JP6433453B2 - スイッチング電源装置及びその制御方法 - Google Patents

スイッチング電源装置及びその制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6433453B2
JP6433453B2 JP2016078692A JP2016078692A JP6433453B2 JP 6433453 B2 JP6433453 B2 JP 6433453B2 JP 2016078692 A JP2016078692 A JP 2016078692A JP 2016078692 A JP2016078692 A JP 2016078692A JP 6433453 B2 JP6433453 B2 JP 6433453B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulse
voltage
circuit
transformer
switching element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016078692A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017192164A (ja
Inventor
平田 哲郎
哲郎 平田
雄一郎 大橋
雄一郎 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Cosel Co Ltd
Original Assignee
Cosel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Cosel Co Ltd filed Critical Cosel Co Ltd
Priority to JP2016078692A priority Critical patent/JP6433453B2/ja
Publication of JP2017192164A publication Critical patent/JP2017192164A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6433453B2 publication Critical patent/JP6433453B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Dc-Dc Converters (AREA)

Description

本発明は、臨界モードで動作するフライバック方式のスイッチング電源装置及びその制御方法に関する。
フライバック方式のスイッチング電源装置で臨界モード制御が行われると、主スイッチング素子がオンの期間にトランスに励磁エネルギーを蓄積し、その後主スイッチング素子がオフし、励磁エネルギーが出力整流素子を通じて放出された後、速やかに主スイッチング素子がオンに転じるという動作を行う。この種のスイッチング電源装置は、従来から広く使用されており、主スイッチング素子のオンオフの制御方法や制御回路の具体的な構成が複数提案されている。
例えば、特許文献1に従来技術として開示されているように、励磁エネルギーが出力整流素子を通じて放出された後、主スイッチング素子の両端に印加される電圧の最低点で主スイッチング素子をターンオンさせる擬似共振型のスイッチング電源があった(特許文献1の図3、図4)。このスイッチング電源の場合、主スイッチング素子のターンオンは、まず、トランスに設けた補助巻線の両端から、出力整流素子が導通している期間に正電圧になるトランス電圧信号を取り出して、零クロス検出回路ZCDでトランス電圧信号がゼロクロスするタイミングを検出する。さらに、遅延回路DLY及び波形整形回路WSを通じてゼロクロスから所定時間(1/4共振周期に相当する期間)だけ遅れたタイミングを検出し、このタイミングで制御回路CTLが主スイッチング素子をターンオンさせる。主スイッチング素子のターンオフは、制御回路CTLが出力電圧信号を取得し、主スイッチング素子のオン時間が出力電圧に応じた長さになるように、制御回路CTLが主スイッチング素子をターンオフさせる。擬似共振型は、主スイッチング素子のスイッチング損失やスイッチングノイズを低減できる等の効果がえられる。
また、特許文献2に開示されているように、擬似共振型のスイッチング電源装置に使用される集積回路ICであって、主スイッチング素子の両端に印加される電圧のボトムを検出するためのボトム検出回路及びワンショット回路、出力電圧のフィードバック信号とスイッチング電流信号と比較してパルス幅制御を行うための電流コンパレータ及びフリップフロップ回路等で構成されたスイッチング電源制御回路があった。このスイッチング電源制御回路の場合、主スイッチング素子をターンオンさせるための主要な構成は、ボトム検出回路及びワンショット回路であり、この2つの回路が協働し、特許文献1の零クロス検出回路ZCD、遅延回路DLY及び整形回路WSが行うのと類似した動作を行う。主スイッチング素子のターンオフさせるための主要な構成は、電流コンパレータ及びフリップフロップ回路である。
特開平7−264850号公報 特開2007−215316号公報
フライバック方式のスイッチング電源装置を臨界モードで動作させる場合、上記のように、主スイッチング素子を適切なタイミングでターンオンさせ、ターンオフさせることが重要であり、近年、主スイッチング素子の適切な制御を、よりシンプルで安価な制御回路又は制御方法により実現することが課題になっている。
しかし、特許文献1には、主スイッチン素子のターンオフのタイミングを決定する制御回路CTLの内部の構成が具体的に記載されておらず、主スイッチング素子をオンオフさせる駆動パルスを生成する部分の構成も記載されていない。
また、特許文献2のスイッチング電源制御回路は、構成が非常に複雑である。また、ワンショット回路やフリップフロップ回路を備えているので、電源装置の小型化のためスイッチング周波数を高く設定すると、回路電流が非常に大きくなってしまう。しかも、高速動作させるため特殊なプロセス(例えば、Bi−CMOSプロセス等)で製造された高価な集積回路ICが必要になる。
本発明は、上記背景技術に鑑みて成されたものであり、シンプルで安価なスイッチング制御回路により、適切な臨界モード制御を容易に実現できるスイッチング電源装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
本発明は、主スイッチング素子、入力巻線と出力巻線とを有するトランス、出力整流素子、及び出力平滑コンデンサが設けられ、前記主スイッチング素子がオンオフすることによって、入力電圧を所定の出力電圧に変換するフライバック方式の電力変換回路と、前記出力電圧を目標値に近づけるように前記主スイッチング素子のオン時間及びオフ時間を制御する回路であって、前記主スイッチング素子がオンの期間に前記トランスに蓄積された励磁エネルギーが前記出力整流素子を通じて放出された後、速やかに前記主スイッチング素子をオフからオンに反転させる臨界モード制御を行うスイッチング制御回路とを備えたスイッチング電源装置であって、
前記トランスには、自己の両端にトランス電圧信号を発生する補助巻線が設けられ、前記補助巻線は、前記出力整流素子が導通している期間に前記トランス電圧信号が正方向になるように接続され、
前記スイッチング制御回路には、反転入力側に入力された前記トランス電圧信号と非反転入力側に入力されたトランス電圧閾値とを比較し、これに対応した第一パルスを出力する第一の比較回路と、前記出力電圧と前記目標値に対応した基準電圧との差を反転増幅した電圧制御信号を生成する電圧制御信号生成回路と、前記主スイッチング素子に流れるスイッチング電流と波形が相似形の電圧信号であるスイッチング電流信号を出力するスイッチング電流信号生成回路と、非反転入力側に入力された前記電圧制御信号と反転入力側に入力された前記スイッチング電流信号とを比較し、これに対応した第二パルスを、直流電圧にプルアップされたオープンコレクタ型の出力段から出力する第二の比較回路と、前記第二の比較回路の出力とグランドとの間に接続され、前記第二パルスがローレベルからハイレベルに変化する立ち上がりを緩やかにするためのラッチ用コンデンサと、前記第二パルスが入力され、前記第二パルスが所定の閾値を超えている期間にハイレベルになる第三パルスを出力するバッファ回路と、前記第一及び第三パルスが入力され、これに対応した第四パルスを出力するAND回路とが設けられ、
前記主スイッチング素子は、前記第四パルスがハイレベルの期間にオン、ローレベルの期間にオフし、前記ラッチ用コンデンサの容量は、前記第二パルスがローレベルから立ち上がって前記バッファ回路の前記閾値に達するタイミングが、前記第一パルスがハイレベルからローレベルに反転するタイミングよりも後になるように設定されているスイッチング電源装置である。
さらに、前記補助巻線の両端に積分回路が設けられ、前記トランス電圧信号は、前記積分回路により移相されて前記第一の比較回路に入力される構成にすることが好ましい。
また、本発明は、主スイッチング素子、入力巻線と出力巻線とを有するトランス、出力整流素子、及び出力平滑コンデンサが設けられ、前記主スイッチング素子がオンオフすることによって、入力電圧を所定の出力電圧に変換するフライバック方式の電力変換回路を備え、前記出力電圧が目標値に近づくように前記主スイッチング素子のオン時間及びオフ時間が制御されるとともに、前記主スイッチング素子がオンの期間に前記トランスに蓄積された励磁エネルギーが前記出力整流素子を通じて放出された後、速やかに前記主スイッチング素子をオフからオンに反転する臨界モード制御が行われるスイッチング電源装置の制御方法であって、
前記出力巻線の発生電圧と波形が相似形の電圧信号であって、前記出力整流素子が導通している期間に正電圧になるトランス電圧信号を取得し、前記トランス電圧信号が所定のトランス電圧閾値より高い期間はローレベルになり、前記トランス電圧信号が所定のトランス電圧閾値より低い期間はハイレベルになる第一パルスを生成する第一パルス生成処理と、
前記出力電圧と前記目標値に対応した基準電圧との差を反転増幅した電圧制御信号を取得するとともに、前記主スイッチング素子に流れるスイッチング電流と波形が相似形の電圧信号であるスイッチング電流信号を取得し、前記電圧制御信号が前記スイッチング電流信号より低い期間はローレベルになり、前記電圧制御信号が前記スイッチング電流信号より高い期間は緩やかに立ち上がってハイレベルになる第二パルスを生成し、さらに、前記第二パルスが所定の閾値以下の期間にローレベルになり、前記閾値を超えている期間にハイレベルになる第三パルスを生成する第三パルス生成処理と、
前記第一パルスと前記第三パルスの両方がハイレベルの期間に前記主スイッチング素子をオンさせ、ローレベルの期間に前記主スイッチング素子をオフさせる主スイッング素子駆動処理とを設け、
前記第一パルス生成処理、前記第三パルス生成処理及び前記主スイッチング素子駆動処理により、前記第二パルスがローレベルから立ち上がって前記閾値に達するタイミングが、前記第一パルス生成処理における前記第一パルスがハイレベルからローレベルに反転するタイミングよりも後になるように、前記第二パルスの立ち上がり速度を調節するスイッチング電源装置の制御方法である。
さらに、前記第一パルス生成処理において、前記トランス電圧信号を取得し、その位相を遅らせた後、そのトランス電圧信号と前記トランス電圧閾値とを比較することが好ましい。
本発明のスイッチング電源装置及びその制御方法によれば、シンプルで安価なスイッチング制御回路により、臨界モード制御を良好に行うことができる。特に、電源装置の小型化のためスイッチング周波数を高く設定する場合でも、スイッチング制御回路内に格段に高速動作させる素子がないので、汎用的なプロセス(例えば、バイポーラプロセス等)で製造された安価なICを使用することも可能である。
また、積分回路等を用いてトランス電圧信号の位相を遅らせることにより、擬似共振型の動作を容易に実現することができ、主スイッチング素子のスイッチング損失を低減したり、スイッチングノイズの発生を抑制したりすることができる。
本発明のスイッチング電源装置の第一の実施形態を示す回路図である。 図1に示すAND回路及び駆動回路の具体的な構成を示す回路図である。 図1に示すスイッチング電源装置の動作波形である。 本発明のスイッチング電源装置の第二の実施形態を示す回路図である。 図4に示すスイッチング電源装置の動作波形である。 図1及び図4に示す第一の比較回路の内部構成の例を示す回路図(a)、(b)、(c)である。 図1及び図4に示す第一の比較回路の内部構成の例を示す回路図(a)、(b)である。 図1及び図4に示すスイッチング電流信号生成回路の内部構成の例を示す回路図(a)、(b)である。 図2に示すAND回路及び駆動回路の変形例を示す回路図である。
以下、本発明のスイッチング電源装置及びその制御方法の第一の実施形態について、図1〜図4に基づいて説明する。この実施形態のスイッチング電源装置10は、図1に示すように、入力電源12から入力された直流の入力電圧Viを直流の出力電圧Voに変換し、外部接続された負荷14に出力電圧Vo及び出力電流Ioを供給するDC−DCコンバータであり、電力変換回路16とスイッチング制御回路18とを備えている。
電力変換回路16は、入力電源12の両端に、トランス20の入力巻線20a及び主スイッチング素子22の直列回路が接続されている。主スイッチング素子22は、例えばNチャネルのMOS型FETであり、ドレインが入力巻線20aの一端に接続され、ソースが入力電源12のマイナス側(以下、グランドと称する。)に接続されている。主スイッチング素子22のゲート・ソース間には、後述するスイッチング制御回路18が出力する駆動パルスVgが入力され、主スイッチング素子22は、駆動パルスVgがハイレベルの期間にオンし、ローレベルの期間にオフする。
トランス20は、互いに磁気結合した入力巻線20a、出力巻線20b及び補助巻線20cを有している。各巻線に付したドットは極性であり、入力巻線20aは、一端が主スイッチング素子22に接続され、他端が入力電源12のプラス側に接続されている。ここでは、入力巻線20aの他端にドットを付し、これを基準に他の巻線の極性を表している。トランス20は、主スイッチング素子22がオンの期間、入力電圧Viが入力巻線20aに印加されて励磁エネルギーが蓄積され、オフの期間にこれを出力巻線20bから放出する動作を行う。
出力巻線20bのドットが付してない一端に、ダイオードである出力整流素子24のアノードが接続されている。出力整流素子24は、主スイッチング素子22がオフの期間に導通し、出力巻線20bに発生する電圧を整流すると共に、トランス20が励磁エネルギーを放出する電流の経路になる。さらに、出力整流素子24のカソードと出力巻線20bのドットが付された他端との間に、出力平滑コンデンサ26が接続されている。出力平滑コンデンサ26は、出力整流素子24が出力した整流電圧を平滑し、直流の出力電圧Voを生成する。
上記の補助巻線20cは、ドットを付した一端がグランドに接続され、他端から、出力整流素子24が導通している期間に正電圧となる電圧V20cを出力する。
このように、電力変換回路16は、トランス20、主スイッチング素子22、出力整流素子24及び出力平滑コンデンサ26で構成されたフライバック方式のコンバータである。
スイッチング制御回路18は、主スイッチング素子22がターンオンするタイミングを決定するための回路ブロックとして、第一の比較回路28を備えている。第一の比較回路28は、例えばプッシュプル型の出力段を有する比較器であり、反転入力側は、電流制限抵抗30を介して補助巻線20cに接続され、トランス電圧信号Vot(≒V20c)が入力される。非反転入力側は、所定のトランス電圧閾値Vdrに保持されている。トランス電圧閾値Vdrは、ゼロボルトよりも僅かに高い電圧であり、例えば約0.1Vである。第一の比較回路28は、トランス電圧信号Votとトランス電圧閾値Vdrとを比較し、これに対応した第一パルスV1を出力する。詳しい動作は後で説明するが、第一パルスV1がローレベルからハイレベルに反転するタイミングが、主スイッチング素子22がターンオンするタイミングとなる。なお、ダイオード28aは、第一の比較回路28の反転入力側に負電圧が入力されるのを防止するための素子で、第一の比較回路28を保護するために設けられている。
また、スイッチング制御回路18は、主スイッチング素子22がターンオフするタイミングを決定するための回路ブロックとして、電圧制御信号生成回路32、スイッチング電流信号生成回路34及び第二の比較回路36を備えている。電圧制御信号生成回路32は、反転増幅回路32aと絶縁素子32bとで構成され、反転増幅回路32aで出力電圧Voと基準電圧Vorとの差を反転増幅して電圧制御信号Vfbを生成し、フォトカプラ等の絶縁素子32bを通じて出力する。基準電圧Vorは、出力電圧Voの目標値に対応した電圧である。
スイッチング電流信号生成回路34は、主スイッチング素子22に流れるスイッチング電流Idと波形が相似形の電圧信号であるスイッチング電流信号Vidを出力する回路である。例えば、スイッチング電流Idが流れる経路にカレントトランスを挿入して設けられる。
第二の比較回路36は、オープンコレクタ型の出力段を有する比較器36aと、比較器36aの出力を直流電圧Vccにプルアップするためのプルアップ抵抗36bとで構成され、反転入力側にはスイッチング電流信号Vidが入力され、非反転入力側は電圧制御信号Vfbが入力される。第二の比較回路36は、スイッチング電流信号Vidと電圧制御信号Vfbとを比較し、これに対応した第二パルスV2を出力する。詳しい動作は後で説明するが、第二パルスV2がハイレベルからローレベルに反転するタイミングが、主スイッチング素子22がターンオフするタイミングとなる。
なお、直流電圧Vccは、スイッチング制御回路18の動作用に供給される電圧で、例えば、補助巻線20cの両端にダイオードとコンデンサとで成る補助整流平滑回路38を設け、補助巻線20cの電圧を整流平滑することによって生成される(この場合、直流電圧Vccは、出力電圧Voに略比例した一定の電圧になる)。
さらに、スイッチング制御回路18は、主スイッチング素子22をオンオフさせる駆動パルスVgを生成するための回路ブロックとして、ラッチ用コンデンサ40、バッファ回路42、AND回路44及び駆動回路46を備えている。ラッチ用コンデンサ40は、第二の比較回路36の出力とグランドとの間に接続され、第二パルスV2がローレベルからハイレベルに変化する立ち上がりを緩やかにする働きをする。
バッファ回路42は、いわゆる非反転バッファであり、第二パルスV2が入力され、第二パルスV2が所定の閾値Vthを超えている期間にハイレベルになる第三パルスV3を出力する。
AND回路44は、第一パルスV1と第三パルスV3とが入力され、これに対応した第四パルスV4を出力する論理積回路である。また、AND回路44は、駆動回路46と協働し、主スイッチング素子22をオンオフさせるための駆動パルスVgを生成する。駆動パルスVgは、第四パルスV4と同位相のパルスである。
図2は、AND回路44及び駆動回路46の具体的な構成を示している。AND回路44は、NAND素子48と電流増幅用の反転バッファ50とで構成され、ハイパワーの第四パルスV4を出力する。駆動回路46は、抵抗52aと、抵抗52b及びダイオード54の直列回路とで構成され、これらは互いに並列接続され、AND回路44の出力と主スイッチング素子22のゲートとの間に挿入される。駆動回路46は、第四パルスV4がハイレベルになって主スイッチング素子22をオンさせるとき、抵抗52a(抵抗値R52a)を通じて主スイッチング素子22のゲート容量を充電し、第四パルスV4がローレベルになってオフさせるとき、抵抗52a及び抵抗52b(合成した抵抗値R52a//R52b)を通じてゲート容量を放電する。したがって、充電電流と放電電流の各ピーク値を比較すると、充電電流のピーク値の方が小さくなるので、駆動パルスVgの立ち上がりの方が相対的に緩やかになり、その結果、主スイッチング素子22のターンオンのスピードが適度に遅くなって不要なスイッチングノイズの発生が抑制される。その一方で、放電電流のピーク値の方が相対的に大きくなるので、駆動パルスVgの立ち下がりが急峻になり、その結果、ターンオフのスピードが速くなってスイッチング損失を低減することができる。
次に、スイッチング電源装置10の動作を説明する。ここで、スイッチング電源装置10が有する各トランジスタ及びダイオードは、導通して電流が流れたときの電圧降下が無視できる程度に小さいとする。図3に示すTsw(1),Tsw(2)は、それぞれスイッチングの1周期であり、スイッチング電源装置10の動作は、スイッチングの1周期を期間T1〜T5に分けて説明することができる。
期間T1は、主スイッチング素子22がオンした時に開始し、主スイッチング素子22のドレイン・ソース間の電圧Vdはほぼゼロボルトになる。また、入力巻線20aにはドットの側に入力電圧Viが印加され、出力巻線20bに接続された出力整流素子24が逆バイアスされるので、出力整流素子24は非導通となり、出力整流素子24の電流Ifはゼロアンペアになる。そして、入力電源12、入力巻線20a、主スイッチング素子22の経路に、ゼロアンペアから所定の傾きで増加するスイッチング電流Idが流れ始め、トランス20に励磁エネルギーが蓄積される。なお、スイッチング電流Idの波形は図3では省略してあるが、スイッチング電流信号Vidの波形とほぼ相似形である。
補助巻線20cの電圧V20cは、入力電圧Viに比例した負電圧になる。そして、トランス電圧信号Votは、ダイオード28aが導通してぼぼゼロボルトになり、第一の比較回路28の反転入力側に入力される。一方、非反転入力側のトランス電圧閾値Vdrは約0.1Vである。この期間T1は「Vot<Vdr」なので、第一の比較回路28が出力する第一パルスV1はハイレベルとなる。
電圧制御信号生成回路32が生成する電圧制御信号Vfbはほぼ一定の電圧であり、第二の比較回路36の非反転入力側に入力される。また、スイッチング電流生成回路34が生成するスイッチング電流信号Vidは、ゼロボルトから所定の傾きで上昇する波形となり、第二の比較回路36の反転入力側に入力される。この期間T1は「Vfb>Vid」なので、第二の比較回路36が出力する第二パルスV2はハイレベルとなる。さらに、第二パルスV2がバッファ回路42の閾値Vthより高いので、バッファ回路42が出力する第三パルスV3もハイレベルとなる。
このように、期間T1の間は、第一パルスV1と第三パルスV3がともにハイレベルなので、AND回路44が出力する第四パルスV4はハイレベルとなり、駆動パルスVgもハイレベルとなって主スイッチング素子22がオン状態となる。期間T1は、スイッチング電流信号Vidが電圧制御信号Vfbに達した時に終了する。
期間T2の開始直後のごく短い期間、「Vfb<Vid」になるので、第二の比較回路36がラッチ用コンデンサ40を瞬時に放電し、第二及び第三パルスV2,V3がローレベルに転じる。一方、第一パルスV1は、「Vot<Vdr」が継続しているので、ハイレベルに保持される。したがって、第四パルスV4及び駆動パルスVgがローレベルに転じ、主スイッチング素子22がターンオフする。主スイッチング素子22がオフするとスイッチング電流Idが流れなくなるので、スイッチング電流信号Vidがほぼゼロボルトまで瞬時に低下し、再び「Vfb>Vid」に戻る。
「Vfb>Vid」に戻ると、第二の比較回路36が第二パルスV2をローレベルに保持する動作を停止する。しかし、第二の比較回路36の出力段はオープンコレクタ型であり、ラッチ用コンデンサ40を充電する電流がプルアップ抵抗36bによって制限されるので、第二パルスV2は、ハイレベル向かって緩やかに立ち上がる。この期間T2は「V2<Vth」なので、第三パルスV3はローレベルに保持される。
主スイッチング素子22がターンオフすると、主スイッチング素子22の電圧Vdが急峻に上昇し、補助巻線20cの電圧V20cがゼロボルトに向かって上昇する。出力整流素子24は、逆バイアスされたまま非導通の状態が継続する。この期間T2は「V20c<0」なので、トランス電圧信号Votはゼロボルトであり、「Vot<Vdr」が維持されるので、第一パルスV1はハイレベルに保持される。
このように、期間T2の間は、第一パルスV1がハイレベルで、第三パルスV3がローレベルなので、第四パルスV4及び駆動パルスVgがローレベルとなり、主スイッチング素子22がオフ状態になる。期間T2は、電圧V20cがほぼゼロクロスした時に終了する。
期間T3は、補助巻線20cの電圧V20cが正方向に上昇し続け、これに伴ってトランス電圧信号Votが上昇して「Vot>Vdr」になるので、第一パルスV1はローレベルになる。一方、「Vfb>Vid」は継続しており、第二パルスV2が上昇し続けるが、この期間T3は「V2<Vth」なので、第三パルスV3はローレベルに保持される。
このように、期間T3の間は、第一パルスV1がローレベルで、第三パルスV3がローレベルなので、第四パルスV4及び駆動パルスVgがローレベルとなり、主スイッチング素子22がオフ状態となる。出力整流素子24は、逆バイアスされたまま非導通の状態が継続しており、期間T3は、この逆バイアスが順バイアスに切り替わった時に終了する。
期間T4は、出力整流素子24が順バイアスされて導通し、補助巻線20cの電圧V20cが出力電圧Voにほぼ比例した一定の電圧になり、主スイッチング素子22の電圧Vdも一定の電圧になる。出力整流素子24には、トランス20に蓄積された励磁エネルギーが放出される電流、すなわち、電流If波形に示すように、所定の傾きで減少する電流が流れる。
第一パルスV1について見ると、この期間T4は「Vot>Vdr」なので、第一パルスV1はローレベルに保持される。一方、第三パルスV3について見ると、この期間T4は「Vfb>Vid」が継続し、第二パルスV2が上昇し続けるが、期間T4の開始からtaの時点までは「V2<Vth」なので、第三パルスV3はローレベルに保持される。しかし、Taの時点を過ぎると「V2>Vth」になるので、第三パルスV3はハイレベルになる。
このように、期間T4の間は、途中で第三パルスV3がローレベルからハイレベルに変化するが、第一パルスV1がローレベルに保持されるので、第四パルスV4及び駆動パルスVgがローレベルとなり、主スイッチング素子22がオフ状態となる。期間T4は、出力整流素子24の電流Idが減少してゼロアンペアになり、トランス20の励磁エネルギーを放出する動作が終了した時に終了する。
期間T5は、第一乃至第四パルスV1〜V4及び駆動パルスVgの状態が、期間T4の終了時の状態に保持され、主スイッチング素子22はオフ状態になる。さらに、出力整流素子24も非導通になるので、トランス20の各巻線の電圧は固定されず、トランス20のインダクタンス成分とトランス20の周辺のコンデンサ成分との間で自由共振が発生し、補助巻線20cの電圧V20cが正弦波状に低下し、これに伴ってトランス電圧信号Votも正弦波状に低下する。また、主スイッチング素子22の電圧Vdも正弦波状に低下する。期間T5は、トランス電圧信号Votがトランス電圧閾値Vdrに達した時に終了する。
次の期間T1が始まると、「Vot<Vdr」になるので、第一パルスV1はハイレベルに転じる。一方、第二及び第三パルスV2,V3は、「Vfb>Vid」が継続しているので、ハイレベルに保持される。したがって、第四パルスV4及び駆動パルスVgがハイレベルに転じ、主スイッチング素子22がターンオンする。以降、上述した期間T1〜T5の動作を繰り返す。
ここで、ラッチ用コンデンサ40の容量の設定ついて説明する。第二パルスV2は、期間T2から期間T4の途中までの間、緩やかに上昇しているが、この上昇速度は適度に遅くなければならない。具体的には、第二パルスV2が立ち上がってバッファ回路42の閾値Vthに達するタイミング(第三パルスV3がハイレベルに転じるタイミング)が、第一パルスV1がハイレベルからローレベルに反転するタイミング(期間T3が開始するタイミング)よりも後になるように、上昇速度を適度に遅くしなければならない。なぜなら、期間T2の途中で第三パルスV3がハイレベルに戻ると、第一及び第三パルスV1,V3がともにハイレベルになるので、第四パルスV4及び駆動パルスVgがハイレベルになってしまい、期間T2の間、主スイッチング素子22をオフ状態に保持できなくなるからである
第二パルスV2の上昇速度は、ラッチ用コンデンサ40とプルアップ抵抗36bの時定数(容量と抵抗値を乗算した値)により決定され、時定数を相対的に大きくすれば上昇速度を遅くすることができる。したがって、例えば、プルアップ抵抗36bの抵抗値は、比較器36aに流れ込む電流を適切に制限できる値に設定し、ラッチ用コンデンサ40の容量を調節することによって、第二パルスV2の上昇速度が適度な遅さになるように設定するのが好ましい。
この実施形態のスイッチング電源装置の制御方法は、第一パルス生成処理、第三パルス生成処理、主スイッング素子駆動処理とで構成される。
第一パルス生成処理は、出力巻線20bの発生電圧と波形が相似形の電圧信号であって、出力整流素子24が導通している期間に正電圧になるトランス電圧信号Votを取得し、トランス電圧信号Votが所定のトランス電圧閾値Vdrより高い期間はローレベルになり、トランス電圧信号Votが所定のトランス電圧閾値Vdrより低い期間はハイレベルになる第一パルスV1を生成する処理であり、上記のスイッチング制御回路18により実行されている。
第三パルス生成処理は、出力電圧Voとその目標値に対応した基準電圧Vorとの差を反転増幅した電圧制御信号Vfbを取得するとともに、主スイッチング素子22に流れるスイッチング電流Idと波形が相似形の電圧信号であるスイッチング電流信号Vidを取得し、電圧制御信号Vfbがスイッチング電流信号Vidより低い期間はローレベルになり、電圧制御信号Vfbがスイッチング電流信号Vidより高い期間は緩やかに立ち上がってハイレベルになる第二パルスV2を生成し、さらに、第二パルスV2が所定の閾値Vth以下の期間にローレベルになり、閾値Vthを超えている期間にハイレベルになる第三パルスV3を生成する処理であり、これもスイッチング制御回路18により実行されている。
さらに、主スイッング素子駆動処理は、第一パルスV1と第三パルスV3の両方がハイレベルの期間に主スイッチング素子22をオンさせ、ローレベルの期間に主スイッチング素子22をオフさせる処理であり、これもスイッチング制御回路18により実行されている。
以上説明したように、スイッチング電源装置10及びその制御方法によれば、シンプルで安価なスイッチング制御回路18により、臨界モード制御を良好に行うことができる。特に、スイッチング制御回路18内に、格段に高速動作させる素子を備えていないので、スイッチング周波数を高く設定したい場合でも、汎用的なプロセス(例えば、バイポーラプロセス等)で製造された安価なICを使用することができる。
次に、本発明のスイッチング電源装置及びその制御方法の第二の実施形態について、図4、図5に基づいて説明する。ここで、上記実施形態と同様の構成は、同一の符号を付して説明を省略する。この実施形態のスイッチング電源装置56は、図4に示すように、入力電源12から入力された直流の入力電圧Viを直流の出力電圧Voに変換し、外部接続された負荷14に出力電圧Vo及び出力電流Ioを供給するDC−DCコンバータであり、上記と同様の電力変換回路16と、上記スイッチング制御回路18の一部を変更したスイッチング制御回路58とを備えている。
スイッチング制御回路58は、図4に示すように、上記の電流制限抵抗30の位置に、抵抗60aとコンデンサ60bとで成る積分回路60が設けられている。その他の構成は、スイッチング制御回路18と同様である。
上記のスイッチング制御回路18の場合、補助巻線20cの一端が、電流制限抵抗30を介して第一の比較回路28の反転入力側に接続されているので、図3の動作波形(期間T5)に示すように、第一の比較回路28に入力されるトランス電圧信号Votは、補助巻線20cの電圧V20cとほぼ同位相になる。これに対して、スイッチング制御回路58は、補助巻線20cの一端が、積分回路60を介して第一の比較回路28の反転入力側に接続されているので、図5の動作波形(期間T5)に示すように、第一の比較回路28に入力されるトランス電圧信号Votは、補助巻線20cの電圧V20cよりも位相が遅れる。
スイッチング電源装置56は、積分回路60が設けられているので、期間T5が開始した後、トランス電圧信号Votが低下してトランス電圧閾値Vdrに達するタイミング(期間T5が終了するタイミング)を容易に遅らせることができ、主スイッチング素子22がターンオンするタイミング(期間T6が開始するタイミング)を、主スイッチング素子22の電圧Vdがゼロボルトに近くなったタイミングに調整することできる。したがって、擬似共振型の動作を容易に実現することができ、主スイッチング素子22のスイッチング損失やスイッチングノイズを低減することができる。
この実施形態のスイッチング電源装置の制御方法は、第一パルス生成処理、第三パルス生成処理、主スイッング素子駆動処理とで構成される。
第一パルス生成処理は、上記の第一パルス生成処理の内容の一部を変更し、トランス電圧信号V20cを取得し、その位相を遅らせ後、そのトランス電圧信号Votとトランス電圧閾値Vdrとを比較するようにしたもので、スイッチング制御回路58により実施されている。第三パルス生成処理と主スイッング素子駆動処理の内容は上記と同様で、これもスイッチング制御回路58により実施されている。
なお、本発明のスイッチング電源装置は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、第一の比較回路28は、図6(a)に示すように、プッシュプル型の出力段を有した比較器62で構成してもよいし、図6(b)に示すように、同様の比較器62とNOT回路64とを用いて構成してもよいし、図6(c)に示すように、オープンコレクタ型の出力段を有した比較器28aとプルアップ抵抗28bとで構成してもよい。また、第二の比較回路36は、図7(a)に示すように、オープンコレクタ型の出力段を有した比較器36aとプルアップ抵抗36bとで構成してもよいし、図7(b)に示すように、プッシュプル型の出力段を有した比較器62、NPNトランジスタ66及びプルアップ抵抗36bで構成してもよい。ここで、オープンコレクタ型という語は、出力段がバイポーラトランジスタである場合と、出力段がMOS型FETである場合(いわゆるオープンドレイン型)の両方を意味している。
スイッチング電流信号生成回路は、上記スイッチング電流信号生成回路34のように、スイッチング電流Idが流れる経路にカレントトランスを挿入し、カレントトランスの出力からスイッチング電流信号Vidを出力する構成にしてもよいし、図8(a)に示すスイッチング電流信号生成回路68のように、スイッチング電流Idが流れる経路に抵抗68aを挿入し、抵抗68aに発生する電圧をスイッチング電流信号Vidとして出力する構成にしてもよい。
また、スイッチング電流信号生成回路は、スイッチング電流Idを直接検出せず、スイッチング電流Idの波形と相似形の電圧を生成する構成にしてもよい。例えば、図8(b)に示すスイッチング電流信号生成回路70は、一端がグランドに接続されたタイマコンデンサ70bと、一端がタイマコンデンサ70bの他端に接続され、入力電圧Viに略比例した一定の電流を流す充電抵抗70aとを備え、さらに、アノードがタイマコンデンサ70bと充電抵抗70aとの中点に接続され、カソードが主スイッチング素子22のゲートに接続されたリセットダイオード70cを備えている。タイマコンデンサ70bの電圧は、主スイッチング素子22がオフの期間(駆動パルスVgがローレベルの期間)にリセットダイオード70cが導通してほぼゼロボルトに保持される。主スイッチング素子22がオンの期間(駆動パルスVgがハイレベルの期間)は、リセットダイオード70cが非導通になり、タイマコンデンサ70bが充電抵抗70bを通じて充電され、ゼロアンペアから右肩上がりに上昇する。つまり、タイマコンデンサ70bの電圧は、スイッチング電流Idの波形と相似形になるので、スイッチング電流信号Vidとして使用することができる。臨界モードで動作するフライバック方式は、スイッチング電流Idがノコギリ波であり、ゼロアンペアから右肩上がりに上昇する傾きが入力電圧Viに略比例するというという性質があるので、スイッチング電流信号生成回路70の構成を使用することができ、このスイッチング電流信号生成回路70使用すれば、カレントトランスを用いるよりもコストを低減でき、抵抗68aを用いるよりも電力損失を低減できるという効果が得られる。
また、図2に示すAND回路44及び駆動回路46は、図9に示すように、AND回路72及び駆動回路74で構成にしてもよい。AND回路72は、AND素子72aと、電流増幅用の非反転バッファ72bとで構成されている。非反転バッファ58は、NPNトランジスタとPNPトランジスタを上下に接続したトーテムポール型の構成になっており、2つのトランジスタのエミッタ同士の接続点(AND回路44(2)の出力)からハイパワーの第四パルスV4を出力する。駆動回路74は、非反転バッファ58のNPNトランジスタのコレクタに挿入された74aと、AND回路44(2)の出力と主スイッチング素子22のゲートとの間に挿入された抵抗74bとで構成されている。駆動回路74は、第四パルスV4がハイレベルになって主スイッチング素子22をオンさせるとき、抵抗74a及び抵抗74b(合成した抵抗値R74a+R74b)を通じて主スイッチング素子22のゲート容量を充電し、第四パルスV4がローレベルになってオフさせるとき、抵抗74b(抵抗値R74b)を通じてゲート容量を放電する。したがって、充電電流と放電電流の各ピーク値を比較すると、充電電流のピーク値の方が小さくなるので、駆動パルスVgの立ち上がりの方が相対的に緩やかになり、その結果、主スイッチング素子22のターンオンのスピードが適度に遅くなって不要なスイッチングノイズの発生が抑制される。その一方で、放電電流のピーク値の方が相対的に大きくなるので、駆動パルスVgの立ち下がりが急峻になり、その結果、ターンオフのスピードが速くなってスイッチング損失を低減することができる。
また、電力変換回路は、DC−DCコンバータの構成に限定されず、上記のDC−DCコンバータの入力段に整流平滑回路を付加したAC−DCコンバータの構成でもよい。
本発明のスイッチング電源装置の制御方法は、上記実施形態に限定されるものではく、上記のスイッチング制御回路10,58以外の構成でも実行することが可能である。例えば、スイッチング制御回路10,58の場合、第二パルスの立ち上がりを緩やかにする制御を、オープンコレクタ型の出力段を備えた第一比較回路36(比較器36a、プルアップ抵抗36b)にラッチ用コンデンサ40を組み合わせたシンプルな回路により行っているが、ラッチ用コンデンサ40を使用しない他の回路を用いて行ってもよい。また、トランス電圧信号は、必ずしも補助巻線から取得する必要はなく、例えば入力巻線から取得する構成にしてもよい。
10,56 スイッチング電源装置
16 電力変換回路
18,58 スイッチング制御回路
20 トランス
20a 入力巻線
20b 出力巻線
20c 補助巻線
22 主スイッチング素子
24 出力整流素子
26 出力平滑コンデンサ
28 第一の比較回路
32 電圧制御信号生成回路
34 スイッチング電流信号生成回路
36 第二の比較回路
40 ラッチ用コンデンサ
42 バッファ回路
44,72 AND回路
60 積分回路
Vdr トランス電圧閾値
Vfb 電圧制御信号
Vi 入力電圧
Vid スイッチング電流信号
Vo 出力電圧
Vot トランス電圧信号
V1 第一パルス
V2 第二パルス
V3 第三パルス
V4 第四パルス
Vg 駆動パルス
Id スイッチング電流
Io 出力電流

Claims (4)

  1. 主スイッチング素子、入力巻線と出力巻線とを有するトランス、出力整流素子、及び出力平滑コンデンサが設けられ、前記主スイッチング素子がオンオフすることによって、入力電圧を所定の出力電圧に変換するフライバック方式の電力変換回路と、前記出力電圧を目標値に近づけるように前記主スイッチング素子のオン時間及びオフ時間を制御する回路であって、前記主スイッチング素子がオンの期間に前記トランスに蓄積された励磁エネルギーが前記出力整流素子を通じて放出された後、速やかに前記主スイッチング素子をオフからオンに反転させる臨界モード制御を行うスイッチング制御回路とを備えたスイッチング電源装置において、
    前記トランスには、自己の両端にトランス電圧信号を発生する補助巻線が設けられ、前記補助巻線は、前記出力整流素子が導通している期間に前記トランス電圧信号が正方向になるように接続され、
    前記スイッチング制御回路には、反転入力側に入力された前記トランス電圧信号と非反転入力側に入力されたトランス電圧閾値とを比較し、これに対応した第一パルスを出力する第一の比較回路と、前記出力電圧と前記目標値に対応した基準電圧との差を反転増幅した電圧制御信号を生成する電圧制御信号生成回路と、前記主スイッチング素子に流れるスイッチング電流と波形が相似形の電圧信号であるスイッチング電流信号を出力するスイッチング電流信号生成回路と、非反転入力側に入力された前記電圧制御信号と反転入力側に入力された前記スイッチング電流信号とを比較し、これに対応した第二パルスを、直流電圧にプルアップされたオープンコレクタ型の出力段から出力する第二の比較回路と、前記第二の比較回路の出力とグランドとの間に接続され、前記第二パルスがローレベルからハイレベルに変化する立ち上がりを緩やかにするためのラッチ用コンデンサと、前記第二パルスが入力され、前記第二パルスが所定の閾値を超えている期間にハイレベルになる第三パルスを出力するバッファ回路と、前記第一及び第三パルスが入力され、これに対応した第四パルスを出力するAND回路とが設けられ、
    前記主スイッチング素子は、前記第四パルスがハイレベルの期間にオン、ローレベルの期間にオフし、前記ラッチ用コンデンサの容量は、前記第二パルスがローレベルから立ち上がって前記バッファ回路の前記閾値に達するタイミングが、前記第一パルスがハイレベルからローレベルに反転するタイミングよりも後になるように設定されていることを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 前記補助巻線の両端に積分回路が設けられ、前記トランス電圧信号は、前記積分回路により移相されて前記第一の比較回路に入力される請求項1記載のスイッチング電源装置。
  3. 主スイッチング素子、入力巻線と出力巻線とを有するトランス、出力整流素子、及び出力平滑コンデンサが設けられ、前記主スイッチング素子がオンオフすることによって、入力電圧を所定の出力電圧に変換するフライバック方式の電力変換回路を備え、前記出力電圧が目標値に近づくように前記主スイッチング素子のオン時間及びオフ時間が制御されるとともに、前記主スイッチング素子がオンの期間に前記トランスに蓄積された励磁エネルギーが前記出力整流素子を通じて放出された後、速やかに前記主スイッチング素子をオフからオンに反転する臨界モード制御が行われるスイッチング電源装置の制御方法において、
    前記出力巻線の発生電圧と波形が相似形の電圧信号であって、前記出力整流素子が導通している期間に正電圧になるトランス電圧信号を取得し、前記トランス電圧信号が所定のトランス電圧閾値より高い期間はローレベルになり、前記トランス電圧信号が所定のトランス電圧閾値より低い期間はハイレベルになる第一パルスを生成する第一パルス生成処理と、
    前記出力電圧と前記目標値に対応した基準電圧との差を反転増幅した電圧制御信号を取得するとともに、前記主スイッチング素子に流れるスイッチング電流と波形が相似形の電圧信号であるスイッチング電流信号を取得し、前記電圧制御信号が前記スイッチング電流信号より低い期間はローレベルになり、前記電圧制御信号が前記スイッチング電流信号より高い期間は緩やかに立ち上がってハイレベルになる第二パルスを生成し、さらに、前記第二パルスが所定の閾値以下の期間にローレベルになり、前記閾値を超えている期間にハイレベルになる第三パルスを生成する第三パルス生成処理と、
    前記第一パルスと前記第三パルスの両方がハイレベルの期間に前記主スイッチング素子をオンさせ、ローレベルの期間に前記主スイッチング素子をオフさせる主スイッング素子駆動処理とを設け、
    前記第一パルス生成処理、前記第三パルス生成処理及び前記主スイッチング素子駆動処理により、前記第二パルスがローレベルから立ち上がって前記閾値に達するタイミングが、前記第一パルス生成処理における前記第一パルスがハイレベルからローレベルに反転するタイミングよりも後になるように、前記第二パルスの立ち上がり速度を調節することを特徴とするスイッチング電源装置の制御方法。
  4. 前記第一パルス生成処理において、前記トランス電圧信号を取得し、その位相を遅らせた後、そのトランス電圧信号と前記トランス電圧閾値とを比較する請求項3記載のスイッチング電源装置の制御方法。
JP2016078692A 2016-04-11 2016-04-11 スイッチング電源装置及びその制御方法 Active JP6433453B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016078692A JP6433453B2 (ja) 2016-04-11 2016-04-11 スイッチング電源装置及びその制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016078692A JP6433453B2 (ja) 2016-04-11 2016-04-11 スイッチング電源装置及びその制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017192164A JP2017192164A (ja) 2017-10-19
JP6433453B2 true JP6433453B2 (ja) 2018-12-05

Family

ID=60086071

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016078692A Active JP6433453B2 (ja) 2016-04-11 2016-04-11 スイッチング電源装置及びその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6433453B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11437842B2 (en) * 2019-03-22 2022-09-06 Seiko Epson Corporation Power supply control device, switching power supply, and electronic apparatus

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008283787A (ja) * 2007-05-10 2008-11-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd スイッチング電源装置
JP2009165316A (ja) * 2008-01-10 2009-07-23 Panasonic Corp スイッチング電源装置、およびそのスイッチング電源装置に使用される半導体装置
JP2009272255A (ja) * 2008-05-09 2009-11-19 Panasonic Electric Works Co Ltd 放電灯点灯装置、照明装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017192164A (ja) 2017-10-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107104598B (zh) 用于快速关断同步整流器的栅极预置
US9112498B2 (en) Dynamic MOSFET gate drivers
US9787302B2 (en) Source driver circuit and control method thereof
US8300431B2 (en) Constant-current control module using inverter filter multiplier for off-line current-mode primary-side sense isolated flyback converter
CN107026573B (zh) 用于同步整流的自适应关断触发消隐
CN110798075B (zh) 控制电路以及应用其的开关变换器
US20160344293A1 (en) Switched mode power supply with efficient operation at light loads and method therefor
US10615700B1 (en) Synchronous rectifier control for switched mode power supplies and method therefor
US8115466B2 (en) Converter and driving method thereof
JP2006204044A (ja) 共振型スイッチング電源装置
US9504105B2 (en) On-time control for switched mode power supplies
US20140198539A1 (en) Systems and methods for zero voltage switching in power conversion systems
US8514591B2 (en) Power supply device and driving method thereof
JP2008079448A (ja) 昇圧電源装置
US20100302824A1 (en) Power source apparatus
US9655175B2 (en) Off-time control for switched mode power supplies
US10381941B2 (en) Switching power supply device and synchronous rectifier circuit
US9627988B2 (en) Switch control circuit and resonant converter including the same
US20170085259A1 (en) Integrated circuit and switching power-supply device performing output control through switching operation
JP6433453B2 (ja) スイッチング電源装置及びその制御方法
JP6218722B2 (ja) スイッチング電源装置
CN213637504U (zh) 准谐振反激式变换器及其控制器
JP6487874B2 (ja) スイッチング電源装置
JP2018007345A (ja) 絶縁ゲート型半導体素子駆動装置
JP2011030379A (ja) スイッチング電源装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171208

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180926

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181009

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181106

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6433453

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250