JP6430379B2 - 材料のシートを支持構造体に折り畳むための装置 - Google Patents

材料のシートを支持構造体に折り畳むための装置 Download PDF

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Description

本開示は、材料のシートを折り畳むための装置に関し、より具体的には、材料のシートを三次元構造に折り畳むための装置に関する。
サンドイッチ構造が当該技術分野では公知である。一部のサンドイッチ構造は、材料をローラ間に通すことによって溝をつけられ得る波形材料を用いて形成される。他のサンドイッチ構造は、1プライ以上のシート又は外側ライナ間にサンドイッチ又は配置され得るコア材料、例えばハニカムコア又は発泡体コアを用いて形成されることがある。
しかしながら、従来のサンドイッチ構造は、強度、剛性、重量、及び耐久性における多くの欠点を呈する。あらゆる目的のためにこの参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、米国特許第7,762,932号で説明されるように、改善された三次元支持構造体が導入されている。構造体のコア又は内側媒体に波形をつけるのではなく、米国特許第7,762,932号で説明される三次元支持構造体は、一般に、紙又は他の折り畳み可能な媒体であり得る媒体のシートを三次元構造に折り畳むことによって形成される。
波形構造体の大規模生産のための特定のプロセスが公知であり得るが、折り畳まれた三次元構造を自動化された様態で得るための方法及び装置は現在利用可能ではない。本開示は、当該技術分野でのいくつかの又はすべての短所に対処することができる。
本開示の上記の及び他の特徴は、添付図と併せ読まれる以下の説明及び付属の請求項からより十分に明らかとなるであろう。これらの図面は本開示に係るほんのいくつかの例を描いており、したがって、その範囲を限定するとは考えられないという理解の下で、本開示は、添付図の使用を通じてさらに特異的に及び詳細に説明される。
材料のシートを支持構造体に折り畳むための本発明の装置の等角概略図である。 図1の線2−2に沿って見た図1の装置の正面立面図である。 図2の線3−3に沿って見た図1の装置の側面立面図である。 十分に係合解除された位置にある図1の装置の下半分の等角図である。 支持構造体を形成するのに用いられる、折り畳まれていない材料のシートの平面図である。 支持構造体に部分的に折り畳まれる図5の材料のシートの斜視図である。 支持構造体に十分に折り畳まれる図5の材料のシートの斜視図である。 図7の線8−8に沿って見た図7の支持構造体の斜視図である。 図6の部分的に折り畳まれる場合の図5の材料のシートの一部の斜視図である。 図7の支持構造体の一部を形成するために十分に折り畳まれる図5の材料のシートの一部の斜視図である。 図4の線11−11に沿って見た図4の装置の下半分の正面立面図である。 図11の線12−12に沿って見た図4の装置の下半分の上面平面図である。 図12の線13−13に沿って見た図4の装置の下半分の側面立面図である。 図4の装置の下半分の折り目付け要素のアレイの一部の側面斜視等角図である。 図14の線15−15に沿って見た図14の折り目付け要素のアレイの一部の上面平面図である。 対向した第1の位置にある図1の装置の折り目付け要素の第1のアレイ及び第2のアレイの一部の側面斜視等角図である。 折り畳まれていない材料のシートがそれらの間に配置された状態の、対向した位置にある図16の折り目付け要素の第1のアレイ及び第2のアレイの一部の、図16と類似した側面斜視等角図である。 折り畳まれていない図5の材料のシートのやや概略的な等角図である。 図17の線19−19に沿って見た図16の折り目付け要素の第1のアレイ及び第2のアレイの一部の正面立面図である。 図19の線20−20に沿って見た図16の折り目付け要素の第1のアレイ及び第2のアレイの一部の側面立面図である。 部分的に折り畳まれた材料のシートがそれらの間に配置された状態の、部分的に係合した位置にある図16の折り目付け要素の第1のアレイ及び第2のアレイの一部の側面斜視等角図である。 図6の部分的に折り畳まれた材料のシートのやや概略的な等角図である。 図21の線23−23に沿って見た図21の折り目付け要素の第1のアレイ及び第2のアレイの一部の正面立面図である。 図23の線24−24に沿って見た図21の折り目付け要素の第1のアレイ及び第2のアレイの一部の側面立面図である。 十分に係合した位置にある図1の装置の下半分の等角図である。 図25の線26−26に沿って見た図25の装置の下半分の正面立面図である。 図26の線27−27に沿って見た図25の装置の下半分の側面立面図である。 十分に折り畳まれた材料のシートがそれらの間に配置された状態の、十分に係合した位置にある図16の折り目付け要素の第1のアレイ及び第2のアレイの一部の側面斜視等角図である。 図28の線29−29に沿って見た図28の折り目付け要素の第1のアレイ及び第2のアレイの一部の正面立面図である。 図28の線30−30に沿って見た図28の折り目付け要素の第1のアレイ及び第2のアレイの一部の側面立面図である。 図7の十分に折り畳まれた材料のシートの一部のやや概略的な等角図である。 材料のシートを支持構造体に折り畳むための本発明の装置の別の実施形態の部分等角概略図である。 図32の装置の折り目付け要素の第1のアレイ及び第2のアレイの一部の、図20と類似した側面立面図である。 本発明の折り目付け要素のアレイの一部の別の実施形態の、図14と類似した側面斜視等角図である。 図34の線35−35に沿って見た図34の折り目付け要素のアレイの一部の正面斜視等角図である。 図34の線36−36に沿って見た図34の折り目付け要素のアレイの一部の正面立面図である。
以下の詳細な説明では、本発明の一部をなす添付図が参照される。図面において、文脈が別途指定しない限り、同様の符号は、通常、同様の構成部品を特定する。詳細な説明、図面、及び請求項で説明される、説明に役立つ例は、限定することを意図されない。本明細書で提示される主題の精神又は範囲から逸脱することなく他の例が用いられてもよく、他の変化がなされてもよい。本明細書で一般に説明され、図面に示される場合の本開示の態様は、多様な異なる構成で配列する、置換する、組み合わせる、分離する、及び設計することができ、それらのすべてが本明細書で暗黙的に考慮されることが容易に理解されるであろう。
材料のシートを折り畳まれた支持構造体に折り畳むための装置、システム、及び方法が本明細書で説明され、該装置、システム、及び方法は、理解されるように、自動化のレベルに適している。例示的な装置は、折り目付け要素の第1のアレイ及び折り目付け要素の第2のアレイを含み、第1のアレイ及び第2のアレイにおける各折り目付け要素は、材料のシートと係合するように適合された前縁を有する。装置は、第1及び第2の複数の折り目付け要素が離間される第1の位置から折り目付け要素の第1のアレイと第2のアレイが少なくとも部分的にインターディジテイテッドにされる第2の位置への折り目付け要素の第1のアレイ及び第2のアレイの相対運動をもたらすための少なくとも1つの第1のアクチュエータをさらに含み、これにより、材料のシートを、折り目付け要素の第1のアレイと第2のアレイとの間に配置し、第2の位置への折り目付け要素の第1のアレイ及び第2のアレイの相対運動中に折り目付け要素の前縁によって折り畳むことができる。装置はまた、第2の位置への折り目付け要素の第1のアレイ及び第2のアレイの相対運動中に第1のアレイの折り目付け要素を互いにより近くに動かし、且つ第2のアレイの折り目付け要素を互いにより近くに動かすための少なくとも1つの第2のアクチュエータを含み、これにより、第1のアレイの折り目付け要素を互いにより近くに動かし、且つ第2のアレイの折り目付け要素を互いにより近くに動かす運動が、材料のシートの、折り目付け要素の第1のアレイ及び第2のアレイによって折り畳まれる際の収縮に適応する。
本発明に係る材料のシートを支持構造体に折り畳むための例示的な装置が図1〜図4に示される。例示的な折り畳み装置1は、その中に、支持構造体3と、複数のアクチュエータを含む作動アセンブリ5と、折り目付け要素の第1の又は上側アレイ10及び折り目付け要素の第2の又は下側アレイ12を含む折り目付けアセンブリ7とを含んでもよい。支持構造体3は、一般に、作動アセンブリ5の構成部品と折り目付けアセンブリ7の構成部品の間の相対的な位置決めを支持及び維持するために提供される任意の構造的特徴を含む。作動アセンブリ5は、折り目付けアセンブリ7の構成部品の所望の運動、例えば折り目付けアレイ10、12及び折り目付け要素の互いに対する運動を生じる及び提供するように適合されたポンプ、モータ、又は他の機械的又は電気的アクチュエータなどの適切な作動装置を含むことができる。本開示との関連では、折り目付け要素は、折り畳み要素と交換可能に称されることがあり、したがって、「折り畳み要素」という用語は「折り目付け要素」の代替的な用語である。折り目付けアセンブリ7は、説明される折り畳まれた三次元構造体を得るために折り畳み媒体と係合するように構成された構造体を含む。
折り目付けアセンブリ7において、それぞれ複数の個々の上側の折り目付け要素13及び下側の折り目付け要素14を含む、折り目付け要素の第1のアレイ10及び折り目付け要素の第2のアレイ12を提供することができ、各折り目付け要素13、14は、媒体を所望のパターンに従って折り畳むために装置1の動作中に折り畳み可能な媒体と係合するように構成される。例示的な装置1では、折り目付けアセンブリ7は、それぞれさらに詳しく後述される、折り目付け要素13の第1の又は上側アレイ10と、折り目付け要素14の第2の又は下側アレイ12とを有する。理解されるように、「上」、「下」、「左」、「右」、及び類似の識別子などの相対的な位置決めの名称は、本明細書で開示される例の説明を単に容易にする目的で本明細書で用いられ、限定する意味でとられるものではない。
支持構造体3は、概して剛性であって作動アセンブリ5及び折り目付けアセンブリ7の種々の構成部品をそれに取り付けるのに用いられ得る、プラットフォーム又はプレートを含むことができる複数の支持要素又は部材を含んでもよい。第1の又は上側の支持部材又はプレート2と第2の又は下側の支持部材又はプレート4は、装置の動作中に互いに対して静止したままであってもよく、したがって、本明細書ではそれぞれ静止上側プラットフォーム2及び静止下側プラットフォーム4と称されることがある。上側プレート2と下側プレート4との間に第3の又は中間支持部材又はプレート6が提供されてもよい。第3の又は中間プレート6は、折り畳み装置1の動作中に第1のプレート2及び/又は第2のプレート4に対して動くように構成されてもよい。図1に示される一実施形態では、第1のプレート2、第2のプレート4、及び中間プレート6は、それぞれ概して長方形の形状であり、それぞれ図1に示されるx−y平面内に延び、z軸に沿って離間された位置に配置され、互いに概して平行である。一実施形態では、中間又は移動可能プレート6は、上側プレート2及び下側プレート4に対して及びこれらの間でz軸又は垂直方向15に沿って移動可能である。プレート2、4、6のそれぞれは、金属、プラスチック、又はセラミックなどの任意の適切な剛性材料から作製されてもよい。本発明の他の実施形態では他のフォームファクタ及び相対的構成が用いられてもよいことが分かる。
支持構造体3はまた、1つ以上の支持部材9を含んでもよい。支持部材は、上側プレート2と下側プレート4との間に延びる支柱又は柱11として実装されてもよい。ガイド柱11は、上側プレート4及び下側プレート2に取り付けられ又は固定され、上側プレート4を下側プレート2に対して定位置に支持する。柱のそれぞれは、上側プレート2に固定される第1の又は上端と、下側プレート4に固定される第2の又は下端とを有する。柱11は、いくつかの例では、中間プレート6がプレート2、4に対して及びこれらの間で垂直移動するための垂直移動ガイドとして用いられてもよい。一実施形態では、図1〜図3に示すようにプレート2、4の各角に1つである、4つの支持部材又は柱11が提供されるが、所望に応じて又は特定の用途に適するように任意の数の支持部材11が用いられてもよいことが分かる。いくつかの例では、プレート又はプラットフォーム2、4、6は、例えば円形であってもよく、プレートを所望の構成に維持するために異なる数の柱、例えば3つ、又はいくつかの例では6つ又は8つの柱が用いられてもよい。中間プレート6が上側プレート2及び下側プレート4に対して動くことを可能にするため、及びこうした運動中に中間プレート6をガイドするために、他の機構、構造体、ガイド、又は要素が提供されてもよいことが分かる。
第1のプレート2と第2のプレート4との間に提供される中間プレート6は、例示的な装置1の動作中に、垂直方向15に、例えば上側プレート2及び下側プレート4のそれぞれの平面に垂直な方向に、したがってz軸又は垂直方向15に沿って動くように構成される。柱11がプレート6を通ることができ、且つ柱11をガイドとして用いてプレート6が上下に動くことができるように、中間プレート6の厚みを通して複数の孔又は開口部が設けられてもよい。各孔は、支持部材を孔内で中間プレート6に滑動可能に結合するためのベアリングアセンブリ又は任意の他の従来のすべり接触機構(図示せず)を含んでもよい。ベアリングは、柱11及び孔の表面間に名目上の無摩擦接触を提供するように選択されてもよい。いくつかの例では、孔及び/又は柱の1つ以上の表面は、プレート6が上下に動く際に柱11及び孔の表面間の摩擦を減らし、これらの摩耗を最小にするために、低摩擦コーティングで処理され又は他の方法で被覆されてもよい。一実施形態では、柱11のうちのいくつか又はすべては円筒形であり、プレート6の孔は円形であるが、卵形、長方形、又は四角形などの他の協働的に係合する断面構成を提供できることが分かる。
一実施形態では、静止支持部材又は柱11の代わりに、複数のリニアアクチュエータ、例えばシリンダ−ピストン型アクチュエータ、油圧アクチュエータ、又は電気アクチュエータが用いられてもよい。すなわち、いくつかの例では、第1のプレート2と中間プレート6との間に第1の複数のピストン又はアクチュエータ(図示せず)が提供されてもよく、中間プレート6と第2のプレート4との間に第2の複数のピストン(図示せず)が提供されてもよい。リニアアクチュエータの運動は、例えば、こうしたアクチュエータの協調した運動、したがってz軸又は垂直方向15に沿った中間プレート6の対応する運動を提供するためにプログラム可能コントローラを用いて所望に応じて制御及び/又は同期されてもよい。
作動アセンブリ5は、一般に、例えば図2、図3、図16、図17、図19、及び図20に示されるように第1のアレイ10と第2のアレイ12が離間される第1の又はホーム位置と、例えば図21、図23、及び図24に示されるように第1のアレイ10の折り目付け要素と第2のアレイ12の折り目付け要素がインターディジテイテッドにされる第2の位置との間の、第1のアレイ10及び第2のアレイ12の相対運動をもたらすための作動装置を含んでもよい。図1〜図3の例では、アレイ10、12が2つの別個のそれぞれのプレート又はプラットフォームに取り付けられているおかげで、アレイ10、12の互いに向かう方又は離れる方への運動が、こうしたプレートのうちの一方又は両方を互いに向かう方又は離れる方に動かすように構成された1つ以上のアクチュエータによって達成される。一実施形態では、第1のアレイ10は、中間プレート6上に、例えば中間プレート6の下側又は内側に面する表面上に取り付けられ、第2のアレイ12は、下側プレート4上に、例えば下側プレート4の上側又は内側に面する表面上に取り付けられ、したがって、アレイ10、12は互いに面する又は対向する。作動アセンブリ5のアクチュエータは、中間プレート6を下向きに又は下側プレート4の方に、若しくは下側プレート4を上向きに又は中間プレート6の方に、若しくはこの両方に動かすのに役立つことができる。一実施形態では、作動アセンブリ5は、中間プレート6を下側プレート4及び上側プレート2に対して下向きに動かし、下側プレート4と上側プレート2は静止したままであり、このように、第1の又は上側アレイ10が、上側アレイの折り目付け要素13が下側アレイ12の折り目付け要素14から離間される第1の又はホーム位置から、上側アレイ10の折り目付け要素13が下側アレイ12の折り目付け要素14と少なくとも部分的にインターディジテイテッドにされる第2の位置に動かされる。作動アセンブリ5はまた、折り目付け要素13、14及び/又はアレイ10、12をx−y平面内で、例えば長手方向及び横方向に動かすように構成された作動装置を含んでもよい。
作動アセンブリの構成部品及び機能の理解をさらに助けるために、装置の例示的な動作が簡潔に説明される。一般に、動作中に、第1のアレイ10及び第2のアレイ12と、アレイのそれぞれの個々の折り目付け要素又は折り畳み要素13、14は、x方向及びy方向に沿って動くように構成される。折り畳み動作のいくつかの段階で、個々の折り目付け要素、例えば、第1のアレイ10及び第2のアレイ12の折り目付け要素又は折り畳み要素13及び14は、図4に示される第1の又は十分に拡張された位置と図25に示される第2の又は十分に収縮された位置との間で動かされる。十分に拡張された又はホーム位置において、折り目付け要素13、14は、折り目付け要素が互いにより近い、折り目付け要素が十分に収縮された位置にあるときよりも、互いからさらに離間される。一実施形態では、例えば図25〜図30に示すように、隣接する折り目付け要素は、少なくとも互いにほぼ触れており、実際にはそれぞれのアレイが十分に収縮された位置にあるときに互いに触れることができる。したがって、或る場合には、第1の又は上側アレイ10及び/又は第2の又は下側アレイ12は、例えば折り目付け要素が離間されるときに拡張された構成にあり、又は例えば折り目付け要素が互いに近接しているときに縮小された構成にあると言ってもよい。アレイ10及び12は、こうした第1の位置と第2の位置との間で動いているときにx方向及びy方向に沿って部分的に拡張又は縮小されているいくつかの中間段階を経ることができる。アレイ10、12の折り目付け要素のx方向の収縮及び拡張は、こうした折り目付け要素のy方向の収縮及び拡張と協調すること又は独立することができる。加えて、一方のアレイ10における折り目付け要素13の収縮及び拡張は、他方のアレイ12における折り目付け要素14の収縮及び拡張と協調すること又は独立することができる。
加えて、第1の又は上側アレイ10はまた、第2の又は下側アレイ12に対してz軸に沿って垂直方向15に平行移動する又は上下に動くように構成される(図1〜図3参照)。折り畳み動作のいくつかの段階で、個々の折り目付け要素、例えば第1のアレイ10及び第2のアレイ12の折り目付け要素13及び14は、図1〜図3、図16〜17に示される第1の又は離間された又はインターディジテイテッドにされない位置と、図28〜図30に示される第2の又は十分にインターディジテイテッドにされる位置との間で互いに対して動く。第1の拡張された位置において、折り目付け要素13、14は、互いからさらに離間され、折り目付け要素13の前縁120は折り目付け要素14の前縁122とインターディジテイテッドにされない。一実施形態では、例えば図28〜図30に示すように、アレイ10、12が互いに対して又は互いと十分にインターディジテイテッドにされるときに、折り目付け要素13の上側部分150は折り目付け要素14の上側部分150と十分にインターディジテイテッドにされる。一実施形態では、折り目付け要素13の傾けられた面124、126は、アレイ10、12が互いに対して十分にインターディジテイテッドにされるときに折り目付け要素14の対向した傾けられた面124、126と接触しているか又は近接しており、実質的に平行である。アレイ10及び12は、こうした第1の位置と第2の位置との間で動いているときにz方向に部分的にインターディジテイテッドにされているいくつかの中間段階を経ることができる。アレイ10、12のz方向のインターディジテイテッド化は、アレイの一方又は両方のx方向及びy方向の収縮及び拡張と協調すること又は独立することができる。例えば、アレイ10、12の相対運動は、アレイがz方向に十分にインターディジテイテッドにされるときに、アレイがx方向及びy方向に十分に収縮されるように協調することができる。x、y、及びz方向の一方のアレイの折り目付け要素又は折り畳み要素の又はx、y、及びz方向の両方のアレイの折り目付け要素又は折り畳み要素の独立した又は協調した運動の多くの組合せを装置1によって提供できることが分かる。
アレイ10、12及び折り目付け要素13、14のx方向及び/又はy方向に沿った運動は、1つ以上のアレイ作動アセンブリ又は装置22によって提供される。アレイのうちの1つ以上の垂直方向15の運動は、1つ以上のプレート作動アセンブリ又は装置25を用いて提供される。このアレイ及びプレート作動装置又はアクチュエータの組み合わせは、アレイ10又は12における各折り目付け要素が他のアレイ12又は10における折り目付け要素に対してx軸、y軸、及びz軸に沿って移動可能であるように、アレイ10、12のそれぞれの折り目付け要素13、14の3自由度、例えばx軸、y軸、及びz軸の3つすべてに沿った運動を提供するように構成される。したがって、例えば、上側アレイ10における各折り目付け要素13は、下側アレイ12における折り目付け要素14に対して3つすべての直交するx軸、y軸、及びz軸に沿って移動可能である。一実施形態では、折り目付け要素13、14は、軸のすべてに沿った回転運動が抑制されるが、本明細書に記載の装置を用いて種々の湾曲した構造体が操作又は形成され得るように軸のうちの1つ又は任意の組み合わせに沿って回転又はピボット運動する折り目付け要素のアレイが提供されてもよいことが分かる。
一般に、アレイ10、12及び個々の折り目付け要素13、14は、本明細書で説明されるように、折り畳まれた支持構造体への材料のシートの折り畳みを達成するために、所望のタイミング又は順序に従ってx軸、y軸、及びz軸に沿って直線運動するように構成される。アレイ及び折り目付け要素の相対的な動きのタイミング及び順序は、例えば作動アセンブリ5への配線又は無線通信によって作動的に結合される1つ以上の手動又はプログラム可能コントローラ(図示せず)で制御されてもよい。
一実施形態では、プレートの作動は、現在公知の又は後で開発される油圧リニアアクチュエータ、空気圧リニアアクチュエータ、又は電気リニアアクチュエータ、若しくは任意の他のリニアアクチュエータとすることができる1つ以上のリニアアクチュエータ8、例えばピストン型アクチュエータを含むプレート作動アセンブリ又は装置25によって達成されてもよい。本発明の例では、ピストン8bの第1の又は自由端が中間又は移動可能プレート6に固定され、ハウジング8aが上側プレート2に固定されている状態で、ハウジング8a及びハウジング8aからリニアに延びることができるピストン8bを有する単一のアクチュエータ8が用いられる。このように、ピストン8bの第1の端がアクチュエータハウジング8aから離れる方に動く又は延びる際に、プレート6が、下側プレート4により近い位置にz方向に沿って柱11上を下向きに平行移動させられ又は動かされ、したがって、上側アレイ10の折り目付け要素13が下側アレイ12の折り目付け要素14とインターディジテイテッドにすることによって折り目付けアセンブリ7がz方向に収縮する。ピストン8bがハウジング8aの中に後退するときに、移動可能プレート6が、下側プレート4から上向きに離れる方に平行移動させられ又は動かされ、したがって、上側アレイ10の折り目付け要素13が下側アレイ12の折り目付け要素14から離れる方に動くことによって折り目付けアセンブリ7がz方向に沿って拡張する。
理解されるように、いくつかの例では、プレート作動装置又はアセンブリ25において任意の数のアクチュエータ8が用いられてもよい。例えば、単一の中央アクチュエータ8の代わりに、他の実施形態では2つ以上のアクチュエータ8、いくつかの実施形態ではより小さいアクチュエータ8が用いられてもよい。他の例では、例えば上側プレート2及び中間プレート6の各角部などの装置1の各角部に存在し得る4つのアクチュエータ8が用いられてもよい。前述のように、いくつかの例では、プレート6のリニア作動は、支持部材又は柱11を能動構成部品、例えばリニアアクチュエータに置き換えることによって達成されてもよい。一実施形態(図示せず)では、中間プレート6のリニア作動を提供するためにラックアンドピニオンギア機構が用いられてもよい。プレート6を動かす、したがってアレイ10、12を互いにより近くに及びより遠くに動かす、すなわちアレイ10、12のうちの一方又は両方の垂直移動を提供するために、現在公知の又は後で開発される任意の他の作動装置8が用いられてもよい。
作動アセンブリ5はまた、折り目付け要素13、14の第1のアレイ10及び第2のアレイ12並びに個々の折り目付け要素13、14の、x方向及び/又はy方向に沿った運動、例えばx−y平面内の横方向及び/又は長手方向の運動を提供するためのアレイ作動アセンブリ又は装置22を含んでもよい。アレイ作動アセンブリ22は、油圧アクチュエータ、空気圧アクチュエータ、又は電気アクチュエータ、ピストン型又は他の型の任意の組み合わせを用いて実装されてもよい。いくつかの例では、アレイ作動アセンブリ22は、1つ以上の油圧により駆動される又は空気圧により駆動されるロータリーアクチュエータを含んでもよい。いくつかの例では、アレイ10、12及び関連する折り目付け要素13、14のx−y平面内の所望の運動を提供するために電気モータ又は他の電気アクチュエータが用いられてもよい。本開示との関連で用いられる場合のx−y平面は、特定の基準x−y平面、例えば図1に示されるx−y平面、並びにこうした基準x−y平面に平行な任意の平面を指すことを意図されている。
装置1の一実施形態では、折り目付け要素のアレイ10、12の長手方向及び横方向の作動をもたらすためのアレイ作動アセンブリ22は、第1の又は上側ロータリーアクチュエータ18及び第2の又は下側アクチュエータ20などの複数のロータリーアクチュエータを含む。アレイ作動アセンブリは、さらに、それぞれのアクチュエータ18、20のシャフトの回転を直線運動に変換するための第1の又は上側ギア機構42及び第2の又は下側ギア機構45などの複数のモーション変換器又はトランスミッション機構を含んでもよい。ギア機構42、45は、ラックアンドピニオン型であってもよく、一実施形態では、中央ギア又はピニオン及び一対のリニアバーギア又はラックを含んでもよく、ラックの対のそれぞれは、ピニオンギアの反対側に配置され、ピニオンギアの歯と係合される。ギア機構42、45のそれぞれの構成部品は、金属又はプラスチックなどの任意の適切な材料から作製されてもよい。装置1の一実施形態では、4つの上側ロータリーアクチュエータ18が、中間プレート6に取り付けられ、プレート6と共に上下に動き、4つの下側ロータリーアクチュエータ20が、下側プレート2上に取り付けられ、こうしたプレート2と共に静止したままである。複数のアクチュエータ18及び20のそれぞれは、それぞれのラックアンドピニオンアセンブリ42及び45の関係するバーギア又はラックをx方向又はy方向に沿って平行移動させるためにそれぞれのラックアンドピニオンアセンブリ42及び45の円形ギア又はピニオンのうちの1つを回転させるように構成される。いくつかの実施形態では、所望の場合に、より少ない数のアクチュエータが必要とされ得るように単一のアクチュエータの回転を複数のラックアンドピニオンアセンブリに結合するために、特定の結合装置が用いられてもよい。
図4、及び図11〜13は、折り畳み装置1の下半分1a、具体的には下側プレート4、下側アクチュエータ20、下側ラックアンドピニオンアセンブリ45、及び下側プレート4上に取り付けられる、より具体的には下側ラックアンドピニオンアセンブリ45によって支えられる下側アレイ12の斜視図、側面図、及び上面図を示す。下半分のアセンブリ1aは、上述のように4つのロータリーアクチュエータ20と、以下でさらに詳しく説明される4組のラックアンドピニオンギア45a、45b、45c、及び45dとを含む。x軸に沿って配列され、x運動用に適合される第1の下側ラックアンドピニオンギアアセンブリ45aは、第1のx−ピニオン17と、内側バーギア又はラック19及び外側バーギア又はラック21を含むx−ラックの第1の対とを含む。x−ラックの第1の対は、x−レールの第1の対上に設けられる。すなわち、それぞれ例えばベアリング機構又はベアリング40の組によって、内側ラック19は内側レール23にスライド可能に結合され、外側ラック21は外側レール24にスライド可能に結合される。内側ラック17及び外側ラック19をそれぞれ内側レール23及び外側レール24にスライド可能に結合するために、現在公知の又は後で開発されるどのようなベアリング機構が用いられてもよい。x−レール23及び24は、任意の適切な手段によって、例えばボルト止め、溶接、又は他の方法での取付けによって下側プレート又はプラットフォーム2にしっかりと取り付けられてもよい。第1のx−ピニオン17は、第1のロータリーアクチュエータ20aに結合され、アレイ作動アセンブリ又は装置22の動作中に第1のロータリーアクチュエータ20aによって回転され、前述の回転は、例えば図4と図25との比較によって示されるように、x−レールに沿ってx方向にスライドするように構成されるラック19、21に伝達される。こうした運動又は平行移動中に、ピニオン17上の外側ギア歯が、アクチュエータ20aによって回転され、ラック19、24のそれぞれの歯とかみ合わされて、ラックを、それぞれのレール23、24上で反対の直線方向に、アセンブリ45aの収縮する動きにおいて互いに向かう方に又はアセンブリ45aの拡張する動きにおいて互いから離れる方にスライドさせる又は動かす。
第2の下側ラックアンドピニオンギアアセンブリ45cも、x軸に沿って配列され、x運動用に適合される。第2のラックアンドピニオンギアアセンブリ45cは、第1の下側ラックアンドピニオンギアアセンブリ45aに概して対向して、すなわち折り目付け要素13の下側アレイ12の反対の側部上に配置される。第2のギアアセンブリ45cは、第1のギアアセンブリ45aと構成及び動作が実質的に類似しており、第2のx−ピニオン37と、第2の内側バーギア又はラック39及び第2の外側バーギア又はラック41を含むx−ラックの第2の対とを含む。x−ラックの第2の対は、x−レールの第2の対上に設けられ、レールはプレート2に取り付けられる。すなわち、第2の内側ラック39は、第2の内側レール43にスライド可能に結合され、第2の外側ラック41は、ベアリング40のそれぞれの組などの任意の適切な手段によって第2の外側レール44に結合される。第2のx−ピニオン37は、ロータリーアクチュエータ20cに結合され、装置の動作中にロータリーアクチュエータ20cによって回転され、ピニオン37の回転は、第1の下側ラックアンドピニオンギアアセンブリ45cに関して上述したようにラック39及び41をx方向に平行移動するのに用いられる。
アセンブリ45a及び45cにそれぞれ実質的に類似した2つの付加的なラックアンドピニオンギアアセンブリ45b、45dが、y方向に沿って設けられ、アセンブリ45a及び45cの運動に垂直な方向のy運動用に適合されてもよい。第3のラックアンドピニオンギアアセンブリ45bは、第3のピニオンギア又は第1のy−ピニオンギア27と、第3の内側バーギア又はラック28及び第3の外側バーギア又はラック26を含むy−ラックの第1の対としても知られるラックの第3の対とを含む。ギアアセンブリ45aと同様に、ラック28及び26は、ベアリング40のそれぞれの組などの任意の適切な手段によって第3の内側レール29及び第3の外側レール30などのy−レールの第1の対とも称されるレールの第3の対とスライド可能に結合又は係合され、ラック28及び26は、第1の下側ラックアンドピニオンギアアセンブリ45dに関して上述したように第3のピニオンギア27に接続される第3のアクチュエータ80bの回転に応答してy方向に沿って横断するように構成される。同様に、折り目付け要素14の下側アレイ12の第3のラックアンドピニオンギアアセンブリ45bとは反対の側部上に第4のラックアンドピニオンアセンブリ45dが提供される。第4のラックアンドピニオンギアアセンブリ45dは、第4のピニオンギア又は第1のy−ピニオンギア47と、第4の内側バーギア又はラック48及び第4の外側バーギア又はラック46を含むy−ラックの第2の対としても知られるラックの第4の対とを含む。第3のギアアセンブリ45bと同様に、ラック48及び46は、ベアリング40のそれぞれの組などの任意の適切な手段によって第4の内側レール49及び第4の外側レール50などのy−レールの第2の対とも称されるレールの第4の対とスライド可能に結合又は係合され、ラック48及び46は、第1の下側ラックアンドピニオンギアアセンブリ45dに関して上述したように第3のピニオンギア47に接続される第4のアクチュエータ80dの回転に応答してy方向に沿って横断するように構成される。
作動アセンブリ22は、下側アレイ12に作動的に結合され、且つアレイ12を縮小するように構成される、複数のx−プッシュ/プル又は平行移動バー51、52及びy−プッシュ/プル又は平行移動バー53、54をさらに含んでもよい。一実施形態では、プッシュ/プル又は平行移動バー51〜54のそれぞれは、その反対端で上述のラックの反対の組などの反対のそれぞれのラックギアに結合される概して細長い部材であってもよい。プッシュ/プルバーはまた、下側アレイ12の側部に結合されてもよく、又は概して内向きの力をかけて下側アレイ12を上述のラックアンドピニオンアセンブリの力の下で収縮する又は縮小するように他の方法で構成されてもよい。プッシュ/プルバーはまた、概して外向きの力をかけて下側アレイ12を上述のラックアンドピニオンアセンブリの力の下で拡張させる。
一実施形態では、図12に示されるように、第1のx−プッシュ/プルバー51は、プッシュ/プルバー51の長手方向がy方向に延びるように配置される。プッシュ/プルバー51は、それぞれ接着剤又は1つ以上のファスナなどの任意の適切な手段によって、第1の端で第1のラックアンドピニオンアセンブリ45aの外側ラック21の一端の上部に取り付けられ、その反対の第2の端で第2のラックアンドピニオンアセンブリ45cの内側ラック39の端の上部に取り付けられる。バー51の中央部は、下側アレイ12の図12における左側などの側部に当接し、少なくとも1つの、一実施形態ではバー51に及びアレイ12の折り目付け要素14のうちの1つにそれぞれ接続される複数の第1のy−ガイド57によって、アレイ12のこうした側部に取り付けられる。したがって、第1のアクチュエータ20aと第2のアクチュエータ20cの図12における反時計回り方向の協調した回転が、結果的にラック21及び39のx方向の協調した運動をもたらして、第1のx−プッシュ/プルバー51をx方向に平行移動させ、押し、又は動かし、したがって下側アレイ12の左側を右に付勢する。第2のx−プッシュ/プルバー52は、同様にy方向に延び、それぞれ接着剤又は1つ以上のファスナなどの任意の適切な手段によって、その第1の端で第1のラックアンドピニオンアセンブリ45aの内側ラック19の一端の上部に取り付けられ、その反対の第2の端で第2のラックアンドピニオンアセンブリ45cの外側ラック41の端の上部に取り付けられる。第2のx−プッシュ/プルバー52の中央部は、下側アレイ12の図12における右側などの側部に当接し、少なくとも1つの、一実施形態ではバー52に及びアレイ12の折り目付け要素14のうちの1つにそれぞれ接続される複数の第2のy−ガイド58によって、アレイ12のこうした側部に取り付けられる。第1のアクチュエータ20aと第2のアクチュエータ20cの図12における反時計回り方向の上記の協調した回転から生じるラック19及び41の協調した運動が、プッシュ/プルバー52をx方向に平行移動させ、押し、又は動かし、これにより、下側アレイ12の右側全体を左に又は第1のx−プッシュ/プルバー51の方にもっていく、押し流す、又は付勢する。
同様に、第1のy−プッシュ/プルバー53及び第2のy−プッシュ/プルバー54は、ラックアンドピニオンアセンブリ45b及び45dに結合され、これらの間に延びてもよい。より詳細には、第1のy−プッシュ/プルバー53は、それぞれ接着剤又は1つ以上のファスナなどの任意の適切な手段によって、第1の端で第3のラックアンドピニオンアセンブリ45bの外側ラック26の一端の上部に取り付けられ、その反対の第2の端で第4のラックアンドピニオンアセンブリ45dの内側ラック38の端の上部に取り付けられる。バー53の中央部は、下側アレイ12の図12における前側などの側部に当接し、少なくとも1つの、一実施形態ではバー53に及びアレイ12の折り目付け要素14のうちの1つにそれぞれ接続される複数の第1のx−ガイド55によって、アレイ12のこうした側部に取り付けられる。したがって、第3のアクチュエータ20bと第4のアクチュエータ20dの図12における反時計回り方向の協調した回転が、結果的にラック26及び48のy方向の協調した運動をもたらして、第1のy−プッシュ/プルバー53をy方向に平行移動させ、押し、又は動かし、したがって下側アレイ12の前側を後側に付勢する。第2のy−プッシュ/プルバー54は、同様にx方向に延び、それぞれ接着剤又は1つ以上のファスナなどの任意の適切な手段によって、その第1の端で第3のラックアンドピニオンアセンブリ45bの内側ラック28の一端の上部に取り付けられ、その反対の第2の端で第4のラックアンドピニオンアセンブリ45dの外側ラック46の端の上部に取り付けられる。第2のy−プッシュ/プルバー54の中央部は、下側アレイ12の図12における裏側又は後側などの側部に当接し、少なくとも1つの、一実施形態ではバー54に及びアレイ12の折り目付け要素14のうちの1つにそれぞれ接続される複数の第2のx−ガイド56によって、アレイ12のこうした側部に取り付けられる。図12における反時計回り方向の第3のアクチュエータ20bと第4のアクチュエータ20dの上記の協調した回転から生じるラック28及び46の協調した運動が、プッシュ/プルバー54をx方向に平行移動させ、押し、又は動かし、これにより、下側アレイ12の後側全体を前側又は第1のy−プッシュ/プルバー53の方にもっていく、押し流す、又は付勢する。第3のラックアンドピニオンアセンブリ45b及び第4のラックアンドピニオンアセンブリ45dは、下側プレート4に対してz平面内でより高く位置決めされ、アセンブリ45b及び45dに取り付けられ且つこれらの間に延びる第1のy−プッシュ/プルバー53及び第2のy−プッシュ/プルバー54は、y−プッシュ/プルバー53及び54の移動がx−プッシュ/プルバー51及び52の移動に干渉しないように、第1のx−プッシュ/プルバー51及び第2のx−プッシュ/プルバー52よりも高く位置決めされる。
下側アレイ12のx方向及びy方向の一様な拡張及び収縮を容易にするために、下側アレイ12の中間部に結合される1つ以上のガイドが提供されてもよい。一実施形態では、複数の第1のx−ガイド55が第1のy−プッシュ/プルバー53にスライド可能に結合されてもよく、複数の第2のx−ガイド56が第2のy−プッシュ/プルバー54にスライド可能に結合されてもよい。第1のx−スライドバー59aを、ベアリングなどの任意の適切な手段によって、第1のx−スライドバーによってそれぞれスライド可能に結合される又は支えられることができる、第1のx−ガイド55をスライド可能に支えるための第1のy−プッシュ/プルバー53上に提供する又は取り付けることができる。同様に、第2のx−スライドバー59cを、ベアリングなどの任意の適切な手段によって、第2のx−スライドバーによってそれぞれスライド可能に結合される又は支えられることができる第2のx−ガイド56をスライド可能に支えるための第2のy−プッシュ/プルバー54上に提供する又は取り付けることができる。第1のx−ガイド55及び第2のx−ガイド56のそれぞれの対は、下側アレイ12の折り目付け要素14の縦列のうちのいくつかの反対端に固定することができる。このように、第1のx−ガイド55及び第2のx−ガイド56のうちの1つ以上は、アレイ12がx方向に収縮又は拡張されるときに、それぞれのx−スライドバー又はレール59a、59cの上又は上をスライド又は移動してもよい。図面で例証される、例えば図12に示される一実施形態では、一対のガイド55、56は、折り目付け要素14の最も左の縦列、折り目付け要素14の最も右の縦列、折り目付け要素14の左中間の縦列、及び折り目付け要素14の右中間の縦列のそれぞれの下部及び上部にそれぞれ固定される。
同様に、複数の第1のy−ガイド57が第1のx−プッシュ/プルバー51にスライド可能に結合されてもよく、複数の第2のy−ガイド58が第2のx−プッシュ/プルバー52にスライド可能に結合されてもよい。第1のy−スライドバー59dを、ベアリングなどの任意の適切な手段によって、第1のy−スライドバーによってそれぞれスライド可能に結合される又は支えられることができる第1のy−ガイド57をスライド可能に支えるための第1のx−プッシュ/プルバー51上に提供する又は取り付けることができる。同様に、第2のy−スライドバー59bを、ベアリングなどの任意の適切な手段によって、第2のy−スライドバーによってそれぞれスライド可能に結合される又は支えられることができる第2のy−ガイド58をスライド可能に支えるための第2のx−プッシュ/プルバー52上に提供する又は取り付けることができる。第1のy−ガイド57及び第2のy−ガイド58のそれぞれの対は、下側アレイ12の折り目付け要素14の横列のうちのいくつかの反対端に固定することができる。このように、第1のy−ガイド57及び第2のy−ガイド58のうちの1つ以上は、アレイ12がy方向に収縮又は拡張されるときに、それぞれのy−スライドバー又はレール59b、59dの上又は上をスライド又は移動するように適合されてもよい。図面で例証される、例えば図12に示される一実施形態では、一対のy−ガイド57、58は、折り目付け要素14の最上列及び折り目付け要素14の最下列のそれぞれの左側及び右側にそれぞれ固定される。複数のx−ガイド55、56は、それぞれの折り目付け要素に取り付けるためにz軸に沿って第1の方向に、例えば上方向にy−プッシュ/プルバーに対して延びてもよく、一方、複数のy−ガイド57、58は、それぞれの折り目付け要素に取り付けるためにz軸に沿って第2の反対方向に、例えば下方向にx−プッシュ/プルバーに対して延びてもよい。このように、x−ガイド及びy−ガイドは、互いに干渉せずにそれぞれのレール又はスライドバーに沿ってスライドすることができる。プッシュ/プルバーと、ガイドと、アレイの折り目付け要素との間の相互作用は以下でさらに詳しく説明される。
理解されるように、装置の典型的な動作中に、x−プッシュ/プルバー51及び52の対は、外側ラック21及び内側ラック29並びに内側ラック19及び外側ラック41のそれぞれの組を平行移動する第1のアクチュエータ20a及び第2のアクチュエータ20cによってそれぞれ駆動される第1のピニオンギア17及び第2のピニオンギア37の回転により、互いの方に又は互いから離れる方に協調して概して動く。すなわち、装置の正常な動作中に、左側の又は第1のプッシュ/プルバー51が右に動き、一方、右側の又は第2のプッシュ/プルバー52が左に動いて、アレイ12の対向する左側及び右側にx方向の概して内向きの力又は圧縮力をかける。こうした下側アレイ12の部分的な又は完全な収縮の後で、左側の又は第1のプッシュ/プルバー51が左に動き、一方、右側の又は第2のプッシュ/プルバー52が右に動いて、アレイ12の対向する左側及び右側にx方向の概して外向きの力又は引張力をかけ、折り目付け要素14を引き離し、したがってアレイ12が拡張する。下側アレイ12のx方向の収縮及び拡張に関する説明と同様に、それぞれピニオン27、47及びアクチュエータ20b、20dによって駆動されるラック26、24及びラック28、46の協調した運動が、同様に長手方向のプッシュ/プルバー53及び54を、それらが下側アレイ12をy方向に縮小する又は拡張するように、互いに向かう又は離れる方に駆動する又は押し流すことができる。一実施形態では、こうした動作が、後述するように、結果的に、例えば図12に示されるように、平面図で見たときに、下側アレイ12における折り目付け要素14のx方向及びy方向の両方の1対1収縮か又は1対1拡張をもたらし、一実施形態では、アレイ12のx方向の運動は、x方向の収縮又は拡張がy方向の収縮又は拡張と1対1であるように、アレイ12のy方向の運動と協調する。ガイド55〜58は、z軸に沿ったアレイの均等な拡張及び収縮を容易にし、アレイのすべての又はいずれかの部分の望ましくない運動又は歪みを最小にするために、それぞれのバー53、54、51、52をアレイの側部に固定するのに役立つ。図示される実施形態では、ラックアンドピニオンアセンブリ42、45は、プッシュ/プルバーのそれぞれの対、例えば一斉に動くバー51及び52並びに一斉に動くバー53及び54の協調した運動を生じるように適合されるが、個々の各プッシュ/プルバーがそのそれぞれの方向を独立して横断できるように、他の作動アセンブリが実装されてもよい。例えば、ラックアンドピニオンギアの代わりに、個々の各プッシュ/プルバーが別個のアクチュエータに結合されてもよく、したがって、各プッシュ/プルバーは、アレイの側部のうちの1つ以上をアレイの他の側部とは異なる程度に動かすために個々に駆動されてもよい。
一実施形態では、上側アレイ10は下側アレイ12と実質的に同一であり、上側アレイ10の作動アセンブリ22は下側アレイ12の作動アセンブリ22と実質的に同一である。一実施形態では、第1〜第4の上側アクチュエータ18a〜18dは、それぞれ第1〜第4の下側アクチュエータ20a〜20dと実質的に同一であり、それぞれ第1〜第4の下側ラックアンドピニオンアセンブリ45a〜45dと実質的に同一である第1〜第4のラックアンドピニオンアセンブリ又は他の適切なギア機構42a〜42dにそれぞれ結合される。一実施形態では、例えば図3に示されるように、上側アクチュエータ18a〜18d及びラックアンドピニオンアセンブリ42a〜42dは、対向するそれぞれ下側アクチュエータ20a〜20d及び下側ラックアンドピニオンアセンブリ45a〜45dと位置合わせ又は見当合わせされる。一実施形態では、上側作動アセンブリ22は、x及びyプッシュ/プルバー、x及びyプッシュ/プルバーと実質的に同一のガイド、及び下側アレイ12に関して上述したガイドをさらに含む。上側作動アセンブリ22は、下側アレイ12に関する下側作動アセンブリの動作に関して前述したのと実質的に同じ様態で上側アレイ10に関して動作することができる。上側作動アセンブリ22及び下側作動アセンブリ22の同様の構成部品を説明及び特定するために本明細書では同様の参照番号が用いられている。
例えばx方向及びy方向に沿ったアレイの所望の水平方向の動きを提供するための他のフォームファクタ、アセンブリ、又は機構が用いられてもよい。これに関して、発電構成部品によって、例えばアクチュエータ20、又は作動アセンブリ22のこうした他の適切なポンプ、モータ、又はピストンによって生じる動きを伝達するためのギアの代わりに又はギアと組み合わせて、他のアセンブリ又は機構、例えば滑車及び駆動ベルトが用いられてもよい。いくつかの実施形態では、例えば、下側アレイ12のx方向及びy方向の作動又は運動は、作動アセンブリ22がラックアンドピニオンアセンブリ42及び45又は滑車などのどのようなギアも含まないように1つ以上の電気モータによって直接駆動されてもよい。
図2で観察されるように、第1の又は上側アレイ10及び第2の又は下側アレイ12は、それぞれの折り目付け要素13、14の横列がy軸において位置合わせされるように配置され、一方、図3から分かるように、上側アレイ10及び下側アレイ12は、以下でかなり詳細に説明するように、それぞれの折り目付け要素13、14の上側の縦列31及び下側の縦列32がx軸において位置合わせされないように配置される。すなわち、図2に示すように、折り目付け要素13の複数の第1の又は上側の縦列31のそれぞれは、折り目付け要素14の複数の第2の又は下側の縦列32のそれぞれの右又は左のいずれかにオフセットされる。一実施形態では、上側アレイ10は、下側アレイ12よりも1本少ない縦列31を有する(図2参照)。図3に示すように、折り目付け要素13の複数の第1の又は上側の横列33のそれぞれは、折り目付け要素14の複数の第2の又は下側の横列34のそれぞれと一致する。一実施形態では、上側アレイ10における横列33の数は下側アレイ12における横列34の数に等しい。図2に示すように、隣接する上側の縦列31間の及び隣接する下側の縦列32間の相対的な間隔、並びに隣接する上側の縦列31及び下側の縦列32間のオフセットが同じ、すなわち、縦列間で等間隔、並びに上側の縦列と下側の縦列との間で等しいオフセット距離であり得るように、各アレイ10、12の折り目付け要素13、14は、互いに対して規則的に離間されてもよい。同様に、隣接する上側の横列33間の及び隣接する下側の横列34間の相対的な間隔は等しくてもよい。
いくつかの例では、アレイのうちの1つの折り目付け要素の縦列、例えば第1のアレイ10の縦列31は、他のアレイの縦列、例えば第2のアレイ12の縦列32間の実質的に中央に位置してもよい。いくつかの例では、折り目付け要素は、折り目付け要素のいくつかの縦列が折り目付け要素の他の縦列よりも互いにより近くであり得るという点で規則的に離間されなくてもよく、これにより、本開示を考慮してさらに説明及び理解されるように、装置は結果的に得られる折り畳まれた構造体のセル間の異なる間隔を達成するように動作する。図3で観察されるように、装置1の動作の特定の段階で、折り目付け要素のそれぞれの横列33、34は、折り目付け要素13の第1の又は上側の横列33が折り目付け要素14の対応する第2の又は下側の横列34と同じx−z平面内にあるという点で、位置合わせされる。しかしながら、上側の折り目付けアレイ10及び下側の折り目付けアレイ12のそれぞれがそれら独自の独立した作動アセンブリ22を有するので、上側アレイ10及び下側アレイ12のそれぞれは、x−y平面内で互いに対して及び互いから独立して動く、例えば拡張又は収縮することができる。さらに、特定の動作段階の間に、いくつかの実施形態では、第1のアレイ10の折り目付け要素又は折り畳み要素の横列33は、第2のアレイ12の折り目付け要素又は折り畳み要素の横列34と位置合わせされてもよく、又は位置合わせされなくてもよい。加えて、独立した作動アセンブリ22は、第2のアレイがアレイのy方向のどのような拡張又は収縮からも独立してx方向に拡張又は収縮できるようにする。
前述のように、装置1は、装置1の作動装置又はアセンブリ5、例えばアクチュエータ8、18及び20のうちの1つ以上に作動的に結合される1つ以上のコントローラを含んでもよい。1つ以上のコントローラ(図示せず)は、作動アセンブリ22を用いて、媒体の折り畳みを達成するために方向及びステップの所定の順序に従って折り目付け要素13、14のアレイ10、12を平行移動するようにプログラム可能であってもよい。
本明細書で開示される装置及び方法を用いて形成され得る例示的な折り畳み可能な媒体60及び三次元支持構造体61が、ここで、図5〜図10を参照して説明される。開示されるシステム及び方法を用いて種々の三次元支持構造体を形成することができ、その例は、Galeの米国特許第7,762,938号で説明され、該特許は、あらゆる目的のためにその全体がこの参照により本明細書に組み込まれる。いくつかの例では、三次元の構造体は、可撓性材料、例えば折り畳み媒体60の1つ以上のシートを種々のパターンに折り畳むことによって形成されてもよい。可撓性材料又は媒体60は、紙又は他のセルロース製品、金属、プラスチック、複合材、又は他の材料であってもよい。材料60は、様々な等級及び厚さであってもよく、ユーザの好みに基づいて種々の現在市販の又は後で開発される製品から選択されてもよい。
いくつかの例では、さらに説明されるように、概して長方形の折り畳まれた領域、例えばセル63のモザイク分割(tessellation)が画定される。しかしながら、いくつかの例では、用いられる個々の折り目付け要素13、14及び折り目付け要素のアレイ10、12の所望の三次元支持構造体及び特定の実装に応じて実質的に任意の形状又はパターンを達成することができる。いくつかの例では、アレイ又はセルのモザイク分割は、規則的なパターンを画定してもよく、又は例では、セルは不規則に配列されてもよい。一部のセルは、同じモザイク分割内の他のセルとは異なる大きさを有してもよい。例えば、より細いセルが存在する領域における折り畳まれた構造体にさらなる剛性又は剛直性が付与されるように、より細いセルの群がより広いセルの群間に点在してもよい。他の変形が、本開示に照らして理解され、本発明の範囲から逸脱することなく実装されてもよい。
いくつかの例では、本明細書では折り畳まれた構造体と交換可能に称される三次元支持構造体61が、例えば胴体、翼、隔壁、床板、構造パネル、冷蔵庫、天井タイル、複合輸送コンテナ、及び耐震壁に用いられるパッケージング材料及び他の支持構造体の製造及び構成に用いられてもよい。例えば、本発明の折り畳まれた三次元支持構造体は、特定のサンドイッチ構造に用いられる発泡体コア材料又はハニカムコア材料などの従来のコア材料の代わりに又はこれに加えて用いることができる。しかしながら、他の用途のための他の三次元構造体を本開示に従って実装することができ、説明したものへのさらなる利点が本開示に照らして理解されるであろう。
さらに詳細に後述されるように、本開示に係る折り畳まれた構造体61は、3平面配向、すなわちx軸、y軸、及びz軸の垂直構造体を形成するために折り畳み媒体60を複数の方向に折り畳むことによって形成されてもよい。いくつかの例では、図7に示すように第1の側部又は上側からと、図8に示すように第2の側部又は下側からとの両方から見たときに、三次元構造体は、材料又は折り畳み媒体60の単一のシートをセル63の繰返しパターンに折り畳むことで形成される。セル63のそれぞれは、離間された第1の端壁72及び第2の端壁74と、端壁間にわたる第1の傾斜した側壁又はファセット76及び第2の傾斜した側壁又はファセット78とによって形成され、且つこれらを含む。一実施形態では、折り畳まれた構造体の離間された第1の端壁72及び第2の端壁74は、x−z平面に平行に延び、一方、第1の傾斜した側壁76及び第2の傾斜した側壁78は、y−z平面及びx−z平面に或る角度をなして配置される(図7及び図8参照)。
端壁72、74のそれぞれは少なくとも2プライの材料60を含み、側壁76、78のそれぞれは、少なくとも単一プライの材料60を含む。本明細書で示される折り畳まれた構造体61の実施形態では、端壁72、74のそれぞれは2プライの材料60で形成され、側壁76、78のそれぞれは単一プライの材料60から形成される。隣接するセル63の第1の側壁76及び第2の側壁78は折り畳まれた縁80で隣接する。セル63は、繰返しパターンからの1つのセル63の第1の端壁72が繰返しパターンからの隣接するセル63の第2の端壁74に当接して材料60の少なくとも4プライ壁82を形成するようにさらに位置合わせされる。構造体61を第1の側部から見たときに、図7に示すように、繰返しセル63はその中にトラフ又は谷86を有する第1の表面62を画定し、構造体を反対の第2の側部から見たときに、図8に示すように、繰返しセル63はその中にトラフ又は谷86を有する第2の表面64を画定する。第1の表面62及び第2の表面64は、それぞれ平坦であり、三次元構造体61のx−y基準面に及び互いに平行である。折り畳み媒体60は、繰返しセル63の所望のパターンに折り畳まれるときに、随意的な第1のライナ(図示せず)を第1の表面62上に及び随意的な第2のライナ(図示せず)を第2の表面64上に支持する及び/又は取り付けるのに用いられ得るレール65のパターンを画定する。すなわち、第1の複数のレール65aは第1の表面62上に形成され、第2の複数のレール65bは第2の表面64上に形成される。第1の複数のレール65a及び第2の複数のレール65bは、こうした表面62、64のそれぞれの折り畳まれた縁80と組み合わされて、x−y平面に平行に延びる第1及び第2の離間された格子状パターンを形成する。したがって、1つ以上の随意的なライナが、格子状パターンに沿って折り畳まれた構造体に支持され及び/又は取り付けられてもよい。したがって、1つ以上の随意的なラインが、表面62、64と概して同一面内に及びx−y基準面に平行に延びるように適合されてもよい。
いくつかの例では、繰返しセル63のパターンは、上述のように4プライ壁構造体82と、上行ファセット又は傾斜した側壁78及び下行ファセット又は傾斜した側壁76の繰返しパターンを含む(図6〜図8参照)。部分的に折り畳まれた媒体を示す図6及び十分に折り畳まれた構造体を示す図7及び図8に描画するように、y方向に沿って見たときに、複数の隣接する傾斜した側壁76、78は、x−z平面に対して上行する傾斜した側壁及び下行する傾斜した側壁のパターンが交互する。隣接する上行ファセット又は傾斜した側壁78と下行ファセット又は傾斜した側壁76が複数の頂点又は凸部80及び複数のトラフ又は凹部86を形成する。隣接するファセット76及び78は、リッジ又は凸部80で出会って凸又は上側折り畳み部80を画定し、且つまた、トラフ又は谷の底部で出会ってトラフ折り畳み部86を画定する。第1の表面62上の凸折り畳み部80は第2の表面64上のトラフ折り畳み部86に対応し、第1の表面62上のトラフ折り畳み部86は第2の表面64上の凸折り畳み部80に対応する。同様に、第2の表面64上の凸折り畳み部80は第1の表面62上のトラフ折り畳み部86に対応し、第2の表面64上のトラフ折り畳み部86は第1の表面62上の凸折り畳み部80に対応する。
凸折り畳み部80と凹折り畳み部86は、互いに概して平行であり、且つレール65と概して垂直である。第1の側部から構造体を見たときに、例えば図7のように、凸折り畳み部80は第1のx−y平面内に延び、凹折り畳み部は第2のx−y平面内に延びる。レール65は、概してx方向に沿ってわたり、一方、直交する折り畳み部80及び86は、概してy方向にわたる。レール65及び直交する折り畳み部80によって画定される格子状のパターンは、構造体61上に物体を支持するための増加した表面積を提供することができる。さらに、折り畳まれた構造体の傾斜したファセット76、78に概して垂直に提供される4プライ壁構造体82の組み合わせは、その上に種々の物体を支持するのに前述の折り畳まれた構造体を用いるときに有利であり得る折り畳まれた構造体61の強化された構造的剛性及び安定性を提供することができる。構造体61を図7のように第1の側部又は図8のように第2の側部から見たとき、凸部80及びトラフ86の実質的に類似のパターン及びセル63の同様の繰返しパターンが画定される。理解されるように、複数の4プライ壁82並びに折り畳み部80及び86によって作製される事実上連続するレール65は、説明されるシステム及び方法を用いて形成される三次元構造体61に実質的な強度及び剛性を提供する。
本開示に係る折り畳み方法及び装置の理解を助けるために、本明細書で説明される例に係る耐久性のある支持構造体を形成するのに用いられる例示的な折り畳まれていない材料又は折り畳み媒体のシート60の平面図を示す図5を参照してさらに詳細に折り畳み媒体60が説明される。前述の構造体を形成するために、材料60は、実質的に平たい平坦な状態から折り畳まれてもよい。媒体60は、本明細書では、図5に示されたその折り畳まれていない平坦な状態から、図7及び図8に示された三次元の形態に折り畳まれる際に、3方向に変化する。具体的には、媒体60は、z軸に沿った高さが増加し、一方、y軸に沿った長さとx軸に沿った幅との両方が減少する。折り畳み媒体60は、概して長方形の材料のシートとして提供されてもよく、又は所望に応じて又は特定の用途に適し得るように円形、卵形、台形、三角形、又は他の複雑な外形などの任意の他の所望の形状を有してもよい。材料のシート60は、第1の長手方向の縁66、第2の長手方向の縁67、第1の側縁68、及び第2の側縁69を含んでもよい。第1の長手方向の縁66及び第2の長手方向の縁67は、第1の側縁68と第2の側縁69との間に一緒に延び、こうした縁66〜69が折り畳み媒体60の平面図外形を画定する。
材料又は折り畳み媒体のシート60の折り畳みを容易にするために、折り畳み媒体60が折り畳まれる前に又は折り畳まれる間に複数の折り目又は折り畳みライン70が形成されてもよい。一実施形態では、折り目又は折り畳みライン70は、媒体の折り畳み前に所望のパターンに従って折り畳み可能な媒体に刻み目をつける又は他の方法で脆弱化することによって形成されてもよい。例えば、折り畳みプロセスが始まる前に、折り畳み媒体60の表面の一方又は両方に所定のパターンに沿って穿孔、戻り止め、又は他の特徴が付与されてもよい。一実施形態では、それに沿って媒体が折り畳まれる折り畳みライン70のすべては、例えば、レーザを用いてこうした折り畳みライン70の一部又はすべてに沿って媒体60に刻み目をつけること又は穿孔することによって予め画定されてもよい。一実施形態では、こうした折り畳みライン70の一部のみが折り畳みプロセスの前に予め画定され、他のこうした折り畳みライン70は折り畳みプロセス中に形成される。特定の折り畳み材料又は用途に適し得るように、刻み目をつけること又は折り畳みラインを予め形成することの任意の組合せが用いられてもよい。一実施形態では、折り畳まれていない媒体60は、複数の交差する折り目付け経路71を含む刻み目又は折り目70の繰返しパターンを含んでもよい。折り畳み媒体60が三次元構造体に折り畳まれる際に、媒体の一部が、折り畳まれていない媒体の基準面、すなわちx−y平面に対して上方に変位し、一方、他の部分は、基準面に対して下方に変位するか又は基準面内にとどまるであろう。すなわち、三次元構造体61にされるときの媒体60の輪郭は、媒体60のそれぞれの部分が折り畳まれていない材料の平面に対して上及び下に折り畳まれる際に、複数の折り目又は折り畳みライン70に沿って画定される凸部及びトラフを含むであろう。
大まかには、折り畳み媒体60の折り畳みライン70は、例として、互いに平行に延びる複数の第1の折り目付け経路73、75と、同じく互いに平行に延び、第1の折り目付け経路73、75と交差する、複数の第2の折り目付け経路77、79とを含む。各第1の折り目付け経路73、75は、複数の第1の経路セグメント81から形成される。第1の折り目付け経路73、75のうちの各1つに関連する各複数の第1の経路セグメント81は、x方向に沿って直線をなすように概して位置合わせされる。理解されるように、本明細書で言及されるxyz基準座標系は、構成部品の説明及び相対的構成を容易にする目的で用いられ、限定する意味でとられるべきではない。
各第2の折り目付け経路77、79は、第1の山形セグメント又は角度のあるレッグ83と、第2の山形セグメント又は角度のあるレッグ85と、第1の角度のあるレッグ83及び第2の角度のあるレッグ85のうちの1つの自由端88、例えば図5に示された第2の山形セグメント85の自由端88から延びる直線又はレッグ87との繰返しパターンから形成される。すなわち、概して直線に従う複数の第1の折り目付け経路73、75とは異なり、第2の折り目付け経路77、79のそれぞれは、隣接する角度のあるレッグ83、85及び直線又はレッグ87によって画定される経路に従う。理解されるように、本明細書に記載の平坦な構造体の想像上の折り畳みライン又は刻み目パターンを説明するのに用いられる「レッグ」という用語は、単に説明する目的でそのように称されており、限定する意味で受け取られるべきではない。どのような類似の又は適切な呼称も、提供される目的のために容認できるであろう。
一実施形態では、2つの角度のあるレッグ又は山形セグメント83、85は長さが等しくてもよく、約120°の角度をなしてもよい。すなわち、2つの隣接する角度のあるレッグ83、85によって画定される第1の角度89は、いくつかの実施形態では、120度に等しくてもよい。異なる折り畳みパターンを提供する又は異なる折り畳まれた構造体を達成するために他の角度が用いられてもよい。一実施形態では、隣接する山形レッグ又はセグメント83及び85の対は等しい長さを有するが、いくつかの実施形態では、いくつかの対は異なる長さを有してもよい。すなわち、山形レッグ又はセグメントの第1の対91は、第1の長さを有してもよく、一方、一方の端で第1の対91に及びその他方の端で第2の対92に接合される直線セグメント87によって第1の対91から分離される、山形レッグの次の又は第2の対92は、第1の長さとは異なる第2の長さを有してもよい。角度のあるレッグの対におけるレッグ83、85のそれぞれは、例えば等辺三角形の上側部分を概して画定する同じ長さを概して有してもよい。
複数の直線又はレッグ87が、各山形セグメント又は角度のあるレッグ83、85の隣接しない端間に延びる。ライン87は任意の長さであってもよい。ライン87の長さは、角度のあるレッグ83、85の長さと同じであってもよく、又はこうした角度のあるレッグの長さとは異なる長さであってもよい。同様に、第1の折り目付け経路73、75を形成する第1の経路セグメント81は、所望に応じ得るように任意の長さであってもよい。セグメント81の長さは、ライン87又は角度のあるレッグ83、85の長さのうちのいずれか1つと同じであってもよく、又は異なる長さであってもよい。説明される例に照らして理解されるように、セグメント81の長さは、傾斜しているファセット76、78の角度と組み合わされて、最終的な折り畳まれた三次元構造体61の全厚、例えばz軸における高さを概して画定することができる。
図5に示すように、複数の第2の折り目付け経路77、79が複数の第1の折り目付け経路73、75と交差する。媒体60は、本開示に係る三次元の支持構造体61を形成するために第1の折り目付け経路73、75及び第2の折り目付け経路77、79に沿って折り畳み可能である。図5に折り畳まれていない状態で示される、媒体60から形成される構造体61の一実施形態が、図6に部分的に組み立てられた状態で示され、図7及び図8に十分に折り畳まれた状態で示される。
本発明の折り畳みプロセスの一実施形態では、例えば図6に示すように、中間折り畳み段階中に、複数の第2の折り目付け経路79のうちの1つが例えば上方に折り畳まれ、一方、複数の第2の折り目付け経路79のうちのx方向の次の経路が例えば下方に折り畳まれる。これは、図6に示すように、プリーツのある又はアコーディオン状の構造体を形成するために側縁68、69の長さに沿って繰り返される。上述のように連続する一連の第1の角度のあるレッグ83及び第2の角度のあるレッグ85と直線レッグ87によって形成することができる第2の折り目付け経路77、79のそれぞれの不連続な性質に起因して、アコーディオン状のプリーツは、直線に従わないが、代わりに折り目付け経路に沿ったジグザグ経路に従う。図5及び図6に示すように、第2の折り目付け経路77、79、79のこのジグザグは、媒体60のコンパクトな形状への折り畳みをさらに容易にする。こうしたジグザグパターンは特定の利点を有するが、こうした構成は限定する意味でとられるべきではなく、他の構成又は折り畳みパターンを提供することができる。一実施形態では、折り畳み媒体は、すべての4つの側部、例えば長手方向の縁66、67及び側縁68、69が直線セグメントを含むように、概して長方形であってもよい。折り目又は折り畳みライン70は、所望の折り畳みパターンを提供するために、媒体がどのような特定の形状に切断される必要もなしに、こうした概して長方形の媒体上に画定されてもよく、又は任意の特定の周囲外形を有してもよい。
各第2の折り目付け経路77は、隣接する第2の折り目付け経路79とは反対方向に折り畳み可能である。これにより、材料又は折り畳み媒体のシート60が折り畳まれる際にリッジ又は凸部80と谷又はトラフ86との交互パターンが形成される。例えば、図5の最も下側の第2の折り目付け経路77は、図7のように第1の側部から見たときに折り畳まれた構造体61のトラフ86として役立つことができ、隣接する第2の折り目付け経路79は、構造体61を第1の側部からそのように見たときに凸部又は凸折り畳み部80として役立つことができる。x方向の次の隣接する第2の折り目付け経路77は、トラフ86又は谷折り畳み部86として役立つことができる。第1の折り目付け経路73、75のそれぞれは、隣接する第2の折り目付け経路77、79の凸部80とトラフ86との間、したがって折り畳み媒体60の第1の長手方向の縁66と第2の長手方向の縁67との間に延びる直線である。特定の隣接する折り目付け経路73、75は、折り畳まれた構造体61の表面上にファセット76、78のパターンを形成する。第1の折り目付け経路73、75のうちの少なくともいくつか、一実施形態では折り目付け経路73、75のすべては、第1の長手方向の縁66と第2の長手方向の縁67との間に延び、且つ折り畳まれた構造体の上行ファセット76及び下行ファセット78を画定する、複数の交互する上行経路及び下行経路90を形成するために、ジグザグパターン又は一連の上行ライン及び下行ラインに従う。経路90に含まれる第1の複数の隣接する第1の折り目付け経路93、94は、隣接する直線部87のそれぞれの反対端を接続し、隣接するセル63の上行及び下行輪郭に従う。各ファセット76、76は、隣接する第1の折り目付け経路93、94及び一対の隣接する凸折り畳み部80及び谷折り畳み部86の一部によって境界付けられる。経路90に含まれる第2の複数の第1の折り目付け経路95、96は、隣接する角度のあるレッグ83、85の第1の対の隣接した端及び隣接する角度のあるレッグ83、85の第2の対の隣接した端をそれぞれ接続し、このそれぞれは支持構造体61の隣接するレール又は壁65の対に折り畳まれる又はその一部となる。
一実施形態では、図7及び図8に描画されるように、折り畳まれた構造体の隣接するセル63間にわたるレール63の各部分108は、こうした隣接するセル63間の端壁72、74、したがって、少なくとも4プライ壁構造体82を形成する、少なくとも一対の2プライセグメント97を含んでもよい。一実施形態では、2プライセグメント97のそれぞれは、x軸に沿った隣接するセル間の部分108であるレール65の隣接する部分108に延びてもよく、したがって、レール65の区域は8プライ構造体を含んでもよい。異なる折り目付け経路を用いて、例えば第1の経路セグメント81、山形セグメント83、85、及び直線又はレッグセグメント87の長さを変化させて、並びにこうしたセグメント間の角度、例えば隣接した山形部又は角度のあるレッグセグメント83、85間の角度89を変化させて、他の構成が達成されてもよい。一実施形態では、角度のあるセグメント83、85の長さが直線セグメント87の長さを上回るときに、結果的に得られるレール65は、4よりも多いプライを有する部分を含んでもよい。一実施形態では、レール65のいくつかの部分は、4よりも少ないプライ、例えば2プライを有してもよい。
折り畳みプロセスは、図6に示され、図9及び図10における折り畳みプロセスの段階中にかなり詳細に描画されるモザイク分割された折り畳み媒体60の複数の領域98のうちの1つを参照してさらに説明される。図6及び図9に部分的に折り畳まれた状態で示すように、一実施形態では、折り畳み媒体60の一部は、第1のレッグ又は山形部セグメント83と、第1の角度のあるセグメント又は山形部を形成する第2のレッグ又は山形部セグメント85とを含む。第1のレッグ83及び第2のレッグ85は、好ましくは等しい長さである。第1の角度89は、第1のレッグ83と第2のレッグ85との間に存在する。角度89は、好ましくは折り畳まれていない平坦な状態において約120°となる。第3のレッグ又は直線87は、第2のレッグ85の自由端88から延び、別の第3のレッグ87は、第1のレッグ83の自由端から延びる。第3のレッグ87の長さは、製造上の選択に適応するために任意の長さであってもよく、したがって、第3のレッグは、第1のレッグ83及び第2のレッグ85に等しくても、より短くても、又はより長くてもよい。第1の山形セグメント83に隣接する第3のレッグ87は、第1の山形セグメント83から第2の角度99をなして延び、第2の山形セグメント85に隣接する第3のレッグ87は、第2の山形セグメント85から第3の角度100をなして延びる。折り畳み媒体の折り畳まれていない平坦な状態においておよそ150°であり得る角度99、100のそれぞれが例えば図5に示される。一実施形態では、角度89、99及び100は異なる大きさであってもよい。一実施形態では、角度88、99及び100のうちのいくつか又はすべては同じ大きさであってもよい。
第1のセグメント又はレッグ83、第2のセグメント又はレッグ85、及び隣接する第3のセグメント又はレッグ87のうちの1つ、例えば第1のセグメント83に隣接するレッグ87の組が、第1の折り目付け経路77、79の長さ、したがって折り畳まれた構造体91の長さに沿った繰返しパターン109を画定する(図6、図9、及び図10参照)。各こうした繰返しパターン109は、折り畳まれた構造体61の長さに沿って延びるファセット101、102、及び103の繰返しパターンを画定するために、こうした複数の平行な第1の経路セグメント81によってx軸に沿って離間される隣接したレッグ87、83、85の隣接するパターン109に複数の第1の経路セグメント81によって接続される。第4の角度111は、各第1の経路セグメント81と各第1の山形セグメント83の自由端88との交差によって画定され、類似の第4の角度111が、各第1の経路セグメント81と各第2の山形セグメント85の自由端88との交差によって画定される(図5参照)。一実施形態では、第4の角度111は、例えば図5に示される折り畳み媒体の折り畳まれていない平坦な状態においておよそ60度であってもよい。一実施形態では、例えば角度89、99、及び100の大きさに応じて、第4の角度111は60度以外であってもよい。第5の角度113は、水平直線セグメント87と隣接する垂直直線セグメント81との交差によって画定され、図5に示されるようにおよそ90度であってもよい。図10に示された領域98で例証されるように、構造体61が十分に折り畳まれるときに、角度113は概して90度のままである。媒体60が折り畳まれる際に、セル63の格子状のパターン又はモザイク分割を有する十分に折り畳まれた構造体61において、初めは鈍角であり得る角度99及び100がおよそ90度に縮小又は減少されてもよく、初めは鈍い鈍角であり得る隣接する角度のあるレッグ83、85間の角度89がゼロに縮小又は減少されてもよい。
このように、複数の第1の経路セグメント81によって接続される前述のレッグ又はセグメント87、83、及び85の種々の組合せによって画定されるファセット101、102、及び103の繰返しパターンが、y軸とx軸との両方に沿って繰り返される(図5〜図6参照)。本明細書の三次元支持構造体を形成するのにファセット101、102、及び103の任意の数の繰返しパターンが用いられてもよい。好ましくは、三次元支持構造体の大きさは、ファセット101、102、及び103の数、こうしたファセット又はファセットをもたらすレッグ87、83、及び85の大きさ、及び折り畳まれたモザイク分割された媒体によってもたらされる支持構造体の所望の大きさによって定義される。y軸に沿って離間された複数の第1の経路セグメント81によって相互接続されるレッグ87、83、及び85の繰返しパターン109の隣接する対が、媒体60の長さ及び幅の両方に沿って延びる折り畳み媒体60の長手方向の領域又はストリップ110、112の繰返しパターンを画定する。媒体60が折り畳まれるときに、本発明の折り畳まれた支持構造体の一実施形態のプリーツのある又はアコーディオン状の部分を提供するために、図10に示すように、1つの又は第1の領域又はストリップ110はx方向に延びる際に上方に傾斜し、隣接する第2の領域又はストリップ112はx方向に延びる際に下方に傾斜する。
本明細書で説明されるように、折り畳み可能な媒体のレッグ又はセグメント、例えばレッグ又はセグメント87、83、85、81を形成するために媒体60に予め形成することができる刻み目又は折り畳みラインは、媒体60を本発明の支持構造体に折り畳むのを支援するのに役立つ。本明細書に、例えば図5及び図6に描画される折り畳みラインは、説明する目的で提供され、いくつかの実施形態では、こうした予め形成される刻み目又は折り畳みラインは材料のシート上に存在しないことが理解される。これに関して、前述の想像上の折り畳みラインの少なくともいくつかに沿って、例えばレッグ又はセグメント87、83、85、81のうちのいくつか又はすべてに沿って、折り畳みプロセス中に折り畳み部を形成することができる。媒体60が折り畳まれる際に、例えば図6に示すように、刻み目又は折り畳みラインは、媒体60に一連の凸部80及び谷86を形成するように協働して、最終的に本明細書に記載のセル63の繰返しパターンをもたらす。折り畳みプロセスの前に材料又は折り畳み可能な媒体60に刻み目又は他の脆弱化が提供される一実施形態では、刻み目は、折り畳み可能な媒体60の表面のうちの一方又は両方に提供されてもよい。例えば、刻み目は、複数の折り目又は折り畳みライン70の選択された組については媒体の上面のみに提供されてもよく、刻み目は、残りの折り目又は折り畳みライン70については媒体の下面に提供されてもよい。理解されるように、材料の上面又は下面に選択的に刻み目をつけることで、媒体が脆弱化された表面の方向に自然に折り畳まれ得る折り畳み方向を誘導することができる。
本発明の折り畳みプロセスの一実施形態では、折り畳み可能な媒体60は、以下のようにセル63の所望のパターンに折り畳まれてもよい。媒体のプリーツ加工は、連続した又は隣接する第2の折り目付け経路77、79を上方向及び下方向に交互に折り畳むことによって得られてもよい。同時に、若しくはプリーツ加工ステップの前又は後であり得る異なる時点で、媒体はまた、第1の折り目付け経路73、75に沿って折り畳まれてもよい。折り畳み媒体が折り畳まれる際に、角度89は、大きさがおよそゼロ度となるまで減少し、この時点で、1つのセルの第1の端壁72が隣接するセルの第2の端壁74に当接し又は隣接して延びて4プライ構造体82を形成する。各直線セグメント87及び隣接する角度のあるレッグ83によって画定される角度99と、こうした各直線セグメント87及び隣接する角度のあるレッグ85によって画定される角度100との両方も、構造体が折り畳まれる際に減少し、図7〜図8に示される構造体61の一実施形態ではおよそ90度である。折り畳まれた構成では、セグメント87のそれぞれは、凸折り畳み部80又は谷折り畳み部86と一致する。したがって、折り畳まれた構成では、4プライ壁構造体82の縁を画定するセグメント87と隣接するセグメント83及び85のそれぞれとの間の結果的に得られる角度107はおよそ90度である。このように、セル63の繰返しパターンが形成され、概して格子状の又はモザイク分割された状態で構成されてもよい。理解されるように、結果的に得られる折り畳まれた構造体は、平坦にされた、折り畳まれていない媒体の寸法よりも小さい全寸、例えば、長さ及び幅を有する。すなわち、材料の単一のシートから三次元構造体が形成される際に、結果的に得られる製品の寸法がx方向及びy方向に沿って減少し、一方、結果的に得られる製品の寸法がz方向に増加し、したがって構造体の高さが増す。
ここで本発明の折り畳まれた構造を形成するための例示的な装置及び方法に戻ると、折り目付け要素13、14の上側アレイ10及び下側アレイ12の相対的な位置決め、作動、及び動作がここで説明される。例示的な装置1において、各アレイ10、12は、それぞれの縦列31、33及びそれぞれの横列32、34に配列され、且つx方向及びy方向に沿って移動可能となるように構成される、複数のそれぞれの折り目付け要素13、14を含む。加えて、アレイ10、12のうちの一方又は両方は、z方向又は垂直方向15にも移動可能であってもよい。アレイ10、12及び個々のそれぞれの折り目付け要素13、14の相対的な動きが、例示的な折り畳み動作に関連して以下でさらに説明される。
図14は、十分に拡張された又は第1の位置にある図1〜図4に描画された第2の又は下側アレイ12の一部12aの斜視図を示す。十分に拡張された又は第1の位置にある第1の又は上側アレイ10の対応する上側の一部10aは、図16〜図17、図19〜図20の下側の一部12aと共に示される。説明を明瞭にする及び簡素化するために、アレイ10及び12の一部10a、12aのみが図14〜図17、図19〜図21、図23〜図24、及び図28〜図30に示されるが、本明細書に描画及び記載される例示的な構成は、本開示に係る任意の大きさのアレイ、例えば図1に示された全アレイ10、12に、又は所望に応じ得るように選択される任意の他の大きさ又は構成のアレイに適用することができる。
上側アレイ10の折り目付け要素13のうちのいくつか又はすべては実質的に同一とすることができ、下側アレイ12の折り目付け要素14のうちのいくつか又はすべては実質的に同一とすることができることが分かる。上記の図面に示される一実施形態では、折り目付け要素13、14はすべて同一である。折り目付け部材又は折り畳み要素又は部材と称されることもある個々の各折り目付け要素13、14は、長方形の横断面を有することができる概して細長い部材として実装されてもよい(図14〜図15参照)。折り目付け要素のうちのいくつか又はすべては、実質的に任意の横断面を有するように構成されてもよく、例えばこうした折り目付け要素は、折り目付け要素がロッド又は他の円筒形部材として概して形状設定されるように横断面において円形又は卵形であってもよいことが分かる。折り目付け要素のうちのいくつか又はすべてを形成するために所望に応じて他のフォームファクタが用いられてもよい。
一実施形態では、各折り目付け要素13、14は、第1の又は上側部分150及び第2の又は本体部分151を含む(下側アレイの一部12aに関する図14参照)。上側部分150は、折り畳み可能な媒体60に係合する又はこれを折り畳むように構成される前縁122を有するように形状設定されてもよい。前縁122は、材料又は折り畳み媒体のシート60に係合し、且つ材料のシートの折り畳みを容易にするのに適する任意の様態で形状設定されてもよい。例えば、前縁122は、上側部分150の最上端に配置される鋭い又は鈍い縁を含んでもよい。前縁は、連続してもよく、又は不連続となるようにその中に1つ以上のスペースを有する状態でセグメント化されてもよい。前縁122は、折り畳みライン70に沿って媒体60に刻み目をつける又は他の方法で前縁によって係合される部分での媒体の折り畳みを容易にするために、縁に沿って間隔をおいて配置される鋭い穿刺要素又は刻み目つけ要素を備えてもよい。前縁122は、媒体の所望の折り畳みを達成するために、互いに対して任意の適切な角度で傾けられ、且つ前縁122から及び前縁122に対して外向きに傾斜している、上側部分150の2つの対向する傾斜側部又は面124、126によって画定されてもよい。一実施形態では、傾斜した側部124、126は、互いに対して90度を下回る角度をなして傾けられ、一実施形態では、傾斜した側部124、126は、互いに対して鋭角、例えば60、45、又は30度をなして傾けられる。前縁122は、折り畳まれている材料又は媒体60を引き裂く又は他の方法で損傷するリスクを回避する又は最小にするために僅かに丸みをつけられてもよい。傾斜側部124、126間に延びる側部又は面128、130は、互いに概して平行であってもよく、又はそれらは互いに対して角度をなしてもよく、一実施形態では側部又は面128、130に対して90度をなして延びる。図14に示すように、例えば、例示的な折り目付け要素14の上側部分150は、互いに対して傾けられる傾斜面124、126によって形成されるx−z平面内の概して三角形の断面を有するという点で切妻に似ているように形状設定される。
折り目付け要素の本体部分151は、図14に示すように頂部、遠位、又は上側区域170、中間又は中央区域171、及び底部、近位、又は下側区域172を含むことができる。各折り目付け要素13、14の本体部分151は、それぞれのアレイ10、12の各折り目付け要素の本体部分151の結合に適応し、且つ作動アセンブリ5へのアレイの結合にさらに適応する所望の任意の様態で形状設定及び構成されてもよい。一実施形態では、上述のように、各アレイの折り目付け要素は、各折り目付け要素が少なくとも1つの、好ましくは複数の他の折り目付け要素に隣接するように横列及び縦列に配列される。例えば、下側アレイ12に関する図14では、折り目付け要素14eは、x方向に沿って折り目付け要素14d、14fに隣接し、これらの間に配置され、y方向に折り目付け要素14b、14hに隣接し、これらの間に配置される。
隣接する折り目付け要素は、y軸に沿った折り目付け要素の縦列の拡張及び収縮、並びにx軸に沿った折り目付け要素の横列の拡張及び収縮を可能にすることができる適切な連結アセンブリを用いて一緒に接続することができる。一実施形態では、y軸における折り目付け要素の拡張及び収縮は、x軸における折り目付け要素の拡張及び収縮から独立している。連結アセンブリは、折り目付け要素の横列33又は34におけるすべての折り目付け要素が第1の方向に、例えばy軸に沿って一緒に移動可能であり、且つ折り目付け要素の縦列31又は32におけるすべての折り目付け要素が第2の方向に、例えばx軸に沿って一緒に移動可能であるように構成されてもよい。したがって、第1の方向と第2の方向は互いに直交することができる。アレイ10、12に実質的に類似した折り目付け要素アレイの一実施形態(図示せず)では、連結アセンブリは、x−ガイドロッド及びy−ガイドロッドを用いて実装されてもよく、この場合、こうした折り目付け要素の互いに対する拡張及び収縮をそれぞれ可能にするために、x−ガイドロッドは折り目付け要素の横列34を一緒に結合し、y−ガイドロッドは折り目付け要素の縦列32を一緒に結合する。例えば、第1のx−ガイドロッドは、折り目付け要素の第1の横列が第1の方向に一斉に動くように第1の横列の折り目付け要素を一緒に結合してもよい。第2のx−ガイドロッドは、第2の横列におけるすべての折り目付け要素が第1の方向に一斉に動くように折り目付け要素の第2の又は隣接する横列を結合してもよい。第2の方向が第1の方向に垂直な例示的な直交配向において、第1のy−ガイドロッドは、第1の縦列31又は32における折り目付け要素のすべてを一緒に結合してもよく、第2のy−ガイドロッドは、第2の縦列31又は32における折り目付け要素のすべてを一緒に結合してもよい。y−ガイドロッドは、x−ガイドロッドに概して垂直に配置されてもよく、したがって、平面図で、すなわちx−y平面で見たときにロッド要素のマトリクスをもたらす。個々の折り目付け要素は、2つのロッド要素の想像上の交点に提供されてもよい。x−ガイドロッド及びy−ガイドロッドは、各個々の折り目付け要素がx方向とy方向の両方に動くことができるように個々の折り目付け要素に結合されてもよい。例えば、x−ガイドロッドは、第1のx−y平面内に提供されてもよく、一方、y−ガイドロッドは、z軸に沿って第1のx−y平面からオフセットされた第2のx−y平面内に提供されてもよい。複数の平行なx−ガイドロッドは、x方向に沿ったx−ガイドロッドの運動がy方向に沿ったy−ガイドロッドの運動に干渉しないように、複数の平行なy−ガイドロッドよりも上又は下にz方向に沿ってそのようにオフセットされてもよい。
一実施形態では、本明細書では拡張可能な連結アセンブリ又は一方向に拡張可能な連結アセンブリと交換可能に称されることがある連結アセンブリが、折り目付け要素の縦列31又は32及び折り目付け要素の横列33又は34をそれぞれ一緒に結合するためにy−移動シザーアセンブリ154及びx−移動シザーアセンブリ152を用いて実装されてもよい。金属又はプラスチックなどの任意の適切な材料から作製することができる各y−移動シザーアセンブリ154及びx−移動シザーアセンブリ152は、一対のシザー要素又は連結部を含む。例えば、各y−移動シザーアセンブリ154は、第1のy−シザー連結部156及び第2のy−シザー連結部158を含んでもよい(図14参照)。第1のy−シザー連結部156及び第2のy−シザー連結部158は、例えばx−中心ピボット要素又はピン157を含むことができるピボット手段又はジョイントを用いてピボット運動可能に一緒に結合される。各y−シザー連結部156、158は、y方向の第1の端160及びy方向の第2の端162を有する。一実施形態では、各y−シザー連結部156、158のy方向の第1の端160は、例えばy−固定ピボット要素又はピン161を用いることによって、それぞれの隣接する折り目付け要素の本体部分151の中央区域171に固定して結合されてもよい。一実施形態では、第1のy−シザー連結部156のy方向の第1の端160は、その折り目付け要素の一方の側部に結合され、第2のy−シザー連結部158のy方向の第1の端160は、その折り目付け要素の反対の他方の側部に結合される。各y−シザー連結部156、158のy方向の第2の端162は、例えば中央区域171上に設けられ且つz方向に長手方向に延びるy−スロット165内にスライド可能に配置されるy−移動可能ピン163を用いて、それぞれの隣接する折り目付け要素の本体部分151の中央区域171にスライド可能に結合されてもよい。一実施形態では、各シザー連結部156、158のスライド可能な端162は、中央区域171上のピン161よりも下にあるが、連結部のそれぞれのy方向の第1の端160と同じ折り目付け要素の側部上にあり、しかしながら、スライド可能な端162が固定された端160よりも上に提供される代替的な構成を提供することができる。一実施形態では、各y−シザー連結部156、158のy方向の第1の端160は、それぞれの隣接する折り目付け要素13、14にスライド可能に結合されてもよく、y方向の第2の端162は、それぞれの隣接する折り目付け要素に固定して結合されてもよい。さらに、本発明の例では、隣接する折り目付け要素の各対を一緒に結合するために単一のy−移動シザーアセンブリ154が提供されるが、一実施形態では、1つよりも多い、例えば、2つ、3つ、又はそれ以上のy−移動シザーアセンブリが含まれ、同様に構成されてもよい。各y−シザー連結部156、158は、y方向のそれぞれのアレイ10、12の拡張中にこうした連結部によって一緒に結合される隣接する折り目付け要素間の所望の分離を可能にする長手方向の寸法に設定される。
同様に、各x−移動シザーアセンブリ152は、第1のx−シザー連結部153及び第2のx−シザー連結部155を含んでもよい(図19参照)。y−移動シザー連結部156、158と同様に、各x−移動シザー連結部153、155はx方向の第1の端164及びx方向の第2の端166を有する。一実施形態では、x方向の第1の端164は、x−固定ピン167を用いて本体部分151に結合されてもよい。一実施形態では、第1のx−シザー連結部153のx方向の第1の端164は、その折り目付け要素の一方の側部に結合され、第2のy−シザー連結部155のx方向の第1の端164は、その折り目付け要素の反対の他方の側部に結合される。x−シザー連結部のx方向の第2の端166は、本体部分151に設けられたx−スロット168を通して延び、且つ本体部分151上をz方向に長手方向に延びるx−移動可能ピン169を用いて、本体部分151に移動可能に又はスライド可能に結合されてもよい。各連結部153、155のx方向の第2の端166は、連結部のそれぞれのx方向の第1の端164と同じ折り目付け要素の側部上でそれぞれ本体部分151にスライド可能に結合される。第1のx−シザー連結部153及び第2のx−シザー連結部155は、x−中心ピン159を用いて互いにピボット運動可能に結合されてもよい。各x−シザー連結部153、155は、x方向のそれぞれのアレイ10、12の拡張中にこうした連結部によって一緒に結合される隣接する折り目付け要素間の所望の分離を可能にする長手方向の寸法に設定される。一実施形態では、x方向よりもy方向により大きくアレイ10、12が拡張できるようにするために、y−シザー連結部156、158はx−シザー連結部153、155よりも長い。本発明の例では、x−z平面内の折り目付け要素の各隣接する対を一緒に結合するために第1のx−移動シザーアセンブリ及び第2のx−移動シザーアセンブリが用いられる。第1のx−移動アセンブリ152aは、y−移動シザーアセンブリ154よりも上の、各隣接する折り目付け要素の遠位又は上側区域170に結合され、第2のx−移動アセンブリ152bは、y−移動シザーアセンブリ154よりも下の、各隣接する折り目付け要素の近位又は下側区域172に結合される。任意の数のx−移動シザーアセンブリが提供されてもよいことが分かる。一実施形態では、隣接する折り目付け要素の各対を一緒に結合するために単一の−移動シザーアセンブリが用いられてもよい。さらに、上述の構成とは異なる、折り目付け要素上のシザーアセンブリ152、154の任意の構成を提供できることが分かる。
ピボットジョイント159は、x−シザー連結部153、155の少なくとも1つの端166と隣接する折り目付け要素13、14のそれぞれの部分との移動可能又はスライド可能な結合と組み合わされて、こうしたシザー要素又は連結部153、155間の相対角度180が変化することを可能にする(図19参照)。角度180の変化が、隣接する折り目付け要素13、14間のx軸に沿った距離183を減少又は増加させる。同様に、ピボットジョイント157は、y−シザー連結部156、158の少なくとも1つの端162と隣接する折り目付け要素13、14のそれぞれの部分との移動可能又はスライド可能な結合と組み合わされて、こうしたシザー要素又は連結部156、158間の相対角度181が変化することを可能にする(図20参照)。角度181の変化が、隣接する折り目付け要素13、14間のy軸に沿った距離182を減少又は増加させる。このように、連結アセンブリ、例えばシザーアセンブリ152、154は、折り畳みプロセス中の折り目付け要素のアレイ10、12の拡張及び縮小又は収縮を容易にする。
折り目付け要素13、14は、金属、プラスチック、又はセラミック材料などの任意の適切な材料から作製することができ、一実施形態では、剛性のこうした材料から作製することができる。折り目付け要素のすべてが同じ材料から作製される必要はなく、例えば一部の折り目付け要素は剛性のプラスチックから作製することができ、一部の他の折り目付け要素は金属から作製することができ、一部の他の折り目付け要素は、セラミック材料から作製することができる。一実施形態では、各折り目付け要素13、14の上側部分150及び本体部分151は、例としてモールディング又は機械加工によって一部品に製作される単一のユニット構造体、例えばモノリシック構成部品として形成されてもよい。一実施形態では、各折り目付け要素は、折り目付け要素を形成するために組み立てられ、折り目付け要素のアレイ10、12のそれぞれに組み立てられる複数の個々のサブ構成部品を含んでもよい。
一実施形態では、折り目付け要素13、14の下部区域172の端部173は、すべり接触面又はベアリング175を備えてもよい。一実施形態では、端部173は、あらゆる時点で又は作動又は折り目付けアセンブリ5、7の動作中に端部173がプラットフォームと接触しないように、プラットフォーム4、6から上に十分に離間されてもよい。こうした実施形態では、折り目付け要素のアレイは、一般に、プラットフォーム4及び6よりも上に浮いているものとして説明することができる。各アレイ10、12の想像上の下面がそれぞれのプラットフォーム6、4に接触できるようにすることによって、付加的な剛性及び力を得てもよい。これに関して、各折り目付け要素13、14の端部173は、スリップ剤又は他の低摩擦材料、例えばポリマーで滑らかにされ及び/又は被覆されてもよい。端部173は、低い摩擦係数を有する材料を用いて製作されてもよく、又は端部173は、他の方法で、例えばローラベアリング又は他の従来の低摩擦ベアリング機構を用いることによってプラットフォームと滑り接触及び/又はベアリング接触するように構成されてもよい。ピボットジョイント157、159、固定ピン161、167、及び滑りピン163、169などの種々の滑りジョイント又はピボット運動ジョイント、並びにすべり接触面、例えばピン163及び169を受け入れるように適合されたスロット165、168の表面はまた、低い摩擦抵抗を提供し、こうした滑り構成部品の摩耗を最小にする材料で滑らかにされ、被覆され、又は他の方法で製造されてもよい。
ロッド要素及びシザーアセンブリ152、154を含む前述の連結アセンブリ又は拡張可能な連結アセンブリの具体的な実施形態は、本開示に係る可能な折り目付け要素を相互連結する種々の実装のうちの2つの例にすぎない。折り目付け要素の所与の横列33、34におけるすべての折り目付け要素が第1の方向に一斉に移動可能であり、且つ折り目付け要素の所与の縦列31、32におけるすべての折り目付け要素が第2の方向に一斉に移動可能であり得るように折り目付け要素の所望の連結を達成する他の変形例が可能であることが分かる。一実施形態では、所望の場合に、各折り目付け要素13、14の個々の作動が提供されてもよく、1つ以上のコントローラが、折り目付け要素13、14の協調した運動をもたらすように構成されてもよい。例えば、所望のタイミング順序を用いて、対応した連結アセンブリ、例えば、x−移動シザーアセンブリ152及びy−移動シザーアセンブリ154と併せて機能する複数のプッシュ/プルバー51〜54が、アレイ10、12をx方向及びy方向に沿って縮小又は収縮し、これにより、本発明に係る折り畳まれた構造体61を形成するように動作してもよい(図12、図25〜図27参照)。
例示的な折り畳み動作が、ここで、本発明の方法及び装置をさらに例証するために図16〜図31を参照してさらに説明される。こうした図のうちのいくつかは上側アレイ10及び下側アレイ12の一部10a、12aのみを含むが、本明細書での説明は、アレイ10、12全体に適用可能であり、したがって図1及び本明細書の他の図に示されるアレイ10、12全体に関連する。最初に、折り畳み媒体60として構成され、前述したのと類似の想像上の折り畳みライン又は折り目ラインのパターンを有する材料のシート115が、図17に示すように、第1のアレイ10の第1の又は上側の折り目付け要素13の第1の又は上側前縁120と、第2のアレイ12の第2の又は下側の折り目付け要素14の第2の又は下側前縁122との間に配置されてもよい。
一実施形態では、第1のアレイ10及び第2のアレイ12は、最初に、それぞれの個々の折り目付け要素13、14が互いにインターディジテイテッドにされない第1の相対位置にある。代わりに、第1のアレイ10の折り目付け要素13の前縁120によって画定される平面は、第2のアレイ12の折り目付け要素14の前縁122によって画定される平面と概して同一平面内であり、又は該平面から離間されている(図16及び図17参照)。一実施形態では、第1のアレイ10及び第2のアレイ12は、互いから離間されてもよく、材料のシート115は、下側アレイ12の折り目付け要素14の前縁122上に挿入又は配置されてもよく、その後、第1の又は上側アレイ10は、第1の又は上側アレイ10の折り目付け要素13の前縁120を材料のシート115の表面に接触させるために下向きに作動されてもよい(図17、図19、及び図20参照)。
折り畳み動作が進行するのに伴い、例えば、上側アレイ10の折り目付け要素13の前縁120を下側アレイ12の折り目付け要素14の前縁122によって画定される平面よりも下に動かす作動アセンブリ25によって、上側アレイ10はz方向に沿ってさらに下向きに作動される。このように、折り目付け要素13、14の第1のアレイ10及び第2のアレイ12は、第1のアレイ10の折り目付け要素13が第2のアレイ12の折り目付け要素14と少なくとも部分的にインターディジテイテッドにされる第2の位置に、互いに対して動かされる(図21、図23、及び図24参照)。
上側アレイ10がその第2の又は部分的にインターディジテイテッドにされた位置に下向きに動いている間に、例えば第1の上側xアクチュエータ18a及び第2の上側xアクチュエータ18c、並びに第1の上側xラックアンドピニオンアセンブリ42a及び第2の上側xラックアンドピニオンアセンブリ42cの使用によって、上側アレイ10の個々の折り目付け要素13が、x方向に沿って互いにより近くに運ばれてもよく、これにより、上側アレイ10がx方向に沿って縮小する。これに関して、アクチュエータ18a、18cは、上側xプッシュ/プルバー51、52間の距離を減少させて上側アレイ10をx方向に収縮するために、ギア機構又はラックアンドピニオンアセンブリ42a、42cを回転させるのに役立つことができる。同様に、例えば下側xアクチュエータ20a、20c並びに第1の下側xラックアンドピニオンアセンブリ45a及び第2の下側xラックアンドピニオンアセンブリ45cの使用によって、下側アレイ12の個々の折り目付け要素14が、x方向に沿って互いにより近くに運ばれてもよく、これにより、下側アレイ12がx方向に沿って縮小する。これに関して、アクチュエータ20a、20cは、下側xプッシュ/プルバー51、52間の距離を減少させて下側アレイ10をx方向に収縮するために、ギア機構又はラックアンドピニオンアセンブリ45a、45cを回転させるのに役立つことができる。
例えばy−ガイド57、58を用いてアレイ10、12の側部にしっかりと又は他の方法で結合され得るxプッシュ/プルバー51、52は、アレイ10、12を縮小する及び収縮するためにx方向に沿って平行移動されてもよい。したがって、xプッシュ/プルバー51、52のうちの1つ以上によって、y方向にわたるアレイ10、12の側部に内向きの力又は圧縮力がかかる。力は、一般に、折り目付け要素の端の横列にかかり、例えば折り目付け要素の端の横列の剛性の本体の動きを介して、端のx−移動シザーアセンブリ152のそれぞれに、したがってこのような横列における折り目付け要素のそれぞれに伝達される。端の折り目付け要素のそれぞれの剛性の本体の動きは、シザーアセンブリ152の拘束されない部分、例えばピボット運動可能に取り付けられる端166をスロット168内で強制的に平行移動させ、ピボット運動可能に取り付けられる端166を、x−移動シザーアセンブリの下側の組の場合には下方に、x−移動シザーアセンブリの上側の組の場合には上方に動かすことができる(図19参照)。ピボット運動可能に取り付けられる端166は、ピボット運動可能に取り付けられる端166のうちの隣接する端に結合され、したがって、それらはxプッシュ/プルバー51、52の圧縮力の下で一斉に動く。各横列における折り目付け要素は、y−移動シザーアセンブリ154によって次の又は隣接する横列における隣接する折り目付け要素に結合されるので、xプッシュ/プルバー51、52による折り目付け要素の特定の横列の運動が、アレイにおける折り目付け要素のすべてのx方向の同様の運動をもたらす。
同様に、こうしたバー53、54に取り付けられ且つこうした折り目付け要素の縦列に接続されるx−ガイド55、56を介して折り目付け要素の端の縦列及び内部又は中央の縦列のうちのいくつかにかかる圧縮力又は内向きの力は、yプッシュ/プルバー53、54によって及ぼされてもよい。上側アレイ10及び下側アレイ12の折り目付け要素のこうした縦列の内向きの動きが、こうした縦列のy−移動シザーアセンブリ154を折り畳み又は縮小し、ピボット運動可能に取り付けられる端162をスロット165内で、下側アレイ12の場合には下方向に、上側アレイ10の場合には上方向に動かす。ピン163は、ピボット運動可能に取り付けられる端162のそれぞれを互いに結合して、それらを一斉に上下にスライドさせる。各縦列における折り目付け要素は、x−移動シザーアセンブリ152によって次の又は隣接する縦列における隣接する折り目付け要素に結合されるので、yプッシュ/プルバー53、54による折り目付け要素の特定の縦列の運動が、アレイにおける折り目付け要素のすべてのy方向の同様の運動をもたらす。
一実施形態では、上側アレイ10と下側アレイ12がx方向に一斉に収縮するように、上側アレイ10及び上側アレイ12の収縮は協調する、したがって同時に起こる。アレイ10、12のz方向に沿った下向きの動き及びx方向に沿った収縮する動きは、上側アレイ10の折り目付け要素13の前縁120と下側アレイ12の折り目付け要素14の前縁122との相対的な距離185が概して一定のままであるように協調してもよい(図19参照)。このように、材料のシート115の引き裂き又は他の損傷を防止することができる。いくつかの例では、アレイ10、12の相対運動の協調は、相対的な距離185が変化して材料のシート115に引き伸ばし力がかかるように調整されてもよく、該シートは、いくつかの例では、適合する材料で作製されてもよい。例えば、図19を参照すると、下側の折り目付け要素14の前縁122は、y軸に沿った第1の複数の直線セグメント87に沿って材料のシート115に接触する。上側の折り目付け要素13の前縁120は、y軸に沿った第2の複数の直線セグメント87に沿って材料のシート115に接触する。一実施形態では、上側アレイ10の横列における折り目付け要素13によって接触又は係合される直線セグメント87は、対応する横列における下側アレイ12の隣接する折り目付け要素14によって接触又は係合される直線セグメント87に隣接する。折り目付け経路の山形部又は角度のあるレッグ83、85を含む材料115の部分は、この段階では折り目付け要素のどのような表面又は縁によっても係合されない。該部分は、折り目付け要素によって支持されないままであり、折り目付け要素の隣接する縦列間に配置される。図5〜図10を参照して前述したトラフ又は谷86と凸部又は折り畳み部80のアコーディオン状のパターンを形成するために、上側アレイ10及び下側アレイ12が部分的にインターディジテイテッドにされる際に、上側アレイ10によって係合される第1の複数の直線セグメントが下向きに動き、一方、下側アレイ12によって係合される第2の複数の直線セグメントが上向きに動く。山形部又は角度のあるレッグ83、85にわたる材料もまた、複数の折り目付け要素13、14と係合する直線セグメント87に接続されているおかげで同様に折り畳まれる。支持されていない材料を折り畳むことで、第1の離間された端壁72及び第2の離間された端壁74の2プライの各壁が互いにより近づいて、形ができ始める。
折り畳み動作の次の段階において、折り目付け要素13、14の上側アレイ10及び下側アレイ12は、y方向に収縮され、これは、前述のように、y−プッシュ/プルバー53、54を互いにより近くにもっていくことによって達成されてもよい。この段階の間に、折り目付け要素の縦列間に支持されていない状態で延びる材料、例えば離間された端壁72、74となる山形部又は角度のあるレッグ83、85にわたる媒体60の部分が、所望に応じ得るように前方又は後方に強制的に折り畳まれてもよい。前述のように、媒体の一方の側部のみに沿って媒体60又は115に選択的に穿孔すること又は刻み目をつけることで、折り畳みの方向を決めることができる。折り畳み可能な媒体60又は115の1つの面のみに沿って、特定の折り目付け経路、例えば折り目付け経路75を提供することによって、山形部又は角度のあるレッグ83、85によって画定されるファセット102、103(図9参照)が、例えば図21に示すように面101に対して順方向に強制的に折り畳まれてもよい。各端壁72は、それぞれx軸に関して、例えば図9に示すように、一対の隣接するファセット102から形成されてもよく、各端壁74は、隣接するファセット103の対から形成されてもよい。このステップにおいて、折り目付け要素の縦列が互いにより近くに動く際に、端壁72、74の隣接する対がさらに縮小されて4プライ壁構造体82を形成する。
上側アレイ10及び下側アレイ12は、折り畳み動作中にインターディジテイテッド化のいくつかの中間位置を通じて動いてもよい。さらに、特定の実施形態では、アレイ10、12のy方向の収縮は、アレイ10、12のx方向に沿った収縮と同時に又は別々に起こってもよく、アレイ10、12のz方向15の収縮又はインターディジテイテッド化は、アレイのx方向及びy方向のうちの一方又は両方の収縮と同時に又は別々に起こってもよい。例えば、アレイは、アレイのy方向に沿った収縮が起こる前又は起こっている間に、例えば上側アレイ10と下側アレイ12が最も遠く離間されるインターディジテイテッドにされない位置から、例えば折り目付け要素13、14がx方向に沿って互いに最も近い十分にインターディジテイテッドにされた位置に動かされてもよい。
図25〜図30に示されたコンパクトな構成を形成するために、アレイ10、12が部分的にインターディジテイテッドにされた又は第2の位置から十分にインターディジテイテッドにされた又は第3の位置に動く際に、x−移動シザーアセンブリは十分に縮小された状態となることができ、アレイ10及び12がy方向に沿って十分に収縮される際に、y−移動シザーアセンブリは十分に縮小された状態となることができる。この時点で、例えば図31に描画されるように、及び図7及び図8に同じく描画される及びこれらを参照して説明されるように、媒体60又は115が、その最終的な折り畳まれた構成に折り畳まれる。この十分に縮小された位置において、各2つの当接する端壁72、74が、隣接する折り目付け要素の上側部分の側部128、130によって挟まれた又は圧縮された状態となることができ、特に、例えば要素の前縁120、122の長さが媒体の直線セグメント87と実質的に等しい場合に、セル63の隣接する傾斜した側壁又はファセット76、78のそれぞれの両方の側部がそれぞれの折り目付け要素の傾斜側面124、126と十分に接触した状態となることができる。言い換えれば、折り目付け要素13、14の上側部分150のインターディジテイテッド化及び折り目付け要素のアレイ10、12のy軸に沿った収縮が、例えば図7〜図8及び図31に示すように媒体60又は115を三次元構造体61に折り畳むように作用する。
三次元構造体61が形成された後で、形成された構造体が装置1から取り出されることを可能にするために、アレイ10、12のうちの一方又は両方がz軸に沿って又は互いから離れる方向15に作動されてもよい。例えば、上側アレイ10は、z軸又は垂直方向15に沿ってリニアアクチュエータ8を用いて作動されてもよい。折り畳まれた三次元構造体61は、下側アレイ12から除去されてもよく、次いで、使用又はさらなる処理のために利用可能であり得る。上側アレイ10及び下側アレイ12のそれぞれは、次いで、上側アレイ10及び下側アレイ12のそれぞれの拡張が同時に又は順に起こる状態で、それらのそれぞれの第1の開始又はホーム位置に拡張されてもよい。例えば、アレイ10は、ラックアンドピニオンアセンブリ45a、45cのピニオンギア17、34を時計回り方向に回転させることでx−プッシュ/プルバー51、52を図25に示された収縮された位置から図4及び図12に示された最も遠く離間された位置に動かすことによってx方向に沿って拡張されてもよい。ラックギア19、21及び39、41の対は、ラックギアの外側端の端をx方向に沿って平行移動して、より遠くに動かし、これにより、x−プッシュ/プルバーをより遠くに動かしてもよい。前述のように、x−プッシュ/プルバーのそれぞれは、アレイ10、12の端の横列にしっかりと又は他の方法で結合されてもよく、x−プッシュ/プルバーの外向きの運動が、折り目付け要素の端の横列を外向きに動かす。アレイの収縮中に、x−移動シザーアセンブリ152を用いて各折り目付け要素又は折り畳み要素を次の又は隣接する折り目付け要素又は折り畳み要素に相互接続するおかげで、折り目付け要素の端の横列にかかる、引っ張る動き又は力がアレイの内部の方に伝達され、すべての内部のx−移動シザーアセンブリ152が拡張する。
アレイ10は、y−プッシュ/プルバー53、54を図25の収縮された位置から図4及び図12の拡張された又はホーム位置に動かすことによって同様にy方向に沿って拡張されてもよい。ピニオンギア27及び47の時計回り方向の回転が、ラックギア46、48及び26、28の対をy方向に沿って動かし、ゆえにラックギアの外側端が互いから離れるように動き、これにより、ラックの端に結合されるy−プッシュ/プルバー53、54が互いに対して外向きに動く。y−プッシュ/プルバー53、54の拡張が、例えばx−ガイド55、56によって、折り目付け要素の上側及び下側の端の縦列に沿って引っ張り力をかける。端の縦列に沿った引っ張り力がアレイの内部に伝達され、y−移動シザーアセンブリ154のすべてが拡張する。
本発明の例では、アレイの前側で4つのx−ガイド55が用いられ、アレイの後側又は後部側で4つのx−ガイド56が用いられるが、任意の他の数のx−ガイドが用いられてもよい。同様に、各アレイの左側及び右側を装置1の一部のそれぞれのプッシュ/プルバーに結合するのに2つのy−ガイド57及び2つのy−ガイド58が用いられるが、任意の他の数、例えば4つ、8つ、又はそれ以上のガイドが各側部に沿って用いられてもよい。理解されるように、x−移動シザーアセンブリ152は、x方向に沿って適切な力がかかるときにアレイ10、12が縮小又は収縮又は拡張することを可能にする。代わりに、力がy方向に沿ってかかるときに、x−移動シザー要素は、概して剛性の縦列又はビームを形成する折り目付け要素の縦列の各折り目付け要素を接続する概して剛性の連結部として作用する。同様に、y−移動シザーアセンブリ154は、y方向に沿った収縮又は拡張を可能にするが、折り目付け要素の横列に沿って概して剛性の結合部を形成する。このように、折り目付け要素の概して剛性の縦列に沿った1つ以上の点に垂直にかかる引っ張り力は、該力に応答して縦列における折り目付け要素のすべてを動かすのに十分であり得る。同様に、相互接続される折り目付け要素によって形成される剛性の横列アセンブリ及びy−移動シザーアセンブリに垂直にかかる引っ張り力は、該引っ張り力に沿って要素の横列を動かすのに十分であり得る。これに関して、直交して配列されるx−移動シザーアセンブリ152及びy−移動シザーアセンブリ154の組み合わせは、アレイの縮小を可能にするだけでなく、折り目付け要素の概して剛性の横列及び縦列を有利に形成し、アレイの拡張を可能にする。
一実施形態では、折り目付け要素の前縁120、122を形成する傾けられた面124、126による角度は、折り目付け要素によって形成される所望のセル63の傾斜した側壁又はファセット76、78間の角度よりも大きくない、又は実質的に等しい、又はより小さい。一実施形態では、装置1は、折り目付け要素13、14の傾けられた面124、126間の角度が、こうした折り目付け要素13、14によってもたらされることを意図される折り畳まれた構造体61におけるセル63の傾斜した側壁又はファセット76、78間の最小の所望の角度よりも小さいか又はこれに等しいように構築される。
装置によって作製される折り畳まれた構造体61のセル63の深さは、こうしたセル63を形成する折り目付け要素13、14の総インターディジテイテッド化量、すなわちそれぞれの折り目付け要素13の前縁120がセルを形成するそれぞれの折り目付け要素14の前縁122間に及びこれを超えて延びるz軸に沿った距離によって決定される。一実施形態では、装置1によって可能にされる上側アレイ10の折り目付け要素13と隣接する下側アレイ12の折り目付け要素14との間の総インターディジテイテッド化量又は距離は、作製される所望のセル63の谷折り畳み部86がこうしたセル63の両側の端壁72、74よりも下に延びるz軸に沿った最大距離以上である。
折り畳まれた構造体61の各セル63は、x軸に沿った幅とy軸に沿った長さを有する。一般に、隣接する凸折り畳み部80間の距離である、セル63の幅は、第1のアレイ10及び第2のアレイ12の隣接する折り目付け要素の前縁120、122が最終的な又は収縮された位置に収縮するx軸に沿った量又は距離によって決定される。一般に、直線セグメント87の長さである、セル63の長さは、対向する折り目付け要素の対向する前縁120、122の累積長さによって画定される。すなわち、いくつかの例では、上側アレイ及び下側アレイは、結果的に得られる各セルの長さを変えるためにy方向に沿ってオフセットされてもよい。y方向に沿ったアレイのオフセットを達成するための本発明に係る装置の構成及び動作は、例えば、図32及び図33を参照して以下でさらに説明される。
結果的に得られるセル63のさらなる変形が達成されてもよい。例えば、こうしたセルを形成する装置1の第2のアレイにおける対向した折り目付け要素の前縁122が、こうした第1のアレイの折り目付け要素の間の、第1のアレイのこうした各折り目付け要素から等しい距離に存在する場合、セルの谷折り畳み部86は、セルの中央に存在するであろう。代替的に、第2のアレイの対向した折り目付け要素の前縁122が第1のアレイの隣接する折り目付け要素のうちの1つの前縁122の方により近く離間される場合、セルの谷折り畳み部86は、同様にセルの凸折り畳み部80のうちの1つの方により近いであろう。一実施形態では、装置1によって可能にされる第1のアレイ10、12の隣接する折り目付け要素の前縁122のx軸に沿った量又は距離は、装置によってもたらされる所望のセル63の凸折り畳み部80のx軸に沿った最大距離以上である。
上記から分かるように、装置1は、種々の形状及び大きさのセル63を有する折り畳まれた構造体61が作製されることを可能にする。
前述のように、形成された折り畳まれた構造体61のセル63の長さを構造体間で変えることを可能にする本発明の装置を提供することもでき、これは折り目付け要素の大きさを変えること又は他の方法で上側アレイ10及び/又は下側アレイ12を再構成することなく達成され得る。したがって、こうした第1の長さの両側の端壁72、74間の距離又は長さを有する第1のセル63を形成するために、第1の長さの想像上の直線セグメント87がその上に画定された折り畳み可能な媒体60と共に、固定の長さのそれぞれの前縁120、122を有する対向した折り目付け要素を用いることができる。加えて、こうした第2の長さの両側の端壁72、74間の距離を有する第2のセル63が形成され得るように、第1の長さとは異なる第2の長さの別の想像上の直線セグメント87がその上に画定された折り畳み可能な媒体60と共に、こうした対向した折り目付け要素を用いることができる。こうした装置の一実施形態が図32に示され、該図は、簡単及び明瞭にするために装置の部分的な等角図を示す。図32に示された例では、作動アセンブリ及び支持アセンブリの特定の構成部品が示されるが、本発明の例の開示を不明瞭にしないために、装置の特定の他の部分、例えば上側アレイ10及び下側アレイ12は省略される。アレイ10、12(図32には図示せず)は、装置1を参照して既に説明したのと本質的に同じであってもよく、図32の例において折り目付け要素及び折り目付け要素のアレイの任意の組合せが用いられてもよいことが理解されるであろう。
図32に示される装置201は装置1と実質的に類似しており、装置1及び201の同様の構成部品を説明及び特定するために同様の参照番号が用いられている。装置201は、上側アレイ10の折り目付け要素13と下側アレイ12の折り目付け要素14との間のx軸及びy軸のうちの少なくとも1つに沿った相対運動を可能にする(図32には図示せず)。一実施形態では、上側アレイの折り目付け要素13は、下側アレイの折り目付け要素14に対してy軸に沿った方向に一斉に移動可能である。こうした運動は、任意の適切な距離とすることができるが、一実施形態では、こうした距離は0.125〜1.0インチの範囲であり、一実施形態では0.125〜0.5インチ、一実施形態ではおよそ0.25インチである。
一実施形態では、付加的な移動可能プレート202が装置201に含まれる。y−平行移動プレート202としても知られている平行移動プレート202は、任意の適切なスライドアセンブリ203によって移動可能プレート6の下側にスライド可能に固定される。一実施形態では、スライドアセンブリは、プレート6の下側のx軸に沿って離間された位置に形成される少なくとも第1の溝206a及び第2の溝206bを含む。平行移動プレート202は、プレート208がプレート6に対してy方向に動くことを可能にするようにそれぞれの溝206と協働するための少なくとも第1のスライド要素207a及び第2のスライド要素207bを備える。スライド要素207は、レールが溝内でy軸に沿って又は215方向にスライドすることを可能にする様態でそれぞれの溝206a、206b内に協働的に設置される第1のレール207a及び第2のレール207bの形態とすることができる。レール207a、207b及び溝206a、206bは、レールが移動方向と直交する2方向に移動するのを制限されるように構成することができ、したがって、レール207a、207b及び溝206a、206bは、レール207a、207bが溝206a、206b内に設置された状態でx方向又はz方向に動けないように形状設定されてもよい。協働するレール及び溝は、図32に示すようにダブテール構成で実装されてもよいが、プレート202をプレート6の下側にスライド可能に結合するために現在公知の又は後で開発される他の技術が用いられてもよい。
ラックアンドピニオンアセンブリ42は、こうしたアセンブリ42が装置1の移動可能プレート6の下部に取り付けられるのと同じ構成で平行移動プレート202の下部213に取り付けることができる。同様に、作動装置又はアクチュエータ18a〜18dは、装置1の移動可能プレート6に関して前述した及び示したのと同じ様態で移動可能プレート6の上部及びラックアンドピニオンアセンブリ42に取り付けられる。プレート202のy移動中にアクチュエータ18を受け入れ、y軸に沿ったアクチュエータ18の運動を可能にするために、平行移動プレート202の幅を通して複数のそれぞれの孔211を設けることができる。いくつかの例では、孔211は円形であってもよく、孔211のそれぞれの直径は、プレート203がy方向に沿って平行移動されるときに孔211の内壁がアクチュエータ18a〜18dのそれぞれのシャフトに干渉しないように選択されてもよい。特定の例では、孔211のうちの1つ以上は、卵形、矩形、又は細長いスロットとして形状設定されてもよい。プレート202がy方向に沿ってプレート2、4、及び/又は6に対して動くことを可能にするために、孔211に関する任意の他の適切なフォームファクタが用いられてもよい。
作動アセンブリ216は、プレート202を昇降式に調節可能なプレート6に対して平行移動する又は動かすための装置201に含めることができる。一実施形態では、複数のリニアアクチュエータ217、例えばシリンダ−ピストン型アクチュエータ、油圧アクチュエータ、又は電気アクチュエータが、例えば上述のコントローラと同じ又は付加的なプログラム可能コントローラを用いて、所望に応じて用いられ、制御され、及び/又は同期されてもよい。一実施形態では、第1の及び第2のアクチュエータ217は、x軸に沿って離間された位置で移動可能プレート6の上部に提供され、取り付けられる。各アクチュエータのピストンは、平行移動プレート202の上部に適切な方法で接合され、アクチュエータにアクセス可能となるように移動可能プレート6の開口部を通して延びるブラケット又は他の適切な部材218に接続することができる。
作動アセンブリ216は、上側アレイ10の折り目付け要素13を下側アレイ12の折り目付け要素14に対してy軸に沿って移動可能にする(図33参照)。したがって、折り目付け要素13の横列33は、装置201の折り畳みプロセス中か又は折り畳みプロセスの前に、折り目付け要素14の対応する横列34に対してy方向に平行移動することができる。
装置201は、装置1に関して前述したのと実質的に同じ様態で動作する。折り畳み可能な媒体60の直線87、したがって形成される折り畳まれた構造体のセル63の端壁72、74間の距離が折り目付け要素13、14の前縁の長さを上回る1つの動作方法では、アレイ10、12のうちの一方における折り目付け要素の端面が媒体60の直線87の交互する組のうちの1つの端とy軸に沿って見当合わせされ、アレイ10、12のうちの他方における折り目付け要素の端面がこうした交互する組間の直線87の組のそれぞれの他の端とy軸に沿って見当合わせされるように、上側アレイ10は、例えば折り目付け要素が折り畳み可能な媒体60と係合する前に下側アレイ12に対してy軸に沿って動くことができる。例えば、折り目付け要素13の端面130は、媒体60の直線87の一方の端と見当合わせすることができ、こうした折り目付け要素13のx軸に沿った両方の側部上の対向する折り目付け要素14の端面130は、x軸に沿って第1の線87の対向する側部上に存在する媒体上の2つの隣接する直線87の他の端と見当合わせすることができる。折り畳みプロセス中に、折り目付け要素13、14の対向した前縁120、122が、折り目付け要素のインターディジテイテッド化中に媒体60の直線87と係合し、こうした交互する直線87が、媒体における交互する凸折り畳み部80及び谷折り畳み部86を形成する。例えば上述の量などの図33に示すような下側の折り目付け要素14に対する上側の折り目付け要素13のy軸に沿った僅かなオフセットは、折り畳みプロセス又はセル63及び壁構造体82の形成に影響しない。
上記のように、装置201は、固定の長さの前縁120、122を有する折り目付け要素13、14を、こうした前縁120、122の長さにほぼ等しい端壁72、74間の距離を有するセルを形成するために及びこうした前縁120、122の長さを上回る端壁72、74間の距離を有するセルを形成するために用いることができるようにする。
本発明の折り目付けアセンブリ、例えば折り目付けアセンブリ7の折り目付け要素の第1の又は上側アレイ及び折り目付け要素の第2の又は下側アレイの他の実施形態を提供することができる。本発明の上側アレイ10及び下側アレイ12のうちの一方又は両方に関して用いることができる折り目付け要素のアレイの付加的な実施形態が図34〜図36に示される。図34〜図36で開示される折り目付けアレイ301は、上記の又は本明細書での開示のいずれかを含む本発明の上側アレイ10及び下側アレイ12のうちの一方又は両方に関して用いることができる。折り目付けアレイ301は上側アレイ10及び下側アレイ12と実質的に類似しており、アレイ301、10、及び12の同様の構成部品を説明するために同様の参照番号が用いられている。
折り目付けアレイ301は、上側アレイ10の折り目付け要素13及び下側アレイ12の折り目付け要素14に実質的に類似した複数の折り目付け要素302から形成され、折り目付け要素302、13、及び14の同様の構成部品を説明するために同様の参照番号が用いられている。折り目付け要素は、複数の縦列303と、縦列303に垂直に延びることができる複数の横列304に配列することができる。折り目付けアレイ301の折り目付け要素302のうちのいくつか又はすべては実質的に同一とすることができ、一実施形態では、例えば図34〜図36に示されるように、折り目付け要素302はすべて同一であることが分かる。折り目付け部材、若しくは折り畳み要素又は部材と称されることもある個々の各折り目付け要素302は、長方形の横断面を有することができる概して細長い部材として実装されてもよい。折り目付け要素のうちのいくつか又はすべては、実質的に任意の横断面を有するように構成されてもよく、例えばこうした折り目付け要素は、折り目付け要素がロッド又は他の円筒形部材として概して形状設定されるように円形又は卵形の横断面であってもよいことが分かる。折り目付け要素のうちのいくつか又はすべてを形成するために所望に応じて他のフォームファクタが用いられてもよい。
一実施形態では、各折り目付け要素302は、第1の又は上側部分150及び第2の又は本体部分306を含む(図34参照)。折り目付け要素の本体部分306は、図34に示すように頂部、遠位、又は上側区域307及び底部、近位、又は下側区域308を含むことができる。各折り目付け要素302の本体部分306は、アレイ301の各折り目付け要素の本体部分306の結合に適応し、且つ作動アセンブリ5へのアレイの結合にさらに適応する所望の任意の様態で形状設定及び構成されてもよい。一実施形態では、上述のように、各アレイの折り目付け要素は、各折り目付け要素が少なくとも1つの、好ましくは複数の他の折り目付け要素に隣接するように横列及び縦列に配列される。例えば、図34に示すように、折り目付け要素302eは、x方向に沿って折り目付け要素302d、302fに隣接し、これらの間に配置され、y方向に折り目付け要素302b、302hに隣接し、これらの間に配置される。
折り目付け要素の縦列のy軸に沿った拡張及び収縮、並びに折り目付け要素の横列のx軸に沿った拡張及び収縮を可能にすることができる本明細書に記載の連結アセンブリのうちのいずれかを含む任意の適切な連結アセンブリを用いて、隣接する折り目付け要素を一緒に接続することができる。一実施形態では、折り目付け要素のy軸における拡張及び収縮は、折り目付け要素のx軸における拡張及び収縮から独立している。連結アセンブリは、折り目付け要素の横列304におけるすべての折り目付け要素が第1の方向に、例えばy軸に沿って一緒に移動可能であり、且つ折り目付け要素の縦列303におけるすべての折り目付け要素が第2の方向に、例えばx軸に沿って一緒に移動可能であるように構成されてもよい。一実施形態では、本明細書では拡張可能な連結アセンブリ又は一方向に拡張可能な連結アセンブリと交換可能に称されることがある連結アセンブリが、折り目付け要素302の縦列303及び折り目付け要素302の横列304をそれぞれ一緒に結合するためにy−移動シザーアセンブリ316及びx−移動シザーアセンブリ317を用いて実装されてもよい。
金属又はプラスチック又はセラミックなどの任意の適切な材料から作製することができる各y−移動シザーアセンブリ316及びx−移動シザーアセンブリ317は、複数の第1及び第2のシザー要素又は連結部を含むことができる。例えば、各y−移動シザーアセンブリ316は、複数の第1のy−シザー連結部321及び複数の第2のy−シザー連結部322を含んでもよい(図34参照)。第1及び第2のy−シザー連結部321、322は、例えばy−中心ピボット要素又はピン323を含むことができるピボット手段又はジョイントを用いてピボット運動可能に一緒に結合される。各y−シザー連結部321、322は、y方向の第1の端326及びy方向の第2の端327を有する。一実施形態では、y−シザー連結部321、322の各対は、折り目付け要素302の上側区域307で縦列303における3つの隣接する折り目付け要素を一緒に結合する。これに関して、各y−シザー連結部321、322のy方向の第1の端326は、例えば、こうした左側の折り目付け要素302の上側区域307上に設けられ且つz方向に長手方向に延びるそれぞれのy−スロット331、332内にスライド可能に配置されるy−移動可能要素又はピン328を用いることによって、こうした3つの隣接する折り目付け要素の外側の折り目付け要素のうちの一方、例えば左側の折り目付け要素302の本体部分306の上側区域307にスライド可能に結合されてもよい。第1のy−シザー連結部321のy方向の第1の端326に関するy−スロット331は上側区域307の下側部分に存在することができ、第2のy−シザー連結部322のy方向の第1の端326に関するy−スロット332は上側区域307の上側部分に存在することができる。各y−シザー連結部321、322のy方向の第2の端327は、例えば、こうした右側の折り目付け要素302の上側区域307上に設けられ且つz方向に長手方向に延びるそれぞれのy−スロット332、331内にスライド可能に配置されるy−移動可能要素又はピン328を用いることによって、こうした3つの隣接する折り目付け要素の外側の折り目付け要素のうちの他方、例えば右側の折り目付け要素302の本体部分306の上側区域307にスライド可能に結合されてもよい。第1のy−シザー連結部321のy方向の第2の端327に関するy−スロット332は上側区域307の上側部分に存在することができ、第2のy−シザー連結部322のy方向の第2の端327に関するy−スロット331は上側区域307の下側部分に存在することができる。y−中央ピボットピン323は、こうした3つの隣接する折り目付け要素の中央の折り目付け要素302の上側区域307のボア(図示せず)内に固定して結合される。一実施形態では、折り目付け要素302のこうしたボアは、スロット331、332の中間に配置される。一実施形態では、第1のy−移動シザーアセンブリ316は、折り目付け要素の各縦列303の折り目付け要素302の一方の側部に結合され、第2のy−移動シザーアセンブリ316は、こうした縦列303の折り目付け要素302の他方の側部に結合されるが、折り目付け要素302の縦列303に関して1つのみのy−移動シザーアセンブリ316が用いられる実施形態を提供することができることが分かる。折り目付け要素302の最も外側の横列304で、各y−シザー連結部321、322のうちの半分だけが、y−中心ピボットピン323によって各こうした端の折り目付け要素302の上側区域307に固定して結合される。これに関して、各シザー連結部321、322のy方向の端326又は327は、端の折り目付け要素302から、こうした端の折り目付け要素からアレイ301の内向きに配置される隣接する折り目付け要素302内のそれぞれのスロット331、332に延びる。各第1のy−シザー連結部321は互いに平行に延び、各第2のy−シザー連結部322は、それぞれ互いに平行に延び、y−移動シザーアセンブリ316は平面内に延びる。ピン323を中心としてy方向の第1の端326を互いから離れる方に及びピン323を中心としてy方向の第2の端327を互いから離れる方にピボット運動することによるアセンブリ316のシザー連結部321、322の収縮が、各折り目付け要素302のy−移動可能ピン328をスロット331、332内で互いから離れる方に動かし、アレイ301の折り目付け要素を一斉にy方向に一緒に引き寄せる。ピン323を中心としてy方向の第1の端326を互いの方に及びピン323を中心としてy方向の第2の端327を互いの方にピボット運動することによるアセンブリ316の連結部321、322の拡張が、各折り目付け要素302のy−移動可能ピン328をスロット331、332内で互いの方に動かし、アレイ301の折り目付け要素を互いから離れる方に動かす又は一斉にy方向に拡張する。
同様に、各x−移動シザーアセンブリ317は、複数の第1のx−シザー連結部341及び複数の第2のx−シザー連結部342を含んでもよい(図36参照)。第1のx−シザー連結部341及び第2のx−シザー連結部342は、例えばx−中心ピボット要素又はピン343を含むことができるピボット手段又はジョイントを用いてピボット運動可能に一緒に結合される。各x−シザー連結部341、342はx方向の第1の端346及びx方向の第2の端347を有する。一実施形態では、x−シザー連結部341、342の各対は、折り目付け要素302の下側区域308で横列304における3つの隣接する折り目付け要素を一緒に結合する。これに関して、各x−シザー連結部341、342のx方向の第1の端346は、例えば、こうした左側の折り目付け要素302の下側区域308上に設けられ且つz方向に長手方向に延びるそれぞれのx−スロット351、352内にスライド可能に配置されるx−移動可能要素又はピン348を用いることによって、こうした3つの隣接する折り目付け要素の外側の折り目付け要素のうちの一方、例えば左側の折り目付け要素302の本体部分306の下側区域308にスライド可能に結合されてもよい。第1のx−シザー連結部341のx方向の第1の端346に関するx−スロット351は下側区域308の下側部分に存在することができ、第2のx−シザー連結部342のx方向の第1の端346に関するx−スロット352は下側区域308の上側部分に存在することができる。各x−シザー連結部341、342のx方向の第2の端347は、例えば、こうした右側の折り目付け要素302の下側区域308上に設けられ且つz方向に長手方向に延びるそれぞれのx−スロット352、351内にスライド可能に配置されるx−移動可能要素又はピン348を用いることによって、こうした3つの隣接する折り目付け要素の外側の折り目付け要素のうちの他方、例えば右側の折り目付け要素302の本体部分306の下側区域308にスライド可能に結合されてもよい。第1のx−シザー連結部341のx方向の第2の端347に関するx−スロット352は下側区域308の上側部分に存在することができ、第2のx−シザー連結部342のx方向の第2の端347に関するx−スロット351は下側区域308の下側部分に存在することができる。x−中心ピボットピン343は、こうした3つの隣接する折り目付け要素の中心折り目付け要素302の下側区域308のボア(図示せず)内に固定して結合される。一実施形態では、折り目付け要素302のこうしたボアは、スロット351、352の中間に配置される。一実施形態では、第1のx−移動シザーアセンブリ316は、折り目付け要素の各横列304の折り目付け要素302の一方の側部に結合され、第2のx−移動シザーアセンブリ316は、こうした横列304の折り目付け要素302の他方の側部に結合されるが、折り目付け要素302の横列304に関して1つのみのx−移動シザーアセンブリ316が用いられる実施形態を提供することができることが分かる。折り目付け要素302の最も外側の縦列303で、各x−シザー連結部341、342のうちの半分だけが、x−中心ピボットピン343によって各こうした端の折り目付け要素302の下側区域308に固定して結合される。これに関して、各シザー連結部341、342のx方向の端346又は347は、端の折り目付け要素302から、こうした端の折り目付け要素からアレイ301の内向きに配置される隣接する折り目付け要素302内のそれぞれのスロット351、352に延びる。各第1のx−シザー連結部341は、互いに平行に延び、各第2のx−シザー連結部342は、それぞれ互いに平行に延び、x−移動シザーアセンブリ316は平面内に延びる。ピン343を中心としてx方向の第1の端346を互いから離れる方に及びピン343を中心としてx方向の第2の端347を互いから離れる方にピボット運動することによるアセンブリ316のシザー連結部341、342の収縮が、各折り目付け要素302のx−移動可能ピン348をスロット351、352内で互いから離れる方に動かし、アレイ301の折り目付け要素を一斉にx方向に一緒に引き寄せる。ピン343を中心としてx方向の第1の端346を互いの方に及びピン343を中心としてx方向の第2の端347を互いの方にピボット運動することによるアセンブリ316の連結部341、342の拡張が、各折り目付け要素302のx−移動可能ピン348をスロット351、352内で互いの方に動かし、アレイ301の折り目付け要素を互いから離れる方に動かす、又は一斉にx方向に拡張する。
折り目付け要素302は、金属、プラスチック、又はセラミック材料などの任意の適切な材料から作製することができ、一実施形態では、剛性のこうした材料から作製することができる。折り目付け要素のすべてが同じ材料から作製される必要はなく、例えば一部の折り目付け要素は剛性のプラスチックから作製することができ、一部の他の折り目付け要素は金属から作製することができ、一部の他の折り目付け要素はセラミック材料から作製することができる。一実施形態では、各折り目付け要素302の上側部分150及び本体部分306は、例としてモールディング又は機械加工によってによって一部品に製作される単一のユニット構造体、例えばモノリシック構成部品として形成されてもよい。一実施形態では、各折り目付け要素は、折り目付け要素を形成するために組み立てられ、折り目付け要素のアレイ301に組み立てられる複数の個々のサブ構成部品を含んでもよい。一実施形態では、折り目付け要素302の下側区域308の端部173は、すべり接触面又はベアリング175を備えてもよい。
折り目付けアレイ301は、例えば上側アレイ10及び下側アレイ12に関して前述したのと同じ様式で動作することができる。第1のy−シザー連結部321及び第2のy−シザー連結部322並びに第1のx−シザー連結部341及び第2のx−シザー連結部342の範囲は、3つのそれぞれの隣接する折り目付け要素302にわたり、こうしたそれぞれのシザー連結部によってこうした3つの隣接する折り目付け要素302をスライド可能に一緒に結合することは、折り畳み装置1の動作の信頼性及びそれにより形成される折り畳まれた構造体の品質を高めるために折り目付けアレイ301の構造的一体性及び一様な運動を強化する。
材料のシートを折り畳まれた支持構造体に折り畳むための装置、システム、及び方法の例が本明細書で説明されており、該装置、システム、及び方法は、説明される三次元の折り畳まれた構造体を達成するための自動化のレベルを与えることができる。
本発明に係る例示的な装置は、折り目付け要素の第1のアレイ及び折り目付け要素の第2のアレイを含んでもよく、第1のアレイ及び第2のアレイにおける各折り目付け要素は、材料のシートと係合するように適合された前縁を有する。装置は、第1及び第2の複数の折り目付け要素が離間される第1の位置から折り目付け要素の第1のアレイと第2のアレイが少なくとも部分的にインターディジテイテッドにされる第2の位置への折り目付け要素の第1のアレイ及び第2のアレイの相対運動をもたらすための、及び第2の位置への折り目付け要素の第1のアレイ及び第2のアレイの相対運動中に第1のアレイの折り目付け要素を互いにより近くに動かし、且つ第2のアレイの折り目付け要素を互いにより近くに動かすための少なくとも1つのアクチュエータをさらに含んでもよい。このように、材料のシートを折り目付け要素の第1のアレイと第2のアレイとの間に配置し、第2の位置への折り目付け要素の第1のアレイ及び第2のアレイの相対運動中に折り目付け要素の前縁によって折り畳むことができる。さらに、第1のアレイの折り目付け要素を互いにより近くに動かし、且つ第2のアレイの折り目付け要素を互いにより近くに動かす運動が、材料のシートの、折り目付け要素の第1のアレイ及び第2のアレイによって折り畳まれる際の収縮に適応する。
特定の実施形態では、少なくとも1つのアクチュエータは、第1の位置から第2の位置への折り目付け要素の第1のアレイ及び第2のアレイの相対運動をもたらすための少なくとも1つの第1のアクチュエータと、第2の位置への折り目付け要素の第1のアレイ及び第2のアレイの相対運動中に第1のアレイの折り目付け要素を互いにより近くに動かし、且つ第2のアレイの折り目付け要素を互いにより近くに動かすための少なくとも1つの第2のアクチュエータとを含んでもよい。一実施形態では、装置は、折り目付け要素の複数のアレイを含んでもよく、第1のアレイの折り目付け要素は横列及び縦列に配置され、第2のアレイの折り目付け要素は横列及び縦列に配置される。一実施形態では、折り目付け要素の第1のアレイにおける縦列の数は、折り目付け要素の第2のアレイにおける縦列の数よりも1つ少なくてもよい。一実施形態では、第1のアレイにおける折り目付け要素の横列は、第2のアレイにおける折り目付け要素の横列と同一平面内で位置合わせ可能であってもよい。
一実施形態では、折り目付け要素の第1のアレイは、第1のアレイにおける折り目付け要素の横列が第2のアレイにおける折り目付け要素の横列と同一平面内で位置合わせされないように折り目付け要素の第2のアレイに対して横方向に移動可能であってもよい。一実施形態では、装置は、折り目付け要素の第1のアレイ及び第2のアレイが第1の位置にあるときに第1のアレイにおける折り目付け要素の横列が第2のアレイにおける折り目付け要素の横列と同一平面内で位置合わせされないように折り目付け要素の第1のアレイを折り目付け要素の第2のアレイに対して動かすための少なくとも1つの付加的なアクチュエータをさらに含んでもよい。
一実施形態では、第1のアレイにおける折り目付け要素の縦列は、折り目付け要素の第1のアレイ及び第2のアレイが第2の位置にあるときに第1のアレイにおける折り目付け要素の縦列が第2のアレイにおける折り目付け要素の縦列とインターディジテイテッドにされるように、平面図で見たときに第2のアレイにおける折り目付け要素の縦列からオフセットされてもよい。一実施形態では、第1のアレイにおける折り目付け要素の縦列は、平面図で見たときに第2のアレイにおける折り目付け要素の縦列間の実質的に中央に位置してもよい。
一実施形態では、第1のアレイの各縦列における隣接する折り目付け要素は、第1の縦列シザーアセンブリによって相互接続されてもよく、第2のアレイの各縦列における隣接する折り目付け要素は、第2の縦列シザーアセンブリによって相互接続されてもよい。一実施形態では、第1のアレイの各横列における隣接する折り目付け要素は、第1の横列シザーアセンブリによって相互接続されてもよく、第2のアレイの各横列における隣接する折り目付け要素は、第2の横列シザーアセンブリによって相互接続されてもよい。
一実施形態では、折り目付け要素の第1のアレイ及び第2のアレイが第1の位置にあるときに、第1のアレイの折り目付け要素の前縁は互いに実質的に同一平面上にあってもよい。一実施形態では、折り目付け要素の第1のアレイ及び第2のアレイが第1の位置にあるときに、第2のアレイの折り目付け要素の前縁は互いに実質的に同一平面上にあってもよい。一実施形態では、折り目付け要素の第1のアレイ及び第2のアレイが第1の位置にあるときに、第2のアレイの折り目付け要素の前縁は互いに実質的に同一平面上にあってもよく、第1のアレイの折り目付け要素の前縁は互いに実質的に同一平面上にあってもよい。
種々の態様及び例が本明細書で開示されているが、他の態様及び例が当業者には明らかであろう。種々の態様及び例が、本明細書で例証する目的で開示され、以下の請求項によって示される真の範囲及び精神と共に、限定するものとなることを意図されない。

Claims (1)

  1. 折り畳まれた構造体を作製するために材料のシートを折り畳む装置であって、それぞれが材料のシートと係合するように適合された前縁を有する、折り目付け要素の第1のアレイ及び折り目付け要素の第2のアレイと、前記第1及び第2の複数の折り目付け要素が離間される第1の位置から前記折り目付け要素の第1のアレイと第2のアレイが少なくとも部分的にインターディジテイテッドにされる第2の位置への前記折り目付け要素の第1のアレイ及び第2のアレイの相対運動をもたらすための、及び前記第2の位置への前記折り目付け要素の第1のアレイ及び第2のアレイの相対運動中に前記第1のアレイの折り目付け要素を互いにより近くに動かし、且つ前記第2のアレイの折り目付け要素を互いにより近くに動かすための少なくとも1つのアクチュエータと、を備え、これにより、前記材料のシートを前記折り目付け要素の第1のアレイと第2のアレイとの間に配置し、前記第2の位置への前記折り目付け要素の第1のアレイ及び第2のアレイの相対運動中に前記折り目付け要素の前縁によって折り畳むことができ、前記第1のアレイの折り目付け要素を互いにより近くに動かし、且つ前記第2のアレイの折り目付け要素を互いにより近くに動かす運動が、前記材料のシートの、前記折り目付け要素の第1のアレイ及び第2のアレイによって折り畳まれる際の収縮に適応する、装置であって、
    前記第1のアレイの折り目付け要素が平面図で見たときに横列及び縦列に配置され、前記第2のアレイの折り目付け要素が平面図で見たときに横列及び縦列に配置され、
    前記第1のアレイの各縦列における隣接する折り目付け要素が第1の縦列シザーアセンブリによって相互接続され、前記第2のアレイの各縦列における隣接する折り目付け要素が第2の縦列シザーアセンブリによって相互接続され、
    前記第1のアレイの各横列における隣接する折り目付け要素が第1の横列シザーアセンブリによって相互接続され、前記第2のアレイの各横列における隣接する折り目付け要素が第2の横列シザーアセンブリによって相互接続される、装置。
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