JP6436467B2

JP6436467B2 - 電子製品

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Publication number: JP6436467B2
Application number: JP2017511749A
Authority: JP
Inventors: ▲レイ▼ ▲ジョン▼; 林芳 ▲ジン▼; 杰 ▲鄒▼; 南波康
Original assignee: Huawei Technologies Co Ltd
Current assignee: Huawei Technologies Co Ltd
Priority date: 2014-08-29
Filing date: 2014-08-29
Publication date: 2018-12-12
Anticipated expiration: 2034-08-29
Also published as: US10130005B2; KR20170044189A; US20170290197A1; JP2017527120A; CN105766072B; WO2016029430A1; CN105766072A; KR101967321B1

Description

本発明は、放熱技術の分野、特に電子製品に関する。

無線ＷＡＮカードやデータカード等の電子製品の性能の絶え間ない向上に応じて、電子製品のエネルギー消費も実質的に増大している。従来技術における電子製品の放熱方法は、主に自然放熱、つまり、外部環境を自然に流れる空気と電子製品内部の空気との間で行われる熱交換で放熱を達成するものである。しかしながら、この放熱方法の放熱効率は比較的低く、その放熱方法を用いて放熱を行う電子製品の比較的低い信頼性及び比較的短い寿命をもたらす。

上記技術的問題を解決するため、本発明の実施形態は電子製品を提供する。本電子製品の放熱効率は比較的高く、本電子製品は比較的高い信頼性及び比較的長い寿命を有する。

上記問題を解決するため、本開示の実施形態は以下の技術的解決手段を提供する。

第一態様によると、本発明は、
通気口が設けられた筐体と、
筐体内部に位置するプリント回路板であって、電源の正極及び負極が設けられたプリント回路板と、
プリント回路板と筐体との間に位置するファンであって、プリント回路板上でのファンの投影がプリント回路板上での通気口の投影と重なる、ファンと、
ファンと筐体との間に位置し、スライドするように筐体に接続されたスイッチバーであって、通気口が完全には塞がれていない第一状態と、通気口が完全に塞がれている第二状態とを有するスイッチバーとを含み、
スイッチバーが導電領域を含み、スイッチバーが第一状態に設定される際に導電領域がプリント回路板の電源の正極及び負極に電気的に接続され、第一駆動信号をファンに提供し、ファンを作動させることができる、電子製品を提供する。

第一態様の可能な第一実施方法では、プリント回路板上でのファンの投影がプリント回路板上での通気口の投影と一致する。

第一態様、又は第一態様の可能な第一実施方法を参照して可能な第二実施方法では、スイッチバーは、通気領域と、通気領域を取り囲む非通気領域とを含み、スイッチバーは、通気領域が通気口に直に向き合う第一状態と、非通気領域が通気口を完全に塞いでいる第二状態とを有し、
導電領域がスイッチバーの非通気領域内に位置し、スイッチバーが第一状態に設定される際に導電領域がプリント回路板の電源の正極及び負極に電気的に接続され、第一駆動信号をファンに提供し、ファンを作動させることができる。

第一態様の可能な第二実施方法を参照して可能な第三実施方法では、プリント回路板上での通気領域の投影がプリント回路板上での通気口の投影を覆う。

第一態様の可能な第二実施方法又は可能な第三実施方法を参照して可能な第四実施方法では、非通気領域が絶縁領域を更に含み、絶縁領域が、導電領域と通気領域との間に位置し、通気領域を取り囲む。

第一態様の可能な第二実施方法から第四実施方法のいずれか一つを参照して可能な第五実施方法では、通気領域は、スイッチバーを貫通する貫通孔である。

第一態様の可能な第五実施方法を参照して可能な第六実施方法では、電子製品は、スイッチバーの通気領域内に位置する空気フィルタを更に含み、空気フィルタが、通気領域を通過する空気をフィルタリングする。

第一態様の可能な第六実施方法を参照して可能な第七実施方法では、空気フィルタ及びスイッチバーが永続的に結合される。

第一態様、又は第一態様の上記可能な実施方法のいずれか一つを参照して可能な第八実施方法では、導電領域は導電性銅シートである。

第一態様、又は第一態様の上記可能な実施方法のいずれか一つを参照して可能な第九実施方法では、電子製品は、プリント回路板に設けられたサーミスタと、プリント回路板に設けられた温度スイッチとを更に含み、サーミスタが、第一駆動信号を受信し、第一駆動信号を受信した際に電子製品の温度を検出し、サーミスタによって検出された温度信号を電気信号に変換し、電気信号を温度スイッチに出力する。温度スイッチは、サーミスタによって出力された電気信号を決定し、電気信号が電気信号の所定の値に到達した際に第二駆動信号をファンに出力し、ファンは第二駆動信号を受信した際に作動開始する。

第一態様、又は第一態様の上記可能な実施方法のいずれか一つを参照して可能な第十実施方法では、電子製品は、スイッチバーに固定して接続されたロッカースイッチを更に含み、スイッチバーの状態間のスイッチングがロッカースイッチを用いることによって行われる。

従来技術と比較して、上記技術的解決手段は以下の利点を有する。

本発明の実施形態で提供される電子製品は、通気口が設けられた筐体と、筐体内部に位置するプリント回路板であって、電源の正極及び負極が設けられたプリント回路板と、プリント回路板と筐体との間に位置するファンであって、プリント回路板上でのファンの投影がプリント回路板上での通気口の投影と重なる、ファンと、ファンと筐体との間に位置し、スライドするように筐体に接続されたスイッチバーとを含み、スイッチバーは、通気口が完全には塞がれていない第一状態と、通気口が完全に塞がれている第二状態とを有し、スイッチバーは導電領域を含み、スイッチバーが第一状態に設定される際に、導電性領域がプリント回路板の電源の正極及び負極に電気的に接続され、第一駆動信号をファンに提供し、ファンが作動開始する。

本発明の実施形態で提供される電子製品が作動する際には、スイッチバーが第一状態に設定され得て、ファンが、筐体に設けられた通気口を用いることによる能動的放熱を行うように用いられ、外部環境の空気と電子製品内部の空気との間の熱交換を増強することが分かる。これは、電子製品の放熱効率を改善し、電子製品の信頼性を改善し、電子製品の寿命を延ばすことができる。

また、本発明の実施形態で提供される電子製品が作動していない際には、スイッチバーが第二状態に設定され得て、筐体の通気口がスイッチバーを用いることによって塞がれて、外部環境のダストが筐体の通気口を通って電子製品内部に入り込むために電子製品の性能が影響を受け電子製品の寿命が短くなる事態を防ぐ。

本発明の一実施形態に係る電子製品においてスイッチバーが第一状態に設定されている概略構造図である。本発明の一実施形態に係る電子製品の筐体外観の概略構造図である。本発明の一実施形態に係る電子製品のプリント回路板の概略構造図である。本発明の図１に係る電子製品においてスイッチバーが第二状態に設定されている概略構造図である。本発明の一実施形態に係る電子製品のスイッチバーの上面図である。本発明の他の実施形態に係る電子製品のスイッチバーの上面図である。本発明の図６に係る電子製品においてスイッチバーが第一状態に設定されている概略構造図である。本発明の図６に係る電子製品においてスイッチバーが第二状態に設定されている概略構造図である。本発明の更に他の実施形態に係る電子製品のスイッチバーの上面図である。本発明の更に他の実施形態に係る電子製品においてスイッチバーが第一状態に設定されている概略構造図である。本発明の図１０に係る電子製品においてスイッチバーが第二状態に設定されている概略構造図である。本発明の更にもう一つの実施形態に係る電子製品においてスイッチバーが第一状態に設定されている概略構造図である。本発明の一実施形態に係る電子製品の作動原理の概略図である。本発明の一実施形態に係る電子製品の部分的概略構造図である。

背景技術において述べたように、従来技術の電子製品は、主に自然放熱方法を用いて放熱を行う。しかしながら、この放熱方法の放熱効率は比較的低く、その放熱方法を用いて放熱を行う電子製品の比較的低い信頼性及び比較的短い寿命をもたらす。

この点に鑑み、本発明の実施形態は、
通気口が設けられた筐体と、
筐体内部に位置するプリント回路板であって、電源の正極及び負極が設けられたプリント回路板と、
プリント回路板と筐体との間に位置するファンであって、プリント回路板上でのファンの投影がプリント回路板上での通気口の投影と重なる、ファンと、
ファンと筐体との間に位置し、スライドするように筐体に接続されているスイッチバーであって、通気口が完全には塞がれていない第一状態と、通気口が完全に塞がれている第二状態とを有するスイッチバーと、を備える電子製品であって、
スイッチバーが導電領域を含み、スイッチバーが第一状態に設定される際に導電領域がプリント回路板上の正極及び負極に電気的に接続されて、ファンに駆動信号を提供し、ファンが作動を開始する、電子製品を提供する。

本発明の実施形態で提供される電子製品が作動する際には、スイッチバーが第一状態に設定され得て、ファンが、筐体に設けられた通気口を用いることで能動的な放熱を行うように用いられ、外部環境の空気と電子製品内部の空気との間の熱交換を増強することが分かる。これは、電子製品の放熱効率を改善し、電子製品の信頼性を改善し、電子製品の寿命を延ばすことができる。

また、本発明の実施形態で提供される電子製品が作動していない際には、スイッチバーが第二状態に設定され得て、筐体の通気口がスイッチバーを用いることで塞がれるので、外部環境のダストが筐体の通気口を通って電子製品内部に入り込むために電子製品の性能が影響を受け電子製品の寿命が短くなる事態を防ぐ。

本発明の上記目的、特徴及び利点をより明確で完全にするため、以下、添付図面を参照して、本発明の具体的な実施形態を詳細に説明する。

以下の説明では、本発明の完全な理解を促進するために具体的な細部が与えられる。しかしながら、本発明は、本願で説明されるものとは異なる他の多数の方法で実施可能であり、当業者は本発明の要旨から逸脱せずに同様の改善を行い得る。従って、本発明は以下に開示される実施形態に限られるものではない。

図１に示されるように、本発明の一実施形態は、筐体１と、プリント回路板２と、ファン３と、スイッチバー４とを含む電子製品を提供する。

図２に示されるように、通気口１１が筐体１に設けられ、外部環境の空気が、通気口１１を通って電子製品の筐体１内部に入り込んで、筐体１内部の空気と熱交換を行い得る。

図３に示されるように、プリント回路板２が筐体１内に位置し、電源の正極２１及び負極２２がプリント回路板２に設けられる。好ましくは、電源の正極２１及び負極２２は、ばね板状にプリント回路板２に固定され得る。

ファン３がプリント回路板２と筐体１との間に位置していて、電子製品が作動する際には、ファン３が、筐体１に設けられた通気口１１を用いることによる能動的な放熱を行うように用いられ、外部環境の空気と電子製品内部の空気との間の熱交換を増強する。これは、電子製品の放熱効率を改善し、電子製品の信頼性を改善し、電子製品の寿命を延ばすことができる。プリント回路板２上でのファン３の投影はプリント回路板２上での通気口１１の投影と重なり、ファン３を用いて発生させた気流が、筐体１の通気口１１を通って外部環境へと流れることができるので、電子製品の放熱効率が更に改善される。好ましくは、ファン３はマイクロファンであるが、本発明においては特に限定されず、電子製品のサイズ及び放熱性能の要求に応じて具体的に決定される。

スイッチバー４は、ファン３と筐体１との間に位置して、スライドするように筐体１に接続され、スイッチバー４は、通気口１１が完全には塞がれていない第一状態（図１に示されるような状態）と、通気口１１が完全に塞がれている第二状態（図４に示されるような状態）とを有する。スイッチバー４は導電領域を含み、スイッチバー４が第一状態に設定される際に導電領域がプリント回路板２の電源の正極２１及び負極２２に電気的に接続され、電源の正極２１及び負極２２が導通して、第一駆動信号をファン３に提供して、ファン３を作動させることができる。スイッチバー４が第二状態に設定される際には、スイッチバー４の導電領域が電源の正極２１及び負極２２から接続解除されるので、電源の正極２１及び負極２２が開回路状態となり、ファン３が作動停止する。

本発明の一実施形態では、図５に示されるように、スイッチバー４は全体が非通気領域である。本発明の他の実施形態では、図６に示されるように、スイッチバー４は、通気領域４１と、通気領域４１を取り囲む非通気領域４２とを含むが、本発明においては特に限定されず、具体的な状況に応じて決定される。

スイッチバー４が通気領域４１と、通気領域４１を取り囲む非通気領域４２とを含む場合、スイッチバー４は、通気領域４１が通気口１１と直に向き合う第一状態（図７に示されるような状態）と、非通気領域４２が通気口１１を完全に塞いでいる状態（図８に示されるような状態）とを有する。本実施形態の一例では、図９に示されるように、導電領域４２１が非通気領域４２内に位置していて、スイッチバー４が第一状態に設定される際には、導電領域４２１がプリント回路板２の電源の正極２１及び負極２２に電気的に接続され（図１０に示されるように）、電源の正極２１及び負極２２が導通して、第一駆動信号３をファン３に提供して、ファン３を作動させることができる。スイッチバー４が第二状態に設定される際には、スイッチバー４の導電領域４２１が電源の正極２１及び負極２２から接続解除されるので（図１１）、電源の正極２１及び負極２２が開回路状態となり、ファン３が作動停止する。

本発明の本実施形態では、ファン３は、電子製品が作動していてスイッチバー４が第一状態に設定されている際にのみ筐体１の通気口１１を用いることによる能動的放熱を行うように使用可能である。一方、電子製品が作動していない際には、スイッチバー４が第二状態に設定され、ファン３が作動しないので、電子製品の電気エネルギー消費を低減する。また、筐体１の通気口１１は、スイッチバー４を用いることで塞がれ得るので、外部環境のダストが筐体１の通気口１１を通って電子製品内部に入り込むために電子製品の性能が影響を受け電子製品の寿命が短くなる事態を防ぐ。

好ましくは、本発明の一実施形態では、プリント回路板２上でのファン３の投影は、プリント回路板２上での通気口１１の投影の範囲内に位置し、ファン３を用いて発生させた気流の大部分が、筐体１の通気口１１を通って外部環境に流れることができ、電子製品の放熱性能を改善する。より好ましくは、プリント回路板２上でのファン３の投影は、プリント回路板２上での通気口１１の投影に一致し、通気口１１及びファン３の有効領域を完全に使用して、放熱効率を最大限に改善する。

上記実施形態のいずれか一つに基づき、本発明の一実施形態では、プリント回路板２上での通気領域４１の投影が、プリント回路板２上での通気口１１の投影を覆い、ファン３を用いて発生させた気流が、最大限に通気領域４１を通って通気口４１に流れ込み、次いで通気口１１を通って外部環境に流れて、外部環境の空気と熱交換を行うことができる。

好ましくは、プリント回路板２上での通気領域４１の投影は、プリント回路板２の通気口１１の投影と一致するが、本発明においては特に限定されず、具体的な状況に応じて決定される。

上記実施形態のいずれか一つに基づき、本発明の他の実施形態では、図１０及び図１１に示されるように、非通気領域４２が絶縁領域４２２を更に含み、その絶縁領域４２２は導電領域４２１と通気領域４１との間に位置して、通気領域４１を取り囲む。好ましくは、導電領域４２１は導電性銅シートであるが、本発明においては、導電領域４２１が導電体製であれば特に限定されない。通気領域４１は、絶縁領域４２２に設けられた多数のメッシュを含み得るか、又は、絶縁領域４２２内に設けられた一つの貫通孔であり得て、つまり、通気領域４１は、スイッチバー４を貫通する貫通孔であるが、本発明においては特に限定されず、具体的な状況に応じて決定される。

好ましくは、通気領域４１は、絶縁領域４２２内に設けられた一つの貫通孔であり、貫通孔の面積が通気口１１の面積に一致して、放熱効率を保証する。本発明の本実施形態に基づき、本発明の更に他の実施形態では、図１２に示されるように、電子製品は、スイッチバー４の通気領域４１に位置する空気フィルタ５を更に含み、その空気フィルタ５が、通気領域４１を通る空気をフィルタリングするので、ファン３を用いることで電子製品の放熱が行われる過程、つまり、スイッチバー４が第一状態に設定されている際に、外部環境のダストが筐体１の通気口１１及びスイッチバー４の貫通孔をどちらも通って直接電子製品内部に入り込むために電子製品の信頼性が影響を受け電子製品の寿命が短くなる事態を防ぐ。

好ましくは、本発明の特定の実施形態では、空気フィルタ５及びスイッチバー４が永続的に結合されるが、本発明においては特に限られず、具体的な状況に応じて決定される。

上記実施形態のいずれか一つに基づき、本発明の一実施形態では、ファン３の作動状態はスイッチバー４の状態のみに依存し、つまり、スイッチバー４が第一状態に設定される際には、スイッチバー４の導電領域４２１が、プリント回路板２の電源の正極２１及び負極２２に電気的に接続され、ファン３が作動開始する。スイッチバー４が第二状態に設定される際には、スイッチバー４の導電領域４２１が、プリント回路板２の電源の正極２１及び負極２２に電気的に接続されず、ファン３が作動停止する。

本発明の他の実施形態では、電子製品は、プリント回路板２に設けられたサーミスタ２３と、プリント回路板２に設けられた温度スイッチ２４とを更に含む。図１３に示されるように、サーミスタ２３は、第一駆動信号を受信し、第一駆動信号を受信した際に電子製品の温度を検出し、サーミスタ２３によって検出された温度信号を電気信号に変換し、電気信号を温度スイッチ２４に出力するように構成される。温度スイッチ２４は、サーミスタ２３によって出力された電気信号を決定し、電気信号がその電気信号の所定の値に到達した際に第二駆動信号をファン３に出力するように構成される。ファン３は第二駆動信号を受信した際に作動開始する。

本実施形態では、ファン３の作動状態は、スイッチバー４と温度スイッチ２４との両方に依存する。スイッチバー４が第一状態に設定される際には、スイッチバー４の導電領域４２１が、プリント回路板２上の電源の正極２１及び負極２２に電気的に接続され、第一駆動信号を出力する。サーミスタ２３は第一駆動信号を受信して、第一駆動信号を受信した際に、つまり、スイッチバー４が第一状態に設定された際に、電子製品の温度を検出し始め、次いでサーミスタ２３によって検出された温度信号を電気信号に変換し、電気信号を温度スイッチ２４に出力する。温度スイッチ２４は、温度スイッチ２４が受信した信号（つまり、サーミスタ２３が出力した電気信号）が所定の値に到達したかどうかを決定する。温度スイッチ２４が受信した信号が所定の値に到達すると、温度スイッチ２４が第二駆動信号をファン３に出力し、ファンが作動開始する。温度スイッチ２４が受信した信号が所定の値に到達していないと、温度スイッチ２４は第二駆動信号をファン３に出力せず、ファン３は作動しない。

本発明の本実施形態によって提供される電子製品を用いることによって以下のことが分かる。ファン３が、電子製品の温度が特定の値に到達している際にのみ能動的放熱を行うように用いられる。電子製品の温度が特定の値に達していない、つまり、電子製品の温度が比較的低いと、能動的放熱を行うためにファン３が用いられず、代わりに、筐体１の通気口１１を用いて、自然放熱を行い、電子製品の電気エネルギー消費を低減し、ファン３の影響下で外部環境から受動的に吸収されるダストの量を低減し、電子製品の性能に対するダストの影響を低減し、電子製品の寿命を延ばす。

本発明の本実施形態では以下のことに留意されたい。スイッチバー４が第一状態に設定されると、サーミスタ２３は電子製品の温度を実時間で検出するか、又は、電子製品の温度を所定の時間間隔で検出し、電子製品の電気エネルギー消費を更に低減する。本発明はこれに限定されず、具体的な状況に応じて決定される。

上記実施形態では以下のことに留意されたい。所定の値は本発明の実施形態では限定されず、電子製品のエネルギー消費及び電子製品の性能要求に応じて具体的に決定される。

上記実施形態のいずれか一つに基づき、スイッチバー４の第一状態と第二状態との間のスイッチングは自動的に制御され得るか、又は手動で制御され得るが、本発明においては特に限定されず、具体的な状況に応じて決定される。

本発明の一実施形態では、スイッチバー４の第一状態と第二状態との間のスイッチングが自動制御で行われ、好ましくは、スイッチバー４の作動状態が電子製品の電源スイッチによって制御され、つまり、電子製品の電源スイッチがオンである場合に、スイッチバー４が第一状態に設定され、電子製品の電源スイッチがオフである場合にスイッチバー４が第二状態に設定される。

本発明の他の実施形態では、スイッチバー４の第一状態と第二状態との間のスイッチングが手動制御で行われる。本実施形態では、図１４に示されるように、好ましくは、電子製品は、スイッチバー４に固定して接続されたロッカースイッチ６を更に含み、スイッチバー４の状態間のスイッチングを、ロッカースイッチ６を用いて行うことができる。

上記実施形態のいずれか一つに基づき、本発明の一実施形態では、筐体１の通気口１１は、筐体１を貫通する一つの貫通孔であるか、又は、筐体１を貫通する多数のメッシュを含み得るが、本発明においては特に限定されず、具体的な状況に応じて決定される。筐体１の通気口１１が、筐体１を貫通する一つの貫通孔であり得る場合には以下のことに留意されたい。本発明の他の実施形態では、電子製品は、通気口１１の位置に配置された空気フィルタを更に含み、通気口１１を通る空気をフィルタリングするが、本発明においては特に限定されず、具体的な状況に応じて決定される。

上記実施形態のいずれか一つにおいては以下のことに更に留意されたい。プリント回路板２から筐体１に向かう方向に垂直な筐体１の通気口１１の部分の形状は、円形、楕円形、又は他の形状であり得るが、本発明においては特に限定されず、具体的な状況に応じて決定される。同様に、本発明の本実施形態において、スイッチバー４の貫通孔の形状は、その形状が筐体１の通気口１１の形状に合えば、特に限定されない。

まとめると、本発明の実施形態において提供される電子製品は、通気口１１が設けられた筐体１と、筐体１内部に位置し、電源の正極２１及び負極２２が設けられたプリント回路板２と、プリント回路板２と筐体１との間に位置するファン３と、ファン３と筐体１との間に位置し、スライドするように筐体１に接続されたスイッチバー４とを含み、スイッチバー４は、通気口１１が完全には塞がれていない第一状態と、通気口１１が完全に塞がれている第二状態とを有し、スイッチバー４は導電領域を含み、スイッチバーが第一状態に設定される際に、導電領域がプリント回路板２の電源の正極２１及び負極２２に電気的に接続され、第一駆動信号をファン３に提供し、ファン３が作動開始する。従って、本発明の実施形態において提供される電子製品が作動している際には、ファン３が、筐体１に設けられた通気口１１を用いることによる能動的放熱を行うように用いられ、外部環境の空気と電子製品内部の空気との間の熱交換を増強する。これは、電子製品の放熱効率を改善し、電子製品の信頼性を改善し、電子製品の寿命を改善することができる。

また、本発明の実施形態において提供される電子製品が作動していない際には、スイッチバー４が第二状態に設定され得て、筐体１の通気口１１がスイッチバー４を用いることによって塞がれるので、外部環境のダストが筐体１の通気口１１を通って電子製品内部に入り込むために電子製品の性能が影響を受け電子製品の寿命が短くなる事態を防ぐ。

本明細書中の部分は全て累積的な方法で記載されているものであり、同一又は同様の部分については、相互参照可能であり、各部分は互いの相違点に着目しているものである。

上記実施形態は当業者が本発明を実施又は使用することができるように説明されているものである。これら実施形態についての多様な修正が当業者には自明であり、本明細書で定められる一般原理は、本発明の要旨又は範囲から逸脱せずに他の実施形態において実施可能である。従って、本発明は本明細書で説明されている実施形態に限られず、本明細書で開示されている原理及び新規性に適合する最も広い範囲に拡張されるものである。

１筐体
２プリント回路板
３ファン
４スイッチバー

Claims

通気口が設けられた筐体と、
前記筐体内部に位置するプリント回路板であって、電源の正極及び負極が設けられたプリント回路板と、
前記プリント回路板と前記筐体との間に位置するファンであって、前記プリント回路板上での前記ファンの投影が前記プリント回路板上での前記通気口の投影に重なる、ファンと、
前記ファンと前記筐体との間に位置し、スライドするように前記筐体に接続されたスイッチバーであって、前記通気口が完全には塞がれていない第一状態と前記通気口が完全に塞がれている第二状態とを有するスイッチバーとを備え、
前記スイッチバーが導電領域を備え、前記スイッチバーが前記第一状態に設定される際に、前記導電領域が前記プリント回路板の前記電源の前記正極及び前記負極に電気的に接続され、第一駆動信号を前記ファンに提供して、前記ファンを作動させる、電子製品。
前記プリント回路板上での前記ファンの投影が前記プリント回路板上での前記通気口の投影と一致する、請求項１に記載の電子製品。
前記スイッチバーが通気領域と、前記通気領域を取り囲む非通気領域とを備え、前記スイッチバーが、前記通気領域が前記通気口と直に向き合う前記第一状態と、前記非通気領域が前記通気口を完全に塞いでいる前記第二状態とを有し、
前記導電領域が前記スイッチバーの前記非通気領域内に位置し、前記スイッチバーが前記第一状態に設定される際に前記導電領域が前記プリント回路板の前記電源の前記正極及び前記負極に電気的に接続され、前記第一駆動信号を前記ファンに提供して、前記ファンを作動させる、請求項１又は２に記載の電子製品。
前記プリント回路板上での前記通気領域の投影が前記プリント回路板上での前記通気口の投影と重なる、請求項３に記載の電子製品。
前記非通気領域が絶縁領域を更に備え、前記絶縁領域が、前記導電領域と前記通気領域との間に位置し、前記通気領域を取り囲んでいる、請求項３又は４に記載の電子製品。
前記通気領域が、前記スイッチバーを貫通する貫通孔である、請求項３から５のいずれか一項に記載の電子製品。
前記電子製品が、前記スイッチバーの前記通気領域内に位置する空気フィルタを更に備え、前記空気フィルタが、前記通気領域を通過する空気をフィルタリングする、請求項６に記載の電子製品。
前記空気フィルタ及び前記スイッチバーが永続的に結合されている、請求項７に記載の電子製品。
前記導電領域が導電性銅シートである、請求項１から８のいずれか一項に記載の電子製品。
前記電子製品が、前記プリント回路板に設けられたサーミスタと、前記プリント回路板に設けられた温度スイッチとを更に備え、前記サーミスタが、前記第一駆動信号を受信して、前記第一駆動信号を受信した際に前記電子製品の温度を検出し、前記サーミスタによって検出された温度信号を電気信号に変換し、前記電気信号を前記温度スイッチに出力するように構成されていて、前記温度スイッチが、前記サーミスタによって出力された前記電気信号を決定し、前記電気信号が前記電気信号の所定の値に到達した際に第二駆動信号を前記ファンに出力し、前記ファンが、前記第二駆動信号を受信した際に作動開始する、請求項１から９のいずれか一項に記載の電子製品。