JP6438343B2 - マイクロチャンネルプレートの製造方法、及び光電子増倍管 - Google Patents

マイクロチャンネルプレートの製造方法、及び光電子増倍管 Download PDF

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Description

本発明は、マイクロチャンネルプレートの製造方法、及び上記マイクロチャンネルプレートを備える光電子増倍管に関する。
従来、光電子増倍管及びイメージインテンシファイア等において、用途に応じて湾曲面を有する光電面が用いられる場合がある。この場合において、光電面の湾曲面に沿った形状のマイクロチャンネルプレートを作成する手法が知られている(下記特許文献1参照)。この手法では、平坦なマイクロチャンネルプレートを作成した後に、当該マイクロチャンネルプレートを所定の型に押し当てて加熱加圧処理を行うことにより、当該マイクロチャンネルプレートを湾曲させている。また、平坦なマイクロチャンネルプレートを作成した後に、当該マイクロチャンネルプレートの両端に圧力をかけることにより、当該マイクロチャンネルプレートを湾曲させる手法も知られている(下記特許文献2参照)。
米国特許第6259088号 米国特許第3863094号
しかしながら、上述した手法では、平坦なマイクロチャンネルプレートを作成した後にマイクロチャンネルプレートを湾曲させる加工を行うため、マイクロチャンネルプレートの湾曲部分において、チャンネルとして機能する微細孔が予期しない形状に変形したり、潰れたりする事態が生じ得る。このような事態が生じると、微細孔が変形した部分において電子増倍率が低下するおそれがある。
本発明の一側面は、上記課題の解決のためになされたものであり、光電子増倍効率の低下を防止でき、かつ所望の形状に形成されたマイクロチャンネルプレートを製造するマイクロチャンネルプレートの製造方法を提供することを目的とする。また、本発明の他の側面は、上記製造方法により製造されたマイクロチャンネルプレートを備える光電子増倍管を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係るマイクロチャンネルプレートの製造方法は、湾曲面を有する金属板を準備する準備工程と、準備工程において準備された金属板の少なくとも湾曲面を含む部分を陽極酸化処理することにより、湾曲面に対して垂直な複数の微細孔を有する微細孔構造体を金属板の表面部に形成する微細孔構造体形成工程と、微細孔構造体形成工程において形成された微細孔構造体を金属板の残部から剥離する剥離工程と、剥離工程において剥離された微細孔構造体の一面及び他面のそれぞれに電極層を形成する電極層形成工程と、を含む。
このマイクロチャンネルプレートの製造方法では、複数の微細孔を有する微細孔構造体を形成するために、予め所望の形状(湾曲面を有する形状)に形成された金属板に対する陽極酸化処理を行う。これにより、微細孔構造体を形成した後に当該微細孔構造体を変形(湾曲等)させる処理が不要となるため、当該変形に起因して微細孔が変形したり潰れたりする事態が生じない。従って、このマイクロチャンネルプレートの製造方法によれば、湾曲面における微細孔の変形に起因する光電子増倍効率の低下を防止でき、かつ所望の形状に形成されたマイクロチャンネルプレートを製造することができる。
上記マイクロチャンネルプレートの製造方法では、微細孔構造体形成工程において、微細孔の一端が表面膜で覆われるように金属板の陽極酸化処理を行い、電極層形成工程の前に、剥離工程において剥離された微細孔構造体の表面膜を貫通させる貫通工程を更に含んでもよい。金属の陽極酸化処理により形成された微細孔構造体の微細孔の一端に形成された表面膜を貫通させることにより、微細孔構造体の微細孔を電子が通過可能なチャンネルとして機能させることができる。
上記マイクロチャンネルプレートの製造方法では、微細孔構造体形成工程において、微細孔の一端が表面膜で覆われるように金属板の陽極酸化処理を行い、電極層形成工程において、剥離工程において剥離された微細孔構造体の微細孔の表面膜上に電極層を形成してもよい。金属の陽極酸化処理により形成された表面膜を除去せずにあえて残すことで、当該表面膜が電子を透過させる透過膜及びイオンフィードバックを抑制するイオンバリア膜として機能する透過型マイクロチャンネルプレートを得ることができる。
上記マイクロチャンネルプレートの製造方法では、準備工程において、平坦な金属板をプレス加工することにより、湾曲面を有する金属板を形成してもよい。微細孔が変形したり潰れたりする原因となり得るプレス加工を、微細孔構造体を形成する前段階の金属板に対して行うことにより、微細孔の形状に影響を与えることなく、所望の形状の微細孔構造体を形成することが可能となる。
本発明の一側面に係る光電子増倍管は、湾曲面を有し、入射光を光電子に変換する光電面と、上記マイクロチャンネルプレートの製造方法により製造された、光電面から放出された光電子を増倍するマイクロチャンネルプレートと、マイクロチャンネルプレートによって増倍された電子を受ける電子入射面と、を備え、マイクロチャンネルプレート及び電子入射面は、光電面の湾曲面に沿った湾曲面を有する。
上記光電子増倍管では、マイクロチャンネルプレート及び電子入射面は、光電面の湾曲面に沿った湾曲面を有する。これにより、光電面が湾曲面を有する場合において、マイクロチャンネルプレート、光電面、及び電子入射面を所定の間隔で互いに近接するように配置することが可能となる。その結果、光電子増倍管の磁場中における動作を安定化させることができる。また、光電面から放出された電子がマイクロチャンネルプレートに入射するまでの距離、及びマイクロチャンネルプレートから放出された電子が電子入射面に入射するまでの距離のばらつきを抑制することができる。つまり、光電面から放出された電子がマイクロチャンネルプレートを経て増倍されて電子入射面に入射するまでの時間のばらつきを抑制することができる。その結果、光電子増倍管の高速応答性を確保することができる。
本発明によれば、光電子増倍効率の低下を抑制できる所望の形状のマイクロチャンネルプレートを製造することができる。また、上記製造方法により製造されたマイクロチャンネルプレートを備える光電子増倍管を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る光電子増倍管を示す一部断面図である。 本発明の一実施形態に係るマイクロチャンネルプレートの要部拡大断面図である。 本発明の一実施形態に係るマイクロチャンネルプレートの製造工程を示す図である。 第1の変形例に係るマイクロチャンネルプレートを備える光電子増倍管を示す図である。 第2の変形例に係るマイクロチャンネルプレートを備える光電子増倍管を示す図である。 第3の変形例に係るマイクロチャンネルプレートを備える光電子増倍管を示す図である。 第4の変形例に係るマイクロチャンネルプレートを備える光電子増倍管を示す図である。 第5の変形例に係るマイクロチャンネルプレートを備える光電子増倍管を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係るマイクロチャンネルプレートの製造方法、及び上記製造方法により製造されたマイクロチャンネルプレートを備える光電子増倍管の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る光電子増倍管を示す一部断面図である。図1に示す光電子増倍管1は、略中空円柱状をなす筐体2の内部において、光電面3、マイクロチャンネルプレート4、及びアノード(電子入射面)5が互いに近接して配置された光電子増倍管である。筐体2の一端を中空ドーム状(半球面状)の入射窓11で気密に封止することにより、光電子増倍管1の内部は、高真空状態に保持されている。入射窓11は、例えば石英ガラス等からなる部材である。
入射窓11の真空側表面には、入射窓11に沿って中空ドーム状に形成された薄膜状の光電面(Photocathode)3が設けられている。光電面3は、外側面3a(入射窓11側の表面)と内側面3b(マイクロチャンネルプレート4側の表面)とを有する。光電面3は、例えば入射窓11の内側表面にK(カリウム)及びNa(ナトリウム)等のアルカリ金属を蒸着することによって形成されている。これにより、光電面3の外側面3a及び内側面3bは、入射窓11の形状に沿った湾曲面をなしている。光電面3は、入射窓11から入射した入射光を光電子に変換し、当該光電子を後段のマイクロチャンネルプレート4に向かって放出する。
筐体2内において、光電面3よりも内側には、中空ドーム状に形成されたマイクロチャンネルプレート4が設けられている。マイクロチャンネルプレート4は、入力面4a(光電面3側の表面)と出力面4b(アノード5側の表面)とを有する。また、本実施形態では一例として、マイクロチャンネルプレート4の縁部には、フランジ部4cが形成されている。
マイクロチャンネルプレート4の入力面4a及び出力面4bは、光電面3の内側面3bと略同一の曲率を有する湾曲面をなしている。すなわち、光電面3の内側面3bとマイクロチャンネルプレート4の入力面4aとの距離は略一定に保たれている。これにより、光電面3の内側面3bから放出された電子がマイクロチャンネルプレート4の入力面4aに到達するまでの距離(電子走行距離)は、略一定に保たれている。
マイクロチャンネルプレート4のフランジ部4cには、アノード5との間隔を調整するとともにマイクロチャンネルプレート4をアノード5に対して固定するための円環状のフレーム部材4dが接着されている。マイクロチャンネルプレート4は、入力面4aにおいて光電面3から放出された光電子を入力し、入力された光電子を増倍し、増倍された光電子を出力面4bから後段のアノード5に出力する。
図2を用いて、マイクロチャンネルプレート4について、更に詳細に説明する。図2の(a)は、第1の例に係るマイクロチャンネルプレート401の要部拡大断面図であり、図2の(b)は、第2の例に係るマイクロチャンネルプレート402の要部拡大断面図である。マイクロチャンネルプレート4としては、マイクロチャンネルプレート401及びマイクロチャンネルプレート402のいずれを用いてもよい。
図2の(a)に示すように、第1の例に係るマイクロチャンネルプレート401は、光電面3から放出された光電子を増倍させるチャンネルとして機能する複数の微細孔42を有する微細孔構造体41と、微細孔構造体41の両面に形成された電極層43と、を有する。複数の微細孔42の間には、入力面4aから出力面4bにかけて延在する隔壁部45が形成されている。電極層43は、入力電極層43aと出力電極層43bとを有する。入力電極層43aは、微細孔構造体41の一面(隔壁部45の入力面4a側の端部表面)に設けられる。入力電極層43aの表面は、マイクロチャンネルプレート401の入力面4aに相当する。一方、出力電極層43bは、微細孔構造体41の他面(隔壁部45の出力面4b側の端部表面)に設けられる。出力電極層43bの表面は、マイクロチャンネルプレート401の出力面4bに相当する。なお、マイクロチャンネルプレート401は、電子増倍器として機能するために、微細孔42内の隔壁部45の表面に図示しない抵抗層及び電子放出層を更に有する。抵抗層及び電子放出層は、既知の方法(例えば原子層堆積法(ALD:Atomic Layer Deposition)等)によって形成される。以降の説明においては、抵抗層及び電子放出層の説明を省略する。
入力電極層43a及び出力電極層43bは、マイクロチャンネルプレート4の入力面4aと出力面4bとの間に所定の電圧を印加するための層である。入力電極層43a及び出力電極層37は、例えばIn(酸化インジウム)及びSnO(酸化スズ)からなるITO(酸化インジウムスズ)膜、ネサ膜、ニクロム膜、インコネル(登録商標)膜等の蒸着によって形成されている。
図2の(b)に示すように、第2の例に係るマイクロチャンネルプレート402は、微細孔42の一端(マイクロチャンネルプレート4の入力面4a側の端部)を覆う表面膜44を更に有する点で、第1の例に係るマイクロチャンネルプレート401と相違する。表面膜44は、後述する金属板の陽極酸化処理により、外方(光電面3側)に向かって凸となるアーチ状に形成されている。マイクロチャンネルプレート402では、入力電極層43aは、表面膜44上に、表面膜44の形状に沿って薄膜状に形成される。
マイクロチャンネルプレート402において、表面膜44は、光電面3から放出された光電子を微細孔42内に透過させる透過膜として機能するとともにイオンフィードバックを抑制するイオンバリア膜として機能する。イオンフィードバックとは、微細孔42の内部で増倍された電子が残留ガスをイオン化し、そのイオンが光電面3に戻ることによりノイズが発生してしまう事象である。
筐体2内において、マイクロチャンネルプレート4よりも内側には、アノード5が設けられている。アノード5の入力面5a(マイクロチャンネルプレート4側の表面)は、マイクロチャンネルプレート4の出力面4bと略同一の曲率を有する湾曲面をなしている。すなわち、マイクロチャンネルプレート4の出力面4bとアノード5の入力面5aとの距離は略一定に保たれている。これにより、マイクロチャンネルプレート4の出力面4bから出力された光電子がアノード5の入力面5aに到達するまでの距離は、略一定に保たれている。アノード5は、マイクロチャンネルプレート4によって増倍された光電子を受ける。
なお、入射窓11の真空側表面の周辺領域では、金属製の配線層(不図示)が光電面3に対して電気的に接続されている。また、マイクロチャンネルプレート4の入力電極層43a及び出力電極層43b、並びにアノード5に対しても、それぞれ異なる金属製の配線層(不図示)が電気的に接続されている。上記配線層は、外部電圧源(不図示)に電気的に接続されている。これにより、光電面3、マイクロチャンネルプレート4、及びアノード5には、外部電圧源からの所定の電圧が印加され、それぞれの間に、所定の電位差が設定される。
以上述べた光電子増倍管1では、マイクロチャンネルプレート4及びアノード5は、光電面3の湾曲面に沿った湾曲面を有する。これにより、光電面3が湾曲面を有する場合において、マイクロチャンネルプレート4、光電面3、及びアノード5を所定の間隔で互いに近接するように配置することが可能となる。その結果、光電子増倍管1の磁場中における動作を安定化させることができる。また、光電面3から放出された電子がマイクロチャンネルプレート4に入射するまでの距離、及びマイクロチャンネルプレート4から放出された電子がアノード5に入射するまでの距離のばらつきを抑制することができる。つまり、光電面3から放出された電子がマイクロチャンネルプレート4を経て増倍されてアノード5に入射するまでの時間のばらつきを抑制することができる。その結果、光電子増倍管1の高速応答性を確保することができる。
続いて、図3を用いて、マイクロチャンネルプレートの製造工程について説明する。ここでは、上述したフランジ部4cを有さないマイクロチャンネルプレート4を製造する場合を例として説明する。まず、準備工程が実行される。図3の(a)に示すように、準備工程においては、湾曲面を有する金属板50を準備する。ここで、金属板50としては、例えばAl(アルミニウム),Ta(タンタル),Nb(ニオブ),Ti(チタン),Hf(ハフニウム),Zr(ジルコニウム),Zn(亜鉛),W(タングステン),Bi(ビスマス),Sb(アンチモン)等のバルブ金属を用いることができる。金属板50は、中空ドーム状に形成されている。金属板50の外側面50a及び内側面50bは、湾曲面をなしている。
準備工程において、例えば平坦な金属板をプレス加工することにより、上述したような湾曲面を有する金属板50を得ることができる。微細孔42が変形したり潰れたりする原因となり得るプレス加工を、微細孔構造体41を形成する前段階の金属板50に対して行うことにより、微細孔42の形状に影響を与えることなく、所望の形状の微細孔構造体41を形成することが可能となる。
続いて、微細孔構造体形成工程が実行される。微細孔構造体形成工程においては、準備工程において準備された金属板50の少なくとも湾曲面(この例では外側面50a及び内側面50b)を含む部分を陽極酸化処理することにより、湾曲面に対して垂直な複数の微細孔42を有する微細孔構造体41を金属板50の表面部に形成する(図3の(b)参照)。この例では、金属板50の外側面50a及び内側面50bのそれぞれから陽極酸化が進むことにより、金属板50の外側において微細孔構造体41Aが形成され、金属板50の内側において微細孔構造体41Bが形成される。
上述の陽極酸化処理により、微細孔構造体41には、金属板50の表面(外側面50a又は内側面50b)から金属板50の内部に向かった微細孔42が複数形成される。例えば図3の(b)に示すように、金属板50の内側に形成された微細孔構造体41Bには、金属板50の内側面50bから金属板50の内部に向かった微細孔42が複数形成される。また、微細孔42の底部には、薄膜状の酸化層である表面膜44が形成される。すなわち、微細孔構造体形成工程においては、微細孔42の一端が表面膜44で覆われるように金属板50の陽極酸化処理が行われる。
続いて、剥離工程が実行される。剥離工程においては、微細孔構造体形成工程において形成された微細孔構造体41を金属板50の残部51から剥離する。図3の(c)は、剥離工程において残部51から剥離された微細孔構造体41Bを示す。なお、剥離工程において残部51から剥離された微細孔構造体41Aは、表面膜44が内側に形成されている点で、表面膜44が外側に形成される微細孔構造体41Bと相違する。
剥離工程において微細孔構造体41を剥離した後の工程は、上述した第1の例に係るマイクロチャンネルプレート401を製造する場合と、第2の例に係るマイクロチャンネルプレート402を製造する場合とで異なる。
(第1の例に係るマイクロチャンネルプレート401を製造する場合)
まず、第1の例に係るマイクロチャンネルプレート401を製造する場合について説明する。この場合、剥離工程の後に貫通工程が実行される。貫通工程においては、剥離工程において剥離された微細孔構造体41(微細孔構造体41A又は微細孔構造体41B)の表面膜44を貫通させる。表面膜44の貫通処理は、例えばエッチング等の化学的な処理、及び削り取り等の物理的な処理等により行われる。貫通処理においては、表面膜44全体を除去してもよいし、表面膜44の一部を貫通させてもよい。
図3の(d)は、貫通工程において表面膜44を除去した微細孔構造体41を示す。この図に示すように、貫通工程により、微細孔42が微細孔構造体41の両端において開口した微細孔構造体41を得ることができる。これにより、微細孔構造体41の微細孔42を電子が通過可能なチャンネルとして機能させることができる。
続いて、電極層形成工程が実行される。電極層形成工程においては、微細孔構造体41の一面及び他面のそれぞれに電極層43を形成する。具体的には、例えばIn及びSnOからなるITO膜、ネサ膜、ニクロム膜、インコネル(登録商標)膜等を、微細孔構造体41の一面及び他面のそれぞれに蒸着することで、入力電極層43a及び出力電極層43bを形成する。以上の工程により、図2の(a)に示した構成を有するマイクロチャンネルプレート401が得られる。
(第2の例に係るマイクロチャンネルプレート402を製造する場合)
次に、第2の例に係るマイクロチャンネルプレート402を製造する場合について説明する。この場合、剥離工程の後に上述した貫通工程を行わず、その代わりに、必要に応じてエッチング処理等を行うことにより、表面膜44の厚みを薄くする。具体的には、表面膜44の厚みを、表面膜44が電子を透過させる透過膜及びイオンフィードバックを抑制するイオンバリア膜として機能するために適切な厚さにする。その後、上述した電極層形成工程を実行することにより、図2の(b)に示した構成を有するマイクロチャンネルプレート402が得られる。このように、金属板50の陽極酸化処理により形成された表面膜44を除去せずにあえて残すことで、当該表面膜44が電子を透過させる透過膜及びイオンフィードバックを抑制するイオンバリア膜として機能する透過型マイクロチャンネルプレートを得ることができる。
なお、図1に示したフランジ部4cを有するマイクロチャンネルプレート4を製造する場合には、例えば、上述した準備工程においてフランジ部を有する金属板を準備し、上述した各工程を実施すればよい。この場合、微細孔構造体形成工程における陽極酸化処理により、フランジ部4cにも微細孔42が形成されることになる。ただし、図1に示した光電子増倍管1において、マイクロチャンネルプレート4のフランジ部4cは光電子の増倍に寄与する部分ではないため、例えば陽極酸化処理の際に金属板の一部(フランジ部4cとなる部分)をマスキングすることで、フランジ部4cに微細孔42が形成されないようにしてもよい。
図1に示したように、フランジ部4cを有するマイクロチャンネルプレート4を製造する場合には、更に、フランジ部4cにフランジ部4cと略同等の熱膨張係数を有するフレーム部材4dを設けてもよい。この場合、フランジ部4cのアノード5側の表面に、円環状のフレーム部材4dの一面を低融点ガラス等によって接着し、焼成を行う。また、フレーム部材4dの他面を低融点ガラス等によってアノード5のフランジ部に接着し、焼成を行う。以上の処理により、図1に示したように、マイクロチャンネルプレート4とアノード5とがフレーム部材4dを介して互いに固定される。
以上述べたように、このマイクロチャンネルプレート4の製造方法では、複数の微細孔42を有する微細孔構造体41を形成するために、予め所望の形状(湾曲面を有する形状)に形成された金属板50に対する陽極酸化処理を行う。これにより、微細孔構造体41を形成した後に当該微細孔構造体41を変形(湾曲等)させる処理が不要となるため、当該変形に起因して微細孔42が変形したり潰れたりする事態が生じない。従って、このマイクロチャンネルプレート4の製造方法によれば、湾曲面における微細孔42の変形に起因する光電子増倍効率の低下を防止でき、かつ所望の形状に形成されたマイクロチャンネルプレート4を製造することができる。なお、上述した通り、マイクロチャンネルプレート4は、電子増倍器として機能するために、微細孔42内の隔壁部45の表面に図示しない抵抗層及び電子放出層を更に有する。抵抗層及び電子放出層の形成には、既知の方法(例えば原子層堆積法(ALD:Atomic Layer Deposition)等)を用いることができる。抵抗層及び電子放出層の形成は、電極層形成工程前に行われてもよいし、電極層形成工程後に行われてもよい。
本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、本発明に係るマイクロチャンネルプレートの製造方法によれば、上述した中空ドーム状のマイクロチャンネルプレート4以外にも様々な形状のマイクロチャンネルプレートを製造することが可能である。また、光電子増倍管の形状、及び光電子増倍管を構成する部材の配置構成についても様々な変形が可能である。以下、図4〜図8を用いて、マイクロチャンネルプレート及び光電子増倍管の5つの変形例について説明する。なお、ここで例示する変形例以外にも、様々な変形を取りうることはいうまでもない。
(第1の変形例)
図4は、第1の変形例に係るマイクロチャンネルプレート4Aを備える光電子増倍管1Aを示す。図4に示すように、光電子増倍管1Aは、略中空円柱状の筐体2Aの内部において、光電面3A、マイクロチャンネルプレート4A、及びアノード5Aが互いに近接して配置された光電子増倍管である。筐体2Aの一端は、入射窓11Aによって封止されている。光電子増倍管1Aでは、光電面3Aは、入射窓11Aの形状に沿って、中央部において略平面状であり側縁部において湾曲面(R形状)を有している。また、マイクロチャンネルプレート4A及びアノード5Aは、光電面3Aの形状に沿った形状となっている。すなわち、マイクロチャンネルプレート4A及びアノード5Aにおいて、光電面3Aの略平面状の部分に対向する部分は、光電面3Aと同様の略平面状に形成されており、光電面3Aの側縁部に形成された湾曲面に対向する部分は、光電面3Aと同様の湾曲面をなしている。
図5は、第2の変形例に係るマイクロチャンネルプレート4Bを備える光電子増倍管1Bを示す。図5に示すように、光電子増倍管1Bは、略中空円柱状の筐体2Bの内部において、光電面3B、マイクロチャンネルプレート4B、及びアノード5Bが互いに近接して配置された光電子増倍管である。筐体2Bの一端は、プラノコン面状に形成された入射窓11Bによって封止されている。具体的には、入射窓11Bは、大気側表面が平坦であって真空側表面が内側に湾曲する形状をなしている。入射窓11Bの真空側表面は、上記実施形態に係る半球面状の入射窓11よりも曲率の小さい緩やかな湾曲形状をなしている。光電子増倍管1Bでは、光電面3Bは、入射窓11Bの真空側表面の湾曲形状に沿った緩やかな湾曲形状となっている。また、マイクロチャンネルプレート4B及びアノード5Bは、光電面3Bの形状に沿った緩やかな湾曲形状となっている。
(第3の変形例)
図6は、第3の変形例に係るマイクロチャンネルプレート4Cを備える光電子増倍管1Cを示す。図6に示すように、光電子増倍管1Cは、筒状の筐体2Cの先端に設けられた入射窓11Cの内側において、光電面3C、マイクロチャンネルプレート4C、及びアノード5Cが互いに近接して配置された大口径の光電子増倍管である。入射窓11Cは、中空楕円球の一部を切り欠いた形状(豆電球の先端部分に似た形状)をなしている。入射窓11Cの内側には、入射窓11Cの形状に沿って、中空楕円球の一部を切り欠いた形状の光電面3Cが配置されている。光電面3Cの内側には、楕円球状のマイクロチャンネルプレート4Cが配置されている。マイクロチャンネルプレート4Cの内側には、マイクロチャンネルプレート4Cよりも一回り小さい楕円球状のアノード5Cが配置されている。なお、このような楕円球状のマイクロチャンネルプレート4Cは、例えばマイクロチャンネルプレート4Cを半分に切った半楕円球状の2つのマイクロチャンネルプレートを上記実施形態で説明した製造方法と同様の製造方法により製造し、これらを組み合わせることにより得られる。
(第4の変形例)
図7は、第4の変形例に係るマイクロチャンネルプレート4Dを備える光電子増倍管1Dを示す。図7に示すように、光電子増倍管1Dは、円筒状の入射窓11Dの内側において、円筒状の光電面3D、マイクロチャンネルプレート4D、及びアノード5Dが互いに近接して配置された光電子増倍管である。入射窓11Dの内側には、入射窓11Dの形状に沿った円筒状の光電面3Dが配置されている。光電面3Dの内側には、光電面3Dよりも一回り小さい円筒状のマイクロチャンネルプレート4Dが配置されている。マイクロチャンネルプレート4Dの内側には、マイクロチャンネルプレート4Dよりも一回り小さい円柱状のアノード5Dが配置されている。この光電子増倍管1Dでは、円筒状の入射窓11Dが対向する全方向からの光を検出することができる。
(第5の変形例)
図8は、第5の変形例に係るマイクロチャンネルプレート4Eを備える光電子増倍管1Eを示す。図8に示すように、光電子増倍管1Eは、中空円筒状に形成された光電子増倍管である。光電子増倍管1Eは、例えば発光する溶液等が入れられた試験管の光を検出する用途等に用いられる。光電子増倍管1Eは、入射窓11E、光電面3E、マイクロチャンネルプレート4E、及びアノード5Eが、内側から順に配置される構成をなしている。この光電子増倍管1Eでは、円柱状の空間Sを包囲するように、円筒状の入射窓11Eが設けられている。入射窓11Eの外側(空間Sとは反対側)には、入射窓11Eの形状に沿った円筒状の光電面3Eが配置されている。光電面3Eの外側には、光電面3Eよりも一回り大きい円筒状のマイクロチャンネルプレート4Eが配置されている。マイクロチャンネルプレート4Eの外側には、マイクロチャンネルプレート4Eよりも一回り大きい円柱状のアノード5Eが配置されている。この光電子増倍管1Eでは、例えば上述した試験管等を空間Sに挿入することで、試験管からの全方向に対する発光を検出することができる。
以上述べた第1〜第5の変形例に係るマイクロチャンネルプレート4A〜4Eは、上記実施形態で説明したマイクロチャンネルプレートの製造方法を適用することにより製造可能である。すなわち、上記各変形例に示した所望の形状の金属板を準備し、当該金属板に対して、上述の微細孔構造体形成工程、剥離工程、貫通工程、及び電極層形成工程を実行することにより、図2の(a)に示した構成を備えるマイクロチャンネルプレート4A〜4Eを製造することができる。また、貫通工程の代わりに表面膜44の厚みを調整するエッチング処理等を行うことで、図2の(b)に示した構成を備えるマイクロチャンネルプレート4A〜4Eを製造することができる。
また、図4〜図8に示したように、第1〜第5の変形例に係る光電子増倍管1A〜1Eでは、マイクロチャンネルプレート4A〜4E及びアノード5A〜5Eは、光電面3A〜3Eの湾曲面に沿った湾曲面を有する。従って、これらの光電子増倍管1A〜1Eについても、上記実施形態に係る光電子増倍管1と同様の効果を奏する。
1,1A〜1E…光電子増倍管、3,3A〜3E…光電面、4,4A〜4E,401,402…マイクロチャンネルプレート、5,5A〜5E…アノード(電子入射面)、41,41A,41B…微細孔構造体、42…微細孔、43…電極層、43a…入力電極層、43b…出力電極層、44…表面膜、50…金属板。

Claims (9)

  1. 湾曲面を有すると共にその縁部にフランジ部が形成された金属板を準備する準備工程と、
    前記準備工程において準備された前記金属板の少なくとも前記湾曲面を含む部分を陽極酸化処理することにより、前記湾曲面に対して垂直な複数の微細孔を有する微細孔構造体を前記金属板の表面部に形成する微細孔構造体形成工程と、
    前記微細孔構造体形成工程において形成された前記微細孔構造体を前記金属板の残部から剥離する剥離工程と、
    前記剥離工程において剥離された前記微細孔構造体の一面及び他面のそれぞれに電極層を形成する電極層形成工程と、を含む、マイクロチャンネルプレートの製造方法。
  2. 前記微細孔構造体形成工程において、前記フランジ部に微細孔が形成されないように、前記フランジ部をマスキングする、請求項1に記載のマイクロチャンネルプレートの製造方法。
  3. 前記フランジ部の一方面に、フレーム部材を設ける工程を更に含む、請求項1又は2に記載のマイクロチャンネルプレートの製造方法。
  4. 前記フレーム部材は、前記フランジ部と略同等の熱膨張係数を有する、請求項3に記載のマイクロチャンネルプレートの製造方法。
  5. 前記湾曲面に沿った湾曲面を有するアノードを、前記フレーム部材を介して前記フランジ部の一方面に固定する工程を更に含む、請求項3又は4に記載のマイクロチャンネルプレートの製造方法。
  6. 前記微細孔構造体形成工程において、前記微細孔の一端が表面膜で覆われるように前記金属板の陽極酸化処理を行い、
    前記電極層形成工程の前に、前記剥離工程において剥離された前記微細孔構造体の前記表面膜を貫通させる貫通工程を更に含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載のマイクロチャンネルプレートの製造方法。
  7. 湾曲面を有する金属板を準備する準備工程と、
    前記準備工程において準備された前記金属板の少なくとも前記湾曲面を含む部分を陽極酸化処理することにより、前記湾曲面に対して垂直な複数の微細孔を有する微細孔構造体を前記金属板の表面部に形成する微細孔構造体形成工程と、
    前記微細孔構造体形成工程において形成された前記微細孔構造体を前記金属板の残部から剥離する剥離工程と、
    前記剥離工程において剥離された前記微細孔構造体の一面及び他面のそれぞれに電極層を形成する電極層形成工程と、を含み、
    前記微細孔構造体形成工程において、前記微細孔の一端が表面膜で覆われるように前記金属板の陽極酸化処理を行い、
    前記電極層形成工程において、前記剥離工程において剥離された前記微細孔構造体の前記微細孔の前記表面膜上に前記電極層を形成する、マイクロチャンネルプレートの製造方法。
  8. 前記準備工程において、平坦な金属板をプレス加工することにより、前記湾曲面を有する金属板を形成する、請求項1〜のいずれか一項記載のマイクロチャンネルプレートの製造方法。
  9. 湾曲面を有し、入射光を光電子に変換する光電面と、
    記光電面から放出された光電子を増倍するマイクロチャンネルプレートと、
    前記マイクロチャンネルプレートによって増倍された電子を受ける電子入射面と、を備え、
    前記マイクロチャンネルプレート及び前記電子入射面は、前記光電面の湾曲面に沿った湾曲面を有し、
    前記マイクロチャンネルプレートは、
    湾曲面を有する金属板を準備する準備工程と、
    前記準備工程において準備された前記金属板の少なくとも前記湾曲面を含む部分を陽極酸化処理することにより、前記湾曲面に対して垂直な複数の微細孔を有する微細孔構造体を前記金属板の表面部に形成する微細孔構造体形成工程と、
    前記微細孔構造体形成工程において形成された前記微細孔構造体を前記金属板の残部から剥離する剥離工程と、
    前記剥離工程において剥離された前記微細孔構造体の一面及び他面のそれぞれに電極層を形成する電極層形成工程と、を含むマイクロチャンネルプレートの製造方法により製造されている、光電子増倍管。
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