JP6434765B2 - 鉄筋コンクリート造の設計方法 - Google Patents
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通常、柱の主筋本数(鉄筋量)は、柱梁接合部の付け根部の曲げモーメントの大きさに基づいて算定されている。
従来の鉄筋コンクリート造建物の設計では、最大級の地震等の荷重に対して、建物の倒壊や層崩壊を防ぐため、2階以上では梁端部の曲げ降伏は許容するが、柱は曲げ降伏させないようにしている。そこで、地震等の最大級の外力が建物に作用した際に、梁の曲げ降伏を柱の曲げ降伏より先行させるため、現在では、柱の曲げ強度の梁の曲げ強度に対する比(柱梁接合部曲げ強度比)が1.1倍〜1.5倍となるように設定されている。
しかし、柱梁曲げ強度比が1.5倍を超えないと、柱主筋の降伏や、柱梁接合部の破壊が生じ、想定通りの建物の崩壊型が実現できない危険性があることが指摘されている(非特許文献1及び非特許文献2)。
前述の基準を満たすには、柱の主筋本数(鉄筋量)を増加させなければならず、条件によっては、柱の断面寸法を大きくしなければならない。
ここで、通常、1層の柱の配筋は上から下まで同一であることから、曲げモーメントを柱梁接合部の柱の付け根部での値に基づいて主筋本数を算出すると、曲げモーメントの小さな中央部付近では必要以上の主筋が配置されることになる。この傾向は、非特許文献1や非特許文献2で記載されるように、柱梁曲げ強度比が1.5倍を超える値となった場合には顕著となる。
しかも、柱の中央部での安全率を求めるにあたり、高強度部分と普通強度部分との境界部での曲げモーメントの値から求められる強度Md2を用いている。柱の柱梁接合部の付け根部での柱梁曲げ強度比(M1/Md1)が1.5倍を超える値にするのは、柱梁接合部のコンクリートの破壊を抑制するためのであり、柱の柱長さ方向の中央部付近では必ずしも1.5倍の安全率を必要としない。柱の柱長さ方向の中央部付近では、梁が曲げ降伏する前に降伏しなければよく、柱の柱長さ方向の中央部の曲げモーメントに対する安全率(M2/Md2)は1.1倍以上あれば十分である。そのため、柱の少なくても中央部での鉄筋量を増やさなくてもよいので、柱の断面積を大きくすることを要しない。
前記柱用の主筋は、前記普通強度部分と同じ強度の1本の普通鉄筋を部分焼入れして前記高強度部分とする構成が好ましい。
この構成では、降伏点又は0.2%耐力がJISG3112で規定される1本の普通鉄筋を部分焼入れして普通強度部分と高強度部分とを形成しているので、柱梁接合部に配置される高強度部分の太さを太くしなくてもよく、この点からも、柱梁接合部の断面積を大きくすることを要しない。しかも、普通強度部分と高強度部分とが1本の鉄筋から構成されるので、現場での取り扱いが容易となる。
この構成では、高強度領域を必要十分な長さとすることで、高強度部分と普通強度部分との境界部での曲げモーメントの値から求められる強度Md2を小さなものにできる。その結果、柱の柱長さ方向の中央部付近での普通強度部分の曲げ強度M2が小さくても、安全率を所定値とすることができるので、柱自体の断面積を小さくできる。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態を図面の図1から図9に基づいて説明する。
図1には第1実施形態の全体構成が示されている。
図1において、建物は、複数の梁2と、梁2と接合する複数の柱3とを備えた複数階建ての鉄筋コンクリート造であり、鉄筋構造1にコンクリート体100が打設されている。
梁2と柱3とが接合された柱梁接合部200の形態としては、十字形接合S1やト字形接合S2があるが、本実施形態では、他の接合に適用されるものでもよい。
主筋21は、例えば、降伏点又は0.2%耐力が345MPa(N/mm2)の普通鉄筋である。
せん断補強筋22は、普通鉄筋の降伏点又は0.2%耐力(345MPa(N/mm2))よりも大きい降伏点又は0.2%耐力(1275MPa(N/mm2))を有するウルボン1275(高周波熱錬(株)の商品名)を用いることが好ましい。なお、本実施形態では、ウルボン1275に代えて普通鉄筋と同じ降伏点又は0.2%耐力を有するせん断補強筋を用いてもよい。
水平方向に隣合う主筋21は、継手4で接合されている。継手4の位置は、隣合う柱3の間に設けられた梁2の中央部2Cである。
継手4は、機械式継手や、それ以外の継手でもよい。あるいは、端部同士を重ね合わせ、針金等で結線する構成でもよい。さらには、端部同士を突き合わせて溶接等で接合する構成でもよい。
上下に隣合う主筋31は、継手4で接合されている。継手4の位置は、隣合う梁2の間に設けられた柱3の中央部3Cである。柱用の主筋31同士を接合する継手4は、梁用の主筋21同士を接合する継手4と同様に、その構造は問われず、省略されるものであってもよい。
なお、主筋21や主筋31の本数や配列は、図1と後述する図3(A)とは異なる。
高強度部分311は、十字形接合S1と十字形接合S1から柱長さ方向に沿った高強度領域310Aとに配置される。普通強度部分312は、高強度領域310Aを挟んで十字形接合S1とは反対側に位置する普通強度領域310Bに配置されている。高強度部分311及び普通強度部分312は、1本の鉄筋から一体に形成されている。
普通強度部分312は、降伏点又は0.2%耐力がJISG3112で規定されている。
高強度部分311は、普通強度部分312より高強度である。
例えば、高強度部分311の降伏点又は0.2%耐力は、490MPa(N/mm2)以上1000MPa(N/mm2)以下である。普通強度部分312の降伏点又は0.2%耐力は、295MPa(N/mm2)以上390MPa(N/mm2)以下である。
以上の構成の主筋21は、普通強度部分312と同じ強度の1本の普通鉄筋を部分焼入れして高強度部分311にする。
つまり、主筋31は、その中央部分に高強度部分311があり、その両端部にそれぞれ普通強度部分312がある。普通強度部分312は、高強度領域310Aを挟んでト字形接合S2とは反対側に位置する普通強度領域310Bに配置されている。
この設計方法は、従来と同様の設計手法に従うが、従来の設計手法と異なる点を重点的に説明する。
図2には、十字形接合S1において、柱と梁に荷重がかけた場合の柱梁接合部200の状態が(A)に模式的に示されている。
図2(A)において、柱3の中央部3Cに荷重3Pをかけ、梁2の中央部2Cに荷重3Pの反力として生じる荷重2Pをかけると、梁2の柱梁接合部200の周囲には時計回りのモーメント2Aが働き、柱3の柱梁接合部200の周囲には反時計回りのモーメント3Aが働く。
図2(B)において、柱3の中央部3Cに荷重3Pをかけた場合の曲げモーメント3Mが示され、梁2の中央部2Cに荷重2Pをかけた場合の曲げモーメント2Mが示されている。
曲げモーメント3Mは、柱3の中央部3Cで0となり、曲げモーメント2Mは、梁2の中央部2Cで0となる。これらの曲げモーメント2M,3Mは、例えば、常時(自重)モーメントに地震荷重のみによるモーメントを加えた地震時モーメントであり、梁2の長さ、柱3の高さ、その他の設計条件により、予め設定される。なお、図2(B)は曲げモーメント2M,3Mの曲げモーメントの釣り合いを考慮して柱梁接合部200の中心で示しているため、曲げモーメント2M,3Mは、柱梁接合部200の中心で最大となるように示されているが、実際は、柱及び梁の設計では、柱梁接合部200の柱3の付け根部Rや梁2の付け根部の曲げモーメントが採用される(図3参照)。
図3(A)に示される通り、柱梁接合部200と高強度領域310Aとに高強度部分311が配置され、普通強度部分312は普通強度領域310Bに配置されている。
高強度領域310Aは、柱3の柱せいに対して1.0倍以上の長さSに設定される。図3(A)では、柱せいdに対して、高強度領域310Aの長さSは1.1倍である。なお、図3(A)では、柱3は、柱梁接合部200での付け根部Rから中央部3Cまでが示されている。
図3(B)には図3(A)に対応した曲げモーメント3Mが示されている。
図3(B)において、曲げモーメント3Mは、柱3の付け根部Rで最も大きく、その値はMd0であり、中央部3Cで0となる。なお、図3(B)で示される柱3の曲げモーメント3Mの最大値Md0は、図2(B)で示される梁2の曲げモーメント2Mの柱梁接合部200の梁2の付け根部Rの曲げモーメントMd1を力の釣り合いから求めた値と同じ値である。
梁2の曲げ強度を柱3の柱梁接合部200200の付け根部Rの曲げモーメントに換算した値をMd1、
柱3の普通強度部分312の曲げ強度をM2、
梁2の曲げ強度時に発生する高強度部分311と普通強度部分312との境界部Qでの曲げモーメント3Mの値から求められる曲げモーメントをMd2、とすると、
柱3の柱梁接合部200の付け根部Rでの柱梁曲げ強度比(M1/Md1)を、1.5倍を超える値に設定する。柱梁曲げ強度比(M1/Md1)は大きい程よいが、柱3の高さや断面積、その他の条件で上限値が具体的に設定される。この上限値は、好ましくは、3.0倍以下である。
1.5<(M1/Md1)≦3.0
1.1≦(M2/Md2)≦2.5
式(A)
このような仮定に基づいて、許容曲げモーメントの最小値を求め、この結果として主筋31の必要量(本数)が算定される。
図4(A)で示される通り、柱3の中央部3Cに荷重3Pがかかり、梁2の中央部2Cに荷重2Pがかかると、梁2の柱梁接合部200の周囲には時計回りのモーメント2Aがかかり、柱3の柱梁接合部200の周囲には反時計回りのモーメント3Aがかかる。
図4(B)は(A)に対応して柱3と梁2とにかかる曲げモーメントの概略図である。
図4(B)において、柱3の中央部3Cに荷重3Pがかかった場合の曲げモーメント20Mが示され、梁2の中央部2Cに荷重2Pがかかった場合の曲げモーメント20Mが示されている。曲げモーメント20Mは、柱3の中央部3Cで0となり、曲げモーメント2Mは、梁2の中央部2Cで0となる。
ト字形接合S2において、柱梁曲げ強度比(M1/Md1)や、安全率(M2/Md2)の求め方は、前述の十字形接合S1の場合と同じである。
図5から図8は試験体を示す。
図5及び図6において、試験体は、複数の梁用の主筋21と複数の柱用の主筋31とにコンクリート体100が打設されたものである。
梁の幅寸法2Y0は250mmであり、高さ寸法2Z0は400mmである。
複数の主筋21の外周部には複数のせん断補強筋22が等間隔に配置されている。せん断補強筋22は、SBPD1275からなる。隣合うせん断補強筋22の間隔は140mmである。
主筋21の両端部には梁用端鋼板250が設けられており、主筋31の両端部には柱用端鋼板260が設けられている。梁用端鋼板250は、490mm×390mm×25mmの寸法の鋼板である。柱用端鋼板260は、660mm×760mm×25mmの寸法の鋼板である。
複数の主筋31の外周部には複数のせん断補強筋32が等間隔に配置されている。せん断補強筋32はSBPD1275からなる。
主筋31は、その全長寸法3Lが1860mmであり、梁の下縁から下端までの寸法3L1が850mmであり、梁の上縁から上端までの寸法3L2が610mmである。
図7(A)(B)に示される通り、梁用の主筋21は、上部に4本、下部に4本、側部に上下左右に1本ずつが配置されている。主筋21は、各々D16(SD345)からなる。
図7(A)(C)に示される通り、柱用の主筋31は、D16(SD345)の鋼材からなり、高強度部分311と、高強度部分311の両端にそれぞれ配置された普通強度部分312とを有する。高強度部分311は、柱梁接合部200と柱梁接合部200からそれぞれ柱の上下方向に沿った高強度領域310Aに配置されている。高強度領域310Aの寸法Sは350mmである。
高強度部分311の長さ寸法2L1は986mmであり、普通強度部分312の長さ寸法2L2は、632mmである。
本実施形態に対応した試験体の主筋31は、前述の実施形態の設計方法により求める。その結果、主筋31は、左右に5本ずつ合計10本配置した。M1が486.5kN/m、Md1が140.2kN・mであるため、曲げ強度比(M1/Md1)は、3.47である。軸力を考慮した別途計算から、M2が146.0kN・mであり、Md2が99.8kN・m(=(140.2kN・m/1215mm)×(1215mm−350mm))である。なお、350mmは高強度領域310Aの寸法Sであり、1215mmは、後述する実験に際して用いられる装置の3軸1点クレビスの中心(荷重を加える点)と梁の上面との間の距離である。
以上の式から、安全率(M2/Md2)は1.46である。
試験体の柱の軸力比は0.16であり、柱梁接合部の補強量は0.32%であり、接合部せん断余裕度は1.30である。付着余裕度は、梁用の主筋21で0.88であり、柱用の主筋31で1.04である。
図8に示される通り、試験体は、梁用の主筋の構成以外は図5、図6及び図7(B)で示される試験体と基本的に同じ構成である。
従来の設計手法で鉄筋量を求めるにあたり、主筋31Pは普通強度のD16(SD345)の鉄筋を用いる。
従来の設計手法でも、従来と同様の方法で作成した曲げモーメントからモーメント値を求めるが、モーメント値を、柱梁接合部200の柱3の付け根部Rを降伏ヒンジの位置として求める。求めたモーメント値、その他条件から鉄筋量(鉄筋本数)を前述の式に基づき算出した。
その結果、主筋31Pを柱の外周に沿って合計16本配置した(図8(C)参照)。
試験体の柱の軸力比は0.16であり、柱梁接合部の補強量は0.32%であり、柱梁曲げ強度比は2.04であり、接合部せん断余裕度は1.25である。付着余裕度は、梁用の主筋21で0.90であり、柱用の主筋31で1.08である。
実験は、試験体の梁端をローラー支持し、下柱をピン支持とし、上柱加力点には3軸1点クレビスを設け、水平2方向、鉛直方向の合計3基のジャッキを取り付けた。軸力及び水平力は柱頭から導入し、変位制御で正負交互繰り返して載荷として、層せん断力と層間変形角との関係を調べた。主筋の降伏の判断は鉄筋のひずみゲージで行った。
図9には層せん断力と層間変形角との関係が示されている。(A)が実施形態に対応した試験体のグラフであり、(B)が従来例に対応した試験体のグラフである。なお、実施形態に対応する試験体では、主筋31の柱主筋降伏強度は1116N/mm2であり、従来例に対応する試験体では、主筋31Pの柱主筋降伏強度は370N/mm2である。
図9(A)と図9(B)とを対比すると、実施形態に対応する試験体と従来例に対応する試験体とでは、層せん断力に変わりはない。両者に差異がないことにより、本実施形態の設計方法を用いて設計されたコンクリート造に問題がないことがわかる。
(1)柱3の柱梁接合部200の付け根部Rでの曲げ強度比(M1/Md1)を、1.5倍を超える値としたので、大きな地震等があっても、柱用の主筋31が降伏したり、柱梁接合部200の破壊が生じたりすることを確実に防止できる。柱3の柱長さ方向の中央部3Cでの曲げモーメントに対する安全率(M2/Md2)を求めるにあたり、梁2の曲げ強度時に発生する高強度部分311と普通強度部分312との境界部Qでの曲げモーメントの値強度Md2を用いているため、柱3の少なくても中央部3Cでの鉄筋量を増やさなくてもよいので、柱3の断面積を大きくすることを要しない。
本発明の第2実施形態を説明する。
第2実施形態は、柱用の主筋31の構成が第1実施形態とは異なり、他の構成は第1実施形態と同じである。
図1において、第2実施形態では、高強度部分311及び普通強度部分312からなる主筋31に代えて、普通強度部分のみからなる主筋31Pを用いる。
普通強度部分312は、普通強度の主筋31Pから構成される。高強度部分311は、これらの主筋31Pと、主筋31Pの間に配置された補強筋(図示せず)とから構成されている。補強筋は、十字形接合S1と十字形接合S1から柱長さ方向に沿った高強度領域310Aとに配置される。
補強筋は、主筋31Pと同じ材料からなる普通鉄筋から構成される。
第2実施形態では、第1実施形態と同様の方法で鉄筋コンクリート造を設計する。つまり、柱3の高強度部分の曲げ強度をM1、梁2の曲げ強度を柱3の柱梁接合部200の付け根部Rの曲げモーメントに換算した値をMd1、柱3の普通強度部分の曲げ強度をM2、梁2の曲げ強度時に発生する高強度部分と普通強度部分との境界部Qでの曲げモーメントの値をMd2、とすると、柱3の柱梁接合部200の付け根部Rでの柱梁曲げ強度比(M1/Md1)が1.5倍を超える値とし、高強度部分311と普通強度部分312との境界部Qでの曲げモーメントに対する安全率(M2/Md2)を1.1倍以上とする。
(4)普通強度部分312より鉄筋の本数を増やして高強度部分311を形成した。そのため、1本の普通鉄筋の一部を焼入れして高強度部分311を形成する場合に比べて、鉄筋の製造コストを下げることができる。
例えば、本発明では、建築構造物以外にも、橋等の土木構造物にも適用することができる。
Claims (3)
- 梁と接合される複数の柱用の主筋を備え、前記柱用の主筋は、普通強度部分と、前記普通強度部分よりも強度が大きい高強度部分とを有し、前記高強度部分は、前記柱用の主筋のうち前記梁と接合される柱梁接合部と前記柱梁接合部の付け根部から柱長さ方向に沿って突出した高強度領域とに配置され、前記普通強度部分は、前記高強度領域を挟んで前記柱梁接合部とは反対側に位置する普通強度領域に配置された鉄筋コンクリート造を設計する方法であって、
前記柱用の主筋の鉄筋量を算定するにあたり、
前記柱の前記高強度部分の曲げ強度をM1、
前記梁の曲げ強度を前記柱の前記柱梁接合部の付け根部の曲げモーメントに換算した値をMd1、
前記柱の前記普通強度部分の曲げ強度をM2、
前記梁の曲げ強度時に発生する前記高強度部分と前記普通強度部分との境界部での曲げモーメントの値をMd2、とすると、
前記柱の前記柱梁接合部の付け根部での柱梁曲げ強度比(M1/Md1)が1.5倍を超える値とし、前記柱の前記高強度部分と前記普通強度部分との前記境界部での曲げモーメントに対する安全率(M2/Md2)を1.1倍以上とする
ことを特徴とする鉄筋コンクリート造の設計方法。 - 請求項1に記載された鉄筋コンクリート造の設計方法において、
前記普通強度部分は降伏点又は0.2%耐力がJISG3112で規定され、前記高強度部分は前記普通強度部分よりも降伏点又は0.2%耐力が大きく設定され、
前記柱用の主筋は、前記普通強度部分と同じ強度の1本の普通鉄筋を部分焼入れして前記高強度部分とする
ことを特徴とする鉄筋コンクリート造の設計方法。 - 請求項2に記載された鉄筋コンクリート造の設計方法において、
前記高強度領域は、前記柱の柱せいに対して1.0倍以上の長さである
ことを特徴とする鉄筋コンクリート造の設計方法。
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