以下、本発明による情報システム等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。また、本実施の形態において説明する各情報の形式、内容などは、あくまで例示であり、各情報の持つ意味を示すことができれば、形式、内容などは問わない。
(実施の形態1)
本実施の形態において、ナビゲーション装置11と端末装置12とを備える情報システム1について説明する。ナビゲーション装置11は、ナビゲーション装置11の属性または端末装置12の属性に応じた案内関連情報を端末装置12に送信する。また、端末装置12は、案内関連情報をナビゲーション装置11から受信し、出力する。
図1は、本実施の形態における情報システム1の概念図である。図1において、ナビゲーション装置11と、端末装置12とは、通信手段13を介して通信可能である。ナビゲーション装置11は、例えば、ナビゲーション機能を有する携帯電話や、PDAなどの携帯端末である。また、端末装置12は、例えば、時計や、ウェアラブルデバイス、サイクルコンピュータ、バイクのメーター、ヘルメットのシールドなどである。当該時計は、通常、腕時計である。また、腕時計は、デジタル時計、または、アナログ時計である。また、端末装置12は、通常、移動体に搭載されている。当該移動体は、例えば、自動車や、バイク、自転車などである。また、当該移動体には、通常、人も含まれる。また、通信手段13は、通常、近距離無線通信用の通信手段である。通信手段13は、例えば、NFCや、ZigBee、Bluetooth(登録商標)などである。また、通信手段13は、例えば、無線LANであってもよい。
図2は、本実施の形態におけるナビゲーション装置11のブロック図である。ナビゲーション装置11は、出力管理情報格納部1101、地図情報格納部1102、現在位置情報取得部1103、現在時刻情報取得部1104、受付部1105、経由地情報受信部1106、経路探索部1107、属性情報取得部1108、案内種類情報取得部1109、案内関連情報取得部1110、送信部1111を備える。また、属性情報取得部1108は、ナビ属性情報取得手段11081、端末属性情報受信手段11082を備える。
また、図3は、本実施の形態における端末装置12のブロック図である。端末装置12は、端末属性情報取得部1201、端末属性情報送信部1202、端末受付部1203、端末経由地情報送信部1204、端末受信部1205、端末出力部1206を備える。
出力管理情報格納部1101には、1以上の出力管理情報が格納される。「出力管理情報」とは、端末装置12が出力する情報を管理するための情報である。また、「出力管理情報」とは、属性条件と、案内種類情報とが対応付いた情報である。「属性条件」とは、ナビゲーション装置11の属性または端末装置12の属性に関する条件である。また、「属性条件」は、ナビゲーション装置11の属性または端末装置12の属性を示す情報である属性情報に関する条件でもある。また、「案内種類情報」とは、案内関連情報の種類を示す情報である。また、「案内関連情報」とは、走行中の案内に関連する情報である。
上記「属性情報」は、例えば、ナビゲーション装置11の属性であるナビ属性を示すナビ属性情報と、端末装置12の属性である端末属性を示す端末属性情報とを有する。また、「ナビ属性情報」は、ナビゲーション装置11の動的な属性であるナビ動的属性を示すナビ動的属性情報と、ナビゲーション装置11の静的な属性であるナビ静的属性を示すナビ静的属性情報とを有する。また、「端末属性情報」は、例えば、端末装置12の動的な属性である端末動的属性を示す端末動的属性情報と、端末装置12の静的な属性である端末静的属性を示す端末静的属性情報とを有する。以下、これらの情報について、順次、説明する。
「ナビ動的属性情報」は、ナビゲーション装置11の移動や、時間の経過などに応じて変化する情報である。「ナビ動的属性情報」は、例えば、ナビゲーション装置11の移動の状態を示す情報(以下、適宜、ナビ移動状態情報)や、ナビゲーション装置11における目的地設定の状態を示す情報(以下、適宜、目的地設定有無情報)、ナビゲーション装置11のバッテリー残量の状態を示す情報(以下、適宜、ナビバッテリー残量状態情報)などである。「ナビゲーション装置11の移動」とは、例えば、ナビゲーション装置11を所持しているユーザの移動や、端末装置12が搭載されている移動体の移動などと同意義である。また、「移動の状態」とは、移動の速度や、移動しているか否かなどである。また、「移動の状態」は、例えば、移動の方向でもよい。また、「目的地設定の状態」とは、目的地が設定されているか否かである。つまり、「目的地設定有無情報」は、通常、いわゆるフラグである。また、「バッテリー残量の状態」とは、バッテリー残量があるか否かや、バッテリー残量の割合などである。
また、「ナビ静的属性情報」は、ナビゲーション装置11の移動や、時間の経過などに応じて変化しない情報である。「ナビ静的属性情報」は、例えば、ナビゲーション装置11の通信能力を示す情報(以下、ナビ通信能力情報)や、ナビゲーション装置11の送信能力を示す情報(以下、ナビ送信能力情報)などである。「通信能力」とは、利用可能な通信手段の種類や、データ転送レートなどである。また、「送信能力」とは、送信可能なデータ形式である。「データ形式」は、例えば、画像や、文字、数値、音声などである。また、当該「画像」は、例えば、詳細な画像や、簡易な画像などに分類してもよい。
また、「端末動的属性情報」は、端末装置12の移動や、時間の経過などに応じて変化する情報である。「端末動的属性情報」は、例えば、端末装置12の移動の状態を示す情報(以下、適宜、端末移動状態情報)や、端末装置12のバッテリー残量の状態を示す情報(以下、適宜、端末バッテリー残量状態情報)などである。「端末装置12の移動」とは、例えば、端末装置12が搭載されている移動体の移動や、ナビゲーション装置11の移動などと同義である。また、「端末装置12の移動の状態」は、「端末装置12が搭載されている移動体の移動の状態」であってもよい。
また、「端末静的属性情報」は、端末装置12の移動や、時間の経過などに応じて変化しない情報である。「端末静的属性情報」は、例えば、端末装置12の出力能力を示す情報(以下、適宜、端末出力能力情報)や、端末装置12の種類を示す情報(以下、適宜、端末種類情報)、端末装置12が搭載されている移動体の種類を示す情報(以下、適宜、移動体種類情報)などである。「出力能力」とは、出力可能なデータ形式である。また、「出力能力」は、例えば、「受信能力」であってもよい。「受信能力」とは、受信可能なデータ形式である。また、「種類」とは、例えば、時計や、ウェアラブルデバイス、サイクルコンピュータ、バイクのメーター、ヘルメットのシールドなどである。また、「移動体の種類」とは、例えば、自動車や、バイク、自転車などである。
以上より、上記「属性条件」は、ナビゲーション装置11の属性に関する条件であるナビ属性条件、または、端末装置12の属性に関する条件である端末属性条件である。また、「ナビ属性条件」は、ナビゲーション装置11の動的な属性に関する条件であるナビ動的属性条件、または、ナビゲーション装置11の静的な属性に関する条件であるナビ静的属性条件である。また、「端末属性条件」は、端末装置12の動的な属性に関する条件である端末動的属性条件、または、端末装置12の静的な属性に関する条件である端末静的属性条件である。また、「属性条件」は、例えば、ナビゲーション装置11の移動の速度が、予め決められた速度以上であることや、ナビゲーション装置11において利用可能な通信手段の種類が、予め決められた種類の通信手段であること、端末装置12が移動していること、端末装置12において出力可能なデータ形式が、文字であることなどである。
また、上記「案内関連情報」は、例えば、現在位置に対応する地図や、現在位置に対応する経路、経路上の直近の交差点までの距離、経路上の直近の交差点での進行方向、目的地に到着する予定の時刻、目的地に到着する予定の時間、出発してからの経過時間、直近の休憩地点までの距離、直近の休憩地点までの時間などを示す情報である。
また、上記「案内種類情報」が示す「案内関連情報の種類」は、案内関連情報が示す案内の内容の種類である内容種類と、案内関連情報のデータ形式の種類である形式種類とを含む。「内容種類」は、例えば、現在位置に対応する地図や、現在位置に対応する経路、経路上の直近の交差点までの距離、経路上の直近の交差点での進行方向などである。また、「形式種類」は、例えば、画像や、文字、数値、音声などである。また、上記「内容種類」を示す案内種類情報を、以下、適宜、内容種類情報とする。また、上記「形式種類」を示す案内種類情報を、以下、適宜、形式種類情報とする。
なお、ここで、ナビゲーション装置11または端末装置12の動的な属性を示す情報を、以下、適宜、動的属性情報とする。また、ナビゲーション装置11または端末装置12の静的な属性を示す情報を、以下、適宜、静的属性情報とする。また、「動的属性情報」は、通常、案内関連情報の内容の種類を特定するための情報である。また、「静的属性情報」は、通常、案内関連情報の形式の種類を特定するための情報である。つまり、属性条件は、動的属性情報に関する条件である動的属性条件と、静的属性情報に関する条件である静的属性条件との論理積(AND)であることが好適である。また、一の出力管理情報が有する案内種類情報は、内容種類情報および形式種類情報であることが好適である。
地図情報格納部1102には、地図を示す地図情報が格納される。「地図情報」が示す地図の種類や、「地図情報」のデータ形式などは、問わない。
また、「地図情報」は、通常、道路を示す1以上の道路情報を有する。「道路情報」は、例えば、道路の名称や、道路の種類、道路の両端の位置を示す情報などを有する。また、「道路情報」は、例えば、道路のスコアや、道路を識別する情報などを有する。当該「スコア」は、通常、経路探索時に用いる「コスト」である。また、「道路情報」には、道路情報を識別する情報が対応付いていてもよい。
また、「地図情報」は、例えば、地図上の地点を示す1以上の地点情報を有していてもよい。当該「地点」の種類は、問わない。当該「地点」は、例えば、交差点や、休憩地点、観光名所、駅などである。「休憩地点」は、例えば、ガソリンスタンドや、いわゆるコンビニなどである。また、当該「地点」は、例えば、道路の端点であってもよい。また、「地点情報」は、少なくとも、地点の位置を示す位置情報を有する。当該「位置」は、通常、経緯度であるが、地図上の座標であってもよい。また、当該「位置」には、例えば、高度(高さ)が含まれてもよい。また、「地点情報」は、例えば、地点の名称や、地点の種類などを示す情報を有していてもよい。また、「地点情報」は、例えば、地点を識別する情報を有していてもよい。また、「地点情報」には、地点情報を識別する情報が対応付いていてもよい。
現在位置情報取得部1103は、現在位置を示す現在位置情報を取得する。「現在位置情報」は、現在位置を示す位置情報である。また、現在位置情報取得部1103が取得する現在位置情報を、以下、適宜、ナビ位置情報とする。また、現在位置情報取得部1103は、通常、定期的に現在位置情報を取得する。また、現在位置情報取得部1103は、通常、衛星航法システム(GPS受信機など)や、移動体通信用の基地局から位置情報を受信する装置などから、現在位置情報を取得する。この場合、現在位置情報取得部1103は、これらの装置を有していてもよいし、これらの装置で実現され得てもよい。また、現在位置情報取得部1103の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。
現在時刻情報取得部1104は、現在時刻を示す現在時刻情報を取得する。「現在時刻情報」は、現在時刻を示す情報である時刻情報である。また、現在時刻情報取得部1104は、通常、定期的に現在時刻情報を取得する。また、現在時刻情報取得部1104は、通常、いわゆる時計や、いわゆるNTPサーバ、現在時刻情報を出力するプログラムなどから、現在時刻情報を取得する。この場合、現在時刻情報取得部1104は、これらの装置を有していてもよいし、これらの装置で実現され得てもよい。また、現在時刻情報取得部1104の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。
受付部1105は、目的地を示す目的地情報を受け付ける。「目的地情報」は、通常、地点情報である。また、「目的地情報」は、例えば、位置情報であってもよい。また、受け付けとは、タッチパネルや、キーボードなどの入力デバイスから入力された情報の取得、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体に格納されている情報の取得、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信などを含む概念である。
また、受付部1105は、例えば、電源ONの指示や、電源OFFの指示などを受け付けてもよい。なお、受付部1105がこれらの指示を受け付けた場合、ナビゲーション装置11は、通常、当該受け付けた指示に応じた処理を行う。
経由地情報受信部1106は、端末装置12から1以上の経由地情報を受信する。「経由地情報」は、通常、地点情報である。また、「経由地情報」は、例えば、位置情報であってもよい。
経路探索部1107は、地図情報と現在位置情報と目的地情報とを用いて、当該現在位置情報が示す現在位置から、当該目的地情報が示す目的地までの経路を探索する。そして、経路探索部1107は、当該経路を示す経路情報を取得する。また、例えば、経由地情報受信部1106が1以上の経由地情報を受信した場合、経路探索部1107は、地図情報と現在位置情報と目的地情報と当該1以上の経由地情報とを用いて、当該目的地情報が示す1以上の経由地を経由する現在位置から目的地までの経路を探索する。そして、経路探索部1107は、当該経路を示す経路情報を取得する。
具体的に、経路探索部1107は、通常、現在位置情報と、目的地情報とを、地図情報に適用する。また、例えば、経由地情報受信部1106が1以上の経由地情報を受信した場合、経路探索部1107は、現在位置情報と、目的地情報と、当該1以上の経由地情報とを、地図情報に適用する。「現在位置情報を地図情報に適用する」とは、当該現在位置情報が示す地図上の位置を、出発地とすることである。また、「目的地情報を地図情報に適用する」とは、当該目的地情報が示す地図上の地点を、目的地とすることである。また、「経由地情報を地図情報に適用する」とは、当該経由地情報が示す地図上の地点を、経由地とすることである。そして、経路探索部1107は、出発地から目的地までの経路、または、経由地を経由する出発地から目的地までの経路を探索する。このとき、経路探索部1107は、通常、地図情報が有する道路情報が有するスコアを、経路のコストとして用いる。この場合、経路探索部1107は、通常、スコアの合計が最小となる経路を探索する。
また、経路情報は、通常、1種類以上の案内関連情報を有する。言い換えると、経路情報は、例えば、1種類以上の案内関連情報から構成される情報であってもよい。当該「1種類以上の案内関連情報」は、通常、静的な情報である。当該「案内関連情報」は、例えば、経路周辺の地図を示す地図情報や、経路が通過する位置を示す1以上の位置情報、経路が通過する1以上の地点を示す地点情報、当該1以上の位置または地点を結ぶ道路を示す道路情報、経路の距離を示す経路距離情報、経路が通過する交差点の名称を示す交差点名称情報、経路が通過する交差点での進行方向を示す交差点進行方向情報などである。
なお、経路の探索には、通常、最短経路問題の解法(アルゴリズム)を用いる。「最短経路問題の解法」は、例えば、ダイクストラ法や、A*アルゴリズムなどである。これらの解法は、公知であるので、詳細な説明を省略する。また、経路情報を取得する方法や手順などは、公知であるので、詳細な説明を省略する。
属性情報取得部1108は、属性情報を取得する。当該「取得」には、「受信」も含まれる。また、属性情報取得部1108は、通常、動的属性情報と静的属性情報のいずれか一方または両方を取得する。また、属性情報取得部1108は、例えば、ナビ動的属性情報および端末静的属性情報を取得することが好適である。また、属性情報取得部1108は、通常、後述の各手段により、属性情報を取得する。
ナビ属性情報取得手段11081は、ナビ属性情報を取得する。つまり、ナビ属性情報取得手段11081は、ナビ動的属性情報とナビ静的属性情報のいずれか一方または両方を取得する。
ナビ動的属性情報を取得する場合、ナビ属性情報取得手段11081は、例えば、ナビ動的属性情報を取得する装置などから、ナビ動的属性情報を取得する。例えば、ナビ属性情報取得手段11081は、例えば、速度計からナビ移動状態情報を取得する。また、ナビ属性情報取得手段11081は、例えば、受付部1105が目的地情報を受け付けたか否かに応じて、目的地設定有無情報を取得する。例えば、受付部1105が目的地情報を受け付けた場合、ナビ属性情報取得手段11081は、目的地が設定されていることを示す目的地設定有無情報を取得する。また、例えば、受付部1105が目的地情報を受け付けなかった場合、ナビ属性情報取得手段11081は、目的地が設定されていないことを示す目的地設定有無情報を取得する。また、ナビ属性情報取得手段11081は、例えば、バッテリーからナビバッテリー残量状態情報を取得する。
また、目的地設定有無情報を取得する場合、ナビ属性情報取得手段11081は、例えば、経路探索部1107が経路情報を取得したか否かに応じて、目的地設定情報を取得してもよい。例えば、経路探索部1107が経路情報を取得した場合、ナビ属性情報取得手段11081は、目的地が設定されていることを示す目的地設定有無情報を取得する。
また、ナビ静的属性情報を取得する場合、ナビ属性情報取得手段11081は、例えば、予め決められた記憶領域に格納されているナビ静的属性情報を取得する。
端末属性情報受信手段11082は、端末装置12から端末属性情報を受信する。つまり、端末属性情報受信手段11082は、端末動的属性情報と端末静的属性情報のいずれか一方または両方を、端末装置12から受信する。
案内種類情報取得部1109は、属性情報が合致する属性条件に対応付いている案内種類情報を、出力管理情報格納部1101から取得する。当該「属性情報」は、属性情報取得部1108が取得した属性情報である。具体的に、案内種類情報取得部1109は、属性情報が、出力管理情報格納部1101に格納されている1以上の属性条件のいずれに合致するか否かを判断する。そして、案内種類情報取得部1109は、合致すると判断した属性条件に対応付いている案内種類情報を、出力管理情報格納部1101から取得する。
例えば、属性情報が、ナビ動的属性情報であるナビ移動状態情報「移動中」であるとする。また、例えば、属性条件が、ナビ移動状態情報に関する条件「ナビ移動状態=移動中」であるとする。当該属性条件は、ナビゲーション装置11が移動中であることを意味する。この様な場合、案内種類情報取得部1109は、当該属性情報が、当該属性条件に合致すると判断する。
また、例えば、属性情報が、ナビ静的属性情報であるナビ通信能力情報「128kbps」であるとする。また、例えば、属性条件が、ナビ通信能力情報に関する条件「ナビ通信能力≦256kbps」であるとする。当該属性条件は、ナビゲーション装置11のデータ転送レートが256kbps以下であることを意味する。この様な場合、案内種類情報取得部1109は、当該属性情報が、当該属性条件に合致すると判断する。
なお、属性情報が端末属性情報であり、属性条件が端末属性条件である場合の例については、上記、属性情報がナビ属性情報であり、属性条件がナビ属性条件である場合の例と同様であるので、説明を省略する。
案内関連情報取得部1110は、案内種類情報取得部1109が取得した案内種類情報が示す種類の案内関連情報を取得する。案内関連情報取得部1110は、通常、案内関連情報を、経路情報を用いて取得する。「経路情報を用いて取得する」とは、経路情報が有する案内関連情報を取得することや、経路情報を用いて、案内関連情報を算出することなどである。例えば、案内種類情報が示す種類の案内関連情報を経路情報が有している場合、案内関連情報取得部1110は、当該案内関連情報を、経路情報から取得する。また、例えば、案内種類情報が示す種類の案内関連情報を経路情報が有していない場合、案内関連情報取得部1110は、当該経路情報を用いて、案内関連情報を算出する。また、案内関連情報を算出する場合、案内関連情報取得部1110は、例えば、現在位置情報または現在時刻情報を用いる。
例えば、案内種類情報が、内容種類を示す「直近交差点名」であるとする。当該案内種類情報は、案内関連情報の内容種類が、直近の交差点の名称であることを意味する。この様な場合、案内関連情報取得部1110は、経路情報から、直近の交差点の名称を示す案内関連情報を取得する。このとき、案内関連情報取得部1110は、例えば、現在位置情報と、経路情報が有する交差点を示す1以上の地点情報とを用いて、当該現在位置情報が示す現在位置と、当該地点情報が示す地点との距離を算出する。そして、案内関連情報取得部1110は、現在位置との距離が最短であり、進行方向に存在する交差点を示す地点情報から、地点(交差点)の名称を示す情報を取得する。
また、例えば、案内種類情報が、内容種類を示す「目的地到着予定時刻」であるとする。当該案内種類情報は、案内関連情報の内容種類が、目的地に到着する予定の時刻であることを意味する。この様な場合、案内関連情報取得部1110は、経路情報を用いて、目的地に到着する予定の時刻を示す案内関連情報を算出する。このとき、案内関連情報取得部1110は、例えば、現在位置から目的地までの残りの経路の距離を、経路情報から取得する。そして、案内関連情報取得部1110は、現在の移動速度を取得する。そして、案内関連情報取得部1110は、残りの経路の距離と現在の移動速度を用いて、目的地に到着するまでの時間を算出する。そして、案内関連情報取得部1110は、現在時刻に、目的地に到着するまでの時間を加算し、目的地に到着する予定の時刻を示す案内関連情報を算出する。
また、例えば、案内種類情報が、形式種類を示す「画像」であるとする。当該案内種類情報は、案内関連情報の形式種類が、画像であることを意味する。この様な場合、案内関連情報取得部1110は、画像である案内関連情報を取得する。
また、例えば、案内種類情報が、形式種類を示す「文字」であるとする。当該案内種類情報は、案内関連情報の形式種類が、文字であることを意味する。この様な場合、案内関連情報取得部1110は、文字である案内関連情報を取得する。
また、例えば、案内種類情報が、内容種類と形式種類を示す「直近交差点名&画像」であるとする。この様な場合、案内関連情報取得部1110は、直近の交差点の名称を示す画像を、案内関連情報として取得する。このとき、案内関連情報取得部1110は、上記と同様の処理を行い、直近の交差点の名称を示す文字を取得する。そして、案内関連情報取得部1110は、当該文字を画像化し、当該画像を取得する。当該画像化の方法や手順などは、問わない。
また、例えば、案内種類情報が、内容種類と形式種類を示す「目的地到着予定時刻&文字」であるとする。この様な場合、案内関連情報取得部1110は、目的地に到着する小汀の時刻を示す文字を、案内関連情報として取得する。このとき、案内関連情報取得部1110は、上記と同様の処理を行い、目的地に到着する予定の時刻を示す数値を取得する。そして、案内関連情報取得部1110は、当該数値を文字化し、当該文字を取得する。
また、案内関連情報取得部1110は、通常、経路探索部1107が経路情報を取得した場合に、当該経路情報を用いて、案内関連情報を取得する。また、例えば、経路探索部1107が経路情報を取得していない場合、案内関連情報取得部1110は、通常、地図情報を用いて、案内関連情報を取得する。「地図情報を用いて、案内関連情報を取得する」とは、地図情報を用いて、案内関連情報を算出することである。また、地図情報を用いて案内関連情報を取得する場合、案内関連情報取得部1110は、通常、経路に依存しない案内関連情報を取得する。当該案内関連情報は、例えば、現在位置に対応する地図や、出発してからの経過時間、直近の休憩地点までの距離、直近の休憩地点までの時間などを示す情報である。
以上より、内容種類情報は、例えば、いわゆる関数名(関数を識別する情報)であると考えてもよい。また、形式種類情報は、例えば、いわゆる関数に与える引数であると考えてもよい。
送信部1111は、案内関連情報取得部1110が取得した案内関連情報を、端末装置12に送信する。
端末属性情報取得部1201は、端末属性情報を取得する。つまり、端末属性情報取得部1201は、端末動的属性情報および端末静的属性情報を取得する。なお、端末属性情報を取得する方法や手順などは、ナビ属性情報取得手段11081においてナビ属性情報を取得する方法や手順などと同様であるので、説明を省略する。つまり、端末属性情報取得部1201は、端末動的属性情報を、速度計などの装置から取得する。また、端末属性情報取得部1201は、端末静的属性情報を、予め決められた記憶領域から取得する。
端末装置12の端末属性情報送信部1202は、端末属性情報取得部1201が取得した端末属性情報を、ナビゲーション装置11に送信する。
端末受付部1203は、経由地を示す1以上の経由地情報を受け付ける。また、端末受付部1203は、例えば、電源ONの指示や、電源OFFの指示などを受け付けてもよい。なお、端末受付部1203がこれらの指示を受け付けた場合、端末装置12は、通常、当該受け付けた指示に応じた処理を行う。
端末経由地情報送信部1204は、端末受付部1203が受け付けた1以上の経由地情報を、サーバ装置に送信する。
端末受信部1205は、ナビゲーション装置11から案内関連情報を受信する。
端末出力部1206は、端末受信部1205が受信した案内関連情報を出力する。出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。なお、送信や蓄積、処理結果の引渡しについては、出力対象が最終的にユーザに提示されるものとする。
また、端末装置12がアナログ時計である場合、端末出力部1206は、通常、端末受信部1205が受信した案内関連情報が示す内容を示すように、アナログ時計が備える針を制御する。つまり、この場合、端末出力部1206は、アナログ時計が備える針を、案内関連情報が示す内容を示すように回転させる。そして、当該回転させた針の位置により、案内関連情報が示す内容が示される。
また、端末出力部1206は、ディスプレイやスピーカーなどの出力デバイスを含むと考えてもよいし、含まないと考えてもよい。端末出力部1206は、出力デバイスのドライバソフトまたは、出力デバイスのドライバソフトと出力デバイスなどで実現され得る。
なお、出力管理情報格納部1101、地図情報格納部1102は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。また、出力管理情報格納部1101などに所定の情報が記憶される過程は、問わない。例えば、当該所定の情報は、記録媒体や、通信回線、入力デバイスなどを介して出力管理情報格納部1101などに記憶されてもよい。
また、受付部1105、端末受付部1203における情報や指示などの入力手段は、メニュー画面によるものや、キーボードなど、何でもよい。受付部1105などは、メニュー画面の制御ソフトウェアや、キーボード等の入力手段のデバイスドライバなどで実現され得る。
また、経由地情報受信部1106、端末属性情報受信手段11082、端末受信部1205は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されてもよい。
また、経路探索部1107、属性情報取得部1108、ナビ属性情報取得手段11081、案内種類情報取得部1109、案内関連情報取得部1110、端末属性情報取得部1201は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。また、経路探索部1107などの処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。なお、経路探索部1107などは、ハードウェア(専用回路)で実現されてもよい。
また、送信部1111、端末属性情報送信部1202、端末経由地情報送信部1204は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されてもよい。
また、ナビゲーション装置11は、図示しない出力部を備えていてもよい。この場合、出力部は、例えば、経路探索部が取得した経路情報や、当該経路情報が有する案内関連情報などを出力する。また、この場合、出力部は、ディスプレイやスピーカーなどの出力デバイスを含むと考えてもよいし、含まないと考えてもよい。出力部は、出力デバイスのドライバソフトまたは、出力デバイスのドライバソフトと出力デバイスなどで実現され得る。
次に、情報システム1の動作について説明する。なお、所定の情報におけるi番目の情報は、「情報[i]」と記載するものとする。まず、ナビゲーション装置11の全体動作について、図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS401)ナビゲーション装置11は、受付部1105が電源ONの指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS402に進み、そうでない場合は、ステップS401に戻る。
(ステップS402)ナビゲーション装置11は、電源ONの処理を行う。
(ステップS403)現在位置情報取得部1103は、現在位置情報の取得を開始する。以降、現在位置情報取得部1103は、通常、ナビゲーション装置11の電源がOFFになるまで、現在位置情報を定期的に取得し続ける。
(ステップS404)現在時刻情報取得部1104は、現在時刻情報の取得を開始する。以降、現在時刻情報取得部1104は、通常、端末装置12の電源がOFFになるまで、現在時刻情報を定期的に取得し続ける。
(ステップS405)経路探索部1107は、受付部1105が目的地情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS406に進み、そうでない場合は、ステップS409に進む。
(ステップS406)経路探索部1107は、経由地情報受信部1106が、1以上の経由地情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS408に進み、そうでない場合は、ステップS407に進む。
(ステップS407)経路探索部1107は、ステップS403で取得した現在位置情報と、ステップS405で受け付けた目的地情報と、地図情報格納部1102に格納されている地図情報とを用いて、現在位置情報が示す現在位置から、目的地情報が示す目的地までの経路を探索し、当該経路を示す経路情報を取得する。
(ステップS408)経路探索部1107は、ステップS403で取得した現在位置情報と、ステップS405で受け付けた目的地情報と、ステップS406で受信した1以上の経由地情報と、地図情報格納部1102に格納されている地図情報とを用いて、経由地情報が示す1以上の経由地を経由する、現在位置情報が示す現在位置から、目的地情報が示す目的地までの経路を探索し、当該経路を示す経路情報を取得する。
(ステップS409)案内種類情報取得部1109は、案内種類情報を取得する。この処理の詳細は、図5のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS410)案内関連情報取得部1110は、経路探索部1107が経路情報を取得済みであるか否かを判断する。当該判断は、例えば、受付部1105が目的地情報を受け付け済みであるか否かを判断することであってもよい。そして、経路情報を取得済みである場合は、ステップS411に進み、そうでない場合は、ステップS412に進む。
(ステップS411)案内関連情報取得部1110は、経路探索部1107が取得した経路情報を用いて、ステップS409で取得した案内種類情報が示す種類の案内関連情報を取得する。
(ステップS412)案内関連情報取得部1110は、地図情報格納部1102に格納されている地図情報を用いて、ステップS409で取得した案内種類情報が示す種類の案内関連情報を取得する。
(ステップS413)送信部1111は、ステップS411またはステップS412で取得した案内関連情報を、端末装置12に送信する。
(ステップS414)ナビゲーション装置11は、受付部1105が電源OFFの指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS415に進み、そうでない場合は、ステップS405に戻る。
(ステップS415)ナビゲーション装置11は、電源OFFの処理を行う。そして、ステップS401に戻る。
なお、図4のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
また、図4のフローチャートのステップS405の処理における「受付部1105が目的地情報を受け付けたか否かの判断」には、通常、受付部1105が目的地情報を受け付け済みであるか否かの判断も含まれる。
また、図4のフローチャートのステップS409の処理において、案内種類情報取得部1109は、内容種類情報および形式種類情報を取得することが好適である。
図5は、図4のフローチャートのステップS409の案内種類情報の取得処理を示すフローチャートである。なお、図5のフローチャートにおいて、出力管理情報格納部1101には、m個の出力管理情報が格納されているものとする。
(ステップS501)ナビ属性情報取得手段11081は、ナビ属性情報を取得する。
(ステップS502)案内種類情報取得部1109は、端末属性情報受信手段11082が端末属性情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS503に進み、そうでない場合は、ステップS502に戻る。
(ステップS503)案内種類情報取得部1109は、カウンタiに1をセットする。
(ステップS504)案内種類情報取得部1109は、ステップS501で取得したナビ属性情報およびステップS502で受信した端末属性情報が、出力管理情報[i]が有する属性条件である属性条件[i]に合致するか否かを判断する。合致する場合は、ステップS505に進み、そうでない場合は、ステップS506に進む。
(ステップS505)案内種類情報取得部1109は、出力管理情報[i]が有する案内種類情報である案内種類情報[i]を取得する。
(ステップS506)案内種類情報取得部1109は、iがmであるか否かを判断する。mである場合は、上位処理にリターンし、そうでない場合は、ステップS507に進む。
(ステップS507)案内種類情報取得部1109は、iを1インクリメントする。そして、ステップS504に戻る。
なお、図5のフローチャートのステップS501の処理において、ナビ属性情報取得手段11081は、通常、ナビ動的属性情報を取得することが好適である。
また、図5のフローチャートのステップS502の処理において、端末属性情報受信手段11082は、通常、端末静的属性情報を受信することが好適である。
次に、端末装置12の全体動作について、図6のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS601)端末装置12は、端末受付部1203が電源ONの指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS602に進み、そうでない場合は、ステップS601に戻る。
(ステップS602)端末装置12は、電源ONの処理を行う。
(ステップS603)端末属性情報取得部1201は、端末属性情報を取得する。
(ステップS604)端末属性情報送信部1202は、ステップS603で取得した端末属性情報を、ナビゲーション装置11に送信する。
(ステップS605)端末経由地情報送信部1204は、端末受付部1203が1以上の経由地情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS606に進み、そうでない場合は、ステップS607に進む。
(ステップS606)端末経由地情報送信部1204は、ステップS605で受け付けた1以上の経由地情報を、ナビゲーション装置11に送信する。
(ステップS607)端末出力部1206は、端末受信部1205が案内関連情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS608に進み、そうでない場合は、ステップS609に進む。
(ステップS608)端末装置12は、端末受付部1203が電源OFFの指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS610に進み、そうでない場合は、ステップS605に戻る。
(ステップS609)端末装置12は、電源OFFの処理を行う。そして、ステップS601に戻る。
なお、図6のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
また、図6のフローチャートのステップS603の処理において、端末属性情報取得部1201は、通常、端末静的属性情報を取得することが好適である。
(具体例)
次に、情報システム1の動作の具体例について説明する。なお、本具体例において、出力管理情報格納部1101には、図7に示す出力管理情報が格納されているものとする。当該出力管理情報は、レコードを一意に特定するためのIDと、ナビ属性条件(項目名:ナビ条件)と、端末属性条件(項目名:端末属性)と、内容種類情報(項目名:内容種類)と、形式種類情報(項目名:項目種類)とを有する。当該ナビ属性条件および当該端末属性条件は、属性条件である。また、当該ナビ属性条件と当該端末属性条件との関係は、論理積であるものとする。
(例1)
本例において、ナビゲーション装置11の移動状態と、端末装置12の種類とに応じて、案内関連情報を取得する例について説明する。なお、本例において、ナビゲーション装置11は、ナビゲーション機能を有するスマートフォン(以下、適宜、スマホ)であるものとする。また、端末装置12は、自転車に搭載されているサイクルコンピュータ(以下、適宜、サイコン)であるものとする。つまり、本例において、端末装置12が搭載されている移動体は、自転車であるものとする。
まず、ユーザがスマホを所持している状態で、自転車に搭載されているサイコンの電源をONにしたとする。すると、スマホとサイコンは、通信を確立する。このとき、スマホの現在位置情報取得部1103と現在時刻情報取得部1104とは、それぞれ、現在位置情報および現在時刻情報の取得を開始しているものとする。
次に、サイコンの端末属性情報取得部1201は、種類を示す端末属性情報「CC」を取得する。当該端末属性情報「CC」は、「サイクルコンピュータ」の英語表記「Cycle Computer」における各単語の頭文字である。
次に、端末属性情報送信部1202は、端末属性情報「CC」をスマホに送信する。
次に、スマホの端末属性情報受信手段11082は、端末属性情報「CC」をサイコンから受信する。
次に、ユーザがスマホを操作し、目的地を設定したとする。すると、スマホの受付部1105は、当該目的地を示す目的地情報を受け付ける。
次に、経路探索部1107は、現在位置情報が示す現在位置から、目的地情報が示す目的地までの経路を探索し、当該経路を示す経路情報を取得する。当該経路情報が示す経路は、例えば、図8である。
次に、ナビ属性情報取得手段11081は、移動状態を示すナビ属性情報であり、移動していないことを示すナビ属性情報「停止中」を取得する。
次に、案内種類情報取得部1109は、ナビ属性情報「停止中」および端末属性情報「CC」が、それぞれ、図7の「ID=011」のナビ属性条件「移動状態=停止中」および端末属性条件「種類=CC」に合致すると判断する。そして、案内種類情報取得部1109は、図7の「ID=011」の内容種類情報「現在経路地図」および形式種類情報「画像」を取得する。当該内容種類情報は、案内関連情報の内容の種類が、現在位置を中心とする経路および地図であることを示す。
次に、案内関連情報取得部1110は、内容種類情報「現在経路地図」および形式種類情報「画像」に応じて、現在位置を中心とする現在経路地図を示す画像を取得する。このとき、案内関連情報取得部1110は、例えば、現在位置情報と経路情報と地図情報とを用いて、当該画像を取得する。当該画像を取得する方法や手順などは、問わない。また、このとき、案内関連情報取得部1110は、例えば、サイコンが有する画面のサイズに合せて、現在経路地図を示す画像をリサイズしたり、トリミングしたりしてもよい。また、この場合、端末属性情報受信手段11082は、通常、サイコンから、サイコンが有する画面のサイズを示す端末属性情報を受信している。
次に、送信部1111は、現在経路地図を示す画像を、サイコンに送信する。
次に、サイコンの端末受信部1205は、現在経路地図を示す画像を、スマホから受信する。
次に、端末出力部1206は、受信した現在経路地図を示す画像を出力する。このときの様子は、例えば、図9である。
次に、ユーザが自転車にまたがり、自転車の運転を開始したとする。すると、スマホのナビ属性情報取得手段11081は、移動状態を示すナビ属性情報であり、移動していることを示すナビ属性情報「移動中」を取得する。
次に、案内種類情報取得部1109は、ナビ属性情報「移動中」および端末属性情報「CC」が、それぞれ、図7の「ID=012」のナビ属性条件「移動状態=移動中」および端末属性条件「種類=CC」に合致すると判断する。そして、案内種類情報取得部1109は、図7の「ID=012」の内容種類情報「交差点距離,交差点進路」および形式種類情報「画像」を取得する。当該内容種類情報は、案内関連情報の内容の種類が、直近の交差点までの距離および直近の交差点における進路(進行方向)であることを示す。
次に、案内関連情報取得部1110は、内容種類情報「交差点距離,交差点進路」および形式種類情報「画像」に応じて、交差点距離および交差点進路を示す画像を取得する。このとき、案内関連情報取得部1110は、例えば、現在位置情報と経路情報とを用いて、当該画像を取得する。案内関連情報取得部1110は、例えば、まず、現在位置情報と経路情報とを用いて、経路情報が有する交差点情報が示す1以上の交差点のうち、現在位置に最も近い距離にある交差点と、現在位置情報が示す現在位置との距離を算出する。「交差点情報」とは、経路情報が有する地点情報のうち、交差点を示す地点情報である。また、案内関連情報取得部1110は、現在位置から最も近い距離にある交差点における進行方向を示す交差点進行方向情報を、経路情報から取得する。そして、案内関連情報取得部1110は、算出した距離と、取得した交差点進行方向情報とを画像化し、当該画像を取得する。当該画像化の方法や手順などは、問わない。
次に、送信部1111は、交差点距離および交差点進路を示す画像を、サイコンに送信する。
次に、サイコンの端末受信部1205は、交差点距離および交差点進路を示す画像を、スマホから受信する。
次に、端末出力部1206は、受信した交差点距離および交差点進路を示す画像を出力する。このときの様子は、例えば、図10である。
次に、ユーザが赤信号により、自転車を停止させたとする。すると、スマホのナビ属性情報取得手段11081は、移動状態を示すナビ属性情報「停止中」を取得する。また、案内種類情報取得部1109は、上記と同様に、図7の「ID=011」の内容種類情報「現在経路地図」および形式種類情報「画像」を取得する。そして、案内関連情報取得部1110は、現在経路地図を示す画像を取得し、送信部1111は、当該画像をサイコンに送信する。そして、サイコンの端末受信部1205は、当該画像をスマホから受信する。そして、端末出力部1206は、当該画像を出力する。このときの様子は、例えば、図9と同様である。
(例2)
本例において、ナビゲーション装置11における目的地設定の状態と、端末装置12の出力能力とに応じて、案内関連情報を取得する例について説明する。なお、本例において、ナビゲーション装置11および端末装置12は、それぞれ、例1と同様に、スマホおよびサイコンであるものとする。
まず、例1と同様に、ユーザがスマホを所持している状態で、自転車に搭載されているサイコンの電源をONにしたとする。すると、スマホとサイコンは、通信を確立する。このとき、スマホの現在位置情報取得部1103と現在時刻情報取得部1104とは、それぞれ、現在位置情報および現在時刻情報の取得を開始しているものとする。また、ここで、ユーザが自転車にまたがり、自転車の運転を開始したものとする。
次に、サイコンの端末属性情報取得部1201は、出力能力を示す端末属性情報「文字」を取得する。
次に、端末属性情報送信部1202は、端末属性情報「文字」をスマホに送信する。
次に、スマホの端末属性情報受信手段11082は、端末属性情報「文字」をサイコンから受信する。
次に、ナビ属性情報取得手段11081は、目的地設定の状態を示すナビ属性情報であり、目的地が設定されていないことを示すナビ属性情報「なし」を取得する。
次に、案内種類情報取得部1109は、ナビ属性情報「なし」および端末属性情報「文字」が、それぞれ、図7の「ID=023」のナビ属性条件「目的地設定=なし」および端末属性条件「出力能力=文字」に合致すると判断する。そして、案内種類情報取得部1109は、図7の「ID=023」の内容種類情報「休憩地点名称,休憩地点距離」および形式種類情報「文字」を取得する。当該内容種類情報は、案内関連情報の内容の種類が、直近の休憩地点の名称および直近の休憩地点までの距離であることを示す。
次に、案内関連情報取得部1110は、内容種類情報「休憩地点名称,休憩地点距離」および形式種類情報「文字」に応じて、休憩地点名称および休憩地点距離を示す文字を取得する。このとき、案内関連情報取得部1110は、例えば、現在位置情報と地図情報とを用いて、当該文字を取得する。案内関連情報取得部1110は、例えば、まず、現在位置情報と地図情報とを用いて、地図情報が有する休憩地点情報が示す1以上の休憩地点のうち、現在位置に最も近い距離にある休憩地点と、現在位置情報が示す現在位置との距離を算出する。「休憩地点情報」とは、地図情報が有する地点情報のうち、休憩地点を示す地点情報である。また、案内関連情報取得部1110は、当該距離の算出に用いた休憩地点情報から、当該休憩地点の名称を示す情報を取得する。そして、案内関連情報取得部1110は、算出した距離と、取得した名称を示す情報とを文字化し、当該文字を取得する。当該文字化の方法や手順などは、問わない。
次に、送信部1111は、休憩地点名称および休憩地点距離を示す文字を、サイコンに送信する。
次に、サイコンの端末受信部1205は、休憩地点名称および休憩地点距離を示す文字を、スマホから受信する。
次に、端末出力部1206は、受信した休憩地点名称および休憩地点距離を示す文字を出力する。このときの様子は、例えば、図11である。
次に、ユーザが自転車を停止させ、スマホを操作し、目的地を設定したとする。すると、スマホの受付部1105は、当該目的地を示す目的地情報を受け付ける。
次に、経路探索部1107は、現在位置情報が示す現在位置から、目的地情報が示す目的地までの経路を探索し、当該経路を示す経路情報を取得する。
次に、ナビ属性情報取得手段11081は、目的地設定の状態を示すナビ属性情報であり、目的地が設定されていることを示すナビ属性情報「あり」を取得する。
次に、案内種類情報取得部1109は、ナビ属性情報「あり」および端末属性情報「文字」が、それぞれ、図7の「ID=024」のナビ属性条件「目的地設定=あり」および端末属性条件「出力能力=文字」に合致すると判断する。そして、案内種類情報取得部1109は、図7の「ID=024」の内容種類情報「交差点距離,交差点進路」および形式種類情報「文字」を取得する。
次に、案内関連情報取得部1110は、内容種類情報「交差点距離,交差点進路」および形式種類情報「文字」に応じて、交差点距離および交差点進路を示す文字を取得する。このとき、案内関連情報取得部1110は、例1と同様の処理により、現在位置から最も近い距離にある交差点と、現在位置との距離を算出する。また、案内関連情報取得部1110は、例1と同様の処理により、現在位置から最も近い距離にある交差点における進行方向を示す交差点進行方向情報を、経路情報から取得する。そして、案内関連情報取得部1110は、算出した距離と、取得した交差点進行方向情報とを文字化し、当該文字を取得する。当該文字化の方法や手順などは、問わない。
次に、送信部1111は、交差点距離および交差点進路を示す文字を、サイコンに送信する。
次に、サイコンの端末受信部1205は、交差点距離および交差点進路を示す文字を、スマホから受信する。
次に、端末出力部1206は、受信した交差点距離および交差点進路を示す文字を出力する。このときの様子は、例えば、図12である。
(例3)
本例において、ナビゲーション装置11における目的地設定の状態と、端末装置12の種類とに応じて、案内関連情報を取得する例について説明する。なお、本例において、ナビゲーション装置11は、例1と同様にスマホであり、端末装置12は、アナログ式の腕時計(以下、適宜、アナログ時計)であるものとする。
まず、ユーザがスマホを所持しており、かつ、アナログ時計を装着している状態で、当該スマホを操作し、目的地を設定したとする。すると、スマホの受付部1105は、当該目的地を示す目的地情報を受け付ける。なお、当該スマホと当該アナログ時計とは、通信が可能な状態であるものとする。
次に、経路探索部1107は、現在位置情報が示す現在位置から、目的地情報が示す目的地までの経路を探索し、当該経路を示す経路情報を取得する。
次に、ナビ属性情報取得手段11081は、目的地設定の状態を示すナビ属性情報であり、目的地が設定されていることを示すナビ属性情報「あり」を取得する。
次に、アナログ時計の端末属性情報取得部1201は、種類を示す端末属性情報「AW」を取得する。当該端末属性情報「AW」は、「アナログ時計」の英語表記「Analog Watch」における各単語の頭文字である。
次に、端末属性情報送信部1202は、端末属性情報「AW」をスマホに送信する。
次に、スマホの端末属性情報受信手段11082は、端末属性情報「AW」をアナログ時計から受信する。
次に、案内種類情報取得部1109は、ナビ属性情報「あり」および端末属性情報「AW」が、それぞれ、図7の「ID=031」のナビ属性条件「目的地設定=あり」および端末属性条件「種類=AW」に合致すると判断する。そして、案内種類情報取得部1109は、図7の「ID=031」の内容種類情報「交差点距離,交差点進路」および形式種類情報「数値」を取得する。
次に、案内関連情報取得部1110は、内容種類情報「交差点距離,交差点進路」および形式種類情報「数値」に応じて、交差点距離および交差点進路を示す数値を取得する。このとき、案内関連情報取得部1110は、例1と同様の処理により、現在位置から最も近い距離にある交差点と、現在位置との距離を算出する。当該算出した距離は、通常、数値である。また、案内関連情報取得部1110は、例1と同様の処理により、現在位置から最も近い距離にある交差点における進行方向を示す交差点進行方向情報を、経路情報から取得する。そして、案内関連情報取得部1110は、取得した交差点進行方向情報を数値化し、当該数値を取得する。当該数値化の方法や手順などは、問わない。
次に、送信部1111は、交差点距離および交差点進路を示す数値を、アナログ時計に送信する。
次に、アナログ時計の端末受信部1205は、交差点距離および交差点進路を示す数値を、スマホから受信する。
次に、端末出力部1206は、受信した交差点距離を示す数値および交差点距離を示す数値を用いて、例えば、アナログ時計が備えるインダイヤルの針を制御し、当該数値を示すように回転させる。このときの様子は、例えば、図13である。図13において、交差点距離が示されているインダイヤルの針は、1301である。また、図13において、交差点進路が示されているインダイヤルの針は、1302である。また、図13のアナログ時計は、200m先の交差点を右方向に進むことを示している。
(例4)
本例において、ナビ属性情報のみに応じて案内関連情報を取得する例について説明する。なお、本例において、ナビゲーション装置11および端末装置12は、それぞれ、例1と同様に、スマホおよびサイコンであるものとする。また、ナビ属性情報は、ナビゲーション装置11のバッテリー残量の状態およびナビゲーション装置11の移動の状態であるものとする。
まず、例2と同様に、ユーザが自転車を運転中であるものとする。
次に、ナビ属性情報取得手段11081は、バッテリー残量の状態を示すナビ属性情報であり、バッテリー残量が80%であることを示すナビ属性情報「80%」、および、移動状態を示すナビ属性情報であり、移動していることを示すナビ属性情報「移動中」を取得する。
次に、案内種類情報取得部1109は、ナビ属性情報「80%」および「移動中」が、図7の「ID=041」のナビ属性条件「(バッテリー残量≧50%)&(移動状態=移動中)」に合致すると判断する。そして、案内種類情報取得部1109は、図7の「ID=041」の内容種類情報「交差点距離,交差点進路」および形式種類情報「画像」を取得する。
次に、案内関連情報取得部1110は、内容種類情報「交差点距離,交差点進路」および形式種類情報「画像」に応じて、交差点距離および交差点進路を示す画像を取得するが、当該取得の方法や手順などの例は、例1や例2などと同様であるので、説明を省略する。
(例5)
本例において、目的地が設定されている状態において、ユーザが、経由地を追加する例について説明する。なお、本例において、ナビゲーション装置11および端末装置12は、それぞれ、例1と同様に、スマホおよびサイコンであるものとする。
まず、例2と同様に、目的地が設定されている状態において、ユーザが自転車を運転中であるものとする。
次に、ユーザが自転車を停止させ、サイコンを操作し、経由地を追加したとする。すると、サイコンの端末受付部1203は、経由地情報を受け付ける。
ここで、端末受付部1203が経由地情報を受け付ける手順は、例えば、以下のとおりである。
(1)サイコンは、スマホに、経路の周辺に存在する地点を示す1以上の地点情報を要求する。
(2)スマホは、経路の周辺に存在する地点を示す1以上の地点情報を地図情報から取得する。
(3)スマホは、(2)で取得した1以上の地点情報を、サイコンに送信する。
(4)サイコンは、スマホから、1以上の地点情報を受信する。
(5)サイコンは、(4)で受信した1以上の地点情報を出力する。
(6)ユーザが、出力されている1以上の各地点情報が示す地点の中から、経由地とする地点を選択する。
(7)端末受付部1203は、(6)で選択された地点を示す地点情報を、経由地情報として受け付ける。
次に、端末経由地情報送信部1204は、端末受付部1203が受け付けた経由地情報を、スマホに送信する。
次に、スマホの経由地情報受信部1106は、経由地情報をサイコンから受信する。
次に、経路探索部1107は、経由地情報が示す経由地を経由する、現在位置情報が示す現在位置から、目的地情報が示す目的地までの経路を探索し、当該経路を示す経路情報を取得する。当該経路情報が示す経路は、例えば、図8と同様である。
次に、案内種類情報取得部1109が案内種類情報を取得する。また、当該案内種類情報に応じて、経路情報を用いて案内関連情報を取得する場合、案内関連情報取得部1110は、上記、経由地を経由する経路を示す経路情報を用いて、案内関連情報を取得する。
以上、本実施の形態による情報システム1によれば、ナビゲーション装置11の属性または端末装置12の属性に応じた案内関連情報を、端末装置12にて受信し、出力することができる。これにより、端末装置12の種類や出力能力などに応じた適切な案内関連情報を、端末装置12にて出力することができる。また、これにより、ユーザは、バイクや自転車などを運転している最中など、ナビゲーション装置11が出力する案内関連情報を閲覧することが困難な状況においても、案内関連情報を閲覧することができる。
また、本実施の形態による情報システム1によれば、例えば、ナビゲーション装置11のバッテリー残量または端末装置12のバッテリー残量に応じた内容の種類または形式の種類の案内関連情報を、端末装置12にて受信し、出力することにより、例えば、ナビゲーション装置11が送信し、端末装置12が受信する案内関連情報のデータ容量を削減することができる。また、これにより、例えば、ナビゲーション装置11および端末装置12のバッテリーの消費量を低減させることができる。
例えば、同じ内容を示す案内関連情報を、画像で送信する場合と、文字で送信する場合とを考えた場合、通常、文字の方がデータ容量は少ない。従って、例えば、通常は画像で送信する案内関連情報を、バッテリー残量が少ない場合に文字で送信することにより、ナビゲーション装置11が送信し、端末装置12が受信する案内関連情報のデータ容量を削減することができ、バッテリーを節約することができる。
なお、本実施の形態において、ナビゲーション装置11は、例えば、端末属性情報を取得しないナビゲーション装置21であってもよい。この場合のナビゲーション装置21のブロック図は、例えば、図14である。図14において、ナビゲーション装置21は、出力管理情報格納部1101と、地図情報格納部1102と、現在位置情報取得部1103と、現在時刻情報取得部1104と、受付部1105と、経由地情報受信部1106と、経路探索部1107と、ナビ属性情報取得手段11081を備える属性情報取得部1108と、案内種類情報取得部1109と、案内関連情報取得部1110と、送信部1111とを備える。また、図14において、ナビゲーション装置21は、例えば、現在時刻情報取得部1104と、経由地情報受信部1106とを備えていなくてもよい。また、ナビゲーション装置11がナビゲーション装置21である場合の端末装置12は、通常、端末属性情報を取得しない端末装置22である。端末装置22のブロック図は、例えば、図15である。図15において、端末装置22は、端末受付部1203と、端末経由地情報送信部1204と、端末受信部1205と、端末出力部1206とを備える。また、図15において、端末装置22は、例えば、端末受付部1203と、端末経由地情報送信部1204とを備えていなくてもよい。
また、本実施の形態において、ナビゲーション装置11は、例えば、ナビ属性情報を取得しないナビゲーション装置31であってもよい。この場合のナビゲーション装置31のブロック図は、例えば、図16である。図16において、ナビゲーション装置31は、出力管理情報格納部1101と、地図情報格納部1102と、現在位置情報取得部1103と、現在時刻情報取得部1104と、受付部1105と、経由地情報受信部1106と、経路探索部1107と、端末属性情報受信手段11082を備える属性情報取得部1108と、案内種類情報取得部1109と、案内関連情報取得部1110と、送信部1111とを備える。また、図16において、ナビゲーション装置31は、例えば、現在時刻情報取得部1104と、経由地情報受信部1106とを備えていなくてもよい。また、ナビゲーション装置11がナビゲーション装置31である場合の端末装置12は、通常、ナビ属性情報を取得しない端末装置32である。端末装置32のブロック図は、例えば、図17である。図17において、端末装置32は、端末属性情報取得部1201と、端末属性情報送信部1202と、端末受付部1203と、端末経由地情報送信部1204と、端末受信部1205と、端末出力部1206とを備える。また、図17において、端末装置32は、例えば、端末属性情報取得部1201と、端末属性情報送信部1202と、端末受付部1203と、端末経由地情報送信部1204とを備えていなくてもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されてもよいことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよいし、あるいは、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよいし、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
また、上記各実施の形態におけるナビゲーション装置を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、ナビゲーション装置の属性または端末装置の属性に関する条件である属性条件と、走行中の案内に関連する情報である案内関連情報の種類を示す情報である案内種類情報とが対応付いた情報である1以上の出力管理情報が格納される出力管理情報格納部と、地図を示す情報であり、道路を示す1以上の道路情報を有する情報である地図情報が格納される地図情報格納部とにアクセス可能なコンピュータを、現在位置を示す現在位置情報を取得する現在位置情報取得部と、目的地を示す目的地情報を受け付ける受付部と、前記地図情報と前記現在位置情報と前記目的地情報とを用いて、前記現在位置から前記目的地までの経路を探索し、当該経路を示す情報であり、案内関連情報を有する情報である経路情報を取得する経路探索部と、ナビゲーション装置の属性または端末装置の属性を示す情報である属性情報を取得する属性情報取得部と、前記属性情報取得部が取得した属性情報が合致する属性条件に対応付いている案内種類情報を、前記出力管理情報格納部から取得する案内種類情報取得部と、前記案内種類情報取得部が取得した案内種類情報が示す種類の案内関連情報を、前記経路情報を用いて取得する案内関連情報取得部と、前記案内関連情報取得部が取得した案内関連情報を、前記端末装置に送信する送信部として機能させるためのプログラムである。
また、上記各実施の形態における端末装置を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、前記ナビゲーション装置から案内関連情報を受信する端末受信部と、前記端末受信部が受信した案内関連情報を出力する端末出力部として機能させるためのプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。
また、上記プログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよいし、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、プログラムプロダクトを構成するプログラムとして用いられてもよい。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよいし、複数であってもよい。つまり、集中処理を行ってもよいし、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、図18は、前述のプログラムを実行して、前述の実施の形態の情報システム等を実現するコンピュータシステム9の概観図である。前述の実施の形態は、コンピュータハードウェア、およびその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
図18において、コンピュータシステム9は、CD−ROMドライブ9011、FDドライブ9012を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
図19は、コンピュータシステム9のブロック図である。図19において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ9011、FDドライブ9012に加えて、MPU9013と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM9014と、MPU9013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM9015と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、およびデータを記憶するためのハードディスク9016と、CD−ROMドライブ9011、FDドライブ9012、MPU9013等を相互に接続するバス9017とを備える。ここでは図示しないが、コンピュータ901は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを備えていてもよい。
コンピュータシステム9に、前述の実施の形態の情報システム等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM9101、またはFD9102に記憶されて、CD−ROMドライブ9011またはFDドライブ9012に挿入され、さらにハードディスク9016に転送されてもよい。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク9016に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM9015にロードされる。プログラムは、CD−ROM9101、FD9102またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
プログラムは、コンピュータ901に、前述の実施の形態の情報システム等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいればよい。コンピュータシステム9がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。