JP6445813B2 - インホイールモータ駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インホイールモータ駆動装置に関する。
インホイールモータ駆動装置は、モータ部と、このモータ部から駆動力を入力されて回転数を減速して車輪側に出力する減速部と、この減速部の出力軸と結合する車輪ハブ軸受部とを備えている。従来のインホイールモータ駆動装置として、例えば、図9に示す特開2011−240772号公報(特許文献1)が挙げられる。特許文献1のインホイールモータ駆動装置は、図9に示すように、モータ部Aと、減速部Bと、車輪ハブ軸受部Cとを備え、モータハウジング101と、このモータハウジング101の軸線方向一方側の開口を覆うリアカバー102とは、モータ部Aの外郭を形成している。モータハウジング101とリアカバー102とは、Oリング103を介して、軸線方向に突き合わされて結合されている。
特開2011−240772号公報
しかしながら、インホイールモータ駆動装置は、自動車のシャーシの上部でボンネット内に収容されるエンジンと異なり、シャーシの下部でかつ路面の近傍に配置されて車外へ露出している。インホイールモータ駆動装置はタイヤのホイール内に収納するものであるが、インホイールモータ駆動装置の全てがホイール内に収まらず、一部が露出している。インホイールモータ駆動装置のモータ部Aが車体内側にくることが多いので、モータ部Aのモータハウジング101が一部露出している部分になる。そして露出しているためタイヤが撥ねた泥や水等がモータハウジング101に付着する。上記特許文献1などの従来のインホイールモータ駆動装置では、タイヤが撥ねた泥や水がモータハウジング101とリアカバー102との合わせ面に付着すると、その隙間に水が浸入して、Oリング103の周囲に錆びなどの腐食生成物が生じるという問題があることを本発明者は見出した。合わせ面に錆びが生じると、この錆びの影響により合わせ面の隙間が大きくなり、Oリング103に必要なつぶし代を確保できず、合わせ面のシール性が低下してしまう。
本発明は、上記問題点に鑑み、モータハウジングとリアカバーとの合わせ面のシール性を向上するインホイールモータ駆動装置を提供することを課題とする。
上記課題は、モータ部Aにおいて内部の潤滑油が外部に排出されることを防止するなど、内部から外部への封止を目的としてOリング103を配置していることに起因していることを本発明者は見出した。そこで、モータハウジングとリアカバーとの合わせ面において外部から内部に水が浸入することを抑制するために鋭意研究した結果、合わせ面に液状ガスケットを塗布することを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明のインホイールモータ駆動装置は、モータ部と車輪ハブ軸受部とを備えたインホイールモータ駆動装置であって、インホイールモータ駆動装置の外郭をなすケーシングは、筒状のモータハウジングと、このモータハウジングの開口端を閉鎖するリアカバーとを含み、モータハウジングとリアカバーとの合わせ面の外縁全体に、液状ガスケットが充填されている。そして合わせ面を構成するモータハウジング及びリアカバーの少なくとも一方において、内縁全体及び外縁全体の少なくとも一方が面取りされ、面取りされた部分に液状ガスケットが充填されている。
本発明のインホイールモータ駆動装置によれば、モータハウジングとリアカバーとの合わせ面の外縁全体に、液状ガスケットが配置されて硬化されているので、合わせ面に水が浸入することを抑制できる
このため、防食性が向上し、合わせ面に錆が生じることを抑制できる。したがって、合わせ面のシール性を向上することができる。
また本発明のインホイールモータ駆動装置によれば、硬化前の液状ガスケットを合わせ面に配置し、硬化する際に、面取りされた部分に液状ガスケットを充填することができる。面取りされた部分に充填された液状ガスケットの許容可能な伸び量は大きい。このため、インホイールモータ駆動装置が車両のホイール内に搭載されることに起因して、モータハウジングとリアカバーとが離れる方向に振動による大きな外力が加えられても、面取りされた部分に充填された液状ガスケットは、大きな外力を吸収できる。このため、振動による耐久性を向上することができる。
本発明のインホイールモータ駆動装置において好ましくは、合わせ面を構成するモータハウジング及びリアカバーの少なくとも一方において、内縁全体が面取りされている。
これにより、硬化前の液状ガスケットを合わせ面に配置し、硬化する際に、内縁の面取りされた部分に液状ガスケットを充填することができる。このため、合わせ面の内縁から硬化した液状ガスケットがはみ出ることを抑制できる。したがって、硬化した液状ガスケットが合わせ面から離脱し、モータ部内部に侵入して、異物となる可能性を低減することができる。
本発明のインホイールモータ駆動装置において、合わせ面に配置されたOリングをさらに備えていてもよい。
合わせ面の外縁に液状ガスケットが充填されていれば、外部から水が浸入することを抑制できるので、合わせ面にOリングがさらに設けられていても、シール性を向上することができる。
本発明のインホイールモータ駆動装置によれば、モータハウジングとリアカバーとの合わせ面のシール性を向上することができる。
本発明の実施の形態におけるインホイールモータ駆動装置を概略的に示す縦断面図である。 本発明の実施の形態におけるインホイールモータ駆動装置を概略的示す横断面図である。 図1における領域IIIを拡大した縦断面図である。 図3の縦断面図に相当する他の実施形態の縦断面図である。 図3の縦断面図に相当するさらに他の実施形態の縦断面図である。 図3の縦断面図に相当するさらに他の実施形態の縦断面図である。 図3の縦断面図に相当するさらに他の実施形態の縦断面図である。 図3の縦断面図に相当するさらに他の実施形態の縦断面図である。 特許文献1におけるインホイールモータ駆動装置を示す縦断面図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照符号を付しその説明は繰り返さない。
インホイールモータ駆動装置21は、駆動力を発生させるモータ部Aと、このモータ部Aの回転を減速して出力する減速部Bと、この減速部Bからの出力を駆動輪に伝える車輪ハブ軸受部Cとを備えている。そして、インホイールモータ駆動装置21の軸線O方向に沿って、モータ部A、減速部B、及び車輪ハブ軸受部Cの順に同軸配置される。
ケーシング22は、インホイールモータ駆動装置21の外郭をなす。ケーシング22は、軸線Oに沿って延びる筒状のモータハウジング22aと、このモータハウジング22aの開口端(軸線O方向において、減速部Bと反対側に位置する開口端)を閉鎖するリアカバー22dとを含む。モータハウジング22aとリアカバー22dとは、軸線O方向に突き合わされて結合されている。
モータ部Aは、モータハウジング22aと、リアカバー22dと、ステータ23と、ロータ24と、モータ回転軸35とを備えるラジアルギャップモータである。ステータ23は、モータハウジング22aの内周面に固定されている。ステータ23には、コイル23cが巻回される。このステータ23の内側に径方向の隙間を空けて対向する位置にロータ24が配置されている。ロータ24は、中央に貫通孔を有する複数枚の円盤を積層してなる中空円筒形状のロータ本体24aと、モータ回転軸35の外周から径方向外側に突出するよう形成されるとともにロータ本体24aの内周に固定されて、ロータ本体24aをモータ回転軸35の軸線方向中央部に支持する円筒形状のロータ支持体24bとを有する。このロータ24の内側にモータ回転軸35が固定連結されて、ロータ24と一体回転する。減速部Bとは反対側に位置するモータ回転軸35の軸線方向端は、転がり軸受36aを介してリアカバー22dの中心部に回転自在に支持されている。減速部Bに近い側に位置するモータ回転軸35の軸線方向端は、モータハウジング22aの内向きフランジ部分22eの中心孔に通されて、転がり軸受36bを介して内向きフランジ部分22eの中心孔に回転自在に支持されている。さらにモータ回転軸35の両端部のうち、減速部Bに近い側に位置する端部は、減速部Bの入力軸25と、例えばセレーション嵌合によって連結固定される。モータ部Aのモータ回転軸35及び減速部Bの入力軸25は、略水平な軸線Oに沿って延び、一体回転することから、モータ回転軸35及び入力軸25の組立体はモータ側回転部材と呼ばれる。
減速部Bは筒状の減速ハウジング22bを含む。また減速部Bは、入力軸25と、出力軸28と、入力軸25及び出力軸28間で回転を伝達するサイクロイド減速機構とを含む。具体的には入力軸25の両端部のうち、モータ回転軸35から遠い側にある入力軸25の端部の2箇所に偏心して設けられた偏心部材25a,25bと、内周が偏心部材25a,25bの外周に相対回転可能に取り付けられ、入力軸25の回転に伴って回転軸線を中心とする公転運動を行う公転部材としての2枚の曲線板26a,26bと、波形状にされた曲線板26a,26b(図2参照)の外周部に係合して曲線板26a,26bの自転運動を生じさせる外周係合部材としての複数の外ピン27と、曲線板26a,26bの自転のみを取り出して出力軸28に伝達する運動変換機構とを有する。また、減速部Bは、後述する潤滑油循環機構により、潤滑油が供給される。
図2を参照して、曲線板26bは、外周部にエピトロコイド等のトロコイド系曲線で構成される複数の波形を有し、一方側端面から他方側端面に貫通する複数の貫通孔30aとその中央に貫通孔30bを有する。貫通孔30aは、曲線板26bの自転軸心を中心とする円周上に等間隔に複数個設けられており、後述する内ピン31を受入れる。また、貫通孔30bは、曲線板26bの中心(自転軸心)に設けられており、偏心部材25bの外周面を同心円となるように保持する。曲線板26aも同様である。
運動変換機構は、出力軸28のフランジ部28a(図1参照)に植設された内側係合部材としての複数の内ピン31と、曲線板26a,26bに設けられた貫通孔30aとで構成される。内ピン31は、出力軸28の回転軸線になる軸線Oを中心とする円周軌道上に等間隔に設けられており、図1に示すように、出力軸28の軸線Oと平行に延び、内ピン31の根元端が出力軸28に固定されている。
この運動変換機構を介して、入力軸25と同軸に配置された出力軸28は、曲線板26a,26bの自転を減速部Bの出力として取り出す。この結果、入力軸25の回転が減速部Bによって減速されて出力軸28に伝達される。したがって、低トルク、高回転型のモータ部Aを採用した場合でも、駆動輪に必要なトルクを伝達することが可能となる。
なお、摩擦損失を低減するために、入力軸25と曲線板26a,26bの貫通孔30bとの間、及び、内ピン31と曲線板26a,26bの貫通孔30aとの間との摺動部分は、転がり軸受を介して転がり接触している。外ピン27は、その両端をハウジング22bに転がり軸受(ニードル軸受)を介して保持されているので、曲線板26a,26bと外ピン27は転がり接触している。
潤滑油循環機構は、図1に示すように、潤滑油ポンプ51と、吐出油路54と、ケーシング油路55と、連絡油路56と、モータ回転軸油路58aと、減速部入力軸油路58bと、径方向油路59a,59bと、環状溝60g(図2参照)と、給油孔60h(図2参照)と、排出油路57と、潤滑油タンク53と、吸入油路52とを備え、この順序で潤滑油を循環させる。これにより、潤滑油循環機構は、減速部Bの潤滑と冷却とを行う。
図1に示すように、車輪ハブ軸受部Cは、出力軸28の軸部28bに固定連結されたハブ輪32と、このハブ輪32をケーシング22に対して回転自在に保持する車輪ハブ軸受33とを備える。車輪ハブ軸受33は複列アンギュラ玉軸受であって、その内輪部材33nがハブ輪32の外周面に嵌合固定される。外輪部材33g及び内輪部材33nとハブ輪32の中空部32aとの環状隙間には、複数の玉(転動体)33bが配置される。さらに外輪部材33g及びハブ輪32の環状隙間にも複数の玉33bが配置される。
車輪ハブ軸受33の外輪部材33gは、減速ハウジング22bの軸線方向端に固定される。ハブ輪32は、出力軸28の軸部28bと結合する円筒形状の中空部32aと、軸部28bのうち減速部Bから遠い側の端部に形成されるフランジ部32bとを有する。フランジ部32bにはボルト32c及びテーパーナット(図示せず)によって駆動輪(図示せず)が固定連結される。減速部Bの出力軸28及び車輪ハブ軸受部Cのハブ輪32は、略水平な軸線Oに沿って延び、一体回転することから、出力軸28及びハブ輪32の組立体は車輪側回転部材と呼ばれる。
駆動輪は、車両の車幅方向に関し最も外側に配置され、インホイールモータ駆動装置21よりも充分大きな外径を有して路面に接地する。これにより、駆動輪の接地面からケーシング22までのクリアランスが確保される。
ケーシング22は、外径寸法が互いに異なる円筒状のモータハウジング22a及び減速ハウジング22bを軸線O方向に接続した筒状であって、インホイールモータ駆動装置21の外郭を構成する。外径の大きなモータハウジング22aはモータ部Aの外郭を構成する。外径の小さな減速ハウジング22bは減速部Bの外郭を構成する。
ケーシング22のうちモータハウジング22aは、インホイールモータ駆動装置21の中で最も外径が大きく、軸線Oを中心とする中空円筒壁と、内向きフランジ部分22eを含む。ケーシング22のうち減速部Bに位置する部位である減速ハウジング22bは、次に外径が大きく、軸線Oを中心とする中空円筒壁と、内向きフランジ部分22hを含む。
モータハウジング22aの軸線方向両端のうち減速部Bから遠い側にある軸線方向端には、リアカバー22dがボルト22fにより取付固定される。リアカバー22dは、ケーシング22の一部になる円板形状の壁部材であって、モータハウジング22aの軸線方向端の開口を封止する。モータハウジング22aの軸線方向両端のうち減速部Bに近い側に位置する軸線方向端には、内向きフランジ部分22eが一体に形成される。内向きフランジ部分22eは、ケーシング22の一部になる円板形状部分であって、モータ部Aの内部空間と減速部Bの内部空間とを仕切る。内向きフランジ部分22eには、減速ハウジング22bの一方の軸線方向端がボルト22gで固定される。また、内向きフランジ部分22eには潤滑油ポンプ51が設けられている。
減速ハウジング22bの軸線方向両端のうち車輪ハブ軸受部Cに近い側にある軸線方向端には、内向きフランジ部分22hが一体に形成される。内向きフランジ部分22hは、ケーシング22の一部になる円板形状部分である。内向きフランジ部分22hには、車輪ハブ軸受33の外輪部材33gのフランジ部分33fがボルト22iで固定される。
ここで、モータハウジング22aとリアカバー22dとの合わせ面について、図3〜図8を参照して説明する。なお、図3〜図8において、上側は、インホイールモータ駆動装置21の内部であり、下側は、インホイールモータ駆動装置21の外部である。
図3〜図8に示すように、モータハウジング22aとリアカバー22dとの合わせ面の外縁全体に、液状ガスケット70が充填されている。本実施の形態の液状ガスケット70は、周方向に沿って、少なくとも外縁に充填されている。なお、合わせ面は、軸線Oに直交する面であり、軸線O周りに円弧状に延びる軸直角面である。
液状ガスケット70は、流動性を有する物質で、接合面に塗布すると、一定時間後に硬化し、弾性または粘着性の膜を形成するものであ。液状ガスケット70は、変性アルキッド系、繊維素エステル系、合成ゴム系などの有機溶剤タイプ、フェノール系、変性エステル系、シリコーン系、アクリル系などの無溶剤タイプ、水性アクリル系などの水性タイプなどを含み、耐熱性が高いので、シリコーン系であることが好ましい。液状ガスケット70の厚みは、例えば、10μm以上100μm以下である。
具体的には、図3に示す構造では、合わせ面を構成するモータハウジング22aの端面及びリアカバー22dの端面は平坦面であって、面取りされていない。この合わせ面の外縁から内縁まで液状ガスケット70は延在している。つまり、合わせ面全体に液状ガスケット70は充填されている。
図4〜図8に示す構造は、図3とは他の実施の形態の合わせ面構造を示している。図4に示す構造では、モータハウジング22aの合わせ面を構成する面部分の内縁全体(全周)及び外縁全体(全周)は面取りされ、リアカバー22dの合わせ面を構成する面部分は平坦面であって、面取りされていない。図5に示す構造では、リアカバー22dの合わせ面を構成する面部分の外縁全体は面取りされ、リアカバー22dの合わせ面を構成する面部分の内縁、モータハウジング22aの合わせ面を構成する外縁及び内縁は面取りされていない。つまりモータハウジング22aの合わせ面は平坦面である。図6及び図7に示す構造では、モータハウジング22aの合わせ面を構成する面部分の内縁全体が面取りされ、モータハウジング22aの合わせ面を構成する面部分の外縁、リアカバー22dの合わせ面を構成する面部分の外縁及び内縁は面取りされていない。つまり図6と図7のリアカバー22dの端面は平坦面である。図8に示す構造では、モータハウジング22aの合わせ面を構成する面部分の外縁全体が面取りされ、モータハウジングの合わせ面を構成する面部分の内縁、リアカバー22dの合わせ面を構成する面部分の外縁及び内縁は面取りされていない。つまり図8のリアカバー22dの端面は平坦面である。このように、合わせ面を構成するモータハウジング22a及びリアカバー22dの少なくとも一方において、内縁全体及び外縁全体の少なくとも一方が面取りされていることが好ましい。
また、図4〜図6に示す構造では、合わせ面の外縁から内縁まで液状ガスケット70が延在している。つまり、面取りされた部分全体に液状ガスケットが充填されている。図7及び図8に示す構造では、合わせ面の外縁から内縁の手前まで液状ガスケット70が延在しており、合わせ面の内縁には液状ガスケット70は充填されていない。詳細には、図7に示す構造では、面取りされた部分の一部に液状ガスケット70が充填されており、面取りされた部分の内縁には液状ガスケット70は充填されていない。図8に示す構造では、合わせ面の外縁からOリング71の手前まで液状ガスケット70が延在し、内縁には液状ガスケット71は充填されていない。
図8に示す構造では、モータハウジング22aとリアカバー22dとの合わせ面の内縁側にOリング71が充填されている。Oリング71は、軸線O回りに全周を連続する。Oリング71は、例えばゴム製または樹脂製である。
図4〜図8に示すように、面取りされている合わせ面を有する場合には、面取りされていない面部分の延在方向と面取りされた部分の延在方向とが交差する角度θは、例えば20°以上30°以下である。
以上説明したように、本実施の形態のインホイールモータ駆動装置21は、モータ部Aと車輪ハブ軸受部Cとを備えたインホイールモータ駆動装置21であって、インホイールモータ駆動装置21の外郭をなすケーシング22は、筒状のモータハウジング22aと、このモータハウジング22aの開口端を閉鎖するリアカバー22dとを含み、モータハウジング22aとリアカバー22dとの合わせ面の外縁全体に、液状ガスケットが充填されている。
本実施の形態のインホイールモータ駆動装置21によれば、モータハウジング22aとリアカバー22dとの合わせ面の外縁全体(周方向に沿って全周)に、液状ガスケット70が充填されて硬化されている。これにより、合わせ面の内部に水が浸入することを防止できる。つまり、合わせ面に水が接触することを効果的に防止できる。このため、合わせ面に腐食雰囲気が形成されることを防止できるので、合わせ面の防食性が向上し、錆が生じることを抑制できる。したがって、合わせ面のシール性を向上することができる。
外部から合わせ面に水が侵入することを抑制するためには、合わせ面の外縁全体に液状ガスケット70が充填されていればよいが、液状ガスケット70の耐久性を向上する観点から、液状ガスケット70は、外縁から内縁側に向けて延在していることが好ましく、合わせ面の面積の半分以上(外縁から合わせ面の中央位置以上)に充填されていることが好ましい。
本実施の形態のインホイールモータ駆動装置21は、合わせ面を構成するモータハウジング22a及びリアカバー22dの一方における外縁全体に液状ガスケットを配置し、他方を押圧することで形成される。硬化前の液状ガスケットが合わせ面に充填された状態で押圧されると、合わせ面に沿って(軸線Oと直交する方向に沿って)液状ガスケットが広がる。このため、液状ガスケットが合わせ面からはみ出ないように、液状ガスケットを充填する部分を含んでいることが好ましい。この観点から、図4〜図7に示すように、本実施の形態のインホイールモータ駆動装置21において、合わせ面を構成するモータハウジング22a及びリアカバー22dの少なくとも一方において、内縁全体及び外縁全体の少なくとも一方が面取りされ、面取りされた部分に液状ガスケット70が充填されていることが好ましい。なお、このような構造は図4〜図7に示す構造に限定されず、例えば、モータハウジング22a及びリアカバー22dにおいて、合わせ面の外縁全体が面取りされていてもよく、リアカバー22dの合わせ面の内縁全体が、単独でまたは図4〜図7の構造などに併せて面取りされていてもよい。
特に、硬化した液状ガスケットが合わせ面の内縁から剥がれ、モータ部A内部に侵入して、異物となる可能性を低減する観点から、図4、図6及び図7に示すように、インホイールモータ駆動装置21において、合わせ面を構成するモータハウジング22a及びリアカバー22dの少なくとも一方において、内縁全体が面取りされ、面取りされた部分に液状ガスケット70が充填されていることがより好ましい。形成の容易さの観点から、図4、図6及び図7に示すように、合わせ面を構成するリアカバー22dは面取りされず、モータハウジング22aの内縁全体が面取りされ、モータハウジング22aにおいて面取りされた部分とリアカバー22dとの間に液状ガスケット70が充填されてもよい。
面取りされた部分に充填された液状ガスケット70は、面取りされていない部分に充填された液状ガスケット70に比べて、伸びに対して大きく追従することができる。このため、インホイールモータ駆動装置21が車のホイール内に配置されることに起因して、モータハウジング22aとリアカバー22dとが離れる方向に振動による大きな外力が加えられても、面取りされた部分に充填された液状ガスケット70は、大きな外力を吸収できる。このため、本実施の形態のインホイールモータ駆動装置21は、振動による耐久性を向上することができる。
なお、本実施の形態では、モータ部Aと減速部Bと車輪ハブ軸受部Cとを備えるインホイールモータ駆動装置21を例に挙げて説明したが、本発明は、減速部Bが省略されたモータ直結型のインホイールモータ駆動装置を含む。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明のインホイールモータ駆動装置は、電気自動車、ハイブリッド車両などにおいて有利に利用される。
21 インホイールモータ駆動装置、22 ケーシング、22a モータハウジング、22b 減速ハウジング、22d リアカバー、22e,22h 内向きフランジ部分、22f,22g,22i,32c ボルト、23 ステータ、23c コイル、24 ロータ、24a ロータ本体、24b ロータ支持体、25 入力軸、25a,25b 偏心部材、26a,26b 曲線板、27 外ピン、28 出力軸、28a,32b フランジ部、28b 軸部、30a,30b 貫通孔、31 内ピン、32 ハブ輪、32a 中空部、33 車輪ハブ軸受、33b 玉、33f フランジ部分、33g 外輪部材、33n 内輪部材、35 モータ回転軸、36a,36b 軸受、51 潤滑油ポンプ、52 吸入油路、53 潤滑油タンク、54 吐出油路、55 ケーシング油路、56 連絡油路、57 排出油路、58a モータ回転軸油路、58b 減速部入力軸油路、59a,59b 径方向油路、60g 環状溝、60h 給油孔、70 液状ガスケット、71 OリングA モータ部、B 減速部、C 車輪ハブ軸受部、O 軸線。

Claims (3)

  1. モータ部と車輪ハブ軸受部とを備えたインホイールモータ駆動装置であって、
    前記インホイールモータ駆動装置の外郭をなすケーシングは、筒状のモータハウジングと、前記モータハウジングの開口端を閉鎖するリアカバーとを含み、
    前記モータハウジングと前記リアカバーとの合わせ面の外縁全体に、液状ガスケットが充填され
    前記合わせ面を構成する前記モータハウジング及び前記リアカバーの少なくとも一方において、内縁全体及び外縁全体の少なくとも一方が面取りされ、
    面取りされた部分に前記液状ガスケットが充填されている、インホイールモータ駆動装置。
  2. 前記合わせ面を構成する前記モータハウジング及び前記リアカバーの少なくとも一方において、内縁全体が面取りされている、請求項に記載のインホイールモータ駆動装置。
  3. 前記合わせ面に配置されたOリングをさらに備えた、請求項1または2に記載のインホイールモータ駆動装置。
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