JP6431281B2 - 情報処理装置及び情報処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、プレイヤーの練習を支援する技術に関する。
プレイヤーの練習を支援する技術がある。例えば、特許文献1には、ユーザが行った運動(ステップ運動、ジョギング、筋力トレーニング運動、ストレッチ運動など)の実施率と総実行時間を集計し、実施率の大きさ、総実行時間の大きさ及び実施率の低下等に応じて、レッスンの内容を変更する技術が記載されている。
特開2013−70843号公報
特許文献1の技術では、例えば運動を続けて疲れたらレッスンの内容を楽なものにするといったことができるが、プレイヤーが苦手なプレーを練習によって上達させたいというような場合に、効果的な練習が行えるようにレッスンの内容を変更するものではない。
そこで、本発明は、練習用のコンテンツを用いて行われる練習の効果を向上させることを目的とする。
上記課題を達成するために、本発明は、プレー中のプレイヤーの動作に応じて変化する物理量を取得する物理量取得手段と、取得された前記結果に基づいて前記動作の傾向を判定する判定手段と、判定された前記傾向に応じた練習用のコンテンツを取得するコンテンツ取得手段と、取得された前記練習用のコンテンツを出力する出力手段とを備える情報処理装置を提供する。
また、前記プレー中の状況を示す状況情報を取得する状況取得手段を備え、前記判定手段は、取得された前記状況情報により示される状況が共通するプレー中での前記物理量に基づいて前記動作の傾向を当該状況毎に判定してもよい。
さらに、前記プレーは、屋外で行われるものであり、前記状況取得手段は、前記プレーに影響を与える自然環境を示す情報を前記状況情報として取得してもよい。
また、前記状況取得手段は、前記プレーの難易度を示す情報、前記プレーが練習及び本番のどちらで行われているかを示す情報または前記プレーに制約が課せられる局面を示す情報を前記状況情報として取得してもよい。
さらに、前記プレイヤーが本番をプレーすることが決まっている場合に、当該本番のプレーに関する本番情報を取得する本番取得手段を備え、前記コンテンツ取得手段は、判定された前記傾向に加え、取得された前記本番情報に応じた練習用のコンテンツを取得してもよい。
また、前記本番取得手段は、前記本番のプレーが行われる場所に関する情報または前記本番のプレーが行われる時期に関する情報を前記本番情報として取得してもよい。
さらに、前記コンテンツ取得手段は、判定された前記傾向に応じた練習のスケジュールを表すコンテンツを取得し、前記出力手段は、取得された前記練習のスケジュールを表すコンテンツを出力してもよい。
また、前記プレーは、道具を用いて行われ、前記コンテンツ取得手段は、判定された前記傾向に応じたプレー用の道具に関するコンテンツを取得し、前記出力手段は、取得された前記道具に関するコンテンツを出力してもよい。
さらに、前記プレー中の状況を示す状況情報を取得する状況取得手段と、前記物理量が取得された動作が行われたプレーの結果を示す結果情報を取得するプレー結果取得手段を備え、記コンテンツ取得手段は、前記状況取得手段により取得された前記状況情報により示される状況が共通するときに前記プレー結果取得手段により取得された前記結果情報が示す結果を表すコンテンツを取得し、前記出力手段は、取得された前記結果を表すコンテンツを出力してもよい。
本発明は、情報処理装置が、プレー中のプレイヤーの動作に応じて変化する物理量を取得する物理量取得ステップと、前記情報処理装置が、取得された前記結果に基づいて前記動作の傾向を判定する判定ステップと、前記情報処理装置が、判定された前記傾向に応じた練習用のコンテンツを取得するコンテンツ取得ステップと、前記情報処理装置が、取得された前記練習用のコンテンツを出力する出力ステップとを有する情報処理方法を提供する。
本発明によれば、練習用のコンテンツを用いて行われる練習の効果を向上させることができる。
第1実施形態の情報処理システムの全体構成の一例を示す図 測定装置のハードウェア構成の一例を示す図 ユーザ装置のハードウェア構成の一例を示す図 サーバ装置の機能構成の一例を示す図 情報処理システムの各装置の機能構成の一例を示す図 フェース開き角度及び軌道角度について説明するための図 傾向テーブルの一例を示す図 コンテンツテーブルの一例を示す図 取得処理における各装置の動作の一例を示すシーケンス図 再生処理における各装置の動作の一例を示すシーケンス図 第2実施形態のユーザ装置のハードウェア構成の一例を示す図 各装置の機能構成の一例を示す図 ユーザ装置に表示される画像の一例を示す図 状況情報テーブルの一例を示す図 第3実施形態の各装置の機能構成の一例を示す図 コンテンツテーブルの一例を示す図 コンテンツテーブルの一例を示す図 スケジュールテーブルの一例を示す図 道具テーブルの一例を示す図 変形例における各装置の機能構成の一例を示す図 結果テーブルの一例を示す図 変形例における各装置の機能構成の一例を示す図
[1]第1実施形態
[1−1]全体構成
図1は、第1実施形態の情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。図1では、サーバ装置10と、ユーザ装置20と、測定装置30と、ネットワーク2とを備える情報処理システム1が示されている。情報処理システム1は、プレイヤーに練習用のコンテンツを提供するためのシステムである。
ここでいう練習には、ゴルフや野球、テニスといったスポーツの練習の他、ピアノやギター、トランペットといった楽器の練習など、プレイヤーが体を動かして行う練習が含まれる。本実施形態では、情報処理システム1がゴルフの練習用のコンテンツをプレイヤーに提供する場合について説明する。その場合の練習用のコンテンツには、例えば、スライスやフックを直すための練習、引っかけやプッシュアウトを直すための練習、飛距離を伸ばすための練習などの参考にされるものが含まれる。練習用のコンテンツは、具体的には、これらの練習の方法を説明した動画を示す動画データである。
ネットワーク2は、インターネット及び移動体通信網等を含んで通信を行うシステムであり、自システムに接続された装置同士のデータのやり取りを仲介する。サーバ装置10及びユーザ装置20は、このネットワーク2を介してデータをやり取りする。
測定装置30は、加速度などの物理量を測定する装置である。測定装置30は、本実施形態では、ゴルフクラブのシャフトに取り付けられ、プレイヤーのスイング中における、シャフトのうち自装置が取り付けられた部分の加速度などを測定する。測定装置30は、無線通信を行い、測定した物理量を示す測定結果データをユーザ装置20に送信する。
ユーザ装置20は、例えばスマートフォンやタブレット端末などであり、プレイヤーによって利用される情報処理装置である。ユーザ装置20は、測定装置30から送信されてきた測定結果データをサーバ装置10に送信する。また、ユーザ装置20は、前述した練習用のコンテンツ(具体的にはその動画データ)を再生する機能を有している。
サーバ装置10は、ユーザ装置20を介して練習用のコンテンツをプレイヤーに提供するための処理を行う情報処理装置である。サーバ装置10は、ユーザ装置20から送信されてきた測定結果データを用いて、その測定結果データにより示される物理量が測定されたプレイヤーに提供するための練習用のコンテンツを取得して、ユーザ装置20に対して出力する。
[1−2]ハードウェア構成
図2は、測定装置30のハードウェア構成の一例を示す図である。測定装置30は、制御部31と、記憶部32と、通信部33と、センサ部34とを備えるコンピュータである。制御部31は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びリアルタイムクロックを備え、CPUが、RAMをワークエリアとして用いてROMや記憶部32に記憶されたプログラムを実行することによって各部の動作を制御する。リアルタイムクロックは、現在の日時を算出してCPUに通知する。記憶部32は、フラッシュメモリ等を備え、制御部31が制御に用いるデータやプログラムを記憶している。
通信部33は、Bluetooth(登録商標)等の規格に準拠した無線通信を行うための通信回路を備え、ユーザ装置20との間でデータの送受信を行う。センサ部34は、3軸の加速度センサ及び3軸の方位角センサを有し、ゴルフクラブのシャフトに取り付けられて用いられる。シャフトのうちセンサ部34が取り付けられた部分を以下では「取り付け部」という。センサ部34は、プレイヤーがゴルフクラブをスイングしているときの取り付け部の加速度及び方位角を測定する。センサ部34は、前述した測定結果データを生成して制御部31に供給する。測定結果データは、測定された加速度及び方位角を例えばそれぞれ数値で表したデータである。
図3は、ユーザ装置20のハードウェア構成の一例を示す図である。ユーザ装置20は、制御部21と、記憶部22と、第1通信部23と、第2通信部24と、UI(User Interface)部25と、音声出力部26とを備えるコンピュータである。制御部21は、制御部11と同様の構成を有する。記憶部22は、フラッシュメモリ等を備え、制御部21が制御に用いるデータやプログラムを記憶している。第1通信部23は、移動体通信等の規格に準拠した無線通信を行うための通信回路を備え、ネットワーク2を介したデータの通信を行う。
第2通信部24は、Bluetooth(登録商標)等の規格に準拠した無線通信を行うための通信回路を備え、測定装置30とデータの通信を行う。UI部25は、表示面と表示面に重ねられたタッチセンサとを備え、ユーザからの操作を受け付ける操作手段として機能するとともに、画像を表示する表示手段として機能する。UI部25は、受け付けたユーザの操作に応じた操作データを制御部21に供給し、制御部21は、この操作データに応じた処理を行う。音声出力部26は、スピーカ等を備え、制御部21により制御されて音声を出力する音声出力手段として機能する。
図4は、サーバ装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。サーバ装置10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13とを備えるコンピュータである。制御部11は制御部31等と同様の構成を有する。記憶部12は、ハードディスク等を備え、制御部11が制御に用いるデータやプログラムの他、上述した練習用のコンテンツ(動画データ)を記憶している。通信部13は、通信を行うための通信回路を備え、ネットワーク2を介したデータの通信を行う。
[1−3]機能構成
情報処理システム1の各装置の制御部がプログラムを実行して各部を制御することで、以下に述べる各機能が実現される。
図5は、情報処理システム1の各装置の機能構成の一例を示す図である。サーバ装置10は、物理量取得手段101と、判定手段102と、コンテンツ取得手段103と、出力手段104とを備える。ユーザ装置20は、対応付け手段201と、送信手段202と、再生手段203とを備え、測定装置30は、測定手段301と、送信手段302とを備える。
[1−3−1]測定手段
測定手段301は、プレイヤーの動作に応じて変化する物理量を測定する手段である。測定手段301は、プレイヤーのプレー中にその物理量を測定するように用いられる。本実施形態では、測定手段301は、ゴルフクラブのスイング中における上述した取り付け部(シャフトのうちセンサ部34が取り付けられた部分)の加速度及び方位角をここでいう物理量として測定する。測定手段301は、これらの加速度及び方位角をそれぞれ所定の時間の間隔(例えば0.01秒毎)で測定し、その度に上述した測定結果データを送信手段302に供給する。
[1−3−2]送信手段
送信手段302は、測定手段301により測定された結果を示す測定結果データをユーザ装置20に送信する手段である。送信手段302は、ユーザ装置20と予め無線通信を行うための処理(例えばBluetoothの無線通信であればペアリングの処理)を行っておき、測定手段301から測定結果データが供給される度にその測定結果データをユーザ装置20に送信する。
[1−3−3]対応付け手段
対応付け手段201は、測定手段301により測定された結果を示す測定結果データにプレイヤーを識別するプレイヤー識別情報(例えばプレイヤーID)とプレーに関する情報(以下「プレー情報」という)とを対応付ける手段である。本実施形態では、対応付け手段201は、予め記憶しておいたプレイヤー識別情報を測定結果データに対応付け、例えばプレイヤーが行う操作に応じて、プレイヤーがプレーに用いた(つまりスイングした)ゴルフクラブの種類(ドライバーやフェアウェイフッド、アイアンなど)をプレー情報として測定結果データに対応付ける。対応付け手段201は、例えば、測定結果データにこれらの情報を含めることで対応付を行う。対応付け手段201は、プレイヤー識別情報及びプレー情報を対応付けた測定結果データを送信手段202に供給する。
[1−3−4]送信手段
送信手段202は、上述した測定結果データをサーバ装置10に送信する手段である。送信手段202は、サーバ装置10の宛先(IP(Internet Protocol)アドレスなど)を予め記憶しており、対応付け手段201から測定結果データが供給されると、供給された測定結果データをその宛先に対して送信する。なお、送信手段202は、測定結果データが供給される度に送信を行ってもよいし、ユーザの操作に応じて送信を行ってもよい。また、送信手段202は、一定の期間が経過したときや測定結果データの数が一定の数に達したときに送信を行ってもよい。
[1−3−5]物理量取得手段
物理量取得手段101は、プレー中のプレイヤーの動作に応じて変化する物理量を取得する手段である。物理量取得手段101は、本実施形態では、ユーザ装置20から測定結果データが送信されてきたときに、その測定結果データが示す加速度及び方位角を、前述した物理量として取得する。物理量取得手段101は、受信した測定結果データを判定手段102に供給することで、取得した物理量を判定手段102に通知する。
[1−3−6]判定手段
判定手段102は、物理量取得手段101により取得された物理量に基づいてプレイヤーのプレー中の動作の傾向(以下「プレー動作傾向」という)を判定する手段である。判定手段102は、測定結果データが示す物理量から、例えば、ゴルフクラブのフェースがボールと衝突するとき、つまりインパクト時のヘッドスピード、クラブフェースの開き具合及びクラブヘッドの軌道というスイングの傾向を示す各数値を算出する。
判定手段102は、例えば、上述した取り付け部の3軸の加速度から、各時刻におけるゴルフクラブのアドレス時の位置に対する相対的な位置と、その位置における速度とを算出し、ダウンスイングによりゴルフクラブがアドレス時の位置に再び近づいてきたときに急激に速度が変化した時刻(これはつまり、ボールがクラブベッドに衝突することで、ゴルフクラブの速度が瞬間的に変化する時刻である)をインパクト時と判断する。判定手段102は、インパクト時に測定された速度と、スイングに用いられたゴルフクラブの種類(ゴルフクラブの長さを表し、長いほどヘッドスピードが大きくなる)とから、ヘッドスピード(単位は例えばm/s(メートル毎秒))を算出する。
クラブフェースの開き具合は、例えば、アドレス時にプレイヤーがボールを打ち出す方向として目標にしている方向(以下「打ち出し目標方向」という)を基準とし、インパクト時のクラブフェースの向きがその打ち出し目標方向に対して成す角度(以下「フェース開き角度」という)によって表される。また、インパクト時のクラブヘッドの軌道は、インパクト時にクラブヘッドの移動している方向(以下「ヘッド移動方向」という)が打ち出し目標方向に対して成す角度(以下「軌道角度」という)によって表される。ここでいう「打ち出す方向」とは、クラブヘッドに衝突されたボールがクラブヘッドから離れた瞬間に飛び出していく方向のことである。フェース開き角度及び軌道角度について、図6を参照してより具体的に説明する。
図6は、フェース開き角度及び軌道角度について説明するための図である。なお、以下では、プレイヤーが右打ちの場合について説明するが、左打ちの場合には左右を反対にするだけでよい。図6(a)では、図示せぬプレイヤーが、ゴルフクラブ5のクラブヘッド6をボール8の後ろにソールし、クラブフェース7をボール8に向けてアドレスしている様子が示されている。このプレイヤーは、アドレス時にクラブフェース7が向いている方向を打ち出し目標方向A1としてスイングするものとする。このスイングにより、インパクト時のヘッド移動方向及びクラブフェースの向きの両方が打ち出し目標方向A1と一致すると、ボールは打ち出し目標方向A1に向けて打ち出され、左右に曲がらずに真っ直ぐ飛んでいく。
図6(b)では、プレイヤーがアウトサイドインの軌道でスイングした場合のインパクト時のゴルフクラブ5の状態の一例が示されている。この例では、クラブヘッド6がヘッド移動方向A2に向けて移動しながら、クラブフェース7を打ち出し目標方向A1に向けた状態で打球している。この場合、フェース開き角度は0°となり、軌道角度は打ち出し目標方向A1及びヘッド移動方向A2が成すθ1となる。
図6(c)では、プレイヤーがインサイドアウトの軌道でスイングした場合のインパクト時のゴルフクラブ5の状態の一例が示されている。この例では、クラブヘッド6がヘッド移動方向A3に向けて移動しながら、クラブフェース7を打ち出し目標方向A1に向けた状態で打球している。この場合、フェース開き角度は0°となり、軌道角度は打ち出し目標方向A1及びヘッド移動方向A3が成すθ2となる。以下では、θ1のように打ち出し目標方向に向かって左側を向いたヘッド移動方向が成す軌道角度を負の値(例えば−3°)で示し、θ2のように打ち出し目標方向に向かって右側に向いたヘッド移動方向が成す軌道角度を正の値(例えば+3°)で示すものとする。また、フェース開き角度についても、フェースが打ち出し目標方向に向かって左側を向いている場合を負の値で示し、フェースが打ち出し目標方向に向かって右側を向いている場合を正の値で示すものとする。
判定手段102は、まず、アドレス時に測定された3軸の方位角(南北方向、東西方向及び鉛直方向に対する傾きの角度)から、アドレス時のゴルフクラブのシャフトに沿った方向の方位角を算出する。シャフトの方向とクラブフェースが向く方向との関係は、ゴルフクラブの種類によって決まっており、判定手段102は、その関係を示すデータを記憶している。判定手段102は、算出した方位角とゴルフクラブの種類とから、アドレス時にクラブフェースが向いている方向の方位角を、打ち出し目標方向を示す方位角として算出する。なお、シャフトの方向とクラブフェースが向く方向との関係がどの種類のゴルフクラブでも共通しているものとして、この方位角を算出してもよい。この場合、ゴルフクラブの種類の選択または入力の操作は不要になる。
判定手段102は、算出した打ち出し目標方向を示す方位角と、インパクト時に測定された3軸の方位角から算出されるクラブフェースが向く方向とが成す角度を、インパクト時のフェース開き角度として算出する。また、判定手段102は、算出した打ち出し目標方向を示す方位角と、インパクト時の速度の方向、すなわちヘッド移動方向とが成す角度を、インパクト時の軌道角度として算出する。判定手段102は、上記のとおり算出したヘッドスピード、フェース開き角度及び軌道角度に基づいて、プレー動作傾向を判定する。
判定手段102は、ヘッドスピード、フェース開き角度及び軌道角度とプレー動作傾向とを対応付けた傾向テーブルを記憶している。
図7は、傾向テーブルの一例を示す図である。図7に示す傾向テーブルでは、「38m/s(メートル毎秒)未満」というヘッドスピードの範囲に「ショートヒッター(飛距離が小さいこと)」というプレー動作傾向が対応付けられている。また、「−5°以下」というフェース開き角度の範囲及び「−5°以上」という軌道角度の範囲に「引っかけ(ボールが左に飛び出すこと)」というプレー動作傾向が対応付けられ、「+5°以上」というフェース開き角度の範囲及び「+5°以下」という軌道角度の範囲に「プッシュアウト(ボールが右に飛び出すこと)」というプレー動作傾向が対応付けられている。
なお、この例では、フェース開き角度が−5°以下の(つまりフェースが閉じている)場合でも、軌道角度がスライス回転をかけるものになっていると左に飛び出したボールが中央に戻ってくるので、引っかけに含まれないし、反対にフェース開き角度が+5°以上の(つまりフェースが開いている)場合でも、軌道角度がフック回転をかけるものになっていると右に飛び出したボールが中央に戻ってくるので、プッシュアウトに含まれないようになっている。また、「−5°以下」という軌道角度の範囲に「スライス(ボールが右に大きく曲がること)」というプレー動作傾向が対応付けられ、「+5°以上」という軌道角度の範囲に「フック(ボールが左に大きく曲がること)」というプレー動作傾向が対応付けられている。
判定手段102は、物理量取得手段101から測定結果データが供給されると、その測定結果データが示す各情報、すなわちプレイヤー識別情報、物理量(加速度及び方位角)及びゴルフクラブの種類を互いに対応付けて記憶する。判定手段102は、例えば、或るプレイヤー識別情報に対応付けて記憶した物理量の数が閾値を超えたときに、それまで記憶した物理量及びゴルフクラブの種類に基づいてヘッドスピード、フェース開き角度及び軌道角度を算出する。なお、判定手段102は、定期的にこの算出を行ってもよいし、ユーザ装置20を介してユーザから要求されたときにこの算出を行ってもよい。また、上述したヘッドスピード、フェース開き角度及び軌道角度を算出する方法は一例であり、これ以外の周知の技術などを用いて各値が算出されてもよい。
判定手段102は、算出したヘッドスピード、フェース開き角度及び軌道角度が傾向テーブルに示されている範囲に含まれている場合に、その範囲に対応付けられているものをプレー動作傾向として判定する。例えば、ヘッドスピードが43m/s、フェース開き角度が+8°、軌道角度が+3°と算出された場合には、判定手段102は、「+5°以上」というフェース開き角度の範囲及び「+5°以下」という軌道角度の範囲に対応付けられている「プッシュアウト」をプレー動作傾向として判定する。判定手段102は、判定したプレー動作傾向を、判定に用いた物理量に対応付けられているプレイヤー識別情報とともにコンテンツ取得手段103に通知する。
[1−3−7]コンテンツ取得手段
コンテンツ取得手段103は、判定手段102により判定されたプレー動作傾向に応じた練習用のコンテンツを取得する手段である。コンテンツ取得手段103は、本実施形態では、複数の練習用のコンテンツ(具体的には練習用のコンテンツを表す動画データ)と、それら複数の練習用のコンテンツ及びプレー動作傾向を対応付けたコンテンツテーブルとを記憶している。
図8は、コンテンツテーブルの一例を示す図である。図8の例では、説明を分かりやすくするため、「練習用のコンテンツ」として練習の内容を簡単に説明する文字列を対応付けて表しているが、実際はコンテンツを表すデータのパスやファイル名などが対応付けられている。例えば、「ショートヒッター」というプレー動作傾向には、「ヘッドスピードを向上させる練習」という練習用のコンテンツが対応付けられている。
また、「引っかけ」というプレー動作傾向には、「インサイドアウトのスイングをする練習」という練習用のコンテンツが対応付けられ、「プッシュアウト」というプレー動作傾向には、「アウトサイドインのスイングをする練習」という練習用のコンテンツが対応付けられている。また、「スライス」というプレー動作傾向には、「球を捕まえる練習」という練習用のコンテンツが対応付けられ、「フック」というプレー動作傾向には、「ヘッドの返りを抑える練習」という練習用のコンテンツが対応付けられている。
コンテンツ取得手段103は、判定手段102からプレー動作傾向が通知されると、通知されたプレー動作傾向にコンテンツテーブルで対応付けられている練習用のコンテンツを表す動画データのパス及びファイル名を用いて、その動画データを読み出すことで、練習用のコンテンツを取得する。つまり、コンテンツ取得手段103は、本実施形態では、自装置の記憶手段からコンテンツを取得する。コンテンツ取得手段103は、取得した練習用のコンテンツを、判定手段102から通知されたプレイヤー識別情報とともに出力手段104に供給する。
[1−3−8]出力手段
出力手段104は、コンテンツ取得手段103により取得された練習用のコンテンツを出力する手段である。出力手段104は、予めプレイヤー識別情報に対応付けてそのプレイヤー識別情報で識別されるプレイヤーが利用するユーザ装置20の宛先(IPアドレスなど)を記憶しておく。出力手段104は、コンテンツ取得手段103からコンテンツ及びプレイヤー識別情報が供給されると、そのプレイヤー識別情報に対応付けて記憶している宛先に向けて、供給されたコンテンツを出力する。
[1−3−9]再生手段
再生手段203は、サーバ装置10から出力されてきた練習用のコンテンツを再生する手段である。再生手段203は、サーバ装置10の出力手段104から出力された練習用のコンテンツを受け取ると、例えばその旨をプレイヤーに通知する通知画像を表示する。この通知画像が表示されたあとにプレイヤーがコンテンツを再生するための操作を行うと、再生手段203は、受け取ったコンテンツを表す動画を再生する。
[1−4]動作
情報処理システム1が備える各装置は、以上の構成に基づき、練習用のコンテンツをプレイヤーに提供するための提供処理を行う。提供処理は、サーバ装置10が物理量を取得するまでの取得処理と、練習用のコンテンツが再生されるまでの再生処理とを含んでいる。
図9は、取得処理における各装置の動作の一例を示すシーケンス図である。取得処理は、プレイヤーが、ゴルフクラブに測定装置30を取り付け、ユーザ装置20にそのゴルフクラブの種類を選択または入力することを契機に開始される。まず、ユーザ装置20が、選択または入力されたゴルフクラブの種類を記憶する(ステップS11)。次に、プレイヤーが測定装置30を取り付けたゴルフクラブをスイングすると、測定装置30が、上述した取り付け部の加速度及び方位角を測定する(ステップS12)。測定装置30は、測定の結果を示す測定結果データをユーザ装置20に送信する(ステップS13)。ステップS12は測定手段301が行う動作であり、ステップS13は送信手段302が行う動作である。
ユーザ装置20は、ステップS13で送信されてきた測定結果データにプレイヤー識別情報及びステップS11で記憶したゴルフクラブの種類を対応付けて(ステップS14)、サーバ装置10に送信する(ステップS15)。ステップS14は対応付け手段201が行う動作であり、ステップS15は送信手段202が行う動作である。サーバ装置10は、ステップS15で測定結果データが送信されてくると、その測定結果データが示す物理量を取得する(ステップS16)。ステップS16は物理量取得手段101が行う動作である。以上の取得処理は、例えばプレイヤーが測定装置30を取り付けたゴルフクラブをスイングする度に行われる。ただし、ステップS11については、毎回行われる必要はなく、測定装置30を取り付けるゴルフクラブの種類が変わるときにだけ行われればよい。
図10は、再生処理における各装置の動作の一例を示すシーケンス図である。再生処理は、例えば、取得処理が繰り返し行われて或るプレイヤーについて取得された物理量の数が閾値を超えることを契機に行われる。サーバ装置10は、取得された物理量の数が閾値を超えると、物理量に基づいてヘッドスピード、フェース開き角度及び軌道角度を算出し、プレー動作傾向を判定する(ステップS21)。ステップS21は判定手段102が行う動作である。
次に、サーバ装置10は、判定したプレー動作傾向に応じた練習用のコンテンツを取得し(ステップS22)、取得した練習用のコンテンツをユーザ装置20に向けて出力する(ステップS23)。ステップS22はコンテンツ取得手段103が行う動作であり、ステップS23は出力手段104が行う動作である。ユーザ装置20は、ステップS23で出力された練習用のコンテンツを受け取ると、その旨を通知する通知画像を表示し(ステップS24)、プレイヤーによって再生の操作が行われると、受け取った練習用のコンテンツを再生する(ステップS25)。ステップS24及びS25は再生手段203が行う動作である。以上のとおり、取得処理及び再生処理が行われることで、プレイヤーのプレー中の動作の傾向に応じた練習用のコンテンツがそのプレイヤーに提供される。
[1−5]第1実施形態による効果
本実施形態では、プレイヤーがゴルフクラブをスイングしたときのゴルフクラブの加速度及び方位角が測定され、それらの物理量に基づいて判定されるスライス、フックなどのスイングの傾向に応じた練習用のコンテンツが提供される。これにより、例えばスライスやフックなどを矯正したり、ドライバーの飛距離が平均より短いのを平均以上飛ばせるようにしたりするというように、プレイヤーの苦手を克服するための練習を行うためのコンテンツが提供されるようにすることができる。その結果、プレー動作傾向に関係なく練習用のコンテンツが提供される場合に比べて、練習用のコンテンツを用いて行われる練習の効果を向上させることができる。
[2]第2実施形態
本発明の第2実施形態について、以下、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。第1実施形態では、同じゴルフクラブでスイングしたのであれば、そのときの状況に関係なくプレー動作傾向が判定されたが、第2実施形態では、プレー中の状況毎にプレー動作傾向が判定される。例えば、風が強いときに取得される物理量に基づいたプレー動作傾向の判定と、無風のときに取得される物理量に基づいたプレー動作傾向の判定とがそれぞれ行われるという具合である。
[2−1]構成
図11は、第2実施形態のユーザ装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図11の例では、図3に示す各部に加え、測位部27を備えるユーザ装置20aが示されている。測位部27は、例えばGPS(Global Positioning System)の技術を用いて、緯度及び経度で示される自装置の位置を測定する。測位部27は、測定した位置(緯度及び経度)を示す位置データを制御部21に供給する。
図12は、第2実施形態の各装置の機能構成の一例を示す図である。図12では、図5に示す各手段に加え、状況取得手段105を備えるサーバ装置10aと、測位手段204を備えるユーザ装置20aとが示されている。ユーザ装置20aの測位手段204は、自装置の位置を測定する手段である。測位手段204は、例えば、測定装置30からの測定結果データを受信することを契機に自装置の位置を測定し、測定した位置を対応付け手段201に通知する。対応付け手段201は、測位手段204から通知された自装置の位置を、上述したプレー情報(プレーに関する情報)として、受信した測定結果データに対応付け、送信手段202は、そうして自装置の位置が対応付けられた測位結果データをサーバ装置10aに送信する。
状況取得手段105は、測定手段301が物理量を測定するプレー中の状況を示す情報(以下「状況情報」という)を取得する手段である。状況取得手段105は、例えば、ゴルフのように屋外でプレーが行われる場合に、プレーに影響を与える自然環境を示す情報を状況情報として取得する。ここでいう自然環境とは、例えばゴルフのプレーであれば、ボールのライ(フェアウェイ、ラフ、バンカー、傾斜など)や風(風向き、風力など)、気温の他、湿度、標高、季節、地域、風景(ゴルフコースの見え方)なども含まれる。
湿度や標高は、ボールの飛距離に影響を与えるため、例えば同じ飛距離を狙う場合でもスイングスピードを速くしたりゆっくりしたりというようにスイングに影響を与える。季節の違いは、芝の長さに影響を与える(夏は長く冬は短い)ため、夏であればラフで芝が絡みついて引っかけやすくなり、冬であればダフりやすくなるというようにスイングに影響を与える。また、地域が違えば芝の種類(野芝、洋芝、バミューダ芝など)が変わるため、例えばインパクト時のヘッドに受ける抵抗に影響を与える。また、風景、すなわちゴルフコースの見え方は、例えば右にOBがあれば右に打ちたくないためスタンスが左に向いたりヘッドを早く返したりというようにスイングに影響を与える。
以下では、状況取得手段105がボールのライと風に関する情報を状況情報として取得する場合を例に挙げて説明する。例えば、ユーザ装置20aが図9に示す取得処理の契機となるゴルフクラブの種類の選択または入力をさせるための画像を表示する際に、ボールのライを選択させるための画像も表示する。
図13は、第2実施形態でユーザ装置に表示される画像の一例を示す図である。図13の例では、UI部25に、「ゴルフクラブの種類」を選択するためのプルダウンメニューB1と、「ボールのライ」を選択するためのプルダウンメニューB2と、「決定」という文字列を含む操作子画像C1とが表示されている。
図13では、プルダウンメニューB2に「ティーグラウンド」、「フェアウェイ」、「ラフ」及び「バンカー」という選択肢が表示されており、そのうちの「バンカー」が選択されている。この状態でプレイヤーが操作子画像C1を選択する操作を行うと、対応付け手段201が「サンドウェッジ」というゴルフクラブの種類と「バンカー」というボールのライとを記憶する。
対応付け手段201は、この状態でプレイヤーがゴルフクラブをスイングして送信されてくる測定結果データに、記憶しておいた「サンドウェッジ」及び「バンカー」という情報を対応付ける。なお、この測定結果データには、前述したとおり自装置の位置が対応付けられている。状況取得手段105は、これらの情報が対応付けられた測定結果データを受信すると、受信した測定結果データに対応付けられたボールのライ(この場合「バンカー」)を示す情報を状況情報として取得する。また、状況取得手段105は、測定結果データに対応付けられたユーザ装置20aの位置を用いて、その位置における風向き及び風力を示す情報をインターネット等で検索し、その結果を状況情報として取得する。状況取得手段105は、こうして取得した状況情報を判定手段102及びコンテンツ取得手段103に通知する。
なお、状況取得手段105は、気温、湿度、標高、地域及び風景等を示す情報を取得する場合には、風向き等と同様にユーザ装置20aの位置を用いた検索により取得すればよい。また、状況取得手段105は、例えばゴルフコースのティーグラウンド、フェアウェイ、ラフ、バンカーなどの配置が示されているレイアウトと各地点の緯度及び経度とが対応付けられた地図データを記憶しておき、この地図データ上で、測定結果データに対応付けられたユーザ装置20aの位置に示されているライや、その位置から推定される風景を表す情報(以下「風景情報」という)を状況情報として取得してもよい。風景情報は、単に「右にOB」や「左にOB」という文字列であってもよいし、例えばゴルフゲームなどで使用されているゴルフコースの3D(Dimensions)データ(コース内の各位置と現実の緯度及び経度とが対応付けられているデータ)とユーザ装置20aの位置とから算出される、その位置から見える風景を表す画像であってもよい。
判定手段102は、状況取得手段105により取得された状況情報により示される状況が共通するプレー中での物理量に基づいてプレー動作傾向をそれらの状況毎に判定する。この物理量も、物理量取得手段101により取得される。本変形例では、判定手段102は、測定結果データが示す物理量を、状況情報及び物理量を対応付けた状況情報テーブルに格納する。
図14は、状況情報テーブルの一例を示す図である。図14の例では、上から「ティーグラウンド」、「ラフ」、「バンカー」、「強風」、「真夏日」及び「真冬日」という6つの状況情報毎に物理量が格納されている。
判定手段102は、例えば、ティーグラウンドに対応付けて格納されている物理量に基づいて、第1実施形態と同様にプレー動作傾向を判定する。判定手段102は、そうして判定されたプレー動作傾向を状況情報に対応付けて状況情報テーブルに格納する。図14の例では、状況情報の上から順番に「スライス」、「引っかけ」、「プッシュアウト」、「フック」、「引っかけ」及び「スライス」というプレー動作傾向が格納されている。判定手段102は、これらのプレー動作傾向を、それぞれ対応付けられている状況情報とともにコンテンツ取得手段103にそれぞれ通知する。
コンテンツ取得手段103は、例えば、状況取得手段105により新たな状況情報が取得された場合に、その状況情報が示す状況について判定手段102により判定されたプレー動作傾向に応じた練習用のコンテンツを取得する。このときのコンテンツの取得方法は、例えば実施形態と同様である。コンテンツ取得手段103がこうして取得した練習用のコンテンツは、出力手段104によってユーザ装置20aに向けて出力される。
本実施形態では、例えばプレイヤーがゴルフコースでラフに入ったときに、「ラフ」というボールのライを選択して送信することで、「ラフ」という状況におけるプレー動作傾向(この例では「引っかけ」)に応じた練習用のコンテンツが取得及び出力されて、ユーザ装置20aで再生されることになる。そして、プレイヤーは、再生されたコンテンツを見ることで、自分がラフから打つときに出やすい引っかけを矯正する打ち方を練習することができる。このように、本実施形態では、単にプレー中の状況に合った練習をするのではなく、その状況で自分がプレーするときの動作の傾向にも合った練習をすることができる。なお、この場合のプレーは本番でのプレーであるが、プレイヤーにとっては練習場ではなかなかできないラフからの打ち方を練習するプレーでもある。
また、練習場であっても、例えば強風が吹いていれば、「強風」という状況におけるプレー動作傾向(この例では「フック」)に応じた練習用のコンテンツが取得及び出力されて、ユーザ装置20aで再生されることになる。そして、プレイヤーは、再生されたコンテンツを見ることで、自分が強風の中で打つときに出やすいフックを矯正する打ち方を練習することができる。以上のとおり、本実施形態では、プレー中の状況に関係なく練習用のコンテンツが提供される場合に比べて、プレー中の状況(上記例ではボールのライや風などの自然環境)に対応するための練習の効果を向上させることができる。
[2−2]その他の状況情報
本実施形態では、上記の自然環境を示す情報とは異なる状況情報が用いられてもよい。例えば、状況取得手段105は、プレイヤーのプレーの難易度を示す情報を状況情報として取得する。例えばゴルフであれば、池越えのショットやバンカー越しにグリーンを狙うショットなどは難易度が高く、OB(Out Of Bounds)のない広いフェアウェイへのティーショットや周囲に障害物がほとんどないグリーンを狙うショットなどは難易度が低い。
状況取得手段105は、例えば、図13に示す「ボールのライ」を選択するためのプルダウンメニューB2に代えて、「プレーの難易度(例えば「高」、「中」、「低」で表される難易度)」を選択するためのプルダウンメニューが表示され、そこで選択された結果がプレー情報として測定結果データに対応付けられる場合に、図13の例と同様に動作して、プレーの難易度を示す情報を取得してもよい。また、上述したゴルフコースのレイアウトを示した地図データを用いて、ユーザ装置20aの位置に応じたプレーの難易度を判断し、その難易度を示す情報を取得してもよい。
この場合、判定手段102が、プレーの難易度毎のプレー動作傾向のそれぞれを判定することになる。プレーの難易度が低いと、リラックスできてよいプレーがしやすいのに対し、プレーの難易度が高いと、力が入ってよいプレーがしにくくなり、例えば同じアイアンショットでもそれぞれのプレー動作傾向が同じにならない場合がある。上記の例では、プレーの難易度に応じた練習用のコンテンツがそれぞれ提供されるので、プレーの難易度という状況に関係なく練習用のコンテンツが提供される場合に比べて、プレーの難易度が低い場合のプレーや難易度が高い場合のプレーをそれぞれ上達させるための練習の効果を向上させることができる。
また、状況取得手段105は、プレイヤーのプレーが練習及び本番のどちらで行われているかを示す情報を状況情報として取得する。状況取得手段105は、例えば、全国のゴルフ場に含まれる緯度及び経度の範囲(以下「ゴルフ場範囲」という)を記憶しておく。状況取得手段105は、前述したように測定結果データに対応付けられているユーザ装置20aの位置を示す情報を状況情報として取得する。この位置がゴルフ場範囲に含まれている場合にはプレイヤーのプレーが本番であり、含まれていなければ本番でない(つまり練習である)ことが示される。つまり、この位置を示す情報は、プレイヤーのプレーが練習及び本番のどちらで行われているかを示す情報である。
なお、状況取得手段105は、上記方法の他に、例えば、ユーザ装置20の機種に基づいて状況情報を取得してもよい。この場合、ユーザ装置20が、自装置の機種を表す機種情報(例えば型式やモデル名)を測定結果データに対応付けて送信してくる。この機種情報は、ユーザ装置20がスマートフォン、携帯電話機、タブレット端末及びノートパソコン等のいずれであるかを表す。例えばゴルフ場でプレーする場合、プレイヤーがスマートフォンや携帯電話機のようにポケットに収まる程度の大きさのものを持ち歩くことはよくあるが、タブレット端末やノートパソコンのようにポケットに収まらない大きさのものを持ち運ぶことは、プレーの邪魔になるためあまりない。つまり、取得した機種情報がスマートフォン及び携帯電話機を表すものであれば、プレイヤーのプレーが本番で行われることを示し、取得した機種情報がタブレット端末及びノートパソコンを表すものであれば、プレイヤーのプレーが練習で行われることを示すことになる。状況取得手段105は、このように、機種情報を状況情報として取得してもよい。
この場合、判定手段102が、練習中のプレー動作傾向と本番中のプレー動作傾向とのそれぞれを判定することになる。練習場でのショットと、ゴルフコース(つまり本番)でのショットとでは、ゴルフコースの方がプレッシャーがかかるため、プレイヤーが行うスイングが異なっていることが多い。例えば練習場ではフックを打っていたプレイヤーが、ゴルフコースではスライスばかり打つという具合である。上記の例では、練習及び本番のプレー動作傾向に応じた練習用のコンテンツがそれぞれ提供されるので、練習か本番かという状況に関係なく練習用のコンテンツが提供される場合に比べて、練習でのプレー及び本番でのプレーを上達させるための練習の効果を向上させることができる。
また、状況取得手段105は、プレイヤーのプレーに制約が課せられる局面(以下「制約局面」という)を示す情報を状況情報として取得する。制約局面とは、例えばゴルフであれば、右側にOBがあって、右側に打ってはいけないという制約が課せられる局面や、最終ホールをパーで上がれば100を切れるため、ボギー以上は打てないという制約が課せられる局面などである。状況取得手段105は、例えば、図13に示す「ボールのライ」を選択するためのプルダウンメニューB2に代えて、「右OB」や「左OB」、「ボギー不可」などの「制約局面」を選択するためのプルダウンメニューが表示される場合に、図13の例と同様に制約局面を示す情報を取得する。
この場合、判定手段102が、制約局面においてのプレー動作傾向を判定することになる。例えばプッシュアウトする傾向があるプレイヤーでも、右にOBがあればそれを避けるため引っかけが多くなることがある。また、ボギーが打てないという局面では、普段よりも力が入ったり、反対に集中力が増したりして、普段とは異なるプレー動作傾向になることもある。上記の例では、制約局面においてのプレー動作傾向に応じた練習用のコンテンツがそれぞれ提供されるので、制約局面であってもそれに関係なく練習用のコンテンツが提供される場合に比べて、制約局面で力んだ状態や集中力が高まった状態でのプレーを上達させるための練習の効果を向上させることができる。
[3]第3実施形態
本発明の第3実施形態について、以下、第1及び第2実施形態と異なる点を中心に説明する。第2実施形態では、プレー中の状況が考慮された練習用のコンテンツが提供されたが、第3実施形態では、プレーよりもあとのこと、具体的には、今後予定されている本番でのプレーが考慮された練習用のコンテンツが提供される。
[3−1]構成
図15は、第3実施形態の各装置の機能構成の一例を示す図である。図15では、図5に示す各手段に加え、本番取得手段106を備えるサーバ装置10bが示されている。本番取得手段106は、プレイヤーが本番をプレーすることが決まっている場合に、その本番のプレーに関する情報(以下「本番情報」という)を取得する手段である。本番取得手段106は、例えば、本番のプレーが行われる場所に関する情報を本番情報として取得する。
本番取得手段106は、例えば、図13に示す「ボールのライ」を選択するためのプルダウンメニューB2に代えて、「プレー予定のゴルフコース」を選択するためのプルダウンメニューが表示され、そこで選択された結果がプレー情報として測定結果データに対応付けられる場合に、図13の例と同様の動作を行って、そのプレー予定のゴルフコースに関する情報を本番情報として取得してもよい。以下では、「6000ヤード未満」、「6000ヤード以上6500ヤード未満」、「6500ヤード以上」というコースの全長を表す本番情報を取得する場合を例に挙げて説明する。なお、その場合に、本番取得手段106は、プレイヤーがスケジュールをデータ化して管理している場合に、そのデータからゴルフコース名を検索し、見つかったゴルフコースの全長に当てはまる本番情報を取得してもよい。
本番取得手段106は、取得した本番情報をコンテンツ取得手段103に通知する。
コンテンツ取得手段103は、判定手段102により判定されたユーザ動作傾向に加え、本番取得手段106により取得された本番情報に応じた練習用のコンテンツを取得する。コンテンツ取得手段103は、例えば、プレー動作傾向及び本番情報の組み合わせと複数の練習用のコンテンツとを対応付けたコンテンツテーブルを記憶している。
図16は、コンテンツテーブルの一例を示す図である。図16の例では、「ショートヒッター」というプレー動作傾向と「6000ヤード未満」という本番情報の組み合わせには、「ウェッジの練習」という練習用のコンテンツが対応付けられている。また、「ショートヒッター」に組み合わせられた本番情報が「6000ヤード以上6500ヤード未満」であれば「アイアンの練習」が、「6500ヤード以上」であれば「フェアウェイウッドの練習」が対応付けられている。
距離が短いコースではショートヒッターであってもグリーンを狙うショットをウェッジで打つ機会が多くなる。同様に、距離が中くらいのコースであればアイアンで打つ機会が多くなり、距離が長いコースであればフェアウェイウッドで打つ機会が多くなる。図16に示すコンテンツテーブルを用いた練習用のコンテンツの取得が行われることで、そのような本番のコースによって使用される機会の多いゴルフクラブでのショットの練習を行うことができ、本番でのプレーの結果がよくなりやすいようにすることができる。
[3−2]その他の本番情報
本実施形態では、上述した場所に関する情報以外の本番情報が用いられてもよい。
本番取得手段106は、例えば、本番のプレーが行われる時期に関する情報を本番情報として取得する。本番取得手段106は、前述した場所に関する情報と同様にプレイヤーが選択した時期に関する情報を取得してもよいし、スケジュールから判断される時期に関する情報を取得してもよい。この場合、コンテンツ取得手段103は、例えば図17に示すコンテンツテーブルを用いてコンテンツを取得する。
図17は、コンテンツテーブルの一例を示す図である。図17の例では、「スライス」というプレー動作傾向と「3日未満」という本番情報の組み合わせには、「アプローチの練習」という練習用のコンテンツが対応付けられている。また、「スライス」に組み合わせられた本番情報が「3日間以上2週間未満」であれば「打ち出し方向を正確にする練習」が、「2週間以上」であれば「ヘッドスピードを向上させる練習」が対応付けられている。コンテンツ取得手段103は、このコンテンツテーブルを用いることで、本番が近づくにつれて、飛距離の向上、正確性の向上、寄せの技術の向上と、体に感触(体を動かすタイミングや力の入れ方、重心のかけ方など)を覚えさせることがより重要となる練習のためのコンテンツを取得することになる。
体が覚えた感触は時間の経過とともに忘れられてしまうため、体に感触を覚えさせるための練習を行う時期は、本番に近いほど望ましい。図17の例では、コンテンツ取得手段103が前述のとおり本番のプレーが行われる時期に応じた練習用のコンテンツを取得することで、体に感触を覚えさせることがより重要となる練習用のコンテンツほど、本番に近い時期に取得され、その結果、本番時に練習の成果が発揮しやすいタイミングでそれらの練習を行うことができる。
なお、コンテンツ取得手段103は、図17の例において、例えば本番情報が「2週間以上」である場合にまず「ヘッドスピードを向上させる練習」を取得し、そのあと経過する時間から本番情報が「3日間以上2週間未満」になったことを判断したときに「打ち出し方向を正確にする練習」を取得し、「3日未満」になったことを判断したときに「アプローチの練習」を取得してもよい。これにより、継続して本番情報が取得されなくても、本番のプレーが行われる時期に応じた練習用のコンテンツを取得することができる。
[変形例]
上述した各実施形態は、それぞれが本発明の実施の一例に過ぎず、以下のように変形させてもよい。また、上述した各実施形態及び以下に示す各変形例は、必要に応じてそれぞれ組み合わせて実施してもよい。
[4−1]練習スケジュール
コンテンツ取得手段103は、実施形態では、プレー動作傾向に応じた練習用のコンテンツを取得したが、これに加え、別のコンテンツを取得してもよい。例えば、コンテンツ取得手段103は、判定されたプレー動作傾向に応じた練習のスケジュールを表すコンテンツ(以下「スケジュールコンテンツ」という)を取得する。この場合、出力手段104は、コンテンツ取得手段103により取得されたスケジュールコンテンツをユーザ装置20などに出力する。コンテンツ取得手段103は、例えば、プレー動作傾向とスケジュールコンテンツとを対応付けたスケジュールテーブルを用いてこの取得を行う。
図18は、スケジュールテーブルの一例を示す図である。図18の例では、「大スライス」、「中スライス」及び「小スライス」という3段階のスライス(「大スライス」が最も曲がりの大きい傾向を表す)がプレー動作傾向として表され、これらに「1時間の反復練習を週3回」、「1時間の反復練習を週2回」及び「30分の反復練習を週2回」というスケジュールコンテンツが1対1でそれぞれ対応付けられている。反復練習とは、「ドリル」とも呼ばれ、例えば、頭を壁に付けてスイングする練習や片手だけでスイングする練習、重くて短い練習用のクラブをスイングする練習など、体の動きを覚えるために繰り返し行う練習のことである。
コンテンツ取得手段103は、例えば「大スライス」と判定された場合には「1時間の反復練習を週3回」行うことを表すスケジュールコンテンツを取得する。このスケジュールコンテンツは、例えば、プレイヤーが使用してるスケジューラに反映できるようになっており、出力されてきたこのスケジュールコンテンツをユーザ装置20がスケジューラに反映させると、プレイヤーの1週間のスケジュールに1時間の反復練習を表す画像が3箇所表示されるようになる。この3つの画像は、表示される位置がスケジューラの機能により変更可能となっていてもよい。これにより、プレイヤーは、自分が行うべき練習の内容だけでなく、自分が行うべき練習の量を知ることができる。
なお、スケジュールコンテンツは、上記のものに限らず、例えば単に「1時間の反復練習を週3回」という文字列を表すデータであってもよいし、コーチを表すキャラクターが登場して練習のスケジュールについて説明する動画を表すデータであってもよい。要するに、スケジュールコンテンツは、練習用のスケジュールをプレイヤーに伝えることができるものであれば、どのような形式のコンテンツであってもよい。
[4−2]推奨道具
コンテンツ取得手段103は、上記変形例とは別のコンテンツを取得してもよい。例えば、ゴルフのようにプレーが道具を用いて行われる場合に、コンテンツ取得手段103が、判定されたプレー動作傾向に応じたプレー用の道具に関するコンテンツ(以下「道具コンテンツ」という)を取得し、出力手段104は、コンテンツ取得手段103により取得された道具コンテンツをユーザ装置20などに出力する。コンテンツ取得手段103は、例えば、プレー動作傾向と道具コンテンツとを対応付けた道具テーブルを用いてこの取得を行う。
図19は、道具テーブルの一例を示す図である。図19の例では、「スライス」、「フック」及び「ショートヒッター」というプレー動作傾向が、「重心距離が短いゴルフクラブ」、「重心距離が長いゴルフクラブ」及び「反発係数が大きいゴルフクラブ」という道具コンテンツに1対1でそれぞれ対応付けられている。道具コンテンツは、実際には、これらの特徴を有する各メーカーのゴルフクラブの名称や外観、仕様、ホームページのURL(Uniform Resource Locator)、そのゴルフクラブを取り扱った販売サイトのURLなどを表すデータである。
コンテンツ取得手段103は、例えば「スライス」と判定された場合には「重心距離が短いゴルフクラブ」を表す道具コンテンツを取得する。この道具コンテンツがユーザ装置20に出力されて再生(または表示)されると、プレイヤーは、自分のプレーの傾向、すなわちスイングの傾向に合ったゴルフクラブが何であるかということを知ることができ、さらに、そのゴルフクラブの詳細な情報も容易に知ることができる。
[4−3]プレー結果
コンテンツ取得手段103は、上記変形例とはさらに別のコンテンツを取得してもよい。
図20は、本変形例における各装置の機能構成の一例を示す図である。図20では、図5に示す各手段に加え、状況取得手段105とプレー結果取得手段107とを備えるサーバ装置10cと、図12に示した測位手段204を備えるユーザ装置20aとが示されている。状況取得手段105は、図12の例で述べたように状況情報を取得し、取得した状況情報をコンテンツ取得手段103に通知する。
プレー結果取得手段107は、物理量取得手段101により物理量が取得された動作が行われたプレーの結果を示す情報(以下「結果情報」という)を取得する手段である。プレー結果取得手段107は、例えば、上述した本番情報と同様に、プレイヤーがプレー結果を選択することでその結果情報を取得する。プレー結果としては、例えば、「ナイスショット」、「右にミス」、「左にミス」などのショット自体の結果が選択される。このようなプレー結果は、ゴルフコースでのプレー時にも、練習場でのプレー時にも取得される。
なお、これに限らず、例えば「パー」、「ボギー」、「バーディー」など、ホールアウトしたときのスコアや、ラウンド全体のスコアなどがプレー結果として用いられてもよい。これらのプレー結果はゴルフコースでのプレー時にのみ取得される。この場合、プレー結果取得手段107は、例えばプレイヤーが使用しているスコア管理用のアプリケーションからこれらのプレー結果を取得してもよい。プレー結果取得手段107は、こうして取得した結果情報をコンテンツ取得手段103に通知する。
コンテンツ取得手段103が、状況取得手段105により取得された状況情報により示される状況が共通するときにプレー結果取得手段107により取得された結果情報が示す結果を表すコンテンツ(以下「結果コンテンツ」という)を取得し、出力手段104は、コンテンツ取得手段103により取得された結果コンテンツをユーザ装置20などに出力する。コンテンツ取得手段103は、例えば、結果情報と結果コンテンツとを対応付けた結果テーブルを用いてこの取得を行う。
図21は、結果テーブルの一例を示す図である。図21の例では、「ナイスショット」、「右にミス」及び「左にミス」という結果情報に、「ナイスショット時のボールの軌道」、「右にミスしたときのボールの軌道」及び「左にミスしたときのボールの軌道」という結果コンテンツが1対1でそれぞれ対応付けられている。これらの結果コンテンツは、例えば、プレイヤーが使用しているゴルフのナビゲーション画像に反映できるようになっている。ゴルフのナビゲーション画像とは、ゴルフコースのレイアウトを表す画像に、プレイヤーの位置や、そこからグリーンやハザードまでの距離などを表した画像である。
以下、例えば過去にもプレーしたことがあるゴルフコースでプレー中のプレイヤーに、第1実施形態で述べた方法で練習用のコンテンツが提供される場合を例に挙げて説明する。このプレイヤーは、例えば前回このコースでプレーしたときの1番ホールのティーショットで右にミスをしており、このときに、「1番ホールのティーグラウンドにおける風景情報」という状況情報と、「右にミス」という結果情報とが取得され、互いに対応付けてサーバ装置10cに記憶されている。そして、このプレイヤーが、同じ1番ホールのティーグラウンドでプレーをするときに、例えばユーザ装置20aに対して状況情報を取得させるための操作を行うと、ユーザ装置20a及び状況取得手段105が動作して状況情報が取得される。
コンテンツ取得手段103は、こうして取得されたものと同じ状況情報に対応付けられている結果情報を読み出し、読み出した結果情報に結果テーブルで対応付けられている結果コンテンツを取得する。この例では、コンテンツ取得手段103は、「右にミス」に対応付けられている「右にミスしたときのボールの軌道」を表す結果コンテンツを取得する。この結果コンテンツがユーザ装置20に出力されて表示されると、プレイヤーは、過去に同じ状況でプレーした結果を知ることができる。これにより、プレイヤーは、提供された練習用のコンテンツを見てプレーを練習するに当たり、結果コンテンツが悪い結果(ミスショット)を表していれば、同じミスをしないように気をつけながら練習することができるし、良い結果(ナイスショット)を表していれば、自信を持って練習することができる。
なお、上述した「状況が共通するとき」とは、状況が完全に一致するときに限らない。例えば1番ホールのティーグラウンドからの風景と10番ホールのティーグラウンドからの風景とが、どちらも右にOBがあり左が広いなど、ある程度共通しているのであれば、それらは共通しているものとしてよい。また、上記の例では風景が状況情報として取得されたが、これ以外にも、例えば風の強いときに引っかけのミスをしていることを表す結果コンテンツが提供されたり、バンカーからのショットでトップのミスをしていることを表す結果コンテンツが提供されたりした場合にも、同様に同じミスをしないように気をつけながら練習することができる。この場合は、ゴルフコースでの練習に限らず、練習場での練習でも結果コンテンツを提供することができる。また、上記の例では第1実施形態で述べた方法で練習用のコンテンツが取得されたが、第2及び第3実施形態で述べた方法で練習用のコンテンツが取得されてもよい。
[4−4]コンテンツの提供タイミング
練習用のコンテンツは、各実施形態及び上記変形例とは異なるタイミングでプレイヤーに提供されてもよい。例えば、ユーザ装置に対してプレイヤーが所定の操作を行ったときやユーザ装置の位置が予め決められた領域(例えばゴルフコースや練習場)に入ったときなどに練習用のコンテンツが提供されてもよい。要するに、プレイヤーが練習を行うタイミングで練習用のコンテンツが提供されるようになっていればよい。そして、結果情報の取得やプレー動作傾向の判定、練習用のコンテンツの取得及びその出力等の各動作は、練習用のコンテンツが提供されるタイミングまでに行われればよい。例えば、ユーザが前述した所定の操作を行ったことを契機に、ユーザ装置から結果情報が取得され、そのあとに続く各動作が行われてもよい。
[4−5]練習用のコンテンツ
練習用のコンテンツは、実施形態では、そのコンテンツを表す動画データであったが、これに限らない。練習用のコンテンツは、静止画像や文字列、音声のうちの1以上のものを示すデータであってもよいし、それらのデータを配信する配信装置へアクセスするためのデータ(例えばURLなど)であってもよい。後者の場合、ユーザ装置が、出力されてきた練習用のコンテンツを用いて配信装置にアクセスし、配信されたコンテンツを再生することで、練習用のコンテンツがプレイヤーに提供される。
[4−6]コンテンツ取得手段
コンテンツ取得手段103は、実施形態では、自装置の記憶手段から練習用のコンテンツを取得したが、これに限らず、例えば、複数の練習用のコンテンツを記憶している外部装置から練習用のコンテンツを取得してもよい。また、コンテンツ取得手段103は、コンテンツの部品となるデータ(以下「部品データ」という)を記憶しておき、判定されたプレー動作傾向に応じて部品データを選択し、選択した部品データを結合することで練習用のコンテンツを取得してもよい。部品データは、例えば、準備運動を表す動画、グリップの握り方を説明する動画、スタンスの取り方を説明する動画、テイクバックの注意点を説明する動画、ダウンスイングの注意点を説明する動画などを示す動画データである。
[4−7]ユーザ装置によるコンテンツの取得等
実施形態でサーバ装置が行った動作(物理量の取得、プレー動作傾向の判定、練習用のコンテンツの取得及びその出力)を、ユーザ装置が行ってもよい。
図22は、本変形例の各装置の機能構成の一例を示す図である。図22では、物理量取得手段205と、判定手段206と、コンテンツ取得手段207と、出力手段208とを備えるユーザ装置20dと、図5に示す測定装置30とが示されている。物理量取得手段205は、測定装置30から送信されてくる測定結果データが示す物理量を取得し、判定手段206に通知する。判定手段206及びコンテンツ取得手段207は、図5等に示す同名の手段と同様に動作する。
出力手段208は、取得された練習用のコンテンツを、自装置のUI部25や音声出力部26といった表示手段や音声出力手段に対して出力する。この場合、結果情報の取得やコンテンツの出力の際にネットワーク2を介した通信が行われないため、例えば通信速度が遅いことによる練習用のコンテンツの提供の遅延といった問題が生じない。このように、情報処理システムにおいては、サーバ装置やユーザ装置のような情報処理装置によってユーザ動作傾向が判定され、その判定結果に応じた練習用のコンテンツの取得及び出力が行われればよい。
[4−8]測定手段
測定手段は、実施形態で述べたもの(測定装置30)に限らない。測定手段は、例えば、プレイヤーのスイングを撮影し、撮影された画像を解析して得られるクラブヘッドの軌跡や速度などを上述した物理量(プレイヤーの動作に応じて変化する物理量)として測定してもよい。また、測定手段は、同様にインパクト後のゴルフボールを撮影して得られるゴルフボールの初速、回転速度、回転方向などを同様の物理量として測定してもよい。また、測定手段は、照射した光がクラブヘッドやゴルフボールに反射したものを受光することでこれらの物理量を測定してもよい。要するに、測定手段は、プレー動作傾向の判定に利用可能なものであれば、どのような物理量をどのような方法で測定してもよい。
[4−9]ゴルフ以外の練習
実施形態では、プレイヤーがゴルフの練習を行う場合について説明したが、本発明は、上述したとおり、プレイヤーが他のスポーツや楽器などを練習する場合についても適用可能である。野球であれば、例えば、バットのスイングの速度や軌道を示す物理量が測定され、打球が右に多く飛ぶ傾向のあるプレイヤーに対して、第1実施形態で述べたように、左に打つ練習を行うためのコンテンツを提供したり、フライが多い傾向にあるプレイヤーに対してゴロを打つ練習を行うためのコンテンツを提供したりする。また、ランナーがいる状況といない状況とでプレー動作傾向が異なるプレイヤーに、第2実施形態で述べたように、それぞれの状況に応じた練習用のコンテンツを提供してもよい。また、試合が数日後に予定されているプレイヤーに、第3実施形態で述べたように、本番でのプレーが考慮された練習用のコンテンツ(例えば試合まで間があれば個々の技術を向上させる練習を行い、試合直前は連係プレーの練習を行うためのコンテンツといった具合)を提供してもよい。
また、ピアノの演奏であれば、各鍵が打鍵されて移動する時刻や速度などを示す物理量が測定され、例えば特定の指使いでミスが生じる傾向のあるプレイヤーに対して、第1実施形態で述べたように、その指使いを上達させるための練習用のコンテンツを提供する。また、演奏会で聴衆が10人くらいの状況と100人以上いる状況とでプレー動作傾向が異なるプレイヤーに、第2実施形態で述べたように、それぞれの状況に応じた練習用のコンテンツを提供してもよい。また、演奏会が数日後に予定されているプレイヤーに、第3実施形態で述べたように、本番でのプレーが考慮された練習用のコンテンツ(例えば演奏会まで間があれば苦手なパートの練習を行い、演奏会直前は全体を通して演奏する練習を行うためのコンテンツといった具合)を提供してもよい。このように、本発明においては、プレイヤーが体を動かして行うものであれば、どのような練習用のコンテンツが提供されてもよい。
[4−10]発明のカテゴリ
本発明は、サーバ装置やユーザ装置といった情報処理装置の他に、これらの情報処理装置を備える情報処理システムとしても捉えられる。また、本発明は、これらの情報処理装置が実施する処理を実現するための情報処理方法としても捉えられる。また、本発明は、サーバ装置やユーザ装置のようなコンピュータを、実施形態等で述べた各手段として機能させるためのプログラムとしても捉えられるものである。このプログラムは、それを記憶させた光ディスク等の記録媒体の形態で提供されたり、インターネット等のネットワークを介して、コンピュータにダウンロードさせ、それをインストールして利用可能にするなどの形態でも提供されたりするものであってもよい。
1…情報処理システム、2…ネットワーク、10…サーバ装置、20…ユーザ装置、30…測定装置、11、21、31…制御部、12、22、32…記憶部、13、33…通信部、23…第1通信部、24…第2通信部、25…UI部、26…音声出力部、34…センサ部、101、205…物理量取得手段、102、206…判定手段、103、207…コンテンツ取得手段、104、208…出力手段、105…状況取得手段、106…本番取得手段、107…プレー結果取得手段、201…対応付手段、202、302…送信手段、203…再生手段、204…測位手段、301…測定手段

Claims (9)

  1. 屋外でプレー中のプレイヤーの動作に応じて変化する物理量を取得する物理量取得手段と、
    前記プレーが行われる場所の自然環境を示す状況情報を取得する状況取得手段と、
    物理量と状況情報の組ごとに動作の傾向を対応付けるテーブルを参照して、前記取得された物理量と前記取得された状況情報とに対応付けられている動作の傾向を判定する判定手段と、
    動作の傾向ごとに前記プレーの練習用のコンテンツを対応付けるテーブルを参照して、前記判定された動作の傾向に対応付けられている、前記プレーの練習用のコンテンツを取得するコンテンツ取得手段と、
    取得された前記練習用のコンテンツを出力する出力手段と
    を備える情報処理装置。
  2. プレー中のプレイヤーの動作に応じて変化する物理量を取得する物理量取得手段と、
    前記プレーの種類を示す情報、前記プレイヤーが携帯する装置の現在位置または機種を示す情報もしくは前記プレーに対して前記プレイヤーにより設定される制約を示す情報を、状況情報として取得する状況取得手段と、
    物理量と状況情報の組ごとに動作の傾向を対応付けるテーブルを参照して、前記取得された物理量と前記取得された状況情報とに対応付けられている動作の傾向を判定する判定手段と、
    動作の傾向ごとに前記プレーの練習用のコンテンツを対応付けるテーブルを参照して、前記判定された動作の傾向に対応付けられている、前記プレーの練習用のコンテンツを取得するコンテンツ取得手段と、
    取得された前記練習用のコンテンツを出力する出力手段と
    を備える情報処理装置。
  3. 前記プレイヤーにより行われる将来のプレーに関するプレー情報を取得するプレー情報取得手段を備え、
    前記コンテンツ取得手段は、判定された前記傾向に加え、取得された前記プレー情報に応じた練習用のコンテンツを取得する
    請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記プレー情報取得手段は、前記将来のプレーが行われる場所に関する情報または前記将来のプレーが行われる時期に関する情報を前記プレー情報として取得する
    請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記コンテンツ取得手段は、判定された前記傾向に応じた練習のスケジュールを表すコンテンツを取得し、
    前記出力手段は、取得された前記練習のスケジュールを表すコンテンツを出力する
    請求項1から4までのいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記プレーは、道具を用いて行われ、
    前記コンテンツ取得手段は、判定された前記傾向に応じたプレー用の道具に関するコンテンツを取得し、
    前記出力手段は、取得された前記道具に関するコンテンツを出力する
    請求項1から5までのいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記プレー中の状況を示す状況情報を取得する状況取得手段と、
    前記物理量が取得された動作が行われたプレーの結果を示す結果情報を取得するプレー結果取得手段を備え、
    前記コンテンツ取得手段は、前記状況取得手段により取得された前記状況情報により示される状況が共通するときに前記プレー結果取得手段により取得された前記結果情報が示す結果を表すコンテンツを取得し、
    前記出力手段は、取得された前記結果を表すコンテンツを出力する
    請求項1から6までのいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 情報処理装置が、屋外でプレー中のプレイヤーの動作に応じて変化する物理量を取得する物理量取得ステップと、
    前記情報処理装置が、前記プレーが行われる場所の自然環境を示す状況情報を取得する状況取得ステップと、
    前記情報処理装置が、物理量と状況情報の組ごとに動作の傾向を対応付けるテーブルを参照して、前記取得された物理量と前記取得された状況情報とに対応付けられている動作の傾向を判定する判定ステップと、
    前記情報処理装置が、動作の傾向ごとに前記プレーの練習用のコンテンツを対応付けるテーブルを参照して、前記判定された動作の傾向に対応付けられている、前記プレーの練習用のコンテンツを取得するコンテンツ取得ステップと、
    前記情報処理装置が、取得された前記練習用のコンテンツを出力する出力ステップと
    を有する情報処理方法。
  9. 情報処理装置が、プレー中のプレイヤーの動作に応じて変化する物理量を取得する物理量取得ステップと、
    前記情報処理装置が、前記プレーの種類を示す情報、前記プレイヤーが携帯する装置の現在位置または機種を示す情報もしくは前記プレーに対して前記プレイヤーにより設定される制約を示す情報を、状況情報として取得する状況取得ステップと、
    前記情報処理装置が、物理量と状況情報の組ごとに動作の傾向を対応付けるテーブルを参照して、前記取得された物理量と前記取得された状況情報とに対応付けられている動作の傾向を判定する判定ステップと、
    前記情報処理装置が、動作の傾向ごとに前記プレーの練習用のコンテンツを対応付けるテーブルを参照して、前記判定された動作の傾向に対応付けられている、前記プレーの練習用のコンテンツを取得するコンテンツ取得ステップと、
    前記情報処理装置が、取得された前記練習用のコンテンツを出力する出力ステップと
    を有する情報処理方法。
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