JP6445297B2 - 磁気共鳴イメージング装置及び医用データ解析装置 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置及び医用データ解析装置 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、磁気共鳴イメージング(MRI: Magnetic Resonance Imaging)装置及び医用データ解析装置に関する。
MRI装置は、静磁場中に置かれた被検体の原子核スピンをラーモア周波数の高周波(RF: radio frequency)信号で磁気的に励起し、この励起に伴って発生する磁気共鳴(MR: magnetic resonance)信号から画像を再構成する撮像法である。
MRIにおける画像解析法の1つとして、磁気共鳴スペクトロスコピー(MRS: magnetic resonance spectroscopy)が知られている。MRSは、共鳴周波数の化学シフト(chemical shift)の大きさとMR信号の強度から生体内の分子の種類や成分を調べるデータ解析法である。
MRSでは、水からのMR信号(水信号)及び脂肪からのMR信号(脂肪信号)を抑制することが必要である。特に、胸部や前立腺におけるMRSでは、水信号及び脂肪信号の抑制が重要である。
そこで、周波数選択的に水信号を抑制するための化学シフト選択(CHESS: chemical shift selective)パルスや周波数選択的に脂肪信号を抑制するためのSPAIR(SPectral Attenuated Inversion Recovery)パルスを印加してMR信号を収集する方法が知られている。
特開2002−263079号公報
しかしながら、データ収集対象における磁場の不均一性が無視できない場合、脂肪抑制パルスや水抑制パルス等のプレパルスを印加しても、水信号及び脂肪信号を十分に抑制できない場合がある。この場合、良好なスペクトルを得ることが困難となる恐れがある。
そこで、本発明は、MRSにおいて水信号及び脂肪信号等の複数の代謝物からのMR信号を良好に抑制することが可能な磁気共鳴イメージング装置及び医用データ解析装置を提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置は、データ収集部データ処理部及び指定部を備える。データ収集部は、磁気共鳴スペクトロスコピー解析用の磁気共鳴信号を被検体から収集する。データ処理部は、前記データ収集部によって収集された前記磁気共鳴信号に対する、第1の代謝物からの第1の磁気共鳴信号成分及び第2の代謝物からの第2の磁気共鳴信号成分を抑制するデータ処理によって、前記第1の磁気共鳴信号成分及び前記第2の磁気共鳴信号成分が抑制された前記磁気共鳴信号の周波数スペクトルを取得する。指定部は、前記第1の代謝物及び前記第2の代謝物の少なくとも一方を指定する。
また、本発明の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置は、データ収集部及びデータ処理部を備える。データ収集部は、磁気共鳴スペクトロスコピー解析用の磁気共鳴信号を被検体から収集する。データ処理部は、前記データ収集部によって収集された前記磁気共鳴信号に対する、第1の代謝物からの第1の磁気共鳴信号成分及び第2の代謝物からの第2の磁気共鳴信号成分を抑制するデータ処理によって、前記第1の磁気共鳴信号成分及び前記第2の磁気共鳴信号成分が抑制された前記磁気共鳴信号の周波数スペクトルを取得する。また、データ処理部は、前記第1の代謝物の共鳴周波数を中心周波数とする磁気共鳴信号に対して、前記第2の代謝物の共鳴周波数が中心周波数となるように位相補正を行い、位相補正後の磁気共鳴信号を用いて、前記第2の磁気共鳴信号成分を抑制するように構成される。
また、本発明の実施形態に係る医用データ解析装置は、データ取得部データ処理部及び指定部を有する。データ取得部は、被検体から収集された磁気共鳴スペクトロスコピー解析用の磁気共鳴信号を取得する。データ処理部は、前記データ取得部によって取得された前記磁気共鳴信号に対する、第1の代謝物からの第1の磁気共鳴信号成分及び第2の代謝物からの第2の磁気共鳴信号成分を抑制するデータ処理によって、前記第1の磁気共鳴信号成分及び前記第2の磁気共鳴信号成分が抑制された前記磁気共鳴信号の周波数スペクトルを取得する。指定部は、前記第1の代謝物及び前記第2の代謝物の少なくとも一方を指定する。
また、本発明の実施形態に係る医用データ解析装置は、データ取得部及びデータ処理部を備える。データ取得部は、被検体から収集された磁気共鳴スペクトロスコピー解析用の磁気共鳴信号を取得する。データ処理部は、前記データ収集部によって収集された前記磁気共鳴信号に対する、第1の代謝物からの第1の磁気共鳴信号成分及び第2の代謝物からの第2の磁気共鳴信号成分を抑制するデータ処理によって、前記第1の磁気共鳴信号成分及び前記第2の磁気共鳴信号成分が抑制された前記磁気共鳴信号の周波数スペクトルを取得する。また、データ処理部は、前記第1の代謝物の共鳴周波数を中心周波数とする磁気共鳴信号に対して、前記第2の代謝物の共鳴周波数が中心周波数となるように位相補正を行い、位相補正後の磁気共鳴信号を用いて、前記第2の磁気共鳴信号成分を抑制するように構成される。
本発明の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の構成図。 図1に示すコンピュータの機能ブロック図。 図1に示す磁気共鳴イメージング装置により水信号及び脂肪信号を抑制したMRS解析データを取得する際の流れを示すフローチャート。 図1に示す磁気共鳴イメージング装置により取得されたMRS解析結果を従来のMRS解析結果と比較した図。 医用データ解析装置を磁気共鳴イメージング装置とネットワークを介して接続した例を示す図。
本発明の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置及び医用データ解析装置について添付図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の構成図である。
磁気共鳴イメージング装置20は、静磁場を形成する筒状の静磁場用磁石21、この静磁場用磁石21の内側に設けられたシムコイル22、傾斜磁場コイル23及びRFコイル24を備えている。
また、磁気共鳴イメージング装置20には、制御系25が備えられる。制御系25は、静磁場電源26、傾斜磁場電源27、シムコイル電源28、送信器29、受信器30、シーケンスコントローラ31及びコンピュータ32を具備している。制御系25の傾斜磁場電源27は、X軸傾斜磁場電源27x、Y軸傾斜磁場電源27y及びZ軸傾斜磁場電源27zで構成される。また、コンピュータ32には、入力装置33、表示装置34、演算装置35及び記憶装置36が備えられる。
静磁場用磁石21は静磁場電源26と接続され、静磁場電源26から供給された電流により撮像領域に静磁場を形成させる機能を有する。尚、静磁場用磁石21は超伝導コイルで構成される場合が多く、励磁の際に静磁場電源26と接続されて電流が供給されるが、一旦励磁された後は非接続状態とされるのが一般的である。また、静磁場用磁石21を永久磁石で構成し、静磁場電源26が設けられない場合もある。
また、静磁場用磁石21の内側には、同軸上に筒状のシムコイル22が設けられる。シムコイル22はシムコイル電源28と接続され、シムコイル電源28からシムコイル22に電流が供給されて静磁場が均一化されるように構成される。
傾斜磁場コイル23は、X軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23y及びZ軸傾斜磁場コイル23zで構成され、静磁場用磁石21の内側において筒状に形成される。傾斜磁場コイル23の内側には寝台37が設けられて撮像領域とされ、寝台37には被検体Pがセットされる。RFコイル24にはガントリに内蔵されたRF信号の送受信用の全身用コイル(WBC: whole body coil)や寝台37や被検体P近傍に設けられるRF信号の受信用の局所コイルなどがある。
また、傾斜磁場コイル23は、傾斜磁場電源27と接続される。傾斜磁場コイル23のX軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23y及びZ軸傾斜磁場コイル23zはそれぞれ、傾斜磁場電源27のX軸傾斜磁場電源27x、Y軸傾斜磁場電源27y及びZ軸傾斜磁場電源27zと接続される。
そして、X軸傾斜磁場電源27x、Y軸傾斜磁場電源27y及びZ軸傾斜磁場電源27zからそれぞれX軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23y及びZ軸傾斜磁場コイル23zに供給された電流により、撮像領域にそれぞれX軸方向の傾斜磁場Gx、Y軸方向の傾斜磁場Gy、Z軸方向の傾斜磁場Gzを形成することができるように構成される。
RFコイル24は、送信器29及び受信器30の少なくとも一方と接続される。送信用のRFコイル24は、送信器29からRF信号を受けて被検体Pに送信する機能を有し、受信用のRFコイル24は、被検体P内部の原子核スピンのRF信号による励起に伴って発生したMR信号を受信して受信器30に与える機能を有する。
一方、制御系25のシーケンスコントローラ31は、傾斜磁場電源27、送信器29及び受信器30と接続される。シーケンスコントローラ31は傾斜磁場電源27、送信器29及び受信器30を駆動させるために必要な制御情報、例えば傾斜磁場電源27に印加すべきパルス電流の強度や印加時間、印加タイミング等の動作制御情報を記述したシーケンス情報を記憶する機能と、記憶した所定のシーケンスに従って傾斜磁場電源27、送信器29及び受信器30を駆動させることによりX軸傾斜磁場Gx、Y軸傾斜磁場Gy,Z軸傾斜磁場Gz及びRF信号を発生させる機能を有する。
また、シーケンスコントローラ31は、受信器30におけるMR信号の検波及びA/D (analog to digital)変換により得られた複素データである生データ(raw data)を受けてコンピュータ32に与えるように構成される。
このため、送信器29には、シーケンスコントローラ31から受けた制御情報に基づいてRF信号をRFコイル24に与える機能が備えられる一方、受信器30には、RFコイル24から受けたMR信号を検波して所要の信号処理を実行するとともにA/D変換することにより、デジタル化された複素データである生データを生成する機能と生成した生データをシーケンスコントローラ31に与える機能とが備えられる。
また、コンピュータ32の記憶装置36に保存されたプログラムを演算装置35で実行することにより、コンピュータ32には各種機能が備えられる。ただし、プログラムの少なくとも一部に代えて、各種機能を有する特定の回路を磁気共鳴イメージング装置20に設けてもよい。
図2は、図1に示すコンピュータ32の機能ブロック図である。
コンピュータ32の演算装置35は、記憶装置36に保存されたプログラムを実行することによりデータ収集条件設定部40及びデータ処理部41として機能する。データ処理部41は、MRS解析部41A、位相補正部41B及び抑制代謝物指定部41Cを有する。また、記憶装置36は、k空間データ記憶部42及び検査データ記憶部43として機能する。
データ収集条件設定部40は、入力装置33からの指示情報に基づいてMRイメージング用又はMRS解析用のデータ収集条件を設定し、設定したデータ収集条件をシーケンスコントローラ31に出力する機能を有する。MRS解析用のデータ収集条件としては、脂肪抑制パルスや水抑制パルスの印加を伴うパルスシーケンスを設定することができる。また、MRS解析データのSNR (signal to noise ratio)を向上させるために、複数回に亘って繰返しMR信号を収集してアベレージングを実行するためのデータ収集条件を設定することができる。
データ処理部41は、データ収集条件設定部40において設定されたデータ収集条件下におけるデータ収集スキャンによって収集されるMR信号に基づいて、検査情報を取得する機能を有する。収集されるMR信号がMRS解析用のMR信号であれば、MR信号のフーリエ変換(FT: Fourier transform)を含むデータ解析処理によって検査情報としてMR信号の周波数スペクトルが取得される。検査情報として取得されたMR信号の周波数スペクトルは、表示装置34にMRS解析データとして表示させることができる。また、MR信号の周波数スペクトルは、MRS解析データとして検査データ記憶部43に保存することもできる。
一方、収集されるMR信号がMR画像データの生成用のイメージングデータであれば、イメージングデータに基づいてMR画像データが検査情報として生成される。MR画像データの生成は、k空間データ記憶部42に形成されたk空間へのイメージングデータの配置、k空間に配置されたk空間データに対するFTを含む画像再構成処理による実空間データの生成、実空間データに対する必要な画像処理によって実行することができる。生成されたMR画像データは、診断画像データとして表示装置34に表示させることができる。また、MR画像データを検査データ記憶部43に保存することもできる。
MRS解析部41Aは、MRS解析用のMR信号に基づく解析処理によってMRS解析データを生成する機能を有する。MRS解析データは、MR信号のコンボリューション(Convolution)処理、コンボリューション処理後の信号をコンボリューション処理前の信号から減算する差分(Subtraction)処理、差分処理によって得られる差分信号をFTすることによって差分信号の周波数スペクトルを求める処理によって取得することができる。また、これらのMRS解析処理の前処理又は後処理としてアベレージングや渦磁場補正等の必要な処理がMRS解析部41Aにおいて実行される。
特に、MRS解析部41Aは、タイムドメイン上で信号のコンボリューション処理を実行できるように構成されている。タイムドメイン上での信号の処理は、時間軸を用いて表される信号に対する処理となる。タイムドメインの信号は、周波数ドメインの信号を逆フーリエ変換(IFT: inverse FT)することによって得られる。逆に、タイムドメインの信号をFTすれば、周波数ドメインの信号となる。また、タイムドメイン上におけるコンボリューションフィルタは、周波数ドメイン上におけるコンボリューションフィルタをIFTして得られるフィルタとなる。逆に、タイムドメイン上におけるコンボリューションフィルタをFTすれば、周波数ドメイン上におけるコンボリューションフィルタとなる。更に、MRS解析部41Aは、位相補正部41Bにおける位相補正後の信号を対象としてコンボリューション処理及び差分処理を繰返し実行できるように構成されている。
位相補正部41Bは、MRS解析データとして取得される信号の周波数スペクトルにおいて抑制されるべき代謝物からの信号の共鳴周波数がMR信号の中心周波数となるように、コンボリューション処理及び差分処理の対象となる信号の位相補正を実行する機能を有する。また、位相補正部41Bは、位相補正後の信号がコンボリューション処理及び差分処理された場合に、コンボリューション処理及び差分処理後の信号の周波数を位相補正前の周波数に戻す逆位相補正を実行する機能を有する。
そして、位相補正部41Bにおける位相補正後のMR信号をMRS解析部41Aにおけるコンボリューション処理及び差分処理の対象とすることによって、複数の所望の代謝物からの信号が抑制されたMR信号の周波数スペクトルを生成することが可能となる。
尚、信号の周波数スペクトルにおいて抑制されるべき代謝物信号としては、水信号及び脂肪信号が代表的であるが、その他の代謝物信号を抑制対象とすることもできる。また、抑制対象となる水信号は、共鳴周波数がMR信号の中心周波数となる条件で収集されるため、水信号を抑制するための後処理としての位相補正は必ずしも必要ではない。
抑制代謝物指定部41Cは、入力装置33から入力された指示情報に基づいて、信号の周波数スペクトルにおいて抑制されるべき代謝物信号を指定する機能を有する。水信号及び脂肪信号等の信号の周波数スペクトルにおいて抑制されるべき代謝物信号は、予め決定しておくことができるが、ユーザがマニュアルで抑制対象となる代謝物を指定できるようにしてもよい。その場合には、入力装置33から抑制対象となる代謝物の指定情報を抑制代謝物指定部41Cに入力することによって、ユーザがマニュアルで抑制対象となる代謝物を指定することができる。
指定された代謝物の特定情報は、抑制代謝物指定部41CからMRS解析部41A及び位相補正部41Bに通知される。そして、位相補正部41Bでは、抑制代謝物指定部41Cから通知された代謝物の共鳴周波数がMR信号の中心周波数となるように位相補正が実行される一方、MRS解析部41Aでは、抑制代謝物指定部41Cから通知された代謝物の共鳴周波数が中心周波数となったMR信号に対するコンボリューション処理及び差分処理が実行される。
また、抑制されるべき代謝物信号の一部をユーザがマニュアルで指定し、他の一部をデフォルトとして予め決定しておくこともできる。従って、信号成分が抑制されるべき代謝物が第1の代謝物及び第2の代謝物であれば、第1の代謝物及び第2の代謝物の少なくとも一方を抑制代謝物指定部41Cにおいて指定できるようにすることができる。
以上のような機能を有するコンピュータ32のデータ収集条件設定部40は、静磁場用磁石21、シムコイル22、傾斜磁場コイル23及びRFコイル24等のハードウェアと協働することによって、MRイメージング用又はMRS解析用のMR信号を被検体Pから収集するデータ収集部として機能する。但し、同様な機能が備えられれば、他の構成要素によってデータ収集部を構成してもよい。
一方、コンピュータ32のデータ処理部41は、上述したデータ収集部によって収集されたMRS解析用のMR信号に対する、水からのMR信号成分等の第1の代謝物からの第1のMR信号成分及び脂肪からのMR信号成分等の第2の代謝物からの第2のMR信号成分を抑制するデータ処理によって第1のMR信号成分及び第2のMR信号成分が抑制されたMR信号の周波数スペクトルを取得する機能を有している。
次に磁気共鳴イメージング装置20の動作及び作用について説明する。
図3は、図1に示す磁気共鳴イメージング装置20により水信号及び脂肪信号を抑制したMRS解析データを取得する際の流れを示すフローチャートである。
まず予め寝台37に被検体Pがセットされ、静磁場電源26により励磁された静磁場用磁石21(超伝導磁石)の撮像領域に静磁場が形成される。また、シムコイル電源28からシムコイル22に電流が供給されて撮像領域に形成された静磁場が均一化される。
次にステップS1において、データ収集条件設定部40によりMRS解析用のデータ収集条件が設定され、設定されたデータ収集条件に従ってMRS解析用のMR信号が収集される。
具体的には、データ収集条件設定部40において設定されたパルスシーケンスを含むデータ収集条件が、データ収集条件設定部40からシーケンスコントローラ31に出力される。そうすると、シーケンスコントローラ31は、データ収集条件に従って傾斜磁場電源27、送信器29及び受信器30を駆動させることにより被検体Pがセットされた撮像領域に傾斜磁場を形成させるとともに、RFコイル24からRF信号を発生させる。
このため、被検体Pの内部における核磁気共鳴により生じたMR信号が、RFコイル24により受信されて受信器30に与えられる。受信器30は、RFコイル24からMR信号を受けて必要な信号処理を施した後、シーケンスコントローラ31を通じてコンピュータ32に出力する。
次にステップS2において、データ処理部41のMRS解析部41Aにおいて、MRS解析用のMR信号から水信号を除去する処理が実行される。尚、水信号を除去する処理に先立って、アベレージング等の必要な前処理がMRS解析部41Aにおいて実行される。
水信号を除去する処理は、式(1)に示す演算によって実行することができる。
S1cor(t) = S1(t)-S1(t)*G(t) (1)
但し、式(1)においてS1(t)は収集されたMR信号を、G(t)はタイムドメイン上におけるコンボリューションフィルタとして用いられるガウシアン関数を、*はコンボリューション演算を、S1cor(t)は水信号を除去する処理後のMR信号を、それぞれ示す。
式(1)に示すように、ガウシアン関数G(t)によるMR信号S(t)のタイムドメイン上におけるコンボリューション処理によって、MR信号S(t)の低周波成分である水信号S1(t)*G(t)が抽出される。そして、コンボリューション処理によって抽出された水信号S1(t)*G(t)を、コンボリューション処理前におけるMR信号S(t)から減算する差分処理により、水信号S1(t)*G(t)が除去されたMR信号S1cor(t)を得ることができる。
次にステップS3において、位相補正部41Bは、水信号S1(t)*G(t)が除去されたMR信号S1cor(t)の位相補正を行う。この位相補正は、MR信号S1cor(t)に含まれる脂肪信号成分の共鳴周波数が収集データであるMR信号S1(t)の中心周波数となるように実行される。従って、位相補正は式(2)に示す演算となる。
S2(t)= S1cor(t)exp(2πnΔfΔt) (2)
但し、式(2)においてnはMR信号S1cor(t)のデータ点数を、Δfは脂肪信号と水信号の周波数の差を、ΔtはMR信号S1cor(t)のデータ点当たりの時間を、それぞれ示す。尚、1.5[T]の磁場下では、脂肪信号と水信号の周波数の差は-225[Hz]である。また、MR信号S1cor(t)のデータ点当たりの時間Δtは通常1x10-3[s]程度である。
式(2)に示す演算によって脂肪信号の中心周波数が低周波領域となったMR信号S2(t)が得られる。
次にステップS4において、MRS解析部41Aは脂肪信号が低周波化されたMR信号S2(t)から脂肪信号を除去する処理を実行する。
脂肪信号を除去する処理は、式(3)に示す演算によって実行することができる。
S2cor(t)=S2(t)-S2(t)*G(t) (3)
但し、式(3)においてS2(t)は脂肪信号が低周波化されたMR信号を、G(t)はタイムドメイン上におけるコンボリューションフィルタとして用いられるガウシアン関数を、*はコンボリューション演算を、S2cor(t)は脂肪信号を除去する処理後のMR信号を、それぞれ示す。
式(3)に示すように、水信号を除去する処理と同様の演算によって脂肪信号が除去される。これにより、水信号及び脂肪信号の双方が除去されたMR信号S2cor(t)が得られる。
次にステップS5において、位相補正部41Bは、ステップS3における位相補正の位相補正量の符合を反転させた位相補正量で位相補正を行う。すなわち、式(4)に示すように、水信号及び脂肪信号の双方が除去されたMR信号S2cor(t)に対してステップS3における位相補正をキャンセルさせる逆位相補正処理が実行される。
S(t)= S2cor(t)exp(-2πnΔfΔt) (4)
これにより、除去された水信号に対応する周波数が低周波領域となり、かつ除去された脂肪信号に対応する周波数がステップS3における位相補正前の元の周波数となったMR信号S(t) が得られる。
次にステップS6においてMRS解析部41Aは逆位相補正後のMR信号S(t)に対する高速フーリエ変換(FFT: fast Fourier transform)によってMRS解析データDとしてMR信号の周波数スペクトルを取得する。この演算は、式(5)で示される。
D=FFT{S(t)} (5)
式(5)によって生成される周波数スペクトルは、水信号及び脂肪信号が除去されたMR信号に基づいて生成されているため、診断に有用な波形を有するスペクトルとなる。すなわち、水信号及び脂肪信号の双方が抑制された良好な周波数スペクトルを得ることができる。
以上のように、MR信号のタイムドメイン上におけるコンボリューション後の信号をMR信号から減算することによって水信号を抑制する第1の差分処理、脂肪信号の共鳴周波数が中心周波数となるようにする第1の差分処理後におけるMR信号の第1の位相補正、第1の位相補正後におけるMR信号のタイムドメイン上におけるコンボリューション後の信号を第1の位相補正後におけるMR信号から減算することによって脂肪信号を抑制する第2の差分処理、除去された水信号の共鳴周波数が中心周波数となるようにする第2の差分処理後におけるMR信号の第2の位相補正並びに第2の位相補正後におけるMR信号のFTを含むデータ処理によって水信号及び脂肪信号が抑制されたMR信号の周波数スペクトルを取得することができる。
尚、上述の例では、水信号及び脂肪信号のみを抑制対象としたが、他の単一又は複数の代謝物信号を抑制対象とすることもできる。また、水信号を含む複数の代謝物信号を除去する処理の順序は任意である。
すなわち、2つの代謝物信号を抑制する場合であれば、第1の代謝物の共鳴周波数を中心周波数とするMR信号から、MR信号のタイムドメイン上におけるコンボリューション後の信号を減算する処理によって第1のMR信号成分を抑制し、第1のMR信号成分の抑制前又は第1のMR信号成分の抑制後におけるMR信号を、第2の代謝物の共鳴周波数が中心周波数となるように位相補正して得られる位相補正後のMR信号から、位相補正後のMR信号のタイムドメイン上におけるコンボリューション後の信号を減算する処理によって第2のMR信号成分を抑制することができる。
また、3つ以上の代謝物信号を抑制する場合であれば、MR信号から更に第3の代謝物からの第3のMR信号成分を抑制するための処理を含むデータ処理によって第1のMR信号成分、第2のMR信号成分及び第3のMR信号成分が抑制されたMR信号の周波数スペクトルを取得することができる。この場合、第2の代謝物の共鳴周波数を中心周波数とする位相補正及び第3の代謝物の共鳴周波数を中心周波数とする位相補正を含むデータ処理を順次実行すればよい。
すなわち、水信号の共鳴周波数はスキャンによって収集されるMR信号の中心周波数となっている。従って、水信号以外の複数の代謝物信号を抑制する場合において、代謝物信号の周波数を中心周波数とするためのMR信号の位相補正、位相補正後におけるMR信号のコンボリューション処理及び差分処理による代謝物信号の除去並びに位相補正をキャンセルさせる逆位相補正を、抑制対象となる代謝物信号ごとに実行すればよい。換言すれば、水信号以外の複数の代謝物信号を抑制する場合には、複数の代謝物に対応する複数の共鳴周波数に合わせて位相補正、コンボリューション、減算処理及び逆位相補正で構成される一連の処理を複数回繰返せばよい。
つまり以上のような磁気共鳴イメージング装置20は、抑制パルスの印加等のデータ収集条件としてではなく、MRS解析処理において複数の代謝物信号を除去できるようにしたものである。
このため、磁気共鳴イメージング装置20によれば、水信号及び脂肪信号等の不要な複数の代謝物信号が抑制されたMR信号の周波数スペクトルを得ることができる。特に、前立腺やブレストを対象とするMRS解析では、水信号のみならず、従来抑制が困難であった脂肪信号も十分に抑制することができる。この結果、良好な波形を有するMR信号の周波数スペクトルを得ることができる。
図4は、図1に示す磁気共鳴イメージング装置20により取得されたMRS解析結果を従来のMRS解析結果と比較した図である。
図4(A), (B)において各横軸は周波数を示し、各縦軸はMR信号の強度を示す。また、図4(A)は従来の方法によって取得されたMR信号の周波数スペクトルを示し、図4(B)は図3に示す処理によって取得されたMR信号の周波数スペクトルを示す。
水及び乳酸(LA: lactic acid)を含むファントムからMR信号を収集し、従来の方法でMRS解析を実行した結果、図4(A)に示すMR信号の周波数スペクトルが得られた。図4(A)に示すように、左端における水信号の共鳴周波数にはピークが無く、水信号が抑制されている。また、水信号の共鳴周波数に近い側からコリン(Cho: choline)、クレアチン(Cr: creatine)及びNアセチルアスパラギン酸(NAA: N-acetylaspartic acid)の各ピークが現れている。但し、NAAのピークよりも高周波側の点線で囲まれた領域に乳酸信号に対応する負のピークが現れている。すなわち、乳酸信号が十分に抑制されていない。
これに対して図3に示す処理によってMRS解析を実行すると、図4(B)に示すように、水信号と共に乳酸信号も十分に抑制することができる。つまり、水信号以外の代謝物信号を十分に抑制できたことが確認できる。
以上、特定の実施形態について記載したが、記載された実施形態は一例に過ぎず、発明の範囲を限定するものではない。ここに記載された新規な方法及び装置は、様々な他の様式で具現化することができる。また、ここに記載された方法及び装置の様式において、発明の要旨から逸脱しない範囲で、種々の省略、置換及び変更を行うことができる。添付された請求の範囲及びその均等物は、発明の範囲及び要旨に包含されているものとして、そのような種々の様式及び変形例を含んでいる。
例えば、上述した実施形態では磁気共鳴イメージング装置20に備えられるコンピュータ32においてMRS解析が実行される場合について説明したが、所望の磁気共鳴イメージング装置とネットワークを介して接続された、独立した医用データ解析装置においてMRS解析を実行することもできる。
図5は医用データ解析装置を磁気共鳴イメージング装置とネットワークを介して接続した例を示す図である。
図5に示すように、医用データ解析装置50を所望の磁気共鳴イメージング装置51とネットワーク52を介して間接的に又は直接接続することができる。そして、医用データ解析装置50には、所望の磁気共鳴イメージング装置51からネットワーク52を介して間接的に又は直接、被検体から収集されたMRS解析用のMR信号を取得するデータ取得部50Aと、データ取得部50Aによって取得されたMR信号に対する、第1の代謝物からの第1のMR信号成分及び第2の代謝物からの第2のMR信号成分を抑制するデータ処理によって、第1のMR信号成分及び第2のMR成分が抑制されたMR信号の周波数スペクトルを取得するデータ処理部50Bとを備えることができる。
図2に例示されるように磁気共鳴イメージング装置20にデータ処理部41として医用データ解析装置を内蔵する場合に限らず、ネットワーク52を介して任意の磁気共鳴イメージング装置51に医用データ解析装置50を接続する場合においても、コンピュータにプログラムを読み込ませることによって医用データ解析装置50を構成することができる。また、医用データ解析装置50を構成するために回路を用いてもよい。
20 磁気共鳴イメージング装置
21 静磁場用磁石
22 シムコイル
23 傾斜磁場コイル
24 RFコイル
25 制御系
26 静磁場電源
27 傾斜磁場電源
28 シムコイル電源
29 送信器
30 受信器
31 シーケンスコントローラ
32 コンピュータ
33 入力装置
34 表示装置
35 演算装置
36 記憶装置
37 寝台
40 データ収集条件設定部
41 データ処理部
41A MRS解析部
41B 位相補正部
41C 抑制代謝物指定部
42 k空間データ記憶部
43 検査データ記憶部
50 医用データ解析装置
50A データ取得部
50B データ処理部
51 磁気共鳴イメージング装置
52 ネットワーク
P 被検体

Claims (9)

  1. 磁気共鳴スペクトロスコピー解析用の磁気共鳴信号を被検体から収集するデータ収集部と、
    前記データ収集部によって収集された前記磁気共鳴信号に対する、第1の代謝物からの第1の磁気共鳴信号成分及び第2の代謝物からの第2の磁気共鳴信号成分を抑制するデータ処理によって、前記第1の磁気共鳴信号成分及び前記第2の磁気共鳴信号成分が抑制された前記磁気共鳴信号の周波数スペクトルを取得するデータ処理部と、
    前記第1の代謝物及び前記第2の代謝物の少なくとも一方を指定する指定部と、
    を備える磁気共鳴イメージング装置。
  2. 磁気共鳴スペクトロスコピー解析用の磁気共鳴信号を被検体から収集するデータ収集部と、
    前記データ収集部によって収集された前記磁気共鳴信号に対する、第1の代謝物からの第1の磁気共鳴信号成分及び第2の代謝物からの第2の磁気共鳴信号成分を抑制するデータ処理によって、前記第1の磁気共鳴信号成分及び前記第2の磁気共鳴信号成分が抑制された前記磁気共鳴信号の周波数スペクトルを取得するデータ処理部と、
    を備え、
    前記データ処理部は、前記第1の代謝物の共鳴周波数を中心周波数とする磁気共鳴信号に対して、前記第2の代謝物の共鳴周波数が中心周波数となるように位相補正を行い、位相補正後の磁気共鳴信号を用いて、前記第2の磁気共鳴信号成分を抑制するように構成される磁気共鳴イメージング装置。
  3. 前記データ処理部は、前記第1の代謝物の共鳴周波数を中心周波数とする前記磁気共鳴信号から、前記磁気共鳴信号のタイムドメイン上におけるコンボリューション後の信号を減算する処理によって前記第1の磁気共鳴信号成分を抑制し、前記第1の磁気共鳴信号成分の抑制前又は前記第1の磁気共鳴信号成分の抑制後における前記磁気共鳴信号を、前記第2の代謝物の共鳴周波数が中心周波数となるように位相補正して得られる位相補正後の磁気共鳴信号から、前記位相補正後の磁気共鳴信号のタイムドメイン上におけるコンボリューション後の信号を減算する処理によって前記第2の磁気共鳴信号成分を抑制するように構成される請求項1又は2記載の磁気共鳴イメージング装置。
  4. 前記データ処理部は、前記磁気共鳴信号から更に第3の代謝物からの第3の磁気共鳴信号成分を抑制するための処理を含むデータ処理によって前記第1の磁気共鳴信号成分、前記第2の磁気共鳴信号成分及び前記第3の磁気共鳴信号成分が抑制された前記磁気共鳴信号の周波数スペクトルを取得するように構成される請求項1乃至のいずれか1項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  5. 前記データ処理部は、前記第2の代謝物の共鳴周波数を中心周波数とする位相補正及び前記第3の代謝物の共鳴周波数を中心周波数とする位相補正を含むデータ処理を実行するように構成される請求項記載の磁気共鳴イメージング装置。
  6. 前記データ処理部は、前記磁気共鳴信号のタイムドメイン上におけるコンボリューション後の信号を前記磁気共鳴信号から減算することによって水信号を抑制する第1の差分処理、脂肪信号の共鳴周波数が中心周波数となるようにする前記第1の差分処理後における磁気共鳴信号の第1の位相補正、前記第1の位相補正後における磁気共鳴信号のタイムドメイン上におけるコンボリューション後の信号を前記第1の位相補正後における磁気共鳴信号から減算することによって前記脂肪信号を抑制する第2の差分処理、除去された前記水信号の共鳴周波数が中心周波数となるようにする前記第2の差分処理後における磁気共鳴信号の第2の位相補正並びに前記第2の位相補正後における磁気共鳴信号のフーリエ変換を含むデータ処理によって前記水信号及び前記脂肪信号が抑制された磁気共鳴信号の周波数スペクトルを取得するように構成される請求項1乃至のいずれか1項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  7. 前記データ処理部は、水からの磁気共鳴信号成分及び脂肪からの磁気共鳴信号成分を抑制するデータ処理を行うように構成される請求項1乃至のいずれか1項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  8. 被検体から収集された磁気共鳴スペクトロスコピー解析用の磁気共鳴信号を取得するデータ取得部と、
    前記データ取得部によって取得された前記磁気共鳴信号に対する、第1の代謝物からの第1の磁気共鳴信号成分及び第2の代謝物からの第2の磁気共鳴信号成分を抑制するデータ処理によって、前記第1の磁気共鳴信号成分及び前記第2の磁気共鳴信号成分が抑制された前記磁気共鳴信号の周波数スペクトルを取得するデータ処理部と、
    前記第1の代謝物及び前記第2の代謝物の少なくとも一方を指定する指定部と、
    を有する医用データ解析装置。
  9. 被検体から収集された磁気共鳴スペクトロスコピー解析用の磁気共鳴信号を取得するデータ取得部と、
    前記データ取得部によって取得された前記磁気共鳴信号に対する、第1の代謝物からの第1の磁気共鳴信号成分及び第2の代謝物からの第2の磁気共鳴信号成分を抑制するデータ処理によって、前記第1の磁気共鳴信号成分及び前記第2の磁気共鳴信号成分が抑制された前記磁気共鳴信号の周波数スペクトルを取得するデータ処理部と、
    を有し、
    前記データ処理部は、前記第1の代謝物の共鳴周波数を中心周波数とする磁気共鳴信号に対して、前記第2の代謝物の共鳴周波数が中心周波数となるように位相補正を行い、位相補正後の磁気共鳴信号を用いて、前記第2の磁気共鳴信号成分を抑制するように構成される医用データ解析装置。
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