JP6431743B2 - ロボットの安全装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ロボットの動作時にその位置が変化するアームに取り付けられて作動するロボットの安全装置に関する。
ロボットは、例えばアームが移動や回転する際に周囲の人や構造物に衝突する可能性があるため、安全柵を設置する等の安全対策が施された状態で使用される。ただし、設置作業等でアームの可動範囲内に人が進入すること等も想定されるため、ロボット自体にも様々な安全対策が施されている。例えば、特許文献1には、衝突を検知してロボットの動作を停止させるものが記載されている。あるいは、特許文献2には、センサを設け、近接している人や障害物との衝突を防止するものが記載されている。
特開平成11−77580号公報 特開2006−43792号公報
ところで、近年では、人とロボットとが協調作業することにより作業効率を改善しようとする動きもあり、ロボットのすぐ近くに人が存在する場合であってもロボットは動作する必要がある。そのため、ロボットには、人の安全を確保するためのさらなる安全性の確保が求められており、その一環として、万が一にロボットが衝突した際に人体への影響を抑えるため、可動部を駆動する際の駆動力(推力)に制限を加える等の安全基準が設けられている。以下、この安全基準の上限を、便宜的に基準値と称する。
しかしながら、ロボットの可動部を天地方向へ駆動する場合、可動部の自重とワークの重量とを重力に逆らって移動させることが必要となる。その場合、例えば人の手に対する安全基準を満たすように設計すると、推力が足らずに可動部を駆動できなくなるおそれがある。その一方、可動部を駆動できるだけの推力を駆動部に与える設計とすると、基準値を超える力を被衝突ぶるに与えてしまうおそれがある。
この場合、特許文献1のように制御によって安全を確保することが考えられるものの、そのためにはロボットが常に正常な状態であることが必須の要件となり、ロボットに万が一の異常が発生してしまうと衝突を防止する制御自体ができなくなる。
また、ロボットの場合には、安全対策をするための装置や機構を小型化および軽量化することが求められる。これは、装置や機構が過度に大型化すると、装置ごとアームを駆動するために大きな推力が必要となって安全基準を超えてしまうおそれがあることに加えて、アームの可動範囲が狭くなって作業効率が悪化したり、駆動部が大型化してロボットの大型化を招いたりするためである。
さらに、ロボットの場合には、作業内容によってはハンドやワークの種類等が変更され、安全装置が作動するための条件が変化することが想定されるため、それらの変化に対応することも求められる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、小型且つ軽量であって、動作条件の変更にも対応することができるロボットの安全装置を提供することにある。
請求項1記載の発明では、アームに固定的に取り付けられる固定部と、通常時には固定部に対する相対位置が変化しないようにその移動が規制される一方、予め定められている基準値を超える力が加わる衝突時にはその移動が許容されて固定部に対する相対位置が変化する可動部と、通常時には可動部の移動を規制して予め定められている通常位置に当該可動部を位置決めする一方、衝突時には可動部の移動を許容するとともに通常位置とは異なる退避位置に当該可動部を位置決めする機械式の移動規制部と、移動規制部が可動部の移動を規制する際の基準値を調整する機械式の調整機構と、を備えている。
これにより、衝突により基準値を超える力が加わった際には可動部が移動して衝撃を緩和することができるとともに、可動部が移動することから挟み込みを防止することができる。そして、移動規制部は機械的に可動部の移動の規制と許容とを切り替えることから、仮にロボットの制御に異常が生じたとしても、安全装置の作動を保証することができる。すなわち、制御によらず安全を確保する本質安全を実現することができる。
このとき、可動部は、通常時には通常位置に位置決めされているので、通常のロボットの作業に支障をきたすことがない。また、可動部は、退避位置に移動した後には通常位置に戻ることが規制されるので、衝突した物体に再度衝突することを防止できる。
また、移動規制部により可動部の移動を規制する際の力の基準値を調整するための調整機構を設けているので、ハンドやワークの種類が変更され、安全装置が作動する条件が変化したとしても、その変化に対応させることができる。
また、移動規制部をボールプランジャーで構成している。これにより、まず、移動規制部を小型化且つ軽量化することができる。
請求項2の発明では、可動部は、通常位置に位置決めされた状態においてボールプランジャーのボール部材に接触する第1の接触面と、退避位置に位置決めされた状態においてボール部材に接触する第2の接触面とを有し、当該第1の接触面と当該第2の接触面との間の厚みが通常位置と退避位置との間の距離となる爪部が形成されているため、爪部とボールプランジャーとの接触位置により位置決めされる。これにより、構造の複雑化や大型化を招くこと無く、通常動作時および衝突時の双方において可動部を適切に位置決めすることができる。
また、可動部に第1の接触面と第2の接触面との間の距離が通常位置と退避位置との間の距離となる爪部を形成したので、退避位置に移動した後には衝突した状態(つまり、通常位置)との間にクリアランスが存在し、例えば手が挟まれたような場合に容易に手を引き抜くことができる。すなわち、衝突時の衝撃を緩和するだけでなく、衝突後の対処もし易い構成となっている。
請求項3の発明では、本体部の外周側にねじ山が形成されたボールプランジャーを採用
し、固定部に形成されているプランジャー孔にボールプランジャーの本体部をねじ込む際
のねじ込み量を調整することによって、可動部の移動を規制する際の基準値を調整する調
整機構を実現している。つまり、必須となるボールプランジャー以外の追加部材を必要と
すること無く、調整機構を実現している。これにより、安全装置の重量が増加することを
抑制できる。
また、ボールプランジャーの本体部全体で爪部側からの力を受け止めることができるので、ボールプランジャーの位置が変化すること、すなわち、安全装置の動作条件が変化してしまうことを確実に防止することができる。
請求項4の発明では、本体部内に可動板を有しており、当該可動板の位置を変更することでボール部材を付勢する力が変更されるボールプランジャーを採用し、その可動板の位置を変更することによって可動部の移動を規制する際の基準値を調整する調整機構を実現している。つまり、必須となるボールプランジャー以外の追加部材を必要とすること無く、調整機構を実現している。これにより、安全装置の重量が増加することを抑制できる。
また、ボールプランジャーの位置そのものは変化させないので、本体部が爪部に接触してしまうことが無く、容易に調整することができる。
第1実施形態のロボットの外観を模式的に示す図 安全装置の取り付け態様および人体への衝突態様を模式的に示す図 安全装置の構成を模式的に示す図 ボールプランジャーの構成を模式的に示す図 ボールプランジャーを取り付けた状態を模式的に示す図 図5のVI領域の拡大図で、ボールプランジャーと可動部の接触状態を模式的に示す図 衝突時における安全装置の作動を模式的に示す図 その他の実施形態のボールプランジャーの構成を模式的に示す図その2
以下、本発明の一実施形態について、図1から図7を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施形態の対象となるロボット1は、いわゆる直交座標ロボットであり、周知のように、ロボット1に取り付けられるハンド2(図2参照。ハンド、ツール等とも称される)の位置を三次元で位置決め可能に構成されている。
このロボット1は、図示しないコントローラ(図1(B)参照)によってその移動やハンド2の開閉動作等が制御される。なお、図1は直角座標ロボットの代表的な構成を例示しているのであって、本発明を適用することができるロボットは、図1に例示したものに限定されるわけではない。
ロボット1は、ロボット1全体を支える構造体である直線状のYベース10を有しており、このYベース10上に、Y軸移動ユニット11がYベース10に沿って往復移動可能に取り付けられている。以下、Yベース10の延びる向きを便宜的にY軸方向と称する。Y軸移動ユニット11は、Y軸方向に移動する支持板12に固定的に取り付けられている。
そのため、Y軸モータ(図示省略)によって駆動されて支持板12がY軸方向に移動すると、それに伴ってY軸移動ユニット11もY軸方向に移動する。Y軸移動ユニット11は、ケーブルベア14(登録商標)内に配線されたケーブルによってYベース10側に電気的に接続されている。このY軸移動ユニット11には、X軸移動ユニット15が取り付けられている。
X軸移動ユニット15は、Yベース10に直交する方向に延びるXベース16を有している。以下、Xベース16の延びる向きを便宜的にX軸方向と称する。X軸移動ユニット15は、X軸方向に移動する支持板17に固定的に取り付けられている。そのため、X軸モータ(図示省略)によって支持板17がX軸方向に移動すると、それに伴ってX軸移動ユニット15もX軸方向に移動する。Xベース16の端部に設けられているXモータケース19に収容されている。このX軸移動ユニット15には、Z軸移動ユニット20が取り付けられている。
Z軸移動ユニット20は、レール21上に配置されているケーブルベア22内に配線されたケーブルによってX軸移動ユニット15側と電気的に接続されている。このZ軸移動ユニット20は、X軸およびY軸の双方と直交する方向に延びるZベース23を有している。Zベース23は、動作中に位置が変化するアームに相当する。以下、Zベース23の延びる向きを便宜的にZ軸方向または上下方向と称する。
Zベース23の図示上方側の端部には、Z軸モータ24を収容するZモータケース25が設けられている。Z軸モータ24は、駆動部に相当する。Z軸移動ユニット20は、X軸移動ユニット15の支持板17に固定的に取り付けられており、Z軸モータ24により駆動されることで、Z軸移動ユニット20全体がZ軸方向に移動する。
このZ軸移動ユニット20の先端側(図示下方の端部側)には、図2(A)に示すように、安全装置30およびハンド2が取り付けられる。なお、安全装置30の詳細については後述する。そして、コントローラからの指令に基づいてX軸移動ユニット15、Z軸移動ユニット20が移動し、ハンド2の位置決めが行われることで、例えばワークのピックアンドプレース等の作業が行われる。このとき、X軸移動ユニット15やZ軸移動ユニット20は、予め定められている範囲内で移動する。
さて、ロボット1の場合、Z軸移動ユニット20のZベース23は、図2(B)に示すように動作中にZ軸方向(上下方向)に移動する。このとき、図2(C)に示すように下方に移動した際、ハンド2が人体(図2(C)では人の手Hを示す)に衝突したり、手Hを挟み込んだりする可能性がある。
この場合、Z軸モータ24は、Zベース23、ハンド2、およびハンド2に把持されるワーク(図示省略)をZ軸方向つまり重力に沿って移動させる必要があることから、ある程度の駆動力(モータの推力)が与えられている。このため、図2(C)に示すようにハンド2が人の手Hに衝突すると、手Hにはモータの推力に応じた力が加わることになり、人の手Hに対する安全基準(例えば、ロボットメーカの社内基準)の許容範囲を超えてしまうおそれがある。この場合、安全基準を満たす推力にするとロボット1を動作させることができなくなるため、それ以外の対策が必要となってくる。
そこで、本実施形態では、安全装置30を、Zベース23とハンド2との間に設けている。この安全装置30は、動作時に位置が変化するアームであるZベース23に取り付けられている。
さて、安全対策を施す上で、安全装置30に必要とされる条件について考えてみる。
まず、安全装置30には、小型且つ軽量であることが求められる。これは、安全装置30が大型化すると、各移動ユニットが移動できる範囲が狭くなり、ロボット1の作業領域Gが減少して作業効率の低下を招くためである。また、安全装置30の重量が増加すると、Z軸モータ24の推力を増加させる必要があり、大型化を招くとともに、衝突時に手Hに加わる力も大きくなり、それを緩和するためにさらに安全装置30が大型化するといった悪循環を生む可能性があるためである。また、Z軸モータ24が大型化することでコストの増加等をも招くことになる。以下、この条件を便宜的に条件Aとも称する。
次に、安全装置30には、確実に動作することが求められる。これは、安全対策として必須であり、万が一にロボット1の制御に異常が生じて衝突した場合でも、安全装置30が作動することで人体に影響を与えないようにするためである。以下、この条件を便宜的に条件Bとも称する。
さらに、安全装置30には、ロボット1に使用されるものであることから、作動する条件を変更可能であることが求められる。これは、ロボット1の場合、作業対象となるワークの種類や作業内容が変更されることがあり、その場合には安全装置30が作動する条件を変更したり調整したりする必要が出てくるためである。以下、この条件を便宜的に条件Cとも称する。
そして、本実施形態の安全装置30は、これらの条件A〜Cを満足する構成となっている。具体的には、安全装置30は、図3(A)に示すように、Zベース23に固定的に取り付けられる金属材料等によりL字状に形成された固定部31と、固定部31に対してZ軸方向で上向き(図示上方側)に相対移動可能であり、金属材料等により概ね四角柱な可動部32とを備えている。この可動部32は、常には固定部31に対するその位置が固定されている一方、予め定められている以上の力が加わったときには、固定部31に対するその位置が変化する構成となっている。
この可動部32には、ハンド2を取り付けるためのねじ穴32aが形成されており、ハンド2が取り付けられる。このため、ハンド2も、可動部32とともに、固定部31に対して相対的に移動可能となっている。つまり、本実施形態の安全装置30は、鉛直方向に移動するZ軸移動ユニット20においてZベース23(アームに相当する)とハンド2との間に設けられており、Zベース23が下方へ移動する際にハンド2が例えば手Hに衝突したとき等に加わる力によって、可動部32が上方に移動する構成となっている。
さて、固定部31は、その一方の面(以下、背板31aと称する)が、Zベース23に平行に配置されて、複数のナット33によってZベース23に強固に固定されている。このため、安全装置30は、Zベース23が上下方向へ移動すると、Zベース23とともに移動する。このとき、基本的には、可動部32も固定部31とともに上下方向へ移動する。
固定部31のもう一方の面(以下、底板31bと称する)は、図3(B)に示すように、背板31aから前方(Zベース23と反対方向)に延びて形成されている。底板31bには、その両端側に、図示上方向に向かって概ね固定部31の上端まで延びるガイドピン34がそれぞれ設けられている。このガイドピン34は、可動部32を上下方向に貫通して形成されているガイド穴35に挿入されることで、可動部32が固定部31に対して相対移動する際にその移動を案内する。
本実施形態の場合、ガイドピン34を2本設けていることから、可動部32は、固定部31に平行な状態で、つまり、固定部31に対向する姿勢を維持した状態で、上下方向に相対的に移動する。なお、ガイドピン34の数は2つに限定されるものではなく、3本等であってもよいが、可動部32が移動する際の姿勢が変わってしまわないように、複数本とすることが望ましい。
また、固定部31の背板31aには、複数のプランジャー孔36が設けられており、本実施形態では、そのうち2つのプランジャー孔36に、ボールプランジャー37が取り付けられている。ボールプランジャー37は、周知のものを採用することができ、例えば図4に示すように、中空でその外側に全域に渡ってねじ山が形成されている本体部37aと、本体部37aの前方側(図示左方側。可動部32に対向する側)に配置されているボール37b(ボール部に相当する)と、ボール37bを先方側に付勢するばね37cとで構成されている。
このボールプランジャー37は、図5に示すように、プランジャー孔36に本体部37aがねじ込まれている。このとき、ボールプランジャー37は、プランジャー孔36に取り付けられたときに、常にはそのボール37bが可動部32に設けられている爪部38に当接した状態となるようにねじ込まれている。このため、プランジャー孔36へのねじ込み量を変更することで、ボールプランジャー37が可動部32側に突出している突出量、つまり、ボールプランジャー37と可動部32の爪部38とが接触する位置を調整することができる。
また、このプランジャー孔36は、固定部31の中央に位置するプランジャー孔36を中心として左右対称となるように形成されている。このため、ボールプランジャー37による押し付け力は、可動部32に対して左右均等に加えられる。なお、プランジャー孔36の数は、必ずしも5個(奇数個)である必要はなく、他の数でも偶数個であってもよいが、固定部31の中央に対して左右均等に形成することが望ましい。
本実施形態の場合、ボールプランジャー37の突出量を調整することで、爪部38がボール37bを乗り越える際の力、つまり、可動部32が通常位置から退避位置へ移動する際にその移動を規制する際の力の基準値を調整することができる。ボールプランジャー37およびプランジャー孔36は、本体部37aをプランジャー孔36にねじ込む際のねじ込み量によってボール37bが可動部32の爪部38に押し付けられる際の力を変更可能とすることで、可動部32の移動を規制する際の力の基準値を調整する調整機構を構成している。すなわち、移動規制部および調整機構を構成するプランジャー孔36、ボールプランジャー37、爪部38等は、安全装置30の外縁から飛び出ない状態で設けられている。
可動部32の爪部38は、可動部32の下端側に、固定部31側(つまり、ボールプランジャー37側)に突出するように形成されているこの爪部38は、図6(A)に示すように、その上端側に、固定部31側に向かって下方に傾斜した第1の接触面38aを有する断面視(側面視)で略台形状に形成されている。この接触面38aは、常には、ボール37bと点P1で点接触した状態になっている。このため、ボール37bと接触面38aとの固着が生じにくくなっており、いざ安全装置30が作動するという状態になったとき(つまり、衝突したとき)に確実に作動するようになっている。
また、接触面38aは固定部31側に向かって傾斜しているため、図6(A)に示すように爪部38がボールプランジャー37よりも下方側に位置してボール37bと接触面38aとが当接している状態では、可動部32自体はガイドピン34に挿入されて前方(図示右方)への移動が規制されていることから、爪部38には下方側に向かう力がボールプランジャー37から加わることになる。以下、図6(A)に示す状態を便宜的に通常時と称する。
このため、通常時では、爪部38が底板31b側に押し付けられて可動部32が固定部31の底板31bに接触した状態(図5参照)となる。このように、通常時では、ボールプランジャー37によって可動部32が固定されている。この通常時に可動部32が固定されている位置が通常位置に相当する。このため、可動部32は、Zベース23が通常の動作で移動したとしても、固定部31に対して相対的に移動することが規制されてその位置が固定される。そのため、通常時であれば、可動部32およびハンド2は、固定部31つまりはZベース23とともにZ軸方向に移動する。
図6(B)は、爪部38がボール37bを乗り越えようとしている状態を模式的に示している。以下、この図6(B)に示す状態を、便宜的に衝突時の状態と称する。この衝突時の状態は、可動部32に上向きの力が加わったときに発生する。具体的には、ハンド2が人の手Hに衝突したとき等に衝突時の状態が発生し得る。
爪部38がボール37bを乗り越える力(基準値に相当する)は、安全基準に基づいて設定されている。このため、例えば人の手Hとの衝突した等により可動部32に上向きの力が加わると、まずは可動部32が上方に移動を開始して衝突時の状態となり、上向きの力が基準値に達すると、可動部32がさらに上方に移動して爪部38がボール37bを乗り越える。このため、可動部32に上向きの力が働く原因となった衝突時には、基準値を超える力が手Hに加わることがない。換言すると、衝突時に手Hに加わる力を、安全基準を満たす範囲に抑えることができる。
可動部32に基準値を超える上向きの力が加わると、衝突時の状態を経た後、図6(C)に示すように、爪部38がボールプランジャー37の上側に位置して爪部38の下端側がボール37bに接触した状態となる。以下、この図6(C)に示す状態を、便宜的に退避状態と称する。
さて、基準値を超える力が加わった場合、可動部32が図6(C)に示す位置よりもさらに上方に一時的に移動する可能性はあるものの、ガイドピン34を概ね固定部31の上端までの高さに形成していることから可動部32がガイドピン34から外れてしまうことはなく、一時的に上方に移動した可動部32は、重力によって下方に移動する。このとき、ボールプランジャー37を乗り越える力が基準値として設定されているため、退避状態となった後で図6(A)に示す通常時に戻すためには、やはり基準値を超える力が必要となる。
そのため、退避状態となった場合には、例えば人によって意図的に力が加えられること等が無ければ、重力により下がろうとする可動部32は、ボールプランジャー37によって支持された状態となる。そして、若干の振動状態を経て、最終的には図6(C)に示すように爪部38の下端側とボール37bとが接触した状態に落ち着く。つまり、可動部32は、退避状態になった後にはボールプランジャー37によって通常位置に戻ることが規制され、退避位置に位置決めされる。この退避状態において可動部32が静止する位置が退避位置に相当する。
爪部38の下端側には、固定部31側に向かって上方に傾斜する第2の接触面38bが形成されている。この接触面38bは、ボール37bと点P2において点接触する。このとき、本実施形態では、爪部38は、点P1と点P2との間の直線距離Dは、人の指の厚みを考慮して概ね20mmに設定されている。
このため、退避状態において可動部32が静止する位置は、通常時において静止している位置よりも概ね20mm程度上方になる。このように、退避状態では、可動部32は、ボールプランジャー37によって下方への移動が規制され、その位置が通常位置から予め定められた間隔を存した位置に位置決めされる。この位置が退避位置に相当し、直線距離Dが、第1の接触面38aおよび第2の接触面38bの間の距離、つまり、通常位置と退避位置との間の距離になる。
そのため、図7に示すように、Zベース23が下方に移動して例えばハンド2の下端が人の手Hに衝突したとき、その力が基準値に達すると、可動部32およびチャックが上方に移動して、挟み込みを回避できるだけの予め定められた間隔(クリアランス)が確保される。これにより、手Hがハンド2で一瞬挟まれたとしても、人体への影響が少ないとされている安全基準を超えるが加わることはなく、さらに、このクリアランスが概ね20mmに設定されていることから、チャックの下方から手Hを引き出すことができ、挟み込みを回避することが可能となる。
このように、安全装置30は、衝突した際に予め設定されている力が加わると、自動で上方に移動してクリアランスを確保するように作動することで、衝突時に加わる力を逃がすとともに、挟み込み等を防止する。
以上説明した本実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
Zベース23(アーム)に固定的に取り付けられる固定部31と、通常時には固定部31に対する相対位置が変化しないようにその移動が規制される一方、予め定められている基準値を超える力が加わる衝突時にはその移動が許容されて固定部31に対する相対位置が変化する可動部32と、通常時には可動部32の移動を規制して予め定められている通常位置に位置決めする一方、衝突時には可動部32の移動を許容するとともに通常位置とは異なる退避位置に位置決めする機械式のボールプランジャー37(移動規制部)と、ボールプランジャー37が可動部32の移動を規制する際の基準値を調整する機械式の調整機構(本実施形態ではプランジャー孔36とボールプランジャー37)とを備えている。
このような構成により、衝突により基準値を超える力が加わった際には可動部32が移動して衝撃を緩和することができるとともに、可動部32が移動することから挟み込みを防止することができる。そして、ボールプランジャー37は機械的に可動部32の移動の規制と移動の許容とを切り替えることから、仮にロボット1の制御に異常が生じたとしても安全装置30が作動させることができる。したがって、制御によらず安全を確保する本質安全を実現することができる。
具体例を上げると、安全装置30は、Zベース23が下方へ移動する際にハンド2が例えば人の手Hに衝突した際に加わる力によって可動部32が上方へ移動することで、手Hの挟み込みを防止することができる。
このとき、可動部32は、通常時には通常位置に位置決めされているので、通常のロボットの作業に支障をきたすことがない。また、可動部32は、退避位置に移動した後には通常位置に戻ることが規制されるので、衝突した物体に再度衝突することを防止できる。
また、移動規制部をボールプランジャー37で構成しているので、移動規制部を小型化且つ軽量化することができる。
そして、ボールプランジャー37により可動部32の移動を規制する際の力の基準値を調整するための調整機構を設けているので、ハンドやワークの種類が変更され、安全装置30が作動する条件が変化したとしても、その変化に対応させることができる。
さらに、可動部32は、通常位置に位置決めされた状態においてボールプランジャー37のボール37b(ボール部材)に接触する第1の接触面38aと、退避位置に位置決めされた状態においてボール37bに接触する第2の接触面38bとを有し、当該第1の接触面と当該第2の接触面との間の厚みが通常位置と退避位置との間の距離となる爪部38が形成されている。このため、可動部32の位置は、爪部38とボールプランジャー37との接触位置によって位置決めされる。これにより、構造の複雑化や大型化を招くこと無く、通常動作時および衝突時の双方において可動部32を適切に位置決めすることができる。
このとき、可動部32は、退避位置に移動した後には通常位置に戻ることが規制されるので、衝突した物体に再度衝突することを防止できる。さらに、第1の接触面38aと第2の接触面38bとの間の距離を通常位置と退避位置との間の距離となるようにしているので、退避位置に移動した後には衝突した状態(つまり、通常位置)との間にクリアランスが存在し、例えば手Hが挟まれたような場合に容易に手Hを引き抜くことができる。すなわち、安全装置30は、衝突時の衝撃が緩和されるだけでなく、衝突後の対処もし易い構成となっている。
ボールプランジャー37は、本体部37aの外周側にねじ山が形成されており、固定部31に形成されているプランジャー孔36にその本体部37aをねじ込む際のねじ込み量を調整することによって、可動部32の移動を規制する際の基準値を調整する調整機構を実現している。つまり、移動規制部として必須となるボールプランジャー37以外の追加部材を必要とすること無く、調整機構を実現している。これにより、安全装置30の重量が増加することを抑制できる。
また、ボールプランジャー37の本体部37a全体で爪部38側からの力を受け止めることができるので、ボールプランジャー37の位置が変化すること、すなわち、安全装置30の動作条件が変化してしまうことを確実に防止することができる。
また、移動規制部や調整機構を構成するプランジャー孔36、ボールプランジャー37、爪部38等は、安全装置30の外縁から飛び出ない状態で設けられているので、安全装置30の大型化を招くことがない。
また、2本のガイドピン34で可動部32の移動を案内するので、その移動する姿勢が崩れたりすることがない。そして、ガイドピン34を概ね固定部31の高さ程度まで延びて形成しているので、衝突時に可動部32が固定部31から外れてしまうおそれを低減することができる。
(その他の実施形態)
本発明は上記した実施形態で例示した構成に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で任意に変形、組み合わせ、拡張することができる。
実施形態で例示した数値は一例であり、それらに限定されるものではない。
実施形態では本体部37aの外周にねじ山が形成されたボールプランジャー37を採用し、本体部37aの位置を移動させることで押し付け力を調整するようにしたが、他の構成のものを採用してもよい。例えば、図8に示すように、本体部50a、ボール50b(ボール部に相当する)、ばね50c(付勢部材に相当する)、および本体部50aの内側において回転すること等によりその位置が変化してばね50cを圧縮・伸張させる可動板50dを備えたボールプランジャー50を採用して調整機構を実現してもよい。この場合、ボールプランジャー50は、例えば圧入や溶接等により固定部31に取り付けることができる。
このような構成によっても、必須となるボールプランジャー50以外の追加部材を必要とすること無く、調整機構を実現することができ、安全装置30の重量が増加することを抑制できる。また、ボールプランジャー50自体の位置は変化しないので、調整中等に本体部50aが爪部38に接触してしまうことが無く、容易に調整することができる。なお、ボールプランジャー50は単体でも調整機構を実現することもできるが、本体部50aにねじ山を設け、プランジャー孔36にねじ込むことでボールプランジャー50の位置を変更可能としてもよい。すなわち、実施形態と同様に、ボールプランジャー50位置によっても押し付け力を調整できるようにしてもよい。
このような構成のボールプランジャー50であっても、可動板50dの位置を調整することで、押し付け力を調整することができ、ひいては可動部32が移動する際の力を調整することができる。また、ボール部として、球状のボール(37b、50b)ではなく、先端が球状となったピンでボール部が形成されている等、他の形状のボールプランジャーを採用してもよい。
実施形態では直角座標ロボットに適用した例を示したが、垂直多関節型ロボット(いわゆる6軸ロボット、7軸ロボット)や、水平回転可能なアームを有する水平多関節型ロボット、あるいは、1軸方向あるいは2軸方向へアームが移動する直動型ロボット等に本発明を適用してもよい。また、実施形態ではボールねじにより駆動される構成を例示したが、移動ユニットをベルトで移動させるベルトドライブ式のロボットに適用してもよい。
実施形態では爪部38を断面視で略台形状に形成したが、断面視で半円形状など他の形状に形成してもよい。すなわち、第1および第2の接触面(38a、38b)は、平面に限らず、曲面であってもよい。
また、衝突や挟み込みを防止するための制御を行って機能安全を実現しているロボットに、本発明を適用しても勿論よい。そのような構成によれば、機能安全によってまず衝突や挟み込みの防止を図ることができるとともに、万が一制御に異常が生じた場合であっても、安全装置30によってけが等の人体への影響を抑制することができ、安全性をさらに高めることができる。
なお、ハンド2の先端が尖っている等、ハンド2の形状によっては安全基準を満たす範囲の力であっても人体を損傷する可能性がある。そのような場合には、ハンド2の周りに移動やワークに対する作業に支障が無い程度の保護ケースを設け、保護ケースと人体とが接触するようにしておけば、本発明を適用することができる。
実施形態では人体のうち手Hを衝突や挟み込みが発生する部位として想定したが、他の部位を想定してもよい。また、対象とする人体の部位が変化した場合には安全基準値が異なるし、安全基準値が異なれば爪部38がボール部材を乗り越える際の力の値も異なってくるが、適宜設定すればよい。
図面中、1はロボット、2はハンド、20はZ軸移動ユニット(アーム)、23はZベース(アーム)、30は安全装置、31は固定部、32は可動部、36はプランジャー孔(調整機構)、37はボールプランジャー(移動規制部、調整機構)、37aは本体部(調整機構)、37bはボール(ボール部材)、37cはばね(付勢部材)、38は爪部、38aは第1の接触面、38bは第2の接触面、50はボールプランジャー(移動規制部、調整機構)、50aは本体部、50bはボール(ボール部材)、50dは可動板(調整機構)を示す。

Claims (4)

  1. 動作時に位置が変化するアームに取り付けられるロボットの安全装置であって、
    前記アームに固定的に取り付けられる固定部と、
    通常時には前記固定部に対する相対位置が変化しないようにその移動が規制される一方、予め定められている基準値を超える力が加わる衝突時にはその移動が許容されて前記固定部に対する相対位置が変化する可動部と、
    通常時には前記可動部の移動を規制して予め定められている通常位置に当該可動部を位置決めする一方、衝突時には前記可動部の移動を許容するとともに前記通常位置とは異なる退避位置に当該可動部を位置決めする機械式の移動規制部と、
    前記移動規制部が前記可動部の移動を規制する際の基準値を調整する調整機構と、を備え
    前記移動規制部は、本体部、当該本体部に収容される付勢部材、および当該付勢部材により付勢されるボール部材を有するボールプランジャーで構成され、
    前記可動部は、前記ボール部材側に、前記通常位置に位置決めされた状態において前記ボール部材に接触する第1の接触面を一辺とする断面視がV字状の溝部が形成されており、
    前記ボール部材は、前記通常位置に位置決めされた状態において、前記V字状の溝部と前記第1の接触面でのみ接触していることを特徴とするロボットの安全装置。
  2. 記可動部は、前記第1の接触面と前記退避位置に位置決めされた状態において前記ボール部材に接触する第2の接触面とを有し、当該第1の接触面と当該第2の接触面との間の距離が前記通常位置と前記退避位置との間の距離となる爪部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のロボットの安全装置。
  3. 前記ボールプランジャーは、前記本体部の外周側にねじ山が形成されており、
    前記固定部には、前記ボールプランジャーの前記本体部をねじ込むためのプランジャー孔が形成されており、
    前記ボールプランジャーの前記本体部を前記プランジャー孔にねじ込む際のねじ込み量を調整することによって、前記可動部の移動を規制する際の基準値を調整する前記調整機構を実現していることを特徴とする請求項2記載のロボットの安全装置。
  4. 前記ボールプランジャーは、前記本体部内に可動板を有しており、当該可動板の位置を変更することで前記ボール部材を付勢する力が変更されるものであり、
    前記ボールプランジャーの前記可動板の位置を変更することによって前記可動部の移動を規制する際の基準値を調整する前記調整機構を実現していることを特徴とする請求項2記載のロボットの安全装置。
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