JP6433386B2 - 推定方法およびそれを利用した推定装置 - Google Patents

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本発明は、推定技術に関し、未知の発信源の位置を推定する推定方法およびそれを利用した推定装置に関する。
無線の位置を推定するために、TOA(Time Of Arrival)、RSS(Receive Signal Strengh)等が使用されているが、見通しがなく、かつマルチパス環境である屋内環境での使用には、RSSの方が適している。RSSによる処理を簡易にするために、超平面方程式、因子グラフも使用される(例えば、非特許文献1参照)。
Chin−Tseng Huang, Cheng−Hsuan Wu, Yao−Nan Lee and Jiunn−Tsair Chen、「A Novel Indoor RSS−Based Position Location Algorithm Using Factor Graphs」、IEEE TRANSACTIONS ON WIRELESS COMMUNICATIONS、JUNE 2009、VOL.8、NO.6、p.3050−3058
信号の送信元になる無線装置の位置をRSSをもとに推定する場合、無線装置における送信電力の情報が必要になる。しかしながら、推定対象となる無線装置が、不法無線局や未知発信源である場合、送信電力の情報を取得することが困難である。そこで、RSSをベースにしながらも送信電力の情報を不要にすることが望まれる。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、送信電力の情報がなくても、RSSをベースにして送信元になる無線装置の位置を推定する技術を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の推定装置は、対象となる無線装置からの信号が複数のセンサのそれぞれにおいて受信されており、各センサでのサンプルのRSSを取得する取得部と、取得部において取得したサンプルのRSSのそれぞれをワット単位からデシベル単位に変換するRSS因子ノード処理部と、RSS因子ノード処理部において変換したRSSを取得するRSS変数ノード処理部と、RSS変数ノード処理部において取得したRSSをもとに、センサ間のサンプルのDRSS(Differential RSS)を導出するとともに、測定値誤差がガウス分布に従うと想定しながら、DRSSをもとに、センサ間のサンプルの平均値と分散値とを導出するDRSS因子ノード処理部と、DRSS因子ノード処理部において導出したセンサ間のサンプルの平均値と分散値とを取得するDRSS変数ノード処理部と、DRSS変数ノード処理部において取得したセンサ間のサンプルの平均値と分散値を超平面で制限することによって、無線装置の位置座標の平均値と分散値とを導出する超平面因子ノード処理部と、超平面因子ノード処理部において導出した無線装置の位置座標の更新された平均値と分散値を伝搬させるメッセージとして、因子グラフ上でサムプロダクトアルゴリズムを実行するサムプロダクトアルゴリズム処理部と、超平面因子ノード処理部とサムプロダクトアルゴリズム処理部における処理を繰り返し実行させる制御部と、制御部によって繰り返し実行される処理の終了後、無線装置の位置座標の平均値を出力する出力部と、を備える。
本発明の別の態様は、推定方法である。この方法は、対象となる無線装置からの信号が複数のセンサのそれぞれにおいて受信されており、各センサでのサンプルのRSS(Receive Signal Strength)を取得するステップと、取得したサンプルのRSSのそれぞれをワット単位からデシベル単位に変換するステップと、変換したRSSを取得するステップと、取得したRSSをもとに、センサ間のサンプルのDRSS(Differential RSS)を導出するとともに、測定値誤差がガウス分布に従うと想定しながら、DRSSをもとに、センサ間のサンプルの平均値と分散値とを導出するステップと、導出したセンサ間のサンプルの平均値と分散値とを取得するステップと、取得したセンサ間のサンプルの平均値と分散値を超平面で制限することによって、無線装置の位置座標の平均値と分散値とを導出するステップと、導出した無線装置の位置座標の更新された平均値と分散値を伝搬させるメッセージとして、因子グラフ上でサムプロダクトアルゴリズムを実行するステップと、無線装置の位置座標の平均値と分散値とを導出するステップとサムプロダクトアルゴリズムを実行するステップにおける処理を繰り返し実行させ、繰り返し実行される処理の終了後、無線装置の位置座標の平均値を出力するステップと、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、送信電力の情報がなくても、RSSをベースにして送信元になる無線装置の位置を推定できる。
本発明の実施例に係る推定装置の構成を示す図である。 図1の推定装置による処理の概要を示す図である。 図1の推定装置による処理の手順を示すフローチャートである。 図3のトレーニング処理の手順を示すフローチャートである。 図3の推定処理の手順を示すフローチャートである。
本発明を具体的に説明する前に、まず概要を述べる。本発明の実施例は、不法無線局や未知発信源(以下、「無線装置」という)の位置を推定する推定装置に関する。推定装置には複数のセンサが接続され、各センサにおけるサンプルのRSSが測定される。また、センサ間においてサンプルのRSSの差異が導出される。その結果、RSSベースの因子グラフの位置推定が、DRSS(Differential RSS)ベースの因子グラフの位置推定に拡張される。
図1は、本発明の実施例に係る推定装置100の構成を示す。推定装置100は、センサ10と総称される第1センサ10a、第2センサ10b、第3センサ10c、取得部12、トレーニング処理部14、RSS因子ノード処理部16、RSS変数ノード処理部18、DRSS因子ノード処理部20、DRSS変数ノード処理部22、超平面因子ノード処理部24、サムプロダクトアルゴリズム処理部26、制御部28、出力部30を含む。ここでは、一例として、センサ10の数を「3」としているが、センサ10の数は「3」に限定されない。
推定装置100は、(1)トレーニング処理を実行した後に、(2)推定処理を実行する。トレーニング処理は、既知の位置座標に無線の送信装置を配置し、当該送信装置から送信された信号を複数のセンサ10において受信させる。ここで、既知の位置座標は、推定対象となる無線装置の位置座標の周囲を含むように、複数設定される。既知の位置座標は、トレーニング用ポイントともいう。推定装置100は、センサ10において受信したサンプルのRSSをもとにDRSSを導出し、DRSSと既知の位置座標から、超平面の方程式の係数を導出する。
推定処理は、無線装置から送信された信号を複数のセンサ10において受信させる。推定装置100は、センサ10において受信したサンプルのRSSをもとにDRSSを導出し、DRSSと係数を使用しながら因子グラフによって、無線装置の位置座標を推定する。ここで、係数は、トレーニング処理において導出されている。以下では、(1)トレーニング処理を説明してから、(2)推定処理を説明する。
(1)トレーニング処理
各センサ10は、図示しない送信装置からの信号を受信し、受信した信号をサンプルとして取得部12に出力する。取得部12は、各センサ10からのサンプルのRSSを測定する。取得部12は、サンプルのRSSに対して平均化処理を実行する。平均化の期間は、十分に長く、かつ十分なサンプルの量になるように設定される。これは、シャドウイングと瞬間的なフェージングの影響を低減することによって、パスロスフェージングだけが残り、エラーフリーにするためである。取得部12は、平均化したサンプルのRSSをトレーニング処理部14に出力する。
トレーニング処理部14は、平均化したサンプルのRSSを取得部12から入力する。トレーニング処理部14は、平均化したサンプルのRSSに対して、次のように差分を計算することによって、サンプルのDRSSを導出する。
Figure 0006433386
ここで、ph,iは、既知の位置座標「h」、「i」番目のセンサ10におけるRSSを示し、ph,i,jは、既知の位置座標「h」、「i」番目のセンサ10、「j」番目のセンサ10におけるDRSSを示す。
トレーニング処理部14において、超平面の方程式が次のように示される。
Figure 0006433386
ここで、「x」、「y」は、位置座標を示し、「p」は、DSSを示す。この超平面の方程式は、次のような行列によって示される。
Figure 0006433386
ここで、「ax,i,j」は、xに対する係数であり、「ay,i,j」は、yに対する係数であり、「ap,i,j」は、pに対する係数である。式(2)、式(3)より、係数は次のように導出される。
Figure 0006433386
トレーニング処理部14は、最終的に次のように示される係数を導出する。
Figure 0006433386
Figure 0006433386
トレーニング処理部14は、導出した係数を超平面因子ノード処理部24に出力する。これにより、トレーニング処理部14は、トレーニング処理を終了する。
(2)推定処理
各センサ10は、対象となる無線装置からの信号を受信し、受信した信号をサンプルとして取得部12に出力する。取得部12は、各センサ10からのサンプルのRSSを測定する。取得部12は、サンプルのRSSに対して平均化処理を実行する。平均化の期間は、十分に長くなるように設定される。これは、シャドウイングと瞬間的なフェージングの影響を低減することによって、パスロスフェージングだけが残り、ゼロ平均のガウスエラーをもたらせるためである。取得部12は、平均化したサンプルのRSSをRSS因子ノード処理部16に出力する。
RSS因子ノード処理部16は、CP1ノード50、CP2ノード52、CP3ノード54を含む。RSS因子ノード処理部16は、取得部12において取得したサンプルのRSSのそれぞれをワット単位からデシベル単位に変換する。デシベル単位に変換されたRSS(以下、これもまた「RSS」という)は、次のように示される。
Figure 0006433386
ここで、「l」は、サンプルのインデックスを示し、1、2、・・・、Lの値であり、「i」は、センサ10のインデックスを示し、1、2、・・・、Nの値である。「i」が「1」である場合の処理は、CP1ノード50において実行され、「i」が「2」である場合の処理は、CP2ノード52において実行され、「i」が「3」である場合の処理は、CP3ノード54において実行される。RSS因子ノード処理部16は、導出したRSSをRSS変数ノード処理部18に出力する。
RSS変数ノード処理部18は、NP1ノード56、NP2ノード58、NP3ノード60を含む。RSS変数ノード処理部18は、RSS因子ノード処理部16において変換したRSSを取得する。RSS変数ノード処理部18は、取得したRSSを次のように処理する。
Figure 0006433386
ここで、「i」、「j」は、いずれもセンサ10のインデックスを示し、「j≠i」である。「i」が「1」である場合の処理は、NP1ノード56において実行され、「i」が「2」である場合の処理は、NP2ノード58において実行され、「i」が「3」である場合の処理は、NP3ノード60において実行される。RSS変数ノード処理部18は、取得したRSS(以下、これもまた「RSS」という)をDRSS因子ノード処理部20に出力する。
DRSS因子ノード処理部20は、BP1,2ノード62、BP1,3ノード64、BP2,3ノード66を含む。DRSS因子ノード処理部20は、RSS変数ノード処理部18において取得したRSSに対して、次にように差分を計算することによって、センサ10間のサンプルのDRSS(Differential RSS)を導出する。
Figure 0006433386
さらに、DRSS因子ノード処理部20は、測定値誤差がガウス分布に従うと想定しながら、DRSSをもとに、センサ10間のサンプルの平均値と分散値とを次のように導出する。
Figure 0006433386
ここで、「m」が「平均値」を示し、「σ」が「分散値」を示す。なお、導出には公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。「i」が「1」であり、「j」が「2」である場合の処理は、BP1,2ノード62において実行され、「i」が「1」であり、「j」が「3」である場合の処理は、BP1,3ノード64において実行され、「i」が「2」であり、「j」が「3」である場合の処理は、BP2,3ノード66において実行される。DRSS因子ノード処理部20は、平均値と分散値とをDRSS変数ノード処理部22に出力する。
DRSS変数ノード処理部22は、NP1,2ノード68、NP1,3ノード70、NP2,3ノード72を含む。DRSS因子ノード処理部20において導出した平均値と分散値とを取得する。DRSS変数ノード処理部22は、取得した平均値と分散値とを次のように処理する。
Figure 0006433386
ここで、「i」が「1」であり、「j」が「2」である場合の処理は、NP1,2ノード68において実行され、「i」が「1」であり、「j」が「3」である場合の処理は、NP1,3ノード70において実行され、「i」が「2」であり、「j」が「3」である場合の処理は、NP2,3ノード72において実行される。DRSS変数ノード処理部22は、取得した平均値(以下、これもまた「平均値」という)と分散値(以下、これもまた「分散値」という)とを超平面因子ノード処理部24に出力する。
超平面因子ノード処理部24は、AP1,2ノード74、AP1,3ノード76、AP2,3ノード78を含む。また、超平面因子ノード処理部24は、DRSS変数ノード処理部22から平均値と分散値とを入力するとともに、トレーニング処理部14から係数も入力する。超平面因子ノード処理部24は、入力した平均値、分散値、係数をもとに、無線装置の位置座標xの平均値と分散値とを次のように導出する。
Figure 0006433386
また、超平面因子ノード処理部24は、入力した平均値、分散値、係数をもとに、無線装置の位置座標yの平均値と分散値とを次のように導出する。
Figure 0006433386
式(12)、式(13)は、前述の超平面の方程式にもとづく。そのため、超平面因子ノード処理部24は、DRSS変数ノード処理部22において取得したセンサ10間のサンプルの平均値と分散値を超平面で制限することによって、無線装置の位置座標の平均値と分散値とを導出する。超平面因子ノード処理部24は、無線装置の位置座標の平均値(以下、これも「平均値」という)と分散値(以下、これも「分散値」という)をサムプロダクトアルゴリズム処理部26に出力する。
サムプロダクトアルゴリズム処理部26は、xノード80、yノード82を含む。サムプロダクトアルゴリズム処理部26は、超平面因子ノード処理部24において導出した無線装置の位置座標の更新された平均値と分散値を伝搬させるメッセージとして、因子グラフ上でサムプロダクトアルゴリズムを実行する。具体的に説明すると、xノード80は、次の処理を実行する。
Figure 0006433386
ここで、「i」は、サムプロダクトアルゴリズム処理部26に入力される1つ目のセンサ10のインデックスを示し、「j」は、サムプロダクトアルゴリズム処理部26に入力される2つ目のセンサ10のインデックスを示す。また、「m」は、サムプロダクトアルゴリズム処理部26から出力される1つ目のセンサ10のインデックスを示し、「n」は、サムプロダクトアルゴリズム処理部26から出力される2つ目のセンサ10のインデックスを示す。
xノード80は、この処理とともに、次の処理を実行する。
Figure 0006433386
yノード82は、次の処理を実行する。
Figure 0006433386
yノード82は、この処理とともに、次の処理を実行する。
Figure 0006433386
制御部28は、超平面因子ノード処理部24とサムプロダクトアルゴリズム処理部26における処理を繰り返し実行させる。制御部28は、式(14)の計算結果を式(13)に入力させるとともに、式(16)の計算結果を式(12)に入力させる。制御部28は、繰り返し回数が一定数になった場合に、繰り返し処理を終了させ、式(15)の計算結果、式(17)の計算結果を出力部30へ出力させる。
出力部30は、制御部28によって繰り返し実行される処理の終了後、式(15)の計算結果、式(17)の計算結果をサムプロダクトアルゴリズム処理部26から入力する。式(15)の計算結果、式(17)の計算結果が収束した場合に、出力部30は、無線装置の位置座標として、平均値を出力する。ここでは、式(15)の計算結果、式(17)の計算結果と、それまでに導出されていた式(14)の計算結果、式(16)の計算結果との変化量がしきい値よりも小さくなった場合に、収束と判定される。なお、収束の判定は、平均値と分散値のいずれか一方をもとになされてもよい。
この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
図2は、推定装置100による処理の概要を示す。図1と同様に第1センサ10aから第3センサ10cが設置される。ここで、第1センサ10aが設置された座標は(X,Y)であり、第2センサ10bが設置された座標は(X,Y)であり、第3センサ10cが設置された座標は(X,Y)である。また、第1トレーニング用ポイント210a、第2トレーニング用ポイント210b、第3トレーニング用ポイント210c、第4トレーニング用ポイント210d、第5トレーニング用ポイント210e、第6トレーニング用ポイント210f、第7トレーニング用ポイント210g、第8トレーニング用ポイント210hと総称されるトレーニング用ポイント210が既知の位置に配置される。さらに、複数のトレーニング用ポイント210が配置された区域内に無線装置200が存在する。無線装置200が推定対象である。
図1のセンサ10は、トレーニング処理のタイミングにおいて、トレーニング用ポイント210の送信装置からの信号を受信する。取得部12は、RSSサンプル(トレーニング)を取得する(S100)。これに続いて、取得部12は、シャドウイングと瞬間的なフェージングの影響を低減するために、RSSサンプルを平均化する(S102)。トレーニング処理部14は、平均化したRSSサンプルに対して、計算とアルゴリズム選択を実行し(S104)、係数を導出する(S106)。係数は、式(5)、式(6)のように示される。
センサ10は、無線装置200からの信号を受信する。取得部12は、RSSサンプルを取得する(S108)。これに続いて、取得部12は、シャドウイングと瞬間的なフェージングの影響を低減するために、RSSサンプルを平均化する(S110)。RSS因子ノード処理部16、RSS変数ノード処理部18、DRSS因子ノード処理部20、DRSS変数ノード処理部22は、DRSSサンプルを取得するとともに、平均値、分散値を導出する(S112)。超平面因子ノード処理部24は、超平面方程式を計算する(S114)。その際、ステップ106において導出された係数が使用される。無線装置200の座標x(S116)と、座標y(S118)を導出するために、サムプロダクトアルゴリズム処理部26は、因子グラフ上でサムプロダクトアルゴリズムを実行する(S120)。
以上の構成による推定装置100の動作を説明する。図3は、推定装置100による処理の手順を示すフローチャートである。トレーニング処理部14は、トレーニング処理を実行する(S10)。RSS因子ノード処理部16からサムプロダクトアルゴリズム処理部26は、推定処理を実行する(S12)。
図4は、トレーニング処理の手順を示すフローチャートである。取得部12は、トレーニング用ポイントからのサンプルのRSSを測定する(S30)。取得部12は、RSSの平均化を実行する(S32)。トレーニング処理部14は、式(5)、式(6)を実行する(S34)。
図5は、推定処理の手順を示すフローチャートである。取得部12は、無線装置からのサンプルのRSSを測定する(S50)。取得部12は、RSSの平均化を実行する(S52)。RSS因子ノード処理部16からDRSS変数ノード処理部22は、式(7)〜式(11)を実行する(S54)。超平面因子ノード処理部24は、式(12)、式(13)を実行する(S56)。サムプロダクトアルゴリズム処理部26は、式(14)、式(15)を実行し(S58)、式(16)、式(17)を実行する(S60)。繰り返しが終了でなければ(S62のN)、ステップ58に戻る。繰り返しが終了であり(S62のY)、収束していれば(S64のY)、出力部30は、mとmを最終的な位置情報(x,y)として出力する(S66)。収束していなければ(S64のN)、処理は終了される。
本発明の実施例によれば、各センサでのサンプルのRSSをもとに、センサ間のサンプルのDRSSを導出して処理を実行するので、相対的な値を使用できる。また、相対的な使用するので、絶対的な送信電力の情報を不要にできる。また、絶対的な送信電力の情報が不要になるので、送信電力の情報がなくても、RSSをベースにして送信元になる無線装置の位置を推定できる。また、送信元になる無線装置の位置が推定されるので、不法無線局や未知発信源を探索できる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素の組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
10 センサ、 12 取得部、 14 トレーニング処理部、 16 RSS因子ノード処理部、 18 RSS変数ノード処理部、 20 DRSS因子ノード処理部、 22 DRSS変数ノード処理部、 24 超平面因子ノード処理部、 26 サムプロダクトアルゴリズム処理部、 28 制御部、 30 出力部、 100 推定装置。

Claims (2)

  1. 対象となる無線装置からの信号が複数のセンサのそれぞれにおいて受信されており、各センサでのサンプルのRSS(Receive Signal Strength)を取得する取得部と、
    前記取得部において取得したサンプルのRSSのそれぞれをワット単位からデシベル単位に変換するRSS因子ノード処理部と、
    前記RSS因子ノード処理部において変換したRSSを取得するRSS変数ノード処理部と、
    前記RSS変数ノード処理部において取得したRSSをもとに、センサ間のサンプルのDRSS(Differential RSS)を導出するとともに、測定値誤差がガウス分布に従うと想定しながら、DRSSをもとに、センサ間のサンプルの平均値と分散値とを導出するDRSS因子ノード処理部と、
    前記DRSS因子ノード処理部において導出したセンサ間のサンプルの平均値と分散値とを取得するDRSS変数ノード処理部と、
    前記DRSS変数ノード処理部において取得したセンサ間のサンプルの平均値と分散値を超平面で制限することによって、無線装置の位置座標の平均値と分散値とを導出する超平面因子ノード処理部と、
    前記超平面因子ノード処理部において導出した無線装置の位置座標の更新された平均値と分散値を伝搬させるメッセージとして、因子グラフ上でサムプロダクトアルゴリズムを実行するサムプロダクトアルゴリズム処理部と、
    前記超平面因子ノード処理部と前記サムプロダクトアルゴリズム処理部における処理を繰り返し実行させる制御部と、
    前記制御部によって繰り返し実行される処理の終了後、無線装置の位置座標の平均値を出力する出力部と、
    を備えることを特徴とする推定装置。
  2. 対象となる無線装置からの信号が複数のセンサのそれぞれにおいて受信されており、各センサでのサンプルのRSS(Receive Signal Strength)を取得するステップと、
    取得したサンプルのRSSのそれぞれをワット単位からデシベル単位に変換するステップと、
    変換したRSSを取得するステップと、
    取得したRSSをもとに、センサ間のサンプルのDRSS(Differential RSS)を導出するとともに、測定値誤差がガウス分布に従うと想定しながら、DRSSをもとに、センサ間のサンプルの平均値と分散値とを導出するステップと、
    導出したセンサ間のサンプルの平均値と分散値とを取得するステップと、
    取得したセンサ間のサンプルの平均値と分散値を超平面で制限することによって、無線装置の位置座標の平均値と分散値とを導出するステップと、
    導出した無線装置の位置座標の更新された平均値と分散値を伝搬させるメッセージとして、因子グラフ上でサムプロダクトアルゴリズムを実行するステップと、
    前記無線装置の位置座標の平均値と分散値とを導出するステップと前記サムプロダクトアルゴリズムを実行するステップにおける処理を繰り返し実行させ、繰り返し実行される処理の終了後、無線装置の位置座標の平均値を出力するステップと、
    を備えることを特徴とする推定方法。
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