JP6430211B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Description

本発明は、製氷装置を備えた冷蔵庫に関する。
従来、冷蔵庫は、食料や飲料などを低温で貯蔵する冷蔵室や、食料を冷凍保存したり冷凍食品などを貯蔵したりするための冷凍室、および、肉類や魚介類などの生鮮食品を冷蔵温度よりも低い温度で貯蔵するチルド室などの複数の貯蔵室が設けられている。
また、製氷装置を備えた冷蔵庫が既に知られている。従来の製氷装置は、冷蔵室に配設する貯水タンクと、製氷室に配設する製氷皿と貯氷容器を備えており、貯水タンクから製氷皿に給水して製氷した後、製氷皿を上下逆に反転して捻ることにより、製氷された氷を貯氷容器に落下させている。
製氷皿の氷を貯氷容器に落下させる際に音が発生するので、貯氷容器の底面に防音シートを敷設して消音しているものがある。また、落下する氷を受ける貯氷容器の底面を弾性支持して消音しているものもある(例えば、特許文献1参照)。
また、製氷皿を左右に反転して氷を落下させる際に氷が落下する側の貯氷容器の底面部分を傾斜面とし、さらに防音シートを敷設して消音させるものも既に提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平9−178316号公報 特開2002−90015号公報
冷凍室や製氷室は一般に引出し式の扉を備えており、扉を前に引き出して貯氷容器に貯氷された氷を取り出して、氷を取り出した後、扉を押し込んで閉止する。このように貯氷容器を扉と共に前後に移動すると貯氷容器内の氷が貯氷容器の後方側に寄ってしまい、手前側には氷がないように見えて問題となる。
また、貯氷容器内の氷が貯氷容器の後方側に寄ってしまうと、氷が充分貯まっていない状態でも満氷を検知してしまい問題となる。貯氷容器内の貯氷量を大きくしたい場合には、貯氷容器の深さを深くすることが想定されるが、容器を深くすると製氷皿から落下する高さが高くなってしまい音が大きくなって問題となる。
そのため、製氷装置を備えた冷蔵庫は、十分な量の氷を貯氷でき、製氷皿から落下する際の音を小さくでき、さらに、貯氷された氷を確実に視認できることが望まれる。
そこで本発明は、上記問題点に鑑み、十分な量の氷を貯氷でき、製氷皿から落下する際の音を小さくできて、貯氷された氷を視認容易な貯氷容器を備えた冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、製氷装置を備えた冷蔵庫であって、製氷装置は貯水タンクと製氷皿と貯氷容器と、製氷皿を反転して捻ることにより製氷された氷を貯氷容器に落下させる離氷装置を有し、前記貯氷容器は、冷蔵庫本体の奥側から手前側に向けて下向する方向に傾斜した底面と、該底面の裏側に補強リブを設けた底部を備えたことを特徴としている。
この構成によると、貯氷容器の底面が奥側が浅く手前側が深くなるように傾斜しているので、貯氷容器に落下する氷は、手前側に向かうようにバウンドする。すなわち、奥側の氷が手前側に跳ね返るので、手前側領域に落下する氷は、貯氷容器の底面には直接的には当接せずに奥側の氷に当接する可能性が大きくなって、大きな落下音は生じない構成となる。また、落下した氷は前側にバウンドするので、貯氷容器の前側に有効に貯氷されて、十分な貯氷量を発揮でき視認容易にもなる。また、底部に設ける補強リブを介して、底面の強度を高めると共に消音効果を発揮する。従って、本発明によれば、十分な量の氷を貯氷でき、製氷皿から落下する際の音を小さくできて、貯氷された氷を視認容易な貯氷容器を備えた冷蔵庫を得ることができる。
前記補強リブは、底面の裏側の周囲に突出する枠リブと、枠リブの左右を連結する横桟リブとを有することが好ましく、前記横桟リブは、前記底部の傾斜部の奥側から手前側に向けて複数設けられており、その高さが奥側に向かうにつれて高くなっていることが好ましい。
また、前記横桟リブは、前記底部の傾斜部の奥側から手前側に向けて間隔を変えて複数設けられていてもよく、前記底面部の厚みを変えて、奥側で厚く手前側で薄くしていてもよい。
本発明によれば、十分な量の氷を貯氷でき、製氷皿から落下する際の音を小さくできて、貯氷された氷を視認容易な貯氷容器を備えた冷蔵庫を得ることができる。
本発明に係る冷蔵庫の一例を示す概略正面図である。 本発明に係る冷蔵庫の一例を示す概略断面図であって図1のA−A断面図である。 本発明に係る冷蔵庫が備える製氷装置の一例を示す概略説明図である。 本発明に係る冷蔵庫が備える貯氷容器の一例を示す側面図である。 貯氷容器の側面断面図である。 貯氷容器の正面断面図である。 貯氷容器の底面図である。 貯氷容器の要部拡大断面図である。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。また、同一構成部材については同一の符号を用い、詳細な説明は適宜省略する。まず本実施形態に係る冷蔵庫の一例について、図1、図2、図3を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態の冷蔵庫1の概略正面図であり、図2は、概略断面図であって図1のA−A断面図であり、図3は、製氷装置の一実施形態の概略説明図である。
図1、図2に示すように、本実施形態に係る冷蔵庫1は、断熱構造の冷蔵庫本体2を備え、冷蔵庫本体2内部に食品等の貯蔵室として上方から順に冷蔵室3、冷凍室4(第1冷凍室4A、第2冷凍室4B、第3冷凍室4C)、および野菜室5を設けている。冷凍室4は、第1冷凍室4A(製氷室)、第2冷凍室4B、第3冷凍室4Cの複数の冷凍室を備えており、各種の冷凍食品をそれぞれ区分けして貯蔵することが可能になっている。
冷蔵室3と冷凍室4との間は仕切り壁7によって仕切られ、冷凍室4と野菜室5との間も仕切り壁(不図示)によって仕切られている。各冷凍室間は冷気が循環する構成でよく、例えば、第1冷凍室4Aと第2冷凍室4Bとの間には、冷気が流通可能な連通路を備えた仕切り部材8によって仕切られており、第2冷凍室4Bと第3冷凍室4Cとの間は冷気が流通可能な連通路を備えた仕切り部材9によって仕切られている。また、冷凍室間に仕切りを設けずに冷気が直接的に流通可能な構成でもよい。
冷蔵室3の前面は断熱構造の回動式の扉3a、3bにより開閉され、冷凍室4(第1冷凍室4A、第2冷凍室4B、第3冷凍室4C)の前面は断熱構造の引き出し式の扉4Aa、4Ba、4Caによりそれぞれ開閉される。引出し式の扉は、それぞれの収納ケースと一体に構成され、冷凍室内部の側壁または下面側に設けられ、前後方向に摺動可能に構成される案内部材(不図示)が設けられており、これにより、扉と収納ケースとを一体に前後にスムーズにスライドさせることができる。
野菜室5の前面は断熱構造の引き出し式の扉5aにより開閉され、扉5aに着脱自在に収容ケースが装着されており、野菜室内部の側壁との間に設ける案内部材を介して、扉5aと収容ケースとを一体に前後にスライドさせることができる。
冷蔵庫本体2の背面下部のコーナー部には機械室10が形成され、ここに冷蔵庫1の各貯蔵室内を冷却するための冷媒を圧縮する圧縮機11が配設されている。また、機械室10の上方で冷凍室4の背面側の冷気通路内に冷却器12が配設されている。
冷却器12は、圧縮機11で圧縮した冷媒を膨張させて周囲の空気から熱を奪い冷気を生成する。冷却器12により生成された冷気は冷却器12の上方に配設される送風ファン13を介して冷気通路16内を送給され各貯蔵室に供給される。また、冷却器12の下方には冷却器12の除霜を行う除霜装置14が設けられており、除霜水を回収するドレンサポート15が取り付けられている。
例えば、冷却器12により生成された冷気は送風ファン13を介して冷気流れE1として吐出され、第1冷凍室4A、第2冷凍室4Bおよび第3冷凍室4Cに供給された後、戻り通路を経由して冷却器12にもどる。また、冷蔵室用送風ファン(不図示)により、冷蔵室3の上方に送給され上方の吐出口から冷気流れE2として吐出される。
また、冷蔵室3からの戻り冷気を野菜室5に向けて送給する冷気通路を設けている。従って、冷却器12により生成された冷気は冷却ファン(送風ファン13)を介して冷凍室4および冷蔵室3に供給され、冷蔵室3に供給された冷気は冷気通路を介して野菜室5に送給される。
また、冷蔵庫1には製氷を行う製氷装置20及び離氷装置23が設けられる。製氷装置20は冷蔵室3に配される貯水タンク21と第1冷凍室4A(製氷室)に配される製氷皿25とを有している。離氷装置23は製氷皿25に連結され、製氷室に配される。また、製氷皿25の下方には貯氷容器27が配される。
断熱壁7上に配される貯水タンク21は製氷用の水が貯水され、扉3aの開閉によって冷蔵室3から着脱自在に配される。断熱壁7には貯水タンク21の凍結を防止するタンクヒータ21a(図3参照)が設けられる。また、断熱壁7には貯水タンク21の着脱を検知するタンクスイッチ(不図示)が設けられる。
図3に示すように、製氷皿25の上方には貯水タンク21から導出される給水パイプ22の開放端が配される。給水パイプ22の経路上に設けられる給水ポンプ22aの駆動によって貯水タンク21から製氷皿25に給水される。給水パイプ22には凍結を防止するパイプヒータ22bが設けられる。
製氷皿25は上面を開口する複数の製氷ポケット25aを有した可撓性部材から成り、製氷室内の冷気によって製氷ポケット25aに応じた形状の氷が製氷される。製氷ポケット25aの外面には製氷皿25の温度を検知する温度センサ25bが接して配される。温度センサ25bは非接触のセンサ(例えば赤外線温度センサ等)でもよく、この場合温度センサは25bが製氷皿25から離れて配置されてもよい。また、製氷皿25の底面に接して製氷ヒータ26が設けられる。
離氷装置23は製氷皿25に連結される離氷モータ24を備え、離氷モータ24の駆動によって製氷皿25が上面を下方に向けて捻られる。これにより、製氷皿25に製氷された氷が離氷され、貯氷容器27に貯氷される。また、離氷装置23には貯氷容器27が満量か否かを検知する検知レバー(不図示)が設けられる。
製氷皿25の氷を貯氷容器27に落下させる際には音が発生する。また、扉を開閉する際に前後に移動すると貯氷容器27内の氷が貯氷容器27の後方側に寄ってしまい、手前側には氷がないように見える。そこで、本実施形態の貯氷容器27は、氷が落下する際の音を小さくでき、貯氷容器27内に十分な氷を貯氷でき、貯氷容器27内の氷が容易に視認できるようにしたものである。
次に、本実施形態に係る貯氷容器27の各実施例について図4〜図7を用いて順に説明する。
〈実施例1〉
図4〜図6を用いて実施例1について説明する。実施例1の貯氷容器27は、箱状の本体枠27aと冷蔵庫本体の奥側から手前側に向けて下向する方向に傾斜した底面27bと、該底面の裏側に補強リブRを設けた底部27cを備えている。また、貯氷容器27は、手前側にスプーンなどを収容するスペース27eを区画する仕切壁27dを備えていてもよい。
上記したように、本実施形態に係る貯氷容器27は、製氷皿25の氷が落下する部位が、手前側に向けて下向する方向に傾斜した底面27bを備える。この構成であれば、貯氷容器27に落下する氷は、手前側に向かうようにバウンドする。すなわち、奥側の氷が手前側に跳ね返るので、手前側に落下する氷は、貯氷容器27の底面27bには直接的には当接せずに奥側の氷に当接する可能性が大きくなって、大きな落下音すなわち衝撃音は生じない構成となる。
また、落下した氷は手前側にバウンドするので、貯氷容器27の前側に貯氷され易くなって、十分な貯氷量を発揮でき視認容易にもなる。また、扉の開閉操作を行っても奥側に移動し難くなって視認性を悪化しないようにできる。さらに、底部27cに設ける補強リブR(Ra、Rb)を介して、底面27bの剛性を上げて強度を高めると共に消音効果を発揮する。従って、本実施形態によれば、十分な量の氷を貯氷でき、製氷皿25から落下する際の音を小さくできて、貯氷された氷を視認容易な貯氷容器27を備えた冷蔵庫1を得ることができる。
従って、本実施形態における底面27bの傾斜の程度は、貯氷量を大きく損ねることなく落下する氷が手前側にバウンドし易い角度であり、扉の開け閉め時に奥側に移動し難い角度であることが好ましく、例えば、長さ320mmに対して15mm傾斜する角度にしている。この程度の傾斜角度であれば、落下した氷が前側にバウンドして手前側に移動し易すく奥側には移動し難い傾斜程度となる。
また、補強リブRを設けることにより底面部の剛性を高めて氷の落下に対する強度を有し、消音効果も有するので、従来用いていた消音シートを用いる必要はなくなる。そのために、傾斜角度を大きくし過ぎることなく落下する氷がバウンドし易くなると共に滑り易くなって、貯氷量を維持しながら落下する氷を手前側に移動し易くできる。
補強リブRは、底面の裏側の周囲に突出する枠リブRaと、枠リブRaの左右を連結する横桟リブRb(Rb1〜Rbn)とを有する。枠リブRaは図6に示すように、貯氷容器27の本体枠27aの底部を枠状に囲む補強リブRであり、横桟リブRbは、枠リブの左右を連結する補強リブRであって、この枠リブRaと横桟リブRbを備えた補強リブRを介して、貯氷容器27の剛性と強度を高めることができ、消音効果も発揮する。
製氷皿25は貯氷容器27の奥側に氷を落下させる位置に配設されており、貯氷容器27に落下する氷は、奥側から中間部領域までの傾斜した底面27bに落下する。従って、傾斜した底面27bに落下した氷は手前側に向けてバウンドすると共に、扉の開閉操作時には、一旦、手前側に貯留された氷が奥側に移動し難くなって、手前側に有効的に貯留される構成となる。
また、落下部位の底面27bの高さが徐々に変化しているので、底面27bに氷が落下する到達時間に微妙な差異が生じて、衝撃音を分散させることができる。また、貯氷容器27の奥側が高くなっているので、最初に底面27bに落下して叩く部位を、冷蔵庫の扉から最も遠い位置で発生させることになり、衝撃音が扉側に伝わりにくくなる効果も発揮する。
さらに、底部27cに設ける補強リブR(Ra、Rb)を介して、底面部の剛性と強度を高くできると共に貯氷容器27のケース強度を高めることができ、衝撃音を低減して消音効果を発揮する。
補強リブR(Ra、Rb)の高さは、底面27bの傾斜に応じて変えるとよい。すなわち、奥側が高く手前側が低くなるようにして、その最下面が略水平になるようにするとよい。従って、枠リブRaも横桟リブRb(Rb1〜Rbn)も奥側が高くなっており、氷が直接落下する部位の剛性と強度をより高くすることができ、消音効果も有効に発揮できる。
横桟リブRb(Rb1〜Rbn)の配設ピッチは同じでもよいが、異ならせておくとさらに好ましい。そこで、横桟リブRb(Rb1〜Rbn)の配設ピッチを異ならせた実施形態を実施例2として説明する。
〈実施例2〉
図7を用いて実施例2について説明する。図7は、貯氷容器27の底面図である。横桟リブRbは枠リブRaの左右を連結する複数の横桟リブRb1〜Rbnを有する。枠リブRaは底部を枠状に囲む周囲リブであることが好ましいが、図に示すように、手前側が底面27bと同一高さになるような形態であってもよい。
また、本実施形態は、この枠リブRaの左右を連結する複数の横桟リブRb1〜Rbnの間隔(配設ピッチP1、P2〜Pn)を異ならせたものである。すなわち、P1>P2>・・・>Pn、もしくは、P1<P2<・・・<Pn、とする。
P1>P2>・・・>Pnとするか、P1<P2<・・・<Pnとするかは、落下する氷の形状や大きさ、氷の落下位置、などに応じて氷が落下する衝撃音が扉側に伝わりにくくなる形態を選択するとよい。
これは、横桟リブRbが等間隔の場合、容器底面が同じ共振周波数を持つ面が複数個できるため、氷の落ちるスピードや氷の大きさによっては、容器底面の大部分で共振して衝撃音が大きくなるからである。そこで、落下する部位に応じて共振周波数が異なるような配設ピッチにして横桟リブRb(Rb1〜Rbn)を配置することが好ましい。
また、横桟リブRb(Rb1〜Rbn)の配設ピッチを異ならせることにより音程も変え、音程を散らすことができるので、氷が落下する際の衝撃音を和らげることや抑制することが可能になる。
氷が落下する部位の音程を変える方法としては横桟リブRb(Rb1〜Rbn)の配設ピッチを異ならせること以外に、容器底面の板厚を変えることも想定されるので、容器底面の板厚を変えた実施形態を、図8を用いて実施例3として説明する。図8は、貯氷容器27の要部拡大断面図である。
〈実施例3〉
例えば、図8に示すように貯氷容器27の底面27bの上面の傾斜角度は維持したまま、下面の傾斜角度を変えて底面27b部の板厚を変えるとよい。
すなわち、最も奥側の配設ピッチP1部分の板厚t1を最も厚くし、その一つ手前側の配設ピッチP2部分の板厚t2を板厚t1よりも薄くし、さらに、配設ピッチP3部分の板厚t3を板厚t2よりも薄く、配設ピッチP4部分の板厚t4を板厚t3よりも薄くする。
例えば、硬質樹脂成形品から成る貯氷容器27の本体枠27aの基準板厚が2.0mmのときに、最も薄い底面部の板厚tを2.0mmとして、徐々に厚くして、最も厚い板厚t1を3.0mm程度にするとよい。
上記したように、底面27b部の板厚を変えることでも、氷が落下する際に生じる衝撃音の音程を散らすことができる。また、基準板厚よりも厚い底面部を設けることにより、底面部の剛性と強度をさらに高くして、消音効果も発揮できる。
上記で説明した実施例1〜実施例3を組み合わせて採用してもよいことは明らかである。すなわち、実施例1と実施例2を組み合わせて、底面27bを傾斜させて補強リブR(Ra、Rb)を設け、横桟リブRb(Rb1〜Rbn)の高さを変えると共に、横桟リブRb(Rb1〜Rbn)の配設ピッチ(間隔)を変えることにより、氷が落下する際の衝撃音の抑制と音程を散らすための調整範囲を拡大できる。
また、実施例1と実施例3を組み合わせて、底面27bを傾斜させて補強リブR(Ra、Rb)を設け、横桟リブRb(Rb1〜Rbn)の高さを変えると共に、底面27b部の板厚を変えることにより、氷が落下する際の衝撃音の抑制と音程を散らすための調整範囲を拡大できる。
また、実施例1と実施例2と実施例3を組み合わせて、底面27bを傾斜させて補強リブR(Ra、Rb)を設け、横桟リブRb(Rb1〜Rbn)の高さを変えると共に、横桟リブRb(Rb1〜Rbn)の配設ピッチ(間隔)を変え、さらに、底面27b部の板厚を変えることにより、氷が落下する際の衝撃音の抑制と音程を散らすための調整範囲を拡大できる。
上記したように、本発明に係る冷蔵庫1は、製氷装置20を備えた冷蔵庫1であって、製氷装置20は貯水タンク21と製氷皿25と貯氷容器27と、製氷皿25を反転して捻ることにより製氷された氷を貯氷容器27に落下させる離氷装置23を有し、前記貯氷容器27は、冷蔵庫本体2の奥側から手前側に向けて下向する方向に傾斜した底面27bと、該底面の裏側に補強リブR(Ra、Rb)を設けた底部27cを備えたことを特徴としている。
この構成によると、貯氷容器27の底面27bが奥側が浅く手前側が深くなるように傾斜しているので、貯氷容器27に落下する氷は、手前側に向かうようにバウンドする。すなわち、奥側の氷が手前側に跳ね返るので、手前側の氷は、貯氷容器27の底面27bには直接的には当接せずに奥側から跳ねた氷に当接する可能性が大きくなって、大きな落下音は生じない構成となる。また、落下した氷は前側にバウンドするので、貯氷容器2の前側に有効に貯氷されて、十分な貯氷量を発揮でき視認容易にもなる。また、底部27cに設ける補強リブR(Ra、Rb)を介して、底面27bの強度を高めると共に消音効果を発揮する。従って、本発明によれば、十分な量の氷を貯氷でき、製氷皿25から落下する際の音を小さくできて、貯氷された氷を視認容易な貯氷容器27を備えた冷蔵庫1を得ることができる。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫1において、前記補強リブRは、底面27bの裏側の周囲に突出する枠リブRaと、枠リブRaの左右を連結する横桟リブRbとを有する。この構成によると、貯氷容器の強度を高めることができ、消音効果も発揮できる。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫1において、前記横桟リブRb(Rb1〜Rbn)は、前記底部27cの傾斜部の奥側から手前側に向けて複数設けられており、その高さが奥側に向かうにつれて高くなっている。この構成によると、氷が落下する際の衝撃音の周波数をばらつかせて落下音の増幅を抑制することにより消音効果を発揮する。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫1において、前記横桟リブRb(Rb1〜Rbn)は、前記底部の傾斜部の奥側から手前側に向けて間隔(配設ピッチP1〜Pn)を変えて複数設けられている。この構成によると、氷が落下する際の衝撃音の音程をずらすことができて消音効果を発揮する。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫1において、前記底面部の厚みを変えて、奥側で厚く手前側で薄くしている。この構成によると、底面部の厚みを変えることでも氷が落下する際の衝撃音の音程をずらすことができ、より効果的な消音効果を発揮できる。
上記したように本発明によれば、十分な量の氷を貯氷でき、製氷皿25から落下する際の音を小さくできて、貯氷された氷を視認容易な貯氷容器27を備えた冷蔵庫1を得ることができる。
そのために、本発明に係る冷蔵庫は、製氷機を備えると共に、貯氷された氷を確認容易とし、氷が落下する際の衝撃音を小さくできることが求められる冷蔵庫に好適に利用可能となる。
1 冷蔵庫
2 冷蔵庫本体
3 冷蔵室
4 冷凍室
4A 第1冷凍室(製氷室)
20 製氷装置
21 貯水タンク
23 離氷装置
25 製氷皿
27 貯氷容器
27b 底面
27c 底部
R 補強リブ
Ra 枠リブ
Rb 横桟リブ
P1〜Pn 配設ピッチ(間隔)

Claims (4)

  1. 製氷装置を備えた冷蔵庫であって、
    前記製氷装置は貯水タンクと製氷皿と貯氷容器と、製氷皿を反転して捻ることにより製氷された氷を貯氷容器に落下させる離氷装置を有し、
    前記貯氷容器は、前記氷が落下する部位において冷蔵庫本体の奥側から手前側に向けて下向する方向に傾斜した底面と、該底面の裏側に補強リブを設けた底部を備え
    前記補強リブは、前記底面の裏側の周囲に突出する枠リブと、該枠リブの左右を連結する横桟リブとを有し、
    前記横桟リブは、前記底部の傾斜部の奥側から手前側に向けて複数設けられ、前記氷が落下する部位によって共振周波数をばらつかせたことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記複数の横桟リブは、その高さが奥側に向かうにつれて高くなっていることを特徴とする請求項に記載の冷蔵庫。
  3. 前記複数の横桟リブは、前記底部の傾斜部の奥側から手前側に向けて間隔を変えて複数設けられていることを特徴とする請求項またはに記載の冷蔵庫。
  4. 製氷装置を備えた冷蔵庫であって、
    前記製氷装置は貯水タンクと製氷皿と貯氷容器と、製氷皿を反転して捻ることにより製氷された氷を貯氷容器に落下させる離氷装置を有し、
    前記貯氷容器は、冷蔵庫本体の奥側から手前側に向けて下向する方向に傾斜した底面と、該底面の裏側に補強リブを設けた底部を備え、
    前記底面部の厚みを変えて、奥側で厚く手前側で薄くしていることを特徴とする冷蔵庫。
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