JP6432991B2 - ネットワーク機器及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ネットワーク機器及びその制御方法に関し、更に詳しくは、複数のポートを有するネットワーク機器及びその制御方法に関する。
既存技術として、ネットワーク通信装置と複数のネットワークポートを用いて通信するネットワーク機器がある。ネットワーク通信装置は、複数のネットワークインタフェースカードを有しており、それら複数のネットワークインタフェースカードとLAN(local area network)スイッチなどのネットワーク機器の複数のネットワークポートとが、例えばLANケーブルなどを用いてそれぞれ接続される。そのような構成では、ネットワーク通信装置とネットワーク機器との間でネットワークポートが多重化されるため、通信の耐障害性を高めることができる。
上記構成の一例として、特許文献1には、複数のポートを有するネットワーク装置が記載されている。特許文献1に記載のネットワーク装置(レイヤ2ネットワーク装置)は複数のポートを有しており、それら複数のポートは相手側のレイヤ2ネットワーク装置の複数のポートと接続される。レイヤ2ネットワーク装置は、複数のポートを用いて、相手側のレイヤ2ネットワーク装置との間でリンクアグリゲーション機能を実現する。特許文献1では、2つのレイヤ2ネットワーク装置間で並行して張られた複数のリンク(回線)を統合し、論理的に1本のリンクとして取り扱うことで、大容量のリンクが実現できる。加えて、特許文献2では、複数のポートのうちの1つに故障が発生した場合でも、残りのポートを利用して通信を継続することが可能であり、通信の耐障害性が向上できる。
また、障害発生時のデータの送信をよりスムーズにすることを可能とした通信ネットワークが特許文献2に記載されている。特許文献2に記載の通信ネットワークシステムは、通信交換機と、その通信交換機と複数の経路で接続されるネットワーク機器とを含む。通信交換機及びネットワーク機器は、それぞれ例えばレイヤ2スイッチである。通信交換機は、ネットワーク機器との接続に用いられる複数のポートを有する幹線用インタフェースを備える。特許文献2では、例えば、通信交換機があるポートを用いてネットワーク機器との間で通信を行っている場合に、通信経路において障害が発生した場合、通信交換機は、通信に用いるポートを別のポートに切り替えて通信を継続する。
特開2008−131615号公報 特開2004−229007号公報
特許文献1及び特許文献2では、ネットワーク装置(通信交換機)は、複数のポートを用いて他の装置(ネットワーク装置)と接続されている。このため、接続先となる他の装置も、ネットワーク装置と接続するための複数のポートを有している必要がある。つまり、特許文献1及び特許文献2では、ネットワーク装置自身と通信相手の装置との双方が複数のポートを有している場合に限り、通信の耐障害性を高めることができる。従って、特許文献1及び特許文献2では、複数のネットワークインタフェースカードやポート多重化のための制御手段を有していない既存のネットワーク通信装置を用いる場合、そのネットワーク通信装置とネットワーク機器との間で通信の耐障害性を高めることができない。
本発明は、上記に鑑み、ポート多重化ができない既存のネットワーク通信装置を用いる場合であっても、通信の耐障害性を高めることができるネットワーク機器及びその制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、それぞれにネットワーク通信装置が接続可能な複数の通信ポートと、前記通信ポートを通じて前記ネットワーク通信装置との間でデータの送受信を行う複数の通信インタフェースと、前記複数の通信ポートと前記複数の通信インタフェースとを切替え可能に接続する接続切替部と、前記ネットワーク通信装置の通信異常を検出する通信異常検出部と、前記通信異常検出部が通信異常を検出した場合、前記接続切替部を制御し、前記通信異常が検出されたネットワーク通信装置が接続された通信ポートと接続される通信インタフェースを変更させる接続切替制御部とを備えるネットワーク機器を提供する。
本発明は、また、それぞれにネットワーク通信装置が接続可能な複数の通信ポートと、該通信ポートを通じて前記ネットワーク通信装置との間でデータの送受信を行う複数の通信インタフェースと有するネットワーク機器の制御方法であって、前記ネットワーク通信装置の通信を監視し、通信異常を検出するステップと、前記通信異常が検出された場合、該通信異常が検出されたネットワーク通信装置が接続された通信ポートと接続される通信インタフェースを変更するステップとを有するネットワーク機器の制御方法を提供する。
本発明のネットワーク機器及びその制御方法は、ポート多重化ができない既存のネットワーク通信装置を用いる場合であっても、通信の耐障害性を高めることができる。
本発明のネットワーク機器を示すブロック図。 本発明の第1実施形態に係るネットワーク機器を示すブロック図。 ホームゲートウェイ装置をL2SW機能部の詳細な構成と共に示すブロック図。 ポート状態記憶部に記憶される情報の例を示す図。 ポート状態記憶部に記憶される情報の別の例を示す図。 故障発生時の判定処理の手順を示すフローチャート。 インタフェース部の検査の手順を示すフローチャート。 検査用パケットの一例を示すブロック図。 通信復旧処理の手順を示すフローチャート。 本発明の第2実施形態においてポート状態記憶部に記憶される情報の例を示す図。 本発明の第2実施形態においてポート状態記憶部106に記憶される情報の別の例を示す図。 第2実施形態における通信復旧処理の手順を示すフローチャート。
本発明の実施の形態の説明に先立って、本発明の概要を説明する。図1は、本発明のネットワーク機器を示す。ネットワーク機器10は、複数の通信ポート11と、複数の通信インタフェース12と、接続切替部13と、通信異常検出部14と、接続切替制御部15とを有する。なお、図1では、nを2以上の整数として、ネットワーク機器10が、n個の通信ポート11−1〜11−nと、n個の通信インタフェース12−1〜12−nとを有する例を示している。
通信ポート11−1〜11−nは、それぞれにネットワーク通信装置が接続可能なポートである。通信インタフェース12−1〜12−nは、通信ポート11−1〜11−nを通じて、各ポートに接続されたネットワーク通信装置との間でデータの送受信を行う。
接続切替部13は、複数の通信ポート11−1〜11−nと複数の通信インタフェース12−1〜12−nとを切替え可能に接続する。接続切替部13は、例えば初期状態では、同じ枝番号が付与された通信ポート11と通信インタフェース12とを接続する。接続切替部13は、初期状態では、例えば通信ポート11−1と通信インタフェース12−1とを接続し、通信ポート11−nと通信インタフェース12−1とを接続する。
通信異常検出部14は、ネットワーク通信装置の通信異常を検出する。通信異常検出部14は、例えばネットワーク通信装置が接続された通信ポート11とその通信ポート11に接続された通信インタフェース12とを通じてネットワーク通信装置との間で実施される通信を監視し、通信異常を検出する。
接続切替制御部15は、接続切替部13における通信ポート11と通信インタフェース12との接続を制御する。接続切替制御部15は、通信異常検出部14が通信異常を検出した場合、接続切替部13を制御し、通信異常が検出されたネットワーク通信装置が接続された通信ポート11と接続される通信インタフェース12を別の通信ポート11に変更させる。
例えば、通信異常が検出されたネットワーク通信装置が通信ポート11−nに接続されており、接続切替部13が通信ポート11−nと通信インタフェース12−nとを接続している場合を考える。この場合、接続切替制御部15は、通信ポート11−nに接続される通信インタフェースを、他の通信インタフェース、例えば通信インタフェース12−3に変更させる。
本発明のネットワーク機器では、接続切替部13を用いて、通信ポート11と通信インタフェース12との間の接続が切替可能に構成されている。接続切替制御部15は、ネットワーク通信装置の通信異常が検出された場合、そのネットワーク通信装置が接続されている通信ポート11に接続される通信インタフェースを変更させる。通信インタフェース12の部分に故障がある場合、その通信インタフェース12に接続された通信ポート11の利用が不可能になり、ネットワーク通信装置は通信を継続することができない。通信異常が検出された場合に、通信ポート11に接続される通信インタフェース12を変更することで、その通信ポート11に接続されているネットワーク通信装置は通信を継続して実施することが可能である。このようにすることで、ポート多重化ができない既存のネットワーク通信装置を用いる場合であっても、通信の耐障害性を高めることができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図2は、本発明の第1実施形態に係るネットワーク機器を示す。ネットワーク機器であるホームゲートウェイ装置100は、L2SW(layer 2 switch)機能部102、接続切替部103、リンク状態検出部104、接続切替制御部105、ポート状態記憶部106、ルーティング部107、LAN(local area network)側パケット送受信部108、WAN(wide area network)側パケット送受信部109、インタフェース検査部110、及びポート301〜305を有する。ホームゲートウェイ装置100は、LANとWANとの間でパケットを転送できる機能(ルータ)と、複数のポート301〜305を制御できる機能(L2SW)とを有する。
ポート301〜305は、LANケーブル(通信ケーブル)などを介してネットワーク通信装置が接続されるネットワークポートである。ポート301〜305は、例えばLANケーブルが接続されるコネクタ(レセプタクル)を含む。ポート301〜305は、LANポート又はWANポートとして使用される。図2の例では、ポート301〜304はLANポートとして使用されており、ポート305はWANポートとして使用されている。LANポートとWANポートとの組み合わせは上記したものには限定されず、任意のポートをLANポート又はWANポートとして使用できる。
LANポートであるポート301〜304には、通信ケーブルを介して、例えばパーソナルコンピュータ(PC:personal computer)などのネットワーク通信装置がそれぞれ接続される。WANポートであるポート305には、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)、光ファイバー、又はCATV(Common Antenna TeleVision)などを用いて通信を行うネットワーク通信装置に接続される。ポート301〜305は、図1の通信ポート11−1〜11−nに対応する。
ここで、本実施形態において、ポート301〜305に接続されるネットワーク通信装置は、ポート多重化機能を有していない。例えば、LANポートであるポート301〜304のそれぞれに接続されるパーソナルコンピュータは、ポート多重化機能を有していない。別の言い方をすれば、ポート301〜304のそれぞれには、パーソナルコンピュータが1台ずつ接続可能である。WANポートであるポート305に接続されるネットワーク通信装置も、同様に、ポート多重化機能を有していない。
L2SW機能部102は、接続切替部103を介してポート301〜305に接続される。また、L2SW機能部102は、ルーティング部107に接続される。ルーティング部107は、IP(internet protocol)ルーティング処理と各種プロトコルの終端とを行うプロトコルスタックを有する。L2SW機能部102は、ポート301〜305及びルーティング部107との間でL2SW機能を実現する。
図3は、ホームゲートウェイ装置100を、L2SW機能部102の詳細な構成と共に示す。L2SW102は、インタフェース部201〜205と、ポートVLAN(virtual LAN)制御部206と、L2SW制御部207と、パケット破棄制御部208と、MAC(media access control)制御部261及び262とを有する。
インタフェース部201は、MAC制御を行うMAC制御部211(MAC1)と、信号を終端処理する物理層(PHY(physical layer)1)212とを有する。インタフェース部202はMAC制御部221(MAC2)と、物理層222(PHY2)とを有し、インタフェース部203はMAC制御部231(MAC3)と、物理層232(PHY3)とを有し、インタフェース部204はMAC制御部241(MAC4)と、物理層242(PHY4)とを有し、インタフェース部205はMAC制御部251(MAC5)と、物理層252(PHY5)とを有する。
なお、図3においては、L2SW機能部102がインタフェース部を5つ有する例を示しているが、インタフェース部の数はホームゲートウェイ装置100のポートの数に対応していればよく、5つには限定されない。インタフェース部201〜205は、図1の通信インタフェース12−1〜12−nに対応する。
接続切替部103は、例えばマルチプレクサ回路を含んでおり、インタフェース部201〜205と、ポート301〜305のコネクタとの間を切替え可能に接続する。接続切替部103は、例えば、ホームゲートウェイ装置100の全ポートが未故障である初期状態では、インタフェース部201とポート301とを接続し、インタフェース部202とポート302とを接続し、インタフェース部203とポート303とを接続し、インタフェース部204とポート304とを接続し、インタフェース部205とポート305とを接続する。接続切替部103は、図1の接続切替部13に対応する。
接続切替部103は、例えば端子P11〜P14、P21〜P24、P31〜P34、P41〜P44、及びP51〜P54を有している。端子P11及びP13は、インタフェース部201に接続されており、端子P12及びP14はポート301のコネクタに接続されている。端子P21及びP23は、インタフェース部202に接続されており、端子P22及びP24はポート302のコネクタに接続されている。端子P31及びP33は、インタフェース部203に接続されており、端子P32及びP34はポート303のコネクタに接続されている。端子P41及びP43は、インタフェース部204に接続されており、端子P42及びP44はポート304のコネクタに接続されている。端子P51及びP53は、インタフェース部205に接続されており、端子P52及びP54はポート305のコネクタに接続されている。
接続切替部103は、初期状態では端子P11と端子P12とを接続し、端子P13と端子P14とを接続する。このようにすることで、インタフェース部201とポート301とが接続される。接続切替部103は、例えばポート301に接続される端子P12及びP14の接続先を、インタフェース部202に接続された端子P21及びP23に切り替えることで、ポート301の接続先をインタフェース部201からインタフェース部202に切り替えることができる。接続切替部103は、端子P11と端子P13とを接続することもできる。その場合、接続切替部103は、インタフェース部201に対してループバック回路を構成することができる。
インタフェース部201〜205に含まれるMAC制御部211(MAC1)、221(MAC2)、231(MAC3)、241(MAC4)、及び251(MAC5)は、接続切替部103を通じて接続されたポート301〜305に接続されるネットワーク通信装置のMACアドレスを学習する。また、MAC制御261(MAC0)は、ルーティング部107を介してLAN側パケット送受信部108に接続され、自装置のLAN側MACアドレスを学習する。MAC制御部262は、ルーティング部107を介してWAN側パケット送受信部109に接続され、自装置のWAN側MACアドレスを学習する。ホームゲートウェイ装置100において、特定のポートがリンクダウンした場合、そのポートにおけるMACアドレス学習結果は消去される。
L2SW制御部207は、MACアドレスを学習し、MAC制御部間でのパケットの送受信を制御する。L2SW制御部207は、例えばポート301に接続されているネットワーク通信装置(PC1)のMACアドレスをMAC制御部211(MAC1)にて学習することで、PC1宛のパケットをMAC制御部211(MAC1)を介してポート301に送信することができる。
ポートVLAN制御部206は、MAC制御部間でのLAN/WANグルーピングを制御する。ポートVLAN制御部206を用いることで、L2SW機能部102では、例えばLAN側(MAC0〜MAC4)とWAN側(MAC5及びMAC6)とで、MACアドレス学習テーブル及びフラッディング先が分離された構成とすることができる。パケット破棄制御部208は、特定のポート宛のパケットを破棄する。
ルーティング部107は、MAC制御部261(MAC0)及びMAC制御部262(MAC6)からIPパケットを受信する。ルーティング部107は、受信したIPパケットの宛て先となるIPアドレスに基づいてルーティング処理を行う。ルーティング部107は、受信したIPパケットが自装置宛のものである場合は、プロトコルスタックにおいてそのパケットが使用しているプロトコルの終端処理を行う。
LAN側パケット送受信部108は、ルーティング部107を介して自装置宛のLANパケットを受け取る。また、LAN側パケット送受信部108は、自装置から他装置宛のLANパケットを、ルーティング部107を介してMAC制御部261(MAC0)に送信する。WAN側パケット送受信部109は、ルーティング部107を介して自装置宛のWANパケットを受け取る。また、WAN側パケット送受信部109は、自装置から他装置宛のWANのパケットを、ルーティング部107を介してMAC制御部262(MAC6)に送信する。
リンク状態検出部104は、L2SW制御部207を介して、インタフェース部201〜205に接続された各ポートのリンク状態(通信状態)を監視する。つまり、リンク状態検出部104は、各ポートがリンクアップしているか、又はリンクダウンしているかを監視する。リンク状態検出部104は、各ポートのリンク状態を接続切替制御部105に通知する。リンク状態検出部104は、リンク状態を通じて、各ポートに接続されたネットワーク通信装置に通信異常が生じているか否かを監視する。リンク状態検出部104は、図1の通信異常検出部14に対応する。
接続切替制御部105は、接続切替部103を制御し、インタフェース部201〜205とポート301〜305のコネクタとの間の接続を制御する。また、接続切替制御部105は、L2SW制御部207を介してポートVLAN機能の制御やパケット破棄の制御を行い、インタフェース検査部110との間で検査情報のやり取りを行う。
接続切替制御部105は、リンク状態検出部104がリンクのダウンを検出すると、接続切替部103を制御して、リンクがダウンしたポートに接続されるインタフェース部を変更させる。接続切替制御部105は、インタフェース部の変更に先立って、リンクがダウンしたインタフェース部(ポート)に対する検査開始の通知をインタフェース検査部110に送信する。このとき、接続切替制御部105は、接続切替部103を制御して、検査対象のインタフェース部に対してループバック回路を構成させる。
インタフェース検査部110は、検査開始の通知を受けると、該当インタフェース部を宛て先とする検査用パケットを生成する。インタフェース検査部110は、生成した検査用パケットをLAN側パケット送受信部108を介して、又はWAN側パケット送受信部109を介してL2SW機能部102に送信する。検査用パケットは、特定の検査用データを含む。
L2SW制御部207は、インタフェース検査部110から検査用パケットを受け取ると、ポート検査パケットを検査対象のインタフェース部に送信し、ループバック回路で折り返されたパケットを受信する。L2SW制御部207は、受信したパケットが自身から送信された検査用パケットであると判定すると、受信したパケットを、MAC制御部261(MAC0)とルーティング部107とLAN側パケット送受信部108を介して、又は、MAC制御部262(MAC6)とルーティング部107とWAN側パケット送受信部109を介して、インタフェース検査部110に送信する。
インタフェース検査部110は、L2SW制御部207から受信したパケット(検査用パケット)に含まれる検査用データを、送信済みの検査用データと照合する。インタフェース検査部110は、受信したパケットに含まれる検査用データが送信済みの検査用データに一致する場合は検査対象のインタフェース部が正常であると判定する。インタフェース検査部110は、受信したパケットに含まれる検査用データが送信済みの検査用データと一致しない場合は検査対象のインタフェース部が故障であると判定する。
インタフェース検査部110は、判定結果を接続切替制御部105に通知する。接続切替制御部105は、判定結果が検査対象のインタフェース部が故障している旨を示す場合、接続切替部103を制御して、リンクがダウンしたポートに接続されるインタフェース部を、他のインタフェース部に変更させる。接続切替制御部105は、判定結果が検査対象のインタフェース部が正常である旨を示す場合は、インタフェース部の変更を実施させない。
ポート状態記憶部106はポート状態を記憶する記憶装置である。ポート状態記憶部106は、例えば半導体記憶装置などのメモリで構成される。ポート状態記憶部106は、複数のポートに関する各種情報を記憶する。ポート状態記憶部106が記憶する情報には、各ポートに対して設定された優先度に関する情報が含まれる。接続切替制御部105は、ポート状態記憶部106に対して、ポート状態の読み書きを行う。
図4A及び図4Bは、ポート状態記憶部106に記憶される情報の例を示す。ポート状態記憶部106は、ポート番号、インタフェースタイプ、優先度、インタフェース番号、ポートステータス、及びリンクステータスの情報を記憶する。ポート番号は、各ポートの番号を示す。例えばポート301はポート番号“1”のポートに対応し、ポート305はポート番号“5”のポートに対応する。
インタフェースタイプは、各ポートが属するインタフェース種別を示す。インタフェースタイプがLANのポートはLANポートとして使用され、インタフェースタイプがWANのポートはWANポートとして使用される。優先度は、各ポートの使用優先度を示す。例えば優先度“1”が最も優先度が高いポートであり、優先度“5”が最も優先度が低いポートである。複数のポートのうち、インタフェースタイプがWANであるポートの優先度が高く設定されていることが好ましい。
インタフェース番号は、各ポートが使用するインタフェース部の番号を示す。例えば、インタフェース部201のインタフェース番号は“201”であり、インタフェース部205のインタフェース番号は“205”である。ポートステータスは、ポートが正常であるか、又は故障であるかを示す。リンクステータスは、各ポートにおいてリンクがアップしているか、又はダウンしているかを示す。
例えば、リンク状態検出部104がポート番号“5”においてリンクダウンを検出した場合、接続切替制御部105は、ポート番号“5”に対してリンクステータスdownを記録する。また、例えばインタフェース検査部110がインタフェース部205に対して検査を実施し、故障であると判定した場合、接続切替制御部105は、インタフェース部205が接続されたポート番号“5”に対して、ポートステータスNGを記録する(図4Aを参照)。
接続切替制御部105は、ポート301〜305とインタフェース部201〜205との間の接続を変更させる場合、その変更に合わせてポート状態記憶部106が記憶する情報を書き換える。例えば、ポート番号“5”であるポート305が接続されるインタフェース部を、故障したインタフェース部205から正常なインタフェース部204に変更し、かつインタフェース部204が接続していたポート304(ポート番号“4”)が接続されるインタフェース部をインタフェース部205に変更する場合を考える。その場合、接続切替制御部105は、ポート番号“5”に対してインタフェース番号“204”を記録し、ポートステータスOKを記録し、リンクステータスupを記録する(図4Bを参照)。また、接続切替制御部105は、ポート番号“4”に対して、インタフェース番号“205”を記録し、ポートステータスNGを記録し、リンクステータスdownを記録する。
なお、ポート状態記憶部106が記憶する各種情報は、管理者が事前に設定しておいてもよい。例えば、管理者は、ホームゲートウェイ装置100を利用する際に、WebGUI(Graphical User Interface)などを用いて、初期設定情報をポート状態記憶部106に記憶させてもよい。
続いて動作手順を説明する。図5は、故障発生時の判定処理の手順を示す。リンク状態検出部104は、L2SW制御部207を介して、各ポートのリンク状態を監視し、接続切替制御部105にリンク状態を通知する。接続切替制御部105は、通知されたリンク状態が、リンクダウンを示すものであるか否かを判断する(ステップA1)。接続切替制御部105は、ステップA1でリンク状態がリンクダウンを示すものではないと判断すると、ポート状態記憶部106の該当するポート番号のリンクステータスにupを記録する(ステップA3)。その後、処理はステップA1に戻り、リンク状態の監視が継続される。
接続切替制御部105は、ステップA1で通知されたリンク状態がリンクダウンを示すものであると判断すると、ポート状態記憶部106の該当するポート番号のリンクステータスにdownを記録する(ステップA2)。接続切替制御部105は、リンク状態がリンクアップからリンクダウンに変化したか否かを判断する(ステップA4)。接続切替制御部105がステップA4でリンクアップからリンクダウンに変化していないと判断した場合、処理はステップA1に戻り、リンク状態の監視が継続される。
接続切替制御部105は、ステップA4でリンクアップからリンクダウンに変化したと判断した場合、、リンクダウンに変化したポート宛のパケット送信を停止するようにパケット破棄制御部208に要求する。パケット破棄制御部208は、パケット送信の停止要求を受け取ると、リンクダウンに変化したポート宛の検査パケット以外のパケットの破棄を開始する(ステップA5)。例えば、ポート305がリンクアップからリンクダウンに変化した場合、接続切替制御部105は、パケット破棄制御部208に、ポート305宛のパケットの送信を停止するように要求する。パケット破棄制御部208は、ポート305宛の検査パケット以外のパケットを破棄する。
接続切替制御部105は、接続切替部103を制御し、リンクダウンしたポートに対応するインタフェース部に対して、ループバック回路を構成させる(ステップA6)。接続切替制御部105は、例えばポート305がリンクダウンに変化した場合は、接続切替部103における端子P51と端子P52との間の接続、及び端子P53と端子P54との間の接続を解除し、端子P51と端子P53とを接続させることで、ポート305に接続していたインタフェース部205に対してループバック回路を構成させる。
接続切替制御部105は、ループバック回路が構成された後、リンクダウンしたポート(それに対応するインタフェース部)がリンクアップした旨の通知をリンク状態検出部104から受けたか否かを判断する(ステップA7)。接続切替制御部105は、例えばポート番号が“5”のポートがリンクダウンしていた場合に、インタフェース部205に対してループバック回路を構成することで、当該ポートのリンクがアップしたか否かを判断する。
接続切替制御部105は、ステップA7でリンクアップした旨の通知を受けていないと判断した場合、リンクダウンしたポートに接続されていたインタフェース部が故障していると判定し、ポート状態記憶部106のポートステータスにNGを記録する(ステップA13)。接続切替制御部105は、ステップA13では、例えばポート番号“5”のポートステータスにNGを記録する。接続切替制御部105は、接続切替部103を制御して、ループバック回路を解除させる(ステップA14)。接続切替制御部105は、例えば接続切替部103における端子P51と端子P52とを接続させ、端子P53と端子P54とを接続させることで、ループバック回路を解除させる。パケット破棄制御部208は、故障ポート宛のパケットの破棄を継続する(ステップA15)。
接続切替制御部105は、ステップA7でリンクアップした旨の通知を受けたと判断した場合、インタフェース検査部110に対して、リンクアップしたインタフェース部の検査を要求する(ステップA8)。接続切替制御部105は、検査対象のインタフェース部を識別する情報をインタフェース検査部110に通知し、そのインタフェース部の検査を要求する。また、接続切替制御部105は、ポート状態記憶部106から検査対象のインタフェース部のインタフェースタイプの情報を取得し、検査対象のインタフェース部のインタフェースタイプも通知する。インタフェース検査部110は、接続切替制御部105から検査の要求を受け取ると、検査対象のインタフェース部が正常か否かを検査する(ステップA8)。
図6は、インタフェース部の検査の手順を示す。インタフェース検査部110は、接続切替制御部105から検査の要求を受け取ると、特定の検査用データを含む検査用パケットを生成する(ステップB1)。図7は、検査用パケットの一例を示す。検査用パケット700は、例えば一般的なイーサネット(登録商標)フレームのフォーマットに準じる。検査用パケット700は、送信先MACアドレス701と、送信元MACアドレス702と、検査用データ703とを含む。検査用データ703は、特定のパターンのデータを含む。
送信先MACアドレス701は、第1オクテット711から第6オクテット716から成る。第1オクテット711は、グローバルアドレスとローカルアドレスとを識別するビットであるG/Lビットを有する。具体的には、第1オクテット711の第2ビットがG/Lビットとして用いられる。検査用パケット700において、G/Lビットには、ローカルアドレスを示す値である“1”がセットされる。なお、送信先がローカルアドレスのパケット、つまりG/Lビットが1にセットされたパケットは、一般に、装置内部での試験用途などで使用される。送信先がローカルアドレスのパケットでは、送信先MACアドレス701の内容を自由に定めることができる。
送信先MACアドレス701は、G/Lビット以外の任意のビットにおいて、送信元MAC、送信先MAC、及び転送済みを示す情報を指定する。図7の例では、第5オクテット715の最上位ビットが、転送済みか否かを示す情報を指定するビットと使用されている。第5オクテット715の残りのビットは送信先MACを指定するビットとして使用される。より詳細には、第5オクテット715の残りのビットはMAC0からMAC6に対応しており、それらビットの何れかを“1”とすることで送信先MACが指定される。例えば第5オクテット715の第2ビットを“1”とすることで、そのビットに対応したMAC1が、検査用パケット700の送信先MACとして指定される。同様に、第6オクテット716の最下位ビットから第7ビットは、送信元MACを指定するビットとして使用される。より詳細には、第6オクテット716の最下位ビットから第7ビットはMAC0からMAC6に対応しており、それらビットの何れかを“1”とすることで送信元MACが指定される。
なお、図7の例においては、送信元MACアドレスは送信先MACアドレス701の第6オクテット716で指定されるため、インタフェース部の検査は、送信元MACアドレス702を参照しなくても実施できる。便宜上、本実施形態において、送信元MACアドレス702には、検査対象のインタフェース部のインタフェースタイプがLANの場合は、検査用パケットを送信する際に使用されるLAN側パケット送受信部108の不揮発性メモリなどに保存されている自装置のLAN側MACアドレスが格納される。検査対象のインタフェース部のインタフェースタイプがWANの場合は、送信元MACアドレス702には、WAN側パケット送受信部109の不揮発性メモリなどに保存されている自装置のWAN側MACアドレスが格納される。
インタフェース検査部110は、図6のステップB1では、送信元MACがMAC6で、送信先MACがMAC5である検査用パケットを生成する。具体的には、送信先MACアドレス701の第6オクテット716の第7ビットが“1”であり、かつ第5オクテット715の第6ビットが“1”である検査用パケット700を生成する。インタフェース検査部110は、ステップB1で生成する検査用パケット700において、第5オクテット715の最上位ビットを転送済みではない旨を示す値“0”にセットし、検査対象のインタフェース部に対して未転送である状態としておく。
図6に戻り、インタフェース検査部110は、WAN側パケット送受信部109、ルーティング部107、及びMAC制御部262(MAC6)を介して、L2SW制御部207にパケット(検査用パケット)を送信する(ステップB2)。L2SW制御部207は、MAC制御部262(MAC6)からパケットを受け取ると、受け取ったパケットが検査用パケットであるか否かを判定する(ステップB3)。L2SW制御部207は、ステップB3では、送信先MACアドレス701(図7を参照)を解析し、G/Lビットがローカルアドレスを示しているか否かを調べる。L2SW制御部207は、G/Lビットがローカルアドレスを示している場合、受け取ったパケットが検査用パケットであると判定する。
L2SW制御部207は、送信先MACアドレス701において転送済みを示すビットとして使用されるビットを参照し、そのビットが0であるか否かを調べる。L2SW制御部207は、転送済みを示すビットが0である場合、検査対象のインタフェース部に対して検査用パケットがまだ転送されていないと判断し、当該ビットを1に設定する(ステップB4)。L2SW制御部207は、送信先MACアドレス701において送信先MACを示すビットとして使用されるビットを参照して送信先のMACを調べる(ステップB5)。L2SW制御部207は、送信先MACとして指定されてMACを有するインタフェース部に、検査用パケットを転送する(ステップB6)。
L2SW制御部207は、例えば検査用パケット700の送信先MACアドレス701の第5オクテット715において、第6ビットに1が設定されていた場合は、MAC5(MAC制御部251)を有するインタフェース部205に、検査用パケットを送信する。パケット破棄制御部208は、インタフェース部205を通じてポート305に向けて送信されるパケットの破棄する実施しているが、検査用パケットについては送信を許可し、検査用パケットを破棄しない。
接続切替制御部105は、インタフェース部に対する検査用パケットの転送に先立って、図5のステップA6で、検査対象のインタフェース部に対してループバック回路を構成させている。インタフェース部に送信された検査用パケットは、ループバック回路でループバックする(ステップB7)。インタフェース部は、ループバックしたパケット(検査用パケット)を、L2SW制御部207に送信する(ステップB8)。
L2SW制御部207は、パケットを受信すると、送信先MACアドレス701を解析し、G/Lビットがローカルアドレスを示すか否かを調べる。L2SW制御部207は、G/Lビットがローカルアドレスを示す場合、受信したパケットが検査用パケットであると判定する(ステップB9)。L2SW制御部207は、検査用パケットであると判定すると、送信先MACアドレス701において転送済みを示すビットとして使用されるビットを参照し、検査用パケットがインタフェース部に対して送信済みであるか否かを判断する。検査用パケットがループバック回路をループバックしたものである場合、転送済みを示すビットはステップB4で1にセットされている。L2SW制御部207は、転送済みを示すビットが1である場合、検査対象のインタフェース部への転送は既に行われたと判断する。
L2SW制御部207は、送信先MACアドレス701において送信元MACを示すビットとして使用されるビットを参照し、検査用パケットの送信先を決定する(ステップB10)。L2SW制御部207は、例えば送信先MACアドレス701の第6オクテット716において第7ビットに1が設定されていた場合は、MAC6(MAC制御部262)を検査用パケットの送信先として決定する。L2SW制御部207は、例えばMAC制御部262(MAC6)、ルーティング部107、及びWAN側パケット送受信部109を介して、インタフェース検査部110に検査用パケットを送信する(ステップB11)。
インタフェース検査部110は、受け取った検査用パケットの検査用データを、ステップB2で送信した検査用パケットに含まれる検査用データと照合する(ステップB12)。インタフェース検査部110は、照合の結果、両者が一致している場合は、検査対象のインタフェース部が正常であると判断する。インタフェース検査部110は、両者が一致しない場合は、検査対象のインタフェース部が故障していると判断する。インタフェース検査部110は、接続切替制御部105に検査結果を通知する。
図5に戻り、接続切替制御部105は、インタフェース検査部110から受け取った通知が、インタフェース部が正常である旨(検査OK)を示すか否かを判断する(ステップA9)。接続切替制御部105は、ステップA9で、検査結果がインタフェース部が正常である旨を示すものではないと判断した場合、ステップA13に進み、ポート状態記憶部106のポートステータスにNGを記録する。また、接続切替制御部105は、ステップA14で接続切替部103を制御してループバック回路を解除させる。パケット破棄制御部208は、ステップA15で、故障ポート宛のパケットの破棄を継続する。
接続切替制御部105は、ステップA9でインタフェース検査部110から受け取った通知がインタフェース部が正常である旨を示すと判断すると、ポート状態記憶部106における該当するインタフェース番号のポートのポートステータスにOKを記録する(ステップA10)。接続切替制御部105は、接続切替部103を制御して、ループバック回路を解除させる(ステップA11)。接続切替制御部105は、ステップA11では、例えば接続切替部103における端子P51と端子P52とを接続させ、端子P53と端子P54とを接続させることで、ループバック回路を解除させる。接続切替制御部105は、パケット破棄制御部208にパケット破棄の解除を要求し、パケット破棄制御部208は、パケットの破棄を解除する(ステップA12)。
ここで、リンクダウンした後にステップA10に至るケースとしては、あるポートに接続されていた通信ケーブルが抜けることで、そのポートがリンクアップからリンクダウンに変化したが、ポート(インタフェース部)自体は故障していないケースが考えられる。あるいは、ホームゲートウェイ装置100のポートからネットワーク通信装置までの間で、例えば通信ケーブルの断線などが生じ、ホームゲートウェイ装置100とネットワーク通信装置との間の通信が実施できなくなったケースなどが考えられる。
続いて、故障時の通信復旧処理を説明する。図8は、通信復旧処理の手順を示す。接続切替制御部105は、ポート状態記憶部106におけるポートステータスを参照し、新たにポートステータスにNGが記録されたポートが存在するか否か、つまり、新たに故障が発生したポートが存在するか否かを判断する(ステップC1)。ステップC1で、新たに故障が発生したポートが存在しないと判断された場合、処理はステップC1に戻り、ポートステータスの監視が継続される。
接続切替制御部105は、ステップC1で新たに故障が発生したポートが存在すると判断すると、ポート状態記憶部106における優先度を参照し、故障が発生したポートよりも優先度が低く、かつポートステータスが正常である旨を示すポートが存在するか否かを判断する(ステップC2)。接続切替制御部105は、ステップC2で、優先度が低くかつポートステータスが正常を示すポートが存在しないと判断した場合、故障したポートに接続されるインタフェース部を変更しないと決定する。その場合、パケット破棄制御部208は、故障ポート宛のパケットの破棄を継続する(ステップC7)。
例えば、図4Aに示すポート状態記憶部106が記憶する情報においてポート番号“5”のポートのポートステータスがNGとなった場合、接続切替制御部105は、ポート番号“5”のポートに設定された優先度“1”を取得する。接続切替制御部105は、ステップC2では、ポートステータスがOKで、かつ優先度“1”よりも低いポートが存在するか否かを判断する。図4Aの例では、ポート番号“5”のポート以外はポートステータスOKであり、また、他のポートは全て故障したポート番号“5”のポートよりも優先度が低いため、ステップC2においてそのようなポートが存在すると判断される。
接続切替制御部105は、ステップC2で、優先度が低く、かつポートステータスが正常を示すポートが存在すると判断した場合、故障したポートに接続されるインタフェース部を変更すると決定する。その場合、接続切替制御部105は、ポートステータスが正常を示すポートのうち、優先度が最も低いポートが使用している(そのポートに接続されている)インタフェース部を、故障したポートの変更先のインタフェース部として決定する。接続切替制御部105は、接続切替部103を制御し、故障が発生したポートと変更先として決定したインタフェース部とを接続させる(ステップC3)。また、接続切替制御部105は、接続切替部103を制御し、故障が発生したポートと接続されていたインタフェース部と、変更先として決定されたインタフェース部が接続されていたポートとを接続させる。
例えば図4Aを参照すると、ポートステータスがOKのポートのうち、ポート番号“4”のポートが最も優先度が低い。接続切替制御部105は、ポート番号“4”のポート(ポート304)が接続されているインタフェース部204を、故障したポート番号“5”のポート(ポート305)の新たな接続先として決定する。また、接続切替制御部105は、故障したポート305に接続されていたインタフェース部205を、ポート304の新たな接続先とする。
接続切替制御部105は、接続切替部103の端子P41と端子P42との間の接続、及び端子P43と端子P44との間の接続を解除させ、インタフェース部204とポート304との接続を解除させる。その後、接続切替制御部105は、端子P41と端子P52とを接続させ、端子P43と端子P54とを接続させることで、インタフェース部204の接続先をポート304からポート305に変更する。また、接続切替制御部105は、端子P51と端子P42とを接続させ、端子P53と端子P44とを接続させることで、インタフェース部205の接続先をポート304へ変更する。
なお、インタフェース部204におけるMACアドレス学習結果は、ポート304との接続が解除され、リンクがダウンすることで消去される。インタフェース部205のMACアドレス学習結果は、図5のステップA1でリンクダウンが検出されたときに、消去される。
接続切替制御部105は、ポートとインタフェース部との接続を変更したことに伴い、ポート状態記憶部106が記憶する情報を、変更に合わせて更新する(ステップC4)。例えば、ポート番号“5”のポート(ポート305)が接続されるインタフェース部がインタフェース部204に変更になった場合、接続切替制御部105は、ポート番号“5”のインタフェース番号に204を記録する(図4Bを参照)。また、接続切替制御部105は、ポート番号“5”のポートステータスにOKを記録する。ポート番号“5”のインタフェースタイプはWANであるため、接続切替制御部105は、インタフェース部204のインタフェースタイプをLANからWANに変更する。接続切替制御部105は、ポート番号“4”のポート(ポート304)については、インタフェース番号に205を記録し、ポートステータスにNGを記録し、かつインタフェースタイプをWANからLANに変更する。
接続切替制御部105は、ステップC3の実施に伴いインタフェースタイプが変更になったインタフェース部が存在する場合、ポートVLAN制御部206にその旨を通知する。接続切替制御部105は、例えばインタフェース部205のインタフェースタイプがWANからLANに変更になった旨、及びインタフェース部204のインタフェースタイプがLANからWANに変更になった旨を、ポートVLAN制御部206に通知する。ポートVLAN制御部206は、インタフェースタイプが変更になった旨の通知を受けると、LAN又はWANに属するMAC0からMAC6のグルーピングを再設定する。例えば、ポートVLAN制御部206は、ポートVLAN設定に関して、MAC0、MAC1、MAC2、MAC3、及びMAC5をLANとし、MAC6及びMAC4をWANにする。
接続切替制御部105は、故障したインタフェース部に接続されることとなったポートへのパケット送信を停止するようにパケット破棄制御部208に要求する(ステップC5)。接続切替制御部105は、ステップC5では、例えば故障したインタフェース部205に接続されることとなったポート番号“4”のポートに対するパケット送信の停止を要求する。このようにすることで、故障したインタフェース部に接続されることとなったポートに対してパケットを送信せずに廃棄させることが、パケット破棄制御部208を介してL2SW制御部207に設定される。
接続切替制御部105は、パケット破棄制御部208に、正常なインタフェース部に接続されることとなったポートに対するパケットの破棄の解除を要求する(ステップC6)。接続切替制御部105は、ステップC6では、例えば正常なインタフェース部204に接続されることとなったポート番号“5”のポートに対する、図5のステップA5で開始されたパケット破棄を解除することを要求する。このようにすることで、正常なインタフェース部に接続されることとなったポートに対するパケット送信が可能になることが、パケット破棄制御部208を介してL2SW制御部207に設定される。
ポート番号“5”のポートが正常なインタフェース部204に接続されると、そのポートはリンクアップする。ポート番号“5”のポートがリンクアップした後、ポート305の接続先のネットワーク通信装置とホームゲートウェイ装置100との間で、L2SWの一般的な機能を用いてアドレス解決が行われる。以上の動作を経て、優先度が低いポートが使用不可となることと引き換えに、故障と判定されたポート番号“5”のポートが継続使用可能となる。
本実施形態では、ホームゲートウェイ装置100が有する複数のポートのうち、あるポートに故障が発生した場合、そのポートに接続されたインタフェース部を、別のインタフェース部に変更する。故障したポートに接続されるインタフェース部を変更することで、当該ポートの通信を復旧することができる。ポートとインタフェース部との付け替えはホームゲートウェイ装置100において実施されるため、ポートに接続されるネットワーク通信装置は、ホームゲートウェイ装置100の複数のポートに対して接続している必要がない。このように、本実施形態では、ホームゲートウェイ装置100のあるポートに故障が発生した場合に、そのポートにポート多重化ができない既存のネットワーク通信装置が接続されている場合でも、通信を継続して実施することが可能である。
本実施形態では、ポートに優先度が設定されており、接続切替制御部105は、故障したポートの変更先のインタフェース部を、ポートの優先度に従って決定する。接続切替制御部105は、例えばあるポートに故障が発生した場合は、そのポートに設定された優先度より低い優先度が設定されたポートが存在する場合に、その低優先度のポートが使用しているインタフェース部を変更先のインタフェース部として決定する。例えば、重要度が高いネットワーク通信装置が接続されるポートには、高い優先度が設定されている。重要度が高いネットワーク通信装置が接続されるポートが故障した場合、優先度が低いポートが使用する正常なインタフェース部が存在する場合には、重要度が高いネットワーク通信装置の通信を継続して実施することができる。また、あるポートに故障が発生した場合に、重要度が高いネットワーク通信装置が通信に使用しているインタフェース部が、故障したポートの変更先のインタフェース部として選択されることを回避することができる。
本実施形態では、ホームゲートウェイ装置100が有する複数のポートのそれぞれに、個別にネットワーク通信装置を接続することができる。本実施形態では、ホームゲートウェイ装置の各ポートが正常に機能している場合、故障に備えた待機用のポートを設ける必要がなく、各ポートに異なるネットワーク通信装置を接続して通信を実施することができる。
本実施形態では、パケット破棄制御部208は、故障したポート宛のパケットを破棄する。また、パケット破棄制御部208は、故障したポートに接続されるインタフェース部が変更された場合、故障したインタフェース部に接続されることとなったポート宛のパケットを破棄する。このようにすることで、故障したインタフェース部が使用されるポート宛のパケットをホームゲートウェイ装置100の内部で破棄することができる。その場合、宛て先不明となったパケットが他のポートにフラッディングされてネットワーク負荷が増大することを防止することが可能である。
続いて、本発明の第2実施形態を説明する。本発明の第2実施形態に係るホームゲートウェイ装置の構成は、図2及び図3に示す第1実施形態で説明したホームゲートウェイ装置100の構成と同様である。第1実施形態では、故障したポートの変更先のインタフェース部が、ポートに設定された優先度に従って決定された。本実施形態では、ポートが使用中であるか否かを調べ、未使用ポートを優先的に故障したポートの変更先として決定する点が、第1実施形態と相違する。その他の点は、第1実施形態と同様でよい。
接続切替制御部105(図3を参照)は、故障が発生したポートがある場合、まず、未使用のポートが存在するか否かを調べる。接続切替制御部105は、例えばポート状態記憶部106を参照し、ポートステータスがOKで、かつリンクステータスがdownのポートが存在するか否かを調べる。接続切替制御部105は、そのようなポートを、ポートにネットワーク通信装置が接続されていない未使用のポートであると判断する。接続切替制御部105は、未使用のポートが存在する場合は、その未使用のポートに接続されているインタフェース部を、故障したポートの変更先のインタフェース部として決定する。
図9A及び図9Bは、本実施形態においてポート状態記憶部106に記憶される情報の例を示す。ホームゲートウェイ装置100の5つのポート301〜305のうち、ポート303にはネットワーク通信装置が接続されていないものとする。その場合、未使用のポート番号“3”のポートのリンクステータスにはdownが記録される(図9Aを参照)。このポートに接続されたインタフェース部203には特に故障が発生していないため、ポートステータスはOKが記録されている。
ポート302に故障が発生した場合、図5のステップA2でポート番号“2”のリンクステータスにdownが記録され、ステップA13でポート番号“2”のポートステータスにNGが記録される(図9Aを参照)。故障したポート番号“2”のポートが接続されるインタフェース部が、未使用ポートであるポート番号“3”のポートに接続されていたインタフェース部203に変更されると、ポート番号“2”のインタフェース番号に“203”が記録される(図9Bを参照)。また、ポート番号“2”のポートのポートステータスにはOKが記録され、リンクステータスにはupが記録される。
未使用ポートであるポート番号“3”のポートが接続されるインタフェース部が、故障したポート番号“2”のポートに接続されていたインタフェース部202に変更されると、ポート番号“3”のインタフェース番号に“202”が記録される(図9Bを参照)。また、ポート番号“2”のポートのポートステータスにはNGが記録され、リンクステータスにはdownが記録される。ポート番号“2”のポート及びポート番号“3”のポートのインタフェースタイプは共にLANであるため、インタフェースタイプは変更されない。
図10は、通信復旧処理の手順を示す。接続切替制御部105は、ポート状態記憶部106におけるポートステータスを参照し、新たにポートステータスに記録されたポートが存在するか否か、つまり、新たに故障が発生したポートが存在するか否かを判断する(ステップD1)。ステップD1で、新たに故障が発生したポートが存在しないと判断された場合、処理はステップD1に戻り、ポートステータスの監視が継続される。
接続切替制御部105は、ステップD1で新たに故障が発生したポートが存在すると判断すると、ポート状態記憶部106における優先度を参照し、かつポートステータスが正常である旨を示すポートが存在するか否かを判断する(ステップD2)。接続切替制御部105は、ステップD2で、優先度が低くかつポートステータスが正常を示すポートが存在しないと判断した場合、故障したポートに接続されるインタフェース部を変更しないと決定する。その場合、パケット破棄制御部208は、故障ポート宛のパケットの破棄を継続する(ステップD9)。
例えば、ポート番号“2”のポートステータスがNGとなった場合(図9Aを参照)、接続切替制御部105は、ポート番号“2”のポートに設定された優先度“3”を取得する。接続切替制御部105は、ステップD2では、ポートステータスがOKで、かつ優先度“3”よりも低いポートが存在するか否かを判断する。図9Aの例では、ポート番号“2”のポート以外はポートステータスOKであり、また、ポート番号“3”及び“4”のポートはポート番号“2”のポートよりも優先度が低いため、ステップD2においてそのようなポートが存在すると判断される。接続切替制御部105は、ステップD2で、優先度が低く、かつポートステータスが正常を示すポートが存在すると判断した場合、故障したポートに接続されるインタフェース部を変更すると決定する。
接続切替制御部105は、優先度が低く、かつポートステータスが正常を示すポートに、リンク状態がリンクダウンを示すポートが存在するか否かを判断する(ステップD3)。言い換えれば、接続切替制御部105は、優先度が低く、かつ故障を発生していないポートに、未使用のものが存在するか否かを判断する。接続切替制御部105は、ステップD3でリンクダウンしているポートが存在すると判断すると、リンクダウンしているポートのうち最も優先度が低いポートが使用している(そのポートに接続されている)インタフェース部を、故障したポートの変更先のインタフェース部として決定する。接続切替制御部105は、接続切替部103を制御し、故障が発生したポートと変更先として決定したインタフェース部とを接続させる(ステップD4)。また、接続切替制御部105は、接続切替部103を制御し、故障が発生したポートと接続されていたインタフェース部と、変更先として決定されたインタフェース部が接続されていたポートとを接続させる。
例えば、図9Aを参照すると、ポート番号“3”及び“4”のポートは、ポート番号“2”のポートよりも優先度が低く、かつポートステータスがOKのポートである。これらのうち、ポート番号“3”のポートのリンクステータスはdownであり、このポートは未使用のポートである。この場合、接続切替制御部105は、ポート番号“3”のポート(ポート303)が接続されているインタフェース部203を、故障したポート番号“2”のポート(ポート302)の新たな接続先として決定する。また、接続切替制御部105は、故障したポート302に接続されていたインタフェース部202を、未使用のポート303の新たな接続先とする。
接続切替制御部105は、接続切替部103の端子P31と端子P32との間の接続、及び端子P33と端子P34との間の接続を解除させ、インタフェース部203とポート303との接続を解除させる。その後、接続切替制御部105は、端子P31と端子P22とを接続させ、端子P33と端子P24とを接続させることで、インタフェース部203の接続先をポート303からポート302に変更する。また、接続切替制御部105は、端子P21と端子P32とを接続させ、端子P23と端子P34とを接続させることで、インタフェース部202の接続先をポート303へ変更する。
接続切替制御部105は、ステップD3で、リンクダウンしているポートが存在しないと判断した場合は、第1実施形態と同様に、ポートステータスが正常を示すポートのうち、優先度が最も低いポートが使用している(そのポートに接続されている)インタフェース部を、故障したポートの変更先のインタフェース部として決定する。接続切替制御部105は、接続切替部103を制御し、故障が発生したポートと変更先として決定したインタフェース部とを接続させる(ステップD5)。また、接続切替制御部105は、接続切替部103を制御し、故障が発生したポートと接続されていたインタフェース部と、変更先として決定されたインタフェース部が接続されていたポートとを接続させる。
接続切替制御部105は、ポートとインタフェース部との接続を変更したことに伴い、ポート状態記憶部106が記憶する情報を、変更後の情報に更新する(ステップD6)。例えば、ポート番号“2”のポート(ポート302)が接続されるインタフェース部がインタフェース部203に変更になった場合、接続切替制御部105は、ポート番号“2”のインタフェース番号に“203”を記録する(図9Bを参照)。また、接続切替制御部105は、ポート番号“2”のポートステータスにOKを記録する。接続切替制御部105は、ポート番号“3”のポート(ポート303)については、インタフェース番号に202を記録し、かつポートステータスにNGを記録する。
接続切替制御部105は、故障したインタフェース部に接続されることとなったポートへのパケット送信を停止するようにパケット破棄制御部208に要求する(ステップD7)。接続切替制御部105は、ステップD7では、例えば故障したインタフェース部202に接続されることとなったポート番号“3”のポートに対するパケット送信の停止を要求する。このようにすることで、故障したインタフェース部に接続されることとなったポートに対してパケットを送信せずに廃棄させることが、パケット破棄制御部208を介してL2SW制御部207に設定される。
接続切替制御部105は、パケット破棄制御部208に、正常なインタフェース部に接続されることとなったポートに対するパケットの破棄の解除を要求する(ステップD8)。接続切替制御部105は、ステップD8では、例えば正常なインタフェース部203に接続されることとなったポート番号“2”のポートに対する、図5のステップA5で開始されたパケット破棄を解除することを要求する。このようにすることで、正常なインタフェース部に接続されることとなったポートに対するパケット送信が可能になることが、パケット破棄制御部208を介してL2SW制御部207に設定される。
ポート番号“2”のポートが正常なインタフェース部203に接続されると、そのポートはリンクアップする。ポート番号“2”のポートがリンクアップした後、ポート302の接続先のネットワーク通信装置とホームゲートウェイ装置100との間で、L2SWの一般的な機能を用いてアドレス解決が行われる。以上の動作を経て、優先度が低い正常なポートのうちで未使用のポート又は優先度が最も低いポートが使用不可となることと引き換えに、故障と判定されたポート番号“2”のポートが継続使用可能となる。なお、図10のステップD6〜D8の処理は、図8のステップC4〜C6の処理と同様でよい。
第1実施形態では、優先度が最も低く、かつポートステータスがOKであるポートが使用するインタフェース部が、故障したポートの変更先のインタフェース部として決定された。この場合、インタフェース部の接続が変更されると、故障したポートに接続されていたネットワーク通信装置は通信を継続できるものの、優先度が最も低く、かつポートステータスがOKであるポートに接続されたネットワーク通信装置は、通信を継続することができない。本実施形態では、優先度が低く、かつポートステータスがOKであるポートに、未使用のポートが含まれるか否かを判断する。本実施形態では、未使用のポートがある場合には、未使用ポートに接続されたインタフェース部を優先的に故障したポートの変更先のインタフェース部として決定する。このようにすることで、使用中の他のポートを継続使用できる可能性を高めることができる。
なお、上記各実施形態では、ネットワーク機器がホームゲートウェイ装置である例について説明したが、これには限定されない。ネットワーク機器は、それぞれにネットワーク通信装置が接続可能な複数の通信ポートと、通信ポートを通じてネットワーク通信装置との間でデータの送受信を行う複数の通信インタフェースとを有していればよく、ネットワーク機器はL2SW機能とルータ機能とを有するものには限定されない。
以上、本発明の実施形態を詳細に説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に対して変更や修正を加えたものも、本発明に含まれる。
例えば、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
[付記1]
それぞれにネットワーク通信装置が接続可能な複数の通信ポートと、
前記通信ポートを通じて前記ネットワーク通信装置との間でデータの送受信を行う複数の通信インタフェースと、
前記複数の通信ポートと前記複数の通信インタフェースとを切替え可能に接続する接続切替部と、
前記ネットワーク通信装置の通信異常を検出する通信異常検出部と、
前記通信異常検出部が通信異常を検出した場合、前記接続切替部を制御し、前記通信異常が検出されたネットワーク通信装置が接続された通信ポートと接続される通信インタフェースを変更させる接続切替制御部とを備えるネットワーク機器。
[付記2]
前記接続切替制御部は、前記複数の通信ポートと、該通信ポートに対して設定された優先度とを対応付けて記憶するポート状態記憶部を参照し、前記通信異常が検出されたネットワーク通信装置が接続された通信ポートに対して設定された優先度よりも低い優先度が設定された通信ポートと接続されている通信インタフェースを、変更先の通信インタフェースとして決定する付記1に記載のネットワーク機器。
[付記3]
前記接続切替制御部は、前記複数の通信ポートのうち前記ネットワーク通信装置が接続されていない通信ポートが存在するか否かを調べ、前記ネットワーク通信装置が接続されていない通信ポートが存在する場合は、当該通信ポートと接続されている通信インタフェースを変更先の通信インタフェースとして決定する付記1に記載のネットワーク機器。
[付記4]
前記接続切替制御部は、前記ネットワーク通信装置が接続されていない通信ポートが存在しない場合は、前記複数の通信ポートと、該通信ポートに対して設定された優先度とを対応付けて記憶するポート状態記憶部を参照し、前記通信異常が検出されたネットワーク通信装置が接続された通信ポートに対して設定された優先度よりも低い優先度が設定された通信ポートと接続されている通信インタフェースを、変更先の通信インタフェースとして決定する付記3に記載のネットワーク機器。
[付記5]
前記接続切替制御部は、前記接続切替部を制御し、前記通信異常が検出されたネットワーク通信装置が接続された通信ポートと、前記変更先の通信インタフェースとして決定された通信インタフェースと接続させる付記2から4何れか1項に記載のネットワーク機器。
[付記6]
前記接続切替制御部は、前記接続切替部を制御し、前記変更先の通信インタフェースとして決定された通信インタフェースが接続されていた通信ポートと、前記通信異常が検出されたネットワーク通信装置が接続された通信ポートに接続されていた通信インタフェースとを接続させる付記5に記載のネットワーク機器。
[付記7]
前記通信インタフェースに向けて送信される通信パケットを破棄するパケット破棄制御部を更に備え、
前記パケット破棄制御部は、前記通信異常検出部が通信異常を検出すると、前記通信異常が検出されたネットワーク通信装置が接続された通信ポートと接続される通信インタフェースに向けて送信される通信パケットを破棄する付記1から6何れか1項に記載のネットワーク機器。
[付記8]
前記通信インタフェースが正常であるか否かを検査するインタフェース検査部を更に備え、
前記接続切替制御部は、前記通信異常検出部が通信異常を検出すると、前記インタフェース検査部に、前記通信異常が検出されたネットワーク通信装置が接続された通信ポートと接続されている通信インタフェースが正常であるか否かを検査させ、該検査の結果が正常ではない旨を示す場合、前記通信異常が検出されたネットワーク通信装置が接続された通信ポートと接続される通信インタフェースを変更させる付記1から6何れか1項に記載のネットワーク機器。
[付記9]
前記インタフェース検査部は、前記通信インタフェースに検査用データを送信し、該検査用データを前記通信インタフェースから受信し、前記送信した検査用データと前記受信した検査用データとを照合し、該照合結果に基づいて前記通信インタフェースが正常であるか否かを判定する付記8に記載のネットワーク機器。
[付記10]
前記接続切替部は、前記複数の通信インタフェースに対し、前記通信インタフェースの出力を当該通信インタフェースの入力にループバックするループバック回路を構成可能であり、
前記接続切替制御部は、前記接続切替部を制御して、前記前記通信異常が検出されたネットワーク通信装置が接続された通信ポートと接続されている通信インタフェースに対して前記ループバック回路を構成させ、前記インタフェース検査部に前記通信異常が検出されたネットワーク通信装置が接続された通信ポートと接続されている通信インタフェースが正常であるか否かを検査させる付記8又は9に記載のネットワーク機器。
[付記11]
前記通信インタフェースに向けて送信される通信パケットを破棄するパケット破棄制御部を更に備え、
前記パケット破棄制御部は、前記通信異常検出部が通信異常を検出すると、前記通信異常が検出されたネットワーク通信装置が接続された通信ポートと接続される通信インタフェースに向けて送信される通信パケットを破棄する付記8から10何れか1項に記載のネットワーク機器。
[付記12]
前記パケット破棄制御部は、前記通信インタフェース検査部の検査の結果が前記通信インタフェースが正常である旨を示す場合、前記通信パケットの破棄を解除する付記11に記載のネットワーク機器。
[付記13]
前記通信異常検出部は、前記通信インタフェースと前記ネットワーク通信装置との間のリンクの有無に基づいて、前記通信異常を検出する付記1から12何れか1項に記載のネットワーク機器。
[付記14]
それぞれにネットワーク通信装置が接続可能な複数の通信ポートと、該通信ポートを通じて前記ネットワーク通信装置との間でデータの送受信を行う複数の通信インタフェースと有するネットワーク機器の制御方法であって、
前記ネットワーク通信装置の通信を監視し、通信異常を検出するステップと、
前記通信異常が検出された場合、該通信異常が検出されたネットワーク通信装置が接続された通信ポートと接続される通信インタフェースを変更するステップとを有するネットワーク機器の制御方法。
10:ネットワーク機器
11:通信ポート
12:通信インタフェース
13:接続切替部
14:通信異常検出部
15:接続切替制御部
100:ホームゲートウェイ装置(ネットワーク機器)
102:L2SW機能部
103:接続切替部
104:リンク状態検出部
105:接続切替制御部
106:ポート状態記憶部
107:ルーティング部
108:LAN側パケット送受信部
109:WAN側パケット送受信部
110:インタフェース検査部
201〜205:インタフェース部
206:ポートVLAN制御部
207:L2SW制御部
208:パケット破棄制御部
211、221、231、241、251:MAC制御部
212、222、232、242、252:物理層
261、262:MAC制御部
301〜305:ポート
700:検査用パケット
701:送信先MACアドレス
702:送信元MACアドレス
703:検査用データ

Claims (10)

  1. それぞれにネットワーク通信装置が接続可能な複数の通信ポートと、
    前記通信ポートを通じて前記ネットワーク通信装置との間でデータの送受信を行う複数の通信インタフェースと、
    前記複数の通信ポートと前記複数の通信インタフェースとを切替え可能に接続する接続切替部と、
    前記ネットワーク通信装置の通信異常を検出する通信異常検出部と、
    前記通信異常検出部が通信異常を検出した場合、前記接続切替部を制御し、前記通信異常が検出されたネットワーク通信装置が接続された通信ポート接続される通信インタフェースを、当該通信ポートとは異なる通信ポートに接続されていた通信インタフェースに変更させる接続切替制御部とを備えるネットワーク機器。
  2. 前記接続切替制御部は、前記複数の通信ポートと、該通信ポートに対して設定された優先度とを対応付けて記憶するポート状態記憶部を参照し、前記通信異常が検出されたネットワーク通信装置が接続された通信ポートに対して設定された優先度よりも低い優先度が設定された通信ポートと接続されている通信インタフェースを、変更先の通信インタフェースとして決定する請求項1に記載のネットワーク機器。
  3. 前記接続切替制御部は、前記複数の通信ポートのうち前記ネットワーク通信装置が接続されていない通信ポートが存在するか否かを調べ、前記ネットワーク通信装置が接続されていない通信ポートが存在する場合は、当該通信ポートと接続されている通信インタフェースを変更先の通信インタフェースとして決定する請求項1に記載のネットワーク機器。
  4. 前記接続切替制御部は、前記ネットワーク通信装置が接続されていない通信ポートが存在しない場合は、前記複数の通信ポートと、該通信ポートに対して設定された優先度とを対応付けて記憶するポート状態記憶部を参照し、前記通信異常が検出されたネットワーク通信装置が接続された通信ポートに対して設定された優先度よりも低い優先度が設定された通信ポートと接続されている通信インタフェースを、変更先の通信インタフェースとして決定する請求項3に記載のネットワーク機器。
  5. 前記通信インタフェースに向けて送信される通信パケットを破棄するパケット破棄制御部を更に備え、
    前記パケット破棄制御部は、前記通信異常検出部が通信異常を検出すると、前記通信異常が検出されたネットワーク通信装置が接続された通信ポートと接続される通信インタフェースに向けて送信される通信パケットを破棄する請求項1から4何れか1項に記載のネットワーク機器。
  6. 前記通信インタフェースが正常であるか否かを検査するインタフェース検査部を更に備え、
    前記接続切替制御部は、前記通信異常検出部が通信異常を検出すると、前記インタフェース検査部に、前記通信異常が検出されたネットワーク通信装置が接続された通信ポートと接続されている通信インタフェースが正常であるか否かを検査させ、該検査の結果が正常ではない旨を示す場合、前記通信異常が検出されたネットワーク通信装置が接続された通信ポートと接続される通信インタフェースを変更させる請求項1から4何れか1項に記載のネットワーク機器。
  7. 前記接続切替部は、前記複数の通信インタフェースに対し、前記通信インタフェースの出力を当該通信インタフェースの入力にループバックするループバック回路を構成可能であり、
    前記接続切替制御部は、前記接続切替部を制御して、前記前記通信異常が検出されたネットワーク通信装置が接続された通信ポートと接続されている通信インタフェースに対して前記ループバック回路を構成させ、前記インタフェース検査部に前記通信異常が検出されたネットワーク通信装置が接続された通信ポートと接続されている通信インタフェースが正常であるか否かを検査させる請求項6に記載のネットワーク機器。
  8. 前記通信インタフェースに向けて送信される通信パケットを破棄するパケット破棄制御部を更に備え、
    前記パケット破棄制御部は、前記通信異常検出部が通信異常を検出すると、前記通信異常が検出されたネットワーク通信装置が接続された通信ポートと接続される通信インタフェースに向けて送信される通信パケットを破棄する請求項6又は7に記載のネットワーク機器。
  9. 前記パケット破棄制御部は、前記インタフェース検査部の検査の結果が前記通信インタフェースが正常である旨を示す場合、前記通信パケットの破棄を解除する請求項8に記載のネットワーク機器。
  10. それぞれにネットワーク通信装置が接続可能な複数の通信ポートと、該通信ポートを通じて前記ネットワーク通信装置との間でデータの送受信を行う複数の通信インタフェースと有するネットワーク機器の制御方法であって、
    前記ネットワーク通信装置の通信を監視し、通信異常を検出するステップと、
    前記通信異常が検出された場合、該通信異常が検出されたネットワーク通信装置が接続された通信ポート接続される通信インタフェースを、当該通信ポートとは異なる通信ポートに接続されていた通信インタフェースに変更するステップとを有するネットワーク機器の制御方法。
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