JP6434376B2 - 付着装置及び表面に付着体が付着した対象物を生産する方法 - Google Patents

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Description

本発明は、対象物の表面に付着体を付着させるための付着装置、及び、表面に付着体が付着した対象物を生産する方法に関する。
対象物の表面に付着体を付着させる技術は、様々な分野で求められている。食品加工分野では、例えば、コロッケ、カツなどの油で揚げる前のフライ材料の製造において、対象物の表面に付着体を付着させる技術が必要とされている。
フライ材料の製造は、成型済みの素材にバッター液を振りかけるバッターリング工程と、バッターリング工程後の成型済みの素材の表面にさらにパン粉を付着させるブレッティング工程とを有する。
このブレッティング工程を行うブレッティング装置として、特許文献1に示すものがある。特許文献1に示すブレッティング装置は、粉末であるパン粉の上に被付着体である食品を載置して同一の搬送ベルトで搬送しつつパン粉を食品に付着させる。このブレッティング装置は、搬送経路の途中で、搬送ベルトの進行と共に両側を徐々に持ち上げ、両縁部を重ねてトンネル部を形成するよう搬送ベルトをガイドする搬送ベルトガイド体を有する。
特開平8−308549号公報
調理の手間を省くための食品加工においても、加工後の食品の品質の向上が求められている。
食品の表面に付着したパン粉の厚さの均一性、大きさ及び柔らかさは、この食品を油で揚げて食べるときの衣の食感に影響を及ぼす。
また、局所的な圧力が食品の表面に加わると、食品の表面のバッター液がだれてしまう。バッター液がだれ落ちた部分が生じると、食品を油で揚げたときに、その部分から素材の水分が蒸発する。素材の水分が蒸発によって、その食品を食べるときに素材の味の劣化やパサパサした食感といった悪影響が生じる。
特許文献1のブレッティング装置は、特許文献1の図1から図3に示すように、搬送ベルトが架台に接触しながら搬送させるので、トンネル部の揺動によって、食品の底面側にあるパン粉がすり潰されて、過度に細分化されてしまう可能性がある。
また、特許文献1のブレッティング装置は、図2に示すように、トンネル部の内部で食品の周囲がパン粉に囲まれた状態となる。この状態でトンネル部の側部を押圧すると、力の逃げる方向がなく、パン粉や食品に局所的に過度の圧力がかかってしまう。そのため、パン粉が過度に細分化されてしまう可能性、食品にパン粉が局所的に固まって付着する可能性、及び、バッター液がだれてしまう可能性がある。
特許文献1のブレッティング装置は、トンネル部の内部で食品の側部及び上部にパン粉をふりかけるために、搬送ベルトのトンネル部の側部を間歇的に押圧する側部揺動体を有している。しかし、搬送ベルトが架台に接触しながら搬送させるので、トンネル部の揺動が十分に発生しない可能性がある。また、トンネル部の揺動によって、搬送ベルトと架台との間に摩擦が生じる。この摩擦によって、搬送ベルトの寿命が短くなる。ブレッディング装置が稼働中に寿命を迎えた搬送ベルトが破損すると、食品の生産がストップし、生産効率が大幅に低下する。また、搬送ベルトの交換を頻繁に行うと、搬送ベルトの交換中は食品の生産が停止することとなり、生産効率が低下する。
そこで、上記点より本発明は、対象物の表面に付着した付着物の厚さの均一性、大きさ、及び柔らかさを良好な範囲とすることができ、搬送ベルトの長寿命化を実現できる付着装置を提供することを目的とする。また、対象物の表面に付着した付着物の厚さの均一性、大きさ、及び柔らかさを良好な範囲とすることができる表面に付着体が付着した対象物を生産する方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の付着装置は、幅広のベルト上に対象物に付着させる付着体を積載し、その付着体の上に前記対象物を積載し、その対象物を前記ベルトで移送しつつ前記付着体を前記対象物に付着させる付着装置において、移送中の前記ベルトの幅方向両側部を持ち上げ縦立させることによって、上方が開放された略U字形に空中で湾曲変形させて、前記対象物が前記付着体に包まれた状態にするベルト変形手段と、湾曲変形した前記ベルトを連続して脈動させるベルト脈動手段とを有し、前記ベルト脈動手段は、回転運動によってベルトに接触及び離反を繰り返すことで、前記ベルトを脈動させる
請求項1の付着装置によれば、ベルトを略U字形に湾曲変形させることで、対象物が付着体に包まれた状態となる。これにより、対象物の全表面に付着した付着物の厚さの均一性を良好な範囲とすることができる。
また、ベルトを上方が開放された略U字形に空中で湾曲変形させることで、開放された上方に力が逃げる方向がある。したがって、対象物及び付着体に局所的に過度の圧力がかかってしまうことがない。これにより、対象物の表面のバッター液のだれが生じにくく、対象物の表面に付着した付着体の大きさ及び柔らかさを良好な範囲とすることができる。
空中で湾曲変形したベルトを連続して脈動させることで、付着体を揉みほぐしながら対象物に柔らかく付着させることができる。これにより、対象物の表面に付着した付着体の大きさ及び柔らかさを良好な範囲とすることができる。
付着体を揉みほぐすことで、付着物同士が固まって重量化した塊が対象物に付着したままとなることを抑制することができる。そのため、表面に付着体が付着した対象物が消費者に届くまでに、その重量化した塊が対象物から剥がれることを抑制し、付着物が付着した対象物の重量の安定性が向上する。
対象物に付着しなかった付着物も同時に揉みほぐされるので、付着物が付着した対象物と、対象物に付着せずに循環する付着物とを確実に分離させることができる。そのため、付着物が付着した対象物の重量の安定性が向上する。また、付着工程の後で、付着物が付着した対象物と対象物に付着せずに循環及び再利用される付着物とを分ける工程において、対象物に付着しなかった付着物を無駄なく分別することができる。そのため、付着物の再利用率が向上する。
ベルト脈動手段は、脈動手段回転運動の回転数を変化させることによって、脈動の間隔を容易に調節可能である。
請求項2の付着装置は、請求項1の付着装置において、前記ベルト脈動手段が前記ベルトの幅方向に対向して設けられている。
請求項2の付着装置によれば、請求項1の付着装置と同様に作用する上に、湾曲変形した前記ベルトの脈動をより効果的に生じさせることができる。
請求項3の付着装置は、請求項1又は2の付着装置において、湾曲変形した前記ベルトの幅方向中央より上方に離間して回転可能に配設され、前記付着体に包まれた前記対象物を上方から押圧する上方押圧手段をさらに有しており、前記ベルト脈動手段は、前記上方押圧手段の前記ベルトの移送方向の上流側と下流側にそれぞれ設けられている。
請求項3の付着装置によれば、請求項1又は2の付着装置と同様に作用する上に、上流のベルト脈動手段が付着物を対象物に柔らかく付着させ、次いで、上方押圧手段の押圧により付着物が対象物に押し付けられて、付着物が対象物から剥がれにくくなり、次いで下流のベルト脈動手段が、付着物を対象物に柔らかく付着させるとともに、対象物に付着している付着物を柔らかく揉みほぐすことができる。
上方押圧手段の押圧により付着物同士が固まって重量化した塊が対象物に付着する場合がある。しかし、下流のベルト脈動手段が付着体を揉みほぐすことで、付着物同士が固まって重量化した塊が対象物に付着したままとなることを抑制することができる。そのため、表面に付着体が付着した対象物が消費者に届くまでに、その重量化した塊が対象物から剥がれることを抑制でき、付着物が付着した対象物の重量の安定性が向上する。
請求項4の付着装置は、請求項1乃至3のいずれかの付着装置において、前記ベルト脈動手段は、回転軸を中心に回転可能な1個以上のローラと、これらのローラの回転軸に保持し、これらのローラの回転軸とは独立した旋回軸を中心に旋回可能な保持部材とを有し、この保持部材の旋回によって、前記ローラが湾曲変形した前記ベルトに接触及び離反を繰り返すこととなり、前記ベルトを脈動させる。
請求項4の付着装置によれば、請求項1乃至3のいずれかの付着装置と同様に作用する上に、ベルトの脈動を効率よく行うことができる。また、旋回の回転数を変化させること、及び、ローラの個数を変えることによって、脈動の間隔を容易に調節可能である。さらに、ローラの回転軸の軸線方向の長さ、及び、ローラの回転軸の軸線方向に垂直な横断面における半径が異なるローラを付け替えることによって、ベルトの脈動の大きさを変化させることができる。
請求項5の付着装置は、請求項4の付着装置において、前記保持部材の旋回は、前記ローラがベルトに接触している範囲で、その旋回の接線方向が前記ベルトの移送方向と反対となる接点が存在し、前記ローラの回転は、前記ローラがベルトに接触している範囲で、その回転の接線方向が前記ベルトの移送方向と同じとなる接点が存在する。
請求項5の付着装置によれば、請求項4の付着装置と同様に作用する上に、上記範囲の接点での保持部材の旋回の接線方向は、ベルトの移送方向と反対であるので、ベルトの移送方向に移送される対象物を引き延ばしながら、対象物の表面により万遍なく付着物を付着することができる。また、上記範囲の接点でのローラの回転の接線方向がベルトの移送方向と同じであるので、ローラの接触がベルトの移送に対する抵抗を最小限に抑えることができる。そのため、請求項5の付着装置は、ベルトとローラとの間の摩擦の発生を抑制することができる。また、ローラの接触抵抗の抑制は、例えば、ベルトの搬送速度を上げる場合に、ベルト搬送の動力源の負荷増大を最小限に抑えることができる。
請求項6の表面に付着体が付着した対象物を生産する方法は、幅広のベルト上に対象物に付着させる付着体を積載し、その付着体の上に前記対象物を積載し、その対象物を前記ベルトで移送しつつ表面に前記付着体が付着した前記対象物を生産する方法において、上流側から下流側へ移送される前記ベルトの積載面に前記付着体が供給される工程と、前記付着体の上に前記対象物が供給される工程と、前記ベルトの幅方向両側部が持ち上げられ縦立しつつある前記ベルトを脈動させて、前記付着体を揉みほぐすとともに前記対象物に前記付着体を付着する工程と、前記ベルトの幅方向両側部が持ち上げられ縦立した状態から元の形状に戻りつつある前記ベルトを再び脈動させ、前記付着体を揉みほぐすとともに前記対象物に前記付着体を付着する工程とを有する。
ベルトの幅方向両側部が持ち上げられ縦立した状態から元の形状に戻りつつあるベルトにおいて、付着体は再度べルトの幅方向に広がっていく。このとき、対象物を包む付着体の集合の表面に割れが生じることがある。集合の表面に発生した割れは、この対象物に付着した付着体にまで進展し、対象物から付着体を剥がしてしまうことがある。
請求項6の表面に付着体が付着した対象物を生産する方法によれば、ベルトの幅方向両側部が持ち上げられ縦立した状態から元の形状に戻りつつあるベルトにおいて、付着体が再度ほぐされているので、対象物を包む付着体の集合の表面に割れが発生することを抑制することができる。
付着物同士が固まって重量化した塊が対象物に付着する場合がある。しかし、請求項6の表面に付着体が付着した対象物を生産する方法によれば、付着体が揉みほぐされることで、付着物同士が固まって重量化した塊が対象物に付着したままとなることが抑制される。そのため、表面に付着体が付着した対象物が消費者に届くまでに、その重量化した塊が対象物から剥がれることを抑制できるので、付着物が付着した対象物の重量の安定性が向上する。
請求項1乃至5いずれかの付着装置及び請求項6の表面に付着体が付着した対象物を生産する方法は、製造した商品の品質を向上させることができる。また、請求項1乃至5いずれかの付着装置は、生産効率の向上させることができる。
本発明の一実施形態の付着装置を示す側面概略図である。 図1の付着装置の平面概略図である。 図1のベルト脈動手段の側面概略図及び平面概略図である。
本発明の一実施形態の付着装置1について、図面に基づいて説明する。移送方向とは図1及び図2の上下方向をいう。移送方向の上流側とは図1及び図2の上側をいう。移送方向の下流側とは、図1及び図2の下側をいう。幅方向とは、図2の左右方向をいう。
付着装置1は、図1及び図2に示すように、対象物2に付着体3を付着させる装置である。付着装置1は、ベルトコンベア4と、ベルト変形手段5と、付着物ガイド手段6と、ベルト脈動手段7と、上方押圧手段8とを有する。
ベルトコンベア4は、柔軟性のある合成樹脂製の幅広シートで無端環状に形成されるベルト41を有する。このベルト41の外周面が付着体3及び対象物2を積載するための積載面である。上流側から下流側へ移送されるベルト41の積載面には、付着体3が積載され、その付着体3の上に対象物2を積載する。
対象物2は、付着体3の上に積載される前に、対象物2の表面に付着体3が付着しやすい処理が行われている。付着しやすい処理とは、例えば、対象物2の用途がフライである場合には、バッター液を振りかける処理である。
付着体3は、粉体、粒体、帯体又は板体等の形状を有する。付着体3は、例えば、対象物2の用途がフライである場合には、パン粉である。
ベルトコンベア4は、架台42と、その架台42の両端に回転自在に支持される上流側プーリ43と下流側プーリ44と、下流側プーリ44から上流側プーリ43へ戻る途中でベルト41を下方に押し下げる押さえプーリ45と、これらのプーリ43,44,45が内周にある無端環状のベルト41とを有する。
ベルト41は合成樹脂製の幅広のシートを無端環状に形成したものである。ベルト41は、図1及び図2では図示を省略した駆動モータによって、移送方向の上流側と下流側との間で循環可能となっている。
ベルト41が上流側プーリ43から下流側プーリ44へ向かう場合には、ベルト41の積載面が上向きとなる。上向きの積載面に付着体3及び対象物2が積載されて上流側から下流側へ移送される。一方、ベルト41が下流側プーリ44から上流側プーリ43へ向かう場合には、ベルト41の積載面が下向きとなる。
ベルト41が上流側プーリ43を通過して下流側プーリ44へ向かうと、まず、ベルト41の積載面に付着体3が供給される。付着体3はベルト41の積載面上にほぼ一定の幅及び厚さで敷くように積載される。
付着体3がベルト41の積載面上に積載された後、付着体3の上に対象物2が供給される。対象物2は付着体3の上に積載される。
ベルトコンベア4においては、ベルト41は、プーリ43,44,45のみと接触する。ベルト41と架台42は直接接触しないようになっている。
ベルト変形手段5は、ベルト41に対象物2が供給される位置よりも移送方向下流側に設けられている。ベルト変形手段5は、付着体3が供給された位置より下流側から、ベルト41が移送方向に進むにしたがって、ベルト41の幅方向両側部を縦立させるように徐々に持ち上げていく。
ベルト41がベルト変形手段5に達したときに、ベルト41の幅方向両側部を完全に縦立させる。このように、ベルト変形手段5は、ベルト41を上方に開放された断面視略U字形に空中で湾曲変形させることができる。
断面視略U字形に空中で湾曲変形したベルト41の下端は、ベルト変形手段5を通過するときに最も下方に落ち込むこととなる。このベルト41の下端が下流側プーリ44から上流側プーリ43に向かうベルト41と接触することがないように、前述の押さえプーリ45がベルト変形手段5の下方に設けられている。
このベルト変形手段5は、移送方向に間隔をあけて配設される複数の略円柱状の変形ローラ51,52、53及び54,55,56を有する。変形ローラ51,54は、ベルト41の幅方向に互いに対向する。変形ローラ52,55は、ベルト41の幅方向に互いに対向する。変形ローラ53,56は、ベルト41の幅方向に互いに対向する。
変形ローラ51〜56は、それぞれ、コンベア4の架台42に直立される回転軸51a〜56aによって回転自在に軸支されている。変形ローラ51〜56は、それぞれ、ベルト41の移送に伴って回転軸51a〜56a周りに回転可能である。
移送方向において、ベルト41に対象物2が供給される位置と一番上流側の変形ローラ51,54との間には、一対の付着物ガイド手段6、6が設けられている。一対の付着物ガイド手段6、6は、ベルト41の幅方向に互いに対向する。
付着物ガイド手段6,6は、それぞれ、支持ポール61と、連結金具62と、ガイド板63とを有する。支持ポール61は、略L字形の棒体である。支持ポール61の基端は、コンベア4の架台42に固定されている。支持ポール61の先端は、ベルト変形手段5に向かって略U字形に変形する途中のベルト41の上方に伸びている。
各支持ポール61の先端近傍には、ガイド板63が連結金具62を介して取り付けられている。ガイド板63は、ベルト41の幅方向の外縁近くに積載されている付着体3を、ベルト41の幅方向中央に向かって案内する。ガイド板63は、ベルト変形手段5に向かって略U字形に変形する途中のベルト41の積載面に接触している。持ち上げられ縦立しつつあるベルト41の幅方向両側部において、付着体3は、ガイド板63,63に案内されて対象物2に降りかかるようになっている。
移送方向において、ガイド板63,63の下流側には、一対の上流側のベルト脈動手段7A,7Aと一対の下流側のベルト脈動手段7B,7Bとが設けられている。一対の上流側のベルト脈動手段7A,7Aと一対の下流側のベルト脈動手段7B,7Bとは、移送方向に間隔をあけて配設される。
一対の上流側のベルト脈動手段7A,7Aは、ベルト41の幅方向に互いに対向する。同様に、一対の下流側のベルト脈動手段7B,7Bは、ベルト41の幅方向に互いに対向する。
各ベルト脈動手段7A,7Bは、図3に示すように、回転軸71を中心に回転可能な4個のローラ72と、これらのローラ72の回転軸71に保持し、これらのローラ72の回転軸71とは独立した旋回軸73を中心に旋回可能な保持部材74とを有する。
旋回軸73の旋回中心は、4個のローラ72の回転軸71の全ての回転中心との距離が等しくなっている。つまり、4個のローラ72の回転軸71の全ての回転中心を通る円の中心に、旋回軸73の旋回中心が位置している。
図2に示すように、保持部材74の旋回によって、ローラ72が湾曲変形したベルト41に接触及び離反を繰り返すこととなり、ベルト41を脈動させる。
図2中の矢印に示すように、各ベルト脈動手段7A,7Bは旋回する。ローラ7がベルト41に接触している範囲で、保持部材74の旋回の接線方向がベルト41の移送方向と反対である接点が存在する。対向するベルト脈動手段7B、7Bについても同様である。
各ローラ72がベルト41に接触中に回転する。ローラ7がベルト4に接触している範囲で、各ローラ72の回転の接線方向がベルト41の移送方向と同じである接点が存在する。
図1及び図2に示すように、上方押圧手段8は、移送方向において、上流側のベルト脈動手段7Aと下流側のベルト脈動手段7Bとの間に設けられている。言い換えると、上流側のベルト脈動手段7Aと下流側のベルト脈動手段7Bは、上方押圧手段8のベルト41の移送方向の上流側と下流側にそれぞれ設けられている。
上方押圧手段8は、湾曲変形したベルト41の幅方向中央より上方に離間して回転可能に配設されている。
上方押圧手段8は、回転軸81を中心に回転可能な円盤82を有する。円盤2が付着体3に接触している範囲で、円盤82の回転の接線がベルト41の移送方向と同じとなる接点が存在する。
円盤82の下側部分は、略U字形に変形されたベルト41の上方から、ベルト41の幅方向両側の縦立した部分の間に挿入されている。上方押圧手段8の円盤82が付着体3に包まれた対象物2を上方から押圧する。
上記のように説明してきた付着装置1において、上流側から、ベルト41の積載面に付着体3が供給される位置、付着体3の上に対象物2が供給される位置、付着体3が付着物ガイド手段6,6によって案内される位置、上流側のベルト脈動手段7A,7Aがベルト41に接触する位置、ベルト変形手段5がベルト41に接触する位置及び上方押圧手段8が付着体3に包まれた対象物2を上方から押圧する位置、下流側のベルト脈動手段7B,7Bがベルト41に接触する位置の順になっている。
下流側のベルト脈動手段7B,7Bを通過した後のベルト41の載置面上には、付着物が付着した対象物21と、対象物に付着しなかった付着物31とが混在する状態となる。
以下、付着装置1による表面に付着体が付着した対象物を生産する方法について以下説明する。
まず、上流側から下流側へ移送されるベルト41の積載面に付着体3が供給される。次に、付着体3の上に対象物2が供給される。次に、対象物2が供給される位置よりも移送方向下流側で持ち上げられ縦立しつつあるベルト41の幅方向両側部において、付着体3が対象物2に降りかかるよう案内される。次に、ベルト41の幅方向両側部が持ち上げられ縦立しつつあるベルト41を脈動させて、付着体3を揉みほぐすとともに、対象物2の表面に付着体3を付着させる。次に、ベルト41の幅方向両側部が持ち上げられ縦立した状態となり、略U字形に変形を完了したベルト41の上方から付着体3に包まれた対象物2を上方から押圧する。次に、ベルト41の幅方向両側部が持ち上げられ縦立した略U字形の状態から元の形状に戻りつつあるベルト41を再び脈動させて、付着体3を再度揉みほぐすとともに、対象物2の表面に付着体3を再度付着させ、付着物同士が固まって重量化した塊も再度揉みほぐされる。
上記実施形態では、図2の対象物が移送方向に長いものを表示したが、これに限定されることはない。本発明の付着装置及び表面に付着体が付着した対象物を生産する方法は、様々な形状の対象物に適用可能である。
上記実施形態では、各ベルト脈動手段7A,7Bがそれぞれ4本のローラ72を有する場合について説明したが、これに限定されることはない。本発明の付着装置及び表面に付着体が付着した対象物を生産する方法は、各ベルト脈動手段が、例えば1本又は4本以外の複数本のローラを有していてもよい。
上記実施形態では、一対の上流側のベルト脈動手段7A,7Aはベルト41の幅方向に互いに対向し、同様に、一対の下流側のベルト脈動手段7B,7Bは、ベルト41の幅方向に互いに対向する場合について説明したが、これに限定されることはない。本発明の付着装置及び表面に付着体が付着した対象物を生産する方法は、ベルトの幅方向のどちらか一方に、ベルト脈動手段が設けられていてもよい。
上記実施形態では、1段のローラ72が上下の保持部材74の間で保持されている場合について説明したが、これに限定されることはない。本発明の付着装置及び表面に付着体が付着した対象物を生産する方法は、各ベルト脈動手段が、回転軸方向に複数段のローラを有していてもよい。また、そのローラの回転軸方向の長さや半径は適宜変更可能である。
1 付着装置
2 対象物
3 付着体
4 ベルトコンベア
5 ベルト変形手段
6 付着物ガイド手段
7,7A、7B ベルト脈動手段
8 上方押圧手段
21 付着物が付着した対象物
31 対象物に付着しなかった付着物
41 ベルト
42 架台
43,44,45 プーリ
51〜56 変形ローラ
51a〜56a 回転軸
61 支持ポール
62 連結金具
63 ガイド板
71 回転軸
72 ローラ
73 旋回軸
74 保持部材
81 回転軸
82 円盤

Claims (6)

  1. 幅広のベルト上に対象物に付着させる付着体を積載し、その付着体の上に前記対象物を積載し、その対象物を前記ベルトで移送しつつ前記付着体を前記対象物に付着させる付着装置において、
    移送中の前記ベルトの幅方向両側部を持ち上げ縦立させることによって、上方が開放された略U字形に空中で湾曲変形させて、前記対象物が前記付着体に包まれた状態にするベルト変形手段と、
    湾曲変形した前記ベルトを連続して脈動させるベルト脈動手段とを有し、
    前記ベルト脈動手段は、回転運動によってベルトに接触及び離反を繰り返すことで、前記ベルトを脈動させることを特徴とする付着装置。
  2. 前記ベルト脈動手段は、前記ベルトの幅方向に対向して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の付着装置。
  3. 前記付着装置は、
    湾曲変形した前記ベルトの幅方向中央より上方に離間して回転可能に配設され、前記付着体に包まれた前記対象物を上方から押圧する上方押圧手段をさらに有しており、
    前記ベルト脈動手段は、前記上方押圧手段の前記ベルトの移送方向の上流側と下流側にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の付着装置。
  4. 前記ベルト脈動手段は、
    回転軸を中心に回転可能な1個以上のローラと、
    これらのローラの回転軸に保持し、これらのローラの回転軸とは独立した旋回軸を中心に旋回可能な保持部材とを有し、
    この保持部材の旋回によって、前記ローラが湾曲変形した前記ベルトに接触及び離反を繰り返すこととなり、前記ベルトを脈動させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の付着装置。
  5. 前記保持部材の旋回は、前記ローラがベルトに接触している範囲で、その旋回の接線方向が前記ベルトの移送方向と反対となる接点が存在し、
    前記ローラの回転は、前記ローラがベルトに接触している範囲で、その回転の接線方向が前記ベルトの移送方向と同じとなる接点が存在することを特徴とする請求項4に記載の付着装置。
  6. 幅広のベルト上に対象物に付着させる付着体を積載し、その付着体の上に前記対象物を積載し、その対象物を前記ベルトで移送しつつ、表面に前記付着体が付着した前記対象物を生産する方法において、
    上流側から下流側へ移送される前記ベルトの積載面に前記付着体が供給される工程と、
    前記付着体の上に前記対象物が供給される工程と、
    前記ベルトの幅方向両側部が持ち上げられ縦立しつつある前記ベルトを脈動させて、前記付着体を揉みほぐすとともに前記対象物に前記付着体を付着する工程と、
    前記ベルトの幅方向両側部が持ち上げられ縦立した状態から元の形状に戻りつつある前記ベルトを再び脈動させ、前記付着体を揉みほぐすとともに前記対象物に前記付着体を付着する工程とを有することを特徴とする表面に付着体が付着した対象物を生産する方法。
JP2015125611A 2015-06-23 2015-06-23 付着装置及び表面に付着体が付着した対象物を生産する方法 Active JP6434376B2 (ja)

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