JP6438806B2 - 搬送装置及びこれを用いた使い捨て着用物品の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、搬送されるべき搬送対象部材を搬送するための搬送装置に関するものである。
従来から、例えば、特許文献1に記載の搬送装置は、回転軸と、回転軸の回転に応じて回転可能となるように当該回転軸に取り付けられ、かつ、搬送対象部材(加工品)をそれぞれ保持する複数の保持機構(旋回部)と、各保持機構が回転軸を中心として回転する間に当該各保持機構の角速度を変更させる変速機構(変速部)と、を備えている。
複数の保持機構は、回転軸を中心とする角度の異なる位置に配置されている。変速機構は、複数の保持機構のうち互いに隣接する2つの保持機構同士の間に角度差が生じるように前記2つの保持機構の角速度を変化させる。したがって、前記2つの保持機構同士の間の距離は、当該2つの保持機構の角速度の差に応じて変化する。
ここで、互いに隣接する2つの保持機構同士の間の隙間に埃や塵等の異物が入り込むと、この異物が両保持機構同士の間に設けられた機構(保持機構を回転軸を中心として回転可能に支持する機構等)に悪影響を与えて搬送装置が正常に動作しなくなるおそれがある。
そこで、特許文献1に記載の搬送装置は、互いに隣接する2つの保持機構同士の間の隙間を回転軸の径方向の外側から覆うように当該2つの保持機構に取り付けられたカバーを備えている。このカバーは、互いに隣接する2つの保持機構同士の間の距離の変動に応じて伸び縮みすることができる蛇腹状に形成されている。
特許第4054191号公報(特に図3)
しかしながら、2つの保持機構同士の間に蛇腹状のカバーが設けられている場合、当該2つの保持機構が互いに近づいたときにカバーが予定通りに折り畳まれずに当該カバーの一部が回転軸の径方向の内側又は外側に飛び出すおそれがある。
その結果、カバーがその周囲の構成に接触することにより当該カバーが破損し、カバーとしての機能を有効に果たすことができなくなる場合がある。
本発明の目的は、互いに隣接する2つの保持機構同士の距離にかかわらず当該2つの保持機構同士の間に異物が入り込むのをより有効に防止することができる搬送装置及びこれを用いた使い捨て着用物品の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、搬送されるべき搬送対象部材を搬送するための搬送装置であって、回転軸と、前記回転軸の回転に応じて回転可能となるように当該回転軸に取り付けられ、前記搬送対象部材をそれぞれ保持可能であり、さらに前記回転軸を中心とする角度の異なる位置に配置された複数の保持機構と、前記複数の保持機構のうち互いに隣接する2つの保持機構同士の間に角度差が生じるように前記複数の保持機構の角速度を変化させる変速機構と、前記2つの保持機構同士の間の隙間を前記回転軸の径方向の外側から覆うように当該2つの保持機構のうちの一方の第1保持機構から前記2つの保持機構のうちの他方の第2保持機構に向けて延びる少なくとも1つの第1カバーと、前記隙間を前記径方向の外側から覆うように前記第2保持機構から前記第1保持機構に向けて延びて前記径方向において前記第1カバーに重なる少なくとも1つの第2カバーと、を備え、前記第1カバー及び前記第2カバーは、前記2つの保持機構が最も離れた状態で前記径方向において互いに重なることができる長さを有する、搬送装置を提供する。
本発明によれば、互いに隣接する2つの保持機構からそれぞれ延びる第1カバー及び第2カバーが径方向に互いに重なっている。これにより、2つの保持機構の距離の変動に応じて変形する従来の蛇腹状のカバーと異なり、第1カバー及び第2カバーの形状を維持したまま2つの保持機構同士の間の隙間を径方向の外側から覆うことができる。
また、本発明では、両カバーが2つの保持機構が最も離れた状態で径方向に互いに重なることができる長さを有するため、2つの保持機構同士の距離が変動しても当該2つの保持機構同士の間の隙間に異物が侵入するのを防止することができる。
したがって、本発明によれば、互いに隣接する2つの保持機構同士の距離にかかわらず当該2つの保持機構同士の間に異物が入り込むのをより有効に防止することができる。
ここで、第1カバー及び第2カバーは、径方向で互いに接触していてもよいが、この場合、2つの保持機構同士の距離の変動に応じて両カバーが擦れるため、当該両カバーの消耗が大きい。
そこで、前記搬送装置において、前記第1カバー及び前記第2カバーは、前記径方向で互いに離間していることが好ましい。
この態様によれば、2つの保持機構の相対変位に伴う両カバーの摺動を防止することができるため、当該両カバーの消耗を緩和することができる。
ここで、上述のように両カバーが径方向で互いに離間している場合、異物が両カバー同士の間の隙間を通じて2つの保持機構同士の間に侵入するおそれがある。
そこで、前記搬送装置は、前記第1カバーと前記第2カバーとの間で前記径方向に挟まれた挟まれ部材をさらに備え、前記挟まれ部材は、前記2つの保持機構が最も離れた状態で前記第1カバー及び前記第2カバーの前記径方向に互いに重なる領域内のみに設けられていることが好ましい。
この態様によれば、両カバーの間で径方向に挟まれた挟まれ部材が2つの保持機構が最も離れた状態で両カバーの径方向に重なる領域内のみに設けられている。そのため、異物が両カバー同士の間の隙間を通じて侵入するのを防止しつつ、挟まれ部材を設けることによる摺動抵抗の増加を最小限に抑えることができる。
ここで、前記複数の保持機構は、前記搬送対象部材を保持する保持パッドと、前記保持パッドから前記径方向の内側に向けて延びる旋回軸と、前記旋回軸に取り付けられた旋回用カムフォロアと、を有し、前記搬送装置は、前記回転軸を中心とする前記複数の保持機構の回転に応じて前記保持パッドが前記旋回軸を中心として旋回可能となるように前記旋回用カムフォロアを案内する旋回用案内面を有する旋回用カムをさらに備えた構成とすれば、保持パッドに保持された搬送対象物を回転軸を中心として搬送しつつ旋回軸を中心として旋回させることができる。
しかし、この場合には、旋回用カムフォロアと旋回用案内面との間に異物が侵入すると、旋回用カムフォロアを正確に案内することができない。
そこで、前記搬送装置において、前記旋回用案内面は、前記第1カバー及び前記第2カバーによって前記径方向の外側から覆われた部分を有することが好ましい。
この態様によれば、旋回用案内面を両カバーによって径方向の外側から覆うことができるので、旋回用カムフォロアと旋回用案内面との間に異物が侵入するのを抑制することができる。
特に、前記複数の保持機構の全ては、前記第1カバー及び前記第2カバーを有し、前記旋回用案内面の全体は、前記複数の保持機構の全て、前記第1カバーの全て、及び前記第2カバーの全てによって前記径方向の外側から覆われていることが好ましい。
この態様によれば、旋回用案内面の全体を保持機構及び両カバーによって径方向の外側から覆うことができるので、旋回用カムフォロアと旋回用案内面との間に異物が侵入するのをより確実に防止することができる。
ここで、前記旋回用案内面が径方向の外側からのみ覆われている場合、旋回用カムと保持機構、第1カバー及び第2カバーとの間に回転軸の軸方向に沿って異物が侵入するおそれがある。
そこで、前記搬送装置は、前記回転軸の軸方向において前記旋回用カムの両側に設けられ、前記複数の保持機構の全て、前記第1カバーの全て、及び前記第2カバーの全てとの間で前記径方向の外側及び前記軸方向の両側から覆われた被覆室を形成する一対の被覆部材をさらに備え、前記旋回用案内面は、前記被覆室内に設けられていることが好ましい。
この態様によれば、一対の被覆部材によって旋回用案内面を軸方向の両側からも覆うことができるため、当該旋回用案内面とカムフォロアとの間に軸方向に沿って異物が侵入するのを確実に防止することができる。
ここで、複数の保持機構は、それぞれ異なる角速度で回転することがあるため、当該複数の保持機構の軸方向の両側に設けられた一対の被覆部材は、保持機構、第1カバー及び第2カバーに対する回転軸を中心とする回転方向の相対変位が許容されている必要がある。しかし、この場合には、前記相対変位を許容するために、被覆部材と保持機構、第1カバー及び第2カバーとの間には、クリアランスが要求され、このクリアランスを通じて異物が侵入するのを防ぐことは難しい。
そこで、前記搬送装置は、異物を補足するためのフィルタと、前記フィルタを介して前記被覆室内に外気を導入可能な外気導入手段と、をさらに備えていることが好ましい。
この態様によれば、フィルタを通じた外気を被覆室内に導入することができるため、上述のようなクリアランスが形成されている場合であっても、このクリアランスを通じて被覆室内の空気を導出することにより当該クリアランスを通じて被覆室内に異物が侵入するのを防止することができる。
ここで、変速機構を被覆室内に設けてもよいが、搬送装置の構成上、変速機構を軸方向において被覆室の外側に設けざるを得ない場合がある。
この場合、前記搬送装置において、前記搬送装置は、前記軸方向において前記被覆室と反対側及び前記径方向の外側から前記変速機構を覆うとともに、前記回転軸に固定された回転軸側カバーをさらに備えていることが好ましい。
この態様によれば、被覆室の外側に設けられた変速機構を回転軸側カバーによって軸方向における被覆室と反対側(軸方向の一方側)及び径方向の外側から覆うことができる。また、軸方向において変速機構の回転軸側カバーと反対側には一方の被覆部材が存在するため、当該被覆部材によっても変速機構を軸方向の他方側から覆うことができる。そのため、変速機構に異物が付着等することにより当該変速機構の動作に異常が生じるのを抑制することができる。
しかも、回転軸側カバーが回転軸に固定されているため、保持機構の軽量化を図ることができ、これにより搬送対象部材の搬送速度を向上することができる。
また、本発明は、着用者の胴回りに配置される胴回り部と着用者の股下に配置される股下部とを有する使い捨て着用物品を、前記搬送装置を用いて製造する方法であって、前記胴回り部を形成するための胴回り用シートをその長手方向に沿って搬送する胴回り用シート搬送工程と、前記股下部に相当する部位に設けられる股下用部材を前記搬送装置を用いて前記胴回り用シートに搬送するとともに、当該股下用部材を前記胴回り部用シートに接合して接合体を形成する股下用部材接合工程と、前記接合体を前記長手方向と直交する幅方向に二つ折りにする二つ折り工程と、前記長手方向において前記股下用部材の両側において前記胴回り用シートの重なり部分同士を接合してサイドシールを形成するサイドシール工程と、前記長手方向において前記股下用部材の両側にサイドシールが残るように胴回り用シートを切断して使い捨て着用物品を形成する切断工程と、を含む使い捨て着用物品の製造方法を提供する。
本発明に係る製造方法によれば、上述のように2つの保持機構同士の間の隙間に異物が侵入するのを防止することができる搬送装置を利用して、股下用部材を胴回り用シートに搬送することができる。
そして、股下用部材を胴回り用シートに接合して接合体を形成し、この接合体を二つ折りにし、当該接合体にサイドシールを形成し、胴回り用シートを切断することにより、使い捨て着用物品を製造することができる。
したがって、本発明に係る製造方法によれば、搬送装置の動作不良を低減することができるため、この搬送装置を使い捨て着用物品の製造に用いることにより、使い捨て着用物品の製造効率を向上することができる。
本発明によれば、互いに隣接する2つの保持機構同士の距離にかかわらず当該2つの保持機構同士の間に異物が入り込むのをより有効に防止することができる。
本発明に係る使い捨ておむつの製造方法を示す概略工程図である。 本発明に係る搬送装置の全体構成を示す正面図である。 図2の搬送装置の吸収体の引き受け側の部分を拡大して示す側面図である。 図2の搬送装置の吸収体の引き渡し側の部分を拡大して示す側面断面図である。 図2の搬送装置の一部を拡大して示す正面図である。 図5の第1カバーの側面図である。 図5の第2カバーの側面図である。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
図1は、本発明に係る使い捨て着用物品の一例である使い捨ておむつ1の製造方法を示す工程図である。
使い捨ておむつ1は、着用者の腹部の前側に配置される前腹部(胴回り部)2と、着用者の臀部側に配置される後背部(胴回り部)3と、着用者の股下に配置される股下部4と、を有する。
前腹部2の端部と後背部3の端部とは、サイドシールSSによって互いに接合されている。また、前腹部2及び後背部3は、それぞれ伸縮可能である。具体的に、前腹部2及び後背部3は、それ自体に弾性を有する素材(弾性不織布)により形成すること、又は、不織布からなる一対のシート間に弾性部材を伸長状態で添設することにより形成することができる。なお、弾性部材は、ポリウレタン、天然ゴム、熱可塑性樹脂により形成することができる。また、弾性部材の形状は、糸状、リボン状とすることができる。
股下部4は、前腹部2と後背部3とに跨るように当該前腹部2及び後背部3に接合されている。
また、本実施形態における股下部4は、着用者の尿等の体液を吸収可能な吸収体Aにより構成されている。具体的に、吸収体Aは、着用者の肌側に設けられた透液性のトップシートS4と、着用者の肌と反対側のカバーシートS3と、これらシートS3、S4間に設けられた吸収性コアA1と、を有する。トップシートS4を通じて浸入した体液は、吸収性コアA1により吸収される。なお、トップシートS4は、液体の透過を許容する不織布又はメッシュシートにより形成することができる。カバーシートS3は、通気性を有するポリエチレンフィルムや撥水性及び通気性を有する不織布又はこれらの積層シートを用いて形成することができる。また、吸収性コアA1は、ロールパルプを粉砕して解繊したフラッフを積層することにより形成することができる。なお、フラッフには、高吸水性ポリマーを混合することもできる。
なお、本実施形態では、股下部4が吸収体Aにより構成されているが、股下部4の形態はこれに限定されない。例えば、吸収性コアA1が省略された股下部4を採用することもできる。
また、前腹部2と後背部3とが別々の部材により構成された使い捨ておむつ1について説明したが、使い捨ておむつの形態はこれに限定されない。例えば、前腹部2に相当する部分と後背部3に相当する部分とを有するシートに2つのレッグホールが形成され、このシートのレッグホールの間の部分を股下部4として利用することもできる。この場合、シートのレッグホール同士の間に吸収体Aを接合することができる。
以下、図1を参照して、使い捨ておむつ1の製造方法について説明する。
使い捨ておむつ1の製造方法は、胴回り用シート搬送工程(1)と、股下用シート搬送工程(2)と、コア接合工程(3)と、シート接合工程(4)と、吸収体切断工程(5)と、吸収体接合工程(6)と、二つ折り工程(7)と、サイドシール工程(8)と、切断工程(9)と、を含む。
胴回り用シート搬送工程(1)では、前腹部2を形成するための前側シート(胴回り用シート)S1及び後背部3を形成するための後側シート(胴回り用シート)S2をこれらの長手方向に沿って搬送する。前側シートS1の搬送方向及び後側シートS2の搬送方向は互いに平行である。胴回り用シート搬送工程(1)は、後述する切断工程(9)が行われるまでの間、前側シートS1及び後側シートS2に所定のテンションを付与した状態で実行される。
股下用シート搬送工程(2)では、カバーシートS3をその長手方向に沿って搬送する。カバーシートS3の搬送方向は、前側シートS1及び後側シートS2の搬送方向と平行である。股下用シート搬送工程(2)は、後述する吸収体切断工程(5)が行われるまでの間、カバーシートS3に所定のテンションを付与した状態で実行される。
コア接合工程(3)では、カバーシートS3上に吸収性コアA1を接合する。
シート接合工程(4)では、カバーシートS3とトップシートS4との間で吸収性コアA1が挟まれるようにカバーシートS3上にトップシートS4を配置するとともに、カバーシートS3に対してトップシートS4を接合して吸収体Aの連続体(符号省略)を形成する。
吸収体切断工程(5)では、吸収性コアA1同士の間の位置でカバーシートS3及びトップシートS4を切断して、前記連続体から吸収体Aを切り分ける。
吸収体接合工程(6)では、吸収体(股下用部材)Aを90°旋回させるとともに吸収体Aが前側シートS1及び後側シートS2に跨る位置まで吸収体Aを搬送し、吸収体Aの一方の端部を前側シートS1に接合するとともに吸収体Aの他方の端部を後側シートS2に接合して接合体(符号省略)を形成する。
二つ折り工程(7)では、前記接合体を両シートS1、S2の長手方向と直交する幅方向に二つ折りにする。
サイドシール工程(8)では、両シートS1、S2の長手方向において吸収体Aの両側において両シートS1、S2の重なり部分同士を接合してサイドシールSSを形成する。
切断工程(9)では、両シートS1、S2の長手方向において吸収体Aの両側にサイドシールSSが残るように両シートS1、S2を切断して使い捨ておむつ1を形成する。
なお、前記製造方法では、前側シートS1及び後側シートS2を並行して搬送し、両シートS1、S2に跨るように吸収体Aを両シートに接合する方法を採用しているが、本発明に係る製造方法は、これに限定されない。
例えば、胴回り用シート搬送工程(1)では、前腹部2及び後背部3に相当する部分を有する胴回り用シートを搬送することができる。この場合、胴回り用シートに複数のレッグホールを形成することにより当該胴回り用シートのレッグホール間の部分に股下部4に相当する部分を形成することができる。そして、吸収体接合工程(6)では、胴回り用シートのレッグホール間の部分に吸収体Aが接合される。
以下、図2を参照して吸収体接合工程(6)を実行する際に用いられる搬送装置10について説明する。図2は、搬送装置10の全体構成を示す正面図である。
搬送装置10は、吸収体切断工程(5)において形成された吸収体Aを保持する引渡ローラ5から吸収体(搬送対象部材)Aを引き受けるとともに、前側シートS1及び後側シートS2を案内する引受ローラ6との間に位置する両シートS1、S2に対して吸収体Aを引き渡す。
また、搬送装置10は、引渡ローラ5から引き受けた吸収体Aを90°旋回させた状態で引受ローラ6に引き渡す。
以下、図2〜図4を参照して、搬送装置10の具体的構成について説明する。図3は、図2の搬送装置10の吸収体Aの引き受け側の部分を拡大して示す側面図であり、後述する保持機構19のいくつか及びこれらに取り付けられた後述する第1カバー22及び第2カバー23を省略して示すものである。図4は、図2の搬送装置の吸収体の引き渡し側の部分を拡大して示す側面断面図である。
搬送装置10は、支持板11と、支持板11に対して回転中心C回りに回転可能に取り付けられた回転機構12と、支持板11に対して固定された固定機構13と、支持板11に対して回転機構12を回転駆動する駆動機構14(図4参照)と、を備えている。
固定機構13は、支持板11に対してブラケット11aを介して固定された基端部(図3、4の右側の端部)を有する固定ドラム31と、固定ドラム31の先端部(図3、4の左側の端部)に固定された変速用カム32と、固定ドラム31の中間部の外周面に固定された旋回用カム33と、を備えている。
固定ドラム31は、支持板11と平行に配置された底板部31aと、底板部31aから先端側に突出する円筒部31bと、を備えている。円筒部31bは、回転機構12の回転中心Cを中心とする円筒状に形成されている。
変速用カム32は、円筒部31bの先端側の開口を閉じるように当該円筒部31bの先端部に固定されたカム本体32aと、カム本体32aの先端側を向く面に設けられたカム溝32bと、を有する。カム溝32bは、先端側に向けて開くとともに、図2に正面視において回転機構12の回転中心Cと異なる位置に中心を持つ略円形の形状を有する溝である。
旋回用カム33は、固定ドラム31の円筒部31bの外周面に固定されたカム本体33aと、カム本体33aの外周面に設けられたカム溝33bと、を有する。カム本体33aの外周面は、回転機構12の回転中心Cを中心とする円柱面であり、カム溝33bは、カム本体33aの外周面を窪ませることによって形成されている。また、カム溝33bは、図2及び図3に示すように、回転中心C回りの位置が変化することに応じて回転中心Cに沿った方向の位置が変化する経路に沿って形成された部分を有する。
回転機構12は、回転中心Cを中心として回転可能となるように固定機構13に支持された回転軸15を有する。具体的に、回転軸15は、固定ドラム31の底板部31a及び変速用カム32のカム本体32aを貫通し、底板部31aに対してベアリングB1により回転可能に支持されているとともにカム本体32aに対してベアリングB2、B3により回転可能に支持されている。
また、回転機構12は、回転軸15の回転に応じて回転可能となるように当該回転軸15に取り付けられ、回転軸15を中心とする角度の異なる位置に配置された10個の保持機構19を備えている。
さらに、回転機構12は、回転軸15の回転に応じて回転可能となるように保持機構19を支持するために以下の構成を有している。
具体的に、回転機構12は、回転軸15の先端部に固定された回転支持体16と、回転支持体16に取り付けられた10個のアーム17と、各アーム17に取り付けられたリンクレバー18(つまり、10個のリンクレバー18)と、固定ドラム31に対して回転可能に取り付けられた支持部材20、21と、を備えている。
回転支持体16は、旋回用カム33の先端側に設けられた円盤状の部材である。
アーム17は、回転支持体16の外縁部及びリンクレバー18に取り付けられたアーム本体17aと、アーム本体17aから基端側(図4の右側)に延びるとともに変速用カム32のカム溝32b内に挿入されたカムフォロア17dと、を有する。アーム本体17aは、軸17bを中心として回転可能となるように回転支持体16に取り付けられた第1端と、軸17cを中心として回転可能となるようにリンクレバー18に取り付けられた第2端と、を有する。軸17b、17cは、回転中心Cと平行に延びる軸である。カムフォロア17dは、回転中心Cと平行な軸を中心として回転可能な状態でアーム本体17aに取り付けられ、この軸は、図2に示す正面視において軸17bと異なる位置に設けられている。したがって、回転軸15が回転しているときにカム溝32b内のカムフォロア17dの位置が変化することにより、アーム本体17aは、軸17bを中心として回転支持体16に対して回転する。
リンクレバー18は、アーム17及び保持機構19に取り付けられたレバー本体18aを有する。レバー本体18aは、上述した軸17cを中心として回転可能となるようにアーム本体17aに取り付けられた第1端と、軸18bを中心として回転可能となるように保持機構19に取り付けられた第2端と、を有する。軸18bは、回転中心Cと平行に延びる軸である。
図3及び図4を参照して、支持部材20は、固定ドラム31の円筒部31bに対してベアリングB4を介して回転可能に取り付けられたドーナツ状の支持板20aと、支持板20aの外縁部に沿って当該支持板20aの先端側を向く面に取り付けられたレール20bと、を有する。支持板20aは、旋回用カム33の先端側(図の左側)に設けられている。レール20bは、回転中心Cを中心とする円形の経路に沿って設けられている。
同様に、支持部材21は、固定ドラム31の円筒部31bに対してベアリングB5を介して回転可能に取り付けられたドーナツ状の支持板21aと、支持板21aの外縁部に沿って当該支持板21aの先端側を向く面に取り付けられたレール21bと、を有する。支持板21aは、旋回用カム33の基端側(図の右側)に設けられている。レール21bは、回転中心Cを中心とする円形の経路に沿って設けられている。
両支持部材20、21のレール20b、21bには、保持機構19に設けられたスライダ26d、26eがそれぞれ係合している。これにより、保持機構19は、レール20b、21bによって規定される円形の経路に沿った移動が許容され、それ以外の方向への移動が規制される。
したがって、回転軸15が回転して、アーム17の回転支持体16に対する角度が変化すると、当該アーム17に対してリンクレバー18を介して連結された保持機構19は、レール20b、21bにより規定される円形の経路に沿って回転軸15に対して移動する。これにより、保持機構19の角速度が変化する。
具体的に、図2において、回転軸15が回転中心Cを中心として時計回りに回転すると、カムフォロア17dがカム溝32bに沿って案内される。これにより、例えば、引渡ローラ5から吸収体Aを引き受ける引受位置にある保持機構19に接続されたアーム17は、回転支持体16に対して回転軸15の回転方向に徐々に傾斜する(アーム17とリンクレバー18との内角が徐々に狭くなる)。その結果、保持機構19は、回転支持体16(回転軸15)に対してリンクレバー18によって回転方向に引っ張られる、つまり、保持機構19が加速する。この加速期間は、搬送装置10と引受ローラ6との間に位置する両シートS1、S2に対して吸収体Aを引き渡す引渡位置の直前まで継続し、この位置から引渡位置までの領域において保持機構19は、等速で回転する。
回転軸15がさらに回転すると、引渡位置にある保持機構19に接続されたアーム17は、回転支持体16に対して回転方向と反対向きに徐々に傾斜する(アーム17とリンクレバー18との内角が徐々に広がる)。その結果、保持機構19は、回転支持体16(回転軸15)に対してリンクレバー18によって回転方向と反対側に押される、つまり、保持機構19が減速する。この減速期間は、引渡位置の直前まで継続し、この位置から引渡位置までの領域において保持機構19は、等速で回転する。
このように、本実施形態では、変速用カム32、アーム17、及びリンクレバー18は、10個の保持機構19のうち互いに隣接する2つの保持機構19同士の間に角度差が生じるように10個の保持機構19の角速度を変化させる変速機構に相当する。
また、各保持機構19は、引渡ローラ5から引き渡された吸収体Aを保持可能であり、かつ、吸収体Aを90°旋回させた後に当該各保持機構19と引受ローラ6との間に位置する両シートS1、S2に吸収体Aを引き渡すように構成されている。
具体的に、各保持機構19は、図2〜図4に示すように、上述の変速機構に接続された駆動ベース26と、駆動ベース26に対して旋回軸28を介して取り付けられた保持パッド27と、旋回軸28に取り付けられたレバー29と、レバー29に取り付けられたカムフォロア(旋回用カムフォロア)30と、を備えている。
駆動ベース26は、回転軸15の径方向(回転中心Cと直交する方向)において上述した旋回用カム33、支持部材20、21、アーム17、及びリンクレバー18の外側に設けられた外壁部26aと、外壁部26aから径方向の内側に突出する被支持部26b、26cと、被支持部26b、26cに設けられたスライダ26d、26eと、を備えている。先端側の被支持部26bの先端側の面には、軸18bを介してリンクレバー18が回転可能に取り付けられている。また、被支持部26bの基端側の面には、上述したレール20bに係合されたスライダ26dが設けられている。一方、基端側の被支持部26cの基端側の面には、上述したレール21bに係合されたスライダ26eが設けられている。
保持パッド27は、回転軸15の径方向の外側を向くとともに吸収体Aを保持可能な保持面を有する。具体的に、保持パッド27の保持面には、図示を省略する吸引孔が形成され、この吸引孔を介して保持面の外側の空気が吸引されることにより当該保持面に対して吸収体Aが吸着される。なお、図2では、保持パッド27の保持面が平坦に形成されているが、保持面の形状は特に限定されない。
旋回軸28は、保持パッド27から回転軸15の径方向の内側に向けてのびるとともに、駆動ベース26の外壁部26aを貫通する。また、旋回軸28は、回転軸15の径方向に沿った軸を中心として回転可能となるように外壁部26aに支持されている。
レバー29は、回転軸15の径方向における旋回軸28の内側端に固定されている。また、レバー29は、旋回軸28の旋回中心と直交する方向に延びている。
カムフォロア30は、旋回軸28と平行な軸を中心として回転可能となるようにレバー29の先端部に設けられている。旋回軸28とカムフォロア30の回転軸とは、旋回軸28と直交する平面上で互いに異なる位置に設けられている。また、カムフォロア30は、レバー29から回転軸15の径方向の内側に向けて延びるとともに、旋回用カム33のカム溝33bに係合している。
したがって、回転軸15の回転に応じてカムフォロア30は、カム溝33bの内側面(旋回用案内面)に沿って案内される。具体的に、カムフォロア30は、回転軸15を中心とする保持機構19の回転に応じて保持パッド27が旋回軸28を中心として旋回可能となるようにカム溝33bによって案内される。これにより、保持パッド27に保持された吸収体Aは、引渡ローラ5から引受ローラ6に搬送されるまでの間に90°旋回される。
上記のように構成された搬送装置10においては、上述した変速機構(変速用カム32、アーム17、及びリンクレバー18)によって互いに隣接する2つの保持機構19同士の間の隙間の大きさが変化する。本実施形態においては、保持機構19同士の間の隙間には旋回用カム33が設けられているため、前記隙間に回転軸15の径方向の外側から埃や塵等の異物が侵入すると、カムフォロア30とカム溝33bとの間に異物が噛み込まれて保持パッド27の旋回動作に異常をきたすおそれがある。
そこで、搬送装置10は、図5〜図7に示すように、互いに隣接する2つの保持機構19のうちの一方の第1保持機構から他方の第2保持機構に向けて延びる第1カバー22と、第2保持機構から第1保持機構に向けて延びる第2カバー23と、を備えている。2つの保持機構19同士の間の隙間は、両カバー22、23によって回転軸15の径方向の外側から覆われている。
本実施形態では、全ての保持機構19が第1カバー22及び第2カバー23を有している。第1カバー22及び第2カバー23は全て同一の構成を有するため、一組の第1カバー22及び第2カバー23のみについて説明する。
具体的に、第1カバー22は、第1保持機構の駆動ベース26の外壁部26aに取り付けられた取付部22aと、取付部22aから第2保持機構に向けて延びる覆い部22bと、取付部22aと覆い部22bとに亘って設けられた補強用のリブ22cと、を有する。
同様に、第2カバー23は、第2保持機構の駆動ベース26の外壁部26aに取り付けられた取付部23aと、取付部23aから第1保持機構に向けて延びる覆い部23bと、取付部23aと覆い部23bとに亘って設けられた補強用のリブ23cと、を有する。
第1カバー22の覆い部22b及び第2カバー23の覆い部23bは、互いに隣接する2つの保持機構19が最も離れた状態で回転軸15の径方向において互いに重なる長さを有する。具体的に、覆い部22bは、覆い部23bの径方向の外側に重なっている。
また、第1カバー22の覆い部22b及び第2カバー23の覆い部23bは、回転軸15の径方向で互いに離間している。これにより、2つの保持機構19が互いに近づくとき及び互いに遠ざかるときに、覆い部22b、23b同士の摺動抵抗が生じるのを防止することができる。
一方、覆い部22b、23bが回転軸15の径方向で互いに離間していると両覆い部22b、23bの間から異物が侵入するおそれがある。そこで、この異物の侵入を防止するために、搬送装置10の回転機構12は、両覆い部22b、23bの間で回転軸15の径方向に挟まれた挟まれ部材7(図7のハッチングで示す部材)を備えている。
挟まれ部材7は、互いに隣接する2つの保持機構19が最も離れた状態で第1カバー22及び第2カバーの径方向に互いに重なる領域内のみに設けられている。具体的に、挟まれ部材7は、図7に示すように、第2カバー23の覆い部23bの先端部(第1保持機構に近い側の端部)のみに設けられている。これにより、上述した摺動抵抗の発生を防止しつつ異物の侵入を防止することができる。なお、挟まれ部材7は、例えば、フェルトによって形成することができる。
図3に示すように、両カバー22、23が取り付けられた保持機構19の外壁部26aは、カム溝33bを回転軸15の径方向の外側から覆うように配置されている。したがって、カム溝33bの全体は、全ての保持機構19、全ての第1カバー22、及び全ての第2カバー23によって回転軸15の径方向の外側から覆われている。
図3及び図4を参照して、上述した一対の支持部材20、21は、回転軸15の軸方向において旋回用カム33の両側に設けられ、全ての保持機構19、全ての第1カバー22、及び全ての第2カバー23との間で回転軸15の径方向の外側及び回転軸15の軸方向の両側から覆われた被覆室R1を形成する一対の被覆部材に相当する。
具体的に、支持部材21は、支持板21aと保持機構19の駆動ベース26との間の隙間を回転軸15の径方向の外側から覆う外周カバー21cを備えている。外周カバー21cは、支持板21aの外周縁に沿って回転軸15を中心とする全周に亘り設けられている。被覆室R1は、支持部材20の支持板20a、支持部材21の支持板21a及び外周カバー21c、駆動ベース26、第1カバー22、及び第2カバー23によって区画されている。
そして、旋回用カム33のカム溝33bは、被覆室R1内に設けられている。
なお、支持部材20も、支持板20aと被支持部26bとの間の隙間を回転軸15の軸方向の外側から覆う外周カバー20cを備えている。外周カバー20c及び外周カバー21cは、レール20b、21b、及びスライダ26d、26eを回転軸15の径方向の外側からそれぞれ覆う。
なお、第1カバー22及び第2カバー23は、図3に示すように、回転軸15の軸方向において外周カバー20cの基端側の端面の位置から外周カバー21cの先端側の端面の位置までの領域に亘って設けられている。
ここで、保持機構19は、それぞれ異なる角速度で回転するため、当該保持機構の軸方向の両側に設けられた支持部材20、21は、上述のように、レール20b、21b及びスライダ26d、26eによって保持機構19及び両カバー22、23に対する回転軸15を中心とする回転方向の相対変位が許容されている。しかし、この場合には、相対変位を許容するために、支持部材20、21と保持機構19及び両カバー22、23との間にはクリアランスが要求され、このクリアランスを通じて異物が侵入するのを防ぐことは難しい。
そこで、搬送装置10の固定ドラム31は、図4に示すように、異物を補足するためのフィルタ31eと、図4の矢印に示すようにフィルタ31eを介して被覆室R1内に外気を導入可能なファン(外気導入手段)31cと、を有する。フィルタ31e及びファン31cは、底板部31aに形成された貫通孔31d内に設けられている。貫通孔31dは、円筒部31b内で開口している。したがって、ファン31cが作動することにより、空気は、貫通孔31dを通じて円筒部31b内に導入され、さらに、円筒部31bに形成された孔(図4の二点鎖線で示す:符号省略)を通じて被覆室R1内に導かれる。これにより、上述のようなクリアランスが形成されている場合であっても、当該クリアランスを通じて空気を導出することにより被覆室R1内への異物の侵入を防止することができる。
また、ファン31cにより固定ドラム31の円筒部31b内に導入される空気は、当該円筒部31bに支持部材20、21を回転可能に支持するベアリングB4、B5の付近を通過するため、これらのベアリングB4、B5を冷却することもできる。これにより、ベアリングB4、B5の温度上昇に伴う当該ベアリングB4、B5(外輪及び内輪)の熱膨張を抑制して保持機構19の動作の安定化を図ることもできる。
上述のように、変速機構(変速用カム32、アーム17、及びリンクレバー18)は、先端側の支持部材20の先端側(図4の左側)、つまり、回転軸15の軸方向において被覆室R1の外側(図4の左側)に設けられている。
そこで、搬送装置10の回転機構12は、図3〜図5に示すように、回転軸15の軸方向において被覆室R1と反対側及び回転軸15の径方向の外側から変速機構を覆うとともに、回転軸15に固定された回転軸側カバー(符号省略)を備えている。
回転軸側カバーは、回転支持体16の外周縁に沿って並ぶとともに当該回転支持体16の外周縁にそれぞれ固定された扇形状を有する複数の内側カバー24と、各内側カバー24の外周縁に着脱可能に取り付けられた2つの外側カバー25と、を有する。
内側カバー24は、回転中心Cと直交する平面に沿って延びる板材であり、変速機構、特にアーム17及び変速用カム32を回転軸15の軸方向と平行する方向に覆う。
外側カバー25は、内側カバー24の外周縁から回転軸15の径方向の外側に延びる側壁部25aと、側壁部25aの外周縁から回転軸15の軸方向の基端側(図4の右側)に延びる周壁部25bと、を有する板材である。側壁部25aは、回転中心Cと直交する平面に沿って延びる部分であり、変速機構、特にアーム17及びリンクレバー18を回転軸15の軸方向と平行する方向に覆う。周壁部25bは、回転中心Cを中心とする円弧面に沿って延びる部分であり、変速機構、特にアーム17及びリンクレバー18を回転軸15の径方向の外側から覆う。
図4を参照して、駆動機構14は、モータ34と、モータ34により回転駆動する駆動軸35と、駆動軸35に固定された軸側駆動プーリ36と、回転軸15に固定された軸側従動プーリ37と、軸側駆動プーリ36と軸側従動プーリ37とに掛け渡された二点鎖線で示すベルト(符号省略)と、を備えている。モータ34により駆動軸35が回転することにより、モータ34の動力がベルトを介して回転軸15に伝達される。
ここで、支持部材20、21は、10個の保持機構19を回転可能に支持するものであり、回転軸15の駆動にかかわらず固定されていてもよい(支持板11に対して固定されていてもよい)。しかし、10個の保持機構19は、上述のように互いに異なる速度で回転する。そのため、支持部材20、21を固定した場合、支持部材20、21には10個の保持機構19の回転に伴い互いに異なるベクトルを持った力が同時に加えられる結果、この力の反力が変速用カム32及びカムフォロア17dに集中して当該変速用カム32及びカムフォロア17dが劣化するという問題がある。
そこで、駆動機構14は、回転軸15に同期して両支持部材20、21を回転駆動する。
具体的に、駆動機構14は、上述した駆動軸35に対して図外のプーリ及びベルトによって接続された軸(符号省略)に固定された支持側駆動プーリ38と、基端側の支持部材21の支持板21aに固定された支持側従動プーリ39と、支持側駆動プーリ38と支持側従動プーリ39とに掛け渡された二点鎖線で示すベルト(符号省略)と、を備えている。モータ34により駆動軸35が回転することにより、モータ34の動力がベルトを介して支持部材21に伝達される。
また、駆動機構14は、先端側の支持部材20の支持板20aと回転支持体16とを接続するアングル26fをさらに備えている。これにより、モータ34の動力が回転軸15及び回転支持体16を介して支持部材20に伝達される。
このように両支持部材20、21が回転軸15に同期して回転駆動されていることにより、両支持部材20、21に加えられる力は、回転軸15に対する10個の保持機構19の相対的な速度差に応じた力に低減されるため、上述した変速用カム32及びカムフォロア17dの劣化を低減することができる。
以上説明したように、互いに隣接する2つの保持機構19からそれぞれ延びる第1カバー22及び第2カバー23が径方向に互いに重なっている。これにより、2つの保持機構19の距離の変動に応じて変形する従来の蛇腹状のカバーと異なり、第1カバー22及び第2カバー23の形状を維持したまま2つの保持機構19同士の間の隙間を径方向の外側から覆うことができる。
また、両カバー22、23が2つの保持機構19が最も離れた状態で径方向に互いに重なることができる長さを有するため、2つの保持機構19同士の距離が変動しても当該2つの保持機構19同士の間の隙間に異物が侵入するのを防止することができる。
したがって、互いに隣接する2つの保持機構19同士の距離にかかわらず当該2つの保持機構19同士の間に異物が入り込むのをより有効に防止することができる。
また、前記実施形態によれば、次の効果を奏することができる。
両カバー22、23が回転軸15の径方向に互いに離間している。これにより、2つの保持機構19の相対変位に伴う両カバー22、23の摺動を防止することができるため、当該両カバー22、23の消耗を緩和することができる。
両カバー22、23の間で径方向に挟まれた挟まれ部材7が2つの保持機構19が最も離れた状態で両カバー22、23の径方向に重なる領域内のみに設けられている。そのため、異物が両カバー22、23同士の間の隙間を通じて侵入するのを防止しつつ、挟まれ部材7を設けることによる摺動抵抗の増加を最小限に抑えることができる。
カム溝(旋回用案内面)33bの全体を保持機構19及び両カバー22、23によって回転軸15の径方向の外側から覆うことができるので、カムフォロア30とカム溝33bとの間に異物が侵入するのをより確実に防止することができる。
一対の支持部材(被覆部材)20、21によってカム溝33bを回転軸15の軸方向の両側からも覆うことができるため、当該カム溝33bとカムフォロア30との間に軸方向に沿って異物が侵入するのを確実に防止することができる。
この態様によれば、フィルタ31eを通じた外気を被覆室R1内に導入することができる。そのため、支持部材20、21と保持機構19及び両カバー22、23との間にクリアランスが形成されている場合であっても、このクリアランスを通じて被覆室R1内の空気を導出することにより当該クリアランスを通じて被覆室R1内に異物が侵入するのを防止することができる。
被覆室R1の外側に設けられた変速機構(変速用カム32、アーム17、及びリンクレバー18)を回転軸側カバー(内側カバー24及び外側カバー25)によって回転軸15の軸方向における被覆室R1と反対側(軸方向の一方側)及び径方向の外側から覆うことができる。また、回転軸15の軸方向において変速機構の回転軸側カバーと反対側には一方の支持部材20が存在するため、当該支持部材20によっても変速機構を軸方向の他方側から覆うことができる。そのため、変速機構に異物が付着等することにより当該変速機構の動作に異常が生じるのを抑制することができる。
しかも、回転軸側カバーが回転軸15に固定されているため、保持機構19の軽量化を図ることができ、これにより吸収体Aの搬送速度を向上することができる。
以上のように搬送装置10の動作不良を低減することができるため、この搬送装置10を使い捨ておむつ1の製造に用いることにより、使い捨ておむつ1の製造効率を向上することができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下の態様を採用することもできる。
両カバー22、23が回転軸15の径方向に互いに離間した例について説明したが、両カバー22、23が径方向に互いに接触していてもよい。この場合、挟まれ部材7を省略することができる。
カム溝(旋回用案内面)33bの全体が保持機構19及び両カバー22、23によって回転軸の径方向の外側から覆われた例について説明したが、カム溝33bの少なくとも一部が両カバー22、23によって径方向の外側から覆われていればよい。これにより、異物が保持パッド27の旋回動作に与える悪影響を低減することができる。
支持部材(一対の被覆部材)20、21によってカム溝33bを回転軸15の軸方向の両側から覆う例について説明したが、支持部材20、21の少なくとも一方を省略することもできる。
フィルタ31e及びファン31cを有する例について説明したが、これらを省略することもできる。
変速機構(変速用カム32、アーム17、及びリンクレバー18)が被覆室R1の外側に配置された例について説明したが、変速機構は、被覆室R1内に設けられていてもよい。この場合、回転軸側カバー(内側カバー24及び外側カバー25)を省略することができる。
外気導入手段の一例としてファン31cを例示したが、外気導入手段は、ファン31cに限定されない。例えば、フィルタ31eを介して被覆室R1内に空気を送ることが可能な送風機(コンプレッサー等)を外気導入手段として採用することもできる。外気導入手段としてコンプレッサーを採用した場合、当該コンプレッサーにより送られる空気を除湿することが好ましい。
第1カバー22と第2カバー23との位置関係は、回転軸15を中心とする回転方向において、保持機構19に対して逆にすることもできる。また、第1カバー22の覆い部22bが第2カバー23の覆い部23bに対して径方向の外側に重なる例について説明したが、覆い部23bが覆い部22bに対して径方向の外側から重なっていてもよい。この場合においても、挟まれ部材7は、覆い部22bと覆い部23bとの間に設けられていることが好ましい。
A 吸収体(搬送対象部材及び股下用部材の一例)
R1 被覆室
S1 前側シート(胴回り用シートの一例)
S2 後側シート(胴回り用シートの一例)
1 使い捨ておむつ(使い捨て着用物品の一例)
2 前腹部(胴回り部の一例)
3 後背部(胴回り部の一例)
4 股下部
7 挟まれ部材
10 搬送装置
15 回転軸
17 アーム(変速機構の一例)
18 リンクレバー(変速機構の一例)
19 保持機構
20、21 支持部材(被覆部材の一例)
22 第1カバー
23 第2カバー
24 内側カバー(回転軸側カバーの一例)
25 外側カバー(回転軸側カバーの一例)
27 保持パッド
28 旋回軸
30 カムフォロア(旋回用カムフォロアの一例)
31e フィルタ
32 変速用カム(変速機構の一例)
33 旋回用カム

Claims (9)

  1. 搬送されるべき搬送対象部材を搬送するための搬送装置であって、
    回転軸と、
    前記回転軸の回転に応じて回転可能となるように当該回転軸に取り付けられ、前記搬送対象部材をそれぞれ保持可能であり、さらに前記回転軸を中心とする角度の異なる位置に配置された複数の保持機構と、
    前記複数の保持機構のうち互いに隣接する2つの保持機構同士の間に角度差が生じるように前記複数の保持機構の角速度を変化させる変速機構と、
    前記2つの保持機構同士の間の隙間を前記回転軸の径方向の外側から覆うように当該2つの保持機構のうちの一方の第1保持機構から前記2つの保持機構のうちの他方の第2保持機構に向けて延びる少なくとも1つの第1カバーと、
    前記隙間を前記径方向の外側から覆うように前記第2保持機構から前記第1保持機構に向けて延びて前記径方向において前記第1カバーに重なる少なくとも1つの第2カバーと、を備え、
    前記第1カバー及び前記第2カバーは、前記2つの保持機構が最も離れた状態で前記径方向において互いに重なることができる長さを有する、搬送装置。
  2. 請求項1に記載の搬送装置であって、
    前記第1カバー及び前記第2カバーは、前記径方向で互いに離間している、搬送装置。
  3. 請求項2に記載の搬送装置は、前記第1カバーと前記第2カバーとの間で前記径方向に挟まれた挟まれ部材をさらに備え、
    前記挟まれ部材は、前記2つの保持機構が最も離れた状態で前記第1カバー及び前記第2カバーの前記径方向に互いに重なる領域内のみに設けられている、搬送装置。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の搬送装置であって、
    前記複数の保持機構は、前記搬送対象部材を保持する保持パッドと、前記保持パッドから前記径方向の内側に向けて延びる旋回軸と、前記旋回軸に取り付けられた旋回用カムフォロアと、を有し、
    前記搬送装置は、前記回転軸を中心とする前記複数の保持機構の回転に応じて前記保持パッドが前記旋回軸を中心として旋回可能となるように前記旋回用カムフォロアを案内する旋回用案内面を有する旋回用カムをさらに備え、
    前記旋回用案内面は、前記第1カバー及び前記第2カバーによって前記径方向の外側から覆われた部分を有する、搬送装置。
  5. 請求項4に記載の搬送装置であって、
    前記複数の保持機構の全ては、前記第1カバー及び前記第2カバーを有し、
    前記旋回用案内面の全体は、前記複数の保持機構の全て、前記第1カバーの全て、及び前記第2カバーの全てによって前記径方向の外側から覆われている、搬送装置。
  6. 請求項5に記載の搬送装置は、前記回転軸の軸方向において前記旋回用カムの両側に設けられ、前記複数の保持機構の全て、前記第1カバーの全て、及び前記第2カバーの全てとの間で前記径方向の外側及び前記軸方向の両側から覆われた被覆室を形成する一対の被覆部材をさらに備え、
    前記旋回用案内面は、前記被覆室内に設けられている、搬送装置。
  7. 請求項6に記載の搬送装置であって、
    前記一対の被覆部材は、前記複数の保持機構、前記第1カバー、及び前記第2カバーに対して前記回転軸を中心とする回転方向に相対変位可能であり、
    前記搬送装置は、異物を補足するためのフィルタと、前記フィルタを介して前記被覆室内に外気を導入可能な外気導入手段と、をさらに備えている、搬送装置。
  8. 請求項6又は7に記載の搬送装置であって、
    前記変速機構は、前記軸方向における前記被覆室の外側に設けられ、
    前記搬送装置は、前記軸方向において前記被覆室と反対側及び前記径方向の外側から前記変速機構を覆うとともに、前記回転軸に固定された回転軸側カバーをさらに備えている、搬送装置。
  9. 着用者の胴回りに配置される胴回り部と着用者の股下に配置される股下部とを有する使い捨て着用物品を、請求項1〜8の何れか1項に記載の搬送装置を用いて製造する方法であって、
    前記胴回り部を形成するための胴回り用シートをその長手方向に沿って搬送する胴回り用シート搬送工程と、
    前記股下部に相当する部位に設けられる股下用部材を前記搬送装置を用いて前記胴回り用シートに搬送するとともに、当該股下用部材を前記胴回り部用シートに接合して接合体を形成する股下用部材接合工程と、
    前記接合体を前記長手方向と直交する幅方向に二つ折りにする二つ折り工程と、
    前記長手方向において前記股下用部材の両側において前記胴回り用シートの重なり部分同士を接合してサイドシールを形成するサイドシール工程と、
    前記長手方向において前記股下用部材の両側にサイドシールが残るように胴回り用シートを切断して使い捨て着用物品を形成する切断工程と、を含む使い捨て着用物品の製造方法。
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