JP6444815B2 - タイヤ - Google Patents
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Description
本構成によれば、プランジャー耐久性能が向上するため、タイヤの耐久性能を向上させることができる。
また、第1ベルトの幅をW1、第2ベルトの幅をW2、第3ベルトの幅をW3、第4ベルトの幅をW4としたときに、W2=W3<W1<W4としたことにより、上記効果に加え、タイヤ円周方向に対して異なる向きに傾斜する第1ベルトのコードと、第4ベルトのコードとがショルダー部において交差するため、ショルダー部の剛性が向上し、ショルダー部におけるベルト歪が小さくなり、ショルダーエッジ耐摩耗性能を更に高めることができる。
また、上記タイヤの他の構成として、第2ベルト及び第3ベルトは、リボン状のベルトストリップを螺旋状に巻き回して形成される構成とした。
本構成によれば、巻き回しするときの端部領域を狭くできるため、シート状に形成されたベルトを巻き回したときのジョイント部に起因するベルト構造の故障を防ぐことができる。
また、上記タイヤの他の構成として、第5ベルトの幅をW5としたときに、W5<W4とした。
本構成によれば、上記効果に加え、第5ベルトが第2ベルト乃至第4ベルトと異なる幅で重なるため、第1ベルト乃至第5ベルトからなるベルト層の剛性が向上し、ベルト端部における耐久性能を高めることができる。
また、上記タイヤの他の構成として、第5ベルトの幅W5をトレッド幅Wの80%〜90%とした。
本構成によれば、上記効果に加え、ベルト層における端部の耐久性能を高めることができる。
第2ベルト15は、第1ベルト14のタイヤ半径方向外側に積層するように設けられる。第2ベルト15は、当該第2ベルト15を構成するコード15zがタイヤ円周方向に沿って延長するように配設される。第3ベルト16は、第2ベルト15のタイヤ半径方向外側に積層するように設けられる。第3ベルト16は、第2ベルト15と同様に、当該第3ベルト16を構成するコード16zがタイヤ円周方向に沿って延長するように配設される。
なお、コード15z;16zが「タイヤ周方向に沿って延長する」とは、コード15z;16zがタイヤ円周方向に沿って平行に延長している場合に加えて、タイヤ円周方向に対して10°未満の角度で傾斜して延長している場合も含むものとする。
より好ましくは、コード14zの傾斜角度θは、45°以上 90°以下とすることが好ましい。また、コード17zの傾斜角度φは、5°以上30°以下とすることが好ましい。また、コード18zの傾斜角度ωは、35°以上75°以下とすることが好ましい。また、同図の例では各コード14z乃至18zを直線により示しているが、コードが波状等に延びている場合には、コードの振幅の中心線を上述の延長方向とする。
コード14z、コード17z、コード18zには、例えばスチールやナイロンやアラミド、ポリエチレンテレフタレート等の非金属の素材が用いられる。
また、第2ベルト15及び第3ベルト16は、例えばスチール製の1本もしくは複数本のコードをゴム被覆したベルトストリップを螺旋状に巻き回して形成される。第2ベルト15を形成するベルトストリップ及び第3ベルト16を形成するベルトストリップでは、ベルトストリップの延長方向に沿ってコード15z;16zが延びている。
第2ベルト15及び第3ベルト16を形成するベルトストリップ50は、例えば、波状に成形したスチールコードを複数本を引き揃え、リボン状にゴムコーティングして形成される。ベルトストリップ50には、例えば20mm等、5〜30mm程度の幅で形成されたものから好適な寸法のものが用いられる。
次に、図4(c)に示すように、ベルトストリップ50が、タイヤ幅方向中央CLを超えて巻き回され、第1ベルト14の他方側の側端14vから所定距離内側(タイヤ幅方向中央CL側)に設定された第2ベルト15の端部位置となる転換点15qに達すると、巻き回す方向をタイヤ周方向に沿うように向きを変えて転換点15qまで一周巻き付ける。これにより、第2ベルト15の残りの片半分側が形成される。即ち、第2ベルト15が形成される。
なお、上記実施形態では、ベルトストリップ50の巻き回し始端Sをタイヤ幅方向中央CLの位置から開始するとして説明したが、これに限定されずタイヤ幅方向中央CLから第2ベルト15及び第3ベルト16の端部となる予定位置の間であればいずれであっても良い。
また、第2ベルト15及び第3ベルト16の形成形態は、上記形態に限定されず、一本のベルトストリップ50を第1ベルト14上に巻き回して所定幅の第2ベルト15を形成し、一旦ベルトストリップ50を切断するか、或は切断せずにそのまま連続的に第2ベルト15の上にベルトストリップ50を巻き回して第3ベルト16を形成するようにしても良い。また、第2ベルト15及び第3ベルト16は、コードの構造がそれぞれ異なるベルトストリップにより形成されても良い。
また、上記実施形態では、ベルトストリップ50を巻き回す際に、側端50u,50v同士を突き合わせ状態で巻き回すとして説明したが、所定量重なり合うようにして、第2ベルト15や第3ベルト16を形成するようにしても良い。
また、第5ベルト18の幅W5をW5<W4とすることにより、第5ベルト18が、第1ベルト14及び第4ベルト17ともショルダー部側において重なるため、第1ベルト,第4ベルト及び第5ベルト14,17,18のベルト端における剛性が向上し、プランジャー耐久性能とともにショルダーエッジ耐摩耗性能を向上させることができる。
より好ましくは、第5ベルト18の幅W5を第1ベルト14の幅W1と同等となるように設定することによりセンター部側とショルダー部側との張力比を小さくしてショルダーエッジ耐摩耗性能をより向上させることができる。なお、第5ベルト18の幅W5は、タイヤTの用途に応じて次のように設定しても良い。例えば、接地面において全体的に突起入力が生じる未舗装路を主として走行する場合には、ベルト端における耐久性能を得るようにW5<W3とし、突起入力の少ない舗装路を主として走行する場合には、ショルダーエッジ耐摩耗性能を向上させるように、W5<W4とすれば良い。
実施例タイヤ1,6の第5ベルト18は、コード18zの傾斜角度ωが16°に設定され、実施例タイヤ2〜5の第5ベルト18は、コード18zの傾斜角度ωが52°に設定される。
ショルダーエッジ耐摩耗性能試験は、トレッド部における耐偏摩耗性能を調べるための試験である。比較例タイヤ1、実施例タイヤ1〜6を摩耗エネルギードラムにてショルダーエッジ摩耗の核となるショルダーエッジ端の摩耗エネルギーをそれぞれ測定し、比較例タイヤ1における摩耗エネルギーの測定結果を100として指数化して相対評価した。その評価結果を表1に示す。なお、数値が大きい程ショルダーエッジ耐摩耗性能に優れる。
プランジャー耐久性能試験は、タイヤに対して突起入力があった場合に、ベルト層13における耐久性、すなわち、タイヤとしての耐久性を調べる試験である。比較例タイヤ1、実施例タイヤ1〜6をJIS D 4230の破壊エネルギー試験に基づき、トレッド部にプランジャーを押し付けて、タイヤが破壊される直前のプランジャー押し込み力と移動距離を調べ、両者の積をとり、比較例タイヤ1における試験結果を100として指数化して相対評価した。その評価結果を図5の表1に示す。なお、数値が大きい程プランジャー耐久性能に優れる。
ベルト層端部耐久性能試験は、タイヤの走行時にベルト層13においてもっとも歪が生じやすいベルト端、特に第4ベルト17及び第5ベルト18のベルト端における耐久性能を調べる試験である。実施例タイヤ1〜6をアウトサイドドラム型試験機に装着して、20000km走行した後、第4ベルト17のタイヤ幅方向端及び第5ベルト18のタイヤ幅方向端の間をナイフで剥いで、第4ベルト17端と第5ベルト18端との間に発生しているき裂の長さを測定し、該長さの逆数をそれぞれの供試タイヤで比較することにより、ベルト層端部耐久性能を評価した。実施例タイヤ4の結果を100として指数化して相対評価した。その評価結果を図5の表1に示す。なお、数値が大きい方がベルト層端部耐久性能が優れている。
一方、実施例タイヤ1,2は、比較例タイヤ1及び実施例タイヤ3〜6に比べてショルダーエッジ耐摩耗性能が不十分であることが分かった。これは、単に比較例タイヤ1に実施例タイヤ1〜6における第3ベルト16を設けると、プランジャ−耐久性能は向上するもののショルダーエッジ耐摩耗性能が低下することを示している。すなわち、第3ベルト16の配設によりタイヤのセンター側の剛性が向上することで、プランジャ−耐久性能を向上させるが、ベルト層13全体として見た場合、タイヤ幅方向におけるセンター側とショルダー側とに剛性差が生じたために、ショルダーエッジ耐摩耗性能が低下したものと考えられる。
そこで、ベルト層13におけるセンター側とショルダー側との剛性差を無くすように、第5ベルト18の幅W5を第4ベルト17の幅W4に近づけ、タイヤ幅Wの80%以上となるように広げた場合(実施例タイヤ3〜6)、ショルダーエッジ耐摩耗性能が向上するもののベルト層端部耐久性能が低下することが分かった。
特に、第5ベルト18のコード18zの傾斜角度ωが同じ実施例タイヤ4と実施例タイヤ5とを比較すると、第5ベルト18の幅W5をトレッド幅Wの90%を境にして、90%よりも大きく、かつ第4ベルト17の幅W4に近づけ過ぎると、ベルト層端部耐久性能が低下する傾向にあることが分かった。
また、第5ベルト18の幅W5が等しく、コード18zの傾斜角度ωが異なる実施例タイヤ4と実施例タイヤ6とを比較すると、コード18zの延長する方向がタイヤ円周方向に近づくようにコード18zの傾斜角度ωを小さくしてもベルト層端部耐久性能が低下する傾向にあることが分かった。つまり、第5ベルト18のコード18zの傾斜角度ωをタイヤ円周方向に近づくように傾斜させると、ショルダーエッジ耐摩耗性能がより向上するものの、ベルト層端部耐久性能がより低下することが分かった。
14z乃至18z コード、50 ベルトストリップ、T タイヤ、
θ;φ;ω 傾斜角度。
Claims (4)
- 一対のビード部間にトロイダル状に延在するカーカスのクラウン部の外周側に、
タイヤ円周方向に対して45°以上の角度で傾斜して延長するコードからなる第1ベルトと、
タイヤ円周方向に向けて延長するコードからなる第2ベルトと、
タイヤ円周方向に向けて延長するコードからなる第3ベルトと、
前記第1ベルトのコードとは逆方向に、タイヤ円周方向に対して30°以下の角度で傾斜して延長するコードからなる第4ベルトと、
前記第4ベルトのコードとは逆方向に、タイヤ円周方向に対して35°以上の角度で傾斜して延長するコードからなる第5ベルトと、
をタイヤ半径方向内側から順次配設し、
前記第1ベルトの幅をW1、前記第2ベルトの幅をW2、前記第3ベルトの幅をW3、
前記第4ベルトの幅をW4としたときに、W2=W3<W1<W4としたタイヤ。 - 前記第2ベルト及び第3ベルトは、
リボン状のベルトストリップを螺旋状に巻き回して形成した請求項1に記載のタイヤ。 - 前記第5ベルトの幅をW5としたときに、W5<W4とした請求項1又は請求項2に記載のタイヤ。
- 前記第5ベルトの幅W5をトレッド幅Wの80%〜90%とした請求項3に記載のタイヤ。
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