JP6442363B2 - 搬送装置 - Google Patents
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特許文献1に開示された技術では、たとえば熱硬化性接着剤を用いて基板にチップを接着する際に、基板に塗布された熱硬化性接着剤に対して圧着加熱前にプレヒートエリアで予備加熱作業を行う。予備加熱作業は、熱硬化性接着剤の脱泡又は仮硬化のために行われる。
図1に示すように、本実施形態の搬送装置100は、電子部品が実装される基板W(ワーク)に、所定の形状をなすケースC(第二ワーク)を接着剤を用いて接着するための装置である。ケースCの詳細な形状は特に限定されない。なお、本実施形態では、基板WにケースCを接着する例を示すが、基板W以外の物がワークとされてもよく、この物に対してケースC以外の物を第二ワークとして接着する装置であってもよい。
予熱部13は、発熱部25と、ストッパ26と、昇降機構27と、付勢部28とを備えている。
ヒータ29の発熱温度は、不図示の温度調節装置によって、所定の第一温度までマザーボード11を加熱できるように制御される。ヒータ29の発熱温度は、搬送装置100においてケースCを基板Wに接着するための接着剤が硬化を開始する温度を考慮して、発熱部25では接着剤が完全に硬化せず一部流動性を残すように設定される。たとえば、マザーボード11を加熱する温度の目標値となる第一温度は、常温よりも高く、接着剤の硬化を促進するために後述する加熱部14がマザーボード11を加熱する温度よりも低い温度を考慮して設定されてよい。また、ヒータ29の発熱温度は、ヒータ29から、ヒートブロック30,マザーボード11,及び基板Wを介して接着剤に熱が伝わるまでの損失を考慮して、この損失を補う程度に高い温度に設定されていてもよい。また、ヒータ29の発熱温度は、一定であってもよいし、コンベアユニット12によるマザーボード11及び基板Wの搬送状態と連動して温度変化するように制御されてもよい。
ストッパ26は、後述する昇降機構27による発熱部25の昇降方向に所定の範囲で移動可能である。
ストッパ26は、垂直断面視L字形状で基板W及びケースCの搬送方向(マザーボード11の搬送方向D1,図1参照)に沿って延びる形状に形成されている。ストッパ26は、マザーボード11の搬送方向D1に対して直交する方向(図2において左右方向)の両端に一対配されている。ストッパ26は、下方向に向けられた当接部33を有する。当接部33は、第二コンベア21によって予熱部13まで搬送されたマザーボード11が昇降機構27によって上昇する際にマザーボード11の周縁の一部に当接する。当接部33は、マザーボード11の第一面15の周縁のうち、マザーボード11の搬送方向D1に延びマザーボード11の搬送方向D1に対して直交する方向に離間した2つの領域11a,11bに当接可能である。
多関節ロボット51は、ロボットアーム53と、ロボットハンド54とを備えている。
ロボットアーム53は、少なくとも1の自由度を有し、第一位置A1及び第二位置A2を含む上記の可動範囲内でロボットハンド54を移動させる。
載置台71は、ケースCが載置される台である。本実施形態では、載置台71における所定の位置にケースCが載置されるように、不図示の位置決め手段が載置台71に設けられている。
塗布機72は、不図示の接着剤タンクから熱硬化性接着剤をケースCの一部に供給するために、載置台71上を移動可能なノズル73を有している。
塗布機72のノズル73は、ケースCの形状に基づいて定められた所定の経路に沿って、接着剤を押し出しながら移動可能である。塗布機72は、ノズル73を移動させながらノズル73から接着剤を押し出すことにより、載置台71に載置されたケースCの上面に接着剤を塗布する。
このとき、第一コンベア20は、第二コンベア21上にマザーボード11がない場合に、第二コンベア21までマザーボード11を搬送する。
第一コンベア20は、第二コンベア21上にマザーボード11がある場合に、第二コンベア21から第三コンベア22までマザーボード11が搬送されるまで、マザーボード11の搬送を停止している。
第二位置A2にマザーボード11が停止すると、昇降機構27が発熱部25を上昇させる。これにより、発熱部25はマザーボード11の第二面16に接触し、マザーボード11を上昇させる。
基板W及びケースCが加熱部14に到着して圧着加熱が開始される時点で接着剤が流動性を残していれば、予熱されている基板Wに対して接着剤が接触することで接着剤の硬化が僅かに促進されてもよい。
11 マザーボード
12 コンベアユニット(搬送機)
13 予熱部
14 加熱部
15 第一面
16 第二面
17 載置領域
18 ワーク保持部
25 発熱部
26 ストッパ
27 昇降機構
28 付勢部
50 第二搬送部
51 多関節ロボット(第二搬送機)
100 搬送装置
C ケース(第二ワーク)
W 基板(ワーク)
Claims (5)
- 熱伝導性を有するマザーボードと、
前記マザーボードを所定の搬送経路に沿って搬送する搬送機と、
前記搬送経路の一部に配され前記マザーボードに接して前記マザーボードを常温よりも高い第一温度に加熱する予熱部と、
前記搬送経路において前記予熱部よりも下流に配され前記マザーボードに接して前記マザーボードを前記第一温度よりも高い第二温度に加熱する加熱部と、
を備え、
前記マザーボードは、
ワークが載置される第一面と、
前記マザーボードにおいて前記第一面とは反対側の第二面と、
前記マザーボードの板厚方向から見たときに前記ワークが載置される位置を含む所定の載置領域と、
を有し、
前記予熱部は、
前記マザーボードにおいて前記第二面のうち前記載置領域の全てを含む領域に面接触することで前記ワークを前記第一温度まで加熱する発熱部を有する
ことを特徴とする搬送装置。 - 前記予熱部は、
前記第一面のうち前記載置領域の外側に位置する周縁の少なくとも一部に当接可能なストッパと、
前記発熱部を前記第二面に接触させた状態で前記周縁が前記ストッパに当接するように前記マザーボードとともに前記発熱部を昇降させる昇降機構と、
所定のバネ力で前記ストッパを前記マザーボードに押し付けるバネ性の付勢部と、
を備える請求項1に記載の搬送装置。 - 前記ワークとは異なる第二ワークに熱硬化性接着剤を塗布する塗布機と、
前記予熱部に位置する前記マザーボード上の前記ワークに前記熱硬化性接着剤が接するように前記第二ワークを前記ワーク上に載置する第二搬送機と、
を備え、
前記予熱部は、前記第二搬送機が前記第二ワークを前記ワーク上に載置する前に前記マザーボードの加熱を開始する請求項1又は請求項2に記載の搬送装置。 - 前記マザーボードは、複数の前記ワークを前記載置領域内に載置するために前記ワークの形状に対応して形成された複数のワーク保持部を前記載置領域内に有する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の搬送装置。
- 前記マザーボードはアルミニウム製である請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の搬送装置。
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- 2015-06-09 JP JP2015116722A patent/JP6442363B2/ja active Active
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