JP6442231B2 - 像ブレ補正装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体 - Google Patents

像ブレ補正装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、デジタルカメラやデジタルビデオ等の撮像装置における像ブレ補正技術に関するものである。
近年、デジタルカメラやデジタルビデオカメラには、撮影者の手ブレを補正する機能を有する像ブレ補正装置が搭載されているものが多い。このような像ブレ補正装置には、大きく分けて、撮影光学系内のシフトレンズや、撮像素子を光軸と垂直な方向に移動させて像ブレの補正を行う機械的な像ブレ補正装置と、画像の切り出し範囲を制御することにより像ブレの補正を行う電子的像ブレ補正装置とがある。
例えば、特許文献1には、電子的に像ブレ補正を行いながら動画撮影を行う技術が記載されている。
特開2000−357040号公報
特許文献1に開示されている様に、電子的な像ブレ補正は手ブレに合わせて撮像素子が取得する画像の一部の範囲を切り出す。この時の切り出し範囲以外の領域(余白)は撮影中に生ずると思われる手ブレの最大量より大きく、余裕をもって設定しておく必要がある。なぜならば撮影中の手ブレ量は事前に予測できないためである。そのため撮像素子の撮像領域を有効に活用できていないという問題がある。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、動画撮影における電子的な像ブレ補正において、撮像素子の撮像領域をできるだけ有効に利用できるようにすることである。
本発明に係わる像ブレ補正装置は、装置の振れに起因する像ブレを補正するように、被写体像を撮像する撮像素子により取得された画像の座標を変換する変換手段と、前記変換手段により座標を変換された画像から所定の範囲を切り出す画像切り出し手段と、前記画像切り出し手段により画像を切り出す場合に、画像を表示する表示手段に表示する第1の画像の切り出し範囲と、画像を記録する記録手段に記録する第2の画像の切り出し範囲とを異ならせるように前記切り出し手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、動画撮影における電子的な像ブレ補正において、撮像素子の撮像領域をできるだけ有効に利用することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係わる撮像装置の構成を示したブロック図。 第1の実施形態における表示画像と記録画像の違いを説明する図。 記録画像の撮影条件毎の違いを説明する図。 第1の実施形態における画像表示動作を示すフローチャート。 第1の実施形態における画像記録動作を示すフローチャート。 第2の実施形態における表示画像と記憶画像の違いを説明する図。 第3の実施形態における撮像装置のブロック図。 第3の実施形態における表示画像と記憶画像の違いを説明する図。 第4の実施形態における表示画像と記憶画像の違いを説明する図。 第5の実施形態における撮像装置のブロック図。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係わるカメラ(撮像装置)の構成を示したブロック図である。図1において、撮影光学系を構成するレンズ部11からの入射光束(撮影光)は、絞り13aで光量制限された後に、シャッタ12aを通り撮像素子19に被写体像として結像される。撮像素子19は、CMOSセンサやCCDなどの半導体撮像素子である。
レンズ部11は更に複数の光学レンズ群により構成され、これらのレンズ群のうち一部はAF駆動モータ14aからの駆動力を受けて光軸10上を移動し、所定の合焦位置に停止することで焦点調節を行う。AF駆動モータ14aはフォーカス駆動部14bからの駆動信号を受けることで駆動される。
また、レンズ部11のうち一部の光学レンズ群は、ズーム駆動モータ15aからの駆動力を受けて光軸10上を移動し、所定のズーム位置に停止することで撮影画角を変更する。ズーム駆動モータ15aは、ズーム駆動部15bからの駆動信号を受けることで駆動される。
絞り13aは、絞り羽根を有しており、絞り羽根は絞り駆動部13bからの駆動力を受けることで作動して光通過口となる開口面積(絞り口径)を変化させる。シャッタ12aは、シャッタ羽根を有しており、これらのシャッタ羽根は、シャッタ駆動部12bからの駆動力を受けることで光通過口となる開口部を開閉する。これにより、撮像素子19に入射する光束を制御する。
また、撮影時の条件(被写体輝度等)などに応じてストロボ16aは閃光駆動部16bからの駆動信号を受けて駆動(発光)される。さらに、撮影動作を撮影者に知らせるためにスピーカー17aが発音駆動部17bからの駆動信号を受けて駆動(発音)される。
フォーカス駆動部14b、ズーム駆動部15b、絞り駆動部13b、シャッタ駆動部12b、閃光駆動部16b、発音駆動部17bは、撮影制御部18により制御される。
撮影制御部18には、レリーズ操作部12c、絞り操作部13c、ズーム操作部15c、閃光操作部16c及び防振操作部119からの操作信号が入力されるように構成されている。そして、カメラの撮影状態に合わせて上記操作信号を各々フォーカス駆動部14b、ズーム駆動部15b、絞り駆動部13b、シャッタ駆動部12b、閃光駆動部16bに与えて撮影条件を設定し、撮影が行われる。
なお、絞り13aの開口径やストロボ16aの発光は、通常は撮影時にカメラ側で自動的に設定するため、絞り操作部13cおよび閃光操作部16cは通常は不要であるが、撮影者が任意に撮影条件を設定したい場合のために設けられている。
撮影制御部18は、後述する信号処理部110に取り込まれた画像信号に基づいて被写体輝度の測定(測光)を行い、この測光結果に基づいて絞り13aの絞り口径とシャッタ12aの閉じタイミング(露光時間)を定めている。また、撮影制御部18は、フォーカス駆動部14bを駆動させながら、信号処理部110の出力に基づいてレンズ部11の一部であるフォーカスレンズの合焦位置を求めている。
撮像素子19から出力される映像信号は信号処理部110に入力される。信号処理部110は、入力された信号に対して輝度信号や色信号を形成するなどの信号処理を行ってカラー映像信号を形成する。そして、信号処理部110で信号処理された映像信号は、画像補正部111に入力される。画像補正部111では、入力された信号のガンマ補正や圧縮処理を行う。
次に、防振操作部119が操作され、撮像装置の振れに起因する像ブレを補正する像ブレ補正を動作させる場合の画像処理内容について説明する。
画像補正部111の信号は、動きベクトル検出部112に入力される。動きベクトル検出部112では画像補正部111より順次入力される各画像間における同じ特徴点の座標変化に基づいて動きベクトルを検出する。座標変換部113では動きベクトル検出部112で求めた動きベクトルの変化に基づいて画像補正部111からの画像に対して座標変換を行う。これにより手ブレや被写体ブレが低減された座標変換画像となる。
第1の画像切り出し部114では、座標変換部113で座標変換された座標変換画像において略中央範囲の画像のみを第1の切り出し範囲として設定する。そして、切り出し範囲の周囲の余白部の画像は、手ブレにより画面の構図が変化した時に生ずる画面欠けを補完する目的に用いる。
なお、余白部は大きな手ブレが生じた場合でも満足な補完が出来る様に十分な量を設けており、その量は焦点距離や被写体距離で変更してもよい。即ち撮影光学系の焦点距離が長い場合(テレ側)には手ブレにより画面上の像ブレ量が増え、又、被写体が近い時にはシフトブレの影響が大きくなることにより画面上の像ブレ量が増える。そのため、それらに応じて切り出し範囲を狭く設定し、余白部を多く確保しておいてもよい。画像表示部115では第1の画像切り出し部114で切り出された切り出し画像を撮像装置の外部液晶モニターに表示する。
この信号処理部110の処理から画像表示部115による画像表示までは撮影者による撮影動作と同期して行われており、撮影者は像ブレの低減された画像を確認しながら撮影を続行できる。座標変換部113で座標変換された座標変換画像は画像記憶部116に記憶される。
第2の画像切り出し部117は画像記憶部116に所定区間画像が記憶された時に作動する。詳細は図2を用いて後述するが、第2の画像切り出し部117は、画像記憶部116に記憶された座標変換後の画像の上記の所定区間中の画像が重なり合う最大範囲を第2の切り出し範囲として切り出す。すなわち第2の切り出し範囲は所定区間の撮影後にその画像の状態で設定される。上記の所定区間中の画像においてブレ量が少なく、像ブレ補正量が小さいほど画像の重なり合う範囲が広くなり切り出し範囲は広くできる。第2の画像切り出し部117で切り出された切り出し画像は画像記録部118に記録される。
図2(a)は、画像表示部115に表示される第1の画像切り出し部114の切り出し画像を画像表示順に示している。そして、画像表示部115には撮像素子で撮像される画像21aの中で第1の切り出し範囲22aの画像のみが表示される。ここで、図2(a)の各画像21aから21eは上下方向の位置がずれているが、これは上下方向に手ブレがあり、それを軽減するために座標変換部113で各画像を座標変換したためである。
図2(a)から分かる様に、各画像21に対して第1の切り出し範囲22は十分に小さい。そのため、手ブレにより画像21cの様に画像21aに比較して上下方向に大きくずれた画像に対しても第1の切り出し範囲22の余白は十分に設けられている。前述したようにこれはより大きな手ブレを補正する場合に備えているためである。
図2(b)は、画像記録部118に記録される第2の画像切り出し部117の切り出し画像を画像記録順に示している。そして、画像記録部118には撮像素子で撮像される画像21aの中で第2の切り出し範囲23aが記録される。
図2(b)から分かる様に各画像21に対して第2の切り出し範囲23は第1の切り出し範囲22より大きい。これは画像21aから21eに対して像ブレ補正を行った後で画像21aから21eが重なる最大範囲を第2の切り出し範囲として設定しているためである。
図2(b)では画像21cの様に画像21aに比較して上下方向に大きくずれた画像に対しても第2の切り出し範囲23の余白は殆ど設けられていない。しかし切り出し範囲を設定する画像は画像記憶部116に記憶済であり、それら画像の中で最大のブレ量は既に分かっているため、余白に余裕を残しておく必要が無い。前述した様に第2の画像切り出し部117は画像記憶部116に所定区間の画像が記憶された時に作動するわけであるが、前述の余白を少なくする目的においてはその所定区間は撮影条件が略等しい撮影画像が連続する区間に設定するのがよい。
この目的のために、図1において撮影制御部18からの撮影条件変化信号が第2の画像切り出し部117に入力されている。撮影条件変化信号とは、次のようなものである。まず、信号処理部110から撮影制御部18に入力されるコントラスト信号(焦点状態の検出)およびその時のレンズ部11内のフォーカスレンズの位置(不図示)から求まる撮像装置から撮影被写体までの距離変化の検出信号がある。また、動きベクトル検出部112から撮影制御部18に入力される撮像装置の動き信号(パンニング、フレーミング状態検出)、ズーム操作部15cから撮影制御部18に入力されるズーム変更信号(撮影焦点距離の変更検出)もある。さらに、レリーズ操作部12cから撮影制御部18に入力されるレリーズ信号(撮影開始、終了検出)等もある。そしてそれらの撮影条件変更が行われない区間の全画像における最大重なり範囲を第2の切り出し範囲としている。
これは撮像装置から被写体までの距離が近くなるとシフトブレの影響で手ブレによる画像劣化量が増えることや、焦点距離が長くなると手ブレによる画像劣化量が多くなることを考慮する必要があるためである。そしてそのような撮影条件を他の撮影条件と切り離して第2の切り出し範囲を毎回設定することで、手ブレが少ない画像に対しても手ブレの多い画像を基準とした切り出し範囲が設定されることを防止している。
また、最大重なり範囲を大きくするには上述した所定区間は短い方が好ましい。なぜならば所定区間が長くなると、その間の撮影者の姿勢変化など大きなブレが重畳してくるためである。そこで焦点状態やパンニング、フレーミングなど撮影シーンが大きく変化した時を利用し、その前後で第2の切り出し範囲を再設定している。
図3は上記の所定区間ごとの第2の切り出し範囲変更を説明する図であり、図3(a)は画像表示部115に表示される画像、図3(b)は記録部118に記録される画像である。ここで画像21aから21eに関しては図2(a)、図2(b)で説明した内容と同じである。
撮影中に矢印36で示すズーミング、パンニングが行われた後も、図3(a)における画像31aから31eの第1の切り出し範囲32aから32eは、ズーミング、パンニング前と変わらない。ここで前述したようにズームで焦点距離が長くなるので手ブレによる画像のズレが大きくなると予想し、第1の切り出し範囲31をより狭く設定(余白を多く)してもよい。
それに対し図3(b)では、矢印36でパンニング、ズーミングが発生する前までの画像21aから21eで第2の切り出し範囲23aから23eを設定し、パンニング、ズーミングが発生した後の画像31aから31eにおいて、これら画像の最大重なり範囲を第2の切り出し範囲として設定する。図3(b)ではズーミングにより焦点距離が長くなり画像ズレ量が多くなっているため、第2の切り出し範囲34aはパンニング、ズーミング前の第2の切り出し範囲23aより狭くなっている。
このように、本実施形態では、撮影条件(画面のズレ量の大きさに違いがでる)により第2の画像の切り出し範囲を設定し直しているので、画面のずれ量が小さい時には撮像素子の画面をより有効に利用出来る。
なお、図3(a)において、画像31cでは第1の切り出し範囲32cに対して画面の欠け34cが発生するほど大きなブレが生じている。そのため、図3(b)の第2の画像切り出し範囲はその大きなブレにも対応して第1の切り出し範囲より狭く設定して画面欠け35cを目立たなくすることも出来る。しかしながら撮影者が撮影中に観察している画角より狭い画像を記録するのは好ましくないため、第2の切り出し範囲を第1の切り出し範囲以上の大きさに設定している。つまり、第2の切り出し範囲は第1の切り出し範囲より狭くしないようにしている。このことから、記録される画像31cにおいても画面欠け35cは発生するが、その画面欠けに関しては再トリミングするなどして撮影者の好みに合わせて編集できる可能性を残しておく。
図4は、本実施形態における画像を撮影してから撮影画像を画像表示部115に表示するまでの動作を示すフローチャートであり、このフローは防振操作部119がオンの時において撮影開始に伴ってスタートする。なお、説明を分かりやすくするために、本実施形態の特徴的な動作と直接関係ない機能、要素の説明は省略する。
ステップS4001では、レリーズ操作部12cの操作により撮像素子19はレンズ部11を通して結像される被写体情報を信号処理部110に出力する。ステップS4002では信号処理部110、画像補正部111で処理した画像信号に対して動きベクトル検出部112は同じ特徴点における連続する画像間の画像平面の動きベクトル(2次元方向のズレの量と方向)を検出する。
ステップS4003では、ステップS4002で得られた動きベクトルに基づいて座標変換部113が動きベクトル検出に対応する画像の座標変換を行う。これにより撮影時の手ブレや被写体ブレ(像ブレ)を軽減した画像が得られる。ステップS4004では、座標変換済の画像を画像記憶部116に記憶する。この記憶画像は第2の画像切り出し部で切り出されて画像記録部118に記録される。この詳細は図5を用いて後述する。
ステップS4005では、座標変換部113の画像に対して第1の画像切り出し部114が画像中央の所定範囲を切り出す。言い換えれば、画面端の余白を切り捨てる。なお、この時の余白は撮影中に予測される手ブレ補正量より十分大きく設定される。
ステップS4006では第1の画像切り出し部114で切り出された範囲の画像(図2(a)の範囲22aなど)を画像表示部115に表示する。撮影者は画像表示部115が表示する手ブレの軽減された画像を確認しながら撮影を続行できる。
図5は、本実施形態における画像記憶部116より画像を読み出してから画像記録部118に記録するまでの動作を示すフローチャートであり、このフローは画像記憶部116への同一の撮影条件における画像の記憶が終了した時点でスタートする。
具体的には、第2の画像切り出し部117に入力される撮影制御部18からの撮影条件変化信号が発生した時点でこのフローはスタートする。なお、説明を分かりやすくするために、本実施形態の特徴的な動作と直接関係ない機能、要素の説明は省略する。
ステップS5001では、画像記憶部116から記憶されている画像を順次読み出す。ステップS5002では読み出された画像を順番に重ね合わせて合成をしていく。この時、各画像は座標変換部113により手ブレ補正量に応じてずれているので画像の端では重ならない領域が出てくる。
ステップS5003では、ステップS5002の動作を同一撮影条件における全画像の重ね合わせ処理が完了するまではステップS5001に戻り、S5001、S5002の動作を繰り返して待機する。同一撮影条件画像の重ね合わせ処理が終了するとステップS5004に進む。
ステップS5004では、ステップS5002で重ね合わせた画像においてすべての画像が重なる最大領域を所定の画像アスペクト比で求める。この領域が第2の画像切り出し部117で切り出す第2の切り出し範囲になる。ステップS5005では、ステップS5004で設定した第2の切り出し範囲が第1の切り出し範囲と同じ面積か、それより広いかを判定し、同じ面積か、それより広い場合にはステップS5007に進み、狭い場合にはステップS5006に進む。
ステップS5006では第2の切り出し範囲を第1の切り出し範囲と同じ範囲として設定する。これにより第2の切り出し範囲が第1の切り出し範囲より狭くならず、撮影者が電子ビューファインダーで見ている画像以上に画像がトリミングされてしまうことを防ぐことができる。
ステップS5007では、記憶部116から再度記憶画像を読み出す。ステップS5008では、読み出された画像に対して、第2の画像切り出し部117が、ステップS5004からS5006で求めた第2の切り出し範囲で画像を切り出す。ステップS5009では、第2の画像切り出し部117で切り出された画像を画像記録部118に記録する。
ステップS5010では、同一撮影条件の全ての画像が第2の画像切り出し部117で切り出され、画像記録部118に記録されるまでステップS5005からS5007の動作を繰り返して待機する。
ステップS5011では、次の撮影条件の画像が記憶部116に記憶されている場合にはステップS5001に戻り、そうでない場合にはこのフローを終了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、表示される画像よりも記憶される画像の切り出し範囲を広くできるため、撮像素子の性能を有効に利用できる。また得られた画像を撮影者が編集する場合においても画像の切り出し範囲が広い分トリミング自由度を上げることが出来る。
このように、本実施形態においては、撮像素子19と、撮像素子19の動きベクトル信号(動きベクトル検出部112)に基づいて撮像素子が取得する画像の座標を変換する座標変換部113と、座標変換部113で座標変換された座標変換画像において所定の切り出し範囲を設定し画像切り出しを行う画像切り出し部114,117と、画像切り出し部で切り出された切り出し画像を順次表示する画像表示部115と、画像切り出し部で切り出された切り出し画像を記録する記録部118とで撮像装置を構成し、画像切り出し部114,117は切り出す画像範囲を画像表示部115で表示する画像と記録部118に記録する画像で異ならせる。
より詳しくは、撮像素子19の出力画像を順次記憶する画像記憶部116を備え、画像切り出し部は、座標変換部113で座標変換された座標変換画像において所定の第1の切り出し範囲を設定し画像切り出しを行う第1の画像切り出し部114と、画像記憶部116の記憶画像において第1の切り出し範囲とは異なる第2の切り出し範囲を設定し画像切り出しを行う第2の画像切り出し部117とで構成され、画像表示部115は第1の画像切り出し部114で切り出された第1の切り出し画像を表示し、画像記録部118は第2の画像切り出し部117で切り出された第2の切り出し画像を記録する。
また、第2の画像切り出し部117は所定区間(条件が略等しい撮影画像が連続する区間)における撮像素子19が順次取得する画像間の動きベクトルに基づいて画像切り出し範囲を設定し、設定した切り出し範囲で所定区間中における画像を切り出す。また第2の切り出し範囲が前記第1の切り出し範囲より小さくなることを制限する制限部(図5のステップS5005、S5006)を設ける。
(第2の実施形態)
図6は、本発明の第2の実施形態における画像切り出しを示す図である。第1の実施形態では第2の切り出し範囲23を画像が重なる最大範囲(AND範囲)に設定していたが、第2の実施形態では第2の切り出し範囲61を多方面に座標変換され範囲が広がる合成画像の最少範囲(OR範囲)に設定している。
図6(a)は図2(a)と同様に画像表示部に表示される画像を示しており、第1の切り出し範囲22も図2(a)の第1の実施形態と同じである。それに対して、記録部118に記録される画像は、図6(b)に示されるように同一撮影条件で撮影された区間における画像に対して以下の切り出しを行う。即ちブレ補正して位置がずれた各々の画像の端をすべて含む最少範囲である第2の切り出し範囲61を第2の画像切り出し部117が切り出す。そのため手ブレにより撮像素子19が取得できない撮像範囲(画面の欠け)も生じるが、その範囲に対しては所定のパターン62を表示する。撮影者は編集時に画面の欠けの量や頻度をみながら編集の区間を変えて画像のトリミングを行うことで撮像素子19をより有効に利用できる。
例えば図6(b)において画像21aから21eまでの画像すべてが重なり合った領域を設定しようとすると図2(b)の第2の切り出し範囲23と同等の切り出し範囲が必要になる。しかし、画面の欠けを見ながら画像21a,21bまでを所定区間に設定すると切り出し範囲は破線63に示すように第2の切り出し範囲23より広く設定できる。
以上説明したように、本実施形態によれば、表示される画像よりも記憶される画像の切り出し範囲を広くできるため、得られた画像を撮影者が編集する場合においても画像の切り出し範囲が広い分トリミング自由度を上げることが出来る。
(第3の実施形態)
図7は、本発明の第3の実施形態の撮像装置のブロック図である。第1の実施形態では第2の切り出し範囲23を画像が重なる最大範囲に設定していたが、第3の実施形態では、第2の切り出し範囲は画像の範囲と同じに設定し、座標変換されない状態で記録部118に記録する。
図7において画像補正部111の信号が直接画像記憶部116に入力される。そのため、画像記憶部116内の記憶画像には手ブレ補正は行われていない。また、同時に動きベクトル検出部112の動きベクトル情報も対応する画像と関連づけられて記憶される。これは、記憶された画像を撮影後に再生するときに用いられる。
第2の画像切り出し部117は記憶部116に記憶された各画像における全範囲を切り出し範囲に設定する。画像記録部118は第2の画像切り出し部117で切り出された画像を動きベクトル情報と共に記録する。
図8(a)は図2(a)と同様に画像表示部に表示される画像を示しており、第1の切り出し範囲22も図2(a)の第1の実施形態と同じである。それに対して記録部118に記録される画像は図8(b)に示されるように同一撮影条件で撮影された区間の画像に対してブレ補正を行わない画像である。そのため撮影される主被写体82aから82eは画面上下方向にずれている。第2の画像切り出し部117は各画像の全画面を第2の切り出し範囲81として切り出す。
記録部118に記録される各画像には動きベクトル検出部112で検出した動きベクトル情報が関連付けされているため、撮影後に画像記録部118の画像を再生する時にはこの動きベクトル情報を用いて各画像を座標変換する。そしてその後に、第1の画像切り出し部114で画像切り出しを行い画像表示部115で再生表示を行う。
撮影者は、画像記録部118の記録画像を編集する時には各画像に対して好みの特性のブレ補正を行い、必要な範囲を画像トリミングすることが出来る。
以上説明したように、本実施形態によれば、表示される画像よりも記憶される画像の切り出し範囲を広くできるため、得られた画像を撮影者が編集する場合においても画像の切り出し範囲が広い分トリミング自由度を上げることが出来る。
(第4の実施形態)
図9は本発明の第4の実施形態の切り出し範囲を説明する図であり、撮像装置の全体構成は第1の実施形態を示す図1のブロック図と同じである。本実施形態では、画像表示部115に表示される画像の切り出し範囲が第1から第3の実施形態と異なる。
図9(b)は記録部118に記録される画像であり、これは図2(b)と同じであり、同様な切り出し範囲の設定になっている。図9(a)において第1の画像切り出し部114の切り出し範囲91は撮影開始時の画像の全画面(切り出し範囲91a)と同じ範囲となっている。そしてその切り出し範囲91が画像表示部115の表示範囲となる。そのためブレ補正に伴い画面の欠け92が発生する。
しかしながら撮影者は撮像素子19が撮像する全ての画像範囲(画角)を見渡せるのでそれを撮影構図やパンニング等に活かすことができ、撮像素子19を有効利用できる。画像記録部118に記録される画像は画面欠けが無いために高い品位があり、しかも撮影中に発生したブレ量に合わせた最大範囲が切り出されるために無駄の無い画像を得ることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、表示される画像と記憶される画像の切り出し範囲を異ならせて撮像素子を有効利用できるため、撮影時は使いやすく自由度の高い編集も可能になる。
(第5の実施形態)
この第5の実施形態は、本発明をレンズ交換式のカメラ(撮像装置)に適用したものである。図10は、第5の実施形態に係わるカメラ(撮像装置)の構成を示した図である。図10において、カメラ3000は、交換レンズ1000とカメラ本体2000とがレンズマウント1100,1200により、機械的及び電気的に着脱可能に接続されて構成されている。
本実施形態では、交換レンズ1000がレンズ制御部1010を有し、交換レンズ1000の各部は、レンズ制御部1010がカメラ本体2000側の撮影制御部18と通信することにより制御される。
それ以外の撮像装置の動作及び像ブレ補正における画像の切り出し方法は、第1の実施形態と同じであるため、説明を省略する。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
19:撮像素子、112:動きベクトル検出部、113:座標変換部、114:第1の画像切り出し部、115:画像表示部、116:画像記憶部、117:第2の画像切り出し部、118:画像記録部

Claims (11)

  1. 装置の振れに起因する像ブレを補正するように、被写体像を撮像する撮像素子により取得された画像の座標を変換する変換手段と、
    前記変換手段により座標を変換された画像から所定の範囲を切り出す画像切り出し手段と、
    前記画像切り出し手段により画像を切り出す場合に、画像を表示する表示手段に表示する第1の画像の切り出し範囲と、画像を記録する記録手段に記録する第2の画像の切り出し範囲とを異ならせるように前記切り出し手段を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする像ブレ補正装置。
  2. 前記画像切り出し手段は、前記変換手段で座標を変換された画像から第1の画像を切り出す第1の切り出し手段と、前記変換手段で座標を変換されて記憶手段に記憶された画像から第2の画像を切り出す第2の切り出し手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載の像ブレ補正装置。
  3. 前記変換手段は、前記撮像素子により取得された画像の動きベクトルに基づいて前記撮像素子により取得された画像の座標を変換することを特徴とする請求項2に記載の像ブレ補正装置。
  4. 前記第2の切り出し手段は、所定区間の間に前記撮像素子が順次に取得する画像の間の動きベクトルに基づいて画像の切り出し範囲を設定し、設定された切り出し範囲に基づいて前記所定区間における画像を切り出すことを特徴とする請求項2に記載の像ブレ補正装置。
  5. 前記所定区間は撮影条件がほぼ同じである画像が連続する区間であることを特徴とする請求項4に記載の像ブレ補正装置。
  6. 前記制御手段は、前記第2の画像切り出し範囲が前記第1の画像切り出し範囲と同じ大きさか又は小さくなるように前記切り出し手段を制御することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の像ブレ補正装置。
  7. 前記制御手段は、前記動きベクトルの情報を対応する画像と関連付けて前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項3に記載の像ブレ補正装置。
  8. 被写体像を撮像する撮像素子と、
    請求項1乃至7のいずれか1項に記載の像ブレ補正装置と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  9. 装置の振れに起因する像ブレを補正するように、被写体像を撮像する撮像素子により取得された画像の座標を変換する変換工程と、
    前記変換工程により座標を変換された画像から所定の範囲を切り出す画像切り出し工程と、
    前記画像切り出し工程により画像を切り出す場合に、画像を表示する表示手段に表示する第1の画像の切り出し範囲と、画像を記録する記録手段に記録する第2の画像の切り出し範囲とを異ならせるように前記切り出し工程を制御する制御工程と、
    を有することを特徴とする像ブレ補正方法。
  10. 請求項9に記載の像ブレ補正方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  11. 請求項9に記載の像ブレ補正方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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