JP6440423B2 - 熱源装置 - Google Patents

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本発明は、熱交換器とバーナ装置とを備えた熱源装置に関するものである。
従来、ガスや石油等の燃料を燃焼させるバーナ装置を備えた様々な熱源装置が用いられている(例えば特許文献1、参照)。図2には、熱源装置の一例が模式的なシステム図により示されている。この熱源装置はガス燃焼式の給湯器であり、器具ケース11内の燃焼室23に、バーナ装置1と、該バーナ装置1の燃焼により発生する燃焼ガスによって加熱される給湯用の熱交換器4,5が設けられている。この例では、熱交換器4はバーナ装置1の燃焼ガスの潜熱を回収する潜熱回収用給湯熱交換器であり、熱交換器5は、バーナ装置1の燃焼ガスの顕熱を回収する顕熱回収用給湯熱交換器である。
熱交換器4の水導入側には給水通路19が接続され、熱交換器4の水導出側(熱交換器5の水導入側)には熱交換器5への液体導入通路としての通路20が接続され、熱交換器5の水導出側には液体導出通路としての給湯通路21が接続されている。そして、給水通路19から導入されて熱交換器4を通って加熱された水を熱交換器5に導入した後、該熱交換器5を通って加熱された水を通路(給湯通路)21を介して給湯先に導く給湯回路28が形成されている。
なお、燃焼室11の下部側にはバーナ装置1への給排気用の燃焼ファン13が設けられており、燃焼ファン13の駆動によって器具ケース11の吸気口15から吸気される空気が図の破線矢印に示されるようにバーナ装置1に送られ、バーナ装置1の燃焼ガスが熱交換器4,5を通って排気口14から排出される。
この給湯器において、バーナ装置1は、複数の燃焼面(区分燃焼面)2a,2b,2cを有しており、それぞれの燃焼面2a,2b,2cは、図9(a)に示されるように、バーナ8a,8b,8cを図のX方向に5つずつ配列して形成されたバーナ群3a,3b,3cの燃焼面により形成されている。各バーナ8a,8b,8cは、複数の炎口9の列を一列以上(この図では一列)各バーナ8a,8b,8cの長手方向(図のY方向)に沿って配設して形成されている。
また、図9(b)に示されるように、熱交換器5は、液体流通用管路としての水管(通水管路)6を有しており、水管6には液体(液体の熱媒体)としての水が通され、この水がバーナ装置1の燃焼ガスにより加熱される。水管6は、図のX方行に直線状に伸長した複数の管路部位7と、隣り合う管路部位7同士を接続するU字型の曲管路部位18とを有しており、管路部位7がバーナ8a,8b,8cの炎口9の列と略直交する態様に配設されている。
つまり、図9(a)には、水管6のうち直線状の管路部位7の断面のみが示されているが、実際には、図9(b)に示されるような態様を有し、水管6は、図9(a)の矢印に示されるように、熱交換器5の一端側から他端側に向けて水管6内を液体が蛇行しながら流れるように、熱交換器5の一端側から他端側にかけて蛇行しながら配設されている。なお、熱交換器5には、必要に応じて管路部位7と略直交する方向にフィン(図示せず)が設けられる。
また、熱交換器4も同様に、直線状の管路部位と直線状の管路部位同士を接続する態様の曲管路部位とを有しており、熱交換器5の上側に配置されている。
熱源装置には、図示されていない燃焼制御手段が設けられており、バーナ装置1の燃焼時には、燃焼制御手段の制御により燃焼ファン13(図2、参照)の駆動が行われると共に、バーナ装置1への燃料ガスの供給が行われるように、バーナ8a,8b,8cに接続されているガス管(図示せず)に設けられているガス電磁弁の開閉制御やガス比例弁の開弁量調節制御が行われる。
この燃焼制御に際し、燃焼制御手段は、バーナ装置1に要求される燃焼能力が一段アップする毎に燃焼面2a,2b,2cを予め定められた順番で選択的に順次追加燃焼させる燃焼面切り替えを行う。例えばバーナ装置1に要求される燃焼能力が小の時には中央の燃焼面2aのみを燃焼させ、要求される燃焼能力が中の時には燃焼面2aに加えて燃焼面2bも燃焼させ(燃焼面2a+2b)、要求される燃焼能力が大の時には燃焼面2a,2bに加えて燃焼面2cも燃焼させる(燃焼面2a+2b+2c)。
つまり、バーナ装置1の燃焼能力は段階的に定められており、燃焼制御装置は、バーナ装置1に要求される燃焼能力段がアップすると、燃焼させる燃焼面2a,2b,2cを順次増加させていく。また、各燃焼能力段において、それぞれ予め定められる範囲内で燃焼能力調節が可能と成しており、その燃焼能力の調節は、各バーナ群3a,3b,3cに接続されているガス管のガス比例弁の開弁量調節により行われる。
なお、図9(a)に示されているバーナ装置1は、バーナ装置1に要求される燃焼能力が小の時に燃焼させるのは中央の燃焼面2aとしているが、以前は、バーナ装置1への点火用のイグナイタ電極をバーナ装置1の一端側に設けて、バーナ装置1に要求される燃焼能力が小の時にはイグナイタ電極に一番近い端側の燃焼面のみを燃焼させることが行われていた。
しかしながら、以下の理由によって、最近では、バーナ装置1に要求される燃焼能力が小の時に中央の燃焼面のみを燃焼させる構成が主流となった。つまり、バーナが燃焼すると約1700℃の火炎が形成され、図10に示されるようなバーナの内胴29(図9等には図示せず)も輻射熱で加熱されるため、燃焼と停止とが繰り返されると熱応力により内胴29に亀裂が発生することがあるが、この亀裂の発生は、バーナ装置1に要求される燃焼能力が小の時に端側の燃焼面のみを燃焼させるもの方が、バーナ装置1に要求される燃焼能力が小の時に中央の燃焼面のみを燃焼させるものよりも起こりやすいのである。
つまり、複数の燃焼面を有するバーナ装置1において、端側のバーナのみを燃焼させた場合には、その燃焼により、図10(a)の斜線部分に示されるコ字形状の部分の内胴29が輻射熱を受け、矢印に示されるように、輻射熱を受けた面と隣接する2面に熱を伝えることになるのに対し、中央側のバーナのみを燃焼させた場合には、その燃焼により図10(b)の斜線部分に示されるような内胴29の中央側の互いに対向する部分が輻射熱を受け、矢印に示されるように、輻射熱を受けた面と隣接する4面に熱を伝えることになる。
そのため、中央側のバーナのみを燃焼させる場合の方が端側のバーナのみを燃焼させる場合よりも輻射面を受ける面の面積が小さくなり、かつ、放熱性も向上するため、前記のようなバーナ燃焼時の輻射熱に起因する内胴29の亀裂が生じにくくなり、バーナ装置1の耐久性を向上させる(寿命を長くする)ことができる。そこで、バーナ装置1に要求される燃焼能力が小の時に中央の燃焼面のみを燃焼させる中央燃焼方式が主流となり、バーナ装置の耐久性が向上されている。なお、図10においては、バーナ装置1の炎口9等の図示が省略されている。
特開2004−125266号公報
ところで、例えば図9に示したような複数の燃焼面2a,2b,2cを備えたバーナ装置1を有し、その燃焼面2a,2b,2c切り替えを行う熱源装置において、例えば燃焼面2aのみの燃焼を行ったり、燃焼面2aと燃焼面2bの燃焼を行ったりする、いわゆる部分燃焼を行う場合、以下のようなことが生じる。
例えば熱交換器5の水管6を通る水は、例えば燃焼面2a,2bが部分燃焼されている場合は、熱交換器5において上段に配置されている水管6のうち、燃焼されていない燃焼面2cの上側を通った後に、燃焼している燃焼面2a,2bの上側に配設されている水管6を通る。その後、熱交換器5において下段に配置されている水管6のうち、燃焼している燃焼面2a,2bの上側に配設されている水管6を通った後、燃焼されていない燃焼面2cの上側に配設されている水管6を通って導出されることになる。
しかしながら、バーナ装置1の燃焼時には、その燃焼面2a,2b,2cのいずれの面が燃焼しているかにかかわらず、前記の如く、燃焼ファン13の駆動が行われて燃焼ガスや空気が熱交換器4,5の水管6の間を通過していく。そのため、燃焼している燃焼面2a,2bの上側に配設されている水管6を通って燃焼ガスにより加熱された水が、燃焼されていない燃焼面2cの上側に配設されている水管6を通るときに、燃焼面2cの上側を通る高温ではない空気によって冷やされてしまうといった問題があった。
つまり、せっかく加熱した熱(この熱により加熱された水管6内の水)を高温ではない空気によって冷やして排気の熱として熱源装置の外部に熱を逃がしてしまうことになる(加熱された水が冷やされることになる)ため、バーナ装置1の部分燃焼時の熱効率がその分だけ低下し、熱源装置の熱効率を低下させてしまうことになっていた。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、複数の燃焼面を有して燃焼能力段の変化に応じて燃焼面を切り替える機能を備えたバーナ装置を有する熱源装置において、バーナ装置の部分燃焼を行う際の熱効率を向上できる熱源装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、次の構成をもって課題を解決する手段としている。すなわち、第1の発明は、複数の炎口が長手方向に沿って配列配置された炎口列を一列以上配設して成る燃焼面を備えたバーナが前記炎口列と直交する方向に並ぶ態様で複数配置されてバーナ装置が形成され、該バーナ装置の燃焼面は前記複数のバーナのうち一つのバーナの燃焼面または隣り合う複数のバーナの燃焼面毎に区分けされて、前記バーナ装置に要求される燃焼能力が一段アップする毎に前記区分燃焼面を予め定められた順番で選択的に順次追加燃焼させる燃焼制御手段を有し、前記バーナ装置の前記燃焼面の上側には該バーナ装置の燃焼により発生する燃焼ガスによって加熱される熱交換器が設けられて、該熱交換器に液体を導入する液体導入通路と前記熱交換器から液体を導出する液体導出通路とが設けられ、前記熱交換器を形成する液体流通用管路は前記バーナの前記炎口列と平行または略平行に伸長した管路部位を有して配設されるとともに前記バーナ装置の前記区分燃焼面に対応させて区画化された区画化管路と成し、前記バーナ装置による前記燃焼能力段が変化する毎の前記区分燃焼面の燃焼能力段変化に応じた燃焼順とは逆の順番で前記区画化管路毎に液体が通されるように該区画化管路同士が互いに接続されており、前記液体流通用管路は液体としての水を流通する通水管路を有して、該通水管路を通る水をバーナ装置の燃焼ガスにより加熱する給湯用の熱交換器が形成され、該給湯用の熱交換器を通って加熱された水を給湯先に導く給湯回路が形成され、該給湯回路には、該給湯回路内の水抜きを行う水抜き栓が前記給湯用の熱交換器への水導入側と該給湯用の熱交換器からの水導出側とにそれぞれ設けられ、該給湯用の熱交換器の前記通水管路の途中部には該通水管路に空気を導入する空気導入手段が接続されており、前記水抜き栓の開状態で前記空気導入手段から空気を導入することによって前記給湯用の熱交換器の通水管路の水を前記水抜き栓から導出して水抜きを行う水抜き制御手段が設けられている構成をもって課題を解決するための手段としている。
さらに、第の発明は、前記第の発明の構成に加え、前記給湯用の熱交換器は、バーナの燃焼ガスの顕熱を回収する顕熱回収用給湯熱交換器と前記バーナの燃焼ガスから潜熱を回収する潜熱回収用給湯熱交換器とを有し、該潜熱回収用給湯熱交換器を通って加熱された水を顕熱回収用給湯熱交換器に導入する構成を有し、給湯回路には該給湯回路内の水抜きを行う水抜き栓が前記潜熱回収用給湯熱交換器への水導入側と前記顕熱回収用給湯熱交換器からの水導出側とにそれぞれ設けられ、該顕熱回収用給湯熱交換器の通水用の管路の途中部には該通水用の管路に空気を導入する空気導入手段が接続されており、前記水抜き栓の開状態で前記空気導入手段から空気を導入することによって、該空気導入手段の配設位置よりも前記潜熱回収用給湯熱交換器への水導入側寄りの管路内の水は該潜熱回収用給湯熱交換器への水導入側に設けられた水抜き栓側から導出され、前記空気導入手段の配設位置よりも前記顕熱回収用給湯熱交換器の水導出側寄りの管路内の水は該顕熱回収用給湯熱交換器の水導出側に設けられた水抜き栓側から導出されるようにする水抜き制御手段が設けられていることを特徴とする。
さらに、第の発明は、前記第の発明の構成に加え、前記空気導入手段は、潜熱回収用給湯熱交換器への水導入側に設けられた水抜き栓側から導出される水の導出に要する時間と顕熱回収用給湯熱交換器の水導出側に設けられた水抜き栓側から導出される水の導出に要する時間とが同じ値またはほぼ同じ値となる位置に設けられていることを特徴とする。
さらに、第の発明は、前記第または第のいずれか一つの発明の構成に加え、暖房装置に供給される液体の熱媒体を循環する機能を備えた暖房用液体循環回路を有し、該暖房用液体循環回路には前記熱媒体を循環させる暖房用循環ポンプと、前記熱媒体を加熱する暖房用熱交換器とが設けられ、該暖房用熱交換器が給湯用の熱交換器の顕熱回収用給湯熱交換器と一体化されて一缶二水路型の熱交換器が形成されていることを特徴とする。
本発明の熱源装置においては、複数の炎口が長手方向に沿って配列配置された炎口列を一列以上配設して成る燃焼面を備えたバーナを前記炎口列と直交する方向に並ぶ態様で複数配置してバーナ装置が形成され、該バーナ装置の燃焼面は前記複数のバーナのうち一つのバーナの燃焼面または隣り合う複数のバーナの燃焼面毎に区分けされて、前記バーナ装置に要求される燃焼能力が一段アップする毎に前記区分燃焼面を予め定められた順番で選択的に順次追加燃焼させる構成を有し、バーナ装置の前記燃焼面の上側に、該バーナ装置の燃焼により発生する燃焼ガスによって加熱される熱交換器が設けられているが、この熱交換器が特徴的な構成を有している。
つまり、熱交換器には液体を導入する液体導入通路と前記熱交換器から液体を導出する液体導出通路とが設けられているが、熱交換器を形成する液体流通用管路は前記バーナの前記炎口列と平行または略平行に伸長した管路部位を有して配設されるとともに前記バーナ装置の前記区分燃焼面に対応させて区画化された区画化管路と成しており、前記バーナ装置による前記燃焼能力段が変化する毎の前記区分燃焼面の燃焼能力段変化に応じた燃焼順とは逆の順番で前記区画化管路毎に液体が通されるように該区画化管路同士が互いに接続されている。
従来の熱源装置において、熱交換器の液体流通用管路は、バーナの炎口列と直交する方向に伸長した管路部位を有して配設され、液体流通用管路を通る液体がバーナの炎口列と直交する方向に伸長した管路部位を通りながら熱交換器の一端側から他端側に向けて蛇行して通っていき、液体流通用管路が上下に多段に配設されている場合は他端で折り返し、前記と同様にバーナの炎口列と直交する方向に伸長した管路部位を通りながら熱交換器の他端側から一端側に向けて蛇行して通っていく、といったことを繰り返すような態様に形成されていた。
そのため、バーナ装置の部分燃焼時(複数の区分燃焼面を全て同時期に燃焼させるのではなく、一部の燃焼面のみを燃焼させて一部の燃焼面は燃焼させないとき)には、燃焼されている燃焼面上を通って加熱された液体が、その後に燃焼されていない燃焼面を通るときに、液体流通管路の周りを通る高温でない空気により冷やされてしまっていたが、本発明では、このように、せっかく加熱された液体が、加熱後に、加熱されていない空気によって冷やされることを防止できる。
つまり、本発明によれば、前記の如く、熱交換器を形成する液体流通用管路は前記バーナの前記炎口列と平行または略平行に伸長した管路部位を有し、バーナ装置の前記区分燃焼面に対応させて区画化された区画化管路と成して、バーナ装置による前記燃焼能力段が変化する毎の前記区分燃焼面の燃焼能力段変化に応じた燃焼順とは逆の順番で前記区画化管路毎に液体が通されるように該区画化管路同士が互いに接続されているので、バーナ装置の部分燃焼時には、液体は、燃焼していない燃焼面上の管路部位を通った後に、燃焼している燃焼面上の管路部位を通って導出されることになり、従来のように、液体は燃焼ガスにより加熱された後に、高温ではない空気によって冷やされることを防ぐことができる。そのため、バーナ装置の部分燃焼時の熱効率の高い熱源装置を実現できる。
なお、従来例で説明したように、最近では、区分燃焼面の燃焼順を例えばバーナ装置における中央配置の区分燃焼面が一番先に燃焼するように形成し、バーナ装置の耐久性向上を図るようにしていることが多い。
また、前記液体流通用管路は液体としての水を流通する通水管路を有して、該通水管路を通る水をバーナ装置の燃焼ガスにより加熱する給湯用の熱交換器を形成し、該給湯用の熱交換器を通って加熱された水を給湯先に導く給湯回路が形成されている場合、本発明の構成においては以下のことが生じる可能性がある。
つまり、本発明では、熱交換器を形成する液体流通用管路が前記のように前記バーナ装置の前記区分燃焼面に対応させて区画化された区画化管路と成し、バーナ装置による前記燃焼能力段が変化する毎の前記区分燃焼面の燃焼能力段変化に応じた燃焼順とは逆の順番で前記区画化管路毎に液体が通されるように該区画化管路同士を互いに接続するので、例えばバーナの炎口と平行または略平行な管路部位同士を接続する曲線状の管路が斜めに配置される部位が形成されて、通水管路が上下方向に高低差を介して接続される部位が形成されることがある。
そして、その通水管路の高低差ゆえに、例えば冬に通水管路の凍結防止を行うため等に通水管路の水抜きする際の水抜きがしにくくなる(あるいは、水抜きが不可能な部分が形成される)ことがあるが、給湯用の熱交換器内の水抜きを行う水抜き栓を前記給湯用の熱交換器への水導入側と該給湯用の熱交換器からの水導出側とにそれぞれ設け、該給湯用の熱交換器の前記通水管路の途中部に、該通水管路に空気を導入する空気導入手段を接続することにより、前記水抜き栓の開状態で前記空気導入手段から空気を導入して前記給湯用の熱交換器の通水管路の水を前記水抜き栓から導出し、給湯用の熱交換器内の水抜き動作を容易に、かつ、迅速に行うことができる。
さらに、給湯用の熱交換器を、バーナの燃焼ガスの顕熱を回収する顕熱回収用給湯熱交換器と前記バーナの燃焼ガスから潜熱を回収する潜熱回収用給湯熱交換器とを有する構成として、該潜熱回収用給湯熱交換器を通って加熱された水を顕熱回収用給湯熱交換器に導入する構成とする本発明においては、以下のような構成を有することから、容易に、かつ、迅速に通水管路の水抜きを行うことができる。
つまり、水抜き栓を潜熱回収用給湯熱交換器への水導入側と顕熱回収用給湯熱交換器からの水導出側とにそれぞれ設けてこれらの水抜き栓を開き、水抜き制御手段による水抜き動作時に、顕熱回収用給湯熱交換器の通水用の管路の途中部に設けた空気導入手段から空気を導入して、該空気導入手段の配設位置よりも前記潜熱回収用給湯熱交換器への水導入側寄りの管路内の水は該潜熱回収用給湯熱交換器への水導入側に設けられた水抜き栓側から導出し、前記空気導入手段の配設位置よりも前記顕熱回収用給湯熱交換器の水導出側寄りの管路内の水は該顕熱回収用給湯熱交換器の水導出側に設けられた水抜き栓側から導出されるようにすることで、容易に、かつ、迅速に通水用の管路の水抜きを行うことができる。
さらに、このように潜熱回収用給湯熱交換器を設けて、該潜熱回収用給湯熱交換器への水導入側と顕熱回収用給湯熱交換器からの水導出側とからそれぞれ水抜きを行う構成において、空気導入手段を、潜熱回収用給湯熱交換器への水導入側に設けられた水抜き栓側から導出される水の導出に要する時間と顕熱回収用給湯熱交換器の水導出側に設けられた水抜き栓側から導出される水の導出に要する時間とが同じ値またはほぼ同じ値となる位置に設けることにより、一方の水の導出に要する時間が遅い場合よりも全体としての水抜き速度を速くできる
また、このように潜熱回収用熱交換器を有する構成において、潜熱回収用給湯熱交換器の通水管路の水は、水抜き時に潜熱回収用給湯熱交換器の水導入側に向かって流れて導出されるが、潜熱回収用給湯熱交換器は顕熱回収用給湯熱交換器の上流側に設けられることから、位置的にも顕熱回収用給湯熱交換器の上部側に設けられることが多く、潜熱回収用給湯熱交換器の通水管路の水は、その配置態様の下側から上側に向かって流れていって導出されることになる。
ところが、潜熱回収用給湯熱交換器の通水管路は断面が略円形状の管路で径の大きさが例えば10mm程度で比較的大きいことから、水平方向に又は略水平方向に配置されている通水管路の下側に溜まっていた水(例えば管路の略円形状の断面における下から3分の1の高さ辺りまでに溜まっていた水)は、空気導入手段から空気が導入されても前記のように潜熱回収用給湯熱交換器の水導出側に設けられている水抜き栓側には流れずに留まり、空気導入による(エアパージによる)水抜き栓からの水の導出が終了した後に、前記とは逆方向に潜熱回収用給湯熱交換器の水導出側に向けて、つまり、上側から下側に向かって流れていく(落ちていく)。
そのため、例えば潜熱回収用給湯熱交換器と顕熱回収用給湯熱交換器との容量比が1:2である装置において空気導入手段を潜熱回収用給湯熱交換器と顕熱回収用給湯熱交換器との間に接続する等して、例えば潜熱回収用給湯熱交換器への水導入側に設けられた水抜き栓側から導出される水の量が少ない場合には、前記のように空気導入によって潜熱回収用給湯熱交換器の水導入側に設けられている水抜き栓からの水の導出が速く済み、この水の導出時に導出されずに管路内に留まった水が、顕熱回収用給湯熱交換器からの水抜きが終了する前に下側に流れて空気導入手段をふさいでしまうおそれがある。そうなると、顕熱回収用給湯熱交換器の水抜きが途中で終了する等、適切に行えない。
それに対し、潜熱回収用給湯熱交換器への水導入側に設けられた水抜き栓側から導出される水の導出に要する時間と顕熱回収用給湯熱交換器の水導出側に設けられた水抜き栓側から導出される水の導出に要する時間とが同じ又はほぼ同じ量となる位置に空気導入手段を設けることにより、このような問題が発生することを防止できる。
さらに、給湯用の熱交換器を有して該給湯用の熱交換器が顕熱回収用給湯熱交換器を有する構成において、暖房装置に供給される液体の熱媒体を循環する機能を備えた暖房用液体循環回路を設け、該暖房用液体循環回路には前記熱媒体を循環させる暖房用循環ポンプと、前記熱媒体を加熱する暖房用熱交換器とを設け、該暖房用熱交換器を給湯用の熱交換器の顕熱回収用給湯熱交換器と一体化して一缶二水路型の熱交換器を形成することにより、一つのバーナ装置によって暖房用熱交換器と給湯用の熱交換器を加熱できるため、小型で効率の高い熱源装置を形成できる。
本発明に係る熱源装置の一実施例に設けられているバーナ装置と熱交換器の構成の一部を模式的に示す斜視説明図(a)と熱交換器の水管の一部を示す模式的な斜視図(b)である。 熱源装置のシステム構成例を示す説明図である。 近接配置された上下の通水管路同士を連通させる場合の配管態様例を説明するための模式的な斜視説明図である。 実施例における給湯回路の水抜き動作を説明するための模式的な説明図である。 潜熱回収用給湯熱交換器の配設状態例を模式的に示す説明図(a)と、潜熱回収用給湯熱交換器の水抜き動作途中の一状態例を説明するための模式的な断面図(b)である。 本発明に係る熱源装置の他の実施例における給湯回路の水抜き動作を説明するための模式的な説明図である。 本発明に係る熱源装置のさらに他の実施例に設けられている熱交換器の構成を模式的に示す断面説明図(a)と、その実施例のシステム構成を示す模式図(b)である。 本発明に係る熱源装置のさらに他の実施例におけるバーナ装置と熱交換器との配設関係を示す模式的な説明図である。 従来の熱源装置に設けられている熱交換器の例をバーナと共に模式的に示す斜視図である。 複数の燃焼面を有するバーナ装置における燃焼順の違いと輻射熱の影響について説明するために、バーナ装置の炎口等を省略して示す模式的な平面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき実施例によって説明する。なお、本実施例の説明において、従来例と同一名称部分には同一符号を付し、その重複説明は省略または簡略化する。
図1(a)には、本発明に係る熱源装置の一実施例に設けられているバーナ装置と熱交換器の一部構成が模式的な斜視説明図により示されている。本実施例の熱源装置は、例えば図2に示したようなシステム構成を有しており、本実施例の最も特徴的な構成は、バーナ装置1の構成と熱交換器5の構成を以下に述べる特徴的な構成としたことである。
本実施例において、バーナ装置1を形成する各バーナ8a,8b,8cは、熱交換器5の水管6の直線状の管路部位7と平行または略平行に配設されており(言い換えれば、管路部位7がバーナ8a,8b,8cの炎口9の列と平行または略平行に伸長形成されており)、図の左側から順に、8個(8本)のバーナ8cによりバーナ群3cが形成され、4個(4本)のバーナ8aによりバーナ群3aが形成され、10個(10本)のバーナ8bによりバーナ群3bが形成されている。
また、熱交換器5の水管6の管路部位7は、バーナ装置1の各バーナ群3a,3b,3cによって形成された各区分燃焼面2a,2b,2cに対応させて区画化された区画化管路22a,22b,22cと成しており、バーナ装置1による燃焼能力段が変化する毎の区分燃焼面2a,2b,2cの燃焼能力段変化に応じた燃焼順(区分燃焼面2a,2b,2cの順に順次追加燃焼していく順番)とは逆の順番で前記区画化管路22c,22b,22a毎に液体が通されるように該区画化管路22a,22b,22c同士が互いに接続されている。
つまり、図1(a)では、熱交換器5の水管6の管路部位7は1本のみ示されているが、熱交換器5における水管6の管路部位7は、図のX方向に伸長形成されて、互いに間隔を介しながら平行(または略平行)に複数配設されており、本実施例においては、熱交換器5に、図1(a)の矢印Aに示されるように水が流れるように管路部位7同士が接続されている。
なお、説明を分かりやすくするために、図1(a)の矢印Aは管路部位7同士を横切る態様で示されているが、実際には、例えば図1(b)の矢印Aに示されるように、管路部位7の一端側(例えば図の手前側)から他端側(例えば図の奥側)に流れた後、曲管路部位18を通り、管路部位7の他端側(例えば図の奥側)から一端側(例えば図の手前側)に流れ、その後、曲管路部位18を通るといったように、直線状の管路部位7と曲線状の曲管路部位18と交互に通って流れるように管路部位7同士が接続され、かつ、前記の如く区画化管路22a,22b,22c同士が互いに接続されている。
また、曲管路部位18の曲率半径は大きい方が好ましく、例えば図3に示されるように、直線状の管路部位7を上下に曲管路部位18で接続するも斜め又は水平方向に並べて配置されている管路部位7同士が連通するように曲管路部位18により接続する方が好ましいため、本実施例では、図1(a)および図4(b)に示されるような接続態様としている。
なお、図4(b)は、図1(a)に示されている本実施例のバーナ装置1と熱交換器5の構成をより分かりやすくするために、熱交換器5の断面図とバーナ装置1の平面図を組み合わせて模式的に示した図である。同図において、熱交換器5の水管6の各管路部位7の断面内(円内)には、説明の都合上、水の通る順番と、その順番に対応させたA〜Rのアルファベットとが共に示されている。なお、バーナ装置1の炎口9の配列長さ等は実際の態様と必ずしも一致せず、例えばバーナ装置1の縦方向(図のX方向)の長さと横方向(図のY方向)の長さの差は図4(b)に示すよりも小さく形成される(同図に示されるよりは正方形に近い)場合が多い。
本実施例において、例えばバーナ装置1に要求される燃焼能力が小の時には中央のバーナ群3aの燃焼面2aのみを燃焼させるが、この場合、他の燃焼していないバーナ群3b,3cの燃焼面2b,2cと燃焼している燃焼面2aとは温度が異なるため、図4(b)の破線に示されるように、燃焼面2aの燃焼により発生した燃焼ガスは真っ直ぐに上昇せずに広がる。つまり、温度によって燃焼ガスの体積が膨張しているため広がり、この広がった燃焼ガスは熱交換器5の水管6の管路部位7のうち、O,P,Q,Rで示す管路(通水順が15番目〜18番目の管路部位7)に影響を与える(主に、これらの管路を通る水が加熱されることになる)。なお、この燃焼ガスの上昇範囲(広がりを含む範囲)は左右非対称である。
ここで、例えば熱交換器5の水管6の管路部位7のうち、C,Fで示す管路部位7とJ,Nで示す管路部位は、僅かではあるが4本のバーナ群3aから発生する燃焼ガスの熱を受熱する。ただし、C,Fで示す管路部位7を通った水は、G〜N(通水順が7番目〜14番目)で示す管路部位7を通る時に放熱されてしまう(Cで示す管路部位7を通った水は、D〜Fで示す管路部位7を通る時にも放熱する)。
また、J,Nで示す管路部位7が僅かに受熱する4本のバーナ群3aからの燃焼ガスの熱のうち、Jで示す管路部位7を通った水はK〜N(通水順が11番目〜14番目)で示す管路部位7を通る時に放熱されるが、この水がOで示す管路部位7に導入されるまでに通る経路はC,Fで示す管路部位7が受熱後にOに示す管路部位7に導入されるまでに通る管路部位7よりも短く、C,Fで示す管路部位7よりも放熱量は少ない。また、Nで示す管路部位7を通った水は、直後にO〜R(通水順が15番目〜18番目)で示す管路部位7に導入されるので、殆ど放熱されない。
以上のように、受熱と放熱とは、バーナ群3a,3b,3cと管路部位7との配列態様と管路部位7の通水順とに影響される。そのため、燃焼ガスが影響を与える管路(上記例では、主にO,P,Q,Rで示す管路部位7)の幅をむやみに広げると、受熱した熱が8本のバーナ群3cや10本のバーナ群3bを通り抜けた送風によって冷却されてしまい、無駄になってしまう。そこで、本実施例では、この受放熱のバランスを勘案して、バーナ群3a,3b,3cに対応させて区画化管路22a,22b,22cが決定されている。
また、本実施例において、熱交換器4の容量は熱交換器5の容量の約半分に形成されており、図2等には図示されていないが、給湯回路28には、給湯回路28内(主に熱交換器4,5内)の水抜きを行う水抜き栓が、熱交換器(潜熱回収用給湯熱交換器)4への水導入側と熱交換器(顕熱回収用給湯熱交換器)5からの水導出側とにそれぞれ設けられ、さらに、熱交換器5の水管6の途中部には、水抜き動作時に水管6に空気を導入するための空気導入手段が設けられている。なお、空気導入手段は、例えば熱交換器5の水管6の途中部に、例えば空気導入用の通路を接続することにより形成されるものであるが、この空気導入手段の配設位置等についての詳細は後述する。
本実施例によれば、熱交換器5を形成する水管6において直線状に伸長した管路部位7を、バーナ8a,8b,8cの炎口9の列と平行または略平行としてバーナ装置1の区分燃焼面2a,2b,2cに対応させて区画化された区画化管路22a,22b,22cと成し、バーナ装置1による燃焼能力段が変化する毎の区分燃焼面2a,2b,2cの燃焼能力段変化に応じた燃焼順とは逆の順番で区画化管路22a,22b,22c毎に液体が通されるように区画化管路22a,22b,22c同士を互いに接続することにより、バーナ装置1の部分燃焼時に、燃焼していない燃焼面上の管路部位7に水を通した後に、燃焼している燃焼面上の管路部位7に水を通して導出させることができる。そのため、バーナ装置1の部分燃焼時の熱効率の高い熱源装置を実現できる。
なお、熱交換器4の水管の配設態様は特に限定されるものではなく、適宜設定されるものであるが、例えば熱交換器5の水管6と同方向に配設して同様に区画化することができ、熱交換器4の水管も区画化して熱交換器5の水管6と同様の順番で水が通るようにすると、バーナ装置1の部分燃焼時の熱源装置の熱効率をより向上させることができる。
また、熱交換器4の水管を、例えば熱交換器5の水管6と同方向に配設して区画化するが、水を通す順番を、燃焼面2c上を通る配管→燃焼面2a上を通る配管→燃焼面2b上を通る配管といった順にすることもできる。区画化した管路部位7をこのような順番で接続すると、燃焼面2c上を通る配管→燃焼面2b上を通る配管→燃焼面2a上を通る配管といった順にするよりも区画化管路22a,22b,22c同士の接続が容易となり、また、一般には、バーナ装置1の燃焼面2aのみを燃焼させるよりも、燃焼面2aと燃焼面2bの2つの燃焼面を燃焼させることが多いため、水を通す順番を、燃焼面2c上を通る配管→燃焼面2a上を通る配管→燃焼面2b上を通る配管といった順にしても、バーナ装置1の部分燃焼時における熱源装置の熱効率の向上を図ることができる。
さらに、熱交換器4の水管を熱交換器5の水管6と交わる(例えば略直交する)方向に配設し、熱交換器5と同様に区画化したり、水を通す順番が燃焼面2c上を通る配管→燃焼面2a上を通る配管→燃焼面2b上を通る配管といった順になるように区画化したりすることもできる。
さらに、熱交換器4の水管は、熱交換器5の水管6の配設方向を同方向とする場合でも交わる方向とする場合でも、区画化しないこともできる。この場合でも、熱交換器4による燃焼ガスの熱の回収量は熱交換器5による燃焼ガスの熱の回収量に比べて小さいので、バーナ装置1の部分燃焼時における熱源装置の熱効率への影響は小さい。
なお、以下に、給湯回路28内(主に熱交換器4,5内)の水抜き構成と動作について詳細に説明する。本実施例において、熱交換器5を形成する水管6は、直線状に伸長した複数の管路部位7が図4(b)の模式的な断面図に示される態様に配設されており、その高低差をさらに模式的に示すと図4(a)に示すような態様となる。
なお、図4では、説明の都合上、水管6の各管路部位7にA〜Rの符号を付してあり、図4(b)に示されるように、符号A,B,C,R,Q,N,M.L,Kで示す管路部位7の配設高さは互いに等しく、また、符号D,E,F,P,O,J,I,H,Gで示す管路部位7の配設高さは互いに等しいが、図4(a)では、図を分かりやすくするために多少高低差を設けて示し、かつ、図1に示した区画化管路22a,22b,22c毎にまとめて示してある。
また、熱交換器5の上側に配設されている熱交換器(潜熱回収用給湯熱交換器)4の配設態様は前記のように様々であるが、ここでは、例えば図5(a)に示されるように、並列に配設されたほぼ同じ高さの複数本(例えば3本ずつ)の管路を有して、これらの管路が折り返し配設されて上下に2段に形成されているものについて述べる。このように、管路がほぼ同じ高さで並列に2段に配設されている潜熱回収用給湯熱交換器4の場合は、水抜き時の管路抵抗は2本分となる。また、水抜き時の管路抵抗が大きいほど、水抜き速度は遅くなり、水の導出に要する時間は長くなる。
本実施例の態様において、空気導入手段の接続位置は、図4(a)に示されるAとAに示す2つの位置であり、これらの空気導入手段からの空気導入は、同時ではなく、接続位置Aからの空気導入後に時間をおいてから接続位置Aからの空気導入が行われるようにすることにより、熱交換器4への水導入側に設けられた水抜き栓側から導出される水の導出に要する時間と熱交換器5の水導出側に設けられた水抜き栓側から導出される水の導出に要する時間とがほぼ同じ時間となるように形成されている。
言い換えれば、空気導入手段は、熱交換器4への水導入側に設けられた水抜き栓側から導出される水の導出に要する時間と熱交換器5の水導出側に設けられた水抜き栓側から導出される水の導出に要する時間とがほぼ同じ時間となる位置に設けられているものであり、このように、それぞれの水抜き栓側から導出される水の導出に要する時間が互いにできるだけ近い値になるように(好ましくは同じ値またはほぼ同じ値となるように)空気導入手段の接続位置を設定することにより、給湯回路28(主に熱交換器4,5)内の水を抜く動作を良好に行うことができるものである。以下にその構成と効果について詳細に述べる。
本実施例において、まず、給水栓(図示せず)を閉じた状態として、熱交換器4の水導入側に設けた水抜き栓(図示せず)と熱交換器5の水導出側に設けた水抜き栓(図示せず)を開き、接続位置Aからの空気導入により(エアパージが行われて)水抜きが行われる。
このときには、図4(a)の実線矢印に示されるようにして熱交換器4への水導入側に設けられた水抜き栓側から導出される水には、熱交換器5の水管6の直線状の管路部位7のうちのA,B,CとD,E,FとG,H,I,Jと、熱交換器4の2本分の水管の、合わせて12本分の管路の管路抵抗が生じる。一方、図4(a)の破線矢印に示されるようにして熱交換器5の水導出側に設けられた水抜き栓側から導出される水には、前記管路部位7のうちの、K,L,M,NとO,PとQ,Rの8本の管路分の管路抵抗が生じる。
したがって、熱交換器(潜熱回収要求等熱交換器)4への水導入側に設けられた水抜き栓側から導出される水の水抜きに要する時間:熱交換器5の水導出側に設けられた水抜き栓側から導出される水の水抜きに要する時間=約12:8となる。なお、より詳細に述べれば、水は、熱交換器5の水管6と熱交換器4とを接続する管路等も通って導出され、また、水管6も直線状の管路部分7同士を接続する曲管路部位18の長さが位置により異なるが、それらの量は水管6の直線状の管路部位7や熱交換器4の管路等を通る量よりもかなり少ないので、ここでは熱交換器5の水管6の管路部位7と熱交換器4の管路を通る水の通水抵抗についてのみ述べる。
また、図4(a)の実線矢印に示されるように、熱交換器(潜熱回収用給湯熱交換器)4の水導入側から水抜きされる水は、熱交換器4の配置態様の下側から上側に向かって流れていって導出されることになるが、熱交換器4の通水用の管路は断面が略円形状の管路で径の大きさが例えば10mm程度で比較的大きいことから、図5(b)の断面図に示されるように、略水平方向に配置されている通水用の管路の下側に、例えば管路の略円形状の断面における下から3分の1の高さ辺りまでに溜まっていた水は、熱交換器4の水導入側に設けられている水抜き栓側には流れずに留まる。
そして、この水は、熱交換器4の水導入側の水抜き栓からの水の導出が終了した後に、熱交換器4の水導出側に向けて流れていく。したがって、熱交換器4の水導入側の水抜き栓からの水の導出が熱交換器5からの水抜きに比べて早く済むと、図5(b)に示したように潜熱回収用給湯熱交換器4の管路の下側に残った水が、熱交換器5からの水抜きが終了する前に熱交換器4の水導出側に向けて流れていって空気導入手段(例えば通路)をふさいでしまうおそれがある。
それに対し、本実施例では、湯熱交換器4への水導入側に設けられた水抜き栓側から導出される水の水抜きに要する時間が熱交換器5の水導出側に設けられた水抜き栓側から導出される水の水抜きに要する時間よりも長くなるようにしており(前記の如く、接続位置Aからの空気導入により、時間比が約12:8となるようにしており)、熱交換器4の管路の下側に残った水が熱交換器5からの水抜きが終了する前に熱交換器4の水導出側に向けて流れていって空気導入手段としての例えば通路の位置まで達してふさいでしまうことを防止できる。
そのため、本実施例では、前記のように、水抜き動作途中に空気導入手段が水によりふさがれて機能しなくなり、熱交換器5からの水抜きが途中で停止してしまい、良好に行われなくなるといった問題が発生することを防止できる。
また、本実施例では、例えば熱交換器5の水導出側からの水抜きが終了する頃には、水抜き開始時に水管6のG,H,I,Jで示した管路部位7に入っていた水が、熱交換器4の管路と水管6のA,Bで示した管路部位7の辺りに移動している状態であるので、熱交換器4と水管6のAで示した管路部位7との間の位置Aからの空気導入を行うことにより、熱交換器4内に移動していた水は熱交換器4の水導入側に設けられている水抜き栓から導出され、水管6のA,Bで示した管路部位7に移動していた水は熱交換器5の水導出側に設けられている水抜き栓から導出されるようにして、両方の水抜き栓から水が導出終了するタイミングをほぼ同時にでき、水抜き動作に要する時間をより短縮できるようにしている。
なお、本実施例の態様において、空気導入手段を、図4(b)のHで示す8番目の管路部位7とIで示す9番目の管路部位7との間に配設(接続)して水抜きを行うようにすると、熱交換器4への水導入側に設けられた水抜き栓側から導出される水には、熱交換器5の水管6の管路部位7のうちA〜Hの8本の管路と熱交換器4の2本分の管路分を合わせて管路10本分の管路抵抗が生じ、熱交換器5の水導出側に設けられた水抜き栓側から導出される水には、熱交換器5の水管6の管路部位7のうちI〜Rの10本の管路分の管路抵抗が生じることになる。
したがって、熱交換器4への水導入側に設けられた水抜き栓側から導出される水の水抜きに要する時間:熱交換器5の水導出側に設けられた水抜き栓側から導出される水の水抜きに要する時間=約1:1となり、両者をほぼ等しくできることから、本実施例のように、位置AとAの2箇所からの空気導入を時間差をつけて行わなくても、一度の空気導入によって、熱交換器4への水導入側に設けられた水抜き栓と熱交換器5の水導出側に設けられた水抜き栓からほぼ同時に水の導出を終了できるので、水抜きをより容易にできる。
ただし、図4(b)に示される態様において、熱交換器5の水管6のHとIで示す管路部位7を接続する曲管路部位18はU字型となり、このU字型の部分への通路等の接続はしにくいため、本実施例では、JとKで示す管路部位7を接続する直線的な管路(この管路の直線状部分)に通路を接続して空気の導入を行えるようにしている。
そして、前記の如く、位置Aからの空気導入後に、時間をおいて位置Aからの空気導入を行うことにより、最終的には、熱交換器4への水導入側に設けられた水抜き栓側から導出される水の水抜きに要する時間と熱交換器5の水導出側に設けられた水抜き栓側から導出される水の水抜きに要する時間をほぼ等しくできるため、空気導入手段としての通路等の接続のしやすさを考慮すると、本実施例の態様は非常に好ましい態様である。
なお、本実施例では、U字型の管路への通路等の接続はしにくいものの、例えばその接続態様を工夫する等して、空気導入手段としての通路等を熱交換器5の水管6のHとIで示す管路部位7を接続する曲管路部位18に配設してもよい。また、空気導入手段の配設位置は、図4に示したAとAの位置に限らず、例えば熱交換器4の水管の配設態様に応じる等して適宜設定することができる。
なお、本発明は、前記実施例に限定されるものでなく適宜設定されるものである。例えば、前記実施例では潜熱回収用の給湯用の熱交換器4を設けて熱源装置を形成したが、熱交換器4を設けない構成としてもよい。その場合、例えば給湯回路28内の水抜きを行う水抜き栓を熱交換器5への水導入側と熱交換器5からの水導出側とにそれぞれ設け、熱交換器5の水管6の途中部に、該水管6に空気を導入する空気導入手段を接続し、前記水抜き栓の開状態で前記空気導入手段から空気を導入することによって熱交換器5の水管6の水を前記水抜き栓から導出して水抜きを行う水抜き制御手段を設けるとよい。
図6には、熱交換器(潜熱回収用熱交換器)4を有していない熱源装置における空気導入手段としての通路等の接続位置Aと、この位置から空気導入を行っての水抜き動作例が模式的に示されている。なお、図6においても、図4と同様に、水管6の各管路部位7にA〜Rの符号を付してあり、これらの管路部位7の配設位置や空気導入手段の接続位置Aも図4(a)と同様であるので、その詳細説明は省略する。
この例では、熱交換器5への水導入側に設けられた水抜き栓側から導出される水の水抜きに要する時間:熱交換器5の水導出側に設けられた水抜き栓側から導出される水の水抜きに要する時間=A〜Jで示す管路部位7の管路抵抗に対応する時間:K〜Rで示す管路部位7の管路抵抗に対応する時間=約10:8=約5:3となり、均等に近い値となり、熱交換器5への水導入側に設けられた水抜き栓側から導出される水の水抜きに要する時間と熱交換器5の水導出側に設けられた水抜き栓側から導出される水の水抜きに要する時間の差を小さくできるので、全体としての水抜きに要する時間を短くできる。
また、この例でも、G,H,I,Jで示す管路部位7からK,L,M,Nで示す管路部位7へと通じる水管6(つまり、給湯時に10番目に通されるJで示す管路部位7と11番目に通されるKで示す管路部位7とを接続する曲管路部位18)は、図4(b)に示したように直線的な部位が長く形成されているので、この部分には空気導入手段(空気導入可能な通路等)を接続しやすいため、このような水抜き構成を容易に形成することができる。
また、前記実施例では、バーナ装置1を形成する各バーナ8a,8b,8cは、炎口9を一列に配列したが、二列以上の炎口9の列を配列して形成してもよい。
さらに、バーナ装置1を形成するバーナの本数、区分燃焼面を何本のバーナにより形成するか、区分燃焼面の数をいくつにするかといった構成も,前記実施例に限定されるものでなく適宜設定されるものである。
さらに、熱交換器5を形成する水管6の管路部位7の本数や区画化管路22a,22b,22cの態様も適宜設定されるものであり、例えば図8には、管路部位7を20本配設して区画化した例が、管路部位7の接続態様および水の通る順番と共に示されている。
さらに、本発明の熱源装置のシステム構成は前記実施例の構成に限定されるものでなく、適宜設定されるものであり、例えば図7(a)に示されるような一缶二水路型の熱交換器30を有する熱源装置としてもよい。
つまり、図7(b)に示されるように、熱源装置に、暖房装置(図示せず)に供給される液体の熱媒体(例えば温水)を循環する機能を備えた暖房用液体循環回路31を設け、暖房用液体循環回路31に、熱媒体を循環させる暖房用循環ポンプ32と、熱媒体を加熱する暖房用熱交換器33とを設ける。そして、該暖房用熱交換器33を前記実施例の熱交換器5のような顕熱回収用給湯熱交換器と一体化して一缶二水路型の熱交換器30を形成してもよい。この場合、例えば暖房用熱交換器33を形成する液体流通管路34を一段に配置して熱交換器5の水管6で上下に挟む態様とすることができる。
なお、図7(b)においては、暖房用液体循環回路31に設けられているシスターン等の必要構成要素の図示は省略している。また、図7(b)には、潜熱回収用給湯熱交換器4を設けない例が示されているが、潜熱回収用熱交換器4を設けてもよい。
このような一缶二水路型の熱交換器30を有する熱源装置において、暖房用熱交換器33を形成する液体流通管路34についても、前記実施例における給湯用の熱交換器5のようにバーナ装置1の区分燃焼面2a,2b,2cに対応させて区画化することもできるが、区画化しなくてもよい。
それというのは、暖房用熱交換器33を通る熱媒体は循環するため、区画化しない場合には、バーナ装置1の部分燃焼時には熱媒体が部分燃焼している区分燃焼面によって加熱された後に燃焼ファン13からの空気によって冷やされることが生じ、区画化してバーナ装置1の区分燃焼面2a,2b,2cの燃焼順と逆の順に熱媒体が通るようにした場合には、部分燃焼している区分燃焼面によって加熱される前に、循環して戻ってきた熱媒体が燃焼ファン13からの空気によって冷やされることが生じる。
これら両者による熱効率の大きな違いは無いと考えられることから、例えば図7(a)の矢印Bに示されるように、暖房用熱交換器33の液体流通管路34は、一缶二水路型の熱交換器の一端側から他端側にかけて蛇行しながら配置してもよい。
さらに、図7に示したような熱源装置において、暖房用液体循環回路31の代わりに浴槽湯水の追い焚き用の追い焚き循環通路を設け、その追い焚き循環通路に追い焚き循環ポンプと追い焚き熱交換器とを設け、一缶二水路型の熱交換器は、追い焚き熱交換器と給湯用の熱交換器5とを有する構成としてもよい。
さらに、給湯用の熱交換器5(または給湯用の熱交換器4,5)を加熱するバーナ装置1とは別のバーナ装置を設けた二缶二水路型の熱源装置を形成し、別のバーナ装置により加熱される暖房用熱交換器33を設けたり追い焚き用熱交換器を設けたりしてもよい。さらに、太陽熱を集熱する集熱機能等の他の機能や、貯湯槽等の構成を有していてもよく、本発明は、例えば図1(a)に示したような、バーナ装置1と熱交換器5との配置構成を有していればよい。
つまり、本発明は、燃焼能力段に応じて区分燃焼面切り替えを行うバーナ装置を有し、そのバーナ装置により加熱される熱交換器を形成する液体流通用管路が、バーナ装置を形成する複数のバーナの炎口列と平行または略平行に伸長した管路部位を有して配設されるとともに、バーナ装置に形成されている区分燃焼面に対応させて区画化された区画化管路と成し、バーナ装置による燃焼能力段が変化する毎の区分燃焼面の燃焼能力段変化に応じた燃焼順とは逆の順番で区画化管路毎に液体が通されるように該区画化管路同士が互いに接続されている熱交換器を有していればよい。
なお、例えば前記実施例のように、バーナ装置による燃焼能力段が変化する毎の区分燃焼面の燃焼能力段変化に応じた燃焼順とは逆の順番で区画化管路毎に液体が通されるように該区画化管路同士を接続することにより、前記のように熱源装置の熱効率を向上させることができるが、例えば実施例のような3つの燃焼面2a,2b,2cを燃焼面2a,2b,2cの順に追加燃焼させる構成において、熱交換器5の水管6の管路部位7を、燃焼面2c上を通る配管→燃焼面2a上を通る配管→燃焼面2b上を通る配管といった順になるように管路部位7を区画化する場合でも、従来例に比べると熱源装置の熱効率を向上させることができるので、このような区画化と接続を行ってもよい。
さらに、熱交換器に流通させる液体は水とは限らず、他の液体の熱媒体としてもよい。
本発明は、バーナ装置が複数の燃焼面を有する熱源装置における部分燃焼時の効率を向上させることができるので、家庭用や業務用の熱源装置として利用できる。
1 バーナ装置
2a,2b,2c 区分燃焼面
3a,3b,3c バーナ群
4 熱交換器(潜熱回収用給湯熱交換器)
5 熱交換器(顕熱回収用給湯熱交換器)
6 水管(通水管路)
7 管路部位
8a,8b,8c バーナ
9 炎口
13 燃焼ファン
18 曲管路部位
19 給水通路
20 通路
21 給湯通路
22a,22b,22c 区画化管路
23 燃焼室
28 給湯回路
30 一缶二水路型の熱交換器
33 暖房用熱交換器

Claims (4)

  1. 複数の炎口が長手方向に沿って配列配置された炎口列を一列以上配設して成る燃焼面を備えたバーナが前記炎口列と直交する方向に並ぶ態様で複数配置されてバーナ装置が形成され、該バーナ装置の燃焼面は前記複数のバーナのうち一つのバーナの燃焼面または隣り合う複数のバーナの燃焼面毎に区分けされて、前記バーナ装置に要求される燃焼能力が一段アップする毎に前記区分燃焼面を予め定められた順番で選択的に順次追加燃焼させる燃焼制御手段を有し、前記バーナ装置の前記燃焼面の上側には該バーナ装置の燃焼により発生する燃焼ガスによって加熱される熱交換器が設けられて、該熱交換器に液体を導入する液体導入通路と前記熱交換器から液体を導出する液体導出通路とが設けられ、前記熱交換器を形成する液体流通用管路は前記バーナの前記炎口列と平行または略平行に伸長した管路部位を有して配設されるとともに前記バーナ装置の前記区分燃焼面に対応させて区画化された区画化管路と成し、前記バーナ装置による前記燃焼能力段が変化する毎の前記区分燃焼面の燃焼能力段変化に応じた燃焼順とは逆の順番で前記区画化管路毎に液体が通されるように該区画化管路同士が互いに接続されおり、前記液体流通用管路は液体としての水を流通する通水管路を有して、該通水管路を通る水をバーナ装置の燃焼ガスにより加熱する給湯用の熱交換器が形成され、該給湯用の熱交換器を通って加熱された水を給湯先に導く給湯回路が形成され、該給湯回路には、該給湯回路内の水抜きを行う水抜き栓が前記給湯用の熱交換器への水導入側と該給湯用の熱交換器からの水導出側とにそれぞれ設けられ、該給湯用の熱交換器の前記通水管路の途中部には該通水管路に空気を導入する空気導入手段が接続されており、前記水抜き栓の開状態で前記空気導入手段から空気を導入することによって前記給湯用の熱交換器の通水管路の水を前記水抜き栓から導出して水抜きを行う水抜き制御手段が設けられていることを特徴とする熱源装置。
  2. 給湯用の熱交換器は、バーナの燃焼ガスの顕熱を回収する顕熱回収用給湯熱交換器と前記バーナの燃焼ガスから潜熱を回収する潜熱回収用給湯熱交換器とを有し、該潜熱回収用給湯熱交換器を通って加熱された水を顕熱回収用給湯熱交換器に導入する構成を有し、給湯回路には該給湯回路内の水抜きを行う水抜き栓が潜熱回収用給湯熱交換器への水導入側と顕熱回収用給湯熱交換器からの水導出側とにそれぞれ設けられ、該顕熱回収用給湯熱交換器の通水用の管路の途中部には該通水用の管路に空気を導入する空気導入手段が接続されており、前記水抜き栓の開状態で前記空気導入手段から空気を導入することによって、該空気導入手段の配設位置よりも前記潜熱回収用給湯熱交換器への水導入側寄りの管路内の水は該潜熱回収用給湯熱交換器への水導入側に設けられた水抜き栓側から導出され、前記空気導入手段の配設位置よりも前記顕熱回収用給湯熱交換器の水導出側寄りの管路内の水は該顕熱回収用給湯熱交換器の水導出側に設けられた水抜き栓側から導出されるようにする水抜き制御手段が設けられていることを特徴とする請求項記載の熱源装置。
  3. 空気導入手段は、潜熱回収用給湯熱交換器への水導入側に設けられた水抜き栓側から導出される水の導出に要する時間と顕熱回収用給湯熱交換器の水導出側に設けられた水抜き栓側から導出される水の導出に要する時間とが同じ値またはほぼ同じ値となる位置に設けられていることを特徴とする請求項記載の熱源装置。
  4. 暖房装置に供給される液体の熱媒体を循環する機能を備えた暖房用液体循環回路を有し、該暖房用液体循環回路には前記熱媒体を循環させる暖房用循環ポンプと、前記熱媒体を加熱する暖房用熱交換器とが設けられ、該暖房用熱交換器が給湯用の熱交換器の顕熱回収用給湯熱交換器と一体化されて一缶二水路型の熱交換器が形成されていることを特徴とする請求項または請求項記載の熱源装置。
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