JP6433504B2 - ターゲット構成の最適化及び関連するターゲット - Google Patents

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Description

関連出願の相互参照
[0001] 本出願は、2014年2月21日出願の欧州特許出願第14156125号の利益を主張し、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
[0002] 本発明は、例えば、リソグラフィ技術によるデバイスの製造における半導体ウェーハメトロロジーのための方法及び装置に関する。具体的には、ターゲットを構成するための最適化手法及びそのように構成されたターゲットに関する。
[0003] リソグラフィ装置は、所望のパターンを基板に、通常は基板のターゲット部分に適用する機械である。リソグラフィ装置は、例えば、集積回路(IC)の製造に使用可能である。このような場合、代替的にマスク又はレチクルとも呼ばれるパターニングデバイスを使用して、ICの個々の層上に形成すべき回路パターンを生成することができる。このパターンを、基板(例えばシリコンウェーハ)上のターゲット部分(例えば1つ又は幾つかのダイの一部を含む)に転写することができる。パターンの転写は通常、基板に設けた放射感応性材料(レジスト)の層への結像により行われる。一般的に、1枚の基板は、順次パターンが付与される隣接したターゲット部分のネットワークを含んでいる。従来のリソグラフィ装置は、パターン全体をターゲット部分に1回で露光することによって各ターゲット部分が照射される、いわゆるステッパと、基板を所与の方向(「スキャン」方向)と平行あるいは逆平行に同期的にスキャンしながら、パターンを所与の方向(「スキャン」方向)に放射ビームでスキャンすることにより、各ターゲット部分が照射される、いわゆるスキャナと、を含む。パターンを基板にインプリントすることによっても、パターニングデバイスから基板へとパターンを転写することが可能である。
[0004] リソグラフィプロセスを監視するために、パターン付与された基板のパラメータが測定される。パラメータは、例えば、パターン付与された基板内又はパターン付与された基板上に形成された連続する層の間のオーバーレイエラーと、現像された感光性レジストのクリティカルな線幅と、を含んでいてもよい。この測定は、製品基板及び/又は専用のメトロロジーターゲットに対して行うことができる。メトロロジーターゲット(又はマーク)は、例えば、格子等の周期的構造を形成する水平バーと垂直バーの組合せを備えていてもよい。
[0005] リソグラフィプロセスにおいて形成された微細構造の測定を行うための技術としては、走査型電子顕微鏡及び様々な専用ツールの使用を含む、様々な技術がある。高速かつ非侵襲式の専門検査ツールはスキャトロメータであり、スキャトロメータでは放射ビームが基板の表面上のターゲットに向けられ、散乱又は反射されたビームの特性が測定される。
[0006] 最近、リソグラフィ分野で使用する様々な形態のスキャトロメータが開発されている。これらのデバイスは、ターゲット上に放射ビームを誘導し、例えば、波長の関数としての反射の単一角度における強度、反射角度の関数としての1つ以上の波長における強度、又は反射角度の関数としての偏光などの散乱放射の1つ以上の特性を測定し、ターゲットの対象とする特性を決定できる「スペクトル」を得る。対象とする特性の決定は様々な技術、例えば、厳密結合波解析又は有限要素法、ライブラリ検索及び主成分分析等の反復手法によるターゲット構造の再構成によって実行可能である。
[0007] 既知のスキャトロメータの例としては、米国特許出願公開第2006−033921号及び米国特許出願公開第2010−201963号に記載されたタイプの角度分解スキャトロメータが含まれる。このようなスキャトロメータが使用するターゲットは比較的大きな、例えば、40μm×40μmの格子であり、測定ビームはこの格子より小さいスポットを生成する(すなわち、格子はアンダーフィルされる)。これにより、ターゲットを無限とみなすことができるためターゲットの数学的再構成が平易になる。
[0008] 各製造ウェーハについて、メトロロジー目的での実装面積の消費を制限するために、メトロロジーターゲット及びアライメントターゲットは小型化されている。例えば、オーバーレイメトロロジーのためのターゲットサイズは、20×20μm〜10×10μmである。ターゲットサイズがより小さいものの使用が検討中である。一般的に、このようなターゲットは、ゼロ次回折(鏡面反射に該当する)が遮断され、高次のみが処理されてターゲットのグレースケール像(すなわち、「暗視野」像)が生成される「暗視野」スキャトロメトリを用いて測定される。この暗視野技術を用いる回折ベースのオーバーレイは、より小さなターゲットのオーバーレイ測定を可能にするものであり、マイクロ回折ベースのオーバーレイ(μDBO)として既知である。暗視野メトロロジーの例は、国際特許出願WO2009/078708号、WO2009/106279号、WO2013/178422号及びWO2013/143814号に見られる。この技術をさらに発展させたものは、米国特許出願公開第2011−0027704号、米国特許出願公開第2011−0043791号、米国特許出願公開第2012−0044470号、米国特許出願公開第2012−0123581号、米国特許出願公開第2013−0258310号及び米国特許出願公開第2013−0271740号、並びに米国特許出願第61/652,552号及び第61/803,673号に記載されている。これらのターゲットは照明スポットよりも小さくてもよく、ウェーハ上のプロダクト構造に囲まれていてもよい。したがって、「複合」ターゲット(例えば、異なるオーバーレイバイアスを有する個々の格子部を複数備えたターゲット)は、1つの像で完全に測定することができる。したがって、格子エッジもターゲットのグレースケール像で視認可能である。格子エッジは、たいてい平均格子強度から逸脱する(本明細書では「エッジ効果」という)強度レベルを呈示する。
[0009] 像後処理(例えば、パターン認識)の後、各個々の格子内の関心領域(ROI)は、暗視野像内で特定することができる。平均格子強度は、エッジ効果の影響を排除しながら各ROIについて計算できる。次に、格子構造の非対称性、したがってオーバーレイエラーを平均強度から推定することができる。
[0010] このように平均格子強度は、例えば、暗視野像内の格子の中心に対応する、幾つかのCCDイメージセンサピクセル(すなわち、センサ上の選択されたROIのサイズ)から推定される。
[0011] 現在のμDBOターゲットの設計/レイアウトは、無限大格子に基づいている。線間寸法、ピッチ、サブセグメンテーション等の格子特性は、用途に応じて最適化される。格子は、ターゲットを画定する領域のあらかじめ画定された格子中心の周りに位置決めされる。
[0012] コンピュータによるリソグラフィモデリング(例えば、リソOPC、ここでOPCは、optical proximity correction(光近接効果補正)の略である)は、一般に印刷可能なターゲットを設計及び最適化するために使用される。ターゲットレイアウトは、暗視野像の解像度を向上させるサブ解像度「アシストフィーチャ」(すなわち、センサで検出されない)を含んでもよい。このようなアシストフィーチャは、「検出可能な」ターゲット構造の周り(例えば、1つのターゲット格子の周り、及び/又はターゲットを含むように割り当てられた、ターゲット領域とも呼ばれるウェーハ位置の周り)の任意の位置に配置されてもよく、パターン認識プロセスが使用することができる。そして、パターン認識プロセスは、「検出可能な」ターゲット構造の周りに「空の」領域を生成することによって、例えば、格子のエッジのみを用いるよりも実質的に高い精度でROIの位置を特定することができる。例えば、認識可能なアシストフィーチャをターゲット格子の境界の数の2倍又は3倍以上設けることによって、ROIの認識精度を高めることができる。しかしながら、ターゲットを画定する公称領域は、結果としてμDBOターゲットで、例えば10×10μm〜12×12μmに拡大する。
[0013] 改善されたターゲットの設計方法、及び結果として改善されたターゲットを提供することが望ましい。
[0014] 本発明の第1の態様では、複数のサブ構造をそれぞれ備えた複数の格子を備えたターゲット構成を構築する方法であって、ターゲットエリアを画定するステップと、格子を形成するためにターゲットエリア内にサブ構造を配置するステップと、格子の周辺部に、格子の周辺部における測定された強度ピークを低減するように構成されたアシストフィーチャを配置するステップと、を含む方法が提供される。
[0015] 本発明の第2の態様では、複数のサブ構造をそれぞれ備えた複数の格子と、格子のピッチよりも実質的に小さいピッチを有する線を備えたアシストフィーチャと、を備えたターゲットであって、格子の周辺部に、格子の周辺部における測定された強度ピークを低減するように構成されたアシストフィーチャを備えたターゲットが提供される。また、複数のサブ構造をそれぞれ備えた複数の格子を備えたターゲットの構成を構築する方法であって、ターゲットエリアを画定するステップと、格子を形成するためにターゲットエリア内にサブ構造を配置するステップと、メトロロジープロセスを用いるターゲットの検査によって結果として得られた像をモデリングするステップと、ターゲットの構成がメトロロジープロセスを用いる検出用に最適化されているかどうかを評価するステップと、を含む方法が開示される。
[0016] 次に、本発明の実施形態を単なる例示として且つ添付図面を参照して説明する。
本発明の一実施形態に係るリソグラフィ装置を示す。 本発明の一実施形態に係るリソグラフィセル又はクラスタを示す。 (a)は、本発明の実施形態に係るターゲットを第1の照明アパーチャ対を用いて測定する際に使用される暗視野スキャトロメータの概略図であり、(b)は、任意の方向の照明に対するターゲット格子の回折スペクトルの詳細図であり、(c)は、回折ベースのオーバーレイ測定にスキャトロメータを使用する際に別の照明モードを提供する第2の照明アパーチャ対を示し、(d)は、第1及び第2のアパーチャ対を組み合わせた第3の照明アパーチャ対を示す。 複数格子メトロロジーターゲットの既知の形態及び基板上の測定スポットの輪郭を示す。 図3のスキャトロメータで得られる、図4のターゲットの像を示す。 本発明の実施形態を実施するために適用可能な、図3のスキャトロメータ及び図4のメトロロジーターゲットを使用する既知のオーバーレイ測定方法のステップを示すフローチャートである。 (a)は、最適化されていないターゲットレイアウトの一例を示し、(b)は、結果として生じる暗視野像を示す。 (a)〜(f)は、最適化されていないターゲットレイアウト、及び本発明の一実施形態に係るターゲットレイアウトの一例、並びに異なる波長を用いて検査したこれらのターゲットの結果として生じる暗視野像を示す。 本発明の一実施形態に係るターゲットの部分断面図である。 (a)〜(b)は、最適化されていないターゲットレイアウト、及び本発明の一実施形態に係るターゲットレイアウトの一例、並びに異なる波長を用いて検査したこれらのターゲットの結果として生じる暗視野像を示す。 本発明の一実施形態に係るターゲット構成を構築する方法のフローチャートである。 ターゲット構成を構築するために実行される図11に示す方法の一例である。
[0017] このような実施形態を詳述する前に、本発明の実施形態を実施することができる例示の環境を提示することが有用であろう。
[0018] 図1は、リソグラフィ装置LAを概略的に示す。この装置は、放射ビームB(例えば、UV放射又はDUV放射)を調整するように構成された照明システム(イルミネータ)ILと、パターニングデバイス(例えば、マスク)MAを支持するように構成され、かつ特定のパラメータに従ってパターニングデバイスを正確に位置決めするように構成された第1ポジショナPMに連結されたパターニングデバイス支持体又は支持構造(例えば、マスクテーブル)MTと、基板(例えば、レジストコートウェーハ)Wを保持するように構成され、かつ特定のパラメータに従って基板を正確に位置決めするように構成された第2ポジショナPWに連結された基板テーブル(例えば、ウェーハテーブル)WTと、パターニングデバイスMAによって放射ビームBに付与されたパターンを基板Wのターゲット部分C(例えば、1つ以上のダイを含む)上に投影するように構成された投影システム(例えば、屈折投影レンズシステム)PSと、を備える。
[0019] 照明システムは、放射を誘導し、整形し、又は制御するための、屈折型、反射型、磁気型、電磁型、静電型、又はその他のタイプの光学コンポーネント、あるいはそれらの任意の組合せなどの様々なタイプの光学コンポーネントを含むことができる。
[0020] パターニングデバイス支持体は、パターニングデバイスの方向、リソグラフィ装置の設計等の条件、例えばパターニングデバイスが真空環境で保持されているか否かに応じた方法で、パターニングデバイスを保持する。このパターニングデバイス支持体は、パターニングデバイスを保持するために、機械的、真空、静電気等のクランプ技術を使用することができる。パターニングデバイス支持体は、例えばフレーム又はテーブルでよく、必要に応じて固定式又は可動式でよい。パターニングデバイス支持体は、パターニングデバイスが例えば投影システムに対して確実に所望の位置にくるようにできる。本明細書において「レチクル」又は「マスク」という用語を使用した場合、その用語は、より一般的な用語である「パターニングデバイス」と同義と見なすことができる。
[0021] 本明細書において使用する「パターニングデバイス」という用語は、基板のターゲット部分にパターンを生成するように、放射ビームの断面にパターンを付与するために使用し得る任意のデバイスを指すものとして広義に解釈されるべきである。ここで、放射ビームに付与されるパターンは、例えばパターンが位相シフトフィーチャ又はいわゆるアシストフィーチャを含む場合、基板のターゲット部分における所望のパターンに正確には対応しないことがある点に留意されたい。一般的に、放射ビームに付与されるパターンは、集積回路などのターゲット部分に生成されるデバイスの特定の機能層に相当する。
[0022] パターニングデバイスは透過性又は反射性でよい。パターニングデバイスの例には、マスク、プログラマブルミラーアレイ、及びプログラマブルLCDパネルがある。マスクはリソグラフィにおいて周知のものであり、これには、バイナリマスク、レベンソン型(alternating)位相シフトマスク、ハーフトーン型(attenuated)位相シフトマスクのようなマスクタイプ、さらには様々なハイブリッドマスクタイプも含まれる。プログラマブルミラーアレイの一例として、小さなミラーのマトリクス配列を使用し、そのミラーは各々、入射する放射ビームを異なる方向に反射するよう個々に傾斜することができる。傾斜したミラーは、ミラーマトリクスによって反射する放射ビームにパターンを与える。
[0023] 本明細書において使用する「投影システム」という用語は、例えば使用する露光放射、又は液浸液の使用や真空の使用などの他の要因に合わせて適宜、例えば屈折光学システム、反射光学システム、反射屈折光学システム、磁気光学システム、電磁気光学システム及び静電気光学システム、又はその任意の組合せを含む任意のタイプの投影システムを網羅するものとして広義に解釈されるべきである。本明細書において「投影レンズ」という用語を使用した場合、これはさらに一般的な「投影システム」という用語と同義と見なすことができる。
[0024] 本明細書で示すように、本装置は透過タイプである(例えば透過マスクを使用する)。あるいは、装置は反射タイプでもよい(例えば上記で言及したようなタイプのプログラマブルミラーアレイを使用する、又は反射マスクを使用する)。
[0025] リソグラフィ装置は、2つ(デュアルステージ)又はそれ以上の基板テーブル(及び/又は2つ以上のマスクテーブル)を有するタイプでよい。このような「マルチステージ」機械においては、追加のテーブルを並行して使用するか、1つ以上の他のテーブルを露光に使用している間に1つ以上のテーブルで予備工程を実行することができる。
[0026] リソグラフィ装置は、投影システムと基板との間の空間を充填するように、基板の少なくとも一部を水などの比較的高い屈折率を有する液体で覆えるタイプでもよい。液浸液は、例えばマスクと投影システムの間など、リソグラフィ装置の他の空間に適用することもできる。液浸技術は、投影システムの開口数を増加させるために当技術分野で周知である。本明細書で使用する「液浸」という用語は、基板などの構造を液体に沈めなければならないという意味ではなく、露光中に投影システムと基板の間に液体が存在するというほどの意味である。
[0027] 図1を参照すると、イルミネータILは放射源SOから放射ビームを受ける。放射源SOとリソグラフィ装置とは、例えば放射源がエキシマレーザである場合に、別々の構成要素であってもよい。このような場合、放射源はリソグラフィ装置の一部を形成すると見なされず、放射ビームは、例えば適切な誘導ミラー及び/又はビームエクスパンダなどを備えるビームデリバリシステムBDの助けにより、放射源SOからイルミネータILへと渡される。他の事例では、例えば放射源が水銀ランプの場合は、放射源SOがリソグラフィ装置の一体部分であってもよい。放射源SO及びイルミネータILは、必要に応じてビームデリバリシステムBDとともに放射システムと呼ぶことができる。
[0028] イルミネータILは、放射ビームの角度強度分布を調整するためのアジャスタADを備えていてもよい。一般に、イルミネータILの瞳面における強度分布の外側及び/又は内側半径範囲(一般にそれぞれ、σ−outer及びσ−innerと呼ばれる)を調節することができる。また、イルミネータILは、インテグレータIN及びコンデンサCOなどの他の種々のコンポーネントを備えていてもよい。イルミネータILを用いて放射ビームを調節し、その断面にわたって所望の均一性と強度分布とが得られるようにしてもよい。
[0029] 放射ビームBは、パターニングデバイス支持体(例えば、マスクテーブルMT)上に保持されたパターニングデバイス(例えば、マスク)MAに入射し、パターニングデバイスによってパターン形成される。パターニングデバイス(例えば、マスク)MAを横断した放射ビームBは、投影システムPSを通過し、投影システムPSは、ビームを基板Wのターゲット部分C上に合焦させる。第2のポジショナPW及び位置センサIF(例えば、干渉計デバイス、リニアエンコーダ、2Dエンコーダ又は容量センサ)の助けにより、基板テーブルWTを、例えば様々なターゲット部分Cを放射ビームBの経路に位置決めするように正確に移動できる。同様に、第1のポジショナPMと別の位置センサ(図1には明示されていない)を用いて、マスクライブラリからの機械的な取り出し後又はスキャン中などに放射ビームBの経路に対してパターニングデバイス(例えば、マスク)MAを正確に位置決めできる。一般に、パターニングデバイス支持体(例えば、マスクテーブル)MTの移動は、第1のポジショナPMの部分を形成するロングストロークモジュール(粗動位置決め)及びショートストロークモジュール(微動位置決め)の助けにより実現できる。同様に、基板テーブルWTの移動は、第2のポジショナPWの部分を形成するロングストロークモジュール及びショートストロークモジュールを用いて実現できる。ステッパの場合(スキャナとは対照的に)、パターニングデバイス支持体(例えば、マスクテーブル)MTをショートストロークアクチュエータのみに接続するか、又は固定してもよい。
[0030] パターニングデバイス(例えば、マスク)MA及び基板Wは、マスクアライメントマークM1、M2及び基板アライメントマークP1、P2を使用して位置合わせすることができる。図示のような基板アライメントマークは、専用のターゲット部分を占有するが、ターゲット部分の間の空間に位置してもよい(スクライブレーンアライメントマークとして周知である)。同様に、パターニングデバイス(例えば、マスク)MA上に複数のダイを設ける状況では、マスクアライメントマークをダイ間に配置してもよい。小さなアライメントマーカをデバイスフィーチャの中でもダイ内に含めることができ、その場合、マーカは可能な限り小さく、隣接したフィーチャと異なる結像又はプロセス条件を必要としないことが望ましい。
[0031] 図示された装置は、様々なモードで使用できる。スキャンモードにおいては、パターニングデバイス支持体(例えば、マスクテーブル)MT及び基板テーブルWTを同期的にスキャンする一方で、放射ビームに付与されたパターンをターゲット部分C上に投影する(すなわち、単一動的露光)。パターニングデバイス支持体(例えば、マスクテーブル)MTに対する基板テーブルWTの速度及び方向は、投影システムPSの(縮小)拡大率及び像反転特性によって決めることができる。スキャンモードにおいては、露光フィールドの最大サイズによって、単一動的露光時のターゲット部分の幅(非スキャン方向)が限定される一方、スキャン動作の長さによって、ターゲット部分の高さ(スキャン方向)が決まる。当技術分野で周知のように、別のタイプのリソグラフィ装置及び動作モードが考えられる。例えば、ステップモードが既知である。いわゆる「マスクレス」リソグラフィでは、プログラマブルパターニングデバイスを静止状態に保ちながらもパターンを変化させ、基板テーブルWTを動かすか又はスキャンする。
[0032] 上述した使用モードの組合せ及び/又は変形、又は全く異なる使用モードも利用できる。
[0033] リソグラフィ装置LAは、2つの基板テーブルWTa、WTbと、相互に基板テーブルを交換可能な露光ステーションと測定ステーションという2つのステーションとを有する、いわゆるデュアルステージ型の装置である。一方の基板テーブル上の1つの基板を露光ステーションで露光している間に、別の基板を測定ステーションで他方の基板テーブル上に装填して様々な予備工程を実行することができる。予備工程には、レベルセンサLSを使用して基板の表面制御をマッピングすること、及び、アライメントセンサASを使用して基板上のアライメントマーカの位置を測定することが含まれてもよい。
[0034] 図2に示されるように、リソグラフィ装置LAは、リソセル又はクラスタとも呼ばれることがあるリソグラフィセルLCの一部を形成し、リソグラフィセルLCは、基板上で露光前及び露光後プロセスを行うための装置を備える。従来、これらの装置には、レジスト層を堆積するためのスピンコータSC、露光済みレジストを現像するためのデベロッパDE、冷却プレートCH及びベークプレートBKが含まれる。基板ハンドラ又はロボットROは、入力/出力ポートI/O1、I/O2から基板を取り上げ、それらを様々なプロセス装置間で移動させ、その後リソグラフィ装置のローディングベイLBへと送り出す。これらのデバイスは、しばしばトラックと総称され、トラック制御ユニットTCUによる制御を受ける。トラック制御ユニットTCU自身は監視制御システムSCSによって制御され、監視制御システムSCSはリソグラフィ制御ユニットLACUを介してリソグラフィ装置をも制御する。このようにして、スループット及び処理効率が最大となるように様々な装置を動作させることができる。
[0035] メトロロジー装置(スキャトロメータ)を図3(a)に示す。図3(b)には、格子ターゲットT及び回折光線がより詳細に示される。メトロロジー装置の詳細及びその形態及び用法の変形物は、上述した米国特許出願公開第2011−027704号及びその他の先行特許出願に記載されている。これらの先行出願の内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。スキャトロメータは、独立型のデバイスであってもよく、リソグラフィ装置LAの、例えば測定ステーションに、あるいは、リソグラフィセルLCに組み込まれていてもよい。装置全体にわたって幾つかの分岐を有する光軸は点線Oで表される。この装置では、放射源11(例えば、キセノンランプ)から放出される光は、レンズ12,14及び対物レンズ16を備える光学システムによって、ビームスプリッタ15を介して基板W上に誘導される。これらのレンズは、4F構成の二重シーケンスに配置される。別のレンズ配置も、それが、検出器上に基板像を提供すると同時に、空間周波数フィルタリングのための中間瞳面のアクセスを可能にするものであれば使用できる。したがって、本明細書において(共役)瞳面と呼ぶ、基板面の空間スペクトルを与える面内での空間強度分布を規定することによって、放射が基板に入射する角度範囲を選択することができる。これは、特に、レンズ12とレンズ14の間の、対物レンズ瞳面の後方投影像である面内に好適な形状のアパーチャプレート13を挿入することにより行うことができる。図示された例において、アパーチャプレート13は、13N及び13Sと標示された異なる形状を有し、これにより異なる照明モードの選択が可能になる。本例では、アパーチャプレートが、様々なオフアクシス照明モードを形成する。第1の照明モードでは、アパーチャプレート13Nが、説明の便宜上、「北」と表記された方向からオフアクシス照明を提供する。第2の照明モードでは、アパーチャプレート13Sを用いて「南」と標示された反対の方向から同様の照明を提供する。異なるアパーチャを用いることで、他の照明モードも可能である。所望の照明モード外の不必要な光は所望の測定信号と干渉するため、瞳面の残りの部分は暗いことが望ましい。
[0036] 図3(b)に示されるように、格子ターゲットTは、基板Wとともに、対物レンズ16の光軸Oに対して垂直になるように載置される。軸Oを外れたある角度でターゲットTに衝突する照明光線Iは、ゼロ次光線(実線0)及び2つの1次光線(一点鎖線+1及び二点鎖線−1)を生じる。オーバーフィルされた小さなターゲット格子では、これらの光線は、メトロロジーターゲットTと他のフィーチャとを含む基板のエリアをカバーする多くの平行光線のうちのただ1つとなることに留意すべきである。複合格子ターゲットが設けられる場合は、ターゲット内の個々の各格子は独自の回折スペクトルを生じる。プレート13内のアパーチャは(有効量の光を受け入れるために必要な)有限幅を有するため、入射光線Iは、実際には、ある角度範囲を占めることになり、回折光線0及び+1/−1はある程度拡散されることになる。小さなターゲットの点像分布関数によれば、+1及び−1の各次数はさらに一定の角度範囲に拡散されることになり、図示されるような一本の理想的な光線とはならない。ここで、格子ピッチ及び照明角度は、対物レンズに入る1次光線が中心光軸と近接して位置合わせされるように設計又は調整することが可能である。図3(a)及び3(b)に示される光線は、ある程度オフアクシスとして示されているが、これは単にこれらの光線を図中でより容易に判別できるようにするためである。
[0037] 少なくとも、基板W上のターゲットによって回折された0次及び+1次が対物レンズ16によって集められ、ビームスプリッタ15を通って戻される。図3(a)に戻ると、第1及び第2の照明モードの両方が、北(N)及び南(S)と標示された直径方向に反対の位置にあるアパーチャを指定して図示されている。入射光線Iが光軸の北側から来る場合、すなわち、アパーチャプレート13Nを用いて第1の照明モードが適用される場合、+1(N)と標示された+1回折光線が対物レンズ16に入る。反対に、アパーチャプレート13Sを用いて第2の照明モードが適用される場合、(−1(S)と標示された)−1回折光線がレンズ16に入る光線となる。
[0038] 第2ビームスプリッタ17は、回折ビームを2つの測定分岐に分割する。第1測定分岐では、光学システム18が、ゼロ次及び1次回折ビームを用いてターゲットの回折スペクトル(瞳面像)を第1センサ19(例えば、CCD又はCMOSセンサ)上に形成する。各回折次数がセンサ上の異なる点に当たるため、イメージ処理によって次数を比較対照することができる。センサ19によって捕捉された瞳面像は、メトロロジー装置を焦点合わせするため、及び/又は、1次ビームの強度測定値を正規化するために使用することができる。瞳面像は、非対称性測定、及び、再構築などの多数の測定目的に使用することもできるが、これらは本開示の主題ではない。説明される第1の例では、非対称性を測定するために第2測定分岐を使用することになる。
[0039] 第2測定分岐では、光学システム20、22が、基板W上のターゲットの像をセンサ23(例えば、CCD又はCMOSセンサ)上に形成する。第2測定分岐では、瞳面と共役な面内にアパーチャ絞り21が設けられる。アパーチャ絞り21は、ゼロ次回折ビームを遮断してセンサ23上に形成されるターゲットの像が−1次又は+1次ビームのみから形成されるように機能する。センサ19及び23によって捕捉された像は、イメージプロセッサコントローラPUに出力される。このイメージプロセッサコントローラPUの機能は、行われている特定種類の測定に依存する。本明細書において「像」という用語は広い意味で用いられていることに留意されたい。そのため、格子線の像は、−1次及び+1次のどちらか一方しか存在しない場合、センサ23上に形成されない。
[0040] 図3に示されるアパーチャプレート13及び視野絞り21の特定の形態は単なる例である。本発明の別の実施形態では、ターゲットのオンアクシス照明が使用され、オフアクシスアパーチャを有するアパーチャ絞りを使って実質的に1つの1次回折光のみをセンサに通す(13及び21で示すアパーチャは、この場合は効率的に交換される)。さらに別の実施形態では、(図3には示されない)2次、3次及びさらに高次のビームを、1次ビームの代わりに、又は、1次ビームに加えて、測定に用いることができる。
[0041] これらの異なる種類の測定に適合可能な照明とするために、アパーチャプレート13は、ディスクの周りに形成された多数のアパーチャパターンを備えてよく、このディスクが回転することで所望のパターンが配置される。代替的にあるいは付加的に、プレート13のセットを設けてこれを交換することで同じ効果を達成することも可能である。変形可能ミラーアレイや透過型空間光変調器等のプログラマブル照明デバイスを用いることもできる。照明モードを調整する別の方法として、可動ミラー又はプリズムを使用することもできる。
[0042] アパーチャプレート13に関して説明したとおり、結像のための回折次数の選択は、瞳絞り21を変更すること、又は、異なるパターンを有する瞳絞りで置き換えること、又は、固定視野絞りをプログラマブル空間光変調器で代用することによって代替的に達成することができる。この場合、測定光学システムの照明側は一定とすることができる一方、結像側が第1及び第2のモードを有することになる。事実上、考えられる多くの種類の測定方法があり、それぞれに独自の利点及び欠点がある。1つの方法では、照明モードを変更して異なる次数を測定する。別の方法では、結像モードを変更する。第3の方法では、照明モード及び結像モードは変更せず、ターゲットを180度回転させる。それぞれの場合で、所望の効果は同じ、すなわち、ターゲットの回折スペクトルにおいて非ゼロ次回折放射の互いに対称な第1及び第2の部分を選択することである。
[0043] 本例において結像のために使用される光学システムは、視野絞り21によって制限される広い入射瞳を有するが、他の実施形態又は用途においては、結像システムの入射瞳のサイズ自体が所望の次数に制限することができる程度の小ささであり、したがって、視野絞りとして機能してもよい。図3(c)及び(d)には、異なるアパーチャプレートが示されており、以下でさらに説明するとおりこれらを用いることができる。
[0044] 典型的には、ターゲット格子は、南北又は東西に延びるその格子線に位置合わせされる。すなわち、格子は、基板WのX方向又はY方向に位置合わせされる。アパーチャプレート13N又は13Sは、(設定によりX又はYの)一方向に向けられた格子を測定するためにのみ使用することができることに留意されたい。直交格子の測定のために、ターゲットの90度及び270度の回転を実施してもよい。しかし、より簡便には、図3(c)に示されるアパーチャプレート13E又は13Wを用いて、東又は西からの照明が照明光学系に提供される。アパーチャプレート13N〜13Wは別個に形成して相互に交換することができ、あるいは、90度、180度又は270度回転することができる単一のアパーチャプレートであってもよい。既に述べたように、図3(c)に図示されたオフアクシスアパーチャを、照明アパーチャプレート13に設ける代わりに視野絞り21に設けてもよい。その場合、照明はオンアクシスとなる。
[0045] 図3(d)は、第1及び第2の照明モード対を組み合わせるために使用することができる第3のアパーチャプレート対を示す。アパーチャプレート13NWは北及び東にアパーチャを有し、アパーチャプレート13SEは南及び西にアパーチャを有する。これらの異なる回折信号間のクロストークがあまり大きくなければ、X格子及びY格子の両方の測定を、照明モードを変更せずに行うことができる。図12及び13の例には、さらに多種類のアパーチャプレート13Qが示される。
[0046] 図4は、既知の実施に従って基板W上に形成された複合格子ターゲット700(すなわち、格子構造を備えるターゲット)を示す。複合ターゲット700は、メトロロジー装置の照明ビームによって形成される測定スポット31内にそのすべてが入るように互いに近接して位置決めされた4つの個々の格子720を含む。したがって、4つの格子はすべて同時に照明され、かつセンサ19及び23上に同時に結像される。オーバーレイ測定に特化した例では、格子720自体が、基板W上に形成される半導体デバイスの異なる層にパターン付与される格子を重ね合わせることによって形成された複合格子である。格子720は、複合格子の異なる部分が形成された層間のオーバーレイの測定を容易にするため、異なるバイアスがかけられたオーバーレイオフセットを有してもよい。格子720はまた、入射する放射をX及びY方向に回折するように、図示されるようにその向きが異なっていてもよい。一例では、格子32及び34は、+d、−dのバイアスをそれぞれ有するX方向格子である。これは、格子32は、その重なり合う成分として、両成分がその公称位置に正確に印刷された場合、一方の成分が他方の成分に対して距離dだけオフセットされるように配置された成分を有することを意味する。格子34は、その成分として、完全に印刷された場合、第1の格子等とは反対方向にdのオフセットが生じるように配置された成分を有する。格子33及び35は、オフセット+d及び−dをそれぞれ有するY方向格子である。4つの格子が図示されているが、別の実施形態では、所望の精度を得るためにより大きなマトリクスが必要となることもあり得る。例えば、9個の複合格子からなる3×3アレイは、−4d、−3d、−2d、−d、0、+d、+2d、+3d、+4dのバイアスを有してもよい。これらの格子の別々の像を、センサ23によって捕捉される像において特定することができる。
[0047] 図5は、図4のターゲット700を図3の装置に用いて、図3(d)のアパーチャプレート13NW又は13SEを用いて、センサ23上に形成され、かつセンサ23によって検出され得る像の一例を示す。瞳面イメージセンサ19は異なる個々の格子720を解像することができないが、イメージセンサ23は解像することができる。斜交平行線の陰影を付けた四角形40は、センサ上のイメージフィールドを表しており、この中で、基板上の照明されたスポット31が対応する円形エリア41に結像されている。理想的にはフィールドは暗視野である。この暗視野像内で、四角形のエリア42〜45は、個々の格子720の像を表している。格子がプロダクトエリア内に配置されている場合、プロダクトフィーチャもこのイメージフィールドの周辺部に視認できる場合がある。図5の暗視野像には単一の複合格子ターゲットのみが示されているが、実際にはリソグラフィによって製造された半導体デバイス、又はその他の製品は多くの層を有していてもよく、オーバーレイ測定は、望ましくは異なる層対間で行われる。層対間でのオーバーレイ測定ごとに、1つ以上の複合格子ターゲットが必要であり、したがって、イメージフィールド内に別の複合格子ターゲットが存在してもよい。イメージプロセッサコントローラPUは、パターン認識を用いてこれらの像を処理し、格子720の別々の像42〜45を特定する。
[0048] 格子の別々の像が特定されると、それら個々の像の強度を、例えば、特定されたエリア内の選択されたピクセル強度値を平均又は合計することにより測定することが可能になる。像の強度及び/又はその他の特性は互いに比較することができる。その結果を組み合わせてリソグラフィプロセスの様々なパラメータを測定することができる。オーバーレイ性能はそのようなパラメータのうちの重要な一例であり、強度を比較することによってオーバーレイの手段として使用することができる非対称性が明らかになる。非対称性、したがってオーバーレイを測定するための別の技術では、瞳面イメージセンサ19が使用される。
[0049] 図6は、上記の装置及びターゲットを使用してオーバーレイを測定する基本的な方法を示す。本発明は暗視野技術、あるいは角度分解スキャトロメトリにさえも限定されない。この例における方法は、図3及び4の装置を使用する米国特許出願公開第2011−027704号に記載の方法に基づいている。原理上、成分格子720を含む2つの層間のオーバーレイエラーは、+1次及び−1次暗視野像におけるその強度を比較することで判明する格子の非対称性から測定される。ステップS1で、基板、例えば、半導体ウェーハが図2のリソグラフィセルにより1回以上処理され、メトロロジーターゲットを形成するオーバーレイ格子720を含む構造が作成される。
[0050] S2では、図3のメトロロジー装置を使用し、1次回折ビームのうちの一方のみ(例えば−1)を用いて格子720の像を得る。その後、照明モードを変更する、又は結像モードを変更する、又はメトロロジー装置の視野内で基板Wを180度回転することにより、他方の1次回折ビーム(+1)を用いて格子の第2の像を得ることができる(ステップS3)。その結果、この第2の像において+1回折放射が捕捉される。各像において格子720をすべて捕捉することができるかどうか、あるいは、格子を別々の像で捕捉するためにスキャトロメータ及び基板を移動させる必要があるかどうかは設計事項である。いずれの場合も、すべての成分格子の第1及び第2の像はイメージセンサ23を介して捕捉されると仮定する。
[0051] 各像に1次回折放射のうちの半分のみを含めることにより、ここでいう「像」が従来の暗視野顕微鏡像ではないことに留意されたい。各格子は、単に一定の強度レベルのエリアで表されることになる。+1次及び−1次回折放射のうちの一方だけしか存在しないため、個々の格子線は解像されない。ステップS4において、各成分格子の像内で関心領域(ROI、図4参照)を慎重に特定し、ここから強度レベルを測定する。これは、特に個々の格子像のエッジ周辺では、強度値が、全般的なエッジ効果に加えて、レジスト厚さ、組成、線形状等のプロセス変数に強く依存する可能性があるためである。
[0052] 各個々の格子のROIが特定され、その強度が測定されると、格子構造の非対称性、したがって、オーバーレイエラーを決定することができる。先行出願に記載されているように、これは、ステップS5において、イメージプロセッサコントローラPUが各格子720の+1次及び−1次で得られる強度値を比較してその強度差を特定することによってなされる。強度差をステップS5で計算し、各格子の非対称性の測定値を得る。ステップS6において、プロセッサは、非対称性測定値及び格子のオーバーレイバイアスについての知識からターゲットT近傍でのオーバーレイエラーを計算する。
[0053] μDBOターゲット等の埋め込みメトロロジーターゲットを使用する現在の用途は、メトロロジー装置による最適な検出可能性に関するターゲットレイアウト全体の最適化を(部分的に)無視している。例えば、格子間距離、エッジ効果の問題、及び利用可能な格子面積を最大化できないこと等によって、次の問題が起きる可能性がある。
1.−暗視野像に、各格子の周辺部における大きなエッジ効果が観察される場合、
・利用可能な関心領域(ROI)のサイズが(像のクロッピングにより格子エッジが除外されることにより)縮小し、算出される信号の再現性が低くなってしまう。
・算出された格子信号(平均強度)の精度が、エッジ効果による放出からの光学的クロストークによる信号劣化により低下してしまう。
・ウェーハ上での顕著なエッジ効果及び時間内のプロセス変動に伴い像が変化するために、パターン認識失敗の事例が増加してしまう。
・算出された信号のROI位置決めエラーに対する感度が、例えば、大きなエッジ強度が偶然に信号推定に含まれる場合に増大してしまう。
・CCDセンサの(フルダイナミック階調レベル範囲の)フルスケールの使用が減少することにより、低い階調レベルでの再現性及び非線形カメラの構造的な問題に対する感度が低下してしまう。
2.−格子構造を含む総面積がターゲット領域内で最大化されない。したがって、最大光子数に達しない(すなわち、再現性のために最適化されていない)。
[0054] 図7(a)は、4つの格子構造720を備えるターゲット700のレイアウトの一例を示す。破線の外形710は、利用可能なターゲットエリアを表す。図7(a)に見られるように、ターゲット700のレイアウトは、利用可能なターゲットエリア710用に最適化されていない。格子線の数は、ピッチ及び利用可能なターゲットエリア710の関数として算出される。その後、所定の格子線が所定の格子中間点を中心として配置される。このため、格子間距離は最適化されない(すなわち、格子構造間の空間はターゲットエリア内で最適化されていない)。図7(b)は、ターゲット700の検査後に結果として得られる暗視野像730を示す。格子位置に中/高強度レベルの領域750を見ることができる。しかし、格子の周辺部には、エッジ効果から結果として生じるさらに高い強度レベルの領域740がある。これによってターゲットはパターン認識プロセスを用いた解析が困難となり、パターン認識に失敗しやすくなる。
[0055] ターゲット700を測定するために使用される検査ツールは、効果的に周波数帯域フィルタの役割を果たす。検査ツールは、単一の格子720を測定する時、実際には2つの構造タイプを検出する。第1の構造は、一定のピッチを有する反復する格子線を含む構造である。第2の構造は、一定のサイズ(ハーフピッチ)を有する単一の構成要素に見える線のセットであり、これらの格子は非常に小さいため、格子と同様に単一の構造に見える。これらの「構造」は、どちらも独自のフーリエ周波数セットを与える。これら2つのセットは、整合しない場合にはステップフーリエ周波数セットを生成する。最後の周波数セットは、検査ツールの帯域フィルタを通過する1つ以上の周波数を常に有する。残念なことに、これらの周波数の強度は高いため、エッジ効果が生じる。エッジ効果は多くの場合、最大強度格子の強度より2〜4倍大きい強度をもたらす。
[0056] 改善されたメトロロジーツール検出用にターゲットレイアウト/設計を最適化するために、本明細書に記載の実施形態は以下のことを利用することを提案する。
1−利用可能なターゲットエリア全体を考慮したターゲットレイアウトの最適化。
2− 光近接効果補正(OPC)と同様の方法を用いて、(リソグラフィプロセスを用いてターゲットを印刷する能力のためにのみ最適化するのとは対照的に)改善されたメトロロジープロセス応答のためにターゲットレイアウトを最適化するコンピュータによるリソグラフィモデリング。結果として得られるターゲットは、メトロロジーツール駆動型の光近接効果補正(MT−OPC)アシストフィーチャを用いて、メトロロジープロセス応答の最適化を支援することができる。
[0057] 例えば、ターゲットレイアウトの最適化は、MT−OPCアシストフィーチャを利用可能なターゲットエリアの周辺部に配置することによって開始され、ターゲットを環境から「隔離」し、暗視野像における格子のエッジ効果を低減することができる。これらのアシストフィーチャは、メトロロジー装置が捕捉した暗視野像では観察されない。なぜなら、より高次の回折次数は、通常CCDセンサに伝送されないためである(ゼロ次も遮断されることに留意のこと)。
[0058] この後、MT−OPCアシストフィーチャの内側の利用可能なターゲットエリアには格子線が充填される。この各格子に対する格子線の充填は、周辺部から始まり中心に向かう方向に行われてもよい。格子線はこのように位置決めすることができ、その長さを隣接する格子の所望のピッチ及び線間隔値と整合的に一致させる。追加のMT−OPCアシストフィーチャを格子間に位置決めし、格子のエッジ効果を低減し、かつ暗視野像で格子を分離することができる。その結果、各格子はその全周にMT−OPCアシストフィーチャを有することができる。このようなターゲットレイアウトは、パターン認識を改善し、クロストークを制限するのに役立つ。
[0059] ターゲット設計全体の最適化は次の3つのステップを含み得る。
1−設計制約に関する格子の最適化。このような設計制約は、特定のプロダクト設計、例えば、線幅、サブセグメンテーション、ラインオンライン(line on line)又はラインオントレンチ(line on trench)等を所与とする用途に依存する。
2−場合によってはMT−OPCアシストフィーチャを用いる、最適メトロロジープロセス検出のためのターゲットレイアウト全体の最適化。サブセグメンテーション及び/又はその他の設計制約は、必要に応じてMT−OPCアシストフィーチャに適用できる。
3−リソグラフィOPCサイクルをターゲットレイアウト全体に対して実行し、ステップ1及び2で構築された所望のターゲットレイアウトが適切にウェーハ上に印刷されることを保証すること。
[0060] 図8は、10×10μmのターゲット設計の例を示す。図8(a)は、4つの格子構造720を備える最適化されていない600nmピッチのターゲットレイアウト700(図7に示すものと同じ)を示す。各格子構造720は、複数の格子サブ構造760(格子線)を備える。図8(b)は、図8(a)のターゲットレイアウトの改良型800を示し、図8(a)の構成と同じ格子構造720を備え、さらにMT−OPCアシストフィーチャ810、820を備える。MT−OPCアシストフィーチャ810の第1セットは、ターゲットを取り囲むようにターゲットの周辺に配置され、MT−OPCアシストフィーチャ820の第2セットは各格子間に配置される。このように、各格子720はMT−OPCアシストフィーチャ810、820で取り囲まれる。図8(c)は、波長650nmでの図8(a)のターゲットレイアウトの暗視野像シミュレーションの結果を示す。図8(d)は、波長650nmの検査放射を使用した図8(b)のターゲットレイアウトの暗視野像シミュレーションの結果を示す。図8(e)は、波長425nmの検査放射を使用した図8(a)のターゲットレイアウトの暗視野像シミュレーションの結果を示す。図8(f)は、波長425nmの検査放射を使用した図8(b)のターゲットレイアウトの暗視野像シミュレーションの結果を示す。図8(c)〜8(f)において、より暗い陰影の領域はより高い強度を示す。
[0061] 図8(c)と8(d)を比較すると、各格子の領域でエッジ効果がより少なく、はるかに均一な強度分布が示されている。これらのエッジ効果は、格子領域840の周辺部の非常に高い強度測定の領域830に見ることができる。図8(e)と8(f)とを比較すると、格子の分離が改善され(すなわち、図8(f)の格子間の強度が図8(e)と比較してより低い)、暗視野パターン認識が改善された高い暗視野像解像が示されている。
[0062] ターゲットの最適化は、ターゲットの任意のパラメータ又はアスペクトの最適化を含んでもよい。これは、とりわけ格子ピッチ、MT−OPCアシストフィーチャのピッチ、任意のフィーチャの長さ及び幅、格子デューティサイクルを含み得る。最適化プロセスは、利用可能なターゲット領域全体を考慮に入れる。この例では、MT−OPCアシストフィーチャは、(例えば、エバネセント波をもたらす約160nmの)より小さいピッチを有する。MT−OPCアシストフィーチャによって、エッジ効果が低減し、格子が環境から分離される。
[0063] 図9は、格子720及びMT−OPCアシストフィーチャ820を備えるターゲット800の拡大部分断面図を示す。MT−OPCアシストフィーチャ820は、スペース・ライン・スペース・パターン(space−line−space rhythm)で格子に位置決めされ、急峻な段差は回避される。このように、アシストフィーチャ820は格子720の線に近接して位置決めされるが、その有限次元から結果として生じる格子内の励振が開放される。格子720及びMT−OPCアシストフィーチャ820を確実に互いに同相にすることによって、高強度のエッジ効果を生じさせる「ステップ周波数セット」が回避される。格子720及びMT−OPCアシストフィーチャ820が同相であることは、MT−OPCアシストフィーチャ820が格子720の連続表面を拡大することを意味する。依然としてエッジ効果は存在するが、高強度のエッジ効果は、検査ツールの伝送帯域外であり、検査ツールによって検出されない。このように、検査ツールによって実際に測定される強度ピークは減少する。
[0064] これらのアシストフィーチャ820から回折された光波は、名目上いかなるエネルギーをも運ばず(エバネセント又は破壊的に干渉)、あるいは検出器に伝送されるスペクトルの部分の外側にある(遮断された伝搬波)。この具体例には、入射放射I、回折されたゼロ次放射0及び1次放射−1が示されている。アシストフィーチャ820で回折された−1次放射は遮断され、格子720で回折された−1次放射のみがセンサに伝送される。しかし、アシストフィーチャ820の有限性のため、アシストフィーチャ反射の「テール」は、CCDセンサに伝送されたスペクトルに漏れ出し、格子線スペクトルと相互作用することになる。
[0065] 暗視野像において格子を十分に分離するために、MT−OPCアシストフィーチャ820が検査ツールの波長の少なくとも半分の幅を有する格子間の空間を充填することが推奨される。同じことは、ターゲット上の環境からの分離及びクロストークの低減にも有効である。
[0066] 潜在的ターゲットレイアウトは、適切なメトロロジーセンサシミュレーションツールで評価することができる。センサ構成に対して特異的な最適ターゲットレイアウトにたどり着くには数回の反復が必要となる場合がある。
[0067] 図10(a)は、ターゲット1000が実際に12×12μmのエリア1010を占めるターゲット構成を示す。ターゲットレイアウトは、暗視野パターン認識を改善し、かつ環境からのクロストークを低減するために、ターゲット境界に1μmの「隙間」領域1020を備える。図10(b)では、図10(a)のターゲットレイアウトが12×12μmのターゲット領域の全体用に最適化されたターゲットレイアウト1030に置き換えられている。ターゲットレイアウトは、その周辺部にMT−OPCアシストフィーチャ1035を備え、さらに各格子1050間にMT−OPCアシストフィーチャ1040を備える。MT−OPCアシストフィーチャ1035、1040は、暗視野パターン認識性能及び環境からの光学的クロストークの低減を保証し、その結果、「隙間」領域1020は不要になる。したがって、利用可能なターゲットエリア1010に対して、各格子1050のサイズ、線の数、及びピッチを最適化することができる。対応する暗視野像シミュレーション結果(図示せず)は、エッジ効果が大きく低減する一方、格子間の分離によってパターン認識が向上することを示す。
[0068] 図11は、ターゲット構成を構築する方法を示すフローチャートである。この方法は次のステップを含む。
ステップT1−例えば、境界の近く及び/又はターゲット領域の内側に、「サブ解像度」ピッチでMT−OPCアシストフィーチャを描く。これによって「利用可能な/空の」ターゲット領域を画定する。アシストフィーチャの特性(例えば、線幅、形状…)は、例えば、暗視野像において環境からターゲットを効率的に隔離するために選択されてもよい。
ステップT2−ターゲット境界に配置されたMT−OPCアシストフィーチャに基づいて、第1の格子の格子線を、境界を起点としてターゲット領域の内側に向かう方向に順次配置する。例えば、直前に配置された線の一部が利用可能なターゲットエリアの格子方向の中間点上に位置するまで格子線を配置する。
ステップT3−(必要に応じて)格子線のサイズ及びピッチに基づく形状、さらに「サブ解像度」ピッチを有するMT−OPCアシストフィーチャを追加する。
ステップT4−後者のMT−OPCアシストフィーチャに基づいて、次の格子の線長を残りの利用可能なターゲット領域に合わせる。
ステップT5−残りの格子のためにステップT2〜T4を繰り返す。
ステップT6−必要に応じて、ターゲット領域の中心部をMT−OPCアシストフィーチャで充填する。
[0069] この方法の適用例を図12に示す。図12(a)はステップT1に対応する。MT−OPCアシストフィーチャ1210は、ターゲットを環境から隔離し、格子のエッジ効果を低減するように選択されたピッチで、利用可能なターゲット領域の境界に近接して描かれる。図12(b)及び(c)は、ステップT2に対応し、格子線1220は、この格子構造に割り当てられたターゲット領域のおよそ4分の1を充填するように配置される。図12(d)は、ステップT3に対応し、格子線に合わせて別のMT−OPCアシストフィーチャ1230が追加される。図12(d)はまた、ステップT4の始まりを示し、線1240の線長は残りの利用可能エリアに合わせられる。図12(e)は、ステップT5の間の中間点に対応し、2つの格子が配置済みで、3つ目が開始される。図12(f)は、完成したターゲット構成を示し、ステップT6で説明したように、ターゲットレイアウトの中心領域内に追加のMT−OPCアシストフィーチャ1250が配置される。この方法は、数回の反復を必要としてもよく、ステップT6で得られた各ターゲット構成は、メトロロジーシミュレーションツールを用いて評価される。評価には特定の構成が1つ以上の所定の基準を満たすかどうかを判定すること、及び/又は、(1つ以上の所定の基準に基づいて)最良のものを決定するために、この方法に従って構築された複数の異なる構成を比較することが含まれてもよい。
[0070] ターゲットの中心領域を追加のMT−OPCアシストフィーチャ1250で充填する代わりに、この領域を、レチクル描画品質測定を行うための特殊ターゲット(クロス)で充填することが考えられる。
[0071] この方法は、好ましくは自動化された方法で行われてもよい。「自動化された」方法は、(非排他的に)(i)許容時間枠内でメトロロジー装置応答を正確に予測することができる正確な光学的モデル、及び(ii)最適化のために明確に定義された基準を含む。例えば、最適化基準は以下を含んでもよい。
−格子中心強度と同程度の大きさの格子エッジ強度。
−オーバーレイ、デフォーカス及びメトロロジーセンサの収差の存在下におけるエッジ効果の最小変動。
−関連波長範囲での最適ターゲットパターン認識のための格子構造間の十分な間隔(間隔≧λ/2。λは検査波長を表す)。
−最大格子面積。
これらの基準は、最終ターゲット構成を構築する際に比較考量されることが理想的である。
[0072] オーバーレイメトロロジーには2つの積層格子(すなわち、2層ターゲット)が必要である。そのようなターゲットでは、下部のターゲットレイアウトは図12の方法を用いて構築されてもよい。上部の格子構造は、通常5〜数十ナノメートルの範囲のオーバーレイバイアスを含む。このような構成では、上部のターゲット構成はバイアスを除き下部の格子構造と単純に一致してもよい。一例では、バイアスは上部のターゲット層の格子線にのみかけ、この上層のMT−OPCアシストフィーチャにはバイアスをかけなくてもよい。代替的に、MT−OPCアシストフィーチャを上層から省略することができる。この後者のアプローチは、オーバーレイ測定を不安定にする非対称信号の発生を回避するのに役立ち得、上部の格子構造の後方反射回折が弱く、主たる後方反射回折が下部の格子構造から生じている場合に特に適切である。
[0073] ラインオンライン(line−on−line)ではなく、ラインオントレンチ(line−on−trench)のターゲット構成では、上部の格子レイアウトを反転して、ラインオントレンチ構成を得ることができる。50%と異なるデューティサイクルでは、逆デューティサイクル(100%のデューティサイクル)を有するラインオンライン型として上部ターゲットを設計した後、これを反転してラインオントレンチ構成を得ることが可能である。上部格子構造と下部格子構造との間にデューティサイクルの差異がある場合のMT−OPCアシストフィーチャの設計によって、レイアウトの最適化手順がより複雑になる可能性があるが、当業者であれば、かかる構成のために本方法を実行及びカスタマイズすることができるだろう。
[0074] 印刷適性及び半導体製造業者設計規則への準拠性を保証するために、MT−OPCアシストフィーチャの寸法は、これらのMT−OPCアシストフィーチャのサブセグメント化を可能にすることに留意されたい。
[0075] MT−OPCアシストフィーチャの寸法及び/又は形状は、用途の要求に応じてカスタマイズすることができる。例えば、図9の例において、MT−OPCアシストフィーチャ820は、「連続した四角」形で表されている。しかし、連続した四角形は、鋭角でレチクル又は印刷回路に帯電効果を引き起こす可能性がある。この問題を克服するために、レイアウトから鋭角を「取り除く」ことができる。
[0076] 上述の例では、MT−OPCアシストフィーチャは「サブ解像度」である(すなわち、プロダクトフィーチャよりも小さな解像度を有する)。しかし、MT−OPCアシストフィーチャは、用途に応じてセンサの解像度を下回るか、上回るか、又はその範囲内の寸法を有してもよい。
[0077] ターゲットレイアウト/設計を最適化するための本方法は、例えば、すべてのメトロロジー用途(アライメントを含む)のためのメトロロジー/アライメントターゲットの設計/最適化プロセス中に適用することができる。例えば、本方法は、オーバーレイ補正システム及び/又は高度なアライメントシステムに使用されるアライメントターゲットに適用することができる。
[0078] 上記の例に示したように、MT−OPCアシストフィーチャは、エッジ効果を低減するためにターゲット境界に配置してもよく、及び/又は各格子構造の周辺に配置してもよい。これに加えて、(例えば、アライメント格子等のピッチの大きな格子構造では)ライントレンチ遷移を強めたり弱めたりするために、MT−OPCアシストフィーチャを格子構造線の間に配置してもよい。これによって、検出された次数用に固有回折効率を最適化する、又はエネルギーの配列を関連する回折次数に最適化することにより、回折効率を望ましい次数に高めることができる。これによって、「ウェーハ品質」の低いスタックの検出可能性を支援することができる。さらに、アライメントセンサ電子装置のゲイン設定ポイントは、特にウェーハ品質の低いスタックの場合、アライメントターゲットの読み出し及びスキャン中に改善することができる。
[0079] 本方法はまた、例えば、暗視野メトロロジーにおけるパラメータ推定を改善するための現在の方法と組み合わせてもよい。
[0080] 以上で開示した方法は、より大きなROIをもたらし、結果として、強度測定中により大きな光子数をもたらす。これによって、一定のターゲット領域の再現性が改善される。改善された再現性は、エッジ効果の低減から結果として得ることができ、ROI位置決めにおける不正確さを減少させる。また、エッジ効果の低減は、より明確な暗視野ターゲット像の結果としてパターン認識を改善する。さらに、エッジ効果が暗視野像を飽和させないため、カメラのフルグレースケールダイナミックレンジを使用することができる。その結果、再現性がさらに改善し、低強度において光子ノイズから生じる非線形撮影効果が避けられる。光子ノイズは、測定された光子の数の平方根である。測定された光子の数は、使用されるピクセルの数、階調レベル、及び感度の積である。より安定した測定を得るためには、カメラ感度を一定にし、ピクセル数又は階調レベル数のいずれかを増大させる必要がある。MT−OPCアシストフィーチャを用いることにより、より大きな階調レベルが得られる。
[0081] MT−OPCアシストフィーチャを個々の格子構造に追加することによって、各格子構造をデバイス構造に別々に分配する際のインダイ(in−die)環境からの隔離が改善される。したがって、格子が環境から隔離されるため、ターゲット/格子のインダイ配置の柔軟性が改善される。
[0082] 最後に、ターゲット領域はまた、同じ再現性を保ちながら減少させる(すなわち、より小さなターゲット寸法)こともできる。ターゲット寸法を縮小することによって、より高密度のフィールド内測定が可能になる。これによって、オンプロダクトウェーハのダイ上の高次オーバーレイ補正及びスキャナの性能特性化が改善される。
[0083] 上記のターゲット構造は、測定目的で専用に設計及び形成されたメトロロジーターゲットであるが、別の実施形態では、基板上に形成されたデバイスの機能部品であるターゲット上で特性を測定できる。多くのデバイスは正規の格子のような構造を有する。本明細書で使用する「ターゲット格子」及び「ターゲット構造」という用語は、構造が実行中の測定のために特に提供されることを必要としない。本明細書において「構造」という用語は、単純格子線等のいかなる特定の構造形態にも限定されることなく使用される。実際に、格子線や格子空間等の粗い構造的フィーチャは、より微細なサブ構造の集合により形成することができる。
[0084] 基板及びパターニングデバイス上に実現したターゲットの物理的な格子構造に関連して、ある実施形態は、基板上にターゲットを作成し、基板上のターゲットを測定し、及び/又は測定値を解析してリソグラフィプロセスに関する情報を得る方法を記述する機械可読命令の1つ以上のシーケンスを含むコンピュータプログラムを含んでいてもよい。このコンピュータプログラムは、例えば図3の装置内のユニットPU及び/又は図2の制御ユニットLACU内で実行できる。そのようなコンピュータプログラムを内部に記憶したデータ記憶媒体(例えば、半導体メモリ、磁気又は光ディスク)を提供してもよい。例えば図3に示したタイプの既存のメトロロジー装置が既に製造段階、及び使用段階にある場合は、プロセッサに修正されたステップS4〜S6を実行させて、例えば補正対象のオーバーレイエラーを計算するために更新されたコンピュータプログラムを備えることによって本発明を実施することができる。プログラムは任意選択として光学システム、基板支持体等を制御して、適切な複数のターゲット構造の非対称性を測定するためにステップS2〜S5等を自動的に実行するように構成されてもよい。
[0085] 光リソグラフィの分野での本発明の実施形態の使用に特に言及してきたが、本発明は文脈によってはその他の分野、例えばインプリントリソグラフィでも使用することができ、光リソグラフィに限定されないことを理解されたい。インプリントリソグラフィでは、パターニングデバイス内のトポグラフィが基板上に作成されたパターンを画定する。パターニングデバイスのトポグラフィは基板に供給されたレジスト層内に刻印され、電磁放射、熱、圧力又はそれらの組合せを印加することでレジストは硬化する。パターニングデバイスはレジストから取り除かれ、レジストが硬化すると、内部にパターンが残される。
[0086] 本明細書で使用する「放射」及び「ビーム」という用語は、イオンビーム又は電子ビームなどの粒子ビームのみならず、紫外線(UV)放射(例えば、365nm、355nm、248nm、193nm、157nm若しくは126nm、又はこれら辺りの波長を有する)及び極端紫外線光(EUV)放射(例えば、5nm〜20nmの範囲の波長を有する)を含むあらゆるタイプの電磁放射を網羅する。
[0087] 「レンズ」という用語は、状況が許せば、屈折、反射、磁気、電磁気及び静電気光学コンポーネントを含む様々なタイプの光学コンポーネントのいずれか一つ、又はその組合せを指すことができる。
[0088] 特定の実施形態に関する以上の説明は、本発明の全体的性質を十分に明らかにしているので、当技術分野の知識を適用することにより、過度の実験をせず、本発明の全体的概念から逸脱することなく、このような特定の実施形態を容易に修正する、及び/又はこれらを様々な用途に適応させることができる。したがって、このような適応及び修正は、本明細書に提示された教示及び案内に基づき、開示された実施形態の同等物の意味及び範囲内に入るものとする。本明細書の言葉遣い又は用語は説明のためのもので、限定するものではなく、したがって本明細書の用語又は言葉遣いは、当業者には教示及び案内の観点から解釈されるべきことを理解されたい。
[0089] 本発明の幅及び範囲は、上述した例示的実施形態のいずれによっても限定されず、特許請求の範囲及びその同等物によってのみ規定されるものである。

Claims (13)

  1. 複数のサブ構造をそれぞれ有する複数の格子を備えたターゲット構成を構築する方法であって、
    ターゲットエリアを画定するステップと、
    前記格子を形成するために、前記サブ構造を前記ターゲットエリア内に配置するステップと、
    前記格子の周辺部における測定された強度ピークを低減させるアシストフィーチャを、前記格子の周辺部に配置するステップと、
    を含み、
    前記ターゲットは、2つ以上の積層されたターゲット層を備え、
    底部のターゲット層は、前記積層されたターゲット層の最下層であり、前記アシストフィーチャを含み、
    上部のターゲット層は、前記積層されたターゲット層の最上層であり、オーバーレイバイアスを含み、前記アシストフィーチャを含まない、方法。
  2. 前記サブ構造を配置するステップは、個々の格子のそれぞれを順次形成することを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記サブ構造を配置するステップは、前記格子ごとに、前記ターゲットエリアの周辺部を起点として前記ターゲットエリアの中心に向かって前記サブ構造を順次配置することを含む、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 特定の格子を形成する前記サブ構造を配置するのに先立って、前記格子のサブ構造の長さを残りの前記ターゲットエリアに合わせることを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記各格子は、前記各格子を取り囲んでいる環境から前記各格子を隔離するために前記アシストフィーチャにより略取り囲まれている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記アシストフィーチャは、前記格子のピッチよりも実質的に小さいピッチを有する線を備えている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記アシストフィーチャのピッチは、メトロロジープロセスを用いた前記ターゲットの検査中に前記アシストフィーチャが検出されないほどのものである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記アシストフィーチャは、前記各格子の最も外側の各サブ構造に直接隣接して配置されている、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記方法は、メトロロジープロセスを用いた前記ターゲットの検査により結果として得られた像をモデリングすることと、前記ターゲット構成がメトロロジープロセスを用いた検出用に最適化されているかどうかを評価することと、を含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記方法は、前記ターゲット構成を最適化するために反復的に繰り返される、請求項9に記載の方法。
  11. 特定のターゲット構成が最適化されていると判断するかどうかを判断するための基準は、
    前記メトロロジープロセスを用いて検査する際に、格子周辺部における強度が前記格子の中心における強度と同程度の大きさであるかどうかを判定すること、
    前記メトロロジープロセスを用いて検査する際に、オーバーレイ、デフォーカス及び収差の存在下で前記格子周辺部において最小強度変動があるかどうかを判定すること、
    関連する検査波長範囲に対する最適ターゲット認識のための十分な間隔が前記格子間にあるかどうかを判定すること、及び
    総格子面積が最大化されているかどうかを判定すること、
    のうちの1つ以上を含む、請求項9又は10に記載の方法。
  12. ターゲットであって、
    複数のサブ構造をそれぞれ有する複数の格子と、
    前記格子のピッチよりも実質的に小さいピッチを有する線を備えたアシストフィーチャと、を備え、
    前記格子の周辺部における測定された強度ピークを低減させるアシストフィーチャを、前記格子の周辺部に備え、
    前記ターゲットは、2つ以上の積層されたターゲット層を備え、
    底部のターゲット層は、前記積層されたターゲット層の最下層であり、前記アシストフィーチャを含み、
    上部のターゲット層は、前記積層されたターゲット層の最上層であり、オーバーレイバイアスを含み、前記アシストフィーチャを含まない、ターゲット。
  13. 請求項12に記載のターゲットを形成するフィーチャを備えた、レチクル。
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