JP6439481B2 - アンテナ装置 - Google Patents

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本発明は、アンテナ装置に関する。
従来より、誘電体基板の片面にパッチ電極を設けると共に他面にグラウンド電極を設け、かつ前記パッチ電極の2箇所に給電点を設定したアンテナ本体と、前記各給電点に一対の出力端が接続されて、これら2箇所の給電点に給電される高周波信号の間に90°の位相差を生じさせる90度位相差回路とを備えるパッチアンテナがある。前記パッチアンテナは、前記90度位相差回路に一対の出力端が接続されたウィルキンソン分配回路をさらに備え、前記ウィルキンソン分配回路の入力端を給電線に接続して前記アンテナ本体から円偏波電波を放射させる。前記2箇所の給電点は、ともに、特性インピーダンスが50Ωの線路導体によって給電されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−056204号公報
ところで、従来のパッチアンテナ(アンテナ装置)は、2つの給電点がともに特性インピーダンスが50Ωの線路導体によって給電されていることから、パッチ電極の中心から2つの給電点までの距離は等しい。
このため、動作周波数が高周波化すると、2つの給電点が近接し、アイソレーション(絶縁分離)が劣化するという課題がある。
本発明は、アイソレーションを改善したアンテナ装置を提供することを目的とする。
1つの態様では、アンテナ装置は、第1誘電体層と、前記第1誘電体層の第1面に設けられるパッチアンテナと、前記第1誘電体層の第2面に設けられる基準電位層と、前記基準電位層を介して前記第1誘電体層に積層される第2誘電体層と、前記第2誘電体層の前記基準電位層に面する第1面とは反対の第2面に設けられ、高周波信号が入力される信号入力部と、平面視で前記パッチアンテナの中心を通る第1軸上で前記中心から第1距離の位置において、前記第1誘電体層、前記基準電位層、及び前記第2誘電体層を貫通し、前記パッチアンテナに接続される一端を有する第1ビアと、前記パッチアンテナの前記中心を通り前記第1軸に平面視で直交する第2軸上で前記中心から前記第1距離とは異なる第2距離の位置において、前記第1誘電体層、前記基準電位層、及び前記第2誘電体層を貫通し、前記パッチアンテナに接続される一端を有する第2ビアと、前記第2誘電体層の前記第2面に設けられ、前記信号入力部と前記第1ビアの他端及び前記第2ビアの他端との間を接続するとともにインピーダンスを整合させる接続線路であって、前記信号入力部に入力される前記高周波信号を前記第1ビアから前記パッチアンテナに出力する第1信号と、前記第2ビアから前記パッチアンテナに出力する第2信号とに等分配するとともに、前記第1信号の位相に対して前記第2信号の位相を90度異ならせる接続線路とを含む。
1つの側面として、アイソレーションを改善したアンテナ装置を提供することができる。
実施の形態1のアンテナ装置100を示す斜視図である。 アンテナ装置100を示す斜視分解図である。 アンテナ装置100の平面、底面、及び断面の構成を示す図である。 実施の形態1の第1変形例によるアンテナ装置100Aを示す図である。 実施の形態1の第2変形例によるアンテナ装置500を示す図である。 実施の形態2のアンテナ装置200を示す斜視図である。 アンテナ装置200を示す斜視分解図である。 アンテナ装置200の平面、底面、及び断面の構成を示す図である。 実施の形態3のアンテナ装置300を示す斜視図である。 アンテナ装置300を示す斜視分解図である。 アンテナ装置300の平面、底面、及び断面の構成を示す図である。 接続線路350の等価回路図である。
以下、本発明のアンテナ装置を適用した実施の形態について説明する。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1のアンテナ装置100を示す斜視図である。図2は、アンテナ装置100を示す斜視分解図である。図3は、アンテナ装置100の平面、底面、及び断面の構成を示す図である。図3(A)は平面図、図3(B)は底面図、図3(C)は図3(A)のA1−A2矢視断面図、図3(D)は図3(A)のB1−B2矢視断面図、図3(E)は図3(A)のC1−C2矢視断面図である。
図1乃至図3では、図示するようにXYZ座標系を定義する。また、Z軸正方向側の面を上面と称し、Z軸負方向側の面を下面と称す。
アンテナ装置100は、パッチアンテナ110、誘電体層120、接地導体層130、誘電体層140、接続線路150、及びビアホール161、162を含む。パッチアンテナ110、誘電体層120、接地導体層130、誘電体層140、及び接続線路150は、この順にZ軸方向に積層されている。中心線CX、CYは、それぞれ、パッチアンテナ110のX軸及びY軸に平行な中心線である。
パッチアンテナ110、誘電体層120、接地導体層130、誘電体層140、及び接続線路150のうち、パッチアンテナ110、接地導体層130、及び接続線路150は、金属層によって形成されており、誘電体層120及び誘電体層140は、絶縁層によって形成されている。このようなアンテナ装置100は、例えば、FR−4(Flame Retardant type-4)規格によるガラスエポキシ樹脂と銅箔を積層した基板、又は、セラミックと金属箔を積層した基板を加工することによって作製することができる。
パッチアンテナ110は、XY平面視(以下、平面視と称す)で正方形のパッチアンテナであり、マイクロストリップ構造によって構築される放射素子である。パッチアンテナ110は、中心線CY、CX上にそれぞれ位置する給電点F1、F2にビアホール161、162が接続される。ビアホール161の出力インピーダンスは60Ωであり、ビアホール162の出力インピーダンスは70Ωである。
パッチアンテナ110の一辺の長さは、例えば、動作周波数における電気長の凡そ180度の長さに設定すればよい。電気長の180度は、動作周波数における波長λ(電気長)の1/2(λ/2)である。
パッチアンテナ110は、中心線CXとCYの交点(すなわちパッチアンテナ110の平面視での中心点)におけるインピーダンスの理論値が0Ωであり、中心から離れるに従って、インピーダンスが増大する。このため、ビアホール161は、ビアホール162よりも中心に近い位置でパッチアンテナ110に接続されている。
パッチアンテナ110は、給電点F1、F2でビアホール161、162によって90度の位相差を有する高周波電力が給電されることにより、円偏波の電波をZ軸方向に放射する。パッチアンテナ110は、平面視で正方形の誘電体層120と中心を合わせ、かつ、四辺を平行にした状態で、誘電体層120の上面に配設されている。
なお、実施の形態1では、ビアホール161が第1ビアの一例であり、ビアホール162が第2ビアの一例である。また、パッチアンテナ110の中心から給電点F1(ビアホール161の接続点)までの距離は、第1距離の一例であり、パッチアンテナ110の中心から給電点F2(ビアホール162の接続点)までの距離は、第2距離の一例である。第2距離は第1距離よりも長い。
また、ここでは平面視で正方形のパッチアンテナ110を用いる形態について説明するが、パッチアンテナ110の平面視での形状は正方形に限らない。パッチアンテナ110の平面視での形状は、中心線CXとCYに対して対称な形状であればよく、例えば、円形であってもよい。
誘電体層120は、平面視で正方形の絶縁層である。誘電体層120には、給電点F1、F2に合わせた位置に、貫通孔121、122が形成されている。誘電体層120は、第1誘電体層の一例であり、誘電体層120の上面及び下面は、それぞれ、第1誘電体層の第1面及び第2面の一例である。
誘電体層120の下面側の一部は、貫通孔131、132の内部に入り込んでいる。このため、貫通孔121及び141は、Z軸方向に連続しており、貫通孔122及び142は、Z軸方向に連続している。
接地導体層130は、平面視で正方形の金属層であり、平面視で誘電体層120と等しいサイズを有する。接地導体層130には、給電点F1、F2に合わせた位置に、貫通孔131、132が形成されている。接地導体層130は、接地電位に保持される基準電位層の一例である。接地導体層130は、主に、パッチアンテナ110と接続線路150をマイクロストリップ構造にすることにより、パッチアンテナ110と接続線路150での電波の伝送損失を低減するために設けられている。
貫通孔131、132の直径は、貫通孔121、122及び貫通孔141、142の直径よりも大きい。また、接地導体層130の貫通孔131、132の中心の位置は、誘電体層120の貫通孔121、122の中心の位置と、誘電体層140の貫通孔141、142の中心の位置と合わせられている。貫通孔131、132の内部には、誘電体層120の一部が埋まっている。
なお、誘電体層140の一部が貫通孔131、132の内部に入っていてもよく、誘電体層120及び140の一部が貫通孔131、132の内部に入っていてもよい。
誘電体層140は、平面視で正方形の絶縁層である。誘電体層140には、給電点F1、F2に合わせた位置に、貫通孔141、142が形成されている。誘電体層140は、第2誘電体層の一例であり、誘電体層140の上面及び下面は、それぞれ、第2誘電体層の第1面及び第2面の一例である。
接続線路150は、マイクロストリップ線路151、分配線路152、153、マイクロストリップ線路154、155、調整線路156、及び抵抗器157を有する。接続線路150は、信号入力部150Aと、端点150D及び150Gとの間を接続する接続線路の一例である。
ここで、信号入力部150Aには、図示しない信号源からに高周波信号が入力される。高周波信号の周波数は、例えば、1GHz〜50GHzのマイクロ波又はミリ波である。
また、接続点150Bは、マイクロストリップ線路151と、分配線路152及び153との接続点である。接続点150Cは、分配線路152と、マイクロストリップ線路154との接続点である。端点150Dは、マイクロストリップ線路154とビアホール161との接続点である。
接続点150Eは、分配線路153と、マイクロストリップ線路155との接続点である。接続点150Fは、マイクロストリップ線路155と、調整線路156との接続点である。端点150Gは、調整線路156とビアホール162との接続点である。なお、抵抗器157は、接続点150Cと150Eとの間を接続している。
ビアホール161は、貫通孔121及び141の内壁にめっき処理等で形成されるビアホールである。ビアホール161は、パッチアンテナ110の下面と端点150Dとを接続する。ビアホール161は、貫通孔131の中を貫通しているが、接地導体層130には接続されていない。貫通孔131の内部では、誘電体層120によって絶縁されているからである。
また、ビアホール162は、貫通孔122及び142の内壁に形成されるビアホールである。ビアホール162は、パッチアンテナ110の下面と端点150Gとを接続する。ビアホール162は、貫通孔132の中を貫通しているが、接地導体層130には接続されていない。貫通孔132の内部では、誘電体層120によって絶縁されているからである。
ビアホール161を形成するための連続した貫通孔121及び141と、ビアホール162を形成するための貫通孔122及び142とは、パッチアンテナ110、誘電体層120、接地導体層130、誘電体層140、及び接続線路150の積層体を作製した後に、例えば、ドリルで形成すればよい。そして、貫通孔121及び141と貫通孔122及び142との内壁に、めっき処理によってビアホール161と162とをそれぞれ形成すればよい。
ビアホール161、162の特性インピーダンスは、例えば、ビアの直径及び、接地層130に空けた穴の直径を適宜設定することで、互いに異なるようにすることができる。
パッチアンテナ110は、ビアホール161及び162によって給電されるため、ビアホール161及び162が接続される点が給電点F1、F2となる。
マイクロストリップ線路151は、接続線路150の信号入力部150Aと接続点150Bとの間を接続するマイクロストリップラインである。信号入力部150Aにおける入力インピーダンスは、50Ωに設定される。また、マイクロストリップ線路151の特性インピーダンスは、50Ωに設定される。信号入力部150Aの入力インピーダンスと、マイクロストリップ線路151の特性インピーダンスは、アンテナ装置100が接続される系のインピーダンス(50Ω)に等しい。
分配線路152、153、及び抵抗器157は、ウィルキンソン分配器を構築する。分配線路152及び153は、それぞれ、ウィルキンソン分配器の第1線路及び第2線路の一例であり、ウィルキンソン分配器は、電力分配器の一例である。分配線路152及び153は、ともに平面視でU字型に形成されている。
分配線路152は、マイクロストリップ線路151とマイクロストリップ線路154との間を接続するとともに、インピーダンス整合を取る線路である。マイクロストリップ線路151の特性インピーダンスは50Ωであり、マイクロストリップ線路154の特性インピーダンスは60Ωである。マイクロストリップ線路154の特性インピーダンスが60Ωに設定されるのは、ビアホール161の出力インピーダンスが60Ωに設定されるので、インピーダンス整合を取るためである。
同様に、分配線路153は、マイクロストリップ線路151とマイクロストリップ線路155との間を接続するとともに、インピーダンス整合を取る線路である。マイクロストリップ線路151の特性インピーダンスは50Ωであり、マイクロストリップ線路155の特性インピーダンスは60Ωである。マイクロストリップ線路155の特性インピーダンスが60Ωに設定されるのは、マイクロストリップ線路154の特性インピーダンス(60Ω)と等しくすることにより、電力の等分配を実現するためである。
すなわち、分配線路152、153を含むウィルキンソン分配器は、入力インピーダンスが50Ωであり、出力インピーダンスが60Ωである。
なお、分配線路152の端点(接続点150C)と、分配線路153の端点(接続点150E)との間に接続される抵抗器157の抵抗値は、ウィルキンソン分配器の出力インピーダンスZW(60Ω)の2倍に設定すればよい。ここでは、抵抗器157の抵抗値を120Ωに設定すればよい。
このような分配線路152と153の特性インピーダンスは、系のインピーダンスをZ0(50Ω)、ビアホール161の出力インピーダンスをZf1(60Ω)とすると、次式(1)で設定される。なお、sqrt(square root)は、二乗根を表す。
sqrt(2Z0×Zf1)=sqrt(2×50×60)=約77.5Ω (1)
従って、分配線路152と153の特性インピーダンスは、約77.5Ωに設定すればよい。
また、分配線路152と153の線路長は、ウィルキンソン分配器を実現するために、動作周波数における電気長の90度の長さに設定すればよい。電気長の90度は、動作周波数における波長λ(電気長)の1/4(λ/4)である。
このような分配線路152、153、及び抵抗器157によって構築されるウィルキンソン分配器は、3dB電力分配器であり、マイクロストリップ線路151から入力される信号の電力を分配線路152と153に等分配する。
マイクロストリップ線路154は、一端側の接続点150Cで分配線路152に接続されており、他端側の端点150Dではビアホール161が接続される。このため、マイクロストリップ線路154の特性インピーダンスは60Ωに設定される。これは、出力インピーダンスが60Ωのビアホール161とインピーダンス整合を取るためである。マイクロストリップ線路154は、特性インピーダンスが60Ωのマイクロストリップ線路であり、分配線路152とビアホール161との間を低損失な状態で接続するために設けられている。
マイクロストリップ線路154を分配線路152とビアホール161との間に設けるのは、接続点150Cは分配線路152の端点であることと、接続点150Cには抵抗器157が接続されること等の理由から、ビアホール161を接続点150Cに形成することが製造上の観点から難しい場合が有り得るからである。このため、マイクロストリップ線路154の線路長は、できるだけ短いことが好ましく、理想的には電気長で0度(物理的な長さがゼロ)である。
マイクロストリップ線路155は、分配線路153に接続点150Eで接続されており、特性インピーダンスが60Ωに設定される。マイクロストリップ線路155は、電力を等分配する回路の対称性から、マイクロストリップ線路154と同一の特性インピーダンス及び線路長を有する線路として設けられている。
調整線路156は、一端側の接続点150Fでマイクロストリップ線路155に接続されており、他端側の端点150Gではビアホール162が接続される。ビアホール162の出力インピーダンスは、70Ωである。調整線路156は平面視でU字型である。
調整線路156は、接続点150Fの出力インピーダンスと、ビアホール162の出力インピーダンスとの整合を取るとともに、ビアホール161からパッチアンテナ110に出力(給電)される信号の位相に対して、ビアホール162からパッチアンテナ110に出力(給電)される信号の位相を90度遅延させるために設けられている。
ここで、接続点150Fの出力インピーダンスは、回路の対称性から端点150Dの出力インピーダンスに等しい。端点150Dの出力インピーダンスは、ウィルキンソン分配器の出力インピーダンスZWに等しく、換言すれば、ビアホール161の出力インピーダンスZf1に等しい。
このため、調整線路156の特性インピーダンスは、接続点150Fの出力インピーダンスZf1、ビアホール162の出力インピーダンスZf2を用いると、次式(2)で表される。
sqrt(Zf2×ZW)=sqrt(Zf2×Zf1)
=sqrt(70×60)=約64.8Ω (2)
従って、調整線路156の特性インピーダンスは、約64.8Ωに設定すればよい。
また、ビアホール161からパッチアンテナ110に出力(給電)される信号の位相に対して、ビアホール162からパッチアンテナ110に出力(給電)される信号の位相を90度遅延させるために、調整線路156の線路長は、電気長の90度に対応する線路長であればよい。
ビアホール161と162のパッチアンテナ110の中心からの距離は異なるため、動作周波数における電気長の90度の長さに対して、上述のように90度の遅延を信号に与えるための調整線路156の線路長を多少増減させる場合がある。このような調整線路156の線路長の調整は、例えば、電磁界シミュレーションによって信号同士の位相差が90度になるように行えばよい。
このため、実施の形態1における電気長の90度に対応する線路長とは、動作周波数における電気長の90度の線路長(動作周波数における波長λ(電気長)の1/4(λ/4)に一致する線路長)と、上述のような調整を行った線路長との両方を含む意味である。
以上のような構成により、アンテナ装置100は、信号源から信号入力部150Aに入力される高周波信号の電力をウィルキンソン分配器で等分配して接続点150C及び150Eに出力する。分配線路152及び153を含むウィルキンソン分配器は、入力インピーダンスが50Ωであり、出力インピーダンスが60Ωである。このため、等分配された高周波信号は、電力の損失が非常に少ない状態で、接続点150C及び150Eに伝送される。
そして、接続点150Cに伝送された高周波信号は、マイクロストリップ線路154を経てビアホール161に伝送される。また、接続点150Eに伝送された高周波信号は、マイクロストリップ線路155及び156を経てビアホール162に伝送される。調整線路156は、高周波信号の周波数(アンテナ装置100の動作周波数)の電気長の90度に対応する線路長を有するため、ビアホール161に伝送される高周波信号よりも位相が90度遅れている。
そして、ビアホール161からパッチアンテナ110に高周波信号が給電されるとともに、ビアホール162からパッチアンテナ110に位相が90度遅れた高周波信号が給電されることにより、パッチアンテナ110は、円偏波の電波をZ軸方向に放射する。
このようなアンテナ装置100は、パッチアンテナ110の中心から給電点F1とF2までの距離が異なる。
このため、従来のように中心から2つの給電点までの距離が等しいアンテナ装置に比べて、給電点F1とF2を離すことができる。
従って、実施の形態1によれば、アイソレーションを改善したアンテナ装置100を提供することができる。アイソレーションが改善されるため、良好な円偏波の特性が得られる。
また、上述のように給電点F1とF2を離すことができるため、ビアホール161、162の加工が容易になる。特に、高周波信号の周波数が高くなればなるほど、給電点F1とF2との間の距離は短くなる。このような場合には、特に、従来のアンテナ装置に比べて、製造が容易なアンテナ装置100を提供することができる。
なお、以上では、ビアホール162の出力インピーダンス(70Ω)の方が、ビアホール161の出力インピーダンス(60Ω)よりも高い形態について説明した。しかしながら、例えば、調整線路156の特性インピーダンスを調整することにより、ビアホール162の出力インピーダンスの方が、ビアホール161の出力インピーダンスよりも低くなるようにしてもよい。
図4は、実施の形態1の第1変形例によるアンテナ装置100Aを示す図である。図4(A)、(B)、(C)は、図3(A)、(B)、(C)に対応する平面図、底面図、及び断面図である。
アンテナ装置100Aは、図1乃至図3に示すアンテナ装置100に、ビアホール170を追加した構成を有する。の他の構成は、図1乃至図3に示すアンテナ装置100の構成と同様であるため、同様の構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
ビアホール170は、平面視でパッチアンテナ110の中心において、誘電体層120を貫通する貫通孔の内壁に形成されている。ビアホール170は、Z軸正方向側の端部がパッチアンテナ110の下面に接続され、Z軸負方向側の端部が接地導体層130の上面に接続されている。ビアホール170は、基準電位ビアの一例である。
このようなビアホール170を用いると、パッチアンテナ110の中心における電位を確実に接地電位に保持できるため、放射特性をより改善することができる。
図5は、実施の形態1の第2変形例によるアンテナ装置500を示す図である。
アンテナ装置500は、図1乃至図3に示すアンテナ装置100と同様のアンテナ装置100−1、100−2、100−3、100−4を一次元的(直線状)にアレイ状に配置したものである。
アンテナ装置100−1、100−2、100−3、100−4は、誘電体層120Aと誘電体層140とを用いて作製されている。誘電体層120A、140Aは、それぞれ、誘電体層120、140の平面視でのサイズを大きくしたものである。なお、図5(A)、(B)には図示しないが、接地導体層130に対応する金属層は、誘電体層120A、140Aと平面視で同一のサイズを有する。
また、アンテナ装置500は、誘電体層140の下面に設けられた同相電力分配器501、502、503を介して高周波電力が供給される。同相電力分配器501、502、503は、例えば、誘電体層140の下面に接続線路150及びマイクロストリップ線路501A、502A、503Aと同じ導体層をパターニングして形成されるウィルキンソン分配器であってもよい。
同相電力分配器501、502、503は、マイクロストリップ線路501A、502A、503Aによって接続されており、入力される高周波電力を2つに等分配して、同一位相の2つの高周波電力を出力する。
同相電力分配器502、503の出力は、アンテナ装置100−1、100−2、100−3、100−4に供給されているため、アンテナ装置100−1、100−2、100−3、100−4には、マイクロストリップ線路501Aに入力される高周波電力が4等分されて供給される。
このように、アレイ状に配置したアンテナ装置100−1、100−2、100−3、100−4を含むアンテナ装置500によれば、4つの円偏波の高周波電力を放射することが可能である。
なお、アンテナ装置100−1、100−2、100−3、100−4の間隔は、例えば、パッチアンテナ110の中心同士の間隔が、自由空間における動作周波数の1波長(λ)の半分(λ/2)になるように配置すればよい。
また、ここでは、一例として、アンテナ装置100と同様のアンテナ装置100−1、100−2、100−3、100−4を一次元的(直線状)にアレイ状に配置したアンテナ装置500を示すが、複数の装置を二次元的(平面状)に配置してもよい。二次元的な配置は、マトリクス状、千鳥状、又は、ランダムな配置であってもよい。
<実施の形態2>
図6は、実施の形態2のアンテナ装置200を示す斜視図である。図7は、アンテナ装置200を示す斜視分解図である。図8は、アンテナ装置200の平面、底面、及び断面の構成を示す図である。図8(A)は平面図、図8(B)は底面図、図8(C)は図8(A)のD1−D2矢視断面図、図8(D)は図8(A)のE1−E2矢視断面図、図8(E)は図8(A)のG1−G2矢視断面図である。
図6乃至図8では、図示するようにXYZ座標系を定義する。また、Z軸正方向側の面を上面と称し、Z軸負方向側の面を下面と称す。
実施の形態2のアンテナ装置200は、実施の形態1のアンテナ装置100のビアホール161、162の位置を変更するとともに、接続線路250の特性インピーダンスを変更したものである。以下では、実施の形態1のアンテナ装置100と同様の構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
アンテナ装置200は、パッチアンテナ110、誘電体層120、接地導体層130、誘電体層140、接続線路250、及びビアホール261、262を含む。パッチアンテナ110、誘電体層120、接地導体層130、誘電体層140、及び接続線路250は、この順にZ軸方向に積層されている。
パッチアンテナ110は、XY平面視(以下、平面視と称す)で正方形のパッチアンテナであり、中心線CY、CX上にそれぞれ位置する給電点F1、F2にビアホール261、262が接続される。ビアホール261の出力インピーダンスは50Ωであり、ビアホール262の出力インピーダンスは100Ωである。このため、ビアホール261は、ビアホール262よりも中心に近い位置でパッチアンテナ110に接続されている。
パッチアンテナ110は、給電点F1、F2でビアホール261、262によって90度の位相差を有する高周波電力が給電されることにより、円偏波の電波をZ軸方向に放射する。パッチアンテナ110は、平面視で正方形の誘電体層120と中心を合わせ、かつ、四辺を平行にした状態で、誘電体層120の上面に配設されている。
なお、実施の形態2では、実施の形態1と同様に、ビアホール261が第1ビアの一例であり、ビアホール262が第2ビアの一例である。パッチアンテナ110の中心から給電点F1(ビアホール261の接続点)までの距離は、第1距離の一例であり、パッチアンテナ110の中心から給電点F2(ビアホール262の接続点)までの距離は、第2距離の一例である。第2距離は第1距離よりも長い。
誘電体層120には、給電点F1、F2に合わせた位置に、貫通孔121A、122Aが形成されている。誘電体層120は、貫通孔121A、122Aの位置が実施の形態1の誘電体層120と異なるが、その他は実施の形態1の誘電体層120と同様である。
接地導体層130には、給電点F1、F2に合わせた位置に、貫通孔131A、132Aが形成されている。接地導体層130は、貫通孔131A、132Aの位置が実施の形態1の接地導体層130と異なるが、その他は実施の形態1の接地導体層130と同様である。
誘電体層140には、給電点F1、F2に合わせた位置に、貫通孔141A、142Aが形成されている。誘電体層140は、貫通孔141A、142Aの位置が実施の形態1の誘電体層140と異なるが、その他は実施の形態1の誘電体層140と同様である。
接続線路250は、マイクロストリップ線路251、分配線路252、253、マイクロストリップ線路254、255、調整線路156、及び抵抗器257を有する。接続線路250は、信号入力部250Aと、端点250D及び250Gとの間を接続する接続線路の一例である。
ここで、接続点250Bは、マイクロストリップ線路251と、分配線路252及び253との接続点である。接続点250Cは、分配線路252と、マイクロストリップ線路254との接続点である。端点250Dは、マイクロストリップ線路254とビアホール261との接続点である。
接続点250Eは、分配線路253と、マイクロストリップ線路255との接続点である。接続点250Fは、マイクロストリップ線路255と、調整線路156との接続点である。端点250Gは、調整線路156とビアホール262との接続点である。なお、抵抗器257は、接続点250Cと250Eとの間を接続している。
マイクロストリップ線路251、分配線路252、253、マイクロストリップ線路254、255、調整線路156、及び抵抗器257は、それぞれ、実施の形態1のマイクロストリップ線路151、分配線路152、153、マイクロストリップ線路154、155、調整線路156、及び抵抗器157に対応する。
分配線路252、253、マイクロストリップ線路254、255、調整線路156、及び抵抗器257は、それぞれ、ビアホール261、262の位置及び出力インピーダンスの変更に伴い、実施の形態1のマイクロストリップ線路151、分配線路152、153、マイクロストリップ線路154、155、調整線路156、及び抵抗器157の位置及び出力インピーダンスを変更したものである。
ビアホール261、262は、それぞれ、実施の形態1のビアホール161、162の位置及び出力インピーダンスを変更したものである。
ビアホール261は、貫通孔121A及び141Aの内壁にめっき処理等で形成されるビアホールである。ビアホール261は、パッチアンテナ110の下面と端点250Dとを接続する。ビアホール261は、貫通孔131Aの中を貫通しているが、接地導体層130には接続されていない。
また、ビアホール262は、貫通孔122A及び142Aの内壁にめっき処理等で形成されるビアホールである。ビアホール262は、パッチアンテナ110の下面と端点250Gとを接続する。ビアホール262は、貫通孔132Aの中を貫通しているが、接地導体層130には接続されていない。
パッチアンテナ110は、ビアホール261及び262によって給電されるため、ビアホール261及び262が接続される点が給電点F1、F2となる。
マイクロストリップ線路251は、接続線路250の信号入力部250Aと接続点250Bとの間を接続するマイクロストリップラインである。信号入力部250Aにおける入力インピーダンスは、50Ωに設定される。また、マイクロストリップ線路251の特性インピーダンスは、50Ωに設定される。信号入力部250Aの入力インピーダンスと、マイクロストリップ線路251の特性インピーダンスは、アンテナ装置200が接続される系のインピーダンス(50Ω)に等しい。
分配線路252、253、及び抵抗器257は、ウィルキンソン分配器を構築する。分配線路252及び253は、それぞれ、ウィルキンソン分配器の第1線路及び第2線路の一例であり、ウィルキンソン分配器は、電力分配器の一例である。分配線路252及び253は、ともに平面視でU字型に形成されている。
分配線路252は、マイクロストリップ線路251とマイクロストリップ線路254との間を接続するとともに、インピーダンス整合を取る線路である。マイクロストリップ線路251の特性インピーダンスは50Ωであり、マイクロストリップ線路254の特性インピーダンスは50Ωである。マイクロストリップ線路254の特性インピーダンスが50Ωに設定されるのは、ビアホール261の出力インピーダンスが50Ωに設定されるので、インピーダンス整合を取るためである。
同様に、分配線路253は、マイクロストリップ線路251とマイクロストリップ線路255との間を接続するとともに、インピーダンス整合を取る線路である。マイクロストリップ線路251の特性インピーダンスは50Ωであり、マイクロストリップ線路255の特性インピーダンスは50Ωである。マイクロストリップ線路255の特性インピーダンスが50Ωに設定されるのは、マイクロストリップ線路254の特性インピーダンス(50Ω)と等しくすることにより、電力の等分配を実現するためである。
すなわち、分配線路252、253を含むウィルキンソン分配器は、入力インピーダンスが50Ωであり、出力インピーダンスが50Ωである。
なお、分配線路252の端点(接続点250C)と、分配線路253の端点(接続点250E)との間に接続される抵抗器257の抵抗値は、ウィルキンソン分配器の出力インピーダンスZW(50Ω)の2倍に設定すればよい。ここでは、抵抗器257の抵抗値を100Ωに設定すればよい。
このような分配線路252と253の特性インピーダンスは、系のインピーダンスをZ0(50Ω)、ビアホール261の出力インピーダンスをZf1(50Ω)とすると、次式(3)で設定される。なお、sqrt(square root)は、二乗根を表す。
sqrt(2Z0×Zf1)=sqrt(2×50×70)=約70.7Ω (3)
従って、分配線路252と253の特性インピーダンスは、約70.7Ωに設定すればよい。
また、分配線路252と253の線路長は、ウィルキンソン分配器を実現するために、動作周波数における電気長の90度の長さに設定すればよい。電気長の90度は、動作周波数における波長λ(電気長)の1/4(λ/4)である。
このような分配線路252、253、及び抵抗器257によって構築されるウィルキンソン分配器は、3dB電力分配器であり、マイクロストリップ線路251から入力される信号の電力を分配線路252と253に等分配する。
マイクロストリップ線路254は、一端側の接続点250Cで分配線路252に接続されており、他端側の端点250Dではビアホール261が接続される。このため、マイクロストリップ線路254の特性インピーダンスは50Ωに設定される。これは、出力インピーダンスが50Ωのビアホール261とインピーダンス整合を取るためである。マイクロストリップ線路254は、特性インピーダンスが50Ωのマイクロストリップ線路であり、分配線路252とビアホール261との間を低損失な状態で接続するために設けられている。
マイクロストリップ線路254を分配線路252とビアホール261との間に設けるのは、接続点250Cは分配線路252の端点であることと、接続点250Cには抵抗器257が接続されること等の理由から、ビアホール261を接続点250Cに形成することが製造上の観点から難しい場合が有り得るからである。このため、マイクロストリップ線路254の線路長は、できるだけ短いことが好ましく、理想的には電気長で0度(物理的な長さがゼロ)である。
マイクロストリップ線路255は、分配線路253に接続点250Eで接続されており、特性インピーダンスが50Ωに設定される。マイクロストリップ線路255は、電力を等分配する回路の対称性から、マイクロストリップ線路254と同一の特性インピーダンス及び線路長を有する線路として設けられている。
調整線路156は、一端側の接続点250Fでマイクロストリップ線路255に接続されており、他端側の端点250Gではビアホール262が接続される。ビアホール262の出力インピーダンスは、100Ωである。調整線路156は平面視でU字型である。
調整線路156は、接続点250Fの出力インピーダンスと、ビアホール262の出力インピーダンスとの整合を取るとともに、ビアホール261からパッチアンテナ110に出力(給電)される信号の位相に対して、ビアホール262からパッチアンテナ110に出力(給電)される信号の位相を90度遅延させるために設けられている。
ここで、接続点250Fの出力インピーダンスは、回路の対称性から端点250Dの出力インピーダンスに等しい。端点250Dの出力インピーダンスは、ウィルキンソン分配器の出力インピーダンスZWに等しく、換言すれば、ビアホール261の出力インピーダンスZf1に等しい。
このため、調整線路156の特性インピーダンスは、接続点250Fの出力インピーダンスZf1、ビアホール262の出力インピーダンスZf2を用いると、次式(4)で表される。
sqrt(Zf2×ZW)=sqrt(Zf2×Zf1)
=sqrt(100×50)=約70.7Ω (4)
従って、調整線路156の特性インピーダンスは、約70.7Ωに設定すればよい。
また、ビアホール261からパッチアンテナ110に出力(給電)される信号の位相に対して、ビアホール262からパッチアンテナ110に出力(給電)される信号の位相を90度遅延させるために、調整線路156の線路長は、電気長の90度に対応する線路長であればよい。
ビアホール261と262のパッチアンテナ110の中心からの距離は異なるため、動作周波数における電気長の90度の長さに対して、上述のように90度の遅延を信号に与えるための調整線路156の線路長を多少増減させる場合がある。このような調整線路156の線路長の調整は、例えば、電磁界シミュレーションによって信号同士の位相差が90度になるように行えばよい。
このため、実施の形態2における電気長の90度に対応する線路長とは、動作周波数における電気長の90度の線路長(動作周波数における波長λ(電気長)の1/4(λ/4)に一致する線路長)と、上述のような調整を行った線路長との両方を含む意味である。
以上のような構成により、アンテナ装置200は、信号源から信号入力部250Aに入力される高周波信号の電力をウィルキンソン分配器で等分配して接続点250C及び250Eに出力する。分配線路252及び253を含むウィルキンソン分配器は、入力インピーダンスが50Ωであり、出力インピーダンスが50Ωである。このため、等分配された高周波信号は、電力の損失が非常に少ない状態で、接続点250C及び250Eに伝送される。
そして、接続点250Cに伝送された高周波信号は、マイクロストリップ線路254を経てビアホール261に伝送される。また、接続点250Eに伝送された高周波信号は、マイクロストリップ線路255及び256を経てビアホール262に伝送される。調整線路156は、高周波信号の周波数(アンテナ装置200の動作周波数)の電気長の90度に対応する線路長を有するため、ビアホール261に伝送される高周波信号よりも位相が90度遅れている。
そして、ビアホール261からパッチアンテナ110に高周波信号が給電されるとともに、ビアホール262からパッチアンテナ110に位相が90度遅れた高周波信号が給電されることにより、パッチアンテナ110は、円偏波の電波をZ軸方向に放射する。
このようなアンテナ装置200は、パッチアンテナ110の中心から給電点F1とF2までの距離が異なる。
このため、従来のように中心から2つの給電点までの距離が等しいアンテナ装置に比べて、給電点F1とF2を離すことができる。
従って、実施の形態2によれば、アイソレーションを改善したアンテナ装置200を提供することができる。アイソレーションが改善されるため、良好な円偏波の特性が得られる。
また、上述のように給電点F1とF2を離すことができるため、ビアホール261、262の加工が容易になる。特に、高周波信号の周波数が高くなればなるほど、給電点F1とF2との間の距離は短くなる。このような場合には、特に、従来のアンテナ装置に比べて、製造が容易なアンテナ装置200を提供することができる。
<実施の形態3>
図9は、実施の形態3のアンテナ装置300を示す斜視図である。図10は、アンテナ装置300を示す斜視分解図である。図11は、アンテナ装置300の平面、底面、及び断面の構成を示す図である。図11(A)は平面図、図11(B)は底面図、図11(C)は図11(A)のH1−H2矢視断面図、図11(D)は図11(A)のI1−I2矢視断面図である。
図9乃至図11では、図示するようにXYZ座標系を定義する。また、Z軸正方向側の面を上面と称し、Z軸負方向側の面を下面と称す。
実施の形態3のアンテナ装置300は、実施の形態2のアンテナ装置200のビアホール261、262の位置はそのままで、接続線路250を接続線路350に変更したものである。また、接続線路350を用いることにより、実施の形態2とは給電点F1とF2とが入れ替わっている。
すなわち、ビアホール261及び262が接続される点がそれぞれ給電点F2及びF1になり、ビアホール262(F1)からパッチアンテナ110に給電される高周波信号に対して、位相が90度遅延された高周波信号がビアホール261(F2)からパッチアンテナ110に給電される。
実施の形態3では、ビアホール262が第1ビアの一例であり、ビアホール261が第2ビアの一例である。また、実施の形態3では、パッチアンテナ110の中心からビアホール262の接続点までの距離が第1距離の一例であり、パッチアンテナ110の中心からビアホール261の接続点までの距離が第2距離の一例である。実施の形態3では、第1距離は、第2距離よりも長い。
以下では、実施の形態2のアンテナ装置200と同様の構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
アンテナ装置300は、パッチアンテナ110、誘電体層120、接地導体層130、誘電体層140、接続線路350、及びビアホール261、262を含む。パッチアンテナ110、誘電体層120、接地導体層130、誘電体層140、及び接続線路350は、この順にZ軸方向に積層されている。
接続線路350は、マイクロストリップ線路351と調整線路352を有する。接続線路350は、信号入力部350Aと、端点350Cとの間を接続する接続線路の一例である。
ここで、接続点350Bは、マイクロストリップ線路351と、調整線路352と、ビアホール262との接続点である。端点350Cは、調整線路352の端点であるとともに、調整線路352とビアホール261との接続点である。
パッチアンテナ110は、ビアホール261及び262によって給電されるため、ビアホール261及び262が接続される点は、それぞれ、給電点F2及びF1である。
マイクロストリップ線路351は、信号入力部350Aと接続点350Bとの間を接続するマイクロストリップラインである。信号入力部350Aにおける入力インピーダンスは、50Ωに設定される。また、マイクロストリップ線路351の特性インピーダンスは、50Ωに設定される。信号入力部350Aの入力インピーダンスと、マイクロストリップ線路351の特性インピーダンスは、アンテナ装置300が接続される系のインピーダンス(50Ω)に等しい。
調整線路352は、一端側の接続点350Bでマイクロストリップ線路351とビアホール262に接続されており、他端側の端点350Cではビアホール261が接続される。ビアホール261の出力インピーダンスは、50Ωであり、ビアホール262の出力インピーダンスは、100Ωである。調整線路352は平面視でU字型である。
調整線路352は、ビアホール262の出力インピーダンスと、ビアホール261の出力インピーダンスとの整合を取るとともに、ビアホール262からパッチアンテナ110に出力(給電)される信号の位相に対して、ビアホール261からパッチアンテナ110に出力(給電)される信号の位相を90度遅延させるために設けられている。
また、マイクロストリップ線路351と調整線路352は、マイクロストリップ線路351と接続される接続点350Bにおいて、ビアホール262と調整線路352とに電力を等分配できるように、特性インピーダンスが設定されている。
ここで、調整線路352の特性インピーダンスは、ビアホール261の出力インピーダンスZf2と、ビアホール262の出力インピーダンスZf1を用いると、次式(5)で表される。
sqrt(Zf2×Zf1)=sqrt(50×100)=約70.7Ω (5)
なお、調整線路352を用いて電力を等分配できる理由については、図12を用いて後述する。
また、ビアホール262からパッチアンテナ110に出力(給電)される信号の位相に対して、ビアホール261からパッチアンテナ110に出力(給電)される信号の位相を90度遅延させるために、調整線路352の線路長は、電気長の90度に対応する線路長であればよい。
ビアホール261と262のパッチアンテナ110の中心からの距離は異なるため、動作周波数における電気長の90度の長さに対して、上述のように90度の遅延を信号に与えるための調整線路352の線路長を多少増減させる場合がある。このような調整線路352の線路長の調整は、例えば、電磁界シミュレーションによって信号同士の位相差が90度になるように行えばよい。
このため、実施の形態3における電気長の90度に対応する線路長とは、動作周波数における電気長の90度の線路長(動作周波数における波長λ(電気長)の1/4(λ/4)に一致する線路長)と、上述のような調整を行った線路長との両方を含む意味である。
ここで、図12に示す等価回路を用いて、マイクロストリップ線路351と調整線路352との接続点350Bにおける電力の等分配について説明する。
図12は、接続線路350の等価回路図である。
マイクロストリップ線路351とビアホール262を除いた状態で、接続点350Bから調整線路352を見ると、インピーダンスは、100Ωに見える。
すなわち、接続点350Bには、出力インピーダンスが100Ωのビアホール262と、100Ωのインピーダンスが並列に接続されているように見えることになる。
従って、接続点350Bは、マイクロストリップ線路351を伝送される高周波信号の電力を、ビアホール262と調整線路352とに等分配する分配器として機能する。このように接続点350Bで電力を等分配できるのは、マイクロストリップ線路351及び352の特性インピーダンスと、ビアホール261及び262の出力インピーダンスとの組み合わせによって実現されるものである。このため、接続点350Bに電力を等分配する分配器があるものとして取り扱うことができる。
以上より、上述のような構成の接続線路350により、マイクロストリップ線路351を伝送される高周波信号の電力をビアホール262と調整線路352とに等分配するとともに、ビアホール262からパッチアンテナ110に出力(給電)される信号の位相に対して、ビアホール261からパッチアンテナ110に出力(給電)される信号の位相を90度遅延させることができる。
また、以上のような構成により、アンテナ装置300は、信号源から信号入力部350Aに入力される高周波信号の電力を接続線路350で等分配して接続点350Bに接続されるビアホール262と、端点350Cに接続されるビアホール261とに出力する。
調整線路352は、高周波信号の周波数(アンテナ装置300の動作周波数)の電気長の90度に対応する線路長を有するため、ビアホール261に伝送される高周波信号は、ビアホール262に伝送される高周波信号よりも位相が90度遅れている。
そして、ビアホール262からパッチアンテナ110に高周波信号が給電されるとともに、ビアホール261からパッチアンテナ110に位相が90度遅れた高周波信号が給電されることにより、パッチアンテナ110は、円偏波の電波をZ軸方向に放射する。
このようなアンテナ装置300は、パッチアンテナ110の中心から給電点F1とF2までの距離が異なる。
このため、従来のように中心から2つの給電点までの距離が等しいアンテナ装置に比べて、給電点F1とF2を離すことができる。
従って、実施の形態3によれば、アイソレーションを改善したアンテナ装置300を提供することができる。アイソレーションが改善されるため、良好な円偏波の特性が得られる。
また、上述のように給電点F1とF2を離すことができるため、ビアホール261、262の加工が容易になる。特に、高周波信号の周波数が高くなればなるほど、給電点F1とF2との間の距離は短くなる。このような場合には、特に、従来のアンテナ装置に比べて、製造が容易なアンテナ装置300を提供することができる。
また、実施の形態3のアンテナ装置300は、ウィルキンソン分配器を含まないため、接続線路350の構成が簡易であり、より低いコストで、より簡単に製造することができる。
以上、本発明の例示的な実施の形態のアンテナ装置について説明したが、本発明は、具体的に開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
以上の実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
第1誘電体層と、
前記第1誘電体層の第1面に設けられるパッチアンテナと、
前記第1誘電体層の第2面に設けられる基準電位層と、
前記基準電位層を介して前記第1誘電体層に積層される第2誘電体層と、
前記第2誘電体層の前記基準電位層に面する第1面とは反対の第2面に設けられ、高周波信号が入力される信号入力部と、
平面視で前記パッチアンテナの中心を通る第1軸上で前記中心から第1距離の位置において、前記第1誘電体層、前記基準電位層、及び前記第2誘電体層を貫通し、前記パッチアンテナに接続される一端を有する第1ビアと、
前記パッチアンテナの前記中心を通り前記第1軸に平面視で直交する第2軸上で前記中心から前記第1距離とは異なる第2距離の位置において、前記第1誘電体層、前記基準電位層、及び前記第2誘電体層を貫通し、前記パッチアンテナに接続される一端を有する第2ビアと、
前記第2誘電体層の前記第2面に設けられ、前記信号入力部と前記第1ビアの他端及び前記第2ビアの他端との間を接続するとともにインピーダンスを整合させる接続線路であって、前記信号入力部に入力される前記高周波信号を前記第1ビアから前記パッチアンテナに出力する第1信号と、前記第2ビアから前記パッチアンテナに出力する第2信号とに等分配するとともに、前記第1信号の位相に対して前記第2信号の位相を90度異ならせる接続線路と
を含む、アンテナ装置。
(付記2)
前記第1ビアの第1出力インピーダンスと、前記第2ビアの第2出力インピーダンスとは異なる、付記1記載のアンテナ装置。
(付記3)
前記接続線路は、
前記信号入力部に入力される前記高周波信号を前記第1信号と前記第2信号に等分配して伝送する第1線路と第2線路を備える電力分配器と、
前記第2線路と前記第2ビアとの間を接続し、前記第2線路との接続点の出力インピーダンスと前記第2ビアの出力インピーダンスとを整合させる特性インピーダンスを有し、前記高周波信号の動作周波数における電気長の90度に対応する線路長を有する調整線路と
を有し、
前記第1信号は、前記第1線路を介して前記第1ビアに入力され、
前記第2信号は、前記第2線路及び前記調整線路を介して前記第1信号の位相に対して90度異ならされて前記第2ビアに入力される、付記1又は2記載のアンテナ装置。
(付記4)
前記第1線路及び前記第2線路は、ともに、前記信号入力部の入力インピダンスと、前記第1ビアの第1出力インピーダンスとを整合させる特性インピーダンスを有し、
前記調整線路の前記特性インピーダンスは、前記第2線路と前記調整線路との接続点の出力インピーダンスと、前記第2ビアの第2出力インピーダンスとの二乗根に基づいて設定される、付記3記載のアンテナ装置。
(付記5)
前記電力分配器は、前記第1線路の前記信号入力部に接続される一端とは反対の他端と、前記第2線路の前記信号入力部に接続される一端とは反対の他端とを接続し、前記第1線路の前記他端の出力インピーダンスの2倍のインピーダンスを有する、抵抗器をさらに備える、付記3又は4記載のアンテナ装置。
(付記6)
前記電力分配器は、ウィルキンソン分配器である、付記3乃至5のいずれか一項記載のアンテナ装置。
(付記7)
前記第2距離は前記第1距離よりも長く、前記第2ビアの第2出力インピーダンスは前記第1ビアの第1出力インピーダンスよりも大きい、付記1乃至6のいずれか一項記載のアンテナ装置。
(付記8)
前記第1ビアの第1出力インピーダンスは、前記第2ビアの第2出力インピーダンスの2倍であり、
前記接続線路は、
前記信号入力部と前記第1ビアとを接続し、前記第2出力インピーダンスに等しい第1特性インピーダンスを有する第1線路と、
前記第1線路に連続して接続されるとともに、前記第1ビアと前記第2ビアとの間を接続し、第2特性インピーダンスを有し、前記高周波信号の動作周波数における電気長の90度に対応する線路長を有する第2線路と
を有し、
前記第2特性インピーダンスは、前記第1出力インピーダンスと前記第2出力インピーダンスとの二乗根に基づいて設定され、
前記第1信号は、前記第1線路を介して前記第1ビアに入力され、
前記第2信号は、前記第1線路及び前記第2線路を介して、前記第1信号の位相に対して90度異ならされて前記第2ビアに入力される、付記1又は2記載のアンテナ装置。
(付記9)
前記第1距離は前記第2距離よりも長い、付記8記載のアンテナ装置。
(付記10)
平面視で前記パッチアンテナの前記中心において、前記第1誘電体層を貫通し、前記パッチアンテナと、前記基準電位層とを接続する、基準電位ビアをさらに含む、付記1乃至9のいずれか一項記載のアンテナ装置。
(付記11)
前記第1ビアの第1出力インピーダンス及び前記第2ビアの第2出力インピーダンスは、前記信号入力部の入力インピーダンス以上である、付記1乃至10のいずれか一項記載のアンテナ装置。
(付記12)
前記パッチアンテナ、前記第1ビア、前記第2ビア、及び前記接続線路の組を複数組含む、付記1乃至11のいずれか一項記載のアンテナ装置。
100 アンテナ装置
110 パッチアンテナ
120 誘電体層
130 接地導体層
140 誘電体層
150 接続線路
150A 信号入力部
150B、150C、150E、150F 接続点
150D、150G 端点
151 マイクロストリップ線路
152、153 分配線路
154、155 マイクロストリップ線路
156 調整線路
157 抵抗器
161、162、170 ビアホール
100A アンテナ装置
100−1、100−2、100−3、100−4 アンテナ装置
200 アンテナ装置
250 接続線路
250A 信号入力部
250B、250C、250E、250F 接続点
250D、250G 端点
251 マイクロストリップ線路
252、253 分配線路
254、255 マイクロストリップ線路
256 調整線路
261、262 ビアホール
300 アンテナ装置
350 接続線路
350A 信号入力部
350B 接続点
350C 端点
351 マイクロストリップ線路
352 調整線路
500 アンテナ装置
501、502、503 同相電力分配器
501A、502A、503A マイクロストリップ線路

Claims (11)

  1. 第1誘電体層と、
    前記第1誘電体層の第1面に設けられるパッチアンテナと、
    前記第1誘電体層の第2面に設けられる基準電位層と、
    前記基準電位層を介して前記第1誘電体層に積層される第2誘電体層と、
    前記第2誘電体層の前記基準電位層に面する第1面とは反対の第2面に設けられ、高周波信号が入力される信号入力部と、
    平面視で前記パッチアンテナの中心を通る第1軸上で前記中心から第1距離の位置において、前記第1誘電体層、前記基準電位層、及び前記第2誘電体層を貫通し、前記パッチアンテナに接続される一端を有する第1ビアと、
    前記パッチアンテナの前記中心を通り前記第1軸に平面視で直交する第2軸上で前記中心から前記第1距離とは異なる第2距離の位置において、前記第1誘電体層、前記基準電位層、及び前記第2誘電体層を貫通し、前記パッチアンテナに接続される一端を有する第2ビアと、
    前記第2誘電体層の前記第2面に設けられ、前記信号入力部と前記第1ビアの他端及び前記第2ビアの他端との間を接続するとともにインピーダンスを整合させる接続線路であって、前記信号入力部に入力される前記高周波信号を前記第1ビアから前記パッチアンテナに出力する第1信号と、前記第2ビアから前記パッチアンテナに出力する第2信号とに等分配するとともに、前記第1信号の位相に対して前記第2信号の位相を90度異ならせる接続線路と
    を含む、アンテナ装置。
  2. 前記第1ビアの第1出力インピーダンスと、前記第2ビアの第2出力インピーダンスとは異なる、請求項1記載のアンテナ装置。
  3. 前記接続線路は、
    前記信号入力部に入力される前記高周波信号を前記第1信号と前記第2信号に等分配して伝送する第1線路と第2線路を備える電力分配器と、
    前記第2線路と前記第2ビアとの間を接続し、前記第2線路との接続点の出力インピーダンスと前記第2ビアの出力インピーダンスとを整合させる特性インピーダンスを有し、前記高周波信号の動作周波数における電気長の90度に対応する線路長を有する調整線路と
    を有し、
    前記第1信号は、前記第1線路を介して前記第1ビアに入力され、
    前記第2信号は、前記第2線路及び前記調整線路を介して前記第1信号の位相に対して90度異ならされて前記第2ビアに入力される、請求項1又は2記載の記載のアンテナ装置。
  4. 前記第1線路及び前記第2線路は、ともに、前記信号入力部の入力インピーダンスと、前記第1ビアの第1出力インピーダンスとを整合させる特性インピーダンスを有し、
    前記調整線路の前記特性インピーダンスは、前記第2線路と前記調整線路との接続点の出力インピーダンスと、前記第2ビアの第2出力インピーダンスとの二乗根に基づいて設定される、請求項3記載のアンテナ装置。
  5. 前記電力分配器は、前記第1線路の前記信号入力部に接続される一端とは反対の他端と、前記第2線路の前記信号入力部に接続される一端とは反対の他端とを接続し、前記第1線路の前記他端の出力インピーダンスの2倍のインピーダンスを有する、抵抗器をさらに備える、請求項3又は4記載のアンテナ装置。
  6. 前記第2距離は前記第1距離よりも長く、前記第2ビアの第2出力インピーダンスは前記第1ビアの第1出力インピーダンスよりも大きい、請求項1乃至5のいずれか一項記載のアンテナ装置。
  7. 前記第1ビアの第1出力インピーダンスは、前記第2ビアの第2出力インピーダンスの2倍であり、
    前記接続線路は、
    前記信号入力部と前記第1ビアとを接続し、前記第2出力インピーダンスに等しい第1特性インピーダンスを有する第1線路と、
    前記第1線路に連続して接続されるとともに、前記第1ビアと前記第2ビアとの間を接続し、第2特性インピーダンスを有し、前記高周波信号の動作周波数における電気長の90度に対応する線路長を有する第2線路と
    を有し、
    前記第2特性インピーダンスは、前記第1出力インピーダンスと前記第2出力インピーダンスとの二乗根に基づいて設定され、
    前記第1信号は、前記第1線路を介して前記第1ビアに入力され、
    前記第2信号は、前記第1線路及び前記第2線路を介して、前記第1信号の位相に対して90度異ならされて前記第2ビアに入力される、請求項1又は2記載のアンテナ装置。
  8. 前記第1距離は前記第2距離よりも長い、請求項7記載のアンテナ装置。
  9. 平面視で前記パッチアンテナの前記中心において、前記第1誘電体層を貫通し、前記パッチアンテナと、前記基準電位層とを接続する、基準電位ビアをさらに含む、請求項1乃至8のいずれか一項記載のアンテナ装置。
  10. 前記第1ビアの第1出力インピーダンス及び前記第2ビアの第2出力インピーダンスは、前記信号入力部の入力インピーダンス以上である、請求項1乃至9のいずれか一項記載のアンテナ装置。
  11. 前記パッチアンテナ、前記第1ビア、前記第2ビア、及び前記接続線路の組を複数組含む、請求項1乃至10のいずれか一項記載のアンテナ装置。
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