JP6430263B2 - 異常診断分析装置 - Google Patents
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Description
機械の保守作業が必須である。保守作業で有効な技術の1つに機械の各部に取り付けられたセンサからセンサデータを収集しセンサデータとして、収集したセンサデータから機械の異常診断を行い、異常があった場合はその原因分析を行う技術がある。
センサ差異検知部130は誤報・失報の多いロットと少ないロットで診断に使ったセンサの仕様に差異があるか検知する。もし差異があれば誤報・失報の原因がセンサ仕様であると考えられる。そのために診断モデルデータベース105から診断に使ったセンサIDを読み出す。そのセンサIDで部品情報データベースからロットごとにセンサの仕様を検索し、ロット間で仕様に差異が無いか確認する。もし差異があれば表示部155で提示する。
次に本発明で行う処理をフローチャートで説明する。図2をメインフロー、図1から呼び出すサブルーチンを図3〜7で説明する。
S300で、診断モデルデータベース105から分析者が選択した異常名を検索キー(図9の905)にして異常診断に使うセンサ(図9のセンサ910)やクラスタ数(図9のクラスタ数925)といった診断に必要な情報を読み込む。
S415で診断結果の異常期間ST〜EN、異常期間履歴ST_H〜EN_Hで被っている時間帯がないか判定する。STがEN_Hより後の時刻か、あるいはENがST_Hより前の時刻ならば時間帯は被っていないと判定し、S420に移る。被っている場合は誤報でないので
次行の診断結果の異常期間を判定するためS430に移る。
すべて読み込んでいたら誤報数Nfを返却し、図3のS315に戻る。そうでないならS405に戻る。以上でSUB01-01が完了し、図3のS315が終了するとS320に移る。
NnはサブルーチンSUB01-02で算出する。SUB01-02は既に説明した誤報件数を算出するSUB01-01とほぼ同一である。SUB01-01では異常期間のループS405〜S430の内側に異常期間履歴のループS410〜S420が回っている。SUB01-02では逆に異常期間履歴のループの内側に異常期間のループが回っている。それ以外のロジックはまったく同じであるため詳細は省略する。SUB01-02から失報件数Nnが返却されると、S320からS330に移行する。
S610ではロットAの誤報件数の平均値Ave(Nf_A)、分散Var(Nf_A)とロットBの誤報件数Ave(Nf_B)、分散Var(Nf_B)から誤報件数に差があるか統計的に判定する。
データのリスト同士で値に差があるかどうかを統計的に判定する方法としてはよく知られているt検定などがあるが、本実施例では簡便のためAve(Nf_A)とAve(Nf_B)の差の2乗がVar(Nf_A)とVar(Nf_B)の和より大きかったら差があるとみなす。
たとえばロット番号A=1かつB=2ならBを変化させてA=1、B=3にする。まだA、Bに当てはめていないロット番号の組み合わせがあるならその番号をA、Bに代入してS600に戻る。そうでないなら何も返却せずに本サブルーチンSUB02を終了する。SUB02終了後は図2のS210に移行する。
S215のサブルーチンSUB03は図7に示してあるが、SUB02の誤報件数が失報件数になっているだけの違いなので説明は省略する。
S220はS210と同様の手順で失報数の多いロットAと少ないロットBを一時記憶部150の図16に示すテーブル1370に格納する。
具体的にはS225で取得したセンサ部品IDとロット番号A、Bを検索キーにしてAとB
のセンサ仕様を部品情報データベース110から検索する。
ダイナミックレンジ1015、取り付け位置1020がロットAとBで差異がないか判定する。違いがあればS240に移る。そうでなければ本処理を終了する。
以上で本発明で行う処理は完了する。
105…診断モデルデータベース
110…部品情報データベース
115…異常期間履歴データベース
120…機器情報データベース
125…診断結果データベース
Claims (8)
- 機械のセンサデータから異常診断を行う診断部と、
該診断部の診断結果を機械の異常履歴と照らし合わせて誤報・失報を検知する誤報・失報検知部と、
誤報・失報数が多い個体と少ない個体で仕様が異なるセンサを分析者に提示するセンサ差異検知部を備えたことを特徴とする異常診断分析装置。 - 請求項1において、
診断結果を機械の異常履歴と照らし合わせて誤報・失報を、機械の製造ロットなどのグループで集計する誤報・失報差異判定部を備えることを特徴とする異常診断分析装置。 - 請求項2において、
前記センサ差異検知部は、誤報およびあるいは失報の件数が多いロットと少ないロットのセンサの情報を検索し、ロット間でのセンサ仕様を確認することを特徴とする異常診断分析装置。 - 請求項1において、
機械に取り付けられたセンサで計測したデータを、計測時刻とともに記憶したセンサデータデータベースを備え、
前記診断部は前記センサデータベースから診断を行うことを特徴とする異常診断分析装置。 - 請求項1において、
診断に用いるセンサと、診断の処理内容を記憶した診断モデルデータベースを備えたことを特徴とする異常診断分析装置。 - 請求項1において、
前記機械が有するセンサを含む部品の情報を記憶している部品情報データベースを備えたことを特徴とする異常診断分析装置。 - 請求項1において、
前記機械の保守履歴、クレーム情報に基づき異常の期間を記憶した異常期間履歴データベースを備えたことを特徴とする異常診断分析装置。 - 請求項1において、
前記診断部で異常と診断された期間を記憶する診断結果データベースを備えたことを特徴とする異常診断分析装置。
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