JP6431085B2 - Oled用途向けの白金(ii)エミッター - Google Patents

Oled用途向けの白金(ii)エミッター Download PDF

Info

Publication number
JP6431085B2
JP6431085B2 JP2016554890A JP2016554890A JP6431085B2 JP 6431085 B2 JP6431085 B2 JP 6431085B2 JP 2016554890 A JP2016554890 A JP 2016554890A JP 2016554890 A JP2016554890 A JP 2016554890A JP 6431085 B2 JP6431085 B2 JP 6431085B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
emitter
platinum
light emitting
mmol
substituted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016554890A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017508845A (ja
Inventor
チェ,チ・ミン
クイ,チ・ファイ
クウォック,チ・チュン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Versitech Ltd
Original Assignee
Versitech Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Versitech Ltd filed Critical Versitech Ltd
Publication of JP2017508845A publication Critical patent/JP2017508845A/ja
Priority to JP2018171393A priority Critical patent/JP6916769B2/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6431085B2 publication Critical patent/JP6431085B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K85/00Organic materials used in the body or electrodes of devices covered by this subclass
    • H10K85/30Coordination compounds
    • H10K85/341Transition metal complexes, e.g. Ru(II)polypyridine complexes
    • H10K85/346Transition metal complexes, e.g. Ru(II)polypyridine complexes comprising platinum
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F15/00Compounds containing elements of Groups 8, 9, 10 or 18 of the Periodic Table
    • C07F15/0006Compounds containing elements of Groups 8, 9, 10 or 18 of the Periodic Table compounds of the platinum group
    • C07F15/0086Platinum compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K11/00Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials
    • C09K11/06Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials containing organic luminescent materials
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K50/00Organic light-emitting devices
    • H10K50/10OLEDs or polymer light-emitting diodes [PLED]
    • H10K50/11OLEDs or polymer light-emitting diodes [PLED] characterised by the electroluminescent [EL] layers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K2211/00Chemical nature of organic luminescent or tenebrescent compounds
    • C09K2211/10Non-macromolecular compounds
    • C09K2211/1018Heterocyclic compounds
    • C09K2211/1025Heterocyclic compounds characterised by ligands
    • C09K2211/1029Heterocyclic compounds characterised by ligands containing one nitrogen atom as the heteroatom
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K2211/00Chemical nature of organic luminescent or tenebrescent compounds
    • C09K2211/18Metal complexes
    • C09K2211/185Metal complexes of the platinum group, i.e. Os, Ir, Pt, Ru, Rh or Pd
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K2101/00Properties of the organic materials covered by group H10K85/00
    • H10K2101/10Triplet emission

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)

Description

本明細書では、白金(II)エミッター類およびその製造法および有機発光ダイオード(OLED)での用途について記載する。
白金は自然存在比およびコストの点でイリジウムより優れているが、現在は、イリジウム(III)エミッターだけがOLEDディスプレイパネルに使用されている。その理由は、白金(II)エミッターをOLEDディスプレイパネルの製造に使用するには、解決しなければならない問題が多数残されているからである。効率ロールオフは、白金(II)エミッターが直面する最も重大な問題の一つである。というのは、白金エミッターでは平面四角形の形状を採用し、白金中心が一緒になる傾向があり、白金(II)エミッターは普通、自己消光定数が非常に大きいからである(10dmmol−1−1かそれ以上のオーダー)。発光寿命が長い(ほぼ10μsかそれより長い)ことと相まって、白金(II)エミッターから作製されたデバイスは普通、極端な三重−三重項消滅が生じて、重大な効率ロールオフに至る。
発光量子変換効率(emission quantum efficiency)が低いという制限のため、白金(II)エミッターから作製されたOLEDは、それに関連して効率が低かった。過去十年間に、発光量子変換効率が改善されたため、白金(II)エミッターによって51.8cd/Aという最大デバイス効率が実現された[非特許文献1(Appl.Phys.Lett.91,063508(2007))]。しかし、こうしたデバイスの効率は、明度が満足できる作業明度(およそ1,000cdm−2)まで増大した場合、最大値の50%未満まで低下してしまう。こうしたことは、OLED用途にとってよいことではない
効率ロールオフが深刻であることに加え、一緒になる傾向のある(言い換えれば、自己一体化する傾向があったり、自己消光定数が高くなる傾向があったりする)エミッターから作製されたOLEDは常にドーピングウィンドウが狭い(効率が高く、色純度の良好なデバイスは、1重量%〜5重量%等の非常に狭いドーピング濃度範囲でのみ得ることができる)。工業における作製装置は、研究所のものよりはるかに大きいため、そのように狭いドーピングウィンドウでデバイスを作るのは簡単な作業ではない。そのため、白金(II)材料はいまだに工業においては使用されていない。
この問題に対処するための努力がいくらか払われてきた。tert−ブチル基(一つまたは複数)および非平面のフェニル基など、大きな基がエミッターに付加されてきた。しかし、それらは成功していない。2010年に、Cheは、tert−ブチル基(一つまたは複数)を赤色発光白金(II)材料に付加した[非特許文献2(Chem.Eur.J.2010,16,233−247)]。しかし、それでも、近接した分子間スタッキングπ−π相互作用がX線結晶構造で観察された。これは問題が解決できないことを示している。
その同じ年に、Huoは、非平面のフェニル環を含んでいる白金(II)材料類について報告しているが、しかし、4重量%を超えるドーピング濃度でエキシマー発光が現れ、混合ホストを有するデバイスにおいてさえ深刻な三重項−三重項消滅が観察された。このことは、この取り組み方では問題を解決できないことを示している[非特許文献3(Inorg.Chem.2010,49,5107−5119)]。
2013年に、Xieは、二つの非平面のスピロー構造を有する新しいエミッターを製造した[非特許文献4(Chem.Commun.2012,48,3854−3856)]。しかし、このエミッターから作製されたデバイスは、50%を超える深刻な効率ロールオフを示す。このことは、非平面の基(一つまたは複数)を付加すると、ロールオフを減少させうる場合があることを示す。
その同じ年に、Cheは、二つの取り組み方を組み合わせ、新しい強力な(O^N^C^N)配位子系を用いて新しい白金(II)材料を作った。この取り組み方では、エミッターの一つが広いドーピングウィンドウと緩やかな効率ロールオフを示す[非特許文献5(Chem.Commun.2013,49,1497−1499)]。
Appl.Phys.Lett.91,063508(2007) Chem.Eur.J.2010,16,233−247 Inorg.Chem.2010,49,5107−5119 Chem.Commun.2012,48,3854−3856 Chem.Commun.2013,49,1497−1499
しかし、こうした材料の消光定数は依然として大きく(最少値:8.82×10−7dmmol−1−1)、デバイスの最大効率を66.7cd/Aにすることができるだけであるが、デバイスの発光量子変換効率は90%である。消光作用が解決されるなら、この発光量子変換効率では、100cd/A近くかそれより大きい値が実現されるはずである。
発明の概要
本発明において、我々は、発光量子変換効率が高く、自己消光定数の小さい、新しい配位子核を有する白金(II)エミッターを設計している。それらは、工業において使用する準備ができている。
本発明は、構造Iの化学構造を有する新規の白金(II)エミッターに関する。また、白金(II)系材料の製造方法、および有機発光ダイオード(OLED)でのその用途も提供される。
一つの実施形態において、構造Iの白金(II)系化合物は以下のようなものである。
Figure 0006431085
[式中、R〜R13は独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、非置換アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、非置換アリール、置換アリール、アシル、アルコキシ、アシルオキシ、アミノ、ニトロ、アシルアミノ、アラルキル、シアノ、カルボキシル、チオ、スチリル、アミノカルボニル、カルバモイル、アリールオキシカルボニル、フェノキシカルボニル、またはアルコキシカルボニル基である]。R〜R13のうちの隣接したR基の各ペアは独立して、構造Iに示されたフェニル環(一つまたは複数)中の二個または四個の炭素原子と一緒になって五〜八員環(一つまたは複数)を形成することができ、
またB、および、
Figure 0006431085
は、自己消光低減基である。
本発明はまた、構造Iの白金(II)エミッターから作製されるデバイスも提供する。有利なことに、本発明のデバイスは、高い効率および低ロールオフの少なくとも一方および多くの場合両方を示す。この材料系では、純粋な緑色発光を得ることもできる。
エミッターの合成方法である。 エミッター1002のX線構造である。 エミッター1002の紫外可視吸収・発光スペクトルである。 エミッター1002から作製したOLEDの電流密度−電圧図である。 エミッター1002から作製したOLEDの輝度−電圧図である。 エミッター1002から作製したOLEDの電力効率−輝度図である。 エミッター1002から作製したOLEDのELスペクトルである。 エミッター1002から作製したOLEDの効率曲線である。 エミッター1002の最適形状である。 エミッター1002のフロンティアMO図である。 CHCl中でのエミッター1002の時間分解蛍光である(350nmに励起がある)。
定義
本明細書に開示されている内容を理解しやすくするため、本明細書で使用される幾つもの用語、略号または他の省略表現を以下に定義しておく。定義されていない用語、略号または省略表現はいずれも、本出願の提出の際に当業者が使用している通常の意味を持つと理解される。
「アミノ」は、第一アミン、第二アミン、または第三アミン(任意に置換されていてもよい)を表す。特に、複素環のメンバーである第二または第三アミンの窒素原子が含まれる。また特に、例えば、アシル部分で置換された第二または第三アミノ基も含まれる。アミノ基の一部の非限定的な例としては、−NR’R”(ここで、R’およびR”のそれぞれは独立して、H、アルキル、アリール、アラルキル、アルカリール、シクロアルキル、アシル、ヘテロアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルである)がある。
「アルキル」は、炭素および水素を含む完全飽和の非環式一価基(分岐であっても、直鎖であってもよい)を表す。アルキル基の例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、n−ヘプチル、n−ヘキシル、n−オクチル、およびn−デシルがあるが、これらに限定されない。
「アルキルアミノ」は、−NHRまたは−NR基(各Rは独立してアルキル基である)を意味する。アルキルアミノ基の代表的な例としては、メチルアミノ、(1−メチルエチル)アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、メチルエチルアミノ、およびジ(1−メチルエチル)アミノがあるが、これらに限定されない。
「ヒドロキシアルキル」という用語は、一つまたは複数(好ましくは一個、二個または三個)のヒドロキシ基で置換された、本明細書に定義されたアルキル基を意味する。ヒドロキシアルキルの代表的な例としては、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシプロピル、1−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロピル、2−ヒドロキシブチル、3−ヒドロキシブチル、4−ヒドロキシブチル、2,3−ジヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシ−1−ヒドロキシメチルエチル、2,3−ジヒドロキシブチル、3,4−ジヒドロキシブチルおよび2−(ヒドロキシメチル)−3−ヒドロキシ−プロピル、好ましくは2−ヒドロキシエチル、2,3−ジヒドロキシプロピル、および1−(ヒドロキシメチル)2−ヒドロキシエチルがあるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される「アルコキシ」という用語は、−OR基を表す。例示的なアルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ、およびプロポキシがあるが、これらに限定されない。
「芳香族」または「芳香族基」は、アリールまたはヘテロアリールを表す。
「アリール」は、任意に置換されていてもよい炭素環式芳香族基を表す。実施形態によっては、アリール基は、フェニル、ビフェニル、ナフチル、置換フェニル、置換ビフェニルまたは置換ナフチルを含む。他の実施形態では、アリール基はフェニルまたは置換フェニルである。
「アラルキル」は、アリール基で置換されているアルキル基を表す。アラルキルの一部の非限定例として、ベンジルおよびフェネチルがある。
「アシル」は、式−C(=O)H、−C(=O)−アルキル、−C(=O)−アリール、−C(=O)−アラルキル、または−C(=O)−アルカリールといった一価基を表す。
「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素を表す。
「スチリル」は、スチレンから得られる一価のC−CH=CH−基を表す。
化合物または化学部分を説明するのに本明細書で使用される「置換」は、その化合物または化学部分の少なくとも一個の水素原子が別の化学部分で置換されているものを表す。置換基の非限定的な例は、本明細書に開示されている例示的な化合物および実施形態の中に見出されるもの、ならびにハロゲン;アルキル;ヘテロアルキル;アルケニル;アルキニル;アリール;ヘテロアリール;ヒドロキシ;アルコキシル;アミノ;ニトロ;チオール;チオエーテル;イミン;シアノ;アミド;ホスホナト;ホスフィン;カルボキシル;チオカルボニル;スルホニル;スルホンアミド;ケトン;アルデヒド;エステル;オキソ;ハロアルキル(例えば、トリフルオロメチル);炭素環式シクロアルキル(単環式であっても、縮合していても、非縮合多環式(例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシル)であってもよい)またはヘテロシクロアルキル(単環式であっても、縮合していても、非縮合多環式(例えば、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニルまたはチアジニル)であってもよい);炭素環式または複素環式、単環式または縮合または非縮合多環式アリール(例えば、フェニル、ナフチル、ピロリル、インドリル、フラニル、チオフェニル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラゾリル、ピリジニル、キノリニル、イソキノリニル、アクリジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチオフェニルまたはベンゾフラニル);アミノ(第一、第二、または第三);o−低級アルキル;o−アリール、アリール;アリール−低級アルキル;−COCH;−CONH;−OCHCONH;−NH;−SONH;−OCHF;−CF;−OCF;−NH(アルキル);−N(アルキル);−NH(アリール);−N(アルキル)(アリール);−N(アリール);−CHO;−CO(アルキル);−CO(アリール);−CO(アルキル);および−CO(アリール)であり、さらにそのような部分は縮合環構造またはブリッジ(例えば、−OCHO−)によって任意に置換されていてもよい。こうした置換基は、任意選択で、そうした基から選択される置換基でさらに置換されていてもよい。本明細書に開示されている化学基はすべて、特に明記されていない限り、置換されていてもよい。例えば、本明細書に記載した「置換された」アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヒドロカルビルまたはヘテロシクロの各部分は、ヒドロカルビル部分、置換ヒドロカルビル部分、ヘテロ原子、またはヘテロシクロによって置換された部分である。さらに、置換基として、炭素原子がヘテロ原子(窒素、酸素、ケイ素、リン、ホウ素、硫黄、またはハロゲン原子など)で置換されている部分を挙げることができる。こうした置換基として、ハロゲン、ヘテロシクロ、アルコキシ、アルケノキシ、アルキノキシ、アリールオキシ、ヒドロキシ、保護ヒドロキシ、ケト、アシル、アシルオキシ、ニトロ、アミノ、アミド、シアノ、チオール、ケタール、アセタール、エステルおよびエーテルを挙げることができる。
一つの態様では、本発明は白金(II)エミッターを提供する。一つの実施形態では、構造Iで表される有機金属エミッターが提供される。構造Iの白金中心は+2の酸化状態にあり、平面四角形の形状を有する。白金中心の配位部位は、四座配位子によって占められている。6−5−6縮合員環を特徴とする四座配位子は、金属−酸素結合、窒素供与体結合、金属−炭素結合および窒素供与体結合を介して、O、N、C、Nの順序で白金中心に配位している(O^N^C*N配位子;すなわち、O^N間の四つの連結共有結合(単結合または二重結合)、N^C間の三つの連結共有結合(単結合または二重結合)、C*N間の四つの連結共有結合(単結合または二重結合))。金属−酸素結合は、脱プロトン化フェノールまたは置換フェノールと白金との間の結合であり、窒素供与体はピリジン及び/またはイソキノリン基からのものであり、金属−炭素結合はベンゼンまたは置換ベンゼンと白金とによって形成される。O^N^C*N系のC*Nの芳香族系間には一つの炭素原子がなければならない。二つの異なる自己消光低減基は、特定の位置で特定の方法で結合している。
白金(II)エミッター
一つの実施形態では、白金(II)エミッターは、以下の構造Iの化学構造を有する。
Figure 0006431085
[式中、R〜R13は独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、非置換アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、非置換アリール、置換アリール、アシル、アルコキシ、アシルオキシ、アミノ、ニトロ、アシルアミノ、アラルキル、シアノ、カルボキシル、チオ、スチリル、アミノカルボニル、カルバモイル、アリールオキシカルボニル、フェノキシカルボニル、またはアルコキシカルボニル基である]。R〜R13のうちの隣接したR基の各ペアは独立して、構造Iに示されたフェニル環(一つまたは複数)中の二個または四個の炭素原子と一緒になって五〜八員環(一つまたは複数)を形成することができ、
さらにB、および、
Figure 0006431085
は、自己消光低減基である。
一つの実施形態では、Bは、構造Iに示す位置で単共有結合によってエミッターに結合する。
一つの実施形態では、Bは、スピロ結合によるO^N^C*N系のC*Nの間の炭素原子への二つの単共有結合によって、構造Iに示す位置でエミッターに結合する。
一つの実施形態では、R〜R13は独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、1〜10個の炭素原子を含む非置換アルキル、1〜20個の炭素原子を含む置換アルキル、4〜20個の炭素原子を含むシクロアルキル、6〜20個の炭素原子を含む非置換アリール、6〜20個の炭素原子を含む置換アリール、1〜20個の炭素原子を含むアシル、1〜20個の炭素原子を含むアルコキシ、1〜20個の炭素原子を含むアシルオキシ、アミノ、ニトロ、1〜20個の炭素原子を含むアシルアミノ、1〜20個の炭素原子を含むアラルキル、シアノ、1〜20個の炭素原子を含むカルボキシル、チオール、スチリル、1〜20個の炭素原子を含むアミノカルボニル、1〜20個の炭素原子を含むカルバモイル、1〜20個の炭素原子を含むアリールオキシカルボニル、1〜20個の炭素原子を含むフェノキシカルボニル、または1〜20個の炭素原子を含むアルコキシカルボニル基である。
Bは、典型的には1〜24個の炭素原子を含む炭化水素基である。例えば、Bは、置換アリール基であってよい。一つの実施形態では、Bは少なくとも一つのt−ブチル基を含む。
別の実施形態では、Bは以下のものである。
Figure 0006431085
Figure 0006431085
は、典型的には2〜40個の炭素原子を含む炭化水素基である。
Figure 0006431085
は、置換アリール基であってよい。
一つの実施形態では、
Figure 0006431085
は、少なくとも一つのベンジル基を含む。
別の実施形態では、
Figure 0006431085
は、以下のものである。
Figure 0006431085
[式中、R14〜R21は独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、非置換アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、非置換アリール、置換アリール、アシル、アルコキシ、アシルオキシ、アミノ、ニトロ、アシルアミノ、アラルキル、シアノ、カルボキシル、チオ、スチリル、アミノカルボニル、カルバモイル、アリールオキシカルボニル、フェノキシカルボニル、またはアルコキシカルボニル基である]。R14〜R21のうちの隣接したR基の各ペアは独立して、フェニル環(一つまたは複数)中の二個または四個の炭素原子と一緒になって五〜八員環(一つまたは複数)を形成することができる。
一つの実施形態では、
Figure 0006431085
は、以下のものである。
Figure 0006431085
[式中、Xは、C、N、O、S、PまたはSiから選択され、R14〜R21は独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、非置換アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、非置換アリール、置換アリール、アシル、アルコキシ、アシルオキシ、アミノ、ニトロ、アシルアミノ、アラルキル、シアノ、カルボキシル、チオ、スチリル、アミノカルボニル、カルバモイル、アリールオキシカルボニル、フェノキシカルボニル、またはアルコキシカルボニル基である]。R14〜R21のうちの隣接したR基の各ペアは独立して、フェニル環(一つまたは複数)中の二個または四個の炭素原子と一緒になって五〜八員環(一つまたは複数)を形成することができる。
構造Iを有する白金(II)エミッターのある特定の非限定的な例を以下に示す。
Figure 0006431085
Figure 0006431085
Figure 0006431085
Figure 0006431085
Figure 0006431085
白金(II)エミッターの製造
一つの実施形態では、構造Iの化学構造を有する白金(II)エミッターは、以下の構造IIの化学構造を有する四座配位子から製造できる。
Figure 0006431085
[式中、R〜R13は独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、非置換アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、非置換アリール、置換アリール、アシル、アルコキシ、アシルオキシ、アミノ、ニトロ、アシルアミノ、アラルキル、シアノ、カルボキシル、チオ、スチリル、アミノカルボニル、カルバモイル、アリールオキシカルボニル、フェノキシカルボニル、またはアルコキシカルボニル基である]。R〜R13のうちの隣接したR基の各ペアは独立して、構造Iに示されたフェニル環(一つまたは複数)中の二個または四個の炭素原子と一緒になって五〜八員環(一つまたは複数)を形成することができ、
またB、および
Figure 0006431085
は、自己消光低減基である。
構造IIを有する四座配位子のある特定の非限定的な例を以下に示す。
Figure 0006431085
Figure 0006431085
Figure 0006431085
Figure 0006431085
一つの実施形態では、構造IIを有する四座配位子は、図1に示す一連の反応によって製造できる。
図1によれば、原料5100は反応4100によって中間体3100に変換され、その後、原料5200と反応して、反応4200によって中間体3200が得られる。その後、中間体3300が、反応4300によって中間体3200から生じる。反応4400によって、中間体3300は中間体3400に変換される。
一方、中間体3500は、反応4500によって原料5300と原料5400とを反応させて製造される。その後、中間体3400は中間体3500と反応して、配位子2000を形成する。最後に、エミッター1000が、反応4700によって配位子から製造される。
一つの実施形態では、反応4100はグリニャール試薬調製反応である。
一つの実施形態では、反応4200は、グリニャール反応とその後に続く濃HSOを用いた脱水反応である。
一つの実施形態では、反応4300は、Stilleカップリング反応である。
一つの実施形態では、反応4400は、ピリジンを溶媒として用いた、中間体とヨウ素との反応である。
一つの実施形態では、反応4500は縮合反応である。
一つの実施形態では、反応4600は、環流条件下において過剰の酢酸アンモニウムと溶媒の存在下で行われる。
一つの実施形態では、反応4700では、溶媒(一種または複数種)の存在下で配位子を白金(II)塩と反応させる。一つの実施形態では、白金(II)塩はテトラクロリド白金(II)酸カリウムである。別の実施形態では、溶媒は、氷酢酸およびクロロホルムである。
工業用途に関連した物理的性質
エミッターを工業において使用するためには、満たすべき多くの基準があり、本発明のエミッターが満たしている基準を以下に示す。
1.エミッターは高発光量子変換効率を有していなければならない。一つの実施形態では、白金(II)エミッターの発光量子変換効率は50%より高い。6−5−6縮合環ONC*N核は、高発光量子変換効率を得るための重要な立体配置である。例えば、ONN*C核を有する材料では、発光量子変換効率が、著しく減少する(φ<1%)。
2.エミッターは、ディスプレイパネル用途では、純粋な赤色、緑色または青色の発光を示さなければならない。一つの実施形態では、白金(II)エミッターは、純粋な緑色発光(溶液発光λmaxが517±3nm、CIE座標が(0.31±0.02;0.63±0.02)を示す。これは、次のようなC位置で炭素原子を使用する場合にのみ実現できる。
Figure 0006431085
を窒素などの他の原子で置き換えると、発光が赤色にシフトし、こうした材料で緑色発光を得ることができない。そのため、それらはディスプレイパネル用途に適さなくなる。
3.エミッターは、三重−三重項消滅を減少させるために、発光寿命が短く(およそ10μs未満)なければならない。一つの実施形態では、エミッターの発光寿命は5.1μs以下である。これは、以下の系では実現できない。
Figure 0006431085
この系のエミッターは、10μsを超える長い発光寿命を示す。
4.エミッターはたいてい分解率が高く、熱蒸着後にるつぼの中に残留物がない。一つの実施形態では、TGAで測定した分解温度は400℃より高く、熱蒸着後にるつぼ内に残留物はない。C位置に炭素原子がある6−5−6縮合環ONC*N核は、この特性を得るための重要な立体配置である。例えば、残留物が現れるのは、通常、C位置に窒素原子のある材料である。
5.エミッターはたいてい自己消光定数を有する。一つの実施形態では、エミッターの自己消光定数は、10dmmol−1−1以下のオーダーであり、それには、7×10、5×10、3×10、10、7×10、5×10、3×10、または10dmmol−1−1のオーダー未満が含まれるが、それらに限定されない。
このことは、B基、と、
Figure 0006431085
基の両方を、エミッターに組み込むことによってのみ実現できる。
6.エミッターは、アウトカップリング法を使用しなくても、単一ホストデバイスで高い効率を示さなければならない。一つの実施形態では、本発明のエミッターから作製されたデバイスは、最大効率が20%より大きい(外部量子収率)。
7.エミッターは広いドーピングウィンドウを示さなければならない。一つの実施形態では、エミッターは、2重量%〜30重量%の広いドーピングウィンドウを示す(デバイスのデバイス効率およびCIE座標は、上述の範囲内である)。
8.作製されたデバイスの効率ロールオフは低くなければならない。一つの実施形態では、本発明のエミッターから作製されたデバイスの効率ロールオフは、1,000cd/mにおいて10%未満である。
9.デバイスは、低い動作電圧で高い明度を有していなければならない。一つの実施形態では、デバイスは、10Vで40,000cd/m以上の明度を示す。
本発明のエミッターは実効電荷を持たず、普通の溶媒に可溶性なので、様々なデバイス作製法をOLEDの作製に使用できる。
本発明のエミッターは、真空蒸着、スピンコーティング、インクジェット式印刷または他の作製方法によって薄膜にすることができる。種々の多層OLEDが、本発明の化合物を発光材料として、または発光層中のドーパントとして用いて作製されてきた。一般に、OLEDは、陽極および陰極上に含まれ、それらの間に、正孔輸送層、発光層、および電子伝達または注入層がある。本発明では、デバイスの性能を向上させるために、さらにキャリヤー閉じ込め層を利用する。
一つの実施形態では、OLEDは真空蒸着によって作製する。
別の実施形態では、OLEDは、溶解法(スピンコーティングおよび印刷を含む)によって作製する。
以下は、本発明を実施するための実施形態を示す実施例である。これらの実施例は、限定するためのものと解釈すべきではない。特に記載のない限り、百分率はすべて重量に基づくものであり、溶媒混合物の割合はすべて容量に基づくものである。
実施例1:中間体3102の合成
Figure 0006431085

マグネシウム(3.3g、137mmol、1.2当量)と40mLの無水ジエチルエーテルとの溶液に、窒素雰囲気下において、滴下漏斗で原料511(41.5mL、137mmol、1.2当量)をゆっくり加えた。環流させながら3時間撹拌した後、中間体3101が形成され、それを更なる精製を行わずに使用した。
実施例2:中間体3202の合成
Figure 0006431085
無水THF(30mL)中に原料5202(30.0g、114mmol、1.0当量)を含む溶液に、窒素雰囲気下において室温で中間体3102をゆっくり加えた。加え終えた後、環流させながら12時間、反応混合物を撹拌した。5mLの濃HSOと5mLの無水酢酸と90mLの酢酸とを含む溶液に、その混合物を注ぎ入れた。反応混合物を150℃で6時間攪拌した。混合物をメタノール中に注ぎ入れた。濾過し、冷メタノールで二回洗浄した後、中間体3202を薄茶色の固体として得た(29.0g、65%)。
H NMR (400 MHz, CDCl): 7.36 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.50 (dd, J = 7.6 Hz, J = 4.8 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.90 (dt, J = 8.0 Hz, J = 8.0 Hz, 1H) 8.04 (q, J = 8.8 Hz, J = 7.9 Hz, 2H), 8.22 (t, J = 1.8 Hz, 1H), 8.72 (d, J = 5.1 Hz, 1H).
実施例3:中間体3302の合成
Figure 0006431085
中間体3302の合成には、Stilleカップリングを使用した。中間体3302(29.0g、72.8mmol、1.0当量)とビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(5.1g、7.2mmol、10mol%)と80mLの無水トルエンとの水溶液に、窒素雰囲気下で、1−エトキシビニルトリブチルスタンナン(39.3mL、101.9mmol、1.4当量)を加えた。反応混合物を24時間環流させた。冷却した後、HCl(100mL、12M)を混合物中に注ぎ入れ、ジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。一緒にした有機層をHO(3×100mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させた。溶媒を減圧下で除去し、未精製化合物をSiOによるカラムクロマトグラフィー(溶出液として酢酸エチル/ヘキサン混合物(1:9)を使用)で精製して、中間体3302を淡黄色固体として得た(17.1g、66%)。
H NMR (300 MHz, CDCl): 2.55 (s, 3H), 7.00 (d, J = 7.9Hz, 1H), 7.13 (t, J = 5.2, 1H), 7.48 - 7.21 (m, 8H), 7.56 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.70 (s, 1H), 7.78 (t, J = 7.4 Hz, 3H), 8.59 (d, J = 4.1 Hz, 1H).
実施例4:中間体3402の合成
Figure 0006431085
中間体3302(16.8g、46.4mmol、1当量)とヨウ素(17.7g、69.6mmol、1.5当量)とピリジン(30mL)とを含む反応混合物を、150℃で2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、水で二回洗浄した。中間体3402を、水/メタノール混合物で再結晶させて、薄茶色の固体として得た(13.4g、51%)。
H NMR (400 MHz, CDCl): ( 6.30 (s, 2H), 7.03 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.37 - 7.29 (m, 3H), 7.47 - 7.42 (m, 3H), 7.56 (t, J = 7.8 Hz, 4H), 7.68 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.99 - 7.93 (m, 3H), 8.21 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 8.60 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 8.68 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 8.87 (d, J = 5.8 Hz, 2H).
実施例5:中間体3502の合成
Figure 0006431085
原料5402(9.1g、41.5mmol、1当量)と原料5302(5mL、41.5mmol、1当量)と30mLエタノールとの溶液に、NaOH(2.5当量、10M)を加えた。得られた混合物を室温で48時間攪拌した。酢酸で中和した後、粗生成物を濾過し、冷エタノール(3×20mL)で洗浄して、中間体3502を黄色固体として得た(10.2g、73%)。
H NMR (400 MHz, CDCl): 1.38 (s, 18H), 6.97 (s, 1H), 7.04 (s, 1H), 7.54 - 7.50 (m, 4H), 7.63 (d, J = 15.5 Hz, 1H), 7.99 - 7.94 (m, 2H), 12.87 (s, 1H).
実施例6:配位子2002の合成
Figure 0006431085
中間体3502(10.4g、30.8mmol、1.2当量)と中間体3402(14.6g、25.7mmol、1.0当量)と酢酸アンモニウム(19.8g、257mmol、10当量)と氷酢酸(100mL)とを含む反応混合物を、175℃で24時間環流させた。粗混合物をジクロロメタン(3×60mL)で抽出した。一緒にした有機相をHO(3×50mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させた。溶媒を減圧下で除去し、未精製化合物をSiOによるカラムクロマトグラフィー(溶出液として酢酸エチル/ヘキサン混合物(1:10)を使用)で精製して、配位子2002を淡黄色固体として得た(4g、23%)。
H NMR (600 MHz, CDCl): 1.40 (s, 18 H, −CH), 6.92 (t, J = 7.6 Hz, 1H, H), 7.04 (d, J = 7.4 Hz, 1H, H), 7.08 (d, J = 8.0 Hz, 1H, H15), 7.13 (t, J = 5.6 Hz, 1H, H21), 7.17 (d, J = 8.0 Hz, 1H, H20), 7.32 (t, J = 7.0 Hz, 3H, H, H27), 7.39 (q, J = 11.3 Hz, J = 7.9 Hz, 3H, H16, H23, H25), 7.44 (s, 2H, H31), 7.48, (t, J = 7.8 Hz, 1H, H22), 7.56 (s, 2H, H10, H33), 7.73 (d, J = 7.6 Hz, 3H, H26, H13), 7.80 (d, J = 7.6 Hz, 2H, H25), 7.88 (q, J = 8.1 Hz, J = 7.1 Hz, 2H, H, H17), 7.96 (s, 1H, H), 8.70 (s, 1H, H23), 14.63 (s, 1H, −OH).
実施例7:エミッター1002の合成
Figure 0006431085
クロロホルム(5mL)および氷酢酸(50mL)中にKPtCl(2.9g、7.0mmol、1.3当量)と配位子2002(3.7g、5.4mmol、1.0当量)とを含む混合物を、24時間環流させた。粗混合物を重炭酸ナトリウム溶液で中和し、ジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。一緒にした有機層をHO(3×50mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させた。溶媒を減圧下で除去し、粗生成物をSiOによるカラムクロマトグラフィー(溶出液として酢酸エチル/ヘキサン混合物(2:8)を使用)で精製して、エミッター1002を淡黄色固体として得た(1.5g、31%)。
H NMR (600 MHz, CDCl): 1.43 (s, 18H, −CH), 6.36 (d, J = 7.9 Hz, 1H, H15), 6.78 (t, J = 6.9 Hz, 1H, H), 6.85 (t, J = 7.7 Hz, 1H, H16), 6.92 (d, J = 8.3 Hz, 1H, H20), 7.28 - 7.30 (m, 3H, H, H26), 7.38 - 7.45 (m, 4H, H, H22, H27), 7.60 - 7.64 (m, 3H, H17, H21, H33), 7.65 (s, 2H, H31), 7.84 (d, J = 7.6 Hz, 2H, H28), 7.89 (s, 1H, H10), 8.02 (d, J = 7.5 Hz, 1H, H), 8.09 (d, J = 7.7 Hz, 2H, H25), 8.21 (s, 1H, H), 10.40 (s, 1H, H23). 13C NMR (150 MHz, CDCl) 165.13, 164.54, 160.97, 153.30, 152.00, 151.79, 150.74, 150.44, 145.50, 140.64, 139.96, 139.01, 137.97, 137.88, 131.42, 130.38, 128.50, 128.20, 126.62, 126.27, 125.05, 123.84, 123.80, 123.48, 122.95, 122.80, 122.69, 121.45, 120.47, 118.80, 114.84, 113.52. MS (FAB): 867.29[M]. C4942OPtの計算値: C 67.65, H 4.87, N 3.22. 実測値: C 67.07, H 4.99, N 3.06.
実施例8:中間体3108の合成
Figure 0006431085
マグネシウム(3.3g、137mmol、1.2当量)と40mLの無水ジエチルエーテルとの溶液に、窒素雰囲気下において、滴下漏斗で原料5108(40.5g、137mmol、1.2当量)をゆっくり加えた。環流させながら一晩撹拌した後、グリニャール試薬が形成され、それを精製せずに用いた。
実施例9:中間体3208の合成
Figure 0006431085
無水THF(30mL)中に原料5208(30.0g、114mmol、1.0当量)を含む溶液に、窒素雰囲気下において室温で中間体3108をゆっくり加えた。加え終えた後、環流させながらさらに12時間、反応混合物を撹拌した。5mLの濃HSOと5mLの無水酢酸と90mLの酢酸とを含む溶液に、その混合物を注ぎ入れた。反応混合物を150℃で12時間攪拌した。混合物をジクロロメタンで抽出し、一緒にした有機層をHOで洗浄し、無水MgSOで乾燥させた。生成物をカラムクロマトグラフィー(溶出液としてヘキサン:酢酸エチル(8:2)を使用)によって精製した。化合物を淡い白色の固体として得た(35.6g、63%)。
H NMR (400 MHz, CDCl): 6.79 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.96 - 7.03 (m, 6H), 7.07 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.13 (d, J = 8.1 Hz, 2H) 7.18 - 7.22 (m, 3H), 7.31 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.42 (t, J = 5.86 Hz, 1H), 8.56 (d, J = 4.7 Hz, 1H).
実施例10:中間体3308の合成
Figure 0006431085
中間体3208(35.6g、86.3mmol、1.0当量)とビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(6.1g、8.6mmol、10mol%)と80mLの無水トルエンとの水溶液に、窒素雰囲気下で1−エトキシビニルトリブチルスタンナン(39.3mL、101.9mmol、1.2当量)を加えた。反応混合物を48時間環流させた。冷却した後、HCl(100mL、12M)を混合物中に注ぎ入れ、ジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。一緒にした有機層をHO(3×100mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させた。溶媒を減圧下で除去し、未精製化合物をSiOによるカラムクロマトグラフィー(溶出液として酢酸エチル/ヘキサン混合物(1:9)を使用)で精製して、中間体3308を淡黄色固体として得た(19.5g、65%)。
H NMR (400 MHz, CDCl): 2.45 (s, 3H), 6.83 (d, J = 7.6Hz, 1H), 6.97 - 7.01(m, 4H), 7.12 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.15 (d, J = 8.0Hz, 2H), 7.23 - 7.28 (m, 3H), 7.34 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.67 (s, 1H), 7.8 (d, J = 4.8 Hz, 1H) 8.6 (d, J = 4.1 Hz, 1H).
実施例11:中間体3408の合成
Figure 0006431085
中間体3380(19.5g、51.8mmol、1当量)とヨウ素(17.7g、69.6mmol、1.3当量)とピリジン(30mL)とを含む反応混合物を、150℃で8時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。中間体3408は、精製せずに次のステップで使用した。
実施例12:配位子2008の合成
Figure 0006431085
中間体3502(1.4g、4.1mmol、1.2当量)と中間体3408(2g、3.4mmol、1.0当量)と酢酸アンモニウム(2.6g、34.0mmol、10当量)と氷酢酸(100mL)とを含む反応混合物を、175℃で24時間環流させた。粗混合物をジクロロメタン(3×60mL)で抽出した。一緒にした有機相をHO(3×50mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させた。粗生成物を、SiOによるカラムクロマトグラフィー(溶出液として酢酸エチル/ヘキサン混合物(1:10)を使用)で精製し、配位子2008を黄色固体として得た(1.1g、47%)。
H NMR (300 MHz, CDCl): 1.31 (s, 18H, −CH), 6.85 - 7.01 (m, 7H), 7.03 - 7.09 (m, 4H), 7.17 - 7.23 (m, 4H), 7.35 − 7.40 (m, 3H), 7.48 - 7.54 (m, 3H), 7.60 (s, 1H), 7.83 (q, J = 6.8 Hz, J = 8.0 Hz, 2H), 7.94 (s, 1H), 8.53 (d, J = 3.9 Hz, 1H) 14.21 (s, 1H, −OH).
実施例13:エミッター1008の合成
Figure 0006431085
クロロホルム(5mL)および氷酢酸(50mL)中にKPtCl(0.9g、2.1mmol、1.3当量)と配位子2008(1.1g、1.6mmol、1.0当量)とを含む混合物を、24時間の間環流させた。溶媒を減圧下で除去し、粗生成物をSiOによるカラムクロマトグラフィー(溶出液として酢酸エチル/ヘキサン混合物(2:8)を使用)で精製して、エミッター1008を淡黄色固体として得た(0.38g、38%)。
H NMR (600 MHz, CDCl): 0.66 - 0.82 (m, 10H), 1.08 - 1.17 (m, 4H), 2.02 - 2.10 (m, 4H), 6.70 - 6.73 (m, 2H), 6.81 - 6.85 (m, 2H), 6.96 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.16 - 7.32 (m, 8H), 7.51 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 7.56 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.67 (t, J = 6.7 Hz, 1H), 7.83 (d, J = 7.7 Hz, 1h), 10.73 (s, 1H).
実施例14:エミッター1002のX線回折データ
構造を図2に示すが、それは、エミッターが平面構造ではないことを示している。単結晶のX線回折データを、300mmのイメージングプレート検出器(image plate detector)を有するMAR PSD回折計またはBruker X8 Proteum回折計で集めた。回折像を作成し、回折強度はDENZOプログラムを用いて積分し、結晶構造はSHELXS−97プログラムを用いた直接法で解明した。
Figure 0006431085
実施例15:エミッター1002の物理データ
エミッター1002の紫外可視吸収・発光スペクトルを図3に示す。
Figure 0006431085
[a]脱気したCHClで測定(2×10−5mol dm−3)。[b]脱気したCHCN中のBPEA(9,10−ビス(フェニルエチニル)アントラセン)を標準(Φem=0.85)として、発光量子変換効率を概算した。[c]自己消光定数。[e]サイクリック・ボルタンメトリー研究において、4.8eVというCpFe0/+値(真空レベル未満)を用いて、開始電位から、HOMOおよびLUMOレベルを概算した。
実施例15:エミッター1002から作製されたOLEDの重要な性能
OLEDはすべて、ITO/MoO(5nm)/HTL(50nm)/TCTA:エミッター1002(10nm)/ETL(50nm)/LiF(1.2nm)/Al(150nm)という簡単な構造のものを製造した。TAPC(ジ−[4−(N,N−ジトリル−アミノ)−フェニル]シクロヘキサン)を正孔輸送層(HTL)として使用し、TmPyPB(1,3,5−tri(m−ピリド−3−イル−フェニル))またはTm3PyBPZ(2,4,6−トリス(3−(3−(ピリジン−3−イル)フェニル)フェニル)−1,3,5−トリアジン)を電子伝達層(ETL)として使用した。
Figure 0006431085
a)ドーピング濃度;b)輝度(12V);c)輝度(10V);d)ターンオン電圧:駆動電圧(輝度が約1cd m−2の場合);e)電力効率;f)外部量子収率;g)CIE座標(1000cd m−2);h)TmPyPbを電子伝達層として使用;i)Tm3PyBPZを電子伝達層として使用。
グラフを図4〜図8に示す。
実施例16:理論計算およびフェトム秒時間分解蛍光測定
エミッター1002のOLEDの効率が高く、効率ロールオフが低いことを説明するため、理論計算およびフェトム秒時間分解蛍光測定を実施した。エミッター1002の三重項励起状態の形状に基づいたM062X/6−311G*(lanl2dz)レベルでのTDDFT計算では、発光波長が512nmである。これは、実験データ(517nm)と一致する。予想されるように、エミッター1002の場合、T状態とS状態との間の形状の相違は非常に小さい。これは、TからSへの非放射減衰率定数(knr)が非常にゆっくりであることを意味する。エミッター1002の調光器の最適化形状を図9に示す。計算した形状パラメータは、X線結晶構造解析データとよく一致している。Pt−Pt間の距離は4.616Åであり、Pt−Pt間の相互作用は生じていない。
HOMOおよびLUMOは主にO^N^C^N配位子に局在化している(図10を参照)。発光は主にHOMO−1→LUMO+1からのものであり(81.4%)、これは主として配位子の置換基のπ−π*遷移に起因する。
CHCl溶液でのエミッター1002のフェトム秒時間分解蛍光測定(λex=350nm)では、およそ0.15psの時間定数で減衰する蛍光が明らかにされた(図11)。蛍光のこの極端に速い減衰は、電子的に励起した一重項状態からの効率的なISC(三重項状態をもたらす)に起因するほぼ単一効率の非放射減衰が存在することを示す。
所与の特性についての数字または数値範囲に関しては、同じ特性については、一つの範囲からの数字またはパラメータを、異なる範囲からの別の数字またはパラメータと組み合わせて、数値範囲を作ることができる。
実施例の場合、あるいは特に指定されている場合を除き、明細書および請求項で用いられている成分の量、反応条件などを指している数字、値及び/または表現はすべて、あらゆる場合に「約」という用語で修飾されているものと理解されるべきである。
本発明をある特定の実施形態に関連して説明したが、この明細書を読めば、様々なその変更形態は当業者には明らかになるであろうことを理解すべきである。したがって、本明細書に開示されている本発明は、添付の特許請求の範囲に含まれるそうした変更形態を含むことを意図していることを理解すべきである。

Claims (9)

  1. 有機発光ダイオード(OLED)エミッターであって、前記エミッターが以下のエミッター101〜エミッター128:
    Figure 0006431085
    Figure 0006431085
    Figure 0006431085
    Figure 0006431085
    Figure 0006431085

    から選択される、OLEDエミッター。
  2. 発光材料として請求項1に記載の少なくとも一種のOLEDエミッターを含む、発光デバイス。
  3. 前記デバイスが有機発光ダイオード(OLED)である、請求項に記載の発光デバイス。
  4. 前記デバイスが真空蒸着によって作製される、請求項に記載の発光デバイス。
  5. 前記デバイスが溶解法によって作製される、請求項に記載の発光デバイス。
  6. 前記デバイスが一つの放射層を含む、請求項に記載の発光デバイス。
  7. 前記デバイスが複数の放射層を含む、請求項に記載の発光デバイス。
  8. 1000cd/m−2での効率ロールオフが10%未満である、請求項に記載の発光デバイス。
  9. 発光色が変わらない(CIExの変化が0.03未満であり、かつ/またはCIEyの変化が0.02未満である)状態で、前記エミッターのドーピング濃度が2〜30重量%である、請求項に記載の発光デバイス。
JP2016554890A 2014-04-03 2015-03-31 Oled用途向けの白金(ii)エミッター Active JP6431085B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018171393A JP6916769B2 (ja) 2014-04-03 2018-09-13 Oled用途向けの白金(ii)エミッター

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US14/243,950 2014-04-03
US14/243,950 US10038153B2 (en) 2014-04-03 2014-04-03 Platinum (II) emitters for OLED applications
PCT/CN2015/075456 WO2015149677A1 (en) 2014-04-03 2015-03-31 Platinum (ii) emitters for oled applications

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018171393A Division JP6916769B2 (ja) 2014-04-03 2018-09-13 Oled用途向けの白金(ii)エミッター

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017508845A JP2017508845A (ja) 2017-03-30
JP6431085B2 true JP6431085B2 (ja) 2018-11-28

Family

ID=54210503

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016554890A Active JP6431085B2 (ja) 2014-04-03 2015-03-31 Oled用途向けの白金(ii)エミッター
JP2018171393A Active JP6916769B2 (ja) 2014-04-03 2018-09-13 Oled用途向けの白金(ii)エミッター

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018171393A Active JP6916769B2 (ja) 2014-04-03 2018-09-13 Oled用途向けの白金(ii)エミッター

Country Status (6)

Country Link
US (2) US10038153B2 (ja)
EP (1) EP3126471B1 (ja)
JP (2) JP6431085B2 (ja)
KR (1) KR101904629B1 (ja)
CN (2) CN106795428B (ja)
WO (1) WO2015149677A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019021925A (ja) * 2014-04-03 2019-02-07 ヴァーシテック・リミテッドVersitech Limited Oled用途向けの白金(ii)エミッター

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018524280A (ja) 2015-05-18 2018-08-30 メルク パテント ゲーエムベーハー 有機エレクトロルミネッセンス素子のための材料
US10361382B2 (en) * 2016-01-15 2019-07-23 The University Of Hong Kong Platinum complexes for blue OLED application
KR102654858B1 (ko) 2016-02-11 2024-04-05 삼성전자주식회사 유기금속 화합물, 이를 포함한 유기 발광 소자 및 이를 포함한 진단용 조성물
US10236456B2 (en) * 2016-04-11 2019-03-19 Universal Display Corporation Organic electroluminescent materials and devices
KR20180023297A (ko) * 2016-08-25 2018-03-07 삼성전자주식회사 유기금속 화합물, 이를 포함한 유기 발광 소자 및 이를 포함한 진단용 조성물
US10811621B2 (en) 2017-02-15 2020-10-20 Samsung Electronics Co., Ltd. Organometallic compound, organic light-emitting device including the organometallic compound, and a diagnostic composition including the organometallic compound
CN110945669B (zh) * 2017-07-19 2024-03-08 香港大学 基于单发射体的颜色-可调谐有机发光二极管装置及其方法
KR20200115542A (ko) 2018-01-25 2020-10-07 더 유니버시티 오브 홍콩 조정 가능한 방출 에너지를 갖는 스피로 함유 백금(ii) 방출체 및 이것의 합성
CN110872325B (zh) 2018-09-03 2021-05-21 广东阿格蕾雅光电材料有限公司 基于铂四齿oncn络合物的有机发光材料、制备方法及其在有机发光二极管中的应用
KR102215256B1 (ko) 2019-11-18 2021-02-15 주식회사 인공지능연구원 동기화된 음성과 동작을 지원하는 멀티미디어 저작 장치 및 그 방법
CN112940040B (zh) 2019-12-11 2022-06-10 广东阿格蕾雅光电材料有限公司 一种四齿铂(ii)配合物的制备及应用
CN112979709B (zh) * 2019-12-16 2022-09-02 广东阿格蕾雅光电材料有限公司 一种金属配合物及其应用
CN112979710B (zh) * 2019-12-16 2022-02-15 广东阿格蕾雅光电材料有限公司 一种铂金属配合物及其在有机电致发光器件中的应用
CN113698432B (zh) * 2020-05-21 2024-03-08 广东阿格蕾雅光电材料有限公司 一种四齿铂(ii)配合物的制备及应用
CN114573639B (zh) * 2020-11-30 2023-12-12 广东阿格蕾雅光电材料有限公司 含咔唑的oncn四齿配体的铂配合物
CN113583056A (zh) * 2021-08-31 2021-11-02 浙江虹舞科技有限公司 基于螺芴-螺芴结构的6/5/6四齿环金属铂或钯配合物的发光材料及其应用
CN116102597A (zh) * 2021-11-10 2023-05-12 广东阿格蕾雅光电材料有限公司 高色纯度的二价铂配合物
CN116102598A (zh) * 2021-11-10 2023-05-12 广东阿格蕾雅光电材料有限公司 高效二价铂配合物磷光OLEDs材料及其应用

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6653654B1 (en) * 2002-05-01 2003-11-25 The University Of Hong Kong Electroluminescent materials
DE10345572A1 (de) * 2003-09-29 2005-05-19 Covion Organic Semiconductors Gmbh Metallkomplexe
KR101044087B1 (ko) * 2003-11-04 2011-06-27 다카사고 고료 고교 가부시키가이샤 백금 착체 및 발광소자
US7579093B2 (en) * 2004-09-17 2009-08-25 Fujifilm Corporation Organic electroluminescent device
JP4796808B2 (ja) * 2004-09-17 2011-10-19 富士フイルム株式会社 有機電界発光素子
JP4531509B2 (ja) * 2004-09-27 2010-08-25 富士フイルム株式会社 発光素子
US20060134461A1 (en) * 2004-12-17 2006-06-22 Shouquan Huo Organometallic materials and electroluminescent devices
JP4727262B2 (ja) * 2005-03-16 2011-07-20 富士フイルム株式会社 有機電界発光素子
US8877353B2 (en) * 2010-07-21 2014-11-04 Versitech Limited Platinum (II) tetradentate ONCN complexes for organic light-emitting diode applications
US8772485B2 (en) * 2011-12-09 2014-07-08 The University Of Hong Kong Palladium complexes for organic light-emitting diodes
US9461254B2 (en) * 2012-01-03 2016-10-04 Universal Display Corporation Organic electroluminescent materials and devices
US9306178B2 (en) * 2012-04-12 2016-04-05 The University Of Hong Kong Platinum(II) complexes for OLED applications
US10135008B2 (en) * 2014-01-07 2018-11-20 Universal Display Corporation Organic electroluminescent materials and devices
US10038153B2 (en) * 2014-04-03 2018-07-31 Versitech Limited Platinum (II) emitters for OLED applications

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019021925A (ja) * 2014-04-03 2019-02-07 ヴァーシテック・リミテッドVersitech Limited Oled用途向けの白金(ii)エミッター

Also Published As

Publication number Publication date
JP6916769B2 (ja) 2021-08-11
EP3126471A4 (en) 2017-11-15
JP2017508845A (ja) 2017-03-30
US10998510B2 (en) 2021-05-04
CN106795428B (zh) 2020-09-25
US20180323384A1 (en) 2018-11-08
KR101904629B1 (ko) 2018-10-04
CN111793094A (zh) 2020-10-20
EP3126471A1 (en) 2017-02-08
JP2019021925A (ja) 2019-02-07
CN106795428A (zh) 2017-05-31
KR20160131004A (ko) 2016-11-15
EP3126471B1 (en) 2019-01-02
WO2015149677A1 (en) 2015-10-08
US10038153B2 (en) 2018-07-31
US20150287937A1 (en) 2015-10-08
CN111793094B (zh) 2023-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6916769B2 (ja) Oled用途向けの白金(ii)エミッター
JP6392240B2 (ja) 発光材料、有機発光素子および化合物
EP3029033B1 (en) Compound, light-emitting material, and organic light-emitting device
EP3093326B1 (en) Light-emitting material, organic light-emitting element, and compound
JP5812583B2 (ja) トリアジン誘導体、その製造方法、及びそれを構成成分とする有機電界発光素子
EP2963035B1 (en) Compound, light-emitting material, and organic light-emitting element
KR101521790B1 (ko) 새로운 유기전계발광소자용 화합물 및 그를 포함하는 유기전계발광소자
JP6600298B2 (ja) 発光材料、有機発光素子および化合物
KR101499102B1 (ko) 새로운 유기전계발광소자용 화합물 및 그를 포함하는 유기전계발광소자
TW201343874A (zh) 發光材料及有機發光元件
KR101566961B1 (ko) 방향고리에 의해서 치환된 바이안트라센류 화합물 및 이를 발광재료로 사용하는 용도
JP6813876B2 (ja) ピリミジン誘導体、それよりなる発光材料及びそれを用いた有機el素子
KR101521483B1 (ko) 유기전계 발광층 재료용 붕소 착화합물, 이의 제조방법 및 이를 포함하는 유기전계 발광다이오드
JP6273984B2 (ja) 環状アジン化合物、その製造方法、及びそれを含む有機電界発光素子用材料
KR101751784B1 (ko) 페닐안트라센 유도체 및 이를 포함하는 유기 발광소자
KR102213183B1 (ko) 청색 oled 적용을 위한 백금 착물
JP2019137652A (ja) 金属配位機能を有するヘテロ芳香環誘導体、及びそれを含む有機el素子
KR20160064961A (ko) 지연 형광 화합물 이를 포함하는 유기발광다이오드소자 및 표시장치
KR102519545B1 (ko) 지연 형광 화합물, 이를 포함하는 유기발광다이오드소자 및 표시장치
KR101433909B1 (ko) 새로운 유기전계발광소자용 화합물 및 그를 포함하는 유기전계발광소자

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160909

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170421

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170801

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20171101

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180313

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20180612

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180913

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181002

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181101

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6431085

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250