JP6430300B2 - 営農用燃料タンク - Google Patents

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Description

本発明は農業用施設を加温するための加温装置に燃料を供給するために、農業用施設に隣接して設置される営農用燃料タンクに関するものである。
野菜,果実,花卉,観葉植物等の園芸作物の温度,肥料,雰囲気成分等の栽培環境を人為的に制御して栽培を行う施設園芸においては、温度制御のために施設園芸用ハウスその他の農業用施設を加温することが行われている。そのため、施設園芸用ハウス内に加温装置としてのボイラーを設置し、施設園芸用ハウスに隣接して設置した営農用燃料タンクから重油その他の燃料を供給してボイラーを燃焼させている。
燃料として多く使用されている重油は、消防法で「危険物第4類第3石油類」に分類されており、貯蔵量が2000リットルを超える場合は、貯蔵所としての「設置許可」が必要となる(消防法第10条)。そのため、設置許可を得る煩わしさを避けるために、農家が使用する営農用燃料タンクとしては、消防署への「届出」で設置が可能な貯蔵量2000リットル未満の1900リットル前後のものが殆どである。
営農用燃料タンクは堅牢であることはもとより、燃料の不足は栽培作物の生育に直接的な影響を与えるため、残量の確認が容易であること、給油が容易であること、内部の点検・清掃が可能であること等が要求される。そこで、現在使用されている営農用燃料タンクの構成を図10〜図12に基づいて説明する。
図において、41は従来の営農用燃料タンクであり、円盤状の底板42の外周端部より僅かに内側に中空円筒状の胴部43を接合して立設し、胴部43の上部に載頭円錐状の天井部44を接合するとともに、天井部44の頂部に点検口45を開口形成している。点検口45は一定期間ごとに営農用燃料タンク41内を点検・清掃するために、作業員が営農用燃料タンク41内部を目視したり、出入りするためのものであり、常時は蓋部46によって被覆されている。そして、蓋部46は点検口45に載置されているだけで固定されていない。蓋部46には中空のU型空気抜管47が挿通され、営農用燃料タンク41内を大気と連通させている。このU型空気抜管47の内部が送油時や給油時の空気孔として機能する。
天井部44には給油管49が付設され、この給油管49に重油の輸送車からの供給管を連結して営農用燃料タンク41内に重油を供給する。給油管49は給油時以外はキャップ(図示略)によって密閉されている。胴部43の下部には送油管50が付設され、この送油管50にボイラーへの配管をバルブを介して連結してボイラーに重油を送油する。51は胴部43の下端部に付設されたドレン管であり、常時はキャップ(図示略)によって密閉されている。52は昇降用の階段であり、胴部43の下部から天井部44の点検口45や給油管49に作業員が昇降できるように付設されている。
48は重油の残量計であり、フロート53,索条54,U型挿通管55,残量表示ガイド56,ウエイト57から構成されている。フロート53は、営農用燃料タンク41内の重油の液面に浮遊しており、その上部に連結された索条54が天井部44に挿通した中空のU型挿通管55内を通過して営農用燃料タンク41の外部に導出され、胴部43の垂直方向に付設された残量表示ガイド56の凹部に案内され、その先端にウエイト57が固定されている。ウエイト57は、営農用燃料タンク41内の重油の量が半分程度のときにフロート53と略同じ高さに位置するように固定されている。
よって、営農用燃料タンク41内の重油の量が給油管49からの給油や、送油管50からボイラーへの送油によって増減すると、増減による重油の液面の上下に連動して、フロート53も上下動し、フロート53が上昇するとウエイト57は下降し、フロート53が下降するとウエイト57が上昇するため、ウエイト57の上下動によって、営農用燃料タンク41の重油の液面の位置、即ち残量を知ることができる。
上記構成の営農用燃料タンク41は、1m程度の所定高さHを有し、4本の脚部を有する架台58の上に底板42を載置して農業施設に隣接して設置し、送油管50からボイラーに送油するための所定の配管を行う。送油管50に付設したバルブの開閉によってボイラーに重油の供給及び停止を行う。なお、架台58を使用するのは、送油管50からボイラーまでの配管に高低差を付与して、重油の供給を容易とするためである。
また、燃料漏出に対する安全対策を施した暖房装置として、ギアポンプ式オイルバーナによって駆動される暖房機と、暖房機に備わったギアポンプ式オイルバーナと、暖房装置と離間した燃料貯留タンクと、一部を地中に埋設しオイルバーナと燃料貯留タンクを接続する燃料供給パイプと、燃料貯留タンクの燃料流出口と燃料供給パイプ間に接続された燃料漏出防止遮断弁とを備え、燃料漏出防止遮断弁は、燃料供給パイプが破損していないと燃料供給パイプを介して燃料をギアポンプに引き込む負圧により弁開にし、燃料供給パイプの破損による燃料漏出状態で燃料供給パイプを介して燃料をギアポンプに引き込む負圧によっても弁閉止を維持する弾性体の付勢力で遮断弁が弁座に押し付けられる構成も提供されている(特許文献1)。
特開2010−196934号公報
しかしながら、特許文献1の採用する燃料漏出防止遮断弁は、燃料供給パイプの破損による漏出に対応するものであって、燃料貯留タンクそのものの損傷や転倒を想定していない。特許文献1に示すように、燃料貯留タンクの漏出対策は重量物である燃料貯留タンクそのものが転倒や損傷することを想定外としている。
図10〜図12に示す従来の営農用燃料タンク41が地震その他の原因によって転倒,傾斜,損壊,流出(以下、転倒等という)した場合には、燃料の重油は次の箇所からは漏出する可能性がある。重油が流出した場合には、栽培作物に影響があるばかりか、土壌に深刻なダメージを与え、回収・回復が困難となるばかりか、河川や他所の農地に流入して生態系に悪影響を与えてしまう。しかも、その対策費用は流出した重油を貯蔵する営農用タンク41の所有者が負担する必要がある。
[点検口45]
点検口45には蓋部46が載置されているのみであり、相互に固定されていないため、転倒等によって、蓋部46が外れ、容易に点検口45が剥き出しとなるためである。従来、点検口45は給油のためにも利用されることが多いため、蓋部46を固定することが行われていない。
[送油管50]
送油管50にはバルブを介してボイラーへの配管が連結される。そのため、転倒等によって、送油のためにバルブが開いている状態で配管が外れると、送油管50に付設したバルブから重油が流出する。
[U型空気抜管47]
U型空気抜管47は、ボイラーへ重油送油時の空気孔であり、営農用燃料タンク41内と大気と連通している。そのため、転倒等によって、蓋部46が落蓋しなくとも、U型空気抜管47から重油が流出する。
[残量計48]
残量表示ガイド56内に案内されるウエイト57は、営農用燃料タンク41内のフロート53と索条54を介して連結され、索条54は営農用燃料タンク41内からU型挿通管55を通過して外部に導出されている。そのため、U型挿通管55によって、営農用燃料タンク41と大気は連通しているため、転倒等によってU型挿通管55から重油が流出する。
前記した構成の営農用燃料タンク41は1900リットル程度の小規模のタンクであり、各農家が各園芸施設毎に設置しており、その数は膨大なものである。ちなみに、出願人は高知県において、2500基以上の販売を行っている。営農用燃料タンク41には防油堤の設置が義務づけられているが、必ずしも遵守されているとは言い難い実情にあり、又仮に防油堤が設置されていたとしても、営農用燃料タンク41そのものが、地震や津波等の自然災害や人為的事故に起因して転倒等した場合には、営農用燃料タンク41からの重油の漏出を防ぐことができない。
そのため、本発明は農業用施設を加温するための加温装置に燃料を供給するために、農業用施設に隣接して設置されている営農用燃料タンクが地震や津波等の自然災害や人為的事故に起因して転倒等した場合であっても、燃料の流出を防ぐことが可能であるとともに、使い勝手のよい営農用燃料タンクを提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために、底板と、底板に接合して立設した胴部と、胴部の上部に接合した天井部と、天井部に付設した点検口及び給油管並びに空気抜管と、空気抜管に装着した第1電磁弁と、胴部の下部に付設した送油管と、送油管に付設したバルブと、バルブに装着した第2電磁弁と、第2電磁弁を介してボイラーに送油するための配管と、貯蔵した燃料の残量を外部から目視にて確認するために胴部に付設した大気に連通していない液密構造の燃料の残量計とを有し、農業用施設に設置された加温装置としてのボイラーに、燃料としての重油を供給するために、農業用施設に隣接して所定高さの架台上に固定する貯蔵量2000リットル未満の営農用燃料タンクであって、点検口及び給油管を常時密閉状態に構成するとともに、第1電磁弁を常時は開弁状態とすることによって空気抜管を大気と連通させ、第2電磁弁を常時は開弁状態とすることによって、送油管に付設したバルブの開閉によってボイラーに重油の供給及び停止を行い、営農用燃料タンクに一定以上の振動が加わった場合に、振動の検知に基づいて第1電磁弁及び第2電磁弁に同時に通電を行って直ちに閉弁し、空気抜管及び送油管を自動的に閉塞して営農用燃料タンクを密閉状態とするとともに、その密閉状態を保持することによって、営農用燃料タンクからの重油の流出を防止する営農用燃料タンクを基本として提供する。
また、閉弁後の第1電磁弁及び第2電磁弁の開弁を手動で行構造とした。
更に、残量計として、営農用燃料タンクの胴部の上下両端部に耐圧パイプを固定し、営農用燃料タンク内と耐圧パイプを連通させることにより、耐圧パイプ内に営農用燃料タンク内の燃料を流入させて、耐圧パイプ内の燃料のレベルを目視可能とした。また、耐圧パイプの上下両端にバルブを装着した。
本発明によれば、農業用施設に設置された加温装置としてのボイラーに、燃料としての重油を供給するために、農業用施設に隣接して所定高さの架台上に固定する営農用燃料タンクにおいて、貯蔵した燃料の残量を外部から目視にて確認するために胴部に付設した残量計を有し、空気抜管及び送油管以外は常時密閉状態に保持するとともに、一定以上の振動が加わった場合に、その振動を検知して、常時は大気と連通している空気抜管及び送油管を緊急遮断して、営農用燃料タンクを密閉状態とするとともに、その密閉状態を保持することができる。
よって、地震その他の原因によって、営農用燃料タンクが転倒等した場合において、燃料の流出を防止することができる。そして、空気抜管及び送油管を第1電磁弁及び第2電磁弁によって同時に緊急遮断するため、タイムラグを生じることなく迅速に営農用燃料タンクを密閉状態に保持することができる。しかも、閉弁後の第1電磁弁及び第2電磁弁の開弁を手動で行うため、意に反して第1電磁弁又は第2電磁弁が開弁されて、燃料が漏出することがない。
また、営農用燃料タンク内の燃料の残量確認に必要な残量計を大気と連通していない液密構造としたため、転倒等に際して燃料の漏出のおそれを生じることなく、安全な状態で残量の確認を容易に行うことができる。
本発明にかかる営農用燃料タンクの正面図。 本発明にかかる営農用燃料タンクの右側面図。 本発明にかかる営農用燃料タンクの背面図。 本発明にかかる営農用燃料タンクの平面図。 空気抜管の電磁弁の要部取付説明図。 送油管の電磁弁の要部取付説明図。 残量計の要部側面図。 残量計の要部正面図。 本発明の作用説明図。 従来の営農用燃料タンクの部分断面正面図。 従来の営農用燃料タンクの右側面図。 従来の残量計の要部説明図。
以下図面に基づいて本発明にかかる営農用燃料タンクの実施形態を説明する。図1は本発明にかかる営農用燃料タンク1の正面図、図2はその右側面図、図3はその背面図、図4はその平面図である。なお、営農用燃料タンク1に貯蔵する燃料として重油を例とし、又加温装置としてボイラーを例として説明するが、営農用燃料タンク1に給油・貯蔵・送油可能な液状の燃料であれば燃料の種類は問わない。また、加温装置の種類も問わない。
図において、1は貯蔵量2000リットル未満の営農用燃料タンクであり、円盤状の底板2の外周端部より僅かに内側に中空円筒状の胴部3を接合して立設し、胴部3の上部に載頭円錐状の天井部4を接合するとともに、天井部4の頂部に点検口5を開口形成している。点検口5は一定期間ごとに営農用燃料タンク1内を点検・清掃するために、作業員が営農用燃料タンク1内部を目視したり、出入りするためのものであり、常時は蓋部6によって被覆されている。そして、蓋部6は点検口5にボルト7a,ナット7bによって液密状態に固定されている。
天井部4には給油管8が付設され、この給油管8に重油の輸送車からの供給管を連結して営農用燃料タンク1内に重油を給油する。給油管8は給油時以外はキャップ(図示略)によって液密状態に密閉されている。胴部3の下部には中空の送油管9が付設され、この送油管9にバルブ18を装着している(図2,図6参照)。10は胴部3の下端部に付設されたドレン管であり、常時はキャップ(図示略)によって液密状態に密閉されている。11は昇降用の階段であり、胴部3の下部から天井部4の点検口5や給油管8に作業員が昇降できるように付設されている。
図5に示すように、蓋部6には中空の空気抜管12が挿通され、その中空部が大気と連通している。空気抜管12にはニップル13を介してエルボ管14を連結して90度方向を変位させた後、エルボ管14にニップル15を介して空気抜管12を緊急遮断するための第1電磁弁16を連結している。この第1電磁弁16は常時は開弁しており、営農用燃料タンク1の内部は常時は空気抜管12を介して大気と連通している。これらの空気抜管12,ニップル13,15,エルボ管14及び第1電磁弁16を一体として全体を保護カバー37で被覆して保護している。
図6に示すように、胴部3の下部に付設した送油管9には、ニップル17を介してバルブ18が連結され、バルブ18にニップル19を介して送油管9の緊急遮断弁としての第2電磁弁20を連結している。この第2電磁弁20は常時は開弁しており、バルブ18の開閉動作によってボイラーに重油を送油し、或いは停止させる。これらの送油管9,ニップル17,19,バルブ18及び第2電磁弁20を一体として全体を保護カバー38で被覆して保護している。
前記した構成によって、営農用燃料タンク1において、点検口5及び給油管8は常時密閉状態に保持されている。一方、営農用燃料タンク1としては、残量確認のために残量計が必要であるが、本発明では、大気に連通していない液密構造の燃料の残量計を発明した。以下に、その構成について図7,図8に基づいて説明する。
21は重油の残量計であり、胴部3の上下両端部に挿通したソケット22a,22bにニップル(図示略)を介してバルブ23a,23bを装着し、バルブ23a,23bに耐圧パイプ24の上下両端に固定した取付具25a,25bを固定している。ソケット22a,22bは胴部3の内部と連通しているとともに、バルブ23a,23bを介して取付具25a,25b,耐圧パイプ24と相互に連通している。よって、バルブ23a,23bを開いておくことにより、耐圧パイプ24内には営農用燃料タンク1内の重油が流入し、同一のレベルとなるため、耐圧パイプ24に挿入したフロート(図示略)によって、営農用燃料タンク1内の重油の残量を外部から目視にて確認することができる。26は耐圧パイプ24を支持するためのブラケット、27は耐圧パイプ24をブラケット26に固定するためのステイである。
耐圧パイプ24は耐衝撃性に優れ、かつ、100℃の耐熱性を有する特殊合成樹脂製であり、仮に営農用燃料タンク1が転倒等した場合であっても、破損したり亀裂を生じる恐れはなく、重油が流出することはない。更にフェイルセーフ(fail-safe)の観点から、耐圧パイプ24を始めとする残量計21全体を図8に示すように堅牢な金属製の防護カバー28で被覆している。
営農用燃料タンクは、図1〜図3に示すように、1m程度の所定高さHを有し、4本の脚部を有する架台29の上に底板2を載置し、固定具30で固定することにより、農業施設に隣接して設置し、送油管9からボイラーに送油するための配管を行う。送油管9に付設したバルブ18を開ことによって、第2電磁弁20を経由してボイラーに重油を供給し、又バルブ18を閉じることによって、ボイラーへの重油の供給を停止する。この時、第2電磁弁20は常に開弁しており、通電時のみ閉弁する構成である。
次に、営農用燃料タンクに一定以上の振動が加わった場合に、その振動を検知して営農用燃料タンクを密閉状態とするとともに、その密閉状態を保持するための構成について、説明する。31は制御ボックスであり、転倒等の際に第1電磁弁16及び第2電磁弁20を緊急に閉弁するための機構として、感震装置32,制御回路33,バッテリ34,インバータ35,ブザー36等の必要な機器が組み込まれている。
先ず、図9の作用説明図に示すように、ステップAで地震が起きると、制御ボックス31内の感震装置32がステップBに示すように振動を感知してON状態となり、ステップCに示すように、制御回路33に信号を送る。本発明では80ガル以上の加速度の地震(震度5弱相当)が起きると、感震装置32が感知するように設定してある。感震装置32としては地震によってボール状のセンサーが落下して感知する公知の構造である。
感震装置32から地震感知の信号を受信した制御回路33は、ステップDに示すようにバッテリ34を起動して、ステップEに示すようにブザー36に通電して、ブザー36をONとして鳴動させ、感震装置32が地震を感知したことをアナウンスして注意喚起を行う。バッテリ34としては、耐久性に優れたリチウムポリマー電池を使用した。
また、制御回路33は、ステップFでバッテリ34の直流電流をインバータ35で交流電流に変換して、ステップG,Hに示すように第1電磁弁16及び第2電磁弁20に同時に通電して、これらを直ちに閉弁する。第1電磁弁16が閉弁することによって、空気抜管12は閉塞されるため、営農用燃料タンク1が転倒等しても空気抜管12から重油が流出することはない。同様に第2電磁弁20が閉弁することによって、送油管9からボイラーまでの配管が営農用燃料タンク1の転倒等によって損傷したとしても、送油管9は閉塞されるため、送油管9から重油が流出することはない。感震装置32が地震を感知してから、第1電磁弁及び第2電磁弁が閉弁するまでの時間は2〜3秒である。そして、第1電磁弁及び第2電磁弁が閉弁後、一定時間経過後(実施例では2秒後)に、ステップFに示すインバータ35を停止し、通電を停止して閉弁状態を保持する。
地震が終了した場合の回復は次のように全て手動で行う。先ずブザー36については、ステップIに示す手動操作によって、ステップJに示すように作動状態の感震装置32をOFFとしてリセットする。感震装置32がリセットされることによって、ステップDに示すバッテリ34からの通電が停止し、ステップKに示すようにブザー36はOFFとなり鳴動を停止する。
次に、第1電磁弁16及び第2電磁弁20については、営農用燃料タンク1の安全を確認した後、それぞれステップL,Mに示す手動操作によって、ステップN,Oに示す第1電磁弁16及び第2電磁弁20の開弁を行う。
本発明によれば、農業用施設の加温装置に燃料を供給する営農用燃料タンクにおいて、空気抜管及び送油管以外は常時密閉状態に保持するとともに、一定以上の振動が加わった場合に、その振動を検知して、常時は大気と連通している空気抜管及び送油管を緊急遮断して、営農用燃料タンクを密閉状態とするとともに、その密閉状態を保持することができる。
よって、地震その他の原因によって、営農用燃料タンクが転倒等した場合において、燃料の流出を防止することができる。そして、空気抜管及び送油管を第1電磁弁及び第2電磁弁によって緊急遮断するため、タイムラグを生じることなく迅速に営農用燃料タンクを密閉状態に保持することができる。しかも、閉弁後の第1電磁弁及び第2電磁弁の開弁を手動で行うため、意に反して第1電磁弁又は第2電磁弁が開弁されて、燃料が漏出することがない。
また、営農用燃料タンク内の燃料の残量確認に必要な残量計を大気と連通していない液密構造としたため、転倒等に際して燃料の漏出のおそれを生じることなく、安全な状態で残量の確認を容易に行うことができる。
1…営農用燃料タンク
2…底板
3…胴部
4…天井部
5…点検口
6…蓋部
7a…ボルト
7b…ナット
8…給油管
9…送油管
10…ドレン管
11…階段
12…空気抜管
13,15,17,19…ニップル
14…エルボ管
16…第1電磁弁
18,23a,23b…バルブ
20…第2電磁弁
21…残量計
22a,22b…ソケット
24…耐圧パイプ
25a,25b…取付具
26…ブラケット
27…ステイ
28…防護カバー
29…架台
30…固定具
31…制御ボックス
32…感震装置
33…制御回路
34…バッテリ
35…インバータ
36…ブザー
37,38…保護カバー

Claims (4)

  1. 底板と、底板に接合して立設した胴部と、胴部の上部に接合した天井部と、天井部に付設した点検口及び給油管並びに空気抜管と、空気抜管に装着した第1電磁弁と、胴部の下部に付設した送油管と、送油管に付設したバルブと、バルブに装着した第2電磁弁と、第2電磁弁を介してボイラーに送油するための配管と、貯蔵した燃料の残量を外部から目視にて確認するために胴部に付設した大気に連通していない液密構造の燃料の残量計とを有し、
    農業用施設に設置された加温装置としてのボイラーに、燃料としての重油を供給するために、農業用施設に隣接して所定高さの架台上に固定する貯蔵量2000リットル未満の営農用燃料タンクであって、
    点検口及び給油管を常時密閉状態に構成するとともに、第1電磁弁を常時は開弁状態とすることによって空気抜管を大気と連通させ、第2電磁弁を常時は開弁状態とすることによって、送油管に付設したバルブの開閉によってボイラーに重油の供給及び停止を行い、
    営農用燃料タンクに一定以上の振動が加わった場合に、振動の検知に基づいて第1電磁弁及び第2電磁弁に同時に通電を行って直ちに閉弁し、空気抜管及び送油管を自動的に閉塞して営農用燃料タンクを密閉状態とするとともに、その密閉状態を保持することによって、営農用燃料タンクからの重油の流出を防止することを特徴とする営農用燃料タンク。
  2. 閉弁後の第1電磁弁及び第2電磁弁の開弁を手動で行う請求項1記載の営農用燃料タンク。
  3. 残量計として、営農用燃料タンクの胴部の上下両端部に耐圧パイプを固定し、営農用燃料タンク内と耐圧パイプを連通させることにより、耐圧パイプ内に営農用燃料タンク内の燃料を流入させて、耐圧パイプ内の燃料のレベルを目視可能とした請求項1又は2記載の営農用燃料タンク。
  4. 耐圧パイプの上下両端にバルブを装着した請求項3記載の営農用燃料タンク。
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