JP6434815B2 - ホログラム装置 - Google Patents

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本発明は、ホログラムを利用した情報の記録/再生を行うホログラム装置に関する。
近年、高速で大容量の情報記録再生を行う次世代光情報記録再生方式として、ホログラム記録再生方式の研究・開発が活発に行われている。
図7は、角度多重方式と称される記録方式を採用した従来のホログラム装置を示しており、この図を参照しながらホログラム装置の概略について説明する。図7に示すホログラム装置101において、レーザ光源111から出射されたレーザ光は、レンズ113により一旦集光され、その集光位置にピンホールを有する空間フィルタ114により空間的なノイズが除去された後、拡散しながらコリメートレンズ115に入射し、そこで所定のビーム径のコリメート光(以下「原光束」と称する)とされて出射される。
情報記録時において、コリメートレンズ115からの原光束は、半波長板116により所望の偏光比に調整され、この後、ミラー117を介してPBS(偏光ビームスプリッタ)118に入射され、そこで、2つの偏光成分に分岐される。PBS118により分岐された偏光のうち、例えば、縦偏光(S偏光)は参照光として、横偏光(P偏光)は信号光(この段階では信号データは担持されていない)として、各々利用される。
上記信号光はPBS119を透過し、例えば反射型液晶パネルからなるSLM(Spatial Light Modulator:空間光変調器)120に照射される。このとき、SLM120には
ページデータ配列が表示されており、これにより信号光が空間的に変調されて信号データ(以下「ページデータ」と称する)を担持するとともに、SLM120により横偏光から縦偏光に変換されてPBS119へと反射される。この信号光(縦偏光)は、PBS119によってFTL(Fourier Transform Lens:フーリエ変換レンズ)121の方向へ反射される。反射された信号光は、FTL121を透過することにより光学的なフーリエ変換を受け、記録媒体109上に照射される。
一方、上記参照光は、図中の半波長板122に向かうが、信号記録時において半波長板122は参照光が縦偏光を維持するように設定され、参照光は縦偏光のまま、ミラー123を介してPBS124に入射し、PBS124により図中下方に反射され(以下、この参照光を「記録時参照光」と称する)、その後、、ガルバノメータミラー125、リレーレンズ126を介して、所定の角度で記録媒体109上に照射される。
記録時参照光と信号光が交差した部分において光の干渉縞が生じ、この位置に記録媒体109が配置されていることにより記録媒体109にホログラム(ページデータ)が記録される。なお、ガルバノメータミラー125の角度を変えて記録時参照光の記録媒体109への入射角度を変えることにより、記録媒体109の同一領域に複数のホログラムを記録する角度多重記録を行うことができる。
情報再生時においては、参照光のみが記録媒体109に照射される。すなわち、コリメートレンズ115からの原光束が半波長板116(進相軸の方向を記録時とは変えている)により縦偏光(S偏光)とされ、PBS118により直角に反射され、参照光として図中の半波長板122に向かう。信号再生時において参照光は、半波長板122により横偏光(P偏光)に変換され、ミラー123を介してPBS124に入射し、PBS124を透過する(以下、この参照光を「再生時参照光」と称する)。その後、再生時参照光は、
ミラー127、ガルバノメータミラー128、リレーレンズ129を介して、記録時参照光とは反対側から記録媒体109上に照射される。
再生時参照光が照射されると、再生光が記録媒体109の裏面側へ出射されてFTL121、PBS119を通過してカメラ130に入射する。この入射した再生光をカメラ130によって取得(撮像)することにより、ページデータの再生画像を生成することができる。
ホログラム装置において所期の性能を発揮するためには、装置を構成する各光学素子が高精度にアライメント調整され、ホログラムの記録/再生に用いられるレーザ光が所期の状態(照射角度や照射位置、ビーム径等)で、SLMや記録媒体に照射されることが重要となる。各光学素子のアライメント調整は、装置を組み立てる際に厳密に行われるが、経時変化や使用環境における温度変化の影響等によってアライメントに誤差が生じ、SLMや記録媒体に照射されるレーザ光の状態が変化する場合もある。
従来、円板状の記録媒体への情報の記録/再生を行うホログラム装置において、記録/再生用のメインレーザ光と、このメインレーザ光とは波長が異なるトラッキングサーボ用(記録媒体へのレーザ光の照射位置等を制御するため)のサブレーザ光との軸ずれを検出して、これを校正(較正、キャリブレーション等とも称される)するように構成されたものが知られている(例えば、下記特許文献1を参照)。
特開2009−15932号公報
上記特許文献1に記載されたホログラム装置は、記録/再生用とトラッキングサーボ用との2つのレーザ光を用いるタイプであるが、図7に示すようなタイプのホログラム装置においても、SLMや記録媒体に照射されるレーザ光(信号光や参照光)の状態が変化し、その影響により所期の性能を発揮することができなくなる可能性はある。特に本明細書において着目するのが、レーザ光源から出射されるレーザ光の出射角度が変化した場合の影響である。
すなわち、ホログラム装置のレーザ光源においては、電源投入時や温度変化時など動作が安定しない場合に、レーザ光の出射角度が変化することがある。この場合の出射角度の変化は微小なものであるが、その微小な変化がホログラム装置における情報の記録/再生性能に悪影響を及ぼす虞がある。例えば、図7に示すレーザ光源111からのレーザ光の出射角度が変化するとレンズ113への入射角度および入射位置が変化し、それによりレーザ光の集光位置が変化したり、レーザ光の一部が、空間フィルタ114のピンホール(一般に直径数μmの大きさ)を通過しなかったりする。また、それによって、コリメートレンズ115から出射される原光束の状態(ビーム径や断面の強度分布、半波長板116への入射角度や入射位置等)が変化し、その結果、SLM120に対する信号光の照射状態(照射範囲や照射範囲における強度分布等)が変化してしまう。
このような信号光の照射状態の変化について図6を用いて説明する。図6はSLMとSLMに照射される信号光との関係を模式的に示している。ビーム径が拡大されたレーザ光の断面の強度分布は一般にガウス分布となり、ホログラム装置における信号光についても同様である。図6では、信号光の断面における中心部の強度が高く明るい部分を白色で表し、中心部から離れるのに従って強度が低下する様子をグレースケール(黒味を増すほど
低強度)で表している。また、SLMにおける信号データ(ページデータ)の表示領域を破線で示している(破線の内側が表示領域)。
図6(a)は、SLMに対する信号光の照射状態が良好な場合(SLMにおけるページデータの表示領域全体を所定以上の強度で照射している場合)を示している。図6(b)は、レーザ光源からのレーザ光の出射角度が変化したことにより原光束の角度が変化し、それに伴いSLMに対する信号光の照射位置がずれた場合(信号光の断面中心位置がSLMの中心位置よりも右側にずれた場合)を示している。図6(c)は、レーザ光源からのレーザ光の出射角度が変化したことによりレーザ光の一部が空間フィルタを通過せず、その結果、原光束の断面の強度分布が変化し、それに伴いSLMに照射される信号光の強度分布が変化した場合を示している。図6(d)は、レーザ光源からのレーザ光の出射角度が変化したことによりレーザ光の集光位置やコリメートレンズに入射するときのレーザ光の光束状態(拡がり具合等)が変化し、その結果、コリメート後の原光束のビーム径が小さくなり、それに伴いSLMに対する信号光の照射範囲が狭小となった場合を示している。
図6(a)に示すように信号光の照射状態が良好な場合には、信号光にページデータが良好に担持されるため、信号光におけるページデータのSNR(信号対雑音比)は良好となる。これに対し図6(b)〜(d)の場合は、SLMにおけるページデータ表示領域の全域に十分に信号光が照射されない(図6(b)の場合は表示領域の図中左端側の領域、図6(c)の場合は表示領域の図中左右両端側の領域、図6(d)の場合は表示領域の周縁部の領域に、それぞれ十分に信号光が照射されない)ため、信号光にページデータが良好に担持されなくなり、信号光におけるページデータのSNRは、図6(a)の場合に比べて劣化してしまう。
このように、レーザ光源からのレーザ光の出射角度が変化したことにより原光束の状態が変化すると、SLMに対する信号光の照射状態が変わり、その影響によって、信号光におけるページデータのSNRが低下する。SLMに対する信号光の照射状態が変化してもページデータのSNRに大きな影響を及ぼさないようにするため、SLMにおけるページデータの表示領域を小さくすることも考えられるが、そうした場合には、ホログラム装置における情報の大容量記録、高転送速度(高速度での情報の記録/再生)という性能が損なわれてしまう。そこで、原光束の状態変化が生じた場合には、それにより生じる影響を速やかに補償して、ホログラム装置における情報の記録/再生性能を維持し、情報の記録/再生を良好に安定して実行し得るようにすることが望まれる。
原光束の状態変化により生じる影響を補償するためには、原光束の状態変化を検出するなどして原光束の状態を評価し、その評価に基づき所定の光学素子のアライメントを微調整するなどして原光束の状態を校正する必要があると考えられる。しかし、原光束の状態の評価や校正が、ホログラム装置における情報の記録/再生性能を維持することに有効に結び付かない場合には、そのような評価や校正は適正なものとはいえない。例えば、上記特許文献1に記載の技術は、原光束の状態評価や校正を行うものではないが、記録/再生用とトラッキングサーボ用との2つのレーザ光の軸ずれを、フォトダイオード等を用いて検出して評価し、その評価に基づき、光学素子のアライメントを微調整して2つのレーザ光の軸ずれを校正するものに該当する。しかし、このような軸ずれの校正が、ホログラム装置における情報の記録/再生性能の全ての事象について良好に維持することに有効に結び付いているとは限らない。
本発明はこのような事情に鑑みなされたもので、原光束の状態が変化した場合でも、原光束の状態の評価と校正を適正に行い、情報の記録/再生性能を良好に維持することが可能なホログラム装置を提供することを目的とする。
本発明のホログラム装置は、
レーザ光源から出射されたレーザ光のビーム径を調整し原光束として出射する原光束生成手段と、
前記原光束生成手段から出射された原光束から、ホログラム記録媒体に照射する信号光と参照光を生成する照射光生成手段と、
前記信号光または前記参照光から得られる所定の評価情報に基づき前記原光束の状態を評価し、この評価が向上するように前記原光束の状態を校正する原光束校正手段とを備え
前記原光束校正手段は、
前記信号光または前記参照光から所定の評価情報を取得する評価情報取得手段と、
前記評価情報取得手段が取得した前記所定の評価情報に基づき前記原光束の状態を評価する原光束状態評価手段と、
前記原光束生成手段における所定の光学素子のアライメント調整を行うアライメント調整手段と、を有し、
前記評価情報取得手段は、前記信号光の断面の強度分布または前記参照光の断面の強度分布を前記所定の評価情報として取得する、ことを特徴とする。
また、前記評価情報取得手段は、前記信号光に重畳されたページデータのSNR(信号対雑音比)またはBER(符号誤り率)を前記所定の評価情報として取得するものとすることができる。
また、前記評価情報取得手段は、前記信号光の強度または前記参照光の強度を前記所定の評価情報として取得するものとすることができる。
また、前記評価情報取得手段は、ページデータが重畳された信号光を分岐する光束分岐手段またはページデータが重畳された信号光を所定方向に反射させる光束反射手段と、前記光束分岐手段により分岐された信号光のページデータまたは前記光束反射手段により反射された信号光のページデータを撮像する撮像手段と、を備え、前記光束分岐手段または前記光束反射手段は、前記信号光の光路中の位置と光路外の位置との間を移動可能に構成されているとすることができる。
また、前記原光束生成手段は、前記レーザ光源から出射されたレーザ光の進行方向を変えるガルバノメータミラーと、前記レーザ光を集光させる集光レンズと、前記レーザ光の集光位置に配置されるピンホールを有する空間フィルタと、前記空間フィルタを通過したレーザ光をコリメートするコリメータレンズと、を備え、
前記原光束校正手段は、前記ガルバノメータミラー、前記集光レンズ、前記空間フィルタおよび前記コリメータレンズのうちの少なくとも1つを、前記所定の光学素子として、そのアライメント調整を行うものとすることができる。
また、前記原光束校正手段は、前記原光束の出射角度、前記原光束の前記照射光生成手段への入射位置、および前記原光束の断面の強度分布のうちの少なくとも1つを、前記原光束の状態として、その校正を行うものとすることができる。
本発明のホログラム装置によれば、情報の記録/再生に直接用いられる信号光または参照光から得られる評価情報に基づき原光束の状態を評価し、この評価が向上するように原
光束の状態を校正するものであるので、原光束の状態が変化した場合でも、原光束の状態の評価および校正を適正に行うことができ、情報の記録/再生性能を良好に維持することが可能となる。
本発明の実施形態1に係るホログラム記録再生装置の全体構成図である。 本発明の実施形態2に係るホログラム記録再生装置の全体構成図である。 本発明の実施形態3に係るホログラム記録再生装置の全体構成図である。 本発明の実施形態4に係るホログラム記録再生装置の全体構成図である。 原光束の状態変化によるページデータの再生像((a)は原光束の状態を校正しない場合、(b)は原光束の状態を校正した場合)を示す図である。 SLMとSLMに照射される信号光との関係((a)はSLMに対する信号光の照射状態が良好な場合、(b)はSLMに対する信号光の照射位置がずれた場合、(c)はSLMに照射される信号光の強度分布が変化した場合、(d)はSLMに対する信号光の照射範囲が狭小となった場合)を模式的に示す図である 従来技術に係るホログラム装置の概略構成を示す図である。
以下、本発明に係るホログラム装置の各実施形態について、上記図面を参照しながら詳細に説明する。
〈実施形態1〉
図1に示すホログラム記録再生装置1は、本発明に係るホログラム装置の一実施形態をなすものであり、例えばフォトポリマ材料からなる記録媒体(ホログラム記録媒体)9に対し、角度多重記録方式によりホログラムの記録・再生を行うように構成されている。このホログラム記録再生装置1は、原光束生成部2(原光束生成手段に相当する)と、照射光生成部3(照射光生成手段に相当する)と、原光束校正部4(原光束校正手段に相当する)とを備えてなる。
原光束生成部2は、図1におけるレーザ光源11からコリメートレンズ15までの各光学要素により構成されており、照射光生成部3は、半波長板16からカメラ30までの各光学要素により構成されている。また、原光束校正部4は、BS(ビームスプリッタ)41、カメラ42、原光束状態評価部43およびアライメント制御部44と、ガルバノメータミラー12、レンズ13、空間フィルタ14およびコリメートレンズ15にそれぞれ設けられた各駆動機構(図示略)により構成されている。まず、ホログラム記録再生装置1の基本的な記録/再生の流れについて説明する。
図1に示すホログラム記録再生装置1において、レーザ光源11から出射されたレーザ光は、ガルバノメータミラー12によりレンズ13の方向に反射され、レンズ13により一旦集光される。そのレーザ光は、集光位置にピンホールを有する空間フィルタ14により空間的なノイズが除去された後、拡散しながらコリメートレンズ15に入射し、そこで所定のビーム径を有するコリメート光(原光束)とされて出射される。
情報記録時において、コリメートレンズ15からの原光束は、半波長板16により所望の偏光比に調整され、この後、ミラー17を介してPBS(偏光ビームスプリッタ)18に入射され、そこで、2つの偏光成分に分岐される。PBS18により分岐された偏光のうち、例えば、縦偏光(S偏光)は参照光として、横偏光(P偏光)は信号光(この段階では信号データ(ページデータ)は担持されていない)として、各々利用される。
上記信号光はPBS19を透過し、例えば反射型液晶パネルからなるSLM20(ここ
では振幅変調用空間光変調器(振幅変調SLM)を用いる)に照射される。このとき、SLM20には、白、黒2値の画素が2次元配列されてなるページデータ配列が表示されており、これにより信号光が空間的に変調されてページデータを担持するとともに、SLM20により横偏光から縦偏光に変換されてPBS19へと反射される。この信号光(縦偏光)は、PBS19によってBS41の方向へ反射され、そこでカメラ42の方向に反射される光束と、FTL(フーリエ変換レンズ)21の方向に透過する光束とに分岐される。FTL21に向かう信号光は、FTL21を透過することにより光学的なフーリエ変換を受け、記録媒体9上に照射される。
一方、上記参照光は、図中の半波長板22に向かうが、信号記録時において半波長板22は参照光が縦偏光を維持するように設定され、参照光は縦偏光のまま、ミラー23を介してPBS24に入射し、PBS24により図中下方に反射される(この参照光を「記録時参照光」と称する)。この記録時参照光は、ガルバノメータミラー25により角度制御され、リレーレンズ26を介して記録媒体9中の信号光が通過する場所へ、信号光とは別角度で照射される。
記録時参照光と信号光が交差した部分において光の干渉縞、すなわち光の明暗が生じ、この位置に記録媒体9が配置されていることにより記録媒体9の記録面において、光の強い場所は重合反応が進み、その一方、弱い場所は重合反応があまり進まず、結果として記録媒体9の記録面に屈折率分布が形成され、これによりホログラム(ページデータ)が記録される。なお、本実施形態装置においては、角度多重記録が可能とされているので、異なるページデータをSLM20に表示させつつ、ガルバノメータミラー25の角度を変えて参照光の記録媒体9への入射角度を少しずつ変化させることにより、互いに異なるページデータを記録媒体9中の同一領域へ多重記録することができる。
情報再生時においては、参照光のみが記録媒体9に照射される。すなわち、コリメートレンズ15からの原光束が半波長板16(進相軸の方向を記録時とは変えている)により縦偏光(S偏光)とされ、PBS18により直角に反射され、参照光として図中の半波長板22に向かう。信号再生時において参照光は、半波長板22により横偏光(P偏光)に変換され、ミラー23を介してPBS24に入射し、PBS24を透過する(この参照光を「再生時参照光」と称する)。この再生時参照光は、ミラー27により反射された後、、ガルバノメータミラー28により角度制御され、リレーレンズ29を介して、記録時参照光とは反対側から記録媒体9に照射される。
再生時参照光が照射されると、再生光が記録媒体9の裏面側へ出射されてFTL21、BS41、PBS19を通過してカメラ30に入射する。この入射した再生光をカメラ30によって取得(撮像)することにより、ページデータの再生画像を生成することができる。また、角度多重記録に対応するため、ガルバノメータミラー28の角度を変えて再生時参照光の記録媒体9への入射角度を変化させることにより、同一の記録領域に多重記録された複数のページデータから、所望のページデータを順次読み出すことができる。
ホログラム記録再生装置1における各光学素子のアライメント調整は、装置を組み立てる際に厳密に行われるが、レーザ光源11において、電源投入時や温度変化時など動作が安定しない場合にレーザ光の出射角度が微小に変化し、それによって原光束生成部2(コリメータレンズ15)から出射される原光束の状態(ビーム径や断面の強度分布、半波長板16への入射角度や入射位置等)が変化することがある。原光束の状態が変化すると、SLM20に対する信号光の照射状態(照射範囲や照射範囲における強度分布等)が変化し、その結果、ホログラム記録再生装置1における情報の記録/再生性能が低下する虞がある。
ホログラム記録再生装置1の原光束校正部4は、レーザ光源11からのレーザ光の出射角度が変わって原光束の状態が変化した場合に、その原光束の状態を校正するように構成されている。なお、以下の説明では、レーザ光源11からのレーザ光の出射角度が変化する方向が図1の紙面内の方向に限定されるものとする。ガルバノメータミラー12の揺動軸は、この紙面に対し垂直に配置されており、また、ガルバノメータミラー12、レンズ13、空間フィルタ14およびコリメートレンズ15は、各々に設けられた各駆動機構により、図1の紙面内の2つの方向(図中上下方向および左右方向)に移動可能に構成されている。
先に略述したように原光束校正部4は、BS41およびカメラ42(評価情報取得手段に相当する)と、原光束状態評価部43(原光束状態評価手段に相当する)と、アライメント制御部44および上記各駆動機構(アライメント調整手段に相当する)により構成されている。なお、原光束状態評価部43とアライメント制御部44は、コンピュータ装置等のハードウエアおよび制御プログラム等のソフトウエアにより構成されるものを機能的に表したものである。以下、原光束校正部4による原光束状態の校正手順を3つのステップ(〈A1〉〜〈A3〉)に分けて説明する。
〈A1〉まず、情報記録時において、一のページデータ(記録するページデータとは異なるものを用いてもよい)を担持した信号光の一部をBS41により分岐し、それをカメラ42により取り込み、信号光に担持されたページデータを撮像する。
〈A2〉次いで、原光束状態評価部43において、カメラ42により撮像されたページデータのSNRを評価情報として求め、このSNRに基づき原光束の状態を評価する。ページデータのSNRは、例えば、下式(1)により算出する。下式(1)において、μおよびμはビット1およびビット0の平均輝度を示し、σおよびσはビット1およびビット0の標準偏差を示している。
〈A3〉次に、アライメント制御部44が、カメラ42により撮像されるページデータのSNRが向上する(大きくなる)ように、原光束生成部2におけるガルバノメータミラー12の角度調整機構や、ガルバノメータミラー12、レンズ13、空間フィルタ14およびコリメートレンズ15における各駆動機構により、これらの光学素子のアライメントを調整し、原光束の状態を校正する。
ガルバノメータミラー12等のアライメント調整は、アライメント調整を行う度にページデータ(アライメント調整前と同じページデータでもよいし別のページデータでもよい)を撮像してそのSNRを求め、そのSNRが予め定められた基準値に達した段階で終了するようにしてもよい。あるいは予め定められた回数分のアライメント調整を行う中で最もSNRが向上する状態を見出し、その状態にアライメントを設定することにより終了するようにしてもよい。
なお、同じページデータのSNRの変化に基づきアライメント調整を繰り返す場合には、信号光および参照光の各光路中にシャッタを設けておき、アライメント調整が終了する
までは、信号光および参照光が記録媒体9に照射されないようにしておいてもよい。さらに、原光束状態の評価および校正は、ページデータが変わる度にその都度行うようにしてもよいし、所定数のページデータの記録が行われる毎に行うようにしてもよいし、レーザ光源11の動作が不安定となるような特定の期間のみ行うようにしてもよい。また、原光束状態の評価は毎回あるいは複数回数ごとに行うが、ガルバノメータミラー12等のアライメント調整は、原光束状態の評価が低い場合のみ行うようにしてもよい。これらは、後述する他の実施形態においても同様である。
図5(a)に示すように、原光束の状態を校正しないでページデータを記録した場合には、再生されたページデータ画像の状態が悪く(特に、画像右側の領域が暗く)、SNRが劣化していることが分かる。一方、図5(b)に示すように、原光束の状態を校正してページデータを記録した場合には、再生されたページデータ画像の全域においてデータが良好に再生され、SNRが向上していることが分かる。
このように本実施形態では、信号光に担持されたページデータのSNRに基づき原光束の状態を評価し、そのSNRが向上するように、ガルバノメータミラー12等のアライメントを調整して、原光束の状態を校正する。このため、原光束の状態を校正することが、ページデータのSNR向上に直結するので、効率良く確実に、ホログラム記録再生装置1における情報の記録性能の向上または維持(良好な状態の維持)を図ることができる。なお、原光束状態の評価情報として、SNRに代えてBER(符号誤り率)を用い、そのBERが低下するように、ガルバノメータミラー12等のアライメント調整を行うようにしてもよい。
〈実施形態2〉
図2に示す実施形態2のホログラム記録再生装置1Aは、原光束校正部4Aが半波長板45を備えている点と、BS41およびカメラ42が図中左右方向に移動可能に構成され(BS41のみを移動可能に構成してもよい)、BS41が光路中の位置と光路外の位置にそれぞれ配置可能となっている点が、実施形態1のホログラム記録再生装置1とは異なっている。半波長板45は、PBS18により分岐された、ページデータ担持前の信号光の偏光方向を若干変え、それにより、半波長板45を通過後の信号光の一部が、PBS19を介してカメラ30に入射するようにするために設けられている。以下、原光束校正部4Aによる原光束状態の校正手順を6つのステップ(〈B1〉〜〈B6〉)に分けて説明する。
〈B1〉まず、BS41が光路上に位置するようにBS41およびカメラ42を配置し、一のページデータ(記録するページデータとは異なるものを用いてもよい)を担持した信号光の一部をBS41により分岐し、それをカメラ42により取り込み、信号光に担持されたページデータを撮像する。
〈B2〉次いで、原光束状態評価部43において、カメラ42により撮像されたページデータのSNRを評価情報として求め、このSNRに基づき原光束の状態を評価する。
〈B3〉次に、アライメント制御部44が、カメラ42により撮像されるページデータのSNRが向上する(大きくなる)ように、原光束生成部2におけるガルバノメータミラー12の角度調整機構や、ガルバノメータミラー12、レンズ13、空間フィルタ14およびコリメートレンズ15における各駆動機構により、これらの光学素子のアライメントを調整し、原光束の状態を校正する。このときのガルバノメータミラー12等のアライメント調整の仕方は、実施形態1の場合と同様である。
〈B4〉アライメントの調整が終了し、ページデータのSNRの向上が認められた段階
において、PBS19を介してカメラ30に入射したページデータ担持前の信号光の断面の強度分布を撮像し、この強度分布を、原光束の状態を評価する際の基準として、原光束状態評価部43において保存する(以下、保存された強度分布を「信号光基準強度分布」と称する)。
〈B5〉次いで、BS41が光路外に位置するようにBS41およびカメラ42を移動し、以降のページデータの情報記録時に、ページデータ担持前の信号光の断面の強度分布をカメラ30により撮像し、この強度分布に基づき原光束の状態を評価する。
〈B6〉次に、アライメント制御部44が、カメラ30により撮像される信号光の強度分布が上記信号光基準強度分布に近づくように、原光束生成部2におけるガルバノメータミラー12の角度調整機構や、ガルバノメータミラー12、レンズ13、空間フィルタ14およびコリメートレンズ15における各駆動機構により、これらの光学素子のアライメントを調整し、原光束の状態を校正する。
このときのガルバノメータミラー12等のアライメント調整は、アライメント調整を行う度に信号光の強度分布を撮像し、その強度分布が、予め定められた程度まで上記信号光基準強度分布に近似した段階で終了するようにしてもよい。あるいは予め定められた回数分のアライメント調整を行う中で、信号光の強度分布が上記信号光基準強度分布に最も近似する状態を見出し、その状態にアライメントを設定することにより終了するようにしてもよい。
本実施形態においても、効率良く確実に、ホログラム記録再生装置1Aにおける情報の記録性能の向上または維持を図ることができる。また、先の実施形態1では、BS41が常時光路上に配置されているために記録媒体9に照射される信号光の光量が半分程度まで減少してしまう。これに対し、本実施形態では、BS41を光路外に配置した状態でページデータを記録することができ、また、PBS19により分岐させてカメラ30に入射させる信号光の光量は、強度分布を撮像することができればよいので小さく抑えることが可能である。このため、記録媒体9に照射される信号光の光量を、実施形態1に比べて大きくすることができるという利点がある。なお、PBS19の消光比が低く、半波長板45を設けなくてもPBS19から漏れ光として信号光がカメラ30に入射する場合には、半波長板45を設けなくてもよい。
〈実施形態3〉
図3に示す実施形態3のホログラム記録再生装置1Bは、原光束校正部4BがPBS46、空間フィルタ47および光検出器48を備えており、この光検出器48により検出された信号光(ページデータ担持前の信号光)の強度に基づき、原光束の状態を校正するようになっている。また、実施形態2と同様に半波長板45を備え、BS41およびカメラ42が図中左右方向に移動可能に構成されている。
本実施形態において、PBS46は、PBS19と同等の特性を有しており、半波長板45は、PBS18により分岐された、ページデータ担持前の信号光の偏光方向を若干変え、それにより、半波長板45を通過後の信号光の一部が、PBS46を介して空間フィルタ47の方向に反射されるようにするために設けられている。また、空間フィルタ47は、PBS46を介して空間フィルタ47に入射する信号光の一部が光検出器48に入射するようにするために設けられている。以下、原光束校正部4Bによる原光束状態の校正の流れ(6つのステップに分けられる)を説明するが、1番目から3番目までのステップの内容は、上記実施形態2の〈B1〉〜〈B3〉と同じであるので説明は省略し、4番目以降のステップ(〈C4〉〜〈C6〉とする)の内容について説明する。
〈C4〉上述の〈B1〉〜〈B3〉の処理によりアライメントの調整が終了し、ページデータのSNRの向上が認められた段階において、PBS46を介して光検出器48に入射したページデータ担持前の信号光の強度を検出し、この強度を、原光束の状態を評価する際の基準として、原光束状態評価部43において保存する(以下、保存された強度を「信号光基準強度」と称する)。なお、空間フィルタ47および光検出器48を移動可能に構成し、光検出器48が検出する信号光の強度が最大となるように空間フィルタ47および光検出器48の位置を調整し、そのときの信号光の強度を信号光基準強度とするようにしてもよい。
〈C5〉次いで、BS41が光路外に位置するようにBS41およびカメラ42を移動し、以降のページデータの情報記録時に、ページデータ担持前の信号光の強度を光検出器48により検出し、この強度に基づき原光束の状態を評価する。
〈C6〉次に、アライメント制御部44が、光検出器48により検出される強度が上記信号光基準強度に近づくように、原光束生成部2におけるガルバノメータミラー12の角度調整機構や、ガルバノメータミラー12、レンズ13、空間フィルタ14およびコリメートレンズ15における各駆動機構により、これらの光学素子のアライメントを調整し、原光束の状態を校正する。
このときのガルバノメータミラー12等のアライメント調整は、アライメント調整を行う度に信号光の強度を検出し、その強度が、予め定められた程度まで上記信号光基準強度に近似した段階で終了するようにしてもよい。あるいは予め定められた回数分のアライメント調整を行う中で、信号光の強度が上記信号光基準強度に最も近似する状態を見出し、その状態にアライメントを設定することにより終了するようにしてもよい。
本実施形態においても、効率良く確実に、ホログラム記録再生装置1Bにおける情報の記録性能の向上または維持を図ることができる。また、先の実施形態2と同様に、記録媒体9に照射される信号光の光量を、実施形態1に比べて大きくすることができるという利点がある。なお、PBS46の消光比が低く、半波長板45を設けなくてもPBS46から漏れ光として信号光が光検出器48に入射する場合には、半波長板45を設けなくてもよい。
〈実施形態4〉
図4に示す実施形態4のホログラム記録再生装置1Cは、原光束校正部4CがBS49およびカメラ50を備えており、このカメラ50により撮像された参照光の強度分布に基づき、原光束の状態を校正するようになっている。また、実施形態2と同様にBS41およびカメラ42が図中左右方向に移動可能に構成されているが、半波長板45は備えていない。
本実施形態において、BS49は、半波長板22を通過後の参照光(本実施形態では記録時の参照光とするが、再生時においても適用可)の一部を、カメラ50の方向に反射する役割を担っている。以下、原光束校正部4Cによる原光束状態の校正の流れ(6つのステップに分けられる)を説明するが、1番目から3番目までのステップの内容は、上記実施形態2の〈B1〉〜〈B3〉と同じであるので説明は省略し、4番目以降のステップ(〈D4〉〜〈D6〉とする)の内容について説明する。
〈D4〉上述の〈B1〉〜〈B3〉の処理によりアライメントの調整が終了し、ページデータのSNRの向上が認められた段階において、BS49を介してカメラ50に入射した参照光の強度分布を撮像し、この強度分布を、原光束の状態を評価する際の基準として、原光束状態評価部43において保存する(以下、保存された強度分布を「参照光基準強
度分布」と称する)。
〈D5〉次いで、BS41が光路外に位置するようにBS41およびカメラ42を移動し、以降のページデータの情報記録時に、参照光の強度分布をカメラ50により撮像し、この強度分布に基づき原光束の状態を評価する。
〈D6〉次に、アライメント制御部44が、カメラ50により撮像される参照光の強度分布が上記参照光基準強度分布に近づくように、原光束生成部2におけるガルバノメータミラー12の角度調整機構や、ガルバノメータミラー12、レンズ13、空間フィルタ14およびコリメートレンズ15における各駆動機構により、これらの光学素子のアライメントを調整し、原光束の状態を校正する。
このときのガルバノメータミラー12等のアライメント調整は、アライメント調整を行う度に参照光の強度分布を検出し、その強度分布が、予め定められた程度まで上記参照光基準強度分布に近似した段階で終了するようにしてもよい。あるいは予め定められた回数分のアライメント調整を行う中で、参照光の強度分布が上記参照光基準強度分布に最も近似する状態を見出し、その状態にアライメントを設定することにより終了するようにしてもよい。なお、BS49およびカメラ50を図中左右方向に移動可能に構成し(BS49のみを移動可能に構成してもよい)、カメラ50により参照光の強度分布を検出するとき(アライメント調整を行うとき)にはBS49を光路内に配置するが、実際に情報を記録するときや再生するときにはBS49を光路外に配置するようにしてもよい。
また、BS49に代えて、PBS(図示はしないが、以下「PBS49A」と称する)を用いてもよい。このPBS49Aを用いる場合、情報記録時においては、半波長板22を通過する縦偏光(S偏光)の参照光の略全てがPBS49Aにより反射されてカメラ50に入射することとなるので、カメラ50により参照光の強度分布を検出するときのみPBS49Aを光路内に配置し、実際に情報を記録するときはPBS49Aを光路外に配置する。一方、情報再生時には、半波長板22において参照光の偏光方向を調整し、大部分が横偏光(P偏光)としてPBS49Aを通過し、一部が縦偏光としてPBS49Aにより反射されてカメラ50に入射するようにすれば、PBS49Aを光路内に配置したままとしてもよい。
さらに、BS49に代えてPBS49Aを用いる場合において、このPBS49Aとミラー23との間に新たに半波長板(図示はしないが、以下「半波長板51」と称する)を配置し、次のように機能させてもよい。すなわち、情報記録時も情報再生時も同じように、半波長板22において参照光の偏光方向を調整し、参照光の大部分が横偏光としてPBS49Aを通過し、一部が縦偏光としてPBS49Aを介してカメラ50に入射するようにする。そして、PBS49Aを通過する横偏光の参照光を、半波長板51において、情報記録時は縦偏光に変換し、情報再生時は横偏光のまま、ミラー23に向けて出射するようにする。このように構成する場合には、実際に情報を記録するときも再生するときも、PBS49Aを光路中に配置しておくことができる。
本実施形態においても、効率良く確実に、ホログラム記録再生装置1Cにおける情報の記録性能の向上または維持を図ることができる。また、先の実施形態2と同様に、記録媒体9に照射される信号光の光量を、実施形態1に比べて大きくすることができるという利点がある。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の各実施形態に態様が限定されるものではない。例えば、上記各実施形態では、原光束生成部2におけるガルバノメータミラー12、レンズ13、空間フィルタ14およびコリメートレンズ15の全てにお
いて、2つの方向に移動可能とするための駆動機構を設けているが、原光束の状態を校正するための必要性に応じて、それらの駆動機構の一部を省略したり、移動可能とする方向を3方向に増やしたりしてもよい。例えば、レンズ13、空間フィルタ14およびコリメートレンズ15については駆動機構を設けず、原光束状態の校正を、ガルバノメータミラー12の角度調整と位置調整のみで行うことや、ガルバノメータミラー12は角度調整のみ可能に構成し、原光束状態の校正を、ガルバノメータミラー12の角度調整と他の光学素子の位置調整で行うことすることが挙げられる。
また、上記実施形態2〜4では、〈B1〉〜〈B3〉のステップにおいて、信号光におけるページデータのSNRを求め、そのSNRに基づき、原光束生成部2におけるガルバノメータミラー12等のアライメントを調整するようになっている。しかし、ホログラム装置における各光学素子のアライメント調整が適正になされ、かつレーザ光源が安定してレーザ光が所期の出射角度で出射されている状況において、実施形態2においては信号光の強度分布、実施形態3においては信号光の強度、実施形態4においては参照光の強度分布を求めて保存し、これらを基準の強度分布または強度とすることも可能である。この場合、上記実施形態2〜4におけるBS41とカメラ42は不要となり、〈B1〉〜〈B3〉のステップを省略することが可能となる。
また、上記実施形態4において、カメラ50の代わりに、上記実施形態3における空間フィルタ47および光検出器48を用い、光検出器48により検出される参照光の強度を、原光束状態の評価情報として、原光束状態の校正を行うことも可能である。さらに、上記実施形態2〜4において、BS41の代わりにハーフミラーや全反射ミラーを用いることも可能である。また、本発明は、角度多重記録方式以外のホログラム装置に適用することも可能であり、ホログラムの記録のみまたは再生のみを行うホログラム装置に適用することも可能である。
1,1A,1B,1C ホログラム記録再生装置
2 原光束生成部
3 照射光生成部
4,4A,4B,4C 原光束校正部
43 原光束状態評価部
44 アライメント制御部

Claims (6)

  1. レーザ光源から出射されたレーザ光のビーム径を調整し原光束として出射する原光束生成手段と、
    前記原光束生成手段から出射された原光束から、ホログラム記録媒体に照射する信号光と参照光を生成する照射光生成手段と、
    前記信号光または前記参照光から得られる所定の評価情報に基づき前記原光束の状態を評価し、この評価が向上するように前記原光束の状態を校正する原光束校正手段とを備え
    前記原光束校正手段は、
    前記信号光または前記参照光から所定の評価情報を取得する評価情報取得手段と、
    前記評価情報取得手段が取得した前記所定の評価情報に基づき前記原光束の状態を評価する原光束状態評価手段と、
    前記原光束生成手段における所定の光学素子のアライメント調整を行うアライメント調整手段と、を有し、
    前記評価情報取得手段は、前記信号光の断面の強度分布または前記参照光の断面の強度分布を前記所定の評価情報として取得する、ことを特徴とするホログラム装置。
  2. 前記評価情報取得手段は、前記信号光に重畳されたページデータのSNR(信号対雑音比)またはBER(符号誤り率)を前記所定の評価情報として取得することを特徴とする請求項に記載のホログラム装置。
  3. 前記評価情報取得手段は、前記信号光の強度または前記参照光の強度を前記所定の評価情報として取得することを特徴とする請求項1または2に記載のホログラム装置。
  4. 前記評価情報取得手段は、ページデータが重畳された信号光を分岐する光束分岐手段またはページデータが重畳された信号光を所定方向に反射させる光束反射手段と、前記光束分岐手段により分岐された信号光のページデータまたは前記光束反射手段により反射された信号光のページデータを撮像する撮像手段と、を備え、前記光束分岐手段または前記光束反射手段は、前記信号光の光路中の位置と光路外の位置との間を移動可能に構成されていることを特徴とする請求項2または3に記載のホログラム装置。
  5. 前記原光束生成手段は、前記レーザ光源から出射されたレーザ光の進行方向を変えるガルバノメータミラーと、前記レーザ光を集光させる集光レンズと、前記レーザ光の集光位置に配置されるピンホールを有する空間フィルタと、前記空間フィルタを通過したレーザ光をコリメートするコリメータレンズと、を備え、
    前記原光束校正手段は、前記ガルバノメータミラー、前記集光レンズ、前記空間フィルタおよび前記コリメータレンズのうちの少なくとも1つを、前記所定の光学素子として、そのアライメント調整を行うことを特徴とする請求項からのいずれか一項に記載のホログラム装置。
  6. 前記原光束校正手段は、前記原光束の出射角度、前記原光束の前記照射光生成手段への入射位置、および前記原光束の断面の強度分布のうちの少なくとも1つを、前記原光束の状態として、その校正を行うことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のホログラム装置。
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