JP6434881B2 - 排気管及び排気管の製造方法 - Google Patents

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Description

本開示は、内燃機関から排出される排ガスの排気流路を形成する排気管及び排気管の製造方法に関する。
車両に搭載され、内燃機関から排出される排ガスの排気流路を形成する排気管が知られている。このような排気管においては、排ガスを浄化する装置として触媒が配設されることが多く、当該触媒を収容するため、触媒が収容されている触媒筒部の内径が触媒の上流に位置する上流筒部の内径よりも大きい構成が多く採用されている。この場合、上流筒部と触媒筒部との間に、流路面積が徐々に増加する連結筒部が形成されている。一般に、連結筒部は、排気管の中心軸を含む平面を切断面とする断面において内径が直線状に広がるように形成される。ところが、このような排気管では、上流筒部から流入する排ガスの流れは、連結筒部において十分に広がらないまま触媒筒部へと流入し、その結果、触媒へ流入する排ガスの分布が偏ってしまう問題があった。
ここで、排気管の中心軸を含む平面を切断面とする断面において、排気管の内面側に向かって膨らんでいる弧を描く形状の面であって、内径が曲線状に広がる面を有する連結筒部を備えた排気管が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1に記載の排気管では、触媒筒部を形成するための筒部材の一端がスピニング加工によって縮径されることで、内径が曲線状に広がる面を有する連結筒部が形成されている。このような構成によれば、上流筒部から連結筒部へ流入した排ガスの一部が、内径が直線状に広がる構成と比較して径の変化が滑らかである連結筒部の内面に沿って触媒筒部へ流入し、触媒筒部の円周面付近へと導かれる。したがって、特許文献1に記載の排気管によれば、触媒へ流入する排ガスの分布の偏りを軽減させることができる。
特開2014−58908号公報
しかしながら、前述した特許文献1に記載の連結筒部は、ローラー等で徐々に部材を塑性変形させるスピニング加工によって筒部材を縮径して形成されるため、プレス加工など排気管の加工に一般的に用いられる工法と比較して、連結筒部の加工時間が大幅に増加してしまう問題があった。なお、このような問題は、排気管における触媒が配設された部分に限らず、内径が曲線状に変化する面を有する筒部を備える排気管全般に生じ得る。
本開示の一側面においては、内径が曲線状に変化する面を有する筒部を形成するための加工時間を短縮することが可能な排気管の提供を目的としている。
本開示の一側面は、車両に搭載された排気管であって、第1の管と、第2の管と、を備える。第1の管は、流路面積が一定の小径筒部と、小径筒部の一端から連続して形成され、流路面積が徐々に増加する拡径筒部と、を有する。第2の管は、流路面積が小径筒部よりも大きくかつ一定の大径筒部と、大径筒部の一端から連続して形成され、流路面積が徐々に減少する縮径筒部と、を有する。具体的には、拡径筒部は、小径筒部の中心軸を含む平面を切断面とする断面において、拡径筒部の内面側に向かって膨らんでいる弧を描く形状の面であって、内径が曲線状に変化する面を有する。縮径筒部は、大径筒部の中心軸を含む平面を切断面とする断面において、縮径筒部の内面側に向かって膨らんでいる弧を描く形状の面であって、内径が曲線状に変化する面を有する。拡径筒部における先端部である拡径先端部と縮径筒部における先端部である縮径先端部とは、接合されている。
このような構成によれば、内径が曲線状に変化する面を有する筒部が拡径筒部と縮径筒部とによって形成されるため、縮径筒部のみによって形成される場合と比較して、縮径筒部の長さを短くすることができる。したがって、内径が曲線状に変化する面を有する筒部を形成するための加工時間を短縮することができる。
上記構成において、拡径筒部と縮径筒部とは、拡径先端部の内面が縮径先端部の外面を覆うように接合されていてもよい。このような構成によれば、第1の管及び第2の管の組立ての際に、拡径筒部を縮径筒部の外側から組み付けることが可能となる。よって、縮径筒部の内面が拡径筒部の外面を覆うように接合される場合と比較して、排気管の組立てが容易となる。
上記構成において、小径筒部の中心軸は、大径筒部の中心軸と平行であってもよい。このような構成によれば、小径筒部の中心軸と大径筒部の中心軸とを一致させるといった設計上の制約がある場合と比較して、車両内での構成部品の配置レイアウトが複雑な場合でも、排気管の配設が容易となる。具体的には、例えば排気管の周辺に設置される他の構成部品が複雑に車両内に配置されている場合、小径筒部の中心軸と大径筒部の中心軸とが一致する排気管、つまり1本の直線を中心軸とした形状の排気管では、車両内への配設が困難であるとする。このような場合でも、小径筒部及び大径筒部のそれぞれの中心軸を平行にずらす、換言すれば偏芯させることにより、排気管の配設が容易となる。
上記構成において、小径筒部の中心軸は、拡径先端部の中心軸と平行とし、大径筒部の中心軸は、縮径先端部の中心軸と一致するようにしてもよい。このような構成によれば、小径筒部及び拡径先端部のそれぞれの中心軸を平行にずらす、換言すれば偏芯させることで、第2の管については1本の直線を中心軸とした形状とすることができる。よって、縮径筒部を偏芯加工しなくても、拡径筒部のみを偏芯加工すれば、小径筒部の中心軸と大径筒部の中心軸とが平行である排気管を構成することができる。
上記構成において、小径筒部の中心軸は、大径筒部の中心軸と交わってもよい。このような構成によれば、前述したように車両内での構成部品の配置レイアウトが複雑な場合でも、小径筒部及び大径筒部のそれぞれの中心軸を交わらせる、換言すれば偏角させることにより、排気管の配設が容易となる。
上記構成において、小径筒部の中心軸は、拡径先端部の中心軸と交わるようにし、大径筒部の中心軸は、縮径先端部の中心軸と一致するようにしてもよい。このような構成によれば、小径筒部及び拡径先端部のそれぞれの中心軸を交わせる、換言すれば偏角させることで、第2の管については1本の直線を中心軸とした形状とすることができる。よって、縮径筒部を偏角加工しなくても、拡径筒部のみを偏角加工すれば、小径筒部の中心軸と大径筒部の中心軸とが交わる排気管を構成することができる。
上記構成において、小径筒部の中心軸は、大径筒部の中心軸とねじれの位置になるようにしてもよい。このような構成によれば、前述したように車両内での構成部品の配置レイアウトが複雑な場合でも、小径筒部及び大径筒部のそれぞれの中心軸をねじれの位置とさせる、換言すれば偏芯及び偏角させることにより、排気管の配設が容易となる。
上記構成において、小径筒部の中心軸は、拡径先端部の中心軸とねじれの位置になるようにし、大径筒部の中心軸は、縮径先端部の中心軸と一致するようにしてもよい。このような構成によれば、小径筒部及び拡径先端部のそれぞれの中心軸をねじれの位置にさせる、換言すれば偏芯及び偏角させることで、第2の管については1本の直線を中心軸とした形状とすることができる。よって、縮径筒部を偏芯偏角加工しなくても、拡径筒部のみを偏芯偏角加工すれば、小径筒部の中心軸と大径筒部の中心軸とがねじれの位置にある排気管を構成することができる。
本開示の別の側面は、車両に搭載された排気管の製造方法であって、拡径工程と、縮径工程と、接合工程とを備える。拡径工程は、流路面積が一定の第1の筒部材の一端を拡径し、流路面積が一定の小径筒部と、小径筒部の一端から連続して形成され、流路面積が徐々に増加する拡径筒部と、を有する第1の管を形成する。縮径工程は、流路面積が第1の筒部材よりも大きくかつ一定の第2の筒部材の一端を縮径し、流路面積が小径筒部よりも大きくかつ一定の大径筒部と、大径筒部の一端から連続して形成され、流路面積が徐々に減少する縮径筒部と、を有する第2の管を形成する。接合工程は、拡径筒部における先端部である拡径先端部と縮径筒部における先端部である縮径先端部とを接合する。具体的には、拡径筒部は、小径筒部の中心軸を含む平面を切断面とする断面において拡径筒部の内面側に向かって膨らんでいる弧を描く形状の面であって、内径が曲線状に変化する面を有する。縮径筒部は、大径筒部の中心軸を含む平面を切断面とする断面において縮径筒部の内面側に向かって膨らんでいる弧を描く形状の面であって、内径が曲線状に変化する面を有する。
このような製造方法によれば、内径が曲線状に変化する面を有する筒部が拡径筒部と縮径筒部とによって形成されるため、縮径筒部のみによって形成される場合と比較して、縮径筒部の長さを短くすることができる。したがって、縮径工程の時間を短縮することができ、その結果、内径が曲線状に変化する面を有する筒部を形成するための加工時間を短縮することができる。
上記製造方法において、拡径工程は、第1の筒部材の一端をプレス加工により拡径する工程であってもよい。このような構成によれば、内径が曲線状に変化する面を有する拡径筒部を形成する場合であっても、複雑な加工をする必要がない。よって、第1の筒部材の加工時間を短縮することができる。
上記製造方法において、縮径工程は、第2の筒部材の一端をスピニング加工により縮径する工程であってもよい。このような構成によれば、内径が曲線状に変化する面を有する縮径筒部を比較的高い自由度で形成することができる。
第1実施形態の排気管の構成を示す斜視図である。 第1実施形態の上流パイプ及び触媒ケースの断面図である。 第1実施形態の上流パイプ及び拡径工程に用いられるパンチの側面図ある。 図4(A)は第1実施形態の触媒ケースの縮径工程を示す斜視図、図4(B)は第1実施形態の触媒ケースの縮径工程を示す側面図である。 第2実施形態の上流パイプ及び触媒ケースの断面図である。 第2実施形態の上流パイプ及び拡径工程に用いられるパンチの側面図である。 第3実施形態の上流パイプ及び触媒ケースの斜視図である。 図8(A)はある方向から見た第3実施形態の上流パイプ及び触媒ケースの断面図、図8(B)は図8(A)の方向と直交する方向から見た第3実施形態の上流パイプ及び触媒ケースの断面図である。 図9(A)はある方向から見た第3実施形態の上流パイプ及び拡径工程に用いられるパンチの図、図9(B)は図9(A)の方向と直交する方向から見た第3実施形態の上流パイプ及び拡径工程に用いられるパンチの図である。
以下、本開示の例示的な実施形態について図面を参照しながら説明する。
[1.第1実施形態]
図1及び図2に示す排気管100は、車両に搭載され、内燃機関から排出された排ガスを車両の外部へ導くための排気流路の一部を形成している。排気管100は、上流側から順に、上流パイプ1と、触媒ケース2と、中流パイプ3と、サブマフラ4と、を備える。なお、図1に示す矢印Fは、排ガスの流れ方向を示す。なお、触媒ケース2及び中流パイプ3は、共通の中心軸Xを有する。
図2に示すように、上流パイプ1は、小径筒部1Aと、拡径筒部1Bと、を有する。
小径筒部1Aは、流路面積が一定、より詳しくは内径が一定の部分であって、その中心軸Yと垂直な断面が真円状の部分である。小径筒部1Aの中心軸Yは、触媒ケース2の中心軸Xと平行である。具体的には、小径筒部1Aは、その中心軸Yが、触媒ケース2及び拡径筒部1Bの先端部である拡径先端部1Dの中心軸Xと平行になるように、換言すれば偏芯するように配置されている。
拡径筒部1Bは、小径筒部1Aの下流側の端部から連続して形成され、下流方向に沿って流路面積が徐々に増加、より詳しくは内径が徐々に大きくなる部分である。具体的には、拡径筒部1Bは、中心軸Y及び中心軸Xを含む平面を切断面とする断面(図2)において、拡径筒部1Bの内面側に向かって膨らんでいる弧を描く形状の面であって、内径が曲線状に変化する内面及び外面を有する。特に、第1実施形態では、拡径筒部1Bの内面及び外面は、例えばインボリュート曲線のように、上流側から下流側へ曲率半径が徐々に小さくなるような弧を描く。このため、排気流路の内径が例えば直線状に広がる構成と比較して、小径筒部1Aと拡径筒部1Bとの境界となる内面が滑らかに連続している。拡径筒部1Bにおける先端部であって縮径先端部2Dと接合されている部分である拡径先端部1Dは、その中心軸が触媒ケース2の中心軸Xと一致し、その中心軸Xと垂直な断面が真円状の部分である。このため、円周方向の位置、換言すれば切断面の向きに関係なく、弧の形状が一定である。つまり、拡径筒部1Bは、拡径筒部1Bの内径が曲線状に変化するように拡径した内面である拡径面1Cを有する。
これに対し、拡径筒部1Bにおける拡径先端部1Dを除いた部分は、円周方向の位置、換言すれば切断面の向きによって、弧の形状が異なる。図2に示す例では、小径筒部1Aの中心軸Yを挟んで位置する上下2つの弧(この例では一方が直線)のうち、中心軸Yよりも中心軸Xに近い側(図2でいう上側)の弧は、中心軸Xよりも中心軸Yに近い側(図2でいう下側)の弧と比較して、全体的に曲率が大きくなる。この例では、図2でいう下側の弧の曲率は0、つまり直線である。
触媒ケース2は、1本の直線である中心軸が上流パイプ1の中心軸Xと一致し、その中心軸Xと垂直な断面が真円状の部品であって、大径筒部2Aと、縮径筒部2Bと、を有する。
大径筒部2Aは、流路面積が小径筒部1Aよりも大きくかつ一定、より詳しくは内径が小径筒部1Aよりも大きくかつ一定の部分である。なお、大径筒部2Aには、図示しない円柱状の触媒が収容されている。
縮径筒部2Bは、大径筒部2Aの上流側の端部から連続して形成され、上流方向に沿って流路面積が徐々に減少、より詳しくは内径が徐々に小さくなる部分である。具体的には、縮径筒部2Bは、中心軸Xを含む平面を切断面とする断面(図2)において、縮径筒部2Bの内面側に向かって膨らんでいる弧を描く形状の面であって、内径が曲線状に変化する内面及び外面を有する。特に、第1実施形態では、縮径筒部2Bの内面及び外面は、拡径筒部1Bと同様、例えばインボリュート曲線のように、上流側から下流側へ曲率半径が徐々に小さくなるような弧を描く。つまり、縮径筒部2Bは、縮径筒部2Bの外径が曲線状に変化するように縮径した外面である縮径面2Cを有する。
拡径筒部1Bにおける先端部である拡径先端部1Dと縮径筒部2Bにおける先端部である縮径先端部2Dとは、互いに重なるように配置され、溶接によって接合されている。より詳しくは、拡径先端部1Dと縮径先端部2Dとは、拡径先端部1Dの拡径面1Cが、縮径先端部2Dの縮径面2Cを外側から覆うように当接した状態で、当該当接した部分が接合されている。なお、拡径筒部1Bには、縮径先端部2Dの先端付近における内面が滑らかに連続するように、拡径筒部1Bの内面に縮径先端部2Dの板厚分の段差が形成されている。つまり、拡径筒部1B及び縮径筒部2Bにより、排気流路の内径が、小径筒部1Aの内径から大径筒部2Aの内径へ曲線状に変化するように拡径される拡径流路が形成されている。
なお、図1に示す中流パイプ3の中心軸は触媒ケース2の中心軸Xと一致し、その中心軸Xと垂直な断面が真円状の部品である。また、サブマフラ4は、中流パイプ3の下流側において排気音を低減する機能を有する。
次に、第1実施形態の排気管100の製造方法について説明する。
排気管100の製造工程には、拡径工程と、縮径工程と、接合工程と、が含まれる。接合工程は、拡径工程及び縮径工程の後に行われるが、拡径工程と縮径工程との順序は特に限定されない。
拡径工程では、流路面積が一定、より詳しくは内径が一定の第1の筒部材の一端が、プレス加工によって拡径される。第1の筒部材は、その中心軸と垂直な断面が真円状であり、その内径は、小径筒部1Aの内径と同じである。具体的には、図3に示すパンチ5を有するプレス加工装置(図示せず)によって、第1の筒部材の一端が拡径され、拡径筒部1Bが形成される。つまり、拡径工程により、小径筒部1A及び拡径筒部1Bを有する上流パイプ1が形成される。
パンチ5は、図示しないダイとともに筒部材を拡径加工するプレス加工用工具である。パンチ5の一端には、図2に示す小径筒部1A及び拡径筒部1Bの内径とほぼ等しい外径を有する挿入部5Aが形成されている。また、挿入部5Aの側面には、挿入部5Aの中心軸に沿って挿入部5Aの先端から離れるほど曲率半径が徐々に小さくなるような弧を描く拡径面5Bが形成されている。ただし、拡径面5Bは、拡径筒部1Bの内径と同様、パンチ5の中心軸を含む切断面の向きによって、弧の形状が異なる。なお、前述したように、拡径筒部1Bの内面に縮径先端部2Dの板厚分の段差が形成されるように、拡径面5Bには段差が設けられる。
第1の筒部材の一端は、このようなパンチ5が用いられたプレス加工によって、拡径筒部1Bの形状に拡径加工される。また、第1の筒部材における、パンチ5によって形成された拡径筒部1B以外の部分が、図2に示す小径筒部1Aとなる。このような拡径工程によって、上流パイプ1が形成される。
また、縮径工程では、流路面積が一定、より詳しくは内径が一定の第2の筒部材の一端が、スピニング加工によって縮径される。第2の筒部材は、その中心軸と垂直な断面が真円状であり、その内径は、大径筒部2Aの内径と同じである。具体的には、図4(A)及び図4(B)に示す複数(第1実施形態では2つ)のローラー6Bを有するスピニング加工装置(図示せず)によって、第2の筒部材の一端が縮径され、縮径筒部2Bが形成される。スピニング加工装置は、第2の筒部材を回転させながら複数のローラー6Bを押し当てるスピニング加工によって縮径加工を行う装置である。
第2の筒部材の一端は、このようなローラー6Bが用いられたスピニング加工によって、縮径筒部2Bの形状に縮径加工される。また、第2の筒部材における、ローラー6Bによって形成された縮径筒部2B以外の部分が、図2に示す大径筒部2Aとなる。このような縮径工程によって、触媒ケース2が形成される。
その後、接合工程では、拡径工程にて形成された上流パイプ1の拡径先端部1Dと、縮径工程にて形成された触媒ケース2の縮径先端部2Dとが、互いに重なるように配置され、溶接によって接合される。具体的には、接合工程では、拡径先端部1Dの拡径面1Cが、縮径先端部2Dの縮径面2Cを外側から覆うように当接した状態で、当該当接した部分が溶接によって接合される。
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)内径が曲線状に変化する面を有する筒部が拡径筒部1Bと縮径筒部2Bとによって形成されているため、当該筒部がスピニング加工のみによって形成される場合と比較して、縮径筒部2Bの長さを短くすることができる。したがって、スピニング加工の時間を短縮することができ、その結果、当該筒部を形成するための加工時間を短縮することができる。
(1b)拡径筒部1Bと縮径筒部2Bとによって形成される、内径が曲線状に変化する筒部が形成されているため、上流パイプ1から触媒ケース2へと流入した排ガスの分布の偏りを軽減させることができる。
(1c)拡径先端部1Dの拡径面1Cが、縮径先端部2Dの縮径面2Cに外側から覆うように当接した状態で、当該当接した部分が接合されている。したがって、上流パイプ1及び触媒ケース2の組立ての際に、拡径筒部1Bを縮径筒部2Bの外側から組み付けることができる。よって、縮径先端部2Dの内面が拡径先端部1Dの外面を覆うように接合される場合と比較して、排気管100の組立てが容易となる。
(1d)拡径工程は、第1の筒部材の一端をプレス加工により拡径する工程であるため、スピニング加工と比較して加工時間を大幅に短縮することができる。
(1e)小径筒部1Aは、その中心軸Yが、触媒ケース2及び拡径先端部1Dの中心軸Xと平行になるように、換言すれば小径筒部1Aの中心軸Yと触媒ケース2及び拡径先端部1Dの中心軸Xとが偏芯するように配置されている。したがって、小径筒部1Aの中心軸Yと触媒ケース2の中心軸Xとを一致させるといった設計上の制約がある場合と比較して、車両内での構成部品の配置レイアウトが複雑な場合でも、排気管の配設が容易となる。
(1f)上流パイプ1は、小径筒部1Aの中心軸Yが、拡径先端部1Dの中心軸Xと平行な形状、換言すれば、小径筒部1Aの中心軸Yと拡径先端部1Dの中心軸Xとが偏芯した形状である。したがって、触媒ケース2については1本の直線を中心軸とした形状とすることができる。よって、小径筒部1Aの中心軸Yと大径筒部2Aの中心軸Xとが平行である排気管を構成するために、縮径筒部2Bをスピニング加工により偏芯加工する必要がない。
[2.第2実施形態]
第2実施形態の排気管は、図5に示すように、第1実施形態の上流パイプ1に代えて、当該上流パイプ1とは形状が異なる上流パイプ7を有する。その他、基本的な構成は第1実施形態と同様であり、第1実施形態と共通する構成については、同一符号を用いて説明を省略する。
上流パイプ7は、小径筒部7Aと、拡径筒部7Bと、を有する。
小径筒部7Aは、第1実施形態の小径筒部1Aと同様、流路面積が一定、より詳しくは内径が一定であって、その中心軸Zと垂直な断面が真円状の部分である。ただし、第2実施形態では、小径筒部7Aの中心軸Zは、触媒ケース2の大径筒部2A及び縮径筒部2Bの中心軸Xと一致せず、平行でもない。具体的には、小径筒部7Aは、その中心軸Zが、触媒ケース2及び拡径筒部7Bの先端部である拡径先端部7Dの中心軸Xと交わるように、換言すれば偏角するように配置されている。
拡径筒部7Bは、小径筒部7Aの下流側の端部から連続して形成され、下流方向に沿って流路面積が徐々に増加、より詳しくは内径が徐々に大きくなる部分である。具体的には、拡径筒部7Bは、第1実施形態の拡径筒部1Bと同様、中心軸X及び中心軸Zを含む平面を切断面とする断面(図5)において、拡径筒部7Bの内面側に向かって膨らんでいる弧を描く形状の面であって、内径が曲線状に変化する内面及び外面を有する。また、第1実施形態と同様、拡径筒部7Bの内面及び外面は、例えばインボリュート曲線のように、上流側から下流側へ曲率半径が徐々に小さくなるような弧を描く。このため、排気流路の内径が例えば直線状に広がる構成と比較して、小径筒部7Aと拡径筒部7Bとの境界となる内面が滑らかに連続している。
拡径筒部7Bにおける先端部であって縮径先端部2Dと接合されている部分である拡径先端部7Dは、その中心軸が触媒ケース2の中心軸Xと一致し、その中心軸Xと垂直な断面が真円状の部分である。このため、円周方向の位置、換言すれば切断面の向きに関係なく、弧の形状が一定である。つまり、拡径先端部7Dは、内径が曲線状に変化するように拡径した内面である拡径面7Cを有する。
これに対し、拡径筒部7Bにおける拡径先端部7Dを除いた部分は、円周方向の位置、換言すれば切断面の向きによって、弧の形状が異なる。図5に示す例では、小径筒部7Aの中心軸Zと触媒ケース2の中心軸Xとを挟んで位置する上下2つの弧のうち、中心軸Zと中心軸Xとが成す角が大きい側(図5でいう上側)の弧は、中心軸Zと中心軸Xとが成す角が小さい側(図5でいう下側)の弧と比較して、全体的に曲率が小さくなる。
なお、拡径筒部7Bには、第1実施形態の拡径筒部1Bと同様、縮径先端部2Dの先端付近における内面が滑らかに連続するように、拡径筒部7Bの内面に縮径先端部2Dの板厚分の段差が形成されている。つまり、拡径筒部7B及び縮径筒部2Bにより、排気流路の内径が、小径筒部7Aの内径から大径筒部2Aの内径へと徐々に拡径される拡径流路が形成されている。
次に、第2実施形態の上流パイプ7の製造方法について説明する。
第2実施形態の拡径工程では、第1実施形態の拡径工程と同様、流路面積が一定、より詳しくは内径が一定の第1の筒部材の一端が、プレス加工によって拡径される。第1の筒部材は、その中心軸と垂直な断面が真円状であり、その内径は、小径筒部7Aの内径と同じである。具体的には、図6に示すパンチ8を有するプレス加工装置(図示せず)によって、第1の筒部材の一端が拡径され、拡径筒部7Bが形成される。つまり、拡径工程により、小径筒部7A及び拡径筒部7Bを有する上流パイプ7が形成される。
パンチ8は、図示しないダイとともに筒部材を拡径加工するプレス加工用工具である。パンチ8の一端には、図5に示す小径筒部7A及び拡径筒部7Bの内径とほぼ等しい外径を有する挿入部8Aが形成されている。また、挿入部8Aの側面には、挿入部8Aの中心軸に沿って挿入部8Aの先端から離れるほど曲率半径が徐々に小さくなるような弧を描く拡径面8Bが形成されている。ただし、拡径面8Bは、拡径筒部7Bの内径と同様、パンチ8の中心軸を含む切断面の向きによって、弧の形状が異なる。また、第1実施形態と同様、拡径筒部7Bの内面に縮径先端部2Dの板厚分の段差が形成されるように、拡径面8Bには段差が設けられている。
第1の筒部材の一端は、このようなパンチ8が用いられたプレス加工によって、拡径筒部7Bの形状に拡径加工される。また、第1の筒部材における、パンチ8によって形成された拡径筒部7B以外の部分が、図5に示す小径筒部7Aとなる。このような拡径工程によって、上流パイプ7が形成される。
以上詳述した第2実施形態によれば、前述した第1実施形態と同様の効果に加え、以下の効果が得られる。
(2a)小径筒部7Aは、その中心軸Zが、触媒ケース2及び拡径先端部7Dの中心軸Xと交わるように、換言すれば小径筒部7Aの中心軸Zと触媒ケース2及び拡径先端部7Dの中心軸Xとが偏角するように配置されている。したがって、小径筒部7Aの中心軸Zと触媒ケース2の中心軸Xとを一致させるといった設計上の制約がある場合と比較して、車両内での構成部品の配置レイアウトが複雑な場合でも、排気管の配設が容易となる。
(2b)上流パイプ7は、小径筒部7Aの中心軸Zが、拡径先端部7Dの中心軸Xと交わる形状、換言すれば、小径筒部7Aの中心軸Zと拡径先端部7Dの中心軸Xとが偏角した形状である。したがって、触媒ケース2については1本の直線を中心軸とした形状とすることができる。よって、小径筒部7Aの中心軸Zと大径筒部2Aの中心軸Xとが交わる排気管を構成するために、縮径筒部2Bをスピニング加工により偏角加工する必要がない。
[3.第3実施形態]
第3実施形態の排気管は、図7、図8(A)及び図8(B)に示すように、第2実施形態の上流パイプ7に代えて、当該上流パイプ7とは形状が異なる、中心軸Qを有する上流パイプ9を有する。その他、基本的な構成は第2実施形態と同様であり、第2実施形態と共通する構成については、同一符号を用いて説明を省略する。なお、図8(A)は、中心軸Xと中心軸Qとが平行に見える方向の断面図である。図8(B)は、図8(A)の方向と直交する方向から見た断面図である。
上流パイプ9は、小径筒部9Aと、拡径筒部9Bと、を有する。
小径筒部9Aは、第2実施形態の小径筒部7Aと同様、流路面積が一定、より詳しくは内径が一定であって、その中心軸Qと垂直な断面が真円状の部分である。ただし、第3実施形態では、小径筒部9Aの中心軸Qは、触媒ケース2の大径筒部2A及び縮径筒部2Bの中心軸Xと交わらず、平行でもない。具体的には、小径筒部9Aは、その中心軸Qが、触媒ケース2及び拡径筒部9Bの先端部である拡径先端部9Dの中心軸Xとねじれの位置になるように、換言すれば偏芯及び偏角するように配置されている。
拡径筒部9Bは、小径筒部9Aの下流側の端部から連続して形成され、下流方向に沿って流路面積が徐々に増加、より詳しくは内径が徐々に大きくなる部分である。具体的には、拡径筒部9Bは、第2実施形態の拡径筒部7Bと同様、拡径筒部9Bの内面側に向かって膨らんでいる弧を描く形状の面であって、内径が曲線状に変化する内面及び外面を有する。また、第2実施形態と同様、拡径筒部9Bの内面及び外面は、例えばインボリュート曲線のように、上流側から下流側へ曲率半径が徐々に小さくなるような弧を描く。このため、排気流路の内径が例えば直線状に広がる構成と比較して、小径筒部9Aと拡径筒部9Bとの境界となる内面が滑らかに連続している。
拡径筒部9Bにおける先端部であって縮径先端部2Dと接合されている部分である拡径先端部9Dは、その中心軸が触媒ケース2の中心軸Xと一致し、その中心軸Xと垂直な断面が真円状の部分である。このため、円周方向の位置、換言すれば切断面の向きに関係なく、弧の形状及び長さが一定である。つまり、拡径先端部9Dは、内径が曲線状に変化するように拡径した内面である拡径面9Cを有する。
これに対し、拡径筒部9Bにおける拡径先端部9Dを除いた部分は、円周方向の位置、換言すれば切断面の向きによって、弧の長さが異なる。
図8(A)に示す排気管をある方向から見た断面図では、小径筒部9Aの中心軸Qを挟んで位置する上下2つの弧(この例では一方が直線)のうち、中心軸Qよりも中心軸Xに近い側(図8(A)でいう上側)の弧は、中心軸Xよりも中心軸Qに近い側(図8(A)でいう下側)の弧と比較して、全体的に曲率が大きくなる。この例では、図8(A)でいう下側の弧の曲率は0、つまり直線である。なお、図8(A)に示す排気管の断面図においては、中心軸Xと中心軸Qとがあたかも平行のように示されているが、実際には、図8(B)に示されているように、中心軸Xと中心軸Qとは平行ではない。これは、言い換えれば、中心軸Xに対する中心軸Qの位置は、偏芯及び偏角した位置、つまり、ねじれの位置関係にあることが言える。
図8(B)に示す排気管を図8(A)の方向と直交する方向から見た断面図では、小径筒部9Aの中心軸Qと触媒ケース2の中心軸Xとを挟んで位置する上下2つの弧のうち、中心軸Qと中心軸Xとが成す角が大きい側(図8(B)でいう上側)の弧は、中心軸Qと中心軸Xとが成す角が小さい側(図8(B)でいう下側)の弧と比較して、弧の長さが長くなる。なお、図8(B)に示す排気管の断面図においては、中心軸Xと中心軸Qとがあたかも交わっているように示されているが、実際には、図8(A)に示されているように、中心軸Xと中心軸Qとは交わっていない。これは、言い換えれば、中心軸Xに対する中心軸Qの位置は、偏角及び偏芯した位置、つまり、ねじれの位置関係にあることが言える。
なお、拡径筒部9Bには、第2実施形態の拡径筒部7Bと同様、縮径先端部2Dの先端付近における内面が滑らかに連続するように、拡径筒部9Bの内面に縮径先端部2Dの板厚分の段差が形成されている。つまり、拡径筒部9B及び縮径筒部2Bにより、排気流路の内径が、小径筒部9Aの内径から大径筒部2Aの内径へと徐々に拡径される拡径流路が形成されている。
次に、第3実施形態の上流パイプ9の製造方法について説明する。
第3実施形態の拡径工程では、第2実施形態の拡径工程と同様、流路面積が一定、より詳しくは内径が一定の第1の筒部材の一端が、プレス加工によって拡径される。第1の筒部材は、その中心軸と垂直な断面が真円状であり、その内径は、小径筒部9Aの内径と同じである。具体的には、図9(A)及び図9(B)に示すパンチ10を有するプレス加工装置(図示せず)によって、第1の筒部材の一端が拡径され、拡径筒部9Bが形成される。つまり、拡径工程により、小径筒部9A及び拡径筒部9Bを有する上流パイプ9が形成される。
パンチ10は、図示しないダイとともに筒部材を拡径加工するプレス加工用工具である。パンチ10の一端には、図8(A)及び図8(B)に示す小径筒部9A及び拡径筒部9Bの内径とほぼ等しい外径を有する挿入部10Aが形成されている。また、挿入部10Aの側面には、挿入部10Aの中心軸に沿って挿入部10Aの先端から離れるほど曲率半径が徐々に小さくなるような弧を描く拡径面10Bが形成されている。ただし、拡径面10Bは、拡径筒部9Bの内径と同様、パンチ10の中心軸を含む切断面の向きによって、弧の長さが異なる。また、第2実施形態と同様、拡径筒部9Bの内面に縮径先端部2Dの板厚分の段差が形成されるように、拡径面10Bには段差が設けられている。
第1の筒部材の一端は、このようなパンチ10が用いられたプレス加工によって、拡径筒部9Bの形状に拡径加工される。また、第1の筒部材における、パンチ10によって形成された拡径筒部9B以外の部分が、図8(A)及び図8(B)に示す小径筒部9Aとなる。このような拡径工程によって、上流パイプ9が形成される。
以上詳述した第3実施形態によれば、前述した第2実施形態と同様の効果に加え、以下の効果が得られる。
(3a)小径筒部9Aは、その中心軸Qが、触媒ケース2及び拡径先端部9Dの中心軸Xとねじれの位置になるように、換言すれば小径筒部9Aの中心軸Qと触媒ケース2及び拡径先端部9Dの中心軸Xとが偏芯及び偏角するように配置されている。したがって、小径筒部9Aの中心軸Qと触媒ケース2の中心軸Xとを一致させるといった設計上の制約がある場合と比較して、車両内での構成部品の配置レイアウトが複雑な場合でも、排気管の配設が容易となる。
(3b)上流パイプ9は、小径筒部9Aの中心軸Qが、拡径先端部9Dの中心軸Xとねじれの位置にある形状、換言すれば、小径筒部9Aの中心軸Qと拡径先端部9Dの中心軸Xとが偏芯及び偏角した形状である。したがって、触媒ケース2については1本の直線を中心軸とした形状とすることができる。よって、小径筒部9Aの中心軸Qと大径筒部2Aの中心軸Xとがねじれの位置にある排気管を構成するために、縮径筒部2Bをスピニング加工により偏芯偏角加工する必要がない。
なお、上記第1、第2及び第3実施形態では、上流パイプ1,7,9が第1の管の一例に相当し、触媒ケース2が第2の管の一例に相当する。
[4.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
(4a)上記各実施形態では、中心軸と垂直な断面形状が真円形状である小径筒部、大径筒部、触媒ケース2及び中流パイプ3を例示したが、小径筒部、大径筒部、触媒ケース2及び中流パイプ3の形状は、これに限定されない。小径筒部、大径筒部、触媒ケース2及び中流パイプ3の中心軸と垂直な断面形状は真円状でなくてもよく、例えば楕円状や多角形状であってもよい。また、サブマフラ4の形状も特に限定されず、例えば、中心軸と垂直な断面形状が、真円形状、楕円状、多角形状などであってもよい。
(4b)上記各実施形態では、拡径筒部及び縮径筒部の内面及び外面が、中心軸Xを含む平面を切断面とする断面において、上流側から下流側へ曲率半径が徐々に小さくなるような弧を描く構成を例示したが、拡径筒部の形状はこれに限定されるものではない。拡径筒部の内面及び外面は、上流側から下流側へ曲率半径が徐々に小さくなるような弧に限らず、例えば、上流側から下流側へ曲率半径が徐々に大きくなるような弧や、曲率半径が一定の弧を描く形状でもよい。また、拡径筒部の内面及び外面のすべてが弧を描く形状でなくてもよく、例えば内面及び外面のうち少なくとも内面の一部分が弧を描く形状でもよい。
(4c)上記各実施形態では、縮径先端部の先端付近における内面が滑らかに連続するように、拡径筒部の内面に縮径先端部の板厚分の段差が形成されている構成を例示したが、拡径筒部の形状はこれに限定されるものではない。例えば、拡径筒部の代わりに、縮径筒部に拡径先端部の板厚分の段差が形成されている構成でもよい。また、拡径筒部及び縮径筒部の両方に段差が形成されていてもよく、また拡径筒部及び縮径筒部のいずれにも段差が形成されていない構成でもよい。
(4d)上記各実施形態では、拡径先端部と縮径先端部とが、溶接によって接合される構成を例示したが、接合の方法はこれに限定されるものではない。拡径先端部と縮径先端部とは、例えば、ろう付けによって接合されてもよい。
(4e)上記各実施形態の上流パイプ及び触媒ケース2は、上流パイプの拡径先端部が触媒ケース2の縮径先端部を外側から覆うように当接した状態で接合されている構成を例示したが、上流パイプと触媒ケース2との接合の構成はこれに限定されるものではない。上流パイプ及び触媒ケース2は、例えば、触媒ケース2の縮径先端部が上流パイプ1の拡径先端部を外側から覆うように当接した状態で接合されてもよい。
(4f)上記第1、第2、第3実施形態では、上流パイプのみが偏芯、偏角又は偏芯及び偏角した形状とし、触媒ケース2は1本の直線を中心軸とした形状である構成を例示したが、排気管の構成はこれに限定されるものではない。例えば、上流パイプ及び触媒ケース2の両方によって偏芯、偏角又は偏芯及び偏角した形状を構成するようにしてもよく、また例えば、触媒ケース2のみが偏芯、偏角又は偏芯及び偏角した形状を構成するようにしてもよい。
(4g)上記第1実施形態では小径筒部の中心軸と大径筒部の中心軸とが偏芯した構成を、上記第2実施形態では小径筒部の中心軸と大径筒部の中心軸とが偏角した構成を例示した。また、上記第3実施形態では小径筒部の中心軸と大径筒部の中心軸とが偏芯及び偏角した構成を例示した。しかし、小径筒部の中心軸と大径筒部の中心軸の構成はこれに限定されるものではない。例えば、小径筒部の中心軸と大径筒部の中心軸とが一致した形状になるように配置されてもよい。
(4h)上記各実施形態では、パンチが用いられたプレス加工によって、第1の筒部材の一端が拡径される拡径工程を例示したが、拡径の方法はこれに限定されるものではない。例えば、パンチ以外のプレス加工用工具が用いられたプレス加工によって、第1の筒部材の一端が拡径されるようにしてもよい。
(4i)上記各実施形態では、ローラーが用いられたスピニング加工によって、第2の筒部材の一端が縮径される縮径工程を例示したが、縮径の方法はこれに限定されるものではない。例えば、ローラーの代わりにヘラが用いられたスピニング加工によって、第2の筒部材の一端が縮径されるようにしてもよい。
(4j)上記各実施形態では、内径が曲線状に変化する内面の形状が、上流パイプの拡径筒部及び触媒ケース2の縮径筒部に適用される構成を例示したが、排気管の形状はこれに限定されるものではなく、排気管における流路面積が徐々に変化する他の部分にも適用されてもよい。具体的には、内径が曲線状に変化する内面の形状は、例えば、触媒ケース2の下流側の端部及び中流パイプ3の上流側の端部に適用されてもよく、また例えば、中流パイプ3の下流側の端部及びサブマフラ4の上流側の端部にも適用されてもよい。
(4k)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合させたりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言のみによって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
1,7,9…上流パイプ、1A,7A,9A…小径筒部、1B,7B,9B…拡径筒部、1C,7C,9C…拡径面、1D,7D,9D…拡径先端部、2…触媒ケース、2A…大径筒部、2B…縮径筒部、2C…縮径面、2D…縮径先端部、3…中流パイプ、4…サブマフラ、5,8,10…パンチ、5A,8A,10A…挿入部、5B,8B,10B…拡径面、6B…ローラー、100…排気管、Q,X,Y,Z…中心軸。

Claims (11)

  1. 車両に搭載された排気管であって、
    流路面積が一定の小径筒部と、前記小径筒部の一端から連続して形成され、流路面積が徐々に増加する拡径筒部と、を有する第1の管と、
    流路面積が前記小径筒部よりも大きくかつ一定の大径筒部と、前記大径筒部の一端から連続して形成され、流路面積が徐々に減少する縮径筒部と、を有する第2の管と、
    を備え、
    前記拡径筒部は、前記小径筒部の中心軸を含む平面を切断面とする断面において、前記拡径筒部の内面側に向かって膨らんでいる弧を描く形状の面であって、内径が曲線状に変化する面を有し、
    前記縮径筒部は、前記大径筒部の中心軸を含む平面を切断面とする断面において、前記縮径筒部の内面側に向かって膨らんでいる弧を描く形状の面であって、内径が曲線状に変化する面を有し、
    前記拡径筒部における先端部である拡径先端部と前記縮径筒部における先端部である縮径先端部とが接合され
    前記小径筒部と前記大径筒部とを連結し排ガスが直接通る排気流路の少なくとも一部が、前記拡径筒部で形成されている、排気管。
  2. 請求項1に記載の排気管であって、
    前記拡径筒部と前記縮径筒部とは、前記拡径先端部の内面が前記縮径先端部の外面を覆うように接合されている、排気管。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の排気管であって、
    前記小径筒部の中心軸は、前記大径筒部の中心軸と平行である、排気管。
  4. 請求項3に記載の排気管であって、
    前記小径筒部の中心軸は、前記拡径先端部の中心軸と平行であり、
    前記大径筒部の中心軸は、前記縮径先端部の中心軸と一致する、排気管。
  5. 請求項1又は請求項2に記載の排気管であって、
    前記小径筒部の中心軸は、前記大径筒部の中心軸と交わる、排気管。
  6. 請求項5に記載の排気管であって、
    前記小径筒部の中心軸は、前記拡径先端部の中心軸と交わり、
    前記大径筒部の中心軸は、前記縮径先端部の中心軸と一致する、排気管。
  7. 請求項1又は請求項2に記載の排気管であって、
    前記小径筒部の中心軸は、前記大径筒部の中心軸とねじれの位置にある、排気管。
  8. 請求項7に記載の排気管であって、
    前記小径筒部の中心軸は、前記拡径先端部の中心軸とねじれの位置にあり、
    前記大径筒部の中心軸は、前記縮径先端部の中心軸と一致する、排気管。
  9. 車両に搭載された排気管の製造方法であって、
    流路面積が一定の第1の筒部材の一端を拡径し、流路面積が一定の小径筒部と、前記小径筒部の一端から連続して形成され、流路面積が徐々に増加する拡径筒部と、を有する第1の管を形成する拡径工程と、
    流路面積が前記第1の筒部材よりも大きくかつ一定の第2の筒部材の一端を縮径し、流路面積が前記小径筒部よりも大きくかつ一定の大径筒部と、前記大径筒部の一端から連続して形成され、流路面積が徐々に減少する縮径筒部と、を有する第2の管を形成する縮径工程と、
    前記拡径筒部における先端部である拡径先端部と前記縮径筒部における先端部である縮径先端部とを接合する接合工程と、
    を備え、
    前記拡径筒部は、前記小径筒部の中心軸を含む平面を切断面とする断面において前記拡径筒部の内面側に向かって膨らんでいる弧を描く形状の面であって、内径が曲線状に変化する面を有し、
    前記縮径筒部は、前記大径筒部の中心軸を含む平面を切断面とする断面において前記縮径筒部の内面側に向かって膨らんでいる弧を描く形状の面であって、内径が曲線状に変化する面を有し、
    前記小径筒部と前記大径筒部とを連結し排ガスが直接通る排気流路の少なくとも一部が、前記拡径筒部で形成されている、排気管の製造方法。
  10. 請求項9に記載の排気管の製造方法であって、
    前記拡径工程は、前記第1の筒部材の一端をプレス加工により拡径する工程である、排気管の製造方法。
  11. 請求項9又は請求項10に記載の排気管の製造方法であって、
    前記縮径工程は、前記第2の筒部材の一端をスピニング加工により縮径する工程である、排気管の製造方法。
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