JP6440406B2 - ストライド計測システム - Google Patents
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Description
また解析手法が複雑であるという課題もある。
したがって、加速度センサ等のモーションセンサを用いて距離成分を算出する場合には解析時間が長いほど誤差成分が大きくなってしまい正確な計測ができない場合もあるという課題がある。
すなわち、本発明にかかるストライド計測システムによれば、加速度センサ、角速度センサ及び地磁気センサを有し、被験者の膝関節よりも下の足の甲近傍又は足関節近傍に取り付けられて加速度データ、角速度データ及び地磁気データを検出可能なモーションセンサと、モーションセンサによって計測されたデータに基づいて、少なくとも被験者のストライドを算出する算出手段と、を具備し、前記算出手段は、加速度センサ及び角速度センサからのデータに基づいて、着地時の座標及び向きを算出し、地磁気センサからのデータに基づいて、前記算出される向きを補正し、速度の進行方向成分が、0又は極小値になる点を着地として算出し、進行方向への回転角速度に基づいて、着地時の速度を補正することを特徴としている。
この構成を採用することにより、地磁気センサにより方角を正確に把握することができるので、加速度センサと角速度センサの誤差について地磁気センサが誤差の補正をすることができる。
また、この構成によれば、特に温度変化によりドリフトが生じてしまう角速度センサの角速度データ又は角度データの補正を行うことができる。
また、足の甲近傍に取り付けられることで、足の甲であれば足が止まった瞬間すなわち着地時が正確に把握できるので、正確なストライド計測を行え、さらに足関節近傍に取り付けられることで、シューズの変形にかかわりなく測定が可能である。
さらに、モーションセンサを足関節近傍に取り付けた場合であって、着地時の速度が0にならないような場合であっても、進行方向への回転角速度の検出によって着地時の速度を補正し、ストライド算出時の積分誤差を低減させることができる。
図1に、本実施形態における被験者を示す。
本システムは、走行者である被験者のストライドを計測するシステムであって、モーションセンサ20が被験者10の膝関節よりも下肢側に取り付けられる。取り付け箇所としては、膝関節よりも下であればいずれの場所でもよいが、本実施形態では、被験者10の足の甲にモーションセンサ20を取り付けている例を示す。
足の甲にモーションセンサを取り付けることにより、速度又は加速度が0又は極小値となる位置を着地時であると判断できるため、より正確な着地時を把握できる。
本実施形態でいうストライドとは、右足又は左足のいずれか一方が着地してから、再度同じ足が着地するまでの距離をいう。
図2では、左足の着地から次の着地までを図示し、これを左足のストライドとしている。
ストライド計測システム30は、モーションセンサ20と、算出手段22を有する装置本体31とを具備する。
モーションセンサ20内には、AD変換器19が設けられており、3軸加速度センサ24、3軸角速度センサ26、及び3軸磁気センサ(地磁気センサ)28の各センサで検出されたアナログの加速度データ、アナログの角速度データ及びアナログの地磁気データを、それぞれデジタルデータに変換する。
AD変換器19で変換されたデジタルデータはマイコン16に入力される。
無線通信機能としては、Bluetooth(登録商標)などを採用することができる。
このため、データ送信部23から装置本体31へデータ送信し、装置本体31側でリアルタイム処理をしなくても、記憶装置29内に記憶させておいたデータを後に装置本体31内で処理することもできる。
装置本体31としては、一般的なコンピュータを採用することができる(以下、コンピュータと称する場合がある)。
コンピュータ31は、制御プログラムに基づいて動作する制御部42を具備している。制御部42は、図示しないCPU、ROMおよびRAM等から構成されている。制御部42には、ディスプレイ46と、記憶装置44とが接続されている。
また、本実施形態では、算出手段22において、ストライドを算出するストライド算出手段34、ピッチを算出するピッチ算出手段35、及び速度を算出する速度算出手段36を有している。
算出手段22によって算出されたストライド、ピッチ及び速度は、ディスプレイ46に表示される。また、算出手段22によって算出されたストライド、ピッチ及び速度は、記憶装置44にも記憶される。
算出手段22は、通信回路33で受信した加速度データ、及び角速度データを積分器(図面では省略している)によって積分することができる。
加速度データは1回積分されると速度データとなり、2回積分されると位置データとなる。角速度データは、1回積分されると角度データとなる。
すなわち、この加速度データにより、モーションセンサ装着箇所における基準座標系の加速度及び速度が推定される。
なお、後述するように、基準座標系の加速度及び速度は、モーションセンサ20の姿勢に基づいて補正がなされる。
すなわち、被験者の走行時には、モーションセンサ20の姿勢が変化するので、角速度データ及び角速度を積分した角度データによってモーションセンサ20の姿勢を推定することができる。推定されたモーションセンサ20の姿勢に基づき、上述した基準座標系の加速度及び速度が補正される。
そして、補正された加速度及び速度に基づいて、ストライドが算出される。
そして、算出手段22は、次の着地時までの位置情報(速度データを1回積分)に基づいてストライドを算出することができる。
着地時には、足の甲部分は停止しているが、足関節よりも上の部分では足関節を中心に回動しており、速度データが0又は極小値を取ることができないためである。そこで、足関節を中心にして進行方向にのみ足が回動する角速度又は角度を検知することによって着地時の速度を推定することができる。
このため、モーションセンサ20の姿勢を推定する際には、磁気センサ28によって地磁気を計測し、地磁気に基づいてモーションセンサ20の姿勢についての補正を行う。これにより、さらに正確なストライドの算出が行える。
なお、磁気センサ28による地磁気の検出は、他のセンサよりも検出するための時間が長く必要である。このため、走行中に常時地磁気による補正を行うことはできない。そこで、算出手段22は、所定のタイミングにおいて、モーションセンサ20の姿勢についての地磁気による補正を行うようにするとよい。所定のタイミングとは、例えば着地時などにすることができる。
また、算出されたストライドを算出されたピッチで除算することにより、着地から次の着地までの平均速度を算出することも可能である。
ここでは、1つの時系列グラフにストライド、ピッチ、平均速度を折れ線表示させている。この時系列グラフは、横軸が着地の数、縦軸にストライド(m)とピッチ(s)と平均速度(m/s)を示している。
また、時系列グラフの下には、各着地時におけるストライド(m)とピッチ(s)と平均速度(m/s)を一覧表にまとめており、グラフだけでなく定量的な把握も容易に行うことが可能である。
16 マイコン
19 変換器
20 モーションセンサ
22 算出手段
23 データ送信部
23 通信回路
24 3軸加速度センサ
26 3軸角速度センサ
28 地磁気センサ
29 記憶装置
30 ストライド計測システム
31 装置本体(コンピュータ)
33 通信回路
34 ストライド算出手段
35 ピッチ算出手段
36 速度算出手段
42 制御部
44 記憶装置
46 ディスプレイ
Claims (1)
- 加速度センサ、角速度センサ及び地磁気センサを有し、被験者の膝関節よりも下の足の甲近傍又は足関節近傍に取り付けられて加速度データ、角速度データ及び地磁気データを検出可能なモーションセンサと、
モーションセンサによって計測されたデータに基づいて、少なくとも被験者のストライドを算出する算出手段と、を具備し、
前記算出手段は、
加速度センサ及び角速度センサからのデータに基づいて、着地時の座標及び向きを算出し、
地磁気センサからのデータに基づいて、前記算出される向きを補正し、
速度の進行方向成分が、0又は極小値になる点を着地として算出し、
進行方向への回転角速度に基づいて、着地時の速度を補正することを特徴とするストライド計測システム。
Priority Applications (1)
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JP2014166808A JP6440406B2 (ja) | 2014-08-19 | 2014-08-19 | ストライド計測システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014166808A JP6440406B2 (ja) | 2014-08-19 | 2014-08-19 | ストライド計測システム |
Publications (2)
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JP2016042879A JP2016042879A (ja) | 2016-04-04 |
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Family
ID=55634087
Family Applications (1)
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JP2014166808A Active JP6440406B2 (ja) | 2014-08-19 | 2014-08-19 | ストライド計測システム |
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