JP6433800B2 - 光学機器、温度検出方法、及びプログラム - Google Patents
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ベースに対して光学部材を移動させる駆動手段と、
発光ダイオードと、前記発光ダイオードからの光を受光して受光量に応じた信号を出力する受光素子と、を有する光センサと、
前記光センサからの前記信号に基づいて前記光学部材の移動方向における位置を求める制御手段と、
前記発光ダイオードの順電圧を求める電圧取得手段と、
前記発光ダイオードの順電圧の温度特性を示す温度特性データと、前記光センサの周囲温度変化に伴う出力変動分を調整するための調整データとを記憶する記憶手段と、を備え、
前記制御手段は、前記位置を求めると共に、前記電圧取得手段が求めた前記順電圧と前記温度特性データとに基づいて、前記光学部材の周囲温度を求め、
求めた周囲温度と前記調整データとに基づいて、前記光センサの出力を調整する、
ことを特徴とする。
ベースに対してレンズを含む光学部材を移動させる駆動手段と、
発光ダイオードと、前記発光ダイオードからの光を受光して受光量に応じた信号を出力する受光素子と、を有する光センサと、
前記光センサからの前記信号に基づいて前記光学部材の移動方向における位置を求める制御手段と、
前記発光ダイオードの順電圧を求める電圧取得手段と、
前記発光ダイオードの順電圧の温度特性を示す温度特性データと、前記レンズの周囲温度変化に伴う焦点距離変化量を示す補正データとを記憶する記憶手段と、を備え、
前記制御手段は、前記位置を求めると共に、前記電圧取得手段が求めた前記順電圧と前記温度特性データとに基づいて、前記光学部材の周囲温度を求め、
求めた周囲温度と前記補正データとに基づいて、前記駆動手段に前記レンズを当該レンズの光軸方向に移動させることで、前記レンズの周囲温度変化に伴う焦点距離変化量を補正する、
ことを特徴とする。
発光ダイオードからの光を受光する受光素子から出力された受光量に応じた信号に基づいて、光学部材の移動方向における位置を求めるステップと、
前記発光ダイオードの順電圧を求めるステップと、
求めた前記順電圧と、予め定められた前記発光ダイオードの順電圧の温度特性を示す温度特性データとに基づいて、前記光学部材の周囲温度を求めるステップと、
求めた周囲温度と、予め定められた前記発光ダイオードの周囲温度変化に伴う前記受光素子の出力変動分を調整するための調整データとに基づいて、前記受光素子の出力を調整するステップと、を備える、
ことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の第4の観点に係る温度検出方法は、
発光ダイオードからの光を受光する受光素子から出力された受光量に応じた信号に基づいて、レンズを含む光学部材の移動方向における位置を求めるステップと、
前記発光ダイオードの順電圧を求めるステップと、
求めた前記順電圧と、予め定められた前記発光ダイオードの順電圧の温度特性を示す温度特性データとに基づいて、前記光学部材の周囲温度を求めるステップと、
求めた周囲温度と、予め定められた前記レンズの周囲温度変化に伴う焦点距離変化量を示す補正データとに基づいて、駆動手段に前記レンズを当該レンズの光軸方向に移動させることで、前記レンズの周囲温度変化に伴う焦点距離変化量を補正するステップと、を備える、
ことを特徴とする。
コンピュータに、
発光ダイオードからの光を受光する受光素子から出力された受光量に応じた信号に基づいて、光学部材の移動方向における位置を求める処理と、
前記発光ダイオードの順電圧を求める処理と、
求めた前記順電圧と、予め定められた前記発光ダイオードの順電圧の温度特性を示す温度特性データとに基づいて、前記光学部材の周囲温度を求める処理と、
求めた周囲温度と、予め定められた前記発光ダイオードの周囲温度変化に伴う前記受光素子の出力変動分を調整するための調整データとに基づいて、前記受光素子の出力を調整する処理と、
を実行させる。
上記目的を達成するため、本発明の第6の観点に係るプログラムは、
コンピュータに、
発光ダイオードからの光を受光する受光素子から出力された受光量に応じた信号に基づいて、レンズを含む光学部材の移動方向における位置を求める処理と、
前記発光ダイオードの順電圧を求める処理と、
求めた前記順電圧と、予め定められた前記発光ダイオードの順電圧の温度特性を示す温度特性データとに基づいて、前記光学部材の周囲温度を求める処理と、
求めた周囲温度と、予め定められた前記レンズの周囲温度変化に伴う焦点距離変化量を示す補正データとに基づいて、駆動手段に前記レンズを当該レンズの光軸方向に移動させることで、前記レンズの周囲温度変化に伴う焦点距離変化量を補正する処理と、
を実行させる。
本実施形態に係る光学機器は、図1、図2に示すレンズ駆動装置100である。レンズ駆動装置100は、例えばオートフォーカス機能を有する撮像装置に組み込まれ、合焦動作のために、レンズNをその光軸C方向に移動させるものである。撮像装置は、デジタルカメラ(所謂コンパクトデジタルカメラも含む)、撮像機能を有する携帯端末(スマートフォンを含む)、監視カメラ等から構成されている。以下では、まず、図1及び図2を参照してレンズ駆動装置100の概略構成を説明した後に、図3を参照して回路構成を説明する。
光センサ40と駆動IC50は、図1に示すように、ベース10内に配置された第2回路基板B2(プリント回路板)に実装されている。第2回路基板B2は、図1の左右方向において反射部22と対向配置されている。なお、駆動IC50の動作については、後述する。
例えば、制御部70は、駆動IC50を介してモータ30や光センサ40を駆動制御する。また、制御部70は、図示しない測距センサから被写体までの距離を示す測距信号を取得し、記憶部60に格納された合焦位置テーブルを参照して、被写体までの距離に応じたレンズNの合焦位置を求める。つまり、制御部70は、測距センサと協働して被写体までの距離を測定し、ピントの合った撮像を行うためにレンズNを自動的に移動させるオートフォーカスを実現する。例えば、測距センサは、被写体に向けて赤外光を照射する発光素子と、被写体で反射した当該赤外光を受光し、測距信号を出力する受光素子(例えばPSD(Position Sensitive Device)など)と、を有して構成されている。また、制御部70は、内蔵のタイマで適宜計時を行う。また、制御部70は、本実施形態に特有の温度補償処理を実行する。当該処理については後に詳述する。
制御部70は、電源ラインVDDと接地ラインGNDとの間に接続されている。また、制御部70は、バスを介して駆動IC50との間で相互に通信を行う。
駆動IC50は、モータ30を駆動するモータドライバ51と、発光ダイオード41の発光制御を行う定電流回路を含むセンサアンプ52と、を有する。制御部70及び駆動IC50には、図示しない電源から電源ラインVDDを介して動作電力が供給される。
また、発光ダイオード41のアノードは、端子Sfを介して制御部70のA/D(Analog to Digital)ポートと接続されている。このように接続された制御部70は、端子Sfから発光ダイオード41のアノード電圧を得る。発光ダイオード41のカソードは接地されているため、このように制御部70が得るアノード電圧は、発光ダイオード41のカソード/アノード間の電圧(順電圧Vf)となる。制御部70は、このように取得される順電圧Vfに基づいて、後述のように光センサ40の周囲温度を検出する。
このように構成される補正テーブルT3を参照し、制御部70は、順電圧Vfに基づいて検出した周囲温度Tに応じた焦点移動距離(つまり、温度変化に伴う焦点変動分の補正値)を取得する。
この駆動電圧の調整値は、発光ダイオード41の周囲温度と発光量とが概ね比例するという特性(周囲温度が上昇すると発光量が低下するという特性)を考慮して、光センサ40の周囲温度変化により生じる出力変動分を補う値として設定されている。このように調整値を設定すると、調整値と発光ダイオード41の周囲温度も、図8(b)に示すように、ほぼ比例関係を成す。この特性を利用して、発光ダイオード41の周囲温度(℃)と対応付けられた光センサ40の駆動電圧の調整値(V)を示すデータである調整テーブルT4が設定される。なお、調整テーブルT4に基づいて、検出した周囲温度に対応する調整値を取得した制御部70は、センサアンプ52を介して駆動電流のデューティ比を調整することで、基準温度での駆動電圧に当該調整値を加えた電圧を、発光ダイオード41に印加する。
ここからは、レンズ駆動装置100の制御部70が実行する温度補償処理を図4に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、制御部70は、センサアンプ52を介して光センサ40(発光ダイオード41)を駆動し(ステップS1)、装置が定常状態になるまで所定時間(例えば10ms)待機する(ステップS2)。
(1)具体的には、制御部70は、記憶部60に格納された調整テーブルT4を参照して、検出した周囲温度Tに対応する調整値(V)を取得する。そして、制御部70は、取得した調整値(V)を実現すべく、センサアンプ52を介して、発光ダイオード41に供給する駆動電流のデューティ比を変化させて、当該調整値の駆動電圧を発光ダイオード41に印加する。これにより、光センサ40の温度変化に伴う出力変動分が調整され、光センサ40が温度補償される。
(2)また、制御部70は、記憶部60に格納された補正テーブルT3を参照して、検出した周囲温度Tに対応する焦点移動距離を取得する。そして、制御部70は、ここで取得した焦点移動距離を、フォーカス動作を行う際、レンズNを駆動して移動させる距離(目標距離)に加味する(加算又は減算する)。具体的には、前述のように、制御部70は、測距センサからの測距信号に基づいて、被写体までの距離に応じたレンズNの焦点位置(レンズNの初期位置から合焦位置までの目標距離)を求めるが、当該目標距離に、取得した焦点移動距離を加減して補正後の目標距離を算出する。そして、制御部70は、移動距離検出テーブルT1に基づいて、出力電圧Voが補正後の目標位置に対応する値に達したとき、モータ30を停止させる。これにより、レンズNの温度変化に伴う焦点移動距離変動分が調整され、レンズNの目標位置が温度補償される。
なお、制御部70は、ステップS5において、温度変化量(例えば、予め定められた基準温度と検出された周囲温度との差や、前回処理で検出した周囲温度と現在処理で検出した周囲温度との差など)を求めてもよい。そして、制御部70は、求めた温度変化量に応じて各種の温度補償を行う構成としてもよい。
以下では、第1実施形態とは異なる回路構成の一例である第2実施形態を、図9を参照して説明する。なお、以下では、説明の理解を容易にするため、第1実施形態と共通の機能を有する各部については第1実施形態と同一の符号を用いると共に説明を省略し、異なる点を主に説明する。
第2実施形態に係るレンズ駆動装置200では、図9に示すように、発光ダイオード41のカソードが抵抗R3を介して接地され、アノードがセンサアンプ52と接続されている。また、発光ダイオード41のカソードは、端子Sfを介して制御部70のA/Dポートと接続されている。このように接続された制御部70は、端子Sfから発光ダイオード41のカソード電圧を得る。
また、フォトトランジスタ42のエミッタは抵抗R4を介して接地され、コレクタは電源ラインVDDに接続されている。また、フォトトランジスタ42のエミッタは、端子Soを介してセンサアンプ52と接続されている。このように接続されたセンサアンプ52には、端子Soからフォトトランジスタ42の受光量に応じた電圧Voが出力される。
ただし、図4に示すステップS3及びS4に対応する処理では、第2実施形態に係るレンズ駆動装置200の制御部70は、発光ダイオード41のカソード電圧をA/D変換してデジタル値とし、電源電圧とカソード電圧との差から順電圧Vfを取得する点が第1実施形態とは異なる。その他の処理は第1実施形態と同様であり、第2実施形態においても、光センサ40の出力とレンズNの目標位置とが温度補償される。
この構成によれば、レンズNの位置検出のためにレンズN近傍に配置される光センサ40を利用して、レンズNの周囲温度を検出しているため、レンズNの温度検出の精度が良好である。また、専用の温度センサを設けずに済むため、光学機器の部品点数を削減することができる。
光学機器は、レンズ駆動装置100やカメラに限られない。レンズN等の光学部材を駆動するものであれば、種々の光学機器であってもよい。また、レンズ駆動装置100は、オートフォーカス機能を有するものに限られず、ユーザ操作に応じてマニュアルでフォーカス動作を行うものであってもよい。
10 ベース
N レンズ
20 レンズ駆動機構
30 モータ
40 光センサ
41 発光ダイオード
42 フォトトランジスタ
50 駆動IC
51 モータドライバ
52 センサアンプ
60 記憶部
T1 移動距離検出テーブル
T2 温度特性テーブル(温度特性データの一例)
T3 補正テーブル(補正データの一例)
T4 調整テーブル(調整データの一例)
70 制御部
Claims (6)
- ベースに対して光学部材を移動させる駆動手段と、
発光ダイオードと、前記発光ダイオードからの光を受光して受光量に応じた信号を出力する受光素子と、を有する光センサと、
前記光センサからの前記信号に基づいて前記光学部材の移動方向における位置を求める制御手段と、
前記発光ダイオードの順電圧を求める電圧取得手段と、
前記発光ダイオードの順電圧の温度特性を示す温度特性データと、前記光センサの周囲温度変化に伴う出力変動分を調整するための調整データとを記憶する記憶手段と、を備え、
前記制御手段は、前記位置を求めると共に、前記電圧取得手段が求めた前記順電圧と前記温度特性データとに基づいて、前記光学部材の周囲温度を求め、
求めた周囲温度と前記調整データとに基づいて、前記光センサの出力を調整する、
ことを特徴とする光学機器。 - ベースに対してレンズを含む光学部材を移動させる駆動手段と、
発光ダイオードと、前記発光ダイオードからの光を受光して受光量に応じた信号を出力する受光素子と、を有する光センサと、
前記光センサからの前記信号に基づいて前記光学部材の移動方向における位置を求める制御手段と、
前記発光ダイオードの順電圧を求める電圧取得手段と、
前記発光ダイオードの順電圧の温度特性を示す温度特性データと、前記レンズの周囲温度変化に伴う焦点距離変化量を示す補正データとを記憶する記憶手段と、を備え、
前記制御手段は、前記位置を求めると共に、前記電圧取得手段が求めた前記順電圧と前記温度特性データとに基づいて、前記光学部材の周囲温度を求め、
求めた周囲温度と前記補正データとに基づいて、前記駆動手段に前記レンズを当該レンズの光軸方向に移動させることで、前記レンズの周囲温度変化に伴う焦点距離変化量を補正する、
ことを特徴とする光学機器。 - 発光ダイオードからの光を受光する受光素子から出力された受光量に応じた信号に基づいて、光学部材の移動方向における位置を求めるステップと、
前記発光ダイオードの順電圧を求めるステップと、
求めた前記順電圧と、予め定められた前記発光ダイオードの順電圧の温度特性を示す温度特性データとに基づいて、前記光学部材の周囲温度を求めるステップと、
求めた周囲温度と、予め定められた前記発光ダイオードの周囲温度変化に伴う前記受光素子の出力変動分を調整するための調整データとに基づいて、前記受光素子の出力を調整するステップと、を備える、
ことを特徴とする温度検出方法。 - 発光ダイオードからの光を受光する受光素子から出力された受光量に応じた信号に基づいて、レンズを含む光学部材の移動方向における位置を求めるステップと、
前記発光ダイオードの順電圧を求めるステップと、
求めた前記順電圧と、予め定められた前記発光ダイオードの順電圧の温度特性を示す温度特性データとに基づいて、前記光学部材の周囲温度を求めるステップと、
求めた周囲温度と、予め定められた前記レンズの周囲温度変化に伴う焦点距離変化量を示す補正データとに基づいて、駆動手段に前記レンズを当該レンズの光軸方向に移動させることで、前記レンズの周囲温度変化に伴う焦点距離変化量を補正するステップと、を備える、
ことを特徴とする温度検出方法。 - コンピュータに、
発光ダイオードからの光を受光する受光素子から出力された受光量に応じた信号に基づいて、光学部材の移動方向における位置を求める処理と、
前記発光ダイオードの順電圧を求める処理と、
求めた前記順電圧と、予め定められた前記発光ダイオードの順電圧の温度特性を示す温度特性データとに基づいて、前記光学部材の周囲温度を求める処理と、
求めた周囲温度と、予め定められた前記発光ダイオードの周囲温度変化に伴う前記受光素子の出力変動分を調整するための調整データとに基づいて、前記受光素子の出力を調整する処理と、
を実行させるプログラム。 - コンピュータに、
発光ダイオードからの光を受光する受光素子から出力された受光量に応じた信号に基づいて、レンズを含む光学部材の移動方向における位置を求める処理と、
前記発光ダイオードの順電圧を求める処理と、
求めた前記順電圧と、予め定められた前記発光ダイオードの順電圧の温度特性を示す温度特性データとに基づいて、前記光学部材の周囲温度を求める処理と、
求めた周囲温度と、予め定められた前記レンズの周囲温度変化に伴う焦点距離変化量を示す補正データとに基づいて、駆動手段に前記レンズを当該レンズの光軸方向に移動させることで、前記レンズの周囲温度変化に伴う焦点距離変化量を補正する処理と、
を実行させるプログラム。
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