JP2014049775A - 光通信システム、親局装置、経路切替制御装置および通信制御方法 - Google Patents

光通信システム、親局装置、経路切替制御装置および通信制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014049775A
JP2014049775A JP2012188349A JP2012188349A JP2014049775A JP 2014049775 A JP2014049775 A JP 2014049775A JP 2012188349 A JP2012188349 A JP 2012188349A JP 2012188349 A JP2012188349 A JP 2012188349A JP 2014049775 A JP2014049775 A JP 2014049775A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slave station
control device
station device
control
pon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012188349A
Other languages
English (en)
Inventor
Kaori Mie
香織 弥栄
Kenji Minefuji
健司 峯藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2012188349A priority Critical patent/JP2014049775A/ja
Publication of JP2014049775A publication Critical patent/JP2014049775A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Small-Scale Networks (AREA)

Abstract

【課題】 上りまたは下り方向通信において単一波長でも実現可能な冗長系を確保した上で、OLTの省電力化を実現すること目的とする。
【解決手段】 複数の制御装置6を備える親局装置1と、冗長化された光回線4を介して制御装置6に接続された複数の子局装置2とを備える光通信システムであって、複数の制御装置6のいずれかの制御装置6は、子局装置2に対して現用系として動作し、親局装置1は、子局装置2と、当該子局装置2に対して現用系として動作する制御装置6との通信状態を監視する監視部と、監視部の監視結果に基づいて、子局装置について現用系として動作する制御装置6を他の制御装置6に切り替える切替制御部と、いずれの子局装置2に対しても現用系として動作していない制御装置6を省電力状態に移行させる省電力制御部と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、親局装置と複数の子局装置が冗長化された光回線を介して接続された光通信システム、およびその通信システムに適用可能な親局装置、経路切替制御装置、通信制御方法に関するものであり、例えばOLT(Optical Line Terminal:局側終端装置)と複数のONU(Optical Network Unit:利用者側終端装置)とで構成されるPON(Passive Optical Network)システム等に関する。
これまで、局側(親局装置)とユーザ宅側(子局装置)とを接続するアクセス網において、その高速性および経済性からPONシステムを始めとする光通信システムが急速に普及している。これらの光通信システムにおいてシステムの信頼性を高めるため、さまざまなプロテクション方式が検討されており、PONシステムにおけるプロテクション方式として、OLT側のPON終端部と幹線ファイバを二重化する方式(Type B)、及びPON区間を完全に冗長化する方式(Type C)が勧告化されている(例えば、非特許文献1参照)。
Type Bは2:Nスプリッタと非冗長化ONUを使用し、OLTインタフェース故障時、幹線ファイバ切断等の障害に有効である。Type Cは2つの1:Nスプリッタと光インタフェースが2つある冗長化ONUを使用し、PON区間を完全に冗長化しているため、OLTインタフェース故障時、幹線/支線ファイバ切断時、ONUインタフェース故障等の障害に有効となっている。また、波長多重によって冗長化を行い、現用系、予備系を常時運用とし、予備系の帯域を活用する方法も提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2010−34877号公報
しかし、特許文献1に記載されている方法は、複数の波長を用いて通信経路の冗長化を図る波長多重方式を取っているため、OLT側、ONU側でそれぞれ複数の波長に対応した送信器等の光インタフェースを持っている必要があり、コストが増大するという問題がある。また、近年では、通信の高速化に伴いOLT,ONU等の通信装置における消費電力が増加しているといった問題が生じており、各装置のパワーセーブ機能が実装されてきている。そのため、通信量が大幅に低下する深夜等の時間帯においては、ほとんど帯域が使用されないこととなるが、常時、予備系を含めた回線を確保しておく必要があり、不経済である。
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、上りまたは下り方向通信において単一波長でも実現可能な冗長系を確保した上で、OLTの省電力化を実現すること目的とする。
この発明に係る光通信システムは、複数の制御装置を備える親局装置と、冗長化された光回線を介して制御装置に接続された複数の子局装置とを備える光通信システムであって、子局装置は、冗長化された光回線を介して複数の制御装置と接続され、複数の制御装置のいずれかの制御装置は、子局装置に対して現用系として動作し、親局装置は、子局装置と、当該子局装置に対して現用系として動作する制御装置との通信状況を監視する監視部と、監視部の監視結果に基づいて、子局装置について現用系として動作する制御装置を他の制御装置に切り替える切替制御部と、いずれの子局装置に対しても現用系として動作していない制御装置を省電力状態に移行させる省電力制御部と、を備える。
また、この発明に係る親局装置は、複数の制御装置を備える親局装置と、冗長化された光回線を介して制御装置に接続された複数の子局装置とを備える光通信システムに適用可能な親局装置であって、子局装置と、当該子局装置に対して現用系として動作する制御装置との通信状況を監視する監視部と、監視部の監視結果に基づいて、子局装置について現用系として動作する制御装置を他の制御装置に切り替える切替制御部と、いずれの子局装置に対しても現用系として動作していない制御装置を省電力状態に移行させる省電力制御部と、を備える。
また、この発明に係る経路切替制御装置は、複数の制御装置を備える親局装置と、冗長化された光回線を介して制御装置に接続された複数の子局装置とを備える光通信システムに適用可能な経路切替制御装置であって、子局装置と、当該子局装置に対して現用系として動作する制御装置との通信状況を監視する監視部と、監視部の監視結果に基づいて、子局装置について現用系として動作する制御装置を他の制御装置に切り替え、いずれの子局装置に対しても現用系として動作していない制御装置に対して省電力状態に移行するよう通知する切替制御部と、を備える。
また、この発明に係る通信制御方法は、複数の制御装置を備えた親局装置と、親局装置に冗長化された光回線を介して接続された複数の子局装置とを備える光通信システムに適用可能な通信制御方法であって、子局装置と、当該子局装置に対して現用系として動作する制御装置との通信状態を監視する監視ステップと、監視ステップにおける監視結果に基づいて、子局装置について現用系として動作する制御装置を他の制御装置に切り替える切替ステップと、いずれの子局装置に対しても現用系として動作していない制御装置を省電力状態に移行させる省電力制御ステップと、を備える。
上りまたは下り方向通信において単一波長で実現可能な冗長系を確保した上で、OLTの省電力化を実現することができる。
実施の形態1に係る光通信システムの構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係るONUの構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係るPON−IFの構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係るL2SWの構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る光通信システム通常動作およびプロテクション切替動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る光通信システムの集約動作を示すフローチャートである。 実施の形態1な係る光通信システムの動作を示すシーケンス図である。 実施の形態2に係る光通信システムの構成を示すブロック図である。 実施の形態3に係る光通信システムの構成を示すブロック図である。
実施の形態1.
本発明を適用した通信システムについて、PON(Passive Optical Network)システムを例にとり説明する。図1に、本発明の実施の形態1に係るPONシステムの構成を示す。図1において、PONシステムは、親局装置として動作する局側通信装置(Optical Line Terminal,以下、適宜「OLT」とする)1と、子局装置として動作する加入者側通信装置(Optical Network Unit,以下、適宜「ONU」とする)2−1−1〜2−M−N(M,Nは正の整数)が、光ネットワーク(Optical Distribution Network,以下、適宜「ODN」とする)を介して接続されている。
(全体構成)
ODNは、OLT1からの光ファイバを分岐させる光スプリッタ3−1〜3−Mと、OLT1と光スプリッタ3を接続する幹線光ファイバ4−1−1〜4−M−2と、光スプリッタ3−1〜3−Mと各ONU2−1−1〜2−M−Nとを接続する支線光ファイバ5−1−1〜5−M−Nと、で構成される。OLT1は複数のPON−IF(Interface)6−1〜6−X(Xは正の整数)およびをL2SW(Layer 2 switch)7備えている。PON−IF6−1〜6−Xは、幹線光ファイバ4−1−1〜4−M−2と接続されており、PON−IF6から出力された信号等を多重するL2SW7に接続される。また、L2SW7は上位ネットワーク8に接続される。
ここで、説明の便宜上、1つの光スプリッタに接続されるONUをまとめてONU群と称することとする。例えば、光スプリッタ3−1に接続されるONU2−1−1〜2−1−NをまとめてONU群2−1と称する。また、装置等を総称する場合、または、区別しない場合には、「−」なしの符号を用いて説明するものとする。例えば、ONU2−1−1〜2−M−Nを総称または区別せず説明する場合にはONU2とし、PON−IF6−1〜6−Xを総称または区別せず説明する場合にはPON−IF6とする。また、当該PONシステムではONU2からOLT1への通信を上り方向、OLT1からONU2への通信を下り方向とし、現用系をWorking Line(W側)、予備系として使用されるProtection Line(P側)として説明することとする。
図1に示すように、実施の形態1に示すPONシステムでは、各ONU群に接続される幹線光ファイバ4およびPON−IF6について現用系と予備系を1:1とする幹線二重化したシステムとなっている。なお、これに限ったものではなく、現用系と予備系を1:2以上とする構成であっても本発明を適用可能である。光スプリッタ3は、幹線光ファイバ4および支線光ファイバ5が接続されており、幹線光ファイバ4を2:N(OLT側:ONU側)分岐させる受動素子である。
ここで、通常時の動作として、ONU群2−1はPON−IF6−1および幹線光ファイバ4−1−1を現用系とし、PON−IF6−2および幹線光ファイバ4−1−2を予備系とするものとする。また、ONU群2−2は、PON−IF6−2および幹線光ファイバ4−2−1を現用系とし、PON−IF6−3および幹線光ファイバ4−2−2を予備系として接続するものとする。すなわち、通常時において、PON−IF6−2は、ONU群2−2にとっては現用系、ONU群2−1とっては予備系として動作する。なお、現用系とするPON−IF6、予備系とするPON−IF6は設定等を変更することにより任意のものを選択可能である。ONU群2−3〜2−Mについては説明を省略するが、ONU群2−1,2−2と同様であり、特定のPON−IF6および幹線光ファイバ4を現用系とし、また、他のPON−IF6および幹線光ファイバ4を予備系として接続される。なお、全てのONU群に接続される幹線光ファイバ4が冗長化されている必要はなく、例えば、一部のONU群に接続される光スプリッタ3が、現用系の幹線光ファイバ4のみを備えるような場合であってもよい。
本システムでは現用系および予備系としての動作を1つのPON−IF6に混在させることとなる。そこで、切替等を実施し、1つのPON−IF6に複数のONU群のONU2が現用系として接続される場合に、各ONU2のLLID(Logical Link ID)が重複しないようにLLIDを割り当てる。すなわち、OLT1内の各PON−IF間で重複しないように各ONU2には異なるLLIDを割り当てておくため、切替等を実施しPON−IF6の集約が行われた場合についても、切替前と同じLLIDを使用することができ、切替動作を迅速に行うことができる。例えば、各PON−IFにBaseとなるLLIDを持たせておく。このとき、Base LLIDは各PON−IF6にて最大Link収容時に重複しないようにしておく。また、上りは現用系として動作するPON−IF6が、ONU2に対して送信帯域の割当を行い、ONU2は割り当てられた送信帯域(送信時間)にデータを送信するTDMA(Time Division Multiple Access)方式を用いる。
図2に、ONU2の構成を示す。ONU2は、光送受信器21、PON LSI22、回線IF23を備えており、光送受信器21は、支線光ファイバ5が接続されており、OLT1側から光信号を受信する光受信部(Rx)とOLT1側へ光信号を送信する光送信部(Tx)を備えている。PON−LSI22は、PON制御部、バッファ等を備え、PONプロトコルに基づいてONU側の処理を実行する。回線IF23は、端末等が接続されており、端末に対し信号を送信する送信部と端末から信号を受信する受信部を備えている。
図3に、PON−IF6の構成を示す。PON−IF6は、回線IF61、PON−LSI63から構成され、省電力制御部64にて電源供給を制御することによって一部、または全部を省電力モードとすることができる。また、PON−IF6は接続される幹線光ファイバの数に応じて複数のインタフェースを備えており、インタフェースごとに独立してデータの送受信を行えるものとする。なお、これに限ったものではなく、各PON−IF6は1つのインタフェースを備えており、自装置に接続される幹線光ファイバ4を集約して接続させる構造としてもよい。回線IF61は、送信部(Tx)および受信部(Rx)を有する光送受信器62を備えており、ONU2側から送信される光信号を受信し、ONU2側に光信号を送信する。PON−LSI63は、PON制御部、バッファ等を備え、PONプロトコルに基づいてOLT側の処理を実行する。
図4に、L2SW7の構成を示す。L2SW7は、上りデータ受信部71、上りデータ送信部72、下りデータ受信部73、下りデータ送信部74、データ監視部75、管理部76、切替制御部77、FDB(Forwarding Data Base)78、切替管理テーブル79から構成される。上りデータ受信部71は、各PON−IF6より送信される信号を受信し、上りデータ送信部72は、上りデータ受信部71が受信した信号を上位ネットワーク8に送信する。下りデータ受信部73は、上位ネットワーク8より送信される信号を受信し、下りデータ送信部74は、下りデータ受信部73が受信した信号を各PON−IF6に送信する。
データ監視部75は、各PON−IF6および上位ネットワーク8から送信されるデータ量を監視し、切替条件(閾値)を格納した切替管理テーブル78を参照し、予め定められた条件を満足したかを判断する。管理部76は、データ監視部75からの通知に基づいて、切替制御部77に切替を実施することを通知する。切替制御部77は、切替を行うと判断したPON−IF6に対して切替命令を通知する。FDB78は、上位ネットワーク8から受信した信号についての経路情報等が格納されており、上位ネットワーク8から受信した信号のアドレス等から、経路情報に基づいて転送先のPON−IF6が定める。
次に、動作について説明する。
まず、通常時の動作およびプロテクション切替動作について説明する。ここでは、通常時においてONU群2−1は、PON−IF6−1および幹線光ファイバ4−1−1を現用系、PON−IF6−2および幹線光ファイバ4−1−2を予備系とし、ONU群2−2は、PON−IF6−2および幹線光ファイバ4−2−1を現用系、PON−IF6−3および幹線光ファイバ4−2−2を予備系として使用するものとする。他のONU群については詳細を省略するが、ONU群2−1、ONU群2−2と同様に、接続されたPON−IF6のうち、いずれかのPON−IF6を現用系とし、他のPON−IF6を予備系とするものとする。
図5に、本システムの動作のフローチャートを示す。実施の形態1に係る通信システムでは、まずディスカバリ処理等の初期設定を行い、現用系として動作するOLT1内のPON−IF6が、光通信回線を介して接続されたONU2の情報をPON−LSI63内の管理テーブル等に登録する(ステップS11)。登録が完了すると、登録された情報に基づいてOLT1とONU2間で通信を行う(ステップS12)。ここで、OLT1では、通信実行中ONU2との通信状態を監視し、現用系の幹線光ファイバ等に障害を検知した場合(ステップS13)、プロテクション切替を実行する(ステップS14)。プロテクション切替を実行後、新たな経路(通常時における予備系パス)に関する設定を行い、データ通信を再開する(ステップS15)。また、通信を終了すると判断した場合には通信を終了し、継続する場合にはそのままデータ通信を実行する(ステップS16)。
次に、データ送受信動作中(ステップS12)に、一定の要件を満たした場合に実施する、PON−IFの集約動作について説明する。図6に、PON−IFの集約動作のフローチャートを示す。OLT1とONU2間でデータ送受信実行中に、OLT1は、通信状態を監視し、通信状態が所定の条件(集約条件)を満足した場合、OLT1は、PON−IF6の集約を行うことを判断し(ステップS21)、PON−IF6とL2SW7のパスの切替を行い、PON−IF6の集約を実行する(ステップS22)。PON−IF6の集約を行い、データ送受信を行わなくなった(いずれのONU群に対しても現用系として動作しなくなった)PON−IF6の一部または全部の電力供給を停止させる(ステップS23)。PON−IF6の集約状態でデータの送受信を実行中に、OLT1は、通信状態を監視し、切り戻し条件を満足した場合(ステップS24)、再度PON−IF6とL2SW7のパスを切り替える切り戻しを実行する(ステップS25)。
以下に、上述の各動作について詳説する。
まず、ディスカバリ処理等の初期設定(ステップS11)および通常の通信動作(ステップS12)について説明する。OLT1とONU2との通信においては、OLT1のPON−IF6がディスカバリ処理を行うことにより、論理リンクを設定し、必要な同期と制御情報を設定することにより通信を行う。未接続のONU2が新たに支線光ファイバ5に接続された場合、或いは、電源が切られていたONU2の電源が入れられた場合、ONU2はOLT1と通信のための回線設定がされておらず、ONU2の情報がOLT1にも登録されていないため通信を行うことができない。未登録状態のONU2は、OLT1に登録されるまで受信のみを行い、OLT1から通信が許可されるまで待機状態となる。
ONU2は、OLT1から新規登録を受け付ける制御メッセージ(ディスカバリゲート)を受信すると、初期設定を行う状態(ディスカバリ状態)に移行する。この状態では、ONU2は自己の識別情報、必要ならば能力情報をOLT1へ送信し、この情報に基づきOLT1に通信相手として登録される。OLT1はONU2を登録した場合に、登録を知らせる制御メッセージをONU2へ送信する。この制御メッセージは通信リンクの設定情報を含んでおり、この制御メッセージを受信したONU2は設定情報を記憶し、必要な通信設定を自己の装置に行うことによって通信可能状態となる。登録状態に移行したONU2は、以後記憶した設定情報を用いてOLT1とデータの送受信を行う。
上述の初期設定を図1に示すPONシステムを例にとり説明する。例えば、ONU2−1−1の電源が入れられた場合、ONU2−1−1に対して現用系として動作するPON−IF6−1から定期的に送信される制御メッセージを受信し、必要な情報を含んだ制御メッセージをPON−IF6−1に送信し、自装置を登録するよう要求する。ONU2−1−1から制御メッセージを受信したPON−IF6−1は、ONU2−1−1に固有のID(LLID)を割り当てる。また、ディスカバリ処理を行う際に送受信する制御メッセージを用いた往復遅延時間(RTT,Round Trip Time)を計測し、受け取ったONU2−1−1に関する情報と併せて格納しておき、これらの情報を用いてその後のデータ通信等を実行する。なお、PON−IF6−1は、ONU2−1−1に割り当てたLLIDやONU2−1−1に関する情報を自装置内に格納するのではなく、OLT1内に各PON−IF6で共通の記憶部を設けておき、その記憶部に格納するようにしてもよい。
上述した初期設定では、現用系として動作するPON−IF6(上述の説明ではPON−IF6−1)のみがディスカバリ処理を行う場合について示したが、これに限ったものではなく、予備系として動作するPON−IF6(上述の説明ではPON−IF6−2)も併せてディスカバリ処理を行うようにしてもよい。この場合、後述する切替動作を実施した場合であっても、切り替えた後の通信経路(すなわち、予備系の通信経路)のRTT等を既に計測しているため、改めて初期設定を行う必要がなくなり、切替動作完了後に迅速にデータ送受信を行うことができるという効果が得られる。
また、初期設定において、現用系として動作するPON−IF6のみがディスカバリ処理を行う場合であっても、予め現用系と予備系の幹線光ファイバ4のRTTの差分を計測し、遅延回路を設けておくことや、予め計測したRTT差分を考慮したRTTを用いてデータ送受信を行うようにすることにより、切替動作完了後に迅速にデータ送受信を行うことができるという効果が得られる。
現用系として動作するPON−IF6内のPON−LSI63は、上位ネットワーク8から受信した下りデータ(下り通信データ)を送信バッファに格納する。OLT1からデータを送信する際には、PON−LSI63が、送信バッファに格納されている下りデータを読み出して光送受信器62に出力し、光送受信器62が送信データを光信号としてODN経由でONU2へ下り信号として出力する。また、PON−LSI63が、ONU2に対し、上り方向の送信許可を与える送信帯域割当等の制御メッセージを送信する場合には、PONLSI63が生成した制御メッセージを光送受信器62に出力し、以下、下りデータと同様にONU2へ送信する。
ONU2では、OLT1から下り信号を受信すると、光送受信器21が下り信号を分離および電気信号に変換してPON制御部22へ出力する。PON制御部22は、下りデータを受信バッファに格納する。PON制御部22は、受信バッファに格納された下りデータを読み出してそのデータの宛先に応じて回線IF23に出力する。下りデータを受け取った回線IF23は、下りデータに対して所定の処理を実施して、ONU2に接続された端末へ送信する。
一方、ONU2から上りデータを送信する場合には、PON制御部22は、端末から回線IF23経由で取得した上りデータを送信バッファに格納する。そして、OLT1から与えられた送信帯域に基づいて送信バッファに格納した上りデータを読み出して光送受信器21へ出力する。光送受信器21は、上りデータを光信号(上り信号)に変換し、ODN経由でOLT1に送信する。
現用系として動作するPON−IF6のPON−LSI63は、ONU2から光送受信器61経由で受信した上りデータを受信バッファに格納する。また、PON−LSI63は、受信バッファに格納した上りデータを読み出して、L2SW7経由でネットワークへ出力する。
次に、現用系の幹線光ファイバ4またはPON−IF6に障害が発生した場合に行うプロテクション切替(ステップS14)について説明する。ここでは、プロテクション切替については、幹線光ファイバ4−1−1に障害が発生し、ONU群2−1について、現用系と予備系を切り替える場合について説明する。また、OLT1がどのONU2からも信号を受信しない状態が一定時間継続する場合に生成される警報を用いて切替動作を行う場合について示す。
現用系として動作するPON−IF6−1では、任意のタイミングで内部のタイマを起動させ、ONU群2−1のONU2−1−1〜2−1−Nから送信され、PON−IF6−1において受信される信号(メッセージ)をモニタする。そして、PON−IF6−1の光送受信器61は、一定期間(例えば、1[s])ONU群2−1のいずれのONUからも信号(メッセージ)を受信せずにタイマが満了した場合に、現用系として動作する幹線光ファイバ4−1−1に障害が発生したと判断し、警報を発生させる。
L2SW7の管理部76では、PON−IF6からの警報を検出すると、切替制御部76に対して切替トリガを送信する。切替トリガを受信した切替制御部76は、プロテクション切替を実行する。すなわち、OLT1とONU群2−1との通信路を、通常時には予備系として動作させているPON−IF6−2および幹線光ファイバ4−1−2を用いて形成する。これにより、ONU群2−1のONU2−1−1〜2−1−Nと上位ネットワーク8とは、PON−IF6−2および幹線光ファイバ4−1−2を介して接続されることとなる。
OLT1とONU群2−1との通信路を形成する幹線光ファイバ4が幹線光ファイバ4−1−1から幹線光ファイバ4−1−2に切り替わると、切替後にONU群2−1に対して現用系として動作するPON−IF6−2内のPON−LSI63は、上述のPON−IF6−1が行ったディスカバリ処理により取得したONU2の登録情報を参照して通信を開始し、ONU群2−1のいずれかのONU2と信号のやり取りを実施後、切替前後でのRTT差分を計測する。計測したRTT差分を用い、幹線光ファイバ4−1−1から幹線光ファイバ4−1−2へ切り替えた際のディスカバリ処理を省略することができる。また、上述のように予め予備系のRTTを計測している場合や、現用系と予備系とのRTT差分を求めている場合には、これらの情報を用いることによりディスカバリ処理を省略することもできる。なお、切替後に再度ディスカバリ処理等の初期設定を行うようにしてもよい。
次に、PON-IFの集約動作(ステップS21〜S23)について説明する。ここでは、ONU群2−1について、現用系と予備系を切り替えることにより、PON−IF6−2をONU群2−1およびONU群2−2の現用系として動作させる(PON−IF6−2に集約させる)ことにより、PON−IF6−1を省電力化させる場合について説明する。
OLT1とONU2とのデータ送受信実施中に、L2SW7のデータ監視部75において各PON−IF6からのデータ量、帯域の使用率、データのQoS(Quality of Service)等の通信状態を監視し、これらの情報を収集する。データ監視部75は、切替管理テーブル79を参照し、集約条件を満足する場合にPON−IF6の切替えによる現用系として使用するPON−IF6の集約を実施する。ここで、集約条件とは、例えば、データ量または帯域使用率が予め定められた値(第1の閾値)より低い場合等の条件を定めたものであり、データの優先度を考慮して定めてもよい。データ監視部75は、管理部76に切替えトリガとなる集約条件を満足したことを通知する。ここで、L2SW7のデータ監視部75が監視するONUとの通信状態は、データ量等について示したが、これに限ったものではない。例えば、PON−IF6−1に通常時に現用系として接続されるONU群2−1のONU2のうち、一定数のONU2が省電力状態(スリープ状態)に遷移した場合や、複数のONU群(例えば、ONU群2−1とONU群2−2)のONU2からの合計のデータ量等が、所定の条件を満足した場合等に集約動作を行うようにしてもよい。
集約条件を満足したことを通知された管理部76は切替制御部77に切替えを実施することを通知する。切替制御部77は切替動作に関連するPON−IF6に切り替えることを通知する。ここでは、現用系として動作するPON−IF6−1に接続されたONU群2−1を、PON−IF6−2に集約させ、PON−IF6−2がONU群2−1およびONU群2−2の双方に対して現用系として動作させるよう切り替えるため、切替制御部77は、PON−IF6−1およびPON−IF6−2に対して切替の実施を通知する。切替通知を受信したPON-IF6−1は、ONU群2−1のONU2に対して、Holdover開始の通知を行う。Holdover開始の通知を受けたONU群2−1の各ONU2は、Holdover状態に遷移する。Holdover状態にあるときは、OLT1に対するデータ送信を停止させ、OLTからの制御メッセージを受信待ちの状態となる。また、Holdover状態にあるONU2は、リンク断が生じた場合であっても警報を発生させないようにしておく。
OLT1では、ONU群2−1のONU2がHoldover状態となっている間にPON−IF6の切替えを実施する。切替動作に置いては、PON−IF6−1は、ONU群2−1のONU2への帯域割当等の制御メッセージの送信を停止させる。代わりにPON−IF6−2は、ONU群2−1のONU2への帯域割当等の制御メッセージの送信を開始させる。また、L2SW7は、上位ネットワーク8から受信した下りデータの送付先をPON−IF6−1からPON−IF6−2へ切り替える。切替動作完了後に、ONU群2−1の現用系PON−IFとなったPON−IF6−2が、ONU群2−1の各ONUに対して、Holdover終了を通知する。このとき、Holdover終了の通知を行わずに、一定時間後自動的にHoldoverが終了するようにしてもよい。
切替動作完了後、現用系として接続されるONU群がなくなったPON−IF6−1についての構成要素の一部(例えば、回線IF61、PON−LSI63)や全部に対する電力供給を停止させ、PON−IF6−1を省電力状態に移行させる。なお、PON−IF6−1を省電力状態に移行させた場合でも、切替通知や後述する切り戻し通知等の制御メッセージを受信するための最小限の構成要素については、起動させておいてもよく、また、定期的に制御メッセージを受信するための構成要素を起動させるようにしてもよい。これにより、PON−IF6の集約を行った状態で、急速にデータ量が増加した場合等においても、早急に後述する切り戻し動作を実行することができる。
次に、切り戻し動作(ステップS24、S25)について説明する。
L2SW7のデータ監視部75において、各PON−IF6のONU2との通信状態を監視し、例えば、データ量、帯域の使用状態(使用率)、データのQoS(Quality of Service)等の情報を収集する。データ監視部75は、通信状態の監視結果が切り戻し条件を満足する場合に、PON−IF6の集約の解除(切り戻し)を実施することを判断する。例えば、データ監視部75は、切替管理テーブル79を参照し、データ量等が管理テーブル79に格納されている閾値(第2の閾値)より高くなった場合にPON−IF6の切り戻しを実施する。すなわち、ONU群2−1およびONU群2−2のデータ送受信量が一時的に減少したため、PON−IF6−2に集約(ONU群2−1およびONU群2−2について現用系として動作するPON−IFをPON−IF6−2のみとする)し、省電力化を図ったが、その後データ送受信量が増加し、PON−IF6−1では、十分な帯域が確保できない場合等に、切り戻し動作を実施すると判断する。以下では、PON−IF6−2に集約したONU群2−1およびONU群2−2のうち、ONU群2−1をPON−IF6−1に切り戻す場合について示す。
データ監視部75は、管理部76に対し切り戻し条件を満足したことを通知する。切り戻し条件を満足したことを通知された管理部76は、切替え制御部77に切り戻しの実施を通知する。切替え制御部77は、切り戻し動作に関連するPON−IF6−1およびPON−IF6−2に切り戻しの実行を通知する。切り戻し通知を受信したPON−IF6−1は省電力モードを解除(通常状態に移行)し、切替動作に関連するONU2(ここでは、ONU群2−1)に対してOAM(Operation Administration and Maintenance)にてフロー制御を実施するように通知する。
(切り戻し動作3)
フロー制御を行うよう通知されたONU群2−1のONU2は、自装置に接続された端末(図示せず)に対してPAUSEフレームを送信することによってフロー制御を実施する。PAUSEフレームを受信した端末では、ONU2に送信するデータ量を制限する。これにより、上りフレームのロスを回避することができる。なお、端末に対して送信するPAUSEフレームは、フロー制御実施を通知された場合に無条件で送信する構成だけではなく、端末から自装置に送信されるデータ量が一定値を超えた場合に送信するようにしても良い。
PAUSEフレームを受信したONU群2−1のONU2は、OLT2に対するデータ送信を一時的に停止させ、フロー制御を行う。PON−IF6の切り戻し完了後は、Pause解除のメッセージやOAMにてフロー制御終了の通知を行ってもよいし、一定時間経過後自動的にフロー制御が終了するようにしてもよい。
L2SW7に関しても同様に切り戻しを行う。切替制御部77はFDB78に対して、切替え対象のポートに関する学習済みアドレスをクリアするように指示する。また、同様にポート番号とVID(Virtual ID)を切替え後のPathに変更するように指示する。L2SW7における切替が完了した場合、上位ネットワーク8から受信したデータ信号は、切替後のポートを介してPON−IF6に送信されることとなる。また、下り方向のフレームロスを回避するため、下り方向に関しては、L2SW7において、上位ネットワーク7より受信したデータをコピーして、切替前後の両PON−IFに送信してもよい(切り戻し対象への同時通信)。これにより、少なくとも一方のPON−IF6からONU2に対して、下りデータが送信されることとなり、フレームロスを回避することができる。
上述のPON−IF切替動作(集約)について、図7に示すシーケンス図を用いて説明する。ここでも、上述の説明と同様に通常時においてONU群2−1のONU2(ONU2−1−1〜ONU2−1−N)はPON−IF6−1を、ONU群2−2(ONU2−2−1〜ONU2−2−N)は、PON−IF6−2を現用系PON−IFとし、所定の条件を満たした場合には、PON−IF6−2に集約し、PON−IF6−2がONU群2−1およびONU群2−2の現用系として動作させ、PON−IF6−1を省電力状態とする場合について説明する。
通常時においてはONU群2−1(ONU2−1−1〜ONU2−1−N)は、ONU群2−1に対して現用系として動作するPON−IF6−1と、ONU群2−2(ONU2−2−1〜ONU2−2−N)は、ONU群2−2に対して現用系として動作するPON−IF6−2とそれぞれ通信を行う(P10,P11,P20,P21)。PON−IF6−1は、PON−IF6−1とONU群2−1との通信状態を監視し、監視結果が所定の条件(集約条件)を満足した場合、PON-IF6の集約を行う。例えば、PON−IF6−1とONU群2−1とデータ導通がない場合や、データ量が予め定められた閾値以下となる場合にPON−IF6の集約を実行する。
切替動作を実行し(P13)、切替先であるPON−IF6−2にデータパスを変更させる(P14)。また、ONU群2−1のONU2に対してHoldover開始メッセージを送信する(P15)。Holdover開始メッセージを受信したONU2は、Holdover状態に移行し、OLT1への信号送信を一時的に停止させる(P16)。PON−IF6−1からPON−IF6−2への切り替えが完了した場合、ONU群2−2の現用系となったPON−IF6−2からONU群2−1のONU2に対し、Holdover終了メッセージを送信する(P17)。Holdover終了メッセージを受信したONU2−1−1〜2−1−Nは、Holdover状態から通常状態へ移行し、新たに現用系のPON−IFとなったPON−IF6−2とのデータの送受信を行う(P18,P19)。
一方、切替を実施しないONU群2−2(ONU2−2−1〜2−2−N)は、PON−IF6−2とデータの送受信を実施するが(P21)、ONU群2−1の現用系として動作するPON−IFがPON−IF6−2に切り替わった後は、PON−IF 衝突を起こさないようPON−IF6−2から送信される制御メッセージ(帯域割当)に基づいて、時間をずらしてデータを送信することとなる。
実施の形態1に係る光通信システムでは、以上のような構成をしているため、OLTとONUとの通信状態に応じて現用系として動作するPON−IFの集約を行うことができ、それにより、いずれのONU2に対しても現用系として動作しないPON−IF6について、その構成要素の一部または全部への電力供給を停止または減少させることにより、省電力化を実現できる。
なお、実施の形態1で示した光通信システムでは、1つのPON−IFについて最大2つの幹線光ファイバが接続された構造について示したが、これに限ったものではなく、1つのPON−IFに対して3つ以上の幹線光ファイバが接続された構造であっても、本発明を適用可能である。最大2つの幹線光ファイバが接続された光通信システムでは、1つのPON−IFに2つまでのONU群しか集約できないが、より多くのONU群を集約できるようになるため、より効率的に省電力を実施することが可能となる。
また、ここでは、接続されるONU2の種類については特定しなかったが、通信速度の異なるONU2が混在していてもよい。この場合、OLT1は、高速PON−IFと低速PON−IFを備えるものとする。例えば、高速PON−IFとして10G PON−IF、低速PON−IFとして1G PON−IFを備える。
一般に、高速にあるほど消費電力が増加することから、1G PON−IFと10G PON−IFが混在している場合、L2SW7の切替制御部76は、消費電力の少ない1G PON−IFに優先して集約するようにしてもよい。これにより、より効果的に消費電力を低減できるという効果が得られる。
実施の形態2.
実施の形態1では、現用系と予備系を1:1とするようにした構成、すなわち、1つの光スプリッタ3に2つの幹線光ファイバ4およびPON−IF6が接続される構成について示したが、実施の形態2に係る光通信システムでは、現用系と予備系を1:Yの構成とする場合について示す。ここでは、Y=3とし、実施の形態1と同様にPONシステムを例にとり説明する。なお、Yの数値は、これに限ったものではなく4以上であっても適用可能である。
図8に、実施の形態2に係るPONシステムの構成を示す。図8において、図1と同一または相当の構成については同一の符号を付しており説明を省略する。光スプリッタ3はそれぞれ3つの幹線光ファイバ4が接続されており、例えば、ONU群2−1に接続される光スプリッタ3−1には、3つの幹線光ファイバ4−1−1〜4−1−3が接続されており、3つの幹線光ファイバ4−1−1〜4−1−3にはそれぞれPON−IF6−1〜6−3が接続されている。
次に、動作について説明する。通常動作およびプロテクション切替動作については、実施の形態1に示す場合と同様であり、現用系として動作するPON−IF6とONU2との間でデータの送受信を行う。現用系の幹線光ファイバ4またはPON−IF6に障害が発生した場合には、予備系の通信経路に切替を行うことにより、プロテクション切替を実行し、システムの信頼性を高めている。また、実施の形態2に係るPONシステムでは、予備系の通信経路が2つあるため、予備系の通信経路の通信状態に基づいていずれかの予備系通信経路に切り替えるか判断してもよい。例えば、ONU群2−1のONU2に対して現用系として動作する幹線光ファイバ4−1−1において障害が発生した場合、予備系のPON−IF6−2またはPON−IF6−3のいずれかデータ量の少ない方に切り替える。また、3つの通信経路のうち2つの通信経路について障害が発生した場合についても、通信を行うことができ、実施の形態1に示す場合と比べてより信頼性を向上させることができる。
また、集約動作についても実施の形態1に示す場合と同様であり、例えば、ONU群2−1のONU2(ONU2−1−1〜2−1−N)に対してのみ現用系として動作するPON−IF6−1のデータ量等を監視し、集約条件を満足する場合には、2つの予備系通信経路のうちのいずれか切替を行う。すなわち、現用系として動作するPON−IF6をPON−IF6−1からPON−IF6−2またはPON−IF6−3に切り替える。この際に、PON−IF6−2、PON−IF6−3の通信状態を考慮して切り替えるPON−IF6を選択してもよい。これにより、例えば、PON−IF6−2の通信データ量が多く、PON−IF6−2に集約できない場合でも、PON−IF6−3に集約することができ、より省電力化が可能となる。
実施の形態3に係る光通信システムでは、以上のような構成をしているため、実施の形態1に示す場合と比べ、より信頼性が高く、より省電力化が可能な光通信システムを実現することができる。
実施の形態3.
実施の形態1では、幹線光ファイバが直接PON−IFに接続される構成について示したが、実施の形態3に係る光通信システムでは、幹線光ファイバがOLT内に設けられた光スイッチを介してPON−IFに接続される構成について示す。ここでは、上述の実施の形態と同様にPONシステムを例にとり説明する。
図9は、実施の形態3に係るPONシステムの構成を示すブロック図である。図9において、実施の形態1に示す図1と同一または相当の構成に同じ符号を付しており、説明を省略する。光スイッチ9は、一方をONU2側に接続され、他方をPON−IF6側に接続されたスイッチであり、(幹線光ファイバ数):(PON−IF数)で分岐させている。また、ONU群2−2に接続された光スプリッタ3−2は、1つの幹線光ファイバ4−1−1しか接続されていないが、光スイッチ9により冗長化された構成となっており、いずれかのPON−IF6に障害が発生した場合でも、他のPON−IF6に切り替えることによりシステムの信頼性を向上させることができる。
次に、動作について説明する。通常動作、プロテクション切替動作については、実施の形態1に示す図5とほぼ同様である。プロテクション切替(ステップS14)において、実施の形態1に示す場合と同様に接続されるように光スイッチ9を設定することにより(例えば、幹線光ファイバ4−1−1とPON−IF6−1とを接続)、実施の形態1と同様のプロテクション切替を行うことができる。また、L2SW7およびPON−IF6だけでなく、光スイッチ9を用いてプロテクション切替を行うようにしてもよい。例えば、ONU群2−1のONU2に対して現用系として動作するPON−IF6−1に障害が発生した場合、幹線光ファイバ4の切替を行わず、光スイッチ9において通信経路を切り替えることにより幹線光ファイバ4−1−1とPON−IF6−2との間の通信経路を確立する。
次に、PON−IFの集約動作について説明する。本発明の実施の形態3に係る光通信システムでは、光スイッチ9を切り替えることにより、各ONU2が、すべてのPON−IF6に接続可能であるため、より多くのONU2を1つのPON−IF6に集約することが可能となる。例えば、深夜等において各ONU2とのデータ通信量が減少した場合、光スイッチ9を切り替えることにより、PON−IF6−1を全てのONU2に対して現用系として動作させ、その他のPON−IFを省電力状態に移行させることができる。なお、当然に1つのPON−IF6に集約する必要はなく、実施の形態1に示す光通信システムと比べ、より少ないPON−IF6に集約することができることから、集約効率を高め、より消費電力を低減させることができる。
実施の形態3に係る光通信システムでは、以上のような構成をしているため、実施の形態1と同様に冗長化を実現した上で、OLTの省電力を実現させることができ、更に、実施の形態1の場合と比べ、より消費電力を低減させることができる。
1 局側通信装置(OLT)、2−1−1〜2−M−N 加入者側通信装置(ONU)、3−1〜3−M 光スプリッタ、4−1−1〜4−M−3 幹線光ファイバ、5−1−N〜5−M−N 支線光ファイバ、6−1〜6−X PON−IF、7 L2SW、8 上位ネットワーク、9 光スイッチ、61 回線IF、62 光送受信器、63 PON−LSI、64 省電力制御部、71 上りデータ受信部、72 上りデータ送信部、73 下りデータ受信部、74 下りデータ送信部、75 データ監視部、76 管理部、77 切替制御部、78 Forwarding Data Base、79 切替管理テーブル

Claims (15)

  1. 複数の制御装置を備える親局装置と、冗長化された光回線を介して前記制御装置に接続された複数の子局装置とを備える光通信システムであって、
    前記子局装置は、前記冗長化された光回線を介して複数の前記制御装置と接続され、
    前記複数の制御装置のいずれかの制御装置は、前記子局装置に対して現用系として動作し、
    前記親局装置は、
    前記子局装置と、当該子局装置に対して現用系として動作する制御装置との通信状況を監視する監視部と、
    前記監視部の監視結果に基づいて、前記子局装置について現用系として動作する制御装置を他の制御装置に切り替える切替制御部と、
    いずれの子局装置に対しても現用系として動作していない制御装置を省電力状態に移行させる省電力制御部と、
    を備えること、
    を特徴とする光通信システム。
  2. 前記切替制御部は、前記監視部による監視結果が予め定められた集約条件を満足した場合に、前記子局装置に対し現用系として動作する制御装置を、他の子局装置に対して現用系として動作する前記他の制御装置に切替を実行し、切り替えられた前記他の制御装置は、前記子局装置および前記他の子局装置に対して現用系として動作すること、
    を特徴とする請求項1記載の光通信システム。
  3. 前記監視部は、前記子局装置および前記他の子局装置と、これらの子局装置に対して現用系として動作する制御装置との通信状況を監視し、
    前記監視部の監視結果が予め定められた切り戻し条件を満足した場合に、前記子局装置および前記他の子局装置のうち少なくとも一方を、他の制御装置に切り替えること、
    を特徴とする請求項2記載の光通信システム。
  4. 前記監視部は、前記制御装置と当該制御装置に接続された前記子局装置との通信におけるデータ量、帯域使用率、QoS(Quality of Service)の少なくとも一つを監視し、
    前記監視部による監視結果に基づいて前記制御装置の切替を行うこと、
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光通信システム。
  5. 前記複数の制御装置は、自装置とデータ送受信を行う前記子局装置に対して他の制御装置と異なるIDを割り当てること、
    を特徴とする請求項1〜4記載の光通信システム。
  6. 前記複数の制御装置は、低速の通信速度で動作する制御装置と、前記低速の通信速度で動作する制御装置より高速の通信速度で動作する制御装置と、を備えており、
    前記切替制御部は、現用系として動作する制御装置を前記低速の制御装置に優先的に切り替えること、
    を特徴とする請求項1〜5記載の光通信システム。
  7. 前記親局装置は、光回線を介して前記子局装置と前記複数の制御装置とに接続された光スイッチを備え、
    前記光スイッチは、前記複数の制御装置のうちのいずれかの制御装置と前記子局装置とを選択的に接続するよう通信経路を切替可能であり、
    前記切替制御部は、前記光スイッチを切り替えることにより、現用系として動作する制御装置を前記他の制御装置に切り替えること、
    を特徴とする請求項1〜6記載の光通信システム。
  8. 前記制御装置は、現用系として動作する制御装置を切り替える子局装置にHoldover開始フレームを送信し、
    前記切替制御部は、当該子局装置がHoldover状態にある間に、切替を実行すること、
    を特徴とする請求項1〜7記載の光通信システム。
  9. 前記制御装置は、現用系として動作する制御装置を切り替える子局装置にフロー制御を実行するよう通知し、
    フロー制御を実施するよう通知された子局装置は、自装置に接続された端末に対してPAUSEフレームを送信することにより、フロー制御を実行すること、
    を特徴とする請求項1〜8記載の光通信システム。
  10. 複数の制御装置を備える親局装置と、冗長化された光回線を介して前記制御装置に接続された複数の子局装置とを備える光通信システムに適用可能な親局装置であって、
    前記子局装置と、当該子局装置に対して現用系として動作する制御装置との通信状況を監視する監視部と、
    前記監視部の監視結果に基づいて、前記子局装置について現用系として動作する制御装置を他の制御装置に切り替える切替制御部と、
    いずれの子局装置に対しても現用系として動作していない制御装置を省電力状態に移行させる省電力制御部と、
    を備えることを特徴とする親局装置。
  11. 前記切替制御部は、前記監視部による監視結果が予め定められた集約条件を満足した場合に、前記子局装置に対し現用系として動作する制御装置を、他の子局装置に対して現用系として動作する前記他の制御装置に切替を実行し、切り替えられた前記他の制御装置は、前記子局装置および前記他の子局装置に対して現用系として動作すること、
    を特徴とする請求項10記載の親局装置。
  12. 前記監視部は、前記子局装置および前記他の子局装置と、これらの子局装置に対して現用系として動作する制御装置との通信状況を監視し、
    前記監視部の監視結果が予め定められた切り戻し条件を満足した場合に、前記子局装置および前記他の子局装置のうち少なくとも一方を、他の制御装置に切り替えること、
    を特徴とする請求項11記載の親局装置。
  13. 前記監視部は、前記制御装置と当該制御装置に接続された前記子局装置との通信におけるデータ量、帯域使用率、QoS(Quality of Service)の少なくとも一つを監視し、
    前記監視部による監視結果に基づいて前記制御装置の切替を行うこと、
    を特徴とする請求項10〜12のいずれか1項に記載の親局装置。
  14. 複数の制御装置を備える親局装置と、冗長化された光回線を介して前記制御装置に接続された複数の子局装置とを備える光通信システムに適用可能な経路切替制御装置であって、
    前記子局装置と、当該子局装置に対して現用系として動作する制御装置との通信状況を監視する監視部と、
    前記監視部の監視結果に基づいて、前記子局装置について現用系として動作する制御装置を他の制御装置に切り替え、いずれの子局装置に対しても現用系として動作していない制御装置に対して省電力状態に移行するよう通知する切替制御部と、
    を備えること、
    を特徴とする経路切替制御装置。
  15. 複数の制御装置を備えた親局装置と、前記親局装置に冗長化された光回線を介して接続された複数の子局装置とを備える光通信システムに適用可能な通信制御方法であって、
    前記子局装置と、当該子局装置に対して現用系として動作する制御装置との通信状態を監視する監視ステップと、
    前記監視ステップにおける監視結果に基づいて、前記子局装置について現用系として動作する制御装置を他の制御装置に切り替える切替ステップと、
    いずれの子局装置に対しても現用系として動作していない制御装置を省電力状態に移行させる省電力制御ステップと、
    を備えること、を特徴とする通信制御方法。
JP2012188349A 2012-08-29 2012-08-29 光通信システム、親局装置、経路切替制御装置および通信制御方法 Pending JP2014049775A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012188349A JP2014049775A (ja) 2012-08-29 2012-08-29 光通信システム、親局装置、経路切替制御装置および通信制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012188349A JP2014049775A (ja) 2012-08-29 2012-08-29 光通信システム、親局装置、経路切替制御装置および通信制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014049775A true JP2014049775A (ja) 2014-03-17

Family

ID=50609074

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012188349A Pending JP2014049775A (ja) 2012-08-29 2012-08-29 光通信システム、親局装置、経路切替制御装置および通信制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014049775A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015231102A (ja) * 2014-06-04 2015-12-21 日本電信電話株式会社 光無線アクセスシステム及び省電力化方法
JP2017184087A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 Necプラットフォームズ株式会社 ネットワーク機器及びその制御方法
JP2019029708A (ja) * 2017-07-26 2019-02-21 三菱電機株式会社 局側装置
WO2022219738A1 (ja) * 2021-04-14 2022-10-20 日本電信電話株式会社 光通信システム、光送受信装置、及び、光通信方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011061428A (ja) * 2009-09-09 2011-03-24 Mitsubishi Electric Corp 加入者線終端装置及び通信システム
JP2011135280A (ja) * 2009-12-24 2011-07-07 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光通信システム、光通信方法およびolt
WO2011122700A1 (ja) * 2010-03-30 2011-10-06 日本電気株式会社 波長分割多重受動光ネットワークシステム、加入者側終端装置、波長変更方法
JP2012049711A (ja) * 2010-08-25 2012-03-08 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 局側終端装置及び光通信システム
WO2012070089A1 (ja) * 2010-11-25 2012-05-31 三菱電機株式会社 通信回線切替方法、通信装置、局側通信装置、通信システム並びに制御装置
JP2012142698A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Sumitomo Electric Ind Ltd 局側装置、通信システムおよび通信制御方法
WO2012108274A1 (ja) * 2011-02-08 2012-08-16 三菱電機株式会社 通信システム、通信回線切替方法および親局装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011061428A (ja) * 2009-09-09 2011-03-24 Mitsubishi Electric Corp 加入者線終端装置及び通信システム
JP2011135280A (ja) * 2009-12-24 2011-07-07 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光通信システム、光通信方法およびolt
WO2011122700A1 (ja) * 2010-03-30 2011-10-06 日本電気株式会社 波長分割多重受動光ネットワークシステム、加入者側終端装置、波長変更方法
JP2012049711A (ja) * 2010-08-25 2012-03-08 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 局側終端装置及び光通信システム
WO2012070089A1 (ja) * 2010-11-25 2012-05-31 三菱電機株式会社 通信回線切替方法、通信装置、局側通信装置、通信システム並びに制御装置
JP2012142698A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Sumitomo Electric Ind Ltd 局側装置、通信システムおよび通信制御方法
WO2012108274A1 (ja) * 2011-02-08 2012-08-16 三菱電機株式会社 通信システム、通信回線切替方法および親局装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015231102A (ja) * 2014-06-04 2015-12-21 日本電信電話株式会社 光無線アクセスシステム及び省電力化方法
JP2017184087A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 Necプラットフォームズ株式会社 ネットワーク機器及びその制御方法
JP2019029708A (ja) * 2017-07-26 2019-02-21 三菱電機株式会社 局側装置
WO2022219738A1 (ja) * 2021-04-14 2022-10-20 日本電信電話株式会社 光通信システム、光送受信装置、及び、光通信方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5681810B2 (ja) 光ネットワークシステム
JP5908051B2 (ja) 通信システム、親局装置、子局装置、制御装置、および通信制御方法
JP5408199B2 (ja) 中継装置、中継方法及びその中継装置を用いた光通信システム
JP5426782B2 (ja) 通信システム、通信回線切替方法および親局装置
JPWO2011117917A1 (ja) 通信方法、光通信システム、利用者側光回線終端装置、局側光回線終端装置および制御装置
WO2012090323A1 (ja) 論理リンク管理方法および通信装置
CN104025511A (zh) 一种无源光网络中的业务保护方法、光线路终端及系统
WO2011085576A1 (zh) 实现分布式保护的方法、无源光网络系统及光线路终端
JP2012213121A (ja) 通信システムにおける局側装置および通信制御方法
JP2014049775A (ja) 光通信システム、親局装置、経路切替制御装置および通信制御方法
JP2011146784A (ja) 光加入者線終端装置
JP2012049711A (ja) 局側終端装置及び光通信システム
JP2012142698A (ja) 局側装置、通信システムおよび通信制御方法
JP5541249B2 (ja) Ponシステム、局側装置とその運用方法及びアクセス制御装置
WO2010133065A1 (zh) 基于无源光网络的保护系统和方法
JP6028395B2 (ja) 省電力制御システム、親局装置及び省電力制御プログラム
WO2012071828A1 (zh) 一种全保护模式下无源光网络中的传输数据的方法及系统
JP5640877B2 (ja) 通信システム、親局装置および通信回線切替方法
JP2013207555A (ja) Ponシステム、局側装置とその運用方法及びアクセス制御装置
JP6287404B2 (ja) 局側装置
JP2007135119A (ja) Olt切替え方法、光終端システム及びoltユニット
WO2013186900A1 (ja) 光伝送システム、局側光終端装置および通信回線切替方法
CN101938319A (zh) 一种无源光网络环网系统及信号传输方法
JP5730443B2 (ja) 光伝送システム、局側光終端装置および通信回線切替方法
JP5868232B2 (ja) Onu

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20140327

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140930

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150416

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150421

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150825