510を入射し、入射光510の入射によって試料101から出射する出射光520を検出することで、試料101の表層部の変位又は応力の第2分布を取得する。測定には、ラマン分光装置等を用いることができる。
或いは、測定装置500は、例えば図15(B)に示すように、試料101をカンチレバー530で走査することで、試料101の表層部の変位又は応力の第2分布を取得する。測定には、走査型プローブ顕微鏡等を用いることができる。
測定装置500で取得された第2分布の情報は、例えば、測定装置500が備える記憶部(メモリ)に記憶される。
取得部150は、例えば、測定装置500から、その測定装置500で実測された第2分布の情報を取得する。但し、取得部150は、第2分布の情報を、必ずしも測定装置500から直接的に取得することを要しない。取得部150は、測定装置500で実測された後にその測定装置500の外部で保有されている第2分布の情報を取得することもできる。
応力解析装置100aでは、演算処理部110の設定部115により、取得部150(又は入力部120)で取得された試料情報が用いられて、座標による取り扱いが可能な試料モデルが設定される(ステップS12)。例えば、試料モデルとして、上記のような2次元モデルや3次元モデルが設定される。
更に、応力解析装置100aでは、設定部115により、取得部150で取得された第2分布が用いられて、試料内部に含まれる応力源の構造(座標)の初期設定値が設定される(ステップS13)。設定部115は、例えば、第2分布に現れた幾何模様から応力源の構造の初期設定値を設定する。このようにして応力源の構造の初期設定値を設定する際には、第2分布に現れた幾何模様の輪郭線に基づいて設定するとよい。
また、応力解析装置100aでは、設定部115により、設定された試料モデルに対し、その全体を網羅するメッシュが設定される(ステップS14)。
第2の実施の形態に係る試料モデルの一例を図16に示す。ここでは2次元モデルを例にする。図16(A)には、試料モデルの試料面内方向の構成例を示し、図16(B)には、試料モデルの試料深さ方向の構成例を示している。
図16の試料モデル610は、第1層611と、第1層611上に積層され単種又は複数種の材料が用いられた第2層612とを含み、設定された応力源613(613a,613b)の構造を第1層611内に含む。図16(A)には、第2層612の上面図を模式的に図示し、第1層611内の応力源613を点線で図示している。図16(B)には、図16(A)のL2−L2断面を模式的に図示している。
このような試料モデル610に対して座標(xn,yn,zn)(n=0,1,2,・・・n)が設定される。試料モデル610には、応力源613が含まれる応力源面P、試料の応力又は変位の第2分布が検出される検出面Qが設定される。取得部150で取得された第2分布が用いられ、応力源613の構造の初期設定値が設定される。試料モデル610には更に、それを全体的に網羅するようにメッシュ620が設定される。
この図16に示すような試料モデル610を例に、以下の処理を説明する。
応力解析装置100aでは、設定部115により、試料モデル610の応力源面Pの、初期設定値の応力源613の構造に対し、応力の初期設定値が設定される(ステップS15)。
次いで、応力解析装置100aでは、演算処理部110の演算部111により、応力源面Pの応力源613の一座標(xn,yn,zn)から、検出面Qの全座標の各々に伝播する応力又はそれに伴う変位が、それぞれ演算される(ステップS16)。この演算には、応力源面Pから検出面Qの領域に含まれる材料(群)の厚さと応力の関係(応力の減衰率)が用いられる。
例えば、予め各種材料について、上記図5に例示したような試料が用いられ、上記図6〜8に例示したような、材料の厚さと応力の関係が取得される。例えば、応力解析装置100aには、このようにして取得された各種材料の厚さと応力の関係が、応力減衰率データベース(DB)116として保有される。尚、応力減衰率DB116は、有線又は無線の通信手段を介してアクセス可能な状態とされて、応力解析装置100aの外部に設けられてもよい。
ステップS16の演算の際、応力解析装置100aでは、例えば、取得部150(又は入力部120)で取得される試料情報に基づき、応力解析対象の試料に用いられている材料が特定される。そして、応力減衰率DB116に含まれる、当該特定された材料の、厚さと応力の関係が用いられ、応力源面Pの応力源613の一座標から、検出面Qの全座標の各々に伝播する応力又は変位が、それぞれ演算される。
その際、試料情報に基づき、応力源面Pから検出面Qの領域に含まれる材料の厚さ(z座標)が分かる場合は、材料の種類とその厚さ、厚さと応力の関係から、応力源面Pの応力源613の一座標から、検出面Qの全座標の各々に伝播する応力又は変位が、それぞれ演算される。材料の厚さ(z座標)が不明の場合には、それも応力源613の構造及び応力と共に未知変数(初期設定値)の1つに加え、演算を実行すればよい。
尚、実物の試料がある場合には、その試料についての実測により、応力源面Pから検出面Qの領域に含まれる材料の厚さを得てもよい。
第2の実施の形態に係る材料厚さの実測手法の一例を図17に示す。
例えば、実物の試料102に音波又は光540を入射する。例えば、音波として超音波を用い、光として赤外光を用いる。測定には、超音波顕微鏡、赤外顕微鏡等を用いることができる。入射した音波又は光540は、試料102の内部の構造物や材料界面で反射し、或いは試料102を透過する際に内部の構造物や材料界面によって減衰する。このような試料102からの反射信号550や透過信号560を検出し、試料102に用いられている材料の厚さを求める。
実物の試料102がある場合は、このようにして求められる材料の厚さを用いれば、未知変数(初期設定値)を応力源613の構造及び応力の2種類とすることができる。材料の厚さを未知変数から除外することで、後述のようにステップS16〜S21の処理を実行する際の演算処理負荷の軽減、演算処理の高速化、メモリ使用量の軽減等を図ることができる。
応力解析装置100aでは、上記のようにして演算された、検出面Qの全座標の、各々の応力又は変位が、各々の座標について加算されるように、記憶部130に記憶される(ステップS17)。
そして、応力源面Pの応力源613の全座標について、このようなステップS16の演算及びステップS17の加算が実行されたか否かが判定される(ステップS18)。
応力源面Pの応力源613の全座標について演算及び加算が実行されていないと判定された場合、応力解析装置100aでは、応力源面Pの応力源613の座標が(xn+1,yn+1,zn+1)に変更され(ステップS19)、ステップS16及びS17の演算及び加算が実行される。
応力解析装置100aでは、ステップS18において、応力源面Pの応力源613の全座標についてステップS16及びS17の演算及び加算が実行されたと判定されるまで、ステップS19の座標の変更、ステップS16及びS17の演算及び加算が実行される。
応力源面Pの応力源613の全座標についてステップS16及びS17の演算及び加算が実行されることで、応力源面Pの応力源613の各座標から、それぞれ検出面Qに伝播する応力又はそれに伴う変位が、畳み込み演算により演算される。これにより、初期設定値の応力源613の構造及び応力(材料の厚さも未知変数とした場合には更に材料の厚さ)の時の、検出面Qに伝播する応力又は変位の分布である第1分布が取得される。
ステップS18において、応力源面Pの応力源613の全座標について演算及び加算が実行されたと判定された場合、即ち第1分布が取得された場合、応力解析装置100aでは、次のような処理が実行される。
即ち、応力解析装置100aでは、演算部111で取得された第1分布と、測定装置500で実測され取得部150で取得された第2分布とが、比較部112によって比較される(ステップS20)。応力解析装置100aでは、比較部112による比較により、第1分布と第2分布との差分が最小であるか否かが判定される。
応力解析装置100aでは、第1分布と第2分布との差分が最小でないと判定された場合、調整部113により、第1分布が第2分布に収斂するように、応力源613の構造及び応力(或いは更に材料の厚さ)の初期設定値が調整され、新たな設定値が設定される(ステップS21)。
応力解析装置100aでは、調整部113で新たに設定された応力源613の構造及び応力(或いは更に材料の厚さ)の設定値が用いられ、ステップS16以降の処理が実行される。応力解析装置100aでは、ステップS20において、第1分布と第2分布との差分が最小であると判定されるまで、ステップS21の設定値の調整、それを用いたステップS16以降の処理が実行される。
ステップS20において、第1分布と第2分布との差分が最小であると判定された場合、応力解析装置100aでは、生成部114により、その最小となる時の応力源613の構造及び応力(或いは更に材料の厚さ)の設定値を含む演算結果情報が生成される(ステップS22)。この演算結果情報に含まれる応力源613の構造及び応力(或いは更に材料の厚さ)の設定値が、試料内部に存在する応力源の構造及び応力(或いは更に材料の厚さ)とされる。
演算部111、比較部112、調整部113及び生成部114の処理には、例えば、SIMPLEX法のような単目的最適化に有効な数値最適化アルゴリズムが用いられる。
応力解析装置100aでは、以上のような処理が実行されることで、試料内部に存在する応力源の構造及び応力が特定される。
例えば、上記図16に示した試料モデル610の場合であれば、最終的な一方の応力源613aを、長さLxa=3.6μm、長さLya=1.1μm、応力Σa=2.3GPaといったように具体的に特定し、最終的なもう一方の応力源613bを、長さLxb=2.1μm、長さLyb=1.1μm、応力Σb=1.5GPaといったように具体的に特定することが可能になる。
尚、応力解析装置100aでは、例えば、ステップS22で取得された演算結果情報に含まれる応力源613の構造及び応力(或いは更に材料の厚さ)を、記憶部130に記憶することができる。
また、応力解析装置100aでは、例えば、ステップS22で取得された或いはその後に記憶部130に記憶された演算結果情報に含まれる応力源613の構造及び応力(或いは更に材料の厚さ)を、表示部140によってモニタ等の表示装置に表示することができる。
また、応力解析装置100aでは、試料モデル610について設定されたメッシュ620を利用し、例えば入力部120から範囲を指定し、その指定した範囲の応力又は変位の分布を、表示部140によってモニタ等の表示装置に表示することができる。
上記応力解析装置100aを用いた応力解析手法では、例えば、様々な電子デバイスに用いられる可能性のある各種材料について、その厚さと応力の関係(応力の減衰率)を、予め準備しておく。そのうえで、応力解析対象の試料の応力源から表層部に伝播する応力の演算に要する試料情報、少なくとも試料の材料に関する情報と、表層部について実測された応力又は変位の第2分布が取得されさえすれば、その試料の応力源の構造及び応力が解析可能となる。即ち、応力源の構造及び応力の初期設定値の設定、並びに応力源から表層部に伝播する応力又はそれに伴う変位の第1分布の取得が可能であり、更に、所定の数値最適化アルゴリズムに従う、第1分布を第2分布に収斂させる処理の実行が可能となる。第2分布は、応力解析対象の実物の試料があれば、その試料の表層部について実測すればよく、たとえ実物の試料が無くても、それについて実測された第2分布の情報が取得できれば、上記処理の実行、試料の応力源の構造及び応力が解析可能である。各種材料の厚さと応力の関係(応力の減衰率)、応力解析対象の試料情報、試料の表層部について実測された応力又は変位の第2分布等の情報は、クラウドサーバで保持し、クラウドサーバで保持された情報を、所定の演算処理実行時に使用する態様としてもよい。
第2の実施の形態で述べたような手法によれば、上記第1の実施の形態と同様、非破壊で試料内部の応力を適正に解析することが可能になる。非破壊での試料の応力解析を可能とすることで、応力解析のために製品を無駄にしてしまうことを回避することが可能になり、また、試料の加工を不要にして効率的な応力解析を行うことが可能になる。上記のような処理を行うだけで試料内部の応力源及び応力を解析することができるため、応力解析期間の短縮、製品開発期間の短縮を図ることが可能になる。
以上述べた第1の実施の形態に係る応力解析装置100の処理機能、及び第2の実施の形態に係る応力解析装置100aの処理機能は、コンピュータを用いて実現することができる。
図18はコンピュータのハードウェアの構成例を示す図である。
コンピュータ700は、プロセッサ701によって全体が制御される。プロセッサ701には、バス709を介してRAM(Random Access Memory)702と複数の周辺機器が接続される。プロセッサ701は、マルチプロセッサであってもよい。プロセッサ701は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、又はPLD(Programmable Logic Device)である。また、プロセッサ701は、CPU、MPU、DSP、ASIC、PLDのうちの2以上の要素の組み合わせであってもよい。
RAM702は、コンピュータ700の主記憶装置として使用される。RAM702には、プロセッサ701に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM702には、プロセッサ701による処理に必要な各種データが格納される。
バス709に接続されている周辺機器としては、HDD(Hard Disk Drive)703、グラフィック処理装置704、入力インタフェース705、光学ドライブ装置706、機器接続インタフェース707、及びネットワークインタフェース708がある。
HDD703は、内蔵したディスクに対して、磁気的にデータの書き込み及び読み出しを行う。HDD703は、コンピュータ700の補助記憶装置として使用される。HDD703には、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、及び各種データが格納される。尚、補助記憶装置としては、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置を使用することもできる。
グラフィック処理装置704には、モニタ711が接続される。グラフィック処理装置704は、プロセッサ701からの命令に従って、画像をモニタ711の画面に表示させる。モニタ711としては、CRT(Cathode Ray Tube)を用いた表示装置や液晶表示装置等がある。
入力インタフェース705には、キーボード712とマウス713とが接続される。入力インタフェース705は、キーボード712やマウス713から送られてくる信号をプロセッサ701に送信する。尚、マウス713は、ポインティングデバイスの一例であり、他のポインティングデバイスを使用することもできる。他のポインティングデバイスとしては、タッチパネル、タブレット、タッチパッド、トラックボール等がある。
光学ドライブ装置706は、レーザー光等を利用して、光ディスク714に記録されたデータの読み取りを行う。光ディスク714は、光の反射によって読み取り可能なようにデータが記録された可搬型の記録媒体である。光ディスク714には、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)等がある。
機器接続インタフェース707は、コンピュータ700に周辺機器を接続するための通信インタフェースである。例えば、機器接続インタフェース707には、メモリ装置715やメモリリーダライタ716を接続することができる。メモリ装置715は、機器接続インタフェース707との通信機能を搭載した記録媒体である。メモリリーダライタ716は、メモリカード717へのデータの書き込み、又はメモリカード717からのデータの読み出しを行う装置である。メモリカード717は、カード型の記録媒体である。
ネットワークインタフェース708は、ネットワーク710に接続される。ネットワークインタフェース708は、ネットワーク710を介して、他のコンピュータ又は通信機器との間でデータの送受信を行う。
以上のようなハードウェア構成によって、第1の実施の形態に係る応力解析装置100の処理機能、第2の実施の形態に係る応力解析装置100aの処理機能を実現することができる。
コンピュータ700は、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムを実行することにより、第1の実施の形態に係る応力解析装置100の処理機能、第2の実施の形態に係る応力解析装置100aの処理機能を実現する。コンピュータ700に実行させる処理内容を記述したプログラムは、様々な記録媒体に記録しておくことができる。例えば、コンピュータ700に実行させるプログラムをHDD703に格納しておくことができる。プロセッサ701は、HDD703内のプログラムの少なくとも一部をRAM702にロードし、プログラムを実行する。また、コンピュータ700に実行させるプログラムを、光ディスク714、メモリ装置715、メモリカード717等の可搬型記録媒体に記録しておくこともできる。可搬型記録媒体に格納されたプログラムは、例えば、プロセッサ701からの制御により、HDD703にインストールされた後、実行可能となる。また、プロセッサ701が、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み出して実行することもできる。
以上説明した実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1) コンピュータが、
試料に関する試料情報と、前記試料内部の応力源の構造及び応力の設定値を含む設定情報とを用いて、前記設定情報の前記応力源から前記試料の表層部に伝播する応力又は当該応力による前記表層部の変位の第1分布を演算する演算処理を、前記第1分布が、前記表層部について測定された応力又は変位の第2分布に収斂するように、前記設定情報を調整して実行し、
前記第1分布と前記第2分布との差分が最小となる前記設定情報の前記応力源の構造及び応力の設定値を含む演算結果情報を生成する
ことを特徴とする応力解析方法。
(付記2) 前記第2分布に基づいて前記設定情報の初期設定値が設定されることを特徴とする付記1に記載の応力解析方法。
(付記3) 前記試料情報に基づいて前記設定情報の初期設定値が設定されることを特徴とする付記1に記載の応力解析方法。
(付記4) 前記試料情報は、前記試料に含まれる材料を示す情報を含むことを特徴とする付記1乃至3のいずれかに記載の応力解析方法。
(付記5) 前記演算処理は、前記応力源から前記表層部の領域に含まれる材料の、厚さと応力の関係を用いて、前記第1分布を演算する処理を含むことを特徴とする付記1乃至4のいずれかに記載の応力解析方法。
(付記6) 前記関係は、両対数グラフで前記材料の厚さに対して応力が直線的に減少する関係であることを特徴とする付記5に記載の応力解析方法。
(付記7) 前記設定情報は、前記応力源から前記表層部の領域に含まれる材料の厚さの設定値を含み、
前記差分が最小となる前記設定情報の前記応力源の構造及び応力の設定値、並びに前記応力源から前記表層部の領域に含まれる材料の厚さの設定値を取得することを特徴とする付記1乃至6のいずれかに記載の応力解析方法。
(付記8) 前記応力源から前記表層部の領域に含まれる材料の厚さは、音波又は光を用いて測定されることを特徴とする付記7に記載の応力解析方法。
(付記9) 前記コンピュータが、
前記試料に対してメッシュを設定し、
前記応力源から前記表層部に伝播する所定メッシュ範囲の応力又は変位を表示部によって表示する
ことを特徴とする付記1乃至8のいずれかに記載の応力解析方法。
(付記10) 前記第2分布は、光又はカンチレバーを用いて測定されることを特徴とする付記1乃至9のいずれかに記載の応力解析方法。
(付記11) 演算処理部を含み、
前記演算処理部が、
試料に関する試料情報と、前記試料内部の応力源の構造及び応力の設定値を含む設定情報とを用いて、前記設定情報の前記応力源から前記試料の表層部に伝播する応力又は当該応力による前記表層部の変位の第1分布を演算する演算処理を、前記第1分布が、前記表層部について測定された応力又は変位の第2分布に収斂するように、前記設定情報を調整して実行し、
前記第1分布と前記第2分布との差分が最小となる前記設定情報の前記応力源の構造及び応力の設定値を含む演算結果情報を生成する
ことを特徴とする応力解析装置。
(付記12) 前記試料情報及び前記第2分布を取得する取得部を更に含むことを特徴とする付記11に記載の応力解析装置。
(付記13) 前記演算処理は、前記応力源から前記表層部の領域に含まれる材料の、厚さと応力の関係を用いて、前記第1分布を演算する処理を含むことを特徴とする付記11又は12に記載の応力解析装置。
(付記14) 表示部を更に含み、
前記演算処理部は、前記試料に対してメッシュを設定し、前記メッシュの範囲が指定された時に、前記応力源から前記表層部に伝播する前記範囲の応力又は変位を前記表示部によって表示することを特徴とする付記11乃至13のいずれかに記載の応力解析装置。
(付記15) コンピュータに、
試料に関する試料情報と、前記試料内部の応力源の構造及び応力の設定値を含む設定情報とを用いて、前記設定情報の前記応力源から前記試料の表層部に伝播する応力又は当該応力による前記表層部の変位の第1分布を演算する演算処理を、前記第1分布が、前記表層部について測定された応力又は変位の第2分布に収斂するように、前記設定情報を調整して実行し、
前記第1分布と前記第2分布との差分が最小となる前記設定情報の前記応力源の構造及び応力の設定値を含む演算結果情報を生成する
処理を実行させることを特徴とする応力解析プログラム。
1,101,102,300 試料
1a 表層部
10,411,611 第1層
20,412,612 第2層
30,413,413a,413b,613,613a,613b 応力源
30a 応力
100,100a 応力解析装置
110 演算処理部
111 演算部
112 比較部
113 調整部
114 生成部
115 設定部
116 応力減衰率DB
120 入力部
130 記憶部
140 表示部
150 取得部
200 変位分布
210 基準面
220 低い部位
230 高い部位
310 シリコン基板
320 シリサイド層
330 レーザー光
340 ラマン散乱光
400a 2次元モデル
400b 3次元モデル
410,610 試料モデル
414 要素(群)
420,620 メッシュ
500 測定装置
510 入射光
520 出射光
530 カンチレバー
540 音波又は光
550 反射信号
560 透過信号
700 コンピュータ
701 プロセッサ
702 RAM
703 HDD
704 グラフィック処理装置
705 入力インタフェース
706 光学ドライブ装置
707 機器接続インタフェース
708 ネットワークインタフェース
709 バス
710 ネットワーク
711 モニタ
712 キーボード
713 マウス
714 光ディスク
715 メモリ装置
716 メモリリーダライタ
717 メモリカード

Claims (6)

  1. コンピュータが、
    試料に関する試料情報と、前記試料内部の応力源の構造及び応力の設定値を含む設定情報と、前記応力源から前記試料の表層部の領域に含まれる材料の、厚さと応力の関係とを用いて、前記設定情報の前記応力源から前記表層部に伝播する応力又は当該応力による前記表層部の変位の第1分布を演算する演算処理を、前記第1分布が、前記表層部について測定された応力又は変位の第2分布に収斂するように、前記設定情報を調整して実行し、
    前記第1分布と前記第2分布との差分が最小となる前記設定情報の前記応力源の構造及び応力の設定値を含む演算結果情報を生成する
    ことを特徴とする応力解析方法。
  2. 前記設定情報は、前記応力源から前記表層部の領域に含まれる材料の厚さの設定値を含み、
    前記差分が最小となる前記設定情報の前記応力源の構造及び応力の設定値、並びに前記応力源から前記表層部の領域に含まれる材料の厚さの設定値を取得することを特徴とする請求項1に記載の応力解析方法。
  3. 前記コンピュータが、
    前記試料に対してメッシュを設定し、
    前記応力源から前記表層部に伝播する所定メッシュ範囲の応力又は変位を表示部によって表示する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の応力解析方法。
  4. 演算処理部を含み、
    前記演算処理部が、
    試料に関する試料情報と、前記試料内部の応力源の構造及び応力の設定値を含む設定情報と、前記応力源から前記試料の表層部の領域に含まれる材料の、厚さと応力の関係とを用いて、前記設定情報の前記応力源から前記表層部に伝播する応力又は当該応力による前記表層部の変位の第1分布を演算する演算処理を、前記第1分布が、前記表層部について測定された応力又は変位の第2分布に収斂するように、前記設定情報を調整して実行し、
    前記第1分布と前記第2分布との差分が最小となる前記設定情報の前記応力源の構造及び応力の設定値を含む演算結果情報を生成する
    ことを特徴とする応力解析装置。
  5. 表示部を更に含み、
    前記演算処理部は、前記試料に対してメッシュを設定し、前記メッシュの範囲が指定された時に、前記応力源から前記表層部に伝播する前記範囲の応力又は変位を前記表示部によって表示することを特徴とする請求項に記載の応力解析装置。
  6. コンピュータに、
    試料に関する試料情報と、前記試料内部の応力源の構造及び応力の設定値を含む設定情報と、前記応力源から前記試料の表層部の領域に含まれる材料の、厚さと応力の関係とを用いて、前記設定情報の前記応力源から前記表層部に伝播する応力又は当該応力による前記表層部の変位の第1分布を演算する演算処理を、前記第1分布が、前記表層部について測定された応力又は変位の第2分布に収斂するように、前記設定情報を調整して実行し、
    前記第1分布と前記第2分布との差分が最小となる前記設定情報の前記応力源の構造及び応力の設定値を含む演算結果情報を生成する
    処理を実行させることを特徴とする応力解析プログラム。
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