JP6429639B2 - 自走式電子機器 - Google Patents

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Description

この発明は、床面検出センサを備える自走式電子機器に関する。
本体に自律走行機能を設け、無人で自律走行させながら例えば掃除等の作業を行う自走式掃除機が知られている(例えば、特許文献1に記載の自走式掃除機参照)。掃除機のほかにも、例えば室内の空気清浄、構内の警備、荷物の搬送等の作業を行うために自律走行するものが知られている。この明細書では自律走行機能を有するこれらの機器を総称して自走式電子機器と呼ぶ。
自走式電子機器は、安全かつ確実な自律走行を行うために種々のセンサを備えている。
例えば、前記特許文献1の自走式掃除機本体は、障害物を検知する距離センサおよび床面を検知する下方センサから構成されるセンサ手段を備える。さらに、操舵機能を有する移動手段と、掃除手段と、それらセンサの検知結果に基づき、前記移動手段及び前記掃除手段を制御する制御手段と、充電池を有する電源部と、外部の充電台から前記充電池への充電を受ける受電端子とを備える。前記充電台は、前記受電端子と電気的に接続する給電端子と、充電台の所在及び給電端子の位置を告知するための告知信号を発信する充電台ビーコンとを備えている。
前記下方センサは床面の段差の検知と、充電台ビーコンから発せられる告知信号の受信を行うように構成され、清掃終了後は床面までの距離測定と、充電台ビーコンを短周期で交互に検出しながら充電台に近づく。
充電台は好ましくは室内の壁際の見通しの良い場所をユーザが選んで設置する。充電台ビーコンから発せられる告知信号を遮る障害物が充電台の周囲にあると、自走式掃除機本体が充電台へ帰還するまでに時間を要したり、充電台へ帰還するまでに充電池の残量が尽きて走行できなくなってしまったりすることがあり得る。
特開2007−156884号公報
しかし、ユーザの視線と自走式掃除機本体が告知信号を受信する下方センサの高さは異なることもあり、充電台を設置するのに好適な位置をユーザが見出すことが容易でないこともある。
この発明は、以上のような事情を考慮してなされたもので、前記充電台のように自走式電子機器が作業終了後に帰還するドッキング・ステーションの設置に好適な位置を自ら探索してユーザに知らせることができる自走式掃除機を提供する。
この発明は、自走しつつ作業を行うために機器を走行させる駆動部と、走行の障害になる障害物を検出する障害検出部と、前記機器が走行する領域の境界をなす一つの壁の壁際において障害物のない領域の広さを取得し、その領域が予め定められた基準よりも広い場合、前記作業の実行後に帰還すべきドッキング・ステーションの設置に適した推奨位置と判断する見通し領域決定部と、前記推奨位置をユーザに知らせる報知部とを備え、前記見通し領域決定部は、前記駆動部および前記障害検出部を用いて、前記壁に沿うX方向およびその壁に垂直なY方向について前記領域の広さを取得する自走式電子機器を提供する。
この発明による自走式電子機器は、機器が走行する領域の境界をなす一つの壁に沿うX方向およびその壁に垂直なY方向について前記領域の広さを取得し、その領域が予め定められた基準よりも広い場合、前記作業の実行後に帰還すべきドッキング・ステーションの設置に適した推奨位置と判断する見通し領域決定部を備えるので、ドッキング・ステーションの設置に好適な位置を自ら探索してユーザに知らせることができる。
の発明の実施形態に係る自走式掃除機の電気的な構成を示すブロック図である。 この発明の一実施形態である自走式掃除機の外観斜視図である。 図2に示す自走式掃除機の底面図である。 図2に示す自走式掃除機の前後方向に沿った垂直断面図である。 図2に示す自走式掃除機の水平断面図である。 この発明の一実施形態として、四方を壁で囲まれた部屋を自走式掃除機が走行する走路を示す第1の説明図である。 この発明の一実施形態として、四方を壁で囲まれた部屋を自走式掃除機が走行する走路を示す第2の説明図である。 この発明の一実施形態として、見出された推奨位置を自走式掃除機が報知する例を示す説明図である。 この発明の一実施形態として、室内を自走式掃除機が走行する走路を示す第3の説明図である。 この発明の一実施形態として、障害物のある室内を自走式掃除機が走行する走路を示す説明図である。 実施の形態4で、超音波を用いて推奨位置付近の障害物を確認する様子を示す説明図である。 図1に示す走行制御部が実行するジグザグ制御の処理の一例を示す第1のフローチャートである。 図1に示す走行制御部が実行するジグザグ制御の処理の一例を示す第2のフローチャートである。 図1に示す走行制御部が実行するジグザグ制御の処理の一例を示す第3のフローチャートである。
この発明に係る駆動部は、自走式の電子機器を走行させる機構である。後述する実施形態において、左駆動輪、その左駆動輪を駆動する左輪駆動モータ、右駆動輪およびその右駆動輪を駆動する右輪駆動モータが主として駆動部を構成する。その他、左輪駆動モータおよび右輪駆動モータの動力を対応する左駆動輪および右駆動輪にそれぞれ伝達する機構や左右の駆動輪の走行距離を検出するためのエンコーダも駆動部に含まれる。ただし、この発明はこの態様に限定されるものでない。
障害検出部は、機器が障害物を回避して自律的に走行するために障害物を検出するものである。さらに、自走式掃除機を誘導するためにドッキング・ステーションから発せられる誘導信号が前記障害物に遮られると、自走式掃除機が誘導信号を受信できずにドッキングに時間を要する。最悪の場合、充電池の残量がなくなってドッキング・ステーションへ帰還できずに立ち往生する。この発明によれば、前記見通し領域決定部は、前記駆動部および前記障害検出部を用いて壁際およびその壁の近くに障害物のない領域を探索して前記推奨位置とする。後述する実施形態で、見通し領域決定部の機能は、主としてコンピュータやマイクロコンピュータで構成される制御部が制御プログラムを実行し、前記駆動
部、前記障害検出部、エンコーダ、メモリ等のハードウェア資源と有機的に協働することによってその機能が実現される。
報知部は、見出された推奨位置をユーザに知らせるものであり、具体的には表示、警報、音声、通信など種々の態様が考えられる。それらを組み合わせてもよい。
以下、図面を用いてこの発明をさらに詳述する。なお、以下の説明は、すべての点で例示であって、この発明を限定するものと解されるべきではない。
(実施の形態1)
≪自走式電子機器の具体的態様≫
はじめに、この発明の自走式電子機器の一例として自走式掃除機について説明する。
図1はこの発明の実施形態に係る自走式掃除機の電気的な構成を示すブロック図である。また、図2はこの発明の実施形態に係る自走式掃除機の外観斜視図であり、図3は図2に示す自走式掃除機の底面図である。また、図4は図2に示す自走式掃除機の前後方向に沿った垂直断面図である。図5は、図2に示す自走式掃除機の水平断面図である。
≪自走式掃除機の構成≫
図2および図3に示すように、実施の形態1に係る自走式掃除機1は、平盤形の筐体2を備える。なお、実施の形態1の場合、筐体2は円盤形であるが、これに限定されず、例えば平面視の形状が楕円形状あるいは四角形、五角形、六角形等の多角形状であってもよい。
筐体2は、円形に形成された天板を含む。天板は、その前部を構成する天板前部2b1と、中間部から後部に亘って構成する蓋部2b2から構成され、蓋部2b2は天板前部2b1との境界側の側部に配置された図示しないヒンジ部を支点にして上方へ開く。天板前部2b1の前端部には、内部に配置された回路基板11Sの熱を逃がす複数の空気孔2b11が形成されている。
また、筐体2は環状に形成された側板を含む。また、図4および図5に示すように筐体2は内部構造壁2dを含む。側板は、それぞれ円弧形の側板前半部2c1と側板後半部2c2とから構成される。側板前半部2c1はバンパーとして機能するよう、図示しない弾発部材を介して内部構造壁2dに対して移動可能に嵌め合わされている。側板前半部2c1には、側板前半部2c1の衝突を検出する衝突センサ14Cが内部に設けられている(図2〜図5に図示せず)。さらに、側板前半部2c1には、前方および左右斜め前方の3箇所に超音波受信部14Aが配置されると共に、3箇所の超音波受信部14Aの間の2箇所に超音波送信部14Bが配置されている。
さらに、筐体2の前部表面の外部から視認できる位置に誘導信号受信部24および充電用接続部13が設けられている。
筐体2は、底部に設けられた吸込口31、後部の斜め上方に設けられた第1排気口32および外周部に設けられた第2排気口33を有し、筐体2の内部には集塵部15および電動送風機115が配置されている。集塵部15は、室内の塵埃を集める部分であり、集塵容器15aと、集塵フィルター15bとを備える。集塵容器15aには、吸込口31と連通する流入路に通じる流入口と、電動送風機115と連通するダクト部114に通じる排気口とが形成されている。
第2排気口33は、前方へ向かって開口し、集塵部15および電動送風機115を通過した空気流を前方へ向けて吹き出すように構成されている。なお、ここで言う「前方」とは、自走式掃除機が直進する方向と平行方向を意味するが、厳密に平行方向でなくてもよく、多少の斜め方向も含まれる。
自走式掃除機1の底面の前半部には、吸込口31の奥に配置された回転ブラシ9、吸込口31の左右斜め前方に形成されたサイドブラシ10と、吸込口31の左右斜め後方位置に形成された後述する左駆動輪22Lおよび右駆動輪22Rが設けられている。回転ブラシ9およびサイドブラシ10は、ブラシモータ119によって駆動され回転する。また、底面の後半部の左右方向における中間位置には回動自在な後輪26が設けられている。後輪26の車輪は回転自在である。なお、図3と図4においては、後輪26が前方へ180°回動した状態を二点差線で記している。
自走式掃除機1は、設置された場所の床面を自走しながら、床面(走行面)上の塵埃を含む空気を吸い込み、塵埃を除去した空気を排気することにより床面上を掃除する。自走式掃除機1は、障害検出部14により検出された障害物を自律的に回避して走行し、掃除が終了すると自律的に図示しない充電ステーションに帰還する機能を有する。
図1に示すように、この自走式掃除機1は、回転ブラシ9、サイドブラシ10、制御部11を有する回路基板11S、充電池12、充電用接続部13、障害検出部14、集塵部15を備える。さらに、ジャイロセンサ20(図2〜図5に図示せず)、左輪駆動モータ21L、右輪駆動モータ21R、左駆動輪22L、右駆動輪22R、誘導信号受信部24を備える。左輪駆動モータ21L、右輪駆動モータ21R、左駆動輪22Lおよび右駆動輪22Rは、自走式掃除機1を走行させる駆動部23を構成する。左輪駆動モータ21Lおよび右輪駆動モータ21Rは図示しないエンコーダを有しており、制御部11は、エンコーダの信号に基づいて自走式掃除機が走行した距離を取得する。さらにまた、報知部55、記憶部61、電動送風機115、ブラシモータ119およびイオン発生器120を備える。制御部11は、障害検出部14は、超音波受信部14A、超音波送信部14B、衝突センサ14Cおよび床面検出センサ18を備える。床面検出センサ18は、筐体2の底部における左右方向の中央かつ前端部および左右のサイドブラシ10の軸心位置にそれぞれ配置されている。
回路基板11Sは、左輪駆動モータ21Lを駆動する左輪ドライバ121L、右輪駆動モータ21Rを駆動する右輪ドライバ121R、電動送風機115を駆動する送風機ドライバ123およびブラシモータ119を駆動するブラシドライバ125を有する。
制御部11は、自走式掃除機1の各構成要素の動作を制御する部分であり、主として、CPU、RAM、I/Oコントローラ、タイマー等からなるマイクロコンピュータによって実現される。制御部11は、自走式掃除機1の走行を制御する走行制御部11aおよび壁際の障害物のない領域の広さを取得する見通し領域決定部11bとしての機能を包含する。
CPUは、後述する記憶部61に予め格納されRAMに展開された制御プログラムに基づいて処理を実行し、各ハードウェアを有機的に動作させてこの発明の清掃機能、走行機能などを実行する。
記憶部61は、自走式掃除機1の各種機能を実現するために必要な情報や、制御プログラムを記憶する不揮発性メモリである。この実施形態では、フラッシュメモリが用いられる。
障害検出部14、特に超音波受信部14Aおよび超音波送信部14Bは、自走式掃除機1が走行中に、室内の壁や机、いすなどの障害物に接触又は近づいたことを検出する部分であり、壁面や障害物を検出しながらそれに沿って自走式掃除機1が走行するために用いられる。また、超音波受信部14Aは、障害物までのおおよその距離を測定することができる。障害検出部14は、超音波受信部14Aおよび超音波送信部14Bを用いて障害物への近接を検出する。超音波受信部14Aおよび超音波送信部14Bに代えて、あるいは超音波受信部14Aおよび超音波送信部14Bと共に、赤外線測距センサなど他の方式の非接触センサを用いてもよい。
衝突センサ14Cは、自走式掃除機1が走行時に障害物と接触したことを検出するために、例えば、筐体2の側板前半部2c1の内部に配置される。CPUは、衝突センサ14Cからの出力信号に基づいて側板前半部2c1が障害物に衝突したことを知る。
各床面検出センサ18は下り階段等、自走式掃除機1が回避して走行すべき大きな段差を検出する。
CPUは、障害検出部14から出力された信号に基づいて、障害物や段差の存在する位置を認識する。認識された障害物や段差の位置情報に基づいて、その障害物や段差を避けて次に走行すべき方向を決定する。なお、左右の床面検出センサ18は、前方の床面検出センサ18が段差の検出に失敗した場合や故障した場合に下り階段を検出し、自走式掃除機1の下り階段への落下を防止する。
ジャイロセンサ20は、自走式掃除機1が走行するとき走行方向の情報を走行制御部11aに提供する。
左輪駆動モータ21Lは、左駆動輪22Lを回転および停止させ、右輪駆動モータ21Rは、右駆動輪22Rを回転および停止させる。左駆動輪22Lおよび右駆動輪22Rを独立して正逆両方向に回転させ得るように駆動モータを構成することにより、自走式掃除機1の前進、後退、旋回、加減速などの走行状態を実現している。
走行制御部11aは、右駆動輪22Rおよび左駆動輪22Lを同一方向に正回転させて、中央の超音波受信部14Aが配置されている前方へ自走式掃除機1を走行させる。また、左駆動輪22Lおよび右駆動輪22Rを同一方向に逆回転して後退させ、互いに逆方向に回転させまたは互いに異なる速度で回転させることにより自走式掃除機1を旋回させる。互いに異なる速度は一方の駆動輪が停止する場合を含む。
例えば、走行制御部11aは、障害検出部14の各センサにより掃除領域の周縁に到達したと判断したら、左駆動輪22Lおよび右駆動輪22Rを減速させた後に停止させる。その後、左駆動輪22Lおよび右駆動輪22Rを互いに逆方向に回転させて自走式掃除機1を90°旋回させ、吸込口31の開口幅に略等しい距離だけ進んでさらに90°旋回させて元の進路と逆方向へ走行させる。つづら折り状に前述の旋回を繰り返して自走式掃除機1をジグザグ走行させて、清掃領域内をくまなく清掃できるように制御する。
また、障害検出部14が進路上の障害物を検出した場合、走行制御部11aは自走式掃除機1を減速もしくは停止させた後に旋回させて障害物を避けるように向きを変える。その障害物が検知されなくなるまで進んだら元の進路の延長上へ近ける方向へ自走式掃除機1を旋回させて走行を続ける。また、各床面検出センサ18が床面を検知しなくなった場合、自走式掃除機1を一旦停止させて後退および/または旋回させ、階段等の段差から落下しないように走行を制御する。このようにして、走行制御部11aは、設置場所の全体あるいは所望範囲全体に渡って障害物を避けながら自走式掃除機1を走行させる。
なお、この実施形態で、前方とは、自走式掃除機1の前進方向、即ち図3において後輪26から吸込口31へ向かう方向をいうものとし、後方とは、自走式掃除機1の後退方向、即ち図3において吸込口31から後輪26へ向かう方向をいうものとする。
誘導信号受信部24は、赤外線を受信するための赤外線センサであり、筐体2の前方部に配置される。誘導信号受信部24は、ドッキング・ステーションとしての充電台201の誘導信号送出部203から出射される位置標識信号(ビーコン)等を受信する。
制御部11は、充電台201の誘導信号送出部203から出射される信号を誘導信号受信部24で検知し、充電台201のある方向を認識する。走行制御部11aは、掃除が終了した場合、充電池12の充電残量が少なくなった場合、あるいは予め定められた清掃作業の期間が経過した場合などに、充電台201のある方向へ走行させて、自走式掃除機1を充電台201まで帰還させる。ただし、障害物があれば、それを避けながら充電台201の方向へ移動させる。
報知部55は、自走式掃除機1の状態をユーザに知らせるものである。この実施形態において、報知部55は、音を出力する音響出力回路とスピーカである。別の態様として、筐体2の上部、より具体的には例えば天板前部2b1や側板後半部2c2にLEDランプ等を用いた表示部を設けてもよい。さらに別の態様として、ユーザの所有するスマートフォン等通信機能を有する情報処理装置に情報を送る無線LAN等の通信ユニットを設けてもよい。
充電台201は、充電端子部202および誘導信号送出部203を備える。充電台201の充電端子部202と自走式掃除機1の充電用接続部13とを電気的に接触することにより、自走式掃除機1は充電台201からの電力の供給を受け、自走式掃除機1の充電池12が充電される。誘導信号送出部203は、ビーコン信号を生成する信号生成回路と生成された赤外光信号を放射するLEDからなる。
≪折返しの走行制御と見通し領域決定部11bによる直進距離の格納≫
この実施形態において、自走式掃除機1は一つの壁に沿って壁際を走行した後、その壁と平行に折返して走行を繰り返しつづら折り状に壁から離れた箇所を走行して室内を清掃しながら、充電台201の設置に好適な壁際の場所を探索する。壁際およびそれと平行に走行しているとき走路上に壁または障害物を検出したらその手前で折返しを行う。
図6および図7は、この実施形態で、壁80a、80b、80cおよび80dで四方が囲まれた矩形の部屋を自走式掃除機1が走行する場合の走路の例を示している。
充電台201の設置に好適な箇所を探索するに際し、自走式掃除機1は、ユーザによって室内のある地点C0に置かれ、ユーザの指示を受けて探索を開始する。この実施例では掃除を行いながら室内を走行し探索を行う。
図6で、図示しないリモコンがユーザにより操作され、充電台201の設置に好適な場所を探索するようにユーザからの指示を誘導信号受信部24が受ける。
走行制御部11aは、その指示に応答すると近くの壁を探す。具体的には、自走式掃除機1が置かれた地点C0で旋回しながら近くにある壁(障害物)を超音波受信部14Aによって検出する。検出範囲内に壁80dを見つけると、走行制御部11aは、自走式掃除機1を壁80dの壁際の地点C1まで接近させる。
なお、地点C0で旋回しても検出範囲内に障害物が見つからない場合はその前方に障害物が見つかるまでその位置から前方へ進む。
障害物の近く(壁際)の地点C1に到達した後、走行制御部11aは壁80dを右側に見ながら壁80dに沿って反時計回りに自走式掃除機1を走行させてジグザグ走行の基準にすべき壁かそうでないか(単なる障害物など)を決定する。基準にすべき壁は、壁際に沿って障害物のない箇所が予め定められた基準の距離Xrを超えて続くこと、即ち距離Xrを超えて、壁際を直進できることを条件に決定する。壁80dに沿った壁際の走行は、右側の超音波受信部14Aが検出する障害物、即ち壁80dまでの距離に基づいて制御する。
図6に示すように、前方の超音波受信部14Aが壁80aを検出すると、走行制御部11aは壁80aの壁際の地点C2で障害物が検出されない右方へ自走式掃除機1を旋回させ壁80aの壁際を走行させる。
自走式掃除機1が壁80dに沿って走行する間、見通し領域決定部11bとして制御部11は、左輪駆動モータ21Lおよび右輪駆動モータ21Rからのエンコーダの信号並びにジャイロセンサ20からの情報に基づいて、壁80aに沿った直進距離を取得する。この実施形態においてC1とC2間の距離が距離Xr以下であるので、壁80dはジグザグ走行の基準にしないと判断する。
続いて走行制御部11aは、自走式掃除機1を壁80aに沿って壁80bの壁際の地点C3まで走行させる(図6参照)。壁80aの壁際に障害物がなく、自走式掃除機1は基準の距離Xrを超えて直進する。走行制御部11aおよび見通し領域決定部11bとして制御部11は、壁80aをジグザグ走行の基準に決定する。そして、壁80aに沿う方向を図6に示すようにX軸方向とする。自走式掃除機1が壁80aに沿って走行する間、見通し領域決定部11bは、X軸方向に直進した距離を取得してその距離を記憶部61に直進履歴として格納する。
その後、走行制御部11aは、図7に示すようにX軸方向の両端の壁80dおよび80bの間を予め定められたピッチPでY軸方向へ進むように自走式掃除機1をつづら折り状に折返し走行させる。ピッチPは、吸込口の大きさに対応して予め定められている。
図6に示すように、自走式掃除機1は、地点C4〜C15を経てY軸方向の終端の壁80cに達する。その後、壁80cに沿ってX軸方向の一端の地点C16から他端の地点C17へ走行する。自走式掃除機1が壁80aに沿って走行する間、見通し領域決定部11bは、自走式掃除機が地点C3〜C17を走行する間、各折返しでX軸方向に直進した距離をそれぞれ取得してその距離を記憶部61に直進履歴として格納する。
≪見通し領域の判定≫
見通し領域決定部11bとして制御部11は、自走式掃除機1がジグザグ走行の終端の地点C17に達したら、それまでのジグザグ走行で記憶部61に格納された直進履歴を参照する。そして、図7に示すように、ジグザグ走行の終端側の壁80cに沿った地点C16からへC17の走路およびその前、壁80cからY軸方向に予め定められた距離Ypの範囲内の各折返しのX軸方向の走路に係る直進履歴が、予め定められた閾値Xpよりもそれぞれ大きいか否かを判定する。ここでの判定の対象は、図7で地点C10から地点C11へ、地点C12から地点C13へおよび地点C14から地点C15への各走路である。なお、Xr≧Xpの関係にある。
それらの走路に係る直進履歴のうち何れか一つでも閾値Xpより小さいものがある場合、見通し領域決定部11bは、壁80c沿いには充電台201の設置に適した場所(推奨位置)がないと判断する。一方、それらの走路に係る直進履歴がすべて閾値Xp以上である場合、見通し領域決定部11bは、壁80c沿いの直進部分の中央部が充電台201の設置に適した場所(推奨位置)であると判断する。即ち、壁80cに沿って距離Xp、壁80cからY軸方向へ距離Ypの領域は障害物がなくて見通しがきく領域であると判断する。
見通し領域決定部11bが前記推奨位置を見出した場合、制御部11は、その推奨位置の付近へ自走式掃除機1を移動させて、前記推奨位置をユーザに知らせる。なお、報知を行う位置に達したらその位置から移動しないので清掃動作を終了させてもよい。前記推奨位置をユーザに知らせる手法の一つとして、音や音声を発してユーザに知らせるやり方がある。さらに、LEDランプ等の点灯、点滅あるいは液晶表示装置を用いたメッセージ表示などの表示によってユーザに知らせるやり方がある。さらに、スマートフォン等ユーザが所有する通信端末へ情報を送信することでその通信端末上にメッセージ、画像あるいは地図等を表示させるやり方が考えられる。これらを組み合わせてユーザに知らせてもよい。地図を表示する態様の場合、走行制御部11aは自走式掃除機1が走行した経路を記憶部61に記憶させておき、記憶された走行経路に基づいてその部屋の地図を生成すればよい。
一方、壁80c沿いに前記推奨位置がないと見通し領域決定部11bが判断した場合、見通し領域決定部11bは記憶部61に格納された直進履歴を削除する。また、図9に示すように走行制御部11aは地点C17から壁80dに沿って自走式掃除機1を走行させる。自走式掃除機1が基準の距離Xrを超えて壁80dに沿い直進すると、走行制御部11aおよび見通し領域決定部11bとして制御部11は、壁80dをジグザグ走行の新たな基準に決定する。そして、壁80dに沿う方向を図9に示すように新たなX軸方向とする。そして、新たなY軸方向の終端の壁80bに達するまでジグザグ走行を行う。見通し領域決定部11bは、ジグザグ走行中、記憶部61に新たな直進履歴を格納する。見通し領域決定部は、自走式掃除機1がジグザグ走行の終端の壁80bに沿って走行したら、記憶部61に格納された直進履歴し終端側の壁80bからY軸方向にYpの範囲内の各折返し走路に係る直進履歴が、閾値Xpよりも大きいか否かを判定し、壁80b沿いに推奨位置があるか否かを判断する。推奨位置を見出したらその位置をユーザに報知し、推奨位置がないと判断した場合、壁80cに沿って走行して新たなジグザグ走行の基準として終端側の壁80aに推奨位置があるか否かの判定を行う。
以上のようにして制御部11は、室内の四方の壁80a〜80dの何れかの壁沿いに、充電台201の設置に好適な位置(推奨位置)を探索し、推奨位置を見出したらユーザに報知する。
(実施の形態2−Y軸方向始端側の壁に推奨位置があるか否かを判断する態様)
実施の形態1では、ジグザグ走行の基準の壁(Y軸方向の始端側の壁)からY軸方向の終端側の壁に達するまで室内を走行し、ジグザグ走行中に直進履歴を記憶し、終端側の壁に達したら終端側の壁沿いに推奨位置が存在するか否かを判断した。
この実施形態によれば、実施の形態1より短い時間で推奨位置が存在するか否かの判断を行える。
この実施形態において走行制御部11aは、ジグザグ走行の基準の壁(Y軸方向の始端側の壁)を見出したら、Y軸方向の終端側へ向けて室内のジグザグ走行を開始する。見通し領域決定部11bは、ジグザグ走行中に直進履歴を格納する。この点は実施の形態1と同様である。実施の形態1と異なる点は、Y軸方向の始端側の壁から距離Yp内を走行している間、見通し領域決定部11bは、Y軸方向の始端側の壁沿いの走行路およびその壁から距離Ypの範囲内の各折返しのX軸方向の走路に係る直進履歴を記憶部61に格納し、閾値Xpよりもそれぞれ大きいか否かを判定する。
Y軸方向の始端側の壁から距離Ypの範囲内の走路のうち何れか一つでも閾値Xpより小さいものがある場合、見通し領域決定部11bは、Y軸方向始端側の壁沿いには推奨位置がないと判断する。一方、それらの走路に係る直進履歴がすべて閾値Xp以上である場合、見通し領域決定部11bは、始端側の壁沿いの直進部分の中央部が推奨位置であると判断する。制御部11は、その推奨位置の付近へ自走式掃除機1を移動させて、前記推奨位置をユーザに知らせる。
一方、Y軸方向始端側の壁沿いに推奨位置がないと見通し領域決定部11bが判断した場合、見通し領域決定部11bは記憶部61に格納された直進履歴を削除し、X軸方向の始端側または終端側の壁をジグザグ走行の新たな基準に決定する。
以上のようにして制御部11は、室内の四方の壁80a〜80dの何れかの壁沿いに、充電台201の設置に好適な位置(推奨位置)を探索し、推奨位置を見出したらユーザに報知する。
この態様によれば、推奨位置を見出したときに室内の掃除が終了しているとは限らないが、実施の形態1よりも短期間で推奨位置が見出される。
(実施の形態3−障害が検出されたときの態様)
実施の形態1は、室内に障害物がない場合の走行経路を示している。この実施形態では、走行制御部11aが、室内にある障害物を避けながら自走式掃除機1を走行させるときの経路の例を説明する。
図10は、自走式掃除機1が障害物のある室内を走行する経路の一例を示す説明図である。図10に示すように、室内には障害物82および障害物83がある。
走行制御部11aは、壁80bをジグザグ走行の基準として、壁80bに沿う方向をX軸方向とする。そして、壁80bをY軸方向の始端側としてY軸方向の終端側の壁80dに達するまで地点C21から地点Cgに至るまで自走式掃除機1を走行させる。図10に示すように、地点C23からC24へ走行する経路の途中に障害物82がある。前方の超音波受信部14Aが前方に障害物83を検知すると、走行制御部11aは障害物83の手前の地点Cd1で自走式掃除機1を地点C24での旋回と同方向、即ち時計方向に旋回させ、障害物83に沿って走行させる。
ここで見通し領域決定部11bは、地点C23から地点Cd1までのX軸方向に沿う直進距離が閾値Xpに満たない場合は直進履歴として記憶部61に格納することはしないが、閾値Xp以上の場合は直進履歴として記憶部61に格納する。
障害物82を検出し回避するたに旋回を行った地点Cd1からY軸のプラス方向に進むとやがて左側の超音波受信部14Aは障害物82が左方にないことを検出する。走行制御部11aは、障害物82に沿うようにするには地点Cd1からX軸のマイナス方向に距離w1だけ進んだ地点Cd2で旋回すべきと判断する。このとき、
w1≦P
なので、走行制御部11aは障害物82に沿うように自走式掃除機1を地点Cd2で反時計方向に旋回させる。その後、左側の超音波受信部14Aが検出する障害物82との距離に基づいて衝突を避けながら障害物82に沿って走行させる。地点Cd3では、障害物82に沿ってさらに反時計方向に旋回し地点Cd4に至る。そして、地点Cd1とY座標が同じ地点Cd4まで進んだら自走式掃除機1を元の方向に旋回させて、地点C4に向かい走行させる。
ここで見通し領域決定部11bは、地点C23から地点Cd1までのX軸方向に沿う直進距離が閾値Xpに満たない場合は直進履歴として記憶部61に格納することはしないが、閾値Xp以上の場合は直進履歴として記憶部61に格納する。よって、Y軸上の位置が等しい地点C23から地点Cd1までの走路および地点Cd4から地点C24までの走路の両方が直進履歴に格納される場合もあるが一方のみが直進履歴に格納される場合もあり、何れも直進履歴に格納されない場合もある。
以上のようにして障害物82を回避する。地点C24から地点C29の走路は通常のジグザグ走行である。
地点C29を経て自走式掃除機1が壁80cに向けて走行すると、経路の途中に障害物83がある。前方の超音波受信部14Aが前方に障害物83を検知すると、走行制御部11aは障害物83の手前の地点Cd5で自走式掃除機1を壁80cの手前での旋回と同方向、即ち反時計方向に旋回させ、障害物83に沿って走行させる。
ここで見通し領域決定部11bは、地点C29から地点Cd5までのX軸方向に沿う直進距離が閾値Xpに満たない場合は直進履歴として記憶部61に格納することはしないが、閾値Xp以上の場合は直進履歴として記憶部61に格納する。
障害物83を回避する旋回を行った地点Cd5からY軸のプラス方向にピッチPだけ進んでも、右側の超音波受信部14Aは障害物83を右方に検出している。仮に自走式掃除機1が障害物83に沿って進んだ場合、地点Cd6で時計方向に旋回するものとする(二点鎖線の矢印を参照)。地点Cd5から地点Cd6までの距離をw2とするとき、
w2>P
の関係にある。
走行制御部11aは障害物82に沿うように自走式掃除機1を地点Cd5からピッチ分の距離Pだけ障害物82に沿って走行させた地点Cd7で自走式掃除機1を反時計方向に旋回させる。ここで、地点Cd7は地点Cd6の手前にある。地点Cd7での旋回の後、走行制御部11aは自走式掃除機1を壁80aに向かう方向へ地点C30まで折り返し走行させる。以上のようにして障害物83を回避する。
ここで見通し領域決定部11bは、地点Cd7から地点C30までのX軸方向に沿う直進距離が閾値Xpに満たない場合は直進履歴として記憶部61に格納することはしないが、閾値Xp以上の場合は直進履歴として記憶部61に格納する。
地点Cd7での折返し後、地点Cgに至るまでの走行経路は通常のジグザグ走行である。
見通し領域決定部11bとして制御部11は、自走式掃除機1がジグザグ走行の終端の地点Cgに達したら、それまでのジグザグ走行で記憶部61に格納された直進履歴を参照する。そして、ジグザグ走行の終端側の壁80dに沿った走路およびその前、壁80dからY軸方向に予め定められた距離Ypの範囲内の各折返しのX軸方向の走路に係る直進履歴が、予め定められた閾値Xpよりもそれぞれ大きいか否かを判定する。それらの折返し走路は、障害物83を回避して折り返した走路(地点C29から地点Cd5への走路および地点Cd7から地点C30への走路)を含む。
(実施の形態4−超音波センサによる見通し領域の確認)
超音波受信部14Aは、障害物までのおおよその距離を測定することができる。
見通し領域決定部11bとしての制御部11は、ジグザグ走行を行って充電台201を設置すべき推奨位置を見出したら、確認のために超音波受信部14Aを用いて推奨位置の付近にある障害物を検出してもよい。そして、障害物までの距離がX軸方向に閾値Xpの半分以上かつY軸方向にYp以上の距離があることを測定により確認する。
その場合、制御部11は、自走式掃除機1を推奨位置の付近に移動させ、その位置で壁面を後方にして超音波送信部14Bから超音波を出力し、正面、左方、右方のそれぞれの超音波受信部14Aで障害物を検出し、障害物が検出されないかまたは障害物までの距離を測定する。
図11は、この実施形態において自走式掃除機が推奨位置の付近の障害物を超音波で測定する様子を示す説明図である。図11で、自走式掃除機1は見出された推奨位置の候補の付近に位置しており、壁80cを後方にして超音波送信部14Bから超音波を発し、超音波受信部14Aで障害物の有無および障害物の距離を測定する。正面、左方、右方の測定方向を二点鎖線の矢印DF、DLおよびDRで示している。測定の結果、X軸方向に閾値Xpの半分以上ありかつY軸方向にYp以上の距離があるときは、その位置を推奨位置とすることをやめ、ジグザグ走行をやり直して新たな推奨位置を探索する。なお、X軸方向に閾値Xpの半分かつY軸方向にYpの距離の仮想的な領域を図11に二点鎖線の矩形で示している。
超音波受信部14Aで障害物を検出する際、自走式掃除機1を旋回させてより広い領域の測定を行うようにしてもよい。
あるいは、超音波受信部14Aで障害物を検出する際、壁際の推奨位置を中心に自走式掃除機1を閾値Xpの1/2ずつその壁に沿って両方向へ順次移動させ、移動中に複数の位置で壁と垂直なY軸方向に向けて障害物を検出し、各位置でY軸方向にYpの範囲内に障害物が検出されないことを確認してもよい。
(ジグザグ走行制御の処理)
続いて、走行制御部11aとしての制御部11が実行するジグザグ走行の制御についてフローチャートを用いて説明する。併せて、走行中の見通し領域決定部11bとしての制御部11の処理について説明する。
図12〜図14は、走行制御部11aが実行するジグザグ制御の処理の一例を示すフローチャートである。フローチャートに沿って順に説明する。
走行制御部11aとしての制御部11は、走行開始後、障害物を避けながら壁面に沿い自走式掃除機1を走行させる(図12のステップS11)。また、見通し領域決定部11bとして制御部11は走行中に直進履歴を記憶部61に格納する(ステップS13)。
走行中に前方の超音波受信部14Aが障害物あるいは壁面を検出するまでは、壁面に沿って走行を続ける(ステップS15のNo)。超音波受信部14Aが障害物あるいは壁面を検出したら(ステップS15のYes、例えば図6の地点C2およびC3)、直進履歴が予め定められた閾値Xrを超えたか否かを調べる(ステップS17)。閾値Xr以下であれば(ステップS17のNo。例えば、図6の地点C1からC2までの経路)、前述のステップS11へ戻り、障害物を避けながら次の壁面に沿って走行を続ける。一方、閾値Xrを超えてれば(ステップS17のYes。例えば、図6の地点C2からC3までの経路)、壁面に沿った走路をジグザグ走行の基準に決定する(ステップS19)。
そして、走行制御部11aは、ピッチPで折返して障害物を避けながら自走式掃除機1を基準とした経路と逆方向(X軸マイナス方向)へ走行させる(図13のステップS25、例えば図7の地点C3〜C5の経路)。そして、見通し領域決定部11bとして制御部11は走行中に直進履歴を記憶部61に格納する(ステップS27)。
走行を続け、走行中に前方の超音波受信部14Aが障害物あるいは壁面を検出したら(ステップS29のYes、例えば、図7の地点C5参照)、走行制御部11aはさらにY軸方向へ旋回して走行できるか、即ち、Y軸方向の終端の壁面でないかを判定する(ステップS31)。Y軸方向に障害物があり旋回して進むことができなければジグザグ走行の終端に達したと判断して処理を終了する(ステップS31のNo)。
一方、Y軸方向に障害物がなくさらに走行可能と判断した場合(ステップS31のYes)、走行制御部11aはY軸方向に自走式掃除機1を旋回させる(ステップS33)。
そして、障害物を避けながら壁面に沿って自走式掃除機1を走行させる(ステップS35、例えば、図7の地点C5〜C6)。走行中に、ピッチPだけ進んだか判断し(ステップS37)、未だPだけ進んでいなければ(ステップS37のNo)さらに走行を続ける。走行中に前方の超音波受信部14Aが障害物あるいは壁面を検出したら(ステップS39のYes)、ルーチンはステップS41へ進むが、障害物がなければルーチンはステップS35へ戻って壁面に沿ってY軸方向へ走行を続ける。
Y軸プラス方向へ走行を続け、壁面に沿ってピッチPだけ進んだら(前記ステップS37のYes、例えば、図7の地点C6)、走行制御部11aは、自走式掃除機1をX軸方向へ旋回させる(ステップS41)。
そして、走行制御部11aは、ピッチPで折返して障害物を避けながら自走式掃除機1をX軸プラス方向へ折返し走行させる(図14のステップS45、例えば図7の地点C6〜C8の経路)。そして、見通し領域決定部11bとして制御部11は走行中に直進履歴を記憶部61に格納する(ステップS47)。
走行を続け、走行中に前方の超音波受信部14Aが障害物あるいは壁面を検出したら(ステップS49のYes、例えば、図7の地点C7参照)、走行制御部11aはさらにY軸方向へ旋回して走行できるか、即ち、Y軸方向の終端の壁面でないかを判定する(ステップS51)。Y軸方向に障害物があり旋回して進むことができなければジグザグ走行の終端に達したと判断して処理を終了する(ステップS51のNo)。
一方、Y軸方向に障害物がなくさらに走行可能と判断した場合(ステップS51のYes)、走行制御部11aはY軸方向に自走式掃除機1を旋回させる(ステップS53)。
そして、障害物を避けながら壁面に沿って自走式掃除機1を走行させる(ステップS55、例えば、図7の地点C7〜C8)。走行中に、ピッチPだけ進んだか判断し(ステップS57)、未だPだけ進んでいなければ(ステップS57のNo)さらに走行を続ける。走行中に前方の超音波受信部14Aが障害物あるいは壁面を検出したら(ステップS59のYes)、ルーチンはステップS61へ進むが、障害物がなければルーチンはステップS55へ戻って壁面に沿ってY軸方向へ走行を続ける。
Y軸プラス方向へ走行を続け、壁面に沿ってピッチPだけ進んだら(前記ステップS57のYes、例えば、図7の地点C8)、走行制御部11aは、自走式掃除機1をX軸マイナス方向へ旋回させる(ステップS61)。そして、ルーチンは図13のステップS25へ進み、ジグザグ走行を終端まで繰り返す。
以上が、走行制御部11aとしての制御部11が実行するジグザグ走行の制御および、ジグザグ走行中に見通し領域決定部11bとしての制御部11が直進履歴を記憶部61に格納する処理である。
以上に述べたように、
(i)この発明による自走式電子機器は、自走しつつ作業を行うために機器を走行させる駆動部と、走行の障害になる障害物を検出する障害検出部と、前記機器が走行する領域の境界をなす一つの壁の壁際において障害物のない領域の広さを取得し、その領域が予め定められた基準よりも広い場合、前記作業の実行後に帰還すべきドッキング・ステーションの設置に適した推奨位置と判断する見通し領域決定部と、前記推奨位置をユーザに知らせる報知部とを備え、前記見通し領域決定部は、前記駆動部および前記障害検出部を用いて、前記壁に沿うX方向およびその壁に垂直なY方向について前記領域の広さを取得することを特徴とする。
さらに、この発明の好ましい態様について説明する。
(ii)前記見通し領域決定部は、前記駆動部により機器を走行させて前記壁の壁際へ移動させ、Y方向の基準として前記壁から予め定められた距離Ypの範囲内で前記駆動部により機器を折返しX方向に走行させて各折返し走行中に障害検出部による障害物の検出を機能させ、それぞれの折返し走行で障害物を検出しない距離が予め定められたX方向の基準Xpを何れも超える場合に折返し走行した領域を前記推奨位置と判断してもよい。
このようにすれば、障害物を検出しない領域が壁に沿うX方向において予め定められた距離Xpを超え、壁に垂直なY方向において予め定められた距離Ypの広さを超える領域を折り返し走行により見出すことができる。
(iii)前記見通し領域決定部は、つづら折り状に機器を折返し走行させてそれぞれの折返し走行で障害物を検出しない距離を記憶し、(1)機器がY方向の終端側の壁に達したら、壁際とその壁から基準の距離Ypの範囲内での折返し走行において記憶された距離が何れも基準Xpを超えるか否かを判断するか、または、(2)機器が壁際から基準の距離Ypだけ遠ざかる間の折返し走行において記憶された距離が何れも基準Xpを超えるか否かを判断してもよい。
このようにすれば、つづら折り状に機器を折返し走行させることにより、Y方向終端側の壁際またはY方向始端側の壁際に、ドッキング・ステーションの設置に適した位置があるか否かを決定できる。
(iv)前記障害検出部は、機器から離れた位置にある障害物を検出するものであり、前記見通し領域決定部は、壁際において障害物のない領域の広さを取得してその領域が予め定められた基準より広い場合に前記推奨位置を仮決めし、仮決めした位置へ機器を走行させてその位置で前記障害検出部に周囲の障害物を検出させ、周囲に障害物がないと判断したらその位置を推奨位置と判断してもよい。
このようにすれば、ドッキング・ステーションの設置に適した推奨位置を仮決めした後、仮決めされた推奨位置へ移動し、障害検出部を用いて障害物の存否を、確認することでより確実に推奨位置を決定できる。
(v)前記障害検出部は、Y方向について予め定められた基準の距離だけ機器から離れた位置にある障害物を検出するものであり、前記見通し領域決定部は、壁際を走行して壁際に障害物のない箇所がX方向について予め定められた基準を超える距離を超える場合に、その壁際の各箇所で、前記障害検出部によりY方向における障害物の有無を検出取得して障害物のない領域の広さを取得してもよい。
このようにすれば、ドッキング・ステーションの設置に適した推奨位置を仮決めした後、仮決めされた推奨位置の付近の壁際を走行させ、障害検出部を用いて障害物の存否を
確認することでより確実に推奨位置を決定できる。
この発明の好ましい態様には、上述した複数の態様のうちの何れかを組み合わせたものも含まれる。
前述した実施の形態の他にも、この発明について種々の変形例があり得る。それらの変形例は、この発明の範囲に属さないと解されるべきものではない。この発明には、請求の範囲と均等の意味および前記範囲内でのすべての変形とが含まれるべきである。
1:自走式掃除機、 2:筐体、 2b1:天板前部、 2b11:空気孔、 2b2:蓋部、 2c1:側板前半部、 2c2:側板後半部、 2d:内部構造壁、 9:回転ブラシ、 10:サイドブラシ、 11:制御部、 11a:走行制御部、 11b:見通し領域決定部、 11S:回路基板、 12:充電池、 13:充電用接続部、 14:障害検出部、 14A:超音波受信部、 14B:超音波送信部、 14C:衝突センサ、 15:集塵部、 15a:集塵容器、 15b:集塵フィルター、 18:床面検出センサ、 20:ジャイロセンサ、 21L:左輪駆動モータ、 21R:右輪駆動モータ、 22L:左駆動輪、 22R:右駆動輪、 23:駆動部、 24:誘導信号受信部、 26:後輪、 31:吸込口、 32:第1排気口、 33:第2排気口、 55:報知部、 61:記憶部、 80a,80b,80c,80d:壁、 82,83:障害物、 114:ダクト部、 115:電動送風機、 119:ブラシモータ、 120:イオン発生器、 121L:左輪ドライバ、 121R:右輪ドライバ、 123:送風機ドライバ 125:ブラシドライバ
201:充電台、 202:充電端子部、 203:誘導信号送出部

Claims (5)

  1. 自走しつつ作業を行うために機器を走行させる駆動部と、
    走行の障害になる障害物を検出する障害検出部と、
    前記機器が走行する領域の境界をなす一つの壁の壁際において障害物のない領域の広さを取得し、その領域が予め定められた基準よりも広い場合、前記作業の実行後に帰還すべきドッキング・ステーションの設置に適した推奨位置と判断する見通し領域決定部と、
    前記推奨位置をユーザに知らせる報知部とを備え、
    前記見通し領域決定部は、前記駆動部および前記障害検出部を用いて、前記壁に沿うX方向およびその壁に垂直なY方向について前記領域の広さを取得する自走式電子機器。
  2. 前記見通し領域決定部は、前記駆動部により機器を走行させて前記壁の壁際へ移動させ、Y方向の基準として前記壁から予め定められた距離Ypの範囲内で前記駆動部により機器を折返しX方向に走行させて各折返し走行中に障害検出部による障害物の検出を機能させ、それぞれの折返し走行で障害物を検出しない距離が予め定められたX方向の基準Xpを何れも超える場合に折返し走行した領域を前記推奨位置と判断する請求項1に記載の自走式電子機器。
  3. 前記見通し領域決定部は、つづら折り状に機器を折返し走行させてそれぞれの折返し走行で障害物を検出しない距離を記憶し、
    (1)機器がY方向の終端側の壁に達したら、壁際とその壁から基準の距離Ypの範囲内での折返し走行において記憶された距離が何れも基準Xpを超えるか否かを判断するか、または、
    (2)機器が壁際から基準の距離Ypだけ遠ざかる間の折返し走行において記憶された距離が何れも基準Xpを超えるか否かを判断する請求項に記載の自走式電子機器。
  4. 前記障害検出部は、機器から離れた位置にある障害物を検出するものであり、
    前記見通し領域決定部は、壁際において障害物のない領域の広さを取得してその領域が予め定められた基準より広い場合に前記推奨位置を仮決めし、仮決めした位置へ機器を走行させてその位置で前記障害検出部に周囲の障害物を検出させ、周囲に障害物がないと判断したらその位置を推奨位置と判断する請求項1〜3の何れか一つに記載の自走式電子機器。
  5. 前記障害検出部は、Y方向について予め定められた基準の距離だけ機器から離れた位置にある障害物を検出するものであり、
    前記見通し領域決定部は、壁際を走行して壁際に障害物のない箇所がX方向について予め定められた基準を超える距離を超える場合に、その壁際の各箇所で、前記障害検出部によりY方向における障害物の有無を検出取得して障害物のない領域の広さを取得する請求項1に記載の自走式電子機器。
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