JP6434562B2 - 照明装置 - Google Patents

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Description

本発明は、バルブ体内に光源モジュールを収容してなる照明装置に関する。
近年、環境意識の高まりから、省電力化に優れたLEDを光源に使用した照明装置が提案されている(例えば特許文献1)。特許文献1の図50〜図53に記載の照明装置は、角柱状の筒部と錐状の錐状部とを有する支持部材の外面に発光ダイオードを実装した発光ダイオードユニットと、前記発光ダイオードユニットを内部に配置する円筒状のガラスバルブとを備え、ガラスバルブは、発光ダイオードユニットの筒部の内部に設けられた内部バルブと、発光ダイオードユニットの筒部の外部に設けられた外部バルブとを有し、発光ダイオードユニットの筒部を外部バルブと内部バルブとの間の空間に配置している。
特開2014−165085号公報
上述の照明装置では、発光ダイオードユニットの筒部を外部バルブと内部バルブとの間の空間に配置しているが、発光ダイオードユニットは支持体を介してガラスバルブに固定されている。このため、支持体のガラスバルブへの固定が煩雑であるという問題がある。
本発明は、光源モジュールの固定を容易に行うことができる照明装置を提供することを目的とする。
本発明に係る照明装置は、第1方向に延伸する外筒部と、前記第1方向に延伸し且つ前記外筒部内に配される内筒部と、前記外筒部と前記内筒部とにおける前記第1方向の両端であって前記外筒部と前記内筒部との間を塞ぐ蓋部と、前記内筒部と前記外筒部と前記蓋部とで形成される空間内に配されている光源モジュールとを備える。
上述の構成によれば、光源モジュールが外筒部と内筒部と2つの蓋部とに囲まれた空間内に光源モジュールが配されるため、光源モジュールの固定を容易に行うことができる。
実施形態に係る照明装置の分解状態を口金と反対側から見た斜視図である。 実施形態に係る照明装置の分解状態を口金側から見た斜視図である。 実施形態に係る照明装置を第1の面で切断した縦断面図である。 実施形態に係る照明装置を第2の面で切断した縦断面図である。 実施形態に係るバルブ体を分解した状態の縦断面斜視図である。 実施形態に係る口金側蓋体とアダプタと口金を分解した状態を口金と反対側から見た縦断面斜視図である。 実施形態に係る口金側蓋体とアダプタと口金を分解した状態を口金側から見た縦断面斜視図である。 他の形態の要部を示す縦断面図である。
<概要>
実施形態の一態様に係る照明装置は、第1方向に延伸する外筒部と、前記第1方向に延伸し且つ前記外筒部内に配される内筒部と、前記外筒部と前記内筒部とにおける前記第1方向の両端であって前記外筒部と前記内筒部との間を塞ぐ蓋部と、前記内筒部と前記外筒部と前記蓋部とで形成される空間内に配されている光源モジュールとを備える。
実施形態の別態様に係る照明装置において、光源モジュールは、複数個の導電片が前記第1方向に間隔をおいて配され且つ前記第1方向に隣接する前記導電片同士がLEDにより連結されてなり、前記LEDの光出射方向が前記外筒部側であり、前記外筒部は透光性を有する。これにより、絶縁体に配線パターンを形成するような必要がなくなる。
実施形態の別態様に係る照明装置において、前記導電片は、前記外筒部の周方向に沿って延伸し、前記第1方向から見ると環状又は環状に近い形状をしている。これにより、周方向の全方位に光を出射するように構成できる。
実施形態の別態様に係る照明装置において、前記外筒部と前記内筒部との前記第1方向の一端側に位置する一端側蓋部は有底筒状をし、当該一端側蓋部は、筒部分における底部分と反対側の端面が前記外筒部と前記内筒部の一端側の端面に当接すると共に前記内筒部の内部の空間に連通する貫通孔を前記筒部分に有し、前記外筒部と前記内筒部との前記第1方向の他端側に位置する他端側蓋部は、前記外筒部と前記内筒部の他端側の端面に当接すると共に前記内筒部の内部の空間に連通する貫通孔を有する。これにより、点灯時の光源モジュールの熱を効率よく放出できる。
実施形態の別態様に係る照明装置において、前記一端側蓋部には、口金が装着されるアダプタが取付けられ、当該アダプタに、前記口金を介して受電して前記光源モジュールを点灯させるための電気回路が収容されている。これにより、簡単な構成で電気回路を収容できる。
実施形態の別態様に係る照明装置において、前記一端側蓋部は、前記光源モジュールと前記電気回路とを接続するケーブル用の通路を前記筒部分と底部分とに跨るように有する。これによりケーブルを外部に露出させずに配することができる。
1.全体構成
本実施形態に係る照明装置1の概要について主に図1〜図4を用いて説明する。
ここでの照明装置1は、所謂、バルブ型ランプである。
照明装置1は図3及び図4に示すように光源モジュール2をバルブ体4の収容空間4a内に備える。照明装置1はアダプタ6と口金8とを備える。口金8はアダプタ6に装着され、アダプタ6がバルブ体4に取り付けられている。照明装置1は電気回路9を備える。電気回路9は口金8を介して受電して光源モジュール2を点灯させる。電気回路9はバルブ体4とアダプタ6と口金8とに囲まれた空間内に収容されている。
換言すると、照明装置1は、バルブ体4とアダプタ6とから構成される筒状筐体に口金8が取り付けられ、内部に光源モジュール2を収容する。本実施形態では、筒状筐体と口金8とで構成される外囲器内に電気回路9が収容されている。
2.各部構成
(1)光源モジュール
主に図1〜図4を用いて説明する。
光源モジュール2は、図1及び図2に示すように複数個のLED21と、複数個のLED21が実装される配線体23とを備える。なお、光源モジュール2は配線体23に接続されたケーブル25を介して電気回路9に接続される。
配線体23は横断面形状が環状に近い形状をした筒状をしている。環状としては、例えば、円形状、楕円形状、長円形状、多角形状等があり、ここでは、八角環状をしている。
配線体23は、LED21を実装する面に導電性を有する導電片を複数個有し、これらが隙間をあけて連結されてなる。ここでの導電片は、導電材料からなる短環状片231により構成される。
短環状片231は、配線体23の筒軸方向の長さが短く、横断面形状が八角形の環状をしている。配線体23は複数個の短環状片231を筒軸方向に隙間を空けて備える。筒軸方向に隣接する短環状片231はLED21により接続される。
つまり、筒軸方向に隙間を空けて配された短環状片231同士が、隙間を跨ぐように短環状片231の平坦な外面に実装されたLED21により接続されている。これにより、光源モジュール2は複数個のLED21が2次元配置された面状発光モジュールとして構成されることになる。
なお、平坦な面は八角環状を形成する8個の頂角間に位置する面である。また、短環状片231は矩形導電片を屈曲させて構成される。
光源モジュール2は、平板状の矩形導電片が隙間を空けて複数配列された平板状態であるときの配線体に、複数のLED21が所定位置に必要数実装され、その後、頂角となる所定の7ヶ所(辺)を隣接する平坦面間の相対角度が略135[°]となるように屈曲されて形成される。つまり、八角環状の8頂角の内の7頂角は、矩形導電片の屈曲点であり、他の1頂角は平板時の配線体が八角環状に屈曲成形されて長手方向の両端部が突き当った突き当て点(辺)となっている。
電気回路9と接続されるケーブル25は配線体23における筒軸方向の両端に位置する短環状片231a,231bに接続される。このため、両端の短環状片231a,231bは高電位側端子又は低電位側端子となる。
光源モジュール2は、上述のように、配線体23に複数個のLED21を実装してなるが、換言すると、光源モジュール2は、一対の導電片(231)同士に複数個のLED21が跨るように並列に実装されたブロックに対して、さらに導電片(231)を複数個のLED21を介して直列に接続することで構成される。
(2)バルブ体
主に図5を用いて説明する。なお、図5では、内筒体43を外筒体41に対して第1方向(筒軸の延伸する方向である。)にずらして表し、図3におけるバルブ体に対して45[°]だけ筒軸廻りに回転させている。
バルブ体4は、2重筒構造をし、図3及び図4に示すように外筒体41の内周壁と内筒体43の外周壁との周壁間に収容空間4aを有する。バルブ体4は2以上の部材から構成されている。ここでのバルブ体4は、第1方向に延伸する外筒体41と、第1方向に延伸し且つ外筒体41の内部に配される内筒体43と、外筒体41と内筒体43との第1方向の端部であって外筒体41と内筒体43との間を塞ぐ蓋体45,47とから構成される。
第1方向の一端側(口金側)に位置する蓋体47は、正確には、光源モジュール2と電気回路9とを接続するケーブル25用の通路を確保するように、外筒体41と内筒体43との間を塞いでいる。このように、蓋体45,47は、収容空間4a内に光源モジュール2が留まるように、外筒体41と内筒体43との間を塞げばよく、外筒体41と内筒体43との間を完全に塞がれなくてもよく、一部に塞がれていない箇所があってもよい。
なお、外筒体41は本発明の外筒部の一例に相当し、内筒体43は本発明の内筒部の一例に相当する。蓋体45は、口金8から遠い側(他端側)にあり、本発明の他端側蓋部の一例に相当する頂部側蓋体とする。蓋体47は、口金8に近い側(一端側)にあり、一端側蓋部の一例に相当する口金側蓋体とする。
(2−1)外筒体及び内筒体
ここでの外筒体41は横断面形状が円(円環)状をしている。外筒体41は透光性材料により構成されている。透光性材料としては、ガラス材料、樹脂材料等がある。ここでは透光性樹脂の一例であるポリカーボネートが使用されている。
ここでの内筒体43は横断面形状が円(円環)状をしている。内筒体43を構成する材料は特に限定するものではない。ここでは、内筒体43は外筒体41と同じポリカーボネートが使用されている。
外筒体41と内筒体43とは、バルブ体4とした際に、横断面において同心円となるように配される。ここでの外筒体41と内筒体43はその長さが略同じに構成されている。
(2−2)頂部側蓋体
頂部側蓋体45は、図3及び図4に示すように内筒体43の内側に存在する空間43aとバルブ体4の外部とを連通する状態で、外筒体41と内筒体43との端面を覆う。頂部側蓋体45は外筒体41と内筒体43との形状に対応して、中央に貫通孔45bを有する環状(円環状)をしている。頂部側蓋体45は、図3及び図4に示すように、外径は外筒体41の外径と一致し、内径は内筒体43の内径内と一致している。
頂部側蓋体45における口金8側に位置する面は円筒状に突出する突出部45aを有する。突出部45aは外筒体41と内筒体43との間の空間に嵌る。なお、頂部側蓋体45における口金8側と反対側の面は平坦状をしている。
頂部側蓋体45を構成する材料は特に限定するものではないが、透光性材料により構成するのが好ましい。これにより、照明装置1の頂部側端部(頂部側蓋体45)が暗くなるのを防止できる。なお、頂部側蓋体45の材料としてポリカーボネートが利用されている。
(2−3)口金側蓋体
口金側蓋体47は、少なくともは外筒体41と内筒体43との第1方向の口金8側端部であって外筒体41と内筒体43との間へと突出する突出部47aを有している。突出部47aは、筒部471における口金8が存在する側と反対側に位置する端面から、外筒体41と内筒体43との間に入り込むように突出している。
口金側蓋体47は、筒状をする筒部471と、筒部471における筒軸の延伸する方向の中間に位置する壁部473とを備える。口金側蓋体47は、換言すると、(第1)筒部分と底部分とを有する有底筒状部を有する。そして、ここでの口金側蓋体47は有底筒状部の底部の外周縁から(第1)筒部分と反対側に延伸する(第2)筒部分を有する。
筒部471において、壁部473を基準として、表側に位置する部分を表筒部分475とし、裏側に位置する部分を裏筒部分477とする。なお、裏側は口金8が存在する側である。
表筒部分475は外筒体41の外周形状に対応した外周形状を有している。ここでの外周形状が円形状である。表筒部分475の外周は口金8側に移るにしたがって縮径する傾斜面となっている。
表筒部分475は、図4に示すように、内筒体43の内周形状に対応した内周形状を大部分で有している。ここでの内周形状は円形状であり、口金8側に移っても内径は変化していない。つまり、表筒部分475は略円筒状をしている。
なお、表筒部分475の口金8と反対側の端縁の内径は内筒体43の内径と一致し、表筒部分475の口金8と反対側の端縁の外径は外筒体41の外径と一致する。
なお、上述したが、突出部47aは表筒部分475における口金8と反対側の端面から突出している。図4に示すように、表筒部分475の突出部47a側の端面における突出部47aの外周側が外筒体41の端面に当接又は近接する。表筒部分475の突出部47a側の端面における突出部47aの内周側が内筒体43の端面に当接又は近接する。これにより意匠性が高められる。
口金側蓋体47は、内筒体43の筒軸上に存在する空間43aと口金側蓋体47の外部とを連通可能とする貫通孔475aを有する。貫通孔475aは筒状部61の厚み方向、すなわち内筒体43の筒軸から径方向に貫通し、表筒部分475に設けられている。貫通孔475aは周方向に間隔を置いて複数個設けられている。ここでの貫通孔475aは4個である。
口金側蓋体47は、図3に示すように、光源モジュール2と電気回路9とを接続するケーブル25用の通路475bを有している。バルブ体4にした状態では通路475bは外部に露出しておらず、図5に示すように口金側蓋体47のケーブル25の導出口だけが見える。なお、導出口はアダプタ6を口金側蓋体47の取り付けた状態ではアダプタ6の内部に位置する。
表筒部分475は、図1に示すように筒軸方向に向かって張り出す張出部475cを1個又は複数個有する。ここでの張出部475cは、2個あり、周方向に間隔(例えば等間隔である。)で設けられている。張出部475cは、図4に示すように、周方向に隣接する貫通孔475a間に対応して設けられている。張出部475cは、図3に示すように、口金8側に移るにしたがって張り出し量が大きくなっている。なお、張出部475cの内表面は直線状に傾斜している。
通路475bは、図3及び図6に示すように、突出部47aの一部が欠けた部分から、張出部475cの内部を通り、壁部473を貫通して構成されている。なお、2本の通路475bのうちの一本を一対のケーブル25が通る。
裏筒部分477は、図5に示すように、直管円筒状をしている。なお、裏筒部分477はアダプタ6の表筒状部分65と嵌合する。ここでの裏筒部分477は、図3及び図4に示すように表筒状部分65の表領域65bに外嵌する。
(3)アダプタ
主に、図6及び図7を用いて説明する。
アダプタ6は有底筒状をしている。アダプタ6は筒状部61と底部63とを有している。筒状部61は、バルブ体4に装着するための装着部と、口金8を取り付けるための取付部とを有している。アダプタ6は、電気回路9を固定する固定部を有している。
(3−1)筒状部
筒状部61はバルブ体4の形状や口金8の形状に対応して構成されている。ここでの筒状部61は略円筒状をしている。筒状部61におけるバルブ体4側に位置する部分を表筒状部分65とし、バルブ体4と反対側に位置する部分を裏筒状部分67とする。
表筒状部分65は筒軸方向における中間部分に突出領域65aを有している。突出領域65aは周方向の全周に亘って外方へと突出している。
表筒状部分65における突出領域65aよりもバルブ体4側部分は、その外径が口金側蓋体47の裏筒部分477の内径と一致している。つまり、表筒状部分65における突出領域65aよりもバルブ体4側に位置する表領域65bは口金側蓋体47の裏筒部分477に内嵌する。換言すると、表領域65bはアダプタ6をバルブ体4に装着するための装着部を構成する。突出領域65aは裏筒部分477のストッパとして機能する。
表領域65bの長さは口金側蓋体47の裏筒部分477の長さと略一致している。突出領域65aの外径は、図3及び図4に示すように、口金側蓋体47の裏筒部分477の外径と略一致している。これにより、アダプタ6をバルブ体4に装着した際の意匠を向上させる。
裏筒状部分67の外周には口金8を取り付けるための構成が設けられている。ここでの口金8は所謂Eタイプであり、取り付けるための構成としてねじ山67aが設けられている。なお、裏筒状部分67の外周には、電気回路9と口金8のシェル部81とを電気接続するケーブル(図示省略)用の溝が設けられている。
(3−2)底部
底部63は、平板状をし、裏筒状部分67の筒軸と直交するようにして裏筒状部分67の開口を塞ぐ。
底部63は、口金8のシェル部81と接続するケーブル(図示省略)用の貫通溝63aと、口金8のアイレット部83と接続するケーブル(図示省略)用の貫通孔63bとを有している。
(3−3)内部
アダプタ6は、筒状部61と底部63とに跨るようにリブ69を有している。リブ69は筒状部61の筒軸に向かって突出し且つ筒状部61の筒軸方向に沿って延伸する。リブ69は周方向に沿って間隔をおいて複数個設けられている。
(4)口金
口金8はここではEタイプが使用される。つまり、口金8は、ねじ部を有するシェル部81と、絶縁部85を介してシェル部81に取付けられたアイレット部83とを有する。なお、電気回路9と接続するケーブル等の図示は省略している。
(5)電気回路
電気回路9は口金8を介して受電した電力を利用してLED21を発光させる点灯装置(不図示)を構成する回路部品の一部である。電気回路9は、回路用の複数個の電子部品91と、複数個の電子部品91を実装する回路基板93とを備える。なお、ここでの回路は、LED21に過電流が供給されるのを防止する保護回路である。回路基板93は、電気回路9と光源モジュール2とを接続するケーブル25と、電気回路9と口金8とを接続するケーブルとにより支持されている。
3.装置組み立てについて
(1)バルブ体4を構成する外筒体41と内筒体43と頂部側蓋体45とを一体化させる。なお、一体化には接着剤が利用される。これにより、外筒体41と内筒体43における筒軸方向において、周壁間の収容空間4aの一端が開口する状態となる。
(2)外筒体41と内筒体43における筒軸方向の収容空間4aの開口端から光源モジュール2を挿入する。そして、口金側蓋体47を外筒体41と内筒体43とに装着して、一体化する。この際、光源モジュール2に接続されたケーブル25を口金側蓋体47の配線用の通路475bを挿通させる。これにより、光源モジュール2がバルブ体4内の収容空間4aに収容される。
このように光源モジュール2の収納は、外筒体41と内筒体43との間に光源モジュール2を挿入し、口金側蓋体47を装着することで行われる。
収容空間4aの大きさは光源モジュール2の大きさに合せて設計されており、空間内で光源モジュール2が大きく移動するようなことはない。また、収容空間4aが光源モジュール2に合せた大きさであるため、光源モジュール2を構成する各短環状片231が内筒体43の外周壁の一部分や外筒体41の内周壁の一部分への部分的な接触等により支持される。これにより、配線体23の短環状片231同士の接続が維持される。
(3)バルブ体4から導出するケーブル25と、口金8用のケーブルと接続する状態の電気回路9を内部に収容するように、アダプタ6をバルブ体4に装着する。この際、アダプタ6の貫通溝63aと貫通孔63bから口金8と接続されるケーブルを導出させておく。
(4)アダプタ6から導出するケーブルと接続するように、口金8をアダプタ6に取り付ける。
4.点灯時
照明装置1を点灯させると、LED21の発光により光源モジュール2の温度が上昇する。この熱は、光源モジュール2が内筒体43や外筒体41と部分的に接触しているため、内筒体43と外筒体41に伝わる。ここで、内筒体43の内部に存在する空間43aは、頂部側蓋体45の貫通孔45bと、口金側蓋体47の貫通孔475aとにより、バルブ体4の外部と連通状態にあるため、内筒体43に伝わった熱が対流により空間43aから外部に放出される。外筒体41に伝わった熱が外筒体41の外周壁から外気に放出される。これにより、光源モジュール2の過度な温度上昇を抑制することができる。
なお、電気回路9が収容されている空間は、口金側蓋体47の壁部473とアダプタ6と口金8とにより密閉状態に近い状態となっているため、口金側蓋体47に貫通孔475aがあっても、感電等の安全性は確保される。
以上、実施形態を説明したが、この実施形態に限られるものではなく、例えば、以下のような変形例であってもよい。また、実施形態と変形例、変形例同士を組み合わせたものであってよい。
また、実施形態や変形例に記載していていない例や、要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても本発明に含まれる。
<変形例>
1.照明装置
実施形態の照明装置1はバルブ型ランプであったが、本発明に係る照明装置は、例えば電球型ランプ、直管状ランプ等の他のランプにも適用できる。
なお、実施形態では、光源モジュール2のLED21の数、発光色や照明装置としての配向特性等について詳細に説明していないが、照明装置の仕様に合わせて適宜決定される。
2.光源モジュール
導電片の一例である短環状片231はLED21だけで連結されている。しかしながら、導電片はLED21だけでなく他の部材により連結されてもよい。他の部材が例えば導電性材料で構成される場合、LEDと同様に1対の導電片を離散的に接続することになる。他の部材が例えば絶縁材料で構成される場合、2以上の導電片に渡って複数の導電片を連続的に接続してもよい。
実施形態の配線体23は、複数個の短環状片(導電片)231の連結方向に湾曲していない(つまり、平板状である。)が、多角形状に屈曲してもよいし、円弧状に湾曲してもよい。例えば、配線体の連結方向の一端をバルブ体4の筒軸に近づくように屈曲させてもよい。屈曲させた光源モジュール2Aを用いる場合を図8の(a)を用いて説明する。
配線体23Aは、複数個の短環状片231AがLED(21)により連結され、頂部側蓋体45A側の端に位置する複数の短環状片231Aaが筒軸に向かって屈曲した状態で配され、傾斜する複数の短環状片213Aaの間にLED(21)が実装される。頂部側蓋体45Aは、短環状片231Aaの傾斜に合わせて、内筒部451Aと外筒部453Aと蓋部455Aとを有している。傾斜する複数の短環状片213Aaの間に実装されたLED(21)は筒軸に対して傾斜した外筒部453Aの面方向に光を照射し、照明装置の上方(口金と反対側)への配光性が向上する。
配線体23の端部をバルブ体4の筒軸に近づくように屈曲させる構造を口金側蓋体の側に施せば、照明装置の下方(口金側)への配光性が向上する。
蓋部455Aは中央に貫通孔455Aaを有している。内筒部451Aは内筒体43Aに、外筒部453Aは外筒体41Aに取り付けられる。
ここでは一方端の短環状片231Aaだけが屈曲しているが、例えば、両端の短環状片(導電片)が屈曲してもよいし、連結方向の中間に位置する短環状片が湾曲又は屈曲してもよい。
実施形態では導電片である短環状片が筒軸方向に複数配列された例で説明したが、筒軸方向に延伸した複数の導電片が、周方向に沿って複数配列され、周方向に隣接する導電片同士が複数のLEDにより連結される形態も可能である。つまり、筒体を筒軸方向に沿って竹割したような形状の複数の導電片を、竹割する前の筒体形状となるように配し、周方向に隣接する導電片をLEDにより連結した形態も可能ある。
実施形態の光源モジュール2は外筒体41側にLED21を備えているが、例えば、内筒体側にLEDを備えてもよいし、外筒体側と内筒体側の両面にLEDを備えてもよい。
実施形態の導電片は八角環状をしているが、例えば、平板形状の状態で、LEDにより片面又は両面で連結されてもよい。この場合、平板状の光源モジュールとして構成されることになる。なお、このような平板状の光源モジュールの場合、対向配置される一対の平板と、一対の平板の周縁開口を塞ぐリング状の蓋体とでバルブ体(光源収容体)を構成し、一対の平板間に光源モジュールを配すればよい。なお、このような平板状の光源モジュールを利用する照明装置として、例えば、シーリングライトがある。
実施形態の配線体23は金属板により構成されていたが、例えば、樹脂板の表面に導電性処理を施した導電片により配線体を構成してもよい。また、光源モジュールは、表面に配線パターンを有する樹脂板と、LEDとから構成されたものであってもよい。
実施形態の短環状片231は、周方向に連続していない環状に近い形状をしているが、周方向に連続する環状をしてもよい。
3.バルブ体
(1)光学特性
実施形態では、外筒体41、内筒体43及び頂部側蓋体45は透光性材料により構成されているが、光の出射方向が内筒体の内側であるような場合、外筒体は透光性材料により構成されなくてもよい。また、筒体の周方向に限定された角度範囲、例えば照射角θの範囲に配光すればよい場合、外筒体41は周方向に所定角度(θ)の透光性円筒状片と周方向に所定角度(360°−θ)の非透光性円筒状片を組み合わせた複合型円筒とした部分的な光照射が可能な構造としてもよい。つまり、外筒体と内筒体とは照明装置として求められる配光特性や用途に合せて適宜設計すればよい。
光源モジュールを配線体で構成して複数の導電片の間隔が大きい場合は、導電片の間から漏れた光を有効活用するため、光出射方向と反対側に位置する筒体も透光性材料により構成してもよいし、光出射方向と反対側に位置する筒体の内周面又は外周面を反射面としてもよい。
外筒体、内筒体及び頂部側蓋体は、外面(外周面)や内面(内周面)に対して、レンズ等の配向素子を設けてもよいし、マイクロレンズ等の拡散素子を設けてもよい。内筒体の筒軸に光反射体(筒)を設けてもよい。なお、配向素子や拡散素子を設ける領域(広さ)は特に限定するものでなく、用途(配光特性)によって適宜決定すればよい。
外筒体、内筒体及び頂部側蓋体は、外面(外周面)や内面(内周面)に対して、シボ加工等により拡散機能を有してもよい。例えば、外筒体の管軸方向の両端領域が拡散機能を有してもよいし、外筒体の全領域が拡散機能を有してもよい。なお、両端領域が拡散機能を有することで、ランプの上下方向の配光を向上できる。
(2)放熱特性
バルブ体は、光源モジュールにおける光出射方向と反対側に位置する筒体が対流により熱放出できる構造を有していればよい。例えば、実施形態において、内筒体43の内側に間隔を置いて円柱状体を配し、内筒体43と円柱状体との間の空間とバルブ体の外部とが連通可能としてもよい。バルブ体4の収容空間は、1つでもよいし、複数に区画されていてもよい。なお、光源モジュールにおける光出射方向と反対側に位置する筒体は熱伝導性材料で構成してもよい。熱伝導性材料としては、アルミニウム等の金属材料、高熱伝導PC(ポリカーボネート)、高熱伝導PBT(ポリブチレンテレフタレート)、高熱伝導ポリアミド(ナイロン)等の樹脂材料等がある。金属材料を利用する場合、絶縁性の熱シートや樹脂等を筒体と配線体の間に挿入することにより、導電性の配線体を利用しても絶縁性は確保される。
(3)形状
実施形態の外筒体41及び内筒体43は円筒状をしているが、例えば、外筒体及び内筒体の少なくとも一方を多角筒状としてもよい。また、外筒体又は内筒体は、内周面と外周面の横断面形状が同じ(実施形態は両周面とも円形状である。)であってもよいし、異なってもよい。
(4)構造
実施形態のバルブ体4は、外筒体41、内筒体43、頂部側蓋体45及び口金側蓋体47を備えていたが、例えば、外筒体と内筒体と頂部側蓋体とを一体成形してなる一部材としてもよいし、外筒体及び内筒体の何れか一方と頂部側蓋体とを一体成形したなる一部材としてもよいし、外筒体と内筒体と口金側蓋体とを一体成形してなる一部材としてもよいし、外筒体及び内筒体の何れか一方と口金側蓋体とを一体成形してなる一部材としてもよい。
バルブ体の他の形態を図8の(b)を用いて説明する。
内筒体43Bは、直管筒状部431Bと傾斜筒状部433Bと蓋部435Bとを有している。傾斜筒状部433Bには貫通孔437Bが設けられている。
口金側蓋体47Bは、内筒体43B側が内筒体43Bの傾斜筒状部433Bの外周面に当接する内周面471Bを有する筒状をしている。口金側蓋体47Bは内筒体43B側の端面に、内筒体43Bと外筒体(41)との間に張り出す張出部473Bを有する。口金側蓋体47Bは、ケーブル25用の通路を内筒体43Bとで構成するための溝475Bを有している。ここでは、溝475Bは周方向に間隔をおいて2個設けられている。口金側蓋体47Bは、内筒体43Bの貫通孔437Bに対応して貫通孔477Bを有している。
実施形態のバルブ体4は光源モジュール2用の位置決め部を有していないが、位置決め部を有してもよい。位置決め部としては、例えば、口金側蓋体や頂部側蓋体から収容空間内に突出する凸部や、多角筒状をしている光源モジュールの場合、内筒体の横断面形状を同じ多角形状にする等で実施できる。
実施形態の頂部側蓋体45は外筒体41と内筒体43との間に進入する突出部45aを有しているが、頂部側蓋体は、突出部を有しなくてもよく、外筒体41と内筒体43との端面に当接する平板状であってもよい。実施形態の口金側蓋体47は、外筒体41と内筒体43との間に進入する突出部45aを有しているが、突出部はなくてもよく、外筒体41と内筒体43との端面に当接する平板状であってもよい。
4.アダプタ
実施形態のアダプタ6はバルブ体4の口金側蓋体47に装着されていたが、例えば、バルブ体を構成する口金側蓋体と一体化されてもよい。一体化した形態を図8の(c)を用いて説明する。
バルブ体は、外筒体41C、内筒体43C、頂部側蓋体及び口金側蓋体47Cを備える。ここでの外筒体41C及び頂部側蓋体は実施形態の外筒体41及び頂部側蓋体と同じ構成をしているため、その説明は省略する。
内筒体43Cは、図8の(b)で示すバルブ体の他の形態で説明した内筒体43Bと同じ構成をしている。つまり、内筒体43Cは、直管筒状部431C、傾斜筒状部433C及び蓋部435Cを有し、貫通孔437Cを傾斜筒状部433Cに有する。
口金側蓋体47Cは、実施形態のアダプタ6と、図8の(b)で示すバルブ体の他の形態で説明した口金側蓋体47Bとを結合したような構成をしている。
口金側蓋体47Cは有底筒状をしている。口金側蓋体47Cにおいて、筒軸方向における外筒体41C側(光源モジュール側)に位置する光源側筒部471Cが蓋機能を有し、筒軸方向における光源側筒部471Cと反対側に位置する口金側筒部473Cが口金装着機能を有する。
光源側筒部471Cにおける内筒体43C側の端部は、内筒体43Cの傾斜筒状部433Cと当接し、傾斜筒状部433Cとの間にケーブル25用の通路475Cを形成する。なお、光源側筒部471Cは、内筒体43Cの貫通孔437Cに対応した貫通孔を有する。
口金側筒部473Cの外周面には、口金8を取り付けるためのねじ山、口金8と電気回路9とを接続するケーブル用の溝が形成されている。
図示しない底部には、電気回路9に接続されたケーブル用の貫通孔(63b)や貫通溝(63a)が設けられている。
なお、ここでは、外筒体41Cと口金側蓋体47Cとは別体であったが、一体化してもよい。
5.電気回路
実施形態では口金8から光源モジュール2用の直流電力を受電している。しかしながら、電気回路は、例えば、口金から交流電力を受電する場合、光源モジュール用の直流電力に変換するように回路構成されてもよい。
また、口金から受電する電力が、すでに保護回路を通したものでる場合、照明装置は電気回路を有しなくてもよい。
1 照明装置
2 光源モジュール
4 バルブ体
4a 収容空間
6 アダプタ
8 口金
9 電気回路
21 LED
23 配線体
41 外筒体
43 内筒体
45 頂部側蓋体
47 口金側蓋体
475a 貫通孔

Claims (6)

  1. 第1方向に延伸する外筒部と、
    前記第1方向に延伸し且つ前記外筒部内に配される内筒部と、
    前記外筒部と前記内筒部とにおける前記第1方向の両端であって前記外筒部と前記内筒部との間を塞ぐ蓋部と、
    前記内筒部と前記外筒部と前記蓋部とで形成される空間内に配されている光源モジュールと
    を備え
    前記光源モジュールは、金属板を環状に屈曲した短環状片が前記第1方向に間隔をおいて複数配され且つ前記第1方向に隣接する前記短環状片同士がLEDにより連結されている
    照明装置。
  2. 第1方向に延伸する外筒部と、
    前記第1方向に延伸し且つ前記外筒部内に配される内筒部と、
    前記外筒部と前記内筒部とにおける前記第1方向の両端であって前記外筒部と前記内筒部との間を塞ぐ蓋部と、
    前記内筒部と前記外筒部と前記蓋部とで形成される空間内に配されている光源モジュールと
    を備え
    前記光源モジュールは、金属板により構成された横断面形状が多角形である短環状片が前記第1方向に間隔をおいて複数配され且つ前記第1方向に隣接する前記短環状片同士がLEDにより連結されている
    照明装置。
  3. 記LEDの光出射方向が前記外筒部側であり、
    前記外筒部は透光性を有する
    請求項1又は2に記載の照明装置。
  4. 前記外筒部と前記内筒部との前記第1方向の一端側に位置する一端側蓋部は有底筒状をし、当該一端側蓋部は、筒部分における底部分と反対側の端面が前記外筒部と前記内筒部の一端側の端面に当接すると共に前記内筒部の内部の空間に連通する貫通孔を前記筒部分に有し、
    前記外筒部と前記内筒部との前記第1方向の他端側に位置する他端側蓋部は、前記外筒部と前記内筒部の他端側の端面に当接すると共に前記内筒部の内部の空間に連通する貫通孔を有する
    請求項1〜3の何れか1項に記載の照明装置。
  5. 前記一端側蓋部には、口金が装着されるアダプタが取付けられ、
    当該アダプタに、前記口金を介して受電して前記光源モジュールを点灯させるための電気回路が収容されている
    請求項4に記載の照明装置。
  6. 前記一端側蓋部は、前記光源モジュールと前記電気回路とを接続するケーブル用の通路を前記筒部分と底部分とに跨るように有する
    請求項5に記載の照明装置。
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