(第1の実施形態)
図1は、本実施形態の情報処理システムの構成例を示した図である。本実施形態の情報処理システムでは、サーバ100が、公衆ネットワーク190を介して第1の通信端末151、第2の通信端末152、第3の通信端末153と通信可能とする。なお、本実施形態は、公衆ネットワークの場合について説明するが、通信端末間で情報を送受信できるネットワークであればよく、例えば、社内に設けられたLAN(Local Area Network)等を用いても良い。
また、以下に示す実施形態は、情報表示装置の一例として、通信端末に適用した例について説明するが、他の装置に適用しても良い。
本実施形態においては、サーバ100が、各通信端末151〜153を介して、グループに属するユーザの活動データを収集する。活動データは、ユーザに装着されたセンサ(例えば第1のセンサ171、第2のセンサ172、第3のセンサ173)や、ウェアラブル端末(例えばウェアラブル端末181)が検出した、ユーザの活動状況を表したデータとする。
サーバ100は、各ユーザの活動データを用いたヘルスケアシステムを実現する。さらに、サーバ100は、グループに属するユーザの活動データを用いて、当該ユーザが定めた目標を達成するまで進捗を確認させる手段を提供する。サーバ100は、目標を達成するまでの進捗をグループ内のユーザについて一括して提供する。これにより、グループ内のユーザは、他のユーザの進捗も確認できる。これにより、グループ内のユーザは、他のユーザの進捗を確認できる。当該ユーザは、他のユーザの進捗を確認することで、他のユーザが努力し、成果を上げているところを確認し、自身のモチベーションを維持できる。そして、グループ内のユーザは、自身のモチベーションを維持することで、よりいっそう目標達成に近づけることが可能となる。さらには、ユーザは、他のユーザが目標達成するための支援を行うこともできる。
本実施形態は、サーバ100が上述した手段を備えている例について説明するが、複数の情報処理装置を組み合わせて実現しても良い。
グループは、なんらかの目標を有する複数のユーザで構成されるものとする。なお、グループ内のユーザの目標はそれぞれ異なっていても良い。
そして、グループに属する各ユーザは、通信端末に、サーバ100と連係するための連携用アプリケーションを予めインストールしておく。
そして、グループに属する各ユーザは、通信端末上で起動した連係用アプリケーションを介して、目標を入力する。そして、通信端末は、入力された目標を、サーバ100に送信する。
これにより、サーバ100は、グループに属する各ユーザの目標を管理できる。本実施形態では、グループに属する各ユーザが設定した目標を全て達成した場合に、グループ全体で目標を達成したものとして処理する。このため、各ユーザは、グループ全体で目標を達成するために、目標に到達するのが難しそうな他のユーザに対して、モチベーションを向上させるような制御を行う必要が生じる。
第1の通信端末151は、第1のグループに属するユーザAが所持する通信端末とする。第1の通信端末151は、無線又は有線を介して接続されている第1のセンサ171や、第2のセンサ172から、ユーザAに関する活動データを収集し、当該情報をユーザAのライフログとして記録する。また、ユーザAに関する活動データを収集するためのセンサは、通信端末に内蔵されても良い。さらに、第1の通信端末151は、収集した活動データのうち、ユーザAが定めた目標の達成に関連する活動データを、サーバ100に送信する。
第1の通信端末151と接続するセンサは、ユーザAに関する情報を収集可能なセンサであって、通信インターフェースを備えているセンサであれば良い。例えば、通信インターフェースを備えた体重計や、万歩計(登録商標)等であっても良い。
活動データは、ユーザAの活動に関するデータであればよく、例えば、体重や、歩数が考えられる。また、活動データは、通信端末にユーザが直接入力するデータであってもよく、例えば、英語の試験結果や、英単語の覚えた数等であっても良い。
第2の通信端末152は、第1のグループに属するユーザBが所持する通信端末とする。第2の通信端末152も、第1の通信端末151と同様に、無線を介して接続されているウェアラブル端末181から、ユーザBに関する活動データを収集し、収集した活動データのうち、ユーザBが定めた目標の達成に関連する活動データを、サーバ100に送信する。
第3の通信端末153は、第1のグループに属するユーザCが所持する通信端末とする。第3の通信端末153も、第1の通信端末151と同様に、無線を介して通信可能な第3のセンサ173から、ユーザCに関する活動データを収集し、収集した活動データのうち、ユーザCが定めた目標の達成に関連する活動データを、サーバ100に送信する。
本実施形態のサーバ100は、グループ内の各ユーザの目標に対する達成率が変化する毎に、当該グループの目標達成までの進捗を示した画像データを、当該グループに属している各ユーザの通信端末に送信する。
図2は、本実施形態のサーバ100が送信する画像データの例を示した図である。図2に示される例では、サーバ100は、図2(A)で示される画像データを、第1の通信端末151に送信する。また、サーバ100は、図2(B)で示される画像データを、第2の通信端末152に送信し、図2(C)で示される画像データを、第3の通信端末153に送信する。図2(A)〜図2(C)に示されるように、表示される文字列が通信端末毎に異なるが、通信端末に送信される画像データは共通している。なお、本実施形態では、通信端末毎に、表示される文字列を異ならせる例について説明したが、このような表示態様に制限するものではない。例えば、通信端末に表示される文字列を同じにして、グループに属しているユーザ全員で情報を共有しても良い。
図2(A)〜図2(C)に示される花びらの数が、各ユーザの目標に対する達成度合いを示している。本実施形態では、ユーザ毎に異なる色の花びらが設定されている。そして、ユーザの目標毎に、達成率を示す花びらが表示される。例えば、花びら202〜204が、ユーザAの目標に対する達成度合いを示し、花びら201が、ユーザBの目標に対する達成度合いを示している。なお、ユーザCの目標に対する達成が全くないので、ユーザCに設定された色の花びらは付いていない。このように、各ユーザは、画像データを参照することで、各ユーザのグループ全体の目標達成に対する到達度合いを認識できる。
本実施形態では、ユーザ毎に、当該ユーザが目標を達成した場合に付く花びらの数が設定されている。ユーザ毎の花びらの数は、各ユーザの目標の難易度を考慮して設定される。
そして、サーバ100が送信する画像データは、各ユーザが目標に近づく毎に花びらの数が増えていく。そして、サーバ100は、グループに属する全てのユーザが目標を達成した際に、花が満開になった画像データを送信する。これにより、グループに属する全てのユーザは、グループ全体で目標を達成したという満足感を得られる。
なお、本実施形態は、花びらの数で、各ユーザの目標の達成度合いを示す例について説明するが、花びらの数で達成度合いを表す手法に制限するものではなく、他の手法を用いても良い。
図3は、本実施形態の第1の通信端末151の構成例を示した図である。図3に示されるように、第1の通信端末151は、公衆無線通信I/F301と、記憶部302と、制御部303と、無線通信I/F304と、を備えている。なお、第2の通信端末152や、第3の通信端末153等の他の通信端末は、第1の通信端末151と同様の構成を備えているものとして、説明を省略する。
公衆無線通信I/F301は、公衆ネットワーク190と通信するためのインターフェースモジュールとする。
無線通信I/F304は、センサ(例えば、第1のセンサ171、第2のセンサ172)や、ウェアラブル端末との間で通信を行うことができる無線通信用インターフェースモジュールとする。本実施形態では、Bluetooth(登録商標)を用いて無線通信を行うことが考えられるが、他の無線通信規格を用いても良い。なお、本実施形態では、センサや、ウェアラブル端末との間で通信を行うために無線通信を用いる例について説明するが、有線通信を用いても良い。
記憶部302は、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリとする。本実施形態の記憶部302は、ライフログ記憶部311と、送信用情報記憶部312と、を備える。
ライフログ記憶部311は、センサ(例えば、第1のセンサ171、第2のセンサ172)やウェアラブル端末を介して収集されたユーザAの活動データ等を記録し続ける。
送信用情報記憶部312は、ライフログ記憶部311に記録された活動データのうち、ユーザAの目標達成に関する活動データをサーバ100に送信するために必要な情報を、記憶する。図4は、本実施形態の送信用情報記憶部312のテーブル構造を例示した図である。図4に示されるように、送信用情報記憶部312は、前回までの状況と、目標カテゴリと、目標数値と、初期値と、を対応付けて記憶している。
目標カテゴリは、ユーザAが達成すべき目標のカテゴリを示している。例えば、“健康的な体作り”や、“英語学習”などが考えられる。目標数値は、目標として設定された数値を示している。例えば、目標カテゴリ“健康的な体作り”の場合に、具体的な体重や体脂肪率などの数値が設定される。“前回までの状況”は、前回まで計測された数値(活動データ)のうち、最も目標に近い数値を記録している。初期値は、目標を設定したときに計測された数値(活動データ)を記録している。
例えば、目標カテゴリ“健康的な体作り(ダイエット)”で目標数値“45kg”が設定され、“前回までの状況”として“48kg”が設定されている場合、第1のセンサ171や第2のセンサ172で計測された体重が、“48kg”と比べて、目標数値“45kg”に近づいた場合に、当該体重が目標に近づいたものとして処理が進められる。
制御部303は、CPU(不図示)や、RAM(不図示)等を備える構成とする。本実施形態の制御部303においては、制御部303内のCPUが、記憶部302等に記録されたプログラムを実行することで、通信制御部321と、ウェブアプリケーション322と、連係用アプリケーション323と、の構成を、RAM上に展開し、実現する。
通信制御部321は、公衆無線通信I/F301を用いて、公衆ネットワーク190と通信する。例えば、通信制御部321は、公衆ネットワーク190を介して、サーバ100との間で、情報の送受信制御を行う。
ウェブアプリケーション322は、サーバ100から送信された画像データや、文書データをユーザが参照するためのプログラムとする。
連係用アプリケーション323は、センサ制御部332と、更新部333と、達成率算出部334と、判定部335と、を備え、グループ全体で目標を達成するために、サーバ100との間で連係制御するためのアプリケーションとする。
また、連係用アプリケーション323は、通信制御部321を介して、サーバ100に対して様々な要求を送信するための制御を行う。
センサ制御部332は、第1の通信端末151と通信可能なセンサ(例えば、第1のセンサ171や、第2のセンサ172)やウェアラブル端末を制御し、センサやウェアラブル端末から、センサやウェアラブル端末を装着したユーザAに関する情報(例えば活動データ)を受信する。
更新部333は、ライフログ記憶部311や、送信用情報記憶部312を更新する。例えば、更新部333は、センサ制御部332が受信したユーザAに関する活動データで、ライフログ記憶部311や、送信用情報記憶部312を更新する。
達成率算出部334は、センサ制御部332が受信した活動データに基づいて、ユーザAの目標に対する達成率を算出する。また、ユーザAの目標が、センサ制御部332が受信可能な活動データと関連していない場合、達成率算出部334は、ユーザAがユーザインターフェースを介して入力した情報に基づいて、ユーザAの目標に対する達成率を算出する。
例えば、送信用情報記憶部312の目標カテゴリが“健康的な体作り(ダイエット)”で目標数値“45kg”で初期値“50kg”の場合、達成率算出部334は、センサ制御部332が体重“48kg”を受信した際に、達成率“40%”を算出する。
判定部335は、センサ制御部332により受信された活動データによる今回の状況が、送信用情報記憶部312に記憶されている、前回までの状況より目標に近いか否かを判定する。前回までの状況より目標に近いと判定した場合に、通信制御部321が、サーバ100に対して、今回の状況に関する活動データ、及び達成率を送信する。
図5は、本実施形態のサーバ100の構成例を示した図である。図5に示されるように、サーバ100は、公衆無線通信I/F501と、記憶部502と、制御部503と、を備えている。
公衆無線通信I/F501は、公衆ネットワーク190と通信するためのインターフェースモジュールとする。
記憶部502は、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリや、HDD(Hard Disk Drive)とする。本実施形態の記憶部502は、グループ情報記憶部511と、素材画像記憶部512と、を備える。
グループ情報記憶部511は、グループに関連する情報を記憶する。図6は、グループ情報記憶部511のテーブル構造を例示した図である。図6に示されるように、グループ情報記憶部511は、グループ識別情報と、ユーザ識別情報と、目標カテゴリと、目標数値と、現在の状況と、達成率と、努力度と、寄与率と、最後の花びらの数と、を対応付けて記憶している。グループ識別情報は、グループを識別する情報とする。ユーザ識別情報は、ユーザを識別する情報であればよく、例えばユーザIDが考えられる。目標カテゴリ及び目標数値は、グループ識別情報で識別されるグループに属し、ユーザ識別情報で識別されるユーザ(利用者)の目標を示すカテゴリ及び数値とする。
現在の状況は、当該ユーザの通信端末から最後に送信された活動データが格納されている。達成率とは、目標設定時の初期値から、目標数値に近づいた割合を示している。達成率は、当該ユーザの通信端末から最後に送信された達成率が格納される。
努力度は、ユーザの努力の度合いが格納されている。例えば、目標カテゴリ“健康的な体作り(ダイエット)”の場合には、体重計に乗った回数や、歩数が格納される。この努力度を、画像生成部533が生成する画像データに反映しても良い。
寄与率は、ユーザ識別情報で識別されるユーザが目標を達成した場合の、グループ識別情報で識別されるグループの目標達成の割合を示している。例えば、寄与率“2/5”の場合、当該ユーザが目標を達成した場合に、当該グループの目標達成率が“40%”になることを示している。
最後の花びらの数は、当該ユーザが目標を達成した場合に、花の画像データに表される花びらの数を示している。本実施形態の最後の花びらの数は、満開の場合の花びらの数に、寄与率を乗算することで算出される。本実施形態では、満開の場合の花びらの数を“25”とするが実施の態様に応じて適切な花びらの数が設定される。
素材画像記憶部512は、花の画像データを生成するための素材画像を記憶する。
制御部503は、CPU(不図示)や、RAM(不図示)等を備える構成とする。本実施形態の制御部503においては、制御部503のCPUが、記憶部502等に記録されたプログラムを実行することで、通信制御部521と、アプリケーション522と、の構成を、RAM上に展開し、実現する。
通信制御部521は、公衆無線通信I/F501を用いて、公衆ネットワーク190と通信する。例えば、通信制御部521は、公衆ネットワーク190を介して、通信端末151〜153との間で、情報の送受信制御を行う。
例えば、通信制御部521は、ユーザAが使用する第1の通信端末151から、ユーザAの状況が示された活動データや、ユーザBが使用する第2の通信端末152から、ユーザBの状況が示された活動データを、受信する。
他の例としては、通信制御部521は、画像生成部533により生成された画像データを、第1の通信端末151や第2の通信端末152に送信する。
アプリケーション522は、登録・更新部531と、寄与率算出部532と、画像生成部533と、を備え、グループ全体で目標を達成するために、通信端末の間で連係制御するためのアプリケーションとする。
登録・更新部531は、グループ情報記憶部511に対して情報の登録や、情報の更新を行う。例えば、通信端末からグループの作成の要求を受信した場合に、登録・更新部531は、当該グループに属するユーザ毎にレコードを登録する。他の例としては、通信端末から現在の状況を示す活動データや達成率を受信した場合に、登録・更新部531は、受信した活動データや達成率に基づいて、当該ユーザのレコードを更新する。
寄与率算出部532は、当該グループに属するユーザ毎に、当該ユーザが目標に達成した場合の当該グループの目標達成の割合を示した寄与率を算出する。また、本実施形態の寄与率算出部532は、グループ作成当初に、ユーザが目標を設定する時に、当該目標の難易度等に基づいて、ユーザ毎の寄与率を設定する。そして、登録・更新部531が、設定された寄与率を、グループ情報記憶部511に登録する。
画像生成部533は、ユーザ毎の目標の達成率が表された花の画像データを生成する。本実施形態の画像生成部533は、グループ情報記憶部511が更新される毎に、グループ情報記憶部511を参照して、グループ毎の画像データを生成する。そして、通信制御部521が、グループ毎に生成された画像データを、当該グループに属しているユーザの通信端末毎に送信する。
花の画像データは、グループに属するユーザ毎に、ユーザの目標に対する達成度合いを、当該第1のユーザの寄与率に基づいて示した花びら(表示情報)を、組み合わせたグループの進捗を表したグループ表示データの一例とする。
これにより、通信端末(第1の通信端末151、第2の通信端末152、第3の通信端末153)の公衆無線通信I/F301は、サーバ100から、花の画像データを受信する。そして、通信端末(第1の通信端末151、第2の通信端末152、第3の通信端末153)のウェブアプリケーション322は、花の画像データを表示する。
花の画像データは、換言すれば、ユーザ(例えばユーザA)の通信端末に接続されたセンサやウェアラブル端末が受信した活動データに基づいた、目標に対する達成率と、当該ユーザと同じグループに属している他のユーザ(例えばユーザB)の目標に対する達成率と、に関する情報が表されているともいえる。
上述したように、花の画像データは、通信端末の一方のユーザ(例えばユーザA)の目標に対する達成率と、同じグループに属している他方のユーザ(例えばユーザB)の目標に対する達成率が、同じ場合であっても、一方のユーザ(例えばユーザA)の目標に対する寄与率と、他方のユーザ(例えばユーザB)の目標に対する寄与率と、の違いに基づいて、花びらの数が異ならせてある。このように、本実施形態においては、寄与率に応じて、花びらの数などの表示態様を異ならせる。
次に、本実施形態の情報処理システムにおけるグループの登録処理について説明する。図7は、本実施形態の情報処理システムにおける上述した処理の手順を示すシーケンス図である。
まず、第1の通信端末151は、ユーザAの操作により、連係用アプリケーション323を起動する(ステップS701)。
次に、第1の通信端末151の連係用アプリケーション323は、ユーザインターフェース画面から、グループの作成操作を受け付ける(ステップS702)。当該作成操作では、グループに招待するユーザの選択も受け付ける。
そして、連係用アプリケーション323は、通信制御部321を介して、サーバ100に対して、グループの作成要求を送信する(ステップS703)。当該作成要求においては、グループに招待するユーザのユーザ識別情報と、を含んでいる。
サーバ100の通信制御部521が、グループの作成要求を受信した場合に、登録・更新部531が、グループの作成要求を受信する毎にユニークに割り当てられるグループ識別情報と、第1の通信端末151のユーザ識別情報と、を対応付けたレコードを、グループ情報記憶部511に登録する(ステップS704)。これによりグループが登録されたことになる。
そして、サーバ100の通信制御部521は、グループの作成要求に含まれていた、グループに招待するユーザのユーザ識別情報に基づいて、第2の通信端末152と、第3の通信端末153と、に対して、グループへの参加案内を送信する(ステップS705〜S706)。
第2の通信端末152は、サーバ100からグループへの参加案内を受信した場合、第2の通信端末152の連係用アプリケーション323が、その旨を表示する。そして、第2の通信端末152の連係用アプリケーション323が、参加承認を受け付けた場合(ステップS707)、第2の通信端末152の通信制御部321は、ユーザBのユーザ識別情報と共に、グループへの参加する旨をサーバ100に送信する(ステップS709)。
第3の通信端末153は、サーバ100からグループへの参加案内を受信した場合、第3の通信端末153の連係用アプリケーション323が、その旨を表示する。そして、第3の通信端末153の連係用アプリケーション323が、参加承認を受け付けた場合(ステップS708)、第3の通信端末153の通信制御部321は、ユーザCのユーザ識別情報と共に、グループへの参加する旨をサーバ100に送信する(ステップS710)。
そして、サーバ100の登録・更新部531は、グループ識別情報と共に、グループに参加したユーザB及びユーザCのレコードを、グループ情報記憶部511に登録する(ステップS711)。
そして、第1の通信端末151の連係用アプリケーション323は、目標(目標カテゴリ、及び目標数値)、初期値、及び難易度の入力を受け付ける(ステップS712)。本実施形態においては、目標(目標カテゴリ、及び目標数値)、及び難易度は、ユーザからUIを介して入力される。また、初期値は、ユーザが入力しても良いし、第1の通信端末151と通信可能なセンサ(例えば第1のセンサ171、第2のセンサ172)から入力されても良い。
第1の通信端末151の通信制御部321は、入力された目標(目標カテゴリ、及び目標数値)、及び難易度を、サーバ100に送信する(ステップS713)。第1の通信端末151の更新部333は、入力された目標カテゴリ、目標数値、前回までの状況、及び初期値を、送信用情報記憶部312に登録する(ステップS714)。なお、本実施形態における、送信用情報記憶部312にユーザの情報を登録した直後の、“前回までの状況”には、初期値が設定される。
また、第2の通信端末152の連係用アプリケーション323は、目標(目標カテゴリ、及び目標数値)、初期値、及び難易度の入力を受け付ける(ステップS715)。
第2の通信端末152の通信制御部321は、入力された目標(目標カテゴリ、及び目標数値)、及び難易度を、サーバ100に送信する(ステップS716)。第2の通信端末152の更新部333は、入力された目標カテゴリ、目標数値、前回までの状況、及び初期値を、送信用情報記憶部312に登録する(ステップS715)。
また、第3の通信端末153も、第2の通信端末152のステップS715〜S717と同様の処理を行う(ステップS718〜S720)。
そして、サーバ100の登録・更新部531が、ユーザ毎の目標(目標カテゴリ、及び目標数値)を、グループ情報記憶部511に登録する(ステップS721)。
サーバ100の寄与率算出部532が、各ユーザの目標の難易度から、ユーザ毎の寄与率を算出する(ステップS722)。そして、サーバ100の登録・更新部531が、ユーザ毎の寄与率を、グループ情報記憶部511に登録する(ステップS723)。なお、難易度に基づく寄与率の算出手法は、どのような手法を用いても良い。
サーバ100の通信制御部521が、グループに関する情報の登録が終了した旨を、通信端末151〜153に通知する(ステップS724〜S726)。
本実施形態では、上述した処理を行うことで、グループに属するユーザの情報が、サーバ100で管理できる。
また、本実施形態は、ユーザがグループに参加する際に、当該ユーザが、1グループ内で、一つの目標を設定することに制限するものではなく、複数の目標を設定しても良い。複数の目標の設定手法としては、例えば、ステップS715や、ステップS718の時に、連係用アプリケーション323が、ユーザから、複数の目標の入力の受付と、複数の目標の各々について目標(目標カテゴリ、及び目標数値)、初期値、及び難易度の入力の受付と、を行うことが考えられる。入力を受け付けた情報は、サーバ100に送信される。なお、1ユーザの複数の目標としては、例えば、目標カテゴリが異なる複数の目標等が考えられる。
そして、ステップS721において、サーバ100の登録・更新部531が、同じグループの同じユーザについて(換言すれば、グループ識別情報、及びユーザ識別情報が同じであって)、複数の目標(目標カテゴリ、及び目標数値)を、それぞれ別レコードとして、グループ情報記憶部511に登録する。
そして、ステップS722において、サーバ100の寄与率算出部532は、複数の目標のそれぞれについて寄与率を算出し、ステップS723において、サーバ100の登録・更新部531が、1ユーザについて、目標毎に算出された寄与率を、グループ情報記憶部511に登録する。
これにより、1ユーザについて複数の目標を登録できる。また、本実施形態のサーバ100が、通信端末に対して送信する、達成率を表示するための画像データ(例えば図2で示した画像データ)においては、1ユーザについて複数の目標が存在する場合に、目標毎に異なる色を割り当てても良いし、複数の目標が存在する場合でも、1ユーザの複数の目標に同じ色を割り当てても良い。
また、本実施形態においては、グループにユーザが途中から参加することもできる。例えば、サーバ100が、当該ユーザの通信端末から、グループの参加要求を受信した際に、当該ユーザをグループに参加させるための処理を開始する。
例えば、本実施形態のサーバ100では、途中から参加するユーザの情報を、グループ情報記憶部511に登録する。これにより、途中から参加したユーザの情報を管理できる。その際、本実施形態の寄与率算出部532は、途中から参加したユーザを含めて、グループに属するユーザ全員の寄与率の合計が“1”になるように、ユーザ毎の寄与率の再算出を行う。そして、登録・更新部531が、再算出されたユーザ毎の寄与率で、グループ情報記憶部511を更新する。
同様に、本実施形態においては、ユーザは、グループを途中で抜けることもできる。例えば、サーバ100が、当該ユーザの通信端末から、グループから抜けることの要求を受信した際に、当該ユーザをグループから削除するための処理を開始する。
例えば、本実施形態のサーバ100では、途中から抜けることを要求したユーザの情報を、グループ情報記憶部511から削除する。その際、本実施形態の寄与率算出部532は、削除したユーザを除いて、グループに属するユーザ全員の寄与率の合計が“1”になるように、ユーザ毎の寄与率の再算出を行う。そして、登録・更新部531が、再算出されたユーザ毎の寄与率で、グループ情報記憶部511を更新する。
本実施形態では、通信端末に新たなセンサを接続しても良い。次に、本実施形態の通信端末におけるセンサの登録処理について説明する。図8は、本実施形態の通信端末における上述した処理の手順を示すシーケンス図である。なお、図8に示される例では、第1の通信端末151は、第1のセンサ171と接続済みであり、既にグループに関する情報の登録は終了しているものとする。
第1のセンサ171は、現在の状況を示した検出結果を、第1の通信端末151に送信する(ステップS801)。これにより、第1の通信端末151は、目標に対する達成度合いが近づいたか否かを判定できる。
さらに、第1の通信端末151のセンサ制御部332が、無線通信I/F304を介して、第2のセンサ172からの通知を受信する(ステップS802)。
そして、センサ制御部332は、新しいセンサからの通知か否かを判定する(ステップS803)。図8の処理手順では、新しいセンサである、第2のセンサ172からの通知と判定する。なお、新しいセンサからの通知でないと判定した場合は、処理を終了する。
そして、センサ制御部332は、新しいセンサからの通知と判定した場合に、第2のセンサ172との間で接続制御を行う(ステップS804)。そして、連係用アプリケーション323は、必要に応じて、ユーザから目標の再設定を受け付ける(ステップS805)。つまり、第2のセンサ172と接続された場合に、当該第2のセンサ172から受け取り可能な活動データを用いた目標の再設定を実現できる。図8に示す処理手順では、第1のセンサ171からの検出結果と、第2のセンサ172からの検出結果と、を組み合わせた活動データに基づいて目標を達成する例とする。そして、第1の通信端末151の通信制御部321は、サーバ100に対して、再設定された目標を送信する。これにより、サーバ100が、管理する目標を更新できる。
その後、第1のセンサ171は、現在の状況を示した検出結果を、第1の通信端末151に送信する(ステップS806)。
さらに、第1の通信端末151のセンサ制御部332が、無線通信I/F304を介して、第2のセンサ172に対して、現在の状況を要求する(ステップS807)。これにより、第2のセンサ172が、検出結果を、現在の状況として送信する(ステップS808)。
これにより、第1の通信端末151は、第1のセンサ171の検出結果、及び第2のセンサ172の検出結果に基づいて、目標に対する達成度合いが近づいたか否かを判定できる。
図8で示される例では、新しいセンサの追加に伴う目標の再設定について説明したが、目標の再設定は、新しいセンサが追加された場合に制限するものではない。例えば、通信端末は、ユーザから、目標(例えば目標数値)の再設定の操作を受け付けてもよい。なお、目標の再設定は、目標数値の再設定に制限するものではなく、目標カテゴリの再設定を行っても良い。
例えば、第1の通信端末151の連携アプリケーション323は、ユーザAから、目標数値の再設定の操作を受け付けたものとする。この場合に、連係アプリケーション323の更新部333は、送信用情報記憶部312に記憶された目標数値を更新する。さらに、通信制御部321が、サーバ100に目標数値の更新要求を送信する。
サーバ100の通信制御部521が、第1の通信端末151から、目標数値の更新要求を受信した場合に、アプリケーション322の登録・更新部531が、グループ情報記憶部511における、第1の通信端末151を所持するユーザA(換言すれば、ユーザ識別情報A)のレコードに対して、目標数値を更新する。これにより、目標数値の再設定を実現できる。
さらに、本実施形態の通信端末は、ユーザから、目標(目標カテゴリ、目標数値、初期値(現在の状態)、及び難易度等)の追加を受け付けることもできる。この場合、連係アプリケーション323の更新部333は、送信用情報記憶部312に、新たな目標(例えば、以前登録した目標とは、目標カテゴリが異なる目標)に関するレコードを追加する。
そして、通信制御部321が、サーバ100に目標の追加要求を送信する。目標の追加要求には、新しく追加する目標カテゴリ、目標数値、初期値(現在の状態)、及び難易度の他に、ユーザ識別情報及びグループ識別情報が含まれている。
これにより、サーバ100のアプリケーション322の登録・更新部531が、受信した情報を用いて、グループ情報記憶部511に対して、新たな目標に対応するレコードを追加できる。
さらに、寄与率算出部532が、受信した難易度を考慮して、当該グループに属している全ユーザの目標毎に、寄与率の再算出を行う。なお、再算出は、追加される目標を含めて、グループ内の寄与率の合計値が‘1’になるように行われる。
なお、本実施形態における、グループ内の全ユーザの寄与率の再計算は、新しいユーザの参加や、ユーザが新しい目標を追加した場合に制限するものではなく、寄与率算出部532が、グループ内の寄与率を動的に変化させるような再計算を定期的に行っても良い。
また、目標毎の寄与率の再算出は、目標毎の難易度のみに基づいた手法に制限するものではなく、他の要素と組み合わせても良い。例えば、寄与率算出部532が、目標毎の寄与率を再算出する際に、目標毎の難易度と、ユーザが有している目標の数と、に基づいて、目標毎の寄与率の再算出を行うことが考えられる。これにより、難易度の高い目標を多く設定したユーザの寄与率が大きくなる。したがって、ユーザ毎の達成率を花びらの数で示した花の画像データでは、難易度が高い目標を多く設定したユーザの花びらの数の増加率が高いため、達成率を視覚的によりいっそう実感できる。これにより、当該ユーザが目標達成するためのモチベーションの向上を図ることが可能となる。
そして、登録・更新部531が、グループ情報記憶部511に対して、当該グループに属している全ユーザの目標毎に、再算出された寄与率で更新する。これにより、目標の追加を実現できる。
その後、サーバ100の画像生成部533は、更新された後のグループ情報記憶部511に基づいて、達成率を表示するための画像データを生成する。
なお、本実施形態においては、最初からユーザの目標を複数登録する場合と、途中から目標を追加する場合とを、分けて説明した。しかしながら、本実施形態は、最初と途中とを区別するものではなく、ユーザの(複数の)目標をどの段階でも登録や追加できれば、どのような手法を用いても良い。例えば、本実施形態では、最初と途中とを区別することなく、目標の複数設定できるように、共通のモジュールを用いることが考えられる。これにより、開発負担を軽減できる。
また、共通するモジュールは、目標を一つ登録する毎に寄与率の再計算が行われるモジュールとする。この場合、最初の段階で、ユーザの目標を登録する毎に、寄与率の再計算が行われる可能性がある。このような場合に、処理負担が大きくなる。これに対して、本実施形態では、通信端末が複数の目標をまとめてサーバ100にアップロードする、または、サーバ100が予め定めた期限まで寄与率の計算を行わない、等の設定を行うことで、寄与率の再計算が行われる回数を減らすことができる。これにより、サーバ100の処理負担を軽減できる。
さらに、ユーザは、目標の削除を行うことができる。この場合、サーバ100のアプリケーション322の登録・更新部531が、グループ情報記憶部511から、当該目標のレコードを削除する。また、目標を追加した場合と同様に、与率算出部532が、削除された目標を除いて、当該グループに属している全ユーザの目標毎に寄与率の再算出を行う。そして、登録・更新部531が、グループ情報記憶部511に対して、当該グループに属している全ユーザの目標毎に、再算出された寄与率で更新する。これにより、目標の削除を実現できる。
次に、本実施形態の通信端末における状況の更新処理について説明する。図9は、本実施形態の通信端末における上述した処理の手順を示すシーケンス図である。なお、図9に示される例では、第1の通信端末151のグループに関する情報の登録は終了しているものとする。さらに、第1のセンサ171が検出する活動データに基づいて、目標への達成度合いを判定する例とする。
まず、第1のセンサ171が、検出結果(活動データ)を、現在の状況として、第1の通信端末151に送信する(ステップS901)。
そして、判定部335は、現在の状況を、送信用情報記憶部312に記憶されている、前回までの状況と比較する(ステップS902)。そして、判定部335は、送信用情報記憶部312を参照して、現在の状況が、前回までの状況より目標に近いか否かを判定する(ステップS903)。図9に示されるシーケンス図では、現在の状況が、前回までの状況より目標に近いと判定した場合について説明する。なお、前回までの状況より目標から遠いと判定された場合は、特に処理を行わなくとも良いため、説明を省略する。
次に、達成率算出部334が、現在の状況、初期値、及び目標数値から、達成率を算出する(ステップS904)。次に、通信制御部321が、現在の状況と達成率を、サーバ100に送信する(ステップS905)。その後、更新部333が、現在の状況で、送信用情報記憶部312に記憶されている、前回までの状況を更新する(ステップS906)。
一方、サーバ100は、現在の状況と達成率を受信した場合に、グループ情報記憶部511に記憶されている、送信元のユーザのレコードの、現在の状況と達成率を更新する(ステップS910)。
次に、サーバ100の画像生成部533が、グループ情報記憶部511に記憶されている情報に基づいて、画像データを生成する(ステップS911)。本実施形態の画像生成部533は、更新されたユーザを含むグループに属するユーザのレコードに基づいて、ユーザ毎の達成率を花びらの数で示した花の画像データを生成する。
そして、サーバ100の画像生成部533が、画像データに表されている花が満開になったか否か、換言すれば、グループに属している全ユーザが目標を達成したか否かを判定する(ステップS912)。
満開になっていないと判定した場合、サーバ100の通信制御部521は、第1の通信端末151を含む、当該グループの全ユーザの通信端末に対して、満開の判定結果及び画像データを送信する(ステップS913)。満開になったと判定した場合には、通信制御部521は、第1の通信端末151を含む、当該グループの全ユーザの通信端末に対して、終了通知及び画像データを送信する。
そして、第1の通信端末151のウェブアプリケーション322は、受信した画像データを表示する(ステップS907)。
上述した処理手順により、ユーザの現在の状況が変化する毎に、当該変化した状況が反映された画像データが配信される。
図10は、サーバ100が送信する画像データの遷移を例示した図である。図10に示される例では、グループ内に2人のユーザが属している例とする。
図10(A)に示されるように、グループの作成直後は、花びらが付いていない状態の画像データが、当該グループに属する全ユーザの通信端末に対して送信される。
その後、図10(B)に示されるように、当該グループに属しているユーザの状況に応じて、花びらが追加された画像データが、当該グループに属している全ユーザの通信端末に対して、送信される。このように、グループに属しているユーザが目標に近づく毎に、花びらが追加されていく。
その後、図10(C)に示されるように、当該グループに属している全ユーザが目標を達成した場合に、満開になった花の画像データ(エンディング画像データ)が、当該グループに属している全ユーザの通信端末に対して、送信される。
図10(C)に示される例では、ユーザ毎に寄与率が異なるため、満開になったときの花びらの数が、一方のユーザと、他方のユーザと、で異なっている。この寄与率は、例えば、一方のユーザのダイエットがなかなか成功しない場合に、当該ユーザの寄与率を40%とし、他方のユーザの寄与率を60%とする等が考えられる。この場合、一方のユーザが花びら10枚つけ、他方のユーザが花びらを15枚つけることで、当該グループの目標は達成できたことを意味する。
このように、グループに属している全ユーザが目標を達成しない限り、満開になった花の画像データが送信されないため、グループに属しているユーザは、目標を達成しようとモチベーションの向上を図ることができる。
また、グループに属しているユーザは、グループ全体で目標を達成するために、他のユーザに対して働きかけることができる。本実施形態は、花びらを散らすように(換言すれば、花びらの数を削減して)表示することで、ユーザに対して、目標達成を促すこととする。
図11は、ユーザBがユーザAに対して目標達成を促す際の画面例の遷移を例示した図である。図11に示される例では、グループ内にユーザAとユーザBが属している例とする。そして、ユーザBが目標を達成するためにがんばっているが、ユーザAは目標を達成するためになんらアクションを起こしていない場合とする。
図11(A)に示される画面例が表示されている場合に、グループ情報記憶部511に、図12(A)に示されるような情報が格納されている。図12(A)に示されるように、ユーザBは、寄与率2/5で、達成率60%とする。このため、図11(A)には、ユーザBの達成度合いを示す、(満開の場合の花びらの数)25×2/5×0.6=6枚の花びらが付いている。また、ユーザAの達成率は0%のため、ユーザAの達成度合いを示す、花びらは付いていない。
そこで、ユーザBは、図11(A)の介入ボタン1101を押下することで、ユーザAに対してモチベーションを向上させるための制御を行うことができる。
図11(B)は、介入ボタン1101を押下した後に、ユーザBの通信端末のウェブアプリケーション322が、表示する画面例を示している。相手欄1102は、モチベーションの向上の対象となるユーザの入力欄とする。介入度1103は、モチベーションを向上させるための介入の度合いを示している。図11(B)で示される例では、ユーザBの達成率まで、ユーザAに対して介入することができる。つまり、図11(B)では、0〜(ユーザBの達成率である)60までの範囲で設定可能とする。
そして、ウェブアプリケーション322は、ユーザから、ユーザAと、介入度60と、の入力を受け付ける。当該入力は、ユーザAの達成率がユーザBの達成率より低い場合に受け付け可能な操作であって、ウェブアプリケーション322は、介入度により、ユーザBの寄与率を減少させ、ユーザAの寄与率を増加させる、操作を受け付けたことになる。
本実施形態のサーバ100は、通信端末で入力された介入度に応じて、各ユーザの寄与率を変更する。図11(B)に示される例では、ユーザBが、ユーザAに対して介入度60%で、ユーザAに対して介入を行った例とする。この場合に、サーバ100の寄与率算出部532は、ユーザAの従来の寄与率3/5に、ユーザBの寄与率2/5に達成率60%を乗じた値を加算した合計値(3/5+2/5*0.6=21/25)を、ユーザAの新たな寄与率として算出する。そして、登録・更新部531が、グループ情報記憶部511に、図12(B)に示されるような情報で更新する。
図11(C)は、ユーザBの介入後に、ユーザA及びユーザBの通信端末に表示される画面例を示している。図11(C)に示されるように、介入が生じたことを示す蜂アイコン1104が表示されると共に、花びらの数が減少した画像が表示される。
このように、図11(C)では、ウェブアプリケーション322は、図11(A)のユーザBの寄与率より減少した、ユーザBの寄与率に基づいた花びらと、図11(A)のユーザAの寄与率より増加したユーザAの寄与率に基づいた花びらと、を組み合わせた花の画像データを表示する。図11(C)に示される例では、達成率が高いユーザの寄与率が低くなるため、図11(A)と比べて、花びらの数は減少する。なお、図11(C)に示される例では、ユーザAの達成率が0%のため、ユーザAの寄与率に基づいた花びらは付いていないが、達成率が0%より大きければ、花びらは付くものとする。
これにより、視覚的には、ユーザAとユーザBとの間の差が小さくなったように見えるために、ユーザAのモチベーションの降下を抑制できる。また、ユーザAの寄与率が向上しているため、達成率の増加に対する花びらの数の増加の割合が向上する。これにより、ユーザAは、目標に対する達成度合いをより実感できるようになるため、モチベーションの向上を図ることができる。
他には、家族でグループを作成した場合に、サーバ100が、家族の通信端末に対して送信した画像データにおいては、花があと少しで満開となる場合が考えられる。この場合で、父親の達成率が目標を満たしていないため、いつまでたっても花が満開になっていないものとする。このような場合に、グループに属している複数人、例えば、母親及び子供たちが、それぞれの達成率に応じて、父親に介入すること(例えば、本実施形態では蜂を飛ばすこと)ができる。
これにより、父親の家族に対する寄与率が大きくなる。これにより、父親の家族目標達成に対する責任感を芽生えさせることができる。さらに、寄与率の増加に伴い、今までと同等の活動量で付く花びらの数が増加するため、達成率を大きく感じることができる。
次に、本実施形態の情報処理システムにおける他のユーザに対する介入処理について説明する。図13は、本実施形態の通信端末における上述した処理の手順を示すシーケンス図である。
まず、第1の通信端末151の連係用アプリケーション323は、ウェブアプリケーション322に表示されている介入ボタンの押下から、介入決定の入力を受け付ける(ステップS1301)。そして、連係用アプリケーション323は、介入度の最大値を算出する(ステップS1302)。本実施形態では、達成率を介入度の最大値とする例について説明するが、介入度の最大値を他の手法を用いて求めても良い。
そして、第1の通信端末151の通信制御部321は、ウェブアプリケーション322からの指示に従って、サーバ100に対して、グループ内のユーザの送信要求を送信する(ステップS1303)。
サーバ100は、グループ情報記憶部511を参照して、第1の通信端末151のユーザに属しているグループのユーザ識別情報を、第1の通信端末151に送信する(ステップS1304)。
なお、本フローチャートでは、ユーザが、他のユーザに対する介入決定する操作をしてから、他のユーザに介入する介入度を、最大値の範囲内で指定する例について説明するが、このような手法に制限するものではない。例えば、サーバ100が、あるユーザの通信端末(例えば第1の通信端末151)に対して、グループ内の他ユーザへの介入度等の情報を定期的に送信してもよい。これにより、あるユーザの通信端末(例えば第1の通信端末151)には、他のユーザへの介入度等の情報(例えば、最近更新されていない他のユーザと、当該他のユーザに適切な介入度)が定期的に表示される。そして、あるユーザは、サーバ100から送信された他のユーザの介入度等の情報に基づいて、他のユーザに対して介入する、換言すれば他のユーザの寄与率の変更等を行うことができる。
そして、第1の通信端末151のウェブアプリケーション322は、ステップS1304で受信したユーザ識別情報で示されたユーザ、及びステップS1302で算出された介入度の最大値を表示する(ステップS1305)。
そして、第1の通信端末151のウェブアプリケーション322は、ユーザインターフェースから、介入の対象となるユーザの入力を受け付けると共に、最大値までの範囲内で、介入度の入力を受け付ける(ステップS1306)。
そして、第1の通信端末151の通信制御部321は、ウェブアプリケーション322からの指示に従って、サーバ100に対して、寄与率を変更させる介入要求と共に、介入の対象となるユーザのユーザ識別情報、及び介入度を通知する(ステップS1307)。
このように、介入対象のユーザの目標の達成率が、第1の通信端末151のユーザの目標の達成率より低い場合に、サーバ100の通信制御部521は、第1の通信端末151から、介入対象のユーザの寄与率、及び第1の通信端末151のユーザの寄与率を変更させる介入要求を受信する。
そして、サーバ100の寄与率算出部532は、通知された介入度に基づいて、ユーザの寄与率を変更する(ステップS1308)。なお、寄与率の変更手法は、上述した手法に制限するものではなく、介入先のユーザの寄与率を大きくすると共に、グループ全体の目標の達成度合いを減らす(花の画像データの場合には花びらの数を減らす)手法であれば良い。
そして、登録・更新部531が、変更された寄与率に従って、グループ情報記憶部511を更新する(ステップS1309)。これにより、グループ情報記憶部511は、介入要求に基づいて変化された、介入先のユーザの寄与率と、介入要求に基づいて変化された第1の通信端末151のユーザの寄与率と、を更新し、記憶する。
そして、サーバ100の画像生成部533が、更新されたグループ情報記憶部511を参照して、変更された寄与率による、達成率を表示するための画像データを生成する(ステップS1310)。
そして、サーバ100の通信制御部521は、当該グループに属しているユーザの通信端末に、生成された画像データを送信する(ステップS1311〜S1312)。
送信される画像データは、達成率と、介入要求に基づいて変化された寄与率と、に基づいて、ユーザ毎に算出された花びらを組み合わせることで、介入要求前の花の画像データと比べて、花びらの数が減少している。また、介入要求が生じたことを示す蜂アイコンも表示されている。
介入要求が生じたことを示す表示として、蜂の画像を表示する例について説明するが、介入要求が生じたことの表示を、蜂の画像の表示に制限するものではない、例えば、背景に雨等の画像を表示し、天候により花びらの数が減少したような表示を行っても良い。また、本実施形態は、目標の達成度合いを花びらの数で示した例について説明しているが、目標の達成度合いを花びらの数以外で表示した場合には、当該表示に合わせて介入要求が生じたことを示す表示も異ならせる。
これにより、第1の通信端末151のウェブアプリケーション322、及び第2の通信端末152のウェブアプリケーション322には、介入が生じたことを示す画像データが表示される(ステップS1313〜S1314)。
また、本実施形態の情報処理システムにおいては、通信端末間でメッセージの送受信を行うことができる。図14は、本実施形態の通信端末間で送受信されるメッセージの表示例を示した図である。図14は、第1の通信端末151及び第2の通信端末152のウェブアプリケーション322に表示された画面例とする。図14では、第1の通信端末151及び第2の通信端末152の間で行われるコミュニケーションを例示している。
ユーザAが、第1の通信端末151のウェブアプリケーション322に表示されるユーザインターフェースを用いて、ユーザBに対するメッセージを入力した場合、通信制御部321は、当該メッセージを、サーバ100に送信する。
同様に、ユーザBが、第2の通信端末152のウェブアプリケーション322に表示されるユーザインターフェースを用いて、ユーザAに対するメッセージを入力した場合、通信制御部321は、当該メッセージを、サーバ100に送信する。
サーバ100は、当該受信したメッセージから、ユーザBからユーザAに対するメッセージ1401と、ユーザAからユーザBに対するメッセージ1402と、を含む画像データを作成し、第1の通信端末151及び第2の通信端末152に送信する。
図15は、本実施形態のサーバから通信端末に送信されるメッセージの表示例を示した図である。図15に示される例では、サーバ100が、グループ情報記憶部511を参照して各ユーザに応じたメッセージを含む画像データを生成し、通信端末(例えば、第2の通信端末152)に送信する。そして、第2の通信端末152は、受信した画像データを表示する。これにより、ユーザBは、ユーザBの現在の状況に応じたメッセージを参照できる。
このように、本実施形態の情報処理システムでは、ユーザ間でメッセージの送受信を行うことで、目標を達成するためのモチベーション向上を図ることができる。
また、サーバ100が、グループ情報記憶部511を参照して、各ユーザに応じたメッセージを送信しても良い。例えば、サーバ100の送信制御部521は、達成率の更新頻度が低下しているユーザの通信端末に対して、更新を促すようなメッセージを送信する等が考えられる。
また、本実施形態では、グループに属するユーザ毎に目標を設定する例について説明したが、ユーザ毎に目標を設定するだけではなく、グループ全体の目標を設定しても良い。グループ又はユーザの目標の入力手法は、通信端末のユーザインターフェースを介して数値の入力を受け付ける手法が考えられるが、サーバ100が、ユーザの活動データを取得し、当該活動データに基づいてユーザに適切な目標を提案する手法を用いても良い。
本実施形態では、ユーザやグループ全体の目標に対して、ユーザ間の能力の差や、難易度の違いに応じた目標設定を可能とする。また、各ユーザの活動データは、各種センサやウェアラブル端末からの自動入力でもよいし、ユーザが通信端末に対して手で入力してもよい。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、1つのグループ内で目標達成するために行われる様々な処理について説明した。しかしながら、ユーザは、一つのグループに属していることに制限するものではなく、複数のグループに属することも考えられる。そこで第2の実施形態では、ユーザが複数のグループに属した場合の処理について説明する。
本実施形態は、サーバ100が記憶部502にグループ管理記憶部をさらに備える点を除いては、第1の実施形態と同様の構成とする。
図16は、グループ管理記憶部のテーブル構造を例示した図である。図16に示されるように、グループ管理記憶部は、グループ毎に、グループの困難度と、各ユーザの達成率と、を対応付けて記憶している。図16に示される例では、ユーザAは、グループ1では、達成率90%であるのに対して、グループ3では達成率2%となっている。このため、本実施形態の情報処理システムは、グループ3に属しているユーザFが、グループ3のユーザAに対して介入を行う際に、グループ1のユーザAに対しても介入する機能を提供する。
なお、介入する際のインターフェースについては第1の実施形態とほぼ同様とする。例えば、ユーザFが同じグループのユーザAに対して介入を行う際に、ユーザFの通信端末は、ユーザFから、ユーザAの指定と、介入度と、の入力を受け付ける。その際に、ユーザFの通信端末は、ユーザAが属しているグループから、介入先のグループの入力を受け付ける。
そして、ユーザFの通信端末は、ユーザAのユーザ識別情報、介入度、及び介入先のグループを、サーバ100に送信する。そして、サーバ100の寄与率算出部532は、受信した介入度に応じて、グループ3のユーザA及びユーザFの寄与率を変更する。さらに、サーバ100の寄与率算出部532は、グループ1の寄与率を変更する。なお、グループ3の寄与率の変更手法は、第1の実施形態と同様として説明を省略する。
本実施形態の通信端末では、ユーザFがグループ1のユーザAに介入する際に、グループ3のユーザFの達成率50%及びグループ3のユーザAの達成率2%に基づいて、介入度を設定する入力を受け付ける。これにより、グループ3において、ユーザFの達成率が大きく、ユーザAの達成率が小さいほど、グループ1に対する介入度が大きくなる。
本実施形態では、グループ1に対する介入度を、(100%−(ユーザAの達成率)2%)×(ユーザFの達成率)50%=49%とする。そして、サーバ100の寄与率算出部532は、グループ1のユーザAの寄与率に対して、グループ1に対する介入度による増減を行う。
例えば、寄与率算出部532は、グループ1のユーザAの寄与率を、49%増加させ、グループ1の他のユーザB、Cの寄与率を対応する分減少させる。そして、サーバ100の画像生成部533は、変更された寄与率に基づいた画像データを生成する。第1の実施形態と同様に、グループAのユーザの通信端末には、介入が生じたことを示す蜂アイコンと共に、変更された寄与率による花の画像データが表示される。これにより、ユーザAは介入が生じたことを認識し、グループ1の達成率が既に高いことから、グループ3の目標達成の努力を開始することが考えられる。
他の例としては、寄与率算出部532は、グループ1のユーザAの寄与率を、49%減少させて、グループ1の他のユーザB、Cの寄与率を対応する分増加させることも考えられる。これにより、グループ1における、ユーザAの達成率に対応する花びらの数の増加率が減少するため、ユーザAがグループ3の目標達成の努力を開始することが考えられる。このようにユーザ毎にモチベーション向上の基準が異なる。本実施形態は、ユーザ毎にモチベーションが向上するよう、寄与率を増減できれば、どのような手法を用いても良い。
上述した実施形態では、結果を出していないユーザのために介入を行うと、花びらの数が減少する。これにより、進捗に対する責任感を向上させることができる。さらには、寄与率を調整することで、同量の活動をした場合であっても、調整前の寄与率と比べて画像データの変化量(例えば花びらの数)を増加できる。これにより、結果を出していないユーザにおける、達成率の増加による画像の変化量を大きくすることで、ユーザの達成感を増大させる。これにより、ユーザのモチベーション向上を図ることができる。
このようにして、上述した実施形態では、グループに属する各ユーザの目標に対するモチベーションを互いに維持できる。
さらに、グループに属する各ユーザ全てが目標を達成しない限り、グループの目標が達成されないため、グループ内のユーザはお互いにモチベーションの向上を図ることができる。また、グループに属しているユーザの目的に応じた寄与率が設定されている。これにより、ユーザ毎の達成率を、目的の難易度等を考慮して表示できるため、モチベーションの維持を図ることができる。
また、上述した実施形態の情報処理システムは、上述した構成を備えることで、グループに属するユーザの目標の達成を管理することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。